JP2004204153A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

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JP2004204153A
JP2004204153A JP2002377325A JP2002377325A JP2004204153A JP 2004204153 A JP2004204153 A JP 2004204153A JP 2002377325 A JP2002377325 A JP 2002377325A JP 2002377325 A JP2002377325 A JP 2002377325A JP 2004204153 A JP2004204153 A JP 2004204153A
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Mutsumi Noguchi
睦 野口
Kazuko Egawa
和子 江川
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Abstract

【解決手段】(A)脂肪酸及び/又はその塩、
(B)硫酸エステル型界面活性剤、
(C)アクリル酸、マレイン酸、及びメタクリル酸から選ばれる1種又は2種以上のモノマーと、炭素数1〜22のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーとを共重合させてなる共重合体
を含有する洗浄剤組成物であって、(A)+(B)=5〜40質量%、(A)/(B)=80/20〜60/40(質量比)の範囲にあることを特徴とする洗浄剤組成物。
【効果】本発明の洗浄剤組成物によれば、使用時における泡性能(起泡性、泡質、泡量)が良好で、肌へ嗜好性の高い新しい使用感(洗浄時のヌルツキのなさ、タオルドライ後の肌のなめらかさ、すべすべ感)を付与できる洗浄剤組成物を得ることができる。
【選択図】 な し

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗浄剤組成物に関し、特に使用時における泡性能(起泡性、泡質、泡量)が良好で、肌へ嗜好性の高い新しい使用感(洗浄時のヌルツキのなさ、タオルドライ後の肌のなめらかさ、すべすべ感)を付与できる洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
脂肪酸塩と両性界面活性剤又は半極性界面活性剤を用いた洗浄剤組成物に代表される従来の洗浄剤組成物は、起泡性、泡量や泡立ちにおいては性能がよいものの、泡質は粗くクリーミィー性に劣り、使用時に充分な泡を持続させる点では問題があった。また、泡質を向上させるには高分子を併用する方法があるが、すすぎ時にぬるつきが生じたり、タオルドライ後の肌感触がきしみ、仕上がり感が悪くなる等、高分子配合によって使用時の感触が悪化してしまうという問題があった。
【0003】
そこで、泡性能や、肌へ嗜好性の高い新しい使用感等に着目した洗浄剤組成物としては、脂肪酸石けんとPOEアルキルエーテル硫酸塩を用いた身体洗浄剤組成物が開示されているが(特許文献1参照)、泡の安定性と洗浄性を目的とするもので泡質については不十分である。
【0004】
イソプレングリコール及びジプロピレングリコールを一緒に特定臨界比で石鹸、アニオン性、両性/双イオン界面活性剤系中に含有する液体シャワーゲル組成物が開示されているが(特許文献2参照)、低温安定性の改善を目的とするものである。
【0005】
また、低刺激性と泡性能向上、さっぱりした使用感を得るため、スルホコハク酸アミド型陰イオン性界面活性剤に脂肪酸塩及び、エーテルサルフェート型陰イオン性界面活性剤、アシルアルキルタウレート型陰イオン性界面活性剤又はアミドエーテルサルフェート型陰イオン性界面活性剤を含有する試みがなされているものの(特許文献3参照)、使用時、使用後のさっぱり感が目的であり、良好な使用感付与の点では不十分である。
【0006】
その他、高級脂肪酸塩とアミドエーテルサルフェート型アニオン界面活性剤に両性界面活性剤又は半極性界面活性剤とポリオキシエチレン脂肪酸エステル型ノニオン界面活性剤を併用することで、皮膚刺激性の低減と起泡力、泡質、経時安定性に優れる洗浄剤組成物が開示されている(特許文献4参照)。しかし、洗い上がりのぬるつきはないものの、なめらかさやすべすべ感は不十分である。
【0007】
