JP2010122316A - ベルト装置および定着装置 - Google Patents

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    • G03G2215/2032Heating belt the fixing nip having a rotating belt support member opposing a pressure member the belt further entrained around additional rotating belt support members

Abstract

【課題】ベルトを容易に交換するための技術を提供する。
【解決手段】定着ベルトモジュール61は、無端状の定着ベルト610と、定着ベルト610の内側に設けられ、定着ベルト610を駆動する定着ロール611と、定着ベルト610の内側に設けられ、定着ベルト610を支持する張架ロール612と、定着ロール611または張架ロール612の軸方向の一端側に固定されており、定着ベルト610を装着する場合、定着ベルト610の端部に接触して定着ベルト610の位置を決めるベルト位置決め部材68とを備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、ベルト装置および定着装置に関する。
従来のベルト装置または定着装置としては、例えば特許文献1〜4に記載のものがある。特許文献1では、複数のローラ間に懸架された無端状ベルト体を有する画像形成装置において、ベルト体の装着位置においてベルト体のエッジ部と当接する突き当て部材を懸架ローラの軸方向との垂直面に沿って運動可能に設けている。特許文献1では、内部に設けられた着脱自在のベルト体を高精度且つ容易に位置決めすることができるとともに、ベルト体の端部の損傷を防止している。
特許文献2では、エンドレス上の定着フィルムを支持する部材および定着フィルムを駆動するローラと定着用の加熱体とを備えたフィルムユニットが、定着装置本体に対して着脱可能に装着する。特許文献2では、フィルムユニットの交換が容易となり、装着時の位置精度が保持され、定着フィルムに傷を付けたり、破損させたりすることが避けられる。
特許文献3では、トナー画像を形成された記録材を定着ベルトに押圧する加圧ローラを本体に設け、定着ベルト、この定着ベルトを走行可能に支持する複数のベルト搬送ローラ、記録材上のトナー画像に熱を付加する熱源を本体に対して着脱可能なカバーに設けて共通ユニットとして構成し、この共通ユニットを本体に対して着脱可能となっている。
特許文献4では、走行する無端ベルトを掛け渡した、端部が変位可能な可変ローラを含む複数のローラと、無端ベルトで回転駆動される寄り検知回転体と、無端ベルトが寄り検知回転体を回転すると、可変ローラを変位する変位手段と、可変ローラを回転自在に支持する第1の支持部材と、寄り検知回転体と第1の支持部材とをユニット化しベルト駆動装置本体に対して着脱可能とした組立ユニットとを有する。
特開2005−316165号公報 特開平4−350685号公報 特開2000−66541号公報 特開2000−0327162号公報
本発明は、ベルトを容易に交換するための技術を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、無端状のベルトと、前記ベルトの内側に設けられ、前記ベルトを駆動する駆動手段と、前記ベルトの内側に設けられ、前記ベルトを支持する支持手段と、前記駆動手段または前記支持手段の軸方向の一端側に固定されており、前記ベルトを装着する場合、前記ベルトの端部に接触して前記ベルトの位置を決める位置決め部材とを備えることを特徴とするベルト装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記位置決め部材を設けた側に、重力方向と前記駆動手段および前記支持手段の軸方向とが一致するように置くための置き部材を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、無端状のベルトと、前記ベルトの内側に設けられ、前記ベルトを駆動する駆動手段と、前記ベルトの内側に設けられ、前記ベルトを支持する支持手段とを有するベルト装置と、前記ベルト装置を支持する支持部材と、前記支持部材に対して回転移動して開閉する開閉手段とを備えることを特徴とする定着装置である。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記開閉手段が開かれると、前記ベルト装置を前記開閉手段側に引き寄せる引き寄せ部材を前記開閉手段に設けることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の発明において、前記開閉手段が閉じられると、前記ベルトに張力を付与する張力付与手段を前記開閉手段に設けることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記支持手段を支える支え部材を有し、前記支え部材が前記支持手段側から前記駆動手段側および前記駆動手段側から前記支持手段側に移動して前記ベルトの張力を調整する張力調整手段を備えることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記張力調整手段は、前記支持手段が移動する範囲を規制することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項3〜7のいずれか一項に記載の発明において、前記支持手段の軸方向の一端部を予め定めた方向に移動させる移動手段を備えることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項3〜8のいずれか一項に記載の発明において、予め定めた場合に前記駆動手段から離間し、予め定めた場合に前記ベルトを介して前記駆動手段に加圧する加圧手段を備えることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項3〜9のいずれか一項に記載の発明において、前記ベルト装置は、請求項1または2に記載のベルト装置であることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、本発明を適用しない場合に比べて、ベルトの位置を決めるための機構が不要となり、ベルトを容易に交換することができる。
