JP2000327162A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP2000327162A
JP2000327162A JP11141101A JP14110199A JP2000327162A JP 2000327162 A JP2000327162 A JP 2000327162A JP 11141101 A JP11141101 A JP 11141101A JP 14110199 A JP14110199 A JP 14110199A JP 2000327162 A JP2000327162 A JP 2000327162A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
image forming
roller
forming apparatus
driving device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11141101A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Kurotaka
重夫 黒高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP11141101A priority Critical patent/JP2000327162A/ja
Publication of JP2000327162A publication Critical patent/JP2000327162A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】無端ベルトの回転トルクを利用して同ベルトの
寄りを規制する構成において、ベルト駆動装置の組立の
際、無端ベルトの交換の際の作業性を向上した画像形成
装置の提供。 【解決手段】走行する無端ベルト3を掛け渡した、端部
が変位可能な可変ローラ2を含む複数のローラと、無端
ベルト3で回転駆動される寄り検知回転体5と、無端ベ
ルト3が寄り検知回転体5を回転すると、可変ローラ2
を変位する変位手段7と、可変ローラ2を回転自在に支
持する第1の支持部材11と、寄り検知回転体5と第1
の支持部材11とをユニット化しベルト駆動装置本体に
対して着脱可能とした組立ユニットとを有する画像形成
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のローラに巻
き掛けられ走行される無端ベルトの寄りを規制するベル
ト駆動装置、またはかかるベルト駆動装置を有するベル
ト定着装置を具備する、複写機、ファクシミリ、プリン
タ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画
像形成装置に具備された定着装置として、無端ベルトを
有するベルト駆動装置を用いたいわゆるベルト定着装置
が知られており、また、無端ベルトは、像担持体として
の感光体や転写ベルトとしても用いられている。無端ベ
ルトはベルト駆動装置において複数のローラに巻き掛け
られ走行されるのであるが、かかる無端ベルトは走行時
に幅方向への寄りを起こしてしまう。この寄りを規制す
る構成が以下の〜のように種々提案されている。 無端ベルト端部の内周面あるいは外周面にベルト寄り
規制部材を貼り付ける。 ローラ軸端部にベルト寄り止めリングを設ける。 ベルト寄り作用によって無端ベルトが移動した方向の
ローラ軸端部を、クラッチ、ソレノイド等の電磁式開閉
手段を用いて他のローラから離間させる方向に変位させ
る。 特開平4−121337号公報、実開平4−6091
6号公報に記載されているように無端ベルトの回転トル
クを利用して同ベルトの寄りを規制する。具体的には、
無端ベルトを搖動可能なローラに巻き掛け、特開平4−
121337号公報の場合は無端ベルト端部が寄りを生
じたときに乗り上げる検知部材を、実開平4−6091
6号公報の場合は無端ベルト端部が当接する垂直な面を
有する検知部材を、搖動可能なローラと一体的に設け、
無端ベルトの回転トルクにより検知部材が回転駆動され
ると、一端を検知部材に固定され他端を不動部に固定さ
れた糸が検知部材に巻き取られ、搖動可能なローラが、
他のローラから離間する向き、すなわち寄りを規制する
向きに変位する。 実開平5−14046号公報に記載されているよう
に、上記特開平4−121337号公報と同様の構成に
おいて無端ベルト端部に補強部材を設ける。
【0003】しかし、の構成は無端ベルトに大きな寄
り力が作用したときにベルト寄り規制部材がはがれた
り、無端ベルトが規制部材を乗り越えたりする不具合が
あり、の構成は無端ベルトに大きな寄り力が作用した
とき無端ベルトの座屈現象により、ベルト端部が破損す
るおそれがあり、の構成は電磁式開閉手段を用いるの
でコストの上昇を招くという不具合がある。
【0004】したがって、比較的安定した、比較的安価
なベルト寄り防止機構という点では、及びの構成が
優れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、及びの構
成は無端ベルトが検知部材との摺動摩擦により摩耗して
劣化しベルト端部に亀裂破損を生じるおそれがあり、無
端ベルトが劣化した際には無端ベルトを交換する必要が
あるが、無端ベルトの回転トルクを利用して同ベルトの
寄りを規制する機構においては、それ自身がベルト駆動
装置の構成を比較的複雑化しており、ベルト駆動装置の
組立の際、および無端ベルトの交換の際の作業性が低下
している。
【0006】本発明は、無端ベルトの回転トルクを利用
して同ベルトの寄りを規制する構成において、ベルト駆
動装置の組立の際、および無端ベルトの交換の際の作業
性を向上した、ベルト駆動装置、またはかかるベルト駆
動装置を有するベルト定着装置を具備する画像形成装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、走行する無端ベルトと、こ
の無端ベルトを掛け渡した、少なくとも一端がその軸方
向に直角な方向に変位可能な可変ローラを含む複数のロ
ーラと、上記一端の側方に上記可変ローラと同軸的に設
けられ上記可変ローラとは独立して上記無端ベルトの側
端で回転駆動される寄り検知回転体と、上記無端ベルト
が上記寄り検知回転体を回転すると、上記一端を変位す
る変位手段と、少なくとも上記一端を回転自在に支持す
る第1の支持部材と、上記寄り検知回転体と第1の支持
部材とをユニット化した組立ユニットとを有するベルト
駆動装置を具備し、少なくとも上記一端を上記ベルト駆
動装置本体に支持するための第2の支持部材を備え、上
記組立ユニットを上記ベルト駆動装置本体に対して着脱
可能としたことを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、上記組立ユニットが、第2の支持
部材を有することを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の画像形成装置において、上記可変ローラの軸をベ
ルト駆動装置本体内の所定位置に保持するための弾性部
材を有し、上記可変ローラと第2の支持部材とは固定的
であって、上記弾性部材は、第2の支持部材を画像形成
装置本体側またはベルト駆動装置本体側の不動部材に対
して保持することにより、上記可変ローラの軸を上記所
定位置に保持することを特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項3記載の画
像形成装置において、上記変位手段が、上記寄り検知回
転体にその一端を固定され、ベルト駆動装置本体側の不
動部材にその他端を固定された、上記寄り検知回転体の
回転により同回転体に巻き取られる紐部材であり、この
紐部材は、上記方向と略平行な方向に張設されているこ
とを特徴とする。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項2記載の画
像形成装置において、上記可変ローラの軸をベルト駆動
装置本体内の所定位置に保持するための弾性部材を有
し、この弾性部材は、上記可変ローラの軸を上記方向と
略平行な方向に保持する第1の弾性部材と、上記可変ロ
ーラの軸を上記方向と略垂直であり且つ上記軸方向と平
行でない方向に保持する第2の弾性部材とを有し、上記
可変ローラと第2の支持部材とは相対移動可能であっ
て、上記弾性部材は、第1の弾性部材が上記可変ローラ
を第2の支持部材に対して保持し、第2の弾性部材が第
2の支持部材を画像形成装置本体側またはベルト駆動装
