JP3768156B2 - 封筒 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、封筒に関し、特に、使用済み封筒の再利用を促進することができる封筒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、書類等を郵送するために使用される封筒には、目的や用途に応じて使い分けられるように、様々な大きさや形状のものが提供されている。例えば、JIS−S5502によると、封筒は、縦横の長さの比率により長形、角形または洋形の3タイプに分類されており、その大きさにも様々なタイプが規格されている。また、最近では、封筒の一部が切り抜かれフィルム等が貼り付けられたた窓付きの封筒などもあり、請求書の郵送やダイレクトメール等に利用されている。更に、書類等の収納量を確保するためにマチひだ付きの封筒や閉じ紐付きの封筒なども提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年の時勢として、環境保護に対する意識が高まっており、資源の有効活用や再利用を踏まえた製品開発が主流となっている。しかしながら、封筒においては、上述したように様々な種類のものが提供されている一方で、環境保護を考慮した封筒としては、構成素材に再生紙が使用されるに留まり、使用済み封筒自体の再利用を十分に促進することができる技術は提供されていないという問題点があった。
【0004】
例えば、封筒を受け取った者が予め封筒に形成されている中蓋等により宛名や住所等を覆い隠し、かかる封筒を自社の封筒として異なる相手に再度郵送(再利用)することができる封筒が提案されている。しかしながら、この封筒では、中蓋等を貼り付ける作業が繁雑であるという問題点があるばかりか、商取引等においては新品の封筒を用いることが慣例とされる日本の風潮に馴染まないという問題点があった。そのため、使用済み封筒を郵送用として再利用可能な形態に構成したのでは、受取人側が使用済み封筒を十分に活用することができず、その結果、使用済み封筒は廃棄され、封筒の再利用が一向に促進されないのである。
【0005】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、使用済み封筒の再利用を促進することができる封筒を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために請求項1記載の封筒は、1の側辺に開口部が設けられ略矩形袋状に形成された本体と、その本体の開口部から延設され、前記開口部を閉封する閉封片とを備えるものであり、前記本体には、その本体の互いに交差する2側辺の端縁部またはその2側辺の端縁部から所定間隔内側に第1の切り取り予定線が設けられており、その第1の切り取り予定線に沿って前記本体を切り取ることにより、前記本体は、互いに交差する前記2側辺が開口したフォルダ状に形成され、前記本体は、互いに対向する表部と裏部とから略矩形袋状に形成されるものであり、その本体の表部または裏部のいずれか一方には、前記第1の切り取り予定線から所定間隔内側に第2の切り取り予定線が設けられ、その第2の切り取り予定線に沿って前記本体の表部または裏部のいずれか一方を切り取ることにより、その本体の表部または裏部の一方から突出する見出し片が本体の表部または裏部の他方に形成される。
【0007】
この請求項1記載の封筒によれば、第1の切り取り線に沿って本体が切り取られると、この本体は、互いに交差する2側辺が開口したフォルダ状に形成される。よって、このように第1の切り取り線に沿って本体が切り取られた封筒には、互いに交差する2側辺が開口してフォルダ状に形成された本体の内面間に書類等を収納することができる。
【0008】
請求項2記載の封筒は、1の側辺に開口部が設けられ略矩形袋状に形成された本体と、その本体の開口部から延設され、前記開口部を閉封する閉封片とを備えるものであり、前記本体には、その本体の互いに交差する2側辺の端縁部またはその2側辺の端縁部から所定間隔内側に第1の切り取り予定線が設けられており、その第1の切り取り予定線に沿って前記本体を切り取ることにより、前記本体は、互いに交差する前記2側辺が開口したフォルダ状に形成され、前記本体は、互いに対向する表部と裏部とから略矩形袋状に形成されるものであり、前記本体の表部または裏部のいずれか一方は、その本体の表部または裏部の端縁部と前記第1の切り取り予定線とに囲まれて形成される折り返し予定片を備えており、その折り返し予定片の外周を第1の切り取り予定線に沿って切り取ると共に外周が切り取られた折り返し予定片を端縁部を折り目として折り返すことにより、前記本体の表部または裏部の他方から外側に突出する折り返し見出し片が形成される。
【0009】
【0010】
請求項記載の封筒は、請求項1又は2に記載の封筒において、前記本体または閉封片には、前記第1の切り取り予定線または第2の切り取り予定線の切り取り順序を記号や数字等を用いて表す切り取り順序表示が表示されている。
【0011】
請求項記載の封筒は、請求項記載の封筒において、前記本体の表部は、郵送先の住所や宛名等を記載するために使用される側に形成されると共に、前記本体の裏部は、差出人の住所や氏名等を記載するために使用される側に形成され、前記切り取り順序表示は、前記本体の裏部または前記開口部を閉封した閉封片の裏部側に表示されている。
【0012】
請求項記載の封筒は、請求項又はに記載の封筒において、前記切り取り順序表示は、前記第1の切り取り予定線または第2の切り取り予定線に沿って前記本体を切り取った場合に、その本体から分離される分離予定片に表示されている。
【0013】
請求項記載の封筒は、請求項1からのいずれかに記載の封筒において、前記閉封片には、前記第1の切り取り予定線および第2の切り取り予定線に対応する位置に第3の切り取り予定線が設けられており、前記閉封片が本体の開口部を閉封した場合には、その第3の切り取り予定線が前記第1の切り取り予定線および第2の切り取り予定線にほぼ重なるように構成されている。
