JP2010132308A - コンテナ - Google Patents

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雅志 丹羽
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Abstract

【課題】仕切部材を任意の仕切位置に安定して保持可能であると共に、仕切位置を容易に変更可能なコンテナを提供する。
【解決手段】本発明のコンテナ10は、仕切部材40に備えたスライダ30が、ガイドレール20の長手方向にスライド移動するだけではなく、スライダ30とガイドレール20との間に設けたシフト許容隙間によりスライド移動方向と直交する一の方向にシフト移動可能になっている。また、スライダ30は、シフト可撓片34によって通常は、シフト移動可能な範囲の一端側に配置されて係合突部33と係合凹部22Kとが凹凸係合し、スライド移動が禁止されている。そして、スライダ30をシフト移動可能な範囲の他端側にシフト移動操作すると、係合突部33と係合凹部22Kの凹凸係合が解除されてスライド移動禁止も解除される。
【選択図】図4

Description

本発明は、仕切部材にて内部が仕切られたコンテナに関する。
従来、この種のコンテナとして、水平方向に延びた1対のガイド溝を1対の内側面に備え、それらガイド溝に沿って仕切部材をスライド移動可能なものが知られている。その仕切部材は線材をV字状に屈曲してなり、その線材の両端部はV字の両端部においてガイド溝と平行に延びている。そして、仕切部材は、V字角を狭めるように弾性変形し、その弾発力によって両端部が各ガイド溝の内面に押し付けられ、任意の仕切位置に摩擦係止している(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−66123号公報(段落[0014]、第1図)
しかしながら、上記した従来のコンテナでは、オイルや水が摩擦係止部分に付着して摩擦係止力が大きく低下し、仕切部材が荷物に押されて仕切位置がずれる事態が生じ得た。これに対し、仕切部材を任意の仕切位置に安定して保持するために、ガイド溝内に複数の係止突起を設け、仕切部材の両端部を係止突起に係止する構成が考えられる。ところが、そのような構成にすると、仕切部材をガイド溝に沿ってスライド移動する際に仕切部材の両端部が係止突起に乗り上がってガイド溝との係合が浅くなる。このため、仕切部材のスライド移動操作の際に、仕切部材がガイド溝から外れないように注意を要し、或いは、仕切部材をガイド溝から一度外してから再度取り付ける手間を要することになり、仕切位置の変更作業が困難であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、仕切部材を任意の仕切位置に安定して保持可能であると共に、仕切位置を容易に変更可能なコンテナの提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係るコンテナは、水平方向に延びたガイドレールを内側面に備え、そのガイドレールの長手方向に沿ってスライド移動可能な仕切部材により内部を任意な位置で仕切ることが可能なコンテナにおいて、仕切部材には、ガイドレールの長手方向でスライド移動可能でありかつそのスライド移動方向と直交する全方向でガイドレールに離脱不能に係合したスライダが設けられ、スライダとガイドレールとの間には、スライド移動方向と直交する一の方向にスライダをシフト移動可能とするためのシフト許容隙間と、スライダをシフト移動可能な範囲の一端側に付勢するシフト付勢手段とが設けられ、スライダとガイドレールとの対向面には、スライダがシフト移動可能な範囲の一端側に移動したときに互いに凹凸係合してスライダのスライド移動を禁止する一方、スライダがシフト移動可能な範囲の他端側にシフト移動操作されたときに凹凸係合が解除されてスライダのスライド移動を許容する1対の凹凸係合部が備えられたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のコンテナにおいて、ガイドレールに形成されて長手方向に延びかつコンテナの内側水平方向に開放した開口を有するガイド溝と、ガイド溝のうち上下方向で対向した1対の開口縁から互いに接近する側に張り出して、ガイド溝の長手方向に延びた1対の開口壁と、ガイド溝の奥部に設けられて、1対の開口壁とガイド溝の奥面との間に挟まれた1対の奥部係合溝と、スライダに設けられ、1対の開口壁の間に嵌合されたベース部と、ベース部から上下両方向に張り出し、各奥部係合溝にそれぞれ受容されると共に、各奥部係合溝の内側面との間にシフト許容隙間を有した1対のスライダ突部と、ベース部からガイド溝の奥面に向かって張り出し、1対のスライダ突部を1対の開口壁に押し付けた状態に付勢するシフト付勢手段としての弾性突出壁とを備え、1対の凹凸係合部は、1対のスライダ突部と1対の開口壁との対向面にそれぞれ配置されたところに特徴を有する。
請求項3の発明に係るコンテナは、水平方向に延びたガイドレールを内側面に備え、そのガイドレールの長手方向に沿ってスライド移動可能な仕切部材により内部を任意な位置で仕切ることが可能なコンテナにおいて、仕切部材には、ガイドレールの長手方向でスライド移動可能でありかつそのスライド移動方向と直交する全方向でガイドレールに離脱不能に係合したスライダが設けられ、ガイドレールには、長手方向に沿って複数のレール側係合突部が設けられ、スライダには、ガイドレールの長手方向でレール側係合突部と対向してスライダのスライド移動を規制するスライダ側係合部が設けられ、スライダをガイドレールの長手方向に移動操作したときに、レール側係合突部又はスライダ側係合部の弾性変形を乗り越えて、スライダ側係合部が各レール側係合突部を通過可能であるところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載のコンテナにおいて、ガイドレールに形成されて長手方向に延びかつコンテナの内側水平方向に開放した開口を有するガイド溝と、ガイド溝のうち上下方向で対