JP2010128407A - 基板の分割方法および基板の分割装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブレイク端面が、スクライブラインに沿って厚み方向におよび幅方向において垂直になるように基板を分割することができる基板の分割方法および基板の分割装置を提供すること。
【解決手段】TFTスクライブライン13を表面に形成した基板Wを、TFTスクライブライン13に沿って分割する基板Wの分割方法であって、面保持部材23により、セットテーブル22との間に基板Wの被分割側部位52を接触する程度の軽荷重で保持すると共に、点固定部材24により、面保持部材23とTFTスクライブライン13との間の被分割側部位52における幅方向の中心位置をセットテーブル22に押圧し、この状態で、分割部材25により、セットテーブル22の端から突出した基板の分割側部位を山折りして分割することである。
【選択図】図5

Description

本発明は、スクライブラインを表面に形成した基板を、スクライブラインに沿って分割する基板の分割方法および基板の分割装置に関するものである。
従来、この種の分割方法として、スクライブラインを中心として基板の両側を挟み込んだ状態で、基板を撓らせることで分割する方法が知られている(特許文献1参照)。
この分割方法に用いる分割装置は、基板の下側に位置し、スクライブラインを中心として基板を載置する一対の固定板と、基板の上側に位置し、一対の固定板に対応してスクライブラインを中心とし、基板を押さえる一対の押え板と、を有している。
この場合、スクライブラインを中心として基板の両側を、上下方向から固定板および押え板で挟み、両押え板の内側の端に形成された鋭角な稜部側に谷折りすることで、スクライブラインに沿って基板を分割するようにしている。
特開2008−3577号公報
しかしながら、このような分割方法では、基板の2箇所をそれぞれ固定板と押え板とで挟持してブレイク動作(分割)を実施するようにしているため、基板を分割する押圧力の他に、基板の上側には圧縮力が、下側には引張り力が作用することになる。この圧縮力および引張り力は、基板と固定板あるいは押え板との間に摩擦力により偏りが生じやすく、基板のブレイク端面が、厚み方向におよび幅方向において、精度良く直角に分断されない問題があった。すなわち、ブレイク端面が、スクライブラインから真っ直ぐ破断されずに、斜めに反るように破断されてしまうという問題があった。
本発明は、ブレイク端面が、スクライブラインに沿って厚み方向におよび幅方向において垂直になるように基板を分割することができる基板の分割方法および基板の分割装置を提供することをその課題としている。
本発明の基板の分割方法は、スクライブラインを表面に形成した基板を、スクライブラインに沿って分割する基板の分割方法であって、第1ブレイク部材により、セットテーブルとの間に基板の被分割側部位を接触する程度の軽荷重で保持すると共に、第2ブレイク部材により、第1ブレイク部材とスクライブラインとの間の被分割側部位における幅方向の中心位置をセットテーブルに押圧し、この状態で、第3ブレイク部材により、セットテーブルの端から突出した基板の分割側部位を山折りして分割することを特徴とする。
本発明の基板の分割装置は、スクライブラインを表面に形成した基板を、スクライブラインに沿って分割する基板の分割装置であって、基板をセットするセットテーブルと、セットテーブルとの間に基板の被分割側部位を接触する程度の軽荷重で保持する第1ブレイク部材と、第1ブレイク部材とスクライブラインとの間の被分割側部位における幅方向の中心位置をセットテーブルに押圧する第2ブレイク部材と、セットテーブルの端から突出した基板の分割側部位を山折りして分割する第3ブレイク部材と、を備えたことを特徴とする。
これらの構成によれば、第1ブレイク部材により基板の過剰な浮き上がりを防止すると共に、第2ブレイク部材により基板を点押し固定した状態で、第3ブレイク部材によって基板を分割するため、基板と第2ブレイク部材との間に生じる摩擦力を極端に抑えることができる。このため、基板に、引張り力や圧縮力がほとんど作用することがなく、分割のための曲げ力のみ作用させることができる。また、分割動作に際し、第2ブレイク部材により基板をセットテーブルに位置決めしておくことができる。したがって、主に第3ブレイク部材による押圧力により、位置決め状態の基板を分割することができるため、スクライブラインに沿ってブレイク端面が、厚み方向におよび幅方向において垂直になるように基板を分割することができる。なお、基板としては、単一のものおよび貼合わせのもののいずれであってもよい。
