JP2009022543A - 多段式キャビネット - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の筐体を多段状に載置して連結し、異なる筐体に収容した複数の引出しを、一度に施錠しうるようにしたり、その複数の引出しの同時引き出しを防止しうるようにした多段式キャビネットを提供する。
【解決手段】前面が開口する複数の筐体1を多段状に載置して連結し、各筐体1の内側面に、作動片12を上下動可能として装着し、上下に隣接する作動片12の対向端部同士を互いに連結することにより、上下方向を向く作動杆19を形成し、いずれか複数の筐体1内に、引出しと、作動片12の上下動に連動して、引出しの前方への引き出しを阻止するブロック位置と引出しの前方への引き出しを許容する解除位置とに移動可能としたブロック手段34とを設け、作動杆19を、いずれかの筐体1に設けた施錠装置Aに連係する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複数の筐体を多段状に載置して連結し、そのうちのいずれか複数の筐体に、引出しを設けた多段式キャビネットに関する。
従来の多段式キャビネットには、縦長の1個の筐体内に、複数の引出しを上下多段状に設けるとともに、複数の引出しが同時に引き出されるのを防止することにより、キャビネットの前方への転倒を防止するようにした引出しの同時引き出し防止機構(または転倒防止装置)や、複数の引出しを、同時に施錠したり、解錠したりしうるようにした施錠装置を設けたものがある(例えば特許文献1〜3参照)。
特開平11−318609号公報 特開平9−317293号公報 特開平8−191730号公報
しかし、特許文献1〜3に記載されている多段式キャビネットにおいては、1個の筐体内に収容した複数の引出しには、同時引き出し防止機構や、施錠装置の機能を及ぼしめることができるが、その筐体以外の引出し、例えば、その筐体上に積み重ねた他のキャビネットの筐体内の引出しにまで、それらの機能を及ぼさせることはできない。
そのため、例えば、1個の筐体内に、1個または複数個の引出しを収容した単位キャビネットを、複数個用意しておき、用途や設置場所の状況に応じて、任意の数の単位キャビネットを上下に積み重ねて使用する場合、上下に重ねられた全引出しを、一度に施錠したり、解錠したりすることはできない。そのため、各単位キャビネット毎に、施錠または解錠しなければならず、その操作が煩雑であるとともに、上下に重ねられた全引出しのうち、複数のものを同時に引き出すことが可能となり、好ましくない。
本発明は、従来の技術が有する上記の問題点に鑑み、複数の筐体を多段状に載置して連結し、異なる筐体に収容した複数の引出しを、一度に施錠しうるようにしたり、その複数の引出しの同時引き出しを防止したりしうるようにすることにより、1個の筐体内に、1個または複数個の引出しを収容した単位キャビネットを、用途や設置場所の状況に応じて、任意の数だけ積み重ねて使用するようにし、もって、ユニット家具化を図ることができるようにした多段式キャビネットを提供することを目的としている。
本発明によると、上記課題は次のようにして解決される。
(1)前面が開口する複数の筐体を多段状に載置して連結し、各筐体の内側面に、作動片を上下動可能として装着し、上下に隣接する前記作動片の対向端部同士を互いに連結することにより、上下方向を向く作動杆を形成し、いずれか複数の筐体内に、引出しと、前記作動片の上下動に連動して、前記引出しの前方への引き出しを阻止するブロック位置と前記引出しの前方への引き出しを許容する解除位置とに移動可能としたブロック手段とを設け、前記作動杆を、いずれかの筐体に設けた施錠装置に連係し、この施錠装置により、前記作動杆を介して、全ブロック手段を、ブロック位置と解除位置とに移動可能とする。
(2)前面が開口する複数の筐体を多段状に載置して連結し、各筐体の内側面に、作動片を上下動可能として装着し、上下に隣接する前記作動片の対向端部同士を互いに連結することにより、上下方向を向く作動杆を形成し、いずれか複数の筐体内に、引出しと、前記作動片の上下動に連動して、前記引出しの前方への引き出しを阻止するブロック位置と、前記引出しの前方への引き出しを許容する解除位置とに移動可能としたブロック手段と、引出しの引き出し動作に連動して、前記作動片を、ブロック手段がブロック位置となる作動位置へ移動させ、かつ引出しの戻し動作に連動して、前記作動片を、ブロック手段が解除位置となる不作動位置へ移動させるようにした移動手段とを設け、さらに、いずれかの筐体に、前記作動杆を、前記作動位置に仮保持する保持手段を設け、前記作動杆とブロック手段と移動手段と保持手段とにより、引出しの同時引き出し防止機構を形成する。
