JP2010120700A - 封筒および封筒の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】表裏一対のシート2,3を有し、表裏一対のシート2,3において、その左側端縁同士を連結する左側端部10aと、その右側端縁同士を連結する右側端部10bと、その下端縁同士を連結する下端部10dと、その上端縁間に開口部10cとを有する封筒10であって、開口部10cの内方に上下分離線21a,21bが形成されており、上下分離線21a,21bと下端部10dとの間において、上下分離線21a,21bと下端部10dを結ぶように側方分離線22a,22bが形成されている。
【選択図】図1
Description
郵送等によって送付された封筒は、その一端が鋏等によって切り取られて開封され、内部の書類が取り出されるが、開封された使用済み封筒は、そのまま廃棄されるか、または、書類等の保管に使用されている。
使用済み封筒を、袋状に形成された本体の2辺が開口した書類ホルダ(例えば、特許文献1)のような形状に封筒を加工すれば、書類等の収容取り出しは容易になるが、封筒の加工の手間がかかり面倒である。
第2発明の封筒は、第1発明において、前記側方分離線は、前記下端縁近傍に破れ防止部を有していることを特徴とする。
第3発明の封筒は、第1発明において、前記上下分離線と前記側方分離線が、前記表裏一対のシートにおいて、該シートの表面から凹んだ溝によって形成されたものであることを特徴とする。
第2発明によれば、分離線に沿ってシートを破るときに、下端縁近傍において、分離線と異なる部分が破れることを防ぐことができる。
第3発明によれば、鋏などを使わなくても簡単にシートを破ることができるから、簡単に封筒を開封でき、かつ、封筒を書類ホルダの形状に簡単に加工できるから、封筒の再利用が容易になるし、ダイレクトメールの開封率をさらに高くすることができる。
図1は(A)は本実施形態の封筒10の概略平面図であり、(B)は開封部12をファイル部11から切り離した状態の説明図である。同図に示すように、本実施形態の封筒10は、一般的な定形封筒と実質同様の構造を有する袋状の封筒である。具体的には、表裏一対のシート2,3(図2(A)参照)を重ねた状態において、一対のシート2,3の左側端縁同士が連結された左側端部10aと、一対のシート2,3の右側端縁同士が連結された右側端部10bと、一対のシート2,3の下端縁同士が連結された下端部10dとを有する封筒である。そして、封筒10の一方のシート(例えばシート2)の上端には、フラップ10rが設けられている。
このため、本実施形態の封筒10の内部に、一対のシート2,3の上端縁10c間に形成される開口部から書類等の物品を入れて、フラップ10rを折り曲げて他方のシート3に貼付ければ、封筒10の内部に物品を密封することができるから、そのまま封筒10を郵送等に使用することができる。
また、表裏一対のシート2,3の右側端部10bの内方には、一対の側方分離線22a,22bが形成されている。この側方分離線22a,22bは、ミシン目によって、各シート2,3における前記上下分離線21a,21bにおける右側端部10b側の端部と、前記下端部10dとの間を結ぶように、かつ右側端部10bと平行に形成されている。つまり、一対の上下分離線21a,21bと一対の側方分離線22a,22bによって、L字状の分離線が形成されているのである。
しかも、側方分離線22aとシート2の右側端部10bとの間の距離と側方分離線22bとシート3の右側端部10bとの間の距離が同じになるように形成されている。言い換えれば、側方分離線22a,22b同士が重なり合うように形成されている。
しかも、一度郵送等に使用された封筒10を書類ホルダとして再利用することができるから、廃棄される封筒自体を少なくすることができ、廃棄物の減量化をすることができる。封筒10の上端縁10cおよび右側端部10bが一体で切り離せるので、廃棄物の処理も容易になる。
しかも、開封した後、ダイレクトメールの書類をいれたままの状態でファイル部11をおいておく場合もあり、このような場合には、ダイレクトメールが廃棄されるまでの期間が長くなるから、ダイレクトメールが人の目に触れる可能性が高くなり、ダイレクトメールによる宣伝広告効果を高くすることができる。
なお、封筒10のシート2,3の素材を、上記のごとき光透過性を有する樹脂材料とした場合であっても、シート2,3の表面に印刷をすれば、内部が見えないようにすることも可能である。
図2は(A)は展開シート1の概略平面図であり、(B)は展開シート1を折り曲げた状態の説明図であり、(C)は展開シート1の下端線および一対の側端縁1b,1cと連結した状態の説明図である。
このとき、シート2における上端縁1cと上下分離線21aとの距離と、シート3における上端縁1cと上下分離線21bとの距離が同じになるように、言い換えれば、一直線に並ぶように、上下分離線21a,21bを形成する。
また、シート2における側端縁1bと側方分離線22aとの距離と、シート3における側端縁1bと側方分離線22bとの距離が同じになるように、側方分離線22a,22bを形成する。
展開シート1の素材は特に限定されず、どのような素材を使用しても良いが、ポリプロピレン(PP)やポリエチレンテレフタレート(PET)、プラスチック等の樹脂材料を使用した場合には、側端縁1b同士、および重なり合う下端縁1d同士を、熱圧着によって連結することができる。すると、展開シート1を折り曲げる装置に、シート2,3が重なると同時に各端縁1b,1dを挟んで加熱する手段を設けておけば、展開シート1を折り曲げると同時に側端縁1b同士および下端縁1d同士の連結を行うこともできるから、本実施形態の封筒10の加工工数を少なくすることができ、封筒10の製造コストを低減することができる。
なお、シート2,3の側端縁1b同士、および下端縁1d同士を連結する方法は、接着や熱圧着に限られず、特に限定はない。
1b 側端縁
1c 上端縁
1d 下端縁
2 シート
3 シート
10 封筒
10a 左側端部
10b 右側端部
10c 上端縁
10d 下端部
21a 上下分離線
21b 上下分離線
22a 側方分離線
22b 側方分離線
Claims (3)
- 光透過性を有する樹脂材料によって形成された封筒であって、
表裏一対のシートを有し、該表裏一対のシートにおいて、その左側端縁同士を連結する左側端部と、その右側端縁同士を連結する右側端部と、その下端縁同士を連結する下端部と、その上端縁間に開口部とを有しており、
前記一対のシートには、該封筒の上端部および右側端部または左側端部を、該封筒の下端部と左側端部または右側端部だけで表裏一対のシートが連結されたファイル部から分離するL字状の分離線が形成されており、
該L字状の分離線は、
前記開口部の内方に形成された上下分離線と、
該上下分離線と前記下端部との間において、該上下分離線と前記下端部を結ぶように形成された側方分離線とを備えている
ことを特徴とする封筒。 - 前記側方分離線は、前記下端縁近傍に破れ防止部を有している
ことを特徴とする請求項1記載の封筒。 - 前記上下分離線と前記側方分離線が、前記表裏一対のシートにおいて、該シートの表面から凹んだ溝によって形成されたものである
ことを特徴とする請求項1記載の封筒。
Priority Applications (1)
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JP2009249994A JP2010120700A (ja) | 2009-10-30 | 2009-10-30 | 封筒および封筒の製造方法 |
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JP (1) | JP2010120700A (ja) |
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2009
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