JP2010137173A - 低級炭化水素芳香族化触媒及びその触媒の製造方法 - Google Patents

低級炭化水素芳香族化触媒及びその触媒の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】芳香族化合物及び水素の製造効率をさらに高める低級炭化水素芳香族化触媒を得る。
【解決手段】低級炭化水素を原料とし、触媒反応により芳香族化合物を製造する低級炭化水素芳香族化触媒において、前記触媒材料として、レニウム、バナジウム、モリブデン、タングステン、クロムより2種類の活性金属を選択し、前記選択された2種類の活性金属をメタロシリケートに1:1のモル比で担持する。2種類の活性金属をモル比で1:1となるようにメタロシリケートに担持することにより、活性金属を単独でゼオライトに担持したときよりも優れた触媒活性を有する。
【選択図】図1

Description

本発明はメタンを主成分とする天然ガス、バイオガス、メタンハイドレートの高度利用に関するものである。天然ガス、バイオガス、メタンハイドレートは地球温暖化対策として最も効果的なエネルギー資源と考えられ、その利用技術に関心が高まっている。メタン資源はそのクリーン性を活かして次世代の新しい有機資源、燃料電池用の水素資源として注目されている。
特に本発明はメタンからプラスチック類などの化学製品原料であるベンゼン及びナフタレン類を主成分とする芳香族化合物と高純度の水素ガスを効率的に製造するための触媒化学変換技術に関するものである。
低級炭化水素、とりわけメタン、からベンゼン等の芳香族化合物と水素とを製造する方法としては、触媒の存在下にメタンを反応させる方法が知られている。この際の触媒としてはZSM−5系のゼオライトに担持されたモリブデンが有効とされている(非特許文献1)。
しかしながら、これらの触媒を使用した場合でも、炭素の析出が多いことやメタンの転化率が低いという問題を有している。
したがって、芳香族化合物及び水素の製造効率をさらに高めるために、いっそう優れた触媒の開発が望まれている。
この問題を解決するために、例えば特許文献1又は特許文献2に開示されたようなMo(モリブデン)等の触媒材料を多孔質のメタロシロケートに担持した触媒が提案されている。
特許文献1及び特許文献2では担体である7オングストロームの細孔径を有する多孔質のメタロシリケートに金属成分が担持された触媒を用いることで、低級炭化水素が効率的に芳香族化合物化され、これに付随して高純度の水素が得られることが確認されている。
具体的には、特許文献1には、モリブデン、タングステン、及びバナジウムから選ばれた少なくとも1種の金属を含有するヘテロポリ酸とメタロシリケートからなる触媒が提案されている。
また、特許文献2には、モリブデン及びその化合物から選ばれた少なくとも1種と、亜鉛、ガリウム、コバルト、クロム、ランタン、ネオジム、サマリウム及びイットリウムからなる金属並びにそれらの金属化合物からなる群から選ばれた少なくとも1種と、メタロシリケートからなる触媒が提案されている。
さらに、特許文献3には、レニウム又はその化合物の1種以上を必須とし、所望により、亜鉛、ガリウム、コバルト、鉄又はそれらの化合物の1種以上、クロム、タングステン、モリブデン又はそれらの化合物の1種以上、希土類金属又はその化合物の1種以上を含む触媒材料とメタロシリケートからなる触媒が提案されている。
これらをまとめると、メタンなどの低級炭化水素類からベンゼンなどの芳香族化合物と水素とを製造する触媒としては、メタロシリケートを担体として、モリブデン、タングステン、バナジウム又はレニウムといった元素周期律表におけるおもに6A族と5A族の一部の金属が芳香族化の活性金属として必須であることがわかる。
JOURNAL OF CATALYSIS、1997、Volume165、p.150−161 特許第3755955号公報 特許第3745885号公報 特開2001−334152号公報
しかし、上記従来技術において、主たる活性金属である6A族と5A族は、1種のみ使用されており、主たる活性金属を2種混合で使用する場合は、12−リンモリブデンタングステン酸や12−リンモリブデンバナジウム酸などヘテロポリ酸として担持することが必要であった。
そこで、本発明はモリブデンとタングステンの2種の金属を同時かつ簡便な含浸溶液によってメタロシリケートに担持し、ヘテロポリ酸として担持しなくてもメタンからベンゼンなどの芳香族類を高収率で回収するものである。