(3)上記(2)項において、作動杆を、いずれかの筐体に設けた施錠装置と連係し、この施錠装置により、前記作動杆をブロック位置と解除位置とに移動可能とする。
(4)上記(1)または(3)項において、施錠装置を、キーを挿入してロータを回動させることにより、作動杆を上下動させることができるようにしたシリンダ錠とする。
(5)上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、各筐体の天板および底板に設けた開口を挿通する連結片により、上下に隣接する作動片の対向端部同士を互いに連結する。
(6)上記(1)〜(5)項のいずれかにおいて、作動片と引出しとブロック手段とを設けた複数の筐体の中間に、作動片のみを備え、引出しとブロック手段とを備えていない中空の筐体を配設する。
(7)上記(6)項において、中空の筐体の前面開口部に、扉を開閉自在に設ける。
本発明によると、次のような効果を奏することができる。
請求項1記載の発明によると、1個の施錠装置を、施錠操作または解錠操作するだけで、異なる筐体に収容した複数の引出しを、一度に施錠したり解錠したりすることができるので、操作性がよく、また各筐体毎に施錠装置を設ける必要がないので、構造を簡素化しうるとともに、製造コストを低減させることができる。
また、1個の筐体内に1個または複数個の引出しを収容した単位キャビネットを複数個用意しておき、用途や設置場所の状況に応じて、任意の数の単位キャビネットを上下に積み重ねて使用する、ユニット家具化を図ることができ、レイアウトの自由度を大とすることができる。
請求項2記載の発明によると、異なる筐体に収容された複数の引出しのうちのいずれか1個を引き出すと、その引出し動作に連動して、作動杆が移動手段により、解除位置からブロック位置へ移動させられて、その位置で保持手段により保持され、他のすべての引出しは、ブロック手段によりブロックされて、引出しの同時引き出しが防止され、キャビネットの転倒のおそれをなくすことができる。
引き出した引出しを、元に戻すと、そのときの戻し動作に連動して、作動杆が移動手段により、ブロック位置から解除位置へ戻され、すべての引出しは引き出し可能となる。
このように、異なる筐体に収容された複数の引出しの同時引き出しを防止しうることにより、請求項1記載の発明におけるのと同様のユニット家具化を図ることができ、レイアウトの自由度を大とすることができる。
しかも、1個の筐体内に1個または複数個の引出しを収容した単位キャビネットを複数個積み重ねた場合にも、複数の引出しが同時に引き出されることによるキャビネットの転倒を未然に防止することができる。
請求項3記載の発明によると、異なる筐体に収容された複数の引出しの同時引き出しを防止しうるようにした請求項2記載の発明においても、請求項1記載の発明と同様に、異なる筐体に収容した複数の引出しを、1個の施錠装置により、一度に施錠したり解錠したりすることができる。
請求項4記載の発明によると、施錠装置の構造を簡素化することができる。
請求項5記載の発明によると、上下に隣接する作動片の連結構造を簡素化することができる。
請求項6記載の発明によると、引出しを設けた上下の筐体間に、引出しとブロック手段とを備えない中空の筐体を配設してあるので、引出しを設けた筐体ばかりを積み重ねるものに比して、レイアウトの自由度を増大させることができるとともに、使い勝手をよくすることができる。
請求項7記載の発明によると、引出しを設けた上下の筐体間に、引出し方式ではない扉付きの収納空間を形成することができ、レイアウトの自由度を増大させることができるとともに、使い勝手をよくすることができる。
以下、本発明の一実施形態を、添付図面を参照して説明する。
図1および図2に示すように、この多段式キャビネットは、前面が開口する3個の筐体1(その個々の筐体は、1A、1B、1Cをもって示す)を上下多段状に載置し、その下段の筐体1の上板2と、その直上の筐体1の底板3とを、固定ねじ(またはボルト・ナットその他の締結手段)4をもって互いに結合したものを備えている。
各筐体1は、上記上板2および底板3の他に、左右1対の側板5、5と、背板6とを備えている。上板2および底板3は、この例では、前後方向の中間部に、空所7を設けたものとしてあるが、このような空所7を設けない無垢の平板により形成してもよい。
上段の筐体1Aにおける上板2の上面には、上框を形成する化粧天板8が設けられており、また、下段の筐体1Cにおける底板3の下面には、下框を形成するベース板9が設けられている。