向した1対の開口縁から互いに接近する側に張り出して、ガイド溝の長手方向に延びた1対の開口壁と、ガイド溝の奥部に設けられて、1対の開口壁とガイド溝の奥面との間に挟まれた1対の奥部係合溝と、スライダに設けられ、1対の開口壁の間に嵌合されたベース部と、ベース部から上下両方向に張り出し、各奥部係合溝にそれぞれ受容された1対の溝係合突部と、ベース部からガイド溝の奥面に向かって張り出し、ガイドレールの長手方向に弾性変形可能なスライダ側係合部としての係合可撓片とを備え、複数のレール側係合突部は、ガイド溝の奥面に配置されたところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載のコンテナにおいて、スライダを仕切部材における一方の側部のみに配置すると共に、仕切部材をスライダに対して着脱可能とし、仕切部材は、水平方向に延びた仕切水平シャフトと、仕切水平シャフトの一端部から軸方向と直交する方向に張り出したシャフト抜止突起と、仕切水平シャフトから下方に垂下された補助仕切部とを備えてなり、スライダには、仕切水平シャフトに対応して水平方向に貫通形成されたシャフト挿入孔と、シャフト挿入孔の内周面に形成されてシャフト抜止突起を挿通可能な孔溝と、孔溝を通過したシャフト抜止突起をシャフト挿入孔回りに回動させて当接可能な回動ストッパとが設けられ、孔溝は、仕切部材を仕切水平シャフト回りに回動し、補助仕切部が仕切水平シャフトの真下以外の所定の位置に配置したときに、シャフト抜止突起を通過可能な位置に配置され、回動ストッパは、シャフト抜止突起が孔溝を通過してから仕切部材を仕切水平シャフト回りの一方向に回動して補助仕切部が仕切水平シャフトの真下に位置したときにシャフト抜止突起と当接する位置に配置されたところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項5に記載のコンテナにおいて、コンテナの1対の内側面に、1対のガイドレール及び1対の仕切部材が対向配置されると共に、それら対向配置された仕切部材同士を干渉させずにスライド移動可能としたところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1のコンテナでは、仕切部材に備えたスライダが、ガイドレールの長手方向にスライド移動するだけではなく、スライダとガイドレールとの間に設けたシフト許容隙間によりスライド移動方向と直交する一の方向にシフト移動可能になっている。また、スライダは、シフト付勢手段によって通常は、シフト移動可能な範囲の一端側に配置されて1対の凹凸係合部が凹凸係合し、スライド移動が禁止されている。そして、スライダをシフト移動可能な範囲の他端側にシフト移動操作すると、1対の凹凸係合部の凹凸係合が解除されてスライド移動禁止も解除される。
このように、本発明のコンテナでは、スライダのスライド移動方向と、スライド移動禁止の解除操作方向(シフト移動方向)とが互いに直交しているので、スライド移動禁止によってスライダを任意の仕切位置に保持する保持力と、その保持解除の操作抵抗とを、互いに無関係に、一方を高くし、他方を低くすることができる。即ち、スライダを任意の仕切位置に保持する保持力を高くする一方、その保持解除の操作抵抗を低くすることができる。これにより、仕切部材をスライダと共に任意の仕切位置に安定して保持可能であると共に、仕切位置を容易に変更することが可能になる。また、スライダに対する保持力が、オイル等の付着によって従来のように大きく低下することを防ぐこともできる。さらには、スライダは、スライド移動方向と直交する全方向でガイドレールに離脱不能に係合しているので、ガイドレールによるスライダのガイドが安定し、仕切部材及びスライダのスライド移動操作が容易になる。
[請求項2の発明]
請求項2の構成では、スライダのうち上下両方向に張り出した1対のスライダ突部が、ガイドレールのガイド溝の奥部に備えた1対の奥部係合溝に受容されることで、スライド移動方向と直交する全方向でスライダがガイドレールから離脱不能になっている。また、ガイド溝が水平方向に開放しているので、ガイド溝が上方に開放している構造に比べて、ガイドレールとスライダとの接触部分への異物の侵入を規制することができる。さらには、スライダのスライド移動を禁止するための前記凹凸係合部が、スライダのうち上下に分けて配置された1対のスライダ突部とガイドレールとの対向面に配置されているので、凹凸係合部を一箇所に纏めた場合に比べて、スライダのスライド移動を禁止した状態、即ち、スライダを任意の仕切位置に保持した状態が安定する。
[請求項3の発明]
請求項3のコンテナでは、仕切部材に備えたスライダが、ガイドレールの長手方向にスライド移動可能に係合している。また、通常は、ガイドレールの長手方向に沿って設けられた複数のレール側係合突部とスライダに備えたスライダ側係合部とが、スライド移動方向で対向して、スライダが任意の仕切位置に保持されている。そして、スライダが、スライド移動方向と直交する全方向でガイドレールに離脱不能に係合しているので、スライダを押圧操作するだけで、レール側係合突部又はスライダ側係合部の弾性変形を乗り越えてスライダ側係合部が各レール側係合突部を通過し、スライダの仕切位置を容易に変更することができる。また、本発明の構成によれば、仕切部材及びスライダを任意の仕切位置に保持する保持力は、レール側係合突部又はスライダ側係合部の剛性の影響を大きく受け、従来のようにスライダとガイドレールとの間の摩擦係数の影響を大きく受けない。これにより、仕切部材を任意の仕切位置に従来より安定して保持することができる。
[請求項4の発明]
請求項4の構成では、ガイド溝がコンテナの内側水平方向を向いて開放しているので、ガイド溝が上方に開放している構造に比べて、ガイドレールとスライダとの接触部分への異物の侵入を規制することができる。また、スライダの任意の仕切位置における保持は、スライダに備えた係合可撓片と、ガイド溝の奥面の長手方向に沿って並べられた複数のレール側係合突部と対向によって行われる。そして、スライダを押圧操作するだけで、係合可撓片の弾性変形を乗り越えて、任意の仕切位置に移動することができる。
