JP2010132564A - 消臭剤及びそれを含む口腔用組成物並びに飲食品 - Google Patents

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Abstract

【課題】消臭剤及びそれを含む口腔用組成物並びに飲食品を提供する事。
【解決手段】本願発明者らは、鋭意研究を行った結果、レンブまたはミズレンブの抽出物が消臭活性を有することを見出し、本発明を完成させた。
【選択図】なし

Description

本発明はレンブまたはミズレンブの抽出物を含む消臭剤、口腔用組成物ならびに飲食品に関する。
口臭は他人に不快感を与えるものであり、口臭を除去または低減するための消臭剤が望まれる。口臭の主成分は硫化水素やメチルメルカプタン等の揮発性硫黄化合物(VSC:volatile sulfur compounds)である。VSCは口腔内細菌により、剥離上皮細胞や白血球などを構成するタンパク質を分解されて産生される(非特許文献1)。また、歯周病が口臭の原因となることが知られる(非特許文献2)。
口腔内抗菌剤としてクロルヘキシジンやセチルピリジニウムクロライド等を含むものが知られ、これらは口臭の低減を目的としても用いられる。しかし、これらの抗菌剤は抗菌スペクトルが広く、使用の結果、菌交代症が生じ、薬剤非感受性菌が異常に増殖するという弊害が懸念される。口腔内の菌交代症は口腔カンジダ症が知られる。口腔カンジダ症は、口腔内でカンジダ・アルビカンス(Candida albicans)と呼ばれる真菌(カビ)が過剰に増殖して起こる。また、クロルヘキシジンについては副作用が知られる。
消臭剤を口腔用組成物さらには経口摂取が可能な製品に用いるためには、安全性が高く、なおかつイメージのよいものが望まれ、そのようなものとして、天然物の抽出物が挙げられる。特許文献1はルイボスティー抽出物が口臭抑制活性を持つことを開示する。また、特許文献2、特許文献3はシャンピニオン抽出物が口臭抑制活性を持つことを開示する。また、このほか、セージ、ローズマリー等のシソ科の抽出物(特許文献4)、チョウジ花茎の抽出物(特許文献5)の消臭効果が開示される。しかしこれらの効果は顕著なものではない。
本発明の発明者らは、鋭意研究の結果、レンブまたはミズレンブの抽出物が顕著な口臭抑制活性を有することを見出した。レンブ(Syzygium samaragense)およびミズレンブ(Syzygium aquaeum)は共にフトモモ科(Myrtaceae)フトモモ属(Syzygium)の植物である。レンブは英名でwax apple等と呼ばれ、台湾やインド、フィリピン等で栽培され、その果実はりんごのような味でありシロップ漬けなどにして食される(非特許文献3)。ミズレンブは、英名でwater apple等と呼ばれ、熱帯アジア各地に分布し、栽培されている(非特許文献4)。
なお、非特許文献5はレンブの樹皮の水抽出物及び95%エタノール抽出物がスタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)、ストレプトコッカス・ピオゲネス(Streptococcus pyogenes)等に対する抗菌活性を有することを開示する。ただし、この研究は口腔内細菌を対象としたものではなく、口臭の低減の効果が期待されるものではない。また、レンブのリパーゼ阻害活性(特許文献6、特許文献7)が知られており、水蒸気蒸留物を化粧品として使用できる事(特許文献8)が知られている。また、ミズレンブについても水蒸気蒸留物を化粧品として使用できる事(特許文献8)が知られている。
特開平7-313580 特開平2-277456 特開平5-38358 特開昭57-203445 特開昭63-216573 特開2005-60334 WO2005-056031 特開2001-220312 第一歯科出版発行 季刊歯科医療 20(1) 31-39, 2006) 医歯薬出版株式会社発行 口腔内バイオフィルムデンタルプラーク細菌との戦い、135-137) 農業図書株式会社発行 中村三八夫著 世界果樹図説、378-379 農林省熱帯農業研究センター発行 東南アジアの果樹、394-400 Fitoterapia 69(4) 365-367, 1998
