JP2006051696A - 印刷制御装置、印刷装置、印刷制御方法、プログラム及びデータ構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷速度を優先して低解像度の印刷データを選択すると、印刷品質が劣化するのを避け得ない。
【解決手段】濃度の異なるk種類(kは、2以上の自然数)のインクに対応したk列以上のノズル列を有する印刷ヘッドを制御する印刷制御装置に、(a)ノズルピッチに対して1/n(nは、2以上の自然数)の解像度を有する印刷データが与えられたか否か判定する解像度判定部と、(b)解像度判定部で肯定結果が得られた場合、各画素に対応する量子化値に、n行×n列のドットで構成される出力パターンであって、各ドットに濃度の異なるk種類のインクのいずれか一つ又は不吐出を対応付けた出力パターンを割り当てる出力パターン割当部とを搭載する。
【選択図】図10
【解決手段】濃度の異なるk種類(kは、2以上の自然数)のインクに対応したk列以上のノズル列を有する印刷ヘッドを制御する印刷制御装置に、(a)ノズルピッチに対して1/n(nは、2以上の自然数)の解像度を有する印刷データが与えられたか否か判定する解像度判定部と、(b)解像度判定部で肯定結果が得られた場合、各画素に対応する量子化値に、n行×n列のドットで構成される出力パターンであって、各ドットに濃度の異なるk種類のインクのいずれか一つ又は不吐出を対応付けた出力パターンを割り当てる出力パターン割当部とを搭載する。
【選択図】図10
Description
発明の一つの形態は、インク吐出方式の印刷装置を制御する印刷制御装置に関する。また、発明の一つの形態は、印刷制御装置を搭載する印刷装置に関する。また、発明の一つの形態は、印刷制御機能を提供する印刷制御方法に関する。また、発明の一つの形態は、印刷制御機能を実現するプログラムに関する。また、発明の一つの形態は、印刷制御機能を実現するデータ構造に関する。
昨今、インクジェット方式の印刷装置には、非常に高い印刷品質が要求されている。例えば、銀塩写真と同等の印刷品質が要求される。
これに伴い、1画素を構成する最小単位としてのドット径は、非常に小さくなっている。また、階調表現の向上と粒状感の低減のため、濃度の異なる複数種類のインクが用いられている。
特開2003−237111号公報
特開2002−171407号公報
特開2001−225488号公報
これに伴い、1画素を構成する最小単位としてのドット径は、非常に小さくなっている。また、階調表現の向上と粒状感の低減のため、濃度の異なる複数種類のインクが用いられている。
前述したように、既存の印刷技術は、画像を非常に高い印刷品質で印刷するのに十分な技術水準に達している。
しかし、一般に高い印刷品質を実現するには、解像度の高い印刷データと、非常に長い印刷時間とを必要とする。従って、印刷時間の短縮が要求される場合には、印刷データの解像度を低下させることが多い。
図1に、2種類の解像度に対応する各画素のドット構成例を示す。図1(A)は、ノズルピッチから定まる解像度で印刷した場合の印刷結果に対応する。図1(B)は、ノズルピッチの1/2の解像度で印刷した場合の印刷結果に対応する。
しかし、一般に高い印刷品質を実現するには、解像度の高い印刷データと、非常に長い印刷時間とを必要とする。従って、印刷時間の短縮が要求される場合には、印刷データの解像度を低下させることが多い。
図1に、2種類の解像度に対応する各画素のドット構成例を示す。図1(A)は、ノズルピッチから定まる解像度で印刷した場合の印刷結果に対応する。図1(B)は、ノズルピッチの1/2の解像度で印刷した場合の印刷結果に対応する。
図2に、濃度の異なる2種類のインクを用いた印刷例を示す。なお、図2は、ノズルピッチが600dpiの印刷ヘッドを用い、300dpiの解像度を有する印刷データを印刷した場合の印刷例である。
図2において各画素の階調は、ドット無し、低濃度インクによるドット、高濃度インクによるドットの3種類で表現されている。すなわち、印刷データに3値の誤差拡散処理を適用する場合について表している。なお、図3に、図2に示す印刷結果の一部領域を拡大して示す。
図2において各画素の階調は、ドット無し、低濃度インクによるドット、高濃度インクによるドットの3種類で表現されている。すなわち、印刷データに3値の誤差拡散処理を適用する場合について表している。なお、図3に、図2に示す印刷結果の一部領域を拡大して示す。
既存の技術では、印刷データの解像度の違いによらず、最大解像度の印刷データを処理する場合と同じ信号処理が適用される。すなわち、画素サイズの違いによらず、3値の誤差拡散処理の結果が対応付けられる。
参考のため、図4(A)に、誤差拡散後の量子化値に割り当てるドット割当テーブル(3階調用)の例を示す。
図4(A)の場合、出力パターンの上位4ビット(B7〜B4)が低濃度インクに対応し、下位4ビット(B3〜B0)が高濃度インクに対応する。
参考のため、図4(A)に、誤差拡散後の量子化値に割り当てるドット割当テーブル(3階調用)の例を示す。
図4(A)の場合、出力パターンの上位4ビット(B7〜B4)が低濃度インクに対応し、下位4ビット(B3〜B0)が高濃度インクに対応する。
図表を構成する数値“0”はドット無しを、数値“1”はドット有りを意味する。図4(B)に量子化値が“1”の場合のドットパターンを、図4(C)に量子化値が“2”の場合のドットパターンを示す。
ここで、量子化値“1”は低濃度ドット(4つのドット全てが低濃度のドット)に対応し、量子化値“2”は高濃度ドット(4つのドット全てが低濃度のドット)に対応する。