この場合、第3ブレイク部材を、セットテーブルの端における基板側のエッジを中心に円運動させて、基板の分割側部位を山折りすることが、好ましい。
この構成によれば、基板における山折りの支点を安定して確保することができ、分割精度を向上させることができる。
この場合、第2ブレイク部材と第3ブレイク部材とは、エッジを中心として線対称位置に配設されていることが、好ましい。
この構成によれば、基板を分割するための実質上の力点を、エッジを中心として線対称位置とすることができるため、エッジを中心として曲げ力を均一に作用させることができる。これにより、スクライブラインに沿ってブレイク端面が、厚み方向におよび幅方向において垂直になるように基板を精度良く分割することができる。
この場合、第3ブレイク部材は、基板の分割側部位における幅方向の中心位置を押圧して山折りすることが、好ましい。
この構成によれば、基板と第3ブレイク部材との間の摩擦力を極力小さくすることができ、基板に、引張り力や圧縮力がほとんど作用することがなく、分割のための曲げ力のみ作用させることができる。これにより、スクライブラインに沿ってブレイク端面が、厚み方向におよび幅方向において垂直になるように基板を精度良く分割することができる。
この場合、基板は、複数のTFTをマトリクス状に作り込んだTFTマザー基板と、これに液晶を滴下しシール材を介して貼り合わされた対向マザー基板と、から成る貼り合せ基板を、短冊状に分割したものであることが、好ましい。
この構成によれば、短冊状にした基板から小型の貼り合せ基板(液晶パネル)を効率良く(歩留り良く)、複数枚取りすることができる。
以下、添付した図面を参照して、本発明に係る分割装置および分割装置を用いた分割方法について説明する。この分割装置は、円板状のODF(One Drop Filling)マザー基板を、スクライブラインに沿って短冊状に分割し、続いて対向マザー基板に形成されたスクライブラインに沿って分割した後の工程に用いられ、短冊状のODFマザー基板(基板)をさらにスクライブラインを境に分割して、不要チップが残ったプレTFT液晶パネルにするものである。そして、プレTFT液晶パネルは、後工程で不要チップを分割して、小型のTFT液晶パネルとなる。そこで、まず分割対象である短冊パネルの基となるODFマザー基板について説明する。
図1に示すように、ODFマザー基板1は、複数のTFT7をマトリクス状に作りこんだ円形のガラス基板であるTFTマザー基板2と、これに液晶を滴下したシール材8を介して、円形のガラス基板である対向マザー基板3と、を貼り合わせて構成されている(図1(a)参照)。一方、ODFマザー基板1から複数枚取りされたTFT液晶パネル4は、シール材8を介して、TFT基板5に対向基板6を貼り合わせた構成を有し、全体として方形に形成されている。この場合、TFT液晶パネル4におけるTFT基板5と対向基板6とは、縦方向の2辺と横方向の1辺とにおいて揃っており、残りの横方向の1辺が、TFT基板5に対し対向基板6がセットバックしている。そして、このセットバックした部分のTFT基板5上にFPC等を接続するための端子エリア9が構成されている(図1(b)参照)。
したがって、図1(a)に示すように、TFT液晶パネル4を複数枚取りするODFマザー基板1には、図外のダイヤモンドカッタをODFマザー基板1に対して相対的に移動(往復)させるスクライブ装置等により格子状にスクライブライン11が形成される。TFTマザー基板2および対向マザー基板3の外面の同位置には、TFT液晶パネル4の幅に合致する(縦方向の2辺に対応する)縦スクライブライン12がそれぞれ形成されている。また、TFTマザー基板2の外面には、TFT液晶パネル4の長さに合致する(横方向の2辺に対応する)TFTスクライブライン13(図2参照)が形成され、同様に対向マザー基板3の外面には、TFT液晶パネル4の長さに合致する対向スクライブライン14が形成されている。さらに、対向マザー基板3の外面には、不揃い部分を構成する対向ハーフスクライブライン15が形成されている。
先ず、両縦スクライブライン12に沿って、TFTマザー基板2および対向マザー基板3がそれぞれブレイクされ、ODFマザー基板1が短冊状に分割される。次に、この各短冊状のODFマザー基板1において対向マザー基板3を、対向ハーフスクライブライン15に沿ってブレイクし、分割したあとの対向ハーフスクライブライン15に沿ってダイサー加工した後、続いてTFTマザー基板2を、TFTスクライブライン13に沿ってブレイクする。このブレイクにより、端子エリア9がむき出しなる共に対向スクライブライン14を存して不要チップ17が残ったプレTFT液晶パネル16が分割される。そして、最終的に不要チップ17が、対向スクライブライン14に沿ったブレイクにより分割除去されて、TFT液晶パネル4が作成される。
