JP5844686B2 - ガスセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、被検出ガス中に晒される検出素子を被水から保護するプロテクタを備えたガスセンサに関するものである。
従来、自動車などの排気ガス中の特定ガス、例えばNOx(窒素酸化物)や酸素などの濃度に応じ、大きさの異なる起電力が生じたり、抵抗値が変化したりする検出素子を備えたガスセンサが知られている。このガスセンサは自動車の排気管等に取り付けられて使用されるが、検出素子を加熱したり検出素子が高温の排気ガス中に晒されたりすることで、検出素子が高温となるのに対し、排気ガスに含まれる水分(水滴)が検出素子に付着(被水)することにより検出素子が熱衝撃を受けると、クラックや割れが生ずる虞がある。そこでガスセンサには検出素子を覆うプロテクタが装着され、検出素子が被水から保護されている。
例えば、特許文献1に記載のガスセンサでは、ガスセンサ素子とハウジングと素子カバーとから構成される。素子カバーは、アウターカバーとインナーカバーの二重構造となっている。アウターカバーは外側開口部を有し、インナーカバーは外側開口部よりも基端側となる位置に内側開口部を有する。アウターカバーとインナーカバーとの間の間隙には、当該間隙を軸方向に沿って仕切る仕切り部が複数形成されている。アウターカバーとインナーカバーと仕切り部とにより分割された分割空間には、内側開口部と外側開口部とのいずれか一方が配設されている。内側開口部が配設された分割空間と外側開口部が配設された分割空間とは、両者の間を仕切る仕切り部の基端側に形成された連通部によって連通している。
特許文献1に記載のガスセンサでは、アウターカバーの外側開口部から進入した排気ガスは、分割空間を上昇して、連通部から隣の分割空間に入り、当該隣の分割空間の内側開口部からインナーカバー内に進入するようになっている。このような構造により水滴のインナーカバー内への新入を防止している。
また、特許文献2に記載のガスセンサでは、アウターカバーとインナーカバーとを一体化させるために、アウターカバー及びインナーカバーの各々に内側に窪んだ凹部を複数形成している。この凹部を係合することによりアウターカバーとインナーカバーとが一体化されるようになっている。
特開2009−58364号公報 特開平1−223333号公報
しかしながら、特許文献1に記載のガスセンサでも、水滴が分割空間を上昇して、連通部から隣の分割空間に入り、当該隣の分割空間の内側開口部から水滴がインナーカバー内に進入する虞があった。この場合には、検出素子に水滴が付着(被水)することにより検出素子が熱衝撃を受けると、クラックや割れが生ずる虞があるという問題点がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、検出素子方向への水滴の移動を防止して、検出素子の被水を確実に防止することができるガスセンサを提供することを目的とする。
本発明の第1態様によれば、軸線方向に延び、先端側に被検出ガス中の特定ガス成分を検出するための検出部を有する検出素子と、前記検出部を自身の先端部から突出させた状態で、前記検出素子の径方向周囲を取り囲んで保持する主体金具と、周壁およびその先端側に先端壁を有し、自身の内部に前記検出部を収容した状態で、基端側の開口端部が前記主体金具の前記先端部に固定されると共に、前記周壁に前記被検出ガスを自身の内部に導入するための導入口が形成された一又は空隙を有して複数重ねられたプロテクタと、を備えたガスセンサにおいて、少なくとも一つの前記プロテクタの周壁の表面を加工することで、当該表面に水滴を捕捉する水滴捕捉部を設け、前記水滴捕捉部は、前記軸線方向に対し垂直方向に延びる溝形状、尾根形状、ディンプル形状、突起形状の少なくとも一つであり、前記プロテクタは、周壁およびその先端側に先端壁を有し、自身の内部に前記検出部を収容した状態で、基端側の開口端部が前記主体金具の前記先端部に固定されると共に、前記周壁に前記被検出ガスを自身の内部に導入するための内側導入口が形成された内側プロテクタと、前記内側プロテクタとの間に空隙を有しつつ、少なくとも前記内側プロテクタの前記周壁を取り囲む円筒状をなし、自身の周壁に前記被検出ガスを前記空隙に導入するための外側導入口が形成された外側プロテクタとから構成され、前記内側導入口と前記外側導入口と間に形成されるガス流路間の前記内側プロテクタの周壁の外表面及び前記外側プロテクタの周壁の内表面及び外表面の少なくともいずれかの周壁の表面に前記水滴捕捉部を形成したことを特徴とするガスセンサが提供される。
第1態様では、プロテクタの周壁の表面に軸線方向に対し垂直方向に延びる溝形状、尾根形状、ディンプル形状、突起形状の少なくとも一つからなる水滴捕捉部を設けているので、当該水滴捕捉部に捕捉された水滴が蒸発し易くなる。従って、検出素子に水滴が付着して検出素子が破損することを防止できる。
また、第1態様では、内側導入口と外側導入口と間に形成されるガス流路間の内側プロテクタの周壁の外表面に水滴捕捉部が形成された場合には、外側導入口からガス流路間に入った水滴が内側プロテクタの上部の内側導入口に移動して内側プロテクタ内に内側導入口から進入するのを防止できる。また、外側プロテクタの周壁の外表面に水滴捕捉部が形成された場合には、当該水滴捕捉部に捕捉された水滴が蒸発し易くなる。また、外側プロテクタの周壁の内表面に水滴捕捉部が形成された場合には、当該水滴捕捉部に捕捉された水滴が蒸発し易くなる。
また、第態様によれば、軸線方向に延び、先端側に被検出ガス中の特定ガス成分を検出するための検出部を有する検出素子と、前記検出部を自身の先端部から突出させた状態で、前記検出素子の径方向周囲を取り囲んで保持する主体金具と、周壁およびその先端側に先端壁を有し、自身の内部に前記検出部を収容した状態で、基端側の開口端部が前記主体金具の前記先端部に固定されると共に、前記周壁に前記被検出ガスを自身の内部に導入するための導入口が形成された一又は空隙を有して複数重ねられたプロテクタと、を備えたガスセンサにおいて、少なくとも一つの前記プロテクタの周壁の表面を加工することで、当該表面に水滴を捕捉する水滴捕捉部を設け、前記水滴捕捉部は、前記軸線方向に対し垂直方向に延びる溝形状、尾根形状、ディンプル形状、突起形状の少なくとも一つであり、前記プロテクタは、周壁およびその先端側に先端壁を有し、自身の内部に前記検出部を収容した状態で、基端側の開口端部が前記主体金具の前記先端部に固定されると共に、前記周壁に前記被検出ガスを自身の内部に導入するための内側導入口が形成された内側プロテクタと、前記内側プロテクタとの間に空隙を有しつつ、少なくとも前記内側プロテクタの前記周壁を取り囲む円筒状をなし、自身の周壁に前記被検出ガスを前記空隙に導入するための外側導入口が形成された外側プロテクタとから構成され、前記内側プロテクタの周壁の外表面及び前記外側プロテクタの周壁の内表面の少なくとも一方の周壁の表面のうち、前記内側導入口または前記外側導入口に対向する領域の前記空隙に向く表面に少なくとも前記水滴捕捉部を形成したことを特徴とするガスセンサが提供される
