JP2006264097A - 印刷装置および印刷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 CDやDVD等のレーベル面に対する印刷品位を向上させる。
【解決手段】 CPU110は、印刷の設定を受け付けると、設定された用紙の種類がレーベル面であるか否かを判断する。その結果、用紙がレーベル面であれば、ハーフトーン処理時において、既に明度の低い色のドットが発生している画素については、明度の高い色のドットの発生を制限する処理を行う。こうすることにより、ドットが重なり合うように形成されることが抑制され、インクのにじみの発生や意図しない混色が起きることを低減することができる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、ドットの分布によって多階調の画像を表し、該画像を印刷媒体に印刷する印刷装置に関する。
近年の印刷装置は、通常の印刷用紙だけではなく、CDやDVD等の光ディスクのレーベル面に直接的にインクを吐出して印刷を行う機能を有するものがある(下記特許文献1参照)。
特開2003−16699号公報
光ディスクのレーベル面に形成されているインクの受容層は、非繊維質であるため、通常の印刷用紙に比較して吸水性に劣るのが一般的である。そのため、従来の印刷装置では、インク滴が吸収される前に次のインク滴が重なり合う位置に吐出される場合があり、色のにじみの発生や、意図しない混色による色の濁りが発生するおそれがあった。
本発明が解決しようとする課題は、光ディスクのレーベル面など、所定の印刷媒体に対する印刷において、その印刷品位を向上させることにある。
上記課題に鑑み、本発明の印刷装置を次のように構成した。すなわち、
複数色のインクを吐出するインクヘッドを有し、該インクの吐出によって形成されるドットの分布によって多階調の画像を表し、該画像を印刷媒体に印刷する印刷装置であって、
前記印刷媒体の種別を判別する判別手段と、
前記インクの色ごとに階調値を有する複数の画素によって構成された画像を取得する取得部と、
前記画像を構成する各画素に対して、前記インクの色ごとに前記階調値を二値化または多値化するハーフトーン処理部とを備え、
前記ハーフトーン処理部は、前記判別手段によって前記印刷媒体が所定の印刷媒体であると判別された場合には、前記二値化または多値化の処理において、ドットを形成すべきと判断した画素に、既に他の色のドットが形成されている場合に、該画素へのドットの形成を制限する制限手段を備える
ことを要旨とする。
本発明の印刷装置によれば、印刷媒体が所定の印刷媒体である場合には、多階調の画像をドットの分布によって表すハーフトーン処理の過程において、既にドットが形成されている画素については、その画素に他の色のドットを形成することが制限されることになる。従って、重なり合う位置に、異なる色のインクが吐出されることが抑制されることになり、色のにじみの発生や、意図しない混色による色の濁りが発生することを低減することができる。この結果、インクの吸収率の低いレーベル面等に対する印刷において、印刷品位を向上させることができる。
上記構成の印刷装置において、
前記ハーフトーン処理部は、明度の低い順で前記二値化または多値化を行うものとしてもよい。
一般的に、明度の低い色(濃度の濃い色)のドットは、明度の高い色のドットよりも目立ちやすいという性質がある。そのため、このような構成によって、明度の低い順で二値化もしくは多値化を行えば、明度の低い色のドットの配置が、明度の高い色のドットの配置よりも優先的に行われる。従って、目立ちやすいドットが本来配置されるべき位置に配置されることになり、印刷媒体上に形成されるドットの粒状感を低減することができる。明度の低い色の順とは、例えば、6色インクを採用する印刷装置では、(1)黒、(2)シアン、(3)マゼンタ、(4)ライトシアン、(5)ライトマゼンタ、(6)イエロ、の順とすることができる。4色インクの場合には、(1)黒、(2)シアン、(3)マゼンタ、(4)イエロ、の順とすることができる。
上記構成の印刷装置において、
前記制限手段は、前記画素に既に他の色のドットが形成されている場合であっても、該画素が有する各色の階調値の合計が所定の閾値を超える場合には、該画素へのドットの形成を許容する手段を備えるものとしてもよい。
このような構成であれば、単位面積当たりに形成されるドットの数が多い部分について、本来配置すべき色が配置できなくなることを抑制することができる。この結果、色の再現性を高めることができる。なお、階調値が他のパラメータ、例えば、ドット発生率などに変換されている場合には、かかるパラメータの合計値とそのパラメータに応じて定められた所定の閾値とを比較すればよい。
上記構成の印刷装置において、
更に、前記ハーフトーン処理部による二値化または多値化に先立ち、前記取得部によって取得された画像の階調値を、前記印刷媒体の種別に応じて変換する階調値変換部を備えるものとしてもよい。
