JP5096607B2 - ガスセンサ - Google Patents

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本発明は、排気ガス中に晒される検出素子を被水から保護するプロテクタを備えたガスセンサに関するものである。
従来、自動車などの排気ガス中の特定ガス、例えばNOx(窒素酸化物)や酸素などの濃度に応じ、大きさの異なる起電力が生じたり、抵抗値が変化したりする検出素子を備えたガスセンサが知られている。このガスセンサは自動車の排気管等に取り付けられて使用されるが、検出素子が高温の排気ガス中に晒されることとなるため、排気ガスに含まれる水分の付着(被水)により検出素子が熱衝撃を受けると、クラックや割れが生ずる虞がある。そこでガスセンサには検出素子を覆うプロテクタが装着され、検出素子を被水から保護している(例えば特許文献1参照)。
特許文献1のガスセンサのプロテクタは外側筒状部と内側筒状部とからなる2重構造を有し、外側筒状部の先端側(ガスセンサの取り付け時の下方側)に、外側筒状部と内側筒状部との間の空隙(以下、「ガス分離室」ともいう。)に向かって排気ガスを導入するための導入口が形成されている。この外側筒状部の導入口にはガイド体が設けられており、ガス分離室に導入される排気ガスに内側筒状部の側壁の外周面を取り囲む旋回流を生じさせ、この旋回流に伴い発生する慣性力により、ガス成分と、そのガス成分より比較的重い水分とが分離されるように構成されている。そして、内側筒状部の基端側(ガスセンサの取り付け時の上方側)には、ガス分離室内で分離された排気ガスのガス成分を内側筒状部内に導入するための導入口が形成されている。
特開2004−125702号公報
しかしながら、特許文献1のようにガス成分と水分とを分離しても、外側筒状部内に導入される排気ガスの導入時の流速や、分離された水分の塊(水滴)の大きさ、ガスセンサの排気管への取り付け位置等によっては、水分がガス成分と共に内側筒状部の導入口から内部に進入してしまう場合があった。そして大きな水滴が検出素子に付着すると、素子が熱衝撃を受け、クラックや割れの原因となる虞があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、良好なガス交換性を確保しつつ、検出素子を被水から効果的に保護することができるプロテクタを備えたガスセンサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明のガスセンサは、自身の先端側に被検出ガス中の特定ガス成分を検出するための検出部を有する検出素子と、前記検出部を自身の先端から突出させた状態で、前記検出素子の径方向周囲を取り囲むハウジングと、自身の内部に前記検出素子の前記検出部を収容した状態で、自身の基端部が前記ハウジングの先端部に固定されると共に、前記検出素子先端より後端側に設けられ、自身の内部に被検出ガスを導入するための複数の内側導入孔が外周面に周方向にわたって設けられた内側プロテクタと、前記内側プロテクタとの間に空隙を有した状態で前記内側プロテクタの径方向周囲を取り囲む円筒状をなし、自身の基端部が前記ハウジングの先端部に固定されると共に、軸線方向における前記内側プロテクタの前記内側導入孔の形成位置よりも先端側の外周面に、前記空隙に被検出ガスを導入するための複数の外側導入孔が周方向にわたって設けられた外側プロテクタとを備えたガスセンサにおいて、前記内側導入孔の開口面積は、いずれも3.5mm以下であり、且つすべての前記内側導入孔の開口面積の合計が、10mm以上であり、前記内側プロテクタの前記外周面は、先端側に向かって径方向に縮径するテーパ部を有し、前記内側導入孔は、該テーパ部に形成され、前記内側プロテクタは、前記テーパ部の先端側に連なる筒状部を有し、且つ前記検出素子は、前記検出部に前記被測定ガスを晒すためのガス導入部を有し、前記ガス導入部は、前記テーパ部と前記筒状部との境界を跨ぐように配置されていることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明のガスセンサは、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記内側導入孔の開口面積は、いずれも2mm以下であることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明のガスセンサは、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記内側導入孔の最小開口長さは、いずれも2mm以下であることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明のガスセンサは、請求項1乃至3の何れか一項に記載の発明の構成に加え、前記内側導入孔は、前記内側プロテクタに6個以上形成されていることを特徴とする。
また、請求項5に係る発明のガスセンサは、請求項1乃至4の何れか一項に記載の発明の構成に加え、前記内側導入孔は、前記内側プロテクタに8個以上形成されていることを特徴とする。
また、請求項6に係る発明のガスセンサは、請求項1乃至5の何れか一項に記載の発明の構成に加え、前記内側導入孔は、軸線方向における第1の位置に周方向にわたって配置された複数の第1内側導入孔と、前記第1の位置よりも後端側の第2の位置に周方向にわたって配置された複数の第2内側導入孔とを有することを特徴とする。
また、請求項7に係る発明のガスセンサは、請求項6記載の発明の構成に加え、複数の前記第1内側導入孔と、複数の前記第2内側導入孔とは、それぞれ、周方向に重ならない位置に配置されていることを特徴とする。
また、請求項8に係る発明のガスセンサは、請求項6または7の何れか一項に記載の発明の構成に加え、前記検出素子は、前記検出部に前記被測定ガスを晒すためのガス導入部を有し、前記ガス導入部は、軸線方向において、前記第1内側導入孔と前記第2内側導入孔との間に配置されることを特徴とする。
また、請求項9に係る発明のガスセンサは、自身の先端側に被検出ガス中の特定ガス成分を検出するための検出部を有する検出素子と、前記検出部を自身の先端から突出させた状態で、前記検出素子の径方向周囲を取り囲むハウジングと、自身の内部に前記検出素子の前記検出部を収容した状態で、自身の基端部が前記ハウジングの先端部に固定されると共に、前記検出素子先端より後端側に設けられ、自身の内部に被検出ガスを導入するための複数の内側導入孔が外周面に周方向にわたって設けられた内側プロテクタと、前記内側プロテクタとの間に空隙を有した状態で前記内側プロテクタの径方向周囲を取り囲む円筒状をなし、自身の基端部が前記ハウジングの先端部に固定されると共に、軸線方向における前記内側プロテクタの前記内側導入孔の形成位置よりも先端側の外周面に、前記空隙に被検出ガスを導入するための複数の外側導入孔が周方向にわたって設けられた外側プロテクタとを備えたガスセンサにおいて、前記内側導入孔の開口面積は、いずれも3.5mm 以下であり、且つすべての前記内側導入孔の開口面積の合計が、10mm 以上であり、前記内側導入孔は、軸線方向における第1の位置に周方向にわたって配置された複数の第1内側導入孔と、前記第1の位置よりも後端側の第2の位置に周方向にわたって配置された複数の第2内側導入孔とを有し、前記検出素子は、前記検出部に前記被測定ガスを晒すためのガス導入部を有し、前記ガス導入部は、軸線方向において、前記第1内側導入孔と前記第2内側導入孔との間に配置されることを特徴とする。
