JP2010131863A - 画像記録装置及びその画像記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録スループットを落とすことなく記録ヘッドへのデータ転送未完了やインク吐出不良などを防止し且つ印字のドット位置ずれを低減させ記録画質の劣化を低減させる画像記録装置及びその画像記録方法を提供する。
【解決手段】制御部16は印刷モードに応じたヘッド駆動最短周期を設定し(S1)、エンコーダ信号周期を計時し(S2)、計時エンコーダ信号周期が予め設定されているヘッド駆動最短周期より短いか判断し(S3)、短いとき(Yes)は記録同期信号をヘッド駆動最短周期に切り替える(S4)、長いとき(No)は重色ドットの位置補正をして下流記録ユニットによる記録ドットを上流記録ユニットによるドット位置ずれに合わせ込み(S5)、ヘッド記録同期信号と計時エンコーダ信号のずれによる等間隔基準位置からのずれ量を算出して記憶し(S6)、補正記録同期信号に同期した画像記録を行う(S7)。
【選択図】 図9

Description

本発明は、記録媒体に対しインクを吐出して記録処理を行う画像記録装置において、記録媒体の搬送に応じたエンコーダ出力に基づいて複数のラインヘッドからインクを吐出させ、それぞれの画像を正しく重ね合わせて記録を行う画像記録装置及びその画像記録方法に関する。
従来、紙等の記録媒体に対して画像データ(文字も含む)を記録する画像記録装置として、例えばインクジェット方式のフルライン型画像記録装置が知られている。このフルライン型画像記録装置は、記録媒体が搬送される搬送方向(副走査方向)に対して直交する方向(主走査方向)に記録媒体の幅以上の長さに亘って形成されたラインヘッドを備えている。
ラインヘッドは、インクの液滴を吐出する複数のノズルからなる長尺のノズル列を備えており、吐出するインクの色毎に配設されている。これらインク色毎のラインヘッドは、副走査方向に所定の間隔に離間し、且つ記録媒体に対しノズルのインク吐出面が対向するように配設されている。
このような画像記録装置では、記録媒体とノズル列を有するラインヘッドとを、ノズルの配列方向と略直交する方向に相対的に移動させるだけで、記録媒体の全面に記録処理を行うことができる。
従って、このような画像記録装置では、シリアル型の画像記録装置のように短尺な記録ヘッドを保持するキャリッジの移動や記録媒体の間欠的な搬送等を行わない簡易な動作で、迅速に記録処理を行うことができる。
しかし、その一方、ラインヘッドには、短尺な記録ヘッドに比べ、コストが高い、歩留りが悪い、信頼性が低い等の問題がある。これらの問題を解消する画像記録装置としては、短尺ノズル列をノズル列の延長方向に千鳥状に複数配列して全体として長尺な吐出ノズルが形成されているラインヘッドを備えているものがある。
このようなラインヘッドは、コスト、歩留り、信頼性の諸点で優れた短尺ノズル列の利点を生かしつつ、ラインヘッドの利点をも併せ持っている。これらの画像記録装置では、記録精度向上のために、副走査方向への相対的な移動に応じて出力されるエンコーダ信号に基づいて画像記録するものが知られている。
更に、相対的な走査に速度ムラがあったり、エンコーダを構成するスケールやセンサに汚れが生じたりして、エンコーダ出力信号のパルス周期が変動した場合でも、画像記録処理を停止させないような機能を備えた画像記録装置が提案されている。
例えば特許文献1には、短尺の記録ヘッドを搭載したキャリッジの主走査方向への移動に応じて出力されるエンコーダ信号に基づいて記録ヘッドに対する印字データの転送を行なう場合に、記録ヘッドに対する印字データ転送を所定の転送周期内に完了しなかったとき、再印字を行なうために、転送を完了しなかった印字データの印字位置に関する情報を保持する手段を備えた画像記録装置が開示されている。
この特許文献1では、その画像記録装置によれば、記録ヘッドに対する印字データ転送
を、所定の転送周期内に完了しなかったとき、再印字を行なうために、転送を完了しなかった印字データの印字位置に関する情報を保持する手段を備えているので、データ転送が完了しなかった場合に、次の走査で再印字を行なうことができるようになるとしている。
また、例えば特許文献2には、所定の間隔でスリットが配置されたエンコーダと、このスリットを検知するエンコーダセンサと、このエンコーダセンサから出力されるパルスに応じて画像を記録する動作を制御する制御手段とを備えた画像記録装置において、エンコーダセンサの出力パルスの周期を測定する測定手段と、測定されたパルス周期が所定の範囲に入らない場合に、制御手段の動作タイミングを補正する補正手段を備えた画像記録装置が開示されている。
この特許文献2では、エンコーダパルスの周期が所定値より短い場合に動作タイミングまたは吐出トリガ信号の出力タイミングを遅延させているため、エンコーダスケールの汚れによってエンコーダパルスの周期が変動した場合でも吐出等の動作タイミングに影響が出にくく、印字を高画質に保持することができるとされている。
特開2006−327099号公報 特開2008−68603号公報
ところで、上述したようなラインヘッドを備えた画像記録装置では、記録媒体を1000mm/sにも及ぶ高速で搬送し記録することがある。このとき、中でもカット紙の搬送では、負荷変動が大きいため、記録媒体の搬送に速度ムラが生じ易い。
特に搬送速度が高速側に変動した場合、ヘッド駆動の基準となるエンコーダ信号の周期が短くなる。その場合、所定の時間内に記録ヘッドに対するデータ転送が終了できなかったり、ノズルのインク吐出不良を引き起こすことになる。
ところが、特許文献1に開示されている技術では、主走査方向に繰り返し走査を行うキャリッジ走査型の画像記録装置では効果があるものの、副走査方向に記録媒体の搬送が連続して行われるラインヘッドを備えた画像記録装置には適応できない。
また、特許文献2に開示されている技術では、ヘッド駆動周期を一定以下にならないように制御できるものの、入力エンコーダが短周期であることの要因が走査速度の高速側への変動であった場合には、そのエンコーダ信号の補正による記録画質の劣化については、開示も示唆も一切記載されていない。
走査速度が速い場合に、入力されるエンコーダ信号周期よりも長い駆動周期に置き換えて記録を行えば、記録画像は記録媒体の搬送方向後方(以下、搬送後方という)にずれて記録されてしまう。特に搬送方向に複数色のラインヘッドを配置する画像記録装置においては、記録媒体に対して色毎に異なる位置で搬送後方にずれて記録されるため、重ね印字の色毎のドット位置ずれが生じ顕著な色むらを引き起こしてしまう。
ここで、記録媒体の平均搬送速度を速度変動(速度ムラ)に対して十分に遅くすれば、高速側への変動はなくなり、記録ヘッドへのデータ転送が終了できなかったり、ヘッドの吐出不良を引き起こすなどの問題を回避できるが、速度変動(速度ムラ)に対して十分に遅くする範囲を大きくとりすぎれば、記録処理のスループットの低下を招くという新たな問題が生じてしまう。
本発明は、上記の課題を解決するために、最大限に記録スループットを高めて記録しながらも、記録ヘッドに対するデータ転送の未完了やインクの吐出不良などを防止し、かつ、その制御によって発生する重ね印字の色毎のドット位置ずれを低減させて記録画質の劣化を低減させることが可能な画像記録装置及びその画像記録方法を提供することを目的とする。