【0014】
請求項記載の封筒は、請求項1からのいずれかに記載の封筒において、前記閉封片が前記本体の開口部から延設される延設長さは、前記第1の切り取り予定線および第2の切り取り予定線が前記本体の開口部から離間する離間長さよりも短くされている。
【0015】
請求項記載の封筒は、請求項1又は2に記載の封筒において、前記本体には、前記第1の切り取り予定線が設けられる2側辺の内のいずれか一方に連設される側辺の端縁部またはその側辺の端縁部から所定間隔内側に第4の切り取り予定線が設けられており、その第4の切り取り予定線および前記第1の切り取り予定線に沿って本体を切り取ることにより、前記本体は、その3側辺が開口されたフォルダ状に形成される。
【0016】
【0017】
【0018】
請求項記載の封筒は、請求項1からのいずれかに記載の封筒において、前記第1から第4までの切り取り予定線は、切り取りミシン目により構成されている。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1(a)は、本発明の第1実施例における封筒1の背面図である。なお、図1(a)における封筒1は、封かん前の状態が図示されている。
【0020】
まず、図1(a)を参照して、封筒1の全体構成について説明する。本発明の封筒1は、環境保護等の観点から使用済み封筒の再利用を促進するために、書類等を保管するフォルダとして再利用できるように構成されたものであり、袋状に形成された本体2と封かん用のフラップ3とを備えている。なお、本実施例では封筒1として、いわゆる角形タイプを例に説明するが、長形タイプや洋形タイプであっても良い。また、封筒1は、いわゆる「中貼」されたものを例に説明するが、その貼り方は、いわゆる左(右)横貼や左(右)横逆貼、内(外)カマス貼等であっても良い。
【0021】
本体2は、書類等を収納するための部位であり、図1(a)に示すように、1側辺(図1(a)上側)に開口部4が形成された略矩形袋状に構成されている。この本体2は、互いに対向する裏部2a(図1(a)紙面手前側)と表部2b(図1(a)紙面奥側)とを備え、これら裏部2aと表部2bとから略矩形袋状に形成されている。裏部2aは、封筒1の背面側に相当し、差出人の住所や氏名等を記入する側であり、表部2bは、封筒1の正面側に相当し、郵送先の住所や宛名等を記入する側である。
【0022】
本体2には、その互いに交差する2側辺(図1(a)上側及び右側)に、複数の切り取りミシン目が設けられている。この切り取りミシン目は、使用済み封筒1をフォルダとして再利用する際に、はさみ等の使用など特別な手間をかけることなく容易に封筒1を切り取ることができるように設けられたものであり、外形ミシン目5,6と見出しミシン目7とを備えている。
【0023】
外形ミシン目5は、開口部4側(図1(a)上側)の端部を本体2から切り離す為の切り取りミシン目であり、その開口部4側の側辺から所定間隔内側(図1(a)下方)において、本体2の一端から他端までの間を左右に横断して直線状に設けられている。また、外形ミシン目6は、本体2の開口部4に連設された側辺(図1(a)右側)の端部を本体2から切り離す為の切り取りミシン目であり、その側辺の端縁部(図1右端)から所定間隔内側(図1(a)左方)において、上述した外形ミシン目5から本体2の底部(図1(a)下側)までの間を上下に横断して直線状に設けられている。
【0024】
これら外形ミシン目5,6は、本体2の裏部2aと表部2bとのそれぞれに重ねて設けられており、かかる外形ミシン目5,6に沿って本体2を切り取ることによって、本体2の裏部2aと表部2bとを同時に切り取ることができる。よって、本体2の各端部(図1(a)上側及び下側)を容易に本体2から切り離すことができ、その結果、後述するように本体2を2側辺が開口したフォルダ状に効率的に形成することができるのである。
【0025】
一方、見出しミシン目7は、2側辺が開口しフォルダ状に形成された本体2に見出し部9(図2参照)を形成する為の切り取りミシン目であり、外形ミシン目5,6から所定間隔内側において、その外形ミシン目5,6と共に所定領域を囲むように設けられている。なお、この見出しミシン目7は、本体2の裏部2aにのみ設けられており、表部2bには設けられていない。
【0026】
よって、上述した外形ミシン目5,6に沿って本体2を切り取ると共に、見出しミシン目7に沿って本体2の裏部2aを切り取ることにより、見出しミシン目7と外形ミシン目5,6とにより囲まれた所定領域を本体2の裏部2aから切り離すことができ、その結果、2側辺が開口しフォルダ状に形成された本体2に見出し部9を形成することができるのである(図2参照)。
【0027】
また、本体2には、切り取りミシン目の近傍に切り取り順序表示8a〜8cが印刷されている(図1(b)参照)。この切り取り順序表示8は、各切り取りミシン目(外形ミシン目5,6、見出しミシン目7)の切り取り順序と切り取り方向とをそれぞれ数字と矢印とにより作業者に報知する為のものであり、封筒1の背面側(図1(a)紙面手前側)、即ち、本体2の裏部2aに印刷されている。なお、後述するフラップ3に印刷された切り取り順序表示8aは、封かん前の状態では封筒1の正面側(図1(a)紙面奥側)に配設されるが、封かん後には、フラップ3が折り返されることにより、封筒1の背面側(図1(a)紙面手前側)に配設される(図1(b)参照)。
【0028】
その結果、郵送先の住所や宛名を記載するために使用される封筒1の正面側(表部2b)の外観を損なうことなく、各切り取りミシン目の切り取り順序を作業者に報知することができるのである。なお、切り取り順序表示8a〜8cは、必ずしも印刷に限られず、少なくとも切り取り作業者が認識可能に構成されていれば良い。例えば、シールや手書き等により構成されていても良い。請求項から請求項において記載した表示もこれと同様の趣旨である。
【0029】
