JP7385846B2 - 家具の施錠装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば机、事務用家具、キャビネット、たんす等の家具の枠無しの引出しや扉の施解錠に好適で、簡単な構造で容易かつ安価に製作できるとともに、それらの施解錠操作を簡便に行なえ、しかもそれらの外観を簡潔にした家具の施錠装置に関する。
例えば複数の筐体を多段状に載置して連結し、筐体に収容した複数の引出しを一度に施錠したり、複数の引出しの同時引出しを防止し得るようにした多段式キャビネットのなかに、前面が開口する複数の筐体を多段状に載置して連結し、各筐体の内側面に、作動片を上下動可能に装着し、上下に隣接する作動片の対向端部同士を互いに連結することにより、上下方向を向く作動杆を形成し、何れか複数の筐体内に、引出しと作動片の上下動に連動して、引出しの前方への引出しを阻止するブロック位置と、引出しの前方への引出しを許容する解除位置とに移動可能にしたブロック手段を設け、前記作動杆を何れかの筐体に設けた施錠装置であるシリンダー錠に連係した多段式キャビネットがある(例えば、特許文献1参照)。
しかし、前記キャビネットは各筐体の側板の内側に一組の作動片を上下動可能に装着し、上下に隣接する作動片の対向端部同士を互いに連結して作動杆を形成し、それらに臨ませてブロック手段を設け、また上段の筐体の中央部にシリンダー錠を設け、該シリンダー錠に作動杆を連係させていたため、多部材を要して構成が複雑で製作が難しく、しかもシリンダー錠が終始上段の筐体に表出しているため、キャビネットの外観を損ねる等の問題があった。
このような問題を解決するものとして、机本体に対し手前方向に開閉自在な開閉体としての複数段の引出しの開放を阻止する施錠装置であって、引出しの縁部近傍の側面に断面略コ字形状のレール部材を固定し、その上板の裏面にラッチ機構部を構成する鋸歯状の歯列を設け、前記レール部材に嵌合可能な略箱状のロック部材を設け、該ロック部材の内部に前記歯列に係合可能な爪部を突設し、前記ロック部材にシリンダー錠を装着し、その回動軸にカム板を取付け、シリンダー錠のキー操作を介し回動軸とカム板を回動し、ロック部材に装着した揺動杆を押し下げて、歯列と爪部の係合を解除可能にし、歯列と爪部との係合時には歯列と爪部とが係止せず、ロック部材をレール部材から抜き出す際は、歯列と爪部とを係合させて抜き出しを阻止し、引出しの正面に当接したロック部材によって、引出しの開放を不可能にした施錠装置がある(例えば、特許文献2参照)。
しかし、前記施錠装置は、多部材を要して構成が複雑で製作が難しく、また施解錠時におけるロック部材とレール部材との着脱操作が煩雑で手間が掛かるとともに、レール部材が机本体の側面に表出して体裁が悪く、また手指の擦過による怪我の発生の心配があり、しかも解錠後にレール部材から抜き出したロック部材には、シリンダ錠と揺動杆とが装着されているため大形で重量が嵩み、その取扱いや保管に不便である等の問題があった。
特開2009-22543号公報 特許第4260336号公報
本発明はこのような問題を解決し、例えば机、事務用家具、キャビネット、たんす等の家具の枠無しの引出しや扉の施解錠に好適で、簡単な構造で容易かつ安価に製作できるとともに、それらの施解錠操作を簡便に行なえ、しかもそれらの外観を簡潔にした家具の施錠装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、引出しを備えた家具の側壁に取付る固定受座と、引出しの前部に係合可能な当接部を有し、前記固定受座に着脱かつ係脱可能で、キー操作によって解錠可能なシリンダー錠を設けた錠装着体とを備えた、家具の施錠装置において、前記当接部の基部側で家具の側壁に沿う錠装着体の側面部と直交方向に出没可能なシリンダーを有するプッシュシリンダー錠を備え、前記固定受座は相対する屈曲片を備え、一方の屈曲片を家具の側壁に取付け、他方の屈曲片に前記シリンダーと係脱可能な係合孔を形成し、簡単な構造で例えば家具の枠無しの引出しや扉の施解錠を容易に実現でき、その施解錠操作を簡便に行なえるとともに、家具の側壁側にプッシュシリンダー錠が位置させて、引出しや扉の外観を損なわないようにしている。
