JP5605933B2 - 什器 - Google Patents

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Description

本願発明は、前面開放状のキャビネット本体に対して上下多段に配置された抽斗を同時に引き出すことを防止できる装置付きキャビネットなどの什器の構成に関するものである。
従来から、キャビネットの転倒するおそれをなくするため、キャビネット本体に上下多段の抽斗を全て閉じた状態から、1つの抽斗を引き出した後に、さらに他の段の抽斗の引出し動を不能にする、いわゆる2重引出し防止装置を備えたもの(特許文献1)では、キャビネット本体の側板内面には、各抽斗の側板外面に対面して縦杆を上下動自在に配設し、縦杆には、各段の抽斗箇所毎に、上面がキャビネット本体の奥に行くに従って高くなる当接傾斜面に形成されたロック体と、該ロック体の下方位置で、下面がキャビネット本体の前に行くに従って下がる第1傾斜案内面と、該第1傾斜案内面の下端に連設して前方に延びる水平状の安定面とを備えた案内体と、各抽斗のサスペンションレールの前後移動によって当該サスペンションレールにおける中間レールの上面と下向き凹み状案内部とに当接して縦杆を上下2段階の位置に保持させる落下防止片とを設ける。そして、各段の抽斗側面には、縦杆の上昇位置にて当該縦杆におけるロック体の後面に突き当ってロックするストッパ体と、抽斗の引き出し移動時に前記案内体における第1傾斜案内面に当接して後、上記安定面に当接することにより、縦杆と共にロック体をその後面がストッパ体の通過を阻止する所定のロック位置まで押し上げる押し上げ体とを設けたものが開示されている。しかし、上記のような構成の2重引出し防止装置を備えていても、2つ以上の抽斗を同時に引き出すことを防止することができない。
その解決手段として、特許文献2では、各段の引出しに設けられた杆部材と、キャビネット本体に対して上下方向に移動可能な支柱と、各杆部材に対応して支柱に設けられた傾斜溝付きブロック体と、係止位置に移動した支柱をその位置に保持し、所定以上の力に対しては保持を開放する保持機構とを有し、杆部材と係合して上方に退避させられる退避部材と、この上側の引出しに対応して設けた規制部材と、これらを連結する連結棒とを有した連結体が各ブロック体間に亘って設けられている。
そして、支柱に固定された各段毎の支柱側案内部材(ブロック体)に設けられ傾斜溝を、いずれかの段の引出し側案内部材(杆部材)が通過する(横切る)ことで、ブロック体ごと支柱が上昇し、他の段の杆部材が上昇したブロック体の側面に当接して、2重引出しを防止する手段としている。これと同時に、各段のブロック体には、傾斜溝に傾斜面が臨む上側の退避部材と下側の規制部材とが上下動可能に装着されている。下段の退避部材に取付く上向きの棒を介して上段の規制部材を突き上げることができる。下段のブロック体の傾斜溝に杆部材が侵入し始めると、当該ブロック体を介して、上段のブロック体が上昇するが、そのとき同時に、規制部材を突き上げて、上段のブロック体の傾斜溝を塞ぐ。それ故、上段のブロック体の傾斜溝にその段の杆部材が侵入できず、上下段のブロック体(ひいては支柱)の上昇が阻止され、2段以上の引出しの同時引出防止を実現できる構成が開示されている。
しかしながら、特許文献2の構成では、支柱に設けられた傾斜溝付きブロック体には、その傾斜溝に臨むように、上側の退避部材と下側の規制部材とが上下動可能となるように装着しなけれならず、しかも、退避部材及び規制部材の形状が複雑であるので、構成簡単、且つコンパクトにできないという問題があった。
本願発明は、上記の従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、簡単な構成で、且つコンパクトにできる抽斗の同時引出防止装置付きの什器(キャビネット)を提供することを第1の目的とするものである。
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明の什器は、前面開放状のキャビネット本体の内側に、上下多段に配置した各段の抽斗毎の側板外面に設けられた突起部の配置高さ位置に対応して、収容部材が固定され、前記各抽斗が水平移動して、キャビネット本体に収納可能に配置され、前記各収容部材には、作動体が、前記各抽斗の前記側板外面に対して進退動可能に設けられ、前記各抽斗の移動時の前記突起部にて押圧される前記各作動体は、前記各抽斗の前記側板外面から離間する方向に後退させられ、前記各収容部材には、前記各作動体の進退動に関連されて、前記キャビネット本体の上下方向に沿って移動可能な第1の作動追従体が設けられ、前記キャビネット本体の上下方向に沿って長手のロッドは、下段位置の前記収容部材とそれに隣接する上段位置の前記収容部材とに跨がって配置され、前記ロッドはその下端が下段の前記収容部材内の前記第1の作動追従体に支持される一方、前記ロッドの上端は前記下段の前記収容部材に隣接する上段の収容部材に対して上下動可能に支持され、上下複数段のうちの任意の段の抽斗を引き出すとき前記突起部に押圧されてその段における前記作動体が後退する際に、前記の段に隣接する下段における第1の作動追従体に支持されたロッドの上昇を前記作動体が阻止する一方、前記後退する作動体がその段における前記第1の作動追従体に摺接して、当該第1の作動追従体及びそれに支持されたロッドを上昇させることにより、前記の段に隣接する上段位置における前記収容部材内に前記ロッドの上端が突出して前記上段位置における作動体の後退が前記ロッドに邪魔され、前記の段に隣接する上段位置における抽斗の引き出し動を阻止する構成を有することを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の什器において、前記各作動体及び前記各第1の作動追従体には、作動体が後退する際に前記第1の作動追従体を押し上げるための傾斜摺接面をそれぞれ有しているものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の什器において、前記ロッドの上端には第2の作動追従体が設けられて、この第2の作動追従体が前記下段の前記収容部材に隣接する上段の収容部材に対して上下動可能に支持されているものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の什器において、前記キャビネット本体の内側に、上下多段に配置した各抽斗の側板外面に対面して縦杆が上下方向に移動可能に配設され、前記各抽斗は前記縦杆と直交する水平移動にて、キャビネット本体に収納可能に配置され、前記縦杆には、前記各段の抽斗毎に設けられた突起部の配置高さ位置に対応して、前記収容部材が固定され、前記ロッドは前記縦杆に沿って配置され、前記縦杆と各抽斗の側板外面とには、前記1つの抽斗の引出し動に応じて、他の抽斗の引出し動を阻止する2重引出し防止機構が設けられているものである。