低刺激性、起泡性向上とともに、ぬめり感の除去を目的とし、高級脂肪酸塩とアミドエーテルサルフェート型陰イオン性界面活性剤及びアシルアルキルタウレート型陰イオン性界面活性剤を特定の割合で含有する身体洗浄剤組成物が開示されている(特許文献5参照)。ここでも、使用時のぬめりを取り除くのみで良好な使用感触の付与は述べられていない。また、組成物の適正な粘度を得ることを目的に、特定の混合脂肪酸とトリエタノールアミン及びに特定のアニオンを用いた洗浄剤組成物が開示されている(特許文献6参照)。しかしながら、物性制御が主たる目的であり、泡性能は述べられておらず、使用感触もさっぱり感のみで不十分である。
【0008】
高級脂肪酸塩とアルキルイミノジカルボキシレート型両性活性剤に特定のアニオン活性剤を用いる洗浄剤組成物(特許文献7参照)が開示されているが、低刺激性と泡性能の向上及び使用時にぬめり感を与えず、使用後に肌につっぱり感を与えないことを目的としている。ぬめり除去やさっぱり感のみでは使用感触は不十分である。
【0009】
さらに、アニオン活性剤、両性活性剤、半極性界面活性剤、カチオン界面活性剤とイオン性の両親媒性ポリマーを配合することで、泡立ちと使用後感触を向上させる洗浄剤組成物が開示されているが(特許文献8参照)、さらなる効果が求められていた。
【0010】
【特許文献1】
特開平9−202898号公報
【特許文献2】
特開2001−58943号公報
【特許文献3】
特開平11−29788号公報
【特許文献4】
特開平8−311489号公報
【特許文献5】
特開平8−157350号公報
【特許文献6】
特開平7−34093号公報
【特許文献7】
特開平6−172797号公報
【特許文献8】
特開2002−193789号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、使用時における泡性能(起泡性、泡質、泡量)が良好で、肌へ嗜好性の高い新しい使用感(洗浄時のヌルツキのなさ、タオルドライ後の肌のなめらかさ、すべすべ感)を付与できる洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、脂肪酸及び/又はその塩、硫酸エステル型界面活性剤を特定質量比で併用して、洗浄剤組成物に特定量配合することにより、従来の脂肪酸塩と両性界面活性剤又は半極性界面活性剤の併用に代表される洗浄剤組成物よりも各段に泡性能を高めることができ、また、特定の共重合体を併用することで、泡質にクリーミィー性、及びタオルドライ後のなめらかさ、すべすべ感を持たせることができることを知見し、本発明をなすに至った。
【0013】
従って、本発明は、(A)脂肪酸及び/又はその塩、
(B)硫酸エステル型界面活性剤、
(C)アクリル酸、マレイン酸、及びメタクリル酸から選ばれる1種又は2種以上のモノマーと、炭素数1〜22のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーとを共重合させてなる共重合体
を含有する洗浄剤組成物であって、(A)+(B)=5〜40質量%、(A)/(B)=80/20〜60/40(質量比)の範囲にあることを特徴とする洗浄剤組成物を提供する。
【0014】
以下、本発明につきさらに詳しく説明する。
(A)成分は、脂肪酸及び/又はその塩であり、例えば、炭素数12〜18、特に12〜16の飽和又は不飽和脂肪酸、およびこれらの混合物であるヤシ油脂肪酸、硬化ヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸、硬化パーム油脂肪酸、牛脂脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸、及びこれらのカリウム塩、ナトリウム塩、トリエタノールアミン塩、アンモニウム塩等の脂肪酸石けん、アルキルエーテルカルボン酸塩、N−アシルサルコシン塩、N−アシルグルタミン酸塩等が挙げられ、より具体的には、例えばラウリン酸カリウム、ミリスチン酸カリウム、パルミチン酸カリウム、ステアリン酸カリウム、ラウリルエーテルカルボン酸ナトリウム、N−ラウロイルサルコシンナトリウム、N−ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、N−ラウロイルメチル−β−アラニントリエタノールアミン等が挙げられる。上記脂肪酸塩は、そのものを配合してもよいし、又は、洗浄剤組成物中に脂肪酸とアルカリとをそれぞれ別々に配合して、中和して用いてもよい。
【0015】
(B)成分は、硫酸エステル型界面活性剤であり、例えば、アルキルスルホン酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルスルホン酸エステル塩等が挙げられ、より具体的には、例えばラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエステル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルアミド硫酸エステルナトリウム等が挙げられる。この中でもポリオキシエチレンアルキル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルアミド硫酸エステルナトリウムが好ましい。