置本体側の不動部材に対して支持することにより、上記
可変ローラの軸を上記所定位置に保持することを特徴と
する。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項5記載の画
像形成装置において、上記組立ユニットが第1の弾性部
材を有することを特徴とする。
【0013】請求項7記載の発明は、請求項2または5
または6記載の画像形成装置において、上記変位手段
が、上記寄り検知回転体にその一端を固定され、第2の
支持部材にその他端を固定された、上記寄り検知回転体
の回転により同回転体に巻き取られる紐部材であり、こ
の紐部材は、上記方向と略平行な方向に張設されてお
り、上記組立ユニットが上記紐部材を有することを特徴
とする。
【0014】請求項8記載の発明は、請求項7記載の画
像形成装置において、上記紐部材を、第2の支持部材の
上記無端ベルトの反対側に配設したことを特徴とする。
【0015】請求項9記載の発明は、請求項2または5
または6または7または8記載の画像形成装置におい
て、上記組立ユニットが上記可変ローラを有することを
特徴とする。
【0016】請求項10記載の発明は、請求項1ないし
9の何れか1つに記載の画像形成装置において、上記ベ
ルト駆動装置と、上記無端ベルトを加熱するための加熱
手段と、上記無端ベルトに圧接された圧接部材とを有
し、上記無端ベルトにより未定着画像を有するシート状
媒体を搬送しこの無端ベルトと上記圧接部材との間を通
過させて定着を行なう定着装置を具備することを特徴と
する。
【0017】請求項11記載の発明は、請求項10記載
の画像形成装置において、上記加熱手段が上記無端ベル
トと上記圧接部材との少なくとも一方に備えられている
ことを特徴とする。
【0018】請求項12記載の発明は、請求項10また
は11記載の画像形成装置において、上記複数のローラ
は少なくとも、上記無端ベルトを介して上記圧接部材に
圧接する定着ローラと、上記加熱手段を有する加熱ロー
ラとを含み、上記圧接部材が加圧ローラであることを特
徴とする。
【0019】
【実施例】図1ないし図5により、ベルト寄りを規制す
るための原理を説明する。図1に示すように、ベルト駆
動装置20は、走行する無端ベルトとしての、ベルト幅
の比較的広い平ベルトであるベルト3と、ベルト3を掛
け渡した、両端が変位可能な可変ローラであるローラ2
を含む複数のローラとしての駆動ローラ1及び従動ロー
ラ2とを有している。駆動ローラ1はその軸1aと、従
動ローラ2はその軸2aとそれぞれ一体的に形成されて
おり、各駆動ローラ1、従動ローラ2は、各軸1a、2
aによりそれぞれ回転自在に支持されている。
【0020】かかるベルト駆動装置20において、なん
らかの原因により、ベルト3が、ローラ1、2の軸方向
の何れかに寄ってしまったとする。この場合、ベルト3
に、もとに戻る作用を与えるためには、その寄ってしま
った方のローラ1、2の軸間距離を他方の軸間距離より
も大きくすれば良いが、そのために従動ローラ2の、寄
りが生じた方の端部を変位するとすれば、大別して、図
2、3に示すように、従動ローラ2の軸方向に直角な方
向であってローラ1、2が互いに非平面上に位置するよ
うに変位する方法と、図4、5に示すように、従動ロー
ラ2の軸方向に直角な方向であってローラ1、2が互い
に平面上に位置するように変位する方法との2つの方法
がある。
【0021】前者、後者の方法について検討する。図
4、5に示す後者の場合、駆動ローラ1からベルト3に
伝達される駆動力Fの内、従動ローラ2の軸方向におけ
る分力fがベルト3の内周面と従動ローラ2の軸方向と
の間の摩擦力f=μ・N(μ…ベルト3の内周面と従動
ローラ2の外周表面との摩擦係数、N…従動ローラ2の
軸2aに対して垂直に作用する抗力)として与えられ
る。この後者の場合ベルト3は、寄りが生じた方向Z1
とは逆の、寄りを回復する方向である方向Z2に寄る
が、ベルト寄り力は、ベルト3の内周面と従動ローラ2
の外周表面との間の摩擦力によるため、この摩擦力が初
期と経時とで変化してしまうと、ベルト寄り力が変わっ
てしまい、ベルト位置が安定しない。なお一般に摩擦係
数μは経時的に大きくなり、ベルト寄り力が増加してし
まう傾向がある。
【0022】図2、3に示す前者の場合、ベルト3は同
様に方向Z2に寄る。ベルト3の寄りは、駆動ローラ1
に対して従動ローラ2が僅かに捩じれた程度であって
も、確実に発生する。また前者と後者とで、同じ量だけ
従動ローラ2を変位させた場合、前者の方がベルト寄り
に対する影響が大きく、従動ローラ2を僅かに変位する
だけで大きな寄り規制、制御作用を生ずることが、従
来、実験によって確認されている。以上から従動ローラ
2を変位させてベルト寄りを規制、制御するためには、
前者の方が適していることは明らかであるため、以下、
前者の方法によりベルト寄りを規制、制御するための構
成を示す。
【0023】以下、図を参照して本発明を適用したベル
ト駆動装置およびベルト定着装置及びこれらを有する画
像形成装置の一実施例を説明する。図において一対で構
成されていて特別に区別して説明する必要がない構成部
品は、その片方を適宜記載することでその説明に代え
る。
【0024】図1に示すように、ベルト駆動装置20
は、図20において時計回りに走行する無端ベルトとし
ての、ベルト幅の比較的広い平ベルトであるベルト3
と、ベルト3を掛け渡した、両端が変位可能な可変ロー
ラとしての従動ローラ2を含む複数のローラとしての駆
動ローラ1及び従動ローラ2とを有している。駆動ロー
ラ1はその軸1aと、従動ローラ2はその軸2aとそれ
ぞれ一体的に形成されており、各駆動ローラ1、従動ロ
ーラ2は、各軸1a、2aによりそれぞれ、図20にお
いて時計回りに回転自在に支持されていて、従動ローラ
2の両端はそれぞれ、その軸2aに直角な方向であるX
方向、Y方向のうち、従動ローラ2と駆動ローラ1とが
互いに非平面上に位置する方向であるX方向に変位可能
である。
【0025】ベルト3を掛け渡した方向をY方向、各ロ
ーラ1、2の軸方向をZ方向、Y方向及びZ方向に垂直
な方向をX方向とする。Y方向は、従動ローラ2から駆
動ローラ1へ向くY1方向と、駆動ローラ1から従動ロ
ーラ2へ向くY2方向とからなっている。Z方向は、図
2における右方向であるZ1方向と、同図における左方
向であるZ2方向とからなっている。X方向は、図2に
おける上方向であるX1方向と、同図における下方向で
あるX2方向とからなっている。
【0026】図6に、従動ローラ2のZ1方向端部に設
けられているものを代表して示し、これについて説明す
るが、従動ローラ2の両端の側方には、従動ローラ2と
は独立しておりベルト3で回転駆動される寄り検知回転
体5が軸2a上に設けられている。寄り検知回転体5
は、従動ローラ2より径が大きくベルト3の側端面が当
接する基部5aと、基部5aの周縁に設けられベルト3
の反対側に開口した突縁部5bとを有している。
【0027】基部5aは、軸2a方向の略中央に凹部5
cを有するドーナツ状をなしている。凹部5cには、そ
の一端を凹部5cに突設された係合部5dに固定され、
他端をベルト駆動装置20本体側の不動部材6に固定さ
れた変位手段としての紐部材7が巻き掛けられている。
不動部材6はベルト駆動装置20の筐体の一部をなす側
壁10に固設されている。紐部材7は本実施例では糸状
をなしているが、帯状のものを用いても良い。図20に
示すように、紐部材7は、従動ローラ2の端部が変位す
るX方向と略平行に張設されている。
【0028】図6または図7に示すように、軸2aの、
Z1方向側の端部は、突縁部5bに嵌入固定された第1
の支持部材としての軸受11によって回転自在に支持さ
れている。軸受11は、側壁10に形成された孔13に
遊嵌されているとともに、従動ローラ2のZ1方向側の
端部をベルト駆動装置20本体に支持するための第2の
支持部材としての支持板8に設けられた穴に挿通され、
軸受11よりもZ1方向における軸2aの端部に固設さ
れたリング9を介して支持板8に固定支持されている。
支持板8は、側壁10に対し、ベルト駆動装置20の外
側から、すなわちベルト3の存する方向とは逆の側から
当接している。寄り検知回転体5は孔13に遊嵌してい
る。
【0029】図8に示すように、寄り検知回転体5と軸
受11と支持板8とリング9とはユニット化され、組立
ユニット12を構成している。組立ユニット12はベル
ト駆動装置20本体に対して着脱可能である。リング9
がユニット化されているのは支持板8をユニット化する
ためであり、支持板8を寄り検知回転体5あるいは軸受
11に対して位置決めできるのであれば、リング9は組