請求項2に記載の発明によれば、本発明を適用しない場合に比べて、ベルトを容易に交換することができる。
請求項3に記載の発明によれば、本発明を適用しない場合に比べて、ベルト装置を容易に着脱することができる。
請求項4に記載の発明によれば、本発明を適用しない場合に比べて、定着装置からベルト装置を容易に取り外すことができる。
請求項5に記載の発明によれば、本発明を適用しない場合に比べて、ベルトに張力を付与し、ベルトの張力を緩めるための機構が不要となり、ベルトを容易に交換することができる。
請求項6に記載の発明によれば、本発明を適用しない場合に比べて、ベルトが交換される際、ベルトが破損するのを防止することができる。
請求項7に記載の発明によれば、本発明を適用しない場合に比べて、ベルトを容易に着脱することができる。
請求項8に記載の発明によれば、本発明を適用しない場合に比べて、ベルトを交換した後に、ベルトを予め定めた位置に移動させることができる。
請求項9に記載の発明によれば、本発明を適用しない場合に比べて、ベルト装置および加圧手段が損傷するのを防止することができる。
請求項10に記載の発明によれば、本発明を適用しない場合に比べて、ベルトを容易に交換することができる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1は、画像形成装置の概要を示す概略構成図である。図2は、制御部の概要を示すブロック図である。
(画像形成装置の構成)
画像形成装置1は、図1に示すように、各色成分のトナー像が形成される複数の画像形成ユニット1Y,1M,1C,1K、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kにより形成された各色成分のトナー像を中間転写ベルト15に一次転写させる一次転写部10、中間転写ベルト15上に転写された一次転写像を記録部材Pに二次転写させる二次転写部20、二次転写された二次転写像を記録部材P上に定着させる定着装置60を備えている。また、画像形成装置1全体の動作を制御する制御部40を有している。
制御部40は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)40aと、ROM(Read Only Memory)40bと、RAM(Random Access Memory)40cとを備えている。制御部40は、定着装置60の動作を含む画像形成装置1全体の動作を制御する。
CPU40aは、定着装置60の動作を含む画像形成装置1全体の動作を制御しており、後述する動作を実行する機能を有する。ROM40bは、画像形成装置1全体の動作を実行するための動作プログラムおよびその動作に必要なデータを記憶する。
RAM40cは、後述する動作手順の実行時において、プログラムデータや各種のデータを一時的に記憶するワーキングエリア、および後述する動作において得られる各種のデータを記憶する記憶手段として機能する。RAM40cには、不揮発性メモリも含まれており、必要なデータは、電源をOFFにしても保持される。
各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、図1の矢印A方向に回転する感光体ドラム11の周囲に、感光体ドラム11を帯電する帯電器12、感光体ドラム11上に静電潜像を書込むレーザ露光器13(図中露光ビームを符号Bmで示す)、各色成分トナーが収容されて感光体ドラム11上の静電潜像をトナーにより可視像化する現像器14、感光体ドラム11上に形成された各色成分のトナー像を一次転写部10にて中間転写ベルト15に転写する一次転写ロール16、感光体ドラム11上の残留トナーを除去するドラムクリーナ17、などの電子写真用デバイスが順次設けられている。各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、中間転写ベルト15の上流側から、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の順に設けられている。
中間転写ベルト15は、図1の矢印B方向に循環回転する無端ベルトである。中間転写ベルト15は、各種ロールによって図1の矢印B方向に予め定めた速度で循環回転されている。この各種ロールとしては、図示省略したモータにより駆動されて中間転写ベルト15を回転させる駆動ロール31、中間転写ベルト15を支持する支持ロール32、中間転写ベルト15に対して張力を与えるテンションロール33、二次転写部20に設けられるバックアップロール25、中間転写ベルト15上の残留トナーを掻き取るクリーニング部に設けられるクリーニングバックアップロール34が設けられている。
