JP2010136333A - 携帯電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】連結凹部の形成とスペースの有効利用とを両立できる携帯電子機器を提供する。
【解決手段】携帯電話機1の第1筐体3は、一体形成されたインナーケース13を有している。連結凹部3aは、閉状態において第2筐体5に対向する側を凹として形成されている。そして、インナーケース13は、閉状態における第2筐体5への対向方向において連結凹部3aに対して重ならない位置に形成され、閉状態において第2筐体5に対向する側に開口し、メイン基板23等を収容する第1凹部13rを有する。さらに、インナーケース13は、閉状態における第2筐体5への対向方向において連結凹部3aに対して重なる位置に形成され、第1凹部13rの開口方向とは反対側に開口し、バイブレータ54を収容する第2凹部13iを有する。
【選択図】図9

Description

本発明は、携帯電話機、PDA、ゲーム機等の携帯電子機器に関する。
折り畳み可能に連結された2つの筐体を有する携帯電子機器が知られている(特許文献1)。特許文献1の携帯電子機器では、一方の筐体には連結突部が、他方の筐体には連結突部が収容される連結凹部が形成され、当該連結突部及び連結凹部において2つの筐体が連結されている。
また、各筐体は、回路基板等の電子部品を挟んで互いに対向する2つのケース部材が互いに固定されることにより構成されている。2つのケース部材の対向方向は、閉状態において2つの筐体が対向する方向と同一である。2つのケース部材は、筐体の厚さ方向(閉状態において他の筐体と対向する方向)における概ね中央において、当該筐体が分割された形状となっている。すなわち、各ケース部材は、他のケース部材に対向する側を凹とする収容凹部が形成されている。収容凹部の開口は、収容凹部の底面よりも同等又は収容凹部の底面よりも広く形成されている。
ここで、連結凹部が形成される筐体において、閉状態において連結突部が形成される筐体に対向する側(対向側)を凹とする連結凹部が形成されることがある。この場合、連結凹部は、2つのケース部材のうち、対向側に配置されるケース部材の外周面により構成されることが一般的である。
特開2006−238204号公報
筐体の気密性の向上や強度の向上等を目的として、対向側とは反対側(背面側)のケース部材を筐体の厚さと同等の深さに形成する場合がある。しかし、このような深さのあるケース部材を、上述の対向側を凹とする連結凹部が形成される筐体に適用することは難しい。その理由については、実施形態においても図を参照して説明するが、概略、以下のとおりである。
背面側のケース部材において、収容凹部の側面を屈曲及び延長させて連結凹部を構成すると、アンダーカット部が形成されることになり成形が難しい。また、収容凹部のうち連結凹部に重なる部分には、収容凹部の開口から斜めに電子部品を収容しなければならず、作業が難しい。成形及び作業の困難性を理由として、連結凹部と重なる領域に電子部品を収容する空間を設けないとすれば、筐体内のスペースの有効利用が図られず、ひいては、携帯電子機器の大型化を招く。
以上のとおり、対向側を凹とする連結凹部が形成される筐体において、深さのある一体形成されたケース部材を用いようとすると、連結凹部の形成とスペースの有効利用とを両立させることが困難である。
本発明の目的は、連結凹部の形成とスペースの有効利用とを両立できる携帯電子機器を提供することにある。
本発明の携帯電子機器は、連結凹部を有する第1筐体と、前記連結凹部に配置される連
結突部を有し、開状態と閉状態との間で折り畳み可能に前記連結突部において前記第1筐体に連結された第2筐体と、前記第1筐体内に収容される第1の電子部品及び第2の電子部品と、を有し、前記第1筐体は、一体形成されたケース部材を有し、前記連結凹部は、前記閉状態にて前記第2筐体に対向する側を凹として形成され、前記ケース部材は、前記閉状態における前記第2筐体への対向方向において前記連結凹部に対して重ならない位置に形成され、前記閉状態において前記第2筐体に対向する側に開口し、前記第1電子部品を収容する第1凹部と、前記閉状態における前記第2筐体への対向方向において前記連結凹部に対して重なる位置に形成され、前記第1凹部の開口方向とは反対側に開口し、前記第2電子部品を収容する第2凹部と、を有する。
好適には、携帯電子機器は、前記第1凹部を密閉する第1密閉部材と、前記第2凹部を密閉する第2密閉部材と、を有する。
好適には、前記ケース部材には、前記第1凹部と前記第2凹部とを連通する連通孔が形成され、前記第1電子部品と前記第2電子部品とは、前記連通孔に挿通された信号線により接続されている。
好適には、前記第1筐体は、前記ケース部材を包含する外装ケースを有し、前記外装ケースには、前記連結凹部を露出させる開口部が形成されている。
好適には、前記第1電子部品は、回路基板であり、前記第2電子部品は、バイブレータである。
好適には、前記第1電子部品は、回路基板であり、前記第2電子部品は、アンテナである。
本発明によれば、連結凹部の形成とスペースの有効利用とを両立できる。
本発明の実施形態の携帯電話機を開状態で示す外観斜視図。 図1の携帯電話機を閉状態で示す外観斜視図。 図1の携帯電話機の第1筐体を正面側から見た分解斜視図。 図1の携帯電話機の第1筐体を背面側から見た分解斜視図。 図1のVa−Va線における模式的な断面図及びその一部拡大図。 図3の第1筐体を連結部側から見た分解斜視図。 図6の第1筐体のインナーケース及びリアケースの拡大斜視図。 図3の第1筐体の背面側の分解斜視図。 図1のIX−IX線における断面図。 図1の携帯電話機の信号処理系の構成を示すブロック図。 変形例を示す図8に対応する分解斜視図。 第1筐体の背面側の分解斜視図。 メイン基板23の背面側の斜視図に板金部材200が接続された図。 図12のZa−Za線における断面図。 図12のZa−Za線における断面図。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る携帯電話機1の外観を開状態で示す斜視図である。図2は、携帯電話機1の外観を閉状態で示す斜視図である。
