JP2019219633A - 定着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着ベルトの端部に発生する応力の増大を抑え、定着ベルトを薄肉化できる。【解決手段】定着ニップ部Nにおけるシート搬送方向Xに直交する長手方向に関する定着ベルト60の端部を、内周側から回転可能に保持しつつ定着ベルト60を案内する保持部64と、定着ベルト60の長手方向の端部に当接して、長手方向への移動を規制する規制面63と、を備える。規制面63は、定着ベルト60側に突出する曲率半径10mm以上、500mm以下の曲面形状であって、曲面形状の頂点部63pが、長手方向から視て、定着ニップ部Nを通る定着ベルト60の接線L1より定着ベルト60側で、保持部64より外周側の領域Arであって、かつ、シート搬送方向Xに関する定着ニップ部Nの中心を通り接線L1に直交する直線L2よりシート搬送方向Xの上流側の領域Arに位置する。【選択図】図6

Description

本発明は、電子写真方式や静電記録方式を利用して記録材に画像を形成する画像形成装置に適用される定着装置に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置は、複写機、プリンタ、プロッタ、ファクシミリ、及びこれらの複数の機能を有する複合機等として広く応用されている。電子写真方式は、主に露光、現像、転写、定着の工程を有し、定着工程では、シートに転写されたトナー像を定着装置によって定着する。近年、定着装置としては、加熱部材には端部に支持部材を設けた定着ベルトを使用し、加圧部材にはローラを用い、加圧ローラを駆動し周回駆動するものが主流になっている。使用する定着ベルトは、一般に薄肉の耐熱性樹脂等を基層としており、加熱部材として加熱ローラを使用する際より熱容量が小さくなっている。そのため、加熱部材に定着ベルトを利用すると、加熱ローラの利用時に比べて短時間でウォームアップでき、生産性を向上することができる。また、加圧ローラのみを駆動するために駆動部を有することで、駆動部を最小限の構成にできるので、コストダウンを図ることができる。
この種の定着装置では、ウォームアップタイムの短縮のため、定着ベルトの更なる薄肉化が求められている。定着ベルトのウォームアップタイムは、定着ベルト全体の熱容量で決定される。定着ベルトの熱容量を小さくするには、ベルトの体積を小さくするか、あるいは比熱を小さくする必要がある。一般に、耐熱性樹脂の機械物性を保ったまま、比熱を小さくすることは難しい。よって、定着ベルトの体積を小さくする必要があり、そのために定着ベルトの薄肉化を図る必要がある。
一方、定着ベルトの端部を支持部材で規制する構成では、定着ベルトの蛇行に起因して定着ベルトの端部が支持部材に当接し、定着ベルトの端部に寄り力が作用することがある。このとき、寄り力に起因して、定着ベルトの端部に応力が発生する。ここで、定着ベルトの膜厚が単に薄くなると、厚い場合に比べて、同じ寄り力であっても定着ベルトの端部に発生する応力が増加する虞がある。増加した応力が定着ベルトの許容応力を超えると、定着ベルトの端部に亀裂や摩耗を生じ、寿命を短くしてしまう虞がある。そのため、定着ベルトの体積を小さくするために、単に定着ベルトを薄肉化することは困難であった。
そこで、定着ベルトの端部で発生する応力を低減するため、定着ベルトの端部に作用する寄り力を低減する支持部材を有する定着装置が提案されている(特許文献1,2参照)。特許文献1に記載の定着装置では、支持部材のシート搬送方向上流側に規制面を設け、シート搬送方向上流側を下流側よりも定着ベルト側に突出させることで、定着ベルトの蛇行の向きを補正又は逆転させ、寄り力を低減するようにしている。特許文献2に記載の定着装置では、支持部材の定着ベルトとの反対側に弾性体を介在させ、定着ベルトが支持部材に突き当たる際に定着ベルトの蛇行を補正し、寄り力を低減するようにしている。
特開2007−25473号公報 特開2016−148816号公報
しかしながら、上述した特許文献1,2に記載の定着装置では、寄り力の低減を図るものであり、定着ベルトの端部が支持部材に対して局所的に突き当たることを防止することはできない。このため、寄り力が低減したとしても、定着ベルトの端部に発生する応力は最終的に増加してしまい、増加した応力によって定着ベルトの端部に亀裂や摩耗を生じ、寿命を短くしてしまう虞がある。
本発明は、定着ベルトの端部に発生する応力の増大を抑え、定着ベルトを薄肉化できる定着装置を提供することを目的とする。
本発明の定着装置は、シートをシート搬送方向に搬送しつつ、シートに形成されたトナー像を定着させる定着装置において、回転可能な無端ベルト状の第1回転体と、前記第1回転体に圧接して前記第1回転体との間でニップ部を形成し、回転により前記第1回転体を回転すると共に前記ニップ部にシートを挟持して搬送可能な第2回転体と、前記ニップ部におけるシート搬送方向に直交するシート幅方向に関する前記第1回転体の端部を、内周側から回転可能に保持しつつ前記第1回転体を案内する保持部と、前記第1回転体の前記シート幅方向の端部に当接して、前記シート幅方向への移動を規制する規制部と、を備え、前記規制部は、前記第1回転体の側に突出する曲率半径10mm以上、500mm以下の曲面形状であって、前記曲面形状の頂点部が、前記シート幅方向から視て、前記ニップ部を通る前記第1回転体の接線より前記第1回転体の側で、前記保持部より外周側の領域であって、かつ、前記シート搬送方向に関する前記ニップ部の中心を通り前記接線に直交する直線より前記シート搬送方向の上流側の領域に位置することを特徴とする。
本発明によれば、定着ベルトの端部に発生する応力の増大を抑え、定着ベルトを薄肉化できる。
