JP2010121967A - ガスセンサ - Google Patents

ガスセンサ Download PDF

Info

Publication number
JP2010121967A
JP2010121967A JP2008293591A JP2008293591A JP2010121967A JP 2010121967 A JP2010121967 A JP 2010121967A JP 2008293591 A JP2008293591 A JP 2008293591A JP 2008293591 A JP2008293591 A JP 2008293591A JP 2010121967 A JP2010121967 A JP 2010121967A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas sensor
opening
cover
gas
measured
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008293591A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4683118B2 (ja
Inventor
Kohei Yamada
康平 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2008293591A priority Critical patent/JP4683118B2/ja
Priority to US12/619,857 priority patent/US8413483B2/en
Publication of JP2010121967A publication Critical patent/JP2010121967A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4683118B2 publication Critical patent/JP4683118B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/403Cells and electrode assemblies
    • G01N27/406Cells and probes with solid electrolytes
    • G01N27/407Cells and probes with solid electrolytes for investigating or analysing gases
    • G01N27/4077Means for protecting the electrolyte or the electrodes

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)

Abstract

【課題】ガスセンサ素子の応答性を確保しつつ被水割れを防ぐことのできるガスセンサを提供すること。
【解決手段】本発明のガスセンサ1は、ガスセンサ素子2と、ハウジング3と、素子カバー4とを有する。素子カバー4は、ガスセンサ素子2を覆うインナーカバー41と、インナーカバー41の外側に配設される一つのアウターカバー42とを有する。インナーカバー41は、内側導入部412と、内側排出部414とを有する。アウターカバー42である水切カバー43は、被測定ガスを水切カバー43内に導入する側面開口部432と、水切カバー43内に導入されている被測定ガスを排出する排出用開口部434とを有する。側面開口部432は、開口方向Nがガスセンサ1の軸方向の先端側に向かう成分を有するよう形成されており、かつ、開口方向Nがガスセンサ1の周方向及び内側導入部412に向かう成分を実質的に有しないよう形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するガスセンサに関する。
従来から、図14に示すような被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するガスセンサ9が知られている(例えば、特許文献1参照)。
かかるガスセンサ9は、被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するガスセンサ素子92と、ガスセンサ素子92を内側に挿通するハウジング93と、ハウジング93の先端側に固定されたインナーカバー941とアウターカバー942とからなる素子カバー94と、を有する。
また、ガスセンサ素子92の耐被水性を考慮して図15に示すようなガスセンサ9も提案されている(特許文献2参照)。
そして、かかるガスセンサ9における素子カバー94は、ガスセンサ素子92を覆うインナーカバー941と、該インナーカバー941の外側に配設されるアウターカバー942とを有する。インナーカバー941は、側面部に形成された内側導入部941aと、底面部に形成された内側排出部941bとを有する。また、アウターカバー942は、インナーカバー941の外周に配設されるとともに、側面部に形成された側面開口部942aと、底面部に形成された排出用開口部942bとを有する。
側面開口部942aは、図16に示すように、側面部を略U字状に切断してそのU字状内部の片部944の先端部を径方向内側に向かって押圧し、基端部を基点として片部944を折り曲げることにより形成されている。
また、側面開口部942aは、U字状の切断位置に沿って開口しており、その開口面が正対する方向、つまり、その開口方向がガスセンサ9の軸方向先端側に向かう成分を有するとともに、ガスセンサ9の周方向に向かう成分をも有するよう形成されている。
特開2003−185620号公報 特開2003−161717号公報
ところが、かかる従来のガスセンサ9においては、以下のような問題がある。すなわち、従来のガスセンサ9においては、上記のとおり側面開口部942aの開口方向が周方向に向かう成分をも有するよう形成されている。そのため、被測定ガスとともに排気管内を流れる水が、側面開口部942aから浸入した後、アウターカバー942とインナーカバー941との間の空間を周方向に回り込んでインナーカバー941の内側導入部941aからその内部へと浸入してしまうおそれがあった。このため、ガスセンサ素子92が被水して、その部分にて被水割れが生じてしまうおそれがあった。
一方で、ガスセンサ素子92が被水しにくいようにインナーカバー941の内側導入部941aの位置決めをすることも考えられるが、かかる場合には、ガスセンサ9の応答性が低下してしまうおそれがある。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、ガスセンサ素子の応答性を確保しつつ被水割れを防ぐことのできるガスセンサを提供しようとするものである。
本発明は、被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するガスセンサ素子と、該ガスセンサ素子を内側に挿通するハウジングと、該ハウジングの先端側に固定された素子カバーとを有するガスセンサであって、