携帯電話機1は、いわゆる折り畳み式の携帯電話機として構成されている。すなわち、携帯電話機1は、回転軸RA回りに相対回転可能に連結された第1筐体3及び第2筐体5を有し、開状態と閉状態との間で遷移可能である。第1筐体3及び第2筐体5は、それぞれの端部が連結部6により連結されている。閉状態では、第1筐体3及び第2筐体5が重ね合わされる。開状態では、第1筐体3及び第2筐体5の閉状態において互いに対向していた面が離間して、第1筐体3及び第2筐体5は概ね並列に配置される。第1筐体3及び第2筐体5は、それぞれ概ね薄型直方体状に形成されており、閉状態では互いの輪郭が略一致する。
第1筐体3には、例えば、通話用のマイクロフォン87(図10参照)、通信のための内蔵アンテナ81(図10参照)、報知用のスピーカ85(図3参照)、撮像部89(図10参照)、ユーザの操作を受け付ける操作部7(図1)が設けられている。操作部7は、複数のキー35を含んで構成されている。第2筐体5には、例えば、通話用のスピーカ83(図10参照)、画像を表示する表示部9(図1)が設けられている。
なお、以下では、第1筐体3及び第2筐体5において、閉状態において互いに対向する側及びその背面側を、正面側及び背面側ということがある。
連結部6は、回転軸RAを軸とする円筒状に形成され、回転軸RA回りに互いに相対回転する第1外郭部51及び第2外郭部53を有している。第1外郭部51は、第1筐体3
の一部であり、第2外郭部53は、第2筐体5の一部である。第1外郭部51は、例えば、回転軸RA方向において2つ設けられ、第2外郭部53は、2つの第1外郭部51間に配置されている。第1外郭部51及び第2外郭部53は、概ね同一径に形成されるとともに、同軸状に配置されており、全体として一つの円筒形状を構成している。第1外郭部51及び第2外郭部53の直径は、第1筐体3の厚さと第2筐体5の厚さとの和よりも小さく、第2筐体5の厚さよりも大きい。
また、第1外郭部51及び第2外郭部53は、図2に示すように、第2筐体5の背面側の表面位置が第2筐体5の背面と概ね一致するように配置されている。第1筐体3には、第2外郭部53の背面側の表面位置が第2筐体5の背面と概ね一致するように、第2外郭部53を収容するための連結凹部3a(図6参照)が形成されている。換言すれば、第2外郭部53は連結凹部3aに配置される連結突部を構成し、第1筐体3及び第2筐体5は、連結突部を貫通する回転軸RA回りの相対回転により開状態と閉状態との間で折り畳み可能に連結されている。
第1外郭部51及び第2外郭部53内には、不図示のヒンジユニットが配置され、第1筐体3及び第2筐体5の回転軸RA回りの相対回転を可能としている。例えば、特に図示しないが、ヒンジユニットは、第1筐体3に固定された第1パーツと、第2筐体5に固定され、第1パーツに対して回転軸RA回りに回転可能に連結された第2パーツとを有する。または、ヒンジパーツは、第1筐体3及び第2筐体5に対して回転軸RA方向に挿通される軸部材であり、第1筐体3及び第2筐体5の少なくとも一方に対して回転可能となっている。第1外郭部51及び第2外郭部53内には、第1筐体3内の電子回路と第2筐体5内の電子回路とを接続する信号線も挿通されている。
図3は、第1筐体3を正面側から見た分解斜視図である。また、図4は、第1筐体3を背面側から見た分解斜視図である。ただし、図3と図4とでは、分解されたパーツが異なっている。
携帯電話機1は、第1筐体3の正面側部分を構成するフロントケース11と、第1筐体3の内部側部分を構成するインナーケース13と、第1筐体3の背面側部分を構成するリアケース15及び蓋体17(図3)とを有している。
また、携帯電話機1は、第1筐体3内部において、フロントケース11側から順に積層的に配置された、メイン基板アセンブリ22、カメラユニット24(図4)、サブ基板アセンブリ25、及び、バッテリ27(図3)を有している。
インナーケース13は、概ね、フロントケース11側が開放された箱体状に形成されており、メイン基板23等の背面側に対向する基部13vと、基部13vの周縁においてフロントケース11側に立設された壁部13wとを有している。換言すれば、インナーケース13は、正面側に開口する第1凹部13r(図3)を有している。基部13vには、バッテリ27を出し入れするための開口部が形成されている。
フロントケース11は、概ね、インナーケース13側が開放された、インナーケース13よりも薄い箱体状に形成されている。フロントケース11は、インナーケース13に対して正面側から被せられ、インナーケース13の正面側を覆うとともに、壁部13wの正面側部分を囲む。
リアケース15は、概ね、インナーケース13側が開放された、インナーケース13よりも薄い箱体状に形成されている。リアケース15の背面側には、バッテリ27を出し入れするための開口部が形成されている。リアケース15は、インナーケース13に対して
背面側から被せられ、インナーケース13の背面側を覆うとともに、壁部13wの背面側部分を囲む。
蓋体17は、リアケース15の背面側の開口と概ね同様の形状及び大きさを有する概ね板状に形成されている。蓋体17は、リアケース15の背面側の開口内に配置され、インナーケース13の基部13vの開口を塞ぐ。
このように、インナーケース13は、フロントケース11、リアケース15及び蓋体17によって包まれる。すなわち、フロントケース11、リアケース15及び蓋体17は、内包筐体であるインナーケース13を包む外装筐体10(図5)を構成している。
フロントケース11、インナーケース13、リアケース15及び蓋体17は、例えば、主として非導電性の樹脂によりそれぞれ成形されている。インナーケース13は一体成形されている。フロントケース11、インナーケース13及びリアケース15は、例えば、ネジ若しくは係合部又はその双方により互いに固定される。蓋体17は、係合部等によりインナーケース13若しくはリアケース15又はその双方に着脱可能に固定されている。