また、請求項10に係る発明のガスセンサは、請求項8又は9に記載の発明の構成に加え、前記第1内側導入孔の個数は、前記第2内側導入孔の個数よりも少ないことを特徴とする。
請求項1に係る発明のガスセンサでは、検出素子先端より後端側の内側プロテクタに設けられた内側導入孔の開口面積を、いずれも3.5mm以下としたことで、その大きさより大きな直径の水滴が内側導入孔を通過して内側プロテクタ内に進入することを防止することができる。このため、内側プロテクタ内に収容された検出素子の検出部に付着する水滴の量や大きさが制限され、微量の水滴の付着程度で済むため、素子が熱衝撃を受けるエネルギーが小さくなり、クラックや割れ等の発生を防止することができる。また、内側プロテクタに設けられたすべての内側導入孔の開口面積の合計を10mm以上としたことで、1つの内側導入孔の開口面積を3.5mm以下と小さくしたものの、内側プロテクタ全体でみたときの内側導入孔の開口面積が十分に確保されるため、ガス交換性が低下することなく、検出素子は、十分な、ガス応答性を得ることができる。
ところで、内側プロテクタは、円筒形状を有する形態であってもよく、外側面の途中に先端側に向かって径方向に縮径するテーパ部を有する形態であってもよい。なお、内側プロテクタにテーパ部を有する場合には、内側導入孔は、該テーパ部に形成されていることが好ましい。もしも、内側導入孔よりも小さい水滴が内側プロテクタ内に入り込んだとしても、検出素子の検出部よりも比較的温度が低い後端側に水滴が付着するため、検出素子の検出部が熱衝撃を受けにくくなり、クラックや割れ等の発生をより効果的に防止することができる。
なお、内側導入孔がテーパ部に形成されている場合、検出素子のガス導入部はテーパ部とテーパ部の先端側に連なる筒状部との境界を跨ぐように配置されていることが好ましい。このガス導入部とは、検出素子の検出部に被測定ガスを晒すための部位であり、このガス導入部がテーパ部と筒状部とに跨るように形成されていることで、内側導入孔とガス導入部との距離が短くなり、早期に検出部に被測定ガスを導入できる。その結果、検出素子のクラックや割れ等の発生をより効果的に防止しつつ、検出素子のガス応答性をより効果的に高めることができる。
なお、内側導入孔の開口面積を、いずれも2mm以下とすることで、内側プロテクタ内に収容された検出素子の検出部に付着する水滴の量や大きさがさらに制限され、クラックや割れ等の発生をさらに防止することができる。
なお、1つの内側導入孔の開口面積は、内側プロテクタを所定の平面上に投影させたときの内側導入孔に対応する開口の面積のことを指す。また、内側導入孔の開口面積の合計は、内側プロテクタを所定の平面上に投影させたときの全ての内側導入孔における開口の面積の合計のことを指す。また、外側プロテクタの外側導入孔は、内側プロテクタの内側導入孔の形成位置よりも先端側にあればよく、外側導入孔の先端が内側導入孔の先端よりも先端側にある形態でもよいが、素子を被水から効果的に保護するために、外側導入孔の後端が内側導入孔の先端よりも先端側にある形態が好ましい。さらに、外側導入孔、内側導入孔は、それぞれ周方向に等間隔に形成されていることが、ガスセンサの排気管への取り付け方向、位置等を考慮する必要がなくなるため、好ましい。
さらに、内側導入孔の最小開口長さが、いずれも2mm以下とすることが好ましい。上述の記載のように、1つの内側導入孔の開口面積は小さければ小さい方が検出素子のクラックを防止できるが、さらに、内側導入孔の最小開口長さが2mm以下となることで、2mmより大きい球状の水滴が内側導入孔を通過することがなくなり、その結果、内側プロテクタ内に収容された検出素子の検出部に付着する水滴の量や大きさがさらに効果的に制限され、クラックや割れ等の発生を防止することができる。
なお、「内側導入孔の最小開口長さ」とは、内側導入孔の中心(重心)を通る直線を引いた際に最も短くなる長さのことであり、例えば、楕円形状の場合には、楕円の重心を通る直線を引いた際に最も短くなる長さであり、円形状の場合には、内径を指す。
さらに、内側導入孔は、内側プロテクタに6個以上形成されていることが好ましい。これにより、全ての開口面積の合計を10mm以上に維持しつつ、内側導入孔のいずれもの開口面積をより小さくできる。よって、内側プロテクタ内に収容された検出素子のクラックや割れ等の発生をより防止することができる。なお、更に好ましくは8個以上形成することが好ましい。
また、検出素子の耐被水性を高めつつも十分なガス交換性を有した内側プロテクタを作製するには、内側導入孔の開口面積をより小さくすればするほど内側導入孔の数を増やす必要がある。しかし、単に内側導入孔の数を増やしただけでは、各内側導入孔が近接して配置されることとなり、その配置が周方向にミシン目状となって、内側プロテクタの強度を維持できなくなる虞がある。そこで、請求項6に係る発明のように、内側導入孔を軸線方向における第1の位置の周方向と、第2の位置の周方向とにわけて配置すれば、任意の位置の内側導入孔と、その内側導入孔に最も近い位置に設けられた他の内側導入孔との間の距離を離して配置することができ、内側プロテクタの強度を高めることができる。
なお、第1の位置が内側プロテクタのより先端側に位置する場合には、外側導入孔は内側プロテクタの第1内側導入孔の形成位置よりも先端側に形成されることが好ましい。これは、外側導入孔と内側導入孔とが重なりあう形態で且つ外側導入孔の先端が第1内側導入孔の先端よりも先端側にある形態も含まれる。しかしながら、素子を被水から効果的に保護するためには、外側導入孔の後端が、第1内側導入孔の先端よりも先端側にある形態が、より好ましい。また、第1の位置に形成された第1内側導入孔と第2の位置に形成された第2内側導入孔とは、軸線方向に、その全部または一部が重なっていてもよいし、あるいは重なっていなくともよい。
さらに、請求項7に係る発明のように、軸線方向における第1の位置の周方向に配置された第1内側導入孔と、第2の位置の周方向に配置された第2内側導入孔とが周方向にそれぞれ重ならない位置に配置されることが好ましい。このようにすれば、軸線方向においても任意の一の内側導入孔と、その内側導入孔に最も近い位置に設けられた他の内側導入孔との間の距離を離して配置することができ、より確実に、内側プロテクタの強度を高めることができる。
さらに、請求項8に係る発明のように、検出素子は、検出部に被測定ガスを晒すためのガス導入部を有し、ガス導入部は、軸線方向において、第1内側導入孔と第2内側導入孔との間に配置されることが好ましい。このガス導入部とは、検出素子の検出部に被測定ガスを晒すための部位であり、このガス導入部が軸線方向において、第1内側導入孔と第2内側導入孔の間に配置されることで、第1内側導入孔とガス導入部及び、第2内側導入孔とガス導入部とのそれぞれの距離がともに短くなり、早期に検出部に被測定ガスを導入でき、検出素子のガス応答性を高めることができる。
