JP2007025473A - 定着装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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岩崎  敦志
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将 塚田
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Abstract

【課題】 フィルムのスラスト方向寄りを緩やかに制御し、フィルム端部破損を防止する。
【解決手段】 定着フィルムのスラスト方向端部を規制する規制面を有する規制部材において、前記規制面と前記定着フィルムのスラスト方向端部との間隙のうち、最小間隙部を、定着ニップのスラスト軸中心線を含む前記定着ニップの垂直面に対して記録材搬送方向上流側に設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、記録材上の画像を、エンドレスフィルムを介して加熱定着する定着装置、及びこれを備えるレーザービームプリンタ、複写機等の画像形成装置に関するものである。
従来、記録材上の画像を加熱定着する定着装置としては、熱ローラ方式が多用されているが、薄膜ポリイミド、SUS等を基材としたエンドレスフィルム(以下、「定着フィルム」ないしは「フィルム」とも称する)を介して記録材上の画像を加熱するフィルム加熱方式が提案されている(例えば、特許文献1)。
上記フィルム加熱方式は、低熱容量の加熱体を用いることができ、ニップ側に熱集中できるため、省電力化及びウエイトタイムを短縮ないし無くすことが可能となる。
しかし、このフィルム加熱方式でフィルムを用いる場合においては、フィルムのスラスト方向への寄りが発生する場合があり、これを厳しくコントロールすることは難しかった。
そこで、フランジ部材にフィルムをルーズに懸回し、フィルムの寄り力を低減しつつフィルム端部をフランジのフィルム端部規制面(以下、「規制面」とも称する)で受け止めて寄り規制を行なう方法が提案されている(例えば、特許文献2)。この装置ではフィルムを介して加熱体とニップを形成する加圧回転体でフィルムを駆動し、フランジの規制面はニップ部を除いて設けられている。
しかし、上記のようにフィルム端部をフランジで規制する場合、フィルムの寄り力が大きくなると、フィルムの膜厚、材質によってはフィルムに折れ、シワあるいは亀裂を生じる現象(以下、「フィルム端部破損」とも称する)がみられ、その結果として画像加熱定着装置における定着画像の劣化、定着フィルムの走行不良、耐久寿命の低下、フィルムの寄り規制音の発生等の可能性があった。
そこで、フランジのフィルム端部規制面形状に関する提案がなされている(例えば、特許文献3)。この提案では、図12に示すように、ニップ近傍におけるフィルム移動方向の規制面形状に関して、規制面とフィルム端部との間隙が徐々に小さくなる箇所を設け、ニップ近傍のフィルム端部を緩やかに規制させることによってフィルム端部破損を防止している。
特開昭63−313182号公報 特開平4−44080号公報 特開平5−208750号公報
しかしながら、上記構成においてもフィルム端部破損が発生する可能性があった。
フィルム端部破損は、フィルムのスラスト方向への寄り力に起因する。寄り力によってフランジの規制面でフィルム端部を規制する際に生じるストレスが、フィルムの破断強度を超えることでフィルム端部破損が生じる。
上記寄り力は、定着ニップに対するフィルムのスラスト方向の傾きが1つの要因になっていることが確認されている。各定着部材の単品寸法精度や組付け時のアライメント、搬送力の左右差などの影響によって上記傾きが生じるが、フィルムがルーズに懸回されている構成ではある程度の傾きはやむを得ないのが現状である。