上記の中の一つの課題を解決するために、本発明の画像記録装置は、搬送経路の上流側より受け渡された記録媒体を搬送する際に当該記録媒体の搬送情報を生成する搬送機構と、複数のノズルによって記録媒体の搬送方向に対し直交する方向に形成されたノズル列が少なくとも1つ配設されて成る記録ユニットを搬送方向に一定距離隔てて複数個配置し、それぞれの記録ユニットの複数のノズルを駆動してインクを吐出させ、記録媒体上に記録処理を行う画像記録装置において、記録媒体の搬送情報であるエンコーダ信号周期を計測するエンコーダ信号周期計測手段と、該エンコーダ信号周期計測手段により計測されたエンコーダ信号周期が予め設定されている設定周期よりも短いときは、ノズル駆動周期を設定周期に置き換える第1のノズル駆動周期置換手段と、エンコーダ信号周期計測手段により計測されたエンコーダ信号周期が予め設定されている設定周期よりも短いときから長いときに変化したときは、ノズル駆動周期を所定期間だけ、設定周期と計測されたエンコーダ信号周期との間の最適周期に置き換える第2のノズル駆動周期置換手段と、記録媒体の搬送方向上流側の記録ユニットによるノズル列により記録された画像位置に応じて、搬送方向下流側の記録ユニットによるノズル列の吐出駆動のタイミングを制御する第3のノズル駆動周期置換手段と、を少なくとも備えることを特徴とする。
また、上記の中の一つの課題を解決するために、本発明の画像記録方法は、搬送経路の上流側より受け渡された記録媒体を搬送する際に当該記録媒体の搬送情報を生成する搬送機構と、複数のノズルによって記録媒体の搬送方向に対し直交する方向に形成されたノズル列が少なくとも1つ配設されて成る記録ユニットを搬送方向に一定距離隔てて複数個配置し、それぞれの記録ユニットの複数のノズルを駆動してインクを吐出させ、記録媒体上に記録処理を行う画像記録方法において、記録媒体の搬送情報であるエンコーダ信号周期を計測するエンコーダ信号周期計測工程と、該エンコーダ信号周期計測工程により計測されたエンコーダ信号周期が予め設定されている設定周期よりも短いときは、ノズル駆動周期を設定周期に置き換える第1のノズル駆動周期置換工程と、エンコーダ信号周期計測工程により計測されたエンコーダ信号周期が予め設定されている設定周期よりも短いときから長いときに変化したときは、ノズル駆動周期を所定期間だけ、設定周期と計測されたエンコーダ信号周期との間の最適周期に置き換える第2のノズル駆動周期置換工程と、記録媒体の搬送方向上流側の記録ユニットによるノズル列により記録された画像位置に応じて、搬送方向下流側の記録ユニットによるノズル列の吐出駆動のタイミングを制御する第3のノズル駆動周期置換工程と、を少なくとも含むことを特徴とする。
本発明によれば、記録媒体と記録ヘッド間の相対走査速度が変動する画像記録において記録ヘッドへのデータ転送未完了やインク吐出不良を防止し、かつ、その制御によって発生する重ね印字の色毎のドット位置ずれを低減させて記録画質の劣化を低減させることが可能な画像記録装置及びその画像記録方法を提供できる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明においては、記録媒体の搬送方向をY方向又は副走査方向と称し、この搬送方向に対し直交する方向をX方向又は主走査方向と称し、X方向及びY方向のどちらにも直交する方向を
Z方向と称することとする。
(第1の実施の形態)
図1は本実施形態おける画像記録装置の構成を概念的なブロック構成で示す図である。
図2は本実施形態における画像記録装置の各構成要素の配置を示す図である。図1及び図2に示すように、本実施形態における画像記録装置1は、給送部2と、記録媒体検出部5と、搬送機構6と、回収部9と、画像記録部12と、制御部16と、を備えている。
上記の構成において、給送部2は、給送トレイ3と、給送駆動部4とを備えている。給送トレイ3は、例えば給紙カセット等で構成され、記録媒体21を収容している。給送駆動部4は、例えば給送ローラで構成され、給送トレイ3に収容されている記録媒体21の最上部の面に当接している。
給送部2は、印刷タイミングに同期して、給送駆動部4により、給送トレイ3に収容されている記録媒体21を一枚毎に取り出して搬送機構6へ給送する。
記録媒体検出部5は、例えば光学式の透過型センサ、又は反射型センサ、又は静電容量型センサ等のいずれかを備えて構成されている。記録媒体検出部5は、記録媒体21の搬送経路において搬送機構6よりも上流の給送経路上に設けられ、給送中の記録媒体21の副走査方向における例えば先端と後端を検出する。記録媒体検出部5は、記録媒体21の先端及び後端を検出すると、その検出を示す検出情報を制御部16へ通知する。
尚、記録媒体検出部5は、例えばCIS(Contact Image Sensor:密着型撮像素子)などのラインセンサを備えて構成することも可能である。この場合には、記録媒体検出部5は、記録媒体21の先端及び後端並びに両側端位置を検出することができ、この検出を示す検出情報を制御部16へ通知する。
搬送機構6は、副走査方向に離間した駆動ローラ22及び従動ローラ23と、駆動ローラ22の回転軸に接続された搬送駆動部7と、従動ローラ23の回転軸に接続された搬送情報生成部8と、駆動ローラ22と従動ローラ23間に掛け渡された無端の搬送ベルト24と、図示しない少なくともひとつの吸引フアンとを備えている。
吸引フアンは、制御部16による制御の下で負圧を発生させて搬送ベルト24上に記録媒体21を吸着させる。搬送機構6は、給送部2から給送される記録媒体21を搬送ベルト24の搬送面に吸着させながら下流側へ搬送する。
搬送ベルト24は、記録媒体21の搬送面を、図2に示す少なくとも1つ以上の記録ユニット13−1〜13−n(但しnは2以上の整数)のインク吐出口に対向させつつ一定の速度で搬送する。
搬送ベルト24は、一方では搬送駆動部7により駆動される駆動ローラ22によって回転駆動され、他方では従動ローラ23を回転駆動する。
従動ローラ23の回転軸に接続された搬送情報生成部8は、例えばロータリエンコーダを備えて構成されており、記録媒体21の搬送情報としてのパルス信号を、搬送ベルト24が所定量回転移動する毎に生成して、そのパルス信号を制御部16へ出力する。従って、このパルス信号は記録媒体21の搬送距離を示している。
回収部9は、例えば収納トレイ10と排出駆動部11とを備えている。排出駆動部11は、例えば排出ローラ対で構成され、搬送機構6が搬送してくる画像記録済みの記録媒体21を収納トレイ10へ排出する。収納トレイ10は、排出された記録媒体21を収納する。
画像記録部12は、少なくとも1つ以上の記録ユニット13−1〜13−nを備えている。記録ユニット13−1〜13−nは、ノズル列15−1−1〜15−n−m(但しn,mは2以上の整数)と、ノズル列駆動部14−1〜14−nとを備えており、支持部材25によって支持されている。
ノズル列15−1−1〜15−n−mには、インクを吐出する複数のノズルが直線状に形成されている。ノズル列15−1−1〜15−n−mは、画像記録装置1の設計に基づく最大幅の記録媒体21を越える長さに亘って主走査方向に配設されている。