この場合、内側プロテクタの周壁の外表面のうち、外側導入口に対向する領域の前記空隙に向く表面に水滴捕捉部を形成した場合には、当該水滴捕捉部で水滴が捕捉され、内側プロテクタの内側導入口まで水滴が移動しない。また、外側プロテクタの周壁の内表面の前記内側導入口に対向する領域に水滴捕捉部を形成した場合には、当該水滴捕捉部に水滴が捕捉され蒸発される。
また、前記内側プロテクタの周壁の外表面に前記水滴捕捉部を形成してもよい。この場合には、内側プロテクタの周壁の外表面の水滴捕捉部に水滴が捕捉され、内側プロテクタの内側導入口まで水滴が移動しない。
また、前記外側プロテクタの周壁の外表面と内表面の両方に前記水滴捕捉部を形成してもよい。この場合には、外側プロテクタの周壁の外表面にも内表面にも水滴捕捉部が存在するので、外側プロテクタの内側でも外側でも水滴が捕捉され、内側プロテクタの内側導入口から内部に水滴が進入することを防止できる。
また、前記ガス流路間の前記内側プロテクタの周壁の外表面及び前記外側プロテクタの周壁の内表面及び外表面の少なくともいずれかの周壁の表面に前記水滴捕捉部を複数設けてもよい。この場合には、外側プロテクタの外表面及び内表面でも、内側プロテクタの外表面でも水滴を捕捉することができるので、内側プロテクタの内側導入口から内部に水滴が進入することを防止できる。
ガスセンサ1の部分断面図である。 図1と同方向から見た第一実施の形態のプロテクタ100の正面図である。 図1の断面と同方向の第一実施の形態のプロテクタ100の縦断面図である。 図1の断面と同方向の第二実施の形態のプロテクタ100の縦断面図である。 第三実施の形態のプロテクタ100の正面図である。 図1の断面と同方向の第三実施の形態のプロテクタ100の縦断面図である。 第四実施の形態のプロテクタ100の正面図である。 図1の断面と同方向の第四実施の形態のプロテクタ100の縦断面図である。 図1の断面と同方向の第五実施の形態のプロテクタ100の縦断面図である。 第六実施の形態のプロテクタ100の正面図である。 図1の断面と同方向の第六実施の形態のプロテクタ100の縦断面図である。 第七実施の形態のプロテクタ100の正面図である。 図1の断面と同方向の第七実施の形態のプロテクタ100の縦断面図である。 第八実施の形態のプロテクタ100の正面図である。 図1の断面と同方向の第八実施の形態のプロテクタ100の縦断面図である。 第九実施の形態のプロテクタ100の正面図である。 図1の断面と同方向の第九実施の形態のプロテクタ100の縦断面図である。 第十実施の形態のプロテクタ100の正面図である。 図1の断面と同方向の第十実施の形態のプロテクタ100の縦断面図である。 第十一実施の形態のプロテクタ100の正面図である。 図1の断面と同方向の第十一実施の形態のプロテクタ100の縦断面図である。 プロテクタ100の変形例の縦断面図である。 内側プロテクタ120の変形例の斜視図である。
以下、本発明を具体化したガスセンサの第一実施の形態について、図1〜図3を参照して説明する。図1〜図3ではガスセンサ1の軸線O方向(1点鎖線で示す。)を上下方向として図示し、内部に保持する検出素子10の検出部11側をガスセンサ1の先端側、後端部12側(図2参照)をガスセンサ1の後端側として説明する。
図1に示すガスセンサ1は、自動車の排気管(図示外)に取り付けられ、内部に保持する検出素子10の検出部11が排気管内を流通する排気ガスに曝されて、その排気ガス中に含まれる被検出ガスとしての酸素濃度を検出する、いわゆる酸素センサを一例とする。
検出素子10は公知にあるような軸線O方向に延びる細幅の板形状をなし、酸素濃度の検出を行うガス検出体と、そのガス検出体を早期活性化させるために加熱を行うヒータ体とが互いに貼り合わされ、略角柱状をなす積層体として一体化されたものである。なお、図1、図2では、紙面左右方向を板厚方向、紙面表裏方向を板幅方向として示している。ガス検出体はジルコニアを主体とする固体電解質体や白金を主体とする検出電極などから構成され(図示せず)、その検出電極は、検出素子10の先端側の検出部11に配置されている。また、検出素子10の後端側の後端部12には、ガス検出体やヒータ体から電極を取り出すための6つの電極パッド16(図1ではそのうちの2つを図示している。)が形成されている。なお、本実施の形態では検出素子10を本発明における「検出素子」として説明を行うが、厳密には、検出素子の構成としてヒータ体は必ずしも必要ではなく、ガス検出体が本発明の「検出素子」に相当する。
検出素子10の胴部13の中央よりやや先端側の位置には、有底筒状ながら底壁に開口25を有する金属製の金属カップ20が配置されている。検出素子10は、開口25を通じて金属カップ20に挿通されており、開口25から先端側に、検出部11が突出されている。金属カップ20は主体金具50内に検出素子10を保持するための部材であり、底壁の縁部分には、底壁から外周壁にかけてテーパ状をなす先端周縁部23が形成されている。金属カップ20内には、アルミナ製のセラミックリング21と、滑石粉末を圧縮して固めた滑石リング22とが検出素子10の周囲を取り巻きつつ軸線O方向に層状に配置され、収容されている。滑石リング22は金属カップ20内で押し潰されて細部に充填されており、これにより、検出素子10が金属カップ20内で位置決めされて、保持されている。
金属カップ20と一体となった検出素子10は、その周囲を、SUS430等の低炭素鋼からなる筒状の主体金具50に取り囲まれて保持されている。主体金具50はガスセンサ1を自動車の排気管(図示外)に取り付け固定するためのものであり、外周先端側に、排気管への取り付け用の雄ねじが形成された取付部51が設けられている。この取付部51よりも先端側には、後述するプロテクタ100が係合される先端係合部56が形成されている。また、主体金具50の外周中央には取り付け用の工具が係合する工具係合部52が形成されている。工具係合部52の後端側には、後述する外筒30が係合される後端係合部57が形成されており、さらにその後端側に、主体金具50内に検出素子10を加締め保持するための加締部53が形成されている。そして工具係合部52と取付部51との間には、排気管に取り付けた際のガス抜けを防止する環状のガスケット55が嵌挿されている。