中段の筐体1Bは、この例では説明を簡略化するため、1個としてあるが、これを2個以上とすることにより、4段以上の引出しキャビネットとすることができる。
各筐体1における左右の側板5、5の内側面には、上下方向を向く前後2条の凹条10、11が設けられている(左方の側板5のものは図示略)。
左右の側板5、5の内側面における前方の各凹条10には、施錠装置Aの一構成部材をなす作動片12が、上下方向に摺動自在に嵌合されており、また、右方の側板5の内側面における後方の凹条11には、同時引き出し防止機構Bの一構成部材をなす作動片13が、上下方向に摺動自在に嵌合されている。
左方の側板5の内側面における後方の凹条11には、作動片13と同様のものを、上下方向に摺動自在に嵌合することもあるが、この例では、何も設けていない。すなわち、同時引き出し防止機構Bは、右方の側板5側のみに設け、左方の側板5側には設けていない。
図2および図3に示すように、上段の筐体1Aと中段の筐体1Bとにおける底板3の両側部における凹条10より内方の部分と、中段の筐体1Bと下段の筐体1Cとにおける上板2の両側部における凹条10より内方の部分とには、互いに上下方向に整合する前後方向に長いスリット状の開口14、15が設けられている。
図2、図3および図5に示すように、上下に隣接する作動片12、12の対向端部同士は、上方の作動片12の下部に設けた前後方向を向くスリット16に、上下方向を向く連結片17の上端に設けた外向き突片17aを係合し、かつ連結片17を、上記開口14、15に挿通させて、その上下部を、上方の作動片12の下端部と下方の作動片12の上端部とに、それぞれ固定ねじ18をもって締着することにより、互いに連結され、3個の作動片12と、2個の連結片17とにより、上下方向に長い1個の作動杆19が形成されている。
図2、図3および図6に示すように、上下に隣接する作動片13、13の対向端部同士も、同様に、上方の作動片13の下部に設けた前後方向を向くスリット16に、上下方向を向く連結片17の上端に設けた外向き突片17aを係合し、かつ連結片17を、上方の筐体1の底板3に設けた空所7と、下方の筐体1の上板2に設けた空所7とに挿通させて、その上下部を、上方の作動片13の下端部と下方の作動片13の上端部とに、それぞれ固定ねじ18をもって締着することにより、互いに連結され、3個の作動片13と、2個の連結片17とにより、上下方向に長い1個の作動杆20が形成されている。
図2〜図4、および図7に示すように、各筐体1における左右の側板5、5の内側面下部には、引出し21を支持するサスペンションレール22が、それぞれ装着されている。
各サスペンションレール22は、図4および図7に示すように、作動片12、13が嵌合された各凹条10、11を跨ぐようにして、各側板5の内側面に固着された前後方向を向く固定レール23と、それに前後方向に摺動可能として装着された中間レール24と可動レール25とを備え、固定レール23に対して、可動レール25が、中間レール24のほぼ2倍の速さ、および進退量をもって、前後方向に進退するようにした公知のものとしてある。
図7に示すように、引出し21は、その両側面に設けた前後1対の外向き突片26、27を、可動レール25上に載置するとともに、各外向き突片26、27に設けた係合孔(図示略)に、可動レール25の上面に突設した上向き突片28、28を嵌合することにより、左右のサスペンションレール22、22に支持され、各筐体1より引き出し可能となっている。
次に、施錠装置Aの詳細について説明する。
この施錠装置Aは、図2、図4、図8、および図9に示すように、化粧天板8の前端面における左右方向のほぼ中央部に、前面よりキー29を挿入して操作可能として設けられ、内蔵したロータ(図示略)が、キー29とともに施錠位置と解錠位置とに回動させられることにより、ロータの後端に突設した作動ピン30が上下動するようにしたシリンダ錠31と、シリンダ錠31より後方の化粧天板8の下面に固着したブラケット32(図8および図9)に後部が枢支され、前端部がシリンダ錠31の作動ピン30に連係され、かつ左右の端部が、左右の作動杆19、19の上端部、すなわち上段の筐体1内における左右の作動片12、12の上端部に連係された左右方向に長い回動板33とを備えている。
回動板33は、図8に示すように、作動ピン30が下限位置に位置しているときは、ほぼ水平をなす解錠位置に位置し、左右の作動片12、12を、下限である不作動位置に吊り下げ状態で支持しており、図9に示すように、作動ピン30が上限位置まで移動させられると、前部が、後部を支点として上向きに回動させられ、左右の作動片12、12を、上限である作動位置まで上昇させるようになっている。