図11は、加圧ローラ駆動方式のフィルム加熱方式の定着装置における、フィルム側から定着ニップ面を臨んだ上面図であり、定着ニップに対するフィルムの搬送方向上下流の傾き(姿勢)に起因するフィルム寄り力の発生メカニズムを示す概念図である。フィルム8は不図示のフィルムガイド部材10にルーズに懸回されており、不図示の加圧ローラ9の回転によりフィルム8は矢印a方向に従動回転している。図11の状態において、フィルム8への駆動力Fが定着ニップNで加わると、フィルムには回転方向移動力とスラスト方向寄り力が作用する。定着ニップNのスラスト方向軸Naに対するフィルムの上下流傾きがα°である場合、前記寄り力はFsinα°であり、フィルム8のスラスト方向端部の任意点Aは、フィルム8の回転に伴って図中の右側に示すような軌道を描きつつ寄り力方向に移動する。
また、寄り力は上記フィルムの姿勢に起因するもの以外にも、定着ニップ形状、温度ムラ、フランジ摺動性能の左右差、等の要因が挙げられる。
昨今の画像形成装置は印刷速度の向上が著しく、定着性能を満足するための定着装置構成として、ニップ部の加圧力が大きく、また定着効率の観点からポリイミド基材に熱伝導フィラーを分散させたりSUS等の金属製薄膜スリーブをフィルム基材として用いたりするようになった。しかし定着装置の駆動速度が大きいほど、そしてニップ部の加圧力が大きいほど上記寄り力が増加するため、フランジの規制面に突き当たった際のフィルム端部には強いストレスが加わりやすくなっていた。また、熱伝導フィラーを分散させたポリイミド基材やSUS基材を用いた薄膜フィルムでは、従来に比べて基材自身の強度や柔軟性が乏しくなり、破断強度が低下する傾向があったため、近年ではフィルム寄りに起因するフィルム端部破損に対するマージンが少なくなっていた。
上記課題を解決する本発明は、
[1]:加熱体と、記録材とともに移動するエンドレスフィルムと、前記エンドレスフィルムを介して前記加熱体と定着ニップを形成する加圧部材と、前記エンドレスフィルムのスラスト方向端部を規制するフィルム端部規制面を有する規制部材と、を有し、前記エンドレスフィルムを介して前記加熱体からの熱で前記記録材上の画像を定着する定着装置において、
前記フィルム端部規制面と前記エンドレスフィルムのスラスト方向端部との間隙のうち、最小間隙部を、前記加圧部材のスラスト軸中心線を含む前記定着ニップの垂直面に対して記録材搬送方向上流側に設けることを特徴とするものである。
[2]:[1]に記載の定着装置において、前記フィルム端部規制面は、前記加圧部材のスラスト軸中心線を含む前記定着ニップの垂直面に対して記録材搬送方向上流側に配設された上流側規制面と、搬送方向下流側に配設された下流側規制面とを有し、前記エンドレスフィルムのスラスト方向端部から前記上流側規制面までの最小間隙Gaよりも、前記下流側規制面までの最小間隙Gbの方が大きいことを特徴とするものである。
[3]:[1]に記載の定着装置において、前記エンドレスフィルムのスラスト方向端部と前記フィルム端部規制面との最小間隙部から、前記エンドレスフィルムの回転移動方向上流に向かって徐々に前記間隙が大きくなることを特徴とするものである。
[4]:[1]〜[3]に記載の定着装置において、前記フィルム端部規制面の周方向両端部は、曲率半径2mm以上のR形状で形成されることを特徴とするものである。
[5]:[1]〜[3]に記載の定着装置において、前記エンドレスフィルムのスラスト方向端部と前記フィルム端部規制面との最小間隙部を、前記定着ニップに平行な面で前記エンドレスフィルム周長を略2等分した際の、定着ニップ側には設けず、定着ニップに対向する側に設けることにより、前記エンドレスフィルムのスラスト方向端部を規制することを特徴とするものである。
上記[1]〜[3]に記載の構成によると、スラスト方向の寄り力によって、フィルム端部が搬送方向上流側のフィルム端部規制面に突き当たった際、上記寄り力と突き当て抗力との作用によって、フィルムの上下流傾きを補正ないしは逆転させる方向のモーメントを発生させる。前記モーメントによって、フィルム端部が破損に至る以前にフィルムの上下流傾きを補正ないしは逆転させることができるため、フィルムに作用する寄り力を緩和、あるいは寄り方向を逆転させることができる。
