JP2010137988A - エレベータシステム - Google Patents

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Hitoshi Aoki
均 青木
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Elevator Kenkyusho:Kk
株式会社エレベータ研究所
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Abstract

【課題】輸送能力を高めると共に、ある群が故障あるいは保守点検のために休止した場合でも、その分担しているセクター内の目的階へエレベータを利用して行くことができるエレベータシステムを提供する。
【解決手段】建物の基準階以外の階間のエレベータの交通を担当する制御システム及び前記建物の基準階と基準階以外の階との間を担当する制御システムからなるエレベータシステムであって、前者の制御システムには、基準階以外のサービス階床を2つのセクターに分割し、各群がその内の2つのセクターを分担する2群を管理制御するための2個の群管理制御装置が設置され、かつ、前記各群は2台の号機で構成されている。そして、後者の制御システムには、基準階以外のサービス階床を任意のセクターに分割し、各群が1つのセクターと基準階との間の交通を分担して管理制御するための群管理制御装置が設置され、かつ、前記各群は2台の号機で構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の階床間を就役する2台のエレベータを1組として複数組のエレベータを制御するエレベータシステムに関する。
現在、乗用エレベータで一般的なのは、乗り場に上昇及び下降用の呼び釦を設置して、上昇運転時には上昇呼び釦を押した乗客を乗り合いさせて輸送し、下降運転時には下降呼び釦を押した乗客を乗り合いさせて輸送する「セレコレ(セレクティブ・コレクティブ)」と呼ばれる運転操作方式である。
そして、このセレコレ方式を採用した4群の群管理エレベータシステムなどが提供されている(特許文献1を参照)。これは、建物のエレベータサービスゾーンを複数のセクターに分割し、2台のエレベータを1組とした複数組のグループを、夫々、各セクターに分担し、各グループで2以上の階床の呼びの登録がされ、先後して1階の乗場1に到着するとき、2番目の呼び登録の時点から、後のエレベータが1階に到着するまでの待ち時間が、平均一周時間の1/2未満であれば、呼び登録行先階床が2台別々に分配割り当てされ、かつ、待ち時間が平均一周時間の1/2以上であれば、全呼び登録行先階床が先に1階に到着したエレベータに割り当てられるように構成されたものである。
このセレコレ方式は、乗り合いする乗客数が多いほど乗客一人当たりに必要なサービス時間が短くなって効率的になるという特長がある。そして、高層ビルでは、サービス階10〜15階床を1ゾーンとして、ゾーン毎に呼び釦に応答する4〜8台のエレベータが設置されている。その理由は、多くの乗客が乗り合いして高層ビルをサービスすると、平均一周時間が長くなるので、平均待ち時間を短くするために多くのエレベータが必要になるためである。ところで、台数が多くなると、乗客は押し釦を押して待っている位置から、自分が乗るべきエレベータが到着した時に、そのエレベータに乗るために移動する距離が長くなる。その移動距離の制限から、一列に設置できるエレベータは4台が限界とされている。そのために、4台ずつ対面設置した8台が呼びに応答する1群のエレベータの台数の上限になっている。
また、押し釦を押すと、どのエレベータが応答するか予報するものもあり、応答予定のエレベータのところまで余裕を持って移動できるようになっている。しかし、エレベータが到着するのは、数10秒先であるため、その間にいくつかの呼びが新規発生して、予報していたエレベータの到着が想定外に大幅に遅れる場合などに、応答かごの割り当ての変更が少なからず発生し、その時は、新しく予報され直したエレベータまで急いで移動する必要がある。このように、従来の群管理システムは、台数が多くなると、車椅子の利用者や老人や身体の不自由な人達にとっては、利用が困難なものである。
このセレコレを改良したものとしては、乗り場に行き先階登録釦を設置し、サービス完了時間の最大値が最小になる経路を選択して応答するものがある(特許文献2を参照)。これによれば、運転方向と逆方向の呼びも乗り合い可能になって、平均待ち時間が運転方向の呼びだけが乗り合いする従来のセレコレの半分にでき、交通量が少ない時は途中階で反転する経路を選択できて平均乗車時間が抑えられる。しかし、通過された呼びや応答せずに反転された呼びは待ち時間が長くなるため、交通量が増加すると途中階で反転することが困難になる。そのため、昼食時や混雑時のように交通量が増加すると、行き先階の方向とは逆方向の乗車時間が増加して、平均乗車時間がセレコレの2倍になってしまい、平均サービス完了時間がセレコレと変わらない欠点がある。また、呼びの数が増えると組合せ爆発を起こして実時間で制御できないこともあり、交通量が多い場合への適用に問題がある。
この点を改良したものとして、ポストセレコレと呼ばれるものがある(特許文献3を参照)。ポストセレコレは乗り場に行き先階登録釦を設置して、個々の乗客の行き先階を予め把握した上で、サービス階床を上方階床と下方階床の2層に分割して逆方向の乗客も乗り合いさせることで、平均一周時間がセレコレと等しいとしても、セレコレと比較して、平均待ち時間を短縮し、乗客が乗り場に到着してから目的階で降車するまでの時間である平均サービス完了時間も短縮するものである。
その具体的な制御手段は、記憶手段に記憶される未応答の複数の行先階呼びを、出発階床と行先階床と行先方向とに基づいて、複数のグループに分割する。そして、下方階床内の上昇運転と下降運転、及び上方階床内の上昇運転と下降運転の各場合に関して、予め定める各グループの行先階呼びに関して応答する。一方向に運転中に逆方向の呼びの出発階にも停止して、逆方向の乗客も乗り合いさせ、反転後の逆方向の運転時にそれらの行先階呼びの行先階にも停止して、それらの乗客を降車させる。従って、本発明では、上方階床と下方階床とに基づいて各行先階呼びをグループ毎に分割しているので、逆呼びに応答する場合であっても、反転して走行する時間を短くすることができる。このように特許文献2に記載の技術では膨大な経路に基づいてサービス完了時間が最小となるような経路を求めているが、本発明では上方階床及び下方階床に基づいて停止階床に昇順、又は降順で応答するので、応答順序を決定することが容易である。従って、制御手段は簡単な演算で応答順序を決定することができ、また平均サービス完了時間を特許文献2に記載の技術よりも短くすることができる。
特開2007−45568号公報 特公平4−66788号公報 特開2008−150208号公報
特許文献3に記載の先行技術では、2群又は3群のエレベータシステムなどが提供されているが、基本的に群がセクター数あり、各群が分担するセクターが1つずつ決まっているものであり、また、エレベータが故障あるいは保守点検のために運転休止した場合のバックアップは、ある群を構成している2台の内の1台が運転休止になった場合のバックアップだけを想定したものであることから、バックアップとして不十分であるという問題がある。
そして、運転方式としてポストセレコレを採用しているものの、実際にポストセレコレになるのは、ある群を構成している2台の内の1台が運転休止になった場合であり、2台共に正常な場合には従来のセレコレ方式で運転されているものである。
さらに、各群が分担するセクターが1つだけの場合は、ある群が運転休止すると、その群が分担しているセクターへ行ける群が他にないので、そのセクターへはエレベータで行けなくなり、特に車椅子の利用者などは階段で移動することができないので、この場合は目的階へ行く手段がなくなるという問題がある。また、全サービス階が昇降行程になるので、エレベータ占有面積が多くなり、レンタブル比が低いという問題もある。
従って、本発明の目的は、輸送能力を高めると共に、ある群が故障あるいは保守点検のために休止した場合でも、その分担しているセクター内の目的階へエレベータを利用して行くことができるエレベータシステムを提供することである。
上記の課題を解決するために請求項1記載の発明は、建物の基準階以外の階間のエレベータの交通を担当する群管理制御システム及び前記建物の基準階と基準階以外の階との間のエレベータの交通を担当する群管理制御システムからなるエレベータシステムであって、前記各群は群管理制御装置と複数の階床間を就役するそれぞれに号機制御装置が設置されている2台の号機のエレベータで構成されており、前記群管理制御装置は、サービスするセクターの各階床に設けられた乗客の行先階を入力する行先階入力手段と、前記行先階入力手段によって入力された行先階呼びに基づいて、行先階呼びの出発階床及び行先階床、並びにそれらの応答状態とを相互に関連させて記憶する記憶手段とを備え、前記建物の基準階以外の階間のエレベータの交通を担当する制御システムは、建物の基準階以外のサービス階床を2つのセクターに分割し、各群がその内の2つのセクターを分担する2群のエレベータをそれぞれ管理制御するための2個の群管理制御装置が設置されているタイプの異なる2群のエレベータを制御するシステムであり、第1のタイプの群を制御する群管理制御装置は、当該群を構成する2台の号機の内1台に対して、未応答の行先階呼びの内、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の上方の階床である呼び、及び出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の下方の階床である呼びからなる第1のグループの呼びを、他の1台に対して、未応答の行先階呼びの内、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の上方の階床である呼び、及び出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の下方の階床である呼びからなる第2のグループの呼びを割り当てる割当手段と、第2のタイプの群を制御する群管理制御装置又は第2のタイプの群を構成する2台のエレベータのすべての号機制御装置の休止を検出した場合に、前記第1のタイプの群を構成する各号機に割り当てられた第1のグループ又は第2のグループの呼びを他方のグループの呼びに切り替える割当切替手段とをさらに備え、第2のタイプの群を制御する群管理制御装置は、当該群を構成する各号機に対して、既に通過した階床が出発階床である背後呼び以外の未応答の行先階呼びの内、セクター1における上昇運転では、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である呼びを、セクター2における上昇運転では、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である呼びを割り当てる割当手段と、各号機の運転フェーズが変化する毎に変化後の運転フェーズの呼びに呼びの割り当てを切り替える割当切替手段とをさらに備え、第1のタイプの群を構成するエレベータの各号機を制御する2台の号機制御装置の内1台は、セクター1における上昇運転、セクター1における下降運転、そしてセクター1における上昇運転に戻る各運転フェーズからなる一連の運転を行い、他の1台はセクター2における上昇運転、セクター2における下降運転の各運転フェーズからなる一連の運転を行う運転制御手段と、第2のタイプの群を構成するエレベータの各号機を制御する号機制御装置は、セクター1における上昇運転、セクター2における上昇運転、そしてセクター1における上昇運転に戻る各運転フェーズからなる一連の運転を行う運転制御手段と備え、前記建物の基準階と基準階以外の階との間のエレベータの交通を担当する制御システムは、建物の基準階以外のサービス階床を2以上の任意のセクターに分割し、各群が分割されたセクターの内の1つのセクターと基準階との間の交通を分担して管理制御するための群管理制御装置が設置され、かつ、各群は複数の階床間を就役するそれぞれに号機制御装置が設置されている2台の号機のエレベータで構成されているセクター数の群のエレベータを制御するシステムであり、第3のタイプの群を制御する群管理制御装置は、前記記憶手段によって所定の時間内に記憶された行先階呼びの内、出発階床を基準階とする行先階呼び及び行先階床を基準階とする行先階呼びを抽出し、それらの行先階呼びの数を各々算出する行先階呼び算出手段と、前記行先階呼び算出手段によって算出された行先階呼びの数の内、出発階床を基準階とする行先階呼びと行先階床を基準階とする行先階呼びのどちらがより多いかを判定する行先階呼び判定手段と、当該群を構成する各号機に対して、既に通過した階床が出発階床である背後呼び以外の未応答の行先階呼びの内、基準階では、出発階床が基準階であって行先階床が担当セクター内の階床である呼びを、担当セクターにおける運転では、出発階床が担当セクター内の階床であって行先階床が基準階である呼びを割り当てる割当手段と、各号機の運転フェーズが変化する毎に変化後の運転フェーズの呼びに呼びの割り当てを切り替える割当切替手段とをさらに備え、第3のタイプの群を構成するエレベータの各号機を制御する号機制御装置は、すべての応答中の行先階呼びに応え終わり、かつ未応答の行先階呼びがないかごを空かごとして検出する空かご検出手段と、前記空かご検出手段によって空かごとして検出され、かつ、前記行先階呼び判定手段によって判定された行先階呼びの内、出発階床を基準階とする行先階呼びの方が多かった場合は当該かごを基準階に待機させ、一方、前記空かご検出手段によって空かごとして検出され、かつ、前記行先階呼び判定手段によって判定された行先階呼びの内、行先階床を基準階とする行先階呼びの方が多かった場合は当該かごを担当セクターの最上階に待機させる待機手段と、前記行先階呼び判定手段によって判定された行先階呼びの内、出発階床を基準階とする行先階呼びの方が多かった場合は、基準階、担当セクターにおける上昇運転、そして基準階に戻る各運転フェーズからなる一連の運転を行い、前記行先階呼び判定手段によって判定された行先階呼びの内、行先階床を基準階とする行先階呼びの方が多かった場合は、基準階、担当セクターにおける下降運転、そして基準階に戻る各運転フェーズからなる一連の運転を行う運転制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、建物の基準階以外の階間のエレベータの交通を担当する群管理制御システム及び前記建物の基準階と基準階以外の階との間のエレベータの交通を担当する群管理制御システムからなるエレベータシステムであって、前記各群は群管理制御装置と複数の階床間を就役するそれぞれに号機制御装置が設置されている2台の号機のエレベータで構成されており、前記群管理制御装置は、サービスするセクターの各階床に設けられた乗客の行先階を入力する行先階入力手段と、前記行先階入力手段によって入力された行先階呼びに基づいて、行先階呼びの出発階床及び行先階床、並びにそれらの応答状態とを相互に関連させて記憶する記憶手段とを備え、前記建物の基準階以外の階間のエレベータの交通を担当する制御システムは、建物の基準階以外のサービス階床を3つのセクターに分割し、各群がその内の2つのセクターを分担する3群のエレベータをそれぞれ管理制御するための3個の群管理制御装置が設置されているタイプの異なる3群のエレベータを制御するシステムであり、第1のタイプの群を制御する群管理制御装置は、当該群を構成する各号機に対して、既に通過した階床が出発階床である背後呼び以外の未応答の行先階呼びの内、セクター1における上昇運転では、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である呼び、及び出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の上方の階床である呼びを、セクター2における上昇運転では、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である呼びを、セクター1における下降運転では、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の下方の階床である呼びを割り当てる割当手段と、各号機の運転フェーズが変化する毎に変化後の運転フェーズの呼びに呼びの割り当てを切り替える割当切替手段とをさらに備え、第2のタイプの群を制御する群管理制御装置は、当該群を構成する各号機に対して、既に通過した階床が出発階床である背後呼び以外の未応答の行先階呼びの内、セクター2における上昇運転では、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター3内の階床である呼び、及び出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の上方の階床である呼びを、セクター3における上昇運転では、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である呼びを、セクター2における下降運転では、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の下方の階床である呼びを割り当てる割当手段と、各号機の運転フェーズが変化する毎に変化後の運転フェーズの呼びに呼びの割り当てを切り替える割当切替手段とをさらに備え、第3のタイプの群を制御する群管理制御装置は、当該群を構成する各号機に対して、既に通過した階床が出発階床である背後呼び以外の未応答の行先階呼びの内、セクター1における上昇運転では、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター3内の階床である呼びを、セクター3における上昇運転では、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床が同じセクター3内の上方の階床である呼びを、セクター3における下降運転では、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である呼び、及び出発階床がセクター3内の階床であって行先階床が同じセクター3内の下方の階床である呼びを割り当てる割当手段と、各号機の運転フェーズが変化する毎に変化後の運転フェーズの呼びに呼びの割り当てを切り替える割当切替手段とをさらに備え、第1のタイプの群を構成するエレベータの各号機を制御する号機制御装置は、セクター1における上昇運転、セクター2における上昇運転、セクター1における下降運転、そしてセクター1における上昇運転に戻る各運転フェーズからなる一連の運転を行う運転制御手段と、第2のタイプの群を構成するエレベータの各号機を制御する号機制御装置は、セクター2における上昇運転、セクター3における上昇運転、セクター2における下降運転、そしてセクター2における上昇運転に戻る各運転フェーズからなる一連の運転を行う運転制御手段と、第3のタイプの群を構成するエレベータの各号機を制御する号機制御装置は、セクター1における上昇運転、セクター3における上昇運転、セクター3における下降運転、そしてセクター1における上昇運転に戻る各運転フェーズからなる一連の運転を行う運転制御手段とを備え、前記建物の基準階と基準階以外の階との間のエレベータの交通を担当する制御システムは、建物の基準階以外のサービス階床を2以上の任意のセクターに分割し、各群が分割されたセクターの内の1つのセクターと基準階との間の交通を分担して管理制御するための群管理制御装置が設置され、かつ、各群は複数の階床間を就役するそれぞれに号機制御装置が設置されている2台の号機のエレベータで構成されているセクター数の群のエレベータを制御するシステムであり、第4のタイプの群を制御する群管理制御装置は、前記記憶手段によって所定の時間内に記憶された行先階呼びの内、出発階床を基準階とする行先階呼び及び行先階床を基準階とする行先階呼びを抽出し、それらの行先階呼びの数を各々算出する行先階呼び算出手段と、前記行先階呼び算出手段によって算出された行先階呼びの数の内、出発階床を基準階とする行先階呼びと行先階床を基準階とする行先階呼びのどちらがより多いかを判定する行先階呼び判定手段と、当該群を構成する各号機に対して、既に通過した階床が出発階床である背後呼び以外の未応答の行先階呼びの内、基準階では、出発階床が基準階であって行先階床が担当セクター内の階床である呼びを、担当セクターにおける運転では、出発階床が担当セクター内の階床であって行先階床が基準階である呼びを割り当てる割当手段と、各号機の運転フェーズが変化する毎に変化後の運転フェーズの呼びに呼びの割り当てを切り替える割当切替手段とをさらに備え、第4のタイプの群を構成するエレベータの各号機を制御する号機制御装置は、すべての応答中の行先階呼びに応え終わり、かつ未応答の行先階呼びがないかごを空かごとして検出する空かご検出手段と、前記空かご検出手段によって空かごとして検出され、かつ、前記行先階呼び判定手段によって判定された行先階呼びの内、出発階床を基準階とする行先階呼びの方が多かった場合は当該かごを基準階に待機させ、一方、前記空かご検出手段によって空かごとして検出され、かつ、前記行先階呼び判定手段によって判定された行先階呼びの内、行先階床を基準階とする行先階呼びの方が多かった場合は当該かごを担当セクターの最上階に待機させる待機手段と、前記行先階呼び判定手段によって判定された行先階呼びの内、出発階床を基準階とする行先階呼びの方が多かった場合は、基準階、担当セクターにおける上昇運転、そして基準階に戻る各運転フェーズからなる一連の運転を行い、前記行先階呼び判定手段によって判定された行先階呼びの内、行先階床を基準階とする行先階呼びの方が多かった場合は、基準階、担当セクターにおける下降運転、そして基準階に戻る各運転フェーズからなる一連の運転を行う運転制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、建物の基準階以外の階間のエレベータの交通を担当する群管理制御システム及び前記建物の基準階と基準階以外の階との間のエレベータの交通を担当する群管理制御システムからなるエレベータシステムであって、前記各群は群管理制御装置と複数の階床間を就役するそれぞれに号機制御装置が設置されている2台の号機のエレベータで構成されており、前記群管理制御装置は、サービスするセクターの各階床に設けられた乗客の行先階を入力する行先階入力手段と、前記行先階入力手段によって入力された行先階呼びに基づいて、行先階呼びの出発階床及び行先階床、並びにそれらの応答状態とを相互に関連させて記憶する記憶手段とを備え、前記建物の基準階以外の階間のエレベータの交通を担当する制御システムは、建物の基準階以外のサービス階床を4つのセクターに分割し、各群がその内の2つのセクターを分担する4群のエレベータをそれぞれ管理制御するための4個の群管理制御装置が設置されているタイプの異なる4群のエレベータを制御するシステムであり、第1のタイプの群を制御する群管理制御装置は、当該群を構成する各号機に対して、既に通過した階床が出発階床である背後呼び以外の未応答の行先階呼びの内、セクター1における上昇運転では、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である呼び、及び出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の上方の階床である呼びを、セクター2における上昇運転では、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の上方の階床である呼びを、セクター2における下降運転では、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である呼び、及び出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の下方の階床である呼びを、セクター1における下降運転では、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の下方の階床である呼びを割り当てる割当手段と、各号機の運転フェーズが変化する毎に変化後の運転フェーズの呼びに呼びの割り当てを切り替える割当切替手段とをさらに備え、第2のタイプの群を制御する群管理制御装置は、当該群を構成する各号機に対して、既に通過した階床が出発階床である背後呼び以外の未応答の行先階呼びの内、セクター3における上昇運転では、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター4内の階床である呼び、及び出発階床がセクター3内の階床であって行先階床が同じセクター3内の上方の階床である呼びを、セクター4における上昇運転では、出発階床がセクター4内の階床であって行先階床が同じセクター4内の上方の階床である呼びを、セクター4における下降運転では、出発階床がセクター4内の階床であって行先階床がセクター3内の階床である呼び、及び出発階床がセクター4内の階床であって行先階床が同じセクター4内の下方の階床である呼びを、セクター3における下降運転では、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床が同じセクター3内の下方の階床である呼びを割り当てる割当手段と、各号機の運転フェーズが変化する毎に変化後の運転フェーズの呼びに呼びの割り当てを切り替える割当切替手段とをさらに備え、第3のタイプの群を制御する群管理制御装置は、当該群を構成する各号機に対して、既に通過した階床が出発階床である背後呼び以外の未応答の行先階呼びの内、セクター1における上昇運転では、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター3内の階床である呼びを、セクター2における上昇運転では、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター3内の階床である呼びを、セクター3における上昇運転では、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である呼び、及び出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である呼びを割り当てる割当手段と、各号機の運転フェーズが変化する毎に変化後の運転フェーズの呼びに呼びの割り当てを切り替える割当切替手段とをさらに備え、第4のタイプの群を制御する群管理制御装置は、当該群を構成する各号機に対して、既に通過した階床が出発階床である背後呼び以外の未応答の行先階呼びの内、セクター1における上昇運転では、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター4内の階床である呼びを、セクター2における上昇運転では、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター4内の階床である呼びを、セクター4における上昇運転では、出発階床がセクター4内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である呼び、及び出発階床がセクター4内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である呼びを割り当てる割当手段と、各号機の運転フェーズが変化する