JP2010133164A - 組み合わせ式キャビネット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の引き出し(22a,22b,22c)を備えた多段の引き出しキャビネット(20)とその上に載せ置かれる開閉扉(52)を備えた扉キャビネット(50)とを組み合わせた組み合わせ式キャビネット(10)において、前記引き出しキャビネットには一の引き出しが引き出されると他の引き出しの引き出しを禁止する第一ロック機構(24)が備えられており、前記扉キャビネットには開閉扉の開放を禁止するための第二ロック機構(54)が備えられ、該第二ロック機構は前記第一ロック機構に連結されて、前記引き出しキャビネットの一の引き出しが引き出された状態のときには開閉扉の開放を禁止し、引き出しキャビネットの全ての引き出しが収納された状態のときにのみ開閉扉の開放を許可する。
【選択図】図4
Description
また例えば上段の扉キャビネットの開閉扉を開けた作業に続いて開閉扉を開けたまま下段の引き出しキャビネットの引き出し内を探す作業をしているうちに、作業に没頭してしまい、開閉扉を開けていることを忘れてそのまま立ち上がってしまって開閉扉の下端角で頭部を負傷することもあった。
引き出しキャビネット20は幅×奥行き×高さが90cm×60cm×120cmほどの直方体形状で前面が開口する筐体と、それぞれ幅×奥行き×高さが85cm×52cm×36cmほどの大きさの3つの引き出し22a,22b,22cからなり、各引き出しは筐体内側側面に設けられた図示しないレールとローラによりスムーズに引き出し・収納することができるようになっている。
扉キャビネット50は幅×奥行き×高さが90cm×60cm×80cmほどの直方体形状でその前面には観音開き式の開閉扉52が設けられている。また扉キャビネット50の内部には内部空間を仕切るように棚が取り付けられている(図示せず)。
なおかかる組み合わせ式キャビネット10の構造は、以下に説明するロック機構以外の部分については従来からあるキャビネットと特に異なるところはないため、その一般的構造に関する説明は省略する。
図2および図3は第一ロック機構のしくみを説明するための概念図であり、図2(a)(b)は第一ロック機構およびその動作を説明するための内部透過側面図、図3(a)(b)は図2(a)(b)に対応した内部透過正面図である。なお図3において第一ロック機構のテーパー面は省略されており、また理解容易のため主ロッド等を側面図的に寝かすように表している。
また係止部28はこのテーパー面26の上辺から上側に向けて1cm程度突起するように形成されている。
またこれら3本の主ロッド36の下端には、主ロッドを下側に付勢することとなる第一バネ37が取り付けられている。
一方、上段の引き出し22aが引き出されると、回動アーム32を押し下げていたテーパー面26がなくなり回動アームが開放されるため、主ロッド36は取り付けられた第一バネ37の付勢力によって押し下げられる。主ロッド36が押し下げられると中下段の引き出し22b,22cの係止部28と主ロッド36のフック部34とが係合し、中下段の引き出しの引き出しが禁止される。
中段の引き出し22b,22cについてもこれが収納された状態では、対応する主ロットが押し上げられ上下段の引き出し22a,22cの係止部28と主ロッド36のフック部34とは係合していないが、中段の引き出し22bが引き出されると主ロッド36が第一バネ37の付勢力によって押し下げられる。主ロッド36が押し下げられると上下段の引き出し22a,22cの係止部28と主ロッド36のフック部34とが係合し、上下段の引き出しの引き出しが禁止される。
下段の引き出し22cについてもこれが収納された状態では、対応する主ロットが押し上げられ上中段の引き出し22a,22bの係止部28と主ロッド36のフック部34とは係合していないが、下段の引き出し22cが引き出されると主ロッド36が第一バネ37の付勢力によって押し下げられる。主ロッド36が押し下げられると上中段の引き出し22a,22bの係止部28と主ロッド36のフック部34とが係合し、上中段の引き出しの引き出しが禁止される。
なお上記では引き出しを上中下の3段としたがこれに限られず、2段もしくは4段以上とすることができ、その際には第一ロック機構24は引き出しの段数分だけ設けることとなる。
なお連結材41の縦棒41bは上下動によっても引き出しキャビネット20筐体の天面から突出しないが、次に説明する第二ロック機構54と連結可能なように外側からアクセスすることができるようになっている。
扉キャビネット50の第二ロック機構54は、前述の引き出しキャビネット20の第一ロック機構24の各主ロッド36(実際には連結材41の縦棒41b)に連結される垂直方向に伸長する従ロッド56と、従ロッドにリンク接続された扉ロックアーム58とを有している。