ノズル列駆動部14−1〜14−nは、制御部16から記録データ情報に基づいて送られてくる制御信号に従って、各ノズルを駆動する駆動信号をノズル列15−1−1〜15−n−mへ出力する。
ノズル列15−1−1〜15−n−mは、ノズル列駆動部14−1〜14−nによる駆動信号に従って、駆動信号により選択された複数のノズルからインク滴をそれぞれ吐出して、搬送ベルト24により一定速度で搬送されてくる記録媒体21へ、ノズル駆動信号に基づく画像を記録する。
ここで、画像記録部12について更に説明する。記録ユニット13−1〜13−nは、複数のノズル列15−1−1〜15−n−mを例えば図2に示すように配置して構成されている。なお、図2では、例えばK(ブラック)、C(シアン)、M(マゼンタ)、及びY(イエロ−)の4色のインクに対応するものとして、記録ユニット13−1〜13−4を配設した場合を示している。
尚、上記のnはインク色の総数を表しており、図2の場合nの最大は4である。また、mはインク色に拘りなく設定したノズル列の総数を表しており、図2の場合では1色あたり1個のノズル列を配置しているので、mの最大は4である。
各色の記録ユニット13−1〜13−4は、副走査方向に沿ってそれぞれ離間して配設されており、搬送経路の前後に配設された位置に対応したタイミングでノズル列15−1−1〜15−4−4を各々駆動させることで、記録媒体21への記録処理を行うように構成されている。
記録媒体21が記録媒体検出部5で検出されてから、ノズル列15−1−1〜15−4−4の各々まで移動する距離は、搬送情報生成部8により搬送情報として生成される。この搬送情報は、搬送情報生成部8における例えばロータリエンコーダによって生成される記録媒体21の搬送距離に応じたパルス信号数である。
このパルス信号数を例えば、300dpi(≒85μm)などの間隔で発生するように設定することで、記録媒体21に記録するドットの配置間隔を決定することができる。
ノズル列駆動部14−1〜14−nは、上位装置19からの記録情報に基づきノズルを選択し、選択したノズルを、制御部16のノズル列制御部18が生成するインク吐出タイミング制御信号により決定されるタイミングで駆動してインク吐出を行わせる。
制御部16は、制御機能及び演算機能を有する演算処理装置における例えばMPU(Microprocessor Unit) を含む図示しない処理回路と、記憶部17と、ノズル列制御部18とを少なくとも有している。
記憶部17は、制御プログラムを記憶するROM(read only memory)と、MPUのワー
クメモリとなるRAM(Random Access Memory)と、記録データを含む記録処理の指定情報を記憶しておく不揮発性メモリとを有して構成されている。RAMには、装置の制御に関する設定値等と画像記録情報とが一時的に記憶される。
ノズル列制御部18は、記憶部17から読み出した設定値に基づきノズル列15−1−1〜15−n−mの制御を行う。なお、このノズル列制御部18については、後に詳細に説明する。
制御部16は、MPUが記憶部17から読み出した制御プログラムを実行することによって、画像記録装置1の各構成要素、すなわち、給送部2、搬送機構6、回収部9、画像記録部12等をそれぞれ制御し、更に、ノズル列15−1−1〜15−n−mのインク吐出タイミングを制御するノズル列制御部18としての機能により、記録媒体21への上述した文字や画像(以下、単に画像という)の記録処理を行う。
上記のような構成と機能を有する本例の画像記録装置1における一連の画像記録処理の動作を更に説明する。
先ず、上位装置19は、本実施形態における画像記録装置1に記録処理を行わせるユーザによって操作される例えばコンピュータである。この上位装置19は、画像記録装置1の外部機器として、例えばLAN(local area network)等を介して接続されている。
上位装置19は、画像記録装置1に対し、記録処理に関する情報としてジョブ情報を通知する。このジョブ情報には、記録媒体21に対して記録処理を行う際の画像記録情報が含まれる。
また、この画像記録情報には、記録画像サイズ情報、解像度、濃度、色情報、上位装置19のメモリに保持した画像データのアドレス情報等が含まれる。また、上位装置19は、R(レッド)、G(グリーン)、及びB(ブルー)の光の三原色からなる多階調画像データを、K並びにC、M、及びYの色の三原色からなる画像記録装置の出力可能な階調値に変換する擬似階調変換処理などの画像データ処理を行う。
上位装置19は、この画像データを画像記録装置1へ転送する。画像記録装置1の制御部16は、上位装置19から通知されたジョブ情報を受け取ると、記憶部17に記憶させる。そして、制御部16は、記録処理開始の指示を上位装置19から受け取ると、搬送機構6の搬送駆動部7を制御して搬送ベルト24の回転を開始させる。
続いて、制御部16は、給送部2の給送駆動部4を制御して、給送トレイ3に積載された記録媒体21を1枚ずつ取り出させて搬送機構6へ給送させる。搬送経路上を給送される記録媒体21は、記録媒体検出部5により、例えばその先端が検出される。
記録媒体検出部5は、その先端を検出したことを示す先端エッジ信号を制御部16へ出力する。制御部16は、この先端エッジ信号を受信して、その受信した先端エッジ信号を記録処理タイミングの生成のためのトリガ信号として利用する。
その後、記録媒体検出部5を通過した記録媒体21は、更に搬送経路の下流側へ搬送され、やがて搬送機構6の搬送ベルト24上に吸着されて搬送される。
ノズル列制御部18は、上位装置19から受信した画像データを、ジョブ情報と、予め記憶部17に記憶されているジョブ情報に対応した設定値とに基づいて、記録処理可能な記録データへと変換する処理を行って、その変換した記録データを画像記録部12へ転送する。
ここでの画像データ変換処理は、ノズル列毎のデータ分配やデータ位置合わせ、記録濃度変換などを含んでいる。また、ノズル列制御部18は、上位装置19からのジョブ情報に基づきインク吐出タイミングを制御し、記録媒体21に記録処理を行うときの副走査方向の記録位置を決定する制御を行う。
搬送情報生成部8で生成される搬送情報であるロータリエンコーダのパルス信号は、ノズル列制御部18でタイミング補正を行い、この補正された信号が画像記録部12へ出力され、ノズル列15−1−1〜15−n−mにより記録処理がなされる際の同期信号(記録同期パルス信号)として用いられる。
制御部16は、ノズル列15−1−1〜15−n−mによるインク吐出を開始させるためのタイミングの情報として、記録媒体検出部5から例えば図2に示されるノズル列15−1−1〜15−4−4の距離に対応するロータリエンコーダのパルス信号数値を、記憶部17に予め記憶している。
制御部16は、記録媒体21の先端エッジ信号発生後の、ロータリエンコーダのパルス信号数を計数する。制御部16のノズル列制御部18は、この計数したロータリエンコーダのパルス信号数の値と、予め記億している距離に対応する記録同期パルス信号数の値との一致を検出する。
そして、この一致を検出したタイミングで画像記録部12のノズル列駆動部14−1〜14−nを制御してノズル列15−1−1〜15−4−4からインクを吐出させて、搬送ベルト24上に吸着されている記録媒体21への記録処理を行わせる。