図3に示すように、フロントケース11においては、ユーザの操作を受け付ける複数のキー35が露出している。複数のキー35は、例えば、フロントケース11に設けられている。例えば、フロントケース11は、枠状に形成されたケース本体11aと、ケース本体11aの開口を塞ぐようにケース本体11aに接着されたキー構成部11bとを有している。キー構成部11bは、比較的剛性の低い材料により形成されることにより、若しくは、肉薄に形成されることにより、又は、その双方により、ユーザの押圧に伴って容易に撓むことが可能に形成されている。そして、複数のキー35は、キー構成部11bに押圧位置を示す指標(凹凸や模様等)が形成されることにより形成されている。
メイン基板アセンブリ22、カメラユニット24及びサブ基板アセンブリ25は、フロントケース11及びインナーケース13によって、これらの部材の積層方向において挟持される。具体的には、これらの部材は、第1筐体3の長手方向の両側において、フロントケース11とインナーケース13の基部13vとにより挟持される。バッテリ27は、インナーケース13に嵌合するとともに、蓋体17によってインナーケース13からの脱落が防止される。
メイン基板アセンブリ22は、図3に示すように、リアケース15側から順に積層された、メイン基板23と、シールドケース21と、フレキシブルプリント配線板(FPC)43(図5参照)と、キーシート19とを有している。
メイン基板23は、例えば、硬質の樹脂をベースとしたリジッド式の回路基板により構成されている。メイン基板23は、フロントケース11側の第1実装面23a(図3)と、その背面側の第2実装面23bとを有している。第1実装面23a及び第2実装面23bには、複数の電子部品29が設けられている。
シールドケース21は、例えば金属により形成されている。又は、シールドケース21は、樹脂等の非導電性の基体の表面に金属層等の導電層が設けられて構成されている。シールドケース21は、メイン基板23のグランド層に接続されている。
サブ基板アセンブリ25は、図4に示すように、リアケース15側から順に積層された、サブ基板26と、フレーム28とを有している。
サブ基板26は、例えば、硬質の樹脂をベースとしたリジッド式の回路基板により構成
されている。サブ基板26は、フロントケース11側の第3実装面26aと、その背面側の第4実装面26bとを有している。第3実装面26a及び第4実装面26bには、複数の電子部品29が設けられている。
サブ基板26の第3実装面26aには、電子部品29としての外部コネクタ65が実装されている。外部コネクタ65は、携帯電話機1と、他の電子機器とを接続するためのものである。インナーケース13の壁部13wには、外部コネクタ65を外部へ露出させるための孔部13jが形成されている。外部コネクタ65の開口側の端部は、サブ基板26の端部とともに、孔部13j内に配置される。
フレーム28は、例えば樹脂により構成されている。フレーム28は、サブ基板26及びカメラユニット24をメイン基板アセンブリ22に固定する。例えば、フレーム28は、不図示の係合部によってサブ基板26を保持する。また、フレーム28は、カメラユニット24をメイン基板23との間で挟みつつ、メイン基板23に係合して取り付けられる。
カメラユニット24は、インナーケース13の基部13vにレンズ24a(図4)側を対向させて配置される。基部13vには、レンズ24aを露出させるための孔部13gが形成されている。カメラユニット24は、被写体からの光を、孔部13gを介して受光し、撮像する。
図5(a)は、図1のVa−Va線における第1筐体3の模式的な断面図である。図5(b)は、図5(a)の領域Vbの拡大図である。図5(c)は、図5(a)の領域Vcの拡大図である。
図5(a)に示すように、FPC43には、例えば、複数のスイッチ41が設けられている。スイッチ41は、例えば、固定接点45と、固定接点45を覆うドーム状の可動接点47とを有する押圧式のスイッチである。
キーシート19は、例えば、ゴム等の遮水性を有する(水を透さない)非導電性の弾性部材により構成されている。キーシート19は、複数のスイッチ41を覆っている。キーシート19のスイッチ41の位置には、スイッチ41側に突出する押し子19gが形成されている。ユーザの押圧力は、押し子19gにより、可動接点47の中央に集中する。
図5(b)に示すように、壁部13wのフロントケース11側の頂部には、壁部13wによって形成されるフロントケース11側の開口13hを囲む溝部13eが形成されている。一方、キーシート19は、外周縁に亘って延びるパッキン部19eを有している。キーシート19は、パッキン部19eが溝部13eに圧入されることにより、インナーケース13に取り付けられる。これにより、インナーケース13の第1凹部13r(図3)は、キーシート19によって密閉される。
また、図5(c)に示すように、インナーケース13には、蓋体17側に、インナーケース13の蓋体17側の開口を囲む溝部13fが形成されている。一方、蓋体17は、蓋体17の蓋体本体17aに接着され、蓋体本体17aの外周に沿って延びるパッキン部17fを有している。蓋体17は、パッキン部17fが溝部13fに圧入されることにより、インナーケース13に取り付けられるとともに、インナーケース13を密閉する。
そして、インナーケース13、キーシート19及び蓋体17により形成された密閉空間には、FPC43、シールドケース21、メイン基板23、サブ基板アセンブリ25及びバッテリ27が収容されている。換言すれば、キーシート19により密閉された第1凹部
13rには、メイン基板23等が収容されている。