上記素子カバーは、上記ガスセンサ素子を覆うインナーカバーと、該インナーカバーの外側に配設される一又は二以上のアウターカバーとを有し、
該アウターカバーは、少なくとも、上記被測定ガスを上記アウターカバー内に導入する外側導入部を有し、
上記インナーカバーは、上記被測定ガスを上記インナーカバー内に導入する内側導入部と、上記インナーカバー内に導入された上記被測定ガスを排出する内側排出部とを有し、
上記一又は二以上のアウターカバーのうちの一つである水切カバーは、略筒状に形成された側面部に配設されるとともに上記外側導入部として機能する側面開口部と、上記側面部の先端側に形成された底面部に配設されるとともに上記水切カバー内に導入された上記被測定ガスを排出する排出用開口部とを有し、
上記側面開口部は、上記水切カバーの外部から内部へ向かう開口方向が上記ガスセンサの軸方向の先端側に向かう成分を有するよう形成されており、かつ、上記開口方向が上記ガスセンサの周方向及び上記内側導入部に向かう成分を実質的に有しないよう形成されていることを特徴とするガスセンサにある(請求項1)。
本発明の作用効果について説明する。
上記側面開口部は、上記開口方向が上記軸方向の先端側に向かう成分を有するよう形成されており、かつ、上記開口方向が上記周方向及び上記内側導入部に向かう成分を実質的に有しないよう形成されている。このように構成することにより、本願発明者は、応答性を確保しつつ被水割れを防ぐことのできるガスセンサを得ることができることを見いだした。すなわち、従来における側面開口部は、その開口方向が軸方向の先端側のみならず、周方向に向かう成分をも有するよう形成されていた。そのため、被測定ガスとともにアウターカバー内に浸入した水が、そのまま周方向に回り込んでインナーカバーの内側導入部から浸入してしまい、ガスセンサ素子が被水割れしてしまうことがあった。
これに対し、本発明においては、側面開口部は、その開口方向がガスセンサの周方向及び内側導入部に向かう成分を実質的に有しないよう形成されている。このため、上記水が水切カバーの内部において周方向に移動すること、及びそのまま内側導入部へと向かうことを十分に抑制することができる。
そしてさらに、側面開口部は、その開口方向が軸方向先端側に向かう成分を有する。このため、被測定ガスとともに流れてくる水が側面開口部から水切カバー内に入った後、その水をそのまま慣性力によって先端側へと比較的直線的に向かわせて排出用開口部から排出することができる。特に本発明では、開口方向が周方向に向かう成分を有しないため、上記水を強制的に先端側に向かわせることができ、上記のような作用効果を顕著に発揮することができる。
その結果、インナーカバー内に水が浸入することを十分に防ぐことができ、ガスセンサ素子の被水割れを十分に防ぐことができる。
一方、上記水よりも比較的比重の小さい被測定ガスは、水切カバー内に入った後、上記水とともに排出用開口部へと比較的直線的に流れるものと、それとは分離して流れるものとがある。そして、このように上記水と分離して流れる被測定ガスは、上記水と分離した後、排出用開口部と反対方向すなわち基端側に向かって曲線的に流れることとなる。これにより、被測定ガスは水切カバーの内部において十分に充満する。このため、被測定ガスを内側導入部へと十分に導入することができ、ガスセンサ素子へと十分に被測定ガスを導入することができる。
その結果、従来のガスセンサと同等の応答性を確保することができる。
以上のとおり、本発明によれば、ガスセンサ素子の応答性を確保しつつ被水割れを防ぐことのできるガスセンサを提供することができる。
本明細書において、上記ガスセンサを内燃機関の排気管等に挿入する側を先端側、その反対側を基端側として説明する。
また、本発明において、上記ガスセンサとしては、自動車エンジン等の各種車両用内燃機関の排気管に設置して、排気ガスフィードバックシステムに使用する空燃比センサ(A/Fセンサ)、排気ガス中の酸素濃度を測定する酸素センサ(O2センサ)、また排気管に設置する三元触媒の劣化検知等に利用するNOx等の大気汚染物質濃度を調べるNOxセンサ等がある。
また、上記水切カバーにおいては、上記側面開口部が、上記アウターカバーにおける上記外側導入部としての機能を果たしている。
なお、本発明において、側面開口部の輪郭線をつないで形成される開口面は略平面にて形成される。したがって、例えば、図16に示すような開口面が屈曲して略平面とならないものは本発明の技術的範囲には含まれないものとする。
また、側面開口部の開口方向が内側導入部に向かう成分を有しないとは、ガスセンサの軸方向位置において仮に側面開口部と内側導入部とが略同位置にある場合であっても、実質的に側面開口部の開口方向が内側導入部へと向かっていなければよいということを示すものである。
また、上記素子カバーは、上記インナーカバーと、上記水切カバーである上記アウタ−カバーとからなる二重構造であることが好ましい(請求項2)。
この場合には、簡易な構造のため、低コストにて、応答性を確保しつつガスセンサ素子の被水割れを防ぐことができるガスセンサを構成することができる。
また、上記側面開口部は、上記開口方向が上記ガスセンサの軸方向先端側のみに向かう成分を有するよう形成されていることが好ましい(請求項3)。
この場合には、被測定ガスとともに流れてくる水は、水切カバー内に浸入した後、排出用開口部からそのほとんどが排出されることとなる。そのため、ガスセンサ素子の被水割れが一層生じにくいガスセンサを得ることができる。
また、上記側面開口部は、上記開口方向が上記排出用開口部のみに向かう成分を有するよう形成されていることが好ましい(請求項4)。
この場合には、水を排出用開口部からより一層排出しやすくすることができるため、ガスセンサ素子の被水割れがより一層生じにくいガスセンサを得ることができる。
また、上記側面開口部は、上記側面部において一体的に形成されていることが好ましい(請求項5)。
この場合には、新たに部材を追加することなく水切カバーを形成することができるため、本発明のガスセンサの生産性を向上させることができる。
また、上記水切カバーは、上記側面部において該側面部を上記水切カバーの径方向内側に向かって窪ませてなる凹部を有しており、該凹部は、上記軸方向における先端部において上記側面開口部を有していることが好ましい(請求項6)。
この場合には、側面部の一方向に切り込みを入れた後、その部分を上記凹部と逆パターンの形状を有する押圧冶具にて押圧することにより、凹部と側面開口部とを容易に形成することができる。
また、上記凹部は、該凹部を含む上記軸方向に平行な断面において現れる上記凹部の輪郭線が、上記軸方向の先端側に向かうにつれて上記ガスセンサの径方向の内側に向かうよう形成されていることが好ましい(請求項7)。
この場合には、被測定ガス及び水を、凹部の形状に沿わせて水切カバー内に導入することができ、本発明の作用効果をより効果的に発揮することができる。