一次転写部10は、中間転写ベルト15を挟んで感光体ドラム11に対向して配置される一次転写ロール16などで構成されている。一次転写ロール16は、図示省略したシャフトと、シャフトの周囲に設けられた弾性体層としてのスポンジ層とで構成されている。一次転写ロール16は、中間転写ベルト15を挟んで感光体ドラム11に加圧するように配置されている。一次転写ロール16には、トナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加される。これにより、各感光体ドラム11上のトナー像が中間転写ベルト15に順次、静電吸引され、中間転写ベルト15上に一次転写像が形成される。
二次転写部20は、中間転写ベルト15の一次転写像保持面側に配置される二次転写ロール22と、バックアップロール25とによって構成される。バックアップロール25は、中間転写ベルト15の裏面側に配置されて二次転写ロール22の対向電極をなし、二次転写バイアスが印加される金属製の給電ロール26が接触するように配置されている。
二次転写ロール22は、図示省略したシャフトと、シャフトの周囲に設けられた弾性体層としてのスポンジ層とで構成されている。二次転写ロール22は、中間転写ベルト15を挟んでバックアップロール25に加圧するように配置されている。二次転写ロール22は、接地されてバックアップロール25との間に二次転写バイアスが形成され、二次転写部20に搬送される記録部材P上に一次転写像を二次転写する。
中間転写ベルト15の回転方向(図1の矢印B方向)において二次転写部20の下流側には、二次転写後の中間転写ベルト15上の残留トナーや紙粉を除去し、中間転写ベルト15の表面をクリーニングする中間転写ベルトクリーナ35が設けられている。中間転写ベルト15の回転方向(図1の矢印B方向)において画像形成ユニット1Yの上流側には、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kにおける画像形成のタイミングをとるための基準となる基準信号を発生する基準センサ42が設けられている。
基準センサ42は、中間転写ベルト15の裏側に設けられたマークを認識して基準信号を発生しており、この基準信号の認識に基づく制御部40からの指示により、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは画像形成を開始するように構成されている。中間転写ベルト15の回転方向(図1の矢印B方向)において画像形成ユニット1Kの下流側には、画質を調整するための画像濃度センサ43が設けられている。
画像形成装置1では、用紙搬送系として、記録部材Pを収容する給紙部50、この給紙部50に集積された記録部材Pを予め定めたタイミングで取り出して搬送するピックアップロール51、ピックアップロール51により繰り出された記録部材Pを搬送する搬送ロール52、搬送ロール52により搬送された記録部材Pを二次転写部20へと送り込む搬送シュート53、二次転写ロール22により二次転写された後に搬送される記録部材Pを定着装置60へと搬送する搬送ベルト55、記録部材Pを定着装置60に導く定着入口ガイド56を備えている。
(画像形成装置の動作)
次に、画像形成装置1の作像プロセスについて図面を参照して説明する。画像形成装置1では、図示省略した画像読取装置や図示省略したPC(Personal Computer)等から出力される画像データは、図示省略した画像処理装置により画像処理が施された後、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kによって作像作業が実行される。画像処理が施された画像データは、Y、M、C、Kの4色の色材階調データに変換され、レーザ露光器13に出力される。
レーザ露光器13では、入力された色材階調データに応じて、例えば半導体レーザから出射された露光ビームBmを各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの感光体ドラム11に照射している。各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの感光体ドラム11では、帯電器12によって表面が帯電された後、このレーザ露光器13によって表面が走査露光され、静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの現像器14によって、Y、M、C、Kの各色のトナー像として現像される。
各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの感光体ドラム11上に形成されたトナー像は、各感光体ドラム11と中間転写ベルト15とが接触する一次転写部10において、中間転写ベルト15上に転写される。より具体的には、一次転写部10において、一次転写ロール16により中間転写ベルト15の基材に対しトナーの帯電極性と逆極性の電圧が付加され、トナー像を中間転写ベルト15の表面に順次重ね合わせて一次転写が行われる。
トナー像が中間転写ベルト15の表面に順次一次転写された後、中間転写ベルト15は移動して一次転写像が二次転写部20に搬送される。一次転写像が二次転写部20に搬送されると、用紙搬送系では、一次転写像が二次転写部20に搬送されるタイミングに合わせてピックアップロール51が回転し、給紙部50から記録部材Pが供給される。
ピックアップロール51により供給された記録部材Pは、搬送ロール52により搬送され、搬送シュート53を経て二次転写部20に到達する。この二次転写部20に到達する前に、記録部材Pは一旦停止され、一次転写像が保持された中間転写ベルト15の移動タイミングに合わせて図示省略したレジストロールが回転することで、記録部材Pの位置と一次転写像の位置との位置合わせがなされる。