このようにして記録処理された後の記録媒体21は、搬送機構6の下流側に設けられた回収部9へ受け渡される。すると、記録媒体21は、排出駆動部11に挟持されて搬送経路の更に下流側に搬送され、やがて収納トレイ10に収納される。
図3は、本実施形態の画像記録装置1における上述した記録媒体21の検出と画像記録とのタイミングの関係を模式的に示す図である。図3において、記録媒体21は、搬送機構6により状態1から状態5に亘って搬送される過程において画像を記録される。
給送部2から搬送されてきた記録媒体21は、状態1において、搬送方向における先端(以下、搬送先端という)が記録媒体検出部5の検出領域へと搬送されて検出される。
その後、搬送が進み、状態2において、記録媒体21の搬送先端がK色のノズル列15−1−1に対向する位置に達すると、このタイミングでK色の画像記録が開始される。
ここで、記録媒体検出部5からノズル列15−1−1までの距離の搬送に対応してノズル列制御部18で生成される駆動同期パルス信号数値は、予め記憶部17に記憶されている。
従って、ノズル列制御部18は、この記録同期パルス信号数と、実際に記録媒体21の搬送先端が記録媒体検出部5の検出領域を通過した後にノズル列制御部18で生成されたパルス信号数とが一致したタイミングで、ノズル列15−1−1からインクを吐出させて記録媒体21への記録処理を行わせる。
その後、搬送が更に進み、状態3において、記録媒体21の搬送方向における後端(以下、搬送後端という)が記録媒体検出部5の検出領域へと搬送されて検出される。なお、この状態において、K色、C色の画像記録は既に開始されており、吐出されたインクによって画像32が記録媒体21上に記録されている。
状態4においては、C色、M色、Y色の画像記録が継続中であり、吐出されたインクによる画像32の記録媒体21上への記録が進んでいく。この状態4においては、ノズル列15−1−1によるK色のインクでの画像32の記録が完了し、ノズル列15−2−2によるC色のインク、及びノズル列15−3−3によるM色のインクによる画像は記録継続中である。
また、状態4においては、搬送先端がノズル列15−4−4との対向部に到達しており、先行する3色の画像32の上に重ねて、ノズル列15−4−4によるY色のインクの記録が開始されている。
その後、搬送が更に進み、状態5において、記録媒体21の搬送後端がY色のノズル列15−4−4に到達し、Yの画像記録が完了する。この状態5においては、K色、C色、M色の画像記録は既に完了しており、ここまでで、全4色の画像32の記録媒体21上への記録が終了する。
図4(a),(b) は、本例のノズル列制御部18における記録同期パルス信号のヘッド駆動周波数上限補正について説明する図である。図4(a) における正弦波状の曲線26は、搬送情報生成部8で生成される搬送情報であるエンコーダのパルス信号の周波数の時間的な変動を示している。
また、破線27で示す駆動周波数は、ヘッド駆動上限周波数を示している。このヘッド駆動上限周波数27は、記録ユニットへのデータ転送が終了できない、又は記録ユニットがインク吐出不良となるなどの不具合を引き起こさない上限の周波数を示している。
ノズル列制御部18は、エンコーダのパルス信号の周波数、すなわち記録同期パルス信号の周波数が、ヘッド駆動上限周波数27よりも高いか否かの超過判断を行う。この超過の判断は、エンコーダパルス信号の周期計時結果と、予め不揮発性メモリに記憶したヘッド駆動最短周期との比較で行う。
尚、ヘッド駆動上限周波数とヘッド駆動最短周期とは、同一のものを見方を変えて述べているもので、制御装置の回路内における処理では、周波数よりも周期のほうが比較演算が容易であるので、エンコーダパルス信号の周波数を周期に変換してから、予め記憶されているヘッド駆動最短周期と比較を行うものである。
ヘッド駆動最短周期は、記録媒体21と記録ユニット13−1〜13−nとの相対走査速度が異なる複数の印刷モードに応じて、予め複数記憶することができ、印刷モードに応じたヘッド駆動最短周期を選択すれば良い。
なお、以下の説明では、記録ユニット13−1を記録ユニットK、記録ユニット13−2を記録ユニットC、記録ユニット13−3を記録ユニットM、及び記録ユニット13−4を記録ユニットYということにする。
また、記録ユニットK、C、M、Yのそれぞれの記録ユニットから記録媒体21に吐出されるインク滴のドットを、それぞれ基準色Kのドット、2番色Cのドット、3番色Mのドット、及び4番色Yのドットということにする。
図4の説明に戻り、エンコーダパルス信号の周期計時は、回路のクロック信号を基準としたタイマによって行う。時間T0から時間T1までは、この比較によって、エンコーダパルス周波数がヘッド駆動上限周波数よりも低いため、ノズル列制御部18は、記録同期
パルス信号として、エンコーダパルス信号をそのまま出力する。
時間T1から時間T2においては、上記の比較によって、斜線部28で示すように、エンコーダパルス信号周波数がヘッド駆動上限周波数27よりも高い。
ノズル列制御部18は、回路のクロック信号を基準としたタイマを計時して、予め不揮発性メモリに記憶したヘッド駆動上限周波数のパルス信号を発生させ、この発生させたヘッド駆動上限周波数のパルス信号を補正記録同期信号33として、ヘッド駆動上限周波数の信号に切換えて出力する。
したがって、図4(a) に示す時間T1から時間T2では、記録同期信号によるヘッド駆動周波数がエンコーダパルス信号周波数よりも低くなる。言い換えれば、ヘッド駆動周期はエンコーダパルス信号周期よりも長くなる。
このようにヘッド駆動周期がエンコーダパルス信号周期よりも長くなると、ヘッド駆動タイミングがエンコーダ信号に対して遅延する。従って、エンコーダ信号は記録媒体21の搬送距離に対応して出力されているものであるから、時間T1から時間T2では、記録ドットは、例えば300dpiの等間隔基準位置から記録媒体21の搬送後端側にずれて配置されることになる。
図4(b) の時間T1から時間T2までの右上がりずれ量直線29は、記録媒体21上の、上記の等間隔基準位置からのドット配置のずれ量を示している。
ヘッド駆動周波数がエンコーダパルス信号周波数に対して数パーセント超過すれば、ドット配置は等間隔基準位置から数μmずれる。この状態が複数エンコーダパルス信号に亘って継続すれば、ずれ量は蓄積するためにその複数倍のずれとなる。
図4(a) では、時間T2以降、エンコーダパルス信号周波数がヘッド駆動上限周波数よりも低くなっているが、時間T2以降すぐに記録同期パルス信号として、エンコーダパルス信号をそのまま出力すれば、上記時間T1から時間T2までに生じた等間隔基準位置から記録媒体21の搬送後端側へのドット配置のずれが継続されて記録されてしまう。
このずれは、横線部31で示すように、記録同期パルス信号を、斜線部28で生じたずれに応じてエンコーダパルス信号周波数よりも高くヘッド駆動上限周波数よりも低く補正した周波数34を補正記録同期信号として出力することで、時間T2と時間T3間で、図4(b) の右下がりずれ量直線30で示すように、ずれ量を修復し、時間T3以降解消させることができる。
なお、このように、ずれ量を修復するには、斜線部28で生じた等間隔基準位置からのずれと横線部31でのずれの等間隔基準位置への搬送方向前方への戻し量が同等となるように制御する。具体的な一例としては、斜線部28の面積と横線部31の面積が同等になるように補正周波数34を制御する。なお、図4(a),(b) の時間T0〜T2の間隔は、1〜数秒の長さである。