ここで、量子化値“1”は低濃度ドット(4つのドット全てが低濃度のドット)に対応し、量子化値“2”は高濃度ドット(4つのドット全てが低濃度のドット)に対応する。
このように、ノズルピッチが600dpiの印刷ヘッドを用いて、300dpiの解像度で印刷する場合、4つのドットで形成される1画素に対して3値の出力パターンが割り当てられる。
すなわち、ドット無し、低濃度ドット、高濃度ドットの3種類の出力パターンが割り当てられる。
すなわち、ドット無し、低濃度ドット、高濃度ドットの3種類の出力パターンが割り当てられる。
この場合、1画素のサイズは高解像度の印刷サイズの4倍となる。結果として、低解像度の印刷データを用いた場合、印刷結果に粒状感や疑似輪郭が現れ易くなる。
このように従来装置の場合には、要求する印刷品質と印刷データの解像度とが一対一の関係にある。
従って、印刷速度を優先して低解像度の印刷データを選択することは、印刷品質の劣化を許容することと同意であった。
このように従来装置の場合には、要求する印刷品質と印刷データの解像度とが一対一の関係にある。
従って、印刷速度を優先して低解像度の印刷データを選択することは、印刷品質の劣化を許容することと同意であった。
本発明者は、以上の事実認識に基づき、以下の技術手法を提案する。
発明の一つの形態である印刷制御装置として、(a)ノズルピッチに対して1/n(nは、2以上の自然数)の解像度を有する印刷データが与えられたか否か判定する解像度判定部と、(b)解像度判定部で肯定結果が得られた場合、各画素に対応する量子化値に、n行×n列のドットで構成される出力パターンであって、各ドットに濃度の異なるk種類のインクのいずれか一つ又は不吐出を対応付けた出力パターンを割り当てる出力パターン割当部とを有するものを提案する。
発明の一つの形態である印刷制御装置として、(a)ノズルピッチに対して1/n(nは、2以上の自然数)の解像度を有する印刷データが与えられたか否か判定する解像度判定部と、(b)解像度判定部で肯定結果が得られた場合、各画素に対応する量子化値に、n行×n列のドットで構成される出力パターンであって、各ドットに濃度の異なるk種類のインクのいずれか一つ又は不吐出を対応付けた出力パターンを割り当てる出力パターン割当部とを有するものを提案する。
ここでの印刷制御装置には、濃度の異なるk種類(kは、2以上の自然数)のインクに対応したk列以上のノズル列を有する印刷ヘッドを制御するものを適用する。
この印刷制御装置では、ノズルピッチに対して1/nの解像度の印刷データが与えられた場合でも、ノズルピッチと同じ解像度の印刷データが与えられたのと同等の階調表現を可能とする出力パターンを割り当てる手法を採用する。
すなわち、1つの画素にn×n個のドットを対応付け、各ドットを濃度の異なるインクで打ち分けることで、多値多階調を表現する手法を採用する。
この印刷制御装置では、ノズルピッチに対して1/nの解像度の印刷データが与えられた場合でも、ノズルピッチと同じ解像度の印刷データが与えられたのと同等の階調表現を可能とする出力パターンを割り当てる手法を採用する。
すなわち、1つの画素にn×n個のドットを対応付け、各ドットを濃度の異なるインクで打ち分けることで、多値多階調を表現する手法を採用する。
なお、印刷制御装置には、出力パターンの部分データであってk種類のインクに対応するデータ部分を、それぞれ対応するノズル列に分配する分配部を搭載することが望ましい。分配部は、出力パターン割当部の中に配置しても良く、出力パターン割当部の後段に配置しても良い。
分配部の搭載により、インクの濃度別にk個の出力パターン割当部を配置せずに済む。すなわち、k種類のインクに対する回路構成を共通化できる。その分、回路規模を縮小でき、同時に回路構成の簡略化を実現できる。
分配部の搭載により、インクの濃度別にk個の出力パターン割当部を配置せずに済む。すなわち、k種類のインクに対する回路構成を共通化できる。その分、回路規模を縮小でき、同時に回路構成の簡略化を実現できる。
また、印刷制御装置には、カラー印刷用の各色及び黒色の各信号系について出力パターン割当部を配置することが望ましい。カラー印刷用の各色とは、一般にシアン系、マゼンタ系及びイエロー系の3色をいう。カラー印刷用の各色についても、前述した出力パターン割当部濃度を適用することにより、解像度の低い印刷データを階調表現力の高い形態で印刷することが可能となる。
また、印刷制御装置には、ノズルピッチに対して1/nの解像度を有する印刷データの付属情報にn倍の解像度による印刷が指示されている場合に、出力パターン割当部による出力パターンの割り当てを選択する付属情報判定部を搭載することが望ましい。付属情報判定部の採用により、ユーザーによる印刷品質の選択を実現できる。
なお、前述した技術は印刷制御装置に限らず、印刷装置、印刷制御方法、プログラム及び出力パターンのデータ構造としても実現できる。
なお、前述した技術は印刷制御装置に限らず、印刷装置、印刷制御方法、プログラム及び出力パターンのデータ構造としても実現できる。
発明に係る技術手法を用いれば、印刷ヘッドが再現可能な最大解像度に比して低解像度の印刷データが外部装置(情報処理装置)から与えられた場合でも、階調表現力の高い印刷結果を得ることができる。
また、出力パターンの割当処理までは、低解像度の印刷データを直接処理できる。このため、通信負荷や信号処理負荷が小さくて済む。結果的に、印刷時間の短縮を実現できる。
