JP2010119238A - モータ巻線用配電部材 - Google Patents

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昌樹 岡本
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Abstract

【課題】収容溝内でのバスバーのがたつきを防止可能な配電部材を提供することを目的とする。
【解決手段】配電部材1には、バスバー20を収容する収容溝12を備えた絶縁ホルダ10と、この絶縁ホルダ10に組み付けられるカバー部材30とが備えられている。カバー部材30は、バスバー押さえ部34を備え、この絶縁ホルダ10に対して収容溝12の凹設方向に沿って覆い付けられるとともに周方向にスライドさせることで絶縁ホルダ10に係止される。絶縁ホルダ10における外周面および内周面に押さえ突部15が設けられ、カバー部材30において押さえ突部15に対応する位置には押さえ溝35が設けられている。押さえ突部15の下面(収容溝12の開口面13側とは逆側の面)はカバー部材30のスライド方向前方に行くほど下方に傾斜するテーパ面15Aとされ、押さえ溝35においてこのテーパ面15Aと対向する面はテーパ受け面35Aとされている。
【選択図】図6

Description

本発明は、ステータの外周に沿って配され、ステータに設けられた巻線に電力を供給するモータ巻線用配電部材に関する。
自動車用モータを構成するステータの外周に沿って配され、ステータに設けられた巻線に電力を供給するモータ巻線用の配電部材として、例えば特許文献1に記載のものが知られている。このものは、円環状に形成されたバスバーホルダを備えている。バスバーホルダには、その径方向と交差方向に凹設されて周方向に沿って延びる収容溝が形成されている。収容溝の内部には、端子を備えた帯状のバスバーが収容されている。
特開2007−104812公報
ところが、このような構成の配電部材では、収容溝の内部でバスバーが傾いたり、浮き上がったりすることがある。このように収容溝内でのバスバーの位置が定まらないと、端子に対する自動機を用いたコイルリードのかしめつけに不都合が生じ、不便であった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、収容溝内でのバスバーのがたつきを防止可能な配電部材を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための手段として、本発明の配電部材は、モータを構成するステータの巻き線に電力を供給するためのモータ巻線用配電部材であって、略円環状に形成されてこの円環の周方向に沿って延びる収容溝を備えるホルダと、前記収容溝に収容されるバスバーと、前記ホルダにおいて前記収容溝が開口する開口面にこの収容溝の凹設方向に沿って覆い付けられるとともに周方向にスライドさせることで前記ホルダに係止されるカバー部材と、前記カバー部材において前記収容溝に対応する位置に突設されて前記バスバーを押さえ付けるバスバー押さえ部と、前記ホルダまたは前記バスバーに設けられて前記カバー部材のスライド方向前方に傾く斜面部と、前記カバー部材に設けられてこのカバー部材のスライド動作に伴って前記斜面部と係合することで前記バスバーの前記収容溝内での浮き上がりを防止する斜面受け部と、を備えるものである。
本発明によれば、カバー部材のスライド操作が進行するにつれて、カバー部材に設けられた斜面受け部がホルダまたはバスバーに設けられた斜面部を押圧する。これにより、ホルダまたはバスバーとカバー部材とのクリアランスが埋められ、バスバーがカバー部材のバスバー押さえ部によって収容溝の奥方まで押し込まれた状態で押さえられる。これにより、収容溝内でのバスバーのがたつきが防止される。
<第1実施形態>
以下、本発明のモータ巻き線用配電部材を具体化した第1実施形態について、図1〜図8を参照しつつ詳細に説明する。