立ユニット12に不要である。本実施例においては、組
立ユニット12を寄り検知回転体5と軸受11と支持板
8とリング9から構成しているが、支持板8は必ずしも
ユニット化する必要はなく、組立ユニットの最小単位は
寄り検知回転体5と軸受11とからなる。Z2方向端部
側の組立ユニットは組立ユニット12と同様、寄り検知
回転体5と軸受11と支持板8とリング9とを有してい
る。
【0030】ベルト3及び寄り検知回転体5はニッケル
製であるが、他の、ステンレス、鉄等の金属製であって
も良い。また寄り検知回転体5の材質は、ベルト3の側
端部と接触したときにベルト端部の破損を生じさせる虞
がある点を考慮して、ポリイミド樹脂(PI)により成
形しても良いしポリフェニレンサリファイド樹脂(PP
S)等のいわゆるエンジニアリングプラスチックを用い
ても良し、ポリマー材料により成形しても良い。図6に
示すように、寄り検知回転体5の基部5aは、軸2aと
一体回転する軸受11のインナーリング11aの回転の
影響を受けないように、軸受11側の側面の回転中心側
が切り欠かれており、軸受11のアウターリング11b
のみが係合して一体回転するようになっている。軸2a
端部は、Cリング形の止め輪16により、抜け止めが施
されているが、止め輪16にはEリング形のものを用い
ても良い。軸2aはインナーリング11aに嵌入固定さ
れている。
【0031】軸受11としては、従動ローラ2の軸端部
を回転自在に支持する際の回転トルクを極力減少するた
めに転がり軸受のうちの玉軸受を用いているので、ベル
ト3が回転している時、従動ローラ2にはベルト3の回
転による張力によって駆動ローラ1を支点とする回転ト
ルクが働き、従動ローラ2全体がX2方向に移動する力
が働く場合があるが、軸2aを支持する転がり軸受11
は回転トルクの極めて小さい玉軸受であるから、駆動ロ
ーラ1を支点に回転トルクが作用しても従動ローラ2が
X2方向に変位する力は極めて小さくなる。したがっ
て、ベルト3が回転している時、従動ローラ2が下方向
に移動する力によって、後述するスプリング14の付勢
力に抗して従動ローラ2が不安定な動きをすることがな
い。
【0032】図9に示すように、軸2aは、軸受11、
支持板8を介して、ベルト駆動装置20の筐体である図
示しない不動部材との間に張設された弾性部材としての
引っ張りバネであるスプリング14により、X1方向及
びY2方向に付勢されている。X1方向の付勢力は、従
動ローラ2をX2方向すなわち従動ローラ2と駆動ロー
ラ1とが互いに非平面上に位置するように変位可能に位
置保持し、Y2方向の付勢力は、ベルト3に所定の張力
を与えている。スプリング14は、支持板8を画像形成
装置60(図27)本体に対して保持することにより、
従動ローラ2の軸2aをベルト駆動装置20本体内の所
定の位置に保持する。スプリング14を係止したベルト
駆動装置20側の不動部材は側壁10であっても良く、
またスプリング14は画像形成装置60の本体側に係止
しても良い。
【0033】本実施例は以上のような構成であるから、
図1、6、20に示すように正常な状態でベルト3が回
転走行されている状態から、ベルト3がZ1方向に寄っ
た状態になると、ベルト3の回転駆動力がベルト3の側
端面により寄り検知回転体5に伝達され、図21におい
て矢印Rで示すように寄り検知回転体5が紐部材7を巻
き取る方向に回転駆動力を受ける。寄り検知回転体5が
スプリング14に抗して紐部材7を巻き取ると、図2、
3、7に示すように従動ローラ2の端部はX2方向に変
位する。換言すればローラ1、2が互いにねじれる方向
に押し下げられる。つまりベルト3の回転トルクによる
寄り検知回転体5の回転運動が、従動ローラ2の直線運
動に変換される。
【0034】この際、穴13は寄り検知回転体5の変位
を許容する大きさを有するので、寄り検知回転体5の変
位が穴13によって妨げられることはなく、従動ローラ
2のZ1方向端部のX2方向への変位は滑らかに行なわ
れる。ベルト3の寄り力が大きいほど、ベルト3が寄り
検知回転体5に与える駆動力は大きくなるので、従動ロ
ーラ2の変位量も大きくなり、ベルト3を元の状態に戻
そうとする力も大きくなる。しかして従動ローラ2はベ
ルト3の寄りを戻すのに十分な所定の量だけ変位し、従
動ローラ2の変位にともない、上述した原理にしたがっ
て、ベルト3はZ2方向に戻され始め、ベルト3の寄り
量も漸次減少していき、それとともに従動ローラ2の変
位量も減少し、ベルト3と従動ローラ2とは、元の正常
な状態に復帰する。
【0035】紐部材7の張設方向は、図22に示すよう
にY2方向の成分を含むようにしたり、図23に示すよ
うにY1方向の成分を含むようにしたりすることができ
る。しかし、図22に示す場合には、寄り制御回転体6
が紐部材7を巻き取ろうとする際に、従動ローラ2をY
2方向に変位させようとし、またこのY2方向は、ベル
ト3の張力を増す方向であり、ベルト3の張力を増すた
めには大きな力を必要とするため、ベルト3の回転駆動
力によりそのような大きな力を発生させるのが困難であ
る場合、紐部材7の張設方向にY2方向の成分を含ませ
ることは望ましくない。また、図23に示す場合には、
寄り制御回転体6が紐部材7を巻き取れば、従動ローラ
2はY1方向に変位させることとなり、このY1方向へ
の変位はベルト寄りを促進する方向であるから、紐部材
7の張設方向にY1方向の成分を含ませることは望まし
くない。本実施例によれば、紐部材7の張設方向はX方
向に略平行であるから、ベルト寄りを良好に制御するこ
とができる。
【0036】このようにベルト寄りを制御する際には、
ベルト3と寄り検知回転体5との間で摺擦が生じるた
め、この摺動摩擦によりベルト3が摩耗して劣化し、ベ
ルト端部に亀裂破損を生じるおそれがあるので、ベルト
3が劣化した際にはこれを交換する必要がある。その際
には、ベルト駆動装置20本体からはじめに離脱する方
の組立ユニット側のスプリング14をはずし、紐部材7
を寄り検知回転体5と不動部材6との少なくとも一方か
らはずし、従動ローラ2の各端に存する軸受11の何れ
か一方と軸2aとの係合を解除し、スプリング14をは
ずした方の組立ユニットを孔13から抜き出すことによ
りベルト駆動装置20本体から離脱し、その後、他方の
組立ユニットを従動ローラ2とともにベルト駆動装置2
0本体から離脱する。
【0037】軸2aとの係合を維持した方の組立ユニッ
トは、従動ローラ2を含めて組立ユニットということが
できる。紐部材7を寄り検知回転体5に取り付けたまた
組立ユニットをベルト駆動装置20本体から離脱する場
合は紐部材7を含めて組み立てユニットということがで
きる。駆動ローラ1をベルト駆動装置20本体から離脱
するタイミング、劣化ベルト3をベルト駆動装置20本
体から除去するタイミングは、組立ユニットの離脱の前
後何れでも良いが、各ローラ1、2の双方をベルト駆動
装置20から離脱する前に劣化ベルト3をベルト駆動装
置20から除去するには、劣化ベルト3を切り裂く等す
る必要がある。
【0038】従動ローラ2とその両端の軸受11および
寄り検知回転体5とをユニット化することもできるが、
この場合には、この組立ユニットをベルト駆動装置20
本体に対して組み付けるための必要性から、従動ローラ
2のそれぞれの端部に支持板8を有することはなく、か
かる組立ユニットに支持板8がユニット化される場合に
おいても、それは一方の端部に限られる。この場合に
は、かかる組立ユニットをベルト駆動装置20本体から
離脱する前に劣化ベルト3を切り裂く等してベルト駆動
装置20本体から除去するか、少なくともベルトをゆる
み状態にしてこの組立ユニットをベルト駆動装置20本
体から離脱できるようにする必要がある。組立ユニット
をベルト駆動装置20本体に組み付ける際には、その組
立ユニットをベルト駆動装置20本体から離脱した際の
作業と逆の作業を行う。この一連の作業により、劣化ベ
ルトを新規のベルトに交換することができる。
【0039】図10ないし図13に、従動ローラ2が支
持板8に対して固定的である上述の実施例と異なり、従
動ローラ2が支持板8に対して相対移動可能な場合の実
施例を示すが、その説明としては、上述の実施例と同じ
構成には同様の符号を付するに留める(以下、他の説明
において同じ)。ベルト寄りの制御に関しても上述の実
施例と同様であるから、特に述べる場合を除き説明を省
略する。図10に示す支持板8は、図13にも示す突縁
部5bをX方向に摺動自在に嵌合した、X方向に長い長
孔15を有している。支持板8の内側すなわちベルト3
の存する側には、従動ローラ2aの軸をX方向すなわち