[請求項5及び6の発明]
請求項5の構成では、スライダが、仕切部材における一方の側部のみに配置されているので、コンテナに収容した荷物によってコンテナにおける1対の内側面間が開くように変形しても、その変形の影響を受けずに仕切部材が任意の仕切位置に安定して保持される。また、仕切部材をスライダに対して着脱可能としたので、仕切部材を使用しないときに、スライダをガイドレールに係合させたまま、仕切部材をスライダから取り外すことで、コンテナの内部を広く使用することができる。
また、本発明に係る仕切部材は、水平方向に延びた断面円形の仕切水平シャフトから補助仕切部を垂下して備え、仕切水平シャフトの一端部から軸方向と直交する方向にシャフト抜止突起が張り出した構造になっている。この仕切部材をスライダに取り付けるには、補助仕切部を仕切水平シャフトの真下以外の所定の位置に配置して、仕切水平シャフトの一端部とシャフト抜止突起とを、スライダのシャフト挿入孔と孔溝とに挿入してから、補助仕切部を仕切水平シャフトの真下に配置するように回動すればよい。これにより、シャフト抜止突起がスライダに備えた回動ストッパに当接し、仕切部材がスライダに対して一方向で回り止めされる。一方、仕切部材をスライダから取り外すには、取り付け時と逆の操作を行えばよい。このように、本発明によれば、仕切部材をスライダに容易に着脱することができる。
また、上記したように仕切部材をスライダに取り付けると、補助仕切部が仕切水平シャフトの真下に配置され、仕切部材はスライダに対して一方向で回り止めされるので、請求項6の構成のように、コンテナの1対の内側面に1対の仕切部材を対向配置すれば、仕切水平シャフトの軸方向でそれら1対の仕切部材を重ねて見たときに、一方の仕切部材の回り止め方向と、他方の仕切部材の回り止め方向とが逆向きになる。これにより、対向配置された1対の仕切部材でコンテナ内を仕切り、それら仕切部材の両側の収容領域に荷物を収容した場合に、両方の仕切部材の仕切水平シャフトと何れか一方の仕切部材の補助仕切部とで、各収容領域の荷物が反対側の収容領域に移動することを防ぐことができる。
[第1実施形態]
以下、本発明の一実施形態を図1〜図11に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態のコンテナ10は、上面開放の直方体形状になっている。また、コンテナ10の側壁11,12の上端からは、全側方に向けて上端フランジ14Aが張り出し、中段からは中段フランジ14Bが同様に張り出し、さらに、下端からは下端フランジ14Cが同様に張り出している。そして、上端フランジ14Aと下端フランジ14Cとの間で上下方向に延びた補強リブ15が、コンテナ10の外側面全体に分散して形成されている。また、コンテナ10の底壁13の下面には、図示しない下面突部が備えられ、コンテナ10,10同士を積み上げると上側のコンテナ10の下面突部が、下側のコンテナ10の上面開口の内側に嵌合して、水平方向でズレ止めされるようになっている。
コンテナ10の平面形状は長方形になっていて、その長辺は、短辺の、例えば2.5〜4倍になっている。また、長辺部分に配置されたコンテナ10の側壁12,12(以下、「長辺側壁12」という)には、ガイドレール装着凹部16が形成されている。そのガイドレール装着凹部16は、図2に示すように、長辺側壁12における内側面の上縁部に沿って延びた帯状領域を外側に平行移動して段付き状に陥没させた構造になっている。また、ガイドレール装着凹部16は、図1に示すように、コンテナ10のうち1対の長辺側壁12,12の長手方向に2つずつ形成され、コンテナ10全体で4つ備えられ、それら4つのガイドレール装着凹部16がコンテナ10の平面形状における縦横に対称配置されている。また、図2に示すように、各ガイドレール装着凹部16のうち長手方向で対向した1対の内側端面には、各内側端面の上端縁と下端縁に沿わせて係合スリット16Aが2つずつ形成されている。
図1に示すように、各ガイドレール装着凹部16には、ガイドレール20が取り付けられている。ガイドレール20全体は、ガイドレール装着凹部16の内部空間と略同一の高さ、長さ、幅をなして水平方向に延びている。より詳細には、ガイドレール20のうち長手方向と直交する断面の全体形状は、高さより幅が小さい偏平の長方形になっている。これにより、図3に示すように、ガイドレール装着凹部16にガイドレール20が取り付けられると、ガイドレール20の上面及び側面が、コンテナ10の上面及び内側面と略面一になり、丁度、ガイドレール20によりガイドレール装着凹部16が埋め合わせられた状態になる。
ガイドレール20をガイドレール装着凹部16内に保持するために、図7(A)に示すように、ガイドレール20の長手方向の一端面からは、1対の角突部28,28が突出し、ガイドレール20の長手方向の他端面からは、1対の三角突部29,29が突出している。角突部28,28は、前記した係合スリット16Aの開口形状に対応した断面矩形の突片形状になっていて、ガイドレール20の一端面における上下の両端部に配置されている。一方、三角突部29,29は、図7(B)に示すように、上記した角突部28における下面側を傾斜面29Aにした形状になっていて、ガイドレール20の他端面における上下の両端部に配置されている。また、図7(A)に示すように、ガイドレール20の他端面の中央部には、段付き状に突出した梁支持突部29Dが設けられ、その梁支持突部29Dにおける上側段差面と下側段差面とから上記した片持ち梁29H,29Hが上下両方向に延びている。そして、前記した各三角突部29が、各片持ち梁29Hの先端部から突出している。