毎に変化後の運転フェーズの呼びに呼びの割り当てを切り替える割当切替手段とをさらに備え、第1のタイプの群を構成するエレベータの各号機を制御する号機制御装置は、セクター1における上昇運転、セクター2における上昇運転、セクター2における下降運転、セクター1における下降運転、そしてセクター1における上昇運転に戻る各運転フェーズからなる一連の運転を行う運転制御手段と、第2のタイプの群を構成するエレベータの各号機を制御する号機制御装置は、セクター3における上昇運転、セクター4における上昇運転、セクター4における下降運転、セクター3における下降運転、そしてセクター3における上昇運転に戻る各運転フェーズからなる一連の運転を行う運転制御手段と、第3のタイプの群を構成するエレベータの各号機を制御する号機制御装置は、セクター1における上昇運転、セクター2における上昇運転、セクター3における上昇運転、そしてセクター1における上昇運転に戻る各運転フェーズからなる一連の運転を行う運転制御手段と、第4のタイプの群を構成するエレベータの各号機を制御する号機制御装置は、セクター1における上昇運転、セクター2における上昇運転、セクター4における上昇運転、そしてセクター1における上昇運転に戻る各運転フェーズからなる一連の運転を行う運転制御手段とを備え、前記建物の基準階と基準階以外の階との間のエレベータの交通を担当する制御システムは、建物の基準階以外のサービス階床を2以上の任意のセクターに分割し、各群が分割されたセクターの内の1つのセクターと基準階との間の交通を分担して管理制御するための群管理制御装置が設置され、かつ、各群は複数の階床間を就役するそれぞれに号機制御装置が設置されている2台の号機のエレベータで構成されているセクター数の群のエレベータを制御するシステムであり、第5のタイプの群を制御する群管理制御装置は、前記記憶手段によって所定の時間内に記憶された行先階呼びの内、出発階床を基準階とする行先階呼び及び行先階床を基準階とする行先階呼びを抽出し、それらの行先階呼びの数を各々算出する行先階呼び算出手段と、前記行先階呼び算出手段によって算出された行先階呼びの数の内、出発階床を基準階とする行先階呼びと行先階床を基準階とする行先階呼びのどちらがより多いかを判定する行先階呼び判定手段と、当該群を構成する各号機に対して、既に通過した階床が出発階床である背後呼び以外の未応答の行先階呼びの内、基準階では、出発階床が基準階であって行先階床が担当セクター内の階床である呼びを、担当セクターにおける運転では、出発階床が担当セクター内の階床であって行先階床が基準階である呼びを割り当てる割当手段と、各号機の運転フェーズが変化する毎に変化後の運転フェーズの呼びに呼びの割り当てを切り替える割当切替手段とをさらに備え、第5のタイプの群を構成するエレベータの各号機を制御する号機制御装置は、すべての応答中の行先階呼びに応え終わり、かつ未応答の行先階呼びがないかごを空かごとして検出する空かご検出手段と、前記空かご検出手段によって空かごとして検出され、かつ、前記行先階呼び判定手段によって判定された行先階呼びの内、出発階床を基準階とする行先階呼びの方が多かった場合は当該かごを基準階に待機させ、一方、前記空かご検出手段によって空かごとして検出され、かつ、前記行先階呼び判定手段によって判定された行先階呼びの内、行先階床を基準階とする行先階呼びの方が多かった場合は当該かごを担当セクターの最上階に待機させる待機手段と、前記行先階呼び判定手段によって判定された行先階呼びの内、出発階床を基準階とする行先階呼びの方が多かった場合は、基準階、担当セクターにおける上昇運転、そして基準階に戻る各運転フェーズからなる一連の運転を行い、前記行先階呼び判定手段によって判定された行先階呼びの内、行先階床を基準階とする行先階呼びの方が多かった場合は、基準階、担当セクターにおける下降運転、そして基準階に戻る各運転フェーズからなる一連の運転を行う運転制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、建物の基準階以外の階間のエレベータの交通を担当する群管理制御システム及び前記建物の基準階と基準階以外の階との間のエレベータの交通を担当する群管理制御システムからなるエレベータシステムであって、前記各群は群管理制御装置と複数の階床間を就役するそれぞれに号機制御装置が設置されている2台の号機のエレベータで構成されており、前記群管理制御装置は、サービスするセクターの各階床に設けられた乗客の行先階を入力する行先階入力手段と、前記行先階入力手段によって入力された行先階呼びに基づいて、行先階呼びの出発階床及び行先階床、並びにそれらの応答状態とを相互に関連させて記憶する記憶手段とを備え、前記建物の基準階以外の階間のエレベータの交通を担当する制御システムは、建物の基準階以外のサービス階床を2つのセクターに分割し、各群がその内の2つのセクターを分担する1群のエレベータを管理制御するための1個の群管理制御装置が設置されている1群のエレベータを制御するシステムであり、第1のタイプの群を制御する群管理制御装置は、当該群を構成する2台の号機の内1台に対して、未応答の行先階呼びの内、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の上方の階床である呼び、及び出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の下方の階床である呼びからなる第1のグループの呼びを、他の1台に対して、未応答の行先階呼びの内、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の上方の階床である呼び、及び出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の下方の階床である呼びからなる第2のグループの呼びを割り当てる割当手段と、前記行先階入力手段によって他のセクターへの行先階呼びが入力された場合であって2台の号機が共に分担セクター内の応答中の行先階呼びがなくなった場合に各号機がそれぞれ他のセクターへ移動する遷移手段と、前記遷移手段によって他のセクターへ移動した後に前記第1のタイプの群を構成する各号機に割り当てられた第1のグループ又は第2のグループの呼びを他方のグループの呼びに切り替える割当切替手段とをさらに備え、第1のタイプの群を構成するエレベータの各号機を制御する号機制御装置は、すべての応答中の行先階呼びに応え終わり、かつ未応答の行先階呼びがないかごを空かごとして検出する空かご検出手段と、第1のタイプの群を構成するエレベータの各号機を制御する2台の号機制御装置の内1台は、セクター1における上昇運転、セクター1における下降運転、そしてセクター1における上昇運転に戻る各運転フェーズからなる一連の運転を行い、他の1台はセクター2における上昇運転、セクター2における下降運転の各運転フェーズからなる一連の運転を行う運転制御手段とを備え、前記建物の基準階と基準階以外の階との間のエレベータの交通を担当する制御システムは、建物の基準階以外のサービス階床を2以上の任意のセクターに分割し、各群が分割されたセクターの内の1つのセクターと基準階との間の交通を分担して管理制御するための群管理制御装置が設置され、かつ、各群は複数の階床間を就役するそれぞれに号機制御装置が設置されている2台の号機のエレベータで構成されているセクター数の群のエレベータを制御するシステムであり、第2のタイプの群を制御する群管理制御装置は、前記記憶手段によって所定の時間内に記憶された行先階呼びの内、出発階床を基準階とする行先階呼び及び行先階床を基準階とする行先階呼びを抽出し、それらの行先階呼びの数を各々算出する行先階呼び算出手段と、前記行先階呼び算出手段によって算出された行先階呼びの数の内、出発階床を基準階とする行先階呼びと行先階床を基準階とする行先階呼びのどちらがより多いかを判定する行先階呼び判定手段と、当該群を構成する各号機に対して、既に通過した階床が出発階床である背後呼び以外の未応答の行先階呼びの内、基準階では、出発階床が基準階であって行先階床が担当セクター内の階床である呼びを、担当セクターにおける運転では、出発階床が担当セクター内の階床であって行先階床が基準階である呼びを割り当てる割当手段と、各号機の運転フェーズが変化する毎に変化後の運転フェーズの呼びに呼びの割り当てを切り替える割当切替手段とをさらに備え、第2のタイプの群を構成するエレベータの各号機を制御する号機制御装置は、すべての応答中の行先階呼びに応え終わり、かつ未応答の行先階呼びがないかごを空かごとして検出する空かご検出手段と、前記空かご検出手段によって空かごとして検出され、かつ、前記行先階呼び判定手段によって判定された行先階呼びの内、出発階床を基準階とする行先階呼びの方が多かった場合は当該かごを基準階に待機させ、一方、前記空かご検出手段によって空かごとして検出され、かつ、前記行先階呼び判定手段によって判定された行先階呼びの内、行先階床を基準階とする行先階呼びの方が多かった場合は当該かごを担当セクターの最上階に待機させる待機手段と、前記行先階呼び判定手段によって判定された行先階呼びの内、出発階床を基準階とする行先階呼びの方が多かった場合は、基準階、担当セクターにおける上昇運転、そして基準階に戻る各運転フェーズからなる一連の運転を行い、前記行先階呼び判定手段によって判定された行先階呼びの内、行先階床を基準階とする行先階呼びの方が多かった場合は、基準階、担当セクターにおける下降運転、そして基準階に戻る各運転フェーズからなる一連の運転を行う運転制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4に記載のエレベータシステムであって、前記第1のタイプの群を制御する群管理制御装置の割当手段は、前記行先階入力手段によって他のセクターへの行先階呼びが入力されていない場合はエレベータの運転方向と順方向及び逆方向の呼びを割り当て、他のセクターへの行先階呼びが入力された場合であって2台の号機共に分担セクター内の応答中の行先階呼びがなくなるまでは、他方のかごが逆方向の呼びに応答していない場合は順方向の呼びのみを割り当て、他方のかごが逆方向の呼びに応答している場合は順方向及び逆方向の呼びを割り当て、ただし他のセクターへの行先階呼びが入力された場合であっても先に分担セクター内の応答中の行先階呼びがなくなり、他方のかごの分担セクター内の応答中の行先階呼びがなくなるのを待っている号機に対しては順方向及び逆方向のいずれの呼びも割り当てないことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載のエレベータシステムであって、前記の群管理制御装置は、当該タイプのエレベータ群を構成する2台の号機の前後の運転間隔が等しくなるように制御する運転間隔制御手段をさらに備えることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載のエレベータシステムであって、前記の群管理制御装置は、当該タイプのエレベータ群を構成する各号機の一周時間を一定時間測定して、そのサンプル平均の時間を算出し、複数の運転フェーズの開始時に後続かごが前記サンプル平均の時間の1/2より遅れている場合は、後続かごに当該運転フェーズを開始させることによって、各号機の前後の運転間隔が等しくなるように制御する運転間隔制御手段をさらに備えることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載のエレベータシステムであって、前記の号機制御装置は、前記割当手段によって割り当てられた未応答の行先階呼びの出発階床及び応答中の行先階呼びの行先階床に、前記運転制御手段の上昇運転においては昇順に、下降運転においては降順に停止する停止制御手段を備えることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項1ないし8のいずれかに記載のエレベータシステムであって、前記の号機制御装置は、前記停止制御手段によって決定される行先階呼びに基づく情報を出力する情報出力手段をさらに備えることを特徴とする。
第1に、本願発明にかかるエレベータシステムによれば、基準階と一般階との間の移動に使用されるエレベータ群と一般階間の移動に使用されるエレベータ群が分けられていることから、輸送能力が大幅に向上するという効果がある。これにより、一般階間の移動が多い一社占有ビルの出勤時・昼食時・退勤時の輸送対応や、身障者・高齢者などが火災時に避難する際の安全確保が可能となるという効果が発生する。
第2に、本願発明にかかるエレベータシステムは、建物の基準階以外の階間のエレベータの交通を担当する制御システム及び前記建物の基準階と基準階以外の階との間のエレベータの交通を担当する制御システムから構成されている。そして、基準階及び各セクターを行き先セクターにする呼びを分担するグループを複数設けていることから、あるグループがエレベータの故障や保守点検などの理由により運転を休止している場合でも、その分担しているセクターへ、他のグループを乗り継いで目的階へ行くことができるという効果がある。これによって、階段で移動することができない車椅子の利用者などであっても、目的階へ行くことが可能となる。
第3に、本願発明にかかるエレベータシステムによれば、建物の基準階以外の階間のエレベータの交通を担当する群管理制御システムの場合は2セクター分しかエレベータホールが必要でないために、サービス階を3分割以上にした場合に、昇降行程が短くなること及び急行区間のセクターが生まれることによって、エレベータ占有面積を削減でき、レンタブル比を向上することができるという効果がある。
また、建物の基準階と基準階以外の階との間のエレベータの交通を担当する群管理制御システムの場合は基準階以外では担当セクターの1セクター分しかエレベータホールが必要でないために、当該セクターが最上のセクターでなければ昇降行程が短くなること、及び当該セクターが最下のセクターでなければ急行区間のセクターが生まれることによって、エレベータ占有面積を削減でき、レンタブル比を向上することができるという効果がある。
各群の群管理制御装置の内部構成を示すブロック図である。 各エレベータの号機制御装置の内部構成を示すブロック図である。 各エレベータの号機制御装置の制御部27による停止順序決定処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための複数の形態について説明する。各形態において、先行する形態で説明している事項に対応している部分には、重複する説明を省略する場合がある。また、構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分は、先行して説明している形態と同様とする。
図1は、各群の群管理制御装置の内部構成を示すブロック図である。群管理制御装置は、行先階を入力する行先階入力部11、群管理制御装置が故障などで休止しているかどうかを検出する運転休止検出部12、他の群管理制御装置や号機制御装置との通信を行う通信部13、各種の入力信号を元に制御を行う制御部14、行先階呼びなどの情報が記憶されている記憶部15、時間を計時する計時部16、未応答の呼びの割り当てを行う割り当て部17、エレベータホールなどに設けられて情報を表示する情報出力部18などから構成されている。
図2は、各エレベータの号機制御装置の内部構成を示すブロック図である。号機制御装置は、かごの位置を検出するかご位置検出部21、かごの移動方向である行先方向を検出するかご方向検出部22、かごの移動速度を検出するかご速度検出部23、号機制御装置が故障などで休止しているかどうかを検出する運転休止検出部24、かごが応答する呼びがなくなり乗り捨てられた状態を検出する空かご検出部25、群管理制御装置との通信を行う通信部26、各種の入力信号を元に制御を行う制御部27、行先階呼びなどの情報が記憶されている記憶部28、時間を計時する計時部29、エレベータの駆動源であるモータを駆動する駆動部29、ブレーキを働かせることによってモータの回転を制動する制動部31、かご内などに設けられて情報を表示する情報出力部32などから構成されている。
行先階入力部11は、行先階入力手段であって、各階床に設けられ、具体的には、かごが停止する階の2台のエレベータの出入り口の間などに設置される。従って、本実施例では、行先階を入力するための手段は、階床にのみ設置され、かご内には設置されない。行先階入力部11は、例えばタッチパネルによって構成され、液晶ディスプレイなどの表示画面に情報を表示することができる表示部と、表示画面に表示された操作ボタンあるいは数字と記号とを含む文字入力キーを利用者が触ることによって、触られた操作ボタン又は文字入力キーに対応する入力情報を入力することができる入力部とを有する。行先階入力部11の入力部、つまりタッチパネルに表示される操作ボタンは、少なくとも行先階を選択するための行先階選択ボタンを含み、好ましくは、扉が開いている時間を延長するための開延長ボタン、各種設定をする設定画面を選択する画面を表示させるためのメニュー表示ボタン、及びメニューの中の項目を選択するためのメニュー選択ボタンを含む。このように、本実施例では、行先階入力部11を2台のエレベータの出入り口の間などに設置することにより、乗客は行先階を入力した後、そのまま2台のエレベータの間で待っていて、左右どちらかの先に到着したエレベータに乗車すれば良いことから、乗車時の移動距離が大きくならずに済むというメリットがある。
記憶部15及び28は、記憶手段であって、例えば半導体メモリあるいは磁気ディスク装置などの記憶装置によって構成される。
記憶部15は、行先階入力部11によって入力された行先階呼びを、入力された階床及び入力された時刻と関連付けて記憶する。行先階呼びは、発生時刻順に、発生時刻と、出発階、未応答や応答中などの応答状態、乗車や降車などの乗降状態、出発階が属するセクター、行先階が属するセクター、などに関する情報が、リストとして記憶部15に記憶される。そして、乗客が降車後は、リストから削除される。
また記憶部15又は28に記憶される情報には、制御部14又は27によって実行されるプログラム、かごが停止している時間が予め定める時間を越えた時にかごを移動させる基準階を表す基準階情報、予め定める時間である復帰時間を表す復帰時間情報、保守のために用いられる保守情報、及び建物を複数のセクターに分割するためのセクター分割情報なども含む。基準階は、当該建物の複数の階床のうち基準となる基準階床が予め1つ設定される。このような基準階は、かごの交通パターンに合わせて設定される。計時部16又は29は、時間を計時して、制御部14又は27からの指令に基づいて、現在時間に基づく情報を制御部14又は27に出力する。
情報出力部18に表示される表示情報は、例えば、かごの状況に関する情報であり、かごの移動経路、かごが到着するまでの予測時間を示す予測時間情報、かごの到着の予告を示す到着予告情報、開いている扉が閉じるまでの時間を表す戸開待機時間情報、移動中のかごが現在位置している階を示す現在階情報、行先の停止予定階を示す行先階情報、かごが停止している階を示す停止階情報、扉が複数ある場合その複数の扉のうちいずれの扉が開いているかを示す戸開方向情報、故障に関する故障情報、及び保守のために用いられる保守情報を含む。
情報出力部32は、例えば案内音声を出力する案内音声出力手段及び各種の情報を表示する案内表示手段によって実現される。
例えば、かごが2階から出発し、出発階床が2階で行先階床が3階である行先階呼び、出発階床が4階で行先階床が5階である行先階呼び、出発階床が4階で行先階床が2階である行先階呼びに応答して、3階、4階、5階、2階の順に停止して走行する場合、2階出発時に案内音声出力手段が出力する音声として、「次は、3階、4階、5階、2階の順に止まります。」と出力し、3階到着時に、「3階に止まります」と出力し、3階出発時に、「次は、4階、5階、2階の順に止まります。」と出力し、4階到着時に、「4階に止まります」と出力し、4階出発時に、「次は、5階、2階の順に止まります。」と出力し、5階到着時に、「5階に止まります」と出力し、5階出発時に、「次は、2階に止まります。」と出力し、2階到着時に、「2階に止まります。」と出力する。このように4階で、出発階床が4階で行先階床が2階である逆方向の乗客も乗車させた場合でも、到着順序、即ち停止順序を出力することによって、乗客の不安を緩和することができる。
このように、情報出力部32は、制御部27によって決定される行先階呼びに対する停止順序に基づく情報を出力する。これによってかごに乗車した乗客は、停止順序を認識することができる。従って、従来のセレコレのような方向に従った停止順序ではなく、逆方向の乗客も乗車させる場合もあるので、乗車かごの停止順序を出力することによって、乗客は自分がいつ降車するのかを前もって認識することができる。これによって、ポストセレコレのように停止順序が適宜決定される構成であっても、乗客は安心してエレベータを利用することができる。
案内音声出力手段及び案内表示手段が出力する情報として、移動中のかごが現在位置している階を示す現在階情報、行先の停止予定階を示す行先階情報、行先階までの停止順序を示す停止順序情報、行先階までの移動時間を示す移動時間情報、かごが停止している階を示す停止階情報、故障に関する故障情報、及び保守のために用いられる保守情報を含む。
図2は、本実施例の号機制御装置による停止順序決定処理を示すフローチャートである。
実施の開始後(ステップS101)、かご位置検出部21、かご方向検出部22、かご速度検出部23によってかごの位置・方向・速度を検出する(ステップS102)。
次に、検出したかごの位置・方向・速度の情報を元にかごの運転フェーズを確認する(ステップS103)。
次に、通信部26を介して群管理制御装置の通信部13と通信を行う(ステップS104)。
そして、群管理制御装置の記憶部15に記憶されている行先階呼びの未応答の呼びの内、当該運転フェーズに該当する呼びを読み出し(ステップS105)、次に、記憶部28に記憶されている行先階呼びの応答中の呼びの内、当該運転フェーズに該当する呼びを読み出す(ステップS106)。
そして、制御部27によって停止順序を決定する(ステップS107)。具体的には、ステップS105及びステップS106において読み出した呼びに対応する停止階を、上昇運転においては昇順に、下降運転においては降順に並び替えて停止順序を決定する。
最後に、決定された停止順序に基づいて、制御部27から駆動部29又は制動部31へ駆動信号又は制動信号を出力して(ステップS108)、終了となる(ステップS109)。
本実施例において建物の基準階以外の階間のエレベータの交通を担当する制御システムは、基準階以外のサービス階を2群4台制御する。そして、サービス階を論理的に2つのセクターに分け、それらをセクター1、セクター2とすると、行先階呼びは、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の上方の階床である呼び、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の下方の階床である呼び、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の上方の階床である呼び、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の下方の階床である呼び、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である呼び、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である呼び、という6種類がある。
この場合、建物の基準階以外の階間のエレベータの交通を担当する制御システムは、セクター内の呼びを分担するL1タイプ、セクター間の呼びを分担するL2タイプからなるエレベータ群で構成する。
具体的には、L1タイプは、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の上方の階床である呼び、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の下方の階床である呼び、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の上方の階床である呼び、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の下方の階床である呼び、の4種類の呼びを分担する。
そして、L2タイプは、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である呼び、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である呼び、の2種類の呼びを分担する。
表1において、Sはセクターを表している。
なお、本実施例に対応するセレコレの場合は、セクター1における上昇運転、セクター2における上昇運転、セクター2における下降運転、セクター1における下降運転、の各運転フェーズを順に繰り返すように運転していることになる。
L1タイプについて、さらに詳しく説明する。L1タイプは2台の号機から構成されており、各号機にセクター1又はセクター2を分担させる。
そして、本タイプを構成するセクター1を分担するエレベータの号機制御装置は、セクター1における上昇運転、セクター1における下降運転、の各運転フェーズを順に繰り返すように運転を制御する。
また、本タイプを構成するセクター2を分担するエレベータの号機制御装置は、セクター2における上昇運転、セクター2における下降運転、の各運転フェーズを順に繰り返すように運転を制御する。2台の号機ともに、ある運転フェーズから、再び同じ運転フェーズに戻った時点で一周運転となる。
これらの各運転フェーズの内容及び順序については、記憶部28に記憶される。
そして、セクター1を分担するエレベータの号機制御装置は、出発階がセクター1内の階床である未応答の行先階呼びがなく、行先階がセクター1内の階床である応答中の行先階呼びの降車がすべて終了し、割り当て部17によってセクター2内に出発階がある未応答の行先階呼びが割り当てられると、セクター2を分担するエレベータの号機制御装置に切り替わる。
また、セクター2を分担するエレベータの号機制御装置は、出発階がセクター2内の階床である未応答の行先階呼びがなく、行先階がセクター2内の階床である応答中の行先階呼びの降車がすべて終了し、割り当て部17によってセクター1内に出発階がある未応答の行先階呼びが割り当てられると、セクター1を分担するエレベータの号機制御装置に切り替わる。
本タイプの群を制御する群管理制御装置は、当該群を構成する2台の号機の内1台に対して、記憶部15に記憶されている既に通過した階床が出発階床である背後呼び以外の未応答の行先階呼びの内、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の上方の階床である呼び、及び出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の下方の階床である呼びからなる第1のグループの呼びを、他の1台に対して、未応答の行先階呼びの内、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の上方の階床である呼び、及び出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の下方の階床である呼びからなる第2のグループの呼びを割り当て部17によって割り当てる。
