JP2010136804A - 炊飯器 - Google Patents

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輝男 中村
Kyoko Hattori
杏子 服部
Chihiro Kawato
ちひろ 河東
Kazuyoshi Negishi
和善 根岸
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Abstract

【課題】加熱時に発生する蒸気を、冷却水を収容したタンクに導いて復水する炊飯器において、蒸気導管を着脱自在に備えて、清掃を容易に行えるようにする炊飯器を提供すること。
【解決手段】 被加熱物を入れる内鍋と、加熱要素が配置されていて、前記内鍋を収容して加熱する炊飯器本体と、炊飯器本体の上部を開閉自在に覆う外蓋と、外蓋に着脱自在に装着され、被加熱物から発生する蒸気を排出する穴が形成されている内蓋と、炊飯器本体に装着され、被加熱物から発生する蒸気を取り込んで復水するタンクと、外蓋に着脱自在に装着され、内蓋に形成されている穴とタンクとを連通する蒸気導管とを備えて、蒸気導管は外蓋と内蓋の間に着脱自在に装着され、導管基体と導管蓋部とに分解可能な構成とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、被加熱物(米や水等)を収容した内鍋を加熱することで調理を行なう炊飯器に関するものであり、特に、加熱時に発生した蒸気を冷却して復水する構造の炊飯器に関する。
従来から、加熱時に発生する蒸気を、冷却水を収容した容器内に導いて冷却水中に放散させることで復水するようにした炊飯器が存在する。そのようなものとして、「フレームと、このフレーム内に設けた収納ケースと、この収納ケース内に収納自在に設けた内鍋と、前記内鍋を覆う開閉自在な蓋体と、前記フレームの一側に設けた水容器と、前記内鍋と前記水容器とを連通する蒸気通路とを備え、前記内鍋内から発生する蒸気を前記蒸気通路を介して水容器内に導入し水と接触して液化する電気炊飯器」が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開平10−192134号公報
このようなものにおいて、調理中に内鍋内の被加熱物から発生する蒸気を冷却水を収容した水容器(タンク)内に導く蒸気案内通路は、従来外蓋内に埋め込まれた導入パイプからなり、屈曲し、着脱もできないため、清掃性が悪く、炊飯時におねばが蒸気経路内に付着して、雑菌の発生や臭いの原因になっていた。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、加熱時に発生する蒸気を、冷却水を収容した容器に導いて復水するためになされたもので、容器への蒸気通路となる蒸気導管を着脱自在に備えて、その清掃性を改善する炊飯器を提供することを目的とする。
本発明に係る炊飯器は、被加熱物を入れる内鍋と、加熱要素が配置されていて、前記内鍋を収容して加熱する炊飯器本体と、前記炊飯器本体の上部を開閉自在に覆う外蓋と、前記外蓋に着脱自在に装着され、前記被加熱物から発生する蒸気を排出する穴が形成されている内蓋と、前記炊飯器本体に装着され、前記被加熱物から発生する蒸気を取り込んで復水するタンクと、前記外蓋に着脱自在に装着され、前記内蓋に形成されている穴と前記タンクとを連通する蒸気導管とを備え、前記蒸気導管は、前記外蓋と内蓋の間に着脱自在に装着され、導管基体と導管蓋部とに分解可能な構成とするものである。
本発明に係る炊飯器によれば、蒸気導管及び内蓋を外蓋から外せるため、それらの清掃が容易に行える。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る炊飯器100の全体構成を示す斜視図である。炊飯器100は、調理される被加熱物が入る着脱自在の内鍋1(内釜とも称す)と、内鍋10を収容して加熱する炊飯器本体2と、炊飯器本体2にヒンジ結合されて、炊飯器本体2の上部を開閉自在に覆う外蓋3と、外蓋3の内側面に着脱自在に装着される内蓋4及び蒸気導管5とを有する。さらに、炊飯時(又は加熱時)に内鍋1で発生した蒸気を、内蓋4及び蒸気導管5を介して取り込んで復水するタンク(水槽)6を、炊飯器本体2に着脱自在に備える。タンク6は、炊飯器本体2の底板21及び前面22に嵌合するように取り付けられる。タンク6は、上部が開口したタンク本体61と、タンク本体61の上部を開閉自在に覆うタンク蓋62を備える。タンク蓋62には、炊飯時に発生する蒸気を取り込む蒸気取込口62aが形成されている。