また、上記側面開口部は、上記水切カバーの外側から上記軸方向に直交する方向に上記側面開口部を見たとき、上記水切カバーの内部が見えないよう形成されていることが好ましい(請求項8)。
この場合には、ガスセンサの軸方向に直交する方向から被測定ガスや水が素子カバー内に導入されることがない。そのため、軸方向に向かって強制的に被測定ガス及び水を導入することができる。したがって、アウターカバーとインナーカバーとの間の空間において、水が周方向に回り込むことを抑制して本発明の作用効果を顕著に発揮することができる。
また、上記側面開口部は、上記側面部における上記ガスセンサの径方向の最も外側の部分から該径方向の最も内側の部分までの径方向距離である開口深さが1.5mm以下であり、かつ、上記側面部における上記軸方向の最も基端側の部分から最も先端側の部分までの軸方向距離である開口高さが0.6mm以下であることが好ましい(請求項9)。
この場合には、より一層被水割れを防ぐことのできるガスセンサを得ることができる。
一方、上記開口深さが1.5mm未満、かつ、上記開口高さが0.6mmを超える場合には、被水性に優れたガスセンサを得ることが困難となるおそれがある。
また、上記側面開口部は、上記開口深さが0.5mm以上であることが好ましい(請求項10)。
この場合には、応答性に優れるガスセンサを得ることができる。
また、上記内側導入部は、上記側面開口部よりも基端側に形成されていることが好ましい(請求項11)。
この場合には、水及び一部の被測定ガスは排出用開口部へと比較的直線的に向かう一方、水と分離した大部分の被測定ガスは曲線的に基端側に向かってその後内側導入部からインナーカバー内へと導入される。このため、耐被水性を十分に確保しつつ応答性に優れるガスセンサを得ることができる。
(実施例1)
本発明に係る実施例について、図1〜図6とともに説明する。
本例のガスセンサ1は、図1、図2に示すように、被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するガスセンサ素子2と、該ガスセンサ素子2を内側に挿通するハウジング3と、該ハウジング3の先端側に固定された素子カバー4とを有する。
素子カバー4は、ガスセンサ素子2を覆うインナーカバー41と、該インナーカバー41の外側に配設される一つのアウターカバー42とを有する。
すなわち、本例のガスセンサ1においては、素子カバー4は、インナーカバー41と、水切カバー43であるアウターカバー42とからなる二重構造である。
インナーカバー41は、被測定ガスをインナーカバー41内に導入する内側導入部412と、インナーカバー41内に導入された被測定ガスを排出する内側排出部414とを有する。
アウターカバー42である水切カバー43は、下記の側面開口部432と排出用開口部434とを有する。
側面開口部434は、略筒状に形成された側面部431に配設されるとともに被測定ガスを水切カバー43内に導入するために設けられている。
また、排出用開口部434は、側面部431の先端側に形成された底面部433に配設されるとともに水切カバー43内に導入された被測定ガスを排出するために設けられている。
また、側面開口部432は、図1〜図4に示すように、水切カバー43の外部から内部へ向かう開口方向Nがガスセンサ1の軸方向の先端側に向かう成分を有するよう形成されている。
一方、側面開口部432は、開口方向Nがガスセンサ1の周方向及び内側導入部412に向かう成分を実質的に有しないよう形成されている。
すなわち、本例においては、開口方向Nは周方向に向かう成分を有しておらず、側面開口部432は、開口方向Nが排出用開口部434のみに向かう成分を有するよう形成されている。
また、前述したとおり、側面開口部432の開口方向Nの延長線上には、インナーカバー41の内側導入部412は存在していない。その内側導入部412は、後述するように側面開口部432よりも基端側に配置されている。
さらに、本例のガスセンサ1においては、側面開口部432の輪郭線をつないでなる開口面は略平面にて形成されている。
以下、詳細に説明する。
本例のガスセンサとしては、自動車エンジン等の各種車両用内燃機関の排気管に設置して、排気ガスフィードバックシステムに使用する空燃比センサ(A/Fセンサ)、排気ガス中の酸素濃度を測定する酸素センサ(O2センサ)、また排気管に設置する三元触媒の劣化検知等に利用するNOx等の大気汚染物質濃度を調べるNOxセンサ等がある。
本例のガスセンサは、前述したように、ガスセンサ素子2、ハウジング3、及び素子カバー4のほか、図1に示すように、後述する素子側絶縁碍子11と、大気側絶縁碍子12と、大気側カバー13と、金属端子14と、外部リード15と、ブッシュ16とを有する。
ガスセンサ素子2は、ジルコニアを主成分とする固体電解質体の一方の面と他方の面とに基準ガス側電極及び被測定ガス側電極とを設けてなる(図示略)。また、ガスセンサ素子2には、ヒータが内蔵されており(図示略)、ガスセンサ1の使用時において、ガスセンサ素子を400℃以上の高温に加熱して、活性状態とする。
なお、本例においては、ガスセンサ素子2としては積層型のものを用いたが、有底筒状のコップ型のガスセンサ素子を用いることもできる。
また、図1、図2に示すように、ハウジング3の内側には、ガスセンサ素子2を挿通保持する素子側絶縁碍子11が保持されている。
かかる素子側絶縁碍子11の基端側には、ガスセンサ素子2の基端部を覆う大気側絶縁碍子12が配設されており、その大気側絶縁碍子12を覆うように配された大気側カバー13がハウジング3の基端部に固定されている。
さらに、大気側絶縁碍子12の内側には、ガスセンサ素子2との電気的導通を図るための金属端子14が保持されている。
また、該金属端子14に接続された外部リード15は、大気側カバー13の基端部を閉塞するブッシュ16を挿通するように配線されている。
素子カバー4は、前述したとおり、インナーカバー41と、水切カバー43であるアウターカバー42とからなる二重構造である。以下では、アウターカバー42を水切カバー43として説明する。
インナーカバー41は、略筒状に形成された側面部411と、該側面部411の先端部に形成された底面部413とを有する。
そして、インナーカバー41は、自身の側面部411に配設されるとともに内部に被測定ガスを導入する内側導入部412と、自身の底面部413に配設されるとともに外部に被測定ガスを排出する内側排出部414とを有する。
また、インナーカバー41は、先端側へ行くほど縮径するテーパ形状の内側径変部415を軸方向の一箇所に有してなる。
また、インナーカバー41の側面部411の基端側には、内側導入部412が穿設されている。
そして、内側導入部412は、図1、図2に示すように、側面開口部432よりも基端側に形成されている。
また、内側導入部412は、図2に示すように、インナーカバー41の外部から内部へ向かう開口方向Mがガスセンサ1の周方向内側に向かうよう形成されている。
また、内側導入部412は、側面部411の周方向において、例えば6個形成することができる。