図6は、第1筐体3を連結部6側から見た分解斜視図である。図7は、インナーケース13及びリアケース15の連結部6付近を筐体内部側から見た斜視図である。なお、図6では、蓋体17やフロントケース11のキー構成部11bは図示が省略されている。また、第1筐体3の第1外郭部51は、フロントケース11のケース本体11aに固定される部材であり(図3参照)、図6では図示が省略されている。
第2外郭部53が配置される連結凹部3aは、インナーケース13に形成され、外装筐体10に形成された開口部10h(図9参照)から露出する。連結凹部3aは、正面側(閉状態において第2筐体5に対向する側)を凹として、インナーケース13の外周面により形成されている。具体的には、連結凹部3aは、インナーケース13の回転軸RA側且つ正面側の角部が切り欠き状に形成されることにより構成されている。連結凹部3aの内面(凹面)は、例えば、第2外郭部53の外周面と概ね一定の微小隙間で対向するように、第2外郭部53の外周部と概ね同心円状に形成されている。
連結凹部3aは、第1凹部13rの回転軸RA側において第1凹部13rに隣接して設けられている。図7に示すように、第1凹部13rと連結凹部3aとの間には、隔壁13xが形成されている。すなわち、第1凹部13rは、連結凹部3aの背面側(リアケース15)側の領域まで拡張されていない。換言すれば、連結凹部3aと第1凹部13rとは、第1筐体3及び第2筐体5の閉状態における対向方向において重なっていない。
第1筐体3の組み立て方法について説明する。
第1筐体3では、まず、メイン基板アセンブリ22、カメラユニット24及びサブ基板アセンブリ25を互いに固定してアセンブリ化する。具体的には、メイン基板アセンブリ22のメイン基板23と、サブ基板アセンブリ25のフレーム28とでカメラユニット24を挟持しつつ、フレーム28の係合部28fをメイン基板23の縁部に係合させる。なお、以下では、このアセンブリ化されたものから、キーシート19を除いたものを、内部アセンブリ67(図3及び図4)という。
次に、内部アセンブリ67をインナーケース13の開口13hから第1凹部13rに入れて収納する。ここで、メイン基板23やシールドケース21等は、インナーケース13の壁部13w内面間に亘って広がる大きさである。また、外部コネクタ65やサブ基板26の外部コネクタ65が実装された領域等は、メイン基板23の平面視において(メイン基板23の主面に直交する方向に見て)メイン基板23から突出している。従って、内部アセンブリ67は、メイン基板23の平面視において、インナーケース13の開口13hに収まらない形状となっている。すなわち、メイン基板23をインナーケース13の基部13vに対して平行にした状態で、内部アセンブリ67を開口13hからインナーケース13に入れることはできない。
そこで、内部アセンブリ67は、メイン基板23を基部13vに対して傾斜させた状態で、開口13hからインナーケース13に入れられる。具体的には、まず、内部アセンブリ67の外部コネクタ65側を開口13hに入れ、さらには、外部コネクタ65を孔部13jに挿入する。その後、内部アセンブリ67の外部コネクタ65とは反対側を開口13hからインナーケース13に入れる。すなわち、メイン基板23を基部13vに対して傾斜した状態から平行な状態へとする。
このとき、メイン基板23若しくはメイン基板23に固定されたシールドケース等は、インナーケース13の壁部13w等に当接する。これにより、メイン基板23は、メイン
基板23の主面に沿う方向において、インナーケース13に対して位置決めされる。
内部アセンブリ67がインナーケース13に収容されると、次いで、キーシート19がインナーケース13に取り付けられる。そして、フロントケース11、インナーケース13及びリアケース15の固定がなされる。
ここで、第1凹部13rと連結凹部3aとの間の隔壁13x(図7)を形成せずに、第1凹部13rを連結凹部3aの背面側まで拡張したと仮定して、電子部品の配置等について考える。この場合、その拡張した部分には、インナーケース13の基部13vに対して直交する方向に電子部品を入れることはできず、回転軸RA側へ斜めに電子部品を入れなければならない。また、その拡張した部分に、内部アセンブリ67の回転軸RA側の一部を配置するとすれば、当該回転軸RA側の一部を先に開口13hに入れるようにしなければならず、前述の、外部コネクタ65側から先に挿入する組み立て方法と両立しない。さらに、その拡張した部分は、射出成形においてアンダーカット部となるから、形成が難しい。連結凹部3aをインナーケース13とは別の部材により形成するとすれば、筐体の強度や密閉性を向上させることが困難になる。しかし、連結凹部3aの背面側に電子部品を配置しないとすれば、筐体内のスペースの有効活用が図られず、携帯電話機1の大型化を招く。
そこで、携帯電話機1では、以下のように、連結凹部3aの背面側に電子部品を配置している。
図8は、インナーケース13の連結部6側且つ背面側の分解斜視図である。図9は、図1のIX−IX線における断面図である。
インナーケース13の背面側には第2凹部13iが形成されている。第2凹部13iには、バイブレータ54が収容される。第2凹部13iは、中蓋55により閉塞されるとともに、両面テープ56及び外蓋57(図4も参照)によって閉塞される。具体的には、以下のとおりである。
第2凹部13iは、第1筐体3の平面視(閉状態における第2筐体5との対向方向に見て)、連結凹部3aと重なる位置に形成されている。より具体的には、図9に示すように、第2凹部13iは、連結部6側の一部が、連結凹部3aの第1凹部13r側の一部に重なっている。第2凹部13iは、背面側、換言すれば、第1凹部13rの開口方向とは反対側に開口している。第2凹部13iは、例えば、概ね直方体状に形成されている。
バイブレータ54は、モータ58(図9)と、モータ58により回転される分銅59(図8)と、モータ58を保持するホルダ60とを有している。
モータ58は、回転式のモータにより構成されている。モータ58は、特に図示しないが、ロータ及びステータの一方を構成する界磁と、ロータ及びステータの他方を構成する電機子と、ステータを保持するケースと、ロータに固定され、ケースから突出する出力軸とを有している。
