JP2010132038A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成にて、ステアリングシャフトの支承部におけるスティックスリップ音の発生を効果的に抑制することのできる電動パワーステアリング装置を提供すること。
【解決手段】ピニオンシャフト18においてトーションバーの上方に配置される第1軸33には、潤滑油脂Gを貯留可能な小径部46が形成される。そして、この小径部46は、軸受37の軸方向端部48に対応する位置に形成される。
【選択図】図4

Description

本発明は、電動パワーステアリング装置に関するものである。
通常、モータを駆動源として操舵系にステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与する電動パワーステアリング装置(EPS)では、そのステアリングシャフトの途中にトルクセンサが設けられている。そして、そのトルクセンサにより検出される操舵トルクに基づいて最適なアシスト力を決定し、モータの作動を制御する構成が一般的となっている。
例えば、特許文献1のEPSは、モータの回転をラック軸の往復動に変換することにより操舵系にアシスト力を付与する所謂ラックアシスト型のEPSであり、このようなEPSの多くは、そのトルクセンサが、ラック軸に噛合されることによりステアリングシャフトの一部を構成するピニオンシャフトに設けられている。即ち、操舵トルクの検出は、そのアシスト力付与部よりもステアリング側、且つ当該アシスト力付与部により近い位置で行なうことが望ましい。従って、上記のようなラックアシスト型のEPSでは、ステアリングシャフトにおけるラック軸に一番近い部材、即ちピニオンシャフトに設けられるのである。
さて、多くのトルクセンサは、トーションバーを介して連結された二軸間の径方向外側に配置された一対の回転角センサを用いて同トーションバーの捻れ角を検出することによりその入力トルクを検出する。このため、通常、トーションバーを介して連結される各軸は、それぞれが独立して回転自在となるように軸受を介して支承されている。そして、更に、その回転角センサの位置調整の必要性を考慮して、軸方向移動を可能とすべく、トーションバーの軸方向上側に配置される第1軸と同第1軸に対応する軸受との間には、僅かに隙間を設定するのが一般的となっている。
ところが、このように第1軸と軸受との間に隙間を設定することで、振動等により当該第1軸と軸受とが衝突し、異音が発生するおそれがある。そのため、従来は、その第1軸の外周に弾性材料により形成された緩衝部材(Oリング等)を介在させることにより、その直接的な接触を防いで、異音の発生を抑制する構成となっている。
特開2005−308399号公報 特開2007−321903号公報 特開2007−161082号公報
しかしながら、現実には、そのステアリングシャフトの構造上、上記のような緩衝部材が有効に機能しない場合がある。
即ち、図11に示すように、通常、ステアリングシャフト70は、継手を介して複数の軸状部材を非同軸に連結することにより形成されており、一般的には、トルクセンサ71が設けられたピニオンシャフト72は、自在継手73,74を介して、インターミディエイトシャフト75、及びステアリング76が設けられたコラムシャフト77に接続されている。そして、コラムシャフト77、インターミディエイトシャフト75、及びピニオンシャフト72の間に所定角θ1,θ2を設定し、ステアリングシャフト70を折曲させることにより、当該コラムシャフト77の先端に取着されるステアリング76が、適切な位置及び角度をもって、運転席の搭乗者に対向する位置に配置されるようになっている。
ところが、各軸を連結する継手に自在継手73,74を採用することでステアリングシャフト70の自由回転が確保されているとはいえ、上記のように各軸状部材間に所定角θ1,θ2を設定することによって、各軸状部材には当該各軸状部材を径方向に移動させようとする力(偶力)が作用することになる。
つまり、ステアリング操作によりコラムシャフト77が回転することで、インターミディエイトシャフト75は、自在継手73を支点として旋回しようとし、同様に、インターミディエイトシャフト75の回転により、ピニオンシャフト72は、自在継手74を支点として旋回しようとする。しかし、ステアリング装置では、このような各軸状部材の旋回運動は、当然ながら軸受等により押さえ込まれている。そして、これにより、自在継手73,74を介した各軸状部材間の回転伝達が担保されるとともに、その反力として、各軸状部材に径方向の力が作用するのである。
