JP2010136237A - 画像処理装置、画像記録装置、画像処理方法、画像記録方法、プログラム、及び記憶媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像記録装置、画像処理方法、画像記録方法、プログラム、及び記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】多値誤差拡散においてドットゲインによる画質劣化問題と多値切り替わり部における画質劣化問題とを解決する。
【解決手段】誤差拡散における階調変換、及び多値誤差拡散における階調変換において、理想的な階調値の小数点以下を面積階調とすることで、ドットゲインによる画質劣化問題を解決し、かつ、入力値に応じた閾値を設定することで、多値誤差拡散において階調性の向上と多値切り替わり部における画質劣化問題を解決し、省メモリ化を実現して良好な画質の出力画像結果を得ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置、画像記録装置、画像処理方法、画像記録方法、プログラム、及び記憶媒体に関する。
スキャナやディジタルカメラ等の入力装置で読み取った多値画像データを、プリンタやディスプレイ等の出力装置に出力する画像入出力システムが存在する。その多値画像データを出力する際に、入力装置で読み取った多値(例えば8ビット精度ならば256階調)の画像データを、出力装置が出力可能な階調数の画像データに変換し、擬似的に連続階調を表現する方法として、擬似中間調処理という処理が存在する。出力装置がドットのON/OFFのみの2値しか表現できないときには2値化処理が従来から行われている。この2値化処理の中で、高速処理が可能なディザ処理や、解像性と階調性とに共に優れたものとして誤差拡散法や平均誤差最小法が存在する。
ここで、誤差拡散法とは、中間階調の処理で画像を滑らかに表現する方法の一種である。デジタル画像の画素(ピクセル)の処理で生じた誤差を周囲の画素へ割り振り、その後も誤差を割り振った影響を考慮して処理を行うことで全体としての誤差を最小にする方法である。
また、平均誤差最小法とは、原画像の濃淡値と、原画像を2値化して表現した値との差が平均的に小さくなるように、各画素の値を決定する方法である。
誤差拡散法と平均誤差最小法とは、誤差の拡散作業をいつ行うかが異なるだけであり、論理的には等価なものである。さらにこの誤差拡散法を2値だけでなく、3値以上の階調数にも適応したものとして、多値誤差拡散法が存在する。多値誤差拡散法は、2値誤差拡散法と同様に、階調性と解像性とに優れた処理が可能である。
出力装置における3値以上の階調数を確保するために各種の方式がある。
インクジェットプリンタにおいては吐出するインク量を制御することにより大中小ドットのドット径を変化させることや、ドットの重ね打ちや濃度を異なったインク・濃淡インクを用いて3値化以上の階調数を再現している。
一般的には淡インクの濃度を濃インクの1/2〜1/6に希釈してある。またグラビア印刷のような凹版印刷において版に掘り込む深さを変化させることで紙に転写するインク量を制御し、3値以上の階調数を確保する方式がある。
ところで、印刷機やインクジェットプリンタで電子写真を印刷したとき、インクのにじみや広がりにより得られる網点が元の網点に比べて大きく太る現象、いわゆるドットゲインが生じることがある。誤差拡散処理では局所的に発生した誤差を近傍画素に拡散して濃度を保存するようにフィードバックをかけている。しかしながら、このドットゲインがあるため、高濃度部において元の入力値に対して網点が大きくなり、高濃度部において濃度飽和が生じやすい。
画像処理にディザ処理が用いられているのであればドットゲインの影響を考慮して設計することができるので問題はない。
ここで、ディザ法とは、濃淡画像を2値(黒と白)で表示する方法である。これは、通常の二値化と類似しており、適当に変化する閾値で行うことにより、遠目から見ると二値であるが、白黒の濃淡があるように見える。これは、人間の目の錯覚を利用したものである。ディザ法は新聞の写真、カラープリンタ等で使用される。
ディザは、ディザを構成する最小単位セルを複数組み合わせて矩形としたスーパーセルを用いるのが一般的である。スーパーセルのサイズが32×32である1bitディザ処理用のディザであれば1025個のドットパターンを出力することができる。
ところで、一般的な入力装置で読み取った多値は8bit=256値であるため、1025個のドットパターンを必要としない。1025個というスーパーセルのサイズから求まる論理的に出力可能な階調数から、ドットゲインを考慮して目標となる明度または濃度曲線となるように256個のドットパターンを選択することで、ドットゲインの影響をみえにくくすることができる。
通常は、ドットゲインが生じることがあるため、一般的なプリンタで誤差拡散処理を用いるにはγ変換した画像を誤差拡散処理する。
図6に示すようにγ変換後の値が実数となるようにすれば誤差拡散でも問題はない。
図6は、あるプリンタにおいて階調値1が入力されたとき、0.52という値で誤差拡散を実施すればドットゲインにより入力値1に相当する明度または濃度を表現することができる。図6に示すようなγ変換後の値が実数とすると誤差拡散部も実数で演算しなければならない。この場合、誤差を記憶するメモリなどの容量が大きくなってしまう。
また、ドットゲインを考慮した誤差拡散技術が特許文献1、2に開示されている。
特許文献1に開示されている誤差拡散法では、誤差拡散部において入力値8bitを14bitに変換して誤差拡散を行う。bit数を増やすときに単純に各入力値を64倍するのではなく、ドットゲインを考慮して狙いとなる明度または濃度を表現する値に変換することで階調性を良好にしている。
また、特許文献2では誤差を拡散する係数の合計を1未満とすることで、濃度保存しないことが開示されている。これにより高濃度部では濃度飽和しにくいという特性がある。