すなわち、実施形態の分割対象である基板Wは、プレTFT液晶パネル16に分割する直前の短冊状のODF基板18であり、具体的には、対向マザー基板3を、対向ハーフスクライブライン15に沿ってブレイクした状態の、短冊状のODF基板18である。なお、実施形態の分割装置21の分割において、不要チップ17が誤って分割されないように、TFTスクライブライン13および対向ハーフスクライブライン15は、ダイヤモンドカッタの往復回数やダイヤモンドカッタの押圧力を調整するようにして、ODFマザー基板1に対して強くスクライブし、対向スクライブライン14は、弱くスクライブするようにしてもよい。
次に、図2を参照して、分割装置21について説明する。この分割装置21は、基板Wをセットするセットテーブル22と、セットテーブル22との間に基板Wの被分割側部位52を接触する程度の軽荷重で保持する面保持部材(第1ブレイク部材)23と、面保持部材23とTFTスクライブライン13との間の被分割側部位52における幅方向の中心位置をセットテーブル22に押圧して固定する点固定部材(第2ブレイク部材)24と、セットテーブル22の端から突出した基板Wの分割側部位51を山折りして分割する分割部材(第3ブレイク部材)25と、分割後の基板W(分割側部位51)を受ける受けテーブル26と、点固定部材24を支持すると共に固定動作させる固定機構と、分割部材25および受けテーブル26を支持すると共にこれらにブレイク動作させる図外のブレイク機構と、これら構成装置を支持するフレーム(いずれも図示省略)と、これら装置を統括的に制御する制御装置27と、から構成されている。
また、分割装置21は、全体として基板送り方向に向かって傾斜しており、後述するセットテーブル22のエアー浮上により基板Wを円滑に搬送できるようになっている。この分割装置21において、セットテーブル22は基板送り方向の上流側に配設され、受けテーブル26は下流側に配設されている。そして、基板Wは下流側に送られる。また、セットテーブル22の直上には、面保持部材23および点固定部材24が上流側から順番に配設されており、受けテーブル26の直上には、分割部材25が配設されている。さらに、点固定部材24と分割部材25との間からアライメントカメラ28が臨むようになっている。送られてきた基板Wは、アライメントカメラ28による撮像結果に基づいてアライメントされ、点固定部材24によって位置決めされた後、分割部材25によって下流側が押圧されると共に、面保持部材23によって上流側の浮き上がりを防止し、山折りされることでTFTスクライブライン13に沿って分割される。
セットテーブル22は、セットテーブル本体31と、セットテーブル本体31に配設され、基板Wが搬送される多孔質材のセットプレート32と、セットプレート32を介して基板Wを浮上させる浮上機構(図示省略)と、セットテーブル本体31上面の基板送り方向両側に配設され、基板Wの幅方向を位置規制する基板ガイド34と、セットテーブル本体31の下流端に設けられ、基板Wを分割する際の支点となるエッジ35と、から構成されている。基板Wは、TFTスクライブライン13が形成されたTFTマザー基板2を上面としてセットプレート32および基板ガイド34にガイドされながら、下流側に搬送される。
セットテーブル本体31は、基板Wより長く形成されており、その中央部には、多孔質材で構成されたセットプレート32が設置されるプレート溝41が形成されている。さらにプレート溝41の中央部には、浮上用圧空のエアー室となる圧空溝42が幅狭に形成されている。
浮上機構は、特に図示しないが、圧空溝42に設けられた複数の圧空供給口と、圧空を供給する圧空供給設備と、圧空供給口および圧空供給設備を繋ぐ圧空供給チューブと、から構成されている。圧空は、基板Wを分割動作している間供給されるようになっており、セットプレート32を介して基板Wを浮上させる。浮上機構によってセットプレート32から噴出する圧空によって浮上した後、分割装置21の傾斜によって、その自重で下流側に送られるようになっている。なお、分割部材25による分割の都度、圧空の供給を停止するようにしてもよい。
基板ガイド34は、セットテーブル本体31の基板W送り方向の両端にネジ止めされており、搬送時の基板Wの幅方向を位置規制する。なお、基板ガイド34は、分割する基板Wの幅寸法によって適宜変更できるようになっている。エッジ35は、超硬合金等の素材で、セットテーブル22の下流端の上面に設けられており、基板Wの幅寸法より長く(広幅)形成されている。これにより、分割時に基板Wに対して均等にエッジ35から反力が作用させることができる。