上記目的を達成する本発明の低級炭化水素芳香族化触媒は、低級炭化水素を原料とし、触媒反応により芳香族化合物を製造する低級炭化水素芳香族化触媒において、前記触媒材料として、レニウム、バナジウム、モリブデン、タングステン、クロムより2種類の活性金属を選択し、前記選択された2種類の活性金属をメタロシリケートに1:1のモル比で担持したことを特徴とする。
そして、前記選択された活性金属は、モリブデンとタングステンであることを特徴とする。
また、本発明の低級炭化水素芳香族化触媒の製造方法は、低級炭化水素を原料とし、触媒反応により芳香族化合物を製造する低級炭化水素芳香族化触媒の製造方法であり、前記触媒材料として、レニウム、バナジウム、モリブデン、タングステン、クロムより2種類の活性金属を選択し、前記活性金属又はそれらの化合物を含む溶液をメタロシリケートに含浸し、前記活性金属がモル比で1:1となるようにメタロシリケートに同時に担持されることを特徴とする。
主たる活性金属を単独でメタロシリケートに担持した場合、その触媒活性は担持される活性金属種により触媒活性に差がある(図1参照)。したがって、活性の高い活性金属を選択し、その活性金属は単独でメタロシリケートに担持されていた。
また、単一の活性金属が担持されたメタロシリケートに別の金属を担持させることにより触媒活性を向上させることも従来行われていることであるが、本発明では、2種の主たる活性金属をモル比1:1で担持することにより、単一の活性金属を同モル量担持した触媒と比較して良好な触媒活性を有することを見出したものである。
本発明の低級炭化水素芳香族化触媒とその製造方法によれば、主たる活性金属(モリブデン、タングステン等)をモル比で1:1でメタロシリケートに担持した触媒を得ることができる。
以上の発明によれば、2種の主たる活性金属をモル比で1:1の割合でメタロシリケートに担持することにより、主たる活性金属を単独で担持した触媒に比べて高い活性を有する低級炭化水素芳香族化触媒を得ることができる。
本発明の実施形態に係る低級炭化水素芳香族化触媒は、モリブデンとタングステンを含む前駆体をイオン交換水に溶解し、メタロシリケートに含浸担持することにより得ることができる。
そして、触媒に使用するメタロシリケートとしては、シリカ及びアルミナからなる多孔質体であるモレキュラーシーブ5A(UTA)、フォジャサイト(NaY)及びNaX、ZSM−5、HZSM−5のようなアルミノシリケートが例示される。
また、リン酸を主成分とするALPO−5、VPI−5等の多孔質担体で、0.6nm〜1.3nmのミクロ細孔やチャンネルからなることを特徴とするゼオライト担体も触媒に使用するメタロシリケート例として挙げられる。
その他、シリカを主成分とし一部アルミナを成分として含むメゾ細孔(1nm〜10nm)の筒状細孔(チャンネル)で特徴づけられるFSM−16やMCM−41などのメゾ細孔多孔質担体なども触媒に使用するメタロシリケートとして例示できる。
一方、モリブデン又はタングステンを含む前駆体の例としては、アンモニウム塩、ケイ酸塩の他、塩化物、臭化物等のハロゲン化物、硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の鉱酸塩、炭酸塩、蓚酸塩等のカルボン酸塩等が例示できる。
モリブデンとタングステンをメタロシリケートに担持させる方法としては、前述したモリブデン又はタングステンを含む前駆体の水溶液をメタロシリケート担体に含浸担持させた後、空気中で加熱処理する方法が一般的である。
この担持方法の具体的な例として、メタロシリケート担体にモリブデン酸アンモニウム及びタングステン酸アンモニウムを含浸担持させ、乾燥させた後、空気気流中で250℃〜800℃、好ましくは400℃〜700℃で加熱処理して、モリブデン及びタングステンを担持したメタロシリケート触媒を製造することを挙げることができる。
そして、本発明に用いる触媒は、シリカ、アルミナ、粘土などのバインダーを添加して、ペレット状若しくは押出品に成形して使用することができる。
ここで、本発明において、低級炭化水素とは、少なくとも50重量%、好ましくは少なくとも70重量%のメタンを含有し、その他炭素数が2〜6の飽和又は不飽和炭化水素が含まれているものを意味する。
これら炭素数が2〜6の飽和又は不飽和炭化水素の例としては、エタン、エチレン、プロパン、プロピレン、n−ブタン、イソブタン、n−ブテン及びイソブテン等が例示できる。
本発明の低級炭化水素から芳香族炭化水素と水素とを製造する方法における、低級炭化水素の芳香族化反応は、回分式あるいは流通式の反応形式で実施することが可能である。特に、固定床、移動床又は流動化床等の流通式の反応形式で実施することが好ましい。