【0016】
(A)成分と(B)成分の配合量は、組成物全体に対して(A)+(B)=5〜40質量%であり、10〜30質量%が好ましい。また、(A)成分と(B)成分の比は、(A)/(B)=80/20〜60/40(質量比)であり、75/25〜70/30の範囲が好ましい。(A)成分と(B)成分の合計配合量が、5質量%に満たないと起泡性が充分ではなく、40質量%を超えると洗浄剤組成物の製造時の操作性が低下する。また、その比率が上記範囲を超えると肌へ嗜好性の高い新しい使用感を付与することが困難となる。
【0017】
(C)成分は、アクリル酸、マレイン酸、及びメタクリル酸から選ばれる1種又は2種以上のモノマー(以下、(c−1))と、炭素数1〜22のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマー(以下、(c−2))とを共重合させてなる共重合体である。
【0018】
(c−1)成分は、アクリル酸、マレイン酸、及びメタクリル酸から選ばれる1種又は2種以上のモノマーであり、特にアクリル酸、メタクリル酸が好ましい。
【0019】
(c−2)成分は、炭素数1〜22のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーであり、特に、炭素数1〜10のアルキル基を有するものが好ましい。(c−2)成分は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0020】
本発明において上記モノマー(c−1)及び(c−2)を共重合する際の各モノマーの質量比は、特に制限されるものではないが、モノマー(c−1)と(c−2)の比が、(c−1)/(c−2)(質量比)=8/2〜2/8であることが好ましい。モノマー(c−1),(c−2)の質量比が、上記範囲内にあると、特に、共重合体が水に溶解して均一分散するので、泡質のクリーミー性及びタオルドライ後のなめらかさ、すべすべ感を持たせることができる。
【0021】
上記モノマー(c−1)及び(c−2)以外にも、本発明の目的を損なわない範囲で他のモノマーを用いることができ、例えばアクリル酸アミド等が挙げられる。
【0022】
(C)成分は、上記モノマー(c−1)と(c−2)とを共重合させてなる共重合体であるが、共重合体としては、例えばメタクリル酸・アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸・マレイン酸エステル共重合体等が挙げられる。メタクリル酸・アクリル酸エステル共重合体としては、例えば、メタクリル酸・アクリル酸メチル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸エチル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸プロピル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸ブチル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸メチル・アクリル酸エチル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸メチル・アクリル酸プロピル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸メチル・アクリル酸ブチル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸エチル・アクリル酸プロピル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸エチル・アクリル酸ブチル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸プロピル・アクリル酸ブチル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸メチル・アクリル酸エチル・アクリル酸プロピル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸メチル・アクリル酸エチル・アクリル酸ブチル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸メチル・アクリル酸プロピル・アクリル酸ブチル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸メチル・アクリル酸エチル・アクリル酸プロピル・アクリル酸ブチル共重合体等が挙げられる。これらの中でも、メタクリル酸・アクリル酸エチル・アクリル酸プロピル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸エチル・アクリル酸ブチル共重合体が好ましい。
