JP2005096649A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005096649A
JP2005096649A JP2003334076A JP2003334076A JP2005096649A JP 2005096649 A JP2005096649 A JP 2005096649A JP 2003334076 A JP2003334076 A JP 2003334076A JP 2003334076 A JP2003334076 A JP 2003334076A JP 2005096649 A JP2005096649 A JP 2005096649A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
steering
steering shaft
shaft
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003334076A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Koyama
和彦 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Corp
Original Assignee
Showa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Corp filed Critical Showa Corp
Priority to JP2003334076A priority Critical patent/JP2005096649A/ja
Publication of JP2005096649A publication Critical patent/JP2005096649A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
  • Sealing Devices (AREA)
  • Sealing Of Bearings (AREA)

Abstract

【課題】 電動パワーステアリング装置において、ハウジング内に設けてあるトルクセンサの異物によるトラブルを防ぐこと。
【解決手段】 ステアリング軸14のための軸受17をハウジング12に隙間なく固定し、この軸受17によるステアリング軸14の被支持部14Aより反動力伝達軸15側にステアリング軸14とトーションバー16のピン結合部60を設け、該ステアリング軸14の被支持部14Aより動力伝達軸15側のハウジング12内にトルクセンサ30を設けた電動パワーステアリング10において、ステアリング軸14の被支持部14Aが軸受17を貫通している部分をシールするシール手段70を有するもの。
【選択図】 図1