また、特許文献3には誤差の減算部において複数の減算用テーブルを使用することでドットゲインを考慮した狙いとなる明度または濃度を表現する手法が記載されている。特許文献3に開示された発明では誤差メモリを、特許文献1に記載の発明のように多く必要としない。
また、ドットゲインを考慮した誤差拡散用のγ変換技術として特許文献4、5がある。
特許文献4に記載の発明は、図6に示すようにγ変換後の値が実数値の小数点以下を面積階調で表現する技術である。
ところで、多値誤差拡散には特許文献6に開示された発明のように入力画素に応じて閾値を設定するものがある。特許文献6に開示された発明は多値の切り替わり部で生じるドット生成遅れによるグラデーション中に生じる擬似輪郭を抑制する技術である。
特許部文献5に記載の発明は、特許文献4に記載の発明と同様にγ変換後の値が実数値の小数点以下を面積階調した多値誤差拡散で、多値切り替わり部における画質劣化を抑制する技術である。
特開2007−124195号公報 特開2004−72293号公報 特願2007−215289号 特願2008−214676号 特願2008−302426号 特許第3732470号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている発明では、誤差メモリは、γ変換後の値が実数とした誤差拡散よりは少ないものの、8bit入力の誤差拡散よりは多く必要となってしまう。
また、特許文献2に開示されている発明では、高濃度部では濃度飽和しにくいが、一律に誤差を100%未満の値で分配するということでハイライト部ではドットの生成が遅れてしまう。
また、特許文献3に開示されている発明では、省メモリで実行できるが、印字モード毎に階調特性を記載した複数の減算用テーブルを切り替えなければならない。これはハードウェアで誤差拡散処理を行う場合、多数のモードに対応しにくくなってしまう。
また、特許文献5に開示されている発明では、CMYK等といった版に応じてγ変換テーブルと、閾値テーブルとをそれぞれ保持しなければならない。
また、特許文献6に開示されている発明では、多値誤差拡散に、特許文献4に記載の発明のようなγ変換を行ったところ、多値の切り替わり部において画質劣化が生じる。
多値誤差拡散において階調性の向上と多値切り替わり部における画質劣化抑制しつつ省メモリとなる方式が求められてきた。
そこで、本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、多値誤差拡散においてドットゲインによる画質劣化問題と多値切り替わり部における画質劣化問題とを解決した画像処理装置、画像記録装置、画像処理方法、画像記録方法、プログラム、及び記憶媒体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、多値(M値)画像データを、多値誤差拡散法または多値平均誤差最小法を用いてN値(M>N>2)に量子化する画像処理装置であって、入力データを所望する濃度または明度となる理想的な階調変換後の実数値を表現するために、前記理想的な階調変換後の実数値における整数部は通常のγ変換を行う手段を有し、前記理想的な階調変換後の実数値における小数部は面積階調で表現する手段を有し、前記通常のγ変換で得られる値と前記面積階調で表現する値とを加算して理想的な階調変換値に相当する整数化値を得る手段を有し、前記整数化値に周辺誤差を加算して補正値を得る手段を有し、前記理想的な階調変換値に相当する値に応じたN値化用のN−1種の閾値を設定する手段を有し、前記補正値と前記N−1種の閾値とでN値化することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記面積階調は、ディザ処理により表現することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記小数部を前記ディザ処理のマトリクスサイズで乗算した値を四捨五入した値、または小数点以下切捨てた値を階調ごとに記憶するLUTを有することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記ディザ処理は、分散系のディザを用いることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1、2、または4記載の発明において、前記ディザ処理は、Bayer ディザを用いることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項記載の発明において、前記面積階調は、前記LUTに記憶してある値を前記ディザで2値化して得られる0または1の値であることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項記載の発明において、前記理想的な階調変換値に相当する値は、前記理想的な階調変換後の実数値における小数部が0でないとき、前記理想的な階調変換後の実数値における整数部は通常のγ変換後の値に1を加算した値であることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、多値(M値)画像データを、多値誤差拡散法または多値平均誤差最小法を用いてN値(M>N>2)に量子化する画像記録装置であって、入力データを所望する濃度または明度となる理想的な階調変換後の実数値を表現するために、前記理想的な階調変換後の実数値における整数部は通常のγ変換を行う手段を有し、前記理想的な階調変換後の実数値における小数部は面積階調で表現する手段を有し、前記通常のγ変換で得られる値と前記面積階調で表現する値とを加算して理想的な階調変換値に相当する整数化値を得る手段を有し、前記整数化値に周辺誤差を加算して補正値を得る手段を有し、前記理想的な階調変換値に相当する値に応じたN値化用のN−1種の閾値を設定する手段を有し、前記補正値と前記N−1種の閾値とでN値化することを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の発明において、前記面積階調は、ディザ処理により表現することを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項8または9記載の発明において、前記小数部を前記ディザ処理のマトリクスサイズで乗算した値を四捨五入した値、または小数点以下切捨てた値を階調ごとに記憶するLUTを有することを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項8または9記載の発明において、前記ディザ処理は、分散系のディザを用いることを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項8、9、または11記載の発明において、前記ディザ処理は、Bayer ディザを用いることを特徴とする。
請求項13記載の発明は、請求項8から12のいずれか一項記載の発明において、前記面積階調は、前記LUTに記憶してある値を前記ディザで2値化して得られる0または1の値であることを特徴とする。
請求項14記載の発明は、請求項8から13のいずれか一項記載の発明において、前記理想的な階調変換値に相当する値は、前記理想的な階調変換後の実数値における小数部が0でないとき、前記理想的な階調変換後の実数値における整数部は通常のγ変換後の値に1を加算した値であることを特徴とする。
請求項15記載の発明は、請求項8から14のいずれか一項記載の発明において、濃淡インクを用いることを特徴とする。
請求項16記載の発明は、多値(M値)画像データを、多値誤差拡散法または多値平均誤差最小法を用いてN値(M>N>2)に量子化する画像処理方法であって、入力した多値(M値)画像データを所望する濃度または明度となる理想的な階調変換後の実数値を表現するために、前記理想的な階調変換後の実数値における整数部は通常のγ変換を行い、前記理想的な階調変換後の実数値における小数部は面積階調で表現し、前記通常のγ変換で得られる値と前記面積階調で表現する値とを加算して理想的な階調変換値に相当する整数化値を得、前記整数化値に周辺誤差を加算して補正値を得、前記理想的な階調変換値に相当する値に応じたN値化用のN−1種の閾値を設定し、前記補正値と前記N−1種の閾値とでN値化することを特徴とする。
請求項17記載の発明は、多値(M値)画像データを、多値誤差拡散法または多値平均誤差最小法を用いてN値(M>N>2)に量子化する画像記録方法であって、入力した多値(M値)画像データを所望する濃度または明度となる理想的な階調変換後の実数値を表現するために、前記理想的な階調変換後の実数値における整数部は通常のγ変換を行い、前記理想的な階調変換後の実数値における小数部は面積階調で表現し、前記通常のγ変換で得られる値と前記面積階調で表現する値とを加算して理想的な階調変換値に相当する整数化値を得、前記整数化値に周辺誤差を加算して補正値を得、前記理想的な階調変換値に相当する値に応じたN値化用のN−1種の閾値を設定し、前記補正値と前記N−1種の閾値とでN値化し、前記N値に基づいて用紙に記録することを特徴とする。
請求項18記載の発明は、多値(M値)画像データを、多値誤差拡散法または多値平均誤差最小法を用いてN値(M>N>2)に量子化する画像処理装置の制御処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、入力した多値(M値)画像データを所望する濃度または明度となる理想的な階調変換後の実数値を表現するために、前記理想的な階調変換後の実数値における整数部は通常のγ変換を行う工程のコードと、前記理想的な階調変換後の実数値における小数部は面積階調で表現する工程のコードと、前記通常のγ変換で得られる値と前記面積階調で表現する値とを加算して理想的な階調変換値に相当する整数化値を得る工程のコードと、前記整数化値に周辺誤差を加算して補正値を得る工程のコードと、前記理想的な階調変換値に相当する値に応じたN値化用のN−1種の閾値を設定する工程のコードと、を備え、前記補正値と前記N−1種の閾値とでN値化することを特徴とする。
請求項19に記載の発明は、請求項18に記載のプログラムを記憶した記憶媒体であることを特徴とする。
本発明によれば、誤差拡散における階調変換、及び多値誤差拡散における階調変換において、理想的な階調値の小数点以下を面積階調とすることで、ドットゲインによる画質劣化問題を解決し、かつ、入力値に応じた閾値を設定することで、多値誤差拡散において階調性の向上と多値切り替わり部における画質劣化問題を解決し、省メモリ化を実現して良好な画質の出力画像結果を得ることができる。
〔実施形態1〕
以下、本発明の好適な実施の形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
構成要素には記号を付与して区別する。
図3は、本発明の実施の形態の画像処理装置を用いて構成される画像入出力システムの構成の一例を示す図である。
画像入力装置301はスキャナやディジタルカメラ等の入力デバイスを示し、入力画像について例えば8ビット精度ならば256階調の画像データとして取り込まれる。この多値画像データが本実施形態の画像処理装置302に入力される。
画像処理装置(画像処理部)302では、画像入力装置301から入力された256階調の画像データに対し、この後段の画像出力装置303で出力可能な階調数に変換する処理を行う。この階調数変換処理では多値誤差拡散や多値平均誤差最小法を用いてもよい。画像処理装置302で量子化した画像データが図2に構成を示すような画像記録装置(画像形成装置、画像出力装置)303に送られる。
図2は、本発明の実施の形態における画像記録装置の構成の一例を示す図である。