図4(a) の斜線部28が発生しないように、ヘッド駆動上限周波数に対して、エンコーダパルス信号周波数が十分に低くなるように記録媒体21の搬送速度を遅く制御すれば、このような記録同期パルス信号のヘッド駆動周波数上限補正は不必要になる。しかし、そのように安全度の範囲を大きくとれば、記録媒体21の搬送速度が遅くなって記録処理のスループットが低下する。
本例では、図4(a),(b) に補正記録同期信号33及び補正周波数34で示すような制御を行うことによって、最大限に記録処理のスループットを高めて記録しながらも、記録ユニットへのデータ転送未完了や、インク吐出不良などの不具合の発生を防止することがで
きる。
次に、本実施形態に係る画像記録装置1の複数色の記録ユニットで複数色のドットを重ねて配置させて記録を行う場合の重ね印字ドット(以下、重色ドットという)の配置補正ついて説明する。
図5(a) 〜(f) は、画像記録装置1の各構成要素の動作において基準色のドット位置ずれに対して重色ドットの配置補正を行わないときの動作をタイミングチャートで示す図である。
これは、図4(a),(b) のようなドット配置の補正が行われた基準色Kに対して、2番色Cにはドット位置ずれがないものとした場合の、基準色Kと二番色Cとの重色ドットを説明するものでもある。
尚、図5(a),(b),(c) は、内容的には図4(a),(b) と同一であり、エンコーダのパルス信号の周波数の時間的変動を、図4(a) のように正弦波状の曲線でなく、図5(a),(b) では、分かりやすく直線で示している点が異なる。
図5(a) は、搬送情報生成部8で生成されるエンコーダのパルス信号の周波数を示している。時間T0〜時間T1では、エンコーダパルス信号の周波数26−0はヘッド駆動上限周波数27より低く、時間T1〜時間T2では、エンコーダパルス信号の周波数26−1はヘッド駆動上限周波数27より高く、時間T2以降では、エンコーダパルス信号の周波数26−0はヘッド駆動上限周波数27より低くなっている。
図5(b) は、重色ドットを形成する記録ユニットのうちの記録媒体21の搬送方向前方側(以下、搬送前方という)の記録ユニットKのヘッド駆動周波数が、図5(a) のエンコーダパルス信号周波数の時間的変動に対応して上限補正された記録同期信号を示している。
時間T1〜時間T2では、エンコーダパルス信号周波数26−1がヘッド駆動上限周波数27を超過しているため、記録ユニットKのヘッド駆動周波数上限補正が行われ、記録同期信号(26−1)がヘッド駆動上限周波数27と同じ周波数(補正記録同期信号)33に置き換えられている。
そして、時間T2〜時間T4では、時間T2までに発生した等間隔基準位置から記録媒体21の搬送後方へのドット配置のずれを解消するため、つまり図4(a) の場合と同様に、斜線部28で生じたドット配置ずれに応じて、エンコーダパルス信号周波数よりも高くヘッド駆動上限周波数よりも低く補正した周波数34を出力する補正が行われる。
これで、ドット配置のずれが解消し、時間T4以降のドット配置が正常に復帰するので時間T4以降は、駆動周波数35は、エンコーダパルス信号26−0に同期した駆動周波数となって記録ユニットKに出力される。
図5(c) は、図5(b) に示す補正記録同期信号33と補正周波数34によって記録ユニットKによる印字が実行された場合の基準色Kの等間隔基準位置から記録媒体21搬送後方へのドット配置のずれを示している。
すなわち、エンコーダパルス信号の周波数変動に対処した補正記録同期信号33によるドット配置の位置ずれ量29と、その位置ずれ量を修復するための補正周波数34によるドット配置の修復方向への位置ずれ量30を示している。この状態は、図4(b) に示した
状態と同一のものである。
図5(d) は、次に重色ドットを形成される記録媒体21が、重色ドットを形成する複数の記録ユニットのうちの記録媒体21の搬送後方で記録ユニットKに隣接する記録ユニットCの記録位置まで搬送されるのに相当する時間Tckだけ、図5(c) で示された記録ユニットKのドット配置のずれの状態を並行移動させたものを示している。
記録ユニットCでは、この位置で記録ユニットKの基準色Kの画像と、2番色Cの画像が重ね合わせられ、K色とC色との重色ドットの画像が形成される。
図5(d) は、換言すれば、基準色Kのドット配置の位置ずれ開始とその修復完了までの期間である時間T1、T2、T4の間で印字された基準色Kのドット配置部分が、記録媒体21の搬送によって2番色Cの印字位置を移動して通過するまでの状態を示している。
ここで、図5(d) に示す時間T3、T5、T6の各区間の経過時間は、図5(c) に示す時間T1、T2、T4の各区間の経過時間と同一である。
図5(e) は、重色ドット配置補正がない場合の記録ユニットCの等間隔基準位置から記録媒体21の搬送後方へのドット配置のずれを示している。なお、ここでは、記録ユニットCで2番色Cの画像を記録するときに、エンコーダパルス信号周波数26がヘッド駆動上限周波数27を超過せず、記録ユニットCでは等間隔基準位置からのドット配置のずれが発生しない場合のドット配置の状態を示している。すなわち、ドット位置ずれがないので状態は直線で示されている。
図5(f) は、上記のように2番色Cの重色ドットの配置補正がない場合の、記録ユニットKの基準色Kの記録ドットに対する記録ユニットCの2番色Cの記録ドットの位置ずれを示している。つまり、2番色Cにドット位置ずれがないために、結果として、ドット位置ずれのある基準色Kに対して相対的に2番色Cのドット位置ずれが発生する状態を示している。
2番色Cのドットは等間隔基準位置に配置されているので、基準色Kのドット位置遅れ期間(時間T3〜T5)では基準色Kに対して2番色Cのドット配置は先行し、基準色Kの修復期間(時間T5〜T6)では先行する基準色Kのドット配置に対し2番色Cのドット配置は遅れることになる。
このため、基準色Kに対する2番色Cの重色ドットの遅れ量は、図5(d) に示す基準色Kの遅れ量を示す直線29及び30の負値として直線36及び37で表される。
このように、エンコーダパルス信号周波数がヘッド駆動上限周波数を超えたときの吐出タイミングを遅らせる調整と、エンコーダパルス信号周波数がヘッド駆動上限周波数以下となっときの遅れ修復の調整とからなる「ヘッド駆動上限周波数補正」のみの場合、図4(a),(b) で説明した単色の画像記録装置であれば大きな問題に至らない。
しかし、図5(a) 〜(f) で説明したように搬送方向に複数色のラインヘッドを配置する画像記録装置においては、記録媒体に対して色毎に異なる位置で搬送後方にずれて記録されるため、重色ドットの配置ずれが生じ顕著な色むらを引き起こしてしまう。
図6(a) 〜(g) は、画像記録装置1の各構成要素の動作において基準色のドット位置ずれに対して重色ドットの配置補正を行ったときの動作をタイミングチャートで示す図である。尚、図6(a) 〜(d) は、図5(a) 〜(d) と同様のものを示している。
ここでは、図6(e) 〜(g) が図5(e),(f) の場合と異なり、図6(e) 〜(g) では2番色Cの重色ドットに対してドット配置の補正を加えた場合の効果を示している。