請求項2の発明は、錠装着体の内部に固定受座を側方から抜き差し可能な固定受座収容スペースを設け、該収容スペースにシリンダー摺動孔を開口し、該摺動孔にシリンダーを出没可能にし、固定受座に対し錠装着体の抜き差し操作を容易に行なえるとともに、シリンダーの出没動作とプッシュシリンダー錠の施解錠動作を簡便に行なえるようにしている。
請求項3の発明は、固定受座収容スペースに前記他方の屈曲片と係合可能な係止片を設け、他方の屈曲片の動作を規制し、シリンダーと係合孔との安定した係脱動作を実現可能にしている。
請求項4の発明は、当接部に緩衝シートを取付け、プッシュシリンダー錠の施錠時における当接部と引出し前部との直接接触による擦過を防止するようにしている。
請求項5の発明は、引出しは枠無しタイプに好適で、引出しの一定の扉厚に対応し得るとともに、錠装着体の小形化を図れるようにしている。
請求項6の発明は、固定受座を断面略U字形状に形成し、その開口側に保護カバーを被着し、固定受座の構成の簡潔化と製作の容易化を実現するとともに、プッシュシリンダー錠の解錠後、錠装着体を取外し家具の側壁に残置した固定受座に対する保護カバーの被着を図り、該保護カバーの構成と製作の容易化を実現するようにしている。
請求項7の発明は、プッシュシリンダー錠の解錠後、固定受座から錠装着体を取外し、家具の側壁に残置した固定受座に保護カバーを被着し、家具の側壁に残置した固定受座の開口側の表出を回避し、該開口側に手指が擦過して怪我をする事態を防止し、解錠時における安全性を確保するようにしている。
請求項8の発明は、引出しの前面に係合可能な当接片と、家具の側壁に係合可能な本体片を備えた型紙を設け、該本体片に家具の側壁に対する固定受座の取付け位置を明記し、前記型紙を前記引出しの前面と家具の側壁に当てがい、前記固定受座の取付け位置を基に家具の側壁にビス孔等を穿孔可能にし、家具の側壁の所定位置に固定受座を正確に取付けられるようにしている。
請求項1の発明は、当接部の基部側で家具の側壁に沿う錠装着体の側面部と直交方向に出没可能なシリンダーを有するプッシュシリンダー錠を備え、前記固定受座は相対する屈曲片を備え、一方の屈曲片を家具の側壁に取付け、他方の屈曲片に前記シリンダーと係脱可能な係合孔を形成したから、簡単な構造で例えば家具の枠無しの引出しや扉の施解錠を容易に実現でき、その施解錠操作を簡便に行なえるとともに、家具の側壁側にプッシュシリンダー錠が位置し、従来のように引出しや扉の正面にシリンダー錠が位置して外観を損なう事態を回避し、その改善を実現することができる。
請求項2の発明は、錠装着体の内部に固定受座を側方から抜き差し可能な固定受座収容スペースを設け、該収容スペースにシリンダー摺動孔を開口し、該摺動孔にシリンダーを出没可能にしたから、固定受座に対し錠装着体の抜き差し操作を容易に行なえるとともに、シリンダーの出没動作とプッシュシリンダー錠の施解錠動作を簡便に行なうことができる。
請求項3の発明は、固定受座収容スペースに前記他方の屈曲片と係合可能な係止片を設けたから、他方の屈曲片の動作を規制し、シリンダーと係合孔との安定した係脱動作を実現することができる。
請求項4の発明は、当接部に緩衝シ-トを取付けたから、プッシュシリンダー錠の施錠時における当接部と引出し前部との直接接触による擦過を防止することができる。
請求項5の発明は、引出しは枠無しタイプに好適であるから、引出しの一定の扉厚に対応し得るとともに、錠装着体の小形化を図ることができる。
請求項6の発明は、固定受座を断面略U字形状に形成し、その開口側に保護カバーを被着したから、固定受座の構成の簡潔化と製作の容易化を実現するとともに、プッシュシリンダー錠の解錠後、錠装着体を取外し家具の側壁に残置した固定受座に対する保護カバーの被着を図り、該保護カバーの構成と製作の容易化を実現することができる。