図2において、画像出力装置303(図3参照)は、フレーム201に横架したガイドレール202,203に移動可能に載設されたキャリッジ204にインクジェット記録ヘッド205(以下、単に「記録ヘッド」と称す)を搭載し、図示しないモータ等の駆動源によってキャリッジをガイドレール方向に移動して走査(主走査)可能とする。
画像出力装置303は、ガイド板206にセットされる用紙207を、図示しない駆動源によってドライブギヤ208及びスプロケットギヤ209を介して回動される送りノブ210aを備えたプラテン210にて取込み、プラテン210周面とこれに圧接するプレッシャローラ211とによって搬送し、記録ヘッド205によって用紙207に印字記録する。
図4は、図2に示した画像記録装置に用いられるインクジェットヘッドの一例を示す外観斜視図であり、図5は、図4に示したインクジェットヘッドの他の一例を示す外観斜視図である。
インクジェットヘッドとしての記録ヘッド205は、図4に示すブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)の各インクをそれぞれ吐出するための4個のインクジェットヘッド{4K、4Y、4M、4C}や、図5に示すブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ライトマゼンタ(LM)及びライトシアン(LC)の各インクをそれぞれ吐出するための6個のインクジェットヘッド{5K、5Y、5M、5C、5LM、5LM}を主走査方向の同一線上に配置して構成している。
インクジェットヘッドは、商品構成によってはインクの数を増減させても何ら構わない。具体的にはライトブラックや、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの各色の濃度を3段・4段に分けた構成にして高画質を実現した記録ヘッドとしてもよい。
上記の各インクジェットヘッドは、例えば圧電素子、気泡発生用ヒータ等のエネルギー発生手段であるアクチュエータを選択的に駆動して、液室内のインクに圧力を与えることによって、この液室に連通するノズルからインク滴を吐出飛翔させて、用紙207(図2参照)に付着させることで画像記録(画像形成)する。画像記録装置303は電子写真を用いて画像記録(画像形成)する場合等でも本発明にかかる処理方法が適用可能である。
今、図2に示す画像出力装置303が図11のような大小ドットとドット径とを変化させるインクジェットヘッドとし、大小ドットの階調値をそれぞれ255・127とする。
また、図3のシステム構成図では、処理に応じてそれぞれの装置を独立したものとして示したが、この限りではなく、画像処理装置302の機能が画像入力装置301中に存在する形態や、画像出力装置303中に存在する形態等もある。
図1は、図3に示す本実施形態の画像処理装置302の構成を示すブロック図の一例である。
図1に示す画像処理装置302は、入力端子101に接続された小数変換部102、整数変換部103、整数化部104、2値化部105、加算器106、誤差メモリ107、閾値設定部108、出力端子112が接続された比較判定部109、減算器110、及び誤差拡散部111を備える。
入力端子101は、画像入力装置301より多値画像データが入力される。ここで、2次元の画像データを表わすために、In(x, y) として表わす(xは画像の主走査方向のアドレス、yは副走査方向のアドレスを示す)。
次に、この入力データ In(x, y) が、整数変換部103及び小数変換部102へ入力される。整数変換部102は図6に示されるようなテーブルを保持し、入力データ In(x, y) に応じた値に整数部変換値 ip(x, y) を加算器106と整数化部104へ出力する。
図6は、図1に示した画像処理装置に用いられる、入力値と理想出力値とを格納したテーブルの一例である。
同様に、小数変換部102は図7に示されるようなテーブルを保持し、入力データ In(x, y) に応じた値に小数部変換値 dp(x, y) を2値化部105と整数化部104へ出力する。
図7は、図1に示した画像処理装置に用いられる、入力値と整数部出力値とを格納したテーブルの一例である。
整数化部104は、整数変換部103より入力される整数部変換値 ip(x, y) と小数変換部102より入力される小数部変換値 dp(x, y) より整数化値 i(x, y) を作成して閾値設定部108へ出力する。
ここで、小数変換部102より入力される小数部変換値 dp(x, y) が0でなければ整数変換部103より入力される整数部変換値 ip(x, y) を1加算した値を整数化値 i(x, y) とし、小数部変換値 dp(x, y) が0であれば整数変換部103より入力される整数部変換値 ip(x, y) を整数化値 i(x, y) とする。
閾値設定部108は、図10に示すような、整数化部104より入力される整数化値 i(x, y) の入力値に応じた閾値群 thr(x, y) を設定して、閾値群 thr(x, y) を比較判定109へ出力する。
図10は、図1に示した画像処理装置における入力値と閾値との関係を示す図である。図10において、横軸は入力値を示し、縦軸は閾値を示す。
ここで、閾値群 thr(x, y) とは、ドットoffと小ドットの判定に用いる第1閾値 thr1(x, y) と、小ドットと大ドットの判定に用いる第2閾値 thr2(x, y) からなる。
2値化部105は、図9に示す閾値を保持している。入力データ In(x, y) のアドレス (x, y) に応じた2値化閾値 bt(x, y) と小数変換部102より入力される小数部変換値 dp(x, y) とを用いて数式(1)に従い2値化する。
Figure 2010136237
2値化した結果の小数部二値 b(x, y) を加算器106へ出力する。
加算器106は、整数変換部103より入力される整数部変換値 ip(x, y) と、2値化部105より入力される小数部二値 b(x, y) と、誤差メモリ107から入力される誤差成分 E(x, y) とを加算し、補正データ C(x, y) を計算し、補正データ C(x, y) を比較判定部109と減算器110へ出力する。