また、請求項9に係る発明のガスセンサでは、検出素子先端より後端側の内側プロテクタに設けられた内側導入孔の開口面積を、いずれも3.5mm 以下としたことで、その大きさより大きな直径の水滴が内側導入孔を通過して内側プロテクタ内に進入することを防止することができる。このため、内側プロテクタ内に収容された検出素子の検出部に付着する水滴の量や大きさが制限され、微量の水滴の付着程度で済むため、素子が熱衝撃を受けるエネルギーが小さくなり、クラックや割れ等の発生を防止することができる。また、内側プロテクタに設けられたすべての内側導入孔の開口面積の合計を10mm 以上としたことで、1つの内側導入孔の開口面積を3.5mm 以下と小さくしたものの、内側プロテクタ全体でみたときの内側導入孔の開口面積が十分に確保されるため、ガス交換性が低下することなく、検出素子は、十分な、ガス応答性を得ることができる。
また、検出素子の耐被水性を高めつつも十分なガス交換性を有した内側プロテクタを作製するには、内側導入孔の開口面積をより小さくすればするほど内側導入孔の数を増やす必要がある。しかし、単に内側導入孔の数を増やしただけでは、各内側導入孔が近接して配置されることとなり、その配置が周方向にミシン目状となって、内側プロテクタの強度を維持できなくなる虞がある。そこで、請求項8に係る発明のように、内側導入孔を軸線方向における第1の位置の周方向と、第2の位置の周方向とにわけて配置すれば、任意の位置の内側導入孔と、その内側導入孔に最も近い位置に設けられた他の内側導入孔との間の距離を離して配置することができ、内側プロテクタの強度を高めることができる。
なお、第1の位置が内側プロテクタのより先端側に位置する場合には、外側導入孔は内側プロテクタの第1内側導入孔の形成位置よりも先端側に形成されることが好ましい。これは、外側導入孔と内側導入孔とが重なりあう形態で且つ外側導入孔の先端が第1内側導入孔の先端よりも先端側にある形態も含まれる。しかしながら、素子を被水から効果的に保護するためには、外側導入孔の後端が、第1内側導入孔の先端よりも先端側にある形態が、より好ましい。また、第1の位置に形成された第1内側導入孔と第2の位置に形成された第2内側導入孔とは、軸線方向に、その全部または一部が重なっていてもよいし、あるいは重なっていなくともよい。
さらに、検出素子は、検出部に被測定ガスを晒すためのガス導入部を有し、ガス導入部は、軸線方向において、第1内側導入孔と第2内側導入孔との間に配置されることが好ましい。このガス導入部とは、検出素子の検出部に被測定ガスを晒すための部位であり、このガス導入部が軸線方向において、第1内側導入孔と第2内側導入孔の間に配置されることで、第1内側導入孔とガス導入部及び、第2内側導入孔とガス導入部とのそれぞれの距離がともに短くなり、早期に検出部に被測定ガスを導入でき、検出素子のガス応答性を高めることができる。
さらに、第1導入孔の個数は、第2導入孔の個数よりも少ないことが好ましい。つまり、ガス導入部よりも後端側に配置される第2内側導入孔が、ガス導入部よりも先端側に配置される第1内側導入孔よりも孔の個数が多いことが好ましい。内側導入孔から取り込まれた被測定ガスは内側プロテクタの先端側に向かって流れることになる。よって、ガス導入部よりも後端側に配置された第2内側導入孔の個数がより多いことで、内側プロテクタに導入される被測定ガスをよりガス導入部に晒すことができるため、検出素子のガス応答性を高めることができる。
本実施形態のガスセンサ1の部分断面図である。 本実施形態のガスセンサ1の先端側を拡大した部分断面図である。 図2の2点鎖線A−Aにおいて矢視方向から見た場合の内側プロテクタ120の断面図である。 図2の2点鎖線B−Bにおいて矢視方向から見た場合の内側プロテクタ120の断面図である。 内側導入孔130および内側導入孔140を軸線Oと直交する仮想平面上に重ねて見た図である。 別実施形態のガスセンサ500の先端側を拡大した部分断面図である。 内側導入孔の開口面積の合計と、ガスセンサの応答性との関係を示すグラフである。 内側導入孔の1つの開口面積と、ガスセンサの耐被水性との関係を示すグラフである。 変形形態のガスセンサ1の先端側を拡大した部分断面図である。
以下、本発明を具体化したガスセンサの一実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、一例としてのガスセンサ1の構造について、図1,図2を参照して説明する。図1は、ガスセンサ1の部分断面図である。図2は、ガスセンサ1の先端側を拡大した部分断面図である。なお、図1,図2において、ガスセンサ1の軸線O方向(1点鎖線で示す。)を上下方向として図示し、内部に保持するセンサ素子10の検出部11側をガスセンサ1の先端側、後端部12側をガスセンサ1の後端側として説明する。
図1に示すガスセンサ1は、自動車の排気管(図示外)に取り付けられ、内部に保持するセンサ素子10の検出部11が排気管内を流通する排気ガス中に晒されて、その排気ガス中の酸素濃度から排気ガスの空燃比を検出する、いわゆる全領域空燃比センサである。
センサ素子10は公知にあるような軸線O方向に延びる短冊状をなし、酸素濃度の検出を行うガス検出体と、そのガス検出体を早期活性化させるために加熱を行うヒータ体とが互いに貼り合わされ、略角柱状をなす積層体として一体化されたものである。ガス検出体はジルコニアを主体とする固体電解質体と白金を主体とする検出電極と(共に図示しない)から構成され、その検出電極は、センサ素子10の先端側の検出部11に配置されている。さらに、この検出部11に排気ガスを晒すためのガス導入部17が設けられている。そして、検出電極を排気ガスによる被毒から保護するため、センサ素子10の検出部11には、その外周面を包むように保護層15が形成されている。また、センサ素子10の後端側の後端部12には、ガス検出体やヒータ体から電極を取り出すための5つの電極パッド16(図1ではそのうちの1つを図示している。)が形成されている。なお、本実施の形態ではセンサ素子10を本発明における「検出素子」として説明を行うが、厳密には、検出素子の構成としてヒータ体は必ずしも必要ではなく、ガス検出体が本発明の「検出素子」に相当する。
センサ素子10の胴部13の中央よりやや先端側には、有底筒状をなす金属製の金属カップ20が、自身の内部にセンサ素子10を挿通させ、その検出部11を筒底の開口25から突出させた状態で配置されている。金属カップ20は主体金具50内にセンサ素子10を保持するための部材であり、筒底の縁部分の先端周縁部23は外周面にかけてテーパ状に形成されている。金属カップ20内には、アルミナ製のセラミックリング21と滑石粉末を圧縮して固めた滑石リング22とが、自身をセンサ素子10に挿通させた状態で収容されている。滑石リング22は金属カップ20内で押し潰されて細部に充填されており、これにより、センサ素子10が金属カップ20内で位置決めされて保持されている。