また、出力パターンの割当処理までは、低解像度の印刷データを直接処理できる。このため、通信負荷や信号処理負荷が小さくて済む。結果的に、印刷時間の短縮を実現できる。
以下、発明に係る技術手法の実施形態例を説明する。
なお、本明細書で特に図示又は記載されない部分には、当該技術分野の周知又は公知技術を適用する。
また以下に説明する実施形態は、発明の一つの実施形態であって、これらに限定されるものではない。
なお、本明細書で特に図示又は記載されない部分には、当該技術分野の周知又は公知技術を適用する。
また以下に説明する実施形態は、発明の一つの実施形態であって、これらに限定されるものではない。
(1)印刷ヘッドの構成例
まず、印刷ヘッドの構成を簡単に説明する。この実施例では、インクジェット方式の印刷ヘッドについて説明する。
印刷ヘッドは、印刷装置の本体(筐体)に対して着脱できるものを使用する。印刷ヘッドには、インクを装填したインクカートリッジを着脱するためのスロットが形成されている。各スロットの底部には、インクをノズルに導くための開口が形成されている。開口は、流路を通じて対応するノズル群と接続されている。従って、インクは、インクカートリッジから開口及び流路を通じてノズル群に供給される。
まず、印刷ヘッドの構成を簡単に説明する。この実施例では、インクジェット方式の印刷ヘッドについて説明する。
印刷ヘッドは、印刷装置の本体(筐体)に対して着脱できるものを使用する。印刷ヘッドには、インクを装填したインクカートリッジを着脱するためのスロットが形成されている。各スロットの底部には、インクをノズルに導くための開口が形成されている。開口は、流路を通じて対応するノズル群と接続されている。従って、インクは、インクカートリッジから開口及び流路を通じてノズル群に供給される。
図5(A)に、この実施例で使用する印刷ヘッドのノズル面1の一例を示す。図5(A)は、印刷ヘッドがラインヘッド構成の場合である。ノズル面1には、被記録媒体の移動方向に2列のノズル群N1、N2を配置する。各ノズル群には、ノズル1Aが、規定のピッチ(この実施例では、600dpiとする。)で印刷幅と同じ長さに亘って形成されている。
実施例の場合、ノズル群N1から低濃度の黒インクが吐出され、ノズル群N2から高濃度の黒インクが吐出される。以下、低濃度の黒インクを淡インク、高濃度の黒インクを濃インクと呼ぶ。
実施例の場合、ノズル群N1から低濃度の黒インクが吐出され、ノズル群N2から高濃度の黒インクが吐出される。以下、低濃度の黒インクを淡インク、高濃度の黒インクを濃インクと呼ぶ。
図5(B)に、画素とノズルとの対応関係の一例を示す。図5(B)は、ノズルピッチの半分、すなわち300dpiで画素を形成する場合を表している。破線で囲まれた範囲が1画素に対応する。この場合、1画素は4つのドットで形成される。4つのドットは、ノズル群N1及びN2のいずれか一方又は両方を用いて形成される。
勿論、ノズルのピッチと同じ解像度で1画素を形成する場合には、1画素は1つのドットで形成される。
勿論、ノズルのピッチと同じ解像度で1画素を形成する場合には、1画素は1つのドットで形成される。
(2)出力パターン例
図6に、本実施例で使用する出力パターン例を示す。図6は、濃淡2種類のインクを吐出可能なラインヘッド(図5)を用い、ノズルピッチの1/2の解像度を有する画像を被記録媒体上に形成する場合を前提とする。
この場合、1画素は、縦横それぞれ2ドットで表される。すなわち、1画素は、4つのドットのマトリクス配置として形成される。
各ドットには、濃淡2種類のインクのうちいずれか一つ又は不吐出を割り当てる。すなわち、1つのドットは、濃淡2種類のインクで同時に形成されることはないものとする。さらに換言すると、濃淡2種類のインクは、各ドットを単一のインクで排他的に形成する。
図6に、本実施例で使用する出力パターン例を示す。図6は、濃淡2種類のインクを吐出可能なラインヘッド(図5)を用い、ノズルピッチの1/2の解像度を有する画像を被記録媒体上に形成する場合を前提とする。
この場合、1画素は、縦横それぞれ2ドットで表される。すなわち、1画素は、4つのドットのマトリクス配置として形成される。
各ドットには、濃淡2種類のインクのうちいずれか一つ又は不吐出を割り当てる。すなわち、1つのドットは、濃淡2種類のインクで同時に形成されることはないものとする。さらに換言すると、濃淡2種類のインクは、各ドットを単一のインクで排他的に形成する。
このとき、1画素は、15階調の出力パターンとして表すことができる。
レベル0は、インクの不吐出に対応する。また、レベル1〜4は、淡インクの1ドット〜4ドットに対応する。また、レベル5〜レベル8は、濃インクの1ドットと淡インクの0ドット〜3ドットの組み合わせに対応する。また、レベル9〜レベル11は、濃インクの2ドットと淡インクの0ドット〜2ドットに対応する。また、レベル12とレベル13は、濃インクの3ドットと淡インクの0ドット又は1ドットに対応する。また、レベル14は、濃インクの4ドットに対応する。
レベル0は、インクの不吐出に対応する。また、レベル1〜4は、淡インクの1ドット〜4ドットに対応する。また、レベル5〜レベル8は、濃インクの1ドットと淡インクの0ドット〜3ドットの組み合わせに対応する。また、レベル9〜レベル11は、濃インクの2ドットと淡インクの0ドット〜2ドットに対応する。また、レベル12とレベル13は、濃インクの3ドットと淡インクの0ドット又は1ドットに対応する。また、レベル14は、濃インクの4ドットに対応する。
