JP2004106925A - 物品入り折り畳み封書 - Google Patents
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Abstract
【課題】例えば、ダイレクトメールとして使用することができ、開封する前から同封された商品サンプルなどの内容物を視認することができ、受取人の注意を喚起して、そのまま捨てられてしまうような事態を少なくすることができる物品入り折り畳み封書を提供する。
【解決手段】2片もしくはそれ以上の紙片11,12,13を備えた用紙10を折り線14b及び14aから折り畳むと共に、紙片間に物品16を収納した状態で四周に開口する各紙片の周縁部を剥離可能に貼着してなる折り畳み封書において、当該封書1の表裏面となる2枚の紙片11,12に開口部10a,10cを設け、該開口部に透明フィルム16を貼着する。
【選択図】 図2
【解決手段】2片もしくはそれ以上の紙片11,12,13を備えた用紙10を折り線14b及び14aから折り畳むと共に、紙片間に物品16を収納した状態で四周に開口する各紙片の周縁部を剥離可能に貼着してなる折り畳み封書において、当該封書1の表裏面となる2枚の紙片11,12に開口部10a,10cを設け、該開口部に透明フィルム16を貼着する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、封筒を使用することなく、商品サンプルなどを同封して郵送することができ、発送作業や、受け取り側での開封が容易な折り畳み封書に係わり、例えばダイレクトメールとして、商品の特徴を記載したパンフレットを折り畳んだ状態で、商品サンプルと共に、しかもサンプルが外から見える状態で郵送することができる物品入り折り畳み封書に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、デパートや販売店、商事会社などから、ダイレクトメールを消費者宛に発送するに当たっては、印刷されたパンフレットなどの書類を折り畳んだり、折り畳んだ書類を例えば、返信用はがきやアンケート用紙などと共に封筒に入れたりする作業が必要であり、このような作業は、自動化が難しく、通常手作業によって行なわれていることから、一般に数量が多くなることもあって、煩雑でかなり過酷な作業とならざるを得ない。
【0003】
このような煩雑な手作業を解消するものとして、例えば実開平3−36887号公報、あるいは実開平4−53640号公報には、三つ折りあるいは四つ折りした用紙の周縁部を剥離可能に接着することにより、封筒を不要にすると共に、折り畳みや接着をも自動化することのできる封書用紙、あるいは折り畳み封筒が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようなダイレクトメールにおいては、宣伝効果を大きなものとするために、商品サンプルや、場合によっては商品説明の画像データや、音楽やプログラムのサンプルソフトを盛り込んだCD−ROMなどを同封することも考えられ、実際に行われてもいるが、特になじみのない差出人からのダイレクトメールの場合には、開封することなく捨てられてしまう可能性が高く、差出人の折角の出費が無駄に終わることがないとも言えないことから、受取人に如何に興味を持たせて開封させるかということがこのようなダイレクトメールにおける課題のひとつとなっていた。
【0005】
本発明は、ダイレクトメールとしての折り畳み封書における上記課題に着目してなされたものであって、開封する前から同封された内容物を視認することができ、受取人の注意を喚起して、そのまま捨てられてしまうような事態を少なくすることができる物品入り折り畳み封書を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係わる折り畳み封書は、例えば商品サンプルなどの品物を同封したものであって、折り線を介して連続する少なくとも2片の紙片を備えた用紙を折り線から折り畳んで紙片間に物品を収納し、折り畳み状態において四周に開口する各紙片の周縁部を剥離可能に貼着してなる折り畳み封書において、当該封書の表裏面を形成する両紙片の一方に開口部を備えていると共に、該開口部に貼着された透明フィルム製の袋の中に上記物品が収納されている構成とし、当該折り畳み封書の好適な実施形態としては、表裏面を形成する両紙片の他方と、他方側からの上記物品の視認を妨げる他の紙片に開口部が設けてあると共に、他方の紙片に形成された開口部には透明フィルムが貼着してある構成としたことを特徴としており、物品入り折り畳み封書におけるこのような構成を前述した従来の課題を解決するための手段としている。
【0007】
また、本発明の他の請求項に係わる物品入り折り畳み封書は、折り線を介して連続する少なくとも2片の紙片を備えた用紙を折り線から折り畳んで紙片間に物品を収納し、折り畳み状態において四周に開口する各紙片の周縁部を剥離可能に貼着してなる折り畳み封書において、当該封書の表裏面を形成する両紙片と、表裏両面側からの上記物品の視認を妨げる他の紙片とに開口部が設けてあると共に、表裏面を形成する両紙片の開口部には透明フィルムが貼着してある構成とし、当該折り畳み封書の好適形態としては、上記物品が透明フィルムによって紙片に固定されている構成としたことを特徴としている。
【0008】
【発明の作用】
本発明に係わる物品入り折り畳み封書は、2片もしくはそれ以上の紙片を備えた用紙を折り線から折り畳むと共に、紙片間に物品を収納した状態で四周に開口する各紙片の周縁部を剥離可能に貼着してなり、当該封書の表裏面となる2枚の紙片の少なくとも一方に開口部を設けると共に、当該開口部からの物品の視認の障害となる他の紙片にも必要に応じて開口部を設け、表裏面となる両紙片の開口部に透明フィルムを貼着したり、当該開口部に貼着した透明フィルム製の袋の中に上記物品を収納したりするようにしているので、受け取った側では、開口部を通して同封された物品が開封前に視認されることになり、誤って捨てられてしまうような事態が防止されることとなる。したがって、このような封書をダイレクトメールに適用した場合には、同封された内容物、例えば商品サンプルやデモ用のCD−ROMなどの存在が開封しなくても受取人に確認されることから、受取人の興味を喚起して開封させることができ、そのまま捨てられてしまう可能性が少なくなって、ダイレクトメールとしてのアピール効果が大幅に向上することになる。
【0009】
そして、当該折り畳み封書においては、封筒を使用していないので、資源の無駄がなくなると共に、開封に際してはさみやナイフを必要とせず、開封が容易になるばかりでなく、切屑などのごみも発生しない。
【00010】
【発明の実施の形態】
本発明に係わる折り畳み封書においては、その寸法について特に限定されるものではないが、例えば幅90〜120mm、長さ14〜23.5mmの定形郵便物サイズとすれば、25gまで80円、25gを超えても50gまでは90円という比較的安価な料金で郵送することができる。また、長さ600mm、長さ、幅、厚さの合計が900mmを超えない限り、定形外郵便物として、重量に応じた料金、例えば50gまでならば、130円で郵送することができる。