ガイドレール20をガイドレール装着凹部16に取り付けるには、例えば、ガイドレール20のうち角突部28,28を備えた側の端部を下げ、三角突部29,29を備えた側の端部を上にした傾斜姿勢とし、上側の角突部28、下側の角突部28の順番にガイドレール装着凹部16(図3参照)の一端側における係合スリット16A,16A(図3参照)に係合させて、ガイドレール20を水平姿勢に戻していく。すると、下側の三角突部29における傾斜面29Aがガイドレール装着凹部16の一端側の縁部に当接するので、その状態でガイドレール20のうち三角突部29を備えた側の端部を押し下げる。すると、各片持ち梁29Hが弾性変形し、両三角突部29,29がガイドレール装着凹部16の他端側における係合スリット16A,16Aと向かい合ったところで各片持ち梁29Hが復元し、両三角突部29、29が係合スリット16A,16Aに係合する。以上のようにして、ガイドレール20がガイドレール装着凹部16内に固定される。
図7(A)に示すように、ガイドレール20には、その長手方向の略全体に亘って延びたガイド溝21が備えられている。ガイド溝21は、コンテナ10の内側水平方向に開放した側面開口21Kを有する。そして、その側面開口21Kにおける1対の開口縁から互いに接近するように1対の開口壁22,22が張り出している。この結果、ガイド溝21の奥部には、1対の開口壁22,22とガイド溝21の奥面21Sとに挟まれた1対の奥部係合溝23,23が備えられている。即ち、ガイド溝21はアリ溝構造になっている。また、ガイド溝21及び奥部係合溝23は、ガイドレール20の一端面で開放した端面開口を有している。そして、図3に示すように、ガイドレール20がガイドレール装着凹部16に取り付けられて、ガイド溝21及び奥部係合溝23の端面開口が閉塞されている。
図7(A)に示すように、開口壁22,22には、複数の係合凹部22K(本発明の「凹凸係合部」に相当する)がそれぞれ長手方向の略全体に亘って等間隔に形成されている。また、開口壁22,22の間では、係合凹部22K群同士が対称配置されている。各係合凹部22Kは、開口壁22の幅方向及び高さ方向全体を所定に幅で切除してなる。この結果、各開口壁22のうち係合凹部22K,22Kの間に残された複数の矩形突部22Tが一列に並んだ構造になっている。
なお、このガイドレール20は、樹脂の射出成形品であって、その射出成形金型の構造を簡素化するために、ガイド溝21の奥面21Sには、各矩形突部22Tとの対向位置に、型抜き孔22Dが形成されている。
図3に示すように、ガイドレール20のガイド溝21内には、スライダ30が組み付けられている。スライダ30は、ガイド溝21における1対の開口壁22,22の間に嵌合されたベース部31を備えている。ベース部31は、図10(B)に示すように、横長矩形の主板部31Aの上限両端部から1対の対向板部31B,31Bを直角曲げした角溝構造になっている。そして、図3に示すように、主板部31Aのうち対向板部31B,31Bに挟まれた裏側面がガイド溝21の奥面21Sに対向し、上側の対向板部31Bの上面と下側の対向板部31Bの下面とに、開口壁22,22の対向面が突き合わされた状態になっている。
また、図示しないがベース部31のうち対向板部31B,31Bの先端縁は、上下方向でガイド溝21における奥部係合溝23,23に対向している。そして、それら対向板部31B,31Bの先端縁から奥部係合溝23,23内に向かって、図10(B)に示したスライダ突部32,32がそれぞれ突出している。各スライダ突部32は、各対向板部31Bの先端縁における一端寄り位置から他端寄り位置に亘って延びている。また、スライダ突部32の両端部が対向板部31Bの基端側に向かって直角曲げされて1対の係合突部33,33(本発明の「凹凸係合部」に相当する)が形成されている。なお、スライダ突部32は、その長手方向と直交する断面形状が四角形になっていて、スライダ突部32及び係合突部33の側面は、ベース部31の対向板部31Bから直立している。
スライダ突部32のうち対向板部31Bの先端面と面一になった後面と、係合突部33の先端面との間の距離L1(図10(A)参照)は、奥部係合溝23の幅L2(図4参照)より若干小さくなっている。これにより、スライダ30のスライダ突部32は、係合突部33,33と共に奥部係合溝23内を長手方向に沿って移動することができる。また、図4に示すように、係合突部33,33同士の間隔は、開口壁22における隣り合った係合凹部22K,22Kの間隔と略同一になっている。さらに、各係合突部33の幅は、各係合凹部22Kの幅より若干小さくなっていている。これにより、奥部係合溝23の長手方向における任意の位置で、係合突部33,33を係合凹部22K,22Kに凹凸係合させてスライダ30のガイドレール20に対する移動を禁止することができる。
ここで、ガイドレール20の長手方向におけるスライダ30の移動を「スライド移動」と呼び、そのスライド移動方向と直交するガイドレール20の水平幅方向(即ち、ガイド溝21の奥行き方向)におけるスライダ30の移動を「シフト移動」という呼ぶこととすると、上記構成により、スライダ30は、ガイドレール20に対してスライド移動可能であると共に、シフト移動可能に係合している。そして、シフト移動可能な範囲における一端側で、図4に示すように、係合突部33,33が係合凹部22K,22Kに凹凸係合して、スライダ30のスライド移動が禁止され、図5に示すように、シフト移動可能な範囲における他端側で、係合突部33,33と係合凹部22K,22Kとの凹凸係合が解除されて、スライダ30のスライド移動が可能になる。なお、奥部係合溝23の幅方向においてスライダ突部32の側面と奥部係合溝23の内側面との間に形成された隙間23S(図5参照)が、本発明に係る「シフト許容隙間」に相当する。
図10(B)に示すように、スライダ30の裏面側には、1対のシフト可撓片34,34(本発明の「弾性突出壁」に相当する)が設けられている。一方のシフト可撓片34は、下側の対向板部31Bの先端縁のうちスライダ30のスライド移動方向における一端部に配置されて、その対向板部31Bの上面から立ち上がり、上側の対向板部31Bに向かうに従ってガイド溝21の奥面21Sに接近するように延びた突片形状になっている。また、他方のシフト可撓片34は、一方のシフト可撓片34に対して点対称な配置、形状になっている。より詳細には、各シフト可撓片34は、先端部に向かうに従って板厚が徐々に小さくなっている。また、シフト可撓片34の先端は、上下方向においては、反対側の対向板部31Bの内側近傍に配置されている。そして、スライダ30の係合突部33,33が開口壁22の係合凹部22K,22Kに凹凸嵌合した状態で、両シフト可撓片34,34の先端がガイド溝21の奥面21Sに当接して若干撓んだ状態になり、それらシフト可撓片34,34の弾発力によってスライダ30と開口壁22とのガタつきが防止されている。また、スライダ30をガイド溝21の奥面21S側に押すと、主板部31A側にシフト可撓片34,34が撓み、係合突部33が係合凹部22Kから離脱する位置までスライダ30をシフト移動することができる。