こうすることにより、印刷媒体の種別に応じて、単位面積当たりに吐出するインクの量を調整することができる。例えば、インクジェット専用紙は、インクのにじみが発生しにくい用紙であるため、変換前後の階調値をほぼ同値とすることにより、単位面積当たりに多くのドットを形成することができる。また、CDやDVD等のレーベル面に対しては、変換前よりも変換後の階調値が低くなるようにすることで、単位面積当たりに形成されるドットの数を制限し、吐出されたインク同士が接触しないようにすることができる。なお、変換後の階調値は、ドット発生率として表すこともできる。
上記構成の印刷装置において、
RGB形式で色の表された画像を入力する入力部と、
該入力部によって入力した画像が有するRGB形式の色を、前記インクの色に応じた形式の色に変換する色変換部とを備え、
前記取得部は、前記色変換部によって色の形式が変換された画像を取得するものとしてもよい。
このような構成であれば、コンピュータで一般的に用いられるRGB形式の画像データをCDやDVD等のレーベル面に印刷する際に、その印刷品位を向上させることができる。
上記構成の印刷装置において、
前記ハーフトーン処理部は、前記二値化または多値化を、誤差拡散法またはディザ法に基づき行うものとしてもよい。
このような構成であれば、周知の画像処理技術を用いて、二値化や多値化を行うことができる。二値化とは、ドットを打つ、打たないの二種類の状態に区分することをいい、多値化とは、例えば、ドットを、大きいドット、標準のドット、小さいドット、ドットなし、などの複数の状態に区分することをいう。
上記構成の印刷装置において、
前記所定の記録媒体とは、データの記録再生が可能な情報記録面とインクによる印刷が可能な非繊維質の印刷面とを有するディスク媒体とすることができる。また、OHPシートやフィルムのように、比較的、インクの吸収率が低い印刷媒体を、かかるディスク媒体と同様に扱うものとしてもよい。
なお、本発明は、上述した印刷装置としての構成のほか、印刷装置における印刷方法や、コンピュータプログラムとしても構成することができる。コンピュータプログラムは、例えば、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、メモリカードなどの記録媒体に記録されていてもよい。
以下、上述した本発明の作用・効果を一層明らかにするため、本発明の実施の形態を実施例に基づき次の順序で説明する。
A.印刷システムの構成:
B.プリンタの構成:
C.印刷処理:
D.効果
E.変形例:
A.印刷システムの構成:
図1は、実施例としての印刷システム10の全体構成を示すブロック図である。図示するように、本実施例の印刷システム10は、コンピュータ100と、CDやDVDなどの光ディスクのレーベル面(以下、単に「レーベルLB」と呼ぶ)に印刷が可能なプリンタ200とによって構成されている。このように、コンピュータ100とプリンタ200とによって構成された印刷システムは、広義の「印刷装置」と呼ぶことができる。
コンピュータ100は、CPU110やメモリ120、ハードディスク130、グラフィックコントローラ140、PS/2インタフェース150、USBインタフェース160等を備えている。これらは、図示していない所定のバスにより接続されている。グラフィックコントローラ140には、ディスプレイ300が接続されており、PS/2インタフェースには、キーボード400やマウス500等の入力機器が接続されている。また、USBインタフェース160には、プリンタ200が接続されている。
CPU110は、メモリ120上に、アプリケーションプログラム121やプリンタドライバ122、ディスプレイドライバ123、入力機器ドライバ124等のプログラムをロードして実行する。これらのプログラムは、ハードディスク130からロードされるものとしてもよいし、フレキシブルディスクやCD−ROMなどの各種記録媒体からロードされるものとしてもよい。
アプリケーションプログラム121は、ハードディスク130等に記憶された画像データ131を読み込み、この画像データ131の編集や印刷等を行うためのプログラムである。プリンタドライバ122は、アプリケーションプログラム121からの印刷指示に応じてプリンタ200を制御し、指定された画像データ131の印刷を行うためのプログラムである。ディスプレイドライバ123は、グラフィックコントローラ140を介してディスプレイ300に対する表示制御を行うためのプログラムである。入力機器ドライバ124は、キーボード400やマウス500による入力操作を種々のプログラムに伝達するためのプログラムである。
プリンタドライバ122は、色変換モジュール122aと、発生率変換モジュール122bと、ハーフトーン処理モジュール122cと、印刷データ生成モジュール122eとによって構成されている。