Description

本発明は電動パワーステアリング装置に関する。
電動パワーステアリング装置は、特許文献1に記載の如く、ステアリングホイールが結合されるステアリング軸と、動力伝達軸をトーションバーを介して連結し、ステアリング軸と動力伝達軸のそれぞれを軸受を介してハウジングに支持し、ステアリング軸のための軸受をハウジングに隙間なく固定し、この軸受によるステアリング軸の被支持部より反動力伝達軸側にステアリング軸とトーションバーのピン結合部を設け、該ステアリング軸の被支持部より動力伝達軸側のハウジング内にトルクセンサを設け、ステアリングホイールに加えられた操舵トルクをトルクセンサにより検出し、その検出トルクにより電動モータを駆動し、電動モータの発生トルクを動力伝達軸に伝え、結果として電動モータの発生トルクを運転者がステアリングホイールに加える操舵力に対するアシスト力として用いる。
電動パワーステアリング装置の組立過程では、動力伝達軸に圧入したトーションバーにステアリング軸を嵌合し、ステアリング軸をトーションバーに相対回転させたときに、ステアリング軸と動力伝達軸の間に設けてあるトルクセンサの出力が中立状態を示すそれら両者の相対回転位置で、ステアリング軸とトーションバーのピン結合部となる部分にピン孔を加工し、それら両者をピン結合する。
特開平6-40344
従来技術では、ハウジングに隙間なく固定した軸受による、ステアリング軸の被支持部より反動力伝達軸側に設けられるピン結合部で、ステアリング軸とトーションバーにピン孔を加工するための切粉油が発生し、この切粉油が上述の軸受にふりかかる。軸受は、外輪をハウジングに隙間なく圧入し、外輪と内輪の間の転動体の周辺の間隙にはシール機構を設けているものの、内輪とステアリング軸の被支持部との間には隙間がある。このため、軸受の内輪とステアリング軸の被支持部との間の隙間から動力伝達軸側のハウジング内に切粉油等の異物が入り、この異物がハウジング内のトルクセンサにトラブルを発生させるおそれがある。
本発明の課題は、電動パワーステアリング装置において、ハウジング内に設けてあるトルクセンサの異物によるトラブルを防ぐことにある。
請求項1の発明は、ステアリングホイールが結合されるステアリング軸と、動力伝達軸をトーションバーを介して連結し、ステアリング軸と動力伝達軸のそれぞれを軸受を介してハウジングに支持し、ステアリング軸のための軸受をハウジングに隙間なく固定し、この軸受によるステアリング軸の被支持部より反動力伝達軸側にステアリング軸とトーションバーのピン結合部を設け、該ステアリング軸の被支持部より動力伝達軸側のハウジング内にトルクセンサを設け、ステアリングホイールに加えられた操舵トルクをトルクセンサにより検出し、その検出トルクにより電動モータを駆動し、電動モータの発生トルクを動力伝達軸に伝える電動パワーステアリング装置において、前記ステアリング軸の被支持部が前記軸受を貫通している部分をシールするシール手段を有するようにしたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記軸受がハウジングに隙間なく固定される外輪と、ステアリング軸の被支持部を支持する内輪と、外輪と内輪の間に設けられる転動体とからなり、外輪と内輪が転動体の周辺に形成する間隙にシール機構を設けてなり、前記シール手段はステアリング軸の被支持部が軸受の内輪を貫通している部分をシールするようにしたものである。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において更に、前記シール手段が、ステアリング軸の被支持部に対する反動力伝達軸側に設けられ、ステアリング軸と軸受を覆うシール材であるようにしたものである。
請求項4の発明は、請求項3の発明において更に、前記シール材がステアリング軸の外周溝に隙間なく嵌着する嵌着部と、軸受の端面に密着するリップ部とを有してなるようにしたものである。
請求項5の発明は、請求項1又は2の発明において更に、前記シール手段が、ステアリング軸の被支持部と軸受との間に介装されるシール材であるようにしたものである。
請求項6の発明は、請求項5の発明において更に、前記シール材がOリングであるようにしたものである。
(請求項1)
a ステアリング軸とトーションバーのピン結合部となる部分にピン孔を加工し、それら両者をピン結合するときに発生する切粉油等の異物が軸受にふりかかっても、軸受はハウジングに隙間なく固定されているし、軸受とステアリング軸の被支持部の間の隙間はシール手段によってシールされている。このため、切粉油等の異物がハウジング内に入ることがなく、ハウジング内のトルクセンサにトラブルを生じない。
(請求項2)
b 軸受が外輪と内輪と転動体からなるとき、外輪はハウジングに隙間なく固定され、外輪と内輪の間の転動体の周辺に形成される間隙はシール機構によってシールされている。シール手段が内輪とステアリング軸の被支持部との間の隙間をシールする。
(請求項3)
c シール手段を構成するシール材が、ステアリング軸と軸受を覆い、軸受とステアリング軸の被支持部との間の隙間をシールする。
(請求項4)
d シール材がステアリング軸の外周溝に嵌着する嵌着部と、軸受の端面に密着するリップ部とからなり、軸受とステアリング軸の被支持部との間の隙間をシールする。
(請求項5)
e シール手段を構成するシール材がステアリング軸の被支持部と軸受との間に介装され、軸受とステアリング軸の被支持部との間の隙間をシールする。
(請求項6)
f シール材がOリングからなる。
図1は実施例1の電動パワーステアリング装置を示す全体断面図、図2は図1の要部拡大断面図、図3はシール材を示す断面図、図4は実施例2の要部拡大断面図、図5はシール材を示す断面図である。
(実施例1)
電動パワーステアリング装置10は、図1に示す如く、車体フレーム等に固定される第1ハウジング11に第2ハウジング12をボルト結合する。そして、ステアリングホイールが結合されるステアリング軸14と、動力伝達軸15をトーションバー16を介して同軸結合し、ステアリング軸14は軸受17を介して第2ハウジング12に支持し、動力伝達軸15は軸受18を介して第1ハウジング11に支持する。
尚、ステアリング軸14はステアリングホイールが取付けられる上部軸101と、トーションバー16に後述する如くにピン結合される下部軸102とからなり、上部軸101と下部軸102を後述する如くに回転方向及び軸方向に一体結合して構成される。また、第2ハウジング12に設けた軸受17から該ハウジング12の外方に突き出るステアリング軸14(101、102)は、該ハウジング12に嵌着せしめられるチューブ110に被覆されて保護される。