更に、ピニオンシャフト72には、このように当該ピニオンシャフト72を径方向に移動させるような力F1とともに、これに加え、そのラック軸78との噛合により生ずる軸方向の力、即ち当該ピニオンシャフト72を上方に押し上げる力F2が作用する。そして、これら二つの力F1,F2に起因して、上記従来技術では排除することのできない異音として、所謂スティックスリップ音が発生することになる。
即ち、ピニオンシャフト72の下方側の端部(トルクセンサ71を構成するトーションバーを挟んで下方側に位置する第2軸)は、ラック軸78と噛合される(詳しくは噛合すべく図示しないラックガイドにより当該ラック軸78が押し付けられる)ことにより、比較的その軸ずれが起こりにくい(リジッドな)構造となっている。そのため、図12に示すように、上記径方向の力F1により、ピニオンシャフト72は、その軸線が傾斜し、当該ピニオンシャフト72(トルクセンサ71を構成するトーションバーを挟んで上方側に位置する第1軸)を支承する軸受79の軸方向端部(の内周面)に当接し、押し付けられることになる。そして、その当接部分(同図中、領域αに示される部分)に対し、上述のピニオンシャフト72を押し上げる軸方向の力F2が集中し、これらの力F1,F2により押し付けられたピニオンシャフト72と軸受79との当接位置が、その摩擦限界の超過により断続的にずれることによって、上記スティックスリップ音が発生するのである。
つまり、従来技術のような緩衝部材(Oリング80)を配する構成では、そのピニオンシャフト72が略平行移動して軸受79に接触するような状況において有効であるものの、このような軸受79の軸線に対するピニオンシャフト72の傾斜を原因とするスティックスリップ音の抑制については、さしたる効果は期待できないのである。
尚、例えば、特許文献2や特許文献3等には、このような軸受との摺動面に潤滑剤(潤滑油脂や潤滑油等)を介在させることにより、上記スティックスリップを含む異音の発生を抑制する構成が開示されている。具体的には、特許文献2には、回転軸と軸受と当接位置に空隙を形成し、この空隙に潤滑剤を封止する構成が開示されている。そして、特許文献3には、回転軸と軸受との間に軸方向に二つのOリングを介在させて、これら両Oリングの間に潤滑剤を充填する構成が開示されている。
しかしながら、その回転軸であるピニオンシャフト72の軸方向移動を許容する構成においては、上記特許文献2にように、当該ピニオンシャフト72と軸受79との間の空隙に潤滑剤を封止することが困難である。また、上記特許文献3の構成についても、その回転軸であるピニオンシャフトの傾斜を考慮すれば、両Oリング間への潤滑剤の封止を長期に亘り維持することは難しい。そして、その傾斜したピニオンシャフト72と軸受79とは極めて局所的に当接することから、シリコン樹脂皮膜等といった皮膜コーティング系潤滑剤では、その当接部位のみが削り取られてしまい十分な耐久性を確保できない可能性が高いという問題があり、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、簡素な構成にて、ステアリングシャフトの支承部におけるスティックスリップ音の発生を効果的に抑制することのできる電動パワーステアリング装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、継手を介して複数の軸状部材を非同軸に連結してなるステアリングシャフトと、前記ステアリングシャフトに噛合されて該ステアリングシャフトの回転に基づき往復動するラック軸とを備え、前記ラック軸に噛合される軸状部材は、それぞれが独立して回転可能に軸受により支承された二軸間をトーションバーを介して連結することにより形成されるとともに、前記トーションバーの捩れ角に基づき操舵トルクを検出するトルクセンサを備えた電動パワーステアリング装置であって、前記トーションバーの上方に配置される第1軸には、該第1軸を支承する前記軸受の軸方向端部に対応する位置に、潤滑油脂を貯留可能な小径部が形成されること、を要旨とする。