【0011】
また、折り畳み状態で四周に開口する各紙片の周縁部を剥離可能に貼着するための接着剤としては、郵送途中で剥がれることなく、しかも受取人による開封に際して用紙が破れたり、印刷がかすれたりすることなく剥離できる程度の接着強度が要求される。このような接着剤としては、例えばポリオレフィン系共重合樹脂10〜20%、酢酸ビニル系樹脂20〜30%、水50〜60%、添加剤1%以下の組成を備えた接着剤を使用することができる。このとき、上記成分調整のほかに、接着剤の塗布パターンを例えばドット状や縞状、網目状としたり、その塗布密度を調整したりすることによって接着強度を加減することができる。
【0012】
紙片間に収納される品物として、種々のものが考えられるが、ダイレクトメールの場合には、調味料、健康食品、嗜好品、洗剤、医薬品、化粧品などのサンプル(試供品)を同封することができ、各紙片周縁部の貼着に際して熱や圧力が加わらないようにすれば、上記のようなものでも変質したり、包装が破れて内容物が漏れ出したりするような不都合を防止することができる。また、企業説明や商品説明の画像データ、あるいはサンプルソフトなどのCD−ROMなどを同封することもできる。
【0013】
また、特にダイレクトメールにおいては、当該封書の表裏面となる両紙片と共に、必要に応じて他の紙片にも開口部を設けることによって、同封された商品サンプルなどが当該封書の表裏両側から視認できるようにすることも望ましく、これによってダイレクトメールとしてのアピール効果をさらに向上させることができる。
【0014】
上記の同封物品は、封書内での移動を防止し、常に開口部から見える位置に保持しておく観点から、開口部に貼着された透明フィルム製の袋の中に収納しておくことが望ましい。また、透明フィルム製の袋を用いない場合には、同様に移動を防止すると共に、外部からの視認を妨げないように透明フィルムによって、紙片の開口部の近傍部に固定しておくことが望ましい。
【0015】
このような開口部の形状としては、四角形や円形のみに限らず、楕円形、星型、多角形、ハート型を始めとする種々のデザインを選定することができ、ダイレクトメールとしての意匠性を向上させることができる。
【0016】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。
【0017】
(実施例1)
図1ないし図3は、本発明に係わる物品入り折り畳み封書の第1の実施例として、商品サンプルを同封したダイレクトメール用封書の構造および製造手順を説明するものであって、図1(a)は当該実施例に係わる折り畳み封書に用いる用紙の折り畳み前の一面側(外面となる側)を示す平面図、図1(b)はその裏面側(内面となる側)を示す背面図である。
【0018】
この用紙10は、例えばロール状に巻き取られた原紙、もしくは枚葉の用紙の表裏両面に、所定の印刷を施したのち、所定位置に後述するような接着剤を塗布して強制乾燥し、所定のサイズに裁断し、さらに窓となる開口部を打ち抜いたのち、透明フィルムを貼ったものであって、当該用紙10は、紙片11,12および13が折り線14aおよび14bを介してこの順序に連続した形状を備え、各紙面の両面には、このダイレクトメールの目的に応じた記事、例えば同封する商品サンプルの説明などが印刷されている。なお、用紙10の大きさは、第1および第2の紙片11および12がいずれも120mm×190mm、第3の紙片13は40mm×190mm(用紙10の全体では280×190mm)となっている。
【0019】
第1の紙片11の外側紙面11aは、宛名書き面となる紙面であって、当該紙面11aには、図1(a)に示すように料金別納郵便である旨の表示と共に、郵便番号の記入欄が印刷されており、この第1の紙片11の中央部やや下寄りの位置には、楕円形をなす第1の窓10a(開口部)が打ち抜いてあると共に、右下コーナー部には、開封時の剥離が容易に行われるように、角落し部10bが形成されている。なお、前記窓10aには、図1(b)に示すように裏面側から透明フィルム15が貼ってある。
【0020】
第2の紙片12の中央部やや下寄りの位置には、この実施例ではハート型をなす窓10c(開口部)が打ち抜いてあり、同様に、図1(b)に示すように裏面側から透明フィルム15が貼ってある。
【0021】
第3の紙片13は、上記のように第1、第2の紙片よりも小さく形成してあり、その外側紙面13aの上下および図中右側の周縁部には、ポリオレフィン系共重合樹脂16%、酢酸ビニル系樹脂26%、添加剤1%、水57%からなる接着剤を所定の密度の網目状に塗布したのち、強制乾燥することによって、いったん接着したのち、所定の引張り力によって剥離可能な接着剤層Aが形成されている。
【0022】
一方、用紙10の裏面側(内側)においては、図1(b)に示すように、紙面11b,12bおよび13bの上下周縁部および紙面11bの図中左側の周縁部に、上記同様の接着剤層Aが形成されている。
【0023】
このような用紙10に物品(商品サンプル)を収納して折り畳み、封書を形成するには、まず、図2(a)に示すように、用紙10の内面側を上に向けた状態で、第2の紙片12に形成した窓10cの上に、商品サンプル16を載置して、透明フィルム17によって当該商品サンプル16が移動しないように、紙面12b上に固定する。
【0024】
次に、図2(b)に示すように、第3の紙片13を折り線14bから折り曲げ、紙片13を紙片12の上に折り重ねたのち、第1の紙片11を折り線14aから折り曲げ、紙片12およびその上に重ねた紙片13の上に折り重ねることによって、図2(c)に示すように、三つ折り状態の用紙10が得られる。
【0025】
そして、図3(d)に示すように、180〜200℃程度に加熱され、所定の間隔、すなわち折り畳み状態の用紙10の幅より僅か(例えば10mm程度)に小さい間隔に平行に配置した上下2本の加熱バー50の間に、三つ折りにした用紙10を通すことによって、その両端縁が剥離可能に貼着される。続いて、用紙10の方向を90°回転させた状態で次工程に搬送し、用紙の長さ寸法に合わせた間隔に配置された第2の加熱バーの間を通すことによって、同様に用紙10の上下端縁部が剥離可能に貼着される。
【0026】
このとき、各紙片11〜13の周縁部のみが加熱圧着され、商品サンプル16が収納された紙片の中央部には、熱も加圧力もほとんど加わらないので、商品サンプル16が潰れたり、変質したりすることがなく、食料品や化粧品、医薬品といったような品物でも、何ら支障なく封入することができ、問題なく郵送することができる。
【0027】