比較判定部109は、加算器106から入力される補正データ C(x, y) と、閾値設定部108から入力される閾値群 thr(x, y) とに基づいて数式(2)のように出力値 Out(x, y) を決定する。
Figure 2010136237
ここで閾値群 thr(x, y) は、ドットoffと、小ドットの出力判定閾値 thr1(x, y) と、小ドットと大ドットの出力判定閾値 thr2(x, y) とからなるものである。
この Out(x, y) が出力端子112から画像出力装置303に対して出力される。
また、出力値 Out(x, y) は、減算器110に入力される。減算器110は、補正データ C(x, y) と、出力値 Out(x, y) とから次式(3)に示すように減算し、現画素で発生した誤差 e(x, y) が算出される。この減算器110は、誤差 e(x, y) を誤差拡散部111へ出力する。
e(x, y) = C(x, y) − Out(x, y) (3)
次に誤差拡散部111では予め設定された拡散係数に基づいて、誤差 e(x, y) を配分して誤差メモリ107に蓄積されている誤差データ E(x, y) に加算していく。ここで例えば拡散係数として図12に示したような係数を用いた場合、誤差拡散部111では下記の数式(4)〜(7)に示すような処理を行う。
E(x+1, y) = E(x+1, y) + e(x, y) × 7/16 (4)
E(x−1, y+1)= E(x−1, y+1) + e(x, y) × 5/16 (5)
E(x, y+1)= E(x, y+1) + e(x, y) × 3/16 (6)
E(x+1, y+1)= E(x+1, y+1) + e(x, y) × 1/16 (7)
以上のように図1の構成によって、画像処理装置302における2値誤差拡散処理が行われる。
次に、このような処理によりなぜ多値誤差拡散処理でドットゲインに対して効果があるのかについて説明する。
今、図6に示すような実数値へのγ変換を行うことができたときドットゲインを考慮した狙いとなる明度または濃度を表現することができるとする。図7に示す変換テーブルは図6に示す変換テーブルの整数部の値に変換するものである。また、図8に示す変換テーブルは、図6に示す変換テーブルの小数点以下の値を図9に示すディザのマトリクスサイズ256(16×16)で乗算し、小数点以下を切り捨てた値に変換するものである。
図8の変換テーブルにおける階調値1の変換結果は 133 となっている。この値133を図9に示すディザで2値化すると、ディザマトリクスサイズ256画素のうち133画素は“1”を出力し、123画素は“0”となる。この256画素の2値化結果に対する平均値は0.52となる。誤差拡散処理に平均化作用があるので、小数点以下の部分を面積階調する画素数で乗算した値で保持すれば、実数のγ変換を必要としない。
図1では小数点以下の値を面積階調表現するのにディザ処理を使用した。面積階調を行えばよいので誤差拡散であってもかまわないが、ディザ処理のほうが高速に処理できるので好ましい。また、用いるディザは誤差拡散部104と干渉してモアレを生じないようにするためにも集中系のディザよりも分散系ディザが好ましい。分散系ディザとして特に Bayer ディザのディザマトリクスサイズが小さくすみ、省メモリとなって好ましい。
図8の係数では図6に示す変換テーブルの小数点以下の値を図9に示すディザのマトリクスサイズ256(16×16)で乗算し、小数点以下を切り捨てた値にしてあるが、四捨五入した値とすれば割り切り誤差の影響を少なくなって好ましい。
本方式では面積階調の出力値を「0」及び「1」の2値とした。ディザマトリクスを修正し3値・4値ディザを用いて面積階調を行うこともできる。しかしながら3値・4値とすると、誤差拡散部104と干渉して、好ましからざるテクスチャを出力することがあるため小数部の面積階調した結果は、周波数空間で高周波となる特性が好ましく、実空間では「0」及び「1」の2値がもっとも好ましい画像となる。
ディザマトリクスのサイズを大きくすればするほど小数部で表現可能な値が細かくなる。ディザマトリクスサイズを大きくすると、ディザを保持する2値化部104のメモリが大きくなってしまい好ましくない。省メモリとして2×2の場合は階調表現できる小数点のステップは 0.25 単位となってしまう。
インクジェットプリンタで普通紙に印字する場合、紙白部とインクを全面に出力した箇所との明度差が、インクジェット専用紙に出力する場合に比べて少ない。このような場合では 0.25 ステップで階調表現するのではドットゲインを考慮して狙いとなる明度または濃度を表現する値に変換することが難しい。
そこでディザマトリクスサイズは4×4、2×8、または8×2以上であることが好ましい。
今、階調値 127 が入力されたとき、図6に示す理想出力値が 127.5 であったとして説明する。
図11は、図2に示した画像記録装置によるドットの概念図である。
図11の大小ドットの階調値をそれぞれ 255・127 としてあり、階調値1から 127 まではドットoffと小ドットの混在で階調表現し、階調値 128 から階調値 255 までは小ドットと大ドットの混在で階調表現する区間である。理想出力値が 127.5 であれば、整数変換部103・小数変換部102・2値化部104による変換値は、128 画素は 127 に、128 画素は 128 に変換される。
単純な3値誤差拡散の閾値を用いた場合、整数変換部103・小数変換部102・2値化部104による変換値が 127 となった画素はドットoffと小ドットを出力し、変換値が 128 となった画素は小ドットと大ドットを出力することになり、ドットoff・小ドット・大ドットが混在することとなる。階調表現としては問題ないが、画質的に好ましくない。