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の什器において、前記2重引出し防止機構は、前記縦杆に配置され、各段の抽斗箇所毎に、上面が前記キャビネット本体の奥に行くに従って高くなる当接傾斜面に形成されたロック体と、該ロック体の下方位置で、下面がキャビネット本体の前に行くに従って下がる第1傾斜案内面と、該第1傾斜案内面の下端に連設して前方に延びる水平状の安定面と、を備えた案内体と、各抽斗のサスペンションレールの前後移動によって当該サスペンションレールにおける中間レールの上面と下向き凹み状案内部とに当接して縦杆を上下2段階の位置に保持させる落下防止片とが備えられ、前記各段の抽斗側板外面には、前記縦杆の上昇位置にて当該縦杆におけるロック体の後面に突き当ってロックするストッパ体と、抽斗の引き出し移動時に前記案内体における第1
傾斜案内面に当接して後、上記安定面に当接することにより、縦杆と共にロック体をその後面がストッパ体の通過を阻止する所定のロック位置まで押し上げる押し上げ体とが備えられているものである。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の什器において、前記案内体には、前記水平状の安定面に連設させて下面がキャビネット本体の前に行くに従って上がる第2傾斜案内面が形成され、前記落下防止片が縦杆の下方位置への位置保持時に、前記押し上げ体が前記第2傾斜案内面を介して前記縦杆を適宜高さだけ上昇させるように構成したものである。
請求項7に記載の発明は、請求項5または6に記載の什器において、少なくとも前記ロック体及び案内体は、前記収容部材に設けられているものである。
請求項1に記載の発明によれば、段ごとの抽斗の突起部が設けられた高さに対応して配置された収容部材に作動体と、この作動体の進退動に関連されて、前記キャビネット本体の上下方向に沿って移動可能な第1の作動追従体と、下段位置の前記収容部材とそれに隣接する上段位置の前記収容部材とに跨がって配置されたロッドとをそなえているだけの簡単な構成で、上下複数段のうちの任意の段の抽斗を引き出すとき前記突起部に押圧されてその段における前記作動体が後退する際に、当該段の前記収容部材に支持されたロッドの上昇を前記作動体が阻止するので、その段よりも下段の抽斗の引き出し動が不能となる一方、引き出し動される前記抽斗の段における前記第1の作動追従体に摺接して、当該第1の作動追従体及びそれに支持されたロッドを上昇させると、前記の段に隣接する上段位置における前記収容部材内に前記ロッドの上端が突出して前記上段位置における作動体の後退が前記ロッドに邪魔され、前記の段に隣接する上段位置における抽斗の引き出し動を阻止することができるので、複数段の抽斗の同時引出防止の作用を実現できるから、従来の技術の構成に比べて、至極簡単となり、且つコンパクトにできる抽斗の同時引出防止装置付きの什器(キャビネット)を提供することができるという効果を奏する。
請求項2に記載の発明によれば、前記各作動体及び前記各第1の作動追従体には、作動体が後退する際に前記第1の作動追従体を押し上げるための傾斜摺接面をそれぞれ有しているものであるから、作動体の変位の方向(水平方向且つ抽斗の進退動方向と直交する方向)から第1の作動追従体の変位の方向(上下方向)を、前記傾斜摺接面を介して確実に実行することができ、複数の抽斗の同時引出防止の作用が確実となる。
請求項3に記載の発明によれば、前記ロッドの上端には第2の作動追従体が設けられて、この第2の作動追従体が前記下段の前記収容部材に隣接する上段の収容部材に対して上下動可能に支持されているものである。このように構成しても、作動体の変位の方向(水平方向且つ抽斗の進退動方向と直交する方向)から第1の作動追従体の変位の方向(上下方向)を、前記傾斜摺接面を介して確実に実行することができ、複数の抽斗の同時引出防止の作用が確実となる。
請求項4に記載の発明の構成によれば、複数段の抽斗の内の1つを引き出した状態で、他の抽斗を引き出すことができなくなるという、2重引出し防止機構に、複数段の抽斗の同時引出防止の装置を加えることを、収容部材を利用して実行できるから、構成が簡単且つコンパクトにできるという効果を奏する。
請求項5の発明では、全ての抽斗が押し込み状態にあるときには、中間レールにおける下向き凹み状案内部に落下防止片が当接して、縦杆が下降位置となるから、任意の1つの抽斗を引き出し移動自在にできる一方、任意の一つの抽斗を引き出すときには、当該抽斗の側面に設けられた押し上げ体が案内体に形成された第1傾斜案内面を介して案内体を押し上げ、これにより縦杆が上昇位置に来て、当該縦杆に取付くロック体の後面が押し込み状態の抽斗におけるストッパ体の前面に位置する。この状態は、案内体の前記第1傾斜案内面の下端から前方向に延びる安定面に押し上げ体が当接している間持続することができるから、当該引き出し移動している抽斗における中間レールの動きが多少悪くとも、その中間レールの下向き凹み状案内部に前記落下防止片が接触することがなく、当該中間レールは円滑に前移動できるという効果を奏するのである。そして、一つの抽斗が引き出位置にあるときには、当該抽斗のサスペンションレールと落下防止片とを介して縦杆が上昇位置に保持されるので、前記押し込み状態の抽斗の引き出し動を阻止できる。従って、一つの抽斗を引き出すと他の抽斗の引き出し動を不能にして、いわゆる、2重引出し防止作用が発揮されて、キャビネット本体が前方向に転倒しないようにする効果を奏する。
さらに、請求項6に記載の発明の構成によれば、前記落下防止片が縦杆の下方位置への位置保持時、例えば、キャビネット本体に対して抽斗を組付けるときには、サスペンションレールにおける中間レールがキャビネット本体側に位置しており、落下防止片を介して縦杆は下降位置に保持されている。この場合に、抽斗レール付の抽斗をキャビネット本体内に押し込むとき、前記下降位置の案内体に抽斗の側面の押し上げ体が干渉すると、それ以上に抽斗を押し込めなくなる。そこで本発明のように、前記案内体の前側に、前記前記水平状の安定面に連設させて下面がキャビネット本体の前に行くに従って上がる第2傾斜案内面を形成することにより、前記押し上げ体が第2傾斜案内面を介して案内体を押し上げて通過し、押し上げ体がキャビネット本体の奥側に入り込めることになる。