次に、主体金具50の内周には、取付部51付近に段状の部位が設けられており、その段状の部位には、前述した検出素子10を保持する金属カップ20の先端周縁部23が係止されている。そして主体金具50の内周には、滑石リング26が、自身に検出素子10を挿通させた状態で、金属カップ20の後端側から装填されている。さらにその滑石リング26を後端側から押さえるように、筒状のスリーブ27が、自身に検出素子10を挿通させつつ主体金具50内に嵌め込まれている。スリーブ27の後端側外周には、段状をなす肩部28が形成されており、その肩部28に、円環状のパッキン29が配置されている。この状態で主体金具50の加締部53が内向きに加締められ、パッキン29を介し、スリーブ27の肩部28を先端側に向けて押圧している。この加締めによって、スリーブ27に押圧された滑石リング26が主体金具50内で押し潰されて、細部にわたって充填されている。そして、この滑石リング26と、金属カップ20内にあらかじめ装填された滑石リング22とによって、金属カップ20および検出素子10が、主体金具50内で位置決め保持される。
検出素子10の後端部12は、主体金具50の後端(加締部53)よりも後方に突出されており、その後端部12に、絶縁性セラミックスからなる筒状のセパレータ60が被せられている。セパレータ60は、先端側セパレータ63と後端側セパレータ64とからなり、先端側セパレータ63に設けられた鍔状の鍔部62に、後端側セパレータ64が係合している。先端側セパレータ63は、検出素子10の後端部12に形成された6つの電極パッド16と、電極パッド16のそれぞれと電気的に接続される6つの接続端子61(図1ではそのうちの1つを図示している。)との接続部位を内部に収容して保持している。後端側セパレータ64は、各接続端子61とガスセンサ1の外部に引き出される6本のリード線65(図1ではそのうちの4本を図示している。)との接続部位を内部に収容している。
そして、セパレータ60が嵌められた検出素子10の後端部12の周囲を囲うように、ステンレス(例えばSUS304)製で筒状の外筒30が配設されている。外筒30は、先端側の開口端31が、主体金具50の後端係合部57の外周に係合されている。その開口端31は外周側から加締められ、さらに外周を一周してレーザ溶接が施されて、後端係合部57に接合されており、これにより、外筒30と主体金具50とが一体となっている。
また、外筒30と先端側セパレータ63との間の間隙には、金属製で筒状の保持金具70が配設されている。保持金具70は、自身の後端を内側に折り曲げて構成した支持部71を有し、その支持部71に、自身の内部に挿通される先端側セパレータ63の鍔部62を係合させて、先端側セパレータ63を保持している。この状態で、保持金具70が配置された部分の外筒30の外周面が内向きに加締められることにより、先端側セパレータ63を支持した保持金具70が外筒30に固定されている。
次に、外筒30の後端側の開口には、フッ素系ゴム製のグロメット75が嵌合されている。グロメット75は6つの挿通孔76(図1ではそのうちの1つを図示している。)を有し、各挿通孔76に、セパレータ60から引き出された上記6本のリード線65が気密に挿通されている。この状態でグロメット75は、後端側セパレータ64を先端側セパレータ63に押圧しつつ、外筒30の外周から加締められて、外筒30の後端に固定されている。
一方、主体金具50に保持された検出素子10の検出部11は、主体金具50の先端部(先端係合部56)より突出されている。この先端係合部56には、プロテクタ100が嵌められ、スポット溶接やレーザ溶接によって固定されている。プロテクタ100は、検出素子10の検出部11を、排気ガス中のデポジット(燃料灰分やオイル成分など被毒性の付着物質)による汚損や被水などによる折損等から保護するためのものである。
以下、第一実施の形態のプロテクタ100の構造について、図2及び図3を参照して説明する。図2及び図3に示すプロテクタ100は、周壁122およびその先端側に先端壁124を有する有底円筒状をなす内側プロテクタ120と、周壁122の径方向周囲を周壁112で取り囲む筒状をなす外側プロテクタ110とから構成される2重構造を有する。この内側プロテクタ120の周壁122の外表面126と、外側プロテクタ110の周壁112の内表面117との間の空隙はガス分離室119として構成されている。
内側プロテクタ120は、その外径が主体金具50の先端係合部56よりも小さく形成されており、開口端側(後端側)の基端部121は、先端係合部56の外周に係合するように拡径されている。また、先端壁124の周縁部分は周壁122へ向けてテーパ状に拡がるテーパ部123として構成されている。この内側プロテクタ120の周壁122には、軸線O方向で基端部121寄りの位置に、周方向に沿って複数(本実施の形態では6個)の内側導入口125が開口されている。内側導入口125は、後述する外側プロテクタ110の外側導入口170を介してガス分離室119に導入される排気ガスのうち、主にガス成分を、内側プロテクタ120の内部、すなわち検出素子10の検出部11が露出されたガス検出室129内に導入するための孔である。
また、基端部121の外周から後述する外側プロテクタ110ごとレーザ溶接が施されており、内側プロテクタ120は主体金具50の先端係合部56に固定されている。そして、内側プロテクタ120の先端壁124には、排出口160が開口されている。内側プロテクタ120内(ガス検出室129内)に進入した水滴は、この排出口160を介してプロテクタ100の外部に排出される。また、内側導入口125を介してガス検出室129内に導入されるガス成分も、この排出口160を介して外部に排出され、ガス検出室129内のガス交換が行われるように構成されている。
次に、外側プロテクタ110は、一方の開口端が拡径され、基端部111として、内側プロテクタ120の基端部121の外周に係合されている。外側プロテクタ110の基端部111を内側プロテクタ120の基端部121に重ねた状態で、基端部111の外周面側から基端部121を貫通して主体金具50(図1参照)の先端係合部56に達するレーザ溶接が基端部111の外周を一周しつつ施されている。これにより、外側プロテクタ110と内側プロテクタ120とが主体金具50に固定されている。