そして、反応温度は300℃〜900℃、好ましくは450℃〜800℃とし、反応圧力は0.01MPa〜1MPa、好ましくは0.1MPa〜0.7MPaで、低級炭化水素原料を触媒と接触させ触媒反応を行う。
本発明に係る低級炭化水素芳香族化触媒(以下、触媒と略称する)について、実施例を挙げて詳細に説明する。
1.触媒の調製
(比較例1)6重量%モリブデンを担持したHZSM−5(シリカアルミナ比25)
4.4gの(NH46Mo724・4H2O(モリブデン酸アンモニウム)をイオン交換水150mlに溶解した水溶液を調製し、市販のHZSM−5ゼオライト(SiO2/Al23=25)40gを加え3時間室温で攪拌した。
次に、モリブデン酸アンモニウムを含浸したHZSM−5を乾燥させた後、550℃で8時間焼成することにより、6重量%のモリブデンを担持したHZSM−5(シリカアルミナ比25)を調製した。ゼオライト1gあたりのモリブデン担持モル量は、25mmol/gであった。
(比較例2)6重量%モリブデンを担持したHZSM−5(シリカアルミナ比40)
比較例2の触媒の調製は、シリカアルミナ比が40のHZSM−5(SiO2/Al23=40)を使用した以外は比較例1と同様の方法で行い、6重量%のモリブデンを担持したHZSM−5(シリカアルミナ比40)を得た。ゼオライト1gあたりのモリブデン担持モル量は、25mmol/gであった。
(比較例3)11重量%タングステンを担持したHZSM−5(シリカアルミナ比40)
比較例3の触媒の調製は、ゼオライトに含浸させる溶液が異なること以外は比較例1と同様の方法で行い、11重量%のタングステンを担持したHZSM−5(シリカアルミナ比40)を得た。
ゼオライトとして市販のシリカアルミナ比が40のHZSM−5(SiO2/Al23=40)を用いた。そして、ゼオライトを含浸させる水溶液は、イオン交換水に(NH42O・12WO3・5H2O(タングステン酸アンモニウム)を溶解させて調製した。ゼオライト1gあたりのタングステン担持モル量は、25mmol/gであった。
(実施例1)3重量%モリブデン及び5.75重量%タングステンを担持したHZSM−5(シリカアルミナ比25)
実施例1の触媒の調製方法は、ゼオライトに含浸させる溶液が異なること以外は比較例1と同様の方法で行った。つまり、モリブデン及びタングステンの前駆体をイオン交換水に溶解し、メタロシリケートに含浸担持する方法により、3重量%のモリブデン及び5.75重量%のタングステンを担持したHZSM−5(シリカアルミナ比25)を調製した。
ゼオライトとして市販のシリカアルミナ比が25のHZSM−5(SiO2/Al23=25)を用いた。そして、ゼオライトを含浸させる水溶液は、イオン交換水に(NH46Mo724・4H2O(モリブデン酸アンモニウム)及び(NH42O・12WO3・5H2O(タングステン酸アンモニウム)を溶解させて調製した。
ゼオライト1gあたりのモリブデン担持モル量は、12.5mmol/g、ゼオライト1gあたりのタングステン担持モル量は、12.5mmol/gであった。よって、活性金属全体の担持量はゼオライト1gあたり、25mmol/gであり、ゼオライトに担持されたモリブデンとタングステンのモル比は1:1であった。
(実施例2)3重量%モリブデン及び5.75重量%タングステンを担持したHZSM−5(シリカアルミナ比40)
実施例2の触媒の調製は、シリカアルミナ比が40のHZSM−5(SiO2/Al23=40)を使用した以外は実施例1と同様の方法で行い、3重量%モリブデン及び5.75重量%タングステンを担持したHZSM−5(シリカアルミナ比40)を得た。
ゼオライトとして市販のシリカアルミナ比が40のHZSM−5(SiO2/Al23=40)を用いた。そして、ゼオライトを含浸させる水溶液は、イオン交換水に(NH46Mo724・4H2O(モリブデン酸アンモニウム)及び(NH42O・12WO3・5H2O(タングステン酸アンモニウム)を溶解させて調製した。
ゼオライト1gあたりのモリブデン担持モル量は、12.5mmol/g、ゼオライト1gあたりのタングステン担持モル量は、12.5mmol/gであった。よって、活性金属全体の担持量はゼオライト1gあたり、25mmol/gであり、ゼオライトに担持されたモリブデンとタングステンのモル比は1:1であった。
2.比較例及び実施例の触媒の評価
実施例1、2及び比較例1〜3で得られた触媒を用いて低級炭化水素から芳香族炭化水素を製造する試験を行い触媒性能の評価を行った。