本実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す断面図である。 本実施形態に係る定着装置を示す断面図である。 本実施形態に係る定着装置の支持部材及び定着ベルトを示す斜視図である。 本実施形態に係る定着装置の支持部材及び定着ベルトを示す平面図である。 定着装置の支持部材及び定着ベルトを示す平面図であり、(a)は当接前、(b)は当接した時、(c)は当接してから暫く経過した後である。 本実施形態に係る定着装置の支持部材及び定着ベルトを示す正面図である。 本実施形態に係る定着装置の支持部材及び定着ベルトを示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 比較例1に係る定着装置の支持部材及び定着ベルトを示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 比較例2に係る定着装置の支持部材及び定着ベルトを示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 定着ベルトの端部に発生する応力の時間変化を示すグラフである。
以下、本発明の一例である定着装置の実施形態を、図1〜図7を参照しながら詳細に説明する。本実施形態では、定着装置46を搭載した画像形成装置1の一例として、タンデム型のフルカラープリンタについて説明している。但し、本発明はタンデム型の画像形成装置1に搭載されることには限られず、他の方式の画像形成装置に搭載されるものであってもよく、また、フルカラーであることにも限られず、モノクロやモノカラーであってもよい。あるいは、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途で実施することができる。
図1に示すように、画像形成装置1は、装置本体10と、不図示のシート給送部と、画像形成部40と、制御部11と、不図示の操作部とを備えている。画像形成装置1は、原稿読取装置12やパーソナルコンピュータ等のホスト機器、あるいはデジタルカメラやスマートフォン等の外部機器からの画像信号に応じて、4色フルカラー画像を記録材に形成することができる。尚、記録材であるシートSは、トナー像が形成されるものであり、具体例として、普通紙、普通紙の代用品である合成樹脂製のシート、厚紙、オーバーヘッドプロジェクタ用シート等がある。
[画像形成部]
画像形成部40は、シート給送部から給送されたシートSに対して、画像情報に基づいて画像を形成可能である。画像形成部40は、画像形成ユニット50y,50m,50c,50kと、トナーボトル41y,41m,41c,41kと、露光装置42y,42m,42c,42kと、中間転写ユニット44と、二次転写部45と、定着装置46とを備えている。尚、本実施形態の画像形成装置1は、フルカラーに対応するものであり、画像形成ユニット50y,50m,50c,50kは、イエロー(y)、マゼンタ(m)、シアン(c)、ブラック(k)の4色それぞれに同様の構成で別個に設けられている。このため、図1中では4色の各構成について同符号の後に色の識別子を付して示すが、明細書中では色の識別子を付さずに符号のみで説明する場合もある。
画像形成ユニット50は、トナー像を担持して移動する感光ドラム51と、帯電ローラ52と、現像装置20と、クリーニングブレード55と、を有している。画像形成ユニット50は、プロセスカートリッジとして一体にユニット化されて、装置本体10に対して着脱可能に構成され、後述する中間転写ベルト44bにトナー像を形成する。
感光ドラム51は、回転可能であり、画像形成に用いられる静電像を担持する。感光ドラム51は、本実施形態では、外径30mmの負帯電性の有機感光体(OPC)であり、所定のプロセススピード(周速度)で矢印方向に、不図示のモータにより回転駆動される。帯電ローラ52は、感光ドラム51の表面に接触し、従動して回転するゴムローラを用いており、感光ドラム51の表面を均一に帯電する。露光装置42は、レーザスキャナであり、制御部11から出力される分解色の画像情報に従って、レーザ光を発する。
現像装置20は、現像スリーブ24を有し、現像バイアスが印加されることにより感光ドラム51に形成された静電像をトナーにより現像する。現像装置20は、トナーボトル41から供給された現像剤を収容すると共に、感光ドラム51上に形成された静電像を現像する。現像スリーブ24は、例えばアルミニウムや非磁性ステンレス等の非磁性材料で構成され、本実施形態ではアルミニウム製としている。現像スリーブ24の内側には、ローラ状のマグネットローラが、現像容器に対して非回転状態で固定設置されている。現像スリーブ24は、非磁性のトナー及び磁性のキャリアを有する現像剤を担持して、感光ドラム51に対向する現像領域に搬送する。
感光ドラム51に現像されたトナー像は、中間転写ユニット44に対して一次転写される。クリーニングブレード55は、カウンタブレード方式であり、感光ドラム51に対して所定の押圧力で当接されている。一次転写後、中間転写ユニット44に転写されずに感光ドラム51上に残留したトナーは、感光ドラム51に当接して設けられたクリーニングブレード55によって除去され、次の作像工程に備える。
中間転写ユニット44は、駆動ローラ44aや従動ローラ44d、一次転写ローラ47y,47m,47c,47k等の複数のローラと、これらのローラに巻き掛けられ、トナー像を担持して移動する中間転写ベルト44bとを備えている。従動ローラ44dは、中間転写ベルト44bの張力を一定に制御するようにしたテンションローラである。従動ローラ44dは、不図示の付勢ばねの付勢力によって中間転写ベルト44bを表面側へ押し出すような力が加えられている。一次転写ローラ47y,47m,47c,47kは、感光ドラム51y,51m,51c,51kにそれぞれ対向して配置され、中間転写ベルト44bに当接し、感光ドラム51のトナー像を中間転写ベルト44bに一次転写する。
中間転写ベルト44bは、感光ドラム51に当接して感光ドラム51との間で一次転写部を形成し、一次転写バイアスが印加されることにより、感光ドラム51に形成されたトナー像を一次転写部で一次転写する。中間転写ベルト44bに一次転写ローラ47によって正極性の一次転写バイアスを印加することにより、感光ドラム51上のそれぞれの負極性を持つトナー像が中間転写ベルト44bに順次多重転写される。
二次転写部45は、二次転写内ローラ45aと、二次転写外ローラ45bと、を備えている。二次転写外ローラ45bは、中間転写ベルト44bに当接し、中間転写ベルト44bとのニップ部においてトナーと逆極性の二次転写バイアスが印加される。これにより、二次転写外ローラ45bは、中間転写ベルト44bに担持されたトナー像を、ニップ部へ供給されたシートSに一括して二次転写する。
