JP2001315650A - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents
電動式パワーステアリング装置Info
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- JP2001315650A JP2001315650A JP2000132273A JP2000132273A JP2001315650A JP 2001315650 A JP2001315650 A JP 2001315650A JP 2000132273 A JP2000132273 A JP 2000132273A JP 2000132273 A JP2000132273 A JP 2000132273A JP 2001315650 A JP2001315650 A JP 2001315650A
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Abstract
阻止できる電動式パワーステアリング装置を提供する。 【解決手段】ハウジング1と上方軸受14の外輪との
間、又は上方軸受14と出力軸3との間には、O−リン
グ18,18’が配置されているので、装置の軸線方向
長を変更することなく、上方軸受14の外周側もしくは
内周側を通ってウォームギヤ室Aに至る異物を効果的に
阻止することが出来る。
Description
リング装置に関し、特に異物の侵入を効果的に阻止する
ことのできる電動式パワーステアリング装置に関する。
して、補助操舵トルクとなる電動モータの回転出力を歯
車装置により減速して操舵機構の出力軸に伝達し、ステ
アリングホイールに印加された操舵力を補助して、車輪
の操舵を行なうように構成したものが知られている。こ
のような電動式パワーステアリング装置においては、ハ
ウジング内に設けられたウォームギヤ機構を用いて、電
動モータの回転を減速しつつ出力軸に動力を伝達し、こ
れに噛合したラック軸を軸線方向いずれかに移動させて
いる。
おいて、ラック軸に連結され、車輪を操舵するために軸
線方向に移動するタイロッドと、ラックハウジングとの
間から異物が侵入しないように、通常は防塵ブーツが設
けられている。ところが、防塵ブーツは車体の下方に露
出しているため、飛び石等により破損する恐れがある。
かかる場合、タイロッドとラックハウジングとの間か
ら、泥水などがラックハウジング内に侵入し、出力軸の
周囲からウォームギヤ室に侵入する恐れがある。騒音低
減等から、ウォームギヤ機構のウォームホイールは樹脂
製の歯で形成する場合が多く、侵入した泥水により樹脂
部が吸湿膨潤するため、減速機構部での作動が円滑に行
われなくなる恐れがあり、更に歯面の早期摩耗を招く恐
れもある。
公報に開示された電動式パワーステアリング装置におい
ては、ウォームギヤ室の手前にオイルシールを設けて、
かかる泥水等がウォームギヤ室に侵入しないようにして
いる。ところが、かかる従来技術では、オイルシールを
設けるために装置構成が軸線方向に長くなってしまうと
いう問題がある。また、オイルシールを組み込むため、
組み込み作業に時間がかかるという問題もある。
型化を招くことなく、異物の侵入を効果的に阻止できる
電動式パワーステアリング装置を提供することを目的と
する。
本発明の電動式パワーステアリング装置は、ハウジング
と、前記ハウジングに取り付けられ、補助操舵力を回転
軸に発生するモータと、車輪を操舵する為に操舵力を出
力する出力軸と、前記ハウジングに対して前記出力軸を
回転自在に支持する軸受と、前記モータの回転軸と、前
記出力軸とを動力伝達可能に連結する動力伝達機構とか
らなり、前記ハウジングと前記軸受の外輪との間、又は
前記軸受の内輪と前記出力軸との間には、シール部材が
配置されているものである。
ば、ハウジングと、前記ハウジングに取り付けられ、補
助操舵力を回転軸に発生するモータと、車輪を操舵する
為に操舵力を出力する出力軸と、前記ハウジングに対し
て前記出力軸を回転自在に支持する軸受と、前記モータ
の回転軸と、前記出力軸とを動力伝達可能に連結する動
力伝達機構とからなり、前記ハウジングと前記軸受の外
輪との間、又は前記軸受の内輪と前記出力軸との間に
は、シール部材が配置されているので、装置の軸線方向
長を変更することなく、前記軸受の外周側もしくは内周
側を通ってウォームギヤ室に至る異物を効果的に阻止す
ることが出来る。
に対向する前記ハウジングの内周面に、もしくは前記軸
受の内輪に対向する前記出力軸の外周面に形成された周
溝内に配置されたO−リングであって良いが、これに限
られない。
図面を参照して以下に詳細に説明する。図1は、本発明
の第1の実施の形態である電動式パワーステアリング装
置を、入力軸の軸線に沿って切断して示す断面図であ
る。
らなるハウジング1内を、入力軸2および出力軸3が延
在している。中空の入力軸2は、上端を図示しないステ
アリングシャフトに連結されており、更にステアリング
シャフトは図示しないステアリングホイールに連結され
ている。入力軸2は、軸受4によりハウジング1に対し
て回転自在に支持されている。上端を入力軸2にピン結
合し、下端を出力軸3に圧入により連結したトーション
バー5が、入力軸2内を延在している。尚、入力軸2と
ハウジング1の蓋部材1bとの間は、軸受4の上方でシ
ール7により密封されている。
クに比例して弾性変形部材であるトーションバー5がね
