JP2012222986A - 結束バンドおよび電線保持部材 - Google Patents

結束バンドおよび電線保持部材 Download PDF

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雅之 土井
Toshiji Morii
敏次 森井
Masato Ibaraki
正人 茨木
Seitaro Kashima
正太郎 鹿島
Masato Ezaki
雅人 江崎
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Abstract

【課題】電線の径寸法によらず余長のバンド部を発生させないようにし、バンドロック部におけるバンド部の保持力を向上させる。
【解決手段】本発明の電線保持部材10は、電線W1に巻き付けられるバンド部30と、電線W1に巻き付けられたバンド部30の両端部30A,30Bを固定するバンドロック部40とが別体で構成され、バンドロック部40は、バンド部30の両端部30A,30Bがそれぞれ挿入される一対のバンド挿入孔41,41を有する本体部42と、バンド部30の両端部30A,30Bをそれぞれ抜止状態に保持する一対のロック片45,45とを備えて構成され、バンド部30は、電線W1と接触する側の面に係止突起32を有している一方、ロック片45は撓み可能であって、係止突起32に係止可能な被係止突起45Aを有しており、この被係止部45Aは、本体部42の中央部からバンド挿入孔41側に突出している。
【選択図】図1

Description

本発明は、結束バンドおよび電線保持部材に関する。
従来、電線を基材に固定する電線保持部材として、例えば下記特許文献1に記載のものが知られている。このものは、例えば車両のボディパネルに開口された取付孔に取り付けられるアンカー部と、電線に巻き付けられるバンド部と、このバンド部が電線に巻き付けられた状態に保持するバンドロック部とを一体に備えている。バンド部の長さは、大径の電線に対応できる程度の長さとされており、バンド部を小径の電線に巻き付けた場合には、バンドロック部から余長のバンド部が延びた状態となるため、この余長部分をニッパなどで切断する必要がある。
また、電線に巻き付けられたバンド部の両端部を固定するバンドロック部を備えた電線保持部材として、例えば下記特許文献2に記載のものが知られている。このバンドロック部は、バンド部の両端部がそれぞれ圧入状態で挿入される一対のバンド挿入孔を有し、両バンド挿入孔を仕切る仕切壁には、係止爪が設けられている。一方、バンド部における電線と接触する側の面には、係止爪に係止可能な係止溝が設けられている。
このような構成によると、バンド部の両端部が仕切壁で仕切られているため、電線が振られた場合であっても、バンドの両端部が互いに押し合って係止爪と係止溝の係止部分に悪影響を与えることを規制できる。また、バンド部がバンド挿入孔の開口付近で電線によって急激に曲げられることで発生したバンド部の反力をバンド挿入孔の開口縁部で受けることができるため、係止爪と係止溝の係止部分に悪影響を与えることを規制できる。
特開2001−311409号公報 特開2009−213232号公報
しかしながら、特許文献1および2のものでは、いずれも余長のバンド部が無駄になるため、材料のロス分が多くなる。また、特許文献2のものでは、バンド部の両端部が圧入状態でバンド挿入孔に挿入されるため、バンド挿入孔の内壁とバンド部の両端部との間にある程度のクリアランスを設定しておく必要がある。この結果、係止爪と係止溝の係り代は、前記クリアランスの分だけ小さくなり、バンドロック部によってバンド部の両端部を保持する保持力が低下してしまう。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、電線の径寸法によらず余長のバンド部を発生させないようにし、バンドロック部におけるバンド部の保持力を向上させることを目的とする。
本発明は、電線に巻き付けられるバンド部と、電線に巻き付けられたバンド部の両端部を固定するバンドロック部とが別体で構成され、バンドロック部は、バンド部の両端部がそれぞれ挿入される一対のバンド挿入孔を有する本体部と、バンド部の両端部をそれぞれ抜止状態に保持する一対のロック片とを備えて構成され、バンド部は、電線と接触する側の面に係止部を有している一方、ロック片は撓み可能であって、係止部に係止可能な被係止部を有しており、この被係止部は、本体部の中央部からバンド挿入孔側に突出している構成としたところに特徴を有する。