フラップ3は、本体2の開口部4を閉封するためのものであり、その本体2の開口部4から突片状に延設されている。このフラップ3は、本体2の横幅(図1(a)左右方向幅)と略同等の幅に形成されており、かかるフラップ3を折り返して本体2に貼り付けることにより、本体2の開口部4が閉封され、封筒1が封かんされる(図1(b)参照)。なお、フラップ3の貼り付けを容易とする為に、封筒1を口糊付きタイプに構成しても良い。例えば、フラップ3或いは本体2のフラップ3が被さる部分に、再湿糊(アラビア糊)や加圧接着性のゴム系接着剤の塗布面を設けておいたり、剥離紙付きのテープタックやファインタックを設けておいても良い。
【0030】
次に、図1(b)及び図2を参照して、以上のように構成された封筒1の再利用方法を説明する。図1(b)は、封筒1の部分拡大背面図であり、図2は、封筒1を再利用したフォルダの斜視図である。なお、図1(b)における封筒1は、封かん後の状態が図示されている。
【0031】
封筒1の受取人は、各切り取りミシン目を切り取ることによりフォルダを作成するのであるが、この封筒1には、上述したように、切り取り順序表示8a〜8cが印刷されており、各切り取りミシン目の切り取り順序や切り取り方向が数字や矢印により作業者に報知されている。よって、封筒1を受け取った者は、この切り取り順序表示8a〜8cに従って各切り取りミシン目を順番に切り取るだけで、容易かつ効率的に封筒1を再利用する(フォルダを作成する)ことができるのである。その結果、かかる封筒1の再利用方法(フォルダの作成方法)が受取人に理解されなかったり、煩雑な作業が敬遠されて、開封後の封筒が不用意に廃棄されてしまう事を抑制することができるのである。
【0032】
なお、封筒1には、その背面側(裏部2a)等に、封筒1の再利用方法(例えば、フォルダとして再利用できる旨やフォルダの作成方法等)が記載される説明欄を表示しておくことが好ましい。受取人に封筒1の活用方法を十分に理解させ、封筒1の再利用を一層促進させることができると共に、差出人の環境保護に取り組む姿勢をアピールすることも同時にできるからである。
【0033】
具体的には、まず、図1(b)に示すように、数字「1」が表示された切り取り順序表示8aに従って外形ミシン目5を矢印の方向へ切り取る。この外形ミシン目5に沿いつつ本体2の裏部2aと表部2bとを同時に切り取ることにより、本体2の上側(図1(b)上側)の端部が本体2から切り離され、図2に示すように、本体2の上側(図2上側)側辺が開口する。
【0034】
次いで、数字「2」が表示された切り取り順序表示8bに従って外形ミシン目6を矢印の方向へ切り取る。この外形ミシン目6に沿いつつ本体2の裏部2aと表部2bとを同時に切り取ることにより、、本体2の右側(図1(b)右側)の端部が本体2から切り離され、図2に示すように、本体2の右側(図2右側)側辺が開口する。
【0035】
その結果、本体2(封筒1)は、図2に示すように、互いに交差する2側辺(図2上側及び右側)が開口した状態に構成され、使用済みの封筒1(本体2)をフォルダとして再利用することができるのである。なお、このフォルダは、本体2の裏部2aと表部2bとの対向面間に挟むだけ書類等を収容することができるので、重要な書類でも穴を開けることなく保管することができ、また、持ち運びが自在であったり、多数の書類等を細分類し机上を効率良く整理できる等、様々な用途に活用できる大変便利なものなのである。
【0036】
数字「2」が表示された切り取り順序表示8bの次は、数字「3」が表示された切り取り順序表示8cに従って見出しミシン目7を矢印の方向へ切り取る。見出しミシン目7は、上述したように、本体2の裏部2aにのみ設けられている。よって、この見出しミシン目7に沿って本体2の裏部2aを切り取ることにより、図2に示すように、本体2の裏部2aの一部分が取り除かれ、その結果、本体2の表部2bに見出し部9が形成される。この見出し部9には、フォルダ内に収納する書類名や分類等を記入等することができるので、フォルダとしての機能や使い勝手をより向上させることができるのである。
【0037】
ここで、本実施例では、本体2の裏部2aだけを切り取る必要があるもの(見出しミシン目7)に対しては、切り取り順序表示8cの矢印(破線矢印)を、図1(b)に示すように、他の切り取り順序表示8a,8bの矢印(実線矢印)と異なる表示形態とした。その結果、作業者は、矢印の表示形態に基づいて、本体2の裏部2aだけを切り取る必要がある切り取りミシン目を確実に認識することができるので、各切り取りミシン目を適正に切り取り、フォルダを確実に完成させることができるのである。
【0038】
なお、本体2の裏部2aに印刷されている各切り取り順序表示8a〜8cは、図1(b)及び図2に示すように、最終的にフォルダとなる部位ではなく、かかるフォルダから切り離される部位(分離予定片)に印刷されている。よって、各切り取り順序表示8a〜8cは、各切り取りミシン目(外形ミシン目5,6、見出しミシン目7)に沿って本体2が切り取られる毎に分離予定片と共に、本体2から切り離される。よって、完成したフォルダには、切り取り順序表示8a〜8cの印刷が残存せず(図2参照)、かかるフォルダのデザインや美観を向上させることができるのである。
【0039】
また、上述したように、各切り取りミシン目の切り取り順序は、まず、外形ミシン目5,6を切り取ることにより本体2の外形を形成し、その後、見出しミシン目7を切り取ることにより見出し部9を形成するように構成された。このようにすることで、各切り取りミシン目の切り取り作業性が向上し、効率的に作業を進めることができるのである。
【0040】
次に、図3及び図4を参照して第2実施例について説明する。第1実施例の封筒1が本体2にのみ切り取りミシン目が設けられていたのに対し、第2実施例の封筒11は、本体12に加えてフラップ13にも切り取りミシン目が設けられている。なお、前記した第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0041】