請求項7に記載の発明によれば、ロック体と案内体とが収容部材に設けられているので、この収容部材を縦杆に固定する一方、抽斗にはストッパ体と押し上げ体とを備えるだけでよく、これら各々の部品は固定部材であるから、取付け等の作業が極めて簡単であると共に、取付け部品数も極めて少なく構造も簡単となるという効果を奏する。
以下に本願発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しながら、説明する。図1は什器の一例としてのキャビネットの斜視図であり、キャビネット本体1内に上下多段(図1では3段で示されている)にわたって配設される抽斗2は各々左右一対のサスペンションレール3,3を介して前後移動自在に懸架される。図1等に示すように、抽斗2の引出し、押し込み方向をX軸方向とし、キャビネット本体1及び抽斗2の間口に沿った方向をY軸方向、キャビネット本体1の上下方向をZ軸方向とする。
X軸方向に延びる各サスペンションレール3は、キャビネット本体1の左右両側板4,4の補強枠に着脱自在に取付けられる断面横向きコ字型の固定レール3aと、該固定レール3a内に複数の回転コロ5を介して前後動自在に嵌挿された中間レール3bと、抽斗2
の左右側板2a,2aから突出する断面L字状の抽斗レール3cとからなる。この抽斗レール3cは前記中間レール3bに設けられた複数の中間コロ6を介して前後移動自在に支持されている(図2参照)。
[2重引出し防止機構]
まず、2重引出し防止機構について説明する。本実施形態では、2重引出し防止機構は、縦杆11に配置され、各段の抽斗2箇所毎に、上面がキャビネット本体1の奥に行くに従って高くなる当接傾斜面に形成されたロック体13と、該ロック体13の下方位置で、下面がキャビネット本体の前に行くに従って下がる第1傾斜案内面15と、該第1傾斜案内面15の下端に連設して前方に延びる水平状の安定面22とを備えた案内体14と、各抽斗のサスペンションレール3の前後移動によって当該サスペンションレール3における中間レールの上面と下向き凹み状案内部とに当接して縦杆を上下2段階の位置に保持させる落下防止片17とが備えられ、各段の抽斗側板2aの外面には、縦杆11の上昇位置にて当該縦杆11におけるロック体13の後面に突き当ってロックするストッパ体7と、抽斗の引き出し移動時に案内体14における第1傾斜案内面15に当接して後、安定面22に当接することにより、縦杆11と共にロック体13をその後面がストッパ体7の通過を阻止する所定のロック位置まで押し上げる押し上げ体8とが備えられている。
図3及び図4に示す実施形態では、各抽斗2の左右両側板2a,2aから左右両外向きに突出するストッパ体7は、その下面が側面視において抽斗の後寄り位置で高い位置となり、前寄り位置で低い位置となるようにいわゆる前下り傾斜状の下傾斜面7aを備えるように金属板を屈曲形成しものである。また、側面視への字状の押し上げ体8はストッパ体7の下方位置にて金属板に一体的に形成されている。
キャビネット本体1における左右両側板4,4に沿い、Z軸方向に上下動できる横断面コ字状の縦杆11は断面コ字型のガイド枠(図示せず)内に沿って配設され、各段の抽斗2における固定レール3aの背面と直角方向に交差する。
図4、図5(A)、図5(B)、図5(C)及び図5(D)に示すように、ロック体13と、第1傾斜案内面15と第2傾斜案内面16とを有する案内体14と、落下防止片17と、後に詳述する収容体10(請求項にいう収容部材)とは、断面コ字型の取付け基体18に一体的形成されたものである。なお、図5(A)〜図5(D)は、キャビネット本体1の右側板4に配置する取付け基体18であって、左側板4に配置する取付け基体18(図3及び図4参照)とは左右対称形状である。取付け基体18はポリアセタール樹脂(POM)等の合成樹脂の射出成形品である。そして、断面コ字型の取付け基体18の内面には、係合爪19を突設し、この係合爪19を縦杆11の所定間隔ごとに穿設された係止孔(図示せず)に嵌め入れ、縦杆11の外周を取付け基体18にて包囲するようにして脱落不能に装着する。
図5(A)に示すように、ロック体13の上面はキャビネット本体1の後方(奥側)に行くに従って高くなる当接傾斜面21を有する。また、案内体14はキャビネット本体1の前方向に行くにしたがって下がる第1傾斜案内面15と該第1傾斜案内面15の下端に連設された水平状の安定面22と、該安定面22の前端に連設し、キャビネット本体1の前方に行くにしたがって順次高くなる第2傾斜案内面16とを備えた横長状の形状である。
さらに、図5(B)及び図5(D)に示すように、取付け基体18の外周面には、ガイド枠(図示せず)の内面に摺接する縦長のスライダ条20が複数突設されている。この構成により、金属製のガイド枠と縦杆11とが直接摺接することがなく、縦杆11の上下動時に静かに且つ滑らかに動き得るものである。他方、各段のサスペンションレール3における固定レール3aの上面前後方向中途部には、中間レール3bの上面が開放される切欠
き部23を有する一方、中間レール3bの上面24の前後方向中途部には、適宜深さ寸法(h1:図示せず)だけ落ち込む平坦底面25aと上面24に連通する前後(X軸方向の前後)の傾斜面とから成る落ち込み部25を備える。
そして、前記各段における落下防止片17は、固定レール3aの切欠き部23箇所から中間レール3bの上面に臨むように配設され、且つ各抽斗2がキャビネット本体1に対して押し込み状態のとき、落下防止片17が平坦底面25aに対して当接する状態で嵌まり込んでいる(図3参照)。また、各抽斗2を前向き移動(引き出し動)するにつれて、中間レール3bが前に移動するとき、押し上げ体8が案内体14における第1傾斜案内面15に先に摺接して取付け基体18を介して縦杆11ひいては落下防止片17を徐々に引き上げる(押し上げる)ため、当該落下防止片17が中間レール3bの落ち込み部25における平坦底面25aから後の傾斜状案内面に当接しない状態にて中間レール3bの上面24の箇所まで移動するように構成されている(図4(A)参照)。
このようにして、押し上げ体8が案内体14における水平な安定面22に接当して縦杆8を寸法(h1)だけ押上げ上昇させると、落下防止片17の下端は、中間レール3bの上面24の箇所に摺接可能となり、次いで、抽斗2の引出し動につれて、押し上げ体8が案内体14における水平な安定面22を越えて前方に移動すると、押し上げ体8による案内体14を介しての縦杆11の上昇駆動が解除される。一方、落下防止片17が中間レール3bの上面24に摺接しているので、縦杆11の上昇位置が保持される(図4(B)参照)。