ここで、レベル0は、最も薄い濃度を表現する画素に用いられる。レベルが上がるほど、各画素の濃度は増加し、レベル14は、最も濃い濃度を表現するのに用いられる。すなわち、レベル0が最も明るい画素に対応し、レベル14が最も暗い画素に対応する。
かかるドット配置とインク濃度の組み合わせにより、以下の効果が期待される。
まず、レベル1の画素を構成するドットは、画素に対する面積比が1/4となる。このため、ドットの周囲に1画素の3/4の空間を形成することができる。
かかるドット配置とインク濃度の組み合わせにより、以下の効果が期待される。
まず、レベル1の画素を構成するドットは、画素に対する面積比が1/4となる。このため、ドットの周囲に1画素の3/4の空間を形成することができる。
従って、レベル1の階調表現においては、いかなる場合にもドットが隣接して繋がるという事態が起こり得ない。すなわち、必ず3ドット分以上の空間を確保した状態で、ドットを分散して配置できる。
結果的に、画素密度が高くなるほど均一なドット密度を実現できる。逆に言うと、ドットの偏在を無くすことができ、粒状間の少ない滑らかなハイライト部の再現が可能になる。
結果的に、画素密度が高くなるほど均一なドット密度を実現できる。逆に言うと、ドットの偏在を無くすことができ、粒状間の少ない滑らかなハイライト部の再現が可能になる。
ただし、この15階調をそのまま印刷に使用すると、面積充填率の関係で中濃度域の再現時に粒状感が現れ易い。
そこで、図7に示す9種類の出力パターンを選択的に使用する。図7に示す9種類の出力パターンは、高濃度のドットが単独で存在しないように選択したものである。すなわち、可能な限り4つのドットが、高濃度のドットと低濃度のドットの混合パターンとなるように選択する。
そこで、図7に示す9種類の出力パターンを選択的に使用する。図7に示す9種類の出力パターンは、高濃度のドットが単独で存在しないように選択したものである。すなわち、可能な限り4つのドットが、高濃度のドットと低濃度のドットの混合パターンとなるように選択する。
具体的には、量子化値の“0”〜“4”に、図6のレベル0〜レベル4を対応付ける。また、量子化値の“5”に、図6のレベル8を対応付ける。同様に、量子化値の“6”に、図6のレベル11を対応付け、量子化値の“7”に、図6のレベル13を対応付ける。そして、量子化値の“8”に、図6のレベル14を対応付ける。
すなわち、これら9種類の出力パターンでは、低濃度のドットが徐々に増加して最大ドット数に達した後、高濃度のドットの増加と共に低濃度のドットが徐々に減少するように混合パターンを選択する。
すなわち、これら9種類の出力パターンでは、低濃度のドットが徐々に増加して最大ドット数に達した後、高濃度のドットの増加と共に低濃度のドットが徐々に減少するように混合パターンを選択する。
ただし、図7に示す9種類の出力パターンをそのまま用いて印刷すると、ドットの面積充填率その他の影響により、その濃度再現特性が図8に示すような非線形となる。すなわち、再現される階調に歪みが生じる。
従って、図7に示す9種類の出力パターンを使用する場合には、この濃度再現特性を補正する必要がある。
従って、図7に示す9種類の出力パターンを使用する場合には、この濃度再現特性を補正する必要がある。
そこで、図9に示すガンマ特性を有するガンマ補正部と組み合わせて使用する。すなわち、図8に示す濃度再現特性の逆特性を有するガンマ補正部を、誤差拡散処理(ハーフトーニング処理)の前段に配置する。
かくして、図7に示す9種類の出力パターン(濃淡インクの配分を予め定めた出力パターン)の使用が可能となる。
なお、各画素の階調を濃淡インクの混合パターンで再現することにより、濃度がハイライト部からシャドー部に連続的に変化するグラデーション模様の印刷時にも、濃度レベルやインク色の微妙な違いから生じる段差や擬似輪郭が発生し難くなる。すなわち、低濃度部から高濃度部へと濃度を滑らかに再現できる。
かくして、図7に示す9種類の出力パターン(濃淡インクの配分を予め定めた出力パターン)の使用が可能となる。
なお、各画素の階調を濃淡インクの混合パターンで再現することにより、濃度がハイライト部からシャドー部に連続的に変化するグラデーション模様の印刷時にも、濃度レベルやインク色の微妙な違いから生じる段差や擬似輪郭が発生し難くなる。すなわち、低濃度部から高濃度部へと濃度を滑らかに再現できる。
(3)印刷装置の実施例
図10に、印刷装置11の回路構成例を示す。
なお、印刷装置11には、図5に示すノズル構成を有する印刷ヘッドが搭載されているものとする。すなわち、印刷装置11には、600dpiのノズルピッチを有する印刷ヘッドが搭載されているものとする。また、印刷データの解像度は、300dpiで与えられるものとする。
図10は、印刷ヘッドの最大解像度に対して半分の解像度の印刷データが入力された場合に動作する信号処理部の回路構成に対応する。
図10に、印刷装置11の回路構成例を示す。
なお、印刷装置11には、図5に示すノズル構成を有する印刷ヘッドが搭載されているものとする。すなわち、印刷装置11には、600dpiのノズルピッチを有する印刷ヘッドが搭載されているものとする。また、印刷データの解像度は、300dpiで与えられるものとする。
図10は、印刷ヘッドの最大解像度に対して半分の解像度の印刷データが入力された場合に動作する信号処理部の回路構成に対応する。
印刷装置11は、画像入力バッファ13、輝度・濃度変換部15、ガンマ変換部17、ハーフトーニング部19、出力パターン割当部21、ドット割当テーブル23、低濃度用バッファ25、高濃度用バッファ27、ヘッド駆動回路29で構成される。