受けテーブル26は、僅かな間隙を有して、セットテーブル22の下流側に配設されており、上面がセットテーブル22と、面一となるように配設されている。また、受けテーブル26の中心部には、送られてきた基板Wを位置規制するための停止ピン43が出没自在に設けられている。基板Wは、その先端(対向マザー3基板のダイサー加工面凹部)が停止ピン43に突き当たることで送りが停止し、この状態で、基板Wに形成された対向ハーフスクライブライン15の中心が、エッジ35の端部に位置合わせされるように位置決めされる。また、受けテーブル26は、上記したエッジ35の角部44を中心に、後述する分割部材25と共に回動自在に構成されている。
アライメントカメラ28は、エッジ35の直上に固定的に配置されており、送られてきた基板Wの上面に形成されたTFTスクライブライン13あるいはTFT7等の位置決め基準となる部位をTFTマザー基板2側から撮像する。そして、図外のモニタに映し出された撮像結果を見ながら、基板Wを、図外のアライメント装置あるいは人的作業によって、エッジ35の角部44に対向ハーフスクライブライン15が位置するように、X、Yおよびθ方向にアライメントする。なお、基板Wのアライメントは、少なくとも基板Wを装置に導入したときに行うようにする。
面保持部材23は、セットテーブル22の上流側の直上部に、基板Wが通過することができる程度に僅かな間隙を有して配設されている。また、面保持部材23は、基板Wを横断するように覆っており(図2(b)参照)、平坦に形成された下面にはシリコンゴム素材の弾性部材45が配設されている。これにより、分割時における基板Wの被分割側部位52の過剰な浮き上がりを防止すると共に、基板Wを傷つけることがない。
点固定部材24は、面保持部材23およびTFTスクライブライン13間で、セットテーブル22の下流側の直上部に設けられており、点固定部材本体46と、点固定部材本体46の先端に取付けられ、基板Wを点押し可能に構成された半球状の点押し部47と、から構成されている。また、点固定部材24は、上記した固定機構により基板Wに対して上下動可能に構成されており、アライメント後の基板Wを、その幅方向の中心を点押しすることで位置決めする。
分割部材25は、マイクロメータヘッドで構成されており、エッジ35からの距離(以下、単に「押圧距離d1」という。)が、エッジ35から点固定部材24までの距離(以下、単に「点押距離d2」という。)と同じになるように、且つ基板Wが通過することができる程度に僅かな間隙を有して配設されている(図2(a)参照)。すなわち、点固定部材24と分割部材25とは、対向ハーフスクライブライン15(エッジ35)を中心として線対称位置に配設されている。また、分割部材25は、上記の受けテーブル26と共に、エッジ35を中心に回動自在に構成されており、回動することで基板Wの先端部(分割側部位51)を滑りながら押圧して、分割する。すなわち、受けテーブル26および分割部材25は、エッジ35を中心に円運動させて、基板Wを山折りしているため、基板Wにおける山折りの支点を安定して確保することができる。また、基板Wの分割側部位51に押圧力のみを加えて分割することができる。
次に、図3を参照して、上記した分割装置21を用いた基板Wの分割方法について説明する。この分割方法は、面保持部材23により、基板の被分割側部位52を接触する程度の軽荷重で保持すると共に、点固定部材24により、面保持部材23とTFTスクライブライン13との間の被分割側部位52における幅方向の中心位置をセットテーブル22に押圧し、この状態で、分割部材25により、セットテーブル22の端から突出した基板Wの分割側部位51を山折りして分割する。
さらに具体的には、基板Wは、基板ガイド34によってガイドされながら、エアー浮上および分割装置21自体の傾斜を利用して搬送され、受けテーブル26の停止ピン43によって、対向ハーフスクライブライン15がエッジ35の略直上部に位置するように停止する。そして、アライメントカメラ28によって、特定のTFT7等が撮像され、位置ズレしていないか確認した後、点固定部材24により、基板Wの幅方向の中心を点押することで、位置決めされる。具体的には、対向マザー基板3に形成された対向ハーフスクライブライン15の中心がエッジ35の角部44に位置合わせされるように位置決めされる。この結果、ブレイクされるTFTスクライブライン13は、エッジ35よりセットテーブル22側に位置し、端子エリア9の基端がエッジ35の直上に位置する。