即ち、ラック軸に噛合される軸状部材(ピニオンシャフト)の傾斜により第1軸が当接する軸受側の部位は、その軸方向端部(の内周面)であり、同当接部位の近傍に潤滑油脂の貯留部を設けることで、その当接部位における油膜切れが起こりにくくなる。更に、第1軸の傾斜により軸受の軸方向端部が小径部(により形成される凹部)に没入することで、当該小径部内に貯留された潤滑油脂が第1軸と軸受との間に形成された隙間の内へと押し出される。従って、上記構成によれば、安定的に第1軸と軸受との当接部位に潤滑油脂を介在させることができ、その結果、当該ステアリングシャフト(ラック軸に噛合される軸状部材であるピニオンシャフト)の支承部におけるスティックスリップ音の発生を効果的に抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、前記小径部は、前記軸受における下方側の軸方向端部に対応する位置に形成されること、を要旨とする。
即ち、潤滑油脂を貯留する小径部の形成により、軸受の内周面に対向する第1軸側の対向面の減少することになる。しかしながら、上記構成によれば、傾斜した第1軸の軸線が元の状態に復帰して軸受の内周面と第1軸側の対向面とが略平行となる際には、その隙間の形状変化により、小径部から上記隙間内に供給された潤滑油脂が軸方向上側へと押し広げられる。その結果、潤滑油脂の貯留部である小径部近傍に位置する下方側の軸方向端部のみならず、上方側の軸方向端部についても、その第1軸と当接部位に潤滑油脂を介在させることができる。そして、これにより、簡素な構成にて、安定的に第1軸と軸受との当接部位に潤滑油脂を介在させることができるようになる。
請求項3に記載の発明は、前記小径部には、前記軸受の内周面と対向する位置に、前記第1軸の軸方向上側に向って拡径するテーパ面が形成されること、を要旨とする。
上記構成によれば、第1軸の傾斜時、軸受(の軸方向端部)の円滑なる小径部への没入、及び当該小径部に貯留された潤滑油脂の隙間への供給(押し出し)を確保することができる。
請求項4に記載の発明は、前記軸受の内周面に対向する前記第1軸側の対向面と前記テーパ面との接続部は、径方向外側に凸となるように湾曲して形成されること、を要旨とする。
上記構成によれば、より円滑なる軸受(の軸方向端部)の小径部への没入、及び当該小径部に貯留された潤滑油脂の隙間への供給(押し出し)を確保することができる。
請求項5に記載の発明は、前記小径部の軸方向下側には、前記軸受の内径よりも外径の大きな大径部が形成されること、を要旨とする。
上記構成によれば、小径部における潤滑油脂の貯留能力を強化することができる。また、第1軸の下方に配置されるトルクセンサ部(レゾルバ等の回転角センサ収容部位)への潤滑油脂の流出を抑制することができる。
請求項6に記載の発明は、前記軸受の内周面と対向する前記第1軸側の対向面には、複数の溝部が形成されること、を要旨とする。
上記構成によれば、各溝部内に潤滑油脂を留めて、より安定的に、第1軸と軸受との当接部位に潤滑油脂を介在させることができる。
請求項7に記載の発明は、前記軸受の内周面と対向する前記第1軸側の対向面には、微細な凹凸が形成されること、を要旨とする。
上記構成によれば、安定的に、第1軸と軸受との当接部位に潤滑油脂を留めおくことができる。
本発明によれば、簡素な構成にて、ステアリングシャフトの支承部におけるスティックスリップ音の発生を効果的に抑制することのできる電動パワーステアリング装置を提供することができる。
以下、本発明を電動パワーステアリング装置(EPS)に具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態のEPS1の概略構成図である。同図に示すように、ステアリング2が固定されたステアリングシャフト3は、ラックアンドピニオン機構4を介してラック軸5に連結されており、ステアリング操作に伴うステアリングシャフト3の回転は、ラックアンドピニオン機構4によりラック軸5の往復直線運動に変換される。そして、このラック軸5の往復直線運動により操舵輪6の舵角が変更されるようになっている。
また、EPS1は、操舵系にステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与する操舵力補助装置としてのEPSアクチュエータ10と、該EPSアクチュエータ10の作動を制御する制御手段としてのECU11とを備えている。
本実施形態のEPSアクチュエータ10は、その駆動源であるモータ12がラック軸5と同軸に配置された所謂ラック型のEPSアクチュエータであり、モータ12が発生するアシストトルクは、ボールねじ機構(図示略)を介してラック軸5に伝達される。そして、モータ制御装置としてのECU11は、その駆動電力の供給を通じてモータ12が発生するアシストトルクを制御することにより、操舵系に付与するアシスト力を制御する(パワーアシスト制御)。