また、この外側プロテクタ110の先端部113は、内側プロテクタ120のテーパ部123付近にて内側に折り曲げられている。これにより、内側プロテクタ120の周壁122の外表面126と外側プロテクタ110の内表面117との間の空隙が先端側にて閉塞されて、上記のガス分離室119として構成される。そしてテーパ状の内側プロテクタ120のテーパ部123は、外側プロテクタ110の先端部113よりも軸線O方向先端側に向けて突出された形態となる。外側プロテクタ110の先端部113と、内側プロテクタ120のテーパ部123とは角度は異なるが連続するテーパをなす。
次に、外側プロテクタ110の周壁112には、外側プロテクタ110の外部とガス分離室119とを連通する複数(本実施の形態では6個)の外側導入口170が、周方向に沿って形成されている。外側導入口170は、軸線O方向において、内側プロテクタ120の内側導入口125の形成位置よりも先端側の位置に形成されている(つまり外側導入口170の後端の位置が、内側導入口125の先端の位置よりも先端側に配置されている。)。
次に、図3を参照して、第一実施の形態のプロテクタ100の内側プロテクタ120の周壁122に形成される水滴捕捉部130について説明する。水滴捕捉部130は、外側導入口170からガス分離室119に進入し、内側プロテクタ120の周壁122に付着した水滴を捕捉する部分である。水滴捕捉部130は、内側プロテクタ120の周壁122の外表面126において、内側導入口125とテーパ部123との間、且つ、外側導入口170に対向する周壁122の領域に形成されている。当該水滴捕捉部130は、内側プロテクタ120の周方向に所定幅且つ所定深さで複数形成された溝形状の溝部131から構成されている。溝部131と隣接する溝部131との間は、所定幅の壁部132となっている。図3に示す例では、溝部131は周壁122に6個、一定間隔で形成されている。
このような構成をなすガスセンサ1が内燃機関の排気管に取り付けられた場合、軸線O方向先端側を重力方向下向きにして取り付けられ、主体金具50の取付部51よりも先端側が排気管内に露出される。排気管内を流通する排気ガスは、少なくとも軸線O方向とは異なる方向(例えば軸線Oに直交する方向)から図2に示すプロテクタ100に衝突し、外側プロテクタ110の外側導入口170からガス分離室119内に導入される。このときに、排気ガス中に含まれる相対的に重い水分(水滴)と、相対的に軽いガス成分とが分離される。水滴は、外側導入口170に対向する内側プロテクタ120の水滴捕捉部130に衝突し、溝部131に捕捉される。次いで、水滴は溝部131を伝わって移動し、排気ガスの流出する側の外側導入口170から排出される。また、水滴捕捉部130に捕捉された水滴は、排気ガスにより加熱され蒸発する。従って、水滴が内側プロテクタ120の周壁122の外表面126を登って内側導入口125からガス検出室129内に入ることを防止できる。
次に、図4を参照して、第二実施の形態のガスセンサ1のプロテクタ100の水滴捕捉部130を説明する。第二実施の形態のガスセンサ1は第一実施の形態とは、プロテクタ100の構造が異なるのみで他の構造は同じである。尚、第三〜第十一形態においても、ガスセンサ1プロテクタ100の構造が異なるのみで他の構造は同じであるので、以下では、第一実施の形態のプロテクタ100と異なる点のみを説明する。
以下、第二実施の形態のプロテクタ100について説明する。第二実施の形態のプロテクタ100では、外側プロテクタ110の構造は、第一実施の形態の外側プロテクタ110の構造と同じである。内側プロテクタ120の水滴捕捉部130は、外側導入口170に対向する内側プロテクタ120の先端側略1/2の領域に形成されている。水滴捕捉部130は、内側プロテクタ120の周方向に所定高さ突出し、複数形成された尾根形状の尾根部133から構成されている。尾根部133と隣接する尾根部133との間は、所定幅の壁部134となっている。図4に示す例では、尾根部133は周壁122に6個、一定間隔で形成されている。
第二実施の形態のプロテクタ100では、外側プロテクタ110の外側導入口170からガス分離室119に進入した水滴は、外側導入口170に対向する内側プロテクタ120の水滴捕捉部130に衝突する。当該水滴は、尾根部133と隣接する尾根部133と、その間の壁部134とで形成される窪みに捕捉される。次いで、水滴は当該窪みを伝わって移動し、排気ガスの流出する側の外側導入口170から排出される。また、水滴捕捉部130に捕捉されたままの水滴は、排気ガスにより加熱され蒸発し、外側導入口170から排出される。従って、水滴が内側プロテクタ120の周壁122の外表面126を登って内側導入口125からガス検出室129内に入ることを防止できる。
次に、図5及び図6を参照して、第三実施の形態のプロテクタ100の構造を説明する。第三実施の形態では、内側プロテクタ120には水滴捕捉部130を設けず、外側プロテクタ110の外表面118に水滴捕捉部140を設け、内表面117に水滴捕捉部145を設けている。図5に示すように、第三実施の形態では、外側プロテクタ110の周壁122の外表面118において、外側導入口170が形成されている部分の周囲の領域に水滴捕捉部140を設けている。水滴捕捉部140は、外側プロテクタ110の先端側約1/2の位置の領域に形成されている。この水滴捕捉部140は、外側プロテクタ110の周方向に所定幅且つ所定深さで複数形成された溝形状の溝部141から構成されている。溝部141と隣接する溝部141との間は、所定幅の壁部142となっている。図5及び図6に示す例では、溝部141は周壁112に6個、一定間隔で形成されている。また、図6に示すように、溝部141の裏側の周壁112の内表面117には、周方向に所定高さ突出し複数形成された尾根形状の尾根部143が構成されている。尾根部143と隣接する尾根部143との間は、所定幅の壁部144となっている。図6に示す例では、尾根部143は周壁112の内表面117に6個、一定間隔で形成されている。これらの尾根部143と壁部144とで、水滴捕捉部145が形成される。
第三実施の形態の外側プロテクタ110では、排気管内を流通する排気ガスがプロテクタ100に衝突すると、排気ガス中に含まれる水滴を外側プロテクタ110の水滴捕捉部140が捕捉する。水滴捕捉部140に捕捉された水滴は、排気ガスにより加熱され蒸発する。また、外側プロテクタ110の外側導入口170からガス分離室119に進入した水滴は、外側プロテクタ110の周壁122の内表面117の水滴捕捉部145に捕捉される。水滴捕捉部145に捕捉された水滴は、排気ガスにより加熱され蒸発し、外側導入口170から排出される。