なお、スライダ30をガイドレール20に取り付けるには、ガイドレール20がコンテナ10に取り付けられる前に、ガイドレール20の一端面における奥部係合溝23,23の端面開口(図7(A)参照)からスライダ突部32,32を奥部係合溝23,23内に挿入すればよい。そして、ガイドレール20がコンテナ10に取り付けられると、スライダ30はガイドレール20から離脱不能になる。
図10(B)に示すように、ベース部31のうち1対の対向板部31B,31Bの間には、シャフト支持部37が設けられている。シャフト支持部37は、1対のシフト可撓片34,34の間の中央に配置され、全体が略円柱状になって一端部が主板部31Aと一体になりかつ、側部が対向板部31B,31Bと一体になっている。
主板部31A及びシャフト支持部37には、シャフト支持部37の中心軸に沿ってシャフト挿入孔35が貫通形成されている。また、シャフト挿入孔35の内周面には、水平方向でシャフト挿入孔35の中心を挟んだ2位置に1対の孔溝36,36が形成されている。図10(A)に示すように、1対の孔溝36,36の内部空間は四角形になっていて、それら1対の孔溝36,36の底面同士の間の距離は、図10(B)に示すように、シャフト支持部37の直径より小さくなている。
シャフト支持部37のうち主板部31Aから離れた側の端面には、両孔溝36,36の開口から反時計回り方向に90度離れた位置に亘って略扇状の陥没部39,39がそれぞれ形成され、両陥没部39,39の間に残された部分が1対の回動ストッパ38,38がなっている。
図3に示すように、スライダ30には、仕切部材40が着脱可能に取り付けられている。仕切部材40は、断面円形の金属製の線材を長方形に屈曲させた形状をなし、その長方形のうち一方の長辺に相当する部分が、本発明に係る仕切水平シャフト41となり、残りの長辺及び1対の短辺に相当する部分が、本発明に係る補助仕切部42になっている。また、図8(A)及び図8(B)に示すように、仕切水平シャフト41の一端部は、補助仕切部42の側方に突出するように延長されている。そして、仕切水平シャフト41の延長部分のうち先端部からは、軸方向と直交する方向に1対のシャフト抜止突起44,44が突出し、仕切水平シャフト41の延長部分のうち先端寄り位置からは、軸方向と直交する方向に1対のシャフト固定突起43,43が突出している。
仕切水平シャフト41の軸方向では、1対のシャフト抜止突起44,44と1対のシャフト固定突起43,43は互いに対向している。また、シャフト抜止突起44,44同士、シャフト固定突起43,43同士は、仕切水平シャフト41の周方向で180度間隔を開けて配置されている。さらに、一方のシャフト抜止突起44及び一方のシャフト固定突起43は、共に仕切水平シャフト41から補助仕切部42の突出方向と同方向に突出している。
仕切水平シャフト41はシャフト挿入孔35に挿入可能な直径になっている。その仕切水平シャフト41をシャフト挿入孔35に挿入したときに、シャフト抜止突起44,44も孔溝36,36に挿入されるようになっている。また、シャフト固定突起43は、仕切水平シャフト41からシャフト抜止突起44より大きく突出し、仕切水平シャフト41の軸方向からみてシャフト抜止突起44より幅広になっている。このため、シャフト固定突起43,43は、孔溝36に挿入することはできない。
この仕切部材40をスライダ30に取り付けるには、図8(B)に示すように、補助仕切部42を寝かせて(仕切水平シャフト41から補助仕切部42が水平に張りだした状態にして)、仕切水平シャフト41の先端部及びシャフト抜止突起44,44をスライダ30のシャフト挿入孔35及び孔溝36,36に挿入する。そして、シャフト固定突起43,43が主板部31Aにおける開口縁に当接したところで(図9(A)に示した状態)、補助仕切部42を下げるように回動させると、図9(B)に示すように、シャフト抜止突起44,44がスライダ30の回動ストッパ38,38に当接し、仕切水平シャフト41の真下に補助仕切部42が垂下された位置に位置決めされる。これにより、仕切部材40の取り付けが完了する。仕切部材40をスライダ30から取り外す際には、取り付け時と逆の操作を行えばよい。このように、本実施形態の構成によれば、仕切部材40をスライダ30に容易に着脱することができる。
図3に示すように、仕切部材40がスライダ30に取り付けられると、仕切水平シャフト41は、コンテナ10の平面形状における長方形の短辺と平行に延びた片持ち梁状態になる。また、仕切部材40のうちスライダ30から離れた側の端部は、コンテナ10における長辺側壁12,12の間の中心より僅かにスライダ30側に位置している。これにより、図1に示すように、コンテナ10内で対向配置された1対のガイドレール20,20のスライダ30,30に1対の仕切部材40,40を取り付けた場合に、それら1対の仕切部材40,40を干渉させずに、各仕切部材40を1つずつスライダ30と共に任意の仕切位置までスライド移動することができる。
仕切部材40をスライダ30と共にスライド移動するには、仕切部材40をスライダ30側に押圧すればよい。すると、スライダ30が、仕切部材40のシャフト固定突起43,43に押されてガイド溝21の奥側にシフト移動し、図5に示すように係合突部33が係合凹部22Kから離脱する。そして、仕切部材40をスライダ30側に押圧した状態を維持して仕切部材40をスライダ30と共にガイドレール20の長手方向に押す。これにより、図6に示すように、奥部係合溝23の長手方向で係合突部33が係合凹部22Kとすれ違うようにして、仕切部材40がスライダ30と共にスライド移動することができる。そして、ガイドレール20の長手方向における任意の仕切位置で係合突部33を係合凹部22Kに対応させて仕切部材40から手を離せば、シフト可撓片34,34の弾発力によって係合突部33が係合凹部22Kに凹凸係合して、その位置に仕切部材40及びスライダ30とが固定(保持)される。