基板Wが位置決めされると、分割部材25および受けテーブル26が、エッジ35の角部44を中心に回動を始めると共に、停止ピン43が受けテーブル26内に没入する。この際、分割部材25は、基板Wと僅かな間隙を有した状態から、受けテーブル26と共に回動を始めるため、分割部材25が基板Wに接した時に、受けテーブル26は、基板Wから離れることになる。分割部材25により基板Wの先端部(分割側部位51)を押圧すると、基板Wが凸型に撓る。なお、この際、面保持部材23の下面にあるシリコンゴム素材の弾性部材45が若干変形して基板Wの基端側(被分割側部位52)の浮き上がりを防止すると共に、点固定部材24により点押ししているため、基板Wに生じる摩擦力を極力押さえることができる。このため、基板Wに、引張り力や圧縮力がほとんど作用することがなく、分割のための曲げ力のみを作用させることができる。
さらに押圧を続けると、基板WのTFTマザー基板2外面に形成されたTFTスクライブライン13に亀裂が生じることでプレTFT液晶パネル16に分割される。この際、上記したように分割部材25がエッジ35を中心に回動するため、TFTマザー基板2および対向マザー基板3も略エッジ35を中心に山折り状態に撓む。したがって、基板WからプレTFT液晶パネル16に分割される際に、TFTマザー基板2の対向マザー基板3側のTFT7が形成された端子エリア9は、対向マザー基板3から離れるように回動する。よって、TFT7が対向マザー基板3により傷つくことがない。また、分割されたプレTFT液晶パネル16は、受けテーブル26に落下し、受けテーブル26より下流側に配設された回収トレイ(図示省略)に回収される。よって、プレTFT液晶パネル16が傷つくことがない。そして、受けテーブル26および分割部材25が元に戻ると共に、停止ピン43が受けテーブル26の上面に突出した後に、点固定部材24および面保持部材23が僅かに上昇することで、基板Wが浮上搬送され、次の分割側部位51を分割する。
次に、図4ないし図6を参照して、点押距離d2に対する押圧距離d1を変更して基板Wを分割した時の実験結果について説明する。なお、この実験は、押圧距離d1以外は、上記した分割装置21による基板Wの分割と同じ条件で行った。また、実験結果は、上記の分割作業と異なりTFT基板5を下側にして、対向基板6を上側にした状態で表示した。
図4に示すように、点押距離d2に対して押圧距離d1を短くして基板Wを分割した場合(図4(a)参照)、TFTマザー基板2のブレイク端面16aは、TFTスクライブライン13を起点に、厚み方向においては上側の両端が斜め前方に出っ張り、中央部が後方に食い込むように、すなわち幅方向においては上側が凹状に湾曲して分断される傾向にあった。これにより、ブレイク端面16aの上端中央部がTFT7に形成されたTFT9まで達し、端子不良となるおそれがある(図4(b)および(c)参照)。
図5に示すように、点押距離d2と押圧距離d1とを等しくした場合(図4(a)参照)、TFTマザー基板2のブレイク端面16aは、略垂直に分断される傾向にあった。この際、基板Wと点固定部材24、基板Wと分割部材25、との間にそれぞれ生じる摩擦力を極端に抑えることができる。このため、基板Wに、引張り力や圧縮力がほとんど作用することがなく、分割のための曲げ力のみ作用させることができる。したがって、TFTスクライブライン13に沿ってブレイク端面16aが、厚み方向におよび幅方向において垂直になるように基板Wを分割することができる(図5(b)および(c)参照)。
図6に示すように、点押距離d2に対して押圧距離d1を長くして基板Wを分割した場合(図6(a)参照)、TFTマザー基板2のブレイク端面16aは、TFTスクライブライン13を起点に、厚み方向においては上側の両端が斜め後方に食い込むように、また幅方向においては上側が凸状に湾曲して分断される傾向にあった。これにより、ブレイク端面16aの上端両側がTFT7に形成されたTFT端子まで達し、端子不良となるおそれがある(図6(b)および(c)参照)。
以上の構成によれば、面保持部材23により基板Wの過剰な浮き上がりを防止すると共に、点固定部材24により基板Wの幅方向の中心位置を点押し固定した状態で、分割部材25によって基板Wを幅方向の中心位置を点で押圧して分割するため、押圧力のみによって基板Wを分割することができるため、TFTスクライブライン13に沿ってブレイク端面16aが、厚み方向におよび幅方向において垂直になるように基板Wを分割することができる。