本実施形態のモータ巻き線用配電部材1(以下、「配電部材1」と略記する)は、自動車用モータを構成するステータの外周に沿って配され、ステータに設けられた巻線に電力を供給するためのものである。この配電部材1は、略円環状の絶縁ホルダ10と、この絶縁ホルダ10に保持される複数のバスバー20と、絶縁ホルダ10に取り付けられるカバー部材30とを備えている。
絶縁ホルダ10は、合成樹脂により略円環状に形成されている(図1参照)。より正確には、ステータの磁極(図示せず)と同数の直線状保持部11を屈曲状に連ねた形態の正12角形をなしており、多角形状に配置された12個の磁極を同心状に包囲するように、且つ各直線状保持部11の内面を磁極の外面と略平行に対応させるように配置されている。
この絶縁ホルダ10には、複数の収容溝12が設けられている。収容溝12は、絶縁ホルダ10においてその径方向と垂直方向を向く面(図1の正面)に開口しており、絶縁ホルダ10の周方向にそって延設されている。本実施形態では、4本の収容溝12が、径方向において積層するように形成されている。なお、以下、特に断りのない限り、絶縁ホルダ10において収容溝12が開口している開口面13側(図2の上側)を上側として説明する。
各収容溝12には、それぞれ、バスバー20が上方から挿入されることで収容されている。各バスバー20は、所定形状に打ち抜いた金属板材に曲げ加工を施すことによって複数の直線状板部が屈曲状に連なる形態としたものであって、全体として板面を周面とする向きの帯板状をなしている。このバスバー20の上縁には、バスバー20を収容溝12に収容した状態で収容溝12外へ上方に突出する形態の端子21が形成されている。
カバー部材30は、絶縁ホルダ10における直線状保持部11に対して、上方から覆い付けられた後、その周方向に沿ってスライドさせることで絶縁ホルダ10に係止されるものである。
このカバー部材30には、絶縁ホルダ10の開口面13を覆う天板部31と、この天板部31の両側縁から絶縁ホルダ10の外周面および内周面(開口面13と交差する面)に沿うように垂下された一対の側板部32とを備えている。天板部31の内側面(絶縁ホルダ10の開口面13と対向する面)には、それぞれ収容溝12内に進入可能な板状のバスバー押さえ部34が立設されている。各バスバー押さえ部34の立設高さは、バスバー20の一方の側縁(奥側の側縁)が収容溝12の底面に突き当たるまで押し込まれた状態でのこのバスバー20の他方の側縁(開口側の側縁)から収容溝12の開口縁までの高さとほぼ一致している。
このカバー部材30の両側板部32には、それぞれ厚さ方向に貫通するロック孔33が設けられている。一方、絶縁ホルダ10における直線状保持部11の外周面および内周面には、それぞれカバー部材30のロック孔33に係合するロック突部14が設けられている(図2参照)。ロック突部14においてカバー部材30のスライド方向前側の面は、上下方向に沿ってほぼ真っ直ぐな垂直面とされ、ロック孔33に対する係止面14Aとなっている。一方、ロック突部14においてカバー部材30のスライド方向後側の面は、カバー部材30のスライド方向後方へ向けて下り勾配をなすテーパ状に形成されており、後述する係止壁部36の乗り上げを案内する案内面14Bとされている。
さて、絶縁ホルダ10およびカバー部材30には、収容溝12に収容されるバスバー20のがたつきを防止するための押さえ突部15と押さえ溝35とが設けられている。
押さえ突部15は、絶縁ホルダ10の外周面および内周面に突設されるもので、カバー部材30のスライド方向に沿う方向に長い略直方体状をなし、ロック突部14に対してカバー部材30のスライド方向前方にやや離れた位置に配されている。この押さえ突部15の下面(絶縁ホルダ10の開口面13側に対応する側とは逆側の面)は、カバー部材30のスライド方向前方に行くほど下方(開口面13とは離れる方向)に傾斜するテーパ面15Aとされている。