この実施例の場合、印刷制御部としての機能は、少なくとも出力パターン割当部21により提供される。
この実施例の場合、印刷制御部としての機能は、少なくとも出力パターン割当部21により提供される。
このうち、画像入力バッファ13は、文字、画像その他の印刷データを一時的に蓄積する記憶デバイスである。例えば、半導体メモリやハードディスクが使用される。なお、モノクロ印刷の場合、印刷データは各画素に対応する輝度データとして与えられる。
輝度・濃度変換部15は、輝度値を256段階の濃度データに変換する処理デバイスである。
ガンマ変換部17は、濃度データを図9に示すガンマ特性に従って補正する処理デバイスである。この例の場合、中濃度域が強調されるように補正される。
輝度・濃度変換部15は、輝度値を256段階の濃度データに変換する処理デバイスである。
ガンマ変換部17は、濃度データを図9に示すガンマ特性に従って補正する処理デバイスである。この例の場合、中濃度域が強調されるように補正される。
ハーフトーニング部19は、ガンマ補正後の濃度データの階調数を低減する処理デバイスである。この実施例では、256階調の濃度データを9階調に低減する。
図11に、ハーフトーニング部19の回路構成例を示す。ハーフトーニング部19は、誤差拡散処理部19Aと量子化部19Bとで構成される。
ここで、加算器19A1は、補正値を濃度データに加算する演算器として作用する。この加算処理が、以前に発生した量子化誤差を周辺画素に拡散する補正処理に対応する。なお、補正値は、誤差バッファ19A2から与えられる。
図11に、ハーフトーニング部19の回路構成例を示す。ハーフトーニング部19は、誤差拡散処理部19Aと量子化部19Bとで構成される。
ここで、加算器19A1は、補正値を濃度データに加算する演算器として作用する。この加算処理が、以前に発生した量子化誤差を周辺画素に拡散する補正処理に対応する。なお、補正値は、誤差バッファ19A2から与えられる。
量子化誤差が補正された濃度データは、階調変換部19A3において9種類の閾値と比較される。
図12にその概念図を示す。図12の場合、閾値は、“0”、“31”、“63”、“95”、“127”、“159”、“191”、“223”、“255”の9種類である。
階調変換部19A3は、濃度データを9種類の閾値のいずれかの値に変換する。すなわち、階調変換部19A3は、濃度データの細部を丸め処理する。
図12にその概念図を示す。図12の場合、閾値は、“0”、“31”、“63”、“95”、“127”、“159”、“191”、“223”、“255”の9種類である。
階調変換部19A3は、濃度データを9種類の閾値のいずれかの値に変換する。すなわち、階調変換部19A3は、濃度データの細部を丸め処理する。
丸め処理後の濃度データのうち一部は、量子化部19Bにおいて“0”〜“8”の数値に変換される。
また、丸め処理後の濃度データのうち一部は、減算器19A4において丸め処理前の値から減算される。この減算処理が、量子化誤差の算出処理に対応する。
算出された量子化誤差は、乗算器19A5において誤差拡散係数と乗算され、乗算結果が補正値として誤差バッファ19A2に格納される。
また、丸め処理後の濃度データのうち一部は、減算器19A4において丸め処理前の値から減算される。この減算処理が、量子化誤差の算出処理に対応する。
算出された量子化誤差は、乗算器19A5において誤差拡散係数と乗算され、乗算結果が補正値として誤差バッファ19A2に格納される。
出力パターン割当部21は、“0”〜“8”のドット情報(量子化値)に対応する出力パターンデータを読み出して対応付ける処理デバイスである。すなわち、出力パターン割当部21は、ドット割当テーブル23を参照し、ドット情報(量子化値)を出力パターンデータに変換する処理デバイスである。
図13に、ドット割当テーブル23に格納する出力パターンデータを示す。なお、この出力パターンデータは、図7に示す9種類の出力パターンに対応する。すなわち、図13(A)に示す量子化値の“0”〜“8”は、図7の量子化値の“0”〜“8”に対応する。
図13に、ドット割当テーブル23に格納する出力パターンデータを示す。なお、この出力パターンデータは、図7に示す9種類の出力パターンに対応する。すなわち、図13(A)に示す量子化値の“0”〜“8”は、図7の量子化値の“0”〜“8”に対応する。
図13(A)では、ドットの有無をビット値の“0”と“1”で表現する。ビット値の“0”はドット無しに対応し、ビット値の“1”はドット有りに対応する。
なお、図13(B)との対比で分かるように、この例の場合、8ビットの出力パターンデータのうち上位4ビット(B7〜B4)が低濃度ビットに対応し、下位4ビット(B3〜B0)が高濃度ビットに対応する。
なお、図13(B)との対比で分かるように、この例の場合、8ビットの出力パターンデータのうち上位4ビット(B7〜B4)が低濃度ビットに対応し、下位4ビット(B3〜B0)が高濃度ビットに対応する。
上位4ビットと下位4ビットはいずれも、1画素に対応する4つのドットに対応する。前述したように、同じドット位置に対応する上位ビットと下位ビットの値は、同時に“1”を持たないように選択されている。
例えば、同じドット位置に対応するビット値B7とビット値B3には、いずれか一方にのみビット値の“1”が排他的に配置される。勿論、同じドット位置に対応するビット値が両方共に“0”になるのは許容される。
例えば、同じドット位置に対応するビット値B7とビット値B3には、いずれか一方にのみビット値の“1”が排他的に配置される。勿論、同じドット位置に対応するビット値が両方共に“0”になるのは許容される。