図3(a)は、本発明の第2実施例における封筒11の背面図であり、封かん前の状態が図示されている。封筒11は、第1実施例と同様に、1側辺(図3(a)上側)に開口部14を有し略矩形袋状に形成された本体12を備えている。この本体12には、第1実施例と同様に、その互いに交差する2側辺(図3(a)上側及び右側)に、複数の切り取りミシン目(外形ミシン目15,16,17及び見出しミシン目19)が設けられており、第2実施例では、更に、フラップ13にも複数の切り取りミシン目(外形ミシン目18及び見出しミシン目20)が設けられている。
【0042】
本体12に設けられる外形ミシン目15は、開口部14側(図3(a)上側)の端部を本体12から切り離す為の切り取りミシン目であり、本体12を左右に横断して直線状に設けられている。一方、外形ミシン目16,17は、本体12の他方の側辺(図3(a)右側)を開口させると共に、見出し部22を形成する為の切り取りミシン目である。外形ミシン目16は、側辺の端縁部(折り返し部、図3(a)右端)に設けられており、外形ミシン目17は、側辺から所定間隔内側(図3(a)左方)に設けられている。なお、外形ミシン目15,17は、本体12の裏部12aと表部12bとのそれぞれに重ねて設けられている。
【0043】
また、フラップ13に設けられる外形ミシン目18は、上述した外形ミシン目15と同様に、開口部14側(図3(a)上側)の端部を本体12から切り離す為の切り取りミシン目である。この外形ミシン目18は、フラップ13を左右に横断して直線状に設けられると共に、そのフラップ13が折り返された場合には、上述した外形ミシン目15にほぼ重なるように構成されている(図3(b)参照)。よって、フラップ13が折り返され、図3(b)に示すように、外形ミシン目15が覆い隠された場合においても、後述する切り取り順序表示21aに従って外形ミシン目18を切り取ることにより、本体12とフラップ13とを同時に切り取ることができ、その結果、本体12の上側端部(図3(a)上側)を容易に本体12から切り離すことができるのである。
【0044】
見出しミシン目19は、第1実施例と同様に、見出し部22(図4参照)を形成する為の切り取りミシン目であり、本体12の裏部12a(図3(a)紙面手前側)にのみ設けられ、表部12bには設けられていない。また、フラップ13に設けられる見出しミシン目20は、上述した外形ミシン目18と同様の目的で設けられたものであり、フラップ13が折り返された場合には、見出しミシン目19にほぼ重なるように構成されている(図3(b)参照)。
【0045】
次に、図3(b)及び図4を参照して、以上のように構成された第2実施例における封筒11の再利用方法を説明する。図3(b)は、封筒11の部分拡大背面図であり、図4は、封筒11を再利用したフォルダの斜視図である。なお、図3(b)における封筒11は、封かん後の状態が図示されている。
【0046】
第2実施例における封筒11には、第1実施例と同様に、切り取り順序表示21a〜21dが印刷されており、各切り取りミシン目の切り取り順序や切り取り方向が数字や矢印により作業者に報知されている。よって、封筒11を受け取った者は、この切り取り順序表示21a〜21dに従って各切り取りミシン目を順番に切り取って行くだけで、容易かつ効率的に封筒11を再利用する(フォルダを作成する)ことができる。また、本体12の裏部12aだけを切り取る必要があるもの(見出しミシン目19,20)に対しては、第1実施例と同様に、切り取り順序表示21dの矢印(破線矢印)が、図3(b)に示すように、他の切り取り順序表示21a〜21cの矢印(実線矢印)と異なる表示形態とされている。その結果、作業者は、矢印の表示形態に基づいて、本体12の裏部12aだけを切り取る必要がある切り取りミシン目を確実に認識することができるので、各切り取りミシン目を適正に切り取り、フォルダを確実に完成させることができるのである。
【0047】
具体的には、まず、図3(b)に示すように、数字「1」が表示された切り取り順序表示21aに従って外形ミシン目15,18を矢印の方向へ切り取る。外形ミシン目15,18に沿いつつ本体2の裏部2aと表部2b及びフラップ13とを同時に切り取ることにより、本体12の上側(図3(b)上側)の端部が本体12から切り離され、図4に示すように、本体12の上側(図4上側)側辺が開口する。
【0048】
次いで、数字「2」が表示された切り取り順序表示21bに従って外形ミシン目16を矢印の方向へ切り取ることにより、本体12の端縁部(折り返し部、図3(b)右端)の一部を開放させる。更に、数字「3」が表示された切り取り順序表示21cに従って外形ミシン目17を切り取る。外形ミシン目17に沿って本体2の裏部2aと表部2bとを同時に切り取ることにより、本体12の右側(図3(b)右側)の端部の一部が本体12から切り離され、図4に示すように、本体12の右側(図4右側)側辺が開口する。なお、その側辺の一部(図4上側)が外側(図4右側)へ突出して形成されるが、この突出部は、後述する見出しミシン目19,20の切り取り後、見出し部22として構成される。
【0049】
その結果、本体12(封筒11)は、図4に示すように、互いに交差する2側辺(図4上側及び右側)が開口した状態に構成され、使用済みの封筒11(本体12)をフォルダとして再利用することができるのである。
【0050】
数字「3」が表示された切り取り順序表示21cの次は、数字「4」が表示された切り取り順序表示21dに従って見出しミシン目19,20を矢印の方向へ切り取る。見出しミシン目19,20に沿って本体12の裏部12aのみを切り取ることにより、図4に示すように、本体12の裏部12aの一部分が取り除かれ、その結果、本体12の表部12bに見出し部22が形成されるのである。
【0051】
この見出し部22は、図4に示すように、本体12の外形から外側に突出して形成されている。よって、この見出し部22に記入等した内容がフォルダ内に収納された書類等によって隠れてしまうことを防止することができる。また、複数のフォルダを重ねて使用する場合においても、見出し部22に記入等した内容の視認性がより向上するため、フォルダとしての機能や使い勝手をより向上させることができるのである。