さらに、本タイプの群管理制御装置の運転休止検出部12が第2のタイプの群を制御する群管理制御装置又は第2のタイプの群を構成する2台の号機の号機制御装置の休止を検出した場合、割り当て部17は前記第1のタイプの群を構成する各号機に割り当てられた第1のグループ又は第2のグループの呼びを他方のグループの呼びに、呼びの割り当てを切り替える割当切替手段とを備える。
次に、L1タイプを利用する乗客の乗降車について、具体的に説明する。
セクター1を分担するエレベータの号機制御装置は、セクター1における上昇運転では、セクター1における下降運転中に乗車した出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の上方の階床である呼びを押した乗客の降車と、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の下方の階床である呼びを押した乗客の乗車と、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の上方の階床である呼びを押した乗客の乗降車の制御を行う。
セクター1における下降運転では、セクター1における上昇運転中に乗車した出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の下方の階床である呼びを押した乗客の降車と、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の上方の階床である呼びを押した乗客の乗車と、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の下方の階床である呼びを押した乗客の乗降車の制御を行う。
また、セクター2を分担するエレベータの号機制御装置では、まず、セクター2における上昇運転では、セクター2における下降運転中に乗車した出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の上方の階床である呼びを押した乗客の降車と、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の下方の階床である呼びを押した乗客の乗車と、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の上方の階床である呼びを押した乗客の乗降車の制御を行う。
次に、セクター2における下降運転では、セクター2における上昇運転中に乗車した出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の下方の階床である呼びを押した乗客の降車と、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の上方の階床である呼びを押した乗客の乗車と、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の下方の階床である呼びを押した乗客の乗降車の制御を行う。
エレベータは動いており、6階床以下のマンション等で使用される低速の分速60mのエレベータでも0.1秒間には10cm移動する。乗り場で戸開するためには、レベル±10cmで着床しなければならない。その範囲内で着床できないと、乗客は閉じ込められてしまう。また、安全装置作動後の動作遅れを最小限に抑えようとすれば、0.1秒の遅れ時間でも大きい。「セレコレ」「ポストセレコレ」の運転制御は各エレベータの号機制御装置が処理しており、起動、減速、停止のタイミングがこれによって影響を受けるので、安全上からも、遅れ時間は最小限に止める必要がある。そのためにも、制御規則はできるだけシンプルにする必要がある。
次に、L1タイプを利用する乗客による呼び、即ち記憶部15に記憶されている行先階呼びの未応答の呼び、及び記憶部28に記憶されている行先階呼びの応答中の呼びに対して、制御部27がどのように停止順序を決定して制御するかについて各運転フェーズ毎に具体的に説明する。
セクター1における上昇運転では、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の上方の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の下方の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の上方の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、に昇順に停止するように制御する。
セクター1における下降運転では、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の下方の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の上方の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の下方の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、に降順に停止するように制御する。
セクター2における上昇運転では、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の上方の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の下方の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の上方の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、に昇順に停止するように制御する。
セクター2における下降運転では、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の下方の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の上方の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の下方の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、に降順に停止するように制御する。
ここで、セクター1における上昇運転中に、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の下方の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、セクター1における下降運転中に、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の上方の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、セクター2における上昇運転中に、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の下方の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、セクター2における下降運転中に、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の上方の階床である未応答の行先階呼びの出発階床とに停止するのは、いわゆる逆呼びに応じたものである。
言い換えると、ある方向に運転中に逆方向の呼びの出発階にも停止して、逆方向の乗客も乗り合いさせ、その後の逆方向の運転時にそれらの行先階呼びの行先階にも停止して、それらの乗客を降車させることになる。これによって、停止回数を減らして、結果的にサービス完了時間を短縮することができる一因となる。
次に、本タイプの場合の平均サービス完了時間について、説明する。
まず、セレコレの場合の平均一周時間をRTTとすると、本タイプにおけるセクター1又はセクター2における上昇運転、セクター1又はセクター2における下降運転の各運転サービス時間は、RTT/4に相当する。そして、RTT/4毎に各階に乗車可能なかごが到着する。従って、平均到着間隔はRTT/4となり、平均待ち時間はRTT/8となる。
さらに、平均乗車時間は、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の上方の階床である場合、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の下方の階床である場合、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の上方の階床である場合、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の下方の階床である場合の各場合は、順呼びとして応答されるとRTT/8、逆呼びとして応答されるとRTT/4となる。
そして、順呼びと逆呼びの確率を各1/2として、これらの場合の平均乗車時間を計算すると、RTT/16+RTT/8=3RTT/16となる。
よって、平均待ち時間と平均乗車時間の合計である平均サービス完了時間は、5RTT/16となる。
次に、L2タイプについて、詳しく説明する。
本タイプを構成する各エレベータの号機制御装置は、セクター1における上昇運転、セクター2における上昇運転、の各運転フェーズを順に繰り返すように運転を制御する。そして、ある運転フェーズから、再び同じ運転フェーズに戻った時点で一周運転となる。
これらの各運転フェーズの内容及び順序については、記憶部28に記憶される。
そして、本タイプの群を制御する群管理制御装置は、当該群を構成する各号機に対して、記憶部15に記憶されている既に通過した階床が出発階床である背後呼び以外の未応答の行先階呼びの内、セクター1における上昇運転では、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である呼びを、セクター2における上昇運転では、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である呼びを割り当て部17によって割り当てる。
これらの各運転フェーズ毎に割り当てられた呼びは、各号機の運転フェーズが変化する毎に、変化後の運転フェーズの呼びに割り当て部17による呼びの割り当てを切り替えられる。
次に、L2タイプを利用する乗客による呼び、即ち記憶部15に記憶されている行先階呼びの未応答の呼び、及び記憶部28に記憶されている行先階呼びの応答中の呼びに対して、制御部27がどのように停止順序を決定して制御するかについて各運転フェーズ毎に具体的に説明する。
セクター1における上昇運転では、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、に昇順に停止するように制御する。
セクター2における上昇運転では、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、に昇順に停止するように制御する。
ここで、セクター2における上昇運転中に、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である未応答の行先階呼びの出発階床とに停止するのは、いわゆる逆呼びに応じたものである。
言い換えると、ある方向に運転中に逆方向の呼びの出発階にも停止して、逆方向の乗客も乗り合いさせ、その後の逆方向の運転時にそれらの行先階呼びの行先階にも停止して、それらの乗客を降車させることになる。これによって、停止回数を減らして、結果的にサービス完了時間を短縮することができる一因となる。
セレコレの場合の平均一周時間をRTTとすると、2分割の場合、運転フェーズは4あるので、各運転フェーズの運転サービス時間はRTT/4となる。そして、本タイプの場合、運転フェーズは2あるので、合計の運転サービス時間は、RTT/4の2倍、即ちRTT/2から、上記のセレコレより基準階以外での停止回数が少ないことの他、そもそも本タイプでは基準階まで下降せずに途中階(反転階)で反転上昇することから、基準階で乗降する乗客(乗客全体の半分程度)による乗客の乗降時間や扉の開閉時間がないこと、反転階と基準階の間の下降及び上昇運転に伴うロスタイムがないこと、などによる運転サービス時間の減少時間、を減算した時間となる。
しかし、本タイプの場合、実際には各運転フェーズにおける運転サービス時間の他に、セクター2における上昇運転からセクター1における上昇運転に移行するまでの走行時間が発生しているので、これを追加時間として加算しなければならない。
ここで、計算を簡略化するために、上記の減少時間と追加時間を略等しいとみなすと、本タイプの平均一周時間は、略RTT/2となる。なお、以下の平均待ち時間、平均乗車時間、平均サービス完了時間の計算においても、計算を簡略化するために、上記の減少時間と追加時間を略等しいとみなすものとする。ただし、実際には、停止する時間などである減少時間の方が、停止せずに走行している時間である追加時間よりはるかに大である。
運転間隔制御手段としては、2台のかごの運転間隔が等しくなるように、つまり等間隔運転制御を実施する。2台のかごを等間隔で運転するためには、2台のかごの運転間隔を平均一周時間の1/2にすれば良い。
具体的には、先行かごがセクター2における上昇運転開始時に、先行かごのセクター1における上昇運転開始時から平均一周時間の1/2以上遅れた場合は、後続かごがセクター1における上昇運転を開始する。
なお、一周時間は、建物の高さやセクタリングの仕方や呼びの発生状況で変化するので、一般化するために、各かごの一周時間を随時測定し、そのサンプル平均を平均一周時間とする。
このように、2台のかご各々のセクター1における上昇運転開始時及びセクター2における上昇運転開始時の2つのタイミングにおいて、2台のかごの運転間隔が平均一周時間の1/2以上開いている場合は運転間隔を縮めるように制御することによって等間隔運転を実現する。逆に言うと、2台のかごの運転間隔が平均一周時間の1/2未満の場合は、運転間隔制御を行わない。つまり、この運転間隔制御は、運転間隔を縮める方向でのみ実施されることになる。
次に、本タイプの場合の平均サービス完了時間について、説明する。
まず、上記の通り、本タイプの平均一周時間は、略RTT/2となる。
そして、平均待ち時間は、1台の場合は平均一周時間の1/2となるが、本タイプは2台のかごで構成されているので平均一周時間の1/4となるので、RTT/8となる。
さらに、平均乗車時間は、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である場合は、セクター1における上昇運転で乗車するので、RTT/8+RTT/8=RTT/4となる。出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である場合は、セクター2における上昇運転で乗車するので、RTT/8+RTT/8=RTT/4となる。
これらの2つの場合の各々の場合の確率は1/2となる。従って、各々の場合の平均乗車時間に各々の確率を乗じたものを加算して本タイプの平均乗車時間を算出すると、RTT/8+RTT/8=RTT/4となる。
よって、平均待ち時間と平均乗車時間の合計である平均サービス完了時間は、3RTT/8となる。
ところで、セレコレの場合は上昇運転中に下降呼びを乗車させることができないので、L2タイプを例にとると、セクター2における上昇運転で、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である呼びを押した乗客の降車と、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である呼びを押した乗客の乗車を同時に行うことができない。
セレコレで実現する場合は、一方がセクター1における上昇運転、セクター2における上昇運転と、上昇運転し、他方がセクター2における下降運転、セクター1における下降運転と、下降運転しなければならないので、セクター1における上昇運転、セクター2における上昇運転、セクター2における下降運転、セクター1における下降運転と運転し、RTT/2で等間隔制御した時に、平均待ち時間が最小となって、平均待ち時間をRTT/4にできることになる。
表2は、本実施例の場合の平均一周時間などをまとめたものである。表中の従来技術の場合とは、特許文献3に開示されている場合を指している。
セレコレの場合の平均一周時間をRTTとすると、従来技術の2台の場合は、平常時や混雑時には1台が上昇運転、もう1台が下降運転をして、それを交互に繰り返すことから、平均半周時間がRTT/2となり、平均一周時間はRTTとなる。そして、行先階登録方式の場合は即時予報の割り当て変更ができないものの、群の台数を2台にすれば即時予報は必要なくなるので、呼びに応答するかごを2台にできることから、平均待ち時間はRTT/4となる。さらに、かごが2台あるので平均乗車時間はRTT/4となることから、平均待ち時間と平均乗車時間の合計となる平均サービス完了時間はRTT/2となる。
この表から明らかなように、L1タイプ、L2タイプの場合ともに、平均待ち時間と平均乗車時間の合計である平均サービス完了時間が従来技術の場合と比較すると短くなる。
次に、本実施例のエレベータシステムにおいて、建物の基準階以外の階間のエレベータの交通を担当する制御システムと共に構成される、前記建物の基準階と基準階以外の階との間のエレベータの交通を担当する制御システムについて説明する。
当該制御システムは、建物の基準階と基準階以外の階との間のエレベータの交通を担当する制御システムであり、建物の基準階以外のサービス階床を2以上の任意のセクターに分割し、各群が分割されたセクターの内の1つのセクターと基準階との間の交通を分担して管理制御するための群管理制御装置が設置され、かつ、各群は複数の階床間を就役するそれぞれに号機制御装置が設置されている2台の号機のエレベータで構成されているセクター数の群のエレベータを制御するシステムである。
当該制御システムに用いられるエレベータ(以下、「Aタイプ」と称する)における群の数は、本実施例におけるLタイプの群の数に依存しない。
まず、本タイプの群を制御する群管理制御装置は、乗客が行先階入力部11に入力した行先階呼びに基づいて、行先階呼びの出発階床及び行先階床、並びにそれらの応答状態とを相互に関連させながら記憶部15に記憶する。そして、所定の時間内に記憶部15に記憶された行先階呼びの内、出発階床を基準階とする行先階呼び及び行先階床を基準階とする行先階呼びを制御部14が抽出し、それらの行先階呼びの数を各々算出する。さらに、制御部14は、算出された行先階呼びの数の内、出発階床を基準階とする行先階呼びと行先階床を基準階とする行先階呼びのどちらがより多いかを判定する。その判定結果は、記憶部15に記憶されると共に、群管理制御装置の通信部13及び号機制御装置の通信部26を介して号機制御装置の記憶部28にも記憶される。
そして、本タイプを構成する各エレベータの号機制御装置は、基準階、担当セクターにおける上昇又は下降運転、の各運転フェーズを順に繰り返すように運転を制御する。そして、ある運転フェーズから、再び同じ運転フェーズに戻った時点で一周運転となる。これらの各運転フェーズの内容及び順序については、記憶部28に記憶される。
より詳しくは、行先階呼び判定手段によって判定された行先階呼びの内、出発階床を基準階とする行先階呼びの方が多かった場合は、基準階、担当セクターにおける上昇運転、そして基準階に戻る各運転フェーズからなる一連の運転を行う。一方、行先階床を基準階とする行先階呼びの方が多かった場合は、基準階、担当セクターにおける下降運転、そして基準階に戻る各運転フェーズからなる一連の運転を行う。
さらに、本タイプの群を制御する群管理制御装置は、当該群を構成する各号機に対して、記憶部15に記憶されている既に通過した階床が出発階床である背後呼び以外の未応答の行先階呼びの内、基準階では、出発階床が基準階であって行先階床が担当セクター内の階床である呼びを、担当セクターにおける運転では、出発階床が担当セクター内の階床であって行先階床が基準階である呼びを、割り当て部17によって割り当てる。
これらの各運転フェーズ毎に割り当てられた呼びは、各号機の運転フェーズが変化する毎に、変化後の運転フェーズの呼びに割り当て部17による呼びの割り当てを切り替えられる。
すべての応答中の行先階呼びに応え終わり、かつ未応答の行先階呼びがないかごを空かごとして空かご検出部25が検出する。そして、空かごとして検出された場合、出勤時のように行先階呼び判定手段によって判定された行先階呼びの内、出発階床を基準階とする行先階呼びの方が多かった場合は、当該かごに基準階を出発階とする呼びを割り当てて基準階に呼び戻して待機させる。
一方、退勤時のように行先階呼び判定手段によって判定された行先階呼びの内、行先階床を基準階とする行先階呼びの方が多かった場合は、当該かごに最上階の下降方向の呼びを割り当てて担当セクター内の最上階に呼び戻して待機させる。基準階を出発階とする呼びを割り当てて基準階に呼び戻して待機させる。
次に、Aタイプを利用する乗客による呼び、即ち記憶部15に記憶されている行先階呼びの未応答の呼び、及び記憶部28に記憶されている行先階呼びの応答中の呼びに対して、制御部27がどのように停止順序を決定して制御するかについて各運転フェーズ毎に具体的に説明する。
まず、行先階呼び判定手段によって判定された行先階呼びの内、出発階床を基準階とする行先階呼びの方が多かった場合、基準階では、出発階床が担当セクター内の階床であって行先階床が基準階である応答中の行先階呼び、及び出発階床が基準階であって行先階床がセクター内の階床である未応答の行先階呼びに停止するように制御する。
そして、担当セクターにおける上昇運転では、出発階床が基準階であって行先階床が担当セクター内の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床が担当セクター内の階床であって行先階床が基準階である未応答の行先階呼びの出発階床と、に昇順に停止するように制御する。
次に、行先階呼び判定手段によって判定された行先階呼びの内、行先階床を基準階とする行先階呼びの方が多かった場合、基準階では、出発階床が担当セクター内の階床であって行先階床が基準階である応答中の行先階呼び、及び出発階床が基準階であって行先階床がセクター内の階床である未応答の行先階呼びに停止するように制御する。
そして、担当セクターにおける下降運転では、出発階床が基準階であって行先階床が担当セクター内の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床が担当セクター内の階床であって行先階床が基準階である未応答の行先階呼びの出発階床と、に降順に停止するように制御する。
運転間隔制御手段としては、2台のかごの運転間隔が等しくなるように、つまり等間隔運転制御を実施する。2台のかごを等間隔で運転するためには、2台のかごの運転間隔を平均一周時間の1/2にすれば良い。
具体的には、後続かごの基準階出発時間を、先行かごの基準階出版時間より平均一周時間の1/2より早くならないように、後続かごについて出発管制を行う。つまり、先行かごが基準階を出発した時刻から平均一周時間の1/2より長い時間が経過している場合、後続かごは乗客の乗車後に出発管制せずに即座に出発し、そうでない場合は、後続かごについて、先行かごが基準階を出発した時刻から平均一周時間の1/2までは出発を保留させる出発管制を行う。
なお、一周時間は、建物の高さやセクタリングの仕方や呼びの発生状況で変化するので、一般化するために、各かごの一周時間を随時測定し、そのサンプル平均を平均一周時間とする。
本実施例では、各群が分担するセクターの階数は、互いに等しくなるように設定される場合に限ることはない。また、各群が分担するセクターの階は、基本的には、連続する階にて設定されるが、これに限ることはない。例えば、建物の利用状況に応じて、分担するセクターを設定してもよい。
実施例2において建物の基準階以外の階間のエレベータの交通を担当する制御システムは、基準階以外のサービス階を3群6台制御する。そして、サービス階を論理的に3つのセクターに分け、それらをセクター1、セクター2、セクター3とすると、行先階呼びは、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の上方の階床である呼び、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の下方の階床である呼び、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である呼び、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である呼び、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の上方の階床である呼び、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の下方の階床である呼び、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター3内の階床である呼び、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である呼び、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床が同じセクター3内の上方の階床である呼び、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床が同じセクター3内の下方の階床である呼び、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター3内の階床である呼び、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である呼び、という12種類がある。
この場合、建物の基準階以外の階間のエレベータの交通を担当する制御システムは、4種類ずつの呼びを分担するL3タイプ、L4タイプ、L5タイプからなるエレベータ群で構成する。
具体的には、L3タイプは、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の上方の階床である呼び、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の下方の階床である呼び、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である呼び、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である呼び、の4種類の呼びを分担する。
L4タイプは、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の上方の階床である呼び、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の下方の階床である呼び、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター3内の階床である呼び、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である呼び、の4種類の呼びを分担する。