先ず、ノズル列制御部18は、図6(d) に示すヘッド駆動周波数上限補正による、記録ユニットKの等間隔基準位置からのドット配置のずれ量29、もしくはこのずれ量29を算出可能な情報を、下流の記録ユニットによる2番色以降の重色ドットの配置補正のために、ラインヘッド毎に対応して記憶する。
この記憶するずれ量は、図6(b) に示すヘッド駆動周波数上限補正での、エンコーダパルス信号の周期計時結果と予め不揮発性メモリに記憶したヘッド駆動最短周期との差、すなわち補正量から算出できる。
図6(e) は、重色ドットを形成する記録ユニットのうちの記録媒体21の搬送前方で記録ユニットKに隣接する記録ユニットCの重色ドット配置を取り上げて示している。記録ユニットCの重色ドットは配置補正されており、図6(e) は、このドット配置補正後の記録ユニットCの等間隔基準位置から記録媒体21の搬送後方へのドット配置のずれ量36及び37を示している。
この搬送前方の記録ユニットCの等間隔基準位置からのドット配置ずれ位置を、記憶した図6(d) に示す搬送後方の記録ユニットKの等間隔基準位置からのドット配置ずれ位置に合わせこむように制御することが、本実施例の重色ドット配置補正の特徴である。
図6(f) は、重色ドットを形成する記録ユニットのうちの記録媒体21の搬送前方の記録ユニットCの、ノズル列制御部18で重色ドットの配置補正した後の記録同期信号35、36、及び37を示している。
この補正制御によって、図6(d) に示す記録ユニットKの位置ずれした記録ドットに対する、図6(e) に示す搬送前方の記録ユニットCのドット配置のずれ補正を行う。
すなわち時間T3〜時間T5では、図6(d) のドット配置ずれ量29に示すように搬送後方の記録ユニットKで記録したドットが等間隔基準位置から記録媒体21の搬送後端側へずれているために、下流記録ユニットCでは、その位置に合わせこむように、図6(f) に示すように、記録同期信号周波数36をエンコーダパルス信号の周期計時結果35よりも低下させる。
そして、時間T5〜時間T6では、図6(d) のドット配置ずれ量30に示すように搬送後方の記録ユニットKで記録したドットが等間隔基準位置から記録媒体21の搬送前端側へずれを解消するように制御されているため、下流記録ユニットCは、その位置に合わせこむように、図6(f) に示すように、記録同期信号周波数37をエンコーダパルス信号の周期計時結果35よりも増加させる。
図6(g) は、重色ドット配置補正を行った後の記録ユニットKの記録ドットに対する記録ユニットCの記録ドットの位置ずれを示している。図6(d) のずれと図6(e) のずれが同等であるため、等間隔基準位置からのずれはあるものの、記録ユニットKの記録ドットに対する記録ユニットCの記録ドットの位置ずれは解消される。
これにより、最大限に記録スループットを高めて記録しながらも、記録ユニットへのデータ転送未完了や、吐出不良などの不具合の発生を防止し、かつ、この制御によって発生する重色ドットの位置ずれを低減し、記録画質の劣化を低減させることが可能となる。
以上、図5、図6では、基準色Kの記録ユニットKでエンコーダパルス信号周波数がヘッド駆動上限周波数を超過し、記録媒体21の搬送前方の記録ユニットCで2番色Cを画像記録するときにエンコーダパルス信号周波数がヘッド駆動上限周波数を超過せず2番色Cのドット配置に等間隔基準位置からのずれが発生しない場合に、重色ドットの配置補正
の有無による重色ドットの配置ずれについて説明した。
(第2の実施の形態)
次に、搬送後方の記録ユニットK、下流の記録ユニットCで画像記録する時に、それぞれ、エンコーダパルス信号周波数がヘッド駆動上限周波数を超過し、記録ユニットK、記録ユニットCともに、等間隔基準位置からのドット配置のずれが発生する場合の、重色ドットの配置補正の有無による重色ドットの配置ずれについて説明する。尚、本例の画像記録装置の構成及び基本動作は、図1乃至図3に示した場合と同様である。
図7(a) 〜(f) は、第2の実施の形態における画像記録装置の各構成要素の動作において、基準色のドット位置ずれに対して重色ドットの配置補正を行わないときの動作をタイミングチャートで示す図である。尚、図7(a) 〜(d) のタイミングチャートは、図5(a) 〜(d) のタイミングチャートと同様である。
本例において、図7(e),(f) は、2番色Cの重色ドットに対して等間隔基準位置からのドット配置のずれのみを補正し、基準色Kのドット配置ずれに対する2番色Cの重色ドットの配置補正(重色ドットの配置補正)はしていない場合を示している。
図7(e) は、搬送前方の記録ユニットCのためのエンコーダパルス信号周波数が時間T1とT2の間でヘッド駆動上限周波数を超過したため、ドット配置が等間隔基準位置から記録媒体21の搬送後方へ配置ずれした状態を示し、時間T2でエンコーダパルス信号周波数がヘッド駆動上限周波数より低くなったため、時間T2とT4の間でドット配置遅れ修復のため、ドット配置が等間隔基準位置から記録媒体21の搬送前方へ配置ずれした状態を示している。
図7(f) は、重色ドット配置補正をしていない場合の、搬送方向への記録ユニットKの記録ドットに対する記録ユニットCの記録ドットの位置ずれを示している。図7(e) の2番色Cのドット配置ずれと、図7(d) の基準色Kのドット配置ずれの差が、図7(f) に示す基準色Kに対する2番色Cのドット配置ずれである。
既に述べたように、ヘッド駆動上限周波数補正のみの場合は、単色の画像記録装置であれば大きな問題に至らないものの、搬送方向に複数色のラインヘッドを配置する画像記録装置では、搬送後方側の記録ユニットに対する搬送前方側の記録ユニットでのドット配置は、搬送後方方向と搬送前方方向にそれぞれずれた重色ドットの配置ずれが生じ、顕著な色むらを引き起こしてしまう。
図8(a) 〜(g) は、第2の実施形態の画像記録装置の各構成要素の動作において、基準色のドット位置ずれに対して重色ドットの配置補正を行ったときの動作をタイミングチャートで示す図である。尚、図8(a) 〜(d) のタイミングチャートは図7(a) 〜(d) のタイミングチャートと同様である。図8(e) 〜(f) は、図7(e) 〜(f) に対して重色ドットの配置補正を加えた場合の効果を示している。
本例では、ノズル列制御部18は、図8(d) に示すヘッド駆動周波数上限補正による、記録ユニットKの等間隔基準位置からのずれ量、もしくはずれ量を算出可能な情報を、搬送前方の記録ユニットにおける重色ドットの配置補正のためにライン毎に記憶する。
このずれ量は、図8(b) に示すヘッド駆動周波数上限補正での、エンコーダパルス信号の周期計時結果と予め不揮発性メモリに記憶したヘッド駆動最短周期との差、すなわち補正量から算出できる。
図8(e) は、図8(d) に示すヘッド駆動上限周波数補正をした基準色Kのドット配置に
対して重色ドットを形成する、記録ユニットKよりも記録媒体21の搬送前方側の記録ユニットCによる、重色ドットの配置補正後の等間隔基準位置からの記録媒体21の搬送後方側へのドット配置のずれを示している。
