JP2010128419A - 光学素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の透光性部材の設計基準を同じにして製造効率の高い光学素子を提供する。
【解決手段】光入射面1Aと光出射面1Bとに沿って第一透光性部材22、第二透光性部材22、偏光分離膜42、反射膜41、位相板43及びプラズマ重合膜4を配置する。第一透光性部材21の傾斜面2Aには反射膜41が設けられ、第二透光性部材21の傾斜面2Aには偏光分離膜42が設けられる。プラズマ重合膜4は、第二透光性部材22の傾斜面2Aの表面と反射膜41との間、第一透光性部材21の傾斜面2Aと位相板43との間、並びに、位相板43と偏光分離膜42との間をそれぞれ分子接合する。厚さが数十nmのプラズマ重合膜4を用いることで、偏光分離膜42と反射膜41との間隔の許容される公差を考慮して第一透光性部材21、第二透光性部材22の厚みを実用上同一に設定することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、光入射面と光出射面とがほぼ平行な光学素子に関する。
光ピックアップや液晶プロジェクタ、その他の装置において、種々の光学素子が用いられている。
この光学素子として、例えば、複数のガラスの間に偏光分離膜と反射膜とが交互に配置され、光入射面から入射される光が偏光分離膜で一部が透過されて位相板で位相を変化させて光出射面から出射され、偏光分離膜で反射された光が反射膜で反射された後に光出射面から出射される偏光分離素子(PS変換素子)がある。
この偏光分離素子では、複数のガラスは、それぞれ光入射面及び光出射面に斜めに交差する方向に沿って傾斜面が形成されており、このガラスの傾斜面に偏光分離膜を形成し、この偏光分離膜に接着層を介してガラスの一方の傾斜面と接合し、ガラスの他方の傾斜面に反射膜を形成し、この反射膜に接着層を介してガラスを接合した構造が一般的である。従来では、ガラスの光出射面側に位相板が接着層を介して接合された偏光分離素子(特許文献1)や、偏光分離膜に接着層を介して2軸延伸プラスチックフィルムからなる位相板を接合した偏光変換素子(特許文献2)がある。
特許文献1では、隣り合う偏光分離膜と反射膜との間隔が等しくなるように、数十μmの接着層の厚みを考慮した2種類のガラスを用意して貼り合わせている。
特許文献2では、隣り合う偏光分離膜と反射膜の間隔が等しくなるように、位相板の厚みを考慮した2種類のガラスを用意して貼り合わせている。
特開2000−298212号公報 特許4080265号公報
特許文献1や特許文献2で示される従来例では、互いに対向する傾斜面の間の板厚寸法が異なる2種類のガラスを用意しなければならず、製造上の煩雑さがある。換言すれば、ガラスの板厚を、基準値(目標とする加工の中心値)が異なるものを2種類用意しなければならないので、製造の効率がよくない。特に、接着層の厚さは数十μmであり、その接着層の厚さを正確に管理して偏光分離素子を製造することは困難である。
さらに、特許文献2では、位相板として2軸延伸プラスチックフィルムを用いているので、プラスチックフィルムの膜厚精度が悪く、その結果、偏光分離素子の精度も低下させてしまう。
本発明の目的は、複数の透光性部材の設計基準を同じにして製造効率の高い光学素子を提供することにある。
[適用例1]
本適用例にかかる光学素子は、光入射面と、この光入射面にほぼ平行な光出射面と、を有する平板形状の光学素子であって、これらの光入射面と光出射面とに沿って複数の透光性部材と偏光分離膜と反射膜と位相板とプラズマ重合膜とが配置され、前記透光性部材には前記光入射面と前記光出射面に対し傾斜した傾斜面が形成され、前記複数の透光性部材のうち一部の透光性部材の傾斜面には前記偏光分離膜と前記反射膜とのいずれか一つが設けられ、前記プラズマ重合膜は前記透光性部材の傾斜面の表面、前記偏光分離膜の表面及び前記反射膜の表面の少なくともいずれか一つの面に設けられ、前記プラズマ重合膜により、隣接する前記透光性部材と前記反射膜との間、隣接する前記透光性部材と前記位相板との間、隣接する位相板と前記偏光分離膜との間の少なくともいずれかが分子接合されていることを特徴とする。