L5タイプは、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床が同じセクター3内の上方の階床である呼び、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床が同じセクター3内の下方の階床である呼び、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター3内の階床である呼び、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である呼び、の4種類の呼びを分担する。
表3において、Sはセクターを表している。
表3から明らかなように、L3タイプの場合は最上のセクターであるセクター3の部分、L4タイプ場合は最下のセクターであるセクター1の部分に、エレベータの昇降路自体を設ける必要がない。また、L5タイプ場合はセクター2が、上昇及び下降時に急行区間となるため、それらのセクターにエレベータホールを設ける必要がない。従って、セレコレの場合及び特許文献3の場合よりも、エレベータ占有面積を削減でき、レンタブル比を向上することができる。
このように、3セクターに分割して3グループで応答する場合、すべての呼びについて、その呼びに応答するある群が休止しても、各グループが2セクターを分担しているために、残りのグループを乗り継いで、1回の乗換えで目的階に行くことができる。
なお、本実施例に対応するセレコレの場合は、セクター1における上昇運転、セクター2における上昇運転、セクター3における上昇運転、セクター3における下降運転、セクター2における下降運転、セクター1における下降運転、の各運転フェーズを順に繰り返すように運転していることになる。
本実施例における群管理制御装置及び号機制御装置の内部構成、並びに各エレベータの号機制御装置の制御部27による停止順序決定処理を示すフローチャートは、前述した実施例1と同じなので、説明を省略する。
次に、L3タイプについて、詳しく説明する。
本タイプを構成する各エレベータの号機制御装置は、セクター1における上昇運転、セクター2における上昇運転、セクター1における下降運転、の各運転フェーズを順に繰り返すように運転を制御する。そして、ある運転フェーズから、再び同じ運転フェーズに戻った時点で一周運転となる。これらの各運転フェーズの内容及び順序については、記憶部28に記憶される。
そして、本タイプの群を制御する群管理制御装置は、当該群を構成する各号機に対して、記憶部15に記憶されている既に通過した階床が出発階床である背後呼び以外の未応答の行先階呼びの内、セクター1における上昇運転では、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である呼び、及び出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の上方の階床である呼びを、セクター2における上昇運転では、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である呼びを、セクター1における下降運転では、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の下方の階床である呼びを割り当て部17によって割り当てる。
これらの各運転フェーズ毎に割り当てられた呼びは、各号機の運転フェーズが変化する毎に変化後の運転フェーズの呼びに割り当て部17による呼びの割り当てを切り替えられる。
次に、L3タイプを利用する乗客による呼び、即ち記憶部15に記憶されている行先階呼びの未応答の呼び、及び記憶部28に記憶されている行先階呼びの応答中の呼びに対して、制御部27がどのように停止順序を決定して制御するかについて各運転フェーズ毎に具体的に説明する。
セクター1における上昇運転では、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の上方の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の上方の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、に昇順に停止するように制御する。
セクター2における上昇運転では、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、に昇順に停止するように制御する。
セクター1における下降運転では、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の下方の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の下方の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、に降順に停止するように制御する。
ここで、セクター2における上昇運転中に、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である未応答の行先階呼びの出発階床に停止するのは、いわゆる逆呼びに応じたものである。
言い換えると、ある方向に運転中に逆方向の呼びの出発階にも停止して、逆方向の乗客も乗り合いさせ、その後の逆方向の運転時にそれらの行先階呼びの行先階にも停止して、それらの乗客を降車させることになる。
セレコレの場合の平均一周時間をRTTとすると、3分割の場合、運転フェーズは6あるので、各運転フェーズの運転サービス時間はRTT/6となる。そして、本タイプの場合、運転フェーズは3あるので、合計の運転サービス時間は、RTT/6の3倍、即ちRTT/2から、上記のセレコレより基準階以外での停止回数が少ないことの他、そもそも本タイプでは基準階まで下降せずに途中階(反転階)で反転上昇することから、基準階で乗降する乗客(乗客全体の半分程度)による乗客の乗降時間や扉の開閉時間がないこと、反転階と基準階の間の下降及び上昇運転に伴うロスタイムがないこと、などによる運転サービス時間の減少時間、を減算した時間となる。
しかし、本タイプの場合、実際には各運転フェーズにおける運転サービス時間の他に、セクター2における上昇運転からセクター1における下降運転に移行するまでの走行時間、が発生しているので、これを追加時間として加算しなければならない。
ここで、計算を簡略化するために、上記の減少時間と追加時間を略等しいとみなすと、本タイプの平均一周時間は、略RTT/2となる。なお、以下の平均待ち時間、平均乗車時間、平均サービス完了時間の計算においても、計算を簡略化するために、上記の減少時間と追加時間を略等しいとみなすものとする。ただし、実際には、停止する時間などである減少時間の方が、停止せずに走行している時間である追加時間よりはるかに大である。
運転間隔制御手段としては、2台のかごの運転間隔が等しくなるように、つまり等間隔運転制御を実施する。2台のかごを等間隔で運転するためには、2台のかごの運転間隔を平均一周時間の1/2にすれば良い。
具体的には、先行かごがセクター1における下降運転開始時に、先行かごのセクター1における上昇運転開始時から平均一周時間の1/2以上遅れた場合は、後続かごがセクター1における上昇運転を開始する。
なお、一周時間は、建物の高さやセクタリングの仕方や呼びの発生状況で変化するので、一般化するために、各かごの一周時間を随時測定し、そのサンプル平均を平均一周時間とする。
このように、2台のかご各々のセクター1における上昇運転開始時及びセクター1における下降運転開始時の2つのタイミングにおいて、2台のかごの運転間隔が平均一周時間の1/2以上開いている場合は運転間隔を縮めるように制御することによって等間隔運転を実現する。逆に言うと、2台のかごの運転間隔が平均一周時間の1/2未満の場合は、運転間隔制御を行わない。つまり、この運転間隔制御は、運転間隔を縮める方向でのみ実施されることになる。
次に、本タイプの場合の平均サービス完了時間について、説明する。
まず、上記の通り、本タイプの平均一周時間は、略RTT/2となる。
そして、平均待ち時間は、1台の場合は平均一周時間の1/2となるが、本タイプは2台のかごで構成されているので平均一周時間の1/4となるので、RTT/8となる。
さらに、平均乗車時間は、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の上方の階床である場合は、セクター1における上昇運転で乗車するので、RTT/12となる。出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の下方の階床である場合は、セクター1における下降運転で乗車するので、RTT/12となる。出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である場合は、セクター1における上昇運転で乗車するので、RTT/12+RTT/12=RTT/6となる。出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である場合は、セクター2における上昇運転で乗車するので、RTT/12+RTT/12=RTT/6となる。
これらの4つの場合の各々の確率は1/4となる。従って、各々の場合の平均乗車時間に各々の確率を乗じたものを加算して本タイプの平均乗車時間を算出すると、RTT/48+RTT/48+RTT/24+RTT/24=RTT/8となる。
よって、平均待ち時間と平均乗車時間の合計である平均サービス完了時間は、RTT/4となる。
次に、L4タイプについて、詳しく説明する。
本タイプを構成する各エレベータの号機制御装置は、セクター2における上昇運転、セクター3における上昇運転、セクター2における下降運転、の各運転フェーズを順に繰り返すように運転を制御する。そして、ある運転フェーズから、再び同じ運転フェーズに戻った時点で一周運転となる。これらの各運転フェーズの内容及び順序については、記憶部28に記憶される。
そして、本タイプの群を制御する群管理制御装置は、当該群を構成する各号機に対して、記憶部15に記憶されている既に通過した階床が出発階床である背後呼び以外の未応答の行先階呼びの内、セクター2における上昇運転では、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター3内の階床である呼び、及び出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の上方の階床である呼びを、セクター3における上昇運転では、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である呼びを、セクター2における下降運転では、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の下方の階床である呼びを割り当て部17によって割り当てる。
これらの各運転フェーズ毎に割り当てられた呼びは、各号機の運転フェーズが変化する毎に変化後の運転フェーズの呼びに割り当て部17による呼びの割り当てを切り替えられる。
次に、L4タイプを利用する乗客による呼び、即ち記憶部15に記憶されている行先階呼びの未応答の呼び、及び記憶部28に記憶されている行先階呼びの応答中の呼びに対して、制御部27がどのように停止順序を決定して制御するかについて各運転フェーズ毎に具体的に説明する。
セクター2における上昇運転では、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の上方の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター3内の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の上方の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、に昇順に停止するように制御する。
セクター3における上昇運転では、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター3内の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、に昇順に停止するように制御する。
セクター2における下降運転では、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の下方の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の下方の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、に降順に停止するように制御する。
ここで、セクター3における上昇運転中に、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である未応答の行先階呼びの出発階床に停止するのは、いわゆる逆呼びに応じたものである。
言い換えると、ある方向に運転中に逆方向の呼びの出発階にも停止して、逆方向の乗客も乗り合いさせ、その後の逆方向の運転時にそれらの行先階呼びの行先階にも停止して、それらの乗客を降車させることになる。
セレコレの場合の平均一周時間をRTTとすると、3分割の場合、運転フェーズは6あるので、各運転フェーズの運転サービス時間はRTT/6となる。そして、本タイプの場合、運転フェーズは3あるので、合計の運転サービス時間は、RTT/6の3倍、即ちRTT/2から、上記のセレコレより基準階以外での停止回数が少ないことの他、そもそも本タイプでは基準階まで下降せずに途中階(反転階)で反転上昇することから、基準階で乗降する乗客(乗客全体の半分程度)による乗客の乗降時間や扉の開閉時間がないこと、反転階と基準階の間の下降及び上昇運転に伴うロスタイムがないこと、などによる運転サービス時間の減少時間、を減算した時間となる。
しかし、本タイプの場合、実際には各運転フェーズにおける運転サービス時間の他に、セクター3における上昇運転からセクター2における下降運転に移行するまでの走行時間、が発生しているので、これを追加時間として加算しなければならない。
ここで、計算を簡略化するために、上記の減少時間と追加時間を略等しいとみなすと、本タイプの平均一周時間は、略RTT/2となる。なお、以下の平均待ち時間、平均乗車時間、平均サービス完了時間の計算においても、計算を簡略化するために、上記の減少時間と追加時間を略等しいとみなすものとする。ただし、実際には、停止する時間などである減少時間の方が、停止せずに走行している時間である追加時間よりはるかに大である。
運転間隔制御手段としては、2台のかごの運転間隔が等しくなるように、つまり等間隔運転制御を実施する。2台のかごを等間隔で運転するためには、2台のかごの運転間隔を平均一周時間の1/2にすれば良い。
具体的には、先行かごがセクター2における下降運転開始時に、先行かごのセクター2における上昇運転開始時から平均一周時間の1/2以上遅れた場合は、後続かごがセクター2における上昇運転を開始する。
なお、一周時間は、建物の高さやセクタリングの仕方や呼びの発生状況で変化するので、一般化するために、各かごの一周時間を随時測定し、そのサンプル平均を平均一周時間とする。
このように、2台のかご各々のセクター2における上昇運転開始時及びセクター2における下降運転開始時の2つのタイミングにおいて、2台のかごの運転間隔が平均一周時間の1/2以上開いている場合は運転間隔を縮めるように制御することによって等間隔運転を実現する。逆に言うと、2台のかごの運転間隔が平均一周時間の1/2未満の場合は、運転間隔制御を行わない。つまり、この運転間隔制御は、運転間隔を縮める方向でのみ実施されることになる。
次に、本タイプの場合の平均サービス完了時間について、説明する。
まず、上記の通り、本タイプの平均一周時間は、略RTT/2となる。
そして、平均待ち時間は、1台の場合は平均一周時間の1/2となるが、本タイプは2台のかごで構成されているので平均一周時間の1/4となるので、RTT/8となる。
さらに、平均乗車時間は、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の上方の階床である場合は、セクター2における上昇運転で乗車するので、RTT/12となる。出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の下方の階床である場合は、セクター2における下降運転で乗車するので、RTT/12となる。出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター3内の階床である場合は、セクター2における上昇運転で乗車するので、RTT/12+RTT/12=RTT/6となる。出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である場合は、セクター3における上昇運転で乗車するので、RTT/12+RTT/12=RTT/6となる。
これらの4つの場合の各々の確率は1/4となる。従って、各々の場合の平均乗車時間に各々の確率を乗じたものを加算して本タイプの平均乗車時間を算出すると、RTT/48+RTT/48+RTT/24+RTT/24=RTT/8となる。
よって、平均待ち時間と平均乗車時間の合計である平均サービス完了時間は、RTT/4となる。
次に、L5タイプについて、詳しく説明する。
本タイプを構成する各エレベータの号機制御装置は、セクター1における上昇運転、セクター3における上昇運転、セクター3における下降運転、の各運転フェーズを順に繰り返すように運転を制御する。そして、ある運転フェーズから、再び同じ運転フェーズに戻った時点で一周運転となる。これらの各運転フェーズの内容及び順序については、記憶部28に記憶される。
そして、本タイプの群を制御する群管理制御装置は、当該群を構成する各号機に対して、記憶部15に記憶されている既に通過した階床が出発階床である背後呼び以外の未応答の行先階呼びの内、セクター1における上昇運転では、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター3内の階床である呼びを、セクター3における上昇運転では、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床が同じセクター3内の上方の階床である呼びを、セクター3における下降運転では、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である呼び、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床が同じセクター3内の下方の階床である呼びを割り当て部17によって割り当てる。
これらの各運転フェーズ毎に割り当てられた呼びは、各号機の運転フェーズが変化する毎に変化後の運転フェーズの呼びに割り当て部17による呼びの割り当てを切り替えられる。
次に、L5タイプを利用する乗客による呼び、即ち記憶部15に記憶されている行先階呼びの未応答の呼び、及び記憶部28に記憶されている行先階呼びの応答中の呼びに対して、制御部27がどのように停止順序を決定して制御するかについて各運転フェーズ毎に具体的に説明する。
セクター1における上昇運転では、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター3内の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、に昇順に停止するように制御する。
セクター3における上昇運転では、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター3内の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床が同じセクター3内の上方の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床が同じセクター3内の上方の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、に昇順に停止するように制御する。
セクター3における下降運転では、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床が同じセクター3内の下方の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床が同じセクター3内の下方の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、に降順に停止するように制御する。
セレコレの場合の平均一周時間をRTTとすると、3分割の場合、運転フェーズは6あるので、各運転フェーズの運転サービス時間はRTT/6となる。そして、本タイプの場合、運転フェーズは3あるので、合計の運転サービス時間は、RTT/6の3倍、即ちRTT/2から、上記のセレコレより基準階以外での停止回数が少ないことの他、そもそも本タイプでは基準階まで下降せずに途中階(反転階)で反転上昇することから、基準階で乗降する乗客(乗客全体の半分程度)による乗客の乗降時間や扉の開閉時間がないこと、反転階と基準階の間の下降及び上昇運転に伴うロスタイムがないこと、などによる運転サービス時間の減少時間、を減算した時間となる。
しかし、本タイプの場合、実際には各運転フェーズにおける運転サービス時間の他に、セクター1における上昇運転からセクター3における上昇運転に移行するまでの走行時間、セクター3における下降運転からセクター1における上昇運転に移行するまでの走行時間、が発生しているので、これらを追加時間として加算しなければならない。
ここで、計算を簡略化するために、上記の減少時間と追加時間を略等しいとみなすと、本タイプの平均一周時間は、略RTT/2となる。なお、以下の平均待ち時間、平均乗車時間、平均サービス完了時間の計算においても、計算を簡略化するために、上記の減少時間と追加時間を略等しいとみなすものとする。ただし、実際には、停止する時間などである減少時間の方が、停止せずに走行している時間である追加時間よりはるかに大である。
運転間隔制御手段としては、2台のかごの運転間隔が等しくなるように、つまり等間隔運転制御を実施する。2台のかごを等間隔で運転するためには、2台のかごの運転間隔を平均一周時間の1/2にすれば良い。
具体的には、先行かごがセクター3における下降運転開始時に、先行かごのセクター1における上昇運転開始時から平均一周時間の1/2以上遅れた場合は、後続かごがセクター1における上昇運転を開始する。
なお、一周時間は、建物の高さやセクタリングの仕方や呼びの発生状況で変化するので、一般化するために、各かごの一周時間を随時測定し、そのサンプル平均を平均一周時間とする。
このように、2台のかご各々のセクター1における上昇運転開始時及びセクター3における下降運転開始時の2つのタイミングにおいて、2台のかごの運転間隔が平均一周時間の1/2以上開いている場合は運転間隔を縮めるように制御することによって等間隔運転を実現する。逆に言うと、2台のかごの運転間隔が平均一周時間の1/2未満の場合は、運転間隔制御を行わない。つまり、この運転間隔制御は、運転間隔を縮める方向でのみ実施されることになる。
次に、本タイプの場合の平均サービス完了時間について、説明する。
まず、上記の通り、本タイプの平均一周時間は、略RTT/2となる。
そして、平均待ち時間は、1台の場合は平均一周時間の1/2となるが、本タイプは2台のかごで構成されているので平均一周時間の1/4となるので、RTT/8となる。
さらに、平均乗車時間は、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床が同じセクター3内の上方の階床である場合は、セクター3における上昇運転で乗車するので、RTT/12となる。出発階床がセクター3内の階床であって行先階床が同じセクター3内の下方の階床である場合は、セクター3における下降運転で乗車するので、RTT/12となる。出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター3内の階床である場合は、セクター1における上昇運転で乗車するので、RTT/12+RTT/12=RTT/6となる。出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である場合は、セクター3における下降運転で乗車するので、RTT/12+RTT/12=RTT/6となる。
これらの4つの場合の各々の確率は1/4となる。従って、各々の場合の平均乗車時間に各々の確率を乗じたものを加算して本タイプの平均乗車時間を算出すると、RTT/48+RTT/48+RTT/24+RTT/24=RTT/8となる。
よって、平均待ち時間と平均乗車時間の合計である平均サービス完了時間は、RTT/4となる。
表4は、本実施例の場合の平均一周時間などをまとめたものである。表中の従来技術の場合とは、特許文献3に開示されている場合を指している。
セレコレの場合の平均一周時間をRTTとすると、従来技術の2台の場合は、平常時や混雑時には1台が上昇運転、もう1台が下降運転をして、それを交互に繰り返すことから、平均半周時間がRTT/2となり、平均一周時間はRTTとなる。そして、行先階登録方式の場合は即時予報の割り当て変更ができないものの、群の台数を2台にすれば即時予報は必要なくなるので、呼びに応答するかごを2台にできることから、平均待ち時間はRTT/4となる。さらに、かごが2台あるので平均乗車時間はRTT/4となることから、平均待ち時間と平均乗車時間の合計となる平均サービス完了時間はRTT/2となる。
この表から明らかなように、L3タイプ、L4タイプ、L5タイプの場合ともに、平均待ち時間と平均乗車時間の合計である平均サービス完了時間が従来技術の場合と比較すると短くなる。
表4から明らかなように、本実施例のエレベータシステムは、従来技術の場合より平均サービス完了時間が短いだけでなく、L3タイプ、L4タイプ、L5タイプの各タイプの平均サービス完了時間が同じであり、タイプによって差がなくバランスが保たれているという特徴を有している。
これは、本実施例では、従来技術と異なり単に運転フェーズの遷移があるというだけでなく、各群の運転フェーズを上昇運転と下降運転に分けてみた場合、非対称である点があげられる。例えば、L3タイプの場合、上昇運転としてはセクター1における上昇運転及びセクター2における上昇運転があるのに対し、下降運転としてはセクター1における下降運転はあってもセクター2における下降運転という運転フェーズはない。L4タイプの場合、上昇運転としてはセクター2における上昇運転及びセクター3における上昇運転があるのに対し、下降運転としてはセクター2における下降運転はあってもセクター3における下降運転という運転フェーズはない。L5タイプの場合、上昇運転としてはセクター1における上昇運転及びセクター3における上昇運転があるのに対し、下降運転としてはセクター3における下降運転はあってもセクター1における下降運転という運転フェーズはない。
このように、上昇運転の運転フェーズと下降運転の運転フェーズを必ずしも同数にしないことにより、結果としてエレベータを設置した建物のレンタブル比の向上と乗客に対する平均サービス完了時間の短縮という相矛盾する目的を達成するために最適化が図られている点で特徴を有している。