定着装置46は、定着ベルト60及び加圧ローラ70を備えている。定着ベルト60と加圧ローラ70との間をシートSが挟持されシート搬送方向に搬送されることにより、シートSに転写されて形成されたトナー像は加熱及び加圧されてシートSに定着される。定着装置46の詳細な構成については後述する。
[制御部]
制御部11はコンピュータにより構成され、例えばCPUと、各部を制御するプログラムを記憶するROMと、データを一時的に記憶するRAMと、外部と信号を入出力する入出力回路とを備えている。CPUは、画像形成装置1の制御全体を司るマイクロプロセッサであり、システムコントローラの主体である。CPUは、入出力回路を介して、シート給送部や画像形成部等に接続され、各部と信号をやり取りすると共に動作を制御する。ROMには、シートSに画像を形成するための画像形成制御シーケンス等が記憶される。
[画像形成動作]
次に、このように構成された画像形成装置1における画像形成動作について説明する。画像形成動作が開始されると、まず感光ドラム51が回転して表面が帯電ローラ52により帯電される。そして、露光装置42により画像情報に基づいてレーザ光が感光ドラム51に対して発光され、感光ドラム51の表面上に静電像が形成される。この静電像にトナーが付着することにより、現像されてトナー画像として可視化され、中間転写ベルト44bに転写される。
一方、このようなトナー像の形成動作に並行してシートSが供給され、中間転写ベルト44bのトナー画像にタイミングを合わせて、搬送経路を介してシートSが二次転写部45に搬送される。更に、中間転写ベルト44bからシートSに画像が転写され、シートSは、定着装置46に搬送され、ここで未定着トナー像が加熱及び加圧されてシートSの表面に定着され、装置本体10から排出される。
[定着装置]
次に、定着装置46の構成について、詳細に説明する。図2及び図3に示すように、定着装置46は、回転可能な無端ベルト状の定着ベルト(第1回転体)60と、定着ベルト60の両端部を保持する支持部材61と、ヒータ部30と、ヒータホルダ65と、加圧ローラ(第2回転体)70と、を備えている。ヒータ部30は、定着ベルト60を内周側から加熱する。尚、本実施形態では、ヒータ部30は定着ベルト60を内周側から加熱するものとしているが、これには限られず、外周側から加熱するものであってもよい。加圧ローラ70は、定着ベルト60に圧接して定着ベルト60との間で定着ニップ部(ニップ部)Nを形成し、回転により定着ベルト60を回転すると共に定着ニップ部NにシートSを挟持して搬送可能である。尚、本実施形態では、定着ベルト60と加圧ローラ70との定着ニップ部NにおけるシートSの搬送方向をシート搬送方向Xとし、シート搬送方向Xに直交するシート幅方向、即ち、定着ベルト60及び加圧ローラ70の長手方向を長手方向Zとする。また、これらシート搬送方向X及び長手方向Zに直交する加圧ローラ70から定着ベルト60への加圧方向を、加圧方向Yとする。
ヒータ部30は、例えば、抵抗発熱体などの熱源であり、不図示の電源によって通電されることで発熱し、制御部11により所定の制御温度に制御される。ヒータ部30は、ヒータホルダ65に固定されて支持されている。ヒータホルダ65は、剛性を有する耐熱性材料製で、断面略半円弧状、即ち断面略C字形状に形成されており、外周側中央部の下面に長手方向Zに沿った溝部65a(図6参照)を有している。ヒータ部30は、ヒータホルダ65の溝部65aに嵌入されている。
ヒータ部30は、長手方向Zに沿ったセラミック製の薄板状のヒータ基板31と、抵抗発熱体である通電発熱体32と、表面保護層33と、温度検知素子34とを有している。通電発熱体32は、ヒータ基板31の表面側(定着ベルト60との摺動面側)に、長手方向Zに沿って形成された線状あるいは細帯状の発熱体である。表面保護層33は、通電発熱体32を覆う薄層である。温度検知素子34は、ヒータ基板31の裏面側に接触して設けられた例えばサーミスタである。ヒータ部30は、制御部11により、通電発熱体32に対する電力供給により迅速に昇温した後、温度検知素子34を利用して所定の定着温度(目標温度)を維持するように制御される。尚、本実施形態における定着装置46では、加熱源にヒータを適用した場合について説明したが、これには限られず、例えば、加熱源として、ハロゲンヒータやIHヒータを適用してもよい。
[定着ベルト]
定着ベルト60は、本実施形態では、内側から環状の基材、ベルト弾性層、表層の3層構造を有するフィルム状に形成されている。但し、定着ベルト60がフィルム状であることには限られない。定着ベルト60は、使用状態で内周面がヒータ部30及びヒータホルダ65に摺擦される無端ベルトであり、ヒータ部30を支持したヒータホルダ65の外周に周長に余裕を持たせて外嵌されている。定着ベルト60の内周面には、ヒータ部30及びヒータホルダ65との摺動性を確保するために、潤滑剤として例えばグリスが塗布されている。定着ベルト60の長手方向Zの両端部は、定着装置46の不図示のフレームに固定された支持部材61によって回転自在に支持されている。定着ベルト60は、加圧ローラ70の回転に従動して回転する。
定着ベルト60の基材は、耐熱性及び耐屈曲性を必要とすることに鑑みて、例えばポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等の耐熱性樹脂により形成されている。また、熱伝導性をも考慮するならば、基材は耐熱性樹脂に比べ熱伝導率のより高いステンレス(SUS)、ニッケル、ニッケル合金などの金属を適用してもよい。基材は、熱容量を小さくする一方で機械的強度を高くする必要があるので、基材の厚みは5μm以上、100μm以下が好ましく、20μm以上、85μm以下がより好ましい。