本実施形態に係るコンテナ10の構成に関する説明は以上である。次に、このコンテナ10の作用効果について説明する。
本実施形態のコンテナ10には、ガイドレール20及びスライダ30が常時組み付けられている。そして、収容する荷物に応じて仕切部材40を所望のスライダ30に取り付ければよい。具体的には、図1に示すように、全て(例えば、4つ)のスライダ30に仕切部材40を取り付けてもよいし、図11(A)及び図11(B)に示すように、一部(例えば、2つ)のスライダ30,30だけに仕切部材40を取り付けてもよい。
図1に示すように、コンテナ10内で対向配置されたガイドレール20,20の各スライダ30に仕切部材40,40を取り付けた場合には、前述したように、仕切部材40,40を干渉させずに、各仕切部材40を1つずつスライダ30と共に任意の仕切位置までスライド移動することができる。これにより、例えば、側面が段付き状になっている特殊形状の荷物(図示せず)を収容したときに、対向配置された仕切部材40,40を異なる仕切位置に配置することで、その荷物の側面におけう段違い面のそれぞれに仕切部材40,40を宛がうことができ、荷物が安定する。
また、図11(A)に示すように、例えば、側面が平坦な箱形の荷物をコンテナ10内に収容した場合、対向配置された仕切部材40,40の仕切水平シャフト41,41を一直線上に並んだ状態にすればよい。ここで、仕切部材40は、スライダ30に取り付けられたときには、シャフト抜止突起44,44と回動ストッパ38,38との当接により、補助仕切部42が仕切水平シャフト41の真下に配置された位置に位置決めされると共に、スライダ30に対して一方向には回り止めされ、他方向には回動可能な状態になっている。そして、対向配置された1対の仕切部材40,40を、仕切水平シャフト41の軸方向で重ねて見たときに、一方の仕切部材40の回り止め方向と、他方の仕切部材40の回り止め方向とが逆向きになる。これにより、1対の仕切部材40,40で仕切られたコンテナ10内の2つの収容領域のうち一方の収容領域に収容された荷物は、両方の仕切部材40,40の仕切水平シャフト41,41と何れか一方の仕切部材40の補助仕切部42とによって、他方の収容領域へと移動することが防がれ、他方の収容領域に収容された荷物は、両方の仕切部材40,40の仕切水平シャフト41,41と他方の仕切部材40の補助仕切部42とによって、他方の収容領域へと移動することが防がれる。
さて、コンテナ10を、例えば、工場内の部品の搬送に用いると、コンテナ10に粉塵、水、オイル等の異物が降りかかることがある。しかしながら、本実施形態のコンテナ10では、ガイド溝21がコンテナ10の内側水平方向を向いて開放し、ガイドレール20とスライダ30との接触部分がガイドレール20の壁部によって上方から覆われているので、それらガイドレール20とスライダ30との接触部分への異物の侵入を規制することができる。
コンテナ10を例えば、車両に搭載して搬送する場合、車両の加減速及び振動によって、荷物が仕切部材40をガイドレール20の長手方向に押す場合がある。しかしながら、本実施形態のコンテナ10では、図4に示すように、仕切部材40を支持するスライダ30の係合突部33と、ガイドレール20における係合凹部22Kとの間で、ガイドレール20の長手方向と直交した面が互いに当接して仕切部材40及びスライダ30のスライド移動を禁止している。これにより、仮に、係合突部33と係合凹部22Kとにオイルや水が付着しても、仕切部材40が仕切位置からずれるような事態は生じない。また、仕切部材40及びスライダ30は、スライド移動方向と直交したシフト移動方向に押圧した状態を維持した上で、スライド移動方向に押圧しなければ、仕切位置を変更することができない。そして、このようなシフト移動方向とスライド移動方向の別々の方向を向いた力が偶発的に一度に仕切部材40及びスライダ30にかかることはないに等しいので、搬送中に仕切部材40及びスライダ30の仕切位置がずれることはない。
また、仕切部材40及びスライダ30のスライド移動を禁止するための係合突部33と係合凹部22Kは、スライダ30のうち上下に分けて配置された1対のスライダ突部32,32とガイドレール20との対向面に配置されているので、それら係合突部33と係合凹部22Kを一箇所に纏めた場合に比べて、仕切部材40及びスライダ30のスライド移動を禁止した状態、即ち、仕切部材40及びスライダ30を、任意の仕切位置に保持した状態が安定する。
本実施形態では、スライダ30が、仕切部材40における一方の側部のみに配置されているので、例えば、コンテナ10における1対の長辺側壁12,12間が開いたり、接近するように変形しても、その変形の影響を受けずに仕切部材40が安定して任意の仕切位置に保持される。
上記したように、本実施形態のコンテナ10では、仕切部材40及びスライダ30のスライド移動方向と、スライド移動禁止の解除操作方向(シフト移動方向)とが互いに直交しているので、スライド移動禁止によってスライダ30を任意の仕切位置に保持する保持力と、その保持解除の操作抵抗とを、互いに無関係に、一方を高くし、他方を低くすることができる。即ち、スライダ30を任意の仕切位置に保持する保持力を高くする一方、その保持解除の操作抵抗を低くすることができる。これにより、仕切部材40をスライダ30と共に任意の仕切位置に安定して保持可能であると共に、仕切部材40の仕切位置を容易に変更することが可能になる。また、スライダ30に対する保持力が、オイル等の付着によって従来のように大きく低下することを防ぐこともできる。さらには、スライダ30は、スライド移動方向と直交する全方向でガイドレール20に離脱不能に係合しているので、ガイドレール20によるスライダ30のガイドが安定し、仕切部材40及びスライダ30のスライド移動操作が容易になる。