また、[4]に記載の構成によると、フィルムのスラスト方向端部がフランジの規制面に突き当たった際の、フィルム端部に加わるストレスを分散、軽減できる。
更には、[5]に記載の構成によると、フィルム自身の柔軟性に乏しい定着ニップ近傍ではフィルム端部を規制せず、より柔軟性のある定着ニップ最遠部付近に規制面を設けることによって、フィルム端部に加わるストレスを更に軽減することができる。
以上説明したように本発明によれば、従来においては、フィルムのスラスト方向寄りに対して、フランジのフィルム端部規制面はフィルム寄りを受け止めるに過ぎなかったものが、本発明に記載のフィルム端部規制面構成により、フィルムのスラスト方向寄りに対して、破損を生じることなく寄り力を緩やかに制御して内向きに戻す作用を働かせることが可能となる。すなわち、前記作用によりフィルム端部破損に対するマージンを確保できる定着装置を提供できる。
(実施例1)
以下本発明の実施例を図面に基づき説明する。
図1は本発明の実施例の像加熱装置を定着装置として用いた画像形成装置であるレーザービームプリンタの断面図である。
1は所定の周速度で回転される電子写真感光体(以下ドラムと呼ぶ)である。ドラム1は回転過程で一次帯電器2により正または負の所定電位に均一帯電をうけ、次いでレーザースキャナ3によるレーザー走査露光Lで目的画像情報の走査書き込みをうける。これによりドラム1上に静電潜像が形成される。潜像の形成されたドラム1面は、現像装置4によりトナーTの供給をうけてトナー画像として顕像化される。
給紙カセット20に積載された記録材Pは給紙ローラ21と分離パッド22により1枚づつ分離されてレジストローラ対23にむけて給送される。次いでトナー画像は転写ローラ5の位置を通過する過程で、この転写ローラ5とドラム1との間にレジストローラ対でタイミングをとって送られた記録材P面に順次転写されていく。ドラム1から記録材P面への転写は、転写ローラ5により記録材P面の裏側にトナー画像の荷電極性と逆極性の帯電がなされることにより行なわれる。次いで記録材Pは、転写ローラ5と逆極性の電圧を印加、もしくは接地した除電針6で除電され、ドラム1から分離し、定着装置7へ搬送される。定着装置7では記録材P面上のトナーTが加熱溶融され、永久固着像として記録材P面に定着される。
エンドレスベルト状の定着フィルム8は耐熱性、トナー離型性、強靭性を有する単層定着フィルムあるいは所望の表面処理やラミネート処理をした複合層フィルムである。例えば耐熱処理をした約50μmのポリエステル(PET)やポリイミド(PI)、あるいはSUS等を薄膜処理したスリーブを基層とし、その表面にPTFEやPFA等で離形層付与処理した複合層フィルムなどである。
この定着フィルム8はフィルムガイド10にルーズに懸回されており、少なくとも停止時はニップ部を除いて張力が働かない。
加圧ローラ9は不図示の駆動源により駆動され、定着フィルム8は加圧ローラ9との摩擦力のみで回転走行する。
定着フィルム8の内周面を長手方向全域にわたって支持するフィルムガイド10と当接したヒータ14と加圧ローラ9は定着フィルム8を挟んで不図示の加圧バネ11により所定の当接圧(例えばA4幅で総圧10〜15kgf)をもって互いに圧接状態にしてニップNを形成している。ヒータ14の表面には蒸着、スパッタリング、スクリーン印刷等で形成された銀パラジウム、Ta2N、RuO2、ニクロム等の線上または細帯状の薄膜発熱抵抗部がある。
図2に本実施例における定着装置7を記録材Pの搬送方向上流側から臨んだ正面図のスラスト方向一端側、図3に前記定着装置7の上面図のスラスト方向一端側を示す。
定着フィルム8のスラスト方向両端には、定着フィルム8の回転方向軌道およびスラスト方向端部を規制するフランジ13が嵌合されている。フランジ13の外周面である13aと定着フィルム8の内周面とを摺動させることによって定着フィルム8の回転方向軌道を規制し、フィルム端部規制面13bは定着フィルム8がスラスト方向に寄った場合でも上記フィルム端部規制面13bに突き当たることによってフィルム端部を規制している。