図3(e)および(f)は、上記によって完成した物品入り折り畳み封書1の表裏両面を示すものであって、図3(e)に示すように、用紙10の宛名書き紙面11a上に、送付先の住所、氏名、郵便番号などがインクジェットプリンターによって印字される。そして、当該封書1の表面側からは、図3(e)に示すように、窓10aに貼着された透明フィルム15を通して、また裏面側からは、図3(f)に示すように、窓10cに貼着された透明フィルム15を通して、商品サンプル16の存在をそれぞれ視認することができる。また、表面側には、右下コーナー部に形成された角落し部10bから第1の紙片11を容易に剥離することができ、はさみやナイフを用いることなく、開封を速やかに行なうことができる。なお、当該封書1は、厚さが10mmを超えず、重さが25g以内であれば、80円で郵送することができる。
【0028】
また、上記実施例においては、接着剤層Aを用紙10の表裏両面、すなわち表面側紙面13aの上下および右側周縁部と、裏面側紙面11b,12bおよび13bの上下周縁部と、紙面11bの左側周縁部に形成し、剥離可能に貼着すべき面の両面に接着材を塗布するようにしているが、接着剤強度あるいは接着材の塗布密度を調整することによって、用紙10の片面側、つまり裏面側のみに接着剤層Aを形成するようになすこともできる。
【0029】
さらに、上記の実施例においては、3枚の紙片11,12,13からなる用紙10を三つ折りに畳んだ封書の例を示したが、三つ折りのみに限定される訳ではなく、二つ折りや、四つ折り以上の紙面のものにも適用できることは言うまでもない。ただし、この場合、表裏両面を形成する紙片以外の紙片によって、折り畳み状態において、表面及び裏面側から商品サンプル16が見えなくなるような場合には、その紙片にも開口部を予め形成しておく必要がある。
【0030】
(実施例2)
図4ないし図6は、本発明に係わる物品入り折り畳み封書の第2の実施例を説明するものであって、図4(a)は当該実施例に係わる折り畳み封書に用いる用紙の折り畳み前の一面側(外面となる側)を示す平面図、図4(b)はその裏面側(内面となる側)を示す背面図である。
【0031】
当該実施例に用いる用紙20は、上記実施例と同様に印刷、接着剤塗布、裁断、打ち抜き及び透明フィルムの貼着を行ったものであって、上記実施例と同じ大きさのものであって、用紙20は、紙片21,22および23が折り線24a及び24bを介してこの順序に連続した形状を備え、各紙面の両面には、このダイレクトメールの目的に応じた記事、例えば同封する商品サンプルの説明などが印刷されている。
【0032】
第1の紙片21の外側紙面21aは、宛名書き面となる紙面であって、当該紙面21aには、図4(a)に示すように料金別納郵便である旨の表示と共に、郵便番号の記入欄が印刷されており、右下コーナー部には、開封時の剥離が容易に行われるように、角落し部20aが形成されている。
【0033】
第2の紙片22の中央部やや下寄りの位置には、楕円形をなす窓20b(開口部)が打ち抜いてあり、この窓20bには、図4(b)に示すように裏面側から透明フィルム製の袋25が貼ってある。
【0034】
そして、第3の紙片23の外側紙面23aの上下および図中右側の周縁部、および第1、第2紙片21、22の紙面21b,222bおよび23bの上下周縁部および紙面21bの図中左側の周縁部には、上記実施例と同様の接着剤が同様に塗布されており、接着剤層Aが形成されている。
【0035】
このような用紙20に物品(商品サンプル)を収納して折り畳み、封書を形成するには、まず、図5(a)に示すように、用紙20の内面側を上に向けた状態で、第2の紙片22に形成した窓20bに貼着した透明フィルム製の袋25の中に、商品サンプル26を収納する。
【0036】
次に、図5(b)に示すように、第3の紙片23を折り線24bから折り曲げ、紙片23を紙片22の上に折り重ねたのち、第1の紙片21を折り線24aから折り曲げ、紙片22およびその上に重ねた紙片23の上に折り重ねることによって、図5(c)に示すように、三つ折り状態の用紙20が同様に得られる。
【0037】
そして、図6(d)に示すように、例えば180〜200℃程度に加熱され、所定の間隔、すなわち折り畳み状態の用紙10の幅より僅かに小さい間隔に配置した2対の加熱ローラ51の間に、三つ折りにした用紙20を通すことによって、その両端縁が剥離可能に貼着される。続いて、用紙20の方向を90°回転させた状態で次工程に搬送し、用紙の長さ寸法に合わせた間隔に配置された第2の加熱ローラ間を通すことによって、同様に用紙20の上下端縁部が剥離可能に貼着される。もちろん、図3(d)に示したような加熱バー50を用いることもできる。
【0038】
図6(e)および(f)は、上記の工程によって完成した物品入り折り畳み封書1の表裏両面を示すものであって、図6(e)に示すように、用紙20の宛名書き紙面21a上に、送付先の住所、氏名、郵便番号などがインクジェットプリンターによって印字される。そして、当該封書1の裏面側からは、図6(f)に示すように、窓20bに貼着された袋25の透明フィルムを通して、商品サンプル26の存在を視認することができる。
【0039】
この実施例においては、折り畳み封書1の裏面側を形成する紙片22のみに開口部20bを設けた例を示したが、第1の実施例と同様に、表面側紙片21にも開口部を形成し、透明フィルムを貼着しておくことももちろん可能であり、これによって、同封された商品サンプル26を当該封書1の表裏両面から視認することができるようになる。
【0040】
(実施例3)
図7及び図8は、本発明に係わる物品入り折り畳み封書の第3の実施例として、CD−ROMを同封したダイレクトメール用封書の構造および製造手順を説明するものであって、図7(a)は当該封書に用いる用紙の折り畳み前の一面側(外面となる側)を示す平面図、図7(b)はその裏面側(内面となる側)を示す背面図である。
【0041】
この用紙30は、例えばロール状に巻き取られた原紙、もしくは枚葉の用紙の表裏両面に、所定の印刷を施したのち、所定位置に後述するような接着剤を塗布して強制乾燥し、所定のサイズに裁断し、さらに窓となる開口部を打ち抜いたのち、最表面に位置する紙片の開口部に透明フィルムを貼ったものであって、当該用紙30は、紙片31,32および33が折り線34aおよび34bを介してこの順序に連続した形状を備え、各紙面の両面には、このダイレクトメールの目的に応じた記事、例えば同封したCD−ROMの内容や、その取り扱い方法の説明などが印刷されている。なお、用紙30の大きさは、第1および第2の紙片31および32がいずれも121mm×190mm、第3の紙片33は100mm×190mm(用紙30の全体では342×190mm)となっている。
【0042】
第1の紙片31の外側紙面31aは、当該折り畳み封書1の宛名書き面(表面側)となる紙面であって、当該紙面31aには、図7(a)に示すように料金別納郵便である旨の表示と共に、郵便番号の記入欄が印刷されており、この第1の紙片31の中央部やや下寄りの位置には、楕円形をなす第1の窓30a(開口部)が打ち抜いてあると共に、右下コーナー部には、開封時の剥離が容易に行われるように、角落し部30bが形成されている。
【0043】