内側排出部414は、例えば、0.4〜2.0mmの範囲内の内径φ1を有し、かつ、その開口方向は軸方向と平行である。
水切カバー43は、前述したとおり、側面部431と、底面部433とを有する。
そして、水切カバー43は、底面部433に、インナーカバー41の内側径変部415の基端側における側面部411よりも内径の大きい先端側排出部435を有している。そして、かかる先端側排出部435とインナーカバー41の側面部411との間において排出用開口部434が形成されている。
また、水切カバー43は、前述したとおり、側面部431に側面開口部432を設けてなる。
そして、側面開口部432は、開口方向Nが排出用開口部434のみに向かう成分を有するよう形成されている。
側面開口部432について詳細に説明する。
水切カバー43は、図3(a)、図4に示すように、側面部411を水切カバー43の径方向内側に向かって窪ませてなる凹部432aを有している。
そして、凹部432aは、軸方向における先端部において側面開口部432を有している。
また、凹部432aは、図4(a)、(b)に示すように、凹部432aを含む上記軸方向に平行な断面において現れる凹部432aの輪郭線432bが、上記軸方向の先端側に向かうにつれてガスセンサ1の径方向の内側に向かうよう形成されている。
なお、凹部432aは、図3(b)に示すように、側面部431に、軸方向に直交する方向の一方向に切り込みを入れて切断部430を形成した後、その基端部430bを径方向内側に向かって例えば略三角錐形状の押圧冶具(図示略)にて押圧して変形させることにより形成することができる。なお、側面開口部432は、切断部430の先端部430aと基端部430bとによって形成される。
また、水切カバー43は、図2に示すように、先端側へ行くほど縮径するテーパ形状の外側径変部436を形成してなる。
また、側面開口部432は、外側径変部436よりも基端側において形成されている側面部411の周方向において、例えば8個形成することができる。
側面開口部432は、図4(b)に示すように、側面部432におけるガスセンサ1の径方向の最も外側の部分から径方向の最も内側の部分までの径方向距離である開口深さDが1.5mm以下であり、かつ、側面部431における上記軸方向の最も基端側の部分から最も先端側の部分までの軸方向距離である開口高さHが0.6mm以下である。
また、水切カバー43は、例えば、0.3〜0.7mmの厚みを有するものとすることができ、一方、インナーカバー41は、例えば、0.3〜0.7mmの厚みを有するものとすることができる。
一方、水切カバー43の厚みが0.3mm未満の場合には、凹部432aを十分に形成することができず、また、その強度が弱くなってしまうおそれがある。また、水切カバー43の厚みが0.7mmを超えることとした場合には、押圧治具の型寿命が短くなり、コストアップの要因となるおそれがある。
また、本例における素子カバー4においては、図1、図2に示すように、内側排出部414の中心軸と排出用開口部434の中心軸とは、同一直線上に配されるよう構成されている。
また、素子カバー4は、その基端部においてハウジング3の先端部に固定されている。すなわち、インナーカバー41と水切カバー43とは、それぞれの基端部において互いに重ねられており、この重ねられた基端部において、ハウジング3の先端部に例えば溶接等により固定されている。
なお、インナーカバー41と水切カバー43とは、上記とは異なり、ハウジング3の先端部によってかしめることによって固定することもできる。
次に、本例のガスセンサ1における、被測定ガスの経路について、図2とともに説明する。
本例のガスセンサ1は、自動車エンジン等の排気管内を流れる被測定ガスの流れ方向に対して直交するように配設される(図示略)。
かかる排気管内には、該排気管の軸方向に略平行に被測定ガスが流れている。そして、被測定ガスは、水切カバー43の側面開口部432から水切カバー43の内部に導入される。
図2に示すように、側面開口部432から導入された被測定ガスの流れのうち、排出用開口部434へ向かう流れ(G1)は比較的直線的な流れとなるが、内側導入部412から入ってインナーカバー41の内部へ向かう流れ(G2)は曲線的な流れとなる。
これにより、水切カバー43とインナーカバー41との間に導入された被測定ガスの一部(G1参照)は、排出用開口部434へ向かって流れ、そのまま排出用開口部434から外部へと排出される。
一方、基端側に向かって曲線的に流れた被測定ガスは、内側導入部412からインナーカバー41の内部へと導入される(G2参照)。
次いで、インナーカバー41の内部に導入された被測定ガス(G2参照)は、内側導入部412と内側排出部414とを通過して外部へと排出される(G3参照)。
このとき、インナーカバー41内に導入された被測定ガスは、ガスセンサ素子2に十分供給される。
次に、側面開口部432から侵入する被測定ガスに含まれる水の排出経路について、図2とともに説明する。
側面開口部432は、開口方向Nが周方向に向かう成分を有していない。そのため、側面開口部432から導入された被測定ガスに含まれる水は、インナーカバー41と水切カバー43との間の空間を周方向に回り込むことがない。具体的には、図2における矢印Wに示すように、水は被測定ガスの一部の流れ(G1)と同様に流れて、慣性力によって先端側へと向かい、そのまま排出用開口部434から外部へと排出される。
したがって、水は内側導入部412の内部へと導入されることを抑制できる。
なお、本発明は、本例のガスセンサ1の構成に限られるものではない。すなわち、図示しないが、例えば、インナーカバー41の内側導入部412の開口方向Mを、径方向ではなく軸方向に向かわせることもできる。
また、本例において紹介した内側径変部415や外側径変部436は、本発明においては必須の構成要件ではない。
また、上記凹部432aは、上記のものに限られず、図5(a)に示すように山なり形状の溝部を有するものとすることもできる。また、図5(b)に示すように略半円形状の溝部を有するものや、図5(c)に示すように略四角形状の溝部を有するものとすることもできる。
さらに、図6に示すように、側面開口部432を、側面部431に形成された拡径部430の基端面に形成することもできる。なお、この場合には、拡径部430の基端面を軸方向に直交する方向に形成すれば、開口方向Nは必ず軸方向先端側にのみに向かう成分を有するよう形成することができる。この場合であっても、水を排出用開口部434へと向かわせることができる。
以下に、本例の作用効果について説明する。
側面開口部432は、開口方向Nが軸方向の先端側に向かう成分を有するよう形成されており、かつ、開口方向Nが周方向及び内側導入部412に向かう成分を実質的に有しないよう形成されている。このように構成することにより、本願発明者は、応答性を確保しつつ被水割れを防ぐことのできるガスセンサ1を得ることができることを見いだした。すなわち、従来における側面開口部(図15における符号942a参照)は、その開口方向が軸方向の先端側のみならず、周方向に向かう成分をも有するよう形成されていた。そのため、被測定ガスとともにアウターカバー(図15における符号942参照)内に浸入した水が、そのまま周方向に回り込んでインナーカバー(図15における符号941)の内側導入部(図15における符号941a)から浸入してしまい、ガスセンサ素子(図15における符号92)が被水割れしてしまうことがあった。