口臭の低減を目的とする消臭剤及びそれを含む口腔用組成物並びに飲食品を提供する事。
本発明者らは、鋭意研究の結果、レンブまたはミズレンブの抽出物が優れた消臭活性を有することを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明はレンブまたはミズレンブの抽出物を含む消臭剤を提供する。また本発明はレンブまたはミズレンブの葉の抽出物である上記抗菌剤を提供する。さらに本発明は上記消臭剤を含有する口腔用組成物または飲食品を提供する。
レンブまたはミズレンブの部位は特定されず、葉、茎、樹皮、枝、幹、根、花、蕾、種子、果実、または果皮を用いることができ、より好ましくは、葉を用いることができる。
本発明における抽出においては水(熱水)の他にメタノール、エタノールまたはプロパノール等のアルコール類、エーテル、クロロホルム、酢酸エチル、アセトン、グリセリン、プロピレングリコール等の有機溶剤またはこれらを適宜混合したものを溶媒として使用することができる。なお、水と有機溶剤を混合した溶剤を使用する場合において有機溶剤の濃度は30%以下である場合が望ましく、さらには、安全性の観点から熱水やエタノールを使用する事が望ましい。
本発明が消臭効果を示す作用機序は明らかではないが、本発明者らは、鋭意研究の結果、本発明の抽出物が口腔内細菌に対して抗菌活性を示すことを見出し、とりわけ、ポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis)、フゾバクテリウム・ヌクレイタム(Fusobacterium nucleatum)に特異的に抗菌活性を示すことを見出し、その効果は他のフトモモ科フトモモ属の植物よりも強いことを確認している。なお本明細書中で抗菌とは、細菌を含む微生物の殺傷、または、増殖の抑制または阻止を指し、殺菌、滅菌、除菌、消毒などの概念を包括する。ポルフィロモナス・ジンジバリスおよびフゾバクテリウム・ヌクレイタムは、口臭、歯周病の原因細菌であり、プラークの形成に深く関わり、他の微生物の増殖や、共凝集を促すため、これらの細菌に対する抗菌効果は口腔内細菌の減少にとりわけ有効であると考えられる。従って、上記する抗菌活性が本発明の消臭剤の作用機序の一端を担っている可能性が示唆される。しかし、本発明の効果は非常に顕著であり、上記抗菌活性のみでなく、未知の作用機序を含むものと推測される。
本発明により、レンブまたはミズレンブの抽出物を含む消臭剤が提供された。レンブまたはミズレンブの果実は食用に供されており安全性が高く、また、素材としてのイメージがよい。したがって、レンブまたはミズレンブの抽出物を含む消臭剤、およびこれを含む口腔用組成物、飲食品は消費者に受け入れられやすい。
本発明の口腔用組成物及び飲食品への添加量は特に限定されないが、少なくとも0.001重量%以上が良い。好ましくは0.01重量%以上が良く、さらに好ましくは0.1重量%以上2重量%以下が良い。
以下に本発明の例を挙げて説明するが、本発明の範囲は以下の例のみに限定されるものではない。
抽出物の調製
レンブまたはミズレンブの葉より、各種溶媒を用いて、抽出物を得た。すなわち、レンブまたはミズレンブの葉20g(乾燥重量)を粉砕し、200mlの水、25%エタノール水溶液、50%エタノール水溶液、75%エタノール水溶液、100%エタノール、25%メタノール水溶液、または50%メタノール水溶液中で、70℃、2時間抽出した。これをろ過し、エバポレーターで濃縮後、凍結乾燥し、抽出物を得た。抽出物の重量より抽出率を求めた。それぞれの抽出率を表1、2に示す。
Figure 2010132564
Figure 2010132564
口臭抑制効果試験
(2−1)メチルメルカプタン産生抑制効果