図に示したように従ロッド56の上端に下端が連結接続される第一部材58aはその中間部が支点となって回動自在に扉キャビネット50筐体背面内側に取り付けられている。この第一部材58aは従ロッド56が下側に引っ張られると、傾斜状態からほぼ垂直状態となるように回動するようになっている。またこの第一部材58aの上端は、扉キャビネット50筐体天面内側で扉キャビネット50の奥側から扉側に伸長する第二部材58bの後端と連結されている。この第二部材58bは第一部材58aの回動に伴ってその軸方向に前後移動するようになっている。さらにこの第二部材58bの前端は、その中間部が支点となって回動自在な第三部材58cの上端と連結接続されている。この第三部材58cは、第二部材58bが前方にスライド移動すると、傾斜状態からほぼ垂直状態となるように回動するようになっている。そして第三部材58cの下端には第三部材58cの回動に伴って開閉扉52の開閉を禁止・許容(ロック・開放)することとなる第四部材58dが連結接続されている。第三部材58cが傾斜状態からほぼ垂直状態となるように回動すると、第四部材58dの下端が扉キャビネット50筐体前面の扉枠から突出して、左右の開閉扉52の上縁部にそれぞれ設けた小孔65に差し込まれることで、各開閉扉をロックするようになっている。すなわち扉ロックアーム58はこれに接続された従ロッド56の上下動を第四部材58dの上下動に伝えて開閉扉52の開閉を禁止・許容するものである。
この接続用アダプタ82は、一端に正ネジ穴が他端に逆ネジ穴が掘られた長さ15cm程度の長ナットである。この接続用アダプタ82を用いて連結材41の縦棒41bと従ロッド56を連結接続するため、縦棒41bの上端には正ネジが従ロッドの下端には逆ネジが削れられて先端加工されている。
接続用アダプタ82による縦棒41bと従ロッド56との連結接続は、引き出しキャビネット20上に扉キャビネット50を載せ置いた後に、引き出しキャビネット20の引き出し22a,22b,22cを全て収納した状態で扉キャビネット開閉扉52を開け、扉キャビネット筐体底面奥側の貫通孔から縦棒41bに向けて接続用アダプタ82を挿し込み1回転ほど正回転させてその一端(下側)の正ネジ穴を軽く螺合させたのち、接続用アダプタの他端(上端)の逆ネジ穴を従ロッド56にも螺合させて十分ねじ込むことにより行われる。
なお引き出しキャビネットの第一ロック機構と扉キャビネットの第二ロック機構との連結接続を接続用アダプタを用いて行うため、容易に組み合わせ式キャビネットの分解・運搬を行うことができる。
なお第三ロック機構84の上端と連動アーム94の下端は連結されることとなるが、その連結は上記接続用アダプタ82を用いて同様の手法により行われる。
図6に示したようにサブロッド56’の上端に下端が連結接続される扉アーム58’の第1部材58’aは、その中間部が支点となって回動自在に扉キャビネット50筐体背面内側に取り付けられている。この第1部材58’aは開閉扉52が開操作されると、傾斜状態からほぼ垂直状態となるように回動することで、サブロッド56’を押し下げるようになっている。
またこの第1部材58’aの上端は、扉キャビネット50筐体天面内側で扉キャビネットの奥側から扉側に伸長し、かつ、その前端が扉キャビネット筐体前面の開閉扉枠体から前側に突出することとなる第2部材58’bの後端と連結されている。この第2部材58’bは第1部材58’aの回動に伴ってその軸方向に前後移動するようになっている。さらにこの第2部材58’bには、第2部材を前側に付勢することとなる第三バネ85が取り付けられている。
一方、扉キャビネット50の開閉扉52が開いた状態では、扉アーム58’の第2部材58’bの先端が開閉扉に押圧されることなく第三バネ85の付勢力によって扉キャビネット筐体前面の開閉扉枠体から前側に突出する。このように第三バネ85が第2部材58’bを前側にスライド移動させることで、これに連結接続された第1部材58’aが傾斜状態からほぼ垂直状態となるように回動し、これによりサブロッド56’は下側に押し下げられた状態となる(図6(b)参照)。
また中下段の引き出しにのみ第一ロック機構を設け上段の引き出しには設けないなど、キャビネットの使用の便宜を考慮して使用者が適宜アレンジ可能にしてやることもできる。これは例えば回動ロッドやテーパー面を着脱自在に構成してやることで実現することができる。
さらにキャビネットの各引き出しおよび扉キャビネットの開閉扉は通常ロックされた状態となっており、使用者が取っ手に手をかけることでそのロックが解除されるような機構を設けてやることも好ましい。
また上記と同様の構造の第二ロック機構を備えた第二扉キャビネットをさらに扉キャビネットを載せ置き、その第二扉キャビネットの従ロッドも第一ロック機構の主ロッド(実質的には下側の扉キャビネットの従ロッド)に直接的又は間接的に接続することで、その開閉扉の開閉を制御してやるようにすることも可能である。
さらに上記第三ロック機構(および連動アーム94)を上記第一ロック機構および第二ロック機構と併存させずに単独で組み合わせ式キャビネットに備えてやることも勿論可能である。
20 引き出しキャビネット
22a,22b,22c 引き出し
24 第一ロック機構
26 テーパー面
28 係止部
32 回動アーム
33 回転ローラ
34,34’ フック部
36 主ロッド
36’ メインロッド
37 第一バネ
39 掛け止めフック
41 連結材
41a 横棒
41b 縦棒
50 扉キャビネット
52 開閉扉
54 第二ロック機構
56 従ロッド
56’ サブロッド
58 扉ロックアーム
58a 第一部材
58b 第二部材