本実施形態では、ECU11には、トルクセンサ14及び車速センサ15が接続されている。そして、ECU11は、これらトルクセンサ14及び車速センサ15によりそれぞれ検出される操舵トルクτ及び車速Vに基づいて、EPSアクチュエータ10の作動、即ちパワーアシスト制御を実行する。
次に、本実施形態のEPSにおけるトルクセンサの構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態のステアリングシャフト3は、コラムシャフト16、インターミディエイトシャフト17、及びピニオンシャフト18の3つの軸状部材を、自在継手19,20を介して非同軸に接続することにより構成されている。そして、トルクセンサ14は、これら各軸状部材のうち、ラック軸5に噛合されたピニオンシャフト18に設けられている。
詳述すると、図2に示すように、本実施形態のトルクセンサ14は、略筒状に形成されたハウジング31を備えており、ピニオンシャフト18は、そのハウジング31の軸線方向に貫設されている。また、ピニオンシャフト18は、トーションバー32を介して第1軸33と第2軸34とを連結することにより構成されている。尚、本実施形態では、これら第1軸33及び第2軸34には、それぞれ中空部が形成されており、トーションバー32は、その中空部内に収容されている。そして、トーションバー32の上方に配置される第1軸33の上端(同図中、上側の端部)には、上記インターミディエイトシャフト17との間に介在される自在継手20(図1参照)の接続部35が形成され、第2軸34の下端(同図中、下側の端部)には、ラック軸5との噛合部36が形成されている。
ピニオンシャフト18を構成するこれらの第1軸33及び第2軸34は、その対応する軸受37,38によって、それぞれが独立して回転自在に支承されている。具体的には、図3に示すように、本実施形態では、上記第1軸33と同第1軸33を支承する軸受37との間には、当該第1軸33の軸方向における位置調整を許容すべく僅かに隙間Xが設定されている。そして、これら第1軸33と軸受37との間には、振動等により当該第1軸33と軸受37とが衝突することに起因する異音の発生を抑制すべく緩衝部材としてのOリング39が介在されている。
図2に示すように、本実施形態では、これら第1軸33及び第2軸34の径方向外側には、それぞれの回転角(絶対角)を検出する一対の回転角センサとしてのレゾルバ40,41が設けられている。即ち、本実施形態のトルクセンサ14は、所謂ツインレゾルバ型のトルクセンサとして構成されている。そして、これら各レゾルバ40,41により検出される第1軸33及び第2軸34の間の相対的な回転角差、即ちこれら第1軸33及び第2軸34の間に介在されたトーションバー32の捻れ角に基づいて、その入力トルク、つまりは、ステアリングシャフト3を介して伝達される操舵トルクを検出することが可能な構成となっている。
(異音抑制構造)
次に、上記のように構成されたトルクセンサにおいて、トーションバーの上方に配置された第1軸の支承部位における異音抑制構造について説明する。
上述のように、本実施形態のような継手を介して複数の軸状部材を非同軸に連結することによりステアリングシャフト3を形成した場合、そのラック軸5と噛合される軸状部材、即ちピニオンシャフト18に径方向の力(偶力)が作用する。従って、当該ピニオンシャフト18においてトーションバー32の上方側に配置される第1軸33と同第1軸33を支承する軸受37との間に隙間を設定することで、この径方向に作用する力により軸受37の軸線に対してピニオンシャフト18が傾斜し、軸受37の軸方向端部(の内周面)に当接し、当該軸方向端部に押し付けられることになる。更に、ピニオンシャフト18には、これに加えて、そのラック軸5との噛合により生ずる軸方向の力、即ち当該ピニオンシャフト18を上方に押し上げる力が作用する。そして、これらの力により押し付けられたピニオンシャフト18(第1軸33)と軸受37との当接位置が、その摩擦限界の超過により断続的にずれることによって、所謂スティックスリップ音が発生するという問題がある。
そこで、第1軸33と軸受37との間に潤滑油脂(グリース)等の潤滑剤を介在させることが考えられるが、当該第1軸33を含めピニオンシャフト18の軸線が略鉛直方向に近い状態であること、及び上記のように第1軸33に傾斜が生ずることを考慮すれば、その潤滑油脂が流出してしまう可能性が高い。従って、従来例のごとく、その第1軸33と軸受37との間に潤滑剤を封止することは困難である。