定着ベルト60のベルト弾性層は、基材の外周を被覆するシリコーンゴム層である。ベルト弾性層は、シートSが定着ニップ部Nを通過する際に、シートS上の未定着トナーを包み込むようにして、未定着トナーに対し均一に熱を与える。ベルト弾性層がこのように機能することで、高光沢で定着ムラのない良質な画像を得ることができる。しかし、ベルト弾性層は、その厚みが薄すぎると十分な弾性を得られなくなり、良質な画像を得ることができなくなる。一方、ベルト弾性層は、その厚みが厚すぎると熱容量が大きくなり、加熱によって所定温度に達するまでに長時間を要してしまう。そのため、ベルト弾性層の厚みは、30μm以上、500μm以下が好ましく、100μm以上、300μm以下がより好ましい。ベルト弾性層の材質は、特に限定されないが、加工が容易であること、高い寸法精度で加工できること、加熱硬化時に反応副生成物が発生しないことなどの理由から、付加反応架橋型の液状シリコーンゴムを適用することが好ましい。
ところで、ベルト弾性層がシリコーンゴム単体で形成される場合は、ベルト弾性層の熱伝導率は低くなる。ベルト弾性層の熱伝導率が低いと、ヒータ部30で発生した熱が定着ベルト60を介してシートSに伝わり難くなるので、シートSにトナーを定着させる際に加熱不足となって定着ムラなどの画像不良を発生する可能性がある。そこで、ベルト弾性層の熱伝導率を上げるために、ベルト弾性層には高い熱伝導性を持つ例えば粒状の高熱伝導性フィラが混入、分散されている。粒状の高熱伝導性フィラとしては、炭化ケイ素(SiC)、酸化亜鉛(ZnO)、アルミナ(Al)、窒化アルミニウム(AlN)、酸化マグネシウム(MgO)、カーボン等が用いられる。また、目的に応じて、粒状の高熱伝導性フィラではなく、針状の高熱伝導性フィラなどを用いてもよい。即ち、高熱伝導性フィラの形状は、粒状や針状の他にも、粉砕状、板状、ウィスカ状のものなどがあり、ベルト弾性層にはこれらのどの形状のものを用いてもよい。また、これらのものを単独で用いてもよいし、あるいは2種類以上のものを混合して用いてもよい。尚、高熱伝導性フィラがベルト弾性層に混入されることで、ベルト弾性層は導電性をも付与され得る。
表層は、ベルト弾性層の外周を被覆するフッ素樹脂層である。表層は、定着ベルト60にトナーを付着しにくくするために設けられる。表層には、四フッ化エチレン・パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂(PFA)、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)、四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体樹脂(FEP)等のフッ素樹脂を適用することが好ましい。表層の厚みは、1μm以上、50μm以下が好ましく、8μm以上、25μm以下がより好ましい。尚、表層はフッ素樹脂チューブで被覆する、もしくはフッ素樹脂からなる塗料を塗布することによって、ベルト弾性層の外周に形成されればよい。尚、本実施形態における定着装置では、定着ベルト60として弾性層を有する場合について説明したが、これには限られない。例えば、定着ベルトとして、弾性層を持たずにベルト基層及びベルト表層のみを有するものとしてもよい。
[加圧ローラ]
加圧ローラ70は、内側から円筒状の基体71、弾性層72、離型層73を備える。基体71の長手方向Zの両端部は、定着装置46のフレームなどの不図示の固定部分に回転自在に支持されている。加圧ローラ70は、ヒータホルダ65に支持されたヒータ部30と共に、定着ベルト60を挟んで対向する位置に配置されている。そして、不図示の加圧機構によって加圧ローラ70と定着ベルト60とに所定の加圧力F1が付与されることで、加圧ローラ70と定着ベルト60とが圧接して弾性層72及びベルト弾性層が弾性変形する。これにより、加圧ローラ70と定着ベルト60との間には、シート搬送方向Xに所定の幅を有する定着ニップ部Nが形成される。尚、加圧機構については、既存の又は新規の適宜な機構を適用することができるので、詳細な説明は省略する。
加圧ローラ70は、例えば駆動モータ74などの駆動源によって使用時に回転駆動される。加圧ローラ70は、駆動モータ74によって回転駆動されると、従動回転する定着ベルト60との間で定着ニップ部NにおいてシートSを挟持しつつ搬送する。また、定着ベルト60は、ヒータ部30により表面が所定温度(例えば180℃)に達するまで加熱される。この状態で、未定着トナーによって未定着トナー像の形成されたシートSが定着ニップ部Nに搬送されると、シートS上の未定着トナーは加熱及び加圧される。これにより、未定着トナーは溶融して混色するので、これを冷却することによってトナー像を定着画像としてシートSに定着させる。
加圧ローラ70の基体71は、ニッケルやクロムをメッキしたSUM材(硫黄及び硫黄複合快削鋼鋼材)などの鋼材を含むステンレススチール、リン青銅、アルミニウムなどを用いて形成されている軸芯体あるいは芯金からなる。基体71の外径は、例えば、4mm〜80mmとすることができる。
加圧ローラ70の弾性層72は、基体71の外周を被覆するシリコーンゴム層である。弾性層72には、針状の高熱伝導性フィラあるいは粒状の高熱伝導フィラが混入及び分散されている。粒状の高熱伝導性フィラとしては、定着ベルト60のベルト弾性層と同様に、炭化ケイ素(SiC)、酸化亜鉛(ZnO)、アルミナ(Al2O3)、窒化アルミニウム(AlN)、酸化マグネシウム(MgO)、カーボン等が用いられる。粒状の高熱伝導性フィラに関しては、弾性層の熱伝導率を上げるために混入させており、場合によっては必ずしも必要ではない。
尚、本実施形態では、弾性層72が単層である場合について説明しているが、これには限られず、弾性層が複層であってもよい。弾性層が複層である場合は、弾性層の間や、弾性層72と離型層73の間に接着や通電等の目的によりプライマ層や接着層などが設けられるようにできる。
加圧ローラ70の離型層73は、例えばフッ素樹脂層からなり、加圧ローラ70にトナーを付着し難くするために設けられる。離型層73は、弾性層72の外周に例えば共重合体(PFA)チューブを被覆することにより形成される。もしくは、離型層73は、PFA、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン‐ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)等のフッ素樹脂からなる塗料を弾性層72外周に塗布することにより形成してもよい。離型層73の厚みは特に限定されないが、15μm以上、80μm以下程度であると好ましい。