分銅59は、金属等の密度が比較的高い材料により形成され、その重心がモータ58の出力軸の軸芯に対して偏心するように、モータ58の出力軸に固定されている。分銅59がモータ58の出力軸に対して偏心していることにより、モータ58が駆動されて分銅59が回転すると、振動が生じる。
ホルダ60は、ゴム等の弾性部材により形成されている。ホルダ60の内部には、モータ58のケースが嵌合する空間が形成されている。また、ホルダ60の外周面は、第2凹部13iに圧入可能な形状に形成されている。すなわち、第1の実施形態では、ホルダ60の外周面は、第2凹部13iの幅(回転軸RAに直交する方向の長さ)よりも若干幅が大きい直方体状に形成されている。そして、バイブレータ54は、出力軸を回転軸RAに平行にした状態で、ホルダ60を弾性変形させつつ、第2凹部13iに圧入される。
中蓋55は、例えば、樹脂により概ね矩形の板状に形成されている。なお、中蓋55は、第2凹部13iを完全に閉塞可能な大きさを有していてもよいし、有していなくてもよい。図8では、中蓋55が、バイブレータ54の分銅59を露出させる大きさに形成されている場合を例示している。
中蓋55は、インナーケース13に対して係合される。例えば、中蓋55は、回転軸RA側に設けられた第1係合部55a(図9)と、回転軸RAとは反対側に設けられた第2係合部55b(図8)とを有している。第1係合部55aは、中蓋55の本体部分に沿う方向において外方に突出している。第2係合部55bは、中蓋55の本体部分に直交する方向に突出している。第2係合部55bには、孔部が形成されている。
インナーケース13には、第1係合部55aに係合する第1被係合部13k(図9)が形成されている。第1被係合部13kは、第2凹部13iの内部に第2凹部13iの凹み方向に直交する方向に突出する突出部により形成されている。第1被係合部13kの第2凹部13iの奥側には、第1係合部55aが挿入される係合凹部が形成されている。また、インナーケース13には、第2係合部55bに係合する不図示の第2被係合部が形成されている。第2被係合部も、第1被係合部13kと同様に、第2凹部13iの凹み方向に直交する方向に突出する突出部により形成されている。
中蓋55は、第2係合部55bの孔部に不図示の第2被係合部が挿入されるとともに、第1係合部55aが第1被係合部13kに隣接する係合凹部に挿入されることにより、インナーケース13に取り付けられる。なお、このとき、中蓋55は、バイブレータ54の第2凹部13iへの圧入方向にバイブレータ54(ホルダ60)を押圧する。そして、ホルダ60は、第2凹部13iの底面と中蓋55とで圧縮される。バイブレータ54からの反力やバイブレータ54が振動することにより中蓋55の内面に加えられる力は、第1被係合部13kや不図示の第2被係合部により支持される。
外蓋57は、例えば、樹脂により概ね矩形の板状に形成されている。外蓋57は、第2凹部13iの開口を完全に被覆可能な大きさに形成されている。両面テープ56は、例えば、ゴム等の弾性部材の両面に接着剤が塗布されて構成されている。両面テープ56は、第2凹部13iの開口を囲むことが可能な大きさの枠状に形成されている。
そして、外蓋57は、外周部分が両面テープ56によって第2凹部13iの開口の周囲に接着される。従って、第2凹部13iは、外蓋57によって密閉される。なお、外蓋57は、中蓋55に当接しても当接しなくてもよい。ただし、外蓋57が中蓋55に当接する場合には、中蓋55を介してバイブレータ54から外蓋57に大きな力が加えられないように、外蓋57が大きな接触圧で中蓋55に当接することは避けることが好ましい。
図7に示すように、第1凹部13rと第2凹部13iとは、隔壁13xに形成された連通孔13yによって連通されている。図8及び図9に示すように、連通孔13yには、接続用FPC61(一部のみ示す)が挿通される。接続用FPC61は、モータ58に接続されるとともに、第1凹部13rに収容されたメイン基板23、サブ基板26又はFPC43に接続される。これにより、モータ58は、メイン基板23等から供給される電力により駆動可能となる。
なお、図9に示すように、第2凹部13iよりも更に端部側においては、リアケース15とインナーケース13とを固定するネジ69が、リアケース15に挿通されるとともにインナーケース13に螺合されている。
また、リアケース15の、連結凹部3aを露出させる開口部10hの縁部を構成する部分は、開状態において第2筐体5に当接して、更なる開方向への移動を規制するストッパ15cとして機能している。連結凹部3aのストッパ15c側の縁部は、第2筐体5とストッパ15cとの当接方向(凹面に沿う方向)においてストッパ15cを支持し、ストッパ15cの強度を実質的に補強している。
図10は、携帯電話機1の信号処理系の構成の一例を示すブロック図である。
携帯電話機1は、CPU71、メモリ73、通信処理部75、音響処理部77、画像処理部79及びモータドライバ80を有している。これら各部は、メイン基板23、FPC41及びサブ基板26に設けられた電子部品29等により構成されている。
CPU71及びメモリ73は、キー35を含む操作部7等の各種手段からの信号に基づいて所定の演算を行い、画像処理部79等の各種手段の制御を実行する制御部として機能する。
通信処理部75は、電波を利用した無線通信により、通信システム(電話網やインターネット)を介した他の携帯端末装置やサーバとの通信を行う。具体的には、通信処理部75は、CPU71で処理された音響データ、画像データ等の各種データを変調して、変調された信号をアンテナ81を介して送信する。また、通信処理部75は、アンテナ81を介して受信した信号を復調し、復調したデータをCPU71に出力する。