この点を踏まえ、図3及び図4に示すように、本実施形態の第1軸33には、その外径D1が軸受37による支承部45の外径D0よりも小さく設定された小径部46が形成されており、これにより同小径部46(により形成される凹部)に潤滑油脂Gを貯留することが可能となっている。尚、図3は、潤滑油脂Gが貯留されていない状態での断面図であり、図4は、潤滑油脂Gを貯留した状態での拡大断面図である。そして、本実施形態では、この小径部46を軸受37の軸方向端部、詳しくは、軸受37の下方側の軸方向端部48に対応する位置に形成することにより、安定的に当該第1軸33と軸受37との間に潤滑油脂Gを介在させることが可能となっている。
詳述すると、本実施形態では、この小径部46の軸方向下側(各図中、下側)には、その外径D2が軸受の内径D3よりも大きな大径部50が形成されており、これにより、小径部46における潤滑油脂Gの貯留能力が強化されている。そして、更に、小径部46には、その軸方向上側(各図中、上側)の部分、軸受37の内周面51と対向する位置に、当該軸方向上側に向って拡径するテーパ面52が形成されている。
即ち、上記のようなピニオンシャフト18の傾斜によりその第1軸33が軸受37に当接する場合、その当接部位は、軸受37の軸方向端部(の内周面51)となる。従って、その当接部位の近傍に潤滑油脂Gの貯留部を設けることで、当該当接部位における油膜切れが起こりにくくなる。
また、第1軸33に小径部46を形成してこれを潤滑油脂Gの貯留部とするとともに、その軸方向位置を軸受37の軸方向端部48に対応させることで、図5に示すように、軸受37の軸線に対して第1軸33が傾斜することにより、当該軸受37の軸方向端部48が、潤滑油脂Gが貯留された小径部46(により形成される凹部)に没入する。そして、この際、小径部46から第1軸33と軸受37との間に設定された隙間X内へ潤滑油脂Gが押し出されることにより、その第1軸33と軸受37との当接部位(同図中、領域αに示される部分)に潤滑油脂Gが供給される。
更に、図6に示すように、傾斜した第1軸33の軸線が元の状態に復帰し、軸受37の内周面51と当該内周面51に対向する第1軸33側の対向面53とが略平行となる際には、それに伴う隙間Xの形状変化により、同隙間X内に供給された潤滑油脂Gが、その軸方向上側(同図中、上側)へと押し広げられる。そして、本実施形態は、これにより、潤滑油脂Gの貯留部である小径部46近傍の下方側の軸方向端部48のみならず、上方側の軸方向端部49についても、安定的に、その第1軸33と当接部位に潤滑油脂Gを介在させることが可能となっている。
以上、本実施形態によれば、以下のような作用・効果を得ることができる。
(1)ピニオンシャフト18においてトーションバー32の上方に配置される第1軸33には、潤滑油脂Gを貯留可能な小径部46が形成される。そして、この小径部46は、軸受37の軸方向端部に対応する位置に形成される。
即ち、ピニオンシャフト18の傾斜により第1軸33が当接する軸受37側の部位は、その軸方向端部(の内周面51)であり、同当接部位の近傍に潤滑油脂Gの貯留部を設けることで、その当接部位における油膜切れが起こりにくくなる。更に、第1軸33の傾斜により軸受37の軸方向端部が小径部46(により形成される凹部)に没入することで、当該小径部46に貯留された潤滑油脂Gが第1軸33と軸受37との間に設定された隙間X内へと押し出される。従って、上記構成によれば、安定的に第1軸33と軸受37との当接部位に潤滑油脂を介在させることができ、その結果、当該ピニオンシャフト18の支承部におけるスティックスリップ音の発生を効果的に抑制することができる。
(2)小径部46は、軸受37の軸方向端部48,49のうち、下方側の軸方向端部48に対応する位置に形成される。
即ち、潤滑油脂Gを貯留する小径部46の形成により、軸受37の内周面51に対向する第1軸33側の対向面53は減少することになる。しかしながら、上記構成によれば、傾斜した第1軸33の軸線が元の状態に復帰して軸受37の内周面51と第1軸33側の対向面53とが略平行となる際には、その隙間Xの形状変化により、小径部46から同隙間X内に供給された潤滑油脂Gが軸方向上側へと押し広げられる。その結果、潤滑油脂Gの貯留部である小径部46近傍に位置する下方側の軸方向端部48のみならず、上方側の軸方向端部49についても、その第1軸33と当接部位に潤滑油脂Gを介在させることができる。そして、これにより、簡素な構成にて、安定的に第1軸33と軸受37との当接部位に潤滑油脂Gを介在させることができる。
(3)小径部46には、その軸方向上側の部分、軸受37の内周面51と対向する位置に、当該軸方向上側に向って拡径するテーパ面52が形成される。これにより、第1軸33の傾斜時、その軸方向端部48の円滑なる小径部46への没入、及び当該小径部46に貯留された潤滑油脂Gの隙間Xへの供給(押し出し)を確保することができる。