被験者は各抽出物の0.5%水溶液または比較対象として水及び常法により調製した緑茶10mlで1分間洗口後、メチオニン5mM水溶液10mlで30秒間洗口し、その30分後に被験者の呼気中のメチルメルカプタン量をアビメディカル社製口臭測定装置オーラルクロマにて測定した。結果を以下の表3に示す。水、緑茶と比較し、レンブ抽出物及びミズレンブ抽出物はメチルメルカプタンの産生を顕著に抑制した。
Figure 2010132564
(2−2)自然口臭抑制効果
起床時を想定し、朝8時に被験者の呼気中のVSC濃度を測定し、硫化水素が発生している事を確認した後、各試験サンプル(0.5%溶液・10ml)で1分間洗口した。その30分後に呼気中の硫化水素量をアビメディカル社製口臭測定装置オーラルクロマにて測定した。結果を以下の表4に示す。水、緑茶と比較し、レンブ抽出物及びミズレンブ抽出物は硫化水素の発生を抑制した。
Figure 2010132564
(2−3)起床時口臭の抑制効果
被験者は測定前夜22時に歯磨剤なしで歯磨きをし、さらに就寝前に各試験サンプル(0.5%溶液・10ml)で1分間洗口した。翌朝8時、起床後で、歯磨及び飲食前の被験者の呼気を採取して口臭(硫化水素・メチルメルカプタン)をアビメディカル社製口臭測定装置オーラルクロマにて測定した。結果を以下の表5に示す。水、緑茶と比較し、レンブ抽出物及びミズレンブ抽出物は硫化水素及びメチルメルカプタンの発生を顕著に抑制した。
Figure 2010132564
各種細菌の培養
(3−1)供試菌株
試験用菌株として、ポルフィロモナス・ジンジバリスATCC33277、フゾバクテリウム・ヌクレイタムJCM8532、ストレプトコッカス・ミュータンスMT8148R、ストレプトコッカス・ソブリナス6715、アクチノマイセス・ビスコーサスATCC15987を用いた。
ポルフィロモナス・ジンジバリスについては上記以外の菌株FDC381、FDA381についても試験を行った。フゾバクテリウム・ヌクレイタムについても上記以外の菌株JCM11023、JCM11024、#2、#20についても試験を行った。
(3−2)前培養
ポルフィロモナス・ジンジバリス、フゾバクテリウム・ヌクレイタム、アクチノマイセス・ビスコーサスはイーストエキストラクト(0.3g)、トリプチケースソイブロス(3g)、ヘミン(0.5mg)、メナジオン(0.05mg)に水を加え100mlに調製した液体培地に接種し、37℃で24〜48時間嫌気的に培養し前培養液とした。ストレプトコッカス・ミュータンス、ストレプトコッカス・ソブリナスはブレインハートインヒュージョン(BHI)液体培地に接種し、37℃で24時間培養し前培養液とした。
抗菌活性試験
実施例1で得られた各抽出物及び比較対象抽出物を用いて抗菌活性を試験した。比較対象としてはフトモモ科フトモモ属の植物である、フトモモ(葉)及びチョウジ(花蕾)の水またはエタノール抽出物を用いた。抽出物はそれぞれ1.6mgを2%ジメチルスルホキシド(DMSO)1mlに溶解した。これらをさらに2%DMSO水溶液を用いて順次希釈し、2倍希釈系列を作成し、96穴プレートに100μlずつ2連で分注した。これらの各ウェルに希釈菌液100μlを添加した。なお、添加した希釈菌液は、実施例3に示した方法で液体培地にて前培養後、ポルフィロモナス・ジンジバリス、フゾバクテリウム・ヌクレイタム、アクチノマイセス・ビスコーサスでは2倍濃度の液体培地で、前培養液を10倍に希釈、ストレプトコッカス・ミュータンス、ストレプトコッカス・ソブリナスの前培養液を2倍濃度の液体培地で50倍に希釈したものである。レンブ及びミズレンブ抽出物の各ウェルの濃度は800μg/ml、400μg/ml、200μg/ml、100μg/ml、50μg/ml、25μg/ml、12.5μg/ml、6.25μg/ml、3.13μg/ml、1.56μg/ml、0.78μg/mlとなった。この抽出物とポルフィロモナス・ジンジバリス、フゾバクテリウム・ヌクレイタム又はアクチノマイセス・ビスコーサスの混合液を嫌気条件下37℃で24〜48時間、静置培養した。それ以外の細菌と抽出物の混合液については好気条件下37℃で24〜48時間で静地培養した。各ウェルの濁度からそれぞれの抽出物の最小発育阻止濃度(MIC:Minimum Inhibitory Concentration)を求めた。
