JP2007223501A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】Oリングやパッキン等のシール部材を使用することなく、潤滑油がギヤボックスから、とくにギヤボックスの外周部におけるギヤボックス本体とギヤボックスカバーとの当接部から漏れ出すことを防止した電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】ステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムの基部側において車体に固定され、少なくとも、操舵補助用の電動モータに連結されたウォームと該ウォームと歯合するウォームホイールとから成る減速機構をギヤボックスの内部に備えた電動パワーステアリング装置において、前記ギヤボックスを構成するギヤボックス本体とギヤボックスカバーとの各当接面に同心円から成る複数条の切削跡を形成する、または、
前記ギヤボックスを構成するギヤボックス本体とギヤボックスカバーのいずれか一方の当接面に突起、ないし、内径側で他の当接面と当接するテーパを形成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車等に用いられる電動パワーステアリング装置に関し、さらに詳細には、ステアリング機構における減速用のギヤボックスから潤滑油が漏れ出すことをシール部材を用いることなく防止した電動パワーステアリング装置に関する。
自動車の操舵系では、外部動力源を用いて操舵アシストを行なわせる、いわゆるパワーステアリング装置が広く採用されており、最近では駆動損失や走行燃費等の観点から、この動力源を油圧ポンプから電動モータとする電動パワーステアリング装置が多用されている。
電動パワーステアリング装置は、電動モータの装着部位によってコラムアシスト型やピニオンアシスト型等に分類され、その形式に応じてステアリングシャフトやステアリングギヤピニオン等に対してアシストが行なわれる。
図9は、一部を破断して示した横断面図、図10(A)(B)は図9に点線円Rで示される部分の断面拡大図である。なお、このステアリング機構は車体に垂直ないし前傾姿勢で実装されるが、本実施例では説明の都合上これを水平状態で示している。
図示するように、本電動パワーステアリング装置のステアリング機構は、上端側(図9の右側)において図示しないステアリングホイールに連動するステアリングシャフト1、ステアリングシャフト1を回転自在に支持するステアリングコラム2、ステアリングシャフト1の基端側(図9の左側)に連結された入力軸3、入力軸3内に挿通され、一端が入力軸3に圧入固定されたトーションバー4、トーションバー4の他端にピン等を介して連結された出力軸5、出力軸5に連結されたユニバーサルジョイント6等を備え、ステアリングコラム2の基端側にはギヤボックス7及びトルクセンサアセンブリ8が取り付けられている。また、ステアリングコラム2の外周にはステアリングコラム2を車体に固定するためのブラケット15が設けられている。
ギヤボックス7は、ギヤボックス本体7Aとギヤボックスカバー7Bとを図示しない締結用ボルトで締結して成り、この内部には出力軸5の外周に圧入固定されたウォームホイール9と、このウォームホイール9と噛合するウォーム10とから成る減速機構(ウォーム減速機)11が収納されている。ギヤボックス本体7A内には軸受16Aが、ギヤボックスカバー7B内には軸受16Bがそれぞれ装備されており、この軸受16A、16Bにより出力軸5が回転自在に支持されている。ギヤボックス7の外側の一部に形成されたモータ取付け部12には操舵補助用の電動モータ13が取り付けられており、この電動モータ13の回転軸は減速機構11のウォーム10に連結されている。また、ギヤボックス7内の減速機構11より上端側にはトーションバー4が捩れることにより生じる磁気的な変化に基づいて操舵トルクを検出するトルクセンサ14が備えられている。このトルクセンサ14の検出値はトルクセンサアセンブリ8に出力されて処理される。
このように構成された本電動パワーステアリング装置では、トルクセンサ14により検出された操舵トルクに応じて電動モータ13が駆動され、この電動モータ13の回転がギヤボックス7内の減速機構11を介して出力軸5に伝達され、これにより操舵が補助されるようになっている。
従来、このような電動パワーステアリング装置においては、通常、ギヤボックス7内で減速機構11やトルクセンサ14の潤滑を行なうため、これらの構成部材に比較的多量のグリースが塗布されている。このため、長期間に亘る運転が行なわれると、減速機構11やトルクセンサ14からギヤボックス7内にグリース油成分が飛散し、ステアリングシャフト1と共にギヤボックス7が垂直ないし前傾姿勢で配置されていることから、飛散したグリース油成分がギヤボックス7内でギヤボックスカバー7B側に流れ、これがギヤボックス7の漏洩部であるギヤボックス本体7Aとギヤボックスカバー7Bとの当接部M、及び軸受16Bと出力軸5との間隙部から漏れ出して滴下すると車室のフロアを汚すことになる。