(4)小径部46の軸方向下側には、その外径D2が軸受の内径D3よりも大きな大径部50が形成される。これにより、小径部46における潤滑油脂Gの貯留能力を強化することができる。また、第1軸33の下方に配置されたトルクセンサ部(レゾルバ40,41の収容部位)への潤滑油脂Gの流出を抑制することができる。
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・本実施形態では、本発明をトルクセンサ14がピニオンシャフト18に設けられたラックアシスト型のEPS1に具体化した。しかし、これに限らず、継手を介して複数の軸状部材を非同軸に連結してなるステアリングシャフトにおいて、ラック軸に噛合される軸状部材、即ちピニオンシャフトにトルクセンサ14が設けられたものであれば、EPSの形式はどのようなものであってもよく、例えば所謂ピニオン型等のEPSに適用してもよい。
・本実施形態では、小径部46は、軸受37の軸方向端部48,49のうち、その下方側の軸方向端部48に対応する位置に形成されることとした。しかし、これに限らず、上方側の軸方向端部49(図3参照)に対応する位置にも形成してもよい。ただし、本実施形態のごとく、下方側の軸方向端部48に対応する位置のみに形成する構成であっても十分に足りることは上述の通りである。
・本実施形態では特に言及しなかったが、図7に示すように、第1軸33において、軸受37の内周面51に対向する対向面53と小径部46の軸方向上側の部分に設けられたテーパ面52との接続部55については、第1軸33の径方向外側(同図中、右側)に凸となるように湾曲して形成するとよい。これにより、より円滑なる軸方向端部48の小径部46への没入、及び当該小径部46に貯留された潤滑油脂Gの隙間Xへの供給(押し出し)を確保することができる。
・また、第1軸33に形成する小径部の形状については、必ずしも本実施形態のようなテーパ面52を形成しなくともよく、例えば、図8(a)に示される小径部56のように、第1軸33の径方向内側(同図中、左側)に向って凸となるような湾曲面を有する溝を刻設することにより形成してもよく、このような構成を採用することで、小径部の形成が容易になるという利点がある。
・更に、図8(b)に示すように、小径部46の軸方向下側の端面58に凹部59を形成しもよい。これにより、より一層、小径部46における潤滑油脂Gの貯留能力を強化することができる。
・また、例えば、図9に示すように、軸受37の内周面51と対向する第1軸33側の対向面53に複数の溝部60が形成してもよい。このような構成とすれば、これら各溝部60内に潤滑油脂Gを留めて、より安定的に、第1軸と軸受との当接部位に潤滑油脂を介在させることができる。尚、図9に示す例では、各溝部60は、それぞれ第1軸33の全周に亘り当該第1軸33の軸線と略直交する態様で形成されているが、その構成は、これに限るものではない。即ち、例えば、必ずしも各溝部が第1軸33の全周に亘って形成される必要はなく、断続的に延びるものであってもよい。また、第1軸33の軸線に対して斜交するものであってもよい。更に、軸受37の内周面51側にこのような溝部を形成してもよい。これによっても同様の効果を得ることができる。
・更に、第1軸33の対向面53に微細な凹凸を形成してもよい。具体的には、例えば、図10に示すように、対向面53に複数の微小穴61を形成するとよい。このような構成としてもより、安定的に、第1軸と軸受との当接部位に潤滑油脂を留めおくことができる。
・また、第1軸33の対向面53の表面が粗くなるように表面処理を施しても良い。具体的には、例えば、その表面粗さが算術平均粗さ(Ra)で5μm〜12μmとなるように設定するとよい。これによっても、より安定的に、第1軸と軸受との当接部位に潤滑油脂を留めおくことができる。
次に、以上の実施形態から把握することのできる技術的思想を記載する。
(付記1)請求項1に記載の電動パワーステアリング装置において、前記第1軸における前記小径部の軸方向下側の端面には凹部が形成されること、を特徴とする電動パワーステアリング装置。上記構成によれば、より一層、小径部における潤滑油脂の貯留能力を強化することができる。
(付記2)請求項1に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記第1軸における前記軸受の内周面と対向する対向面は、その表面粗さが算術平均粗さで5μm〜12μmに設定されること、を特徴とする電動パワーステアリング装置。