閾値設定部107が図10のような入力値に応じて閾値群 thr(x, y) を出力するとき、入力データ In(x, y) の理想出力値が 127.5 であったとして説明する。
閾値群 thr(x, y) のドットoffと小ドットの出力判定閾値 thr1(x, y)=0を出力する。理想出力値が 127.5 であるから、thr1(x, y)の値0と比較してドットoffを出力することはないため、出力される画像は小ドットと中ドットで階調表現されることとなる。このように、入力値に応じて閾値群を設定すれば多値誤差拡散において複数種のドットが混在することなく画質的に好ましい結果となる。
整数化部104は、小数変換部102より入力される小数部変換値 dp(x, y) が「0」でなければ整数変換部103より入力される整数部変換値 ip(x, y) を1加算した値を整数化値 i(x, y) とすることで、入力データ In(x, y) に応じた理想的な階調変換後の実数値の小数点以下を切り上げた値に変換することと同じになる。小数部変換値 dp(x, y) のアドレスによって小数部二値 b(x, y) は「0」・「1」と異なる値となっていたが、整数化部104により入力データ In(x, y) に一意に応じた閾値を得ることができる。
単版であれば本願発明と 特許文献5に記載の発明との違いはない。CMYKと多数の版を処理するとき、特許文献5に記載の発明では、図1における小数変換部102、整数変換部103、及び閾値設定部108を版の数だけ用意しなければならない。
これに対して本願発明では、小数変換部102、及び整数変換部103を版の数だけ用意するだけでよく閾値設定部108はすべての版で共通に設定することができる。CMYKと多数の版を処理するとき、Y版だけ3値、CMK版は4値といった版によって量子化する値が異なるのであれば特許文献5に記載の発明のほうが好ましい。CMYKと版が異なっても量子化する値が同一であるならば本願発明のほうが閾値設定部108を版で共通化できるので省メモリとなり好ましい。
図14は、図1に示した画像処理装置における動作を示すフローチャートの一例である。
多値(M値)画像データを、多値誤差拡散法または多値平均誤差最小法を用いてN値(M>N>2)に量子化する画像処理装置であって、入力データを所望する濃度または明度となる理想的な階調変換後の実数値を表現するために、
まず、画像データを入力する(ステップS1)。
理想的な階調変換後の実数値における整数部としての整数変換部103は通常のγ変換を行う(ステップS2)。
理想的な階調変換後の実数値における小数部としての小数変換部102は面積階調で表現する(ステップS3)。
加算器106及び整数化部104は、通常のγ変換で得られる値と面積階調で表現する値とを加算して理想的な階調変換値に相当する整数化値を得る(ステップS4)。
比較判定部109、減算器110、誤差拡散部111、誤差メモリ107、及び加算器106は、整数化値に周辺誤差を加算して補正値を得る(ステップS5)。
閾値設定部108は、理想的な階調変換値に相当する値に応じたN値化用のN−1種の閾値を設定する(ステップS6)。
比較判定部109は、補正値とN−1種の閾値とでN値化する(ステップS7)。
〔その他の実施形態〕
実施形態1において図11に示すような大小ドットによる3値誤差拡散で説明しているが、図13に示すような濃淡インクを用いた3値誤差拡散でもかまわない。
図13は、図2に示した画像記録装置による他のドットの概念図である。
また、実施形態1においては3値誤差拡散で説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく4値・5値誤差拡散であってもかまわない。
また、本発明は、誤差拡散処理に対するものであったが、同じように平均誤差最小法にも適用できる。
また、本発明は、インクジェットを用いて説明してきたが、電子写真・グラビア印刷などの一般的な多値出力が可能なプロッタに適用できる。
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ,インタフェース機器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPU:Central Processing UnitやMPU:Micro Processing Unit)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになる。
プログラムコードの一例を以下に示す。
多値(M値)画像データを、多値誤差拡散法または多値平均誤差最小法を用いてN値(M>N>2)に量子化する画像処理装置の制御処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
(1)入力データを所望する濃度または明度となる理想的な階調変換後の実数値を表現するために、
(2)理想的な階調変換後の実数値における整数部としての整数変換部103は通常のγ変換を行う工程のコードと、
(3)理想的な階調変換後の実数値における小数部としての小数変換部102は面積階調で表現する工程のコードと、
(4)通常のγ変換で得られる値と面積階調で表現する値とを加算器106で加算して理想的な階調変換値に相当する整数化値を得る工程のコードと、
(5)整数化値に周辺誤差を加算器106で加算して補正値を得る工程のコードと、
(6)理想的な階調変換値に相当する値に応じたN値化用のN−1種の閾値を閾値設定部108で設定する工程のコードと、を備え、
(7)補正値とN−1種の閾値とでN値化する。
プログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM(Read Only Memory)などを用いることができる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