色変換モジュール122aは、ハードディスク130に記憶された色変換テーブル132に基づき、RGB形式によって表された画像データ131の各画素の色を、プリンタ200による印刷に適したCMYKLcLm形式の色に変換するためのモジュールである。色変換テーブル132には、R・G・Bのそれぞれの組合せからなる色と、C(シアン)・M(マゼンタ)・Y(イエロ)・K(黒)・Lc(ライトシアン)・Lm(ライトマゼンタ)のそれぞれの組合せからなる色とが対応付けて記憶されている。
発生率変換モジュール122bは、色変換モジュール122aによって変換された各色の階調値を、ハードディスク130に記憶された発生率テーブル133に基づき、ドットの発生率に変換するためのモジュールである。発生率テーブル133には、印刷用紙の種別毎にドットの発生率が定義されている。階調値からドット発生率への変換処理の詳細は後述する。
ハーフトーン処理モジュール122cは、発生率変換モジュール122bによって得られた発生率を誤差拡散法によって二値化し、ドットの分布によって多階調の画像を表すモジュールである。ハーフトーン処理モジュール122cは、誤差拡散法による二値化処理に伴い発生する誤差を格納するための誤差バッファ122dを備えている。
印刷データ生成モジュール122eは、ハーフトーン処理モジュール122cによって生成されたデータを、プリンタ200が解釈可能な形式のデータに調整するためのモジュールである。
B.プリンタの構成:
図2は、プリンタ200の内部構成を示すブロック図である。図示するように、プリンタ200は、レーベルLBに印刷を行う機構として、インクカートリッジ212を搭載したキャリッジ210、キャリッジ210を主走査方向に駆動するキャリッジモータ220、CDやDVDがセットされたトレイTRを搬送する紙送りモータ230等を備えている。
キャリッジ210は、C、M、Y、K、Lc、Lmの各色毎に計6個のインクヘッド211を備えている。キャリッジ210には、これらのインクが収容されたインクカートリッジ212が装着されており、インクカートリッジ212からインクヘッド211に供給されたインクは、図示しないピエゾ素子に印加する電圧を調整することでレーベルLBに吐出される。
キャリッジ210は、プラテン270と並行に設置された摺動軸280に移動自在に保持されている。キャリッジモータ220は、制御回路250からの指令に応じて駆動ベルト260を回転させることで、プラテン270と平行方向、すなわち、主走査方向にキャリッジ210を往復運動させる。
紙送りモータ230は、プラテン270を回転させることで、プラテン270の軸方向と垂直方向にトレイTRを搬送する。つまり、トレイTRは、プラテン270の回転角度に応じて副走査方向に所定量だけ搬送される。
プリンタ200は、更に、上述した印刷機構を制御するための制御回路250を備えている。制御回路250には、コンピュータ100との接続を行うためのUSBインタフェース240や、液晶ディスプレイ241、操作パネル242、メモリカードスロット243などが接続されている。
制御回路250は、CPU251やROM252、メモリ253を備えている。ROM252には、プリンタ200の動作を制御するための制御プログラムが記憶されている。CPU251は、かかる制御プログラムをメモリ253に展開して実行することで、コンピュータ100からUSBインタフェース240を介して受信した印刷データに基づき、インクヘッド211やキャリッジモータ220、紙送りモータ230を制御して、レーベルLBへのカラー印刷を行う。
なお、本実施例のプリンタ200は、トレイTRに搭載されたCDやDVDのレーベル面に印刷が可能なものとしたが、トレイTRに替えて通常の印刷用紙をセットすることにより、通常の印刷用紙に対しても印刷を行うことができることは勿論である。
C.印刷処理:
図3は、印刷処理のフローチャートである。かかる印刷処理は、コンピュータ100上で実行されているアプリケーションプログラム121においてユーザによる印刷操作が行われた場合に、プリンタドライバ122が呼び出されて実行される処理である。
この印刷処理が実行されると、コンピュータ100のCPU110は、プリンタドライバ122の設定画面をディスプレイ300上に表示し、ユーザによる印刷の設定を受け付ける(ステップS100)。設定する項目には、例えば、用紙の種類やカラー/モノクロの指定等が含まれる。既に印刷の設定がなされている場合には、設定画面を表示することなくメモリ120やハードディスク130に記憶された設定情報を取得してもよい。なお、ここでは、カラー印刷を行うものとして説明する。
次に、CPU110は、アプリケーションプログラム121から印刷対象となる画像データ131を取得する(ステップS110)。そして、色変換テーブル132を用いて、色変換処理を行う(ステップS120)。この色変換処理では、画像データ131中にRGB形式で表された色の階調値が、CMYKLcLm形式で表された階調値に変換される。なお、プリンタ200が、ライトシアンおよびライトマゼンタのインクを有しない場合には、CMYK形式の色に変換するものとしてもよい。