請求項7の発明は、プッシュシリンダー錠の解錠後、固定受座から錠装着体を取外し、家具の側壁に残置した固定受座に保護カバーを被着したから、家具の側壁に残置した固定受座の開口側の表出を回避し、該開口側に手指が擦過して怪我をする事態を防止し、解錠時における安全性を確保することができる。
請求項8の発明は、引出しの前面に係合可能な当接片と、家具の側壁に係合可能な本体片を備えた型紙を設け、該本体片に家具の側壁に対する固定受座の取付け位置を明記し、前記型紙を前記引出しの前面と家具の側壁に当てがい、前記固定受座の取付け位置を基に家具の側壁にビス孔等を穿孔可能にしたから、家具の側壁の所定位置に固定受座を正確に取付けることができる。
本発明を適用した錠装着体を家具の側壁に取付けて引出しを施錠している状況を示す斜視図である。 図1のA-A線に沿う拡大断面図である。 図1のB-B線に沿う拡大断面図である。 図1の正面図で、若干拡大して示している。 図1の平面図で、若干拡大して示している。
本発明を適用した錠装着体を、家具の側壁に取付けた固定受座に装着する状況を示す斜視図である。 本発明を適用した錠装着体に固定受座を装着する状況を示す分解斜視図で、錠装着体を基準に図示している。 本発明を適用した錠装着体の平面図で若干縮小して示している。 本発明を適用した錠装着体の背面図で若干縮小して示している。
本発明を適用した錠装着体に固定受座を装着した状況を示す斜視図で、若干拡大して示している。 本発明を適用した固定受座を拡大して示す斜視図である。 図11の正面図で、若干拡大して示している。 図12のC-C線に沿う断面図である。 図11の側面図で、保護カバーの被着状態を図示している。
(a)~(h)は本発明を適用した錠装着体と固定受座の取付け手順を示す説明図である。(a)は錠装着体の使用前に、錠装着体の当接部の内面に緩衝シ-トを貼付けている状況を示す斜視図である。(b)は家具の側壁に固定受座を取付ける際、型紙を使用して固定受座の取付け位置を位置決めしている状況を示す斜視図である。(c)は前記取付け位置を基に家具の側壁に固定受座を取付けている状況を示す斜視図である。(d)は取付け後の固定受座に錠装着体を装着する状況を示す斜視図である。(e)は固定受座に錠装着体を装着後、プッシュシリンダー錠を施錠した状況を示す斜視図である。(f)はキー操作してプッシュシリンダー錠を解錠後、錠装着体を引出しの前方へスライドして、固定受座から取外している状況を示す斜視図である。(g)は錠装着体を取外し後に再度キー操作して、キーを抜き取る状況を示す斜視図である。(h)は錠装着体を取外し後、家具の側壁に残置している固定受座に保護カバーを取付ける状況を示す斜視図である。
以下、本発明を机、事務用家具、キャビネット、たんす等の家具の枠無しの引出しに適用した図示の実施形態について説明すると、図1乃至図15において1は複数の引出し2を多段に備えた家具で、その前側の開口部3を除く周囲を側壁4で矩形に区画し、その区画スペースに枠無しの引出し2を開口部3から前方へ引出し可能にしている。
前記引出し2は、前部に扉を兼ねる前面板5を備え、内部を区画する実質的な枠を有さず、その下半部の周囲に左右一対の側板6と背面板(図示略)を配置し、その下端部に底板7を取付けて、有底の収容スペースを形成している。
前記側壁4の開口部3側の側面に錠装着体8が取付けられ、その屈曲した短小の当接部8aを錠前の施錠時に、引出し2の前面板5に係合可能に配置している。
錠装着体8は亜鉛ダイカストによって略L字形の肉厚の板体に成形され、その端部に錠前として、公知のプッシュシリンダー錠9の筒部を一体に突設している。
前記プッシュシリンダー錠9は、内部にシリンダー摺動孔10を形成し、該摺動孔10にシリンダー11を摺動可能に収容している。シリンダー11は内部に長孔12が形成され、該長孔12にセットスプリングを収容し、その弾性によって軸方向の前方へ突出可能に付勢されている。
プッシュシリンダー錠9は、シリンダー11の前部のプッシュ操作時に内側に押し込まれて施錠可能にされ、その前部の鍵孔14にキー15を差し込んで回動する解錠操作時に、施錠を解除してシリンダー11を前方へ突出可能にされている。