第2の紙片32の外側紙面32aは、は、当該折り畳み封書1の裏面側となる紙面であって、この第2の紙片32の中央部やや下寄りであって、前記第1の紙片31の窓30aに相当する位置には、同様の楕円形をなす第2の窓30c(開口部)が打ち抜いてある。なお、これら第1及び第2の窓30a及び30cには、図7(b)に示すように裏面側から透明フィルム15がそれぞれ貼ってある。
【0044】
第3の紙片33は、上記のように第1、第2の紙片よりもやや小さく形成してあり、当該第3の紙片33にも、前記窓30a及び30cに相当する位置に、第3の窓30d(開口部)が打ち抜いてある。
【0045】
一方、用紙30の裏面側(内側)においては、図7(b)に示すように、紙面31b及び32bの上下周縁部および紙面31bの図中左側の周縁部に、上記各実施例と同様の成分の接着剤を所定密度のドット状に塗布したのち、強制乾燥することによって、接着剤層Aが形成されている。
【0046】
このような用紙30にCD−ROM35を収納して折り畳み、封書を形成するには、まず、図7(c)に示すように、用紙30の内面側を上に向けた状態で、中央に位置する第2の紙片32の紙面32bの中央部に、その一部が窓30aに重なるようにCD−ROM35を載置する。そして、CD−ROM35の直径方向に透明フィルムシート36を掛け渡し、両端部を紙面32bに貼り付けることによって当該CD−ROMを第2の紙片32に固定する。
【0047】
次に、図8(d)に示すように、第3の紙片33を折り線34bから折り曲げ、紙片33をCD−ROM35の上に折り重ねたのち、図8(e)に示すように、さらに第1の紙片31を折り線34aから折り曲げ、CD−ROM35の上に折り重ねた紙片33の上に折り重ねることによって、CD−ROM35を包み込んだ状態に三つ折りされた用紙30が得られる。
【0048】
そして、折り畳み状態の用紙30を前記実施例に示したように、適当な圧着機にかけて加熱することにより、四周に開口する各紙片の周縁部が接着剤層Aによって互いに剥離可能に貼着され、図8(f)に示すような物品入り折り畳み封書1が完成する。
【0049】
このような折り畳み封書1においては、開封しなくてもその表裏両面から、同封のCD−ROM35が見え、特に裏面側からは窓30cを通してCD−ROM35の反射面が覗くことから、極めて目立った存在となり、ダイレクトメールとしてのアピール力がさらに向上することになる。また、前記窓30a及び30cには、透明フィルム15が貼着されているので、当該封書1の内容物がこぼれ出たり、異物が入り込んだりすることがない。
【0050】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明に係わる物品入り折り畳み封書は、上記構成、すなわち連続する2片以上の紙片を備えた用紙を折り線から折り畳み、紙片間に物品を収納した状態で、四周に開口する各紙片の周縁部のみを剥離可能に貼着すると共に、当該封書の表裏面となる2枚の紙片の少なくとも一方に透明フィルムを貼着したり、透明フィルムからなる物品収納用の袋を貼着したりしたものであるから、同封された内容物が開封しなくても受取人に視認されることから、このような封書をダイレクトメールに適用することにより、商品サンプルやデモ用のCD−ROMなどの存在を受取人に認識させることができ、折角のダイレクトメールが読まれずに捨てられてしまうという最悪のケースを避けることができ、ダイレクトメールとしての効果を大幅に向上させることができるという優れた効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) 本発明の第1の実施例に係わる物品入り折り畳み封書に用いる用紙の形状を示す平面図である。
(b) 図1(a)に示した折り畳み封書用紙の裏面側を示す背面図である。
【図2】(a)ないし(c)は本発明の第1の実施例に係わる物品入り折り畳み封書の作成手順を示す工程図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係わる折り畳み封書の図2(c)以降の作製手順を示す工程図である。
【図4】(a) 本発明の第2の実施例に係わる物品入り折り畳み封書に用いる用紙の形状を示す平面図である。
(b) 図4(a)に示した折り畳み封書用紙の裏面側を示す背面図である。
【図5】(a)ないし(c)は本発明の第2の実施例に係わる物品入り折り畳み封書の作成手順を示す工程図である。
【図6】本発明の第2の実施例に係わる折り畳み封書の図5(c)以降の作製手順を示す工程図である。
【図7】(a) 本発明の第3の実施例に係わる物品入り折り畳み封書に用いる用紙の形状を示す平面図である。
(b) 図7(a)に示した折り畳み封書用紙の裏面側を示す背面図である。
(c) 本発明の第3の実施例に係わる物品入り折り畳み封書の作成手順を示す工程図である。
【図8】本発明の第3の実施例に係わる折り畳み封書の図7(c)以降の作製手順を示す工程図である。
【符号の説明】
1 物品入り折り畳み封書
10,20,30 用紙
10a,10c,20b,30a,30c,30d 窓(開口部)
11,12,13,21,22,23,31,32,33 紙片
14a,14b,24a,24b,34a,34b 折り線
15,17,36 透明フィルム
16,26 商品サンプル(物品)
25 透明フィルム製の袋
35 CD−ROM
【発明の属する技術分野】
本発明は、封筒を使用することなく、商品サンプルなどを同封して郵送することができ、発送作業や、受け取り側での開封が容易な折り畳み封書に係わり、例えばダイレクトメールとして、商品の特徴を記載したパンフレットを折り畳んだ状態で、商品サンプルと共に、しかもサンプルが外から見える状態で郵送することができる物品入り折り畳み封書に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、デパートや販売店、商事会社などから、ダイレクトメールを消費者宛に発送するに当たっては、印刷されたパンフレットなどの書類を折り畳んだり、折り畳んだ書類を例えば、返信用はがきやアンケート用紙などと共に封筒に入れたりする作業が必要であり、このような作業は、自動化が難しく、通常手作業によって行なわれていることから、一般に数量が多くなることもあって、煩雑でかなり過酷な作業とならざるを得ない。
【0003】
このような煩雑な手作業を解消するものとして、例えば実開平3−36887号公報、あるいは実開平4−53640号公報には、三つ折りあるいは四つ折りした用紙の周縁部を剥離可能に接着することにより、封筒を不要にすると共に、折り畳みや接着をも自動化することのできる封書用紙、あるいは折り畳み封筒が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようなダイレクトメールにおいては、宣伝効果を大きなものとするために、商品サンプルや、場合によっては商品説明の画像データや、音楽やプログラムのサンプルソフトを盛り込んだCD−ROMなどを同封することも考えられ、実際に行われてもいるが、特になじみのない差出人からのダイレクトメールの場合には、開封することなく捨てられてしまう可能性が高く、差出人の折角の出費が無駄に終わることがないとも言えないことから、受取人に如何に興味を持たせて開封させるかということがこのようなダイレクトメールにおける課題のひとつとなっていた。