図14に、出力パターン割当部21の処理動作を概念的に示す。図14に示すように、出力パターン割当部21は、各画素に対応する量子化値に基づいて読み出した出力パターンデータ(図14(B))のうち、上位4ビットを低濃度用バッファ25に与え(図14(A))、下位4ビットを高濃度用バッファ27に与える(図14(C))。
低濃度用バッファ25と高濃度用バッファ27は、所定のタイミングでビットデータをヘッド駆動回路29に出力するまでの間、一時的にビットデータを保持する記憶デバイスである。
ヘッド駆動回路29は、低濃度用のノズル群N1と高濃度用のノズル群N2に対応する駆動デバイスであり、ビットデータに応じて対応位置のノズルからインク滴を吐出する動作を実行する。
低濃度用バッファ25と高濃度用バッファ27は、所定のタイミングでビットデータをヘッド駆動回路29に出力するまでの間、一時的にビットデータを保持する記憶デバイスである。
ヘッド駆動回路29は、低濃度用のノズル群N1と高濃度用のノズル群N2に対応する駆動デバイスであり、ビットデータに応じて対応位置のノズルからインク滴を吐出する動作を実行する。
(4)印刷結果
図15と図16に、実施例に係る処理方式を適用した印刷例を示す。すなわち、濃度の異なる2種類のインクに対応した2列のノズル群を有する印刷ヘッドを用い、ノズルピッチに対して半分の解像度を有する印刷データを実施例に係る印刷方式で印刷した場合の印刷例を示す。
図15の場合、各画素の解像度こそ300dpiであるが、4つのドットを用いた濃淡パターンによって9段階の階調が表現されている。
図15と図16に、実施例に係る処理方式を適用した印刷例を示す。すなわち、濃度の異なる2種類のインクに対応した2列のノズル群を有する印刷ヘッドを用い、ノズルピッチに対して半分の解像度を有する印刷データを実施例に係る印刷方式で印刷した場合の印刷例を示す。
図15の場合、各画素の解像度こそ300dpiであるが、4つのドットを用いた濃淡パターンによって9段階の階調が表現されている。
すなわち、印刷データに9値の誤差拡散処理を適用する場合について表している。なお、図16は、図15に示す印刷結果の一部領域の拡大図である。
図15と図16は、既存の技術を適用した図2と図3にそれぞれ対応する。図15と図2を比較して分かるように、実施例の処理方式の場合には、印刷結果の粒状感が改善されている。勿論、疑似輪郭についても改善されている。
この解像表現力の違いは、拡大図である図16と図3を比較すれば一目瞭然である。
図15と図16は、既存の技術を適用した図2と図3にそれぞれ対応する。図15と図2を比較して分かるように、実施例の処理方式の場合には、印刷結果の粒状感が改善されている。勿論、疑似輪郭についても改善されている。
この解像表現力の違いは、拡大図である図16と図3を比較すれば一目瞭然である。
(5)回路構成上の効果
図10に示す印刷装置11の場合には、1画素を構成する高濃度ビットと低濃度ビットを、各画素に対応する出力パターンデータの分配処理だけで求めることができる。すなわち、各画素に対応する出力パターンデータを求めるまでの画像処理系を高濃度用と低濃度用とで共通化できる。
このことは、濃度別に画像処理系を設ける必要がないことを意味する。従って、画像処理系を単一の濃度を扱う場合と同じ基本的な構成で実現できる。
このため、回路構成の開発負担が軽減される。また、回路規模が小さく済み、コスト削減効果も期待できる。
図10に示す印刷装置11の場合には、1画素を構成する高濃度ビットと低濃度ビットを、各画素に対応する出力パターンデータの分配処理だけで求めることができる。すなわち、各画素に対応する出力パターンデータを求めるまでの画像処理系を高濃度用と低濃度用とで共通化できる。
このことは、濃度別に画像処理系を設ける必要がないことを意味する。従って、画像処理系を単一の濃度を扱う場合と同じ基本的な構成で実現できる。
このため、回路構成の開発負担が軽減される。また、回路規模が小さく済み、コスト削減効果も期待できる。
また、低解像度の印刷データを処理対象とするため、高解像度の印刷データに比してデータサイズが小さくて済む。これに加え、低解像度の印刷データの信号処理に必要となる信号処理量は、単一濃度のインクを扱う場合と同じで済むため、処理時間の短縮効果を期待できる。
勿論、前述したように、低解像度の印刷データでも高い階調表現を実現できる。従って実施形態に係る印刷装置を用いれば、印刷時間の短縮を図りながら、同時に粒状感や疑似輪郭のない高品質画像を印刷できる。
勿論、前述したように、低解像度の印刷データでも高い階調表現を実現できる。従って実施形態に係る印刷装置を用いれば、印刷時間の短縮を図りながら、同時に粒状感や疑似輪郭のない高品質画像を印刷できる。
また、この印刷方法では、高濃度インクのドットと低濃度インクのドットを重ね打ちしないため、印刷媒体(例えば、紙)にインクが滲む心配がない。また、多量のインクが印刷媒体に吸収されることによって生じる撓みの心配もない。
結果的に、インクの乾きが早くなり、他の記録媒体への画像の転写や擦れによる汚れの可能性を一段と低減できる。
結果的に、インクの乾きが早くなり、他の記録媒体への画像の転写や擦れによる汚れの可能性を一段と低減できる。
(6)他の実施例
(a)前述の実施例では、濃度の異なる黒インクを吐出対象としたが、吐出対象とするインクは、カラーインク(マゼンタ系のインク、シアン系のインク、イエロー系のインク)でも良い。