従動ローラ2の端部が変位する方向と略平行な方向に保
持する第1の弾性体としての巻き掛けバネ14Aの両端
が、突部17、17に固定されている。巻き掛けバネ1
4Aはその中央部において、突縁部5bを下方から弾性
的に支持している。巻き掛けバネ14Aの弾性力は従動
ローラ2、寄り検知回転体5、軸受11等の重さと釣り
合っていて、従動ローラ2を支持板8に対して吊り下げ
た状態で保持している。
【0040】支持板8は、そのX方向縁部をそれぞれ、
ねじ19’、19’によってその両端を側壁10に固定
された支持板支持部材19により支持されている。支持
板8は、支持板支持部材19、19により、X方向に固
定されているとともにY方向に摺動自在に支持されてい
る。支持板8のY方向側縁には、第2の弾性部材として
の引っ張りバネであるスプリング14Bの一端が係合し
ており、スプリング14Bの他端はベルト駆動装置20
の筐体である図示しない不動部材に係止されている。ス
プリング14Bは支持板8を介して従動ローラ2の軸2
aをX方向と垂直であり且つ軸方向すなわちZ方向と平
行でないY方向に保持している。
【0041】本実施例における弾性部材は巻き掛けバネ
14Aとスプリング14Bとを有しており、従動ローラ
をX1方向及びY2方向に付勢している。巻き掛けバネ
14Aの付勢力は、従動ローラ2をX2方向すなわち従
動ローラ2と駆動ローラ1とが互いに非平面上に位置す
るように変位可能に位置保持し、Y2方向の付勢力は、
ベルト3に所定の張力を与え、従動ローラ2の軸2aを
ベルト駆動装置20本体内の所定の位置に保持してい
る。スプリング14を係止したベルト駆動装置20側の
不動部材は側壁10であっても良く、またスプリングは
画像形成装置60の本体側に係止しても良い。紐部材1
7の一端は係合部5dに固定され、他端は支持板8の内
側に固設された不動部材18に固定されている。
【0042】図11に示すように、本実施例における組
立ユニット12は、寄り検知回転体5と軸受11と支持
板8とリング9と突部17と巻き掛けバネ14Aと紐部
材7と不動部材18とをユニット化したものである。突
部17、不動部材18がユニット化されているのはそれ
ぞれ巻き掛けバネ14A、紐部材7をユニット化するた
めであり、巻き掛けバネ14A、紐部材7を支持板8に
対して固定できるのであれば、突部17、不動部材18
は組立ユニット12に不要である。組立ユニットの最小
単位が寄り検知回転体5と軸受11とからなること等は
上述と同様である。巻き掛けバネ14A、紐部材7は必
ずしも必要な構成ではない。Z2方向端部側の組立ユニ
ットは図10に示したものと同様である。
【0043】図10に示す状態においてベルト寄りが生
じると、寄り検知回転体5が回転し、巻き掛けバネ14
Aの付勢力に抗して従動ローラ2のZ1方向端部がX2
方向に変位し、図12に示す状態となる。ベルト3が劣
化しこれを交換する際には、ベルト駆動装置20本体か
らはじめに離脱する方の組立ユニット側のスプリング1
4Bをはずし、各ねじ19‘を外して各支持板支持部材
19を取り外し、従動ローラ2の各端に存する軸受11
の何れか一方と軸2aとの係合を解除し、スプリング1
4Bをはずした方の組立ユニットを孔13から抜き出す
ことによりベルト駆動装置20本体から離脱し、その
後、他方の組立ユニットを従動ローラ2とともにベルト
駆動装置20本体から離脱する。他の交換作業の手順等
は上述と同様である。
【0044】図14に、図10に示した寄り検知回転体
に比して基部5aの形状が異なる寄り検知回転体を示
す。図14に示す寄り検知回転体5の基部5aは、従動
ローラ2の端部からの距離が大きくなるにつれて径が大
きくなる截頭円錐形形状をなしており、従動ローラ2側
の端部5eと、次第に径が大きくなる部分の外周面であ
るテーパ面fとを有している。端部5eの径は、従動ロ
ーラ2の径と同じか、僅かに小さく形成され、またテー
パ面5fの傾斜角は、ベルト3の側端部の座屈を考慮し
て1°〜6°に形成されている。各図においてはテーパ
面5fの傾斜角を誇張して描いている。寄り検知回転体
5は、ベルト3がZ1方向に寄ってテーパ面5fに乗り
上げたとき、その乗り上げ量が大きくなるにつれてベル
ト3の内面より伝達される回転トルクを比例的に増加さ
せることができる。
【0045】図15、16に、図10に示した寄り検知
部材に比して、基部5aと突縁部5bとの形状が異なる
寄り検知回転体を示す。図15に示す寄り検知回転体5
は、突縁部5bに凹部5cを有し、支持板8の外側すな
わちベルト3の存する側と反対側に凹部5cを有してい
る。凹部5cに設けられた係合部5dには紐部材7の一
端が固定され、紐部材7の他端は、支持板8の外側に固
設された不動部材18に固定されている。図16に示す
ように、本実施例における組立ユニット12は、図11
に示した場合と同様に、寄り検知回転体5と軸受11と
支持板8とリング9と突部17と巻き掛けバネ14Aと
紐部材7と不動部材18とをユニット化している。
【0046】ベルト寄りの制御、ベルト交換の際の作業
については、図10ないし図13に示した実施例と同様
である。本実施例によれば、紐部材7がベルト駆動装置
20の外側に露出しているので、紐部材7に関するメン
テナンスが容易になっている。したがって、組立ユニッ
ト12が紐部材7を有していない場合においても、紐部
材7の組み付け性が向上している。なお、支持板8に対
する寄り検知部材5の着脱のため、基部5aは寄り検知
回転体5本体に対し着脱可能となっており、図10に示
したリング9に対応する部材となっている。
【0047】図17ないし図19に、組立ユニットが従
動ローラを有する場合の実施例を示す。従動ローラ2を
ユニット化しているので、軸受11と寄り検知回転体5
とをユニット化するための、突縁部5bが不要になっ
て、寄り検知回転体5の構造が簡易なものとなってい
る。突縁部5bを省略したことにともない、図17に示
すように、リング9は軸受11のアウターリング11a
に設けられており、図18に示すように、長孔15に摺
動するのは軸受11となっている。図19に示すよう
に、本実施例における組立ユニット12は、寄り検知回
転体5と軸受11と支持板8とリング9と突部17と巻
き掛けバネ14Aと紐部材7と不動部材18と従動ロー
ラ2と止め輪16とを有している。
【0048】本実施例の組立ユニット12は、組立時の
必要性から、従動ローラの一端のみに用いることに限ら
れ、他端においては、従動ローラをユニット化していな
い組立ユニットを用いる必要があるため、その組立ユニ
ットにおいては突縁部を有する上述の組立ユニットを適
宜用いることになる。ただし、何れか一方の端部におい
て支持板がユニット化されていなければ、従動ローラ2
の両端において従動ローラをユニット化することができ
る。止め輪16等は組み立てユニットに必ずしも必要で
なく、本実施例の組立ユニットにおいては突縁部を省い
たために寄り検知回転体5と軸受11とともに従動ロー
ラ2が組み立てユニットの最小単位となっているが、寄
り検知回転体5と軸受11とを従動ローラ2ではない別
の部材によってユニット化できるのであれば、その部材
と寄り検知回転体5と軸受11とが組立ユニットの最小
単位となる。本実施例の組立ユニットにおけるベルト寄
り制御、ベルト交換の際の作業については、上記の各実
施例の説明を適宜代用する。
【0049】以上本発明を適用したベルト駆動装置の各
実施例について説明したが、従動ローラ2の端部をX2
方向でなくX1方向に変位することによりベルト寄りを
規制、制御することもできる。そのためには、紐部材7
の巻き掛け態様、スプリング14の張設方向を従動ロー
ラ2に関し対象としたり、寄り規制部材53、57を従
動ローラ2の下方に設けたりすればよい。またベルト3
の駆動力が十分大きく、寄り制御回転体に伝達すること
ができる場合には、従動ローラ2を、駆動ローラ1に対
し非平面上とする捩れる方向すなわちX方向に変位させ
るのではなく、図4、5に示すように、従動ローラ2の
一端を駆動ローラ1と同一平面上で駆動ローラ1から遠
ざけるY2方向に変位させることによって、ベルト寄り
を規制、制御してもよい。そのためには、弾性部材の張
設方向を同平面と平行な方向とし、紐部材7の張設方向
を弾性部材の張設方向と平行としたり、寄り規制部材5
3、57の配置位置をローラ1、2を含む平面上とすれ
ばよい。第9図に示した実施例においてはスプリング1
4を用いてその分力によりX1、Y2への張力を得た
が、スプリング14の代わりに、他の実施例のようにX
1、Y2方向にそれぞれ張設したスプリングを用いれ
ば、これら方向に独立して張力を与えることができ、張