なお、図1にて概略示すように、オールロック機構は、最上段の抽斗2の前面に取付く錠前31と、キーにより施錠及び解錠するとき錠前31のロック杆(図示せず)の上下動に連動するクランクアーム部33と、このクランクアーム部33に連動して上下揺動する左右一対の操作杆34,34とからなり、左右一対の操作杆34,34を、キャビネット本体1の天板下面にて左右長手に配設し、両操作杆34,34を各々その中途部にて回動自在にピン支軸35にて支持する一方、該両操作杆34,34の一端をピン32にて回動自在に連結する。
左右一対の操作杆34,34の他端は、縦杆11,11の縦長係止孔37を介して連結され、縦杆11,11が吊設されている。この構成により、すべての段の抽斗2を押し込み状態にして前記錠前31をキーにて施錠方向に回動すると、左右操作杆34,34の他端が上昇し、縦杆11,11の上昇にてその各段のロック体13の後面が各段の抽斗2におけるストッパ体7の前面に位置し、総ての抽斗の前方向への移動を阻止することができる。
オールロック機構を解錠すると、図3に示すごとく、縦杆11,11は下降し、縦杆11における各落下防止片17は各段の中間レール3bにおける平坦底面25a箇所に接当し、ロック体13の上面をストッパ体7が前後方向に通過可能となる。この状態において、図4(A)に示すように、任意の一つの抽斗2を引き出すと、その段のストッパ体7がロック体13の上面を前方に通過する一方、押し上げ体8が案内体14の下面側を通過し、このとき、第1傾斜案内面15を押し上げ体8にて徐々に押し上げる。同時に、中間レール3bが前移動し、それにつれて当該段における落下防止片17が中間レール3bの平坦底面25aから上面24より若干上方に昇り、押上げ体8が案内体14の安定面22に摺接すると縦杆11を寸法(h1)だけ上昇させる(図4(B)参照)。
従って、他の段における押し込み状態の抽斗2の側面におけるストッパ体7の前面に、各々ロック体13の後面が位置することになり、その段の抽斗の前移動を阻止することができ、いわゆる二重引出しを防止してキャビネット本体1の前方向への転倒を防止することができる。そして、前述のように、引き出し動する抽斗2における落下防止体17は、落ち込み部25において、中間レール3bと干渉しないから、当該抽斗2の前移動時にサスペンションレール3の中間レール3bの移動を軽快に保持できるという効果を奏する。
また、一旦引き出した一つの抽斗2の押し込み動にて、当該押し込み抽斗2におけるストッパ体7の下傾斜面7aが、上昇したロック体13の接当傾斜面21の上を通過すると共に、案内体14の下面側を押し上げ体8が通過し、当該押し上げ体8と案内体14との干渉が外れた状態で、且つ後退する中間レール3bにおける落ち込み部25上に落下防止片17が位置すれば、縦杆11が所定寸法だけ下方移動して下方位置に保持され、元の状態(図3参照)に戻る。なお、前記一旦引き出した一つの抽斗2の押し込み動時に、押し上げ体8が案内体14における前方の第2傾斜案内面16に摺接しながら奥方向に通過するものであっても良い。
縦杆11の落下防止体17が当接(摺接)して縦杆11上昇状態に保持する位置として、中間レール3bの上面24にすれば、別途部品を必要とせず、部品の省略と取付け作業の省略に一層効果を奏する。
[同時引出防止装置の第1実施形態]
次に、複数の抽斗をほぼ同時に引き出すことを実質的に阻止できる、いわゆる同時引出防止装置の構成について説明する。図5〜図11は第1実施形態である。
第1実施形態では、各取付け基体18のロック体13の下方であって、案内体14よりも上方位置に、抽斗2の側板2aと直交し、且つキャビネット本体1の側板4に向かうように水平に延びる収容部材として収容体10が一体的に形成されている。この収容体10は、縦杆11に穿設された取付け孔を介してキャビネット本体1の側板4の内面に近づくように嵌め込む。また、この収容体10には抽斗2の側板2aと対面するように矩形状のガイド穴40が穿設されている(図7、図9〜図10参照)。このガイド穴40には作動体41が抽斗2の側板2aに対して直交し且つ水平方向に進退動可能、つまりY軸方向に移動可能に収容されている。また、収容体10は、その内部に作動体41と作動追従体50(請求項にいう第1の作動追従体)とが相対的に移動可能となるような立方状の収容空間を有する箱体である。
各段の抽斗2の側板2aと対面する作動体41における先端部42は、平面視で矢印形状(二等辺三角形状)である。各抽斗2の側板2a外面には、同じく平面視で二等辺三角形状の突起部38が固定されている。突起部38は、各作動体41における先端部42の配置高さ位置と同じ高さに設けられている。各作動体41における先端部42の後側には、縦片44と、これの左右両側から後向きの一対の側片45、45と、一対の側片45、45の下端を繋ぐ底片46からなる作動部43が設けられている。従って、作動部43は上面と後面が開放されている。そして、一対の側片45、45には、下に行くに従って後方に延びるような傾斜摺接面からなる押上げ部47が設けられている。
収容体10の後側上板に穿設された挿通穴48から収容体10の立方状の収容空間内に挿通した仕切板49の後ろ側には作動追従体50が配置されている。作動追従体50の左右両側面に突設する上下方向に長い突条51は(図8参照)、収容体10の側面に穿設されて縦長のガイド溝52(図5(B)及び図5(C)参照)に嵌まって、自重に抗して、作動追従体50は上下方向(Z軸方向)にのみ移動可能に配置されている。なお、作動追従体50を収容体10の後側の収容空間内に配置した後、突条51をガイド溝52に嵌めてから作動追従体50にビス等にて突条51を固定すれば良い。
仕切り板48は作動体41における縦片44より後側(図9でY1側)であって、一対の側片45、45の間に配置される。また、仕切り板48の後面(図9でY1側)に対し
て作動追従体50の前面が接近しているが摺接しない。さらに、作動体41における縦片44と仕切り板48との間に、圧縮コイルバネ53を脱落不能に配置し(図9等参照)、作動体41の先端部42が抽斗2の側板2aに接近する方向(作動体41が前進する方向)に弾力付勢されている。