この構成の本適用例では、板状の透光性部材を複数用意し、このうち、1つの透光性部材の表面に反射膜を形成し、他の透光性部材の表面に偏光分離膜を形成し、偏光分離膜が形成された透光性部材の裏面と反射膜との間をプラズマ重合してプラズマ重合膜を形成し、偏光分離膜と位相板との間をプラズマ重合してプラズマ重合膜を形成し、この位相板と他の透光性部材との間をプラズマ重合してプラズマ重合膜を形成する。そして、これらの板状部材の固まりを所定形状に切断して光学素子を製造する。
従って、本適用例では、プラズマ重合膜は、その厚さが数十nmであるため、数十μmの厚さの接着層に比べて極めて薄いものとなる。そのため、偏光分離膜と反射膜との間隔の許容される公差を考慮した位相板の厚みを設定することで、複数の透光性部材の設計基準を同じにすることができるから、膜厚設計を簡略化でき、光学素子の製造効率を高いものにできる。
[適用例2]
本適用例にかかる光学素子は、前記プラズマ重合膜は、その主材料がポリオルガノシロキサンである。
この構成の本適用例では、このポリオルガノシロキサンが比較的に柔軟性に富んでいるので、隣り合う透光性部材と反射膜との間や、隣り合う透光性部材と位相板との間等を接合する際に、両部材の熱膨張に伴う応力を緩和することができる。そのため、これらの部材の間の剥離を確実に防止することができる。しかも、ポリオルガノシロキサンは、耐薬品性に優れているため、耐薬品性の高い光学素子を提供することができる。
[適用例3]
本適用例にかかる光学素子は、隣り合う前記偏光分離膜と前記反射膜の間隔の基準値をR、前記間隔が許容される最大の公差をm、前記間隔が許容される最小の公差をnとし、前記透光性部材の板厚の基準値をT、前記透光性部材の板厚が最大になる公差をtx、前記透光性部材の板厚が最小となる公差をtyとし、前記位相板の板厚の基準値をQ、前記位相板の板厚が最大になる公差をqxとし、傾斜面の傾斜角をθとし、隣り合う前記偏光分離膜と前記反射膜の間隔をR1、R2とし、隣り合う前記透光性部材の板厚の基準値Tを同じくすると、
R1=R+m=(T+Q)/Sinθ
R2=R−n=T/Sinθ
Q<(m×Sinθ)−qx−tx
ty<n×Sinθ
である。
この構成の本適用例では、前述の効果をより効率的に達成することができる光学素子を提供することができる。
[適用例4]
本適用例にかかる光学素子は、前記位相板は、水晶、ニオブ酸リチウム、方解石のいずれかである。位相板が無機結晶性材料から形成されているため、薄板化することができる。そのため、板厚公差も精度がよく、より光学素子の製造効率を高いものにできる。
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は光学素子として偏光分離素子1を例示したものである。この偏光分離素子1は、例えば、液晶プロジェクタ装置に用いられている。
図1は本実施形態にかかる偏光分離素子1の端面を示す図であり、図2は図1の要部を示す断面図である。
図1において、偏光分離素子1は、第一透光性部材21と第二透光性部材22とが第一薄膜層31又は第二薄膜層32を間に挟んで交互に配置され、その配置方向の両側が光入射面1Aと光出射面1Bとされた平板状部材である。この光入射面1Aと光出射面1Bとはほぼ平行とされる。
第一透光性部材21及び第二透光性部材22は、光入射面1Aと光出射面1Bに対する角度θが45°となる傾斜面2Aがそれぞれ形成されている。
第一透光性部材21や第二透光性部材22は、BK7等の光学ガラス、白板ガラス、ホウケイ酸ガラス、青板ガラスをはじめとするガラスから成形されている。
偏光分離素子1の詳細な構造が図2に示されている。図2(A)は偏光分離素子1を透過する光路を説明する概略図であり、図2(B)は偏光分離素子1の詳細な断面図である。
図2において、第一薄膜層31は、第一透光性部材21の互いに対向する傾斜面2Aの一方の表面に形成される反射膜41と、この反射膜41の表面に設けられるプラズマ重合膜4とを備えて構成されている。このプラズマ重合膜4は反射膜41と第二透光性部材22とを分子接合する。
反射膜41は誘電体多層膜又は金属膜で形成され、反射膜41に入射したS偏光光をそのまま反射する機能を有する。反射膜41を構成する多層膜は、例えば、二酸化ケイ素、酸化チタン等の物質を蒸着することで形成される。