低級炭化水素としてメタンを主成分とする原料ガス(メタンの他に10%アルゴンを含む)を比較例1〜3、及び実施例1、2の触媒と接触反応させてベンゼンを生成させ(MTB反応)、その安定性及び触媒活性を調べた。ここではベンゼンの生成速度の経時変化を調べて比較した。
反応試験条件は、いずれもメタン反応温度780℃、圧力0.3MPa、重量時間空間速度(WHSV)3000ml/g/hで行った。低級炭化水素原料として用いる反応ガスの組成は、メタン90%、アルゴン10%である。
分析は、水素、アルゴン、メタンをTCDガスクロマトグラフィーで分析し、ベンゼン、トルエン、キシレン、ナフタレン等の芳香族炭化水素は、FIDガスクロマトグラフィーで分析した。
なお、反応試験にあたり、前処理として各触媒は、空気気流下で550℃まで昇温し、2時間維持した後にメタン20%:水素80%の前処理ガスに切り替えて、700℃まで昇温し、3時間維持した。その後、反応ガスに切り替えて780℃まで昇温し、活性評価を行い触媒の性能を確認した。
図1は活性金属を担持したHZSM−5型ゼオライト(比較例1〜3、及び実施例1、2)を低級炭化水素の芳香族化に用いた場合のベンゼン生成速度(nmol・s-1・g-1)と反応時間の関係を示したものである。
図1に示された比較例3のベンゼン生成速度から明らかなように、タングステンのみを担持した触媒は、ベンゼンの生成速度が他の触媒と比べて極端に悪かった。
一方、図1の実施例2と比較例2を比べるとわかるように、シリカアルミナ比が40のHZSM−5にモリブデンとタングステンを1:1のモル比で担持させた触媒のベンゼン生成速度は、ベンゼン生成速度の悪いタングステンを担持しているにもかかわらず、同じゼオライトにモリブデンを単独で担持させた触媒のベンゼン生成速度とほぼ同じであった。
そして、図1の実施例1と比較例1を比較して明らかなように、シリカアルミナ比が25のHZSM−5にモリブデンとタングステンをモル比で1:1の割合で担持させると、同じゼオライトにモリブデンを単独で担持させるよりも、高いベンゼン生成速度を得ることができた。
以上のように、ゼオライトにタングステン単独で担持しても高い触媒活性を得ることはできないが、タングステンをモリブデンと担持することにより、タングステン単独又はモリブデン単独で担持するとりも活性が向上することがわかった。
特に、シリカアルミナ比が25のHZSM−5のような固体酸量の多いゼオライトにモリブデンとタングステンを同時に1:1のモル比で担持することによりベンゼン生成速度が著しく向上した。
すなわち、低級炭化水素芳香族化触媒において、主たる活性金属を2種類選択し、モル比で1:1となるようにメタロシリケートに担持することにより、主たる活性金属を単独でメタロシリケートに担持するよりも高い触媒活性を得ることができた。
なお、選択される活性金属は、モリブデンとタングステンに限らず、低級炭化水素を芳香族化する触媒活性を有する金属を適宜選択すればよい。
なお、以上の実施例に基づき説明された本発明は特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で様々な変更が可能であり、これらも本発明の技術範囲に属することは言うまでもない。
比較例1〜比較例3、実施例1、実施例2の各触媒とメタン(10%アルゴンを含む)を接触反応させた場合のベンゼン生成速度と反応時間の関係図。

Claims (3)

  1. 低級炭化水素を原料とし、触媒反応により芳香族化合物を製造する低級炭化水素芳香族化触媒において、
    前記触媒材料として、レニウム、バナジウム、モリブデン、タングステン、クロムより2種類の活性金属を選択し、
    前記選択された2種類の活性金属をメタロシリケートに1:1のモル比で担持した
    ことを特徴とする低級炭化水素芳香族化触媒。
  2. 前記選択された活性金属は、モリブデンとタングステンである
    ことを特徴とする請求項1に記載の低級炭化水素芳香族化触媒。
  3. 低級炭化水素を原料とし、触媒反応により芳香族化合物を製造する低級炭化水素芳香族化触媒の製造方法であり、
    前記触媒材料として、レニウム、バナジウム、モリブデン、タングステン、クロムより2種類の活性金属を選択し、
    前記選択された活性金属又はそれらの化合物を含む溶液をメタロシリケートに含浸し、
    前記選択された活性金属がモル比で1:1となるようにメタロシリケートに同時に担持される
    ことを特徴とする低級炭化水素芳香族化触媒の製造方法。
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