各筐体1には、引出し21とともに、左右の作動片12、12の上下動に連動して、引出し21の前方への引き出しを阻止したり、許容したりする左右1対のブロック手段34が設けられている。
各ブロック手段34は、この例では、前端部が側板5の内面に左右方向を向く軸35をもって枢着され、かつ後端に、軸35を中心とする円弧状の当接面36aが形成されたブロック片36と、このブロック片36の離心部に下端が係止され、かつ上端が作動片12に係止された上下方向を向く引張コイルばね37とを備えており、作動片12が不作動位置に位置しているときは、図10に示すように、自重により、後下方を向く解除位置に位置しており、作動片12が作動位置に位置しているときは、引張コイルばね37により引き上げられて、図11に示すように、ほぼ水平をなすブロック位置に位置させられるようになっている。
一方、引出し21の両側面には、引出し21を閉じた状態で、図11に示すように、ブロック片36がブロック位置に位置しているとき、ブロック片36の当接面36aに対向し、その当接面36aに当接することにより、引出し21の引き出しが阻止されるようにした垂直の当接面38aと、その下端より後上向傾斜し、引出し21を引き出した状態から閉じる際に、ブロック片36を押し下げつつ通過するようにした傾斜面38bとを備える突出部材38が固着されている。
したがって、すべての引出し21を閉じた状態で、キー29により、シリンダ錠31を施錠操作すると、回動板33が上向きに回動させられて、左右の作動片12、12が上限である作動位置まで上昇させられ、それに伴って、すべてのブロック片36が、引張コイルばね37により引き上げられて、ブロック位置に位置させられ、すべての引出し21は、引出し不能となる。
万一、いずれかの引出し21が引き出された状態で施錠操作し、その後、その引出し21を閉じると、その引出し21に設けられた突出部材38の傾斜面38bが、引張コイルばね37の付勢力に抗して、ブロック位置に位置している対応するブロック片36を解除位置側に押し下げつつ通過し、引出し21が閉止位置まで戻ると、ブロック片36は引張コイルばね37の付勢力により、ブロック位置に復帰させられ、すべての引出し21は、引出し不能となる。
キー29により、シリンダ錠31を解錠操作すると、回動板33が下向きに回動させられて、左右の作動片12、12が下限である不作動位置まで下降させられ、それに伴って、すべてのブロック片36は、自重により、解除位置まで下向き回動して、すべての引出し21は、引出し可能となる。
次に、同時引き出し防止機構Bの詳細について説明する。
この同時引き出し防止機構Bは、図2、図4、および図12〜図14に示すように、各作動片13の内側面に突設され、作動片13の上下動に連動して、引出し21の前方への引き出しを阻止するブロック位置と引出し21の前方への引き出しを許容する解除位置とに移動可能としたブロック手段であるブロックピン39と、引出し21の引き出し動作に連動して、作動片13を、ブロックピン39がブロック位置となる上限の作動位置へ移動させ、かつ引出し21の戻し動作に連動して、作動片13を、ブロックピン39が解除位置となる不作動位置へ移動させるようにした移動手段40と、上段の筐体1Aに設けられ、かつ作動杆20を、作動位置に仮保持する保持手段41とを備えている。
移動手段40は、この例では、引出し21を支持するサスペンションレール22における可動レール25の上端の前後方向の中間部に上向き突設した、ほぼ直方体状のガイドブロック42としてある。
図12および図13に示すように、このガイドブロック42の外側面には、後上向傾斜面43aと、その後端に連続する後下向傾斜面43bとが上面に形成された、側面視山形の突部43と、その上方に離間し、前端に垂直の当接面44aが形成され、かつ下端に、後上向傾斜面43aと平行の後上向傾斜面44bが形成された、側面視直角三角形の突部44とが突設され、両突部43、44の後上向傾斜面43a、44b間には、後上向傾斜する案内溝45が形成されている。
図14に示すように、保持手段41は、上段の筐体1Aの側板5における凹条11の上端部に固着され、かつ開口が下方を向くほぼ下向きC字状の弾性把持片46と、作動片13の上端に固着され、かつ上方を向くやじり状の突子47とを備え、作動片13が作動位置まで上昇させられたとき、突子47が弾性把持片46内に突入して、弾性把持されるようになっている。
なお、保持手段41は、その他の構造の公知のキャッチャーとすることもできる。