電動パワーステアリング装置10は、動力伝達軸15にピニオン軸を連結し、ピニオン軸のピニオンに噛み合うラックを備えたラック軸をハウジングに左右動可能に支持する。動力伝達軸15の回転運動をピニオン軸を介してラック軸の直線運動に変換し、車輪を操舵する。
電動パワーステアリング装置10は、第1ハウジング11に電動モータ(不図示)を支持し、電動モータの出力軸にはウォームギヤ21が結合され、ウォームギヤ21(不図示)に噛み合うウォームホイール22を第1ハウジング11と第2ハウジング12の中で動力伝達軸15に固定してある。
電動パワーステアリング装置10は、ステアリング軸14と動力伝達軸15の間にトルクセンサ30を設けている。ステアリングホイールに加えられた操舵トルクをトルクセンサ30により検出し、その検出トルクにより電動モータを駆動し、電動モータの発生トルクをウォームギヤ(不図示)、ウォームホイール22を介して動力伝達軸15に伝える。これにより、電動モータの発生トルクを運転者がステアリングホイールに加える操舵力に対するアシスト力として用いる。
しかるに、トルクセンサ30は以下の如くに構成される(図2)。
ステアリング軸14は、第2ハウジング12の内部に位置して動力伝達軸15に同軸的に結合されている部分の側傍に、磁性体からなる第1の円筒31、第2の円筒32を圧入固定的に取付けている。第2の円筒32の下部端面には周方向に等ピッチで形成された平面視矩形の多数の磁路形成部32Aを備える。
ここで、第2の円筒32にあっては、下部端面の周方向に矩形の多数の歯41を形成し、歯41の山部の平面視矩形の頂面をステアリング軸14の中心軸に直交する平面に形成する。そして、第2の円筒32の下部端面の一部である歯41の谷部に、ステンレス鋼、アルミニウム、樹脂等の非磁性材料からなる遮蔽材51を充填している。遮蔽材51は歯41の谷部に隙間なく充填され、遮蔽材51の上面は歯41の山部の頂面と面一をなす。第2の円筒32の端面の周方向で、遮蔽材51が遮蔽する部分の側傍(相隣る遮蔽材51、51に挟まれる平面視矩形部分)の非遮蔽部は、歯41の山部の頂面そのものであり、この非遮蔽部が前述の磁路形成部32Aになる。
動力伝達軸15は、第2ハウジング12の内部に位置してステアリング軸14に同軸的に結合されている部分の外周に、磁性体からなる第3の円筒33を圧入固定的に取付けている。第3の円筒33の上部端面には周方向に等ピッチで形成された平面視矩形の多数の磁路形成部33Aを備える。第1の円筒31と第2の円筒32と第3の円筒33は、ステアリング軸14と動力伝達軸15の軸方向に互いに並置されるものになる。
ここで、第3の円筒33にあっては、上部端面の周方向に矩形の多数の歯42を形成し、歯42の山部の平面視矩形の頂面を動力伝達軸15の中心軸に直交する平面に形成する。そして、第3の円筒33の上部端面の一部である歯42の谷部に、ステンレス鋼、アルミニウム、樹脂等の非磁性材料からなる遮蔽材52を充填している。遮蔽材52は歯42の谷部に隙間なく充填され、遮蔽材52の上面は歯42の山部の頂面と面一をなす。第3の円筒33の端面の周方向で、遮蔽材52が遮蔽する部分の側傍(相隣る遮蔽材52、52に挟まれる平面視矩形部分)の非遮蔽部は、歯42の山部の頂面そのものであり、この非遮蔽部が前述の磁路形成部33Aになる。
第2ハウジング12の内周には段差孔状のコイル格納部34が設けられ、磁性体からなる検出コイル体35が動力伝達軸15の側の開口34Aからコイル格納部34に挿入され、圧入固定的に取付けられる。検出コイル体35の軸方向2位置には、第1電磁結合コイル36、第2電磁結合コイル37がボビン38、39を介して巻回されている。第1電磁結合コイル36は第1の円筒31を囲み、第2電磁結合コイル37は第2の円筒32と第3の円筒33を囲むように配置される。これにより、第1電磁結合コイル36は第1の円筒31と、第2電磁結合コイル37は第2の円筒32及び第3の円筒33とそれぞれ電磁結合する。第1電磁結合コイル36は温度補償用、第2電磁結合コイル37はトルク検出用になっている。
検出コイル体35は第2ハウジング12の内周のコイル格納部34への挿入状態で、コイル格納部34のステアリング軸14側の段差部34Bに押し込まれ状に支持されるとともに、コイル格納部34の開口34Aの内周溝に係着した止め輪40により軸方向への移動を阻止された状態に固定される。
検出コイル体35の第1電磁結合コイル36、第2電磁結合コイル37は電磁結合状態に相応する電圧を誘起する。トーションバー16にトルクが作用していない場合には、電磁結合コイル36、37の誘起電圧が等しくなるように、円筒31、32及び33の電磁結合状態を求め、円筒31、32及び33をそれぞれ位置決めしている。従って、検出コイル体35の電磁結合コイル36、37の誘起電圧の差を求めることにより、周囲温度変化による誘起電圧を相殺し、円筒32、33の相対回転量に相応した電磁結合状態を検出し、トーションバー16に作用したトルク、換言すればステアリングホイールに加えられた操舵トルクを検出可能にする。
尚、第2と第3の円筒32、33の端面に形成した歯41、42の山部にて磁路形成部32A、33Aを形成し、歯41、42の谷部には非磁性材料からなる遮蔽材51、52を鋳込む如くによって充填した。第2の円筒32の磁路形成部32Aと第3の円筒33の磁路形成部33Aの間で生ずる磁束の通路は、遮蔽材51と遮蔽材51に挟まれる歯41の山部の頂面、遮蔽材52と遮蔽材52に挟まれる歯42の山部の頂面だけに限定され、遮蔽材51、52に遮蔽されている山部の側面に回り込むことを抑制される。このため、ステアリング軸14と動力伝達軸15の間のトーションバー16のねじれに伴なう、第2の円筒32の磁路形成部32Aと第3の円筒33の磁路形成部33Aの重なり面積(磁束通路面積)の変化のみに応じた透磁率の変化量となり、第2電磁結合コイル37の検出出力幅を増大でき、ひいては検出精度及び感度を向上できる。
しかるに、電動パワーステアリング装置10において、ハウジング11、12へのステアリング軸14、動力伝達軸15、トーションバー16、トルクセンサ30の組付けは以下の如くになされる。
(1)ウォームホイール22を備えた動力伝達軸15が軸受18を介して第1ハウジング11に組込まれる。動力伝達軸15は第3の円筒33を備える。
(2)第2ハウジング12に軸受17、検出コイル体35(第1電磁結合コイル36、第2電磁結合コイル37)を組込み、該ハウジング12に組込んだ軸受17にステアリング軸14(下部軸102)を支持する。ステアリング軸14は第2ハウジング12内の検出コイル体35に囲まれる第1の円筒31と第2の円筒32を備える。