次に、図7及び図8を参照して、第四実施の形態のプロテクタ100の構造を説明する。第四実施の形態では、内側プロテクタ120の外表面126に水滴捕捉部130を設け、外側プロテクタ110の外表面118に水滴捕捉部140を設け、内表面117に水滴捕捉部145を設けている。水滴捕捉部130は、図3に示す第一実施の形態と同一の構造となっている。また、外側プロテクタ110の水滴捕捉部140及び水滴捕捉部145は、図6に示す第三実施の形態と同一の構造となっている。
第四実施の形態のプロテクタ100では、排気管内を流通する排気ガスがプロテクタ100に衝突すると、排気ガス中に含まれる水滴を外側プロテクタ110の水滴捕捉部140が捕捉する。外側プロテクタ110の水滴捕捉部140に捕捉された水滴は、排気ガスにより加熱され蒸発する。また、外側導入口170からガス分離室119に進入した水滴は、外側導入口170に対向する内側プロテクタ120の水滴捕捉部130に衝突し、溝部131に捕捉される。次いで、水滴は溝部131を伝わって移動し、排気ガスの流出する側の外側導入口170から排出される。また、水滴捕捉部130に捕捉され、留まった水滴は、排気ガスにより加熱され蒸発する。また、外側導入口170からガス分離室119に進入した水滴の内、外側プロテクタ110の水滴捕捉部140に捕捉された水滴は、排気ガスにより加熱され蒸発する。従って、水滴が内側プロテクタ120の周壁122の外表面126を登って内側導入口125からガス検出室129内に入ることを防止できる。
次に、図9を参照して、第五実施の形態のプロテクタ100を説明する。第五実施の形態では、外側プロテクタ110には水滴捕捉部140を設けず、外側導入口170に対向する内側プロテクタ120の先端側略1/2の領域に水滴捕捉部130を設けている。水滴捕捉部130では、内側プロテクタ120の周方向に、球面状に窪ませたディンプル形状の凹部135が複数形成されている。図9に示す例では、内側プロテクタ120の周方向に形成された凹部135の列が軸線O方向に上下4段に形成されている。
第五実施の形態のプロテクタ100では、排気管内を流通する排気ガスは、プロテクタ100に衝突すると、外側プロテクタ110の外側導入口170からガス分離室119内に導入される。水滴は、外側導入口170に対向する内側プロテクタ120の水滴捕捉部130に衝突し、凹部135に捕捉される。凹部135はディンプル形状であるため、水滴を上方に反射せず、水滴を捕捉し易い。従って、水滴が内側プロテクタ120の周壁122の外表面126を登って内側導入口125からガス検出室129内に入ることを防止できる。また、凹部135に捕捉された水滴は、排気ガスにより加熱され蒸発し、外側導入口170から排出される。
次に、図10及び図11を参照して、第六実施の形態のプロテクタ100の構造を説明する。第六実施の形態では、内側プロテクタ120の外表面126に水滴捕捉部130を設け、外側プロテクタ110の周壁112の外表面118に水滴捕捉部140を設け、内表面117に水滴捕捉部145を設けている。水滴捕捉部130は、図9に示す第五実施の形態と同一の構造となっている。次に、外側プロテクタ110の水滴捕捉部140を説明する。第六実施の形態では、外側プロテクタ110の周壁122の外表面118において、外側導入口170が形成されている部分の周囲の領域に水滴捕捉部140を設けている。水滴捕捉部140は、外側プロテクタ110の先端側約1/2の位置の領域に形成されている。この水滴捕捉部140は、外側プロテクタ110の周方向に所定高さ突出し複数形成された尾根形状の尾根部146から構成されている。尾根部146と隣接する尾根部146との間は、所定幅の壁部147となっている。図10及び図11に示す例では、尾根部146は外側プロテクタ110の周壁112に5個、一定間隔で形成されている。
また、図11に示すように、尾根部146の裏側の周壁112の外側プロテクタ110の内表面117には、周方向に所定深さで窪んだ凹部148が構成されている。凹部148と隣接する凹部148との間は、所定幅の壁部149となっている。図11に示す例では、凹部148は周壁112の内表面117に5個、一定間隔で形成されている。これらの凹部148と壁部149とで、水滴捕捉部145が形成される。
第六実施の形態では、排気管内を流通する排気ガスは、プロテクタ100に衝突すると、外側プロテクタ110の水滴捕捉部140が排気ガス中に含まれる水滴を捕捉する。水滴捕捉部140に捕捉された水滴は、排気ガスにより加熱され蒸発する。また、外側導入口170からガス分離室119に進入した水滴は、外側導入口170に対向する内側プロテクタ120の水滴捕捉部130に衝突し、凹部135に捕捉される。凹部135はディンプル形状であるため、水滴を捕捉し易く、水滴が内側プロテクタ120の周壁122の外表面126を登って内側導入口125からガス検出室129内に入ることを防止できる。また、凹部135に捕捉された水滴は、排気ガスにより加熱され蒸発し、外側導入口170から排出される。また、外側プロテクタ110の周壁122の内表面117の水滴捕捉部145に捕捉された水滴は、排気ガスにより加熱され蒸発し、外側導入口170から排出される。
次に、図12及び図13を参照して、第七実施の形態のプロテクタ100の構造を説明する。第七実施の形態では、内側プロテクタ120には水滴捕捉部130を設けていない。代わりに、外側プロテクタ110の周壁122の外表面118の全領域に水滴捕捉部140を設け、内表面117の全領域に水滴捕捉部145を設けている。この水滴捕捉部140は、外側プロテクタ110の周方向に所定高さ突出し複数形成された尾根形状の尾根部146と、尾根部146と隣接する尾根部146との間の壁部147に形成された所定幅且つ所定深さの溝形状の溝部150とから構成されている。図12及び図13に示す例では、尾根部146は周壁112に5個、一定間隔で形成されている。また、溝部141は周壁112に5個、一定間隔で形成されている。
また、図13に示すように、溝部150の裏側の周壁112の内表面117には、周方向に所定高さ突出した尾根形状の尾根部151が構成されている。尾根部151と隣接する尾根部151との間は、所定幅の壁部149となっている。図13に示す例では、尾根部151は周壁112の内表面117に5個、一定間隔で形成されている。また、尾根部146の裏側の壁部149には、周方向に所定深さで窪んだ凹部148が構成されている。図13に示す例では、凹部148は周壁112の内表面117に5個、一定間隔で形成されている。これらの尾根部151と壁部149と凹部148とで、水滴捕捉部145が形成される。
