JP2010117353A - コリオリ型流量センサシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】流量センサシステムが管1を励起する手段と、管の少なくとも一点の動きを決定する光検出手段と、該光検出手段が管壁、該管壁に形成された層、あるいは該管壁に取り付けられた要素へ光ビームを投光する光源3と、管壁、該管壁に形成された層、あるいは管壁に取り付けられた要素で反射された後の光を感知する光感知面を備えた光センサ4とを有していて、光ビームを形成する手段が、コリオリ力に関連した管の動きの方向での光ビームの収束角を、励起力に関連する管の動きの方向での光ビームの収束角よりも小さくするように配設されている。
【選択図】図1
Description
第一の改善手段が図2に示されており、ここでは、図1と共通部位に同一符号が付されており、入射角αが0度となる投光がなされないように部分光透過型ミラー7が追加されている。これは、変位センサが管の回転角(「rot1」,「rot2」)のみを感知し直動変位(「tra」)に感知しないという効果をもたらす。動作原理は、他の点では、図1に図示の場合と同じである。部分光透過型ミラー7(しばしば、ビームスプリッタと称される)には、次の二つの形式がある。
−特定の偏光方向に反射しそしてこれに直角な方向で光を透過する偏光ビームスプリッタ
後者が、CDに用いられ、90°の間で偏光されたレーザ光ビーム(入射そして反射波)の偏光方向を回転する四分の一波長板8の追加を要求する形式である。
Dからそして第二の動きの幅は差A−Cからそれぞれ決定できる。これは、各方向について二つの部分のみを使用しているので図6aの場合には若干好ましくないが、これでも作動する。また、原理上は、もし動きとクオードセルの方向の間の角度が知れているならば、図6aと図6bとの間でのクオードセルのどの位置からも動きの方向を再構成することが可能である。
図1におけるミラー2に向けたレンズL2の下流側の光ビームの収束は、反射後、発散する。図7では、二つの異なる光ビームが示されている。反射光ビームは、清澄性のために、ミラーで反対となっている。ビームB1はビームB2よりも少さい収束角となっており、したがって、ミラーよりも距離hの上方位置で狭くなっている。また、焦点での光ビームの幅は決してゼロにはならず、最小幅としてくびれ部を形成していて、さらに狭く収束されている光ビームでは、該くびれ部がもっと狭くなっていることも明らかである。
図7において、光ビームB1の反射後の収束角が光ビームB2の収束角よりも小さいということは、ミラー2とレンズL3との間の距離をさらに大きくすることを可能とする。光ビームの直径Dは、通常は、用いられているレンズ(特にMSTによる適用)の直径により、制限される。直径Dの最大値は、光ビームB1の場合、ミラーから高い位置である距離hが大きいところとなる。図8はその利点を示している。ミラー(すなわち管)の回転角αが与えられると、大きい距離h(h1でなくh2)が光スポット(S1でなくS2)の横方向変位を大きくする。したがって、これは、反射光ビームの光路に配された光センサの感度を向上させる。距離hは「光梃子」とも称される。
球面レンズは投光ビームの収束を同じ程度であらゆる方向で変化させる。一つの方向でのみ、一つの円柱レンズが用いられる非球面レンズは中間形である。円柱レンズは、丸い投光ビームが、レンズ透過後に楕円をなし、楕円度がレンズに対する距離で変化するようにすることができるが、事態の核心は、光ビームの中心線が異なる面を通るようなこれらの面で一つの収束/発散が光ビームに与えられるということである。
光梃子、すなわち、ミラーの面と光センサ(あるいは、その前側に配され反射光ビームに位置するレンズL3)との間の距離がコリオリ動を求めるために増大される。これは、管壁から反射された光ビームの収束角が、コリオリ動方向で励起方向よりも小さく選定されるように位置づけられた円柱あるいは球面レンズを用いることでなされる。これは、縦軸が励起動の回転軸と一致していなければならない円柱レンズの場合に適用される。
レンズL3,L4の位置における円柱そして/あるいは非球面レンズは、最小量の光が変位の一単位毎に一方の半部から他方の半部へ通過し、コリオリ動が最大となるように、クオードセル上の光スポットの高さ/幅(比)(高さを幅で除した値)で形づける。その理由は、大きい変位でも、この方向でのクオードセルに低感度しかもたらさないので、励起方向で大きなストローク長が、望まれるのに対し、コリオリ動方向では小さな変位でも高い感度が望まれるからである。これは、前述した手段における収束の場合のみならず、これに貢献するクオードセル上のスポットの形でもそうである。
スポット幅(励起)b1=D1−g−Ae
コリオリ動の方向(図9、「tra2」)では、光スポットの小さな変位に対し、下方から上方の半部へ多くの光面域が変位することが望まれる。これは、この方向での小さなスポットサイズが要求される。ここで、ストロークの範囲は、実際における限界にはならない。最大流におけるコリオリ動の幅のピークピーク値が与えられると、最小可能スポット高さは次式で与えられる。
スポット幅(コリオリ)b2=g+Ac
トレランスと非線型性の調整のために、実際は、いくらかのマージンを要することは勿論である。加えて、いかなる動きの幅に対しても、スポットがセルの一つの半部を完全に覆ってしまうような事態は避けなければならない。