つまり、図8(d) に示す基準色Kのドット配置ずれに対して、記録ユニットKよりも搬送前方側の記録ユニットCが、自身のヘッド駆動上限周波数補正(時間T1、T2、T4)に加えて、基準色Kのドット配置ずれに合わせ込む重色ドットの配置補正(時間T3、T5、T6)をしたときの、2番色Cのドット配置(等間隔基準位置からのずれ量)を示している。
図8(f) は、ノズル列制御部18で、記録ユニットCに対し、ヘッド駆動上限周波数補正のみならず重色ドットの配置補正をした後の、この補正制御によって、図8(e) のように記録ユニットCのノズルのインク吐出タイミングを駆動する記録同期信号35,33,34,36,37,及び35を示している。
図8(f) の時間T1から時間T2の状況では、搬送後方側の記録ユニットKの記録ドットは、等間隔基準位置からのドット配置ずれが起こっていないが、記録ユニットCではエンコーダパルス信号周波数26−1がヘッド駆動上限周波数27よりも高いため「記録同期信号33=ヘッド駆動上限周波数27」とするヘッド駆動上限周波数補正を行っている。
その後、搬送前方の記録ユニットCは、時間T2からT5において、ヘッド駆動上限周波数27よりも低くなったエンコーダパルス信号周波数35に対して、時間T2までのヘッド駆動上限周波数補正による等間隔基準位置からのドット配置ずれを解消するために、一時的に記録同期信号34の周波数を増加させ、その後、重色ドットの位置補正によって搬送後方の記録ユニットKの記録位置に合わせこむように記録同期信号36の周波数を低下させている。
更に、記録ユニットCは、時間T5から時間T6において、記録ユニットKの遅れ修復の記録ドット位置に合わせこむ重色ドットの位置補正によって、記録同期信号37の周波数を増加させている。
図8(g) は、重色ドットの配置補正を行った後の記録媒体21の搬送後方への記録ユニットKの記録ドットに対する記録ユニットCの記録ドットの位置ずれ量を示している。図8(e) と図8(d) の差がこのずれ量となっている。
時間T3までのずれ量は、搬送前方の記録ユニットのヘッド駆動上限周波数補正によるもので解消できていないが、時間T3以降のずれは、重色ドットの位置補正によって解消される。
これに対して、先に示した図7(f) では、搬送後方の記録ユニットに対する搬送前方の記録ユニットによるドット配置は、搬送方向の前方方向、後方方向にそれぞれずれて著しい色むらを発生させている。それに対して、図8(g) では、一方向のみの位置ずれになり、著しい色むらが緩和される。
尚、図5、図6、図7、及び図8においては、搬送方向前後の2色の記録ユニットを取り上げて説明したが、搬送前方の記録ユニットによるドット配置を、搬送後方の記録ユニットの等間隔基準位置からのドット配置ずれに合わせ込むように制御することについては、記録色が3色以上であっても上述したと同様に制御することができ、3色以上といえども制御の方法に変わるところはない。
また、この場合、要求精度に応じて、それぞれの記録ユニット、あるいは、それぞれのノズル列で、独立したずれ値として処理を行うことが好ましい。
図9は、第2の実施形態の画像記録装置1による画像記録の実行のために制御部16が行う制御処理の処理内容を示すフローチャートである。尚、この処理は、制御部16の不図示の不揮発性メモリに予め記憶されている制御プログラムをMPUが読み出して実行することにより実現される。
また、この制御プログラムをMPUが実行することによって、制御部16は、ノズル列制御部18としても機能する。
図9において、制御部16は、まず、ノズル列制御部18において、プリントモードに応じたヘッド駆動最短周期を設定する(ステップS1)。この処理は、プリントモードに応じてヘッド駆動最短周期が異なることを考慮したものであり、それぞれのヘッド駆動最短周期は、予め不揮発性メモリに記憶されている。
以降のステップS2からステップS8にかけての処理は、記録同期信号に同期したノズル列によるライン画像記録毎に繰り返して処理が行なわれる。
すなわち、制御部16は、ステップS2において、搬送情報生成部8で生成されるエンコーダ信号の周期を計時する。次に、制御部16は、ステップS3において、計時エンコーダ信号周期が、予め不揮発性メモリに記憶(設定)されているヘッド駆動最短周期(以下、設定ヘッド駆動最短周期という)よりも短いか否かの判断を行う。
ここで、制御部16は、計時エンコーダ信号周期が、設定ヘッド駆動最短周期よりも短いと判断したとき(判定結果がYesのとき)には、ステップS4に処理を進める。一方、制御部16は、計時エンコーダ信号周期が設定ヘッド駆動最短周期よりも長いと判断したとき(判定結果がNoのとき)には、ステップS5に処理を進める。
制御部16は、ステップS4において、ヘッド駆動周波数上限補正によって、記録同期信号をヘッド駆動最短周期に切り替える。
制御部16は、ステップS5において、重色ドットの位置補正によって、記録処理中の記録ユニットの記録ドットの等間隔基準位置からのずれと、搬送後方(上流)の記録ユニットによる記録ドットの等間隔基準位置からのずれ、をそれぞれ考慮して、搬送前方(下流)の記録ユニットの記録同期信号を補正する。
次に、制御部16は、ステップS6において、ヘッド記録同期信号の計時エンコーダ信号からのずれによる等間隔基準位置からのずれ量を算出して記憶する。このステップS6の処理では、要求精度に応じて、それぞれの記録ユニット、あるいは、それぞれのノズル列で、独立した値として処理される。
次に、制御部16は、ステップS7において、補正記録同期信号に同期して、ノズル列駆動部13を駆動して、画像記録を行う。次に、制御部16は、ステップS8において、搬送最前方(最下流)の記録ユニットのノズル列によるページ最終の記録が終了しているか否かの判断を行う。
ここで、制御部16は、最下流の記録ユニットのノズル列のページ最終の記録が終了したと判断したとき(判定結果がYesのとき)には、ページ記録処理を終了する。一方、制御部16は、最下流の記録ユニットのノズル列のページ最終の記録が終了していないと判断したとき(判定結果がNoのとき)には、ステップS2に処理を戻し、以降、記録同期信号に同期したノズル列でのライン画像記録毎に繰り返し処理を行う。
以上の処理を制御部16が行うことで、最大限に記録スループットを高めて記録しながらも、記録ユニットへのデータ転送未完了や、ノズル列のインク吐出不良などの不具合の発生を防止し、かつ、この制御によって発生する重色ドットのずれを低減させ、記録画質の劣化を低減せることができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、実施段階では、その要旨を変更しない範囲で種々変形することが可能である。
第1の実施形態おける画像記録装置の構成を概念的なブロック構成で示す図である。 第1の実施形態における画像記録装置の各構成要素の配置を示す図である。 第1の実施形態の画像記録装置における記録媒体の検出と画像記録とのタイミングの関係を模式的に示す図である。 第1の実施形態の画像記録装置におけるヘッド駆動周波数上限補正の例を模式的に示した図である。 (a) 〜(f) は第1の実施形態の画像記録装置の各構成要素の動作において基準色のドット位置ずれに対して重色ドットの配置補正を行わないときの動作をタイミングチャートで示す図である。 (a) 〜(g) は第1の実施形態の画像記録装置の各構成要素の動作において基準色のドット位置ずれに対して重色ドットの配置補正を行ったときの動作をタイミングチャートで示す図である。 (a) 〜(f) は第2の実施形態の画像記録装置の各構成要素の動作において基準色のドット位置ずれに対して重色ドットの配置補正を行わないときの動作をタイミングチャートで示す図である。 (a) 〜(g) は第2の実施形態の画像記録装置の各構成要素の動作において基準色のドット位置ずれに対して重色ドットの配置補正を行ったときの動作をタイミングチャートで示す図である。 第2の実施形態の画像記録装置による画像記録の実行のために制御部が行う制御処理の処理内容をフローチャートで示した図である。