作動追従体50には、上記作動体41における傾斜状の押上げ部47に当接可能な傾斜摺接面55が形成されており、且つ、作動追従体50の上下両面には、後述するロッド54a、54bの上下端部がそれぞれ嵌まる凹部50a、50bが一体的に形成されている(図8、図9、図10参照)。さらに、収容体10の後側の上下両板には、後述する上下ロッド54b、54aを摺動可能に支持できる支持孔56b、56aが穿設されている(図9等参照)。
なお、図1、図6(A)及び図6(B)に示すように、キャビネット本体1に対して抽斗2を上下3段に配置する場合、下段、中段、上段の各抽斗2の高さ位置に対応させて、取付け基体18、ひいては収容体10及び作動体41が配置される。これらの部品はポリアセタール樹脂(POM)等の合成樹脂の射出成形品である。ロッド54b、54aは金属製であっても良い。以下では、下段、中段、上段の取付け基体18、収容体10、作動体41及び作動追従体50に対して添え数字1、2、3を附して区別することにする。下段の抽斗2と中段の抽斗2とに対応する高さ位置に、縦杆11の裏面側にて上下に延びる丸棒などのロッド54b、54aが配置されることになる。換言すると、下段の取付け基体18−1と中段の取付け基体18−2との間にロッド54aが配置され、且つ下段の作動追従体50−1の上面凹部50aにロッド54aの下端が嵌まると共に、中段の取付け基体18−2と上段の取付け基体18−3との間にロッド54bが配置されて、中段の作動追従体50−2の上面凹部50aにロッド54bの下端が嵌まる。しかしながら、上段の作動追従体50−3の上面凹部50aにはロッドが存在しなくて良く、作動追従体50−3も省略することができる。また、下段の収容体10より下方のロッドも省略することができる。
[初期状態]
上記の構成において、上下3段のすべての抽斗2がキャビネット本体1内に押し込まれた状態では、図6(A)及び図6(B)(図9は中段の抽斗に対応する収容体10−2及び作動体41−2等の拡大側断面図である)に示すように、全ての作動体41の先端部42が抽斗2の側板2aに接近する姿勢にある。
圧縮コイルバネ53の付勢力にて、全ての段の作動体41はその先端部42が抽斗2の側板2aに接近する方向(図7、図9のY2の方向)に付勢されている。従って、各抽斗2の引出し動(図6のX1方向の動き)及び押し込み動(図6のX2方向の動き)に応じて、突起部38の一方(または他方)の斜面で作動体41における先端部42の一方(または他方)の斜面を押圧している間のみ、作動体41を(図7でY1方向)に、最大距離W1だけ後退させることができる。
そして、全ての段の作動体41における作動部43の傾斜摺接面のうち下端側に、作動追従体50の傾斜摺接面55が当接している。また、この状態では、中段の収容体10−2及び上段の収容体10−3の下面側の支持孔56aに対応するロッド54a、54bの上端部が支持されているが、当該ロッド54a、54bの上端部は、中段の作動追従体50−2及び上段の作動追従体50−3における下側の凹部50aに嵌まっていない。
[補助的2重引出し防止の作用]
上記の状態にて、1つの段、例えば中段の抽斗2のみ引出し動させると、図10に示すように、中段の突起部38にて押圧された中段の作動体41−2は、圧縮コイルバネ53
の付勢力に抗して、収納体10−2内で大きくY1方向に後退する。そうすると、中段の作動体41−2の押し上げ部47にて作動追従体50−2をH1の高さだけZ1方向に上昇させる。そして、作動体41−2の底片46が収納体10−2の下面側の支持孔56aの上面側を塞ぎ、ロッド54aの上昇を阻止するようになる。そうすると、図10で図示していないが、下段の作動体41−1が下段の抽斗2の突起部38にて押圧されて後退しようとしても、ロッド54aの上昇が一時的に阻止されているため、これ以上、下段の作動体41−1は後退できないことになる。同様に、中段の作動体41−2の押し上げ部47にて作動追従体50−2をH1の高さだけ上昇させると、この作動追従体50−2に支持されたロッド54bの上端は、上段における収納体10−3における下面側の支持孔56aよりも上方に突出し、上段の作動追従体50−3の下面側の凹部50aに嵌まった状態で、H1の高さだけ押し上げることになる。
しかして、上段における作動体41−3の底片46が上昇状態のロッド54bの側面に邪魔されて、後退できなくなるから、上段の抽斗2の突起部38にて押圧されて上段における作動体41−3が後退することを阻止されるのである。これらが補助的な2重引出し防止の作用となるが、この作用は、各抽斗2における突起部38が作動体41の先端部42を押圧している間のみであって、突起部38が作動体41の先端部42の個所を通過してしまうと、上記の作用は発揮できない。上述した2重引出し防止機構の存在により、確実な防止作用を発揮することができる。
[同時引出防止の作用]
次に、複数段の抽斗2をほぼ同時に引き出すことを阻止できる作用について、図11を参考にしながら、説明する。図11は中段における抽斗2の突起部38が作動体41−2の先端部42を押して、当該作動体41−2をW2の距離だけ後退させた状態を示している。この後退により、中段の作動体41−2の押し上げ部47にて作動追従体50−2をH2(上記H1よりも小さい)の高さだけ上昇させる。すると、この作動追従体50−2に支持されたロッド54bの上端は、上段における収納体10−3における下面側の支持孔56aよりも上方に突出し、上段における作動体41−3の底片46が上昇状態のロッド54bの側面に邪魔されて、後退できなくなる。
中段における作動体41−2をW2の距離だけ後退させると、作動体41−2の底片46が収納体10−2の下面側の支持孔56aの上面側の一部を塞ぎ(図11参照)、ロッド54aの上昇を阻止するから、下段の作動体41−1が下段の抽斗2の突起部38にて押圧されて後退しようとしても、下段の作動追従体50−1の上側のロッド54aの上昇が阻止されているため、これ以上作動体41−1は後退できないことになる。従って、2段以上の抽斗2をほぼ同時に引き出すこと確実に防止することができる。
[同時引出防止装置の第2実施形態]
次に、図12〜図22に示す第2実施形態について説明する。縦杆11に対する取付け基体18′は、基本的に第1実施形態のものと同様の形態である。取付け基体18′のロック体13の下方であって、案内体14よりも上方位置に、抽斗2の側板2aと直交し、且つキャビネット本体1の側板4に向かうように水平に延びる収容部材として収容体60が一体的に形成されている。
収容体60は、断面コ字状の縦杆11に穿設された取付け孔61(図12参照)を介してキャビネット本体1の側板4の内面に近づくように嵌め込む。また、この収容体60には抽斗2の側板2aと対面するように矩形状のガイド穴40が穿設されている(図12、図14参照)。