58c 第三部材
58d 第四部材
58’ 扉アーム
58’a 第1部材
58’b 第2部材
61 第二バネ
65 小孔
82 接続用アダプタ
84 第三ロック機構
85 第三バネ
94 連動アーム
Claims (5)
- 複数の引き出し(22a,22b,22c)を備えた多段の引き出しキャビネット(20)とその上に載せ置かれる開閉扉(52)を備えた扉キャビネット(50)とを組み合わせた組み合わせ式キャビネット(10)において、
前記引き出しキャビネットには一の引き出しが引き出されると他の引き出しの引き出しを禁止する第一ロック機構(24)が備えられており、
前記扉キャビネットには開閉扉の開放を禁止するための第二ロック機構(54)が備えられ、該第二ロック機構は前記第一ロック機構に連結されて、前記引き出しキャビネットの一の引き出しが引き出された状態のときには開閉扉の開放を禁止し、引き出しキャビネットの全ての引き出しが収納された状態のときにのみ開閉扉の開放を許可する、ことを特徴とする組み合わせ式キャビネット。 - 複数の引き出し(22a,22b,22c)を備えた多段の引き出しキャビネット(20)とその上に載せ置かれる開閉扉(52)を備えた扉キャビネット(50)とを組み合わせた組み合わせ式キャビネット(10)において、
前記引き出しキャビネットには一の引き出しが引き出されると他の引き出しの引き出しを禁止する第一ロック機構(24)が各引き出し別に備えられており、
前記扉キャビネットには開閉扉の開放を禁止するための第二ロック機構(54)が備えられ、該第二ロック機構は前記各第一ロック機構に連結されて、前記引き出しキャビネットの一の引き出しが引き出された状態のときには開閉扉の開放を禁止し、引き出しキャビネットの全ての引き出しが収納された状態のときには開閉扉の開放を許可するものであり、
前記各第一ロック機構は、升型の各引き出しの背面に傾斜して形成されたテーパー面(26)と、各引き出しの背面に形成された係止部(28)と、一の引き出しが収納された状態では前記テーパー面との当接によって一端が押し下げ(/押し上げ)られる一方、該一の引き出しが引き出された状態では該一端が開放されて他端が下がり(/上がり)シーソーのごとく回動する回動アーム(32)と、該回動アームの他端と連結され回動アームの回動に伴い上下動し、かつ、他の引き出し背面の係止部と係合するフック部(34)が形成された垂直方向に伸長する主ロッド(36)と、を有し、
一の引き出しが引き出されると一の主ロッドが下方(/上方)に動くことで、他の引き出しの各係止部と回動アームのフック部とが係合して該他の引き出しの引き出しを禁止する、ことを特徴とする組み合わせ式キャビネット。 - 前記第二ロック機構(54)は、前記第一ロック機構(24)の各主ロッド(36)に連結された垂直方向に伸長する従ロッド(56)と、該従ロッドにリンク接続された扉ロックアーム(58)と、を有し、
前記従ロッドは何れか一の主ロッドの上下動に伴って上下動し、前記扉ロックアームは従ロッドが下方(/上方)に動くことでその先端が前記開閉扉(52)と係合して開閉扉の開放を禁止する、ことを特徴とする請求項2に記載の組み合わせ式キャビネット。 - 前記引き出しキャビネット(20)の第一ロック機構(24)と前記扉キャビネット(50)の第二ロック機構(54)とは、引き出しキャビネット上に扉キャビネットを載せ置いた後に接続用アダプタ(82)を用いて連結される、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の組み合わせ式キャビネット。
- 1以上の引き出し(22a,22b,22c)を備えた引き出しキャビネット(20)とその上に載せ置かれる開閉扉(52)を備えた扉キャビネット(50)とを組み合わせた組み合わせ式キャビネット(10)において、
前記引き出しキャビネットには前記扉キャビネットの開閉扉が開放されると全ての引き出しの引き出しを禁止する第三ロック機構(84)が備えられ、
前記扉キャビネットには開閉扉の開閉に連動して前記第三ロック機構を動作させる扉アーム(58’)が備えられており、
前記引き出しキャビネットの第三ロック機構と前記扉キャビネットの扉アームとは、引き出しキャビネット上に扉キャビネットを載せ置いた後に接続用アダプタ(82)を用いて連結される、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の組み合わせ式キャビネット。
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JP2014106248A (ja) * | 2012-11-22 | 2014-06-09 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
CN113576167A (zh) * | 2021-08-27 | 2021-11-02 | 上海凯橙家具有限公司 | 一种便于储放物品的智能家用柜子 |
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2008
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