尚、本実施形態では、定着ベルト60との間で定着ニップ部Nを形成する部材として加圧ローラ70を適用した場合について説明したが、これには限られない。例えば、定着ニップ部Nを形成する部材として、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等の薄肉耐熱性樹脂、もしくはステンレス(SUS)やニッケル(Ni)等の薄肉金属からなる無端状の加圧ベルト等を適用してもよい。
[支持部材]
支持部材61は、定着ベルト60の長手方向Zの両端部に設けられている。支持部材61は、長手方向Zを厚さ方向とする板状の基体62と、基体62の定着ベルト60側の側面に形成された規制面(規制部)63と、基体62から定着ベルト60側に突出して設けられた保持部64とを有し、これらは一体形成されている。支持部材61は、定着ベルト60の両端部において、保持部64を定着ベルト60の内周部に挿入して定着ベルト60を支持している。定着ベルト60の両端部に設けられた支持部材61は、規制面63や保持部64等について互いに面対称になる形状を有している。尚、本実施形態の図面では、一対の支持部材61のうちの一方のみを示している。
規制面63は、定着ベルト60の長手方向Zの端部に当接して、長手方向Zへの移動を規制する。保持部64は、長手方向Zに関する定着ベルト60の端部を、内周側から回転可能に保持しつつ定着ベルト60を案内する。保持部64は、加圧方向Yの上流側が開口し、定着ベルト60の中心線よりも加圧方向Yの上流側まで延びた断面円弧状、即ち断面略C字形状に形成されている。保持部64は、定着ベルト60に過剰な応力を発生させないように、向き合う一対の保持部64同士の中心軸を一致させて配置されていることが望ましい。保持部64は、定着ベルト60の内周面に接することで、加圧ローラ70が駆動し定着ベルト60が従動回転した際に、定着ベルト60の回転軌道を安定させる役割を担う。尚、保持部64は加圧方向Yの上流側が開口しており、この開口部では定着ベルト60を案内することができないが、その部分ではヒータホルダ65の外周面65b(図6参照)が定着ベルト60を案内する。即ち、ヒータホルダ65は、長手方向Zに関する定着ベルト60の端部を、内周側から回転可能に保持しつつ定着ベルト60を案内する保持部として機能する。
支持部材61の材質としては、例えば、LCP/PET/PPS/PEEK樹脂等のエンジニアリングプラスチックが適用されることが好ましく、本実施形態では、LCPを主原料とするエンジニアリングプラスチックを適用している。支持部材61の材質としてプラスチック樹脂を適用することにより、支持部材61の形状の自由度を向上することができる。また、本実施形態では、支持部材61は一体形成されている場合について説明したが、これには限られず、例えば、基体62と保持部64とは同じ又は異なる材質からなる別部材としてもよい。
[寄り力発生の原理]
加圧ローラ70の駆動時に、定着ベルト60の端部に寄り力が発生する原理について、詳細に説明する。図4に示すように、初期位置にある定着ベルト60Aは不図示の加圧機構から力を受け、加圧ローラ70との間に定着ニップ部N(図2参照)を形成する。その際、初期位置にある定着ベルト60Aの中心線C1は、支持部材61と反対側にある不図示の支持部材の位置関係等によって、加圧ローラ70の中心線C2に対して傾きを有する。ここで、定着ベルト60Aの中心線C1と加圧ローラ70の中心線C2との交わる角度を、交差角θとして定義する。
次に、加圧ローラ70の駆動時における寄り力発生の流れを説明する。加圧ローラ70の駆動時に、加圧ローラ70は定着ベルト60に回転力F2を与える。回転力F2は、加圧ローラ70の中心線C2に対して直交する。これに対し、定着ベルト60Aの中心線C1は加圧ローラ70の中心線C2に対して交差角θを有して圧接するため、回転力F2は定着ベルト60の周方向力F3と軸方向力F4との2成分に分かれる。定着ベルト60Aの周方向力F3は、定着ベルト60Aの従動回転運動になる。定着ベルト60Aの軸方向力F4は、規制面63に突き当たるまで、定着ベルト60Aの中心線C1の方向に移動する。規制面63に定着ベルト60Aが突き当たると、定着ベルト60Aの長手方向Zの速度が0になるので、定着ニップ部Nにおける加圧ローラ70と定着ベルト60Aとの各表面が変形する。その結果、定着ニップ部Nの変形を吸収するために、定着ベルト60Aの端部と規制面63の接点との間に、垂直抗力(寄り力)が発生する。
[支持部材による寄り力低減の原理]
次に、支持部材61による寄り力低減の原理について、詳細に説明する。端部に寄り力が発生した定着ベルト60Aは、規制面63から垂直抗力を受ける。規制面63から受ける垂直抗力の分力から、シート搬送方向Xの上流側に向けて力を受ける。この力を受けた定着ベルト60Aは、加圧ローラ70の中心線C2に倣うように位置補正され、定着ベルト60Bの位置に回転する。その結果、定着ベルト60の端部が規制面63の接点で受ける垂直抗力(寄り力)が低減する。但し、定着ベルト60と保持部64との間、定着ベルト60と規制面63との間に、それぞれ十分な隙間がなければ、定着ベルト60が加圧方向Yを中心軸にして回動できないため、寄り力の低減効果は発生しない。従って、本実施形態では、定着ベルト60と保持部64との間、定着ベルト60と規制面63との間に、それぞれ十分な隙間があるようにしている。
上述した定着ベルト60の端部での寄り力の発生の流れを、図5(a)〜(c)に沿って説明する。図5(a)に示すように、定着ベルト60が規制面63に突き当たる前には、定着ベルト60は回転と共に長手方向Zに移動する。図5(b)に示すように、定着ベルト60が規制面63のシート搬送方向Xの上流側に突き当たると、定着ベルト60は規制面63に対する当接点66を通る加圧方向Yの軸を中心にして旋回し、定着ベルト60の向きが徐々に補正される。定着ベルト60は、当接点66において局所的に当接し、定着ベルト60の中心線C1と加圧ローラ70の中心線C2とが平行になる方向に旋回し、定着ベルト60の向きが徐々に補正される。その後、図5(c)に示すように、定着ベルト60は、加圧ローラ70の中心線C2に倣うように姿勢が変化して向きが補正され、寄り力が低減する。