一方、カバー部材30における両側板部32の内側面(絶縁ホルダ10の外周面および内周面と対向する面)には、押さえ突部15を受け入れる押さえ溝35がそれぞれ設けられている。この押さえ溝35は、カバー部材30の内側方向およびスライド方向前方に開放されており、その高さ寸法および長さ寸法は押さえ突部15とほぼ同じかそれより僅かに大きく設定されている。また、押さえ溝35の幅寸法は、押さえ突部15においてもっとも幅広な部分、すなわちカバー部材30のスライド方向前側の端部の幅に揃えられている。また、押さえ溝35の内壁面において押さえ突部15のテーパ面15Aと対向する面は、このテーパ面15Aを受けるテーパ受け面35Aとされている。また、押さえ溝35とロック孔33との間にある壁部は、絶縁ホルダ10のロック突部14を係止可能な係止壁部36とされている。
押さえ突部15のテーパ面15Aにおいて最も下っている部分(カバー部材30のスライド方向前端部)の高さは、カバー部材30が絶縁ホルダ10に正規嵌合された状態でこのカバー部材30の天板部31が絶縁ホルダ10の開口面13から浮かない高さに設定されている。言い換えれば、カバー部材30の天板部31が絶縁ホルダ10における収容溝12の開口面13に当接した状態でのテーパ受け面35Aの位置に揃えられている。
次に、上記のように構成された配電部材1の組み付け動作について説明する。
まず、絶縁ホルダ10の各収容溝12にバスバー20を上方から挿入して組み付ける。
すべてのバスバー20の組み付けが終了したら、絶縁ホルダ10にカバー部材30を組み付ける。まず、絶縁ホルダ10においてロック突部14が形成されている位置からやや側方に離れた位置において、カバー部材30を絶縁ホルダ10に上方から組み付け、バスバー押さえ部34を収容溝12に挿入する(図3参照)。次に、カバー部材30をロック突部14側に向かってスライドさせる(図4参照)。すると、ロック突部14が押さえ溝35に進入し、この押さえ溝35の内部を通過していく。ここで、ロック突部14の外壁部と押さえ溝35の内壁部との間には若干のクリアランスがあるから、嵌合途中の状態では、カバー部材30は絶縁ホルダ10に対して若干の浮きあがりが許容された状態となっている(図5参照)。
カバー部材30のスライド操作が進行すると、ロック突部14に続いて押さえ突部15も押さえ溝35内に進入していく。このとき、押さえ突部15の下面(絶縁ホルダ10の開口面13側に対応する側とは逆側の面)が、カバー部材30のスライド方向前方に行くほど下方(絶縁ホルダ10の開口面13から離間する方向)に傾斜するテーパ面15Aとされているから、押さえ溝35のテーパ受け面35Aがテーパ面15Aによって徐々に下方へ押し下げられる。これに伴い、カバー部材30全体が下方へ押し下げられる。
さらにカバー部材30のスライド操作が進行すると、カバー部材30の係止壁部36がロック突部14に乗り上げる。このとき、テーパ状に形成された案内面14Bが係止壁部36の乗り上げ動作を案内する。
係止壁部36がロック突部14を乗り越えると、ロック突部14の係止面14Aにこの係止壁部36が係止されることで、カバー部材30が絶縁ホルダ10に対して正規嵌合状態にロックされる(図6、図7参照)。この状態では、押さえ突部15のテーパ面15Aが押さえ溝35のテーパ受け面35Aを押し下げる作用によって、カバー部材30の天板部31が絶縁ホルダ10の開口面13に当接するまでカバー部材30が押し下げられている。そして、バスバー押さえ部34の先端がバスバー20に突き当たり、バスバー20を収容溝12の奥方まで押し込んだ状態で押さえる(図8参照)。これにより、バスバー20の浮き上がりが防止される。