図中、16は長孔12に挿入したガイドピンで、シリンダー11の移動を規制可能にしている。
前記錠装着体8の内部は、図7のように仕切り壁17を介して固定受座収容スペース18と補強スペース19とに分かれ、このうち固定受座収容スペース18は縦長矩形に形成されて側方に開口され、その上下位置に係止片20,20を形成していて、固定受座スペース20に収容した後述の固定受座21を掛け止め可能にしている。
前記補強スペース19は、仕切り壁17に連結した補強壁22を介して、矩形の凹室23,23を上下に区画し、錠装着体8の軽量化を図っている。
前記固定受座21は肉厚の鋼板を略U字形に折り曲げて形成され、その相対する屈曲片25,26のうち、側壁4の側面に配置する屈曲片25の上下端部に座ぐり面を形成したビス孔27、実施形態では皿ビス28の頭部の着座孔を形成している。
また、固定受座収容スペース18面に配置する屈曲片26の上下端部に通孔29,29が形成され、それらの間にシリンダー係合孔30が形成されていて、前記シリンダー11の内側端部を出没可能にしている。
図中、31はゴム製の緩衝シートで横長矩形に形成され、これを当接部8aの内側面に接着して取付け、引出し2の施錠時に当接部8aと前面板5との衝撃を緩衝可能にしている。
また、32は略U字形断面のゴム製の保護カバーで、プッシュシリンダー錠9を解錠し、錠装着体8を取外して家具1の側壁4に残置された固定受座21の開口側を被覆し、表出した固定受座21と手指との擦過を防止し、解錠時における安全を確保するようにしている。
この他、33は固定受座21の取付け用の型紙で、錠装着体8と略同形に形成され、その当接片33bと本体片33aを引出し2の前面板5と家具1の側面に当て、本体片33aの所定位置に形成したビス孔34,34位置を基に、固定受座16を定位置に取付け可能にしている。
このように構成した本発明の家具の施錠装置を製作する場合は、錠装着体8と固定受座21、および固定受座21の取付け用の型紙33の製作を要する。
先ず、錠装着体8を製作する場合は、亜鉛ダイカストによって外観を略L字形の肉厚の板体に成形し、その基端部にプッシュシリンダー錠9の筒部を一体に突設し、該筒部の内部にシリンダー摺動孔10を形成する。
また、錠装着体8の内部に仕切り壁17を縦方向に成形し、該仕切り壁17の左右に凹状の固定受座収容スペース18と補強スペース19を成形し、固定受座収容スペース18を側方に開口する。
前記固定受座収容スペース18の上下に係止片20,20を対向配置し、その間の内面にシリンダー摺動孔10を開口する。
前記補強スペース19は中央に補強壁22を横方向に形成し、その上下に矩形の凹室23,23を上下に形成し、この凹室23,23に臨ませて当接部8aの内面を形成する。
すなわち、錠装着体8の先端部を直角に屈曲して当接部8aを成形し、その平坦な内側面に、組み付け前にゴム製の緩衝シート31を接着剤で貼り付ける。
このように錠装着体8は亜鉛ダイカスト成形されて特別な機械加工を要せず、一様かつ均一に製作し得る。なお、錠装着体8の表面を適宜色に塗装し、外観を改善することが望ましい。
この場合、実施形態では錠装着体8を枠無しの引出し2に適用しているから、家具1の側壁4に沿う錠装着体8の寸法のうち、当接部8aの厚さを除く長さを長く形成でき、前面板5の種々の厚さに対応することができる。
次に、錠装着体8の基端部に突設したプッシュシリンダー錠9の筒部内のシリンダー摺動孔10に、シリンダー11を摺動可能に収容する。前記シリンダー11の内部に長孔12を形成し、該長孔12にガイドピン16を挿入してシリンダー11の作動を規制し、前記長孔12にセットスプリングを収容して、シリンダー11を前方へ付勢可能にする。
前記固定受座21を製作する場合は、例えばプレス加工によって肉厚の鋼板を略U字形に折り曲げ、その相対する屈曲片25,26のうち、側壁4の側面に配置する屈曲片25の上下端部にビス孔27、実施形態では皿ビスの頭部の着座孔を形成する。
また、固定受座収容スペース18の内側面に配置する屈曲片26の上下端部に通孔29,29を形成し、それらの間にシリンダー係合孔30を形成する。なお、固定受座21は製作後、その表面を適宜メッキ処理する。