[比較例]
ここで、定着装置46の規制面63の比較例について検討する。まず、比較例1の規制面63を、図8(a)〜(c)に示す。図8(a)に示すように、規制面63は、加圧方向Yから視て、シート搬送方向Xにおいて傾斜した形状になっており、定着ベルト60がシート搬送方向Xの上流側で当接するようになっている。また、図8(b)に示すように、規制面63は、シート搬送方向Xから視て、加圧方向Yには傾斜していない。
このような比較例1の規制面63について、上述した図5に示す時系列に沿って、定着ベルト60を当接させた場合の応力の時間変化を測定した。その結果を図10に示す。尚、図10中、時刻t1は、定着ベルト60が規制面63に突き当たる前(図5(a)参照)、時刻t2は、定着ベルト60が規制面63に突き当たった時(図5(b)参照)である。また、時刻t3は、定着ベルト60が、定着ベルト60の中心線C1と加圧ローラ70の中心線C2とが略平行になるまで旋回したときである(図5(c)参照)。図10に示すように、時刻t3では寄り力が低減するが、時刻t2の突き当り時に接触面積が小さくなるため、定着ベルト60の端部に過剰に応力が発生し、屈曲による疲労で定着ベルト60の端部が破損する虞がある。
次に、比較例2の規制面63を、図9(a)〜(c)に示す。図9(a)に示すように、規制面63は、加圧方向Yから視て、シート搬送方向Xにおいて緩やかな曲率形状を設けている。また、図9(b)に示すように、規制面63は、シート搬送方向Xから視て、加圧方向Yには傾斜していない。このような比較例2の規制面63について、上述した図5に示す時系列に沿って、定着ベルト60を当接させた場合の応力の時間変化を測定した。その結果を図10に示す。図9(a)に示すように、時刻t2における接触面積は比較例1よりも大きいため、図10に示すように、時刻t2での応力は小さくなるが、寄り力の低減効果を十分に発揮できないため、時刻t3で応力が下がりきらない。従って、定着ベルト60の端部での摩耗が進展し、定着ベルト60の端部が破損する虞がある。
上述のように、比較例1,2では定着ベルト60の端部における応力を時刻t2,t3において十分に低減できず、定着ベルト60の端部が破損する虞があるという課題があった。
[本実施形態の規制面]
そこで、本実施形態では、図7(a)〜(c)に示すように、規制面63は、定着ベルト60の側に突出する曲率半径10mm以上、500mm以下の曲面形状であるようにしている。また、図6に示すように、規制面63の曲面形状の頂点部63pが、長手方向Zから視て、定着ニップ部Nを通る定着ベルト60の接線L1より定着ベルト60側で、保持部64より外周側の領域Ar(図6中、ハッチングで示す)に位置するようにしている。更に、規制面63の曲面形状の頂点部63pが、シート搬送方向Xに関する定着ニップ部Nの中心を通り接線L1に直交する直線L2よりシート搬送方向Xの上流側の領域Ar(図6中、ハッチングで示す)に位置するようにしている。これにより、以下のような作用及び効果を奏することができる。
まず、規制面63が定着ベルト60の側に突出する曲率半径10mm以上、500mm以下の曲面形状であることにより、全体が傾斜面である場合や一部が直線状である場合に比べて、定着ベルト60の端部が接触する面積を大きくすることができる。定着ベルト60の端部が規制面63に突き当たって発生する応力は、寄り力と接触面積との関係により決定されるので、接触面積を大きくすることにより、発生する応力を小さくすることができる。また、定着ベルト60と規制面63との当接位置は、定着ベルト60の回転状態や支持部材61のがた付きなどによって変動することがあるが、規制面63の全体が曲面形状であることにより、いずれの場合の接触でも接触面積を大きくすることができる。従って、本実施形態の定着装置46によれば、定着ベルト60の端部に発生する応力の増大を抑え、定着ベルト60の薄肉化を図ることができる。
ここで、規制面63の曲率半径としては、10mm未満であると頂点部63pが先鋭な形状になってしまい、当接した定着ベルト60の端部の接触面積を大きくすることが困難になってしまうので好ましくない。また、規制面63の曲率半径としては、500mmを超えるとほぼ平面状になってしまい、当接した定着ベルト60の端部の接触面積を大きくすることが困難になってしまうので好ましくない。また、規制面63の曲率半径として好ましい範囲は、例えば、定着ベルト60の材質、物性、厚さなどに応じて適宜変更される。例えば、定着ベルト60がポリイミド基層である場合は、20mm以上、500mm以下が好ましく、特に250mmが最も好ましい(表1参照)。また、定着ベルト60がSUS基層である場合は、10mm以上、300mm以下が好ましく、特に150mmが最も好ましい(表2参照)。
また、規制面63の曲面形状の頂点部63pが、長手方向Zから視て、接線L1より定着ベルト60側で、保持部64より外周側の領域Arに位置することにより、定着ベルト60が接触し得る全範囲のどこかに頂点部63pを配置することができる。更に、定着ベルト60の端部が規制面63に突き当たる際は、通常は直線L2よりシート搬送方向Xの上流側に突き当たる(図4参照)。このため、本実施形態では、頂点部63pが、直線L2よりシート搬送方向Xの上流側の領域Arに位置することにより、定着ベルト60の端部が最初に当接する可能性の高い領域(図4参照)に頂点部63pを配置することができる。ここで、頂点部が、直線L2よりシート搬送方向Xの下流側に位置する場合は、直線L2よりシート搬送方向Xの上流側に当接した定着ベルト60が、加圧ローラ70と平行になるまで旋回する。このとき、定着ベルト60が、加圧ローラ70と平行になる前に、定着ベルト60の端部が規制面63の直線L2より下流側の領域に当接してしまい、本実施形態に比べて定着ベルト60の旋回の円滑さが阻害されてしまうことになり好ましくない。これに対し、本実施形態によれば、定着ベルト60の端部は、規制面63に当接する際に頂点部63pの近傍に当接するので、定着ベルト60が加圧ローラ70と平行になるまでの旋回を円滑に実現することができる。