金属カップ20と一体となったセンサ素子10は、その周囲を筒状の主体金具50に取り囲まれて保持されている。主体金具50はガスセンサ1を自動車の排気管(図示外)に取り付け固定するためのものであり、SUS430等の低炭素鋼からなり、外周先端側に排気管への取り付け用の雄ねじ部51が形成されている。この雄ねじ部51よりも先端側には、後述するプロテクタ100が係合される先端係合部56が形成されている。また、主体金具50の外周中央には取り付け用の工具が係合する工具係合部52が形成されており、その工具係合部52の先端面と雄ねじ部51の後端との間には、排気管に取り付けた際のガス抜けを防止するためのガスケット55が嵌挿されている。更に、工具係合部52の後端側には、後述する外筒30が係合される後端係合部57と、その後端側に、主体金具50内にセンサ素子10を加締め保持するための加締め部53とが形成されている。なお、主体金具50が、本発明における「ハウジング」に相当する。
また、主体金具50の内周で雄ねじ部51付近には段部54が形成されている。この段部54には、センサ素子10を保持する金属カップ20の先端周縁部23が係止されている。更に、主体金具50の内周には滑石リング26が、自身をセンサ素子10に挿通させた状態で、金属カップ20の後端側から装填されている。そして、滑石リング26を後端側から押さえるように、筒状のスリーブ27が主体金具50内に嵌め込まれている。スリーブ27の後端側外周には段状をなす肩部28が形成されており、その肩部28には、円環状の加締めパッキン29が配置されている。この状態で主体金具50の加締め部53が、加締めパッキン29を介してスリーブ27の肩部28を先端側に向けて押圧するように加締められている。スリーブ27に押圧された滑石リング26は主体金具50内で押し潰されて細部にわたって充填され、この滑石リング26と、金属カップ20内にあらかじめ装填された滑石リング22とによって、金属カップ20およびセンサ素子10が主体金具50内で位置決め保持される。主体金具50内の気密は加締め部53とスリーブ27の肩部28との間に介在される加締めパッキン29によって維持され、燃焼ガスの流出が防止される。
センサ素子10は、その後端部12が主体金具50の後端(加締め部53)よりも後方に突出されており、その後端部12には、絶縁性セラミックスからなる筒状のセパレータ60が被せられている。セパレータ60は、センサ素子10の後端部12に形成された5つの電極パッド16とそれぞれ電気的に接続される5つの接続端子61(図1ではそのうちの1つを図示している。)を内部に保持すると共に、それら各接続端子61と、ガスセンサ1の外部に引き出される5本のリード線65(図1ではそのうちの3本を図示している。)との各接続部分を収容して保護している。
そして、セパレータ60が嵌められたセンサ素子10の後端部12の周囲を囲うように、筒状の外筒30が配設されている。外筒30はステンレス(例えばSUS304)製であり、主体金具50の後端係合部57の外周に自身の先端側の開口端31が係合されている。その開口端31は、外周側から加締められ、更に外周を一周してレーザ溶接が施されて後端係合部57に接合されており、外筒30と主体金具50とが一体に固定されている。
また、外筒30とセパレータ60との間の間隙には、金属製で筒状の保持金具70が配設されている。保持金具70は自身の後端を内側に折り曲げて構成した支持部71を有し、自身の内部に挿通されるセパレータ60の後端側外周に鍔状に設けられた鍔部62を支持部71に係止させて、セパレータ60を支持している。この状態で、保持金具70が配置された部分の外筒30の外周面が加締められ、セパレータ60を支持した保持金具70が外筒30に固定されている。
そして外筒30の後端側の開口には、フッ素系ゴム製のグロメット75が嵌合されている。グロメット75は5つの挿通孔76(図1ではそのうちの1つを図示している。)を有し、各挿通孔76に、セパレータ60から引き出された5本のリード線65が気密に挿通されている。この状態でグロメット75は、セパレータ60を先端側に押圧しつつ、外筒30の外周から加締められて、外筒30の後端に固定されている。
そして、主体金具50に保持されたセンサ素子10は、その検出部11が、主体金具50の先端部(先端係合部56)より突出された状態となる。この先端係合部56には、センサ素子10の検出部11を、排気ガス中のデポジット(燃料灰分やオイル成分など被毒性の付着物質)による汚損や被水などによる折損等から保護するためのプロテクタ100が嵌められ、レーザ溶接によって固定されている。プロテクタ100は、側面に複数の孔を有した有底筒状の内側プロテクタ120と、内側プロテクタ120の外周面との間に空隙(ガス分離室119(図2参照))を有した状態で内側プロテクタ120の径方向周囲を取り囲む筒状をなし、側面に複数の孔を有した外側プロテクタ110とから構成される2重構造を有する。
図2に示すように、内側プロテクタ120は、その内径が主体金具50の先端係合部56よりも小さく形成されており、開口端側(後端側)の基端部121は、先端係合部56に係合するように拡径されている。内側プロテクタ120の側壁122には、基端部121寄りで軸線O方向の位置Xにおける外周面の周方向に、複数(本実施の形態では6個)の内側導入孔130が形成されている。また側壁122には、軸線O方向の位置Xよりも先端側の位置Yにおける外周面の周方向に、同様に、複数(本実施の形態では6個)の内側導入孔140が形成されている。これら各内側導入孔130,140は、後述する外側プロテクタ110の外側導入孔115を介して外側プロテクタ110と内側プロテクタ120との間の空隙(ガス分離室119)に導入された排気ガスのうち、主にガス成分を内側プロテクタ120内、すなわちセンサ素子10の検出部11が露出された検出室129内に導入させるために開口されている。そして、この各内側導入孔130、140はセンサ素子10の先端よりも後端側に形成されている。なお、各内側導入孔130,140の配置位置関係の詳細については後述する。なお、軸線O方向の位置Xが、本発明における「第1の位置」に相当し、内側導入孔130が、本発明における「第1内側導入孔」に相当する。また、軸線O方向の位置Yが、本発明における「第2の位置」に相当し、内側導入孔140が、本発明における「第2内側導入孔」に相当する。
また、内側プロテクタ120の側壁122の先端側には、内部に向けて切り込み状に開口された水抜き孔150が、外周面の周方向の複数箇所(本実施の形態では3箇所)に設けられている。この水抜き孔150は、センサ素子10の先端よりも先端側に形成されている。そして、内側プロテクタ120の底壁123にも、排出孔160が開口されている。
次に、外側プロテクタ110は、内側プロテクタ120と同様に開口端側の基端部111の外径が拡径されており、その基端部111が、内側プロテクタ120の基端部121に係合されている。レーザ溶接は、外側プロテクタ110の基端部111を内側プロテクタ120の基端部121ごと先端係合部56に固定するように、外側プロテクタ110の基端部111の外周を一周して行われている。また、この外側プロテクタ110の先端側の端部113は、内側プロテクタ120の底壁123付近にて内側プロテクタ120の外周面に向けて内側に折り曲げられている。これにより、内側プロテクタ120の外周面と外側プロテクタ110の内周面との間の空隙が先端側にて閉塞されて、ガス分離室119として構成されている。