二次転写部20では、中間転写ベルト15を介して、二次転写ロール22がバックアップロール25に加圧される。このとき、タイミングを合わせて搬送された記録部材Pは、中間転写ベルト15と二次転写ロール22との間に挟み込まれる。その際に、給電ロール26からトナーの帯電極性と同極性の電圧が印加されると、二次転写ロール22とバックアップロール25との間に転写電界が形成される。そして、中間転写ベルト15上に保持された一次転写像は、二次転写ロール22とバックアップロール25とによって加圧される二次転写部20において、記録部材P上に静電転写される。
その後、一次転写像が静電転写された記録部材Pは、二次転写ロール22によって中間転写ベルト15から剥離された状態でそのまま搬送され、記録部材Pの搬送方向において二次転写ロール22の下流側に設けられた搬送ベルト55へと搬送される。搬送ベルト55では、定着装置60における定着速度に合わせて、記録部材Pを予め定めた搬送速度で定着装置60まで搬送する。
定着装置60に搬送された記録部材P上の未定着の二次転写像は、定着装置60によって加熱および加圧による定着処理を受けることで記録部材P上に定着される。そして画像が定着した記録部材Pは、画像形成装置1の図示省略した排出部に搬送される。一方、記録部材Pへの転写が終了した後、中間転写ベルト15上に残った残留トナーは、中間転写ベルト15の回転に伴って搬送され、クリーニングバックアップロール34および中間転写ベルトクリーナ35によって中間転写ベルト15上から除去される。
(定着装置の構成)
次に、定着装置60の構成について図面を参照して説明する。図3は、定着装置の概要を示す概略構成図である。図4は、開閉フレームが閉じた状態を示す図である。図5は、開閉フレームが開いた状態を示す図である。図6は、定着ベルトモジュールを示す斜視図である。図7は、テンション機構および蛇行防止機構を示す斜視図である。図8は、定着ベルトを交換した状態を示す斜視図である。図9は、定着ベルトモジュールを装着した状態の定着ベルトを示す斜視図である。
定着装置60は、ベルト装置の一例として定着ベルトモジュール61と、加圧手段の一例として加圧機構62と、支持部材の一例として支持フレーム63と、位置調整手段の一例として蛇行防止機構65と、開閉手段の一例として開閉機構66とを備えている。また、定着装置60は、置き部材の一例として縦置き部材67と、位置決め部材の一例としてベルト位置決め部材68とを備えている。
定着ベルトモジュール61は、図3に示すように、ベルトの一例として定着ベルト610と、駆動手段の一例として定着ロール611と、支持手段の一例として張架ロール612と、姿勢矯正ロール613と、剥離パッド70と、張架ロール614とを備えている。また、定着ベルトモジュール61は、図6,図7に示すように、内側側板615と、軸616と、外側側板617と、取手618とを備えている。定着ベルトモジュール61には、張力調整手段の一例としてテンション機構64が設けられている。
定着ベルト610は、無端状のベルトであって、ポリイミド樹脂などで形成されたベース層と、ベース層の表面側(外周面側)に積層されたシリコーンゴムなどからなる弾性体層と、さらに弾性体層の上に、離型層としてテトラフルオロエチレン−ペルフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂(PFA)チューブなどで形成された離型層とからなる多層構造で構成されている。
定着ロール611は、定着ベルト610の内側に設けられている。定着ロール611は、アルミニウムなどで形成された円筒状ロールである。定着ロール611には、図6,図7に示すように、ベアリング611cと、図示省略した駆動モータのギアと噛み合うギア611dとが設けられている。定着ロール611は、図示省略した駆動モータからの駆動力を受けて、予め定めた表面速度で図3の矢印C方向に回転する。定着ロール611は、図3の矢印C方向に回転するのに伴って、定着ベルト610を図3の矢印D方向に回転駆動する。
定着ロール611の内部には、加熱源としてハロゲンヒータ611aが設けられており、定着ロール611の表面に接触するように配置された温度センサ611bの計測値に基づき、画像形成装置1の制御部40が定着ロール611の表面温度を予め定めた温度に制御している。
張架ロール612は、定着ベルト610の内側に設けられている。張架ロール612は、アルミニウムなどで形成された円筒状ロールである。張架ロール612の内部には、加熱源としてハロゲンヒータ612aが設けられており、図示省略した温度センサと制御部40とによって張架ロール612の表面温度が予め定めた温度に制御されている。張架ロール612は、定着ベルト610の内側から定着ベルト610を支持する。また、張架ロール612は、定着ベルト610を加熱する。
本実施例において、張架ロール612は定着ベルト610の蛇行を制御する蛇行制御ロールとしての役割を兼ねている。定着ベルト610のエッジ位置を検知する図示省略したベルトエッジ位置検知機構の検知結果に基づいて、定着ベルト610の軸方向における接触位置を変位させる軸変位機構が設けられ、定着ベルト610の蛇行を制御するように構成されている。軸変位機構として、本実施例では張架ロール612の軸中心を傾ける蛇行防止機構65を具備している。なお、定着ベルト610の蛇行を制御するためのロールとしては、張架ロール612に限られず、定着ベルト610に接触するロールであればどのロールでもよい。
姿勢矯正ロール613は、アルミニウムなどで形成された円柱状ロールである。定着ベルト610の蛇行を制御するために張架ロール612の軸中心を傾けたとき、その影響が他の部分に及ばないように設けられている。