ここで本実施例において、フランジ13上のフィルム端部規制面13bを、記録材Pの搬送方向上流側の領域8a(図3におけるフィルム8の上流側)に相当する範囲にのみ設け、記録材Pの搬送方向下流側の領域8b(図3におけるフィルム8の下流側)ではフィルム端部を規制しないことを特徴とする。また図2あるいは図3に示すように、フィルム端部規制面13bのフィルム回転方向端部形状を曲率半径2mm以上のR形状で形成し、フィルム端部が突き当たった際に加わるストレスを分散・低減させている。
また、本実施例における定着装置7の称呼の組付け状態では、フィルム8のスラスト方向端部とフランジ13の上記端部規制面13bとの最小間隙部Bにおける間隙Gaが0.1〜3mmとなるように構成されている。上記定着装置7を駆動させ、フィルム8がスラスト方向に寄った場合には、上記Gaが徐々に小さくなり、前記間隙部Bで突き当たることによってフィルム8の寄りを規制することになる。
図4をもって、本実施例におけるフィルム8の寄り規制の詳細を説明する。
図中(1)は、定着ニップNのスラスト方向軸Naに対して、フィルム8の回転走行性の左右差等によりフィルム8の姿勢が図のように傾くこと、更には定着ニップN形状や各定着部材のアライメント等に起因して、フィルム8には矢印方向Cの寄り力f1が発生し、フィルム8は従動回転しながら矢印方向Cへ移動する状態を示している。フィルムの姿勢に起因する寄り力の発生メカニズムについては前述のとおりであり、ここでは説明を省略する。
図中(2)は、フィルム8の端部が端部規制面13bの最小間隙部Bに突き当たった状態を示している。このとき、最小間隙部Bには突き当て抗力faが生じると同時に、前記寄り力f1と前記抗力faとのバランスによって、フィルム8には回転モーメントMが生じる。前記モーメントMにより、端部規制面13bの最小間隙部Bを支点として、元の傾きを補正ないし逆転するD方向にフィルム8の姿勢が変化する。前記D方向への姿勢変化の間、端部規制面13bがR形状であるためフィルム8端部には破損に至るほどのストレスは加わらず、且つ寄り力f1の大きさは徐々に小さくなっていく。
図中(3)〜(4)は、フィルム8の上記姿勢変化によって、フィルム8の上下流姿勢が逆転した状態を示している。この状態で定着装置7の駆動が継続されると、前述の寄り力発生メカニズムによって元の寄り力とは逆向きである戻し力f2が作用し、姿勢変化後の寄り力f1’とのバランスによって、(4)に示すようにフィルム8は徐々に内向きC’方向に移動するか、(3)の姿勢のまま安定的に回転走行を継続する。
図4では定着装置のスラスト方向一端側でのみ説明したが、他端側についてもフランジ13の端部規制面13bを同様に構成することで、本実施例1のフィルム加熱方式の定着装置7において、フィルム8のスラスト方向への寄りを緩やかに制御することが可能となり、フィルム8の端部破損に対してマージンを確保できるようになった。
(実施例2)
図5に、本実施例における定着装置7の上面図のスラスト方向一端側を示す。
実施例1において、フィルム端部規制面13bを、記録材Pの搬送方向上流側の領域8aに相当する範囲にのみ設けた。本実施例2では、フィルム8の姿勢変化量を許容範囲内に収めることによって、元の寄り力f1が非常に大きかった場合においてもフィルム破損に対するマージンを確保し、且つフィルム8の安定した回転走行性を確保するためのフランジ13の規制面構成を提案する。
図5に示すように本実施例2においては、記録材Pの搬送方向上流側に配設された上流側規制面131と、搬送方向下流側に配設された下流側規制面132とを有し、フィルム8のスラスト方向端部から前記上流側規制面131までの最小間隙Gaよりも、前記下流側規制面132までの最小間隙Gbの方が大きいことを特徴とし、その他の定着装置7の構成は実施例1と同様とした。