【0005】
本発明は、ダイレクトメールとしての折り畳み封書における上記課題に着目してなされたものであって、開封する前から同封された内容物を視認することができ、受取人の注意を喚起して、そのまま捨てられてしまうような事態を少なくすることができる物品入り折り畳み封書を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係わる折り畳み封書は、例えば商品サンプルなどの品物を同封したものであって、折り線を介して連続する少なくとも2片の紙片を備えた用紙を折り線から折り畳んで紙片間に物品を収納し、折り畳み状態において四周に開口する各紙片の周縁部を剥離可能に貼着してなる折り畳み封書において、当該封書の表裏面を形成する両紙片の一方に開口部を備えていると共に、該開口部に貼着された透明フィルム製の袋の中に上記物品が収納されている構成とし、当該折り畳み封書の好適な実施形態としては、表裏面を形成する両紙片の他方と、他方側からの上記物品の視認を妨げる他の紙片に開口部が設けてあると共に、他方の紙片に形成された開口部には透明フィルムが貼着してある構成としたことを特徴としており、物品入り折り畳み封書におけるこのような構成を前述した従来の課題を解決するための手段としている。
【0007】
また、本発明の他の請求項に係わる物品入り折り畳み封書は、折り線を介して連続する少なくとも2片の紙片を備えた用紙を折り線から折り畳んで紙片間に物品を収納し、折り畳み状態において四周に開口する各紙片の周縁部を剥離可能に貼着してなる折り畳み封書において、当該封書の表裏面を形成する両紙片と、表裏両面側からの上記物品の視認を妨げる他の紙片とに開口部が設けてあると共に、表裏面を形成する両紙片の開口部には透明フィルムが貼着してある構成とし、当該折り畳み封書の好適形態としては、上記物品が透明フィルムによって紙片に固定されている構成としたことを特徴としている。
【0008】
【発明の作用】
本発明に係わる物品入り折り畳み封書は、2片もしくはそれ以上の紙片を備えた用紙を折り線から折り畳むと共に、紙片間に物品を収納した状態で四周に開口する各紙片の周縁部を剥離可能に貼着してなり、当該封書の表裏面となる2枚の紙片の少なくとも一方に開口部を設けると共に、当該開口部からの物品の視認の障害となる他の紙片にも必要に応じて開口部を設け、表裏面となる両紙片の開口部に透明フィルムを貼着したり、当該開口部に貼着した透明フィルム製の袋の中に上記物品を収納したりするようにしているので、受け取った側では、開口部を通して同封された物品が開封前に視認されることになり、誤って捨てられてしまうような事態が防止されることとなる。したがって、このような封書をダイレクトメールに適用した場合には、同封された内容物、例えば商品サンプルやデモ用のCD−ROMなどの存在が開封しなくても受取人に確認されることから、受取人の興味を喚起して開封させることができ、そのまま捨てられてしまう可能性が少なくなって、ダイレクトメールとしてのアピール効果が大幅に向上することになる。
【0009】
そして、当該折り畳み封書においては、封筒を使用していないので、資源の無駄がなくなると共に、開封に際してはさみやナイフを必要とせず、開封が容易になるばかりでなく、切屑などのごみも発生しない。
【00010】
【発明の実施の形態】
本発明に係わる折り畳み封書においては、その寸法について特に限定されるものではないが、例えば幅90〜120mm、長さ14〜23.5mmの定形郵便物サイズとすれば、25gまで80円、25gを超えても50gまでは90円という比較的安価な料金で郵送することができる。また、長さ600mm、長さ、幅、厚さの合計が900mmを超えない限り、定形外郵便物として、重量に応じた料金、例えば50gまでならば、130円で郵送することができる。
【0011】
また、折り畳み状態で四周に開口する各紙片の周縁部を剥離可能に貼着するための接着剤としては、郵送途中で剥がれることなく、しかも受取人による開封に際して用紙が破れたり、印刷がかすれたりすることなく剥離できる程度の接着強度が要求される。このような接着剤としては、例えばポリオレフィン系共重合樹脂10〜20%、酢酸ビニル系樹脂20〜30%、水50〜60%、添加剤1%以下の組成を備えた接着剤を使用することができる。このとき、上記成分調整のほかに、接着剤の塗布パターンを例えばドット状や縞状、網目状としたり、その塗布密度を調整したりすることによって接着強度を加減することができる。
【0012】
紙片間に収納される品物として、種々のものが考えられるが、ダイレクトメールの場合には、調味料、健康食品、嗜好品、洗剤、医薬品、化粧品などのサンプル(試供品)を同封することができ、各紙片周縁部の貼着に際して熱や圧力が加わらないようにすれば、上記のようなものでも変質したり、包装が破れて内容物が漏れ出したりするような不都合を防止することができる。また、企業説明や商品説明の画像データ、あるいはサンプルソフトなどのCD−ROMなどを同封することもできる。
【0013】
また、特にダイレクトメールにおいては、当該封書の表裏面となる両紙片と共に、必要に応じて他の紙片にも開口部を設けることによって、同封された商品サンプルなどが当該封書の表裏両側から視認できるようにすることも望ましく、これによってダイレクトメールとしてのアピール効果をさらに向上させることができる。
【0014】
上記の同封物品は、封書内での移動を防止し、常に開口部から見える位置に保持しておく観点から、開口部に貼着された透明フィルム製の袋の中に収納しておくことが望ましい。また、透明フィルム製の袋を用いない場合には、同様に移動を防止すると共に、外部からの視認を妨げないように透明フィルムによって、紙片の開口部の近傍部に固定しておくことが望ましい。
【0015】
このような開口部の形状としては、四角形や円形のみに限らず、楕円形、星型、多角形、ハート型を始めとする種々のデザインを選定することができ、ダイレクトメールとしての意匠性を向上させることができる。
【0016】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。
【0017】
(実施例1)
図1ないし図3は、本発明に係わる物品入り折り畳み封書の第1の実施例として、商品サンプルを同封したダイレクトメール用封書の構造および製造手順を説明するものであって、図1(a)は当該実施例に係わる折り畳み封書に用いる用紙の折り畳み前の一面側(外面となる側)を示す平面図、図1(b)はその裏面側(内面となる側)を示す背面図である。
【0018】