第二薄膜層32は、第二透光性部材22の互いに対向する傾斜面2Aの一方の表面に形成される偏光分離膜42と、この偏光分離膜42の表面に設けられるプラズマ重合膜4と、このプラズマ重合膜4の表面に設けられる位相板43と、この位相板43の表面に設けられるプラズマ重合膜4とを備えている。プラズマ重合膜4は偏光分離膜42と位相板43との間、並びに、位相板43と第一透光性部材21との間を分子接合する。
偏光分離膜42は、入射した光線束(S偏光光とP偏光光)を、S偏光の部分光束(S偏光光)とP偏光の部分光束(P偏光光)とに分離し、S偏光光を反射し、P偏光光を透過する機能を有する(図2(A)参照)。
偏光分離膜42は、異なる材質の層、例えば、酸化ケイ素(SiO)の層、ランタンアルミネートの層及びフッ化マグネシウム(MgF)の層が積層されて構成される誘電体多層膜である。
位相板43は、1/2波長板であり、水晶、ニオブ酸リチウム、方解石のいずれかの無機結晶材料から成形されている。ここで、水晶は人工水晶でも天然水晶でもよい。
ここで、隣り合う偏光分離膜42と反射膜41の間隔の基準値をR、前記間隔が許容される最大の公差をm、前記間隔が許容される最小の公差をnとし、第一透光性部材21と第二透光性部材22のそれぞれの板厚T1,T2の基準値をT、第一透光性部材21及び第二透光性部材22のそれぞれの板厚T1,T2が最大になる公差をtx、第一透光性部材21及び第二透光性部材22のそれぞれの板厚T1,T2が最小となる公差をtyとし、位相板43の板厚の基準値をQ、位相板43の板厚が最大になる公差をqxとし、傾斜面2Aの傾斜角をθ(=45°)とし、隣り合う偏光分離膜42と反射膜41の間隔をR1、R2とし、隣り合う第一透光性部材21及び第二透光性部材22のそれぞれの板厚T1,T2の基準値Tを同じくすると、
R1=R+m=(T+Q)/Sinθ=(T+Q)
R2=R−n=T/Sinθ
Q<(m×Sinθ)−qx−tx
ty<n×Sinθ
の関係を満たす。なお、前述の数式においては、プラズマ重合膜4は、その厚さが数十nmであるため、厚さ寸法を無視できる。また、反射膜41及び偏光分離膜42の膜厚は、それぞれ数μmであるため、厚さ寸法を無視できる。
上述の偏光分離膜42と反射膜41の間隔とは光入射面に沿った膜面の間隔である。偏光分離膜42と反射膜41の間隔R1には位相板が備わっており、一方偏光分離膜42と反射膜41の間隔R2には位相板が備わっていない。そして上述のそれぞれの板厚とは、傾斜面に対し直角な法線方向の厚みである。
次に、本実施形態にかかる光学素子の製造方法について説明する。
[薄膜層形成工程]
第一透光性部材21を成形するための短冊状光学ブロック21Aと第二透光性部材22を形成するための短冊状光学ブロック22A(図4(A)参照)とを予め用意する。これらの短冊状光学ブロック21A,22Aの材質は第一透光性部材21や第二透光性部材22と同じである。
まず、短冊状光学ブロック21Aの表面に反射膜41を真空蒸着、イオンアシスト蒸着、イオンプレーティング法、スパッタ法等の従来と同様の方法を用いて形成する(図4(A)参照)。
同様に、短冊状光学ブロック22Aの表面に偏光分離膜42を真空蒸着、イオンアシスト蒸着、イオンプレーティング法、スパッタ法等の従来と同様の方法を用いて形成する。
[プラズマ接合層形成工程]
図3は、本実施形態で使用するプラズマ重合装置の概略図である。
図3において、プラズマ重合装置100は、チャンバー101と、このチャンバー101の内部にそれぞれ設けられる第1電極111及び第2電極112と、これらの第1電極111と第2電極112との間に高周波電圧を印加する電源回路120と、チャンバー101の内部にガスを供給するガス供給部140と、チャンバー101の内部のガスを排出する排気ポンプ150を備えた構造である。
第1電極111は、短冊状光学ブロック21A,22Aを支持する支持部111Aを有するものであり、短冊状光学ブロック21A,22Aを挟んで第1電極111と第2電極112とが対向配置されている。支持部111Aは短冊状光学ブロック21A,22Aの斜辺部分を支持する三角溝状部が形成されており、この三角溝状部に短冊状光学ブロック21A,22Aが支持された状態では、反射膜41や偏光分離膜42が第2電極112と対向する。
電源回路120は、マッチングボックス121と高周波電源122とを備える。