また、本実施例では合計12種類の行先階呼びについて、L3タイプ、L4タイプ、L5タイプの各タイプが均等に4種類の行先階呼びを分担しており、同じ3群でも各群の乗客の待ち時間が出来る限り等しくなるように行先階呼びが割り当てられているというように、単に3群にしただけではない特徴を有している。
次に、本実施例のエレベータシステムにおいても、上記の建物の基準階以外の階間のエレベータの交通を担当する制御システムと共に、建物の基準階と基準階以外の階との間のエレベータの交通を担当する制御システムが構成されている。
ただし、当該制御システムの内容は、実施例1におけるAタイプと同様なので、説明を省略する。
本実施例では、各群が分担するセクターの階数は、互いに等しくなるように設定される場合に限ることはない。また、各群が分担するセクターの階は、基本的には、連続する階で設定されるが、これに限ることはない。例えば、建物の利用状況に応じて、分担するセクターを設定してもよい。
実施例3において建物の基準階以外の階間のエレベータの交通を担当する制御システムは、基準階以外のサービス階を4群8台制御する。そして、サービス階を論理的に4つのセクターに分け、それらをセクター1、セクター2、セクター3、セクター4とすると、行先階呼びは、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の上方の階床である呼び、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の下方の階床である呼び、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の上方の階床である呼び、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の下方の階床である呼び、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である呼び、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である呼び、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床が同じセクター3内の上方の階床である呼び、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床が同じセクター3内の下方の階床である呼び、出発階床がセクター4内の階床であって行先階床が同じセクター4内の上方の階床である呼び、出発階床がセクター4内の階床であって行先階床が同じセクター4内の下方の階床である呼び、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター4内の階床である呼び、出発階床がセクター4内の階床であって行先階床がセクター3内の階床である呼び、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター3内の階床である呼び、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター3内の階床である呼び、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である呼び、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である呼び、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター4内の階床である呼び、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター4内の階床である呼び、出発階床がセクター4内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である呼び、出発階床がセクター4内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である呼び、という20種類がある。
この場合、建物の基準階以外の階間のエレベータの交通を担当する制御システムは、L6タイプとL7タイプが6種類ずつ、L8タイプとL9タイプが4種類ずつ呼びを分担するL6タイプ、L7タイプ、L8タイプ、L9タイプからなるエレベータ群で構成する。
具体的には、L6タイプは、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の上方の階床である呼び、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の下方の階床である呼び、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の上方の階床である呼び、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の下方の階床である呼び、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である呼び、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である呼び、の6種類の呼びを分担する。
L7タイプは、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床が同じセクター3内の上方の階床である呼び、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床が同じセクター3内の下方の階床である呼び、出発階床がセクター4内の階床であって行先階床が同じセクター4内の上方の階床である呼び、出発階床がセクター4内の階床であって行先階床が同じセクター4内の下方の階床である呼び、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター4内の階床である呼び、出発階床がセクター4内の階床であって行先階床がセクター3内の階床である呼び、の6種類の呼びを分担する。
L8タイプは、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター3内の階床である呼び、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター3内の階床である呼び、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である呼び、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である呼び、の4種類の呼びを分担する。
L9タイプは、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター4内の階床である呼び、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター4内の階床である呼び、出発階床がセクター4内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である呼び、出発階床がセクター4内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である呼び、の4種類の呼びを分担する。
表5において、Sはセクターを表している。
表5から明らかなように、L6タイプの場合はセクター3及び4の部分、L7タイプ場合はセクター1及び2の部分、L8タイプの場合はセクター4の部分に、エレベータの昇降路自体を設ける必要がない。また、L9タイプ場合はセクター3が上昇及び下降時に急行区間となるために、エレベータホールを設ける必要がない。従って、セレコレの場合及び特許文献3の場合よりも、エレベータ占有面積を削減でき、レンタブル比を向上することができる。
このように、4セクターに分割して4グループで応答する場合、すべての呼びについて、その呼びに応答するある群が休止しても、各グループが2セクター以上を分担しているために、残りのグループを乗り継いで、1回の乗換えで目的階に行くことができる。
なお、本実施例に対応するセレコレの場合は、セクター1における上昇運転、セクター2における上昇運転、セクター3における上昇運転、セクター4における上昇運転、セクター4における下降運転、セクター3における下降運転、セクター2における下降運転、セクター1における下降運転、の各運転フェーズを順に繰り返すように運転していることになる。
本実施例における群管理制御装置及び号機制御装置の内部構成、並びに各エレベータの号機制御装置の制御部27による停止順序決定処理を示すフローチャートは、前述した実施例1と同じなので、説明を省略する。
次に、L6タイプについて、詳しく説明する。
本タイプを構成する各エレベータの号機制御装置は、セクター1における上昇運転、セクター2における上昇運転、セクター2における下降運転、セクター1における下降運転、の各運転フェーズを順に繰り返すように運転を制御する。そして、ある運転フェーズから、再び同じ運転フェーズに戻った時点で一周運転となる。これらの各運転フェーズの内容及び順序については、記憶部28に記憶される。
そして、本タイプの群を制御する群管理制御装置は、当該群を構成する各号機に対して、記憶部15に記憶されている既に通過した階床が出発階床である背後呼び以外の未応答の行先階呼びの内、セクター1における上昇運転では、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である呼び、及び出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の上方の階床である呼びを、セクター2における上昇運転では、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の上方の階床である呼びを、セクター2における下降運転では、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である呼び、及び出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の下方の階床である呼びを、セクター1における下降運転では、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の下方の階床である呼びを割り当て部17によって割り当てる。
これらの各運転フェーズ毎に割り当てられた呼びは、各号機の運転フェーズが変化する毎に変化後の運転フェーズの呼びに割り当て部17による呼びの割り当てを切り替えられる。
次に、L6タイプを利用する乗客による呼び、即ち記憶部15に記憶されている行先階呼びの未応答の呼び、及び記憶部28に記憶されている行先階呼びの応答中の呼びに対して、制御部27がどのように停止順序を決定して制御するかについて各運転フェーズ毎に具体的に説明する。
セクター1における上昇運転では、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の上方の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の上方の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、に昇順に停止するように制御する。
セクター2における上昇運転では、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の上方の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の上方の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、に昇順に停止するように制御する。
セクター2における下降運転では、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の下方の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の下方の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、に降順に停止するように制御する。
セクター1における下降運転では、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の下方の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の下方の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、に降順に停止するように制御する。
セレコレの場合の平均一周時間をRTTとすると、4分割の場合、運転フェーズは8あるので、各運転フェーズの運転サービス時間はRTT/8となる。そして、本タイプの場合、運転フェーズは4あるので、合計の運転サービス時間は、RTT/8の4倍、即ちRTT/2から、上記のセレコレより基準階以外での停止回数が少ないことの他、そもそも本タイプでは基準階まで下降せずに途中階(反転階)で反転上昇することから、基準階で乗降する乗客(乗客全体の半分程度)による乗客の乗降時間や扉の開閉時間がないこと、反転階と基準階の間の下降及び上昇運転に伴うロスタイムがないこと、などによる運転サービス時間の減少時間、を減算した時間となる。
この運転サービス時間の減少時間を、計算を簡略化するために無視すると、本タイプの平均一周時間は、RTT/2となる。なお、以下の平均待ち時間、平均乗車時間、平均サービス完了時間の計算においても、計算を簡略化するために、この運転サービス時間の減少時間を無視するものとする。
運転間隔制御手段としては、2台のかごの運転間隔が等しくなるように、つまり等間隔運転制御を実施する。2台のかごを等間隔で運転するためには、2台のかごの運転間隔を平均一周時間の1/2にすれば良い。
具体的には、先行かごがセクター2における下降運転開始時に、先行かごのセクター1における上昇運転開始時から平均一周時間の1/2以上遅れた場合は、後続かごがセクター1における上昇運転を開始する。
なお、一周時間は、建物の高さやセクタリングの仕方や呼びの発生状況で変化するので、一般化するために、各かごの一周時間を随時測定し、そのサンプル平均を平均一周時間とする。
このように、2台のかご各々のセクター1における上昇運転開始時及びセクター2における下降運転開始時の2つのタイミングにおいて、2台のかごの運転間隔が平均一周時間の1/2以上開いている場合は運転間隔を縮めるように制御することによって等間隔運転を実現する。逆に言うと、2台のかごの運転間隔が平均一周時間の1/2未満の場合は、運転間隔制御を行わない。つまり、この運転間隔制御は、運転間隔を縮める方向でのみ実施されることになる。
次に、本タイプの場合の平均サービス完了時間について、説明する。
まず、上記の通り、本タイプの平均一周時間は、略RTT/2となる。
そして、平均待ち時間は、1台の場合は平均一周時間の1/2となるが、本タイプは2台のかごで構成されているので平均一周時間の1/4となるので、RTT/8となる。
さらに、平均乗車時間は、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の上方の階床である場合は、セクター1における上昇運転で乗車するので、RTT/16となる。出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の下方の階床である場合は、セクター1における下降運転で乗車するので、RTT/16となる。出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である場合は、セクター1における上昇運転で乗車するので、RTT/16+RTT/16=RTT/8となる。出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である場合は、セクター2における下降運転で乗車するので、RTT/16+RTT/16=RTT/8となる。出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の上方の階床である場合は、セクター2における上昇運転で乗車するので、RTT/16となる。出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の下方の階床である場合は、セクター2における下降運転で乗車するので、RTT/16となる。
これらの6つの場合の各々の確率は1/6となる。従って、各々の場合の平均乗車時間に各々の確率を乗じたものを加算して本タイプの平均乗車時間を算出すると、RTT/96+RTT/96+RTT/48+RTT/48+RTT/96+RTT/96=RTT/12となる。
よって、平均待ち時間と平均乗車時間の合計である平均サービス完了時間は、5RTT/24となる。
次に、L7タイプについて、詳しく説明する。
本タイプを構成する各エレベータの号機制御装置は、セクター3における上昇運転、セクター4における上昇運転、セクター4における下降運転、セクター3における下降運転、の各運転フェーズを順に繰り返すように運転を制御する。そして、ある運転フェーズから、再び同じ運転フェーズに戻った時点で一周運転となる。これらの各運転フェーズの内容及び順序については、記憶部28に記憶される。
そして、本タイプの群を制御する群管理制御装置は、当該群を構成する各号機に対して、記憶部15に記憶されている既に通過した階床が出発階床である背後呼び以外の未応答の行先階呼びの内、セクター3における上昇運転では、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター4内の階床である呼び、及び出発階床がセクター3内の階床であって行先階床が同じセクター3内の上方の階床である呼びを、セクター4における上昇運転では、出発階床がセクター4内の階床であって行先階床が同じセクター4内の上方の階床である呼びを、セクター4における下降運転では、出発階床がセクター4内の階床であって行先階床がセクター3内の階床である呼び、及び出発階床がセクター4内の階床であって行先階床が同じセクター4内の下方の階床である呼びを、セクター3における下降運転では、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床が同じセクター3内の下方の階床である呼びを割り当て部17によって割り当てる。
これらの各運転フェーズ毎に割り当てられた呼びは、各号機の運転フェーズが変化する毎に変化後の運転フェーズの呼びに割り当て部17による呼びの割り当てを切り替えられる。
次に、L7タイプを利用する乗客による呼び、即ち記憶部15に記憶されている行先階呼びの未応答の呼び、及び記憶部28に記憶されている行先階呼びの応答中の呼びに対して、制御部27がどのように停止順序を決定して制御するかについて各運転フェーズ毎に具体的に説明する。
セクター3における上昇運転では、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床が同じセクター3内の上方の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター4内の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床が同じセクター3内の上方の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、に昇順に停止するように制御する。
セクター4における上昇運転では、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター4内の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター4内の階床であって行先階床が同じセクター4内の上方の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター4内の階床であって行先階床が同じセクター4内の上方の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、に昇順に停止するように制御する。
セクター4における下降運転では、出発階床がセクター4内の階床であって行先階床が同じセクター4内の下方の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター4内の階床であって行先階床がセクター3内の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、出発階床がセクター4内の階床であって行先階床が同じセクター4内の下方の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、に降順に停止するように制御する。
セクター3における下降運転では、出発階床がセクター4内の階床であって行先階床がセクター3内の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床が同じセクター3内の下方の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床が同じセクター3内の下方の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、に降順に停止するように制御する。
セレコレの場合の平均一周時間をRTTとすると、4分割の場合、運転フェーズは8あるので、各運転フェーズの運転サービス時間はRTT/8となる。そして、本タイプの場合、運転フェーズは4あるので、合計の運転サービス時間は、RTT/8の4倍、即ちRTT/2から、上記のセレコレより基準階以外での停止回数が少ないことの他、そもそも本タイプでは基準階まで下降せずに途中階(反転階)で反転上昇することから、基準階で乗降する乗客(乗客全体の半分程度)による乗客の乗降時間や扉の開閉時間がないこと、反転階と基準階の間の下降及び上昇運転に伴うロスタイムがないこと、などによる運転サービス時間の減少時間、を減算した時間となる。
ここで、計算を簡略化するために、上記の減少時間を無視すると、本タイプの平均一周時間は、略RTT/2となる。なお、以下の平均待ち時間、平均乗車時間、平均サービス完了時間の計算においても、計算を簡略化するために、上記の減少時間を無視するものとする。
運転間隔制御手段としては、2台のかごの運転間隔が等しくなるように、つまり等間隔運転制御を実施する。2台のかごを等間隔で運転するためには、2台のかごの運転間隔を平均一周時間の1/2にすれば良い。
具体的には、先行かごがセクター4における下降運転開始時に、先行かごのセクター3における上昇運転開始時から平均一周時間の1/2以上遅れた場合は、後続かごがセクター3における上昇運転を開始する。
なお、一周時間は、建物の高さやセクタリングの仕方や呼びの発生状況で変化するので、一般化するために、各かごの一周時間を随時測定し、そのサンプル平均を平均一周時間とする。
このように、2台のかご各々のセクター3における上昇運転開始時及びセクター4における下降運転開始時の2つのタイミングにおいて、2台のかごの運転間隔が平均一周時間の1/2以上開いている場合は運転間隔を縮めるように制御することによって等間隔運転を実現する。逆に言うと、2台のかごの運転間隔が平均一周時間の1/2未満の場合は、運転間隔制御を行わない。つまり、この運転間隔制御は、運転間隔を縮める方向でのみ実施されることになる。
次に、本タイプの場合の平均サービス完了時間について、説明する。
まず、上記の通り、本タイプの平均一周時間は、略RTT/2となる。
そして、平均待ち時間は、1台の場合は平均一周時間の1/2となるが、本タイプは2台のかごで構成されているので平均一周時間の1/4となるので、RTT/8となる。
さらに、平均乗車時間は、出発階床がセクター4内の階床であって行先階床が同じセクター4内の上方の階床である場合は、セクター4における上昇運転で乗車するので、RTT/16となる。出発階床がセクター4内の階床であって行先階床が同じセクター4内の下方の階床である場合は、セクター4における下降運転で乗車するので、RTT/16となる。出発階床がセクター4内の階床であって行先階床がセクター3内の階床である場合は、セクター4における下降運転で乗車するので、RTT/16+RTT/16=RTT/8となる。出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター4内の階床である場合は、セクター3における上昇運転で乗車するので、RTT/16+RTT/16=RTT/8となる。出発階床がセクター3内の階床であって行先階床が同じセクター3内の上方の階床である場合は、セクター3における上昇運転で乗車するので、RTT/16となる。出発階床がセクター3内の階床であって行先階床が同じセクター3内の下方の階床である場合は、セクター3における下降運転で乗車するので、RTT/16となる。
これらの6つの場合の各々の確率は1/6となる。従って、各々の場合の平均乗車時間に各々の確率を乗じたものを加算して本タイプの平均乗車時間を算出すると、RTT/96+RTT/96+RTT/48+RTT/48+RTT/96+RTT/96=RTT/12となる。
よって、平均待ち時間と平均乗車時間の合計である平均サービス完了時間は、5RTT/24となる。
次に、L8タイプについて、詳しく説明する。
本タイプを構成する各エレベータの号機制御装置は、セクター1における上昇運転、セクター2における上昇運転、セクター3における上昇運転の各運転フェーズを順に繰り返すように運転を制御する。そして、ある運転フェーズから、再び同じ運転フェーズに戻った時点で一周運転となる。これらの各運転フェーズの内容及び順序については、記憶部28に記憶される。
そして、本タイプの群を制御する群管理制御装置は、当該群を構成する各号機に対して、記憶部15に記憶されている既に通過した階床が出発階床である背後呼び以外の未応答の行先階呼びの内、セクター1における上昇運転では、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター3内の階床である呼びを、セクター2における上昇運転では、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター3内の階床である呼びを、セクター3における上昇運転では、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である呼びを、及び出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である呼びを割り当て部17によって割り当てる。
これらの各運転フェーズ毎に割り当てられた呼びは、各号機の運転フェーズが変化する毎に変化後の運転フェーズの呼びに割り当て部17による呼びの割り当てを切り替えられる。
次に、L8タイプを利用する乗客による呼び、即ち記憶部15に記憶されている行先階呼びの未応答の呼び、及び記憶部28に記憶されている行先階呼びの応答中の呼びに対して、制御部27がどのように停止順序を決定して制御するかについて各運転フェーズ毎に具体的に説明する。
セクター1における上昇運転では、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター3内の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、に昇順に停止するように制御する。