また、外側プロテクタ110の側壁112の先端側で、上記した軸線O方向の位置Yよりも先端側の位置における外周面の周方向には、外側プロテクタ110の外部と内部とを大気連通する複数(本実施の形態では8個)の外側導入孔115が形成されている。これら外側導入孔115のそれぞれには、内側に向けて延出するガイド体116が設けられている。ガイド体116は、外部から外側導入孔115を介してガス分離室119内に導入される排気ガスに、内側プロテクタ120の側壁122の外周面を取り囲む状態で旋回流を生じさせる機能を担う。
このような構成を有するガスセンサ1では、検出室129内(内側プロテクタ120内)に露出されるセンサ素子10の検出部11を被水による影響から保護するため、内側プロテクタ120に開口された複数の内側導入孔130,140の大きさに規定を設けている。具体的には、ガス分離室119でガス成分と分離された水分の塊(水滴)が検出室129内に入り込みにくくするために、各内側導入孔130,140の最小開口長さ(本実施例では、各内側導入孔130、140が円形状であるため、その直径が最小開口長さである)Cをφ1.5mmとしている。このように、各内側導入孔130、140の最小開口長さCを2mm以下とすることで、2mmより大きい球状の水滴が各内側導入孔130、140を通過することがなくなり、その結果、内側プロテクタ120内に収容されたセンサ素子10の検出部11に付着する水滴の量や大きさがさらに効果的に制限され、クラックや割れ等の発生を防止することができる。もっとも、各内側導入孔130,140の最小開口長さCが小さいほど、検出室129内への水滴の進入を防止しやすいが、こうした大きさの孔を工業的に作製するにはレーザ加工やプラズマ加工などの方法を用いる必要がある。そのような加工は作業に手間がかかり生産コストも高くなるため、生産効率を高めるにはパンチ等の治具を用いて開口することが好ましく、治具の耐久性を考慮すると、各内側導入孔130,140の最小開口長さCをφ1.5mm以上とすることが望ましい。
また、各内側導入孔130,140の開口面積をそれぞれ1.77mmとしている。このように、各内側導入孔130、140の開口面積をいずれも3.5mm以下とすることで、その大きさより大きな直径の水滴が各内側導入孔130、140を通過して内側プロテクタ120内に進入することを防止することができる。このため、内側プロテクタ120内に収容されたセンサ素子10の検出部11に付着する水滴の量や大きさが制限され、微量の水滴の付着程度で済むため、センサ素子10が熱衝撃を受けるエネルギーが小さくなり、クラックや割れ等の発生を防止することができる。一方、開口面積を上記のように規定すると、各内側導入孔130,140の開口面積が小さくなってガス検出室119内のガス交換性の低下が懸念される。そこで、後述する実施例1の評価試験の結果に基づいて、内側導入孔130,140の開口面積の合計を10mm2以上とすることと定めている。本実施の形態では一例として、開口面積1.77mmの.内側導入孔130を6個、開口面積1.77mmの内側導入孔140を6個設けている。つまり、開口面積の合計は21.2mmとなり、十分なガス交換性を確保することができる。このように、すべての内側導入孔130、140の開口面積の合計を10mm以上とすることで、内側プロテクタ120全体でみたときの内側導入孔130、140の開口面積が十分に確保されるため、ガス交換性が低下することなく、センサ素子10は、十分な、ガス応答性を得ることができる。
さらに、内側導入孔130、140は、合計6個以上形成されているので、全ての内側導入孔130、140の開口面積の合計は10mm以上に維持しつつ、内側導入孔130、140の一個辺りの開口面積をより小さくできる。よって、内側プロテクタ120内に収容されたセンサ素子10のクラックや割れ等の発生をより防止することができる。
また、水抜き孔150は、外側プロテクタ110および内側プロテクタ120の間に侵入した水滴を、内部プロテクタ120内に入れ、さらに、排出孔160から排出するためのものである。このような水滴の排出効率を考慮して、水抜き孔150は外部導入孔115よりも先端側に設けられている。さらに、水抜き孔150から進入した水分がセンサ素子10に付着するのを防止するために、センサ素子10よりも先端側に設けられており、本発明の「内部導入孔」には該当しない。
そして、内側プロテクタ120の強度が失われたりしないように、各内側導入孔130,140の個数や配置位置関係についても規定を設けている。これらの各規定について、以下、図2〜図5を参照して説明する。図3は、図2の2点鎖線A−Aにおいて矢視方向から見た場合の内側プロテクタ120の断面図である。図4は、図2の2点鎖線B−Bにおいて矢視方向から見た場合の内側プロテクタ120の断面図である。図5は、内側導入孔130および内側導入孔140を軸線Oと直交する仮想平面上に重ねて見た図である。
前述したように、図2に示す、内側プロテクタ120の側壁122には複数の内側導入孔130,140が設けられており、そのうちの内側導入孔130は、軸線O方向において基端部121寄りの位置Xにおける外周面の周方向に複数(本実施の形態では6個)設けられている。また、内側導入孔140は、軸線O方向において位置Xよりも先端側の置Yにおける外周面の周方向に複数(本実施の形態では6個)設けられている。
図3に示すように、軸線O上の位置Xを含み軸線Oと直交する仮想平面(図3の紙面に相当する。)において、軸線Oの位置を通る任意の仮想直線E−Eと、内側プロテクタ120の側壁122とが交差する位置のうちの一方の位置をD0とする。そして位置D0を基準に、軸線Oの位置を中心として等間隔θ度(例えば60度)ずつ側壁122上でずれた位置をD1,D2,・・・,D5とする。各内側導入孔130は、上記各位置D0,D1,・・・,D5をそれぞれ中心とし、内側プロテクタ120の側壁122の厚み方向に、内径C(例えばφ1.5mm)の大きさを有する孔として、側壁122を貫通して開口されている。
一方、図4に示すように、上記仮想直線E−Eを、軸線O上の位置Yを含み軸線Oと直交する仮想平面(図4の紙面に相当する。)に重ねたときに、仮想直線E−Eを、軸線Oの位置を中心として0度より大きくθ度より小さい角度分(本実施の形態ではθ/2度)回転させた仮想直線F−Fと、内側プロテクタ120の側壁122とが交差する位置のうちの一方の位置をG0とする。そして位置G0を基準に、上記同様、軸線Oの位置を中心として等間隔θ度(例えば60度)ずつ側壁122上でずれた位置をG1,G2,・・・,G5とする。各内側導入孔140は、上記各位置G0,G1,・・・,G5をそれぞれ中心とし、内側プロテクタ120の側壁122の厚み方向に、内側導入孔130と同様の内径C(例えばφ1.5mm)の大きさを有する孔として、側壁122を貫通して開口さ