ガイド穴40には作動体62が抽斗2の側板2aに対して直交し且つ水平方向に進退動
可能、つまりY軸方向に移動可能に収容されている(図13(B)、図20〜図23参照)。また、収容体60は、その内部に作動体62と、支持体63と、上下一対の作動追従体64、65(請求項にいう第1及び第2の作動追従体)とが相対的に移動可能となるような立方状の収容空間を有する箱体である。これらの部品である取付け基体18′、作動体62、支持体63、上下一対の作動追従体64、65は、ポリアセタール樹脂製等の合成樹脂製の射出成形品である。
作動体62における先端部66は、各段の抽斗2の側板2aと対面するように設けられている。作動体62における先端部66は、平面視で矢印形状(二等辺三角形状)である。各抽斗2の側板2a外面には、第1実施形態と同様に平面視で二等辺三角形状の突起部38が固定されている。突起部38は、各作動体62における先端部66の配置高さ位置と同じ高さに設けられている。
図17(A)〜図17(D)に示すように、各作動体62における先端部66の後側には、フランジ部68を介して後向きに延びる断面矩形状の作動片67が一体的に形成されている。作動片67の後端には、高さ方向の中央部で一番奥側となり、上方及び下方に行くに従って前方に傾斜する一対の傾斜摺接面からなる押上げ部70と、押下げ部71とが設けられている(図17(D)参照)。
収容体60の後側(奥側)の内部に挿入して固定される支持体63は、図16(A)〜図16(D)に示すように、略直方体の後向き開放状の箱体である。支持体63には、作動体62における作動片67を進退動可能に支持できる支持孔73を有する支持部72と、この支持部72の奥側の外面に設けられた一対の係止爪74と、上下一対の作動追従体64、65を上下スライド可能に支持できる支持孔75、76とを備えている。
まず、先端部66を先にして作動体62を収容体60の奥側から内部に挿入した後、圧縮コイルバネ77を挿入し、さらに、支持部72を先にして支持体63を同じく挿入すると、一対の係止爪74が収容体60の左右両側面の係止孔82に係合して脱落不能となる。このとき、収容体60の上下面に穿設された孔83と挿入された支持体63の上下の支持孔75、76との位置が一致する。そして、支持孔73に挿通した作動片67の外周に被嵌した付勢手段としての圧縮コイルバネ77は作動体62における先端部66と支持部72とに支持される(図20〜図23等参照)。
上下一対の作動追従体64、65は同一形態であり、上下対称状に配置すれば良い。上側の作動追従体64について説明すると、図18(A)〜図18(D)及び図19に示すように、その細径部64aの片面(前面)には、側面視(図18(D)参照)で、下方に行くに従って後向きに傾斜する傾斜摺接面78が形成され、作動追従体64の太径部64bにはロッド54bの下端を嵌め込んで支持するための支持孔79が設けられている。従って、中段における下側の作動追従体65に関しては、細径部64aの片面(前面)に傾斜摺接面78が形成され、支持孔79にはロッド54aの上端が嵌まることになる。なお、縦杆11の上端には、ガタ付き防止用のトップ片80が嵌め込まれ、トップ片80に上述の操作軸34の他端が契合している。
図1、図13(A)及び図13(B)に示すように、キャビネット本体1に対して抽斗2を上下3段に配置する場合、下段、中段、上段の各抽斗2の高さ位置に対応させて、取付け基体18′、ひいては収容体60及び作動体62が配置される。これらの部品はポリアセタール樹脂(POM)等の合成樹脂の射出成形品である。ロッド54b、54aは金属製であっても良い。以下では、下段、中段、上段の取付け基体18′、収容体60、作動体62及び作動追従体64、65に対して添え数字1、2、3を附して区別することにする。下段の抽斗2と中段の抽斗2とに対応する高さ位置に、縦杆11の裏面側にて上下
に延びる丸棒などのロッド54b、54aが配置されることになる。換言すると、下段の取付け基体18′−1と中段の取付け基体18′−2と間にロッド54aが配置され、且つ下段の第1の作動追従体64−1の支持孔79にロッド54aの下端が嵌まると共に、中段の第2の作動追従体65−1の支持孔79にロッド54aの上端が嵌まる。中段の取付け基体18′−2と上段の取付け基体18′−3と間にロッド54bが配置されて、中段の第1の作動追従体64−2の支持孔79にロッド54bの下端が嵌まり、上段の第2の作動追従体65−3の支持孔79にロッド54bの上端が嵌まる。しかしながら、上段の第1の作動追従体64−3にはロッドが存在しない。なお、第1の作動追従体64−3も省略しても良い(図20参照)。また、下段の収容体60より下方にもロッドが存在しない。
[初期状態]
上記の構成において、上下3段のすべての抽斗2がキャビネット本体1内に押し込まれた状態では、図13(A)及び図13(B)(図20は中段の抽斗に対応する収容体60−2及び作動体62−2と、上段の抽斗に対応する収容体60−3及び作動体62−3等の拡大側断面図である)に示すように、全ての作動体62の先端部66が抽斗2の側板2aに接近する姿勢にある。
圧縮コイルバネ77の付勢力にて、全ての段の作動体62はその先端部66が抽斗2の側板2aに接近する方向(図13(B)、図20のY2の方向)に付勢されている。従って、各抽斗2の引出し動(図13(A)のX1方向の動き)及び押し込み動(図13(A)のX2方向の動き)に応じて、突起部38の一方(または他方)の斜面で作動体62における先端部66の一方(または他方)の斜面を押圧している間のみ、作動体62を(図21、図22でY1方向)に、最大距離W1だけ後退させることができる。
そして、全ての段の作動体62における作動片67の上側の傾斜摺接面である押上げ部70が第1の作動追従体64の傾斜摺接面78に近接している。また、この状態では、中段の収容体60−2及び上段の収容体60−3の下面側の孔83及び支持孔75には、第2の作動追従体65−2、65−3が上向きに挿入されている。それらの上端の高さ位置が、対応する作動体62−2、62−3における作動片67の下面の高さ位置より若干低い位置に保持されている(図20参照)。
[補助的2重引出し防止の作用]
上記の状態にて、1つの段、例えば中段の抽斗2のみ引出し動させると、図21に示すように、中段の突起部38にて押圧された中段の作動体62−2は、圧縮コイルバネ77の付勢力に抗して、収納体60−2内で大きくY1方向に後退できる。作動体62−2が最大距離W1だけ後退すると、作動体62−2のフランジ部68が支持体63の前縁63aに当接してそれ以上後退することができない。