(4−1)レンブ抽出物のポルフィロモナス・ジンジバリス、フゾバクテリウム・ヌクレイタムに対する抗菌活性
レンブ抽出物のポルフィロモナス・ジンジバリス(ATCC33277)、フゾバクテリウム・ヌクレイタム(JCM8532)に対する抗菌試験の結果を表6に示す。レンブ抽出物が、ポルフィロモナス・ジンジバリス、フゾバクテリウム・ヌクレイタムに対し抗菌活性を有することが示された。
Figure 2010132564
(4−2)ミズレンブ抽出物のポルフィロモナス・ジンジバリス、フゾバクテリウム・ヌクレイタムに対する抗菌活性
ミズレンブ抽出物のポルフィロモナス・ジンジバリス(ATCC33277)、フゾバクテリウム・ヌクレイタム(JCM8532)に対する抗菌試験の結果を表7に示す。ミズレンブ抽出物が、ポルフィロモナス・ジンジバリス、フゾバクテリウム・ヌクレイタムに対し抗菌活性を有することが示された。
Figure 2010132564
(4−3)レンブ抽出物およびミズレンブ抽出物のポルフィロモナス・ジンジバリス(別菌株)に対する抗菌活性
レンブ抽出物およびミズレンブ抽出物のポルフィロモナス・ジンジバリス(FDC381、FDA381)に対する抗菌試験の結果を表8に示す。レンブ抽出物およびミズレンブ抽出物が、ポルフィロモナス・ジンジバリスのATCC33277以外の菌株に対しても抗菌活性を有することが示された。
Figure 2010132564
(4−4)レンブ抽出物およびミズレンブ抽出物のフゾバクテリウム・ヌクレイタム(別菌株)に対する抗菌活性
レンブ抽出物およびミズレンブ抽出物のフゾバクテリウム・ヌクレイタム(JCM11023、JCM11024、#2、#20)に対する抗菌試験の結果を表9に示す。レンブ抽出物およびミズレンブ抽出物が、フゾバクテリウム・ヌクレイタムのJCM8532以外の菌株に対しても抗菌活性を有することが示された。
Figure 2010132564
(4−5)レンブ抽出物およびミズレンブ抽出物のその他の細菌に対する抗菌活性
レンブ抽出物およびミズレンブ抽出物のストレプトコッカス・ミュータンス、ストレプトコッカス・ソブリナス、アクチノマイセス・ビスコーサスに対する抗菌試験の結果を表10に示す。レンブ抽出物、ミズレンブ抽出物とも、これらの細菌に対しては抗菌活性を示さなかった。レンブ抽出物及びミズレンブ抽出物の抗菌活性はポルフィロモナス・ジンジバリスおよびフゾバクテリウム・ヌクレイタムに特異的であることが示された。
Figure 2010132564
(4−6)比較対象抽出物のポルフィロモナス・ジンジバリス、フゾバクテリウム・ヌクレイタムに対する抗菌活性
フトモモ科フトモモ属の植物であるフトモモの葉、及び同じくフトモモ科フトモモ属の植物であるチョウジ花蕾の抽出物の水またはエタノール抽出物を比較対象抽出物として用いた。これらのポルフィロモナス・ジンジバリス(ATCC33277)、フゾバクテリウム・ヌクレイタム(JCM8532)に対する抗菌試験の結果を表11に示す。比較対象抽出物の抗菌活性は、レンブ、ミズレンブと比較して低く、特にポルフィロモナス・ジンジバリスに対する抗菌活性は非常に低かった。
Figure 2010132564
応用
(5−1)
下記処方にしたがって口臭用スプレーを調製した。
エタノール 10.0%
グリセリン 5.0
実施例1のレンブ葉水抽出物 1.0
香料 0.05
着色料 0.001
水 83.949
100.0%
(5−2)
下記処方にしたがって消臭スプレーを調製した。
エタノール 49.5%
実施例1のレンブ葉25%エタノール抽出物 50.0
n−プロパノール抽出物 0.5
水 50.0
100.0%
(5−3)
下記処方にしたがって錠剤を調製した。
D−マンニトール 42.6%
乳糖 42.6
結晶セルロース 8.5
ヒドロキシプロピルセルロース 4.3
実施例1のレンブ葉水抽出物 2.0