[第2実施形態]
本実施形態は、図12〜図17に示されている。図12及び図13に示すように、本実施形態のコンテナ10Vは、前記第1実施形態のコンテナ10に対してガイドレール20Vとスライダ30Vの構成が異なる。
具体的には、図14(A)に示すように、本実施形態のスライダ30Vには、1対の溝係合突部32V,32Vが備えられている。これら各溝係合突部32Vは、前記第1実施形態で説明した各スライダ突部32から係合突部33,33(図10(A)参照)を切除した構造になっている。また、スライダ30Vには、前記第1実施形態のスライダ30が有していた1対のシフト可撓片34,34(図10(A)参照)の代わりに、図14(B)に示した1対の係合可撓片50,50が備えられている。これら1対の係合可撓片50,50は、主板部31Aの裏面の両側縁部から直角に立ち上がった突片形状になっている。また、これら係合可撓片50,50は、先端部に向かうに従って徐々に板厚が小さくなっている。
図15(A)に示すように、本実施形態のガイドレール20Vの開口壁22,22には、前記第1実施形態の係合凹部22Kに相当する部位が備えられていない。また、ガイドレール20Vの奥部係合溝23,23は、スライダ30Vの溝係合突部32Vと略同一の幅になっている。そして、スライダ30Vは、溝係合突部32V,32Vが各奥部係合溝23,23に係合した状態で、前記第1実施形態のスライダ30のようにはシフト移動しないようになっている。
ガイドレール20Vにおけるガイド溝21の奥面21Sには、複数のレール側係合突部51が長手方向に沿って等間隔に並べて突出形成されている。本実施形態のレール側係合突部51は、平面形状が四角形の突部であって、ガイド溝21の奥面21Sから直立している。
なお、このガイドレール20Vも第1実施形態のガイドレール20と同様に、樹脂の射出成形品であって、その射出成形金型の構造を簡素化するために、ガイドレール20の長手方向における複数位置には、開口壁22とガイド溝21の奥面21Sとの間を連絡する連絡壁54(図15(B)参照)が備えられ、それら連絡壁54を成形するための型向き溝52が開口壁22に形成されている。また、ガイド溝21の奥面21Sには、開口壁22のうち隣り合った連絡壁54,54の間の突条部55を成形するために型抜き孔53が形成されている。本実施形態の上記部位以外の構成に関しては、前記第1実施形態と同じになっているので、重複した説明は省略する。
本実施形態のコンテナ10Vでは、図16に示すように、仕切部材40に備えたスライダ30Vが、ガイドレール20Vの長手方向にスライド移動可能に係合している。また、通常は、図17に示すように、ガイドレール20Vの長手方向に沿って設けられた複数のレール側係合突部51とスライダ30Vに備えた係合可撓片50,50とが、スライド移動方向で対向して、スライダ30Vが任意の仕切位置に保持されている。そして、スライダ30Vが、スライド移動方向と直交する全方向でガイドレール20Vに離脱不能に係合しているので、スライダ30Vを押圧操作するだけで、1対の係合可撓片50,50の弾性変形を乗り越えて各係合可撓片50が各レール側係合突部51を通過し、スライダ30Vの仕切位置を容易に変更することができる。また、本実施形態の構成によれば、仕切部材40及びスライダ30Vを任意の仕切位置に保持する保持力は、係合可撓片50の剛性の影響を大きく受け、従来のようにスライダとガイドレールとの間の摩擦係数の影響を大きく受けない。これにより、仕切部材40を任意の仕切位置に従来より安定して保持することができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記第1及び第2の実施形態のコンテナ10,10Vでは、仕切部材40がスライダ30,30Vに着脱可能に取り付けられていたが、仕切部材とスライダとが分離不能に固定された構成にしてもよい。
(2)前記第1及び第2の実施形態のコンテナ10,10Vでは、ガイド溝21の開口が内側水平方向に開放されていたが、例えば、ガイド溝を上方に開放してもよいし、或いは、ガイドレールをコンテナの内側面から張り出させ、そのガイドレールの下面にガイド溝を開放させてもよい。これらの場合、例えば、前記第1実施形態における仕切部材40の延長部分を上方又は下方に折り曲げてスライダ30に取り付ければよい。
(3)前記第1実施形態の仕切部材40はスライダ30に片持ち状態に取り付けられていたが、例えば、上方に開放したガイド溝をコンテナの両側面に設け、仕切部材の両端部をそれらガイド溝内の各スライダに固定してもよい。そして、通常は、仕切部材のスライド移動が禁止され、仕切部材を下方にシフト移動することで、スライド移動が可能になる構成にしてもよい。
(4)前記第2実施形態の仕切部材40はスライダ30に片持ち状態に取り付けられていたが、例えば、第2実施形態におけるコンテナ10の両側面に備えたガイド溝21,21内のスライダ30,30に仕切部材の両端部が取り付けらた構成にしてもよい。
(5)前記第1及び第2の実施形態のコンテナ10,10Vには、ガイドレール20が固定されていたが、コンテナにガイドレールを一体形成してもよい。
本発明の第1実施形態に係るコンテナの斜視図 コンテナの一部拡大斜視図 コンテナの一部拡大斜視図 コンテナの一部を破断した破断斜視図 コンテナの一部を破断した破断斜視図 コンテナの一部を破断した破断斜視図 ガイドレールの斜視図 スライダ及び仕切部材の斜視図 スライダ及び仕切部材の斜視図 スライダの斜視図 荷物を収容したコンテナの斜視図 第2実施形態に係るコンテナの斜視図 コンテナの一部拡大斜視図 スライダの斜視図 ガイドレールの斜視図 コンテナの一部を破断した斜視図 コンテナの一部を破断した斜視図
符号の説明
10,10V コンテナ
20,20V ガイドレール
21 ガイド溝
21K 側面開口
21S 奥面
22 開口壁
22K 係合凹部(凹凸係合部)
23 奥部係合溝
23S 隙間
30,30V スライダ
31 ベース部
32 スライダ突部
32V 溝係合突部