ガス供給部140は、液状の膜材料(原料液)を貯蔵する貯液部141と、液状の膜材料を気化して原料ガスに変化させる気化装置142と、キャリアガスを貯留するガスボンベ143とを備えている。このガスボンベ143に貯留されるキャリアガスは、電界の作用によって放電し、この放電を維持するためにチャンバー101に導入するガスであって、例えば、アルゴンガスやヘリウムガスが該当する。
これらの貯液部141、気化装置142及びガスボンベ143とチャンバー101とが配管102で接続されており、ガス状の膜材料とキャリアガスとの混合ガスをチャンバー101の内部に供給するように構成されている。
貯液部141に貯留される膜材料は、プラズマ重合装置100によってプラズマ重合膜4を形成するための原材料であり、気化装置142で気化されて原料ガスとなる。
この原料ガスとしては、例えば、メチルシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、メチルフェニルシロキサン等のオルガノシロキサン、トリメチルガリウム、トリエチルガリウム、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリメチルインジウム、トリエチルインジウム、トリメチル亜鉛、トリエチル亜鉛のような有機金属系化合物、各種炭化水素系化合物、各種フッ素系化合物等が挙げられる。
このような原料ガスを用いて得られるプラズマ重合膜4は、これらの原料が重合してなるもの(重合物)、つまり、ポリオルガノシロキサン、有機金属ポリマー、炭化水素系ポリマー、フッ素系ポリマー等で構成されることになる。
ポリオルガノシロキサンは、通常、撥水性を示すが、各種の活性化処理を施すことによって容易に有機基を脱離させることができ、親水性に変化することができる。つまり、ポリオルガノシロキサンは撥水性と親水性との制御を容易に行える材料である。
撥水性を示すポリオルガノシロキサンで構成されたプラズマ重合膜4は、それ同士を接触させても、有機基によって接着が阻害されることになり、極めて接着し難い。一方、親水性を示すポリオルガノシロキサンで構成されたプラズマ重合膜4は、それ同士を接触させると、特に容易に接着することができる。つまり、撥水性と親水性の制御を容易に行えるという利点は、接着性の制御を容易に行えるという利点につながるため、ポリオルガノシロキサンで構成されたプラズマ重合膜4は、本実施形態では好適に用いられることになる。そして、ポリオルガノシロキサンは比較的柔軟性に富んでいるので、第一透光性部材21と第二透光性部材22との構成材質がたとえ相違して線膨張係数が異なっても、第一透光性部材21と第二透光性部材22との間に生じる熱膨張に伴う応力を緩和することができる。さらに、ポリオルガノシロキサンは耐薬品性に優れているため、薬品類等に長期にわたって曝されるような部材の接合に効果的に用いることができる。
ポリオルガノシロキサンの中でも、特に、オクタメチルトリシロキサンの重合物を主成分とするものが好ましい。オクタメチルトリシロキサンの重合物を主成分とするプラズマ重合膜4は、接着性に優れていることから、本実施形態の接合方法で好適に用いられる。オクタメチルトリシロキサンの重合物は、常温で液状をなし、適度な粘度を有するため、取扱が容易である。
プラズマ接合層4Aの成形手順を図4に基づいて説明する。
この工程では、プラズマ重合装置100のチャンバー101の内部に短冊状光学ブロック21A,22Aや位相板43を配置し、チャンバー101の内部に酸素を所定量導入するとともに第1電極111と第2電極112との間に電源回路120から高周波電圧を印加して光学部材自体の活性化を実施する。
その後、チャンバー101の内部に原料ガスとキャリアガスとの混合ガスが供給される。供給された混合ガスはチャンバー101の内部に充填され、図4(A)に示される通り、短冊状光学ブロック21Aに設けられた反射膜41や、短冊状光学ブロック22Aに設けられた偏光分離膜42に混合ガスが露出される。
第1電極111と第2電極112との間に高周波電圧を印加することにより、プラズマが発生する。このプラズマのエネルギーにより原料ガス中の分子が重合し、図4(B)に示される通り、重合物が短冊状光学ブロック21Aの反射膜41や短冊状光学ブロック22Aの偏光分離膜42の表面に付着、堆積する。これにより、図4(C)に示される通り、反射膜41や偏光分離膜42にプラズマ接合層4Aが形成される。同様の手順によって、短冊状光学ブロック21Aの反射膜41が設けられていない面や、短冊状光学ブロック22Aの偏光分離膜42が設けられていない面にもプラズマ接合層4Aを形成する。さらに、位相板43の一方の面にプラズマ接合層4Aを形成する。