音響処理部77は、CPU71からの音響データを電気信号に変換して、その信号を、通話用のスピーカ83、又は、報知音等を出力するスピーカ85に出力する。スピーカ83及びスピーカ85は、音響処理部77からの電気信号を音響に変換し、その音響を出力する。一方、マイクロフォン87は、入力された音響を電気信号に変換し、その信号を音響処理部77に出力する。音響処理部77は、マイクロフォン87からの電気信号を音響データに変換し、その音響データをCPU71に出力する。
画像処理部79は、CPU71からの画像データを画像信号に変換し、その信号を表示部9へ出力する。また、画像処理部79は、撮像部89から出力される撮像信号(画像データ)を所定のフォーマットの画像データに変換し、その画像データをCPU71へ出力する。なお、撮像部89は、カメラユニット24を含んで構成されている。
モータドライバ80は、CPU71からの制御信号に基づいて、モータ58に駆動電力を供給する。CPU71は、例えば、他の通信端末からの通話の呼び出しやメールの受信に応じてモータドライバ80に制御信号を出力する。
以上の第1の実施形態によれば、第1の観点から、以下の効果が得られる。
携帯電話機1は、第2凹部13iが形成されたインナーケース13と、第2凹部13iに圧入されたバイブレータ54とを有する。また、携帯電話機1は、バイブレータ54を第2凹部13iへの圧入方向へ押圧した状態でインナーケース13に係止され、第2凹部13iを閉塞する中蓋55と、中蓋55を被覆し、第2凹部13iを密閉する外蓋57とを有する。
従って、バイブレータ54は、他の電子部品とは別個にインナーケース13に収容されるとともに密閉される。その結果、バイブレータ54をインナーケース13に密着させてバイブレータ54の振動を外部へ伝達することが容易化されるとともに、その振動が他の電子部品に及ぼす影響を軽減できる。さらに、インナーケース13に係止される中蓋55によってバイブレータ54を押圧していることから、バイブレータ54の振動をよりインナーケース13に伝達させることができるとともに、振動が外蓋57の密閉に及ぼす影響を軽減することができる。すなわち、一つの部材(中蓋55)によって振動の伝達性の向上と防水性の向上とが図られる。
バイブレータ54は、モータ58と、モータ58と第2凹部13iとの間に介在する弾性部材であるホルダ60とを有している。従って、バイブレータ54は第2凹部13iの内周面に確実に密着され、振動をインナーケース13に伝達することができる。そして、中蓋55は、ホルダ60の弾性力によって外蓋57の密閉性が損なわれることを抑制できる。さらに、ホルダ60は、連通孔13yの周囲において第2凹部13iの内周面に密着して、第2凹部13iから第1凹部13rに水が漏れることなどを抑制できる。
インナーケース13は、第2凹部13iの内部に第2凹部13iの凹み方向に直交する方向に突出する第1被係合部13kを有し、中蓋55は、第1被係合部13kにおける第2凹部13iの奥側の面に支持される。従って、第2凹部13iに密閉性を阻害する貫通孔を設けたりする必要がなく、また、中蓋55はインナーケース13に確実に支持されてバイブレータ54を圧入方向へ押圧することができる。
第2凹部13iは、インナーケース13の端部側に形成されている。従って、バイブレータ54の振動がインナーケース13の外部へ伝達されやすくなる。
インナーケース13には、メイン基板23等の電子部品を収容して密閉される第1凹部13rが形成されている。そして、第2凹部13iは、第1凹部13rの外部に設けられている。従って、上述のように、バイブレータ54の振動がメイン基板23等の他の電子部品の密閉性に及ぼす影響を軽減できる。
携帯電話機1は、インナーケース13を含んで構成される第1筐体3と、閉状態と開状態との間で折り畳み可能に第1筐体3に連結される第2筐体5とを有する。第2筐体5は、第1筐体3の端部に連結される第2外郭部53を有する。インナーケース13の端部には、閉状態において第2筐体5に対向する側に第2外郭部53が配置される連結凹部3aが形成されている。第2凹部13iは、閉状態において第2筐体5に対向する方向において連結凹部3aと重なる位置に設けられている。従って、連結凹部3aと重なり、デッドスペースとなりやすい領域を利用できるとともに、振動を外部へ伝達させやすい端部にバイブレータ54を配置することができる。
また、第1の本実施形態によれば、第2の観点から、以下の効果が得られる。
携帯電話機1は、連結凹部3aを有する第1筐体3と、連結凹部3aに配置される第2外郭部53を有し、開状態と閉状態との間で折り畳み可能に第2外郭部53において第1筐体3に連結された第2筐体とを有する。また、携帯電話機1は、第1筐体3内に収容されるバイブレータ54及びメイン基板23等の電子部品を有する。第1筐体3は、一体形成されたインナーケース13を有している。連結凹部3aは、閉状態において第2筐体5に対向する側を凹として形成されている。そして、インナーケース13は、閉状態における第2筐体5への対向方向において連結凹部3aに対して重ならない位置に形成され、閉状態において第2筐体5に対向する側に開口し、メイン基板23等を収容する第1凹部13rを有する。さらに、インナーケース13は、閉状態における第2筐体5への対向方向において連結凹部3aに対して重なる位置に形成され、第1凹部13rの開口方向とは反対側に開口し、バイブレータ54を収容する第2凹部13iを有する。従って、上述のように、第1凹部13rを拡張することが困難な、連結凹部3aの背面側のスペースを有効活用することができ、防水性を確保しつつ第1筐体3の小型化を実現することができる。
携帯電話機1は、第1凹部13rを密閉するキーシート19と、第2凹部13iを密閉する第2密閉部材とを有する。従って、一体形成されたインナーケース13を密閉することになり、密閉性の高い筐体が実現される。
インナーケース13には、第1凹部13rと第2凹部13iとを連通する連通孔13yが形成され、メイン基板23等とバイブレータ54とは、連通孔13yに挿通された接続用FPC61により接続されている。従って、異なる方向に開口する2つの凹部によりインナーケース13のスペースの有効活用を図りつつ、インナーケース13内に一体化された電子回路を構成することが可能となる。