内蓋4及び蒸気導管5は外蓋3の内側に着脱自在に装着されるようにしており、図2には外蓋3から内蓋4及び蒸気導管5を取り外した図1に対応する斜視図を示した。図2に示すように、外蓋3には蒸気導管5を収容する蒸気導管5の形状に対応した蒸気導管収容部303が形成されるとともに、その周囲に収容された蒸気導管5を保持する蒸気導管保持部材304が設けられている。また、内蓋4を取付ける部分は放熱板305とされている。
外蓋3は、それを閉めた時(閉止時)、炊飯器本体2の外蓋係止部201に、外蓋3の外蓋保持部材301が噛み合って係止することで、炊飯器本体2の上部を覆った状態の閉止位置に係止されて固定される。外蓋3を開ける際には、一端が外蓋3の前面に位置するラッチ302を押し込むことで、外蓋保持部材301の端部が押されて外蓋保持部材301が回転し、それにより外蓋係止部201との噛み合いが外れて係止が解除され、外蓋3が開く。
図3は外蓋3、内蓋4及び蒸気導管5を一体化する前の分解図、図4は図3の蒸気導管5を一体化する前の分解図である。
外蓋3は、既に説明した外蓋保持部材301、ラッチ302を有する。また、外蓋3は、蒸気導管5を収容する蒸気導管5の形状に対応した蒸気導管収容部303を有し、その周囲に蒸気導管5を固定する蒸気導管保持部材304を有する。さらに、内蓋4を配置する領域には、裏側にヒータが配置された放熱板305と、内蓋温度センサ306と、内蓋4を固定する内蓋保持部材307とを有する。
内蓋4は、内蓋1の上部を覆うための蓋であり、円盤状のステンレス41、その周囲に配置されたパッキン42、円盤状ステンレスを支持する枠体43などからなっている。内蓋4の枠体43には、内蓋4を外蓋3の内蓋保持部材307に固定する内蓋係止部401が設けられている。また、内蓋4には、蒸気を通す内蓋蒸気穴402が複数形成されている。蒸気導管5は、蒸気導管係止部501を有し、蒸気導管5が外蓋3の蒸気導管収容部303に収容されると、蒸気導管係止部501が蒸気導管保持部材304と噛み合って係止することで、外蓋3に固定される。
図5は蒸気導管5の分解図である。蒸気導管5は、導管基体51と導管基体51に対して開閉自在の導管蓋体52とパッキン53とから構成される。
蒸気導管5の導管基体51の一端には、内蓋4の内蓋蒸気孔402と接続される内蓋接続部502を形成し、他端にはタンク6の蒸気取込穴62aと接続されるタンク接続部503を形成している。
この導管基体51の内壁面と導管蓋体52の内壁面とを対向させて蒸気案内通路が形成されるようになっており、内蓋接続部502の周辺の内面は大きな空間を形成するように略三角形状で、ここから他端の蒸気取込穴62aに向かって真っ直ぐな蒸気案内通路を形成する。このようにして、蒸気案内通路を形成するとき、導管蓋部52の開口周縁部に取り付けられた蒸気導管パッキン53を介して導管基体51と導管蓋部52とを固定させるようにする。なお、この蒸気導管パッキン53は着脱可能とする。
次に、蒸気導管5の導管基体51と導管蓋部52の固定方法を説明する。導管基体52の一方の側面側に係止穴55aを複数穿設し、他方の側面側にはロック部56aが形成される。そして、導管蓋体52には導管基体51の係止穴55aに挿入されるツメ部55b及びロック部56aが引っ掛けられる凸部56bを形成し、係止穴55aにツメ部55bをそれぞれ勘合させ、導管基体51を閉じ、ロック部56aを凸部56bに引っ掛けて固定する。このようにして、導管基体52に導管蓋体51が固定され、蒸気導管5内に蒸気案内通路が形成される。つまり、ロック部56aを開放するだけで、ツメ部55bを中心に導管蓋体52を回動させて導管基体51から導管蓋体52を取り外すことができる。
このようにして分解された蒸気導管5は、水洗いする場合に、導管基体51と導管52とに分解され、蒸気導管パッキン53も取り外して洗浄することが可能となる。
また、タンク接続部503の周縁部にシール部材503aが取り付けられ、シール部材503aが前記蓋体3閉時にタンク蓋62の蒸気取込口62aの縁に当接してこのタンク接続部503をシールするようになっている。
また、蒸気導管5の内蓋接続部502には、内鍋1との接続孔502bとおねば戻し弁502cが併設され、蒸気導管5の蒸気通路の底面(導管基体51の底面)は中間部が高く、両端つまり内蓋接続部502とタンク接続部503側に向かって下方に傾斜するように傾斜面51a、51bとなっており(例えば、後述するリブ507bを中心に内蓋接続部502とタンク接続部503側にそれぞれに向かって下方する傾斜面)、その通路途中と通路中央部にはおねばに対する堰として機能するようにリブ507a、507bを形成し、水蒸気と分離された旨み成分を含むおねばは、最下位位置にあるおねば戻し弁502cから内釜2内に戻されるようになっている。このような構造により、リブ507a、507bにより、水蒸気とおねばを分離することができるため、内鍋1内から発生したおねば以外の水蒸気を確実にタンク6内に送ることができる