力の調整が容易になるとともに、ベルトの張設、ベルト
寄りの制御を、より安定的に行うことができる。従動ロ
ーラ2の各端部において、各実施例の組立ユニットを適
宜組み合わせて用いることができる。基部5aを截頭円
錐形形状とすることは他の実施例においても採用でき
る。ベルトを掛け渡すローラは3本以上でもよく、その
場合2本以上のローラを変位させることもできる。端部
を変位させるローラは従動ローラでなく、駆動ローラで
もよい。
【0050】上記各実施例においては、従動ローラ2の
両端部において同様に構成されており、同様の機能を有
する場合を説明したが、予めベルト3を従動ローラ2の
何れか決まった一方に寄るように構成すれば、寄り検知
回転体等の構成はベルトの寄りが生ずる側にのみ設けれ
ば足りる。ベルト3を従動ローラ2の何れか決まった一
方に寄るようにするための構成としては、例えば、ベル
トの所望の外周の側端にベルトよりも引張り弾性率が高
い補強部材を設け、補強部材を設けた側のベルトの伸び
を少なくすることによって補強部材を設けた方にベルト
が寄るようにする構成や、ローラ1、2を予め、図1な
いし図5に示すように非平行状態とする構成がある。補
強部材を設けた構成では、ベルトが寄り検知回転体に対
して常に摺動しても、ベルトの劣化を遅らせることがで
きる。
【0051】図24に、本発明を適用したベルト定着装
置の第1の実施例として、上述したベルト駆動装置20
を有するベルト定着装置を示す。以下説明するベルト定
着装置は、一般にコピー等に用いられる普通紙と、OH
Pシートや、カード、ハガキといった90K紙、坪量約
100g/m2相当以上の厚紙や、封筒等の、用紙より
も熱容量が大きないわゆる特殊シートとの何れをもシー
ト状媒体として用いることが可能である。
【0052】ベルト定着装置30は、ベルト駆動装置2
0と、軸2aの内部に設けられベルト3を加熱する加熱
手段としてのヒータ21と、ベルト3及びベルト3を介
して定着ローラとしての駆動ローラ1に圧接された圧接
部材としての加圧ローラ22とを有している。ヒータ2
1を有する従動ローラ2は加熱ローラをなしている。加
圧ローラ22は、その軸22aにスプリング23が係合
しており、スプリング23により、駆動ローラ1に対
し、斜め下方から圧接されている。スプリング23は、
軸22aの両端に一対配設されている加圧バネである。
スプリング23の付勢力P1は、スプリング14の張力
P2よりも十分に大きく設定されている。
【0053】ベルト3は、シート状媒体上の未定着トナ
ーを定着する定着ベルトとして機能するものであるか
ら、耐熱性および熱応答性が要求されるため、ポリイミ
ド、ニッケル、ステンレススチール、あるいは鉄等のフ
ィルム状の基体に離型層を設けたもので形成し、その厚
さは30〜300μm位の範囲のものを用いるのが望ま
しく、本実施例ではポリイミド製で厚さが150μmの
ものを用いている。
【0054】薄肉のベルト3は、熱ストレスを受けると
強度が低下し、常温で用いるときに比べるとベルト寄り
によるシワや座屈がより一層発生しやすくなるため、特
に端部が亀裂破損しやすいという問題があるが、ベルト
駆動装置20はベルト寄りを制御、規制できるので、ベ
ルト3の耐久性が向上しており、かかる問題を生じるこ
とはない。
【0055】ベルト定着装置20を構成するその他の各
構成物にも耐熱性が要求されるという点を考慮して、例
えば寄り検知回転体5は、上述のようにエンジニアリン
グプラスチックにより成形している。駆動ローラ1と加
圧ローラ22との対向領域、およびこの対向領域よりも
ベルト3の回転方向4における上流側の一定の領域は、
加圧ローラ22がベルト3に圧接された定着領域24と
なっている。
【0056】ベルト定着装置30はこのような構成であ
るから、ヒータ21により加熱されたベルト3は、駆動
ローラ1によりこのローラ1と従動ローラ2の回りを方
向4に走行され、未定着画像を有するシート状媒体を搬
送して定着領域24を通過させることにより定着を行な
う。ベルト3の寄りはベルト駆動装置20により規制、
制御されるので、シート状媒体の搬送が良好に行なわれ
るとともに定着領域24における定着圧が保たれ、シー
ト状媒体のしわやスキューを防止して良好な定着が行な
われる。したがってベルト定着装置30を複写機、ファ
クシミリ、プリンタ等の画像形成装置に用いれば、良好
な画像を形成する画像形成装置となる。
【0057】図25に、本発明を適用したベルト定着装
置の第2の実施例として、上述したベルト駆動装置20
と略同様の構成のベルト駆動装置20’を有するベルト
定着装置を示す。ベルト駆動装置20’がベルト駆動装
置20と異なるのは、スプリング14に代えて、スプリ
ング14の張力の分力方向であるX1方向、Y2方向に
それぞれ張力を与えるスプリング14a、14bを用い
たことである。
【0058】本実施例のベルト定着装置40において
は、圧接部材としての加圧ローラ31が上方から駆動ロ
ーラ1に当接しており、スプリング32が軸1aに下方
から圧接することにより駆動ローラ1のベルト3への圧
接力が得られるようになっている。ヒータ21は加圧ロ
ーラ31の軸31a内に設けられている。加圧ローラ3
1には離型剤としてのシリコンオイルを塗布するための
オイルローラ33と加圧ローラ31に付着した汚物を除
去するためのクリーニングローラ34が当接しており、
クリーニングローラ34にはクリーニングローラ34を
クリーニングするためのブレード35が当接している。
ベルト3にはベルト3に付着した汚物を除去するための
クリーニングローラ36が駆動ローラ1に対向する位置
において当接しており、クリーニングローラ36にはク
リーニングローラ36をクリーニングするためのブレー
ド37が当接している。
【0059】駆動ローラ1と加圧ローラ31との対向領
域は定着領域38となっており、未定着画像を有するシ
ート状媒体を定着領域38に案内するためのガイド39
がベルト駆動装置20’の上方に設けられている。ベル
ト3の回転方向はベルト駆動装置20の回転方向4とは
逆の方向4’である。その他の構成、材質、作用等はベ
ルト定着装置30と同様であるので説明を省略する。
【0060】図26に、本発明を適用したベルト定着装
置の第3の実施例として、上述したベルト駆動装置2
0’およびベルト駆動装置20’と略同様の構成のベル
ト駆動装置20”を有するベルト定着装置50を示す。
ベルト駆動装置20”がベルト駆動装置20’と異なる
のは、ローラ41が駆動ローラではなく、従動するロー
ラであって、ベルト駆動装置20”のベルト3’はベル
ト3を介して回転され、ローラ41はベルト3’の走行
に従動することである。
【0061】本実施例のベルト定着装置50において
は、ベルト駆動装置20”がベルト駆動装置20’の上
方に位置し、ローラ41が上方から駆動ローラ1に当接
していて加圧ローラとして機能しており、スプリング3
2が軸1aに下方から圧接することによりベルト3、
3’間の圧接力が得られるようになっている。ヒータ2
1はベルト駆動装置20”の加熱ローラとしての従動ロ
ーラ2’の軸2a’内に設けられている。ベルト3’に
は離型剤としてのシリコンオイルを塗布するためのオイ
ルローラ42とベルト3’に付着した汚物を除去するた
めのクリーニングローラ43がローラ41に対向する位
置において当接しており、クリーニングローラ43には
クリーニングローラ43をクリーニングするためのブレ
ード44が当接している。
【0062】駆動ローラ1とローラ41との対向領域は
定着領域45となっている。ベルト3’の回転方向はベ
ルト駆動装置20’の回転方向4’とは逆の方向4であ
る。未定着画像を有するシート状媒体はベルト3、3’
によりこれらベルト間を案内されて定着領域45に達す
る。その他の構成、材質、作用等はベルト定着装置30
と同様であるので説明を省略する。
【0063】以上ベルト定着装置の第1ないし第3の実
施例を説明したが、圧接部材は可能であればローラ状で
なく板状でも良い。ヒータは、各実施例において他のロ
ーラの軸に設けてもよいし、ベルト内に設けても良い
し、圧接部材、定着ローラ、従動ローラ、ベルト等に同
時に使用してもよい。
【0064】図27に本発明を適用した、上述の各ベル
ト駆動装置、各ベルト定着装置を有する画像形成装置の
概略を示す。画像形成装置は複写機、ファクシミリ、プ
リンタ等周知のものであり、上述のベルト駆動装置、ベ
ルト定着装置を用いることができるタイプの画像形成装
置であればどのようなものでも良い。本実施例の画像形
成装置はカラー画像を形成するものであるが、単色の画
像を形成するものであっても良い。