色変換処理が完了すると、CPU110は、発生率テーブル133に基づき、上記ステップS120で変換された各色(CMYKLcLm)の階調値を、ドットの発生率に変換する発生率変換処理を行う(ステップS130)。
図4は、発生率テーブル133の一例を示す説明図である。図示するように、発生率テーブル133には、用紙の種別毎に、階調値に対応するドットの発生率が定義されている。上記ステップS100で設定された印刷用紙の種別がインクジェット専用紙の場合には、最大階調値(255)に対応するドット発生率は96%になるように設定されており、普通紙の場合には、67%になるように設定されている。また、レーベルLBの場合には、ドット発生率の最大値が44%にまで制限されている。この発生率テーブル133によれば、インクのにじみやすい用紙ほど、単位面積当たりに吐出されるインク滴の数が低減されることになる。
次に、CPU110は、上記ステップS100で設定された印刷用紙の種別がレーベルLBであるか否かを判断する(ステップS140)。その結果、用紙の種別がレーベルLBであれば(ステップS140:Yes)、図5に示す第1のハーフトーン処理を実行する(ステップS150)。一方、用紙の種別がレーベル面以外の用紙(例えば、専用紙、普通紙)であれば(ステップS140:No)、図6に示す第2のハーフトーン処理を実行する(ステップS160)。
図5は、第1のハーフトーン処理の詳細を示すフローチャートである。このハーフトーン処理は、明度の低い色の順に実行される処理である。具体的には、(1)K、(2)C、(3)M、(4)Lc、(5)Lm、(6)Yの順に実行される。
この第1のハーフトーン処理が実行されると、まず、CPU110は、処理対象の色を選択する(ステップS300)。初回の実行では、上記順序に従い、K(黒)が選択されることになる。
CPU110は、処理対象として選択した色を含む各画素について、周知の誤差拡散法に基づきドット発生率の二値化を行う(ステップS310)。すなわち、着目画素のドット発生率が基準値(50%)以上であれば、ドットをオンにすると判断し、基準値未満であれば、ドットをオフすると判断する。かかる判断において、基準値と対比する着目画素のドット発生率には、処理済みの画素から拡散されてきた誤差が誤差バッファ122dから読み出されて加算されている。
上記ステップS310による二値化によって、着目画素のドットをオフにすると判断した場合には(ステップS320:No)、その着目画素のドットをオフにすると決定する(ステップS330)。一方、着目画素のドットをオンにすると判断した場合には(ステップS320:Yes)、更に、その着目画素に、既に他の色のドットが発生していないかを判別する(ステップS340)。かかる判断の結果、他の色のドットが発生していない場合には(ステップS340:Yes)、着目画素のドットをオンにすると決定する(ステップS350)。他の色のドットが発生している場合には(ステップS340:No)、更に、その着目画素が有する各色のドット発生率の合計値が所定の閾値、例えば、90%〜100%以上であるか否かを判定する(ステップS360)。ドット発生率の合計値が閾値未満であれば(ステップS360:No)、その着目画素のドットをオフにすると決定する(ステップS330)。これに対して、ドット発生率の合計値が閾値以上であれば(ステップS360:Yes)、その着目画素のドットをオンにすると決定する(ステップS350)。
以上の処理によって、着目画素に対するドットのオン/オフが決定されると、CPU110は、その着目画素に発生した誤差(着目画素の発生率−(100% or 0%))を、所定の誤差拡散マトリクスに基づき、周辺の画素に分散し、誤差バッファ122dに記録する(ステップS370)。
次に、CPU110は、画像データ131中の全画素について、上記ステップS310〜ステップS370の処理が完了したか否かを判断する(ステップS380)。完了していない場合には(ステップS380:No)、上記ステップS310に処理を戻し、次の画素に着目画素を移して上述した処理を繰り返す。一方、全画素完了すれば(ステップS380:Yes)、全ての色について二値化が完了したかを判断する(ステップS390)。全ての色について完了していない場合には(ステップS390:No)、上記ステップS300に処理を戻し、次の色について、二値化を行う。全ての色について二値化が完了した場合には(ステップS390:Yes)、第1のハーフトーン処理を完了し、図3の印刷処理に処理を戻す。
次に、図3のステップS140で、印刷用紙の種別がレーベルLB以外の用紙であると判別された場合に実行される第2のハーフトーン処理の詳細について説明する。