セクター2における上昇運転では、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター3内の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、に昇順に停止するように制御する。
セクター3における上昇運転では、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター3内の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター3内の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、に昇順に停止するように制御する。
ここで、セクター3における上昇運転中に、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、に停止するのは、いわゆる逆呼びに応じたものである。
言い換えると、ある方向に運転中に逆方向の呼びの出発階にも停止して、逆方向の乗客も乗り合いさせ、その後の逆方向の運転時にそれらの行先階呼びの行先階にも停止して、それらの乗客を降車させることになる。
セレコレの場合の平均一周時間をRTTとすると、4分割の場合、運転フェーズは8あるので、各運転フェーズの運転サービス時間はRTT/8となる。そして、本タイプの場合、運転フェーズは3あるので、合計の運転サービス時間は、RTT/8の3倍、即ち3RTT/8から、上記のセレコレより基準階以外での停止回数が少ないことの他、そもそも本タイプでは基準階まで下降せずに途中階(反転階)で反転上昇することから、基準階で乗降する乗客(乗客全体の半分程度)による乗客の乗降時間や扉の開閉時間がないこと、反転階と基準階の間の下降及び上昇運転に伴うロスタイムがないこと、などによる運転サービス時間の減少時間、を減算した時間となる。
しかし、本タイプの場合、実際には各運転フェーズにおける運転サービス時間の他に、セクター3における上昇運転からセクター1における上昇運転に移行するまでの走行時間、が発生しているので、これを追加時間として加算しなければならない。
ここで、計算を簡略化するために、上記の減少時間と追加時間を略等しいとみなすと、本タイプの平均一周時間は、略3RTT/8となる。なお、以下の平均待ち時間、平均乗車時間、平均サービス完了時間の計算においても、計算を簡略化するために、上記の減少時間と追加時間を略等しいとみなすものとする。ただし、実際には、停止する時間などである減少時間の方が、停止せずに走行している時間である追加時間よりはるかに大である。
運転間隔制御手段としては、2台のかごの運転間隔が等しくなるように、つまり等間隔運転制御を実施する。2台のかごを等間隔で運転するためには、2台のかごの運転間隔を平均一周時間の1/2にすれば良い。
具体的には、先行かごがセクター3における上昇運転開始時に、先行かごのセクター1における上昇運転開始時から平均一周時間の1/2以上遅れた場合は、後続かごがセクター1における上昇運転を開始する。
なお、一周時間は、建物の高さやセクタリングの仕方や呼びの発生状況で変化するので、一般化するために、各かごの一周時間を随時測定し、そのサンプル平均を平均一周時間とする。
このように、2台のかご各々のセクター1における上昇運転開始時及びセクター3における上昇運転開始時の2つのタイミングにおいて、2台のかごの運転間隔が平均一周時間の1/2以上開いている場合は運転間隔を縮めるように制御することによって等間隔運転を実現する。逆に言うと、2台のかごの運転間隔が平均一周時間の1/2未満の場合は、運転間隔制御を行わない。つまり、この運転間隔制御は、運転間隔を縮める方向でのみ実施されることになる。
次に、本タイプの場合の平均サービス完了時間について、説明する。
まず、上記の通り、本タイプの平均一周時間は、略3RTT/8となる。
そして、平均待ち時間は、1台の場合は平均一周時間の1/2となるが、本タイプは2台のかごで構成されているので平均一周時間の1/4となるので、3RTT/32となる。
さらに、平均乗車時間は、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター3内の階床である場合は、セクター1における上昇運転で乗車するので、RTT/16+RTT/8+RTT/16=RTT/4となる。出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター3内の階床である場合は、セクター2における上昇運転で乗車するので、RTT/16+RTT/16=RTT/8となる。出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である場合は、セクター3における上昇運転で乗車するので、RTT/16+RTT/16=RTT/8となる。出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である場合は、セクター3における上昇運転で乗車するので、RTT/16+RTT/8+RTT/16=RTT/4となる。
これらの4つの場合の各々の場合の確率は1/4となる。従って、各々の場合の平均乗車時間に各々の確率を乗じたものを加算して本タイプの平均乗車時間を算出すると、RTT/16+RTT/32+RTT/32+RTT/16=3RTT/16となる。
よって、平均待ち時間と平均乗車時間の合計である平均サービス完了時間は、9RTT/32となる。
次に、L9タイプについて、詳しく説明する。
本タイプを構成する各エレベータの号機制御装置は、セクター1における上昇運転、セクター2における上昇運転、セクター4における上昇運転、の各運転フェーズを順に繰り返すように運転を制御する。そして、ある運転フェーズから、再び同じ運転フェーズに戻った時点で一周運転となる。これらの各運転フェーズの内容及び順序については、記憶部28に記憶される。
そして、本タイプの群を制御する群管理制御装置は、当該群を構成する各号機に対して、記憶部15に記憶されている既に通過した階床が出発階床である背後呼び以外の未応答の行先階呼びの内、セクター1における上昇運転では、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター4内の階床である呼びを、セクター2における上昇運転では、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター4内の階床である呼びを、セクター4における上昇運転では、出発階床がセクター4内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である呼び、及び出発階床がセクター4内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である呼びを割り当て部17によって割り当てる。
これらの各運転フェーズ毎に割り当てられた呼びは、各号機の運転フェーズが変化する毎に変化後の運転フェーズの呼びに割り当て部17による呼びの割り当てを切り替えられる。
次に、L9タイプを利用する乗客による呼び、即ち記憶部15に記憶されている行先階呼びの未応答の呼び、及び記憶部28に記憶されている行先階呼びの応答中の呼びに対して、制御部27がどのように停止順序を決定して制御するかについて各運転フェーズ毎に具体的に説明する。
セクター1における上昇運転では、出発階床がセクター4内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター4内の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、に昇順に停止するように制御する。
セクター2における上昇運転では、出発階床がセクター4内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター4内の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、に昇順に停止するように制御する。
セクター4における上昇運転では、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター4内の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター4内の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター4内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、出発階床がセクター4内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、に昇順に停止するように制御する。
ここで、セクター4における上昇運転中に、出発階床がセクター4内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、出発階床がセクター4内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、に停止するのは、いわゆる逆呼びに応じたものである。
言い換えると、ある方向に運転中に逆方向の呼びの出発階にも停止して、逆方向の乗客も乗り合いさせ、その後の逆方向の運転時にそれらの行先階呼びの行先階にも停止して、それらの乗客を降車させることになる。
セレコレの場合の平均一周時間をRTTとすると、4分割の場合、運転フェーズは8あるので、各運転フェーズの運転サービス時間はRTT/8となる。そして、本タイプの場合、運転フェーズは3あるので、合計の運転サービス時間は、RTT/8の3倍、即ち3RTT/8から、上記のセレコレより基準階以外での停止回数が少ないことの他、そもそも本タイプでは基準階まで下降せずに途中階(反転階)で反転上昇することから、基準階で乗降する乗客(乗客全体の半分程度)による乗客の乗降時間や扉の開閉時間がないこと、反転階と基準階の間の下降及び上昇運転に伴うロスタイムがないこと、などによる運転サービス時間の減少時間、を減算した時間となる。
しかし、本タイプの場合、実際には各運転フェーズにおける運転サービス時間の他に、セクター2における上昇運転からセクター4における上昇運転に移行するまでの走行時間、セクター4における上昇運転からセクター1における上昇運転に移行するまでの走行時間、が発生しているので、これらを追加時間として加算しなければならない。
ここで、計算を簡略化するために、上記の減少時間と追加時間を略等しいとみなすと、本タイプの平均一周時間は、略3RTT/8となる。なお、以下の平均待ち時間、平均乗車時間、平均サービス完了時間の計算においても、計算を簡略化するために、上記の減少時間と追加時間を略等しいとみなすものとする。ただし、実際には、停止する時間などである減少時間の方が、停止せずに走行している時間である追加時間よりはるかに大である。
運転間隔制御手段としては、2台のかごの運転間隔が等しくなるように、つまり等間隔運転制御を実施する。2台のかごを等間隔で運転するためには、2台のかごの運転間隔を平均一周時間の1/2にすれば良い。
具体的には、先行かごがセクター4における上昇運転開始時に、先行かごのセクター1における上昇運転開始時から平均一周時間の1/2以上遅れた場合は、後続かごがセクター1における上昇運転を開始する。
なお、一周時間は、建物の高さやセクタリングの仕方や呼びの発生状況で変化するので、一般化するために、各かごの一周時間を随時測定し、そのサンプル平均を平均一周時間とする。
このように、2台のかご各々のセクター1における上昇運転開始時及びセクター4における上昇運転開始時の2つのタイミングにおいて、2台のかごの運転間隔が平均一周時間の1/2以上開いている場合は運転間隔を縮めるように制御することによって等間隔運転を実現する。逆に言うと、2台のかごの運転間隔が平均一周時間の1/2未満の場合は、運転間隔制御を行わない。つまり、この運転間隔制御は、運転間隔を縮める方向でのみ実施されることになる。
次に、本タイプの場合の平均サービス完了時間について、説明する。
まず、上記の通り、本タイプの平均一周時間は、略3RTT/8となる。
そして、平均待ち時間は、1台の場合は平均一周時間の1/2となるが、本タイプは2台のかごで構成されているので平均一周時間の1/4となるので、3RTT/32となる。
さらに、平均乗車時間は、出発階床がセクター4内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である場合は、セクター4における上昇運転で乗車するので、RTT/16+RTT/16=RTT/8となる。出発階床がセクター4内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である場合は、セクター4における上昇運転で乗車するので、RTT/16+RTT/8+RTT/16=RTT/4となる。出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター4内の階床である場合は、セクター1における上昇運転で乗車するので、RTT/16+RTT/8+RTT/16=RTT/4となる。出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター4内の階床である場合は、セクター2における上昇運転で乗車するので、RTT/16+RTT/16=RTT/8となる。
これらの4つの場合の各々の確率は1/4となる。従って、各々の場合の平均乗車時間に各々の確率を乗じたものを加算して本タイプの平均乗車時間を算出すると、RTT/32+RTT/16+RTT/16+RTT/32=3RTT/16となる。
よって、平均待ち時間と平均乗車時間の合計である平均サービス完了時間は、9RTT/32となる。
表6は、本実施例の場合の平均一周時間などをまとめたものである。表中の従来技術の場合とは、特許文献3に開示されている場合を指している。
セレコレの場合の平均一周時間をRTTとすると、従来技術の2台の場合は、平常時や混雑時には1台が上昇運転、もう1台が下降運転をして、それを交互に繰り返すことから、平均半周時間がRTT/2となり、平均一周時間はRTTとなる。そして、行先階登録方式の場合は即時予報の割り当て変更ができないものの、群の台数を2台にすれば即時予報は必要なくなるので、呼びに応答するかごを2台にできることから、平均待ち時間はRTT/4となる。さらに、かごが2台あるので平均乗車時間はRTT/4となることから、平均待ち時間と平均乗車時間の合計となる平均サービス完了時間はRTT/2となる。
この表から明らかなように、L5タイプ、L6タイプ、L7タイプ、L8タイプの場合ともに、平均待ち時間と平均乗車時間の合計である平均サービス完了時間が従来技術の場合と比較すると短くなる。
表6から明らかなように、本実施例のエレベータシステムは、従来技術の場合より平均サービス完了時間が短いだけでなく、L6タイプ、L7タイプ、L8タイプ、L9タイプの各タイプの平均サービス完了時間が略同じであり、タイプによってほとんど差がなくバランスが保たれているという特徴を有している。
これは、本実施例では、従来技術と異なり単に運転フェーズの遷移があるというだけでなく、各群の運転フェーズを上昇運転と下降運転に分けてみた場合、非対称であるタイプが設けられている点があげられる。例えば、L6タイプとL7タイプの場合は分担する2つのセクターのいずれにおいても上昇運転と下降運転の運転フェーズがあり対称的であるが、L8タイプの場合、上昇運転としてはセクター1における上昇運転、セクター2における上昇運転、及びセクター3における上昇運転があるのに対し、下降運転の運転フェーズは1つもない。そして、L9タイプの場合も、上昇運転としてはセクター1における上昇運転、セクター2における上昇運転、及びセクター4における上昇運転があるのに対し、下降運転の運転フェーズは1つもない。
このように、上昇運転の運転フェーズと下降運転の運転フェーズを必ずしも同数にしないことにより、結果としてエレベータを設置した建物のレンタブル比の向上と乗客に対する平均サービス完了時間の短縮という相矛盾する目的を達成するために最適化が図られている点で特徴を有している。
また、本実施例では合計20種類の行先階呼びについて、L6タイプ及びL7タイプは同じセクター内の呼びを中心に各6種類、L8タイプ及びL9タイプは異なるセクター間の呼びを中心に各4種類の行先階呼びを分担しており、同じ4群でも各群の乗客の待ち時間が出来る限り等しくなるように行先階呼びが割り当てられているというように、単に4群にしただけではない特徴を有している。ここで、20種類の行先階呼びを均等に5種類ずつ割り当てなかったのは、サービス階を論理的に4つのセクターに分けて4群8台制御する場合にそうすると、実施例3の3群6台制御の場合と異なり、レンタブル比が低下するからである。
次に、本実施例のエレベータシステムにおいても、上記の建物の基準階以外の階間のエレベータの交通を担当する制御システムと共に、建物の基準階と基準階以外の階との間のエレベータの交通を担当する制御システムが構成されている。
ただし、当該制御システムの内容は、実施例1におけるAタイプと同様なので、説明を省略する。
本実施例では、各群が分担するセクターの階数は、互いに等しくなるように設定される場合に限ることはない。また、各群が分担するセクターの階は、基本的には、連続する階にて設定されるが、これに限ることはない。例えば、建物の利用状況に応じて、分担するセクターを設定してもよい。
ところで、サービス階床が20階床の場合、従来方式の場合、24人乗り8台の群管理が適用される。ここで、エレベータを4台併設した場合、昇降路間口10.25m、昇降路奥行き2.65mであり、かごの奥行きは1.8mであるので、1階床当りの昇降路断面積は10.25×2.65×2=54.325m2、エレベータホール面積は10.25×1.8×2=36.9m2となる。
一方、13人乗りエレベータを2台併設した場合、昇降路間口は4.4m、昇降路奥行きは2.15mなので、2台の昇降路断面積は4.4×2.15=9.46m2であり、かご奥行きは1.35mなので、2台のエレベータホール面積は昇降路間口とかご奥行きを乗算した値である4.4×1.35=5.94m2となる。
例えば、セクター1を2階から8階、セクター2を9階から12階、セクター3を13階から16階、セクター4を17階から20階とするAタイプ(4群)と、Aタイプと同じようにセクターを分割した場合のL6タイプ、L7タイプ、L8タイプ、L9タイプを組み合わせた場合、サービス階及び昇降行程の階数は、表7の通りとなる。
従って、エレベータ占有面積は、従来方式の場合が20×(54.325+36.9)=1824.5m2なのに対し、Aタイプ(4群)、L6タイプ、L7タイプ、L8タイプ、L9タイプを組み合わせた場合、109×9.46+71×5.94=1452.88m2となり、エレベータ占有面積が約20%も削減できるという効果がある。
実施例4において建物の基準階以外の階間のエレベータの交通を担当する制御システムは、基準階以外のサービス階を1群2台制御する。そして、サービス階を論理的に2つのセクターに分け、それらをセクター1、セクター2とすると、行先階呼びは、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の上方の階床である行先階呼び、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の下方の階床である行先階呼び、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の上方の階床である行先階呼び、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の下方の階床である行先階呼び、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である行先階呼び、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である行先階呼び、という6種類がある。
この場合、建物の基準階以外の階間のエレベータの交通を担当する制御システムは、この6種類行先階呼びを担当するL0タイプからなるエレベータ群で構成する。
表8において、Sはセクターを表している。
なお、本実施例に対応するセレコレの場合は、セクター1における上昇運転、セクター2における上昇運転、セクター2における下降運転、セクター1における下降運転、の各運転フェーズを順に繰り返すように運転していることになる。
次に、L0タイプについて、詳しく説明する。
本タイプは2台のかご(号機)で構成されており、初期状態では一方のかごがセクター1にいる時に、他方のかごはセクター2におり、それぞれセクター1を分担するかご、セクター2を分担するかごとなる。この状態が通常状態となる。
そして、セクター1を分担するかごには、行先階呼びの内、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の上方の階床である行先階呼び、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の下方の階床である行先階呼び、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である行先階呼び、が割り当てられる。
また、セクター2を分担するかごには、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の上方の階床である行先階呼び、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の下方の階床である行先階呼び、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である行先階呼び、が割り当てられる。
この通常状態中に、異なるセクターへの行先階呼び、即ち、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である行先階呼び、又は出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である行先階呼びが発生した時点で、遷移準備状態へと移行する。
この遷移準備状態中に、セクター1を分担するかごが出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である行先階呼びに応答するか、セクター2を分担するかごが出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である行先階呼びに応答した時点で遷移状態へと移行する。
そして、両方のかごが遷移可能状態になった時点で、それぞれ他のセクターへと移動し、今度は移動後のセクターを分担セクターとして、通常状態へと移行する。ここで、遷移可能状態とは、分担セクター内の階床を行先階床とする応答中の行先階呼びがない状態をいう。言い換えると、当該かごが空かごになった状態、又は他のセクターの階床を行先階床とする応答中の行先階呼びしかなくなった状態である。従って、この遷移可能状態は、通常状態、遷移準備状態、遷移状態のいずれの状態でも発生する可能性があるものである。
そして、遷移状態へと移行すると、例えばセクター2を分担するかごが出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である行先階呼びに応答した場合は、分担するセクター内で降車する乗客がなくなり遷移可能状態となった時点、即ちセクター2からセクター1への乗客だけになった時点において、他方のかごが遷移可能状態だった場合は、それまでセクター2を分担していたかごはセクター1に移動してセクター1を分担するかごになる。同時に、それまでセクター1を分担していたかごはセクター2に移動してセクター2を分担するかごになって、セクター内の上昇運転と下降運転を繰り返す通常状態に戻る。
一方、他方のかごが遷移可能状態でなかった場合は、セクター2を分担するかごは出発階床で停止しながら、他方のかごが遷移可能状態になるのを待つ遷移待機状態になる。つまり、遷移待機状態とは、一方のかごが遷移可能状態になってから、他方のかごが同じく遷移可能状態になるのを待機している状態である。従って、遷移待機状態は、常に遷移可能状態である。
そして、他方のかごにおいて分担セクター内の階床を行先階床とする応答中の行先階呼びがなくなり、即ち遷移可能状態になると、それまでセクター2を分担していたかごはセクター1に移動してセクター1を分担するかごになると同時に、それまでセクター1を分担していたかごはセクター2に移動してセクター2を分担するかごになって、セクター内の上昇運転と下降運転を繰り返す通常状態に戻る。
遷移状態についてより詳しく説明すると、遷移状態はさらに3つの状態に分けることができる。第1は、他のセクターへの行先階呼びには応答したものの、該かごは同時に分担セクター内の行先階呼びにも応答しているために、遷移可能状態にはなっていない状態である。第2は、応答中の分担セクター内の行先階呼びがなくなり、他のセクターへの行先階呼びのみに応答している遷移可能状態になっている状態である。第3は、他方のかごも遷移可能状態となって、両方のかごが他のセクターへ遷移するために移動している状態である。
ただし、もし他のセクターへの行先階呼びに応答した時点で同時に分担セクター内の行先階呼びに応答していない場合は、第1の状態は発生しない。また、第2の状態の場合、他方のかごが遷移可能状態になっていない場合は、第2の状態は即ち遷移待機状態となる。逆に、他方のかごが既に遷移可能状態になっている場合は、第2の状態は発生せず、直ちに第3の状態へと移行して、両方のかごが他のセクターへと移動する。
次に、各状態における行先階呼びの応答について、説明する。
まず、行先階入力手段によって他のセクターへの行先階呼びが入力されていない場合は、エレベータの運転方向と順方向及び逆方向の呼びを割り当てる。つまり、通常状態の場合は、順方向への行先階呼びだけでなく、常に逆方向の行先階呼びにも応答する。
次に、他のセクターへの行先階呼びが入力された場合であって2台の号機共に分担セクター内の応答中の行先階呼びがなくなるまでは、他方のかごが逆方向の呼びに応答していない場合は順方向の呼びのみを割り当て、他方のかごが逆方向の呼びに応答している場合は順方向及び逆方向の呼びを割り当てる。つまり、遷移準備状態または遷移状態の場合は、他方のかごが逆呼びに応答している時は逆呼びにも応答する。
ただし、他のセクターへの行先階呼びが入力された場合であっても先に分担セクター内の応答中の行先階呼びがなくなり、他方のかごについて他方のかごの分担セクター内の応答中の行先階呼びがなくなるのを待っている遷移待機状態にある号機に対しては、順方向及び逆方向のいずれの呼びも割り当てない。従って、遷移待機状態の時は、いずれの行先階呼びにも応答しない。なお、遷移待機状態以外の場合は、順方向への行先階呼びには常に応答する。
各状態の占有時間を、セレコレの場合の平均一周時間をRTTした場合を例に説明する。
まず、遷移準備状態の占有時間、即ち他のセクターへの行先階呼びの発生から該行先階呼びに応答するまでの占有時間は、RTT/8となる。