(a)前述の実施例では、濃度の異なる黒インクを吐出対象としたが、吐出対象とするインクは、カラーインク(マゼンタ系のインク、シアン系のインク、イエロー系のインク)でも良い。
(b)前述の実施例では、濃度の異なる2種類のインクの場合について説明したが、濃度の異なるk種類以上(kは、3以上の自然数)のインクの場合にも適用できる。
この場合、印刷ヘッドには、ノズル列をk列以上有するものを配置すれば良い。
なお、濃度の異なるインクの数を増やすことで、表現可能な階調数を増やすことができ、より滑らかな階調表現を実現することができる。
また、濃度の異なるk種類のインク滴で1画素を構成することにより、濃度の再現特性を直線に近づけることができる。その再現特性が実用上許容される限り、ガンマ補正処理を不要にできる。
この場合、印刷ヘッドには、ノズル列をk列以上有するものを配置すれば良い。
なお、濃度の異なるインクの数を増やすことで、表現可能な階調数を増やすことができ、より滑らかな階調表現を実現することができる。
また、濃度の異なるk種類のインク滴で1画素を構成することにより、濃度の再現特性を直線に近づけることができる。その再現特性が実用上許容される限り、ガンマ補正処理を不要にできる。
(c)前述の実施例では、1画素を4つのドット(2ドット×2ドット)で形成する場合について説明したが、9つのドット(3ドット×3ドット)以上、すなわちnの2乗個のドット(nドット×nドット)で形成する場合にも適用できる。
1画素を構成するドット数が増えることで、表現可能な階調数を増やすことができ、より滑らかな階調表現を実現することができる。この場合、印刷データのデータサイズは更に小さく済むため、印刷時間の更なる短縮を実現できる。
この場合も、濃度の再現特性が実用上許容される限り、ガンマ補正処理を不要にできる。
1画素を構成するドット数が増えることで、表現可能な階調数を増やすことができ、より滑らかな階調表現を実現することができる。この場合、印刷データのデータサイズは更に小さく済むため、印刷時間の更なる短縮を実現できる。
この場合も、濃度の再現特性が実用上許容される限り、ガンマ補正処理を不要にできる。
(d)前述の実施例では、1つのドットを1発のインク滴で形成する場合について説明したが、1つのドットを複数発のインク滴で形成しても良い。
1つのドットを複数発のドットで構成することで、ドット径の可変や濃度の可変による階調表現能力を一段と高めることができる。
(e)前述の実施例では、ドット径はいずれも同じものとして説明したが、インク滴量の調整によりドット径を可変しても良い。
また、インク濃度に応じてドット径を可変しても良い。ドット径の可変により、階調表現能力を一段と高めることができる。
1つのドットを複数発のドットで構成することで、ドット径の可変や濃度の可変による階調表現能力を一段と高めることができる。
(e)前述の実施例では、ドット径はいずれも同じものとして説明したが、インク滴量の調整によりドット径を可変しても良い。
また、インク濃度に応じてドット径を可変しても良い。ドット径の可変により、階調表現能力を一段と高めることができる。
(f)前述の実施例では、印刷ヘッドの解像度に対して半分の解像度を有する印刷データを処理する信号処理部の構成を説明したが、印刷データの解像度を判定するための信号処理部(解像度判定部)の搭載が望ましい。
すなわち、印刷データに付属する解像度情報に基づいて印刷データの解像度を判定し、適用する信号処理の切替を指示する解像度判定部を搭載するのが望ましい。
すなわち、印刷データに付属する解像度情報に基づいて印刷データの解像度を判定し、適用する信号処理の切替を指示する解像度判定部を搭載するのが望ましい。
なお、印刷ヘッドの最大解像度と同じ600dpiの印刷データが入力される場合には、その信号処理として既存の処理技術を適用すれば良い。例えば、各ドットを3階調で表現すれば良い。
勿論、高解像度の印刷データの場合には、画素サイズが最小化されるため、印刷品質の高い印刷結果を得ることができる。
その一方で、高解像度の印刷データはデータサイズが大きいため、通信時間や処理時間は長くなる。
勿論、高解像度の印刷データの場合には、画素サイズが最小化されるため、印刷品質の高い印刷結果を得ることができる。
その一方で、高解像度の印刷データはデータサイズが大きいため、通信時間や処理時間は長くなる。
(g)前述の実施例では、印刷ヘッドの最大解像度に対して半分の解像度を有する印刷データが入力された場合には、階調表現を高める信号処理を適用するものとして説明したが、印刷データの付属情報に基づいて適用する信号処理の種類を選択できるようにしても良い。
例えば、ユーザーがドラフト印刷を望む場合には、印刷データの付属情報に既存の印刷技術の適用を指示できるようにしても良い。この場合、かかる付属情報の内容を解釈するための付属情報判定部を印刷装置に搭載する。
付属情報判定部が既存の印刷技術の適用を判定した場合、300dpiの解像度を有する印刷データには3値の誤差拡散処理が適用される。
例えば、ユーザーがドラフト印刷を望む場合には、印刷データの付属情報に既存の印刷技術の適用を指示できるようにしても良い。この場合、かかる付属情報の内容を解釈するための付属情報判定部を印刷装置に搭載する。
付属情報判定部が既存の印刷技術の適用を判定した場合、300dpiの解像度を有する印刷データには3値の誤差拡散処理が適用される。
(h)前述の実施例における印刷装置は、印刷専用機でも良いし、他の機能も搭載する複合機でも良い。また、印刷装置の用途は、オフィスや家庭内での使用を前提としたものに限らず、医療用途を含むものとする。例えば、患部の外観画像、X線画像、エコー画像その他の医療画像の印刷用途にも適用できる。