第七実施の形態では、排気管内を流通する排気ガスがプロテクタ100に衝突すると、の水滴捕捉部140の壁部149や溝部150が排気ガス中に含まれる水滴を捕捉する。また、水滴捕捉部140に捕捉された水滴は、排気ガスにより加熱され蒸発する。また、外側導入口170からガス分離室119に進入した水滴は、外側プロテクタ110の周壁122の内表面117の水滴捕捉部145の凹部148や壁部149に捕捉される。水滴捕捉部145に捕捉された水滴は、排気ガスにより加熱され蒸発し、外側導入口170から排出される。
次に、図14及び図15を参照して、第八実施の形態のプロテクタ100の構造を説明する。第八実施の形態のプロテクタ100は外側プロテクタ110のみで内側プロテクタ120を備えていない。外側プロテクタ110の先端側には、外部から外側プロテクタ110の内部のガス検出室129内に排気ガスを導入する円形の外側導入口170が周方向に沿って形成されている。また、外側プロテクタ110の底部には水滴を外部に排出する排出口160が形成されている。
次に、外側プロテクタ110の水滴捕捉部140を説明する。第八実施の形態では、外側プロテクタ110の周壁112の外表面118の全領域において水滴捕捉部140を設け、内表面117の全領域において水滴捕捉部145を設けている。水滴捕捉部140は、外側プロテクタ110の周壁112の周方向に所定幅且つ所定深さで複数形成された溝形状の溝部141から構成されている。溝部141と隣接する溝部141との間は、所定幅の壁部142となっている。図14及び図15に示す例では、溝部141は周壁112に10個、一定間隔で形成されている。また、図15に示すように、溝部141の裏側の周壁112の内表面117には、周方向に所定高さ突出し複数形成された尾根形状の尾根部143が構成されている。尾根部143と隣接する尾根部143との間は、所定幅の壁部144となっている。図15に示す例では、尾根部143は周壁112の内表面117に10個、一定間隔で形成されている。これらの尾根部143と壁部144とで、水滴捕捉部145が形成される。
第八実施の形態では、排気管内を流通する排気ガスがプロテクタ100に衝突すると、の外側プロテクタ110の水滴捕捉部140の溝部141が排気ガス中に含まれる水滴を捕捉する。また、水滴捕捉部140に捕捉された水滴は、排気ガスにより加熱され蒸発する。従って、水滴が外側プロテクタ110の外表面118を先端側(下側)に伝わって先端側(下側)に設けられている外側導入口170からガス検出室129に進入することを防止できる。また、外側導入口170からガス検出室129に進入した水滴は、外側プロテクタ110の周壁122の内表面117の水滴捕捉部145の尾根部143と尾根部143との間の壁部144に捕捉される。水滴捕捉部145に捕捉された水滴は、排気ガスにより加熱され蒸発し、外側導入口170から排出される。
次に、図16及び図17を参照して、第九実施の形態のプロテクタ100を説明する。第九実施の形態では、内側プロテクタ120の外表面126に水滴捕捉部130を設け、外側プロテクタ110の外表面118に水滴捕捉部140を設け、内表面117に水滴捕捉部145を設けている。水滴捕捉部130は、図4に示す第二実施の形態と同一の構造となっている。水滴捕捉部140及び水滴捕捉部145は、図10及び図11に示す第六実施の形態と同一の構造となっている。
第九施の形態では、排気管内を流通する排気ガスは、プロテクタ100に衝突すると、外側プロテクタ110の水滴捕捉部140が排気ガス中に含まれる水滴を捕捉する。水滴捕捉部140に捕捉された水滴は、排気ガスにより加熱され蒸発する。また、外側プロテクタ110の外側導入口170からガス分離室119に進入した水滴は、外側導入口170に対向する内側プロテクタ120の水滴捕捉部130に衝突する。当該水滴は、水滴捕捉部130の尾根部133と隣接する尾根部133と、その間の壁部134とで形成される窪みに捕捉される。次いで、水滴は当該窪みを伝わって移動し、排気ガスの流出する側の外側導入口170から排出される。また、水滴捕捉部130に捕捉され、留まった水滴は排気ガスにより加熱され蒸発する。従って、水滴が内側プロテクタ120の周壁122の外表面126を登って内側導入口125からガス検出室129内に入ることを防止できる。また、外側プロテクタ110の内表面117の水滴捕捉部145に捕捉された水滴は、排気ガスにより加熱され蒸発し、外側導入口170から排出される。
次に、図18及び図19を参照して、第十実施の形態のプロテクタ100を説明する。第十実施の形態では、内側プロテクタ120の外表面126に水滴捕捉部130を設け、外側プロテクタ110の外表面118に水滴捕捉部140を設け、内表面117に水滴捕捉部145を設けている。水滴捕捉部130は、図9に示す第五実施の形態と同一の構造である。即ち、水滴捕捉部130には、内側プロテクタ120の外表面126の周方向に球面状に窪ませたディンプル形状の凹部135が複数形成されている。図19に示す例では、上下に4列に凹部135が形成されている。次に、水滴捕捉部140を説明する。第十実施の形態では、外側プロテクタ110の周壁122の外表面118の全面に水滴捕捉部140を設けている。水滴捕捉部140は、外側プロテクタ110の外表面118の全領域に形成されている。この水滴捕捉部140は、球面状に窪ませたディンプル形状の凹部136が水滴捕捉部140の周方向に複数形成されている。図18に示す例では、上下に6列に凹部136が形成されている。
また、水滴捕捉部145について説明する。図19に示すように、凹部136の裏側の周壁112の内表面117には、球面状に突出した突起形状の凸部137が複数形成されている。凸部137と隣接する凸部137との間は、所定幅の壁部138となっている。図19に示す例では、凸部137は周壁112の内表面117に上下に6列形成されている。この凸部137と壁部138とにより水滴捕捉部145が形成される。
第十施の形態では、排気管内を流通する排気ガスは、プロテクタ100に衝突すると、外側プロテクタ110の水滴捕捉部140の凹部136が排気ガス中に含まれる水滴を捕捉する。水滴捕捉部140に捕捉された水滴は、排気ガスにより加熱され蒸発する。また、外側導入口170からガス分離室119に進入した水滴は、外側導入口170に対向する内側プロテクタ120の水滴捕捉部130に衝突する。当該水滴は、水滴捕捉部130の凹部135に捕捉され、排気ガスにより加熱され蒸発し、外側導入口170から排出される。また、外側プロテクタ110の内表面117の水滴捕捉部145に捕捉された水滴は、排気ガスにより加熱され蒸発し、外側導入口170から排出される。従って、水滴が内側プロテクタ120の周壁122の外表面126を登って内側導入口125からガス検出室129内に入ることを防止できる。