図6は、第2のハーフトーン処理の詳細を示すフローチャートである。図示するように、この処理は、図5に示した第1のハーフトーン処理からステップS320〜ステップS360の処理を省略したものとなる。すなわち、CPU110は、処理対象色を、上記順序に基づき選択すると(ステップS400)、誤差バッファ122dを参照しつつ誤差拡散法により着目画素の二値化を行う(ステップS410)。そして、この二値化によって発生した誤差を、誤差バッファ122dに記録する(ステップS420)。
CPU110は、全画素について、上記ステップS410およびステップS420の処理が完了したか否かを判断する(ステップS430)。完了していない場合には(ステップS430:No)、上記ステップS410へ処理を戻し、次の画素に着目画素を移して上述した処理を繰り返す。一方、全画素完了すれば(ステップS430:Yes)、全ての色について二値化が完了したかを判断する(ステップS440)。全ての色について完了していない場合には(ステップS440:No)、上記ステップS400に処理を戻し、次の色について、二値化を行う。全ての色について二値化が完了した場合には(ステップS440:Yes)、第2のハーフトーン処理を完了し、図3の印刷処理に処理を戻す。
説明を図3に戻す。CPU110は、上記第1のハーフトーン処理、または、第2のハーフトーン処理を完了すると、これらのハーフトーン処理の結果、得られた二値化データに対して、ラスタライズ等を行うことで、プリンタが解釈可能な印刷データを生成する(ステップS170)。そして、生成した印刷データをプリンタ200に出力する(ステップS180)。以上の処理により、コンピュータ100における一連の印刷処理が終了する。プリンタ200は、上記ステップS180によって転送された印刷データを受信すると、受信した印刷データを解析しつつ、紙送りモータ230、キャリッジモータ220、インクヘッド211を制御して、レーベルLB等へのカラー印刷を行う。
D.効果:
図7は、本実施例の効果を示す説明図である。以上で説明した本実施例の印刷システム10によれば、レーベルLBに対する印刷の際には、図示するように、明度の低い色順に二値化が行われ、既に明度の低い色のドットが発生している画素には、それよりも明度の高い色のドットの発生が制限させることになる。そのため、レーベルLB上に、ドットが重なり合うように形成されることが抑制されることになるため、インクのにじみや、意図しない混色による色の濁り等の発生が低減し、レーベル印刷時における印刷品位を向上させることができる。
また、本実施例では、明度の低いドットが発生している画素に対して、一律に明度の高いドットの発生を制限するのではなく、その画素のドット発生率の合計が閾値を超える場合、すなわち、単位面積当たりに発生するドットの数が多い場合については、上述した制限にかかわらず、明度の高いドットの発生を許容するものとした(図5のステップS360参照)。そのため、誤差拡散による二値化処理時に、色を配置する場所がなくなることを抑制することができ、色の再現性を向上させることができる。
更に、本実施例では、インクを吸収しにくい用紙ほど、ドットの発生率を低減することにしたため(図4参照)、ドットが重なり合って形成されることが、より抑制される。この結果、インクの乾燥時間が短縮され、にじみが発生することを低減することができる。
また、本実施例の第1のハーフトーン処理では、明度の低い色から順に二値化を行うものとしたため、薄い色のドットの発生が徐々に制限されていくことになる。一般的に、明度の低い色(濃度の濃い色)の方が明度の高い色よりドットが目立ちやすい。そのため、明度の低いドットの発生位置を意図的にずらすことは、粒状性を悪化させる可能性がある。従って、本実施例のように、明度の低い順で二値化もしくは多値化を行えば、明度の低い色のドットの配置が優先的に行われ、明度の高い色のドットの配置が制限されることになり、粒状性への悪影響を抑制することができる。
E.変形例:
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこのような実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採ることができることはいうまでもない。
例えば、図2に示したプリンタ200のメモリ253に、図1に示したプリンタドライバ122や色変換テーブル132、発生率テーブル133を記憶させ、プリンタ200のCPU251が、上述した印刷処理やハーフトーン処理を実行するものとしてもよい。この場合、プリンタ200は、印刷の設定を行うための画面を液晶ディスプレイ241に表示することで、操作パネル242によって印刷の設定を受け付けることができる。また、メモリカードスロット243に挿入されたメモリカードから画像データ131を入力することができる。このような構成によれば、コンピュータ100を用いることなく、プリンタ200単独で、レーベルLBに対する印刷を行うことができる。