剥離パッド70は、金属や樹脂などの剛体で形成されており、断面が円弧形状になるように形成されたブロック部材である。剥離パッド70は、後述する加圧ロール621が定着ベルト610を介して定着ロール611を加圧する領域の下流側の位置において、定着ロール611の軸方向全域に亘って固定配置されている。剥離パッド70は、定着ベルト610を介して後述する加圧ロール621を予め定めた幅領域に亘って加圧するように設置されている。
張架ロール614は、アルミニウムなどで形成された円柱状ロールである。張架ロール614は、剥離パッド70を通過した定着ベルト610が定着ロール611に向けて円滑に回転するように、定着ベルト610の回転方向(図3の矢印D方向)において剥離パッド70の下流側に配置されている。張架ロール614は、記録部材Pの搬送方向(図3の矢印F方向)において接触部Nの下流側で定着ベルト610に張力を与える。
内側側板615は、図6,図7に示すように、定着ロール611の軸方向において、定着ロール611の両側で、外側側板617の内側に設けられている。軸616は、内側側板615と外側側板617とを接続するように設けられている。外側側板617は、定着ロール611の軸方向において、定着ロール611の両側で、内側側板615の外側に設けられている。取手618は、両側の外側側板617の外側に設けられている。取手618は、作業者により握られて定着ベルトモジュール61を移動させるのを補助するための部材である。
加圧機構62は、図3〜図5に示すように、加圧ロール621と、加圧ブラケット622と、カム623とを備えている。加圧ロール621は、アルミニウムなどからなる円柱状ロール621aを基体として、基体側から順に、シリコーンゴムなどからなる弾性層621bと、PFAチューブなどからなる離型層621cとが積層されて構成されている。加圧ロール621には、ベアリング621dが設けられている。加圧ブラケット622は、一端が支持フレーム63に回転自在に支持され、他端がカム623に接触する。加圧ブラケット622は、ベアリング621dを介して加圧ロール621を支持している。カム623は、制御部40に制御されて予め定めた場合に、図示省略したモータにより回転する。
加圧機構62は、図4に示すように、開閉機構66が閉じている場合、加圧ロール621が定着ベルト610を介して定着ロール611に加圧して、定着ベルト610が図3の矢印D方向へ回転するのに伴い、加圧ロール621が図3の矢印E方向に回転する。一方、加圧機構62は、図5に示すように、開閉機構66が開いている場合、加圧ロール621が定着ロール611から離間する。そのため、定着ベルトモジュール61が定着装置60から着脱される際、加圧ロール621を退避させて、定着ベルトモジュール61および加圧機構62が損傷するのを防止する。
加圧ロール621が定着ロール611に加圧する時期としては、少なくとも定着装置60の定着動作をする場合である。一方、加圧ロール621が定着ロール611から離間する時期としては、定着ベルトモジュール61が定着装置60から着脱される場合や、画像形成装置1の電源を切った場合、定着ベルト610を交換する交換モードが設けられており、交換モードが設定された場合などである。
支持フレーム63は、定着ベルトモジュール61の長手方向において、定着ベルトモジュール61の両側に設けられている。支持フレーム63には、図5に示すように、定着ロール611のベアリング611cを介して、定着ロール611を支持するための切り欠き631が設けられている。また、支持フレーム63には、軸616を介して定着ベルトモジュール61を支持するための図示省略した凹部が設けられている。つまり、支持フレーム63は、切り欠き611によりベアリング611cと、図示省略した凹部により軸616とを支持することにより、定着ベルトモジュール61を支持する。
テンション機構64は、図6,図7に示すように、L字部材641と、棒部材642と、円板部材643と、テンションスプリング644と、ブラケット645と、支え部材の一例としてテンションブラケット646と、規制部材647と、スライドレール648とを備えている。テンション機構64は、定着ベルトモジュール61の張架ロール621を図7の矢印G方向に移動させて、定着ベルト610の張力を調整する。
L字部材641は、一方の面が後述するステアリングレバー651に接触して固定されている。L字部材641は、他方の面に孔641aが設けられている。棒部材642は、L字部材641の孔641aに貫通して設けられている。棒部材642の一端には、円板部材643が設けられている。棒部材642の他端は、ブラケット645に固定されている。棒部材642には、L字部材641からブラケット645に向かって順に、テンションスプリング644と、規制部材647が設けられている。ブラケット645は、テンションブラケット646に溶接されて固定されている。テンションブラケット646は、張架ロール612を支持している。テンションブラケット646には、スライドレール648が設けられている。
テンション機構64は、定着ベルト610に張力が付与されると、張架ロール612が図7の矢印G方向の下方に移動して、スライドレール648に沿ってテンションブラケット646およびブラケット645が張架ロール612側から定着ロール611側に向かって移動し(図7の矢印H方向)、規制部材647を介してテンションスプリング644がブラケット645により縮められ、定着ベルト610の張力が調整される。
そのため、定着ベルト610が交換される際、テンションブラケット646に定着ベルト610が接触するのを防止して、定着ベルト610が破損するのを防止する。また、定着ベルト610に張力を付与する部材に、定着ベルト610の張力を調整する機構を設けなくても、定着ベルト610の張力が調整される。なお、定着ベルト610の張力が調整される際、規制部材647がL字部材641に接触することにより、テンションブラケット646の移動する範囲が予め定めた範囲に規制される。