このため、従来の電動パワーステアリング装置では、例えば図10(A)に示すようなOリング16r、あるいは同図(B)に示すようなパッキン16p等のシール部材をギヤボックス本体7Aとギヤボックスカバー7Bとの当接部Mに介装する一方、ギヤボックスカバー7B側の軸受16Bには外部からの防塵を兼ねたシール部材(図示せず)を装着することにより、グリース油成分が漏れ出すことを防止する方策がとられている。
しかしながら、このような方策にも拘らず、グリース油成分の粘度が低いことから、飛散したグリース油成分が上述した部位から漏れ出すことを確実に防止することはなかなか困難であった。
そこで、特許文献1には、グリース油成分がとくに上述した軸受16Bと出力軸5との間隙から漏れ出すことを防止するべく、軸受16Bの外側(図9の左側)の部位に潤滑油吸収材を設けて成る電動パワーステアリング装置が本出願人によって提案されている。このように構成された電動パワーステアリング装置によれば、シール部材と軸受16Bの内輪との間隙や軸受16Bの内輪と出力軸5との間隙から漏れ出したグリース油成分が潤滑油吸収材に含有・保持されるため、従来の方策に較べ、グリース油成分がギヤボックス7の外に流出することをより確実に防止することができる。
しかしながら、この方策は、あくまでもグリース油成分等の潤滑油が軸受16Bと出力軸5との間隙から漏れ出すことを防止するためのものであって、潤滑油がギヤボックス本体7Aとギヤボックスカバー7Bとの当接部Mから漏れ出すことを防止するものではないことから、上述した課題は依然として残っていた。また、いずれの方策も、シール部材ないし潤滑油吸収材等の材料を使用するために、材料費がかさむという問題があつた。
このような実態に鑑み、本発明者は、潤滑油がどのようにしてギヤボックス本体7Aとギヤボックスカバー7Bとの当接部Mから外に漏れ出すかにつき究明したところ、ギヤボックス本体7Aとギヤボックスカバー7Bの各当接面における切削跡(ツールマーク)に問題があることを見出した。この切削跡は、金属材料の表面をフライス盤等の工作機械により切削加工したときに現れる加工模様で、当分野では公知である。
図11は、ギヤボックス7において、ギヤボックスカバー7Bのボルト穴7Bhを介してギヤボックス本体7Aのネジ穴7Asに装着されている3本の締結用ボルト(図示せず)を取り外し、ギヤボックス本体7Aとギヤボックスカバー7Bとを分解して、それぞれ当接部M面側から見た図で、(A)はギヤボックス本体7Aの左側面図、(B)はギヤボックスカバー7Bの右側面図を示している。なお、(C)はギヤボックス本体7Aの当接面7Afの他の加工例を(A)に準じて部分的に示した図である。
ギヤボックス7の製造過程においては、ギヤボックス本体7Aの当接面7Af及びギヤボックスカバー7Bの当接面7Bfの各面は、通常、フライス加工により仕上げられる。この結果、各面には図11の(A)(B)に示すような内外径部に直線で繋がる形状の切削跡、あるいは(C)に示すような内外径部に曲線で繋がる形状の切削跡が形成される。本発明者は、この切削跡が潤滑油の流出路として機能し、この流出路を通じて潤滑油が外部に漏れ出すことに気づき、本発明を想定するに至った。
特開2000−038145号公報
本発明は上述したような実情によりなされたものであり、その目的とするところは、減速機構をギヤボックスの内部に備えた電動パワーステアリング装置において、Oリングやパッキン等のシール部材を使用することなく、潤滑油がギヤボックスから、とくにギヤボックスの外周部におけるギヤボックス本体とギヤボックスカバーとの当接部から漏れ出すことを防止した電動パワーステアリング装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、ステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムの基部側において車体に固定され、少なくとも、操舵補助用の電動モータに連結されたウォームと該ウォームと歯合するウォームホイールとから成る減速機構をギヤボックスの内部に備えた電動パワーステアリング装置において、前記ギヤボックスを構成するギヤボックス本体とギヤボックスカバーとの各当接面に同心円から成る複数条の切削跡を形成したことを特徴とする、請求項1に記載の電動パワーステアリング装置を提供することにより達成される。