【0052】
なお、切り取り順序表示21dの矢印(破線矢印)は、第1実施例と同様に、他の切り取り順序表示21a〜21cの矢印(実線矢印)と異なる表示形態に構成されている。よって、作業者は、矢印の表示形態により、本体12の裏部12aだけを切り取る必要があるものを確実に認識することができ、各切り取りミシン目を適正に切り取ることができるのである。また、各切り取り順序表示21a〜21dは、図3(b)及び図4に示すように、フォルダから切り離される分離予定片側に印刷されているので、第1実施例と同様に、完成したフォルダにその印刷が残存せず(図4参照)、フォルダのデザインや美観を向上させることができるのである。
【0053】
次に、図5(a),(b)を参照して第3実施例について説明する。第1実施例の封筒11が本体12(裏部12a)の一部を本体12(裏部12a)から切り離すことによって見出し部22が形成されたのに対し、第3実施例の封筒31は、本体32(裏部32a)の一部を折り返すことによって、見出し部43が形成されるように構成されている。なお、前記した第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0054】
図5(a)は、本発明の第3実施例における封筒31の背面図であり、図5(b)は、封筒31を再利用したフォルダの斜視図である。なお、図5(a)では、封かん前の封筒31の状態が図示されている。封筒31は、第1実施例と同様に、1側辺(図5(a)上側)に開口部34を有し略矩形袋状に形成された本体32を備えており、その本体32の互いに交差する2側辺(図5(a)上側及び右側)に、外形ミシン目35,36及び見出しミシン目19が設けられている。
【0055】
外形ミシン目35は、開口部34側(図5(a)上側)の端部を本体32から切り離す為の切り取りミシン目であり、本体32を左右に横断して直線状に設けられている。また、外形ミシン目36は、本体32の右側の側辺を開口させる為の切り取りミシン目であり、その側辺の端縁部(折り返し部、図5(a)右端)に設けられている。このように、外形ミシン目36を本体32の端縁部(折り返し部)に設けることによって、フォルダの横幅を最大限大きくすることができ、その結果、フォルダにより多くの書類等を収容することができるのである。なお、外形ミシン目35,36は、本体32の裏部32aと表部32bとのそれぞれに重ねて設けられている。
【0056】
見出しミシン目37は、本体32の右側の側辺を開口させると共に、見出し部43(図5(b)参照)を形成する為の切り取りミシン目であり、本体32の右側の側辺から所定間隔内側に設けられている。なお、見出しミシン目37は、本体32の裏部32aにのみ設けられており、表部32bには設けられていない。
【0057】
更に、第3実施例における封筒31には、上述した外形ミシン目35,36及び見出しミシン目37から所定間隔内側にも切り取りミシン目が設けられている。この内側に設けられた切り取りミシン目は、より小さな外形のフォルダを作成する際に使用されるものであり、外形ミシン目39,40と見出しミシン目41とを備えている。
【0058】
外形ミシン目39,40は、本体32の上側及び右側の端部を本体32から切り離す為の切り取りミシン目であり、本体32の2側辺に平行な直線状に設けられている。一方、見出しミシン目41は、2側辺が開口しフォルダ状に形成された本体32に見出し部を形成する為の切り取りミシン目であり、外形ミシン目39,40から所定間隔内側に設けられている。なお、なお、外形ミシン目39,40は、本体32の裏部32aと表部32bとのそれぞれに重ねて設けられており、見出しミシン目7は、本体2の裏部2aにのみ設けられ、表部2bには設けられていない。
【0059】
次に、以上のように構成された第3実施例における封筒31の再利用方法を説明する。第3実施例における封筒31には、第1実施例と同様に、切り取り順序表示38a,38bが各切り取りミシン目の近傍に印刷されているので、作業者は、各切り取りミシン目の切り取り順序や切り取り方向を容易に認識することができる。なお、外形ミシン目35の切り取り順序等を表示する切り取り順序表示(図示せず)は、フラップ33の表部32b側(図5(a)紙面奥側)に印刷されており、そのフラップ33を折り返すことによって、第1実施例と同様に、外形ミシン目35の近傍に配置されるように構成されている(図1(b)参照)。
【0060】
まず、数字「1」が表示された切り取り順序表示(図示せず)に従って外形ミシン目35を矢印の方向へ切り取る。外形ミシン目35に沿いつつ本体32の裏部2aと表部2bとを同時に切り取ることにより、本体32の上側(図3(b)上側)の端部が本体32から切り離され、図5(b)に示すように、本体32の上側(図5(b)上側)側辺が開口する。
【0061】
次いで、数字「2」が表示された切り取り順序表示38bに従って見出しミシン目37を矢印の方向へ切り取る。見出しミシン目17に沿って本体32の裏部32aのみを切り取ることにより、本体32の端部(図5(a)右側)に折り返し予定片が形成され、この切り返し予定片を本体32の端縁部(折り返し部、図5(a)右端)を折り目として折り返すことにより、本体32(フォルダ)には、外側(図5(b)右側)へ突出する見出し部43が形成される(図5(b)参照)。このように、見出し部43は、折り返し予定片を折り返すことにより形成されるので、その折り返す分だけ外側へ突出することができ、記入等された内容を確実に使用者へ認識させることができるのである。
【0062】
数字「2」が表示された切り取り順序表示38aの次は、数字「3」が表示された切り取り順序表示38bに従って外形ミシン目36を切り取る。これにより、本体32の端縁部(折り返し部、図3(b)右端)の下部が開放し、図5(b)に示すように、本体32の右側側辺が開口する。その結果、本体32(封筒31)は、図4に示すように、互いに交差する2側辺(図5(b)上側及び右側)が開口した状態に構成され、使用済みの封筒31(本体32)をフォルダとして再利用することができるのである。