以上のように本実施形態によれば、配電部材1には、バスバー20を収容する収容溝12を備えた絶縁ホルダ10と、この絶縁ホルダ10に組み付けられるカバー部材30とが備えられている。カバー部材30は、収容溝12内に収容されたバスバー20を押さえるバスバー押さえ部34を備えており、絶縁ホルダ10において収容溝12が開口する開口面13側から収容溝12の凹設方向に沿って覆い付けられた後、周方向にスライドさせることで絶縁ホルダ10に係止される。また、絶縁ホルダ10における外周面および内周面には押さえ突部15が設けられ、カバー部材30において絶縁ホルダ10に取り付けられる際に押さえ突部15に対応する位置には押さえ溝35が設けられている。さらに、押さえ突部15の下面(絶縁ホルダ10の開口面13側に対応する面とは逆側の面)はカバー部材30のスライド方向前方に行くほど下方に傾斜するテーパ面15Aとされ、押さえ溝35においてこのテーパ面15Aと対向する面はテーパ受け面35Aとされている。
このような構成によれば、カバー部材30のスライド操作が進行するにつれて、押さえ突部15のテーパ面15Aによって押さえ溝35のテーパ受け面35Aが押し下げられる。これにより、カバー部材30全体が押し下げられ、カバー部材30と絶縁ホルダ10との間のクリアランスが縮小される。これに伴い、バスバー押さえ部34とバスバー20とのクリアランスも縮小し、バスバー20がバスバー押さえ部34によって収容溝12の奥方まで押し込まれた状態で押さえられる。これにより、収容溝12内でのバスバー20のがたつきが防止される。
<第2実施形態>
以下、本発明の第2実施形態について、図9〜図13を参照しつつ説明する。
本実施形態のモータ巻き線用配電部材40(以下、「配電部材40」と略記する)は、第1実施形態と同様に、略円環状の絶縁ホルダ50と、この絶縁ホルダ50に保持される複数のバスバー60と、絶縁ホルダ50に取り付けられるカバー部材70とを備えている。
絶縁ホルダ50は、第1実施形態と同様に、直線状保持部51を屈曲状に連ねた形態の正12角形に形成されている。この絶縁ホルダ50には第1実施形態と同様の形状の収容溝52が備えられている。なお、以下、特に断りのない限り、絶縁ホルダ50において収容溝52が開口している開口面54側(図10の上側)を上側として説明する。
収容溝52の内部には、それぞれ、バスバー60が上方から挿入されることで収容されている。各バスバー60は、所定形状に打ち抜いた金属板材に曲げ加工を施すことによって複数の直線状板部が屈曲状に連なる形態としたものであって、全体として板面を周面とする向きの帯板状をなしている。このバスバー60の上縁には、バスバー60を収容溝52に収容した状態で収容溝52外へ上方に突出する形態の端子61が形成されている。
各バスバー60において端子61が設けられている側の端縁部(収容溝52への挿入方向後側の縁部)には、テーパ部62が設けられている。このテーパ部62は、端子61の近傍に設けられて、端子61に近づくほど収容溝52への挿入方向後方(絶縁ホルダ50の開口面54に近接する方向)へ傾斜するようにされている。
カバー部材70は、絶縁ホルダ50における直線状保持部51の上方であって、端子61が突出している突出位置の近傍に覆い付けられるとともに、その周方向に沿って端子61に向かってスライドさせることで絶縁ホルダ50に係止されるものである。このカバー部材70は、絶縁ホルダ50から突出する端子61を避ける位置であって、この端子61の近傍位置に組み付けられる。
このカバー部材70には、第1実施形態と同様に、絶縁ホルダ50の開口面54を覆う天板部71と、この天板部71の両側縁から垂下された一対の側板部72と、天板部71の内側面に立設されたバスバー押さえ部74とが備えられている。このバスバー押さえ部74の突出端面(バスバー60と対向する面)は、バスバー60に形成されたテーパ部62を受けるテーパ受け面74Aとされている。
絶縁ホルダ50における直線状保持部51の外周面および内周面には、それぞれロック突部53が設けられている(図9参照)。このロック突部53の形状は第1実施形態と同様であって、カバー部材30のスライド方向前側の面が後述するロック孔73に対する係止面53Aとされ、カバー部材30のスライド方向後側の面が後述する係止壁部76の乗り上げを案内する案内面53Bとされている。このロック突部53は、絶縁ホルダ50において端子61の突出位置に対してカバー部材70のスライド方向後方にやや離れた位置に配されている。