トルクセンサ30(円筒31〜33、検出コイル体35)は、軸受17によるステアリング軸14の被支持部14Aより動力伝達軸15側のハウジング11、12内に設けられるものになる。
軸受17は外輪17A、内輪17B、外輪17Aと内輪17Bの間に設けられる転動体17Cからなり、外輪17Aを第2ハウジング12に圧入して隙間なく固定し、内輪17Bにステアリング軸14の被支持部14Aを支持し、外輪17Aと内輪17Bが転動体17Cの周辺に形成する間隙にシール機構(不図示)を設けてある。
(3)トーションバー16を動力伝達軸15の上端内径部に圧入し、同軸結合する。
(4)上述(2)の第2ハウジング12に軸受17を介して支持してあるステアリング軸14をトーションバー16の上端部側に嵌合し、第2ハウジング12を第1ハウジング11にボルト結合する。
(5)ステアリング軸14をトーションバー16に対し相対回転させ、ステアリング軸14に固定の円筒31、32と、動力伝達軸15に固定の円筒33と、検出コイル体35のコイル36、37が前述の如くに構成するトルクセンサ30の出力を検出する。トルクセンサ30の出力が中立状態(トーションバー16が非ねじれ状態)を示す、ステアリング軸14とトーションバー16の相対回転位置で、第2ハウジング12に設けた軸受17により支持されているステアリング軸14の被支持部14Aより反動力伝達軸15の側に位置する該ステアリング軸14の外周部からトーションバー16に貫通するピン孔61を穿設し、このピン孔61にピン62を打ち込み、ステアリング軸14とトーションバー16のピン結合部60を形成する。
(6)ステアリング軸14を構成する下部軸102の外周に上部軸101の内周をスプライン結合する。同時に、上部軸101と下部軸102の相対応する貫通孔101A、102Aに樹脂ピン103を注入固化する。上部軸101と下部軸102はスプライン結合によって回転方向に一体結合し、かつ樹脂ピン103により軸方に一体結合するとともに、車両衝突時の軸方向過大荷重により樹脂ピン103を破壊させて運転者を保護する。
しかるに、電動パワーステアリング装置10にあっては、上述(5)のステアリング軸14とトーションバー16にピン結合部60を形成する際に、ピン孔61の加工等により生ずる切粉油等の異物が、軸受17にふりかかり、軸受17の内輪17Bとステアリング軸14の被支持部14Aとの間の隙間からハウジング12内に入ることを防止するため、以下のシール手段70を具備する。
シール手段70は、図3に示す如く、ステアリング軸14(下部軸102)の被支持部14Aが軸受17の内輪17Bを貫通している部分をシールする。このとき、シール手段70は、ステアリング軸14の被支持部14Aに対する反動力伝達軸15側(ハウジング12の外側)に設けられ、ステアリング14と軸受17の内輪17Bを覆うシール材71からなる。
シール材71は、ステアリング軸14の被支持部14Aに相隣る環状外周溝14Bに隙間なく嵌着する嵌着部71Aと、内輪17Bの端面に密着するリップ71Bとを有する。シール材71は、嵌着部71Aに軸方向のばね力をもたせるように該嵌着部71Aの縦断面形状(図3)をU字状にし、ステアリング軸14の外周溝14Bと、被支持部14Aに装填した軸受17の内輪17Bとの組付き寸法のバラツキを吸収し、リップ部71Bを内輪17Bの端面に必ず当接させる。シール材71は、リップ部71Bをハウジング12の側に当接させず、ステアリング軸14に無用な摩擦抵抗を付与しない。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(1)ステアリング軸14とトーションバー16のピン結合部60となる部分にピン孔61を加工し、それら両者をピン結合するときに発生する切粉油等の異物が軸受17にふりかかっても、軸受17はハウジング12に隙間なく固定されているし、軸受17とステアリング軸14の被支持部14Aの間の隙間はシール手段70によってシールされている。このため、切粉油等の異物がハウジング12内に入ることがなく、ハウジング12内のトルクセンサ30にトラブルを生じない。
(2)軸受17が外輪17Aと内輪17Bと転動体17Cからなるとき、外輪17Aはハウジング12に隙間なく固定され、外輪17Aと内輪17Bの間の転動体17Cの周辺に形成される間隙はシール機構によってシールされている。シール手段70が内輪17Bとステアリング軸14の被支持部14Aとの間の隙間をシールする。
(3)シール手段70を構成するシール材71が、ステアリング軸14と軸受17を覆い、軸受17とステアリング軸14の被支持部14Aとの間の隙間をシールする。
(4)シール材71がステアリング軸14の外周溝に嵌着する嵌着部71Aと、軸受17の端面に密着するリップ部71Bとからなり、軸受17とステアリング軸14の被支持部14Aとの間の隙間をシールする。
(実施例2)
図4、図5の実施例2が実施例1と異なる点は、実施例1のシール手段70に代わるシール手段80を用いたことにある。
シール手段80は、図4、図5に示す如く、ステアリング軸14(下部軸102)の被支持部14Aの外周と軸受17の内輪17Bの内周との間に介装されるシール材81からなる。シール材81はOリングにより構成できる。
シール材81は、ステアリング軸14の被支持部14Aの外周に設けた環状外周溝14Cに係着され、内輪17Bの内周により挟圧される。
本実施例によれば、シール手段80を構成するシール材81(Oリング)がステアリング軸14の被支持部14Aと軸受17との間に介装され、軸受17とステアリング軸14の被支持部14Aとの間の隙間をシールする。
以上、本発明の実施例を図面により記述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
図1は実施例1の電動パワーステアリング装置を示す全体断面図である。 図2は図1の要部拡大断面図である。 図3はシール材を示す断面図である。 図4は実施例2の要部拡大断面図である。 図5はシール材を示す断面図である。
符号の説明
10 電動パワーステアリング装置
11、12 ハウジング
14 ステアリング軸
14A 被支持部
14B 外周溝
15 動力伝達軸
16 トーションバー
17、18 軸受
17A 外輪
17B 内輪
17C 転動体
30 トルクセンサ
60 ピン結合部
70、80 シール手段
71、81 シール材
71A 嵌着部
71B リップ部