じれることに基づき、操舵トルクを検出する検出装置す
なわちトルクセンサ6が設けられている。このトルクセ
ンサ6は、ロータリー式非接触トルクセンサであって、
トーションバー5のねじれに基づく入力軸2と出力軸3
との相対角度変位を、所定の磁気回路におけるインピー
ダンスの変化としてコイルにより検出し、電気信号とし
て不図示の制御回路へ出力するものである。
形成されており、紙面垂直方向に延在するラック軸11
のラック歯11aと噛合している。ラック軸11は、ラ
ックガイド12a、スプリング12b、ロック部材12
cからなる公知のラックサポート装置12により背面か
ら支持され、ピニオン歯車3aに向かって押圧されてい
る。
ール13が圧入等により固定的に取り付けられている。
樹脂製の歯を有するウォームホイール13は、不図示の
電動モータの回転軸30に連結されたウォーム30aと
噛合している。この電動モータは、不図示の制御回路に
連結されているが、かかる制御回路は、トルクセンサ6
の出力や車速等の情報を入力し、所定の電力を電動モー
タに供給して適切な補助トルクを発生させるものであ
る。ウォームホイール13とウォーム30aとで動力伝
達機構を構成する。
在に支持されている。より具体的には、出力軸3の上方
端におけるウォームホイール13の近傍に、上方軸受1
4が嵌合している。更に、出力軸3の下方端には下方軸
受15が嵌合している。下方軸受15の外輪は、ねじカ
バー9をハウジング1に対してねじ込むことにより、ハ
ウジング1の段部1eに対して固定されるようになって
いる。一方、下方軸受15の内輪は、ナット17を出力
軸3に対してねじ込むことにより、出力軸3に対して取
り付けられるようになっている。なお軸受15は、アキ
シャルガタの少ないアンギュラコンタクトタイプである
ので、かかる軸受15を用いることにより、出力軸3の
軸線方向の位置決めができる。
図である。図1に示すように、シール付き軸受である上
方軸受14の外輪14aは、ハウジング1の本体1aに
形成された段部1cに圧入により取り付けられている。
一方、上方軸受14の内輪14bは、出力軸3の外周面
に対してルーズフィットの関係となっているが、図2に
示すように、内輪14bに対向する出力軸3の外周面に
は、周溝3bが形成されており、周溝3b内にはO−リ
ング18が配置されている。シール部材として機能する
O−リング18は、上方軸受14の内輪14bと出力軸
3との間を密封している。尚、上方軸受14の上方側が
ウォームギヤ室Aとなっている(図1参照)。
き以下に説明する。車両が直進状態にあり、図示しない
ステアリングホイールおよびステアリングシャフトを介
して、入力軸2に操舵力が入力されていないとすると、
トルクセンサ6は出力信号を発生せず、従って電動モー
タは補助操舵力を発生しない。
者が不図示のステアリングホイールを操舵すると、操舵
力に応じてトーションバー5がねじれ、入力軸2と出力
軸3との間で相対回動が発生する。トルクセンサ6は、
この相対回動の方向および量に応じて信号を出力する。
この信号に基づき、電動モータは回転して補助操舵力を
発生する。かかる電動モータの回転は、ウォームギヤ機
構(13,30a)により減速されて出力軸3に伝達さ
れ、ラック軸11の移動を支援することとなる。
輪14bと出力軸3との間には、O−リング18が配置
されているので、防塵ブーツ(不図示)が破損してラッ
ク軸11側から泥水等の異物が浸入してきた場合でも、
それが上方軸受14の内周側を通って、ウォームギヤ室
Aに至ることを効果的に阻止することが出来る。上方軸
受14は、潤滑油が内部から漏れ出ることを防止するシ
ール付き軸受であるため、上方軸受14内を異物が通過
することも阻止される。更に、上方軸受14の外輪14
aと段部1cとは圧入により緊密な関係となっているの
で、その間を異物が通過することも阻止される。従っ
て、ウォームギヤ室Aへの出力軸3側からの異物の侵入
は阻止されることとなる。加えて、O−リング18を設
けるに当たっても、装置の軸線方向長及び軸受周囲の寸
法を拡大することはなく、コンパクトな構成を維持する
ことが出来る。さらに、O−リング18は、上方軸受1
4と出力軸3との間で振動が生じた場合でも、これを抑
制する機能も有する。
ステアリング装置を示す、図1と同様な断面図である。
第2の実施の形態は、第1の実施の形態に対し、上方軸
受14の周囲の構成のみが異なるので、その他の構成に
ついては説明を省略する。
14bは、出力軸3の外周面に圧入により取り付けられ
ている。一方、上方軸受14の外輪14aは、ハウジン
グ1の本体1aに形成された段部1cの内周面に対して
ルーズフィットの関係となっているが、図3に示すよう
に、段部1cの内周面には、周溝1dが形成されてお
り、周溝1d内にはO−リング18’が配置されてい
る。シール部材として機能するO−リング18’は、上
方軸受14の外輪14aと本体1aとの間を密封してい
る。尚、上方軸受14の上方側がウォームギヤ室Aとな
っている。
輪14aと本体1aとの間には、シール部材としてのO
−リング18’が配置されているので、防塵ブーツ(不
図示)が破損してラック軸11側から泥水等の異物が浸
入してきた場合でも、それが上方軸受14の外周側を通
って、ウォームギヤ室Aに至ることを効果的に阻止する
ことが出来る。上方軸受14は、潤滑油が内部から漏れ
出ることを防止するシール付き軸受であるため、上方軸
受14内を異物が通過することも阻止される。更に、上
方軸受14の内輪14bと出力軸3とは圧入により緊密