次に、図20及び図21を参照して、第十一実施の形態のプロテクタ100の構造を説明する。この第十一実施の形態のプロテクタ100は、上記第一〜第十実施の形態のプロテクタ100と異なり、プロテクタ100が三重の構造となっている。即ち、第十一実施の形態のプロテクタ100は、外側から順に外側プロテクタ110、中間プロテクタ220、内側プロテクタ180と配置されている。外側プロテクタ110の周壁112には、外側プロテクタ110の外部とガス分離室119とを連通する複数(本実施の形態では6個)の外側導入口170が、周方向に沿って形成されている。外側導入口170は、軸線O方向において、中間プロテクタ220の中間導入口225の形成位置よりも先端側の位置に形成されている(つまり外側導入口170の後端の位置が、中間導入口225の先端の位置よりも先端側に配置されている。)。尚、外側プロテクタ110には、水滴捕捉部が設けられていない。
外側プロテクタ110内には、図3に示す第一実施の形態の内側プロテクタ120と同構造の中間プロテクタ220が設けられている。図21を参照して、中間プロテクタ220の構造を説明する。中間プロテクタ220は、有底の円筒形状をしており、その外径が主体金具50の先端係合部56よりも小さく且つ外側プロテクタ110の内径よりも小さく形成されている。また、当該中間プロテクタ220には、第一実施の形態と同様の水滴捕捉部230及び水滴捕捉部236が先端側略1/2の領域に形成されている。また、中間プロテクタ220の周壁222には、軸線O方向で基端部221寄りの位置に、周方向に沿って複数(本実施の形態では6個)の中間導入口225が開口されている。中間導入口225は、外側プロテクタ110の外側導入口170を介してガス分離室119に導入される排気ガスのうち、主にガス成分を、中間プロテクタ220の内部に導入するための孔である。
水滴捕捉部230は、外側導入口170からガス分離室119に進入し、中間プロテクタ220の周壁222に付着した水滴を捕捉する部分である。水滴捕捉部230は、中間プロテクタ220の周壁222の外表面226において、中間導入口225とテーパ部123との間、且つ、外側導入口170に対向する周壁222の領域に形成されている。当該水滴捕捉部230は、中間プロテクタ220の周方向に所定幅且つ所定深さで複数形成された溝形状の溝部231から構成されている。溝部231と隣接する溝部231との間は、所定幅の壁部232となっている。図21に示す例では、溝部231は周壁222に6個、一定間隔で形成されている。
次に、水滴捕捉部236を説明する。図21に示すように、溝部231の裏側の周壁222の内表面217には水滴捕捉部236が形成されている。水滴捕捉部236には周方向に所定高さ突出し複数形成された尾根形状の尾根部237が形成されている。尾根部237と隣接する尾根部237との間は、所定幅の壁部238となっている。図21に示す例では、尾根部237は周壁222の内表面217に6個、一定間隔で形成されている。これらの尾根部237と壁部238とで、水滴捕捉部236が形成される。
次に、図21を参照して、内側プロテクタ180の構造を説明する。内側プロテクタ180は、有底の円筒形状をしており、その外径が中間プロテクタ220の内径よりも小さく且つ主体金具50の先端係合部56よりも小さく形成されている。開口端側(後端側)の基端部121は、先端係合部56の外周に係合するように拡径されている。内側プロテクタ180の先端側には、中間プロテクタ220の内部のガス検出室129内に排気ガスを導入する円形の内側導入口182が周方向に沿って形成されている。
内側プロテクタ180の後端側(上側)の略1/2の領域の周壁181の外表面188には水滴捕捉部184を設け、内側プロテクタ180の後端側(上側)の略1/2の領域の周壁181の内表面187にも水滴捕捉部190を設けている。水滴捕捉部184は、内側プロテクタ180の周壁181の外表面188の周方向に所定幅且つ所定深さで複数形成された溝形状の溝部185から構成されている。溝部185と隣接する溝部185との間は、所定幅の壁部186となっている。図20及び図21に示す例では、溝部185は周壁181に4個、一定間隔で形成されている。また、図21に示すように、溝部185の裏側の周壁181の内表面187には、周方向に所定高さ突出し複数形成された尾根形状の尾根部191が構成されている。尾根部191と隣接する尾根部191との間は、所定幅の壁部192となっている。図21に示す例では、尾根部191は周壁181の内表面187に4個、一定間隔で形成されている。これらの尾根部191と壁部192とで、水滴捕捉部190が形成される。
第十一実施の形態では、排気管内を流通する排気ガスがプロテクタ100に衝突すると、外側プロテクタ110の外側導入口170から外側プロテクタ110内に進入した水滴は、外側導入口170に対向する中間プロテクタ220の水滴捕捉部230に衝突する。当該水滴は、溝部231に捕捉される。次いで、水滴は当該溝部231を伝わって移動し、排気ガスの流出する側の外側導入口170から排出される。溝部231に留まった水滴は、排気ガスにより加熱され蒸発し、外側導入口170から排出される。
また、中間プロテクタ220の中間導入口225から中間プロテクタ220の内部に入った水滴は内側プロテクタ180の水滴捕捉部184の溝部185に捕捉される。次いで、水滴は当該溝部185を伝わって移動し、排気ガスの流出する側の中間導入口225から排出される。溝部185に留まった水滴は、排気ガスにより加熱され蒸発し、中間導入口225から排出される。また、中間プロテクタ220の水滴捕捉部236に捕捉された水滴は、排気ガスにより加熱され蒸発し、排出口160から排出される。
尚、プロテクタ100が本発明の「プロテクタ」の一例であり、外側プロテクタ110が本発明の「外側プロテクタ」の一例であり、内側プロテクタ120,180が本発明の「内プロテクタ」の一例である。水滴捕捉部130,140,145,184が、本発明の「水滴捕捉部」の一例である。内側導入口125,182が、本発明の「内側導入口」の一例である。外側導入口170が、本発明の「外側導入口」の一例である。ガス分離室119が本発明の「空隙」及び「ガス流路」の一例である。
尚、本発明は、上記実施の形態に限られず各種の変形が可能である。例えば、外側プロテクタ110の外表面118の水滴捕捉部140、内表面117の水滴捕捉部145及び内側プロテクタ120の外表面126の水滴捕捉部130は、上記実施の形態に限られず、溝形状、尾根形状、ディンプル形状、突起形状の何れでもよい。また、複数の形状を組み合わせてもよい。また、水滴捕捉部130,140,145,184は、縦溝等でもよい。また、水滴捕捉部は打ち出しやエッチングや化学研磨等、種々の方法で形成することができる。