そして、中段の作動体62−2の押上げ部70の傾斜摺接面にて第1の作動追従体64−2の傾斜摺接面78を押圧して、当該第1の作動追従体64−2をH3の高さだけZ1方向に上昇させる。そして、押し込まれた中段の作動体62−2における作動片67の下面が第2の作動追従体65−2の上面側を塞ぐので、第2の作動追従体65−2ひいてはロッド54aの上昇を阻止するようになる(図21参照)。そうすると、図21で図示していないが、下段の作動体62−1が下段の抽斗2の突起部38にて押圧されて後退しようとしても、ロッド54aの上昇が阻止されているため、これ以上、下段の作動体62−1は後退できないことになる。同様に、中段の作動体62−2の押し上げ部70にて第1の作動追従体64−2をH3の高さだけ上昇させると、この作動追従体64−2に支持されたロッド54bの上端の第2の作動追従体65−3(上段)は、上段における収納体60−3及び支持体63内に突出し、H3の高さだけ押し上げられることになる。
しかして、上段における作動体62−3の作動片67が後退しようとするとき、上昇状態の作動追従体65−3(上段)の側面に邪魔されて、上段における作動体62−3は後退できなくなるから、上段の抽斗2を引き出そうとしてもその突起部38の通過を許さない。下段の作動体62−1が先に押し込まれた場合も同様の作用で、中段及び上段の抽斗の引き出し動は一時的に阻止できる。これらが補助的な2重引出し防止の作用となる。
同様に、上段の抽斗2のみを先に引き出すと、図22に示すように、上段の突起部38にて押圧された上段の作動体62−3は、圧縮コイルバネ77の付勢力に抗して、収納体60−3内で大きくY1方向に後退する。作動体62−3が最大距離W1だけ後退すると、作動体62−3のフランジ部68が支持体63の前縁63aに当接してそれ以上後退することができない。後退した状態の作動体62−3の作動片67の下面がロッド54bの上端の第2の作動追従体65−3の上面を塞いだ状態となるので、ロッド54bも、初期状態のままこれ以上上昇させることができない。即ち、図22で図示していないが、それぞれの段の第1、及び第2の作動追従体64、65は上下動不能であるので、中段または、下段の作動体62−1、62−2が後退することを一時的に阻止されるのである。しかして、これによっても補助的な2重引出し防止の作用を発揮できる。
上記の作用は、各抽斗2における突起部38が作動体62の先端部66を押圧している間のみであって、突起部38が作動体62の先端部66の個所を通過してしまうと、上記の作用は発揮できない。上述した2重引出し防止機構の存在により、確実な防止作用を発揮することができる。
[同時引出防止の作用]
次に、複数段の抽斗2をほぼ同時に引き出すことを阻止できる作用について、図23を参考にしながら説明する。図23は中段と上段の抽斗2をほぼ同時に引き出す場合の作用説明図であって、中段の抽斗2の突起部38が作動体62−2の先端部66を押して、当該作動体62−2を少量W4の距離だけ後退させたとする。この後退により、中段の作動体62−2の押上げ部70(傾斜摺接面)にて第1の作動追従体64−2をH4(上記H3のほぼ半分の量)の高さだけ上昇させる。すると、この作動追従体64−2に支持されたロッド54bの上端の第2の作動追従体65−3の傾斜摺接面78は、上段の収納体60−3における支持体63内に上方に突出し、上段における作動体62−3の作動片67の後端が、上記傾斜摺接面78に当接してそれ以上後退することができない。即ち、上段の抽斗2の突起部38が上段の作動体62−3の先端部66を押しても、この作動体62−3も上記少量W4の距離だけしか後退できない。
同様に、中段における作動体62−2をW4の距離だけ後退させると、第2の作動追従体65−2の傾斜摺接面78と、作動片67の後端の傾斜摺接である押下げ部71と隙間に対応して第2の作動追従体65−2は上記H4の高さだけ上昇可能であるが、この程度の上昇では、下段の作動体62−1を少量W4の距離だけ後退できる程度に下段の第2の作動追従体65−1が上昇するだけである。しかして、2段以上の抽斗2をほぼ同時に引き出すことは確実に防止することができる。
本発明の同時引出防止装置としての収容体10、60は、引き出し動及び押込み動する各段の抽斗2における突起部38と同じ高さ位置のキャビネット本体1の側板4に高さの変化しない状態で設けられていても良い。上記のように昇降動可能な縦杆11に、収容体10、60を設けることができる。その場合、上述の2重引出し防止機構における取付け基体18、18′に収容体10、60を一体的に形成すれば、複数の必要部品をまとめて、構成をコンパクトにできる効果を有する。
また、各段毎に配置されるロッド54a、54bをそれ自体の自重により下向き付勢しても良いが、各作動追従体64の太径部64bと収容体60の下面との間にて、各ロッドの上端第1の作動追従体64の細径部64aに圧縮コイルバネ(図示せず)を被嵌させることで、各ロッドを下向きに付勢しても良い。
2重引出し防止機構は、上述した構成に限らず、各抽斗の側板に設けられた部材と、キャビネット本体の左右両側内面に上下動可能に配置された縦杆に設けられた部材との関連により、1つの抽斗の引出し動に応じて、他の抽斗の引出し動を阻止する構成であれば良く、複数のレールを備えたサスペンションレール以外の構成であっても良い。
本発明における、同時引出防止装置及び2重引出し防止機構の最小単位は、上下2段の抽斗に対して適用できるものであれば良い。