一方、テンション機構64は、定着ベルト610の張力が緩められると、テンションスプリング644の作用により、張架ロール612が図7の矢印G方向の上方に移動して、テンションブラケット646およびブラケット645が定着ロール611側から張架ロール612側に向かって移動する(図7の矢印I方向)。
テンションブラケット646およびブラケット645が移動すると、円板部材643がL字部材641に接触することにより、テンションブラケット646および張架ロール612が移動するのを予め定めた範囲に規制される。つまり、円板部材643およびL字部材641は、張架ロール612が移動する範囲を規制する移動規制部材として機能する。そのため、テンション機構64は、定着ベルト610の張力を調整しない状態となる。つまり、定着ベルト610に張力がかからない状態となる。その結果、定着ベルト610が交換される際、定着ベルト610が定着ロール611や張架ロール612に接触するのを防止するので、定着ベルト610が比較的容易に交換される。
蛇行防止機構65は、図6,図7に示すように、ステアリングレバー651と、軸652と、ストッパー653と、ステアリングモータ654と、第1ギア655と、第2ギア656と、ステアリングカム657とを備えている。蛇行防止機構65は、定着ベルトモジュール61の張架ロール621の一端部を予め定めた方向(図7の矢印J方向)に移動させることにより、定着ベルトモジュール61の定着ベルト610を予め定めた位置に移動させて、定着ベルト610の蛇行を防止する。
ステアリングレバー651は、軸652を介して内側側板615に回転自在に支持されている。ステアリングレバー651は、軸652を支点として図7の矢印K方向に回転移動する。ステアリングレバー651には、スリット651aが設けられている。ストッパー653は、スリット651aを貫通するように内側側板615に設けられている。ストッパー653は、ステアリングレバー651が回転移動する範囲を規制する。ステアリングモータ654は、第1ギア655および第2ギア656を介してステアリングカム657を図7の矢印L方向に回転移動させる。ステアリングカム657は、ステアリングレバー651に接触する。
蛇行防止機構65は、ステアリングモータ654の駆動力によりステアリングカム657が図7の矢印L方向に移動すると、ステアリングカム657が移動するのに伴ってステアリングレバー651が図7の矢印K方向に移動して、テンション機構64を介して張架ロール612の一端を予め定めた方向(図7の矢印J方向)に移動させる。そのため、定着ベルト610を交換した後に、定着ベルト610を予め定めた位置に移動させる。
開閉機構66は、図4,図5に示すように、開閉フレーム661と、軸662と、ストッパー663と、ロック機構664と、維持機構665と、張力付与手段の一例として張架ロール666とを備えている。開閉機構66は、作業者により開かれると、定着ベルトモジュール61を支持フレーム63から取り外すことが可能となる。一方、開閉機構66は、作業者により閉じられると、定着ベルトモジュール61を定着装置60に装着した状態となる。そのため、定着ベルトモジュール61が容易に着脱される。
開閉フレーム661は、コ字状に形成されている。開閉フレーム661は、軸662を介して支持フレーム63に回転自在に支持されている。開閉フレーム661は、軸662を支点として図4の状態から図5の状態に回転移動して開かれ、図5の状態から図4の状態に回転移動して閉じられる。開閉フレーム661には、スリット661aと、引き寄せ部材の一例として引き寄せ部661bとが設けられている。ストッパー663は、スリット661aを貫通するように支持フレーム63に設けられている。ストッパー663は、開閉フレーム661が回転移動する範囲を規制する。なお、開閉フレーム661には、開閉フレーム661が閉じられる際、定着ロール661のベアリング661cに接触してベアリング661cを切り欠き631に嵌めるための押し込み部材が設けられている。
引き寄せ部661bは、開閉フレーム661が開かれると、定着ロール611のベアリング611cに接触し、定着ベルトモジュール61の定着ロール611を支持フレーム63の切り欠き631から取り外して開閉フレーム661側に引き寄せる。そのため、定着ベルトモジュール61が、定着装置60に装着された位置から作業者側に移動するので、定着装置60から定着ベルトモジュール61を比較的容易に取り外せる。
ロック機構664は、開閉フレーム661の引き寄せ部661bが設けられている側とは反対側に設けられている。ロック機構664は、引掛け部664aと、軸664bと、ばね664cと、引っ掛かり部664dとを備えている。引掛け部664aは、軸664bを介して開閉フレーム661に回転自在に支持されている。引掛け部664aは、軸664bを支点として図4の時計回り方向(矢印M方向)および反時計回り方向(矢印N方向)に回転移動する。ばね664は、軸664bに設けられている。ばね664cは、引掛け部664aを図4の時計回り方向(矢印M方向)に付勢している。引っ掛かり部664dは、支持フレーム63に設けられている。引っ掛かり部664dには、引掛け部664aが引っ掛かる。
ロック機構664は、作業者により図4の状態から引掛け部664aが反時計回り方向(矢印N方向)に押されると、引掛け部664aが引っ掛かり部664dに引っ掛かった状態から解除される。このように、ロック機構664が解除されると、開閉フレーム661を開くことが可能となる。一方、ロック機構664は、図5の状態から作業者により開閉フレーム661が閉じられると、引掛け部664aが引っ掛かり部664dに引っ掛かり、ばね664の作用により開閉フレーム661を閉じた状態に維持する。