また、上述した実施例では、ユーザからの印刷設定を受け付けることで用紙の種類を判別するものとした。これに対して、例えば、印刷用紙に光を照射する手段と、印刷用紙からの反射光の反射率を測定するセンサとをプリンタ200に設け、かかる反射率に応じて印刷用紙の種別を自動的に判別するものとしてもよい。
また、上述した実施例では、CDやDVD等のレーベルLBに対して印刷を行う場合について説明したが、OHPシートやフィルムなど、比較的、インクの吸収率の低い印刷媒体への印刷に対しても、本発明を適用することができる。かかる場合には、上記印刷処理の用紙種別の判定時において、レーベルLBのみならず、OHPシートやフィルムが印刷用紙として選択された場合にも、レーベルLBに対する印刷処理と同様の処理を行うものとすればよい。
また、上述した第1のハーフトーン処理や第2のハーフトーン処理では、誤差拡散法を用いて二値化を行うものとしたが、組織的ディザ法やランダムディザ法などの周知のディザ法を用いて二値化を行うものとしてもよい。この場合、上記ハーフトーン処理のステップS370における誤差バッファ122dへの誤差の記録は省略することができる。
組織的ディザ法によって誤差拡散を行う場合、所定のディザマトリクスに基づき1つの色の二値化が終了したら、その二値化においてオンとなった最大の閾値に、次の色の階調値を加算して、再度、同一のディザマトリクスに基づきその色の二値化を行うものとしてもよい。こうすることによっても、異なる色が重複して配置することが抑制されることになる。この場合、上記ハーフトーン処理のステップS320〜S370を省略することができる。なお、かかる方法によって色の重複を完全に抑制するためには、単色の階調値の最大値を255とした場合、二値化を行う画素に含まれる各色の階調値の合計が、255以下であることが好ましい。
また、上記実施例では、ドットの発生率に応じて、ドットを形成するかしないかの二値化を行うものとしたが、例えば、発生率テーブル133に、階調値に応じて、大きなドット、通常のドット、小さなドット、の3種類の大きさのドットの発生率を定義し、階調値に応じてドットを多値化するものとしてもよい。プリンタ200のインクヘッド211は、ピエゾ素子に印加する負の電圧を制御することで、複数の異なる大きさのインクを吐出することができる。
また、上記実施例では、色変換処理後に、各色の階調値を、一旦、ドットの発生率に変換した上で二値化を行うものとしたが、これに対して、発生率への変換を省略し、階調値を直接、二値化するものとしてもよい。この場合、図5に示したハーフトーン処理のステップS360では、ドット発生率の合計ではなく、階調値の合計を所定の閾値と比較するものとする。このような構成であっても、ドットが重なり合うことを抑制することができる。
また、上記実施例では、図3に示したように、一旦、色変換処理(ステップS120)を実行してから、発生率変換処理(ステップS130)を行うものとした。これに対して、用紙の種別毎に色変換テーブルを用意することで、発生率変換処理に相当する処理を色変換処理時に同時に行うものとしてもよい。こうすることにより、用紙の種別に応じた下色除去を行うことができるので、各色の発生率が低減し、色が重なり合う確率を低減させることができる。
印刷システム10の全体構成を示すブロック図である。 プリンタ200の内部構成を示すブロック図である。 印刷処理のフローチャートである。 発生率テーブル133の一例を示す説明図である。 第1のハーフトーン処理の詳細を示すフローチャートである。 第2のハーフトーン処理の詳細を示すフローチャートである。 実施例の効果を示す説明図である。
符号の説明
10...印刷システム
100...コンピュータ
110...CPU
120...メモリ
121...アプリケーションプログラム
122...プリンタドライバ
122a...色変換モジュール
122b...発生率変換モジュール
122c...ハーフトーン処理モジュール
122d...誤差バッファ
122e...印刷データ生成モジュール
123...ディスプレイドライバ
124...入力機器ドライバ
130...ハードディスク
131...画像データ
132...色変換テーブル
133...発生率テーブル
140...グラフィックコントローラ
150...PS/2インタフェース
160...USBインタフェース
200...プリンタ
210...キャリッジ
211...インクヘッド
212...インクカートリッジ
220...キャリッジモータ
230...紙送りモータ
240...USBインタフェース
241...液晶ディスプレイ
242...操作パネル
243...メモリカードスロット
250...制御回路
251...CPU
252...ROM
253...メモリ
260...駆動ベルト
270...プラテン
280...摺動軸
300...ディスプレイ
400...キーボード