これに対し、本例においては、側面開口部432は、その開口方向Nがガスセンサ1の周方向及び内側導入部412に向かう成分を実質的に有しないよう形成されている。このため、上記水が水切カバー43の内部において周方向に移動すること、及びそのまま内側導入部412へと向かうことを十分に抑制することができる。
そしてさらに、側面開口部432は、その開口方向Nが軸方向先端側に向かう成分を有する。このため、被測定ガスとともに流れてくる上記水が側面開口部432から水切カバー43内に入った後、その水をそのまま慣性力によって先端側へと比較的直線的に向かわせて排出用開口部434から排出することができる。特に本例では、開口方向Nが周方向に向かう成分を有しないため、水を強制的に先端側に向かわせることができ、上記のような作用効果を顕著に発揮することができる。
その結果、インナーカバー41内に水が浸入することを十分に防ぐことができ、ガスセンサ素子2の被水割れを十分に防ぐことができる。
一方、上記水よりも比較的比重の小さい被測定ガスは、水切カバー43内に入った後、上記水とともに排出用開口部434へと比較的直線的に流れるものと、それとは分離して流れるものとがある。そして、このように上記水と分離して流れる被測定ガスは、上記水と分離した後、排出用開口部434と反対方向すなわち基端側に向かって曲線的に流れることとなる。これにより、被測定ガスは水切カバー43の内部において十分に充満する。このため、被測定ガスをインナーカバー41内へと十分に導入することができ、ガスセンサ素子2へと十分に被測定ガスを導入することができる。
その結果、従来のガスセンサ1と同等の応答性を確保することができる。
また、素子カバー4は、インナーカバー41と、水切カバー43であるアウタ−カバー42とからなる二重構造である。このように本例のガスセンサ1における素子カバー4は簡易な構造のため、低コストにて、応答性を確保しつつガスセンサ素子2の被水割れを防ぐことができるガスセンサ1を構成することができる。
また、側面開口部432は、開口方向Nが排出用開口部434のみへと向かっている。これにより、水を排出用開口部434からより一層排出しやすくすることができるため、ガスセンサ素子2の被水割れがより一層生じにくいガスセンサ1を得ることができる。
また、側面開口部432は、側面部431において一体的に形成されている。これにより、新たに部材を追加することなく水切カバー43を形成することができるため、本例のガスセンサ1の生産性を向上させることができる。
また、水切カバー43は、側面部431において側面部431を水切カバー43の径方向内側に向かって窪ませてなる凹部432aを有しており、凹部432aは、軸方向における先端部において側面開口部432を有している。そして、前述したとおり、側面部431の一方向に切り込みを入れた後、その部分を凹部432aと逆パターンの形状を有する押圧冶具にて押圧することにより、凹部432aと側面開口部432とを容易に形成することができる。
また、凹部432aは、該凹部432aを含む上記軸方向に平行な断面において現れる凹部432aの輪郭線が、軸方向の先端側に向かうにつれてガスセンサ1の径方向の内側に向かうよう形成されている。このため、被測定ガス及び水を、凹部432aの形状に沿わせて水切カバー43内に導入することができ、本発明の作用効果をより効果的に発揮することができる。
また、側面開口部432は、側面部431におけるガスセンサ1の径方向の最も外側の部分から径方向の最も内側の部分までの径方向距離である開口深さDが0.5mm以上1.5mm以下であり、かつ、側面部431における軸方向の最も基端側の部分から最も先端側の部分までの軸方向距離である開口高さHが0.6mm以下である。このため、応答性に優れるとともに、より一層被水割れを防ぐことのできるガスセンサ1を得ることができる。
また、内側導入部412は、側面開口部432よりも基端側に形成されている。このため、水及び一部の被測定ガスは排出用開口部434へと直線的に向かう一方、水と分離した大部分の被測定ガスは曲線的に基端側に向かってその後内側導入部412からインナーカバー41内へと導入される。このため、耐被水性を十分に確保しつつ応答性に優れるガスセンサ1を得ることができる。
以上のとおり、本例によれば、ガスセンサ素子の被水割れを防ぐことのできるガスセンサを提供することができる。
(実施例2)
本例は、図7〜図10に示すように、ガスセンサの応答性、及びガスセンサ素子への被水性を評価した例である。
すなわち、本例では、後述する本発明品、比較品1、及び比較品2の三種類のガスセンサを試料として各試料について4個ずつ作製し、それぞれの試料について応答性を評価する実験を行った。
まず、本発明品としては、図1に示したようなガスセンサを作製した。具体的には、本発明品は、水切カバーであるアウターカバーに略三角錐形状の溝部からなる凹部を有する。そして、上記凹部は、水切カバーの側面部の周方向に8箇所形成した。また、それぞれの凹部の開口深さは1mm、開口幅は2mm、軸方向における凹部の基端部から先端部までの距離である開口距離は3.8mmとした。また、インナーカバーの内側排出部の径は1mmであり、さらに、内側導入部は周方向に6箇所形成されており、その径は1.5mmである。また、内側導入部は、側面開口部よりも基端側に設けてある。
次に、比較品1としては、図1に示したガスセンサにおける水切カバーにおいて開口方向が軸方向先端側のみならず周方向に向かう成分をも有する側面開口部を備えたガスセンサを作製した。具体的には、比較品1は、本発明品の水切カバーにおける凹部が側面部を有していない形状のルーバーを有する。そして、そのルーバーの開口深さは0.5mmであり、その他の開口幅や開口距離、内側排出部の径などの寸法は本発明品と同様とした。また、素子カバー以外の構成も本発明品と同様とした。
次に、比較品2としては、図14に示したような略筒状に形成されたインナーカバーと、略筒状に形成されたアウターカバーとを有するガスセンサを作製した。具体的には、比較品2は、インナーカバー及びアウターカバーのそれぞれの側面部に内側導入部及び外側導入部を有する。また、内側導入部は外側導入部よりも基端側に設けてある。また、インナーカバーの内側導入部の径は2.5mm、アウターカバーの外側導入部の径は3.0mmである。そして、素子カバー以外のその他の構成は、本発明品と同様とした。
そして、図7、図8に示すように、本発明品、比較品1、及び比較品2における上記ガスセンサの応答性を比較した。
すなわち、まず、3L、直列6気筒直噴エンジンの排気管に上記ガスセンサを設置した。そして、エンジンの回転数を1000回転/分として運転した。