な関係となっているので、その間を異物が通過すること
も阻止される。従って、ウォームギヤ室Aへの出力軸3
側からの異物の侵入は阻止されることとなる。加えて、
O−リング18’を設けるに当たっても、装置の軸線方
向長及び軸受周囲の寸法を拡大することはなく、コンパ
クトな構成を維持することが出来る。さらに、O−リン
グ18’は、上方軸受14と本体1aとの間で振動が生
じた場合でも、これを抑制する機能も有する。
細に説明してきたが、本願発明は上記実施の形態に限定
して解釈されるべきでなく、その趣旨を損ねない範囲で
適宜変更、改良可能であることはもちろんである。たと
えば、O−リングに限らず、例えば固化することにより
密封性を発揮する液状パッキンのようなものを周溝内に
充填することでシール部材を形成しても良い。
ーステアリング装置によれば、ハウジングと、前記ハウ
ジングに取り付けられ、補助操舵力を回転軸に発生する
モータと、車輪を操舵する為に操舵力を出力する出力軸
と、前記ハウジングに対して前記出力軸を回転自在に支
持する軸受と、前記モータの回転軸と、前記出力軸とを
動力伝達可能に連結する動力伝達機構とからなり、前記
ハウジングと前記軸受の外輪との間、又は前記軸受の内
輪と前記出力軸との間には、シール部材が配置されてい
るので、装置の軸線方向長を変更することなく、前記軸
受の外周側もしくは内周側を通ってウォームギヤ室に至
る異物を効果的に阻止することが出来る。
装置を、入力軸の軸線方向に切断して示す断面図であ
る。
拡大して示す図である。
装置を示す、図1と同様な断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 ハウジングと、 前記ハウジングに取り付けられ、補助操舵力を回転軸に
発生するモータと、 車輪を操舵する為に操舵力を出力する出力軸と、 前記ハウジングに対して前記出力軸を回転自在に支持す
る軸受と、 前記モータの回転軸と、前記出力軸とを動力伝達可能に
連結する動力伝達機構とからなり、 前記ハウジングと前記軸受の外輪との間、又は前記軸受
の内輪と前記出力軸との間には、シール部材が配置され
ている電動式パワーステアリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000132273A JP3849751B2 (ja) | 2000-05-01 | 2000-05-01 | 電動式パワーステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000132273A JP3849751B2 (ja) | 2000-05-01 | 2000-05-01 | 電動式パワーステアリング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001315650A true JP2001315650A (ja) | 2001-11-13 |
JP3849751B2 JP3849751B2 (ja) | 2006-11-22 |
Family
ID=18641011
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000132273A Expired - Lifetime JP3849751B2 (ja) | 2000-05-01 | 2000-05-01 | 電動式パワーステアリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3849751B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004162018A (ja) * | 2002-09-25 | 2004-06-10 | Koyo Seiko Co Ltd | 潤滑剤組成物とそれを用いた減速機ならびにそれを用いた電動パワーステアリング装置 |
WO2009078230A1 (ja) * | 2007-12-19 | 2009-06-25 | Kayaba Industry Co., Ltd. | ウォーム減速機および電動パワーステアリング装置 |
JP2010132038A (ja) * | 2008-12-02 | 2010-06-17 | Jtekt Corp | 電動パワーステアリング装置 |
WO2011065491A1 (ja) * | 2009-11-27 | 2011-06-03 | 日本精工株式会社 | 電動式パワーステアリング装置 |
-
2000
- 2000-05-01 JP JP2000132273A patent/JP3849751B2/ja not_active Expired - Lifetime
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CN102224058A (zh) * | 2009-11-27 | 2011-10-19 | 日本精工株式会社 | 电动式动力转向装置 |
JP5472315B2 (ja) * | 2009-11-27 | 2014-04-16 | 日本精工株式会社 | 電動式パワーステアリング装置 |
CN102224058B (zh) * | 2009-11-27 | 2015-08-19 | 日本精工株式会社 | 电动式动力转向装置 |
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