【0065】画像形成装置60は、原稿画像に応じて各
色ごとの画像を形成する作像装置61C、61Y、61
M、61BKと、各作像装置61C、61Y、61M、
61BKに対向して配置されたベルト式の転写装置62
と、各作像装置61C、61Y、61M、61BKと転
写装置62とが対向する転写領域に各種シート状媒体を
供給するシート状媒体供給手段としての手差しトレイ6
3、給紙カセット64、64と、手差しトレイ63、給
紙カセット64、64から搬送されてきたシート状媒体
を作像装置61C、61Y、61M、61BKによる作
像のタイミングにあわせて供給するレジストローラ70
と、転写領域において転写後のシート状媒体の定着を行
うベルト定着装置30とを有している。転写装置62は
上述の何れかのベルト駆動装置により無端ベルト73を
駆動しており、ローラ72が可変ローラをなしている。
【0066】画像形成装置60は、一般にコピー等に用
いられる普通紙と、OHPシートや、カード、ハガキと
いった90K紙、坪量約100g/m2相当以上の厚紙
や、封筒等の、用紙よりも熱容量が大きないわゆる特殊
シートとの何れをもシート状媒体として用いることが可
能である。
【0067】各作像装置61C、61Y、61M、61
BKはそれぞれシアン、イエロー、マゼンタ、ブラック
の各色の現像を行うものであり、用いるトナーの色が異
なるが、その構成はほぼ同様であるから、作像装置61
Cの構成を各作像像装置61C、61Y、61M、61
BKの代表として説明する。作像装置61Cは、静電潜
像担持体としての感光体ドラム65C、感光体ドラム6
5Cの回転方向Aにおいて順に配置されている帯電装置
67C、現像装置66C、クリーニング装置68C等を
有し、帯電装置67Cと現像装置66Cとの間で露光光
69Cを受ける周知の構成である。静電潜像担持体はド
ラム状でなく、ベルト状とし、上述の何れかのベルト駆
動装置により駆動するようにしても良い。
【0068】本実施例の画像形成装置は以上の構成によ
り、画像形成装置60の電源が投入され、操作者が画像
形成を開始する周知の操作を行うと、感光体65Cの方
向Aへの回転にともない、感光体ドラム65Cは帯電装
置67Cより帯電され、露光光69Cにより原稿画像に
応じた静電潜像が形成され、この静電潜像が現像装置6
6Cにより現像され、感光体65C上に形成されたトナ
ー像が周知の転写装置62上を矢印B方向に搬送される
シート状媒体上に転写され、転写後に感光体65C上に
残留しているトナーがクリーニング装置68Cによって
掻き取られて感光体65がクリーニングされ、次の帯電
に供される。
【0069】シアンのトナーが転写されたシート状媒体
は、転写装置62により矢印B方向に搬送されつつ、作
像装置61Cにおける上述の作像工程と同様の作像工程
を行う作像装置61Y、61M、61BKにより順次そ
れぞれイエロー、マゼンタ、ブラックのトナーを適宜転
写され、画像形成に必要なすべてのトナーを転写された
後、転写装置62からガイド71に受け渡され、ガイド
71によってベルト定着装置30の定着領域に案内され
る。ベルト定着装置30に案内されたシート状媒体は、
上述のように定着を行われる。画像形成装置60には、
ベルト定着装置30に代えて、ベルト定着装置40、5
0を用いることができる。
【0070】画像形成装置が、本実施例のように感光体
ドラム上のトナー像を直接シート状媒体に転写するので
はなく、一旦無端ベルト状の転写媒体に転写した後にシ
ート状媒体に転写するタイプである場合には、この転写
媒体を駆動する構成として上述のベルト駆動装置を用い
ることができる。また、無端ベルトによりシート状媒体
を搬送する装置として上述のベルト駆動装置を用いるこ
とができる。なお、以上図1ないし図27においては、
各構成の大きさや変位量等を説明の便宜上適宜誇張して
示している。
【0071】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、走行する
無端ベルトと、この無端ベルトを掛け渡した、少なくと
も一端がその軸方向に直角な方向に変位可能な可変ロー
ラを含む複数のローラと、上記一端の側方に上記可変ロ
ーラと同軸的に設けられ上記可変ローラとは独立して上
記無端ベルトの側端で回転駆動される寄り検知回転体
と、上記無端ベルトが上記寄り検知回転体を回転する
と、上記一端を変位する変位手段と、少なくとも上記一
端を回転自在に支持する第1の支持部材と、上記寄り検
知回転体と第1の支持部材とをユニット化した組立ユニ
ットとを有するベルト駆動装置を具備し、少なくとも上
記一端を上記ベルト駆動装置本体に支持するための第2
の支持部材を備え、上記組立ユニットを上記ベルト駆動
装置本体に対して着脱可能としたので、無端ベルトの回
転トルクを利用して同ベルトの寄りを規制する構成にお
いて、ベルト駆動装置の組立の際、無端ベルトの交換の
際の作業性を向上したベルト駆動装置を、定着装置のみ
ならず感光体ベルトや直接転写もしくは中間転写ベルト
の駆動装置として用いることができ、ベルトの寄りや蛇
行を防止してベルト走行の安定性を得ることによりシー
ト状媒体の斜行や横ずれを防止し、線画の直線性、カラ
ー画像形成における横方向の位置ずれ等を生じず良好な
画像を形成することができ、またシート状媒体のしわや
スキューを防止して良好な画像を得ることができる、信
頼性の高い画像形成装置を提供することができる。
【0072】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の画像形成装置において、上記組立ユニットが、第2
の支持部材を有するので、第2の支持部材をもユニット
化し、さらに作業性の高い画像形成装置を提供すること
ができる。
【0073】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の画像形成装置において、上記可変ローラの
軸をベルト駆動装置本体内の所定位置に保持するための
弾性部材を有し、上記可変ローラと第2の支持部材とは
固定的であって、上記弾性部材は、第2の支持部材を画
像形成装置本体側またはベルト駆動装置本体側の不動部
材に対して保持することにより、上記可変ローラの軸を
上記所定位置に保持するので、可変ローラのローラの変
位が滑らかに行われ、可変ローラの応答性が良くなるの
で、ベルト寄りを確実かつ良好に規制、制御することが
できる画像形成装置を提供することができる。
【0074】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の画像形成装置において、上記変位手段が、上記寄り
検知回転体にその一端を固定され、ベルト駆動装置本体
側の不動部材にその他端を固定された、上記寄り検知回
転体の回転により同回転体に巻き取られる紐部材であ
り、この紐部材は、上記方向と略平行な方向に張設され
ているので、簡易で安価な変位手段により、ベルト寄り
を確実かつ良好に規制、制御することができる画像形成
装置を提供することができる。
【0075】請求項5記載の発明によれば、請求項2記
載の画像形成装置において、上記可変ローラの軸をベル
ト駆動装置本体内の所定位置に保持するための弾性部材
を有し、この弾性部材は、上記可変ローラの軸を上記方
向と略平行な方向に保持する第1の弾性部材と、上記可
変ローラの軸を上記方向と略垂直であり且つ上記軸方向
と平行でない方向に保持する第2の弾性部材とを有し、
上記可変ローラと第2の支持部材とは相対移動可能であ
って、上記弾性部材は、第1の弾性部材が上記可変ロー
ラを第2の支持部材に対して保持し、第2の弾性部材が
第2の支持部材を画像形成装置本体側またはベルト駆動
装置本体側の不動部材に対して支持することにより、上
記可変ローラの軸を上記所定位置に保持するので、第1
の弾性部材、第2の弾性部材の合力により張力を与える
ことができ、張力の調整が容易になるとともに、可変ロ
ーラの応答性がより良くなって可変ローラの変位がより
滑らかになり、ベルト寄りをさらに確実かつ良好に規
制、制御することができるうえ、ベルトの張設をより安
定的に行うことができる画像形成装置を提供することが
できる。
【0076】請求項6記載の発明によれば、請求項5記
載の画像形成装置において、上記組立ユニットが第1の
弾性部材を有するので、第1の弾性部材をもユニット化
し、さらに作業性の高い画像形成装置を提供することが
できる。
【0077】請求項7記載の発明によれば、請求項2ま
たは5または6記載の画像形成装置において、上記変位
手段が、上記寄り検知回転体にその一端を固定され、第
2の支持部材にその他端を固定された、上記寄り検知回