また、図7の曲線L1に示すように、エンジンの空燃比A/Fが14となる状態と、15となる状態とを複数回にわたって交互に形成した。
また、ガスセンサの素子温度は750℃とした。
そしてこのとき、本発明品、比較品1、及び比較品2のガスセンサによって実際に測定されるA/Fの値を調べた。すなわち、図7の曲線L2に示すように、時刻t1においてエンジンの空燃比を14から15へと移行したとき、時刻t1から、ガスセンサによって測定されるA/Fの値が14から15に向かって63%上昇するまで(すなわち、A/Fの値が14.63となるまで)の時間を測定した。そして、この測定された時間と時刻t1との時間のずれを応答時間Δt1として算出した。
また、時刻t2においてエンジンの空燃比を15から14へと移行したとき、時刻t2から、ガスセンサによって測定されるA/Fの値が15から14に向かって63%減少するまで(すなわち、A/Fの値が14.37となるまで)の時間を測定した。そして、この測定された時間と時刻t2との時間のずれを応答時間Δt2として算出した。
そして、これを複数回繰り返し、応答時間の平均値を算出して本発明品と比較品1と比較品2とを比較した。
応答性の評価結果を図8に示す。
同図から、比較品1及び比較品2と本発明品とを比べても、その応答性にはほとんど差異がないことがわかる。
なお、被測定ガスの流速や素子カバーの形状が変わっても本例と同様の結果が得られるものと考えられる。
また、図9、図10に示すように、上記の本発明品、比較品1、及び比較品2のガスセンサについて、ガスセンサ素子に水滴が付着するかどうかの被水評価試験を行った。
すなわち、図9に示すように、水平面に対して45°に傾斜させた内径35mmの配管51に、上記において作製した本発明品、比較品1、及び比較品2のガスセンサ1をそれぞれ配管51に対して直交する状態で取りつける。なお、ガスセンサ1の取りつけ位置は、配管51の上端開口部511から100mmの位置である。そして、配管51の上端開口部511から水滴を含む空気を、噴射機52から5回噴射する。一回当たりの噴射エア中の水量は、0.2mLであり、エア圧は0.15kg/cm2である。
次いで、素子カバー内のガスセンサ素子における被水面積を測定した。
具体的には、水を噴射する前にガスセンサ素子の表面に黒色のカーボン粉末を塗布しておく。そして、水が当たった部分ではカーボン粉末がガスセンサ素子の表面から剥離するため、このカーボン粉末が剥離した部分の面積を被水面積として測定した。
本例においては、かかる被水面積の大小によって被水評価を行った。なお、3mm2以下であれば実質的に素子割れが生じないため、これを基準とした。
被水性の評価結果を、図10に示す。
同図から、本発明品は、その被水面積を0.8mm2と、比較品1や比較品2と比べて、格段に被水面積を小さくできることがわかる。
一方、比較品1は5.5mm2、比較品2は17mm2と、被水面積が大きいことがわかる。
そして、本例の結果から、本発品は、ガスセンサの応答性を十分に確保しつつ、ガスセンサ素子の被水割れを十分に抑制できることがわかる。
(実施例3)
本例は、図11、図12に示すように、側面開口部432の開口深さDと開口高さHとを種々変更させてガスセンサを作製し、各ガスセンサについて、上記実施例2と同様の被水試験を実施した。
具体的には、開口深さDを0.2〜1.5mmと種々変更するとともに、開口高さHを−0.5〜2mmまで種々変更して形成したガスセンサの試料を、各試料4個ずつ作製した。
すなわち、図11(a)、(b)に示すように、開口高さHが2mmの側面開口部432を塞ぐように遮蔽板44を少しずつずらしながら設け、その開口高さHを種々変更させたガスセンサを作製した。なお、上記のように開口高さHがマイナスとなるのは、図11(b)に示すように、遮蔽板44の基端部が側面開口部432の基端部よりも基端側に配置された場合を示すものである。
また、図12において、×は開口深さDが1.5mmのもの、△は開口深さDが1.0mmのもの、□は開口深さDが0.5mmのもの、◇は開口深さDが0.2mmのものの結果を示すものである。
評価結果を、図12に示す。
同図から、開口深さDが1.5mm以下、かつ、開口高さHが0.6mm以下である場合には、被水面積は3mm2以下となり、ガスセンサ素子の耐被水性を十分に向上できることがわかる。
一方、開口高さHが0.75mmを超える場合には、開口高さHが大きくなるにつれて被水面積が急激に大きくなっており、十分な耐被水性を得ることが困難となることがわかる。
以上から、開口深さDは1.5mm以下、開口高さHは0.6mm以下とすることが耐被水性の観点から好ましいことがわかる。
(実施例4)
本例は、図13に示すように、開口深さDを種々変更して作製したガスセンサについて、その応答性を評価した例である。
具体的には、開口深さDは0.25〜1.5mmと種々変更し、それぞれの開口深さDを有するガスセンサを4個ずつ作製した。そして、そのそれぞれのガスセンサに対して応答性の実験を行った。
なお、応答性の評価方法は実施例2に示したものと同様である。
また、各ガスセンサにおけるその他の構成は、実施例3に示したガスセンサと同様である。
評価結果を図13に示す。
同図から、開口深さDが0.5mm以上の場合には、応答時間は約550m秒と、十分に応答性を確保できることがわかる。
一方、開口深さDが0.5mm未満の場合には、応答時間が次第に大きくなっていくことがわかる。
以上から、開口深さDを0.5mm以上とすることにより、ガスセンサの応答性を確保することができることがわかる。
実施例1における、ガスセンサの縦断面図。 実施例1における、ガスセンサの先端部の縦断面図。 (a)図2におけるA−A線断面図、(b)水切カバーを作製する手順を示す斜視説明図。 実施例1における、(a)側面開口部の斜視図、(b)側面開口部の縦断面図。 実施例1における、(a)別形態の凹部の断面図、(b)別形態の凹部の断面図、(c)別形態の凹部の断面図。 実施例1における、別形態の素子カバーを有するガスセンサの先端部の縦断面図。 実施例2における、応答性評価試験の実験方法を示す説明図。 実施例2における、応答性評価試験の結果。 実施例2における、被水評価試験の実験方法を示す説明図。 実施例2における、被水評価試験の結果。 実施例3における、(a)側面開口部の開口高さを示す説明図、(b)側面開口部を遮蔽部材で覆った状態における開口高さを示す説明図。 実施例3における、被水評価試験の結果。 実施例4における、応答性評価試験の結果。 従来例における、ガスセンサの先端部の縦断面図。 従来例における、別形態のガスセンサの先端部の縦断面図。 従来例における、別形態のガスセンサにおける側面開口部の斜視図。
符号の説明
1 ガスセンサ
2 ガスセンサ素子
3 ハウジング
4 素子カバー
41 インナーカバー
412 内側導入部
414 内側排出部
42 アウターカバー
43 水切カバー
431 側面部
432 側面開口部
433 底面部
434 排出用開口部
N 開口方向