第1筐体3は、インナーケース13を包含する外装筐体10を有し、外装筐体10には、連結凹部3aを露出させる開口部10hが形成されている。従って、外装筐体10によって第1筐体3のデザイン性を向上させつつ、第2外郭部53によって隠れる部分においてはインナーケース13を外装筐体10から露出させ、連結部6の小型化を図ることができる。
第1凹部13rに収容される電子部品は、回路基板(メイン基板23等)であり、第2凹部13iに収容される電子部品は、バイブレータ54である。従って、広い第1凹部13rに比較的大きな電子部品を収容する一方で、振動を伝達させやすい筐体端部にバイブレータ54を配置することができ、電子部品の配置が適正化される。
なお、以上の第1の実施形態において、携帯電話機1は本発明の携帯電子機器の一例であり、第2外郭部53は本発明の連結突部の一例であり、メイン基板23等は本発明の第1の電子部品の一例であり、バイブレータ54は本発明の第2の電子部品の一例であり、インナーケース13は本発明のケース部材の一例であり、キーシート19は本発明の第1密閉部材の一例であり、外蓋57は本発明の第2密閉部材の一例であり、接続用FPC61は本発明の信号線の一例であり、外層筐体10は本発明の外装ケースの一例である。
本発明は、以上の第1の実施形態に限定されず、種々の態様で実施されてよい。
携帯電話機に限定されない。例えば、携帯電子機器は、ノートパソコン、PDA、ゲーム機、カメラであってもよい。
バイブレータが収容される凹部を密閉する密閉部材(第1の実施形態では外蓋57)は、他の凹部や孔部を密閉してもよい。
図11は、密閉部材の変形例を示している。
外蓋157は、第2凹部13iだけでなく、カメラユニット24(図4)のレンズ24aを露出させる孔部13gを覆う大きさに形成されている。外蓋157の孔部13gに対向する部分には、透光部157aが形成されている。また、両面テープ156は、第2凹部13iだけでなく、孔部13gも囲む大きさに形成されている。そして、外蓋157は、第2凹部13iとともに孔部13gも密閉する。
この変形例では、外蓋157が孔部13gの密閉にも兼用され、部品点数の削減が図られる。バイブレータ54が外蓋157の密閉性に及ぼす影響が中蓋55によって低減されていることから、このように外蓋157を孔部13gの密閉に兼用することが可能となる。
上記の第1の観点の効果を奏する携帯電子機器においては、筐体は、2以上の筐体を有するものに限定されない。また、2以上の筐体を有する場合、その開閉方式は折り畳み式に限定されない。収容凹部(第1の実施形態では第1凹部13r)は、バイブレータを収容する凹部(第1の実施形態では第2凹部13i)の開口方向と反対方向に開口していなくてもよい。
上述の第2の観点の効果を奏する携帯電子機器においては、連結凹部と重なる凹部(第2凹部13i)に収容される電子部品は、バイブレータに限定されない。例えば、スピーカやカメラが凹部に収容されてもよい。また、連結凹部と重なる凹部は、密閉されなくてもよい。携帯電子機器の筐体は、折り畳み可能であれば、折り畳み動作を含む2軸ヒンジ式のものであってもよい。
<第2の実施形態>
次に、バイブモータ54に代えて、内蔵アンテナ81(第2電子部品、アンテナ)が、インナーケース13の背面側に形成された第2凹部13iに収容された第2の実施形態について説明する。
図12は、インナーケース13の背面側の分解斜視図である。図13は、メイン基板23の背面側の斜視図に板金部材200が接続された様子が現わされた図である。図14は、図12のZa−Za線における断面図であり、内蔵アンテナ81および板金部材200がどのような位置関係でインナーケース13に設けられるのかを示す図である。図15は、図12のZa−Za線における断面図であり、内蔵アンテナ81および板金部材200がインナーケース13に設けられた状態を示す図である。なお、図12から図15に示された構成であって、第1の実施形態で既に説明したものについては、その説明を省略する。
図12に示すように、インナーケース13の背面側には第2凹部13iが形成されている。第2凹部13iには、内蔵アンテナ81が収容される。第2凹部13iは、両面テープ等の固定部材を介して外蓋110によって閉塞される。また、第2凹部13iの底面には、孔部120が形成されており、図15に示すように、内蔵アンテナ81の第2凹部13iの底面に対向する面に配置された導電性突部81aが挿入される。導電性突部81aは、内蔵アンテナ81に導通されている。なお、導電性突部81aは、内蔵アンテナ81の一部を構成していてもよい。
一方、図14に示すように、インナーケース13の連結凹部3a側の端面には、第1凹部13rとインナーケース13の外部空間とを連通する連通孔130が形成されている。連通孔130は、インナーケース13の外部空間から第1凹部13に向かう方向にかけて内径が徐々に小さくなるよう形成されており、板金部材200の金属棒120が挿入される。また、導通孔130は、金属棒120が挿入された状態で、両面テープ等の固定部材を介して外蓋103によって閉塞される。なお、導通孔130は、金属棒120に設けられたパッキン105によっても閉塞される。
また、インナーケース13の連結凹部3a側の端面には、連通孔130とは別に、図示しないボスが形成されており、ネジが螺合可能に構成される。板金部材200は、このボスに螺合されるネジを介してインナーケース13の連結凹部3a側の端面に固定される。
内蔵アンテナ81は、通信信号を送信または受信可能に構成されたアンテナであり、第2の実施形態においては、通話またはデータ通信用の800MHz帯の通信信号の送信または受信が可能なように構成されている。なお、内蔵アンテナ81により送信または受信される通信信号は、これに限定されず、例えばGPSや無線LAN等の他の用途のために用いられるものや他の周波数帯のものであってもよい。