この用紙10は、例えばロール状に巻き取られた原紙、もしくは枚葉の用紙の表裏両面に、所定の印刷を施したのち、所定位置に後述するような接着剤を塗布して強制乾燥し、所定のサイズに裁断し、さらに窓となる開口部を打ち抜いたのち、透明フィルムを貼ったものであって、当該用紙10は、紙片11,12および13が折り線14aおよび14bを介してこの順序に連続した形状を備え、各紙面の両面には、このダイレクトメールの目的に応じた記事、例えば同封する商品サンプルの説明などが印刷されている。なお、用紙10の大きさは、第1および第2の紙片11および12がいずれも120mm×190mm、第3の紙片13は40mm×190mm(用紙10の全体では280×190mm)となっている。
【0019】
第1の紙片11の外側紙面11aは、宛名書き面となる紙面であって、当該紙面11aには、図1(a)に示すように料金別納郵便である旨の表示と共に、郵便番号の記入欄が印刷されており、この第1の紙片11の中央部やや下寄りの位置には、楕円形をなす第1の窓10a(開口部)が打ち抜いてあると共に、右下コーナー部には、開封時の剥離が容易に行われるように、角落し部10bが形成されている。なお、前記窓10aには、図1(b)に示すように裏面側から透明フィルム15が貼ってある。
【0020】
第2の紙片12の中央部やや下寄りの位置には、この実施例ではハート型をなす窓10c(開口部)が打ち抜いてあり、同様に、図1(b)に示すように裏面側から透明フィルム15が貼ってある。
【0021】
第3の紙片13は、上記のように第1、第2の紙片よりも小さく形成してあり、その外側紙面13aの上下および図中右側の周縁部には、ポリオレフィン系共重合樹脂16%、酢酸ビニル系樹脂26%、添加剤1%、水57%からなる接着剤を所定の密度の網目状に塗布したのち、強制乾燥することによって、いったん接着したのち、所定の引張り力によって剥離可能な接着剤層Aが形成されている。
【0022】
一方、用紙10の裏面側(内側)においては、図1(b)に示すように、紙面11b,12bおよび13bの上下周縁部および紙面11bの図中左側の周縁部に、上記同様の接着剤層Aが形成されている。
【0023】
このような用紙10に物品(商品サンプル)を収納して折り畳み、封書を形成するには、まず、図2(a)に示すように、用紙10の内面側を上に向けた状態で、第2の紙片12に形成した窓10cの上に、商品サンプル16を載置して、透明フィルム17によって当該商品サンプル16が移動しないように、紙面12b上に固定する。
【0024】
次に、図2(b)に示すように、第3の紙片13を折り線14bから折り曲げ、紙片13を紙片12の上に折り重ねたのち、第1の紙片11を折り線14aから折り曲げ、紙片12およびその上に重ねた紙片13の上に折り重ねることによって、図2(c)に示すように、三つ折り状態の用紙10が得られる。
【0025】
そして、図3(d)に示すように、180〜200℃程度に加熱され、所定の間隔、すなわち折り畳み状態の用紙10の幅より僅か(例えば10mm程度)に小さい間隔に平行に配置した上下2本の加熱バー50の間に、三つ折りにした用紙10を通すことによって、その両端縁が剥離可能に貼着される。続いて、用紙10の方向を90°回転させた状態で次工程に搬送し、用紙の長さ寸法に合わせた間隔に配置された第2の加熱バーの間を通すことによって、同様に用紙10の上下端縁部が剥離可能に貼着される。
【0026】
このとき、各紙片11〜13の周縁部のみが加熱圧着され、商品サンプル16が収納された紙片の中央部には、熱も加圧力もほとんど加わらないので、商品サンプル16が潰れたり、変質したりすることがなく、食料品や化粧品、医薬品といったような品物でも、何ら支障なく封入することができ、問題なく郵送することができる。
【0027】
図3(e)および(f)は、上記によって完成した物品入り折り畳み封書1の表裏両面を示すものであって、図3(e)に示すように、用紙10の宛名書き紙面11a上に、送付先の住所、氏名、郵便番号などがインクジェットプリンターによって印字される。そして、当該封書1の表面側からは、図3(e)に示すように、窓10aに貼着された透明フィルム15を通して、また裏面側からは、図3(f)に示すように、窓10cに貼着された透明フィルム15を通して、商品サンプル16の存在をそれぞれ視認することができる。また、表面側には、右下コーナー部に形成された角落し部10bから第1の紙片11を容易に剥離することができ、はさみやナイフを用いることなく、開封を速やかに行なうことができる。なお、当該封書1は、厚さが10mmを超えず、重さが25g以内であれば、80円で郵送することができる。
【0028】
また、上記実施例においては、接着剤層Aを用紙10の表裏両面、すなわち表面側紙面13aの上下および右側周縁部と、裏面側紙面11b,12bおよび13bの上下周縁部と、紙面11bの左側周縁部に形成し、剥離可能に貼着すべき面の両面に接着材を塗布するようにしているが、接着剤強度あるいは接着材の塗布密度を調整することによって、用紙10の片面側、つまり裏面側のみに接着剤層Aを形成するようになすこともできる。
【0029】
さらに、上記の実施例においては、3枚の紙片11,12,13からなる用紙10を三つ折りに畳んだ封書の例を示したが、三つ折りのみに限定される訳ではなく、二つ折りや、四つ折り以上の紙面のものにも適用できることは言うまでもない。ただし、この場合、表裏両面を形成する紙片以外の紙片によって、折り畳み状態において、表面及び裏面側から商品サンプル16が見えなくなるような場合には、その紙片にも開口部を予め形成しておく必要がある。
【0030】
(実施例2)
図4ないし図6は、本発明に係わる物品入り折り畳み封書の第2の実施例を説明するものであって、図4(a)は当該実施例に係わる折り畳み封書に用いる用紙の折り畳み前の一面側(外面となる側)を示す平面図、図4(b)はその裏面側(内面となる側)を示す背面図である。
【0031】
当該実施例に用いる用紙20は、上記実施例と同様に印刷、接着剤塗布、裁断、打ち抜き及び透明フィルムの貼着を行ったものであって、上記実施例と同じ大きさのものであって、用紙20は、紙片21,22および23が折り線24a及び24bを介してこの順序に連続した形状を備え、各紙面の両面には、このダイレクトメールの目的に応じた記事、例えば同封する商品サンプルの説明などが印刷されている。
【0032】
第1の紙片21の外側紙面21aは、宛名書き面となる紙面であって、当該紙面21aには、図4(a)に示すように料金別納郵便である旨の表示と共に、郵便番号の記入欄が印刷されており、右下コーナー部には、開封時の剥離が容易に行われるように、角落し部20aが形成されている。
【0033】
第2の紙片22の中央部やや下寄りの位置には、楕円形をなす窓20b(開口部)が打ち抜いてあり、この窓20bには、図4(b)に示すように裏面側から透明フィルム製の袋25が貼ってある。
【0034】
そして、第3の紙片23の外側紙面23aの上下および図中右側の周縁部、および第1、第2紙片21、22の紙面21b,222bおよび23bの上下周縁部および紙面21bの図中左側の周縁部には、上記実施例と同様の接着剤が同様に塗布されており、接着剤層Aが形成されている。
【0035】