本実施形態では、図6に示すように、頂点部63pは、長手方向Zから視て、保持部64の外周面64a及びヒータホルダ65の外周面65bから外周側に向けて5mm以内の領域(図中、外周面64a,65bと曲線L3の間)に位置するようにしている。これにより、定着ベルト60の端部が特に当接する可能性の高い領域に、頂点部63pを位置させることができる。ここで、外周面64a,65bから外周側に向けて5mm以内の領域としたのは、定着ベルト60の回転軌道の可動範囲が最大でも5mm程度であるためである。即ち、頂点部63pは、長手方向Zから視て、定着ベルト60の回転軌道の可変範囲内に位置する。このため、頂点部63pは、定着ベルト60の回転軌道の内側に位置する場合と、外側に位置する場合とがある。
また、本実施形態では、頂点部63pは、長手方向Zから視て、保持部64の定着ニップ部Nの側の端部64bを通る接線L1に平行な直線L4に対して、定着ニップ部Nの反対側に位置するようにしている。これにより、定着ベルト60の端部が最初に当接する可能性のより高い領域に、頂点部63pを配置することができる。
更に、本実施形態では、頂点部63pは、長手方向Zから視て、シート搬送方向Xに関する保持部64の上流端64cを通る接線L1に平行な直線L5に対して、定着ニップ部Nの反対側に位置するようにしている。これにより、定着ベルト60の端部が最初に当接する可能性のより高い領域に、頂点部63pを配置することができる。
本実施形態では、頂点部63pは、直線L2よりシート搬送方向Xの上流側で、直線L5よりも加圧方向Yの下流側の領域において、保持部64の略中央部分の外周面64aから外周側に例えば0.5mm離れた位置に設けられている。
尚、本実施形態では、規制面63は、保持部64の外周側の全域に形成されている。このため、保持部64の外周側の全域において、定着ベルト60の端部が接触する面積を大きくすることができる。但し、規制面63が保持部64の外周側の全域に形成されることには限られず、保持部64の外周側の一部に形成されているようにしてもよい。この場合、例えば、直線L2よりシート搬送方向Xの上流側に形成するようにしてもよい。
上述したように、本実施形態の定着装置46によれば、規制面63が定着ベルト60の側に突出する曲率半径10mm以上、500mm以下の曲面形状であるので、定着ベルト60の端部が接触する面積を大きくすることができる。これにより、接触面積を大きくすることにより、発生する応力を小さくできるので、定着ベルト60の端部に発生する応力の増大を抑え、定着ベルト60の薄肉化を図ることができる。
また、本実施形態の定着装置46によれば、頂点部63pが、直線L2よりシート搬送方向Xの上流側の領域Arに位置しているので、定着ベルト60の端部が最初に当接する可能性の高い領域に頂点部63pを配置することができる。これにより、定着ベルト60の端部は、規制面63に当接する際に頂点部63pの近傍に当接するので、定着ベルト60が加圧ローラ70と平行になるまでの旋回を円滑に実現することができる。
尚、上述した本実施形態の定着装置46では、定着ベルト60の両端部に設けられた支持部材61のそれぞれに、曲面形状で所定位置に頂点部63pを有する規制面63が形成されている場合について説明したが、これには限られない。このような規制面63は、定着ベルト60の両端部に設けられた支持部材61のうちの一方にのみ設けられていてもよい。
[実施例]
本実施形態の定着装置46の支持部材61の規制面63について、上述した図5に示す時系列に沿って、定着ベルト60を当接させた場合の応力の時間変化を測定した。その結果を図10に示す。図10に示すように、本実施例では、時刻t2と時刻t3での発生応力を最小限まで低減することができた。従って、定着ベルト60の端部での破損を防ぐことができる。
次に、本実施形態の定着装置46を用いて、規制面63の曲率半径と定着ベルト60の寿命との関係を測定した。まず、規制面63の形状の測定方法と、定着ベルト60の寿命の判定方法とについて説明する。
[規制面の形状測定方法]
定着ベルト60の規制面63の凸形状測定は、ワンショット3D形状測定機VR−3000(キーエンス社製)を用いた三次元形状測定により行った。画像測定時は、低倍率モードの12倍/25倍で測定を行った。解析ソフトとしては、ワンショット3D形状測定機VR−3000シリーズの付属品(キーエンス社製)を用いた。加圧ローラ70の中心線C2に対して垂直で、規制面63より定着ベルト60側に任意に設定した基準面から、最も近い点を規制面63の頂点部63pと定義した。測定の際には、12倍で頂点部63pを特定した後、その部位が中心になるように25倍で再度画像取得した。25倍で取得したデータを、解析モードのプロファイル測定で解析した。解析時は、範囲を指定して頂点部63pを特定した。特定した頂点部63pを通るように、加圧方向Yとシート搬送方向Xとに垂直な断面を切り出した。切り出した断面に関して円弧フィッティングモードで、3点を指定して曲率半径を算出した。頂点部63pの曲率半径を計算する際には、頂点部63pにおける加圧方向Yに垂直な断面における最小曲率半径とシート搬送方向Xに垂直な最小曲率半径を測定した。加圧方向Yの断面とシート搬送方向Xの断面とで最小の曲率半径が異なる場合は、小さい方の曲率半径を測定値として採用した。また、フィッティング時に数回測定して凹凸方向が異なる半径が表示される場合は、平面と判定し曲率半径を無限大と定義した。
[定着ベルトの寿命判定方法]
まず、定着ベルト60がポリイミド基材を持つ場合の寿命判定測定として、プリンタ(商品名:キヤノン株式会社image RUNNER ADVANCE C355F)にて寿命について評価した。定着装置46に搭載された加圧ローラ70の周速度を200mm/secに設定し、ヒータ部30の温調を190度に設定した。寿命判定方法は、以下の方法を用いて行った。印字パターンを書いた用紙を100枚連続印刷した後、一旦立ち下げ動作をし、再度100枚連続印刷するという手順を繰り返した。定着ベルト60にクラックが発生するまでの通紙枚数を寿命と定義した。定着ベルト60の端部破損の発生は、目視確認で判定した。寿命となる通紙枚数が20万枚を超えたものを目標達成と定義した。測定時の温湿度条件は23℃、30%とした。本測定では、ポリイミドで形成された外径18mm、厚さ60μmの基層を持つ定着ベルト60、加圧ローラ70は、弾性層72が厚み3.5mmのシリコーンゴム、離型層73がPFAで構成された厚み50μmチューブを被覆したものを利用した。交差角θ(図4参照)が0.15度になるように、定着ベルト60の角度を調整した。使用した用紙は、CS−680(キヤノン社製)のA4サイズとした。