[表面活性化工程]
その後、図4(D)に示される通り、プラズマ接合層4Aの表面を活性化させる。
表面活性化工程は、例えば、プラズマを照射する方法、オゾンガスに接触させる方法、オゾン水で処理する方法、あるいは、アルカリ処理する方法等を用いることができる。
ここで、活性化させる、とは、プラズマ接合層4Aの表面及び内部の分子結合が切断されて終端化されていない結合手が生じた状態や、その切断された結合手にOH基が結合した状態、又は、これらの状態が混在した状態をいう。
この表面活性化工程では、プラズマ接合層4Aの表面を効率よく活性化させるためにプラズマを照射する方法が好ましい。プラズマ接合層4Aの表面に照射するとしたのは、プラズマ接合層4Aの分子構造を必要以上に、例えば、プラズマ接合層4Aと反射膜41又は偏光分離膜42との境界に至るまで切断しないので、プラズマ接合層4Aの特性の低下を避けるためである。
本実施形態で使用されるプラズマとしては、例えば、酸素、アルゴン、チッソ、空気、水等を1種又は2種以上混合して用いることができる。これらの中で、酸素とアルゴンを混合して使用することが好ましい。
このようなプラズマを使用することで、プラズマ接合層4Aの特性の著しい低下を防止するとともに、広範囲のムラをなくし、より短時間で処理することができる。そして、プラズマはプラズマ接合層4Aを形成する装置と同設備で発生させることができるから、製造コストが低減できるという利点もある。
プラズマを照射する時間は、プラズマ接合層4Aの表面付近の分子結合を切断し得る程度の時間であれば特に限定されるものではないが、5sec〜30min程度であるのが好ましく、10〜60secがより好ましい。
このようにして活性化されたプラズマ接合層4Aの表面には、OH基が導入される。
なお、本実施形態では、プラズマ重合膜形成工程と表面活性化工程との間に第一透光性部材21、第二透光性部材22を洗浄する工程を設けてもよい。この洗浄工程は、薬品、水、その他の適宜な手段を用いて行われる。
[第1次貼合工程]
第1次貼合工程では、図5(A)に示される通り、短冊状光学ブロック21Aの反射膜41と位相板43とを、それぞれプラズマ接合層4Aが形成された面を対向させて配置し、その後、図5(B)に示される通り、プラズマ接合層4A同士を貼り合わせるとともに位相板43と短冊状光学ブロック21Aとを互いに押し付ける。2枚のプラズマ接合層4Aから1層のプラズマ重合膜4が形成される。
プラズマ接合層4A同士を貼り合わせることで、これらの層同士が結合する。この結合は、次の(1)又は(2)、あるいは、(1)及び(2)のメカニズムに基づくものと推測される。
(1)2つの基材同士を貼り合わせると、各プラズマ接合層4Aの表面にそれぞれ存在するOH基同士が隣接することになる。この隣接したOH基同士は、水素結合によって互いに引き合い、OH基同士の間に引力が発生する。また、この水素結合によって互いに引き合うOH基同士は温度条件によって脱水縮合を伴って表面から離脱する。その結果、2つのプラズマ接合層4Aの接触境界では、脱離したOH基が結合していた結合手同士が結合する。つまり、各プラズマ接合層4Aを構成するそれぞれの母材同士が直接結合して一体化し、1層のプラズマ重合膜4が形成される。
(2)2つの基材同士を貼り合わせると、各プラズマ接合層4Aの表面や内部に生じた終端化されていない結合手同士が再結合する。この再結合は、互いに重なり合う(絡み合う)ように複雑に生じることから、接合界面にネットワーク状の結合が形成される。これにより、各プラズマ接合層4Aを構成するそれぞれの母材同士が直接接合して一体化し、一層のプラズマ重合膜4が形成される。
[位相板研磨工程]
その後、図6に示される通り、位相板43を研磨する。
図6には位相板の研磨装置が示されている。図6において、研磨装置は、P方向に回転する回転テーブル50と、この回転テーブル50の上に固定される載置台51とを備え、この載置台51には押圧部材52が対向配置されている。この押圧部材52はP方向に回転可能かつ載置台51方向に移動可能であり、その載置台51側の端面には砥石53が設けられている。