500...マウス

Claims (10)

  1. 複数色のインクを吐出するインクヘッドを有し、該インクの吐出によって形成されるドットの分布によって多階調の画像を表し、該画像を印刷媒体に印刷する印刷装置であって、
    前記印刷媒体の種別を判別する判別手段と、
    前記インクの色ごとに階調値を有する複数の画素によって構成された画像を取得する取得部と、
    前記画像を構成する各画素に対して、前記インクの色ごとに前記階調値を二値化または多値化するハーフトーン処理部とを備え、
    前記ハーフトーン処理部は、前記判別手段によって前記印刷媒体が所定の印刷媒体であると判別された場合には、前記二値化または多値化の処理において、ドットを形成すべきと判断した画素に、既に他の色のドットが形成されている場合に、該画素へのドットの形成を制限する制限手段を備える
    印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記ハーフトーン処理部は、明度の低い色の順で前記二値化または多値化を行う
    印刷装置。
  3. 請求項1または2に記載の印刷装置であって、
    前記制限手段は、前記画素に既に他の色のドットが形成されている場合であっても、該画素が有する各色の階調値の合計が所定の閾値を超える場合には、該画素へのドットの形成を許容する手段を備える
    印刷装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の印刷装置であって、
    更に、前記ハーフトーン処理部による二値化または多値化に先立ち、前記取得部によって取得された画像の階調値を、前記印刷媒体の種別に応じて変換する階調値変換部を備える
    印刷装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の印刷装置であって、
    RGB形式で色の表された画像を入力する入力部と、
    該入力部によって入力した画像が有するRGB形式の色を、前記インクの色に応じた形式の色に変換する色変換部とを備え、
    前記取得部は、前記色変換部によって色の形式が変換された画像を取得する
    印刷装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記ハーフトーン処理部は、前記二値化または多値化を、誤差拡散法またはディザ法に基づき行う
    印刷装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記所定の記録媒体とは、データの記録再生が可能な情報記録面とインクによる印刷が可能な非繊維質の印刷面とを有するディスク媒体である
    印刷装置。
  8. 複数色のインクを用意し、該インクの吐出によって形成されるドットの分布によって多階調の画像を表し、該画像を印刷媒体に印刷する印刷方法であって、
    前記印刷媒体の種別を判別し、
    前記インクの色ごとに階調値を有する複数の画素によって構成された画像を取得し、
    前記画像を構成する各画素に対して、前記インクの色ごとに前記階調値を二値化または多値化し、
    前記印刷媒体が所定の印刷媒体であると判別された場合には、前記二値化または多値化において、ドットを形成すべきと判断した画素に、既に他の色のドットが形成されている場合に、該画素へのドットの形成を制限する
    印刷方法。
  9. 複数色のインクを用意し、該インクの吐出によって形成されるドットの分布によって多階調の画像を表し、該画像を印刷媒体に印刷するためのコンピュータプログラムであって、
    前記印刷媒体の種別を判別する機能と、
    前記インクの色ごとに階調値を有する複数の画素によって構成された画像を取得する機能と、
    前記画像を構成する各画素に対して、前記インクの色ごとに前記階調値を二値化または多値化する機能と、
    前記印刷媒体が所定の印刷媒体であると判別された場合には、前記二値化または多値化において、ドットを形成すべきと判断した画素に、既に他の色のドットが形成されている場合に、該画素へのドットの形成を制限する機能と
    をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラム。
  10. 請求項9に記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008228101A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Canon Inc 画像処理装置およびその方法
JP2014176490A (ja) * 2013-03-14 2014-09-25 Newgin Co Ltd 遊技機

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