ここで、上記Gaと上記Gbとを結ぶ接線β付近までフィルム8の姿勢が傾いてもフィルム8の回転走行性が阻害されない許容範囲内に、上流側規制面131と下流側規制面132とを配置してある。
図6をもって、本実施例の定着装置7におけるフィルム8の寄り規制を説明する。
図中(1)〜(2)におけるフィルム8の寄り力f1、上流側規制面131への突き当て抗力fa、モーメントMの各作用は実施例1と同様であるため、詳細説明を省略する。ただし、フィルム8の寄り力f1は、実施例1の場合よりも大きいものとする。
図中(3)は、上記モーメントMによってフィルム8の姿勢が変化し、元の姿勢に対して上下流傾きが逆転してもなお、寄り力f1’が戻し力f2より大きい場合に、フィルム8端部が上流側規制面131上のB点及び下流側規制面132上のE点に突き当たった状態を示す。この状態では、B点におけるフィルム8端部への突き当て抗力fa’とE点におけるフィルム8端部への突き当て抗力fbとに分けられる。そして、これら2つの抗力は上下流で均衡する作用が働くため、fa’≒fbに近づく。これと同時にそれぞれの突き当て抗力の大きさは、突き当て面が上流側規制面131のみである場合の約半分に低減される。
すなわち、元の寄り力f1は、本実施例における戻し力f2の作用によって低減したうえ、上下流規制面131、132の2点で半分ずつの抗力(圧力)で規制されるため、元の寄り力f1が大きい場合においてもフィルム8端部に加わるストレスが小さくてすむ。更には上記規制面131、132によって寄り規制されたフィルム8は、安定的な回転走行性を保つ。
以上、本実施例2によれば、元々のフィルム8のスラスト方向寄り力が大きい場合においても、安定的な回転走行性を損なうことなく上記寄り力を低減させることが可能となり、フィルム端部破損に対してマージンを確保できた。
なお、本実施例2においては2箇所の規制面(上流規制面131と下流規制面132)についてのみ記したが、これに限らず、図7に示すようにGaとGbとを結ぶ接線β上に規制部を有する複数の規制面133を設けたり、図8に示すようにGaとGbとを結ぶ接線βを規制面として設けたりしても良く、これらの場合には、寄り規制作用によるフィルム8の上下流姿勢変化後の突き当て圧力を更に低減することが可能となり、フィルム端部破損に対して更なるマージンが確保できる。
(実施例3)
図9に本実施例における定着装置7の搬送方向上流側から臨んだ正面図、図10に定着装置7の上面図、の各々スラスト方向一端側を示す。
実施例1あるいは2においては、フィルム端部規制面を、定着ニップを除いたフランジの摺動面のほぼ全周にわたって設けたが、本実施例3においては、フィルム8のスラスト方向端部とフィルム端部規制面との最小間隙部Bを定着ニップNから遠い箇所に設けることにより、フィルム8の端部破損に対して更なるマージンを確保できるフランジ13の規制面構成を提案する。
前記最小間隙部Bが定着ニップNに近い箇所である場合、フィルム8を挟みこんでいる定着ニップ部近傍ではフィルム自身の柔軟性が失われやすい(剛性が増す)ことに起因して、規制面13bに突き当たったときのフィルム端部に加わるストレスが強くなる。本発明のフィルム寄り規制において、フィルム端部が規制面に突き当たっている間はストレスによって破損しないという前提があるため、規制面を定着ニップ近傍から遠ざけた箇所に設けるほうがより好ましい。
本実施例3においては、図9に示すようにフィルム端部規制面13bの、フィルム8端部との最小間隙部Bを、定着ニップNに平行な面Nbでフィルム周長を略2等分した際の、定着ニップ側の領域8cには設けず、定着ニップに対向する側の領域8dに設けたことを特徴とし、図10に示すように前記最小間隙部Bは記録材Pの搬送方向上流側に位置すること等、その他の定着装置7の構成は実施例1ないし2と同様とした。