このような構成によると、バンド部とバンドロック部が別体で構成されているから、電線の径寸法に応じて必要なバンド部を予め用意しておき、このバンド部を電線に巻き付けた上で、バンド部の両端部をバンドロック部で固定することができる。したがって、余長のバンド部を発生させないようにすることができる。
また、ロック片が撓み可能に設けられているから、バンド部の端部をバンド挿入孔に挿入する際に、圧入する必要がなく、ロック片とこれに対向する本体部の内壁との間でクリアランスを生じさせることなく、バンド部のうちバンド挿入孔に挿入された端部を挟持することができる。すなわち、クリアランスが生じないため、係止部と被係止部の係り代が小さくなることはない。したがって、バンドロック部におけるバンド部の保持力を向上させることができる。
本発明の実施の態様として、以下の構成が好ましい。
本体部の中央部には、両バンド挿入孔を仕切る仕切壁が設けられており、ロック片は、仕切壁に設けられている構成としてもよい。
このような構成によると、両バンド挿入孔が仕切壁によって仕切られているため、バンド部の両端部が互いに当たり合うことを規制できる。したがって、バンド部の両端部のいずれか一方あるいは両方で係止部と被係止部の係り代が小さくなることはない。
バンド挿入孔の両端開口のうち電線側の開口縁部には、バンド部のうち電線の外面に沿う部分とバンド挿入孔に挿入された部分との角部に当接する当接部が設けられている構成としてもよい。
このような構成によると、例えば大径の電線を用いるなどして、バンド部がバンド挿入孔の開口付近で電線によって急激に曲げられた場合であっても、バンド部のうち電線の外面に沿う部分とバンド挿入孔に挿入された部分との角部を当接部に接触させることにより、電線によって曲げられることで発生したバンド部の反力を当接部で受けることができる。このため、バンド部の反力が係止部と被係止部の係止部分に直接作用することを回避できる。したがって、バンドロック部におけるバンド部の保持力を安定させることができる。
ロック片は、本体部の中央部における電線に近い側から遠い側に向けて片持ち状に突出する形態をなしている構成としてもよい。
このような構成によると、バンド挿入孔の両端開口のうち電線に近い側の開口からバンド部の端部を挿入することに伴ってロック片が撓み変形するため、バンド部を挿入しやすくなる。
また、本発明は、上記の結束バンドと、電線とともにバンド部によって結束される取付部を有し、基材に固定されるアンカー部とを備え、取付部における電線との接触面には、電線に食い込んでその移動を規制する規制部が設けられていることを特徴とする電線保持部材としてもよい。
このような構成によると、バンド部の締め付けに伴って規制部を電線に食い込ませることにより、電線がアンカー部に対して滑ることを規制できる。
アンカー部は、基材に開口された取付孔に挿入される軸部と、この軸部の先端から片持ち状に延出されその延出端部に取付孔の孔縁部に当接可能な係止段部が設けられてなる脚部とを備えて構成され、係止段部は段差形状とされている構成としてもよい。
このような構成によると、取付孔の孔縁部に当接させる複数の段差を係止段部に設けることができる。したがって、基材の板厚に合わせて、取付孔の孔縁部に当接させるのに適切な段差を選択することができるため、脚部の付け根に応力が集中することを回避できる。
本発明によれば、電線の径寸法によらず余長のバンド部を発生させないようにし、バンドロック部におけるバンド部の保持力を向上させることができる。
小径の電線を保持した状態を示す電線保持部材 大径の電線を保持した状態を示す電線保持部材 アンカー部の正面図 アンカー部の右側面図 アンカー部の底面図 図3におけるA−A線断面図 図3におけるC−C線断面図 図4におけるB−B線断面図 バンドロック部の底面図 バンドロック部の右側面図 図9におけるD−D線断面図 図10におけるE−E線断面図
<実施形態>
本発明の実施形態を図1ないし図12の図面を参照しながら説明する。本実施形態における電線保持部材10は、図1に示すように、車両のボディパネル(本発明の「基材」の一例)Pに開口された取付孔P1に取り付けられるアンカー部20と、電線W1に巻き付けられるバンド部30と、バンド部30の両端部30A,30Bを固定するバンドロック部40とが別体で構成され、これらの部材20,30,40を互いに組み付けることで一体となっている。なお、図2は、図1の電線W1よりも大径の電線W2をボディパネルPに保持した場合を例示しているものの、本実施形態の電線保持部材10で保持できる電線の径寸法は、図1および図2に例示したものに限定されない。