一方、カバー部材70の両側板部72には、それぞれ絶縁ホルダ50のロック突部53と係合するロック孔73が、厚さ方向に貫通して設けられている。このロック孔においてカバー部材70のスライド方向前側の内壁部は、絶縁ホルダ50のロック突部53を係止可能な係止壁部76とされている。また、このロック孔73に対してカバー部材70のスライド方向前方には、ロック突部53を案内する案内溝75が形成されている。この案内溝75は、両側板部72の内側方向およびスライド方向前方に開放して形成されており、その奥壁部75A(絶縁ホルダ50の外周面および内周面と対向する面)は、カバー部材70のスライド方向後方へ行くほど絶縁ホルダ50に近接する方向に傾く傾斜面とされている。
次に、上記のように構成された配電部材40の組み付け動作について説明する。
まず、絶縁ホルダ50の各収容溝52にバスバー60を上方から挿入して組み付ける。
すべてのバスバー60の組み付けが終了したら、絶縁ホルダ50にカバー部材70を組み付ける。まず、絶縁ホルダ50においてロック突部53が形成されている位置からやや側方に離れた位置において、カバー部材70を絶縁ホルダ50に上方から組み付け、バスバー押さえ部74を収容溝52に挿入する。次に、カバー部材70をロック突部53側に向かってスライドさせる(図10参照)。すると、ロック突部53が案内溝75に進入し、この案内溝75の内部を通過していく。ここで、ロック突部53の外壁部と案内溝75の内壁部との間には若干のクリアランスがあるから、嵌合途中の状態では、カバー部材70は絶縁ホルダ50に対して若干の浮きあがりが許容された状態となっている。
カバー部材70のスライド操作が進行すると、バスバー押さえ部74におけるカバー部材70のスライド方向前端部が、バスバー60のテーパ部62に突き当たる。そして、バスバー押さえ部74がバスバー60のテーパ部62を押圧しつつ前進することで、バスバー60に下向きの力(収容溝52の奥方へ向かう力)が働き、バスバー60は収容溝の奥方へ向かって徐々に押し下げられる。
さらにカバー部材70のスライド操作が進行すると、カバー部材70の係止壁部76がロック突部53に乗り上げる。このとき、テーパ状に形成された案内面53Bが係止壁部76の乗り上げ動作を案内する。
係止壁部76がロック突部53を乗り越えると、ロック突部53の係止面53Aにこの係止壁部76が係止されることで、カバー部材70が絶縁ホルダ50に対して正規嵌合状態にロックされる(図11、図12参照)。この状態では、バスバー押さえ部74のテーパ受け面74Aがバスバー60のテーパ部62を押し下げる作用によって、バスバー60全体が収容溝52の奥方まで押し込まれた状態で保持される。これにより、バスバー60の浮き上がりが防止される(図13参照)。
以上のように本実施形態によれば、配電部材40には、バスバー60を収容する収容溝52を備えた絶縁ホルダ50と、この絶縁ホルダ50に組み付けられるカバー部材70とが備えられている。カバー部材70は、収容溝52内に収容されたバスバー60を押さえるバスバー押さえ部74を備えており、この絶縁ホルダ50に対して収容溝52が開口する開口面54にこの収容溝52の凹設方向に沿って覆い付けられた後に周方向にスライドさせることで絶縁ホルダ50に係止される。そして、バスバー60における収容溝52への挿入方向後側の縁部にはカバー部材70のスライド方向前方に行くほど絶縁ホルダ10の開口面54に近接する方向に傾斜するテーパ部62が設けられ、カバー部材70のバスバー押さえ部74においてテーパ部62と対向する面がこのテーパ部62を受けるテーパ受け面74Aとされている。