以上により本発明の実施の形態について説明した。なお、上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々変形実施が可能である。
<発明の効果>
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、誤差拡散における階調変換において多値誤差拡散における階調変換において、理想的な階調値の小数点以下を面積階調とすることで、ドットゲインによる画質劣化問題を解決し、かつ、入力値に応じた閾値を設定することで、多値誤差拡散において階調性の向上と多値切り替わり部における画質劣化問題と省メモリ化を実現して良好な画質の出力画像結果を得ることができる。
本発明によれば、多値(M値)画像データを、多値誤差拡散または多値平均誤差最小法を用いてN値(M>N>2)に量子化する画像処理装置であって、入力データを所望する濃度、または明度となるよる理想的な階調変換後の実数値の表現するために、理想的な階調変換後の実数値における整数部は通常のγ変換を行う手段を有し、理想的な階調変換後の実数値における小数部は面積階調で表現する手段を有し、通常のγ変換で得られる値と面積階調で表現する値を加算する手段を有し、理想的な階調変換値に相当する値に応じたN値化用のN−1種の閾値を設定する手段を有することで多値誤差拡散においてドットゲインによる画質劣化問題と多値切り替わり部における画質劣化問題と省メモリ化を実現することができる。
本発明によれば、前記面積階調はディザ処理により表現することにより省メモリでかつ高速にドットゲインによる画質劣化問題を解消することができる。
本発明によれば、小数部を前記ディザ処理のマトリクスサイズで乗算した値を四捨五入した値、または小数点以下切捨てた値を階調ごとに記憶するLUT(Look Up Table)を有することでドットゲインによる画質劣化問題を解消することができる。
本発明によれば、分散系のディザを用いることで後段の誤差拡散処理との干渉を抑えることができる。
本発明によれば、Bayer ディザを用いることで後段の誤差拡散処理との干渉を抑え、かつ省メモリで設計することができる。
本発明によれば、面積階調はLUTに記憶してある値をディザで2値化して得られる0または1の値とすることで後段の誤差拡散処理との干渉を抑えることができる。
本発明によれば、理想的な階調変換値に相当する値は、理想的な階調変換後の実数値における小数部が0でないとき、理想的な階調変換後の実数値における整数部は通常のγ変換後の値に1を加算した値とすることで多値誤差拡散においてドットゲインによる画質劣化問題と多値切り替わり部における画質劣化問題とを解決し、省メモリ化を実現することができる。
図3に示す本実施形態の画像処理装置302の構成を示すブロック図の一例である。 本発明の実施の形態における画像記録装置の構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態の画像処理装置を用いて構成される画像入出力システムの構成の一例を示す図である。 図2に示した画像記録装置に用いられるインクジェットヘッドの一例を示す外観斜視図である。 図4に示したインクジェットヘッドの他の一例を示す外観斜視図である。 図1に示した画像処理装置に用いられる、入力値と理想出力値とを格納したテーブルの一例である。 図1に示した画像処理装置に用いられる、入力値と整数部出力値とを格納したテーブルの一例である。 図6に示す変換テーブルの小数点以下の値を図9に示すディザのマトリクスサイズ256(16×16)で乗算し、小数点以下を切り捨てた値に変換するための変換テーブルの一例である。 ディザのマトリクスサイズ256(16×16)である。 図1に示した画像処理装置における入力値と閾値との関係を示す図である。 図2に示した画像記録装置によるドットの概念図である。 拡散係数の一例である。 図2に示した画像記録装置による他のドットの概念図である。 図1に示した画像処理装置における動作を示すフローチャートの一例である。
符号の説明
101 入力端子
102 小数変換部
103 整数変換部
104 整数化部
105 2値化部
106 加算器
107 誤差メモリ
108 閾値設定部
109 比較判定部
110 減算器
111 誤差拡散部
112 出力端子

Claims (19)

  1. 多値(M値)画像データを、多値誤差拡散法または多値平均誤差最小法を用いてN値(M>N>2)に量子化する画像処理装置であって、
    入力した多値(M値)画像データを所望する濃度または明度となる理想的な階調変換後の実数値を表現するために、
    前記理想的な階調変換後の実数値における整数部は通常のγ変換を行う手段を有し、
    前記理想的な階調変換後の実数値における小数部は面積階調で表現する手段を有し、
    前記通常のγ変換で得られる値と前記面積階調で表現する値とを加算して理想的な階調変換値に相当する整数化値を得る手段を有し、
    前記整数化値に周辺誤差を加算して補正値を得る手段を有し、
    前記理想的な階調変換値に相当する値に応じたN値化用のN−1種の閾値を設定する手段を有し、
    前記補正値と前記N−1種の閾値とでN値化することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記面積階調は、ディザ処理により表現することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記小数部を前記ディザ処理のマトリクスサイズで乗算した値を四捨五入した値、または小数点以下切捨てた値を階調ごとに記憶するLUTを有することを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。
  4. 前記ディザ処理は、分散系のディザを用いることを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。