管壁上に映じた光スポットの発散角度と、管壁と反射光路上に配された第三(平行)レンズL3との間の距離との積が、管壁の領域におけるコリオリ動方向での光ビームのくびれ幅に比較して、コリオリ動方向で小さく選定される。この条件が満足されたときにのみ、光梃子が効を奏する。
y/r=(2・β・h)/(δ・h+r0)
この式から、くびれ部の半径r0が発散角δにレンズ距離hを乗じた値に対して十分に小さければ、梃子長さとしての距離h自体が分子そして分母から消去できるということが明らかである。換言すれば、r0の大きい値は小さい発散角δの値につながり、かくして、大きい距離hの値の梃子作用となる。しかし、小さなhの値は感度を、大きいr0の値における場合よりも低くする。この条件はクオードセルについてのみ適用でき、PSDには適用できない第四の改善手段で成り立つ。
この改善手段は、収束光ビームが管1(図示せず)や管壁のミラー2上に集光されずに、最大収束(くびれ部)の点が管(ミラー)と光センサ4との間の反射光路において光ビーム上の点に位置している。図12はその原理を示している。光源3の光はレンズL11とL12によってミラー2に向けられている。管からの反射光の光路には、(平行)レンズ13が該管と光センサ4との間に配されている。レンズL13を設ける代わりに、光センサ4がレンズL13の配置位置に設けられていてもよい。
かくして感度の関数は次のようになる。
y/r=(2・β・h1)/(δ・h2+r0)
図2の状態では、距離h1は距離h2よりも大きく、感度y/rは、したがって、集光が管壁上になされるときよりも大きい。感度は、このようにして、集光が管壁上になされる場合よりも何倍も増大することができる。
2 ミラー
3 光源
4 光センサ
Claims (15)
- 媒体が流れる振動流管を有するコリオリ型流量センサシステムであって、該流量センサシステムが管を励起する手段と、管の少なくとも一点の動きを決定する光検出手段と、該光検出手段が管壁、該管壁に形成された層、あるいは該管壁に取り付けられた要素へ光ビームを投光する光源と、管壁、該管壁に形成された層、あるいは管壁に取り付けられた要素で反射された後の光を感知する光感知面を備えた光センサとを有しているコリオリ型流量センサシステムにおいて、光ビームを形成する手段が、コリオリ力に関連した管の動きの方向での光ビームの収束角を、励起力に関連する管の動きの方向での光ビームの収束角よりも小さくするように配設されていることを特徴とするコリオリ型流量センサシステム。
- 光ビームを形成する手段が投光ビームに配された光学部品を有していることとする請求項1に記載のコリオリ型流量センサシステム。
- 光学部品が少なくとも一つの円柱あるいは非球面収束レンズを有していることとする請求項2に記載のコリオリ型流量センサシステム。
- 投光ビームと反射光ビームの間の角度が0°より大きく60°より小さいこととする請求項1に記載のコリオリ型流量センサシステム。
- 投光ビームと反射光ビームの間の角度が0°であることとする請求項1に記載のコリオリ型流量センサシステム。
- 部分光透過型ミラーが投光ビームと反射光ビームの間を60°とするように配置されていることとする請求項5に記載のコリオリ型流量センサシステム。
- 偏光ビームスプリッタが投光ビームと反射光ビームとの間を0°するように配置されていること、二つの光路で90°+180°×n(n:整数)まで光の偏光方向を回転させる四分の一波長板が上記ビームスプリッタと管の反射面との間で光ビーム位置に配されていることとする請求項5に記載のコリオリ型流量センサシステム。
- コリオリ動に関連する方向での光スポットの寸法が励起動に関連する方向での光スポットの寸法よりも十分に小さいように、光センサ上の光スポット映像の高さ/幅の比が設定されるように、光学部品が配置されていることとする請求項2に記載のコリオリ型流量センサシステム。
- 光学部品は少なくとも一つの円柱もしくは非球面レンズであることとする請求項8に記載のコリオリ型流量センサシステム。
- 管壁と反射光路上の平行レンズとの間のコリオリ動方向での距離と、管壁上の光スポット映像の発散の大きさとの積が、管壁の位置におけるコリオリ動方向での光ビームのくびれ部の大きさよりも小さくなるように光学部品が配置されていることとする請求項2に記載のコリオリ型流量センサシステム。
- 光ビームの焦点と光センサとの間のコリオリ動方向での距離と光ビーム発散の大きさとの積が、上記焦点の位置におけるコリオリ動方向での光ビームのくびれ部の幅よりも小さくなるように光学部品が配置されていることとする請求項2に記載のコリオリ型流量センサシステム。
- 追加的光学部品が反射光ビームに配置されていることとする請求項11に記載のコリオリ型流量センサシステム。
- 光センサが光ビーム全体が映像されているセグメント化されたセルであることとする請求項1に記載のコリオリ型流量センサシステム。
- セグメント化されたセルがクオードラントセルであることとする請求項13に記載のコリオリ型流量センサシステム。
- 反射光ビームの一部のみが光センサの光感知面に映像され、光センサにおける入光量を決定する手段が設けられ、該手段が管の点における動きを測定手段をなしていることとする請求項1に記載のコリオリ型流量センサシステム。
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