このように固定受座21はプレス加工によって各部を一様かつ均一に製作し得、他に特別な加工を要しない。
更に、固定受座21の取付け用の型紙33を製作する場合は、折り曲げ可能な薄厚で無地の型紙用紙を用意し、この用紙を錠装着体8と略同形の横長矩形に裁断する。
そして、型紙用紙の一端に当接片33bを折り曲げ可能に形成し、幅広な本体片33aにビス孔34,34の位置を記入または刻印可能にする。
このように前記型紙33は簡素な素材を利用して容易に製作し得る。
こうして錠装着体8と固定受座21と型紙33を製作後、これらを家具1の開口側前部の側壁4に取付ける。その取付け手順は図15のようである。
先ず、これらの組み付け前にゴム製の緩衝シート31を、錠装着体8の当接部8aの内側の平坦な内側面に接着剤で貼り付ける。この状況は図15(a)のようである。
次に、家具1の開口側前部の側壁4に固定受座21を取付ける。
その際、前記製作した型紙33を用いて固定受座21の取付け位置を位置決めする。
前記位置決めは、当接片33bを前面板5の隅角部に当て、本体片33aを家具1の側壁4に当てて、通孔27,27の対応位置を刻印し、当該部をビス孔34の穿孔位置とする。この状況は図15(b)のようである。
こうして前記ビス孔34,34の位置を基に家具1の側壁4を穿孔し、該側壁4に固定受座21の通孔27,27を位置付け、皿ビス28,28を通孔29,29から通孔27,27に挿入し、これを側壁4の穿孔部にねじ込んで固定受座21を固定する。この状況は図15(c)のようで、固定受座21の開口側を前方へ位置付ける。
そして、前面板5を押し動かして引出し2を閉塞後、錠装着体8を保持し、これを固定受座21に装着する。
その際、プッシュシリンダー錠9は解錠状態にして置き、シリンダー11を前方へ突出させて、固定受座収容スペース18を開放させて置く。
この状況の下で錠装着体8の固定受座収容スペース18の開口側を固定受座21に向けて移動し、錠装着体8の当接部8aを引出し2の前面に係合して、固定受座収容スペース18を固定受座21に係合ないし嵌合する。この状況は図15(d)のようである。
このようにすると固定受座21の屈曲片25が係止片20,20の内側部に係合し、屈曲片26が固定受座収容スペース18の内側面に係合して密着する。この状況は図3および図10のようである。
この後、プッシュシリンダー錠9のシリンダー11の前方突出部を押し込み、プッシュシリンダー錠9を施錠する。この状況は図15(e)のようである。
このようにすると、シリンダー11の後端部が固定受座21のシリンダー係合孔30から突出して、固定受座21に係合する。この状況は図2,3のようである。
このため、固定受座21に装着された錠装着体8は、ロック状態のシリンダー11によって側壁4に沿う移動、すなわち側方方向への引き抜き移動を阻止され、引出し2の閉塞状態と移動を拘束して施錠状態を形成する。この状況は図15(e)のようである。
次に、引出し2を使用する場合は、プッシュシリンダー錠9の解錠を要する。
この解錠操作は、キー15をプッシュシリンダー錠9の鍵孔14に差し込んで回動する この状況は図15(f)のようである。
このようにすると、シリンダー11がセットスプリングの弾性によって、図2,3の仮想線のようにシリンダー摺動孔10を前方へ移動し、その前端部が前面に突出して、後端部とシリンダー係合孔30との係合を解除する。
この後、錠装着体8を保持して家具1の側壁4に沿って前方へスライドし、屈曲片25と係止片20,20との係合を解除して、固定受座21から引き外す。
こうして錠装着体8を固定受座21から取外し後、当接部8aによる引出し2の拘束が解除されるから、前面板5を把持して引出し2の開放操作が可能になり、引出し2を引出して使用が可能になる。
錠装着体8を固定受座21から取外し後、キー15をプッシュシリンダー錠9の鍵孔14に再度差し込んで90°回動し、キー15を鍵孔14から抜き取る。この状況は図15(g)のようである。