【0063】
また、第3実施例における封筒31は、フォルダのサイズを用途や目的に応じて適宜選択して再利用することができるように構成されている。即ち、フォルダのサイズが大き過ぎる場合には、外形ミシン目35,36等の内側に設けられた外形ミシン目39,40及び見出しミシン目41に沿って本体32を切り取ることにより、封筒31をより小さなサイズのフォルダとして再利用することもできるのである。なお、外形ミシン目39,40及び見出しミシン目41の切り取り方法等については、上述した第1実施例の場合とほぼ同様であるので、その説明は省略する。
【0064】
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
【0065】
例えば、上記各実施例では、封筒1,11,31を互いに交差する2側辺が開口するフォルダとして再利用する場合を説明したが、更に他の側辺にも切り取りミシン目を設け、封筒1,11,31を3側辺が開口するいわゆる投げ込みタイプのフォルダとして再利用するように構成しても良い。この場合には、開口していない側辺の端縁部を折り目としてフォルダ(封筒)を折り返す(裏返す)ことにより、封筒に記載されていた送付先住所や宛名などをフォルダの内面側に隠すことができ、フォルダの美観をより向上させることができる。なお、この他の側辺に設けられる切り取りミシン目が請求項に記載する第4の切り取り予定線に該当する。
【0066】
また、上記各実施例では、見出し部9,22,43がフォルダの上部側に設けられる場合を説明したが、必ずしもこれに限られるわけではなく、見出し部9,22,43がフォルダの中央や底部側に配置されるように構成しても良いのである。このように構成することにより、複数のフォルダが並べられた場合でも、各フォルダの見出し部が他のフォルダの見出し部と重ならず、見出し部9,22,43の視認性をより向上させることができるのである。
【0067】
更に、上記各実施例の封筒1,11,31を、いわゆる窓封筒により構成しても良い。これにより、収納された書類等を確認する窓をフォルダに形成することができ、フォルダの使い勝手をより向上させることができる。なお、窓封筒としては、封筒の一部分を切り抜いてフィルムを貼り付けたセロ窓封筒、封筒の一部を樹脂含浸により透明にしたプラ窓封筒、或いは、窓を抜きっぱなしにした窓ヌキ封筒等が例示される。
【0068】
なお、上記各実施例では、フラップ3,13,33により開口部4,14,34が閉封された封かん後の封筒1,11,31を再利用する場合を説明したが、封かん前の封筒1,11,31を再利用することは当然可能である。
【0069】
【発明の効果】
請求項1記載の封筒によれば、本体の互いに交差する2側辺の端縁部またはその2側辺の端縁部から所定間隔内側には、第1の切り取り予定線が設けられており、この第1の切り取り予定線に沿って本体を切り取ることによって、本体を2側辺が開口したフォルダ状に形成することができる。その結果、この本体の内面間には、書類等を収納することができるので、かかる封筒をフォルダとして再利用することができるという効果がある。
【0070】
また、この場合、作業者は、予め封筒に設けられている第1の切り取り線に沿って本体を切り取るだけで良いので、容易に作業を行うことができるという効果がある。よって、封筒を再利用するに際して、煩雑な作業をする必要がないので、例えば、かかる封筒を郵送等により受け取った者が、開封後、煩雑な作業を嫌いこの封筒を不用意に廃棄してしまうということを抑制することができるのである。
【0071】
更に、この封筒の再利用は、封筒の受け取り人自身が使用(再利用)するという形態により行われる。よって、使用済み封筒を再度異なる相手に郵送等することに強い抵抗感を有する日本の風潮にも合致するので、封筒の受取人側が使用済み封筒を十分に活用することができるという効果があり、この点からも封筒の再利用を一層促進することができるのである。
【0072】
また、本体の表部または裏部のいずれか一方には、第1の切り取り予定線から所定間隔内側に第2の切り取り予定線が設けられており、その第2の切り取り予定線に沿って本体の表部または裏部のいずれか一方を切り取ることによって、本体の表部または裏部の一方から突出する見出し片を本体の表部または裏部の他方に形成することができる。よって、かかる封筒をフォルダとして再利用する場合には、この見出し片をフォルダ内に収納する書類名や分類等を記入等するためのいわゆる見出しラベルとして使用することがことができるので、フォルダとしての機能や使い勝手を向上させることができるという効果がある。
請求項2記載の封筒によれば、本体の互いに交差する2側辺の端縁部またはその2側辺の端縁部から所定間隔内側には、第1の切り取り予定線が設けられており、この第1の切り取り予定線に沿って本体を切り取ることによって、本体を2側辺が開口したフォルダ状に形成することができる。その結果、この本体の内面間には、書類等を収納することができるので、かかる封筒をフォルダとして再利用することができるという効果がある。
また、この場合、作業者は、予め封筒に設けられている第1の切り取り線に沿って本体を切り取るだけで良いので、容易に作業を行うことができるという効果がある。よって、封筒を再利用するに際して、煩雑な作業をする必要がないので、例えば、かかる封筒を郵送等により受け取った者が、開封後、煩雑な作業を嫌いこの封筒を不用意に廃棄してしまうということを抑制することができるのである。
更に、この封筒の再利用は、封筒の受け取り人自身が使用(再利用)するという形態により行われる。よって、使用済み封筒を再度異なる相手に郵送等することに強い抵抗感を有する日本の風潮にも合致するので、封筒の受取人側が使用済み封筒を十分に活用することができるという効果があり、この点からも封筒の再利用を一層促進することができるのである。