アンカー部20は合成樹脂製で、図3に示すように、取付孔P1に挿入される軸部21と、軸部21の上端における左右両側縁から下方に延びる一対の脚部22,22と、軸部21の下端における左右両側縁から側方に向けてやや上方に延びる一対の付勢片23,23と、軸部21の下端から下方に突出して設けられた取付部24とを備えて構成されている。脚部22は、軸部21の上端から後方に向けて片持ち状に延びる形態をなし、軸部21に対して接近する方向に撓み可能に設けられている。このため、軸部21を取付孔P1に挿入すると、両脚部22,22が取付孔P1の孔壁に摺接しながら軸部21側に撓み変形する。
脚部22の下端部(延出端部)には、上下二段の係止段部22A,22Bが設けられている。脚部22の下端部は、下側の係止段部22Bが上側の係止段部22Aよりも下方に位置するとともに上側の係止段部22Aよりも軸部21に近い側に位置することで、全体として階段状に形成されている。このように上下二段の係止段部22A,22Bを設定した理由は、下側の係止段部22Bで板厚の大きいボディパネルに固定しようとした場合に、脚部22が上方に押し上げられるように作用する結果、脚部22の付け根から軸部21の上端部に亘って応力が集中することを回避するためである。したがって、板厚の大きいボディパネルにアンカー部20を固定する場合には、上側の係止段部22Aを使用することにより、脚部22の付け根から軸部21の上端部に至る領域にかかる応力を緩和することができる。
ボディパネルの板厚が、上側の係止段部22Aと付勢片23の上端との間における上下方向の間隔よりも大きい場合には、付勢片23が下方に撓み変形しつつ、取付孔P1の孔縁部を上側係止段部22Aに対して下方から当接させることで板厚が大きくなった分を吸収できる。一方、ボディパネルの板厚が、上側の係止段部22Aと付勢片23の上端との間における上下方向の間隔よりも小さい場合には、付勢片23を下方に撓ませつつ取付孔P1の孔縁部を下側係止段部22Bに対して下方から当接させることで板厚が小さくなった分を吸収できる。このように、板厚違いのボディパネルに対応して上下二段の係止段部22A,22Bを適宜選択することにより、アンカー部20を様々の板厚のボディパネルに取り付けることができるようになっている。
軸部21の下部には、一対の回り止め部21A,21Aが設けられている。両回り止め部21A,21Aは、図7に示すように、軸部21の軸心に関して対称に配置されている。具体的には、取付孔P1は左右方向に長い形状(長円形でも長方形でもよい)とされており、一方(図3における正面側)の回り止め部21Aが軸部21から右側方に張り出す形態で設けられ、他方(図3における背面側)の回り止め部21Aが軸部21から左側方に張り出す形態で設けられている。両回り止め部21A,21Aは、軸部21が回転しようとした際に、取付孔P1の内周面に当接することで、軸部21の回転を規制するようになっている。
取付部24は、図3に示すように、下方に突出する略門形をなしており、取付部24の内部空間は、図6および図8に示すように、バンド部30を挿通させる貫通孔24Aとされている。貫通孔24Aは、横長の略方形とされており、バンド部30よりも一回り大きめとされている。また、取付部24の下面には、複数条の突条部24Bが並設されている。各突条部24Bは、電線W1,W2の軸方向と直交する方向に延びる形態をなしている。このため、電線W1,W2をバンド部30で締め付けた際に、各突条部24Bが電線W1,W2の表面に食い込むようになっている。これにより、電線W1,W2がアンカー部20に対して軸方向に滑ることが規制されている。
バンド部30は合成樹脂製で、図1に示すように、長尺の帯状とされている。バンド部30における電線W1,W2に接触する側の面には、係止溝31が凹設されている。係止溝31には、複数の係止突起32がバンド部30の全長に亘って連設されている。本実施形態のバンド部30は、長尺のバンド部がボビン(図示せず)に巻き取られた状態から、必要な長さ分だけを引き出して切り取ることによって形成されている。このようにすると、電線W1,W2の径寸法に合わせて必要な長さのバンド部30だけを使用することができ、余長のバンド部30が発生することを規制できる。