次に、遷移状態の占有時間、即ち他のセクターへの行先階呼びに応答してから遷移して通常状態になるまでの占有時間は、逆呼びに応答していない時はRTT/8となり、逆呼びに応答している時は上昇運転と下降運転が切り替わる反転階までの往復の乗車時間が加わるのでRTT/8+RTT/4=3RTT/8となる。なお、逆呼びに応答していない場合と応答している場合の発生確率は各々1/2であるから、遷移状態の平均占有時間は(RTT/8)×(1/2)+(3RTT/8)×(1/2)=RTT/4となる。
この遷移状態の占有時間には、一方のかごが遷移可能状態になってから、両方のかごが共に遷移可能状態になるまでの時間の差である遷移待機状態の占有時間も含まれる。この遷移待機状態にある時間が最大になるのは、一方のかごが逆呼びに応答していて、他方のかごが逆呼びに応答していない場合である。この場合、逆呼びに応答するかごは3RTT/8で空かごになり、逆呼びに応答しないかごは、順呼びに応答するだけなので、RTT/8で空かごになる。従って、最大でRTT/4の待ち時間が発生する可能性がある。しかし、本タイプにおいては、一方のかごが逆呼びに応答していない場合は、他方のかごも逆呼びに応答しない。つまり、一方のかごだけが逆呼びに応答する場合というのはないので、最大の待ち時間が発生する可能性はなく、両方のかごが逆呼びにも応答しているか、順呼びだけに応答しているかのどちらかである。従って、応答しない遷移待機状態にある時間はRTTに比べ無視できるほど小さい。
そして、通常状態の占有時間は、RTTから遷移準備状態及び遷移状態の占有時間を減算した時間であるから、RTT−RTT/8−RTT/4=5RTT/8となる。
本タイプを構成する各エレベータの号機制御装置は、通常状態と遷移準備状態では分担するセクターにおける上昇運転と下降運転の各運転フェーズを順に繰り返すように運転を制御する。そして、ある運転フェーズから、再び同じ運転フェーズに戻った時点で一周運転となる。これらの各運転フェーズの内容及び順序については、記憶部28に記憶される。
具体的には、セクター1を分担するかごは、セクター1における上昇運転、セクター1における下降運転、そしてまたセクター1における上昇運転に戻るという連続運転を行い、セクター2を分担するかごは、セクター2における上昇運転、セクター2における下降運転、そしてまたセクター2における上昇運転に戻るという連続運転を行う。
そして、本タイプの群を制御する群管理制御装置は、当該群を構成する各号機に対して、記憶部15に記憶されている既に通過した階床が出発階床である背後呼び以外の未応答の行先階呼びの内、セクター1における上昇運転では、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の上方の階床である行先階呼び、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の下方の階床である行先階呼び、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である行先階呼びを、セクター1における下降運転では、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の下方の階床である行先階呼び、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の上方の階床である行先階呼びを、セクター2における上昇運転では、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の上方の階床である行先階呼び、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の下方の階床である行先階呼びを、セクター2における下降運転では、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の下方の階床である行先階呼び、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の上方の階床である行先階呼び、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である行先階呼びを、割り当て部17によって割り当てる。
これらの行先階呼びの内、セクター1における上昇運転の出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の下方の階床である行先階呼び、セクター1における下降運転の出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の上方の階床である行先階呼び、セクター2における上昇運転の出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の下方の階床である行先階呼び、セクター2における下降運転の出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の上方の階床である行先階呼びは、逆呼びが割り当て部17によって割り当てられたものである。
ただし、この逆呼びが割り当てられるのは、通常状態の場合、遷移可能状態の場合、並びに遷移準備状態又は遷移状態であっていずれかのかごが既に逆呼びに応答している場合である。そして、遷移待機状態の場合は、逆呼びに応答しない。
また、これらの各運転フェーズ毎に割り当てられた行先階呼びは、各号機の運転フェーズが変化する毎に、変化後の運転フェーズの行先階呼びに割り当て部17による行先階呼びの割り当てを切り替えられる。
次に、L0タイプを利用する乗客による行先階呼び、即ち記憶部15に記憶されている行先階呼びの未応答の行先階呼び、及び記憶部28に記憶されている行先階呼びの応答中の行先階呼びに対して、制御部27がどのように停止順序を決定して制御するかについて各運転フェーズ毎に具体的に説明する。
セクター1における上昇運転では、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の上方の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の上方の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の下方の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、に昇順に停止するように制御する。
セクター1における下降運転では、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の下方の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の下方の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の上方の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、に降順に停止するように制御する。
セクター2における上昇運転では、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の上方の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の上方の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の下方の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、に昇順に停止するように制御する。
セクター2における下降運転では、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の下方の階床である応答中の行先階呼びの行先階床と、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の下方の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の上方の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である未応答の行先階呼びの出発階床と、に降順に停止するように制御する。
本タイプにおける乗客の平均待ち時間について、説明する。
まず、応答しない遷移待機状態にある時間はRTTに比べ無視できるほど小さいので、乗客の出発階床を分担しているかごの運転方向と同じ方向、つまり順方向の同一セクター内、又は他のセクターの行先階床へ移動しようとしている乗客の平均待ち時間はRTT/8となる。
一方、乗客の出発階床を分担しているかごの運転方向と異なる方向、つまり逆方向の同一セクター内の行先階床へ移動しようとしている乗客の平均待ち時間は、通常状態の時に到着した乗客は、逆呼びにも応答しているのでRTT/8となり、遷移準備状態または遷移状態の時に到着した乗客は、かごが逆呼びに応答している時はRTT/8、かごが逆呼びに応答していない時はRTT/8+RTT/4=3RTT/8となる。ここで、かごが逆呼びに応答する場合と応答していない場合の発生確率は、各々1/2であるから、遷移準備状態または遷移状態の時に到着した乗客の平均待ち時間は、(RTT/8)×(1/2)+(3RTT/8)×(1/2)=RTT/4となる。
ところで、上記の通り、通常状態の占有時間は5RTT/8、遷移準備状態の占有時間はRTT/8、遷移状態の占有時間はRTT/4であるから、通常状態の時に到着した乗客と遷移準備状態または遷移状態の時に到着した乗客の発生確率は5/8と3/8である。従って、逆方向の乗客の平均待ち時間は、(RTT/8)×(5/8)+(RTT/4)×(3/8)=11RTT/64となる。
さらに、順方向の乗客と逆方向の乗客の発生確率は、2/3と1/3であるから、本タイプにおける乗客の平均待ち時間は、(RTT/8)×(2/3)+(11RTT/64)×(1/3)=9RTT/64となる。
本タイプにおける乗客の平均乗車時間について、説明する。
まず、分担セクター内の行先階呼びを押した順呼びの場合の乗客の平均乗車時間は、RTT/8である。
次に、分担セクター内の行先階呼びを押した逆呼びの場合の乗客の平均乗車時間は、出発階床から反転階までの平均乗車時間と反転階から行先階までの平均乗車時間の合計であるから、RTT/8+RTT/8=RTT/4である。
さらに、他のセクターへ行先階呼びを押した乗客の平均乗車時間は、出発階床から第1セクターと第2セクターの境界までの平均乗車時間と当該境界から行先階までの平均乗車時間の合計であるから、RTT/8+RTT/8=RTT/4である。
そして、これらの呼びの発生確率は、各々1/3であるから、本タイプにおける乗客の平均乗車時間は、(RTT/8)×(1/3)+(RTT/4)×(1/3)+(RTT/4)×(1/3)=5RTT/24となる。
よって、平均待ち時間と平均乗車時間の合計である平均サービス完了時間は、67RTT/192となる。
通常状態及び遷移準備状態では、各かごは分担するセクター内で上昇運転と下降運転を繰り返すので、一周運転が存在する。この場合、同一の交通を輸送する2台の群管理されるセレコレの平均一周時間をRTTとすると、L0タイプの平均一周時間は、RTT/4+RTT/4=RTT/2となる。
ただし、遷移状態では、かごは他のセクターへと移動して元の状態には戻らないので、平均一周時間は存在しない。
表9は、本実施例の場合の平均一周時間などをまとめたものである。表中の従来技術の場合とは、特許文献3に開示されている場合を指している。
セレコレの場合の平均一周時間をRTTとすると、従来技術の2台の場合は、平常時や混雑時には1台が上昇運転、もう1台が下降運転をして、それを交互に繰り返すことから、平均半周時間がRTT/2となり、平均一周時間はRTTとなる。そして、行先階登録方式の場合は即時予報の割り当て変更ができないものの、群の台数を2台にすれば即時予報は必要なくなるので、呼びに応答するかごを2台にできることから、平均待ち時間はRTT/4となる。さらに、かごが2台あるので平均乗車時間はRTT/4となることから、平均待ち時間と平均乗車時間の合計となる平均サービス完了時間はRTT/2となる。
この表から明らかなように、L0タイプの場合は、平均待ち時間と平均乗車時間の合計である平均サービス完了時間が従来技術の場合と比較すると短くなる。
次に、本実施例のエレベータシステムにおいても、上記の建物の基準階以外の階間のエレベータの交通を担当する制御システムと共に、建物の基準階と基準階以外の階との間のエレベータの交通を担当する制御システムが構成されている。
ただし、当該制御システムの内容は、実施例1におけるAタイプと同様なので、説明を省略する。
本実施例では、各群が分担するセクターの階数は、互いに等しくなるように設定される場合に限ることはない。また、各群が分担するセクターの階は、基本的には、連続する階にて設定されるが、これに限ることはない。例えば、建物の利用状況に応じて、分担するセクターを設定してもよい。
ところで、高層ビルでは、レンタブル比向上のため、一般にエレベータのサービス階をいくつかのゾーンに分割するゾーニングが行われており、ゾーンの階床数は10から15階が望ましいとされている。この場合、ゾーン間を移動する乗客のために乗り継ぎ階が必要である。
そこで、60階建てのビルを想定し、ゾーン1は2階から11階、ゾーン2は11階から21階、ゾーン3は21階から31階、ゾーン4は31階から41階、ゾーン5は41階から51階、ゾーン6は51階から60階とゾーニングした場合について、見てみることとする。この場合、乗り継ぎ階は11階、21階、31階、41階、51階となる。
台数設置計画を立てる際の基準となる出勤時のようなアップピーク時を考えると、この時間帯では乗り継ぎ階の利用は無視できるから、各ゾーンの停止数は10回と考えられる。
そして、通常、サービス階の最上階と基準階の間の直行時間が30秒以内のエレベータを選定するので、基準階と各ゾーンの間の往復の急行時間は60秒程度となる。また、1階当たりの走行時間及び扉の開閉時間に約10秒かかるから、10階分は約100秒程度となる。さらに、乗客一人当たりの乗降車にかかる時間は約1.6秒であり、24人乗りのエレベータに約8割乗車した場合は人数は約20人なので、乗客の乗降車にかかる時間は32秒程度となる。これらを合計すると192秒程度となる。よって、各ゾーンの平均一周時間は192秒程度なので、平均運転間隔を30秒から40秒以内にして良好なサービスを実現するためには、群を構成するエレベータの台数が6台必要となる。
24人乗りのエレベータ6台の場合の昇降路断面積は、3台併設の昇降路間口が7.6m、昇降路奥行きが2.65mなので、6台の昇降路断面積=7.6×2.65×2=40.28m2となる。そして、24人乗りのエレベータの場合のかごの奥行きは1.8mなので、6台のエレベータホール面積は、昇降路間口×かご奥行き×2=7.6×1.8×2=28.08m2となる。
従来のゾーニング方式を採用し、各ゾーンに群管理される24人乗り6台を設置した場合のサービス階の階数及び昇降行程の階数は、表10の通りである。なお、サービス階の階数は、1階を含んだ値となっている。
従って、従来のゾーニング方式の場合のエレベータ占有面積は、215×40.28+70×28.08=10625.8m2となる。
次に、L0タイプとAタイプの組合せによる方式を採用した場合、乗り継ぎ階は1階になる。そして、ゾーン毎に2台で群管理される13人乗りのエレベータを複数群、即ちL0タイプを1群、Aタイプを3群設置する。この場合の各ゾーンのサービス階の階数及び昇降行程の階数は、表11から表16の通りである。
13人乗りのエレベータ2台の場合の昇降路断面積は、2台併設の昇降路間口が4.4m、昇降路奥行きが2.15mなので、2台の昇降路断面積=4.4×2.15=9.46m2となる。そして、13人乗りのエレベータの場合のかごの奥行きは1.35mなので、2台のエレベータホール面積は、昇降路間口×かご奥行き=4.4×1.35=5.94m2となる。
従って、60階の建物をL0タイプとAタイプを組み合わせて構成した場合及び従来のゾーニング方式で構成した場合のサービス階、昇降行程、エレベータホール面積、昇降路面積、エレベータ占有面積は、それぞれ表17、表18の通りとなる。
なお、L0タイプとAタイプを組み合わせて構成した場合、各群共通して13人乗りエレベータ2台を設置した場合で計算しているので、昇降路断面積は各群の1階当たりの昇降路断面積9.46m2と昇降行程の階数を乗算した値、エレベータホール面積は各群の1階当たりのエレベータホール面積5.94m2とサービス階の階数を乗算した値となっている。また、従来のゾーニング方式で構成した場合、24人乗りエレベータ6台を設置した場合で計算しているので、昇降路断面積は1階当たりの昇降路断面積40.28m2と昇降行程の階数を乗算した値、エレベータホール面積は1階当たりのエレベータホール面積28.08m2とサービス階の階数を乗算した値となっている。
ここで、従来のゾーニング方式の場合とL0タイプとAタイプ3群を組み合わせた場合を各ゾーンまでの累計値で比較してみると、表19の通りとなる。この表のサービス階、昇降行程、エレベータ占有面積の値は、各ゾーンだけの値ではなく、当該ゾーンまでの累計の値である。例えば、6ゾーンサービス階累計の値は、1ゾーン、2ゾーン、3ゾーン、4ゾーン、5ゾーン、6ゾーンの各ゾーンのサービス階の各値を合計した値である。
このように、1ゾーンの場合のエレベータ占有面積は、従来のゾーニング方式の場合、11×(40.28+28.08)=751.96m2となるのに対し、L0タイプとAタイプ3群を組み合わせた場合、9.46×30+5.94×21=408.54m2となり、45.7%の削減率となる。
2ゾーンの場合のエレベータ占有面積累計は、従来のゾーニング方式の場合、32×40.28+23×28.08=1934.8m2となるのに対し、L0タイプとAタイプ3群を組み合わせた場合、91×9.46+44×5.94=1122.22m2となり、42.0%の削減率となる。
3ゾーンの場合のエレベータ占有面積累計は、従来のゾーニング方式の場合、63×40.28+35×28.08=3520.44m2となるのに対し、L0タイプとAタイプ3群を組み合わせた場合、182×9.46+67×5.94=2119.7m2となり、39.8%の削減率となる。
4ゾーンの場合のエレベータ占有面積累計は、従来のゾーニング方式の場合、104×40.28+47×28.08=5508.9m2となるのに対し、L0タイプとAタイプ3群を組み合わせた場合、303×9.46+90×5.94=3400.98m2となり、38.3%の削減率となる。
5ゾーンの場合のエレベータ占有面積累計は、従来のゾーニング方式の場合、155×40.28+59×28.08=7900.12m2となるのに対し、L0タイプとAタイプ3群を組み合わせた場合、454×9.46+113×5.94=4966.06m2となり、37.1%の削減率となる。
6ゾーンの場合のエレベータ占有面積累計は、従来のゾーニング方式の場合、215×40.28+70×28.08=10625.8m2となるのに対し、L0タイプとAタイプ3群を組み合わせた場合、635×9.46+136×5.94=6814.94m2となり、35.9%の削減率となる。
このように、レンタブル比を比較してみると、L0タイプとAタイプ3群を組み合わせた場合は、ゾーン数の増減によってエレベータ占有面積の削減率に目立った変動が見られない。
ところで、100階程度の建物では、ゾーニング方式ではなくスカイロビー方式が採用されている。これは、60階付近にスカイロビーを設置して、60階よりも下方の階はロビー階からゾーニングされたエレベータを利用し、60階よりも上方の階へはロビー階とスカイロビーの間はその間を往復するシャトルエレベータでスカイロビーへ移動し、スカイロビーより上の階へはゾーニングされたローカルエレベータに乗り換えて目的階に行くという方式である。この方式の問題点は、第1にスカイロビーで乗り換える不便さがあること、第2にローカルエレベータとシャトルエレベータの輸送能力が一致しない場合、スカイロビーに乗客が溢れることである。
この点、LタイプとAタイプを組み合わせた本願に係る発明の場合は、100階建て程度の建物でも、エレベータ占有面積が増大してレンタブル比が低下するという問題がないために、スカイロビー方式を採用する必要がなく、スカイロビー方式の2つの問題点が発生しないという効果がある。
例えば、100階の建物においてL0タイプとAタイプを組み合わせて構成した場合、従来のゾーニング方式で構成した場合、及び従来のスカイロビー方式で構成した場合のサービス階、昇降行程、エレベータホール面積、昇降路面積、エレベータ占有面積は、それぞれ表20、表21、表22の通りとなる。
なお、L0タイプとAタイプを組み合わせて構成した場合、各群共通して13人乗りエレベータ2台を設置した場合で計算しているので、昇降路断面積は各群の1階当たりの昇降路断面積9.46m2と昇降行程の階数を乗算した値、エレベータホール面積は各群の1階当たりのエレベータホール面積5.94m2とサービス階の階数を乗算した値となっている。また、従来のゾーニング方式及び従来のスカイロビー方式で構成した場合、24人乗りエレベータ6台を設置した場合で計算しているので、昇降路断面積は1階当たりの昇降路断面積40.28m2と昇降行程の階数を乗算した値、エレベータホール面積は1階当たりのエレベータホール面積28.08m2とサービス階の階数を乗算した値となっている。さらに、従来のスカイロビー方式で構成した場合においては、60階にスカイロビーを設置した場合を想定して計算している。
このように、100階の建物においてL0タイプとAタイプを組み合わせて構成した場合のエレベータ占有面積は17048.46m2、従来のゾーニング方式で構成した場合のエレベータ占有面積は25829.96m2、従来のスカイロビー方式で構成した場合のサービス階のエレベータ占有面積は18567.36m2となる。従って、L0タイプとAタイプを組み合わせて構成した場合は、従来のゾーニング方式で構成した場合と比較すると34%もの削減になり、また従来のスカイロビー方式で構成した場合と比較しても8.2%の削減になる。
11 行先階入力部
12、24 運転休止検出部
13、26 通信部
14、27 制御部
15、28 記憶部
16、29 計時部
17 割り当て部
18、32 情報出力部
21 かご位置検出部
22 かご方向検出部
23 かご速度検出部
25 空かご検出部
30 駆動部
31 制動部

Claims (9)

  1. 建物の基準階以外の階間のエレベータの交通を担当する群管理制御システム及び前記建物の基準階と基準階以外の階との間のエレベータの交通を担当する群管理制御システムからなるエレベータシステムであって、
    前記各群は群管理制御装置と複数の階床間を就役するそれぞれに号機制御装置が設置されている2台の号機のエレベータで構成されており、
    前記群管理制御装置は、
    サービスするセクターの各階床に設けられた乗客の行先階を入力する行先階入力手段と、
    前記行先階入力手段によって入力された行先階呼びに基づいて、行先階呼びの出発階床及び行先階床、並びにそれらの応答状態とを相互に関連させて記憶する記憶手段とを備え、
    前記建物の基準階以外の階間のエレベータの交通を担当する制御システムは、建物の基準階以外のサービス階床を2つのセクターに分割し、各群がその内の2つのセクターを分担する2群のエレベータをそれぞれ管理制御するための2個の群管理制御装置が設置されているタイプの異なる2群のエレベータを制御するシステムであり、
    第1のタイプの群を制御する群管理制御装置は、
    当該群を構成する2台の号機の内1台に対して、未応答の行先階呼びの内、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の上方の階床である呼び、及び出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の下方の階床である呼びからなる第1のグループの呼びを、
    他の1台に対して、未応答の行先階呼びの内、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の上方の階床である呼び、及び出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の下方の階床である呼びからなる第2のグループの呼びを割り当てる割当手段と、
    第2のタイプの群を制御する群管理制御装置又は第2のタイプの群を構成する2台のエレベータのすべての号機制御装置の休止を検出した場合に、前記第1のタイプの群を構成する各号機に割り当てられた第1のグループ又は第2のグループの呼びを他方のグループの呼びに切り替える割当切替手段とをさらに備え、
    第2のタイプの群を制御する群管理制御装置は、
    当該群を構成する各号機に対して、既に通過した階床が出発階床である背後呼び以外の未応答の行先階呼びの内、
    セクター1における上昇運転では、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である呼びを、
    セクター2における上昇運転では、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である呼びを割り当てる割当手段と、
    各号機の運転フェーズが変化する毎に変化後の運転フェーズの呼びに呼びの割り当てを切り替える割当切替手段とをさらに備え、
    第1のタイプの群を構成するエレベータの各号機を制御する2台の号機制御装置の内1台は、セクター1における上昇運転、セクター1における下降運転、そしてセクター1における上昇運転に戻る各運転フェーズからなる一連の運転を行い、他の1台はセクター2における上昇運転、セクター2における下降運転の各運転フェーズからなる一連の運転を行う運転制御手段と、
    第2のタイプの群を構成するエレベータの各号機を制御する号機制御装置は、セクター1における上昇運転、セクター2における上昇運転、そしてセクター1における上昇運転に戻る各運転フェーズからなる一連の運転を行う運転制御手段と備え、
    前記建物の基準階と基準階以外の階との間のエレベータの交通を担当する制御システムは、建物の基準階以外のサービス階床を2以上の任意のセクターに分割し、各群が分割されたセクターの内の1つのセクターと基準階との間の交通を分担して管理制御するための群管理制御装置が設置され、かつ、各群は複数の階床間を就役するそれぞれに号機制御装置が設置されている2台の号機のエレベータで構成されているセクター数の群のエレベータを制御するシステムであり、
    第3のタイプの群を制御する群管理制御装置は、
    前記記憶手段によって所定の時間内に記憶された行先階呼びの内、出発階床を基準階とする行先階呼び及び行先階床を基準階とする行先階呼びを抽出し、それらの行先階呼びの数を各々算出する行先階呼び算出手段と、
    前記行先階呼び算出手段によって算出された行先階呼びの数の内、出発階床を基準階とする行先階呼びと行先階床を基準階とする行先階呼びのどちらがより多いかを判定する行先階呼び判定手段と、
    当該群を構成する各号機に対して、既に通過した階床が出発階床である背後呼び以外の未応答の行先階呼びの内、
    基準階では、出発階床が基準階であって行先階床が担当セクター内の階床である呼びを、
    担当セクターにおける運転では、出発階床が担当セクター内の階床であって行先階床が基準階である呼びを割り当てる割当手段と、