また、本発明の上記目的は、ステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムの基部側において車体に固定され、少なくとも、操舵補助用の電動モータに連結されたウォームと該ウォームと歯合するウォームホイールとから成る減速機構をギヤボックスの内部に備えた電動パワーステアリング装置において、前記ギヤボックスを構成するギヤボックス本体とギヤボックスカバーとの各当接面に1条の螺旋状溝から成る切削跡を形成したことを特徴とする、請求項2に記載の電動パワーステアリング装置を提供することにより達成される。なお、上記の目的は、請求項1及び請求項2に係る発明において、請求項3に記載のとおり、前記切削跡が径方向に同一間隔をもって形成されることにより、より効果的に達成される。
また、本発明の上記目的は、前記ギヤボックスを構成するギヤボックス本体とギヤボックスカバーのいずれか一方の当接面に突起を形成したことを特徴とする、請求項4に記載の電動パワーステアリング装置を提供することにより達成される。
さらにまた、本発明の上記目的は、前記ギヤボックスを構成するギヤボックス本体とギヤボックスカバーのいずれか一方の当接面に、内径側で他の当接面と当接するテーパを形成したことを特徴とする、請求項5に記載の電動パワーステアリング装置を提供することにより達成される。
請求項1に係る発明によれば、ギヤボックス本体とギヤボックスカバーとの各当接面に形成される切削跡が同心円から成っており、(従来の電動パワーステアリング装置のように)外径部に繋がった切削跡ではないこと、及び、この切削跡は複数条から成っており、潤滑油がギヤボックスの外周部に到達するまでの流出経路が延長されることにより、潤滑油がギヤボックスにおけるギヤボックス本体とギヤボックスカバーとの当接部から漏れ出すことを防止することができる。
また、請求項2に係る発明によれば、前記切削跡が1条の螺旋状溝に形成されているので、上記同様に、潤滑油がギヤボックスの外周部に到達するまでの流出経路が延長され、これにより、潤滑油がギヤボックスにおけるギヤボックス本体とギヤボックスカバーとの当接部から漏れ出すことを防止することができる。
なお、前記請求項1及び請求項2に係る発明において、ギヤボックス本体とギヤボックスカバーとの各当接面に形成される切削跡が、両者共、径方向に同一間隔をもって形成されていることにより、前記効果はさらに助長される。
また、請求項4及び請求項5に係る発明によれば、ギヤボックス本体とギヤボックスカバーのいずれか一方の当接面に形成される突起ないしテーパにより、当接面の当接範囲が限定されて当接部の面圧が高くなり、これによりギヤボックス内で飛散した潤滑油の流出路が断たれるので、上記同様に、潤滑油がギヤボックスにおけるギヤボックス本体とギヤボックスカバーとの当接部から漏れ出すことを防止することができる。
さらにまた、請求項1ないし請求項5に係る発明の何れにおいても、潤滑油の漏洩を防止するための部材を一切使用しないことから、これらの発明によれば材料費の節減を図ることができる。
以下、本発明の内容を実施例に基づき説明する。なお、本発明は必ずしも以下の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲においてその構成を種々に変更し得ることはいうまでもない。
図1は、本発明の第1実施例に係る電動パワーステアリング装置の要部、すなわち、ステアリング機構における減速機構部の横断面図である。なお、以下の実施例は、前記ギヤボックスの構成を除き、図9に基づき説明した従来の電動パワーステアリング装置のステアリング機構の構成と実質的に同一であるので、以下の実施例では、同一の構成要素には同一の符号を、またギヤボックスには70番台の同一符号を付して説明する。
本第1実施例に係る電動パワーステアリング装置のステアリング機構では、ギヤボックス71の当接部Mにおいて、ギヤボックス本体71Aの当接面71Afとギヤボックスカバー71Bの当接面71Bfの各面に、図2の(A)(B)にそれぞれ右側面図、左側面図で示すように、同心円から成る複数条の切削跡71Afk、71Bfkが形成されている。
この切削跡71Afk、71Bfkは、図1の点線円R部の断面拡大図として図3に示すように、ギヤボックス本体71Aの当接面71Af及びギヤボックスカバー71Bの当接面71Bfの径方向に同一の間隔Pをもって形成され、これにより軸方向の両面間には間隔P毎にミクロンオーダーの極めて微小な間隙Cが形成されている。ここに、間隔P及び間隙Cは、ギヤボックス本体71Aの当接面71Af及びギヤボックスカバー71Bの当接面71Bfの各切削加工時において、両者の切削送り速度及び回転数を合わせることにより得られる。なお、この間隔P及び間隙Cには、実験等により求められた好ましい値が設定される。