れている。
つまり、図5に示すように、各内側導入孔130と各内側導入孔140とを同一の軸線Oと直交する仮想平面(図5の紙面に相当する。)上に重ねて見た場合、位置D0,D1,・・・,D5をそれぞれの孔の中心とする各内側導入孔130と、位置G0,G1,・・・,G5をそれぞれの中心とする各内側導入孔140とが、軸線Oの位置を中心とする周方向においてそれぞれ互いにθ/2度ずつずれて配置されることとなる。このようにして、各内側導入孔130の中心位置と、各内側導入孔140の中心位置とは、図2に示す、内側プロテクタ120の側壁122の外周面において、それぞれ軸線O方向に重ならない位置に配置した。
このように、各内側導入孔130と、各内側導入孔140との配置関係を規定するにあたって、各内側導入孔130の中心位置と、各内側導入孔140の中心位置とを図5で示した軸線Oと直交する仮想平面に重ねて見たときに、軸線Oを中心とする周方向において、それぞれが互いに距離C(内側導入孔130,140の内径)よりも離れた位置に配置されるようにすることが好ましい。すなわち、各内側導入孔130と、各内側導入孔140とが、側壁122の軸線O方向において重ならないようにすることが望ましい。このようにすれば、任意の内側導入孔130と、任意の内側導入孔140との間の距離のばらつきを低減することができ、内側プロテクタ120の強度を維持することができる。より好ましくは、図5で示した軸線Oと直交する仮想平面に各内側導入孔130と各内側導入孔140とを重ねて見たときに、周方向において、各内側導入孔130,140の中心位置が、等間隔にずれて配置されているとよい。このようにすれば、任意の内側導入孔130と、任意の内側導入孔140との間の距離のばらつきをなくすことができるため、内側プロテクタ120の強度をより確実に維持することができる。
また、本実施の形態では、各内側導入孔130,140が内側プロテクタ120の側壁122に、それぞれ6個設けられ、且つ、その外周面の周方向において等間隔となるように配置されている。ガスセンサ1を自動車の排気管(図示外)に取り付けた際に、排気ガスの流通方向は、通常、軸線O方向と直交する方向あるいはそれに近い方向となる。3個以上からなる内側導入孔130と内側導入孔140とをそれぞれ周方向に等間隔に配置したことで、ガスセンサ1の排気管への取り付け後、内側プロテクタ120の外周面のうち周方向におけるどの面が排気ガスの流通方向上流を向いていても、いずれかの内側導入孔130,140が、確実に、排気ガスの流通方向上流に向けて開口された状態となるようにすることができる。なお、外側プロテクタ110の各外側導入孔115についても同様に、周方向に等間隔に配置されている。
また、本実施の形態では、センサ素子10のガス導入部17が、軸線方向において、内側導入孔130と内側導入孔140との間に配置されている。これにより、内側導入孔130とガス導入部17及び、内側導入孔140とガス導入部17とのそれぞれの距離がともに短くなり、早期に検出部11に排気ガスを導入でき、センサ素子10のガス応答性を高めることができる。
次に、別実施形態について図6を参照して説明する。別実施形態のガスセンサ500は、本実施形態のガスセンサ1と比較して、内側プロテクタの形状のみが異なり、他の部位はほぼ同一である。従って、以下においては、内側プロテクタ620を中心に説明する。
別実施形態のガスセンサ500は、本実施形態と同様にセンサ素子510の検出部511を、排気ガス中のデポジット(燃料灰分やオイル成分など被毒性の付着物質)による汚損や被水などによる折損等から保護するためのプロテクタ600が主体金具550に嵌められ、レーザ溶接によって固定されている。プロテクタ600は、側面に複数の孔を有した有底筒状の内側プロテクタ620と、内側プロテクタ620の外周面との間に空隙(ガス分離室619(図6参照))を有した状態で内側プロテクタ620の径方向周囲を取り囲む筒状をなし、側面に複数の孔を有した外側プロテクタ610とから構成される2重構造を有する。
外側プロテクタ610は、開口端側の基端部611の外径が拡径されており、その基端部611が、後述する内側プロテクタ620の基端部621に係合されている。レーザ溶接は、外側プロテクタ610の基端部611を内側プロテクタ620の基端部621ごと主体金具550に固定するように、外側プロテクタ610の基端部611の外周を一周して行われている。また、この外側プロテクタ610の先端側の端部613は、後述する内側プロテクタ620の底壁623付近にて内側プロテクタ620の外周面に向けて内側に折り曲げられている。これにより、内側プロテクタ620の外周面と外側プロテクタ610の内周面との間の空隙が先端側にて閉塞されて、ガス分離室619として構成されている。
また、外側プロテクタ610の側壁612の先端側で、後述する内側プロテクタ620よりも先端側の位置における外周面の周方向には、外側プロテクタ610の外部と内部とを大気連通する複数(本実施の形態では8個)の外側導入孔615が形成されている。これら外側導入孔615のそれぞれには、内側に向けて延出するガイド体616が設けられている。ガイド体616は、外部から外側導入孔615を介してガス分離室619内に導入される排気ガスに、後述する内側プロテクタ620の側壁622の外周面を取り囲む状態で旋回流を生じさせる機能を担う。
そして、図6に示すように、内側プロテクタ620は、開口端側(後端側)の基端部621は、主体金具550に係合するように拡径されている。内側プロテクタ620の側壁622には、先端側に向かって径方向に縮径するテーパ部624を有しており、そのテーパ部624の周方向に複数(別実施形態では8個)内側導入孔630が形成されている。これら内側導入孔630は、外側プロテクタ610の外側導入孔615を介して外側プロテクタ610と内側プロテクタ620との間の空隙(ガス分離室619)に導入された排気ガスのうち、主にガス成分を内側プロテクタ620内、すなわちセンサ素子510の検出部511が露出された検出室629内に導入させるために開口されている。そして、この内側導入孔630はセンサ素子10の先端よりも後端側に形成されている。
また、内側プロテクタ620の側壁622の先端側には、内部に向けて切り込み状に開口された水抜き孔650が、外周面の周方向の複数箇所(本実施の形態では3箇所)に設けられている。この水抜き孔650は、センサ素子10の先端よりも先端側に形成されている。そして、内側プロテクタ620の底壁623にも、排出孔660が開口されている。
このように、内側プロテクタ620のテーパ部624を有する場合には、内側導入孔630が該テーパ部624に形成されていることで、内側導入孔630よりも小さい水滴が内側プロテクタ120内に入り込んだとしても、センサ素子510の検出部511よりも比較的温度が低い後端側に水滴が付着するため、センサ素子510の検出部511が熱衝撃を受けにくくなり、クラックや割れ等の発生を防止することができる。