また、本体の表部または裏部のいずれか一方は、その本体の表部または裏部の端縁部と第1の切り取り予定線とに囲まれて形成される折り返し予定片を備えており、その折り返し予定片の外周を第1の切り取り予定線に沿って切り取ると共に外周が切り取られた折り返し予定片を端縁部を折り目として折り返すことによって、本体の表部または裏部の他方から外側に突出する折り返し見出し片を形成することができる。よって、かかる封筒をフォルダとして再利用する場合には、この折り返し見出し片をフォルダ内に収納する書類名や分類等を記入等するためのいわゆる見出しラベルとして使用することがことができ、更に、この折り返し見出し片は、折り返す分だけ外方へ突出して形成されるので、折り返し見出し片に記入等された内容を確実に使用者へ認識させることができるという効果がある。その結果、フォルダとしての機能や使い勝手をより向上させることができるという効果があるのである。
【0073】
【0074】
請求項記載の封筒によれば、請求項1又は2に記載の封筒の奏する効果に加え、本体または閉封片には、第1の切り取り予定線または第2の切り取り予定線の切り取り順序を記号や数字等を用いて表す切り取り順序表示が表示されている。よって、封筒の切り取り作業を容易かつ効率的に作業者に行わせることができるという効果があり、その結果、例えば、かかる封筒を郵送等により受け取った者が、封筒の切り取り方法(再利用方法)を理解できずに、或いは、煩雑な作業を嫌って、その封筒を不用意に廃棄してしまうということを抑制することができるのである。
【0075】
なお、切り取り順序表示の表示は、少なくとも切り取り作業者をして認識可能に構成されておれば良く、例えば、印刷やシール、或いは、手書き等により表示されていても良い。切り取り順序表示を印刷により表示する場合には、かかる切り取り順序表示の印刷を、封筒の製造時の印刷(例えば、郵便番号記入枠や会社名など)と同時に行うことがができる。よって、切り取り順序表示に必要な製造工数を低減して、その分、封筒全体としての製造コストを低減することができるという効果がある。
【0076】
請求項記載の封筒によれば、請求項記載の封筒の奏する効果に加え、切り取り順序表示は、差出人の住所や氏名等を記載するために使用される裏部側に表示され、郵送先の住所や宛名等を記載するために使用される表部側には表示されていない。よって、郵送先の住所や宛名等を記載するためのスペースを表部側に確保することができると共に、郵送先の住所や宛名等を記載する表部側に不要なもの(切り取り順序表示)が表示され、封筒(表部側)の外観が損なわれることを防止することができるという効果がある。
【0077】
請求項記載の封筒によれば、請求項又はに記載の封筒の奏する効果に加え、切り取り順序表示は、第1の切り取り予定線または第2の切り取り予定線に沿って本体を切り取った場合に、その本体から分離される分離予定片に表示されている。よって、かかる封筒をフォルダとして再利用した場合には、切り取り順序表示は分離予定片と共に封筒から分離されるので、完成したフォルダのデザインや美観を向上させることができるという効果がある。
【0078】
請求項記載の封筒によれば、請求項1からのいずれかに記載の封筒の奏する効果に加え、閉封片には、第1の切り取り予定線および第2の切り取り予定線に対応する位置に第3の切り取り予定線が設けられており、かかる閉封片が本体の開口部を閉封した場合には、その第3の切り取り予定線が第1の切り取り予定線および第2の切り取り予定線にほぼ重なるように構成されている。よって、封筒が封かんされ、封筒の開口部を閉封する閉封片によって第1又は第2の切り取り線が覆い隠された場合においても、その覆い隠された第1又は第2の切り取り線の位置、即ち、封筒の切り取るべき位置を、閉封片に設けられた第3の切り取り線に対応させて作業者に確実に認識させることができると共に、第1から第3までの切り取り線を確実に切り取ることができるという効果がある。
【0079】
請求項記載の封筒によれば、請求項1からのいずれかに記載の封筒の奏する効果に加え、閉封片が本体の開口部から延設される延設長さは、第1の切り取り予定線および第2の切り取り予定線が本体の開口部から離間する離間長さよりも短くされている。よって、封筒の開口部が閉封片により閉封された場合に、かかる閉封片によって第1又は第2の切り取り線が覆い隠されることを防止することができるので、第1又は第2の切り取り線の位置、即ち、封筒の切り取るべき位置を封筒の封かん後においても作業者に確実に認識させることができると共に、第1又は第2の切り取り線を確実に切り取ることができるという効果がある。
【0080】
請求項記載の封筒によれば、請求項1又は2に記載の封筒の奏する効果に加え、本体には、第1の切り取り予定線が設けられる2側辺の内のいずれか一方に連設される側辺の端縁部またはその側辺の端縁部から所定間隔内側に第4の切り取り予定線が設けられており、この第4の切り取り予定線および第1の切り取り予定線に沿って本体を切り取ることによって、本体を3側辺が開口したフォルダ状に形成することができる。その結果、かかる封筒をいわゆる投げ込みタイプのフォルダとして再利用することができるという効果がある。
【0081】
この場合には、開口していない側辺の端縁部を折り目としてフォルダ(封筒)を折り返す(裏返す)ことにより、封筒に記載されていた送付先住所や宛名などをフォルダの内面側に隠すことができる。よって、かかるフォルダの美観をより向上させることができるという効果がある。
【0082】
【0083】
【0084】
請求項記載の封筒によれば、請求項1からのいずれかに記載の封筒の奏する効果に加え、第1から第4までの切り取り予定線は、切り取りミシン目により構成されている。よって、はさみ等の使用など特別な手間をかけることなく容易に第1から第4までの切り取り予定線を切り取ることができるという効果がある。その結果、作業者の切り取り作業が容易かつ効率化され、不用意な封筒の廃棄が抑制されるので、封筒の再利用を一層促進することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例における封筒を示した図であり、(a)は、封かん前の封筒の背面図であり、(b)は、封かん後の封筒の部分拡大背面図である。