Claims (11)

  1. 被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するガスセンサ素子と、該ガスセンサ素子を内側に挿通するハウジングと、該ハウジングの先端側に固定された素子カバーとを有するガスセンサであって、
    上記素子カバーは、上記ガスセンサ素子を覆うインナーカバーと、該インナーカバーの外側に配設される一又は二以上のアウターカバーとを有し、
    該アウターカバーは、少なくとも、上記被測定ガスを上記アウターカバー内に導入する外側導入部を有し、
    上記インナーカバーは、上記被測定ガスを上記インナーカバー内に導入する内側導入部と、上記インナーカバー内に導入された上記被測定ガスを排出する内側排出部とを有し、
    上記一又は二以上のアウターカバーのうちの一つである水切カバーは、略筒状に形成された側面部に配設されるとともに上記外側導入部として機能する側面開口部と、上記側面部の先端側に形成された底面部に配設されるとともに上記水切カバー内に導入された上記被測定ガスを排出する排出用開口部とを有し、
    上記側面開口部は、上記水切カバーの外部から内部へ向かう開口方向が上記ガスセンサの軸方向の先端側に向かう成分を有するよう形成されており、かつ、上記開口方向が上記ガスセンサの周方向及び上記内側導入部に向かう成分を実質的に有しないよう形成されていることを特徴とするガスセンサ。
  2. 請求項1において、上記素子カバーは、上記インナーカバーと、上記水切カバーである上記アウターカバーとからなる二重構造であることを特徴とするガスセンサ。
  3. 請求項1又は2において、上記側面開口部は、上記開口方向が上記ガスセンサの軸方向先端側のみに向かう成分を有するよう形成されていることを特徴とするガスセンサ。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において、上記側面開口部は、上記開口方向が上記排出用開口部のみに向かう成分を有するよう形成されていることを特徴とするガスセンサ。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項において、上記側面開口部は、上記側面部において一体的に形成されていることを特徴とするガスセンサ。
  6. 請求項5において、上記水切カバーは、上記側面部において該側面部を上記水切カバーの径方向内側に向かって窪ませてなる凹部を有しており、該凹部は、上記軸方向における先端部において上記側面開口部を有していることを特徴とするガスセンサ。
  7. 請求項6において、上記凹部は、該凹部を含む上記軸方向に平行な断面において現れる上記凹部の輪郭線が、上記軸方向の先端側に向かうにつれて上記ガスセンサの径方向の内側に向かうよう形成されていることを特徴とするガスセンサ。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項において、上記側面開口部は、上記水切カバーの外側から上記軸方向に直交する方向に上記側面開口部を見たとき、上記水切カバーの内部が見えないよう形成されていることを特徴とするガスセンサ。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項において、上記側面開口部は、上記側面部における上記ガスセンサの径方向の最も外側の部分から該径方向の最も内側の部分までの径方向距離である開口深さが1.5mm以下であり、かつ、上記側面部における上記軸方向の最も基端側の部分から最も先端側の部分までの軸方向距離である開口高さが0.6mm以下であることを特徴とするガスセンサ。
  10. 請求項9において、上記側面開口部は、上記開口深さが0.5mm以上であることを特徴とするガスセンサ。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項において、上記内側導入部は、上記側面開口部よりも基端側に形成されていることを特徴とするガスセンサ。
JP2008293591A 2008-11-17 2008-11-17 ガスセンサ Active JP4683118B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008293591A JP4683118B2 (ja) 2008-11-17 2008-11-17 ガスセンサ
US12/619,857 US8413483B2 (en) 2008-11-17 2009-11-17 Gas sensor provided with inner and outer covers for gas sensing element