このように構成された本第1実施例におけるギヤボックス71によれば、ギヤボックス71内で飛散したグリース油成分等の潤滑油が当接部Mから流出しようとするときに、切削跡71Afk、71Bfkが同心円から成っていることから、この切削跡71Afk、71Bfkが従来の電動パワーステアリング装置のような外径部に繋がる流出路にはなり得ず、また、この切削跡71Afk、71Bfkは複数条から成っていることから、ギヤボックス71内で飛散した潤滑油がギヤボックス71の外周部に到達するまでの流出経路が延長されることから、潤滑油がギヤボックス71におけるギヤボックス本体71Aとギヤボックスカバー71Bとの当接部Mから漏れ出すことを防止することができる。
なお、以上に説明した第1実施例は、切削跡が複数条の同心円によって形成されて成る電動パワーステアリング装置であるが、この切削跡の構成を次のとおり変更して成る、第2実施例に係る電動パワーステアリング装置とすることも可能である。
すなわち、本第2実施例に係る電動パワーステアリング装置は、前記ギヤボックス本体71Aの当接面71Af及びギヤボックスカバー71Bの当接面71Bfに形成される各切削跡(これを71A’fk、71B’fkとする)を、音楽用のアナログレコード盤(いわゆるドーナツ盤)のレコード溝と同様な紋様となる、1条の螺旋状の溝を形成したもの(図示せず)である。なお、このような螺旋状の溝は旋盤加工により形成することができる。このように1条の螺旋状溝に形成された切削跡71A’fk、71B’fkによれば、第1実施例と同様に、ギヤボックス71内で飛散した潤滑油がギヤボックス71の外周部に到達するまでの流出経路が延長されることから、潤滑油がギヤボックス71におけるギヤボックス本体71Aとギヤボックスカバー71Bとの当接部Mから漏れ出すことを防止することができる。
図4は、本発明の第3実施例に係る電動パワーステアリング装置の要部を前記第1実施例と同様に示した横断面図であり、図5は、図4の点線円R部の断面拡大図である。
本第3実施例に係る電動パワーステアリング装置のステアリング機構では、図5に示すように、ギヤボックス72のギヤボックス本体72Aとギヤボックスカバー72Bとの当接部Mにおいて、突起72Beがギヤボックスカバー72Bの当接面72Bf側に形成されている。ギヤボックスカバー72Bはこの突起72Beの先端部がギヤボックス本体72Aの当接面72Afに当接するようにしてギヤボックス本体72Aに組み付けられている。なお、当接部において高い面圧を得るため、突起72Beの先端部は面取りされていることが好ましく、また、形成する突起72Beは、図5に示すように、当接面72Bfの断面中央部に1箇所とすることが好ましいが、必ずしもこのような実施形態に限定されるものではない。
図6は、上述した突起72Beが形成されたギヤボックスカバー72Bの右側面図である。図示されるように、突起72Beは円環状をなすギヤボックスカバー72Bの当接面72Bfの全周域に亘ってリング状に形成されている。
このように構成された本第3実施例に係るギヤボックス72によれば、ギヤボックス72内で飛散したグリース油成分等の潤滑油が当接部Mから流出しようとするが、上述したようにリング状に形成された突起72Beの先端部がギヤボックス本体72Aの当接面72Afに高い面圧をもつて当接され、潤滑油の流出路が断たれるので、潤滑油がギヤボックス71の外周部における当接部Mから漏れ出すことを防止することができる。
なお、本第3実施例では突起72Beをギヤボックスカバー72Bの当接面72Bfに形成したが、これをギヤボックス本体72Aの当接面72Afに形成してもよく、これによっても同様な効果を得ることができる。
図7は、本発明の第4実施例に係る電動パワーステアリング装置の要部を前記第3実施例と同様に示した横断面図であり、図8は、図7の点線円R部の断面拡大図である。
本第4実施例に係る電動パワーステアリング装置のステアリング機構では、図7に示すように、ギヤボックス73のギヤボックス本体73Aとギヤボックスカバー73Bとの当接部Mにおいて、テーパ73Btがギヤボックスカバー73Bの当接面73Bf側に形成されている。このテーパ73Btは、図8に示すように、内径側で他の当接面、すなわちギヤボックス本体73Aの当接面73Afと当接するように形成され、ギヤボックス73が構成されている。ここに、当接部において高い面圧を得るため、このテーパ73Btは内径側で他の当接面と当接するように形成することが好ましい。なお、このテーパ73Btの傾斜角は、実験等に求められた好ましい角度が設定される。
このように構成された本第4実施例に係るギヤボックス73によれば、ギヤボックス73内で飛散したグリース油成分等の潤滑油が当接部Mから流出しようとするが、上述したようにギヤボックスカバー73Bの当接面73Bf側に形成されたテーパ73Btの下端部がギヤボックス本体73Aの当接面73Afと高い面圧をもつて当接され、第3実施例と同様に潤滑油の流出路が断たれるので、潤滑油がギヤボックス71の外周部における当接部Mから漏れ出すことを防止することができる。