このようにすると錠装着体8からキー15が引き抜かれ、錠装着体8の取り扱いが至便になる。
一方、錠装着体8を固定受座21から取外し後は、固定受座21が家具1の側壁4に残置することとなり、その開口側に手指が接触して怪我をする惧れがある。
そこで、保護カバー32を用意し、これを前記開口側に被着して開口側の表出を回避し、プッシュシリンダー錠9の解錠時の安全性を確保する。この状況は図15(h)のようである。
引出し2の使用後、引出し2を施錠する場合は、引出し2を閉塞し、保護カバー32を取外して固定受座21の開口側を表出させる。
この後、プッシュシリンダー錠9の解錠状態のまま錠装着体8を保持し、これを固定受座21に向けて移動し、錠装着体8を固定受座21に装着する。この状況は前述の図15(d)の通りである。
この後、装着した錠装着体8のプッシュシリンダー錠9を施錠し、錠装着体8の作動をロックして、引出し2の安全な閉塞状態を形成する。この状況は前述の図15(e)の通りである。
このように本発明の机、事務用家具、キャビネット、たんす等の家具の施錠装置は、引出し2を備えた家具1の側壁4で、引出し2の開口側に固定受座21を取付け、該固定受座21に着脱かつ係合可能な錠装着体8を設け、該錠装着体8にプッシュシリンダー錠9を一体的に設ける。
引出し2を閉塞する不使用時は、プッシュシリンダー錠9のシリンダー11を固定受座21のシリンダー係合孔30に係合して、錠装着体8の作動を拘束し、錠装着体8の当接部8aと引出し2の前面板5との係合を維持して、引出し2の閉塞時の安全性を確保し得る。
しかも、プッシュシリンダー錠9によって、従来のこの種装置に比べ施解錠操作が簡便であり、また錠装着体8と固定受座21との着脱かつ係合機構は、構成が簡潔で部品点数が頗る少ないから、安価かつ容易に製作し組み立てることができる。
1 家具
2 引出し
4 側壁
21 固定受座
8 錠装着体
8a 当接部
9 プッシュシリンダー錠
10 シリンダー摺動孔
11 シリンダー
15 キー
18 固定受座収容スペース
20 係止片
25,26 屈曲片
30 係合孔
31 緩衝シート
32 保護カバー
33 型紙
33a 本体片
33b 当接片
34 ビス孔

Claims (8)

  1. 引出しを備えた家具の側壁に取付る固定受座と、引出しの前部に係合可能な当接部を有し、前記固定受座に着脱かつ係脱可能で、キー操作によって解錠可能なシリンダー錠を設けた錠装着体とを備えた、家具の施錠装置において、前記当接部の基部側で家具の側壁に沿う錠装着体の側面部と直交方向に出没可能なシリンダーを有するプッシュシリンダー錠を備え、前記固定受座は相対する屈曲片を備え、一方の屈曲片を家具の側壁に取付け、他方の屈曲片に前記シリンダーと係脱可能な係合孔を形成したことを特徴とする家具の施錠装置。
  2. 前記錠装着体の内部に固定受座を側方から抜き差し可能な固定受座収容スペースを設け、該収容スペースにシリンダー摺動孔を開口し、該摺動孔にシリンダーを出没可能にした請求項1記載の家具の施錠装置。
  3. 前記固定受座収容スペースに前記他方の屈曲片と係合可能な係止片を設けた請求項記載の家具の施錠装置。
  4. 前記当接部に緩衝シートを取付けた請求項1記載の家具の施錠装置。
  5. 前記引出しは枠無しタイプである請求項1記載の家具の施錠装置。
  6. 前記固定受座を断面略U字形状に形成し、その開口側に保護カバーを被着した請求項1記載の家具の施錠装置。
  7. プッシュシリンダー錠の解錠後、固定受座から錠装着体を取外し、家具の側 壁に残置した固定受座に保護カバーを被着した請求項6記載の家具の施錠装置。
  8. 前記引出しの前面に係合可能な当接片と、家具の側壁に係合可能な本体片を備えた型紙を設け、該本体片に家具の側壁に対する固定受座の取付け位置を明記し、前記型紙を前記引出しの前面と家具の側壁に当てがい、前記固定受座の取付け位置を基に家具の側壁にビス孔等を穿孔可能にした請求項1記載の家具の施錠装置。
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