この同時引き出し防止機構Bにおいては、全引出し21が閉じているときは、作動杆20が、自重により下限である不作動位置に位置し、この状態では、図13に示すように、すべてのブロックピン39は、対応するガイドブロック42における案内溝45の前端開口部内に位置している。したがって、この状態では、いずれの引出し21も引き出すことができる。
しかし、いずれかの引出し21を引き出すと、その引出し21とともにガイドブロック42が前進し、そのときの突部43の後上向傾斜面43aにより、ブロックピン39が、傾斜カムの原理で押し上げられて、作動杆20全体が作動位置に位置させられ、保持手段41によりその位置に保持されるとともに、引き出された引出し21を除く他のすべての引出し21のガイドブロック42における突部44の当接面44aの直前に、ブロックピン39が位置する(図12参照)ので、それらの引出し21は、ブロックピン39にブロックされて、いずれも引き出し不能となり、複数の引出し21が同時に引き出されることによるキャビネットの転倒を未然に防止することができる。
引き出した引出し21を元に戻すと、そのときのガイドブロック42の後方への移動により、ブロックピン39は、突部44の後上向傾斜面44bに摺接して押し下げられ、作動杆20は、保持手段41から離脱して、元の不作動位置まで戻される。
この状態では、すべてのブロックピン39は、対応するガイドブロック42における案内溝45の前端開口部内に位置しているので、いずれの引出し21も引き出し可能となる。
図示の実施形態においては、互いに積み重ねた複数の筐体1内に上下動可能として設けた複数の作動片12、13の対向端部同士を互いに連結することにより、上下方向を向く作動杆19、20を形成し、その作動杆19、20を、施錠装置Aや引出しの同時引き出し防止機構Bに利用してあるので、複数の筐体1に跨って、施錠装置Aや引出しの同時引き出し防止機構Bを形成することができ、それによって、1個の筐体1内に、1個または複数個の引出し21を収容した単位キャビネットを複数個用意しておき、用途や設置場所の状況に応じて、任意の数の単位キャビネットを上下に積み重ねて使用する、いわゆるユニット家具化を図ることができ、レイアウトの自由度を大とすることができる。
図15は、本発明の変形例を示す。なお、上述の実施形態におけるのと同一または類似の部材には、同一の符号を付すに止め、それらについての詳細な説明は省略する。
この例においては、作動片12、13と引出し21とブロック手段34、39とを設けた複数の筐体1A、1Cの中間に、作動片12、13のみを設け、引出し21とブロック手段34、39とを設けていない中空の筐体1Dを配設し、この筐体1Dの前面開口部に、両開き式とした扉48を開閉自在に設けてある。
この筐体1Dの底板3および上板(図示略)は、空所7を設けない1枚板により形成するとともに、その両側部に、作動片12、13の対向端部同士を連結する連結片17、17を挿通するための前後2個の開口14、14を設けてある。
なお、側板5の内面に露呈する作動片12、13を覆うため、側板5の内面に、化粧板(図示略)を設けてもよい。
この中段の筐体1Dにおける作動片12、13は、上段と下段の筐体1A、1Cにおける作動片12、13を連結するためだけのものである。
この変形例のような構成とすると、引出しを設けた上下の筐体間に、引出し方式とは異なる扉付きの収納空間を形成することができ、引出しを設けた筐体ばかりを積み重ねるものに比して、レイアウトの自由度を増大させることができるとともに、使い勝手をよくすることができる。
本発明は、上記の実施形態のみに制限されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で、変形した態様での実施が可能である。
例えば、上記実施形態においては、施錠装置A用の作動杆19と、引出しの同時引き出し防止機構B用の作動杆20とを、別々に設けたが、上記特許文献2に記載されているように、施錠装置用の作動杆と引出しの同時引き出し防止機構用の作動杆とを、共通化して実施することもできる。
また、施錠装置Aにおけるブロック手段34を、引出しの同時引き出し防止機構Bにおけるブロックピン39と同様の、作動片12の内側面に突設した単なるピンとすることもできる。