位相板43が設けられた短冊状光学ブロック21Aを載置台51の上に複数配置し、この状態で、回転テーブル50と押圧部材52とをP方向に回転させて位相板43を研磨する。研磨に際しては、位相板43はプラズマ重合膜4(図6では図示を省略)を介して反射膜41及び短冊状光学ブロック21Aに接合されているため、砥石53からの力がかかっても、位相板43が短冊状光学ブロック21Aから剥がれることはない。
本実施形態では、位相板43を予め厚みのあるものを用意し、プラズマ重合膜4を介して短冊状光学ブロック22Aに接合した状態で、位相板43を所定の厚みまで研磨する。
研磨された位相板43の面には前述の方法によってプラズマ接合層4Aを形成する。
[第2次貼合工程]
そして、図7に示される通り、位相板43が設けられた短冊状光学ブロック21Aと、偏光分離膜42が設けられた短冊状光学ブロック22Aとを、プラズマ接合層4A同士が対向するように配置し、これらを互いに押圧する。これにより、2枚のプラズマ接合層4Aから1層のプラズマ重合膜4が形成される。
表面が活性化されたプラズマ接合層4Aは、その活性状態が経時的に緩和するので、表面活性化工程の後速やかに貼合工程に移行する。具体的には、表面活性化工程の後、60分以内に貼合工程に移行するのが好ましく、5分以内に移行するのがより好ましい。この時間内であれば、プラズマ接合層4Aの表面が十分な活性状態を維持しているので、貼り合わせに際して十分な結合強度を得ることができる。
[切断工程]
複数枚が積層された短冊状光学ブロック21A,22Aを所定形状に切断する。
図8(A)で示される通り、複数が積層されて一体となった短冊状光学ブロック21A,22Aを用意する。この状態では、反射膜41及びプラズマ重合膜4から第一薄膜層31が形成され、偏光分離膜42、位相板43及びプラズマ重合膜4から第二薄膜層32が形成される。これらの短冊状光学ブロック21A,22Aは、両端部が揃えられた状態とされる。
その後、図8(B)に示される通り、積層された短冊状光学ブロック21A,22Aに、その平面に対して45°の方向Lに沿って所定間隔毎に切断する。切断された1つのブロック21Cを図9(A)に示す。
図9(A)に示される通り、ブロック21Cは端面が平行四辺形とされる。その後、ブロック21Cの所定位置をその平面に対して垂直な方向V1に沿って切断する。その結果、図9(B)に示される偏光分離素子1が製造される。
以上の構成の本実施形態では次の作用効果を奏することができる。
(1)光入射面1Aと光出射面1Bとに沿って第一透光性部材21、第二透光性部材22、偏光分離膜42、反射膜41、位相板43及びプラズマ重合膜4が配置された偏光分離素子1において、第一透光性部材21と第二透光性部材22にはそれぞれ光入射面1Aと光出射面1Bに傾斜した傾斜面2Aが形成され、第一透光性部材21の一方の傾斜面2Aには反射膜41が設けられ、第二透光性部材22の一方の傾斜面2Aには偏光分離膜42が設けられ、プラズマ重合膜4は、第二透光性部材22の傾斜面2Aの表面と反射膜41との間、第一透光性部材21の傾斜面2Aと位相板43との間、並びに、位相板43と偏光分離膜42との間をそれぞれ分子接合する。
そのため、本実施形態では、第一透光性部材21、第二透光性部材22、反射膜41、偏光分離膜42及び位相板43の間を接合するために、数十μmの厚さの接着層を使用した従来例に比べて、厚さが数十nmのプラズマ重合膜4を用いることで、偏光分離膜42と反射膜41との間隔の許容される公差を考慮した位相板43の厚みを設定することができる。従って、第一透光性部材21と第二透光性部材22の設計基準を同じすることができるから、光学素子の製造効率を高いものにできる。詳述すると、偏光分離膜42と反射膜41との間隔を許容される公差以内にすれば、光学素子内での光損出を防ぎ、変換偏光効率が好ましい光学素子を得ることができる。そして、この構造は、同じ設計基準の第一透光性部材21と第二透光性部材22を準備することで得られる。つまり、準備した同一設計基準の透光性部材を第一透光性部材21として用いても、あるいはこれを第二透光性部材22として用いてもよく、高い製造効率が得られる。