さらに、別実施形態では、センサ素子510のガス導入部517はテーパ部624とテーパ部624の先端側に連なる筒状部626との境界を跨ぐように配置されている。これにより、内側導入孔630とガス導入部617との距離が短くなり、早期に検出部611に排気ガスを導入できる。その結果、センサ素子10のクラックや割れ等の発生を防止しつつ、センサ素子10のガス応答性をより高めることができる。
[実施例1]
上記のように、各内側導入孔130,140の大きさや数、配置位置関係を規定したことによる効果を確認するため、まず、内側プロテクタ120に形成する内側導入孔130,140の合計の開口面積とガス交換性と関係について評価試験を行った。
この評価試験では、内側プロテクタに内側導入孔を軸線O方向における同位置で、周方向に等間隔な位置にて3個開口した第1のサンプルと、同様に周方向に等間隔な位置にて6個開口した第2のサンプルと、軸線O方向の異なる2箇所の位置にて、それぞれ周方向に等間隔な位置にて6個ずつ、合計12個開口した、本実施の形態の内側プロテクタ120と同等の第3のサンプルとを用意した。なお、第1〜第3のサンプルの各内側導入孔の開口面積は、1.77mm(φ1.5mmの円形状)とした。また、比較例として、軸線O方向の同位置にて、軸線O方向に長い長円形をなす従来の形態の内側導入孔を、周方向に等間隔に6個開口した内側プロテクタの第4のサンプルを用意した。なお、第1のサンプルの内側導入孔の開口面積は5.3mm2であり、第2のサンプルの内側導入孔の開口面積は10.6mm2である。また、第3のサンプルの内側導入孔の開口面積は21.2mm2であり、第4のサンプルの内側導入孔の開口面積は36.8mm2である。
そして、第1〜第4のサンプルをそれぞれ取り付けて組み立てたガスセンサを作製し、プロパンガスを用いたガス応答性の机上試験を行った。具体的には一定周期(例えば1秒)毎に、バーナーによるプロパンガスの燃焼時におけるプロパンガスに対する空気の過剰率を示すλ値が0.9と1.1との間で交番されるように制御した雰囲気中に各ガスセンサを配置した。そして、プロパンガスをバーナーに供給した際のλ値の交番タイミングと、ガスセンサにより検出されたλ値の交番タイミングとのずれを測定することで、各ガスセンサの出力幅の63%に到達する応答時間をそれぞれ測定した。なお、各ガスセンサの違いは内側プロテクタの構造の違いのみであり、ガス応答性の良否はそのまま、内側プロテクタの内外におけるガス交換性の良否を表すものである。
内側プロテクタの第1のサンプルを組み付けたガスセンサの応答時間は、約1.3秒であった。また、第2,第3のサンプルを組み付けたガスセンサの応答時間は、それぞれ約1.0秒,約0.8秒となった。一方、比較例である第4のサンプルを組み付けたガスセンサの応答時間は、約0.95秒であった。この評価試験の結果をグラフ化したものを図7に示す。なお、図7のグラフ中、各点に付された数字は各サンプル番号を示す。
図7のグラフから明らかなように、開口された内側導入孔の個数が増えるに従って、すなわち内側導入孔の開口面積の合計が大きくなるに従って、ガスセンサの応答時間が短くなり、ガスセンサの応答性(内側プロテクタのガス交換性)が向上することがわかった。また、第2のサンプルを用いたガスセンサの応答時間は、第4のサンプルを用いたガスセンサの応答時間と大差なく、更に、第3のサンプルを用いたガスセンサは、第4のサンプルを用いたガスセンサよりも応答時間が早くなることがわかった。この第3のサンプルは、内側導入孔の開口面積の合計が、第4のサンプルのものよりも小さいのにもかかわらず、ガス応答性は良好となった。従って、少なくとも6個以上の孔が開口された内側プロテクタをガスセンサに用いれば、従来のガスセンサと同程度あるいはそれ以上のガス応答性、すなわち内側プロテクタのガス交換性を得られることがわかった。
[実施例2]
次に、内側プロテクタ120の内側導入孔130,140のそれぞれの開口面積と、センサ素子10の耐被水性についての評価試験を行った。この評価試験では、内側プロテクタ120に、軸線O方向の異なる2箇所の位置にて、それぞれ周方向に等間隔な位置にて6個ずつ、合計12個の内側導入孔130、140を開口した、本実施の形態の内側プロテクタ120と同等のサンプルを3つ用意し、それぞれ第8,第9,第10のサンプルとした。この第8〜第10のサンプルの各内側導入孔130、140のそれぞれの開口面積は、1.77mm(φ1.5mmの円形状)とした。また、第8〜第10のサンプルの各内側導入孔130、140の1つの開口面積を3.14mm(φ2.0mmの円形状)とした第11,第12,第13の3つのサンプルを同様に用意した。そして比較例として、軸線O方向の同位置にて、軸線O方向に長い長円形をなす従来の形態の内側導入孔を、周方向に等間隔に6個開口した内側プロテクタの第5,第6,第7の3つのサンプルを用意した。この第5〜第7のサンプルの各内側導入孔は、1つの開口面積が6.1mmであり、最大でφ2.0mmの球体が通過可能な開口幅を有する。
そして、第5〜第13のサンプルをそれぞれ取り付けて組み立てたガスセンサ1を作製した。この組み立ての際に、各ガスセンサ1のセンサ素子10の表面にカーボンを塗布した。次に各ガスセンサ1を評価試験装置に取り付け、30秒間の試験運転を行った後に回収し、各サンプルを取り外して各センサ素子10の状態を調べた。センサ素子10の表面に水滴が付着した場合、カーボンが剥がれ、水滴の付着位置のみ白抜け状態となる。そこで各サンプルごとに、センサ素子10のカーボン塗布領域全体に対する白抜けした領域のおおよその割合(水滴の付着率)を目視により確認した。また、白抜けした部分のうち、最も大きな外径の水滴が付着したと思われる部分の直径、すなわち、内側導入孔130、140を通過した水滴の最大径を測定した。この結果を図8に示す。なお、図8において、棒グラフが水滴の付着率であり、プロットが水滴の最大径である。
第8,第9,第10のサンプルを組み付けたガスセンサ(開口面積が1.77mm)では、内側導入孔130、140を通過した水滴の付着率はいずれも2%以下であり、水滴の最大径はいずれもφ1mm以下であった。また、第11,第12,第13のサンプルを組み付けたガスセンサ(開口面積が3.14mm)では、内側導入孔130、140を通過した水滴の付着率はいずれも5%以下であり、水滴の最大径は、いずれもφ1.5mm以下であった。一方、第5,第6,第7のサンプルを組み付けたガスセンサ(1つの開口面積が6.1mm)では、φ2.0mmの球体が通過可能な開口幅を有する内側導入孔130、140を通過した水滴の付着率は、15%〜25%であり、水滴の最大径については、最も大きいものでφ8.0mmのものの付着が確認された。
従来のガスセンサに用いられている内側プロテクタに開口された内側導入孔と比べ、1つの開口面積を3.5mm以下とした内側プロテクタ130、140では、その内側導入孔130、140を通過できる水滴の大きさが制限され、通過する水滴の量も低減し、センサ素子10の耐被水性を向上させるのに十分な効果を得られることが確認できた。