本実施例3の構成によれば、フィルムの柔軟性があるニップ最遠部付近でフィルム端部を規制しているため、寄り力によって規制面にフィルム端部が突き当たった場合においてもフィルム端部には大きなストレスが加えられることなく本発明の寄り規制作用が働くため、前述の実施例1あるいは実施例2から更にフィルム端部破損に対して大きなマージンを確保することが可能となった。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はこれらの実施例にとらわれるものではなく技術思想内でのあらゆる変形が可能である。
本発明における定着装置を備えた画像形成装置の概略断面図 実施例1における定着装置の正面図のスラスト方向一端側 実施例1における定着装置の上面図のスラスト方向一端側 実施例1におけるフィルム寄り規制作用の説明図 実施例2における定着装置の上面図のスラスト方向一端側 実施例2におけるフィルム寄り規制作用の説明図 実施例2における規制面構成の別の例1(上面図) 実施例2における規制面構成の別の例2(上面図) 実施例3における定着装置の正面図のスラスト方向一端側 実施例3における定着装置の上面図のスラスト方向一端側 フィルム姿勢に起因するフィルム寄り発生の概念図 特許文献3に開示される従来のフィルム端部規制面構成
符号の説明
8 定着フィルム
9 加圧ローラ
10 フィルムガイド
13 定着フランジ
13a フィルム摺動面
13b フィルム端部規制面
14 ヒータ
N 定着ニップ

Claims (8)

  1. 加熱体と、記録材とともに移動するエンドレスフィルムと、前記エンドレスフィルムを介して前記加熱体と定着ニップを形成する加圧部材と、前記エンドレスフィルムのスラスト方向端部を規制するフィルム端部規制面を有する規制部材と、を有し、前記エンドレスフィルムを介して前記加熱体からの熱で前記記録材上の画像を定着する定着装置において、
    前記フィルム端部規制面と前記エンドレスフィルムのスラスト方向端部との間隙のうち、最小間隙部を、前記加圧部材のスラスト軸中心線を含む前記定着ニップの垂直面に対して記録材搬送方向上流側に設けることを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置において、前記フィルム端部規制面は、前記加圧部材のスラスト軸中心線を含む前記定着ニップの垂直面に対して記録材搬送方向上流側に配設された上流側規制面と、搬送方向下流側に配設された下流側規制面とを有し、前記エンドレスフィルムのスラスト方向端部から前記上流側規制面までの最小間隙Gaよりも、前記下流側規制面までの最小間隙Gbの方が大きいことを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1に記載の定着装置において、前記エンドレスフィルムのスラスト方向端部と前記フィルム端部規制面との最小間隙部から、前記エンドレスフィルムの回転移動方向上流に向かって徐々に前記間隙が大きくなることを特徴とする定着装置。
  4. 請求項1〜3に記載の定着装置において、前記フィルム端部規制面の周方向両端部は、曲率半径2mm以上のR形状で形成されることを特徴とする定着装置。
  5. 請求項1〜3に記載の定着装置において、前記エンドレスフィルムのスラスト方向端部と前記フィルム端部規制面との最小間隙部を、前記定着ニップに平行な面で前記エンドレスフィルム周長を略2等分した際の、定着ニップ側には設けず、定着ニップに対向する側に設けることにより、前記エンドレスフィルムのスラスト方向端部を規制することを特徴とする定着装置。
  6. 請求項1〜5に記載の定着装置において、前記加圧部材は駆動力を受けて回転する加圧回転体であり、前記エンドレスフィルムは前記加圧回転体に従動して回転移動することを特徴とする定着装置。
  7. 請求項1〜5に記載の定着装置において、前記規制部材は上記エンドレスフィルムのスラスト方向両端部近傍に配設されることを特徴とする定着装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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