また、ロック部506aの配置位置についてであるが、導管基体52の内蓋接続部502の周辺に複数、ここでは内蓋接続部502の周縁部の略二等辺三角形状部分の二等辺部分にロック部506aをそれぞれ形成することで、内釜2からの蒸気が通過する接続孔502bを二等辺三角形の形状の効果により、つまり材料力学的に言えば断面2次モーメントが大きくなるのでロックを強固に行うことができ、蒸気が接続孔502b周辺から蒸気導管5外部に洩れないようにすることができる。
図6は蒸気導管5が装着されて外蓋3が閉まっている状態の実施の形態1の説明図である。図6に示すように、蒸気導管5が装着されると、蒸気導管5によって押圧されて、第1部位から第2部位に変位する第1作動片304(ここでは蒸気導管保持部材304がそれを併用しているので第1作動片も304で表す)を、外蓋3の内側面に設ける。第1作動片304はバネ等の弾性材304aにより蒸気導管収容部303側に向かって付勢されている。
以上のような実施の形態1の炊飯器において、蒸気導管5は外蓋3から着脱可能とし、さらに取り外した蒸気導管5を分解可能な構成としたことで、蒸気導管5の内部の清掃を容易とし、清潔である。
また、蒸気導管5がきちんと組立てられていないと、外蓋3への装着が不可となり、外蓋3に蒸気導管5が装着されていないと、炊飯器が動作しないようになっている。
このように、蒸気導管51は導管基体51と導管蓋体52とに分解可能に構成したので、分解して掃除でき、清潔である。
本発明の実施の形態1に係る炊飯器の全体構成を示す斜視図。 炊飯器本体からタンクを取り外した状態の斜視図。 外蓋、内蓋及び蒸気導管を一体化する前の分解図。 図3の蒸気導管を一体化する前の分解図。 蒸気導管の分解図。 蒸気導管が装着されて外蓋が閉まっている状態の説明図。
符号の説明
1 内鍋、2 炊飯器本体、3 外蓋、4 内蓋、5 蒸気導管、6 タンク、21 炊飯器本体の底板、22 炊飯器本体の前面、23 リードスイッチ、41 ステンレス、42 パッキン、43 枠体、51 導管基体、52 導管蓋体、61 タンク本体、62 タンク蓋、62a 蒸気取込口、100 炊飯器、201 外蓋係止部、202 加熱コイル、203 電源基板、210 第1作動片、210a 水平部、210b 垂直部、211 弾性体、220 第2作動片、220a 水平部、220b 垂直部、211 弾性体、301 外蓋保持部材、302 ラッチ、303 蒸気導管収容部、304 蒸気導管保持部材、305 放熱板、306 温度センサ、307 内蓋保持部材、308 操作基板、310 作動片対応部、401 内蓋係止部、402 内蓋蒸気穴、501 蒸気導管係止部、502 内蓋接続部、503 タンク接続部。

Claims (6)

  1. 被加熱物を入れる内鍋と、
    加熱要素が配置されていて、前記内鍋を収容して加熱する炊飯器本体と、
    前記炊飯器本体の上部を開閉自在に覆う外蓋と、
    前記外蓋に着脱自在に装着され、前記被加熱物から発生する蒸気を排出する穴が形成されている内蓋と、
    前記炊飯器本体に装着され、前記被加熱物から発生する蒸気を取り込んで復水するタンクと、
    前記外蓋に着脱自在に装着され、前記内蓋に形成されている穴と前記タンクとを連通する蒸気導管とを備え
    前記蒸気導管は、前記外蓋と内蓋の間に着脱自在に装着され、導管基体と導管蓋部とに分解可能な構成とすることを特徴とする炊飯器。
  2. 前記蒸気導管内に、前記内鍋から発生する水蒸気とおねばとを分離して水蒸気を前記タンクに誘導する堰を設けたことを特徴とする請求項1記載の炊飯器。
  3. 前記蒸気導管は、前記堰を設けた壁面をその堰を中心に両端に向かって下降するように傾斜させて形成したことを特徴とする請求項1および2いずれか記載の炊飯器。
  4. 前記蒸気導管は、前記導管基体と前記導管蓋体をパッキンを介して固定され、前記導管蓋体は前記導管基体の側面端を軸に前記導管蓋体が回動して開閉して分解可能とすることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の炊飯器。
  5. 前記導管基体の側面端と対向する側面端に、ロック部を形成することを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の炊飯器。
  6. 前記導管基体の一端側に、前記内鍋と連通する内蓋接続部を形成し、その周辺縁部にロック部を複数設けたことを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の炊飯器。
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