維持機構665は、開閉フレーム661の側面に設けられている。つまり、維持機構665は、図4に示すように、開閉フレーム661が閉じられた状態において、定着ロール611のベアリング611cに対向する位置に設けられている。維持機構665は、接触部665aと、ばね665bとを備えている。維持機構665は、図4に示すように、開閉フレーム661が閉じられると、ばね665bの作用により接触部665aがベアリング611cを押して、ベアリング611cが切り欠き631に嵌った状態を維持する。
張架ロール666は、開閉フレーム661の側面に設けられている。つまり、張架ロール666は、図4に示すように、開閉フレーム661が閉じられた状態において、定着ロール611と張架ロール612との間の定着ベルト610に対向する位置に設けられている。張架ロール666は、アルミニウムなどで形成された円筒状ロールである。張架ロール666の内部には、加熱源としてハロゲンヒータ666aが設けられており、図示省略した温度センサと制御部40とによって張架ロール666の表面温度が予め定めた温度に制御されている。
張架ロール666は、定着ベルト610を加熱する。また、張架ロール666は、開閉フレーム661が閉じられると、定着ベルト610の外側から定着ベルト610に張力を与え、開閉フレーム661が開かれると、定着ベルト610の張力を緩める。そのため、定着ベルト610が交換される場合に定着ベルト610に張力がかからないので、定着ベルト610が容易に交換される。
縦置き部材67は、図6に示すように、定着ベルトモジュール61の長手方向において、ベルト位置決め部材68が設けられた側に設けられている。具体的には、縦置き部材67は、定着ロール611の軸方向において外側側板617の外側の側面に設けられている。縦置き部材67は、定着ベルトモジュール61を定着装置60から取り外した際、重力方向と定着ロール611および張架ロール612の軸方向とが一致するように、定着ベルトモジュール61を縦にして床などの平坦な部分に置くための部材である。そのため、例えば作業者の両手を使用して定着ベルト610を持てるので、定着ベルト610が比較的容易に交換される。
ベルト位置決め部材68は、図6,図8,図9に示すように、定着ロール611または張架ロール612の軸方向の一端側に固定されている。具体的には、ベルト位置決め部材68は、定着ロール611の軸方向において一方の側の内側側板615に設けられている。ベルト位置決め部材68は、図9に示すように、定着ベルトモジュール61を定着装置60に装着した際、定着ベルト610が接触しない。つまり、ベルト位置決め部材68は、図9に示すように、定着ベルトモジュール61を定着装置60に装着した際、定着ベルト610が接触しないような位置に設けられている。または、ベルト位置決め部材68は、定着ベルトモジュール61を定着装置60に装着した際、定着ベルト610が接触しないような形状に形成されている。
ベルト位置決め部材68は、位置決め部681と、クッション部材682と、ブラケット683とを備えている。クッション部材682は、定着ベルトモジュール61を縦にして置いた場合、位置決め部681の上方に位置するように、位置決め部681に設けられている。位置決め部材681のクッション部材682は、定着ベルト610を装着する際、定着ベルト610が接触することによる衝撃を和らげるための緩衝部材である。ブラケット683は、位置決め部681を内側側板615に固定するための部材である。
ベルト位置決め部材68は、図8に示すように、定着ベルトモジュール61を縦にして置いて新たな定着ベルト610を装着する場合、新たな定着ベルト610の端部がクッション部材682に接触して、新たな定着ベルト610が予め定めた位置に置かれる。そのため、定着ベルト610が比較的容易に交換される。
(定着装置の定着動作)
次に、定着装置60の定着動作について図3を参照して説明する。
画像形成装置1の二次転写部20において一次転写像が静電転写された記録部材Pは、搬送ベルト55および定着入口ガイド56により、定着装置60の接触部Nに向けて搬送されてくる(図3の矢印F方向)。このとき、搬送ベルト55は、定着装置60における定着速度に合わせて、記録部材Pを予め定めた搬送速度で定着装置60まで搬送する。
そして、接触部Nを通過する記録部材P表面の未定着の二次転写像は、圧力と熱とにより記録部材Pに定着される。このとき、記録部材Pは、予め定めた定着速度で搬送されながら予め定めた定着温度で加熱される。その後、記録部材Pは、剥離パッド70により定着ベルト610から分離され、排紙ガイド71および排紙ロール72によって図示省略した排出部に排出される。
(定着ベルトの交換動作)
次に、定着ベルト610の交換動作について図面を参照して説明する。
画像形成装置1の電源が切られるまたは定着ベルト610を交換する交換モードが選択されると、加圧機構62の加圧ロール621が定着ベルトモジュール61の定着ロール611から離間する。そして、図4に示すように、図示省略した作業者により開閉機構66のロック機構664が解除されて、開閉フレーム661が開かれる。
開閉フレーム661が開かれる際、引き寄せ部661bにより定着ロール611が支持フレーム63の切り欠き631から取り外されて、定着ベルトモジュール61が開閉フレーム661側に引き寄せられる。また、開閉フレーム661が開かれる際、開閉フレーム661に設けた張架ロール666が開閉フレーム661とともに移動することにより、定着ベルト610の張力が緩められる。定着ベルト610の張力が緩められると、テンション機構64のテンションブラケット646の移動が規制されて張架ロール612の移動が規制され、定着ベルト610に張力がかからない状態となる。