このような構成によれば、カバー部材70のスライド操作が進行するにつれて、バスバー押さえ部74のテーパ受け面74Aがバスバー60のテーパ部62を収容溝52の奥方へ向かって押し下げる。このように、テーパ部62の存在によってバスバー押さえ部34とバスバー20とのクリアランスが埋められ、バスバー20がバスバー押さえ部34によって収容溝12の奥方まで押し込まれた状態で押さえられる。これにより、収容溝52内でのバスバー60のがたつきが防止される。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本発明において「略円環状」のホルダには、上記各実施形態で例示した正12角形のものの他、正12角形以外の多角形、および円形のものも含まれる。
(2)上記実施形態では、絶縁ホルダ10、40には4本の収容溝12、52が設けられていたが、収容溝の本数は上記実施形態の限りではなく、3本以下または5本以上であっても構わない。
第1実施形態の配電部材の上面図 第1実施形態の配電部材の部分断面図 第1実施形態の配電部材においてカバー部材の嵌合前の様子を示す部分側断面図 第1実施形態の配電部材においてカバー部材の嵌合途中の様子を示す部分側断面図 第1実施形態の配電部材においてカバー部材の嵌合途中の様子を示す断面図 第1実施形態の配電部材においてカバー部材の嵌合後の様子を示す部分側断面図−1 第1実施形態の配電部材においてカバー部材の嵌合後の様子を示す部分側断面図−2 第1実施形態の配電部材においてカバー部材の嵌合後の様子を示す断面図 第2実施形態の配電部材の部分断面図 第2実施形態の配電部材においてカバー部材の嵌合初期の様子を示す部分側断面図 第2実施形態の配電部材においてカバー部材の嵌合途中の様子を示す部分側断面図 第2実施形態の配電部材においてカバー部材の嵌合後の様子を示す部分側面図 第2実施形態の配電部材においてカバー部材の嵌合後の様子を示す断面図
符号の説明
1、40…モータ巻線用配電部材
10、50…絶縁ホルダ(ホルダ)
12、52…収容溝
13、54…開口面
15…押さえ突部
15A…テーパ面(斜面部)
20、60…バスバー
30、70…カバー部材
34、74…バスバー押さえ部
35…押さえ溝
35A、74A…テーパ受け面(斜面受け部)
62…テーパ部(斜面部)

Claims (3)

  1. モータを構成するステータの巻き線に電力を供給するためのモータ巻線用配電部材であって、
    略円環状に形成されてこの円環の周方向に沿って延びる収容溝を備えるホルダと、
    前記収容溝に収容されるバスバーと、
    前記ホルダにおいて前記収容溝が開口する開口面にこの収容溝の凹設方向に沿って覆い付けられるとともに周方向にスライドさせることで前記ホルダに係止されるカバー部材と、
    前記カバー部材において前記収容溝に対応する位置に突設されて前記バスバーを押さえ付けるバスバー押さえ部と、
    前記ホルダまたは前記バスバーに設けられて前記カバー部材のスライド方向前方に傾く斜面部と、前記カバー部材に設けられてこのカバー部材のスライド動作に伴って前記斜面部と係合することで前記バスバーの前記収容溝内での浮き上がりを防止する斜面受け部と、を備えるモータ巻き線用配電部材。
  2. 前記ホルダにおいて前記開口面と交差する面に押さえ突部が設けられ、
    前記カバー部材において前記ホルダに取り付けられる際に前記押さえ突部に対応する位置に設けられてこのカバー部材のスライド方向前方に開口する押さえ溝が設けられ、
    前記斜面部が前記押さえ突部において前記開口面側に対応する面とは逆側の面に設けられて前記カバー部材のスライド方向前方に行くほど前記開口面と離間する方向に傾斜するテーパ面であり、
    前記斜面受け部が前記押さえ溝において前記テーパ面と対向するテーパ受け面である、請求項1に記載のモータ巻き線用配電部材。
  3. 前記斜面部が前記バスバーにおいて前記収容溝への挿入方向後側の縁部に設けられて前記カバー部材のスライド方向前方に行くほど前記開口面に近接する方向に傾斜するテーパ部であり、
    前記斜面受け部が前記バスバー押さえ部において前記テーパ部と対向するテーパ受け面である、請求項1に記載のモータ巻き線用配電部材。
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