板金部材200は、金属板100と、金属棒102と、金属板100と金属棒102とを接続するための接続板101と、を有している。
金属板100は、インナーケース13の連結凹部3a側の端面に形成されたボスにネジが螺合されることでインナーケース13の連結凹部3a側の端面に固定される。固定された金属板100は、インナーケース13がリアケース15に固定された際、ストッパ15cの内面に当接され、ストッパ15cの強度を実質的に補強している。
金属棒102は、図14に示すように、インナーケース13の外部空間側から第1凹部13r側に向けて連通孔130に挿入され、連通孔130の内面に当接されて固定される。また、金属棒102は、連通孔130に挿入された状態において、挿入方向側の先端部102aが、第1凹部13rの内部に位置しており、その先端部102aは、第1凹部13に収容されたメイン基板23に実装された給電ピン13xに当接して導通される。給電ピン13xは、メイン基板23に実装された後述の通信処理部75に接続されて構成される。さらに、金属棒102は、連通孔130に挿入された状態において、導電性突部81aに当接されて電気的に接続されている。
この結果、内蔵アンテナ81は、導電性突部81a、金属棒102、給電ピン13xを介して通信処理部75に電気的に接続されることとなる。これにより、通信処理部75は、内蔵アンテナ81により送信または受信される通信信号の信号処理が可能となる。
この実施例によれば、第1の実施形態で得られた効果のほか、以下の効果が得られる。携帯電話機1は、第2凹部13iが形成されたインナーケース13と、第2凹部13iに圧入された内蔵アンテナ81とを有する。また、携帯電話機1は、内蔵アンテナ81を第2凹部13iに収納した状態で、外蓋110を有する。
従って、携帯電話機1は、防水性を確保しつつ、内蔵アンテナ81は、他の電子部品とは別個にインナーケース13に収容されるとともに密閉される。その結果、他の電子部品による内蔵アンテナ81への悪影響を低減することができ、内蔵アンテナ81のアンテナ特性劣化を抑制することができる。
また、板金部材200は、内蔵アンテナ81の給電のみならず、ストッパ15cの内面に当接されてストッパ15cの強度を実質的な補強にも寄与しているため、別個の補強部材を設けずとも、第1筐体3及び第2筐体5の開状態から閉状態への移動に伴うストッパ15cの摩耗や破損が、好適に抑制される。
なお、第2の実施形態のさらなる変形例として、金属棒102が、第1凹部13に収容されたメイン基板23に形成されたグランド層と電気的に接続されるなどして、グランドとして機能するよう構成してもよい。このように構成すれば、板金部材200は、第1筐体3の外部からの静電気を効率よくグランドに落とすことにも寄与するため、内蔵アンテナ81の給電、ストッパ15cの強度の実質的な補強に寄与するのみならず、静電対策効果向上にも寄与する。さらには、第2筐体5の連結部6付近に板金部材200と容量結合される導電部材が配置されていれば、内蔵アンテナ81により送信または受信される通信信号が、板金部材200と第2筐体5の連結部6付近の導電部材との容量結合により、第2筐体5側に効率よく伝送され、内蔵アンテナ81のアンテナ特性向上にも寄与することができる。
1…携帯電話機(携帯電子機器)、3a…連結凹部、3…第1筐体、5…第2筐体、13…インナーケース(ケース部材)、13i…第2凹部(凹部)、13r…第1凹部(収容凹部)、23…メイン基板(電子部品)、53…第2外郭部(連結突部)、54…バイブレータ(電子部品)、55…中蓋(閉塞部材)、57…外蓋(密閉部材)、RA…回転軸。

Claims (6)

  1. 連結凹部を有する第1筐体と、
    前記連結凹部に配置される連結突部を有し、開状態と閉状態との間で折り畳み可能に前記連結突部において前記第1筐体に連結された第2筐体と、
    前記第1筐体内に収容される第1の電子部品及び第2の電子部品と、
    を有し、
    前記第1筐体は、一体形成されたケース部材を有し、
    前記連結凹部は、前記閉状態にて前記第2筐体に対向する側を凹として形成され、
    前記ケース部材は、
    前記閉状態における前記第2筐体への対向方向において前記連結凹部に対して重ならない位置に形成され、前記閉状態において前記第2筐体に対向する側に開口し、前記第1電子部品を収容する第1凹部と、
    前記閉状態における前記第2筐体への対向方向において前記連結凹部に対して重なる位置に形成され、前記第1凹部の開口方向とは反対側に開口し、前記第2電子部品を収容する第2凹部と、
    を有する
    携帯電子機器。
  2. 前記第1凹部を密閉する第1密閉部材と、
    前記第2凹部を密閉する第2密閉部材と、
    を有する請求項1に記載の携帯電子機器。
  3. 前記ケース部材には、前記第1凹部と前記第2凹部とを連通する連通孔が形成され、
    前記第1電子部品と前記第2電子部品とは、前記連通孔に挿通された信号線により接続されている
    請求項1又は2に記載の携帯電子機器。
  4. 前記第1筐体は、前記ケース部材を包含する外装ケースを有し、
    前記外装ケースには、前記連結凹部を露出させる開口部が形成されている
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
  5. 前記第1電子部品は、回路基板であり、
    前記第2電子部品は、バイブレータである
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
  6. 前記第1電子部品は、回路基板であり、
    前記第2電子部品は、アンテナである、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
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