このような用紙20に物品(商品サンプル)を収納して折り畳み、封書を形成するには、まず、図5(a)に示すように、用紙20の内面側を上に向けた状態で、第2の紙片22に形成した窓20bに貼着した透明フィルム製の袋25の中に、商品サンプル26を収納する。
【0036】
次に、図5(b)に示すように、第3の紙片23を折り線24bから折り曲げ、紙片23を紙片22の上に折り重ねたのち、第1の紙片21を折り線24aから折り曲げ、紙片22およびその上に重ねた紙片23の上に折り重ねることによって、図5(c)に示すように、三つ折り状態の用紙20が同様に得られる。
【0037】
そして、図6(d)に示すように、例えば180〜200℃程度に加熱され、所定の間隔、すなわち折り畳み状態の用紙10の幅より僅かに小さい間隔に配置した2対の加熱ローラ51の間に、三つ折りにした用紙20を通すことによって、その両端縁が剥離可能に貼着される。続いて、用紙20の方向を90°回転させた状態で次工程に搬送し、用紙の長さ寸法に合わせた間隔に配置された第2の加熱ローラ間を通すことによって、同様に用紙20の上下端縁部が剥離可能に貼着される。もちろん、図3(d)に示したような加熱バー50を用いることもできる。
【0038】
図6(e)および(f)は、上記の工程によって完成した物品入り折り畳み封書1の表裏両面を示すものであって、図6(e)に示すように、用紙20の宛名書き紙面21a上に、送付先の住所、氏名、郵便番号などがインクジェットプリンターによって印字される。そして、当該封書1の裏面側からは、図6(f)に示すように、窓20bに貼着された袋25の透明フィルムを通して、商品サンプル26の存在を視認することができる。
【0039】
この実施例においては、折り畳み封書1の裏面側を形成する紙片22のみに開口部20bを設けた例を示したが、第1の実施例と同様に、表面側紙片21にも開口部を形成し、透明フィルムを貼着しておくことももちろん可能であり、これによって、同封された商品サンプル26を当該封書1の表裏両面から視認することができるようになる。
【0040】
(実施例3)
図7及び図8は、本発明に係わる物品入り折り畳み封書の第3の実施例として、CD−ROMを同封したダイレクトメール用封書の構造および製造手順を説明するものであって、図7(a)は当該封書に用いる用紙の折り畳み前の一面側(外面となる側)を示す平面図、図7(b)はその裏面側(内面となる側)を示す背面図である。
【0041】
この用紙30は、例えばロール状に巻き取られた原紙、もしくは枚葉の用紙の表裏両面に、所定の印刷を施したのち、所定位置に後述するような接着剤を塗布して強制乾燥し、所定のサイズに裁断し、さらに窓となる開口部を打ち抜いたのち、最表面に位置する紙片の開口部に透明フィルムを貼ったものであって、当該用紙30は、紙片31,32および33が折り線34aおよび34bを介してこの順序に連続した形状を備え、各紙面の両面には、このダイレクトメールの目的に応じた記事、例えば同封したCD−ROMの内容や、その取り扱い方法の説明などが印刷されている。なお、用紙30の大きさは、第1および第2の紙片31および32がいずれも121mm×190mm、第3の紙片33は100mm×190mm(用紙30の全体では342×190mm)となっている。
【0042】
第1の紙片31の外側紙面31aは、当該折り畳み封書1の宛名書き面(表面側)となる紙面であって、当該紙面31aには、図7(a)に示すように料金別納郵便である旨の表示と共に、郵便番号の記入欄が印刷されており、この第1の紙片31の中央部やや下寄りの位置には、楕円形をなす第1の窓30a(開口部)が打ち抜いてあると共に、右下コーナー部には、開封時の剥離が容易に行われるように、角落し部30bが形成されている。
【0043】
第2の紙片32の外側紙面32aは、は、当該折り畳み封書1の裏面側となる紙面であって、この第2の紙片32の中央部やや下寄りであって、前記第1の紙片31の窓30aに相当する位置には、同様の楕円形をなす第2の窓30c(開口部)が打ち抜いてある。なお、これら第1及び第2の窓30a及び30cには、図7(b)に示すように裏面側から透明フィルム15がそれぞれ貼ってある。
【0044】
第3の紙片33は、上記のように第1、第2の紙片よりもやや小さく形成してあり、当該第3の紙片33にも、前記窓30a及び30cに相当する位置に、第3の窓30d(開口部)が打ち抜いてある。
【0045】
一方、用紙30の裏面側(内側)においては、図7(b)に示すように、紙面31b及び32bの上下周縁部および紙面31bの図中左側の周縁部に、上記各実施例と同様の成分の接着剤を所定密度のドット状に塗布したのち、強制乾燥することによって、接着剤層Aが形成されている。
【0046】
このような用紙30にCD−ROM35を収納して折り畳み、封書を形成するには、まず、図7(c)に示すように、用紙30の内面側を上に向けた状態で、中央に位置する第2の紙片32の紙面32bの中央部に、その一部が窓30aに重なるようにCD−ROM35を載置する。そして、CD−ROM35の直径方向に透明フィルムシート36を掛け渡し、両端部を紙面32bに貼り付けることによって当該CD−ROMを第2の紙片32に固定する。
【0047】
次に、図8(d)に示すように、第3の紙片33を折り線34bから折り曲げ、紙片33をCD−ROM35の上に折り重ねたのち、図8(e)に示すように、さらに第1の紙片31を折り線34aから折り曲げ、CD−ROM35の上に折り重ねた紙片33の上に折り重ねることによって、CD−ROM35を包み込んだ状態に三つ折りされた用紙30が得られる。
【0048】
そして、折り畳み状態の用紙30を前記実施例に示したように、適当な圧着機にかけて加熱することにより、四周に開口する各紙片の周縁部が接着剤層Aによって互いに剥離可能に貼着され、図8(f)に示すような物品入り折り畳み封書1が完成する。
【0049】
このような折り畳み封書1においては、開封しなくてもその表裏両面から、同封のCD−ROM35が見え、特に裏面側からは窓30cを通してCD−ROM35の反射面が覗くことから、極めて目立った存在となり、ダイレクトメールとしてのアピール力がさらに向上することになる。また、前記窓30a及び30cには、透明フィルム15が貼着されているので、当該封書1の内容物がこぼれ出たり、異物が入り込んだりすることがない。
【0050】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明に係わる物品入り折り畳み封書は、上記構成、すなわち連続する2片以上の紙片を備えた用紙を折り線から折り畳み、紙片間に物品を収納した状態で、四周に開口する各紙片の周縁部のみを剥離可能に貼着すると共に、当該封書の表裏面となる2枚の紙片の少なくとも一方に透明フィルムを貼着したり、透明フィルムからなる物品収納用の袋を貼着したりしたものであるから、同封された内容物が開封しなくても受取人に視認されることから、このような封書をダイレクトメールに適用することにより、商品サンプルやデモ用のCD−ROMなどの存在を受取人に認識させることができ、折角のダイレクトメールが読まれずに捨てられてしまうという最悪のケースを避けることができ、ダイレクトメールとしての効果を大幅に向上させることができるという優れた効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) 本発明の第1の実施例に係わる物品入り折り畳み封書に用いる用紙の形状を示す平面図である。