キャビネットの斜視図である。 サスペンションレールの側面図である。 2重引出し防止機構において、2つの抽斗の押し込み状態を示す縦杆箇所の側面図である。 (A)は他の抽斗が押し込み状態で、一つの抽斗を引き出し始める状態の作用説明図、(B)は一つの抽斗の引き出し量が増大した状態の作用説明図である。 第1実施形態における取付け基体を示し、(A)は正面図、(B)は左側面図、(C)は平面図、(D)は(A)のVD-VD 線矢視断面図である。 同時引出防止装置の第1実施形態における初期状態を示し、(A)は正面図、(B)は(A)のVIB-VIB 線矢視断面図である。 図6(A)のVII-VII 線矢視拡大図である。 作動体41及び作動追従体50の斜視図である。 初期状態の中段の取付け基体18の個所の拡大断面図である。 中段の作動体41が大きく後退したときの上段の作動体41及び作動追従体50の状態を示す説明図である。 第1実施形態における同時引出防止作用を示す中段の説明図である。 第2実施形態における各部品の分解斜視図である。 第2実施形態における初期状態を示し、(A)は正面図、(B)は(A)のXIIIB-XIIIB 線矢視断面図である。 第2実施形態における取付け基体18′を示し、(A)は正面図、(B)は(A)のXIVB-XIVB 線矢視断面図である。 第2実施形態における取付け基体18′を示し、(A)は平面図、(B)は裏側から見た斜視図である。 第2実施形態における支持体63を示し、(A)は右側面図、(B)は正面図、(C)は平面図、(D)は(B)のXVIB-XVIB 線矢視断面図である。 第2実施形態における作動体62を示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は左側面図、(D)は(A)のXVIID-XVIID 線矢視断面図である。 第2実施形態における作動追従体64を示し、(A)は正面図、(B)は右側面図、(C)は平面図、(D)は(A)のXVIIIB-XVIIIB 線矢視断面図である。 第2実施形態における作動追従体64の斜視図である。 第2実施形態における初期状態の中段及び上段の取付け基体18の個所の拡大断面図である。 第2実施形態における中段の作動体62が大きく後退したときの説明図である。 第2実施形態における上段の作動体62が大きく後退したときの説明図である。 第2実施形態における同時引出防止状態を示す説明図である。
1キャビネット本体
2抽斗
3サスペンションレール
3a固定レール
3b中間レール
3c抽斗レール
7ストッパ体
8押し上げ体
10、60収容体
11縦杆
13ロック体
14案内体
15第1傾斜案内面
16第2傾斜案内面
17落下防止片
18、18′取付け基体
22安定面
25落ち込み部
41、62作動体
42、66先端部
43作動部
47、70押上げ部
50、64、65作動追従体
53、77圧縮コイル
54a、54bロッド
67作動片
71押下げ部
78傾斜摺接面

Claims (7)

  1. 前面開放状のキャビネット本体の内側に、上下多段に配置した各段の抽斗毎の側板外面に設けられた突起部の配置高さ位置に対応して、収容部材が固定され、
    前記各抽斗が水平移動して、キャビネット本体に収納可能に配置され、
    前記各収容部材には、作動体が、前記各抽斗の前記側板外面に対して進退動可能に設けられ、
    前記各抽斗の移動時の前記突起部にて押圧される前記各作動体は、前記各抽斗の前記側板外面から離間する方向に後退させられ、
    前記各収容部材には、前記各作動体の進退動に関連されて、前記キャビネット本体の上下方向に沿って移動可能な第1の作動追従体が設けられ、
    前記キャビネット本体の上下方向に沿って長手のロッドは、下段位置の前記収容部材とそれに隣接する上段位置の前記収容部材とに跨がって配置され、
    前記ロッドはその下端が下段の前記収容部材内の前記第1の作動追従体に支持される一方、前記ロッドの上端は前記下段の前記収容部材に隣接する上段の収容部材に対して上下動可能に支持され、
    上下複数段のうちの任意の段の抽斗を引き出すとき前記突起部に押圧されてその段における前記作動体が後退する際に、前記の段に隣接する下段における第1の作動追従体に支持されたロッドの上昇を前記作動体が阻止する一方、前記後退する作動体がその段における前記第1の作動追従体に摺接して、当該第1の作動追従体及びそれに支持されたロッドを上昇させることにより、前記の段に隣接する上段位置における前記収容部材内に前記ロッドの上端が突出して前記上段位置における作動体の後退が前記ロッドに邪魔され、前記の段に隣接する上段位置における抽斗の引き出し動を阻止する構成を有することを特徴とする什器。
  2. 前記各作動体及び前記各第1の作動追従体には、作動体が後退する際に前記第1の作動追従体を押し上げるための傾斜摺接面をそれぞれ有していることを特徴とする請求項1に記載の什器。
  3. 前記ロッドの上端には第2の作動追従体が設けられて、この第2の作動追従体が前記下段の前記収容部材に隣接する上段の収容部材に対して上下動可能に支持されていることを特徴とする請求項1または2に記載の什器。
  4. 前記キャビネット本体の内側に、上下多段に配置した各抽斗の側板外面に対面して縦杆が上下方向に移動可能に配設され、
    前記各抽斗は前記縦杆と直交する水平移動にて、キャビネット本体に収納可能に配置され、
    前記縦杆には、前記各段の抽斗毎に設けられた突起部の配置高さ位置に対応して、前記収容部材が固定され、前記ロッドは前記縦杆に沿って配置され、
    前記縦杆と各抽斗の側板外面とには、前記1つの抽斗の引出し動に応じて、他の抽斗の引出し動を阻止する2重引出し防止機構が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の什器。
  5. 前記2重引出し防止機構は、前記縦杆に配置され、各段の抽斗箇所毎に、上面が前記キャビネット本体の奥に行くに従って高くなる当接傾斜面に形成されたロック体と、該ロック体の下方位置で、下面がキャビネット本体の前に行くに従って下がる第1傾斜案内面と、該第1傾斜案内面の下端に連設して前方に延びる水平状の安定面と、を備えた案内体と、各抽斗のサスペンションレールの前後移動によって当該サスペンションレールにおける中間レールの上面と下向き凹み状案内部とに当接して縦杆を上下2段階の位置に保持させる落下防止片とが備えられ、
    前記各段の抽斗側板外面には、前記縦杆の上昇位置にて当該縦杆におけるロック体の後面に突き当ってロックするストッパ体と、抽斗の引き出し移動時に前記案内体における第1傾斜案内面に当接して後、上記安定面に当接することにより、縦杆と共にロック体をその後面がストッパ体の通過を阻止する所定のロック位置まで押し上げる押し上げ体とが備えられていることを特徴とする請求項4に記載の什器。
  6. 前記案内体には、前記水平状の安定面に連設させて下面がキャビネット本体の前に行くに従って上がる第2傾斜案内面が形成され、前記落下防止片が縦杆の下方位置への位置保持時に、前記押し上げ体が前記第2傾斜案内面を介して前記縦杆を適宜高さだけ上昇させるように構成したことを特徴とする請求項5に記載の什器。
  7. 少なくとも前記ロック体及び案内体は、前記収容部材に設けられていることを特徴とする請求項5または6に記載の什器。
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