本発明の一実施形態を斜め前方より見た斜視図である。 同じく、引出しを外した状態の分解斜視図である。 作動片の連結部分を示す部分拡大分解斜視図である。 各部材の位置関係を示すため、すべての部材を実線で示した側面図であって、下段の引出しを引き出したときの状態を示すものである。 前方の連結片の連結部分を示す部分拡大側面図である。 後方の連結片の連結部分を示す部分拡大側面図である。 引出しの支持構造を示す部分拡大斜視図である。 施錠装置の解錠状態を示す概略縦断側面図である。 施錠装置の施錠状態を示す概略縦断側面図である。 施錠装置の解錠状態におけるブロック手段の部分拡大側面図である。 施錠装置の施錠状態におけるブロック手段の部分拡大側面図である。 ブロックピンがブロック位置に位置しているときの引出しの同時引き出し防止機構における部分拡大側面図である。 ブロックピンが解除位置に位置しているときの引出しの同時引き出し防止機構における部分拡大側面図である。 引出しの同時引き出し防止機構における保持手段の拡大側面図であって、(a)は、作動杆が不作動位置のときの状態を、また(b)は、作動杆が作動位置のときの状態を、それぞれ示すものである。 本発明の変形例を斜め前方より見た斜視図である。
符号の説明
A 施錠装置
B 引出しの同時引き出し防止機構
1、1A、1B、1C 筐体
2 上板
3 底板
4 固定ねじ
5 側板
6 背板
7 空所
8 化粧天板
9 ベース板
10、11 凹条
12、13 作動片
14、15 開口
16 スリット
17 連結片
17a外向き突片
18 固定ねじ
19、20作動杆
21 引出し
22 サスペンションレール
23 固定レール
24 中間レール
25 可動レール
26、27外向き突片
28 上向突片
29 キー
30 作動ピン
31 シリンダ錠
32 ブラケット
33 回動板
34 ブロック手段
35 軸
36 ブロック片
36a当接片
37 引張コイルばね
38 突出部材
38a当接面
38b傾斜面
39ブロックピン(ブロック手段)
40 移動手段
41 保持手段
42 ガイドブロック
43 突部
43a後上向傾斜面
43b後下向傾斜面
45 案内溝
46 弾性把持片
47 突子

Claims (7)

  1. 前面が開口する複数の筐体を多段状に載置して連結し、各筐体の内側面に、作動片を上下動可能として装着し、上下に隣接する前記作動片の対向端部同士を互いに連結することにより、上下方向を向く作動杆を形成し、いずれか複数の筐体内に、引出しと、前記作動片の上下動に連動して、前記引出しの前方への引き出しを阻止するブロック位置と前記引出しの前方への引き出しを許容する解除位置とに移動可能としたブロック手段とを設け、前記作動杆を、いずれかの筐体に設けた施錠装置に連係し、この施錠装置により、前記作動杆を介して、全ブロック手段を、ブロック位置と解除位置とに移動可能としたことを特徴とする多段式キャビネット。
  2. 前面が開口する複数の筐体を多段状に載置して連結し、各筐体の内側面に、作動片を上下動可能として装着し、上下に隣接する前記作動片の対向端部同士を互いに連結することにより、上下方向を向く作動杆を形成し、いずれか複数の筐体内に、引出しと、前記作動片の上下動に連動して、前記引出しの前方への引き出しを阻止するブロック位置と、前記引出しの前方への引き出しを許容する解除位置とに移動可能としたブロック手段と、引出しの引き出し動作に連動して、前記作動片を、ブロック手段がブロック位置となる作動位置へ移動させ、かつ引出しの戻し動作に連動して、前記作動片を、ブロック手段が解除位置となる不作動位置へ移動させるようにした移動手段とを設け、さらに、いずれかの筐体に、前記作動杆を、前記作動位置に仮保持する保持手段を設け、前記作動杆とブロック手段と移動手段と保持手段とにより、引出しの同時引き出し防止機構を形成したことを特徴とする多段式キャビネット。
  3. 作動杆を、いずれかの筐体に設けた施錠装置と連係し、この施錠装置により、前記作動杆をブロック位置と解除位置とに移動可能としたことを特徴とする請求項2記載の多段式キャビネット。
  4. 施錠装置を、キーを挿入してロータを回動させることにより、作動杆を上下動させることができるようにしたシリンダ錠とした請求項1または3記載の多段式キャビネット。
  5. 各筐体の天板および底板に設けた開口を挿通する連結片により、上下に隣接する作動片の対向端部同士を互いに連結した請求項1〜4のいずれかに記載の多段式キャビネット。
  6. 作動片と引出しとブロック手段とを設けた複数の筐体の中間に、作動片のみを備え、引出しとブロック手段とを備えていない中空の筐体を配設した請求項1〜5のいずれかに記載の多段式キャビネット。
  7. 中空の筐体の前面開口部に、扉を開閉自在に設けた請求項6記載の多段式キャビネット。
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