バンドロック部40は合成樹脂製で、図9に示すように、一対のバンド挿入孔41,41を有する本体部42を有している。本体部42のうち両バンド挿入孔41の両端開口が形成された底面は、方形状(正方形状でも長方形状でもよい)とされている。また、両バンド挿入孔41,41の両端開口は、方形状(正方形状でも長方形状でもよい)とされている。一方、本体部42の側面は、図10に示すように、方形状(底面側から天井面側に向けて次第に幅狭となる台形状でも長方形状でもよい)とされている。
本体部42の内部には、両バンド挿入孔41,41を仕切る仕切壁43が設けられている。この仕切壁43は、図9に示すように、本体部42の中央部に配置されている。両バンド挿入孔41,41は、仕切壁43を中心として対称に配置されている。仕切壁43のうち天井面側の端部(図11における図示右側の端部)は、底面側よりも厚肉に形成されており、この厚肉部分には、成形時にヒケなどが発生することを防止すべく、肉抜き孔43Bが設けられている。肉抜き孔43Bの両側には、互いに対向する一対の対向壁43A,43Aが設けられている。
バンド挿入孔41の両端開口のうち対向壁43A側の開口縁部には、当接部44が周設されている。当接部44は、すり鉢状をなしており、バンド挿入孔41の外部に向かうほど開口が広がるように形成されている。当接部44のうち仕切壁43側の内壁の一部は、図12に示すように、対向壁43Aによって構成されている。当接部44は、図1に示すように、バンド部30のうち電線W1の外周面に沿って曲げられた曲線部分とバンド挿入孔41に挿入された直線部分との角部33に内側から当接するようになっている。
仕切壁43の両側には、一対のロック片45,45が設けられている。各ロック片45,45は、各バンド挿入孔41,41に収容されている。また、ロック片45は、両対向壁43A,43Aの分岐開始位置から両対向壁43A,43Aの突出方向とは反対方向に片持ち状に突出する形態をなしている。ロック片45の先端側には、一対の被係止突起45A,45Aがバンド挿入孔41側に突出して設けられている。
バンド部30は、バンド挿入孔41に対して所定の嵌合状態を実現できるように構成されており、その具体的な構成を以下に述べる。両被係止突起45A,45Aのピッチは、バンド部30において隣り合う両係止突起32,32のピッチと近似している。また、被係止突起45Aの突出高さは、係止突起32の突出高さと近似している。さらに、ロック片45とこれに対向する本体部42の内壁との間隔は、ロック片45の板厚と近似している。これにより、バンド部30がバンド挿入孔41に挿入されると、係止溝31の両側壁間にロック片45が嵌り込んで、バンド部30がロック片45と本体部42の内壁との間に挟持されるとともに、両係止突起32,32が両被係止突起45A,45Aに対して全突出高さで接触して複数箇所(図示する場合は二箇所)で係止することにより、バンド部30が抜止状態に保持される。
バンド部30の角部33で発生する樹脂の反力は、当接部44で受けられており、ロック片45に直接作用しないようになっている。ここで、両対向壁43A,43Aの間に肉抜き孔43Bが形成されているため、両当接部44,44で受けた応力を緩和させることができる。このため、バンド部30のうちバンド挿入孔41に挿入された部分は、直線形状に保持される。したがって、両係止突起32,32と両被係止突起45A,45Aの係り代が小さくなるなどの不具合は発生しない。また、バンド部30の両端部30A,30Bは、仕切壁43によって仕切られており、これによっても両端部30A,30Bが当たり合うなどして両係止突起32,32と両被係止突起45A,45Aの係り代が小さくなるなどの不具合が発生しないようになっている。さらに、バンド部30のうちバンド挿入孔41に挿入された部分は、角部33で発生する樹脂の反力によってロック片45側に密着するため、両係止突起32,32と両被係止突起45A,45Aの係り代が小さくなることはない。
また、バンド部30の両角部33,33は、両対向壁43A,43Aを介して離間して配置されているため、図2に示すように、電線W2と両対向壁43A,43Aとの間に形成される隙間Sを小さくすることができる。したがって、大径の電線W2を保持する場合であっても、隙間Sが小さくなることで安定して電線W2を保持することができる。また、隙間Sが小さくなることでバンドロック部40と電線W2をより近づけて配置することができ、電線保持部材10を低背化することができる。また、小径の電線W1を保持する場合には、隙間Sがほとんど発生しないため、電線W1のバンドロック部40へのかみ込みが懸念されるものの、両対向壁43A,43Aによって電線W1のかみ込みが軽減されることになる。