  5. 前記ディザ処理は、Bayer ディザを用いることを特徴とする請求項1、2、または4記載の画像処理装置。
  6. 前記面積階調は、前記LUTに記憶してある値を前記ディザで2値化して得られる0または1の値であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項記載の画像処理装置。
  7. 前記理想的な階調変換値に相当する値は、前記理想的な階調変換後の実数値における小数部が0でないとき、前記理想的な階調変換後の実数値における整数部は通常のγ変換後の値に1を加算した値であることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項記載の画像処理装置。
  8. 多値(M値)画像データを、多値誤差拡散法または多値平均誤差最小法を用いてN値(M>N>2)に量子化する画像記録装置であって、
    入力した多値(M値)画像データを所望する濃度または明度となる理想的な階調変換後の実数値を表現するために、
    前記理想的な階調変換後の実数値における整数部は通常のγ変換を行う手段を有し、
    前記理想的な階調変換後の実数値における小数部は面積階調で表現する手段を有し、
    前記通常のγ変換で得られる値と前記面積階調で表現する値とを加算して理想的な階調変換値に相当する整数化値を得る手段を有し、
    前記整数化値に周辺誤差を加算して補正値を得る手段を有し、
    前記理想的な階調変換値に相当する値に応じたN値化用のN−1種の閾値を設定する手段を有し、
    前記補正値と前記N−1種の閾値とでN値化することを特徴とする画像記録装置。
  9. 前記面積階調は、ディザ処理により表現することを特徴とする請求項8記載の画像記録装置。
  10. 前記小数部を前記ディザ処理のマトリクスサイズで乗算した値を四捨五入した値、または小数点以下切捨てた値を階調ごとに記憶するLUTを有することを特徴とする請求項8または9記載の画像記録装置。
  11. 前記ディザ処理は、分散系のディザを用いることを特徴とする請求項8または9記載の画像記録装置。
  12. 前記ディザ処理は、Bayer ディザを用いることを特徴とする請求項8、9、または11記載の画像記録装置。
  13. 前記面積階調は、前記LUTに記憶してある値を前記ディザで2値化して得られる0または1の値であることを特徴とする請求項8から12のいずれか一項記載の画像記録装置。
  14. 前記理想的な階調変換値に相当する値は、前記理想的な階調変換後の実数値における小数部が0でないとき、前記理想的な階調変換後の実数値における整数部は通常のγ変換後の値に1を加算した値であることを特徴とする請求項8から13のいずれか一項記載の画像記録装置。
  15. 濃淡インクを用いることを特徴とする請求項8から14のいずれか一項記載の画像記録装置。
  16. 多値(M値)画像データを、多値誤差拡散法または多値平均誤差最小法を用いてN値(M>N>2)に量子化する画像処理方法であって、
    入力した多値(M値)画像データを所望する濃度または明度となる理想的な階調変換後の実数値を表現するために、
    前記理想的な階調変換後の実数値における整数部は通常のγ変換を行い、
    前記理想的な階調変換後の実数値における小数部は面積階調で表現し、
    前記通常のγ変換で得られる値と前記面積階調で表現する値とを加算して理想的な階調変換値に相当する整数化値を得、
    前記整数化値に周辺誤差を加算して補正値を得、
    前記理想的な階調変換値に相当する値に応じたN値化用のN−1種の閾値を設定し、
    前記補正値と前記N−1種の閾値とでN値化することを特徴とする画像処理方法。
  17. 多値(M値)画像データを、多値誤差拡散法または多値平均誤差最小法を用いてN値(M>N>2)に量子化する画像記録方法であって、
    入力した多値(M値)画像データを所望する濃度または明度となる理想的な階調変換後の実数値を表現するために、
    前記理想的な階調変換後の実数値における整数部は通常のγ変換を行い、
    前記理想的な階調変換後の実数値における小数部は面積階調で表現し、
    前記通常のγ変換で得られる値と前記面積階調で表現する値とを加算して理想的な階調変換値に相当する整数化値を得、
    前記整数化値に周辺誤差を加算して補正値を得、
    前記理想的な階調変換値に相当する値に応じたN値化用のN−1種の閾値を設定し、
    前記補正値と前記N−1種の閾値とでN値化し、
    前記N値に基づいて用紙に記録することを特徴とする画像記録方法。
  18. 多値(M値)画像データを、多値誤差拡散法または多値平均誤差最小法を用いてN値(M>N>2)に量子化する画像処理装置の制御処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    入力した多値(M値)画像データを所望する濃度または明度となる理想的な階調変換後の実数値を表現するために、
    前記理想的な階調変換後の実数値における整数部は通常のγ変換を行う工程のコードと、
    前記理想的な階調変換後の実数値における小数部は面積階調で表現する工程のコードと、
    前記通常のγ変換で得られる値と前記面積階調で表現する値とを加算して理想的な階調変換値に相当する整数化値を得る工程のコードと、
    前記整数化値に周辺誤差を加算して補正値を得る工程のコードと、
    前記理想的な階調変換値に相当する値に応じたN値化用のN−1種の閾値を設定する工程のコードと、を備え、
    前記補正値と前記N−1種の閾値とでN値化することを特徴とするプログラム。
  19. 請求項18に記載のプログラムを記憶したことを特徴とする記憶媒体。
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