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008293591A JP4683118B2 (ja) 2008-11-17 2008-11-17 ガスセンサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010121967A true JP2010121967A (ja) 2010-06-03
JP4683118B2 JP4683118B2 (ja) 2011-05-11

Family

ID=42170947

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008293591A Active JP4683118B2 (ja) 2008-11-17 2008-11-17 ガスセンサ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8413483B2 (ja)
JP (1) JP4683118B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102015224023A1 (de) * 2015-12-02 2017-06-08 Robert Bosch Gmbh Gassensor
US10392999B2 (en) * 2016-10-11 2019-08-27 Ford Global Technologies, Llc Method and system for exhaust particulate matter sensing
CN112255366A (zh) * 2019-07-22 2021-01-22 海湾安全技术有限公司 具有防水能力的气体探测器
DE102022000806A1 (de) * 2021-03-31 2022-10-06 Ngk Insulators, Ltd. Sensor

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08254521A (ja) * 1995-01-19 1996-10-01 Nippondenso Co Ltd 酸素濃度検出器
JPH09257744A (ja) * 1996-03-25 1997-10-03 Denso Corp 空燃比センサー
JP2003161717A (ja) * 2001-11-27 2003-06-06 Ngk Spark Plug Co Ltd ガスセンサ
JP2005227179A (ja) * 2004-02-13 2005-08-25 Denso Corp ガスセンサ
JP2006058144A (ja) * 2004-08-20 2006-03-02 Denso Corp ガスセンサ

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2247140A5 (ja) * 1973-10-06 1975-05-02 Bosch Gmbh Robert
US4199424A (en) * 1978-09-13 1980-04-22 The Bendix Corporation Protective shield for sensing means
US4624770A (en) * 1984-06-26 1986-11-25 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Air-fuel ratio sensor
JP3932881B2 (ja) 2001-12-13 2007-06-20 株式会社デンソー ガスセンサ
JP4725494B2 (ja) * 2006-04-27 2011-07-13 株式会社デンソー ガスセンサ
JP5069941B2 (ja) * 2006-09-14 2012-11-07 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08254521A (ja) * 1995-01-19 1996-10-01 Nippondenso Co Ltd 酸素濃度検出器
JPH09257744A (ja) * 1996-03-25 1997-10-03 Denso Corp 空燃比センサー
JP2003161717A (ja) * 2001-11-27 2003-06-06 Ngk Spark Plug Co Ltd ガスセンサ
JP2005227179A (ja) * 2004-02-13 2005-08-25 Denso Corp ガスセンサ
JP2006058144A (ja) * 2004-08-20 2006-03-02 Denso Corp ガスセンサ

Also Published As

Publication number Publication date
US8413483B2 (en) 2013-04-09
US20100122569A1 (en) 2010-05-20
JP4683118B2 (ja) 2011-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6276662B2 (ja) ガスセンサ
JP5069941B2 (ja) ガスセンサ
JP4124135B2 (ja) ガスセンサ
JP5204284B2 (ja) ガスセンサ
JP5276149B2 (ja) ガスセンサ
US20080028831A1 (en) Gas sensor
JP5993782B2 (ja) ガスセンサ
US9759586B2 (en) Gas sensor
JP4683118B2 (ja) ガスセンサ
US9995707B2 (en) Gas sensor
JP5841066B2 (ja) ガスセンサ
JP5209687B2 (ja) ガスセンサ
JP6708184B2 (ja) ガスセンサ素子及びガスセンサ
JP5096607B2 (ja) ガスセンサ
JP2019078712A (ja) ガスセンサ
JP2011145235A (ja) ガスセンサ
JP2011203242A (ja) ガスセンサ及びガスセンサの製造方法
JP6086855B2 (ja) ガスセンサ
JP4938587B2 (ja) ガスセンサ
JP7021002B2 (ja) センサ
JP4938588B2 (ja) ガスセンサ
JP2011247790A (ja) ガスセンサ
JP2012002747A (ja) ガスセンサ
JP4955799B2 (ja) 通気構造を有するセンサ
JP2011215093A (ja) ガスセンサの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100831

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101029

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110111

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110124

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140218

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4683118

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140218

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250