(2)隣り合う偏光分離膜42と反射膜41の間隔の基準値をR、この間隔が許容される最大の公差をm、前記間隔が許容される最小の公差をnとし、第一透光性部材21及び第二透光性部材22のそれぞれの板厚の基準値をT、第一透光性部材21及び第二透光性部材22のそれぞれの板厚が最大になる公差をtx、第一透光性部材21及び第二透光性部材22のそれぞれの板厚が最小となる公差をtyとし、位相板43の板厚の基準値をQ、位相板43の板厚が最大になる公差をqxとし、傾斜面2Aの傾斜角をθとし、隣り合う偏光分離膜42と反射膜41の光入射面1A上の間隔をR1、R2とし、隣り合う第一透光性部材21及び第二透光性部材22のそれぞれの板厚の基準値Tを同じくすると、R1=R+m=(T+Q)/Sinθ、R2=R−n=T/Sinθ、Q<(m×Sinθ)−qx−tx、ty<n×Sinθ、の関係を有するものとした。そのため、前述の効果をより効率的に達成することができる。
(3)プラズマ重合膜4の主材料はポリオルガノシロキサンであり、このポリオルガノシロキサンが比較的に柔軟性に富んでいるので、プラズマ重合膜4で部材同士を接合する際に、両部材の熱膨張に伴う応力を緩和することができる。しかも、ポリオルガノシロキサンは、耐薬品性に優れているため、耐薬品性の高い偏光分離素子を提供することができる。
(4)位相板43は、水晶、ニオブ酸リチウム、方解石のいずれかからなる無機結晶材料から形成されるので、薄板化することができ、板厚公差も精度がよく、より偏光分離素子1の製造効率を高いものにできる。
(5)位相板43を所定の厚さにするために、板厚が規定値より厚い位相板43を短冊状光学ブロック21Aに設け、この位相板43の表面を研磨するようにしたので、短冊状光学ブロック21Aから形成される第二透光性部材22の傾斜面2Aに対する位相板43の位置だしを正確に行うことができる。
(6)研磨工程では、短冊状光学ブロック22Aを載置台51の上に配置し、この状態で、回転テーブル50と押圧部材53とを回転させて位相板43を研磨するようにしたので、位相板43を所定の寸法に効率的に研磨することができる。
以下、本実施形態の効果を確認するために、実施例について説明する。
実施例として、θ=45°とし、第一透光性部材21及び第二透光性部材22のそれぞれの板厚T1,T2の基準値Tを2800μm、位相板43の板厚の基準値Qを30μm、偏光分離膜42の膜厚の基準値を6μm、反射膜41の膜厚の基準値を3μmとすると、実施例の各項目の最大公差及び最小公差は表1のようになる。
Figure 2010128419
比較例は、特許文献1,2として提示された偏光分離素子である。
比較例1は、特許文献2の段落[0059]に記載された具体例であり、その設計条件を表2に示す。
Figure 2010128419
比較例2は、特許文献1の段落[0062]〜[0065]に記載された具体例であり、その設計条件を表3に示す。
Figure 2010128419
実施例は、前述の通り、プラズマ重合膜4の厚さは数nmであり、偏光分離膜42及び反射膜41の板厚も数μmであるため、無視することができる。そのため、表1に示される通り、第一透光性部材21及び第二透光性部材22の板厚の最大公差を+20μmまで、最小公差を−20μmまでに抑えることができる。つまり、実施例では、第一透光性部材21と第二透光性部材22との設計基準を同じにすることができるから、偏光光学素子1の製造効率を高いものにできる。
比較例1は、表2に示される通り、位相板として100μmという厚い有機フィルムを用いるために、本実施形態の透光性部材に相当するガラスの板厚の基準値が2160〜2260μmであるため、複数のガラスの設計基準を同じにすることはできないことがわかる。従って、複数の設計基準に基づいた透光性部材をそれぞれ準備しなくてはいけない煩雑さがある。
比較例2は、表3に示される通り、本実施形態の透光性部材に相当するガラスの板厚の基準値が2570〜3170μmであるので、比較例1と同様に、複数のガラスの設計基準を同じにすることはできないことがわかる。これもまた、複数の設計基準に基づいた透光性部材をそれぞれ準備しなくてはいけない煩雑さがある。
上述の実施例の設計に基づき、偏光変換素子を試作し、投射表示装置に実装して投射スクリーン上での照度分布を測定した。比較例と同様な照度を得ることができた。接着層および位相板の厚みを薄くすることにより複数の板厚の透光部材を準備しなくとも照度を確保した投射表示装置を得ることができる。また、要求される偏光分離膜と反射膜の間隔と位相板の板厚から、透光性部材の最小公差と最大公差を簡便に求め、透光性部材を準備することができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記各実施形態では、第一透光性部材21及び第二透光性部材22をガラスから成形したが、本発明では、ガラス以外での材質、例えば、ポリカーボネートやアクリル系等の透明プラスチック材料から第一透光性部材21及び第二透光性部材22を成形するものでもよい。