(b) 図1(a)に示した折り畳み封書用紙の裏面側を示す背面図である。
【図2】(a)ないし(c)は本発明の第1の実施例に係わる物品入り折り畳み封書の作成手順を示す工程図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係わる折り畳み封書の図2(c)以降の作製手順を示す工程図である。
【図4】(a) 本発明の第2の実施例に係わる物品入り折り畳み封書に用いる用紙の形状を示す平面図である。
(b) 図4(a)に示した折り畳み封書用紙の裏面側を示す背面図である。
【図5】(a)ないし(c)は本発明の第2の実施例に係わる物品入り折り畳み封書の作成手順を示す工程図である。
【図6】本発明の第2の実施例に係わる折り畳み封書の図5(c)以降の作製手順を示す工程図である。
【図7】(a) 本発明の第3の実施例に係わる物品入り折り畳み封書に用いる用紙の形状を示す平面図である。
(b) 図7(a)に示した折り畳み封書用紙の裏面側を示す背面図である。
(c) 本発明の第3の実施例に係わる物品入り折り畳み封書の作成手順を示す工程図である。
【図8】本発明の第3の実施例に係わる折り畳み封書の図7(c)以降の作製手順を示す工程図である。
【符号の説明】
1 物品入り折り畳み封書
10,20,30 用紙
10a,10c,20b,30a,30c,30d 窓(開口部)
11,12,13,21,22,23,31,32,33 紙片
14a,14b,24a,24b,34a,34b 折り線
15,17,36 透明フィルム
16,26 商品サンプル(物品)
25 透明フィルム製の袋
35 CD−ROM
Claims (4)
- 折り線を介して連続する少なくとも2片の紙片を備えた用紙を折り線から折り畳んで紙片間に物品を収納し、折り畳み状態において四周に開口する各紙片の周縁部を剥離可能に貼着してなる折り畳み封書において、
当該封書の表裏面を形成する両紙片の一方に開口部を備えていると共に、該開口部に貼着された透明フィルム製の袋の中に上記物品が収納されていることを特徴とする物品入り折り畳み封書。 - 表裏面を形成する両紙片の他方と、他方側からの上記物品の視認を妨げる他の紙片に開口部が設けてあると共に、他方の紙片に形成された開口部には透明フィルムが貼着してあることを特徴とする請求項1記載の物品入り折り畳み封書。
- 折り線を介して連続する少なくとも2片の紙片を備えた用紙を折り線から折り畳んで紙片間に物品を収納し、折り畳み状態において四周に開口する各紙片の周縁部を剥離可能に貼着してなる折り畳み封書において、
当該封書の表裏面を形成する両紙片と、表裏両面側からの上記物品の視認を妨げる他の紙片とに開口部が設けてあると共に、表裏面を形成する両紙片の開口部には透明フィルムが貼着してあることを特徴とする物品入り折り畳み封書。 - 上記物品が透明フィルムによって紙片に固定されていることを特徴とする請求項3記載の物品入り折り畳み封書。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002275423A JP2004106925A (ja) | 2002-09-20 | 2002-09-20 | 物品入り折り畳み封書 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002275423A JP2004106925A (ja) | 2002-09-20 | 2002-09-20 | 物品入り折り畳み封書 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004106925A true JP2004106925A (ja) | 2004-04-08 |
Family
ID=32271629
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002275423A Pending JP2004106925A (ja) | 2002-09-20 | 2002-09-20 | 物品入り折り畳み封書 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004106925A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014159097A (ja) * | 2013-02-19 | 2014-09-04 | Toppan Forms Co Ltd | 封入体 |
| JP2014159098A (ja) * | 2013-02-19 | 2014-09-04 | Toppan Forms Co Ltd | 封入体 |
| WO2022239771A1 (ja) * | 2021-05-14 | 2022-11-17 | エッセンス オブ ネイチャー株式会社 | 香りサンプル送付用紙の製造方法及び香りサンプル送付用紙 |
-
2002
- 2002-09-20 JP JP2002275423A patent/JP2004106925A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014159097A (ja) * | 2013-02-19 | 2014-09-04 | Toppan Forms Co Ltd | 封入体 |
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| JP2022175800A (ja) * | 2021-05-14 | 2022-11-25 | エッセンス オブ ネイチャー株式会社 | 香りサンプル送付用紙の製造方法及び香りサンプル送付用紙 |
| JP7217399B2 (ja) | 2021-05-14 | 2023-02-03 | スマートチップ株式会社 | 香りサンプル送付用紙の製造方法及び香りサンプル送付用紙 |
| GB2621508A (en) * | 2021-05-14 | 2024-02-14 | Smartchip Inc | Method for producing fragrance sample delivery paper, and fragrance sample delivery paper |
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Legal Events
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| A977 | Report on retrieval |
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