転体の回転により同回転体に巻き取られる紐部材であ
り、この紐部材は、上記方向と略平行な方向に張設され
ており、上記組立ユニットが上記紐部材を有するので、
簡易で安価な変位手段により、ベルト寄りを確実かつ良
好に規制、制御することができるとともに、紐部材をも
ユニット化し、さらに作業性の高い画像形成装置を提供
することができる。
【0078】請求項8記載の発明によれば、請求項7記
載の画像形成装置において、上記紐部材を、第2の支持
部材の上記無端ベルトの反対側に配設したので、紐部材
をベルト駆動装置本体の外側に露出させることが容易に
なり、露出させた場合には、紐部材に関するメンテナン
スが容易になり、かりに、紐部材がユニット化されてい
なくとも、その組み付け性が良好な画像形成装置を提供
することができる。
【0079】請求項9記載の発明によれば、請求項2ま
たは5または6または7または8記載の画像形成装置に
おいて、上記組立ユニットが上記可変ローラを有するの
で、可変ローラをもユニット化し、さらに作業性の高い
画像形成装置を提供することができる。
【0080】請求項10記載の発明によれば、請求項1
ないし9の何れか1つに記載の画像形成装置において、
上記ベルト駆動装置と、上記無端ベルトを加熱するため
の加熱手段と、上記無端ベルトに圧接された圧接部材と
を有し、上記無端ベルトにより未定着画像を有するシー
ト状媒体を搬送しこの無端ベルトと上記圧接部材との間
を通過させて定着を行なう定着装置を具備するので、上
記の効果を奏するベルト駆動装置を有するベルト定着装
置であって、熱応答性を向上するためにベルト厚を抑え
ても耐久性が良好であり、またシート状媒体の搬送が良
好に行われ定着領域における定着圧が保たれ、シート状
媒体のしわやスキューを防止して良好な定着を行うこと
ができる、信頼性のある定着装置を具備する画像形成装
置を提供することができる。
【0081】請求項11記載の発明によれば、請求項1
0記載の画像形成装置において、上記加熱手段が上記無
端ベルトと上記圧接部材との少なくとも一方に備えられ
ているので、加熱部材が無端ベルトに備えられている場
合は熱応答性が良く、加熱部材が圧接部材に備えられて
いる場合は定着領域においても熱量を供給することがで
きる定着装置を具備する画像形成装置を提供することが
できる。
【0082】請求項12記載の発明によれば、請求項1
0または11記載の画像形成装置において、上記複数の
ローラは少なくとも、上記無端ベルトを介して上記圧接
部材に圧接する定着ローラと、上記加熱手段を有する加
熱ローラとを含み、上記圧接部材が加圧ローラであるの
で、加熱ローラによる加熱領域と、定着ローラ及び加圧
ローラによる定着領域を別々に有する定着装置を具備す
る画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像形成装置に備えられたベ
ルト駆動装置を示す斜視図である。
【図2】可変ローラの一端がX1方向に変位した状態を
示すベルト駆動装置の正面図である。
【図3】図2に示したベルト駆動装置の横断面図であ
る。
【図4】可変ローラの一端がY2方向に変位した状態を
示すベルト駆動装置の正面図である。
【図5】図4に示したベルト駆動装置の横断面図であ
る。
【図6】本発明を適用した画像形成装置に備えられたベ
ルト駆動装置の要部であって、通常の状態を示す一部破
砕正面図である。
【図7】図6に示したベルト駆動装置の要部であって、
ベルト寄りが生じた状態を示す一部破砕正面図である。
【図8】図6に示したベルト駆動装置における組立ユニ
ットを示す一部破砕正面図である。
【図9】図6に示したベルト駆動装置における変位ロー
ラの支持態様を示す概略側面図である。
【図10】本発明を適用した画像形成装置に備えられた
別の態様におけるベルト駆動装置の要部であって、通常
の状態を示す一部破砕正面図である。
【図11】図10に示したベルト駆動装置における組立
ユニットを示す一部破砕正面図である。
【図12】図10に示したベルト駆動装置の要部であっ
て、ベルト寄りが生じた状態を示す一部破砕正面図であ
る。
【図13】図10に示したベルト駆動装置における変位
ローラの支持態様を示す概略側面図である。
【図14】寄り検知回転体の他の構成例を示す正面図で
ある。
【図15】本発明を適用した画像形成装置に備えられた
さらに別の態様におけるベルト駆動装置の要部であっ
て、通常の状態を示す一部破砕正面図である。
【図16】図15に示したベルト駆動装置における組立
ユニットを示す一部破砕正面図である。
【図17】本発明を適用した画像形成装置に備えられた
さらにまた別の態様におけるベルト駆動装置の要部であ
って、通常の状態を示す一部破砕正面図である。
【図18】図17に示したベルト駆動装置における変位
ローラの支持態様を示す概略側面図である。
【図19】図17に示したベルト駆動装置における組立
ユニットを示す一部破砕正面図である。
【図20】本発明を適用した画像形成装置に備えられた
それぞれのベルト駆動装置における紐部材の張設の態様
を示す概略側面図である。
【図21】図20に示したベルト駆動装置における可変
ローラの一端が変位した状態を示す概略側面図である。
【図22】紐部材の張設方向にY2成分を加えた場合を
示す概略側面図である。
【図23】紐部材の張設方向にY1成分を加えた場合を
示す概略側面図である。
【図24】本発明を適用した画像形成装置に備えられた
それぞれのベルト駆動装置を備えた、本発明を適用した
画像形成装置に備えられたベルト定着装置を示す概略側
面図である。
【図25】本発明を適用した画像形成装置に備えられた
それぞれのベルト駆動装置を備えた、本発明を適用した
画像形成装置に備えられた別の態様におけるベルト定着
装置を示す概略側面図である。
【図26】本発明を適用した画像形成装置に備えられた
それぞれのベルト駆動装置を備えた、本発明を適用した
画像形成装置に備えられたさらに別の態様におけるベル
ト定着装置を示す概略側面図である。
【図27】本発明を適用した画像形成装置を示す概略側
面図である。
【符号の説明】
1、2、2’、41、72 複数のローラ 1、22、31、41 圧接部材 1、41 定着ローラ 2、2’、72 可変ローラ 2、21 加熱ローラ 3 無端ベルト 5 寄り検知回転体 6 ベルト駆動装置本体側の不動部材 7 変位手段である紐部材 8 第2の支持部材 11 第1の支持部材 12 組立ユニット 14、14A、14B、14a、14b 弾性部材 14A 第1の弾性部材 14B 第2の弾性部材 20、20’、20” ベルト駆動装置 21 加熱手段 30、40、50 ベルト定着装置 60 画像形成装置 X1、X2、Y2 可変なローラが変位する方向 X1、X2 変位可能なローラが他のローラと非平面
上に位置する方向

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行する無端ベルトと、 この無端ベルトを掛け渡した、少なくとも一端がその軸
    方向に直角な方向に変位可能な可変ローラを含む複数の
    ローラと、 上記一端の側方に上記可変ローラと同軸的に設けられ上
    記可変ローラとは独立して上記無端ベルトの側端で回転
    駆動される寄り検知回転体と、 上記無端ベルトが上記寄り検知回転体を回転すると、上
    記一端を変位する変位手段と、 少なくとも上記一端を回転自在に支持する第1の支持部
    材と、 上記寄り検知回転体と第1の支持部材とをユニット化し
    た組立ユニットとを有するベルト駆動装置を具備し、 少なくとも上記一端を上記ベルト駆動装置本体に支持す
    るための第2の支持部材を備え、 上記組立ユニットを上記ベルト駆動装置本体に対して着
    脱可能としたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像形成装置において、上
    記組立ユニットが、第2の支持部材を有することを特徴
    とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の画像形成装置にお
    いて、上記可変ローラの軸をベルト駆動装置本体内の所
    定位置に保持するための弾性部材を有し、上記可変ロー
    ラと第2の支持部材とは固定的であって、上記弾性部材
    は、第2の支持部材を画像形成装置本体側またはベルト
    駆動装置本体側の不動部材に対して保持することによ
    り、上記可変ローラの軸を上記所定位置に保持すること
    を特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の画像形成装置において、上