なお、以上に説明したいずれの実施例においても、潤滑油がギヤボックスから漏れ出すことを防止するためのOリングやパッキン等のシール部材は一切使用しておらず、よって、このための材料費が節減できることは前述したとおりである。
以上、本発明の内容をコラムアシスト型の電動パワーステアリング装置を例に説明したが、本発明はこの外ピニオンアシスト型等の電動パワーステアリング装置にも適用されることはいうまでもない。
本発明の第1実施例に係る電動パワーステアリング装置の要部の横断面図である。 第1実施例におけるギャボツクスの分解図で、(A)はギャボツクスの右側面図、(B)はギャボツクスカバーの左側面図である。 図1の点線円R部の拡大断面図である。 本発明の第3実施例に係る電動パワーステアリング装置の要部の横断面図である。 図4の点線円R部の拡大断面図である。 第3実施例におけるギャボツクスカバーの右側面図である。 本発明の第4実施例に係る電動パワーステアリング装置の要部の横断面図である。 図7の点線円R部の拡大断面図である。 従来の電動パワーステアリング装置におけるステアリング機構の横断面図である。 図9の点線円R部におけるシール部材例の拡大断面図で、(A)はOリング、(B)はパツキンの場合の断面図のである。ある。 従来のギヤボックスにおける切削跡を例示する分解図で、(A)(C)はギヤボックス本体の左側面図、(B)はギヤボックスカバーの右側面図である。
符号の説明
1 ステアリングシャフト
2 ステアリングコラム
3 入力軸
4 トーションバー
5 出力軸
6 ユニバーサルジョイント
7、71、72、73 ギヤボックス
7A、71A、72A、73A ギヤボックス本体
7Af、71Af、72Af、73Af (ギヤボックス本体の)当接面
7B、71B、72B、73B ギヤボックスカバー
7Bf、71Bf、72Bf、73Bf (ギヤボックスカバーの)当接面
8 トルクセンサアセンブリ
9 ウォームホイール
10 ウォーム
11 減速機構(ウォーム減速機)
13 電動モータ
14 トルクセンサ
71Afk、71Bfk 切削跡
72Be 突起
73Bt テーパ
M 当接部

Claims (5)

  1. ステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムの基部側において車体に固定され、少なくとも、操舵補助用の電動モータに連結されたウォームと該ウォームと歯合するウォームホイールとから成る減速機構をギヤボックスの内部に備えた電動パワーステアリング装置において、前記ギヤボックスを構成するギヤボックス本体とギヤボックスカバーとの各当接面に複数条の同心円から成る切削跡を形成したことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. ステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムの基部側において車体に固定され、少なくとも、操舵補助用の電動モータに連結されたウォームと該ウォームと歯合するウォームホイールとから成る減速機構をギヤボックスの内部に備えた電動パワーステアリング装置において、前記ギヤボックスを構成するギヤボックス本体とギヤボックスカバーとの各当接面に1条の螺旋状溝から成る切削跡を形成したことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  3. 前記切削跡は径方向に同一間隔をもって形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. ステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムの基部側において車体に固定され、少なくとも、操舵補助用の電動モータに連結されたウォームと該ウォームと歯合するウォームホイールとから成る減速機構をギヤボックスの内部に備えた電動パワーステアリング装置において、前記ギヤボックスを構成するギヤボックス本体とギヤボックスカバーのいずれか一方の当接面に突起を形成したことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  5. ステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムの基部側において車体に固定され、少なくとも、操舵補助用の電動モータに連結されたウォームと該ウォームと歯合するウォームホイールとから成る減速機構をギヤボックスの内部に備えた電動パワーステアリング装置において、前記ギヤボックスを構成するギヤボックス本体とギヤボックスカバーのいずれか一方の当接面に、内径側で他の当接面と当接するテーパを形成したことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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