上記構成によれば、より安定的に、第1軸と軸受との当接部位に潤滑油脂を留めおくことができる。
電動パワーステアリング装置(EPS)の概略構成図。 トルクセンサの概略構成を示す断面図。 ピニオンシャフトを構成する第1軸及びその軸受の断面図。 第1軸及び軸受の拡大断面図。 第1軸に形成された小径部の作用説明図。 同じく第1軸に形成された小径部の作用説明図。 対向面とテーパ面との接続部に設定された湾曲形状を示す断面図。 (a)(b)別例の小径部の形状を模式的に示す断面図。 別例の第1軸の形状を模式的に示す断面図。 別例の第1軸における対向面の状態を模式的に示す説明図。 軸受を介して複数の軸状部材を非同軸に連結したステアリングシャフトに作用する力の関係を示す説明図。 ピニオンシャフトを支承する軸受におけるスティックスリップ音の発生メカニズムを示す説明図。
符号の説明
1…電動パワーステアリング装置(EPS)、2…ステアリング、3…ステアリングシャフト、5…ラック軸、10…EPSアクチュエータ、12…モータ、14…トルクセンサ、16…コラムシャフト、17…インターミディエイトシャフト、18…ピニオンシャフト、19,20…自在継手、32…トーションバー、33…第1軸、34…第2軸、36…噛合部、37,38…軸受、39…Oリング、45…支承部、46,56…小径部、48,49…軸方向端部、50…大径部、51…内周面、52…テーパ面、53…対向面、55…接続部、58…端面、59…凹部、60…溝部、61…微小穴、X…隙間、G…潤滑油脂、D0,D1,D2…外径、D3…内径。

Claims (7)

  1. 継手を介して複数の軸状部材を非同軸に連結してなるステアリングシャフトと、前記ステアリングシャフトに噛合されて該ステアリングシャフトの回転に基づき往復動するラック軸とを備え、前記ラック軸に噛合される軸状部材は、それぞれが独立して回転可能に軸受により支承された二軸間をトーションバーを介して連結することにより形成されるとともに、前記トーションバーの捩れ角に基づき操舵トルクを検出するトルクセンサを備えた電動パワーステアリング装置であって、
    前記トーションバーの上方に配置される第1軸には、該第1軸を支承する前記軸受の軸方向端部に対応する位置に、潤滑油脂を貯留可能な小径部が形成されること、
    を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 請求項1に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記小径部は、前記軸受における下方側の軸方向端部に対応する位置に形成されること、を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  3. 請求項2に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記小径部には、前記軸受の内周面と対向する位置に、前記第1軸の軸方向上側に向って拡径するテーパ面が形成されること、を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  4. 請求項3に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記軸受の内周面に対向する前記第1軸側の対向面と前記テーパ面との接続部は、径方向外側に凸となるように湾曲して形成されること、
    を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記小径部の軸方向下側には、前記軸受の内径よりも外径の大きな大径部が形成されること、を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記軸受の内周面と対向する前記第1軸側の対向面には、複数の溝部が形成されること、を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  7. 請求項1〜請求項6の何れか一項に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記軸受の内周面と対向する前記第1軸側の対向面には、微細な凹凸が形成されること、を特徴とする電動パワーステアリング装置。
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