100.0%
本錠剤は、錠剤としての性質を損なうことなく消臭効果を有していた。
(5−4)
下記処方にしたがって散剤を調製した。
乳糖 62.5%
馬鈴薯でんぷん 12.5
実施例1のレンブ葉25%エタノール抽出物 25.0
100.0%
本散剤は、散剤としての性質を損なうことなく消臭効果を有していた。
(5−5)
下記処方にしたがって練り歯磨を調製した。
炭酸カルシウム 50.0 %
グリセリン 20.0
カルボオキシメチルセルロース 2.0
ラウリル硫酸ナトリウム 2.0
香料 1.0
サッカリン 0.1
実施例1のレンブ葉50%エタノール抽出物 1.0
クロルヘキシジン 0.01
水 23.9
100.0
本練り歯磨は、練り歯磨としての性質を損なうことなく消臭効果を有していた。
(5−6)
下記処方にしたがってチューインガムを調製した。
ガムベース 20.0%
砂糖 54.7
グルコース 15.0
水飴 9.3
香料 0.5
実施例1のレンブ葉75%エタノール抽出物 0.5
100.0%
本チューインガムは、チューインガムとしての性質を損なうことなく消臭効果を有していた。
(5−7)
下記処方にしたがってキャンディを調製した。
砂糖 50.0%
水飴 33.0
クエン酸 1.0
香料 0.2
L−メントール 1.0
実施例1のレンブ葉100%エタノール抽出物 0.4
水 14.4
100.0%
本キャンディは、キャンディとしての性質を損なうことなく消臭効果を有していた。
(5−8)
下記処方にしたがってチョコレートを調製した。
カカオビター 20.0%
全脂粉乳 20.0
カカオバター 17.0
粉糖 41.85
レシチン 0.45
香料 0.1
実施例1のレンブ葉25%メタノール抽出物 0.6
100.0%
本チョコレートは、チョコレートとしての性質を損なうことなく消臭効果を有していた。
(5−9)
下記処方にしたがってビスケットを調製した。
砂糖 31.7%
小麦粉 26.8
片栗粉 26.8
バター 3.2
卵 10.2
重曹 0.3
実施例1のレンブ葉50%メタノール抽出物 1.0
100.0%
本ビスケットは、ビスケットとしての性質を損なうことなく消臭効果を有していた。
(5−10)
下記処方にしたがってグミゼリーを調製した。
ポリデキストロース水溶液 40.0%
ソルビトール水溶液 8.0
パラチノース水溶液 9.0
マルトース水溶液 20.0
トレハロース水溶液 11.0
ゼラチン 10.0
酒石酸 1.0
実施例1のミズレンブ葉水抽出物 1.0
100.0%
本グミゼリーは、グミゼリーとしての性質を損なうことなく消臭効果を有していた。
(5−11)
下記処方にしたがって錠菓を調製した。
砂糖 74.7%
乳糖 18.9
ショ糖脂肪酸エステル 0.15
実施例1のミズレンブ葉25%エタノール抽出物 2.0
水 4.25
100.0%
本錠菓は、錠菓としての性質を損なうことなく消臭効果を有していた。
(5−12)
下記処方にしたがってアイスクリームを調製した。
卵黄 11.0%
砂糖 14.0
牛乳 37.0
生クリーム 37.0
バニラビーンズ 0.5
実施例1のミズレンブ葉50%エタノール抽出物 0.5
100.0%
本アイスクリームは、アイスクリームとしての性質を損なうことなく消臭効果を有していた。
(5−13)
下記処方にしたがって飲料を調製した。
オレンジ果汁 30.0%
異性化糖 15.33
クエン酸 0.1
ビタミンC 0.04
香料 0.1
実施例1のミズレンブ葉100%エタノール抽出物 0.01
水 54.42
100.0%
本飲料は、飲料としての性質を損なうことなく消臭効果を有していた。

Claims (3)

  1. レンブまたはミズレンブの抽出物を含む消臭剤。
  2. 前記抽出物がレンブまたはミズレンブの葉の抽出物である請求項1の消臭剤。
  3. 請求項1または2の消臭剤を含有する口腔用組成物または飲食品。
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