符号の説明
1 画像記録装置
2 給送部
3 給送トレイ
4 給送駆動部
5 記録媒体検出部
6 搬送機構
7 搬送駆動部
8 搬送情報生成部
9 回収部
10 収納トレイ
11 排出駆動部
12 画像記録部
13−1〜13−n 記録ユニット
14−1〜14−n ノズル列駆動部
15−1−1〜15−n−m ノズル列
16 制御部
17 記憶部
18 ノズル列制御部
19 上位装置
21 記録媒体
22 駆動ローラ
23 従動ローラ
24 搬送ベルト
25 支持部材
26 正弦波状の曲線
26−0 ヘッド駆動上限周波数より低いエンコーダパルス信号の周波数
26−1 ヘッド駆動上限周波数より高いエンコーダパルス信号の周波数
27 ヘッド駆動上限周波数
28 斜線部
29 右上がりずれ量直線
30 右下がりずれ量直線
31 横線部
32 画像
33 ヘッド駆動上限周波数と等しい値の補正記録同期信号
34 エンコーダパルス信号より高い周波数の補正記録同期信号(補正周波数)
35 エンコーダパルス信号に同期したヘッド駆動周波数
36、37 基準色に対するドット配置補正を行わない2番色の重色ドットの遅れ量

Claims (8)

  1. 搬送経路の上流側より受け渡された記録媒体を搬送する際に当該記録媒体の搬送情報を生成する搬送機構と、複数のノズルによって前記記録媒体の搬送方向に対し直交する方向に形成されたノズル列が少なくとも1つ配設されて成る記録ユニットを搬送方向に一定距離隔てて複数個配置し、それぞれの記録ユニットの複数のノズルを駆動してインクを吐出させ、前記記録媒体上に記録処理を行う画像記録装置において、
    前記記録媒体の前記搬送情報であるエンコーダ信号周期を計測するエンコーダ信号周期計測手段と、
    該エンコーダ信号周期計測手段により計測された前記エンコーダ信号周期が予め設定されている設定周期よりも短いときは、前記ノズルの駆動周期を前記設定周期に置き換える第1のノズル駆動周期置換手段と、
    前記エンコーダ信号周期計測手段により計測された前記エンコーダ信号周期が予め設定されている前記設定周期よりも短いときから長いときに変化したときは、前記ノズル駆動周期を所定期間だけ、前記設定周期と計測された前記エンコーダ信号周期との間の最適周期に置き換える第2のノズル駆動周期置換手段と、
    前記記録媒体の搬送方向上流側の前記記録ユニットによる前記ノズル列により記録された画像位置に応じて、前記搬送方向下流側の前記記録ユニットによる前記ノズル列の吐出駆動のタイミングを制御する第3のノズル駆動周期置換手段と、
    を少なくとも備えることを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記設定周期は、前記記録ヘッドへ前記記録処理用のデータ転送が終了できない又は前記記録ヘッドの前記のノズル列がインク吐出不良となる不具合を起こさない限界値を示すヘッド駆動最短周期である、ことを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  3. 前記最適周期は、計測された前記エンコーダ信号周期が前記設定周期よりも短いときに該設定周期に置き換えられた前記ノズル駆動周期による記録ドットの遅れ分を修復するに適したノズル駆動周期である、ことを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  4. 前記第3のノズル駆動周期置換手段は、
    前記記録ユニットによる前記ノズル列により記録された前記画像位置の前記ノズル駆動周期を記憶する記憶手段と、
    前記画像位置が前記搬送方向下流側の前記記録ユニットによる前記ノズル列の吐出位置に来たタイミングで前記記憶手段により記憶された前記ノズル駆動周期により前記搬送方向下流側の前記記録ユニットによる前記ノズル列の吐出駆動を制御するノズル列制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  5. 搬送経路の上流側より受け渡された記録媒体を搬送する際に当該記録媒体の搬送情報を生成する搬送機構と、複数のノズルによって前記記録媒体の搬送方向に対し直交する方向に形成されたノズル列が少なくとも1つ配設されて成る記録ユニットを搬送方向に一定距離隔てて複数個配置し、それぞれの記録ユニットの複数のノズルを駆動してインクを吐出させ、記録媒体上に記録処理を行う画像記録方法において、
    記録媒体の搬送情報であるエンコーダ信号周期を計測するエンコーダ信号周期計測工程と、
    該エンコーダ信号周期計測工程により計測された前記エンコーダ信号周期が予め設定されている設定周期よりも短いときは、前記ノズル駆動周期を前記設定周期に置き換える第1のノズル駆動周期置換工程と、
    前記エンコーダ信号周期計測工程により計測された前記エンコーダ信号周期が予め設定されている前記設定周期よりも短いときから長いときに変化したときは、前記ノズル駆動
    周期を所定期間だけ、前記設定周期と計測された前記エンコーダ信号周期との間の最適周期に置き換える第2のノズル駆動周期置換工程と、
    前記記録媒体の搬送方向上流側の前記記録ユニットによる前記ノズル列により記録された画像位置に応じて、前記搬送方向下流側の前記記録ユニットによる前記ノズル列の吐出駆動のタイミングを制御する第3のノズル駆動周期置換工程と、
    を少なくとも含むことを特徴とする画像記録方法。
  6. 前記設定周期は、前記記録ヘッドへ前記記録処理用のデータ転送が終了できない又は前記記録ヘッドの前記のノズル列がインク吐出不良となる不具合を起こさない限界値を示すヘッド駆動最短周期である、ことを特徴とする請求項5記載の画像記録方法。
  7. 前記最適周期は、計測された前記エンコーダ信号周期が前記設定周期よりも短いときに該設定周期に置き換えられた前記ノズル駆動周期による記録ドットの遅れ分を修復するに適したノズル駆動周期である、ことを特徴とする請求項5記載の画像記録方法。
  8. 前記第3のノズル駆動周期置換工程は、
    前記記録媒体の搬送方向上流側の前記記録ユニットによる前記ノズル列により記録された前記画像位置の前記ノズル駆動周期を記憶する記憶工程と、
    前記画像位置が前記搬送方向下流側の前記記録ユニットによる前記ノズル列の吐出位置に来たタイミングで前記記憶工程により記憶された前記ノズル駆動周期により前記搬送方向下流側の前記記録ユニットによる前記ノズル列の吐出駆動を制御するノズル列制御工程と、
    を含むことを特徴とする請求項5記載の画像記録方法。
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