次いで、作業者により定着ベルトモジュール61の取手618が握られて、定着ベルトモジュール61の軸616が支持フレーム63の図示省略した凹部から取り外されることにより定着ベルトモジュール61が定着装置60から取り外され、定着ベルトモジュール61が縦にされて床などの平坦な部分に置かれる。そして、作業者により定着ベルトモジュール61に装着されている定着ベルト610が取り外されて、新たな定着ベルト610が定着ベルトモジュール61に装着される。
新たな定着ベルト610が装着される際、ベルト位置決め部材68により新たな定着ベルト610が予め定めた位置に置かれる。なお、定着ベルト610が交換される際、図6に示すように、まず定着ベルト610が取り除かれ、次いで定着ベルトモジュール61に円筒状のガイド部材80が装着され、次いで新たな定着ベルト610が装着されて、最後にガイド部材80が取り外されるようにしてもよい。
次いで、作業者により新たな定着ベルト610が装着された定着ベルトモジュール61の取手618が握られて、定着ベルトモジュール61の軸616を支持フレーム63の図示省略した凹部に引っ掛けられることにより、定着ベルトモジュール61が定着装置60に取り付けられる。そして、図5に示すように、作業者により開閉フレーム661が閉じられると、定着ロール611のベアリング611cが支持フレーム63の切り欠き631に嵌り、ロック機構664により開閉フレーム661が閉じた状態が維持される。開閉フレーム661が閉じられる際、張架ロール666により定着ベルト610に張力が付与される。そして、テンション機構64により定着ベルト610の張力が調整される。このようにして、定着装置60に定着ベルトモジュール61が装着される。
次いで、図9に示すように、定着ベルト610が張架ロール666に押されることにより、定着ベルト610がベルト位置決め部材68に接触しない状態となっているため、蛇行防止機構65により定着ベルト610が予め定めた位置に移動させられる。そして、加圧機構621の加圧ロール621が定着ロール611に加圧する。
本発明は、カラープリンタ、FAX、カラー複写機、これらの機能を備えた画像形成装置の定着装置に利用することができる。
画像形成装置の概要を示す概略構成図である。 制御部の概要を示すブロック図である。 定着装置の概要を示す概略構成図である。 開閉フレームが閉じた状態を示す図である。 開閉フレームが開いた状態を示す図である。 定着ベルトモジュールを示す斜視図である。 テンション機構および蛇行防止機構を示す斜視図である。 定着ベルトを交換した状態を示す斜視図である。 定着ベルトモジュールを装着した状態の定着ベルトを示す斜視図である。
符号の説明
60…定着装置、61…定着ベルトモジュール、62…加圧機構、63…支持フレーム、64…テンション機構、65…蛇行防止機構、66…開閉機構、67…縦置き部材、68…ベルト位置決め部材、610…定着ベルト、611…定着ロール、612…張架ロール、646…テンションブラケット、661b…引き寄せ部、666…張架ロール。

Claims (10)

  1. 無端状のベルトと、
    前記ベルトの内側に設けられ、前記ベルトを駆動する駆動手段と、
    前記ベルトの内側に設けられ、前記ベルトを支持する支持手段と、
    前記駆動手段または前記支持手段の軸方向の一端側に固定されており、前記ベルトを装着する場合、前記ベルトの端部に接触して前記ベルトの位置を決める位置決め部材と
    を備えることを特徴とするベルト装置。
  2. 前記位置決め部材を設けた側に、重力方向と前記駆動手段および前記支持手段の軸方向とが一致するように置くための置き部材を備えることを特徴とする請求項1に記載のベルト装置。
  3. 無端状のベルトと、前記ベルトの内側に設けられ、前記ベルトを駆動する駆動手段と、前記ベルトの内側に設けられ、前記ベルトを支持する支持手段とを有するベルト装置と、
    前記ベルト装置を支持する支持部材と、
    前記支持部材に対して回転移動して開閉する開閉手段と
    を備えることを特徴とする定着装置。
  4. 前記開閉手段が開かれると、前記ベルト装置を前記開閉手段側に引き寄せる引き寄せ部材を前記開閉手段に設けることを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記開閉手段が閉じられると、前記ベルトに張力を付与する張力付与手段を前記開閉手段に設けることを特徴とする請求項3または4に記載の定着装置。
  6. 前記支持手段を支える支え部材を有し、前記支え部材が前記支持手段側から前記駆動手段側および前記駆動手段側から前記支持手段側に移動して前記ベルトの張力を調整する張力調整手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の定着装置。
  7. 前記張力調整手段は、前記支持手段が移動する範囲を規制することを特徴とする請求項6に記載の定着装置。
  8. 前記支持手段の軸方向の一端部を予め定めた方向に移動させる移動手段を備えることを特徴とする請求項3〜7のいずれか一項に記載の定着装置。
  9. 予め定めた場合に前記駆動手段から離間し、予め定めた場合に前記ベルトを介して前記駆動手段に加圧する加圧手段を備えることを特徴とする請求項3〜8のいずれか一項に記載の定着装置。
  10. 前記ベルト装置は、請求項1または2に記載のベルト装置であることを特徴とする請求項3〜9のいずれか一項に記載の定着装置。
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