さらに、位相板43の研磨工程を省略し、予め、所定寸法の位相板43を用意するものでもよい。
前記実施形態では、光学素子として偏光分離素子1を説明したが、本発明では、光入射面1Aと光出射面1Bとに沿って第一透光性部材21、第二透光性部材22、偏光分離膜42、反射膜41、位相板43及びプラズマ重合膜4が配置された光学素子であれば、その具体的な構造は問わない。
また、本発明では、光学素子を液晶プロジェクタ以外の光学装置、例えば、光ピックアップやカメラ等に用いることができる。
本発明は、液晶プロジェクタ、その他の装置に用いられる光学素子に利用できる。
本発明の一実施形態の光学素子である偏光分離素子を示す端面図。 図1の要部拡大断面図。 前記実施形態で使用するプラズマ重合装置の概略図。 プラズマ接合層の成形手順を説明する概略図。 前記実施形態における第1次貼合工程を説明する概略図。 前記実施形態における位相板の研磨工程を実施するための研磨装置を示す斜視図。 前記実施形態における第2次貼合工程を説明する概略図。 前記実施形態における切断工程を説明する概略図。 前記実施形態における切断工程を説明する概略図。
符号の説明
1…偏光分離素子(光学素子)、1A…光入射面、1B…光出射面、2A…傾斜面、4…プラズマ重合膜、4A…プラズマ接合層、21…第一透光性部材、22…第二透光性部材、21A,22A…短冊状光学ブロック、31…第一薄膜層、32…第二薄膜層、41…反射膜、42…偏光分離膜、43…位相板

Claims (4)

  1. 光入射面と、この光入射面にほぼ平行な光出射面と、を有する平板形状の光学素子であって、
    これらの光入射面と光出射面とに沿って複数の透光性部材と偏光分離膜と反射膜と位相板とプラズマ重合膜とが配置され、
    前記透光性部材には前記光入射面と前記光出射面に対し傾斜した傾斜面が形成され、前記複数の透光性部材のうち一部の透光性部材の傾斜面には前記偏光分離膜と前記反射膜とのいずれか一つが設けられ、
    前記プラズマ重合膜は前記透光性部材の傾斜面の表面、前記偏光分離膜の表面及び前記反射膜の表面の少なくともいずれか一つの面に設けられ、
    前記プラズマ重合膜により、隣接する前記透光性部材と前記反射膜との間、隣接する前記透光性部材と前記位相板との間、隣接する位相板と前記偏光分離膜との間の少なくともいずれかが分子接合されていることを特徴とする光学素子。
  2. 請求項1に記載された光学素子において、
    前記プラズマ重合膜は、その主材料がポリオルガノシロキサンであることを特徴とする光学素子。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された光学素子において、
    隣り合う前記偏光分離膜と前記反射膜の間隔の基準値をR、前記間隔が許容される最大の公差をm、前記間隔が許容される最小の公差をnとし、
    前記透光性部材の板厚の基準値をT、前記透光性部材の板厚が最大になる公差をtx、前記透光性部材の板厚が最小となる公差をtyとし、
    前記位相板の板厚の基準値をQ、前記位相板の板厚が最大になる公差をqxとし、
    傾斜面の傾斜角をθとし、
    隣り合う前記偏光分離膜と前記反射膜の間隔をR1、R2とし、
    隣り合う前記透光性部材の板厚の基準値Tを同じくすると、
    R1=R+m=(T+Q)/Sinθ
    R2=R−n=T/Sinθ
    Q<(m×Sinθ)−qx−tx
    ty<n×Sinθ
    であることを特徴とする光学素子。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載された光学素子において
    前記位相板は、水晶、ニオブ酸リチウム、方解石のいずれかであることを特徴とする光学素子。
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