【0023】
(C)成分の共重合体の重量平均分子量は、50〜500万が好ましく、特に100〜400万が好ましい。共重合体の重量平均分子量が50万未満だと泡質を向上させる為の効果が乏しくなる場合があり、500万を超えると泡が立ちにくくなる場合がある。なお、本発明における重量平均分子量の測定法は、特に限定されないが、光散乱法等を用いることができる。
【0024】
本発明の洗浄剤組成物には、上記共重合体を1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。なお、(C)成分の共重合体はその一部を中和塩として用いることもできる。
【0025】
(C)成分の共重合体は、常法に基づいて得ることができ、例えば特開2002−193789号公報の記載に準じて得ることができる。
【0026】
ここで、重合溶媒としては、メタノール、エタノール、2−プロパノール等の低級アルコール、及びアセトン等の低級ケトンの単独あるいは混合溶媒、あるいはこれらと水との混合溶媒が用いられる。また、重合開始剤としては、使用する溶媒に溶解するものであれば特に限定されず、例えば、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)2塩酸塩、2,2’−アゾビス(N,N’−ジメチレンイソブチルアミジン)、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化水素水等が挙げられ、その使用量は、モノマー全量に対して0.02〜5質量%であることが好ましい。重合温度は、用いる重合溶媒により異なるが、40〜90℃であり、重合時間は3〜8時間であるのが好ましい。
【0027】
このような(C)成分は、市販品として、ライオン化学株式会社製レオアールシリーズ等が挙げられる。
【0028】
(C)成分の共重合体の配合量は、特に限定されるものではないが、組成物全体に対して0.1〜8質量%、特に0.2〜4質量%が好ましい。配合量が少なすぎると目的の効果を発揮できない場合があり、一方多すぎると糸引きやきしみ感が発生する場合がある。
【0029】
本発明の洗浄剤組成物には、上記成分に加えて、通常、洗浄剤組成物に使用される任意の成分を本発明の効果を妨げない範囲で適宜配合することができる。任意の成分としては、上記(A)、(B)成分以外の界面活性剤が挙げられる。界面活性剤としては、両性界面活性剤、半極性界面活性剤、及びノニオン性界面活性剤等が挙げられる。界面活性剤は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0030】
両性界面活性剤、半極性界面活性剤の具体例としては、イミダゾリン型(アミドアミン型)、アミドアミノ酸塩、カルボベタイン型(アルキルベタイン、アルキルアミドベタイン)等のカルボン酸型両性界面活性剤、スルホベタイン型(アルキルスルホベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン)、ホスホベタイン型、アシル第3級アミンオキサイド、アシル第3級ホスフォンオキシド等が挙げられる。
【0031】
ノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシアルキレン付加型ノニオン性界面活性剤、モノあるいはジエタノールアミド型ノニオン性界面活性剤、糖系ノニオン性界面活性剤、グリセリン系ノニオン性界面活性剤等を使用することができる。
【0032】
その他の任意成分としては、例えば油分、シリコーン類、低級及び高級アルコール等のアルコール類、蛋白誘導体、水溶性高分子化合物、アクリル樹脂分散液、ビタミン等の薬剤、殺菌剤、防腐剤、pH調整剤、酸化防止剤、金属封鎖剤、紫外線吸収剤、動植物抽出物又はその誘導体、色素、香料、顔料、無機粉体、ナイロン、ポリエチレン等のポリマー水不溶性粉体等が挙げられる。なお、これら任意成分の添加量は、本発明の効果を妨げない範囲で通常量配合することができる。
【0033】
また、本発明の洗浄剤組成物の性状は、特に限定されるものではなく、例えば、ペースト状、ゲル状、液体状、固体状等の剤型とすることができる。また、可溶化系、乳化系、粉体分散系等が挙げられる。
【0034】