上述した方法に基づき、実施例として曲率半径を異ならせたもの、比較例1(図8参照)、比較例2(図9参照)について判定を行った。尚、比較例1では、加圧方向Y断面の斜面形状は1度に設定し、比較例2では、加圧方向Y断面の曲率半径は300mmに設定した。その結果を表1に示す。
Figure 2019219633
表1に示すように、実施例では、曲率半径を20mm以上、500mm以下の範囲で目標を達成したことを確認できた。曲率半径が20mm未満である場合は、寄り力の補正時の応力の増加に起因して定着ベルト60の端部にクラックを生じる破壊が発生し、寿命が未達だった。曲率半径が500mmを超える場合は、寄り力を十分に低減できないことに起因して端部摩耗が発生し、寿命が未達だった。比較例1では、定着ベルト60の端部にクラックを生じる破壊が発生し、寿命が未達だった。比較例2では、図10に示すように寄り力を十分に低減できず、端部摩耗が発生し、寿命が未達だった。従って、比較例1,2に対する本実施例の効果が確認された。
次に、定着ベルト60がSUS基材を持つ場合の寿命判定測定として、プリンタ(商品名:キヤノン株式会社image RUNNER ADVANCE C3530F)にて寿命について評価した。定着装置46に搭載された加圧ローラ70の周速度を120mm/secに設定し、ヒータ部30の温調を190度に設定した。本測定では、SUSで形成された外径12mm、厚さ30μmの基層を持つ定着ベルト60、加圧ローラ70は、弾性層72が厚み2.5mmのシリコーンゴム、離型層73がPFAで構成された厚み50μmチューブを被覆したものを利用した。その他の条件は、上述したポリイミド基材を持つ場合の寿命判定測定と同様にした。また、上述した方法に基づき、実施例として曲率半径を異ならせたもの、比較例1(図8参照)、比較例2(図9参照)について判定を行った。その結果を表2に示す。
Figure 2019219633
表2に示すように、SUS基層を用いた定着ベルト60の評価結果は、表1におけるポリイミド基層を用いた定着ベルト60の評価結果とほぼ同様の傾向であった。SUS基層の場合は、ポリイミド基層に比べて低曲率半径に強く、高曲率半径で破損しやすかった。これは、SUS基層はポリイミド基層に比べて高剛性であるため、端部の変形やクラックが発生し難いことで、端部の摩耗破損の主要因になったと考えられる。従って、比較例1,2に対する本実施例の効果が確認された。上述したように、表1,2に示す結果から、規制面63の曲率半径が10mm以上、500mm以下の範囲において、定着ベルト60の端部の応力を低減可能であることが確認された。
1…画像形成装置、46…定着装置、60…定着ベルト(第1回転体)、63…規制面(規制部)、63p…頂点部、64…保持部、64a…外周面、64b…端部、64c…上流端、65…ヒータホルダ(保持部)、65b…外周面、70…加圧ローラ(第2回転体)、L1…接線、L2…直線(接線に直交する直線)、L4…直線(保持部のニップ部の側の端部を通る接線に平行な直線)、L5…直線(保持部の上流端を通る接線に平行な直線)、N…定着ニップ部(ニップ部)、S…シート、X…シート搬送方向、Z…長手方向(シート幅方向)。

Claims (6)

  1. シートをシート搬送方向に搬送しつつ、シートに形成されたトナー像を定着させる定着装置において、
    回転可能な無端ベルト状の第1回転体と、
    前記第1回転体に圧接して前記第1回転体との間でニップ部を形成し、回転により前記第1回転体を回転すると共に前記ニップ部にシートを挟持して搬送可能な第2回転体と、
    前記ニップ部におけるシート搬送方向に直交するシート幅方向に関する前記第1回転体の端部を、内周側から回転可能に保持しつつ前記第1回転体を案内する保持部と、
    前記第1回転体の前記シート幅方向の端部に当接して、前記シート幅方向への移動を規制する規制部と、を備え、
    前記規制部は、前記第1回転体の側に突出する曲率半径10mm以上、500mm以下の曲面形状であって、前記曲面形状の頂点部が、前記シート幅方向から視て、前記ニップ部を通る前記第1回転体の接線より前記第1回転体の側で、前記保持部より外周側の領域であって、かつ、前記シート搬送方向に関する前記ニップ部の中心を通り前記接線に直交する直線より前記シート搬送方向の上流側の領域に位置する、
    ことを特徴とする定着装置。
  2. 前記頂点部は、前記シート幅方向から視て、前記保持部の外周面から外周側に向けて5mm以内の領域に位置する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記頂点部は、前記シート幅方向から視て、前記第1回転体の回転軌道の可変範囲内に位置する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記頂点部は、前記シート幅方向から視て、前記保持部の前記ニップ部の側の端部を通る前記接線に平行な直線に対して、前記ニップ部の反対側に位置する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記頂点部は、前記シート幅方向から視て、前記シート搬送方向に関する前記保持部の上流端を通る前記接線に平行な直線に対して、前記ニップ部の反対側に位置する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記規制部は、前記保持部の外周側の全域に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の定着装置。
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