本実施形態は以上のような構成であって、続いて電線保持部材10の組付方法を説明する。以下においては小径の電線W1を保持する場合を代表として説明するものとする。まず、ボビンに巻かれた状態で連続するタイプのバンド部から、電線W1の径寸法に応じて必要な長さのバンド部30を引き出して切断する。次に、両ロック片45,45の一方を治具などを用いて撓ませた状態にしておき、ロック片45の先端側からバンド部30の始端側の端部30Aを一方のバンド挿入孔41に挿入していく。バンド部30の終端側の端部30Bが一方のバンド挿入孔41に収容されたら、治具を解除してロック片45を復帰させ、バンド部30の終端側の端部30Bにおいて両係止突起32,32と両被係止突起45A,45Aを係止させる。
引き続き、バンド部30の始端側の端部30Aをアンカー部20の貫通孔24Aに通すとともに、バンド部30を電線W1に巻き付ける。このとき、バンド部30の係止溝31側を内側にして巻き付けるため、バンド部30を巻き付ける際の反力が小さくて済む。そして、バンド部30の始端側の端部30Aを他方のバンド挿入孔41に対して対向壁43A側から挿入していく。すると、ロック片45が仕切壁43側に撓み変形することでバンド部30の始端側の端部30Aが他方のバンド挿入孔41に挿入される。バンド部30による電線W1の締め付け力が規定値に達したところで、バンド部30による電線W1の締め付けを停止する。これにより、バンド部30の始端側の端部30Aにおいても両係止突起32,32と両被係止突起45A,45Aを係止させる。こうして、バンドロック部40によってバンド部30の両端部30A,30Bをそれぞれ抜止状態に保持することで、電線保持部材10の組付作業が完了する。最後に、アンカー部20の軸部21をボディパネルPの取付孔P1に挿入し、アンカー部20をボディパネルPに対して取り付け固定する。
以上のように本実施形態によると、アンカー部20とバンド部30とバンドロック部40とを組み合わせて使用する3ピース構造を採用したから、異なる形状のアンカー部20を適宜選択することができ、また、余長のバンド部30をなくして材料ロスを減らすことができる。また、バンドロック部40の両バンド挿入孔41,41を仕切壁43によって仕切ったから、バンド部30の両端部30A,30Bが互いに当たり合うことを規制できる。また、バンド挿入孔41の開口縁部に当接部44を設けてバンド部30の反力を受けるようにしたから、バンド部30の反力が直接ロック片45に作用することを規制できる。また、アンカー部20に突条部24Bを設けたから、取付部24に対して電線W1,W2が軸方向に滑ることを規制できる。
また、バンド挿入孔41における仕切壁43側にロック片45を設けたから、角部33においてバンド部30が直線状に復帰しようとすることで、バンド部30の両端部30A,30Bが両ロック片45,45に密着するように作用する。したがって、両係止突起32,32と両被係止突起45A,45Aの係り代が小さくなることはない。さらに、バンド部30の両端部30A,30Bがロック片45とこれに対向する本体部42の内壁との間に挟持されているため、両係止突起32,32と両被係止突起45A,45Aの係り代が小さくなることはない。
また、両対向壁43A,43Aによって小径の電線W1のかみ込みを軽減することができる。また、ロック片45を片持ち状に突出して設けたから、バンド部30の始端側の端部30Aを対向壁43A側からバンド挿入孔41に挿入しやすくなる。さらに、両対向壁43A,43Aの間に肉抜き孔43Bを設けたから、両当接部44,44にかかる応力を緩和することができる。また、肉抜き孔43Bを設けたことで両バンド挿入孔41の間隔が広くなり、大径の電線W2とバンドロック部40の間の隙間Sが小さくなり、電線W2を安定して保持することができるとともに電線保持部材10を低背化することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態で開示したアンカー部20は一例であって、異なる形状や大きさのアンカー部を使用してもよい。