さらに、上記洗浄剤組成物は、通常の容器が適用でき、例えば、ポンプ容器、チューブ、フォーマー容器、袋状容器等が挙げられる。フォーマー容器を使用する場合は、該洗浄剤組成物の粘度は5℃において、100mPa・s以下に、さらに好ましくは50mPa・s以下に調整することが、泡形成性の点から好ましい。また、フォーマー容器は、ポンプ式でも、スクイーズ式でも特に限定されないが、内容物を通過させて泡を形成させる多孔質体は100メッシュ以上、好ましくは100〜400メッシュ、より好ましくは200〜350メッシュがよく、その枚数も2枚以上が泡形成性の点から好ましい。より具体的には、特開平7−315463号公報及び特開平8−230961号公報に記載されたフォーマー容器を好適に使用することができる。
【0035】
本発明の洗浄剤組成物は、洗浄剤組成物の常法に準じて調製することができ、本発明の洗浄剤組成物を調製する装置としては、剪断力と全体混合できる複数の攪拌羽根、例えば、プロペラ、タービン、ディスパー等を備えた攪拌装置が好ましく、特に好ましくは、アジホモミキサー、逆流ミキサー、ハイブロッドミキサー等が好ましい。
【0036】
本発明の洗浄剤組成物は、例えば皮膚用洗浄剤、毛髪用洗浄剤として通常の用量、洗浄方法で使用することによって、使用時における泡性能(起泡性、泡質、泡量)が良好で、嗜好性の高い新しい使用感(洗浄時のヌルツキのなさ、タオルドライ後の肌のなめらかさ、すべすべ感)を付与することができる。本発明の洗浄剤組成物は、特に身体洗浄用として好適である。
【0037】
【発明の効果】
本発明の洗浄剤組成物によれば、使用時における泡性能(起泡性、泡質、泡量)が良好で、肌へ嗜好性の高い新しい使用感(洗浄時のヌルツキのなさ、タオルドライ後の肌のなめらかさ、すべすべ感)を付与できる洗浄剤組成物を得ることができる。
【0038】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、以下の例において「%」は、いずれも「質量%」を表わし、実施例記載の成分量は、全て純分換算である。
【0039】
[実施例1〜6、比較例1〜3]
下記表1に示す配合組成で常法に準じて皮膚洗浄剤組成物を調製し、実施例1〜6、比較例1〜3の皮膚洗浄剤組成物を得た。各洗浄剤組成物の泡性能(起泡性、泡質、泡量)及び肌感触効果 (洗浄時のヌルツキのなさ、タオルドライ後の肌のなめらかさ、すべすべ感)を下記方法により評価した。これらの結果を下記表1に併記する。
【0040】
[泡性能(起泡性、泡質)評価試験]
起泡性(泡立ち)
パネラー20名が、上記実施例、比較例の洗浄剤組成物を用いて全身を洗浄した後、下記評価基準に基づいて泡の量を官能評価し、その平均値を求めた。平均値が3点以上であれば、泡立ちは良好であるとされる。
〈評価基準〉
4点:良い
3点:やや良い
2点:悪い
1点:非常に悪い
泡質(泡のクリーミー性)
パネラー20名が、上記実施例、比較例の洗浄剤組成物を用いて全身を洗浄したときの泡のクリーミー性について下記評価基準に基づいて評価、その平均値を求めた。平均値が3点以上であれば、泡のクリーミー性は良好であるとされる。
〈評価基準〉
4点:良い
3点:やや良い
2点:悪い
1点:非常に悪い
【0041】
[肌感触効果試験(洗浄時のヌルツキのなさ、タオルドライ後の肌のなめらかさ、すべすべ感)]
下記の方法にて上記実施例、比較例の洗浄剤組成物を1ヶ月間一日一回、全身に使用し、肌感触効果(洗浄時のヌルツキのなさ、タオルドライ後の肌のなめらかさ、すべすべ感)を20人の専門評価者による官能評価により評価した。
洗浄時のヌルツキのなさ
洗浄剤組成物をすすいだ後のぬめり感を、下記評価基準で評価し、20名の平均値を求めた。平均値が3点以上であればぬめり感のない洗浄剤組成物とする。〈評価基準〉
4点:ぬめり感が全くないと感じた場合
3点:ぬめり感がほとんどないと感じた場合
2点:ぬめり感がややあると感じた場合
1点:ぬめり感がしつこいと感じた場合
タオルドライ後の肌のなめらかさ、すべすべ感
洗浄剤組成物を使用した後、すすぎ後のなめらかさ、すべすべ感を、下記評価基準で評価し、20名の平均値を求めた。平均値が3点以上であれば、なめらかさ、すべすべ感のある洗浄剤組成物とする。
〈評価基準〉
4点:なめらかさ、すべすべ感があると感じた場合
3点:なめらかさ、すべすべ感がややあると感じた場合
2点:なめらかさ、すべすべ感がほとんどないと感じた場合
1点:なめらかさ、すべすべ感が全くないと感じた場合
【0042】
【表1】
Figure 2004204153
【0043】
なお、実施例及び比較例で使用した成分は下記のものを使用した。
*1 POE(3)ヤシ油脂肪酸アミドエーテル硫酸ナトリウム:ネオスコープCME−30S、東邦化学工業製
*2 POE(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム:サンノールLMT−1430、ライオン化学製
*3 ラウリル硫酸ナトリウム:サンノールLM−1130、ライオン化学製
*4 α−オレフィンスルホン酸ナトリウム:リポランLB−440、ライオン化学製