なお、本発明は上記各実施の形態に限られず、各種の変形が可能である。例えば、本実施形態では、内側導入孔130,140を、側壁122の軸線O方向に異なる位置X,Yにおける外周面の周方向にそれぞれ設け、すなわち軸線O方向において2段に構成したが、軸線O方向に異なる位置が3箇所以上、すなわち軸線O方向において3段以上に構成してもよい。
また、本実施形態では、内側導入孔130と内側導入孔140を同じ個数設けたが、これに限られず、図9に示されるように、内側導入孔130の個数(図9では、6個)よりも内側導入孔140の個数(図9では3個)の方が少なくしても良い。これにより、内側プロテクタ120に導入される排気ガスをよりガス導入部17に晒すことができるため、センサ素子10のガス応答性をより効果的に高めることができる。
また、内側導入孔130,140の開口形状は開口面積が3.5mm以下であれば円形に限られず、楕円形であっても多角形であっても、あるいはスリット形状であってもよい。この場合、φ2.0mmより大きな球体が通過できない形状を有することが好ましい。もっとも、製造に用いる治具の耐久性等を踏まえた形状を考慮すると、円形であることが望ましい。
また、本実施形態では、位置Xと位置Yとの距離を離すことで、軸線O方向における内側導入孔130と内側導入孔140とが重なったとしても十分に内側プロテクタ120の強度を維持することが可能である。
また、各内側導入孔130,140はそれぞれ側壁122の外周面の周方向において等間隔に配置されることが望ましいとしたが、内側プロテクタ120の強度を十分に維持できる配置であれば、必ずしも等間隔に配置されていなくともよい。例えば、周方向に120度ずつ離れた3点をそれぞれ中心に、集中配置してもよい。また、本実施の形態では全領域空燃比センサを例に説明したが、酸素センサ、NOxセンサ、HCセンサ、温度センサ等に取り付けられるプロテクタにも同様に適用できる。
1、500 ガスセンサ
10、510 センサ素子
11、511 検出部
17、517 ガス導入部
50、550 主体金具
56 先端係合部
110、610 外側プロテクタ
115、615 外側導入孔
119、619 ガス分離室
120、620 内側プロテクタ
121、621 基端部
130,140、630 内側導入孔

Claims (10)

  1. 自身の先端側に被検出ガス中の特定ガス成分を検出するための検出部を有する検出素子と、
    前記検出部を自身の先端から突出させた状態で、前記検出素子の径方向周囲を取り囲むハウジングと、
    自身の内部に前記検出素子の前記検出部を収容した状態で、自身の基端部が前記ハウジングの先端部に固定されると共に、前記検出素子先端より後端側に設けられ、自身の内部に被検出ガスを導入するための複数の内側導入孔が外周面に周方向にわたって設けられた内側プロテクタと、
    前記内側プロテクタとの間に空隙を有した状態で前記内側プロテクタの径方向周囲を取り囲む円筒状をなし、自身の基端部が前記ハウジングの先端部に固定されると共に、軸線方向における前記内側プロテクタの前記内側導入孔の形成位置よりも先端側の外周面に、前記空隙に被検出ガスを導入するための複数の外側導入孔が周方向にわたって設けられた外側プロテクタと
    を備えたガスセンサにおいて、
    前記内側導入孔の開口面積は、いずれも3.5mm以下であり、且つすべての前記内側導入孔の開口面積の合計が、10mm以上であり、
    前記内側プロテクタの前記外周面は、先端側に向かって径方向に縮径するテーパ部を有し、
    前記内側導入孔は、該テーパ部に形成され、
    前記内側プロテクタは、前記テーパ部の先端側に連なる筒状部を有し、且つ前記検出素子は、前記検出部に前記被測定ガスを晒すためのガス導入部を有し、
    前記ガス導入部は、前記テーパ部と前記筒状部との境界を跨ぐように配置されていることを特徴とするガスセンサ。
  2. 前記内側導入孔の開口面積は、いずれも2mm以下であることを特徴とする請求項1記載のガスセンサ。
  3. 前記内側導入孔の最小開口長さは、いずれも2mm以下であることを特徴とする請求項1又は2記載のガスセンサ。
  4. 前記内側導入孔は、前記内側プロテクタに6個以上形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のガスセンサ。
  5. 前記内側導入孔は、前記内側プロテクタに8個以上形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のガスセンサ。
  6. 前記内側導入孔は、軸線方向における第1の位置に周方向にわたって配置された複数の第1内側導入孔と、前記第1の位置よりも後端側の第2の位置に周方向にわたって配置された複数の第2内側導入孔とを有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のガスセンサ。
  7. 複数の前記第1内側導入孔と、複数の前記第2内側導入孔とは、それぞれ、周方向に重ならない位置に配置されていることを特徴とする請求項6に記載のガスセンサ。
  8. 前記検出素子は、前記検出部に前記被測定ガスを晒すためのガス導入部を有し、
    前記ガス導入部は、軸線方向において、前記第1内側導入孔と前記第2内側導入孔との間に配置されることを特徴とする請求項6又は7記載のガスセンサ。
  9. 自身の先端側に被検出ガス中の特定ガス成分を検出するための検出部を有する検出素子と、
    前記検出部を自身の先端から突出させた状態で、前記検出素子の径方向周囲を取り囲むハウジングと、
    自身の内部に前記検出素子の前記検出部を収容した状態で、自身の基端部が前記ハウジングの先端部に固定されると共に、前記検出素子先端より後端側に設けられ、自身の内部に被検出ガスを導入するための複数の内側導入孔が外周面に周方向にわたって設けられた内側プロテクタと、
    前記内側プロテクタとの間に空隙を有した状態で前記内側プロテクタの径方向周囲を取り囲む円筒状をなし、自身の基端部が前記ハウジングの先端部に固定されると共に、軸線方向における前記内側プロテクタの前記内側導入孔の形成位置よりも先端側の外周面に、前記空隙に被検出ガスを導入するための複数の外側導入孔が周方向にわたって設けられた外側プロテクタと
    を備えたガスセンサにおいて、
    前記内側導入孔の開口面積は、いずれも3.5mm 以下であり、且つすべての前記内側導入孔の開口面積の合計が、10mm 以上であり、
    前記内側導入孔は、軸線方向における第1の位置に周方向にわたって配置された複数の第1内側導入孔と、前記第1の位置よりも後端側の第2の位置に周方向にわたって配置された複数の第2内側導入孔とを有し、
    前記検出素子は、前記検出部に前記被測定ガスを晒すためのガス導入部を有し、
    前記ガス導入部は、軸線方向において、前記第1内側導入孔と前記第2内側導入孔との間に配置されることを特徴とするガスセンサ。
  10. 前記第1内側導入孔の個数は、前記第2内側導入孔の個数よりも少ないことを特徴とする請求項8又は9記載のガスセンサ。
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