Claims (6)

  1. ステアリングホイールが結合されるステアリング軸と、動力伝達軸をトーションバーを介して連結し、ステアリング軸と動力伝達軸のそれぞれを軸受を介してハウジングに支持し、
    ステアリング軸のための軸受をハウジングに隙間なく固定し、この軸受によるステアリング軸の被支持部より反動力伝達軸側にステアリング軸とトーションバーのピン結合部を設け、該ステアリング軸の被支持部より動力伝達軸側のハウジング内にトルクセンサを設け、
    ステアリングホイールに加えられた操舵トルクをトルクセンサにより検出し、その検出トルクにより電動モータを駆動し、電動モータの発生トルクを動力伝達軸に伝える電動パワーステアリング装置において、
    前記ステアリング軸の被支持部が前記軸受を貫通している部分をシールするシール手段を有することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記軸受がハウジングに隙間なく固定される外輪と、ステアリング軸の被支持部を支持する内輪と、外輪と内輪の間に設けられる転動体とからなり、外輪と内輪が転動体の周辺に形成する間隙にシール機構を設けてなり、
    前記シール手段はステアリング軸の被支持部が軸受の内輪を貫通している部分をシールする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記シール手段が、ステアリング軸の被支持部に対する反動力伝達軸側に設けられ、ステアリング軸と軸受を覆うシール材である請求項1又は2に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記シール材がステアリング軸の外周溝に隙間なく嵌着する嵌着部と、軸受の端面に密着するリップ部とを有してなる請求項3に記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 前記シール手段が、ステアリング軸の被支持部と軸受との間に介装されるシール材である請求項1又は2に記載の電動パワーステアリング装置。
  6. 前記シール材がOリングである請求項5に記載の電動パワーステアリング装置。
JP2003334076A 2003-09-25 2003-09-25 電動パワーステアリング装置 Pending JP2005096649A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003334076A JP2005096649A (ja) 2003-09-25 2003-09-25 電動パワーステアリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003334076A JP2005096649A (ja) 2003-09-25 2003-09-25 電動パワーステアリング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005096649A true JP2005096649A (ja) 2005-04-14