33 係合突部(凹凸係合部)
34 シフト可撓片(弾性突出壁)
35 シャフト挿入孔
36 孔溝
37 シャフト支持部
38 回動ストッパ
40 仕切部材
41 仕切水平シャフト
42 補助仕切部
44 シャフト抜止突起
50 係合可撓片
51 レール側係合突部

Claims (6)

  1. 水平方向に延びたガイドレールを内側面に備え、そのガイドレールの長手方向に沿ってスライド移動可能な仕切部材により内部を任意な位置で仕切ることが可能なコンテナにおいて、
    前記仕切部材には、前記ガイドレールの長手方向でスライド移動可能でありかつそのスライド移動方向と直交する全方向で前記ガイドレールに離脱不能に係合したスライダが設けられ、
    前記スライダと前記ガイドレールとの間には、前記スライド移動方向と直交する一の方向に前記スライダをシフト移動可能とするためのシフト許容隙間と、前記スライダを前記シフト移動可能な範囲の一端側に付勢するシフト付勢手段とが設けられ、
    前記スライダと前記ガイドレールとの対向面には、前記スライダが前記シフト移動可能な範囲の一端側に移動したときに互いに凹凸係合して前記スライダの前記スライド移動を禁止する一方、前記スライダが前記シフト移動可能な範囲の他端側にシフト移動操作されたときに前記凹凸係合が解除されて前記スライダの前記スライド移動を許容する1対の凹凸係合部が備えられたことを特徴とするコンテナ。
  2. 前記ガイドレールに形成されて長手方向に延びかつ前記コンテナの内側水平方向に開放した開口を有するガイド溝と、
    前記ガイド溝のうち上下方向で対向した1対の開口縁から互いに接近する側に張り出して、前記ガイド溝の長手方向に延びた1対の開口壁と、
    前記ガイド溝の奥部に設けられて、前記1対の開口壁と前記ガイド溝の奥面との間に挟まれた1対の奥部係合溝と、
    前記スライダに設けられ、前記1対の開口壁の間に嵌合されたベース部と、
    前記ベース部から上下両方向に張り出し、前記各奥部係合溝にそれぞれ受容されると共に、前記各奥部係合溝の内側面との間に前記シフト許容隙間を有した1対のスライダ突部と、
    前記ベース部から前記ガイド溝の奥面に向かって張り出し、前記1対のスライダ突部を前記1対の開口壁に押し付けた状態に付勢する前記シフト付勢手段としての弾性突出壁とを備え、
    前記1対の凹凸係合部は、前記1対のスライダ突部と前記1対の開口壁との対向面にそれぞれ配置されたことを特徴とする請求項1に記載のコンテナ。
  3. 水平方向に延びたガイドレールを内側面に備え、そのガイドレールの長手方向に沿ってスライド移動可能な仕切部材により内部を任意な位置で仕切ることが可能なコンテナにおいて、
    前記仕切部材には、前記ガイドレールの長手方向でスライド移動可能でありかつそのスライド移動方向と直交する全方向で前記ガイドレールに離脱不能に係合したスライダが設けられ、
    前記ガイドレールには、長手方向に沿って複数のレール側係合突部が設けられ、
    前記スライダには、前記ガイドレールの長手方向で前記レール側係合突部と対向して前記スライダの前記スライド移動を規制するスライダ側係合部が設けられ、
    前記スライダを前記ガイドレールの長手方向に移動操作したときに、前記レール側係合突部又は前記スライダ側係合部の弾性変形を乗り越えて、前記スライダ側係合部が前記各レール側係合突部を通過可能であることを特徴とするコンテナ。
  4. 前記ガイドレールに形成されて長手方向に延びかつ前記コンテナの内側水平方向に開放した開口を有するガイド溝と、
    前記ガイド溝のうち上下方向で対向した1対の開口縁から互いに接近する側に張り出して、前記ガイド溝の長手方向に延びた1対の開口壁と、
    前記ガイド溝の奥部に設けられて、前記1対の開口壁と前記ガイド溝の奥面との間に挟まれた1対の奥部係合溝と、
    前記スライダに設けられ、前記1対の開口壁の間に嵌合されたベース部と、
    前記ベース部から上下両方向に張り出し、前記各奥部係合溝にそれぞれ受容された1対の溝係合突部と、
    前記ベース部から前記ガイド溝の奥面に向かって張り出し、前記ガイドレールの長手方向に弾性変形可能な前記スライダ側係合部としての係合可撓片とを備え、
    前記複数のレール側係合突部は、前記ガイド溝の奥面に配置されたことを特徴とする請求項3に記載のコンテナ。
  5. 前記スライダを前記仕切部材における一方の側部のみに配置すると共に、前記仕切部材を前記スライダに対して着脱可能とし、
    前記仕切部材は、水平方向に延びた仕切水平シャフトと、前記仕切水平シャフトの一端部から軸方向と直交する方向に張り出したシャフト抜止突起と、前記仕切水平シャフトから下方に垂下された補助仕切部とを備えてなり、
    前記スライダには、前記仕切水平シャフトに対応して水平方向に貫通形成されたシャフト挿入孔と、前記シャフト挿入孔の内周面に形成されて前記シャフト抜止突起を挿通可能な孔溝と、前記孔溝を通過した前記シャフト抜止突起を前記シャフト挿入孔回りに回動させて当接可能な回動ストッパとが設けられ、
    前記孔溝は、前記仕切部材を前記仕切水平シャフト回りに回動し、前記補助仕切部が前記仕切水平シャフトの真下以外の所定の位置に配置したときに、前記シャフト抜止突起を通過可能な位置に配置され、
    前記回動ストッパは、前記シャフト抜止突起が前記孔溝を通過してから前記仕切部材を前記仕切水平シャフト回りの一方向に回動して前記補助仕切部が前記仕切水平シャフトの真下に位置したときに前記シャフト抜止突起と当接する位置に配置されたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のコンテナ。
  6. 前記コンテナの1対の内側面に、1対の前記ガイドレール及び1対の前記仕切部材が対向配置されると共に、それら対向配置された前記仕切部材同士を干渉させずにスライド移動可能としたことを特徴とする請求項5に記載のコンテナ。
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