なお、基板Wが単層で構成されている場合には、TFTスクライブライン13をエッジ35の角部44に位置するように停止ピン43で位置決めして、TFTスクライブライン13を中心として、点固定部材24および分割部材25を線対称の位置に配置する。そして、分割部材25をエッジ35の角部44を中心に回動させることで基板Wを分割するようにする。これにより、基板Wを分割するための実質上の力点を、TFTスクライブライン13を中心として線対称位置とすることができるため、TFTスクライブライン13を中心として曲げ力を均一に作用させることができる。また、面保持部材23により基板Wの過剰な浮き上がりを防止すると共に、点固定部材24により基板Wの幅方向の中心位置を点押し固定した状態で、分割部材25によって基板Wを幅方向の中心位置を点で押圧して分割するため、押圧力のみによって基板Wを分割することができるため、TFTスクライブライン13に沿ってブレイク端面16aが、厚み方向におよび幅方向において垂直になるように基板Wを分割することができる(図示省略)。
(a)はODFマザー基板の斜視図であり、(b)はTFT液晶パネルの斜視図である。 (a)は分割装置の側面図であり、(b)はA−A断面図である。 (a)は固定工程の図であり、(b)は、分割工程の図である。 点押距離に対して押圧距離を短くして基板を分割したときの(a)は分割装置の側面図であり、(b)は、平面図であり、(c)は側面図である。 点押距離および押圧距離を等しくして分割したときの(a)は分割装置の側面図であり、(b)は、平面図であり、(c)は側面図である。 点押距離に対して押圧距離を長くして基板を分割したときの(a)は分割装置の側面図であり、(b)は、平面図であり、(c)は側面図である。
符号の説明
2…TFTマザー基板 3…対向マザー基板 9…TFT 11…スクライブライン 13…TFTスクライブライン 14…対向スクライブライン 15…対向ハーフスクライブライン 22…セットテーブル 23…面保持部材 24…点固定部材 25…分割部材 35…エッジ d1…押圧距離 d2…点押距離 W…基板

Claims (6)

  1. スクライブラインを表面に形成した基板を、前記スクライブラインに沿って分割する基板の分割方法であって、
    第1ブレイク部材により、セットテーブルとの間に前記基板の被分割側部位を接触する程度の軽荷重で保持すると共に、第2ブレイク部材により、第1ブレイク部材と前記スクライブラインとの間の前記被分割側部位における幅方向の中心位置を前記セットテーブルに押圧し、
    この状態で、第3ブレイク部材により、前記セットテーブルの端から突出した前記基板の分割側部位を山折りして分割することを特徴とする基板の分割方法。
  2. 前記第3ブレイク部材を、前記セットテーブルの端における前記基板側のエッジを中心に円運動させて、前記基板の前記分割側部位を山折りすることを特徴とする請求項1に記載の基板の分割方法。
  3. 前記第2ブレイク部材と前記第3ブレイク部材とは、前記エッジを中心として線対称位置に配設されていることを特徴とする請求項2に記載の基板の分割方法。
  4. 前記第3ブレイク部材は、前記基板の前記分割側部位における幅方向の中心位置を押圧して山折りすることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の基板の分割方法。
  5. 前記基板は、複数のTFTをマトリクス状に作り込んだTFTマザー基板と、これに液晶を滴下しシール材を介して貼り合わされた対向マザー基板と、から成る貼り合せ基板を、短冊状に分割したものであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の基板の分割方法。
  6. スクライブラインを表面に形成した基板を、前記スクライブラインに沿って分割する基板の分割装置であって、
    前記基板をセットするセットテーブルと、
    前記セットテーブルとの間に前記基板の被分割側部位を接触する程度の軽荷重で保持する第1ブレイク部材と、
    第1ブレイク部材と前記スクライブラインとの間の前記被分割側部位における幅方向の中心位置を前記セットテーブルに押圧する第2ブレイク部材と、
    前記セットテーブルの端から突出した前記基板の分割側部位を山折りして分割する第3ブレイク部材と、を備えたことを特徴とする基板の分割装置。
JP2008305865A 2008-12-01 2008-12-01 基板の分割方法および基板の分割装置 Active JP5228852B2 (ja)

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