    各号機の運転フェーズが変化する毎に変化後の運転フェーズの呼びに呼びの割り当てを切り替える割当切替手段とをさらに備え、
    第3のタイプの群を構成するエレベータの各号機を制御する号機制御装置は、
    すべての応答中の行先階呼びに応え終わり、かつ未応答の行先階呼びがないかごを空かごとして検出する空かご検出手段と、
    前記空かご検出手段によって空かごとして検出され、かつ、前記行先階呼び判定手段によって判定された行先階呼びの内、出発階床を基準階とする行先階呼びの方が多かった場合は当該かごを基準階に待機させ、
    一方、前記空かご検出手段によって空かごとして検出され、かつ、前記行先階呼び判定手段によって判定された行先階呼びの内、行先階床を基準階とする行先階呼びの方が多かった場合は当該かごを担当セクターの最上階に待機させる待機手段と、
    前記行先階呼び判定手段によって判定された行先階呼びの内、出発階床を基準階とする行先階呼びの方が多かった場合は、基準階、担当セクターにおける上昇運転、そして基準階に戻る各運転フェーズからなる一連の運転を行い、
    前記行先階呼び判定手段によって判定された行先階呼びの内、行先階床を基準階とする行先階呼びの方が多かった場合は、基準階、担当セクターにおける下降運転、そして基準階に戻る各運転フェーズからなる一連の運転を行う運転制御手段と、
    を備えることを特徴とするエレベータシステム。
  2. 建物の基準階以外の階間のエレベータの交通を担当する群管理制御システム及び前記建物の基準階と基準階以外の階との間のエレベータの交通を担当する群管理制御システムからなるエレベータシステムであって、
    前記各群は群管理制御装置と複数の階床間を就役するそれぞれに号機制御装置が設置されている2台の号機のエレベータで構成されており、
    前記群管理制御装置は、
    サービスするセクターの各階床に設けられた乗客の行先階を入力する行先階入力手段と、
    前記行先階入力手段によって入力された行先階呼びに基づいて、行先階呼びの出発階床及び行先階床、並びにそれらの応答状態とを相互に関連させて記憶する記憶手段とを備え、
    前記建物の基準階以外の階間のエレベータの交通を担当する制御システムは、建物の基準階以外のサービス階床を3つのセクターに分割し、各群がその内の2つのセクターを分担する3群のエレベータをそれぞれ管理制御するための3個の群管理制御装置が設置されているタイプの異なる3群のエレベータを制御するシステムであり、
    第1のタイプの群を制御する群管理制御装置は、
    当該群を構成する各号機に対して、既に通過した階床が出発階床である背後呼び以外の未応答の行先階呼びの内、
    セクター1における上昇運転では、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である呼び、及び出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の上方の階床である呼びを、
    セクター2における上昇運転では、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である呼びを、
    セクター1における下降運転では、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の下方の階床である呼びを割り当てる割当手段と、
    各号機の運転フェーズが変化する毎に変化後の運転フェーズの呼びに呼びの割り当てを切り替える割当切替手段とをさらに備え、
    第2のタイプの群を制御する群管理制御装置は、
    当該群を構成する各号機に対して、既に通過した階床が出発階床である背後呼び以外の未応答の行先階呼びの内、
    セクター2における上昇運転では、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター3内の階床である呼び、及び出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の上方の階床である呼びを、
    セクター3における上昇運転では、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である呼びを、
    セクター2における下降運転では、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の下方の階床である呼びを割り当てる割当手段と、
    各号機の運転フェーズが変化する毎に変化後の運転フェーズの呼びに呼びの割り当てを切り替える割当切替手段とをさらに備え、
    第3のタイプの群を制御する群管理制御装置は、
    当該群を構成する各号機に対して、既に通過した階床が出発階床である背後呼び以外の未応答の行先階呼びの内、
    セクター1における上昇運転では、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター3内の階床である呼びを、
    セクター3における上昇運転では、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床が同じセクター3内の上方の階床である呼びを、
    セクター3における下降運転では、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である呼び、及び出発階床がセクター3内の階床であって行先階床が同じセクター3内の下方の階床である呼びを割り当てる割当手段と、
    各号機の運転フェーズが変化する毎に変化後の運転フェーズの呼びに呼びの割り当てを切り替える割当切替手段とをさらに備え、
    第1のタイプの群を構成するエレベータの各号機を制御する号機制御装置は、セクター1における上昇運転、セクター2における上昇運転、セクター1における下降運転、そしてセクター1における上昇運転に戻る各運転フェーズからなる一連の運転を行う運転制御手段と、
    第2のタイプの群を構成するエレベータの各号機を制御する号機制御装置は、セクター2における上昇運転、セクター3における上昇運転、セクター2における下降運転、そしてセクター2における上昇運転に戻る各運転フェーズからなる一連の運転を行う運転制御手段と、
    第3のタイプの群を構成するエレベータの各号機を制御する号機制御装置は、セクター1における上昇運転、セクター3における上昇運転、セクター3における下降運転、そしてセクター1における上昇運転に戻る各運転フェーズからなる一連の運転を行う運転制御手段とを備え、
    前記建物の基準階と基準階以外の階との間のエレベータの交通を担当する制御システムは、建物の基準階以外のサービス階床を2以上の任意のセクターに分割し、各群が分割されたセクターの内の1つのセクターと基準階との間の交通を分担して管理制御するための群管理制御装置が設置され、かつ、各群は複数の階床間を就役するそれぞれに号機制御装置が設置されている2台の号機のエレベータで構成されているセクター数の群のエレベータを制御するシステムであり、
    第4のタイプの群を制御する群管理制御装置は、
    前記記憶手段によって所定の時間内に記憶された行先階呼びの内、出発階床を基準階とする行先階呼び及び行先階床を基準階とする行先階呼びを抽出し、それらの行先階呼びの数を各々算出する行先階呼び算出手段と、
    前記行先階呼び算出手段によって算出された行先階呼びの数の内、出発階床を基準階とする行先階呼びと行先階床を基準階とする行先階呼びのどちらがより多いかを判定する行先階呼び判定手段と、
    当該群を構成する各号機に対して、既に通過した階床が出発階床である背後呼び以外の未応答の行先階呼びの内、
    基準階では、出発階床が基準階であって行先階床が担当セクター内の階床である呼びを、
    担当セクターにおける運転では、出発階床が担当セクター内の階床であって行先階床が基準階である呼びを割り当てる割当手段と、
    各号機の運転フェーズが変化する毎に変化後の運転フェーズの呼びに呼びの割り当てを切り替える割当切替手段とをさらに備え、
    第4のタイプの群を構成するエレベータの各号機を制御する号機制御装置は、
    すべての応答中の行先階呼びに応え終わり、かつ未応答の行先階呼びがないかごを空かごとして検出する空かご検出手段と、
    前記空かご検出手段によって空かごとして検出され、かつ、前記行先階呼び判定手段によって判定された行先階呼びの内、出発階床を基準階とする行先階呼びの方が多かった場合は当該かごを基準階に待機させ、
    一方、前記空かご検出手段によって空かごとして検出され、かつ、前記行先階呼び判定手段によって判定された行先階呼びの内、行先階床を基準階とする行先階呼びの方が多かった場合は当該かごを担当セクターの最上階に待機させる待機手段と、
    前記行先階呼び判定手段によって判定された行先階呼びの内、出発階床を基準階とする行先階呼びの方が多かった場合は、基準階、担当セクターにおける上昇運転、そして基準階に戻る各運転フェーズからなる一連の運転を行い、
    前記行先階呼び判定手段によって判定された行先階呼びの内、行先階床を基準階とする行先階呼びの方が多かった場合は、基準階、担当セクターにおける下降運転、そして基準階に戻る各運転フェーズからなる一連の運転を行う運転制御手段と、を備えることを特徴とするエレベータシステム。
  3. 建物の基準階以外の階間のエレベータの交通を担当する群管理制御システム及び前記建物の基準階と基準階以外の階との間のエレベータの交通を担当する群管理制御システムからなるエレベータシステムであって、
    前記各群は群管理制御装置と複数の階床間を就役するそれぞれに号機制御装置が設置されている2台の号機のエレベータで構成されており、
    前記群管理制御装置は、
    サービスするセクターの各階床に設けられた乗客の行先階を入力する行先階入力手段と、
    前記行先階入力手段によって入力された行先階呼びに基づいて、行先階呼びの出発階床及び行先階床、並びにそれらの応答状態とを相互に関連させて記憶する記憶手段とを備え、
    前記建物の基準階以外の階間のエレベータの交通を担当する制御システムは、建物の基準階以外のサービス階床を4つのセクターに分割し、各群がその内の2つのセクターを分担する4群のエレベータをそれぞれ管理制御するための4個の群管理制御装置が設置されているタイプの異なる4群のエレベータを制御するシステムであり、
    第1のタイプの群を制御する群管理制御装置は、
    当該群を構成する各号機に対して、既に通過した階床が出発階床である背後呼び以外の未応答の行先階呼びの内、
    セクター1における上昇運転では、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である呼び、及び出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の上方の階床である呼びを、
    セクター2における上昇運転では、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の上方の階床である呼びを、
    セクター2における下降運転では、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である呼び、及び出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の下方の階床である呼びを、
    セクター1における下降運転では、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の下方の階床である呼びを割り当てる割当手段と、
    各号機の運転フェーズが変化する毎に変化後の運転フェーズの呼びに呼びの割り当てを切り替える割当切替手段とをさらに備え、
    第2のタイプの群を制御する群管理制御装置は、
    当該群を構成する各号機に対して、既に通過した階床が出発階床である背後呼び以外の未応答の行先階呼びの内、
    セクター3における上昇運転では、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター4内の階床である呼び、及び出発階床がセクター3内の階床であって行先階床が同じセクター3内の上方の階床である呼びを、
    セクター4における上昇運転では、出発階床がセクター4内の階床であって行先階床が同じセクター4内の上方の階床である呼びを、
    セクター4における下降運転では、出発階床がセクター4内の階床であって行先階床がセクター3内の階床である呼び、及び出発階床がセクター4内の階床であって行先階床が同じセクター4内の下方の階床である呼びを、
    セクター3における下降運転では、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床が同じセクター3内の下方の階床である呼びを割り当てる割当手段と、
    各号機の運転フェーズが変化する毎に変化後の運転フェーズの呼びに呼びの割り当てを切り替える割当切替手段とをさらに備え、
    第3のタイプの群を制御する群管理制御装置は、
    当該群を構成する各号機に対して、既に通過した階床が出発階床である背後呼び以外の未応答の行先階呼びの内、
    セクター1における上昇運転では、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター3内の階床である呼びを、
    セクター2における上昇運転では、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター3内の階床である呼びを、
    セクター3における上昇運転では、出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である呼び、及び出発階床がセクター3内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である呼びを割り当てる割当手段と、
    各号機の運転フェーズが変化する毎に変化後の運転フェーズの呼びに呼びの割り当てを切り替える割当切替手段とをさらに備え、
    第4のタイプの群を制御する群管理制御装置は、
    当該群を構成する各号機に対して、既に通過した階床が出発階床である背後呼び以外の未応答の行先階呼びの内、
    セクター1における上昇運転では、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床がセクター4内の階床である呼びを、
    セクター2における上昇運転では、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床がセクター4内の階床である呼びを、
    セクター4における上昇運転では、出発階床がセクター4内の階床であって行先階床がセクター1内の階床である呼び、及び出発階床がセクター4内の階床であって行先階床がセクター2内の階床である呼びを割り当てる割当手段と、
    各号機の運転フェーズが変化する毎に変化後の運転フェーズの呼びに呼びの割り当てを切り替える割当切替手段とをさらに備え、
    第1のタイプの群を構成するエレベータの各号機を制御する号機制御装置は、セクター1における上昇運転、セクター2における上昇運転、セクター2における下降運転、セクター1における下降運転、そしてセクター1における上昇運転に戻る各運転フェーズからなる一連の運転を行う運転制御手段と、
    第2のタイプの群を構成するエレベータの各号機を制御する号機制御装置は、セクター3における上昇運転、セクター4における上昇運転、セクター4における下降運転、セクター3における下降運転、そしてセクター3における上昇運転に戻る各運転フェーズからなる一連の運転を行う運転制御手段と、
    第3のタイプの群を構成するエレベータの各号機を制御する号機制御装置は、セクター1における上昇運転、セクター2における上昇運転、セクター3における上昇運転、そしてセクター1における上昇運転に戻る各運転フェーズからなる一連の運転を行う運転制御手段と、
    第4のタイプの群を構成するエレベータの各号機を制御する号機制御装置は、セクター1における上昇運転、セクター2における上昇運転、セクター4における上昇運転、そしてセクター1における上昇運転に戻る各運転フェーズからなる一連の運転を行う運転制御手段とを備え、
    前記建物の基準階と基準階以外の階との間のエレベータの交通を担当する制御システムは、建物の基準階以外のサービス階床を2以上の任意のセクターに分割し、各群が分割されたセクターの内の1つのセクターと基準階との間の交通を分担して管理制御するための群管理制御装置が設置され、かつ、各群は複数の階床間を就役するそれぞれに号機制御装置が設置されている2台の号機のエレベータで構成されているセクター数の群のエレベータを制御するシステムであり、
    第5のタイプの群を制御する群管理制御装置は、
    前記記憶手段によって所定の時間内に記憶された行先階呼びの内、出発階床を基準階とする行先階呼び及び行先階床を基準階とする行先階呼びを抽出し、それらの行先階呼びの数を各々算出する行先階呼び算出手段と、
    前記行先階呼び算出手段によって算出された行先階呼びの数の内、出発階床を基準階とする行先階呼びと行先階床を基準階とする行先階呼びのどちらがより多いかを判定する行先階呼び判定手段と、
    当該群を構成する各号機に対して、既に通過した階床が出発階床である背後呼び以外の未応答の行先階呼びの内、
    基準階では、出発階床が基準階であって行先階床が担当セクター内の階床である呼びを、
    担当セクターにおける運転では、出発階床が担当セクター内の階床であって行先階床が基準階である呼びを割り当てる割当手段と、
    各号機の運転フェーズが変化する毎に変化後の運転フェーズの呼びに呼びの割り当てを切り替える割当切替手段とをさらに備え、
    第5のタイプの群を構成するエレベータの各号機を制御する号機制御装置は、
    すべての応答中の行先階呼びに応え終わり、かつ未応答の行先階呼びがないかごを空かごとして検出する空かご検出手段と、
    前記空かご検出手段によって空かごとして検出され、かつ、前記行先階呼び判定手段によって判定された行先階呼びの内、出発階床を基準階とする行先階呼びの方が多かった場合は当該かごを基準階に待機させ、
    一方、前記空かご検出手段によって空かごとして検出され、かつ、前記行先階呼び判定手段によって判定された行先階呼びの内、行先階床を基準階とする行先階呼びの方が多かった場合は当該かごを担当セクターの最上階に待機させる待機手段と、
    前記行先階呼び判定手段によって判定された行先階呼びの内、出発階床を基準階とする行先階呼びの方が多かった場合は、基準階、担当セクターにおける上昇運転、そして基準階に戻る各運転フェーズからなる一連の運転を行い、
    前記行先階呼び判定手段によって判定された行先階呼びの内、行先階床を基準階とする行先階呼びの方が多かった場合は、基準階、担当セクターにおける下降運転、そして基準階に戻る各運転フェーズからなる一連の運転を行う運転制御手段と、
    を備えることを特徴とするエレベータシステム。
  4. 建物の基準階以外の階間のエレベータの交通を担当する群管理制御システム及び前記建物の基準階と基準階以外の階との間のエレベータの交通を担当する群管理制御システムからなるエレベータシステムであって、
    前記各群は群管理制御装置と複数の階床間を就役するそれぞれに号機制御装置が設置されている2台の号機のエレベータで構成されており、
    前記群管理制御装置は、
    サービスするセクターの各階床に設けられた乗客の行先階を入力する行先階入力手段と、
    前記行先階入力手段によって入力された行先階呼びに基づいて、行先階呼びの出発階床及び行先階床、並びにそれらの応答状態とを相互に関連させて記憶する記憶手段とを備え、
    前記建物の基準階以外の階間のエレベータの交通を担当する制御システムは、建物の基準階以外のサービス階床を2つのセクターに分割し、各群がその内の2つのセクターを分担する1群のエレベータを管理制御するための1個の群管理制御装置が設置されている1群のエレベータを制御するシステムであり、
    第1のタイプの群を制御する群管理制御装置は、
    当該群を構成する2台の号機の内1台に対して、未応答の行先階呼びの内、出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の上方の階床である呼び、及び出発階床がセクター1内の階床であって行先階床が同じセクター1内の下方の階床である呼びからなる第1のグループの呼びを、
    他の1台に対して、未応答の行先階呼びの内、出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の上方の階床である呼び、及び出発階床がセクター2内の階床であって行先階床が同じセクター2内の下方の階床である呼びからなる第2のグループの呼びを割り当てる割当手段と、
    前記行先階入力手段によって他のセクターへの行先階呼びが入力された場合であって2台の号機が共に分担セクター内の応答中の行先階呼びがなくなった場合に各号機がそれぞれ他のセクターへ移動する遷移手段と、
    前記遷移手段によって他のセクターへ移動した後に前記第1のタイプの群を構成する各号機に割り当てられた第1のグループ又は第2のグループの呼びを他方のグループの呼びに切り替える割当切替手段とをさらに備え、
    第1のタイプの群を構成するエレベータの各号機を制御する号機制御装置は、
    すべての応答中の行先階呼びに応え終わり、かつ未応答の行先階呼びがないかごを空かごとして検出する空かご検出手段と、
    第1のタイプの群を構成するエレベータの各号機を制御する2台の号機制御装置の内1台は、セクター1における上昇運転、セクター1における下降運転、そしてセクター1における上昇運転に戻る各運転フェーズからなる一連の運転を行い、他の1台はセクター2における上昇運転、セクター2における下降運転の各運転フェーズからなる一連の運転を行う運転制御手段とを備え、
    前記建物の基準階と基準階以外の階との間のエレベータの交通を担当する制御システムは、建物の基準階以外のサービス階床を2以上の任意のセクターに分割し、各群が分割されたセクターの内の1つのセクターと基準階との間の交通を分担して管理制御するための群管理制御装置が設置され、かつ、各群は複数の階床間を就役するそれぞれに号機制御装置が設置されている2台の号機のエレベータで構成されているセクター数の群のエレベータを制御するシステムであり、
    第2のタイプの群を制御する群管理制御装置は、
    前記記憶手段によって所定の時間内に記憶された行先階呼びの内、出発階床を基準階とする行先階呼び及び行先階床を基準階とする行先階呼びを抽出し、それらの行先階呼びの数を各々算出する行先階呼び算出手段と、
    前記行先階呼び算出手段によって算出された行先階呼びの数の内、出発階床を基準階とする行先階呼びと行先階床を基準階とする行先階呼びのどちらがより多いかを判定する行先階呼び判定手段と、
    当該群を構成する各号機に対して、既に通過した階床が出発階床である背後呼び以外の未応答の行先階呼びの内、
    基準階では、出発階床が基準階であって行先階床が担当セクター内の階床である呼びを、
    担当セクターにおける運転では、出発階床が担当セクター内の階床であって行先階床が基準階である呼びを割り当てる割当手段と、
    各号機の運転フェーズが変化する毎に変化後の運転フェーズの呼びに呼びの割り当てを切り替える割当切替手段とをさらに備え、
    第2のタイプの群を構成するエレベータの各号機を制御する号機制御装置は、
    すべての応答中の行先階呼びに応え終わり、かつ未応答の行先階呼びがないかごを空かごとして検出する空かご検出手段と、
    前記空かご検出手段によって空かごとして検出され、かつ、前記行先階呼び判定手段によって判定された行先階呼びの内、出発階床を基準階とする行先階呼びの方が多かった場合は当該かごを基準階に待機させ、
    一方、前記空かご検出手段によって空かごとして検出され、かつ、前記行先階呼び判定手段によって判定された行先階呼びの内、行先階床を基準階とする行先階呼びの方が多かった場合は当該かごを担当セクターの最上階に待機させる待機手段と、
    前記行先階呼び判定手段によって判定された行先階呼びの内、出発階床を基準階とする行先階呼びの方が多かった場合は、基準階、担当セクターにおける上昇運転、そして基準階に戻る各運転フェーズからなる一連の運転を行い、
    前記行先階呼び判定手段によって判定された行先階呼びの内、行先階床を基準階とする行先階呼びの方が多かった場合は、基準階、担当セクターにおける下降運転、そして基準階に戻る各運転フェーズからなる一連の運転を行う運転制御手段と、
    を備えることを特徴とするエレベータシステム。
  5. 前記第1のタイプの群を制御する群管理制御装置の割当手段は、
    前記行先階入力手段によって他のセクターへの行先階呼びが入力されていない場合はエレベータの運転方向と順方向及び逆方向の呼びを割り当て、
    他のセクターへの行先階呼びが入力された場合であって2台の号機共に分担セクター内の応答中の行先階呼びがなくなるまでは、他方のかごが逆方向の呼びに応答していない場合は順方向の呼びのみを割り当て、
    他方のかごが逆方向の呼びに応答している場合は順方向及び逆方向の呼びを割り当て、
    ただし他のセクターへの行先階呼びが入力された場合であっても先に分担セクター内の応答中の行先階呼びがなくなり、他方のかごの分担セクター内の応答中の行先階呼びがなくなるのを待っている号機に対しては順方向及び逆方向のいずれの呼びも割り当てないことを特徴とする請求項4に記載のエレベータシステム。
  6. 前記の群管理制御装置は、当該タイプのエレベータ群を構成する2台の号機の前後の運転間隔が等しくなるように制御する運転間隔制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のエレベータシステム。
  7. 前記の群管理制御装置は、当該タイプのエレベータ群を構成する各号機の一周時間を一定時間測定して、そのサンプル平均の時間を算出し、複数の運転フェーズの開始時に後続かごが前記サンプル平均の時間の1/2より遅れている場合は、後続かごに当該運転フェーズを開始させることによって、各号機の前後の運転間隔が等しくなるように制御する運転間隔制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のエレベータシステム。
  8. 前記の号機制御装置は、前記割当手段によって割り当てられた未応答の行先階呼びの出発階床及び応答中の行先階呼びの行先階床に、前記運転制御手段の上昇運転においては昇順に、下降運転においては降順に停止する停止制御手段を備えることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のエレベータシステム。
  9. 前記の号機制御装置は、前記停止制御手段によって決定される行先階呼びに基づく情報を出力する情報出力手段をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のエレベータシステム。
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