    記変位手段が、上記寄り検知回転体にその一端を固定さ
    れ、ベルト駆動装置本体側の不動部材にその他端を固定
    された、上記寄り検知回転体の回転により同回転体に巻
    き取られる紐部材であり、この紐部材は、上記方向と略
    平行な方向に張設されていることを特徴とする画像形成
    装置。
  5. 【請求項5】請求項2記載の画像形成装置において、上
    記可変ローラの軸をベルト駆動装置本体内の所定位置に
    保持するための弾性部材を有し、この弾性部材は、上記
    可変ローラの軸を上記方向と略平行な方向に保持する第
    1の弾性部材と、上記可変ローラの軸を上記方向と略垂
    直であり且つ上記軸方向と平行でない方向に保持する第
    2の弾性部材とを有し、上記可変ローラと第2の支持部
    材とは相対移動可能であって、上記弾性部材は、第1の
    弾性部材が上記可変ローラを第2の支持部材に対して保
    持し、第2の弾性部材が第2の支持部材を画像形成装置
    本体側またはベルト駆動装置本体側の不動部材に対して
    支持することにより、上記可変ローラの軸を上記所定位
    置に保持することを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の画像形成装置において、上
    記組立ユニットが第1の弾性部材を有することを特徴と
    する画像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項2または5または6記載の画像形成
    装置において、上記変位手段が、上記寄り検知回転体に
    その一端を固定され、第2の支持部材にその他端を固定
    された、上記寄り検知回転体の回転により同回転体に巻
    き取られる紐部材であり、この紐部材は、上記方向と略
    平行な方向に張設されており、上記組立ユニットが上記
    紐部材を有することを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の画像形成装置において、上
    記紐部材を、第2の支持部材の上記無端ベルトの反対側
    に配設したことを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】請求項2または5または6または7または
    8記載の画像形成装置において、上記組立ユニットが上
    記可変ローラを有することを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】請求項1ないし9の何れか1つに記載の
    画像形成装置において、上記ベルト駆動装置と、上記無
    端ベルトを加熱するための加熱手段と、上記無端ベルト
    に圧接された圧接部材とを有し、上記無端ベルトにより
    未定着画像を有するシート状媒体を搬送しこの無端ベル
    トと上記圧接部材との間を通過させて定着を行なう定着
    装置を具備することを特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】請求項10記載の画像形成装置におい
    て、上記加熱手段が上記無端ベルトと上記圧接部材との
    少なくとも一方に備えられていることを特徴とする画像
    形成装置。
  12. 【請求項12】請求項10または11記載の画像形成装
    置において、上記複数のローラは少なくとも、上記無端
    ベルトを介して上記圧接部材に圧接する定着ローラと、
    上記加熱手段を有する加熱ローラとを含み、上記圧接部
    材が加圧ローラであることを特徴とする画像形成装置。
JP11141101A 1999-05-21 1999-05-21 画像形成装置 Pending JP2000327162A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11141101A JP2000327162A (ja) 1999-05-21 1999-05-21 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11141101A JP2000327162A (ja) 1999-05-21 1999-05-21 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000327162A true JP2000327162A (ja) 2000-11-28

Family

ID=15284220

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11141101A Pending JP2000327162A (ja) 1999-05-21 1999-05-21 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000327162A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7987971B2 (en) 2008-11-17 2011-08-02 Fuji Xerox Co., Ltd. Belt device and fixing device
JP2013218054A (ja) * 2012-04-06 2013-10-24 Canon Inc 画像処理装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7987971B2 (en) 2008-11-17 2011-08-02 Fuji Xerox Co., Ltd. Belt device and fixing device
JP2013218054A (ja) * 2012-04-06 2013-10-24 Canon Inc 画像処理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5517783B2 (ja) ベルト駆動装置およびこれを備えた画像形成装置
JP4533233B2 (ja) 画像加熱装置
JP5552732B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5060315B2 (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP5760530B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
EP1580621B1 (en) Image fixing apparatus and image forming apparatus
JP2004287131A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4794954B2 (ja) 画像加熱装置
JP6141112B2 (ja) 画像加熱装置
JP2013186394A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2010122653A (ja) 画像形成装置
JP2013160908A (ja) 像加熱装置
JP2007025473A (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP3708826B2 (ja) ベルト駆動装置及びベルト定着装置及び画像形成装置
JP5286919B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2000199550A (ja) ベルト駆動装置及びベルト定着装置及び画像形成装置
JP2007310243A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2018066900A (ja) 画像加熱装置
JP2009042355A (ja) ベルト駆動装置及び画像形成装置
JP2000081804A (ja) ベルト定着装置及び画像形成装置
JP2000327162A (ja) 画像形成装置
JP6264641B2 (ja) クリーニング装置、並びにこれを備えた定着装置及び画像形成装置
JP2017167316A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP6024538B2 (ja) 定着装置、および、画像形成装置
JP5147306B2 (ja) 画像加熱装置