*5 スルホコハク酸ラウリルジナトリウム:テキシンSS、コグニス製
*6 メタクリル酸・アクリル酸アルキル共重合体−▲1▼:レオアールMS−100、ライオン化学製(詳細を表2に示す。)
*7 メタクリル酸・アクリル酸アルキル共重合体−▲2▼:レオアールMS−200、ライオン化学製(詳細を表2に示す。)
*8 ヒドロキシエチルセルロース:HECダイセルSP550、ダイセル化学工業製
*9 ラウリン酸アミドプロピルベタイン:エナジコールL−30B、ライオン化学製
*10 ラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウム:レボンAPL、三洋化成製
*11 ラウリルジメチルアミンオキサイド:アロモックスDM12D−W、ライオン化学製
*12 ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン:NIKKOL AM−301、日光ケミカルズ製
*13 POE(11)ステアリルエーテル:エマレックス611、日本エマルジョン製
*14 POE(5)ラウリルエーテルステアレート:エマレックスLWS−5、日本エマルジョン製
*15 POE(7)ヤシ油脂肪酸グリセリン:セチオールHE、コグニス製
*16 POE(10)硬化ヒマシ油モノイソステアレート:エマレックスGWIS−10、日本エマルジョン製
*17 ジイソステアリン酸デカグリセリル:SフェイスIS−1002、阪本薬品工業製
*18 高重合メチルシロキサン:SH200−10000cs、東レ・ダウコーニング・シリコーン製
*19 高重合ポリエチレングリコール:ポリオックスWSR−750、ユニオンカーバイド製
*20 ジメチルポリシロキサン(30cs):SH200C−30cs、東レ・ダウコーニング・シリコーン製
*21 ベントナイト:クニピアF、クニミネ工業製
*22 香料:特願2000−361917号の[0027]〜[0045]記載のリストを引用することにより本明細書の開示の一部とされる。
*23 共通成分:プロピレングリコール10%、ポリスチレン分散液1%、エデト酸0.2%、ジブチルヒドロキシトルエン0.1%を共通成分として配合した。
【0044】
【表2】
Figure 2004204153
【0045】
上記表の結果から明らかなように、本発明の実施例1〜6の洗浄剤組成物は、良好な泡性能及び仕上がり性能を有しており、効果に優れることが判った。これに対して比較例1は、泡質が粗く、ヌメリ感を生じる。また、比較例2は、泡立ちが悪く泡質も粗い。さらには良好な使用感である滑らかさやすべすべ感が得られない。また、比較例3は、その効果が十分に発揮できず、本発明の効果を達成できないことが判った。
【0046】
[実施例7] 液体洗浄剤組成物
Figure 2004204153
Figure 2004204153
【0047】
[実施例8] デオドラント及び殺菌用液体洗浄剤組成物
Figure 2004204153
Figure 2004204153
【0048】
[実施例9] クリーム状洗浄剤組成物
Figure 2004204153
Figure 2004204153
【0049】
[実施例10] クレンジングジェル組成物
Figure 2004204153
【0050】
[実施例11] フォーマー容器充填用液体洗浄剤組成物*
Figure 2004204153
* フォーマー容器(吉野工業製):特開平7−315463号公報の第2実施例として記載されたフォーマー容器
【0051】
[実施例12] マイルド液体洗浄剤組成物
Figure 2004204153
【0052】
上記組成に従って、実施例7〜12の洗浄剤組成物を各製剤の常法に準じて調製した。これらについて、上記実施例1〜6と同様に泡性能向上効果及び使用感を評価したところ、いずれも効果に優れるものであった。

Claims (1)

  1. (A)脂肪酸及び/又はその塩、
    (B)硫酸エステル型界面活性剤、
    (C)アクリル酸、マレイン酸、及びメタクリル酸から選ばれる1種又は2種以上のモノマーと、炭素数1〜22のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーとを共重合させてなる共重合体
    を含有する洗浄剤組成物であって、(A)+(B)=5〜40質量%、(A)/(B)=80/20〜60/40(質量比)の範囲にあることを特徴とする洗浄剤組成物。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011162527A (ja) * 2010-02-15 2011-08-25 Mandom Corp ジェル状皮膚洗浄用組成物
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