(i)前述の実施例では、印刷装置内の信号処理をハードウェア的に説明したが、印刷装置の信号処理がファームウェアや実行プログラムによって規定される場合には、各信号処理をソフトウェア的に実現しても良い。
なお、実行プログラムは、半導体メモリ、ハードディスク、光学式記憶媒体その他の記憶媒体に格納されることが望ましい。
(j)前述の実施例には、発明の趣旨の範囲内で様々な変形例が考えられる。また、本明細書の記載に基づいて創作される各種の変形例及び応用例も考えられる。
(i)前述の実施例では、印刷装置内の信号処理をハードウェア的に説明したが、印刷装置の信号処理がファームウェアや実行プログラムによって規定される場合には、各信号処理をソフトウェア的に実現しても良い。
なお、実行プログラムは、半導体メモリ、ハードディスク、光学式記憶媒体その他の記憶媒体に格納されることが望ましい。
(j)前述の実施例には、発明の趣旨の範囲内で様々な変形例が考えられる。また、本明細書の記載に基づいて創作される各種の変形例及び応用例も考えられる。
1 ノズル面
1A ノズル
11 印刷装置
13 画像入力バッファ
15 輝度・濃度変換部
17 ガンマ変換部
19 ハーフトーニング部
21 出力パターン割当部
23 ドット割当テーブル
25 低濃度用バッファ
27 高濃度用バッファ
29 ヘッド駆動回路
1A ノズル
11 印刷装置
13 画像入力バッファ
15 輝度・濃度変換部
17 ガンマ変換部
19 ハーフトーニング部
21 出力パターン割当部
23 ドット割当テーブル
25 低濃度用バッファ
27 高濃度用バッファ
29 ヘッド駆動回路
Claims (8)
- 濃度の異なるk種類(kは、2以上の自然数)のインクに対応したk列以上のノズル列を有する印刷ヘッドを制御する印刷制御装置であって、
ノズルピッチに対して1/n(nは、2以上の自然数)の解像度を有する印刷データが与えられたか否か判定する解像度判定部と、
前記解像度判定部で肯定結果が得られた場合、各画素に対応する量子化値に、n行×n列のドットで構成される出力パターンであって、各ドットに濃度の異なるk種類のインクのいずれか一つ又は不吐出を対応付けた出力パターンを割り当てる出力パターン割当部と
を有することを特徴とする印刷制御装置。 - 請求項1に記載の印刷制御装置は、
前記出力パターンの部分データであってk種類のインクに対応するデータ部分を、それぞれ対応するノズル列に分配する分配部を有する
ことを特徴とする印刷制御装置。 - 請求項1に記載の印刷制御装置は、
カラー印刷用の各色及び黒色の各信号系について、前記出力パターン割当部を配置する
ことを特徴とする印刷制御装置。 - 請求項1に記載の印刷制御装置は、
ノズルピッチに対して1/nの解像度を有する印刷データの付属情報に、n倍の解像度による印刷が指示されている場合に、前記出力パターン割当部による出力パターンの割当を選択する付属情報判定部を有する
ことを特徴とする印刷制御装置。 - 濃度の異なるk種類(kは、2以上の自然数)のインクに対応したk列以上のノズル列を有する印刷ヘッドと、
ノズルピッチに対して1/n(nは、2以上の自然数)の解像度を有する印刷データが与えられたか否か判定する解像度判定部と、
前記解像度判定部で肯定結果が得られた場合、各画素に対応する量子化値に、n行×n列のドットで構成される出力パターンであって、各ドットに濃度の異なるk種類のインクのいずれか一つ又は不吐出が対応付けられた出力パターンを割り当てる出力パターン割当部と、
を搭載することを特徴とする印刷装置。 - 濃度の異なるk種類(kは、2以上の自然数)のインクに対応したk列以上のノズル列を有する印刷ヘッドを搭載する印刷装置を制御する印刷制御方法であって、
ノズルピッチに対して1/n(nは、2以上の自然数)の解像度を有する印刷データが与えられたか否か判定する処理と、
前記処理で肯定結果が得られた場合、各画素に対応する量子化値に、n行×n列のドットで構成される出力パターンであって、各ドットに濃度の異なるk種類のインクのいずれか一つ又は不吐出が対応付けられた出力パターンを割り当てる処理と
を有することを特徴とする印刷制御方法。 - 濃度の異なるk種類(kは、2以上の自然数)のインクに対応したk列以上のノズル列を有する印刷ヘッドを搭載する印刷装置を制御するコンピュータに、
ノズルピッチに対して1/n(nは、2以上の自然数)の解像度を有する印刷データが与えられたか否か判定する処理と、
前記処理で肯定結果が得られた場合、各画素に対応する量子化値に、n行×n列のドットで構成される出力パターンであって、各ドットに濃度の異なるk種類のインクのいずれか一つ又は不吐出が対応付けられた出力パターンを割り当てる処理と
を実行させることを特徴とするプログラム。 - 濃度の異なるk種類(kは、2以上の自然数)のインクに対応したk列以上のノズル列を有する印刷ヘッドの印刷時に使用する出力パターンのデータ構造であって、
ノズルピッチに対して1/n(nは、2以上の自然数)の解像度を有する印刷データの各画素に対応する量子化値に対応付ける出力パターンとして、
n行×n列のドットを構成する各ドットに、濃度の異なるk種類のインクのいずれか一つ又は不吐出を対応付けた
ことを特徴とする出力パターンのデータ構造。
Priority Applications (6)
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