(2)上記実施形態では電線保持部材10を例示しているものの、本発明によると、バンド部30とバンドロック部40とからなる結束バンドに適用してもよい。
(3)上記実施形態ではバンドロック部40の天井面側(両対向壁43A,43A側)に電線W1,W2を配置しているものの、本発明によると、バンドロック部40の底面側に電線W1,W2を配置してもよい。
(4)上記実施形態ではバンド部30の角部33を当接部44に当接させているものの、本発明によると、バンド部30に角部が形成されることなくバンド挿入孔41からバンド部30が当接部44に接触することなく直線状に延びるように組み付けてもよい。
(5)上記実施形態ではロック片45が片持ち状に突出して設けられているものの、本発明によると、ロック片を両持ち状に形成してもよい。
(6)上記実施形態ではアンカー部20の貫通孔24Aにバンド部30を挿通させているものの、本発明によると、孔である必要はなく、アンカー部20から突片を突出させて形成し、この突片をテープで電線W1,W2とともに巻き付けるようにして固定してもよい。
(7)上記実施形態では上下二段の係止段部22A,22Bを設けることで、板厚違いのボディパネルPに対応可能としているものの、本発明によると、脚部の延出端部に段差形状を設けることなく、脚部を撓ませることで板厚の差を吸収してもよい。
(8)上記実施形態では本体部42の内部に仕切壁43を設けているものの、本発明によると、本体部の中央部に仕切壁を設けることなく、両ロック片のみを設けてもよい。
10…電線保持部材
20…アンカー部
21…軸部
22…脚部
22A…係止段部
22B…係止段部
24…取付部
24B…突条部(規制部)
30…バンド部
30A,30B…端部
32…係止突起(係止部)
33…角部
40…バンドロック部
41…バンド挿入孔
42…本体部
43…仕切壁
44…当接部
45…ロック片
45A…被係止突起(被係止部)
P…ボディパネル(基材)
P1…取付孔
W1…(小径の)電線
W2…(大径の)電線

Claims (6)

  1. 電線に巻き付けられるバンド部と、
    前記電線に巻き付けられた前記バンド部の両端部を固定するバンドロック部とが別体で構成され、
    前記バンドロック部は、前記バンド部の両端部がそれぞれ挿入される一対のバンド挿入孔を有する本体部と、前記バンド部の両端部をそれぞれ抜止状態に保持する一対のロック片とを備えて構成され、
    前記バンド部は、前記電線と接触する側の面に係止部を有している一方、
    前記ロック片は撓み可能であって、前記係止部に係止可能な被係止部を有しており、この被係止部は、前記本体部の中央部から前記バンド挿入孔側に突出していることを特徴とする結束バンド。
  2. 前記本体部の中央部には、両バンド挿入孔を仕切る仕切壁が設けられており、前記ロック片は、前記仕切壁に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の結束バンド。
  3. 前記バンド挿入孔の両端開口のうち前記電線側の開口縁部には、前記バンド部のうち前記電線の外面に沿う部分と前記バンド挿入孔に挿入された部分との角部に当接する当接部が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の結束バンド。
  4. 前記ロック片は、前記本体部の中央部における前記電線に近い側から遠い側に向けて片持ち状に突出する形態をなしていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の結束バンド。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の結束バンドと、
    前記電線とともに前記バンド部によって結束される取付部を有し、基材に固定されるアンカー部とを備え、
    前記取付部における前記電線との接触面には、前記電線に食い込んでその移動を規制する規制部が設けられていることを特徴とする電線保持部材。
  6. 前記アンカー部は、前記基材に開口された取付孔に挿入される軸部と、この軸部の先端から片持ち状に延出されその延出端部に前記取付孔の孔縁部に当接可能な係止段部が設けられてなる脚部とを備えて構成され、前記係止段部は段差形状とされていることを特徴とする請求項5に記載の電線保持部材。
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