【図2】 封筒を再利用したフォルダの斜視図である。
【図3】 本発明の第2実施例における封筒を示した図であり、(a)は、封かん前の封筒の背面図であり、(b)は、封かん後の封筒の部分拡大背面図である。
【図4】 封筒を再利用したフォルダの斜視図である。
【図5】 本発明の第3実施例における封筒を示した図であり、(a)は、封かん前の封筒の背面図であり、(b)は、封筒を再利用したフォルダの斜視図である。
【符号の説明】
1,11,31 封筒
2,12,32 本体
2a,12a,32a 裏部
2b,12b,32b 表部
3,13,33 フラップ(閉封片)
4,14,34 開口部
5,6,15,16,17,35,36,37 外形ミシン目(第1の切り取り予定線、切り取りミシン目)
7,19 見出しミシン目(第2の切り取り予定線、切り取りミシン目)
18 外形ミシン目(第3の切り取り予定線、切り取りミシン目)
20 見出しミシン目(第3の切り取り予定線、切り取りミシン目)
39,40 外形ミシン目(第5の切り取り予定線、切り取りミシン目)
41 見出しミシン目(第6の切り取り予定線、切り取りミシン目)
8a〜8c,21a〜21d,38a〜38b 切り取り順序表示
9,22 見出し部(見出し片)
43 見出し部(折り返し見出し片)

Claims (9)

  1. 1の側辺に開口部が設けられ略矩形袋状に形成された本体と、その本体の開口部から延設され、前記開口部を閉封する閉封片とを備えた封筒において、
    前記本体には、その本体の互いに交差する2側辺の端縁部またはその2側辺の端縁部から所定間隔内側に第1の切り取り予定線が設けられており、
    その第1の切り取り予定線に沿って前記本体を切り取ることにより、前記本体は、互いに交差する前記2側辺が開口したフォルダ状に形成され、
    前記本体は、互いに対向する表部と裏部とから略矩形袋状に形成されるものであり、
    その本体の表部または裏部のいずれか一方には、前記第1の切り取り予定線から所定間隔内側に第2の切り取り予定線が設けられ、
    その第2の切り取り予定線に沿って前記本体の表部または裏部のいずれか一方を切り取ることにより、その本体の表部または裏部の一方から突出する見出し片が本体の表部または裏部の他方に形成されることを特徴とする封筒。
  2. 1の側辺に開口部が設けられ略矩形袋状に形成された本体と、その本体の開口部から延設され、前記開口部を閉封する閉封片とを備えた封筒において、
    前記本体には、その本体の互いに交差する2側辺の端縁部またはその2側辺の端縁部から所定間隔内側に第1の切り取り予定線が設けられており、
    その第1の切り取り予定線に沿って前記本体を切り取ることにより、前記本体は、互いに交差する前記2側辺が開口したフォルダ状に形成され、
    前記本体は、互いに対向する表部と裏部とから略矩形袋状に形成されるものであり、
    前記本体の表部または裏部のいずれか一方は、その本体の表部または裏部の端縁部と前記第1の切り取り予定線とに囲まれて形成される折り返し予定片を備えており、
    その折り返し予定片の外周を第1の切り取り予定線に沿って切り取ると共に外周が切り取られた折り返し予定片を端縁部を折り目として折り返すことにより、前記本体の表部または裏部の他方から外側に突出する折り返し見出し片が形成されることを特徴とする封筒。
  3. 前記本体または閉封片には、前記第1の切り取り予定線または第2の切り取り予定線の切り取り順序を記号や数字等を用いて表す切り取り順序表示が表示されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の封筒。
  4. 前記本体の表部は、郵送先の住所や宛名等を記載するために使用される側に形成されると共に、前記本体の裏部は、差出人の住所や氏名等を記載するために使用される側に形成され、前記切り取り順序表示は、前記本体の裏部または前記開口部を閉封した閉封片の裏部側に表示されていることを特徴とする請求項記載の封筒。
  5. 前記切り取り順序表示は、前記第1の切り取り予定線または第2の切り取り予定線に沿って前記本体を切り取った場合に、その本体から分離される分離予定片に表示されていることを特徴とする請求項又はに記載の封筒。
  6. 前記閉封片には、前記第1の切り取り予定線および第2の切り取り予定線に対応する位置に第3の切り取り予定線が設けられており、前記閉封片が本体の開口部を閉封した場合には、その第3の切り取り予定線が前記第1の切り取り予定線および第2の切り取り予定線にほぼ重なるように構成されていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の封筒。
  7. 前記閉封片が前記本体の開口部から延設される延設長さは、前記第1の切り取り予定線および第2の切り取り予定線が前記本体の開口部から離間する離間長さよりも短くされていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の封筒。
  8. 前記本体には、前記第1の切り取り予定線が設けられる2側辺の内のいずれか一方に連設される側辺の端縁部またはその側辺の端縁部から所定間隔内側に第4の切り取り予定線が設けられており、
    その第4の切り取り予定線および前記第1の切り取り予定線に沿って本体を切り取ることにより、前記本体は、その3側辺が開口されたフォルダ状に形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の封筒。
  9. 前記第1から第4までの切り取り予定線は、切り取りミシン目により構成されていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の封筒。
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