また、本発明は、ジルコニア等のセラミックスからなる固体電解質体を有底筒状に形成し、その表面上に、固体電解質体を挟む一対の電極を形成した検出素子66を備えるガスセンサにも適用できる。例えば、図22に示すように、プロテクタ100を構成する外側プロテクタ110の周壁112に外側導入口170を上記実施の形態同様に複数形成する。また、図23に示すように、内側プロテクタ120の周壁122には、内側導入口を設けず円筒形とする。そして、内側プロテクタ120の上端の周壁122Aに切欠部127を一定間隔で6個形成する。この切欠部127が内側導入口として機能する。従って、図23の矢印Aに示すように、切欠部127から排気ガスが内側プロテクタ120内のガス検出室129に流れ込む。この場合には、内側プロテクタ120の周壁122には一切開口部がなく、内側導入口としての切欠部127は、内側プロテクタ120の上端の周壁122Aに存在するので、内側プロテクタ120内への水滴の浸入の防止効果が高い。
本発明は、上記実施の形態で説明した酸素センサの他、NOxセンサ、HCセンサ、温度センサ等に用いられるプロテクタにも同様に適用することができる。
1 ガスセンサ
10 検出素子
11 検出部
50 主体金具
56 先端係合部
100 プロテクタ
110 外側プロテクタ
112 周壁
117 内表面
118 外表面
119 ガス分離室
120 内側プロテクタ
122、122A 周壁
125 内側導入口
126 外表面
127 切欠部
129 ガス検出室
125 内側導入口
130 水滴捕捉部
131 溝部
132 壁部
133 尾根部
134 壁部
135 凹部
136 凹部
137 凸部
138 壁部
140 水滴捕捉部
141 溝部
142 壁部
143 尾根部
144 壁部
145 水滴捕捉部
146 尾根部
147 壁部
148 凹部
149 壁部
150 溝部
151 尾根部
160 排出口
170 外側導入口
180 内側プロテクタ
181 周壁
182 内側導入口
184 水滴捕捉部
185 溝部
186 壁部
187 内表面
188 外表面
190 水滴捕捉部
191 尾根部
192 壁部
220 中間プロテクタ
222 周壁
225 中間導入口
226 外表面
230 水滴捕捉部
231 溝部
232 壁部
236 水滴捕捉部
237 尾根部
238 壁部

Claims (5)

  1. 軸線方向に延び、先端側に被検出ガス中の特定ガス成分を検出するための検出部を有する検出素子と、
    前記検出部を自身の先端部から突出させた状態で、前記検出素子の径方向周囲を取り囲んで保持する主体金具と、
    周壁およびその先端側に先端壁を有し、自身の内部に前記検出部を収容した状態で、基端側の開口端部が前記主体金具の前記先端部に固定されると共に、前記周壁に前記被検出ガスを自身の内部に導入するための導入口が形成された一又は空隙を有して複数重ねられたプロテクタと、
    を備えたガスセンサにおいて、
    少なくとも一つの前記プロテクタの周壁の表面を加工することで、当該表面に水滴を捕捉する水滴捕捉部を設け、
    前記水滴捕捉部は、前記軸線方向に対し垂直方向に延びる溝形状、尾根形状、ディンプル形状、突起形状の少なくとも一つであり、
    前記プロテクタは、周壁およびその先端側に先端壁を有し、自身の内部に前記検出部を収容した状態で、基端側の開口端部が前記主体金具の前記先端部に固定されると共に、前記周壁に前記被検出ガスを自身の内部に導入するための内側導入口が形成された内側プロテクタと、
    前記内側プロテクタとの間に空隙を有しつつ、少なくとも前記内側プロテクタの前記周壁を取り囲む円筒状をなし、自身の周壁に前記被検出ガスを前記空隙に導入するための外側導入口が形成された外側プロテクタとから構成され、
    前記内側導入口と前記外側導入口と間に形成されるガス流路間の前記内側プロテクタの周壁の外表面及び前記外側プロテクタの周壁の内表面及び外表面の少なくともいずれかの周壁の表面に前記水滴捕捉部を形成したことを特徴とするガスセンサ。
  2. 軸線方向に延び、先端側に被検出ガス中の特定ガス成分を検出するための検出部を有する検出素子と、
    前記検出部を自身の先端部から突出させた状態で、前記検出素子の径方向周囲を取り囲んで保持する主体金具と、
    周壁およびその先端側に先端壁を有し、自身の内部に前記検出部を収容した状態で、基端側の開口端部が前記主体金具の前記先端部に固定されると共に、前記周壁に前記被検出ガスを自身の内部に導入するための導入口が形成された一又は空隙を有して複数重ねられたプロテクタと、
    を備えたガスセンサにおいて、
    少なくとも一つの前記プロテクタの周壁の表面を加工することで、当該表面に水滴を捕捉する水滴捕捉部を設け、
    前記水滴捕捉部は、前記軸線方向に対し垂直方向に延びる溝形状、尾根形状、ディンプル形状、突起形状の少なくとも一つであり、
    前記プロテクタは、周壁およびその先端側に先端壁を有し、自身の内部に前記検出部を収容した状態で、基端側の開口端部が前記主体金具の前記先端部に固定されると共に、前記周壁に前記被検出ガスを自身の内部に導入するための内側導入口が形成された内側プロテクタと、
    前記内側プロテクタとの間に空隙を有しつつ、少なくとも前記内側プロテクタの前記周壁を取り囲む円筒状をなし、自身の周壁に前記被検出ガスを前記空隙に導入するための外側導入口が形成された外側プロテクタとから構成され、
    前記内側プロテクタの周壁の外表面及び前記外側プロテクタの周壁の内表面の少なくとも一方の周壁の表面のうち、前記内側導入口または前記外側導入口に対向する領域の前記空隙に向く表面に少なくとも前記水滴捕捉部を形成したことを特徴とするガスセンサ。
  3. 前記内側プロテクタの周壁の外表面に前記水滴捕捉部を形成したことを特徴とする請求項又はに記載のガスセンサ。
  4. 前記外側プロテクタの周壁の外表面と内表面の両方に前記水滴捕捉部を形成したことを特徴とする請求項乃至の何れかに記載のガスセンサ。
  5. 前記ガス流路間の前記内側プロテクタの周壁の外表面及び前記外側プロテクタの周壁の内表面及び外表面の少なくともいずれかの周壁の表面に前記水滴捕捉部を複数設けたことを特徴とする請求項に記載のガスセンサ。
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