Family

ID=34461898

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003334076A Pending JP2005096649A (ja) 2003-09-25 2003-09-25 電動パワーステアリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005096649A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010132038A (ja) * 2008-12-02 2010-06-17 Jtekt Corp 電動パワーステアリング装置
JP5472315B2 (ja) * 2009-11-27 2014-04-16 日本精工株式会社 電動式パワーステアリング装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010132038A (ja) * 2008-12-02 2010-06-17 Jtekt Corp 電動パワーステアリング装置
JP5472315B2 (ja) * 2009-11-27 2014-04-16 日本精工株式会社 電動式パワーステアリング装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8418570B2 (en) Torque sensor
US4681182A (en) Electric power steering apparatus
JP2010247790A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP7103498B2 (ja) 検出装置
JP2006205792A (ja) 電動舵取補助装置
JP2010019718A (ja) トルクセンサ
US10167009B2 (en) Electric power steering system
JP2020011623A (ja) ステアリング装置
WO2007119876A1 (ja) 減速装置及びそれを備えた電動パワーステアリング装置
JP6209912B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2005096649A (ja) 電動パワーステアリング装置
WO2012128060A1 (ja) トルクセンサ
JP6757495B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP3746384B2 (ja) 車両用駆動力伝達制御装置
JP2009001243A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2005047340A (ja) ステアリング装置
WO2012128059A1 (ja) トルクセンサ
JP6183151B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
WO2024029168A1 (ja) ラックガイド装置及びステアリング装置
JP2012194143A (ja) トルクセンサ
JP3845488B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2012215200A (ja) 回転構造体
JP2012194144A (ja) トルクセンサ
JP4718955B2 (ja) トルクセンサ及び電動パワーステアリング装置
JP4883972B2 (ja) トルクセンサ及び電動パワーステアリング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060919

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080930

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081127

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090120