JP6588836B2 - 光学位置測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、請求項1の上位概念に基づく光学位置測定装置に関する。
二つの互いに動く物体の位置を検出する周知の位置測定装置では、通常測定目盛を上に配置した基準尺に対して相対的な走査ユニットの位置を基準尺の目盛方向に沿って計測しており、この目盛方向は測定方向に一致し、その場合、走査ユニットと基準尺は、それぞれ二つの動く物体の中の一方と連結されている。周知の装置では、その時々の有効な測定方向を表す、位置測定装置の所謂「感度ベクトル」は、通常基準尺の表面に対して平行な方向を向いている。
更に、感度ベクトルが反射測定目盛を備えた基準尺の表面に対して傾斜した方向を向く位置測定装置が知られている。それに関しては、例えば、本出願人の特許文献1を参照されたい。そのような位置測定装置では、感度ベクトルの傾斜した向きは、干渉走査光路の非対称構成によって保証されている。それに対応する走査光路では、入射光ビームが少なくとも二つの部分光ビームに分割されて、これらの部分光ビームが、最終的に重なり合って干渉する。そのような位置測定装置を用いて、側方の測定方向又はスライド方向に沿った、並びに垂直の測定方向又はスライド方向に沿った走査ユニットと基準尺の相対的な動きに関する位置情報を得ることができる。即ち、そのような位置測定装置を用いて、二つの並進運動自由度に沿った位置の変化を検出することができる。そのような位置測定装置では、干渉させる部分光ビームの光路長は、通常走査ユニットと基準尺の間の公称走査間隔においてのみ等しい長さとなる。基準尺又は走査ユニットが、この公称走査間隔から動いてずれると、干渉させる部分光ビームの光路長が異なることとなる。従って、使用する光源の波長の場合によっては起こる変化が、干渉させる部分光ビームの位相に、そのため検出される位置情報にも影響を与える。そのため、そのような位置測定装置の走査光学系は「有色である」と呼ばれる。従って、そこで用いられる光源は、十分な可干渉距離と極めて小さい位相雑音を持たなければならない。それを保証するためには、そのような光源の負担のかかる安定化が必要であり、その光源は、それに応じて、より高価となる。
欧州特許公開第1762828号明細書
本発明の課題は、傾斜した感度ベクトルを有し、全ての許容走査間隔において波長の変化に対して不感である光学位置測定装置を実現することである。
本課題は、本発明による請求項1の特徴を有する光学位置測定装置によって解決される。
本発明による光学位置測定装置の有利な実施形態は、従属請求項に記載された措置から得られる。
本発明による二つの互いに動く物体の位置を検出する光学位置測定装置は、
これらの二つの物体の中の一方と連結され、少なくとも一つの第一の目盛方向に沿って目盛領域を周期的に配置した測定目盛を有する基準尺と、
基準尺に対して相対的に動くように配置された、複数の光学素子を備えた走査ユニットと、
を備え、この走査ユニットの光学素子の配置及び構成によって、干渉させる部分光ビームが対称面に関して鏡面対称に進んで、基準尺にV字形状に入射することと基準尺によるV字形状の反射を受けることとの中の一つ以上を実行する走査光路が得られる。この対称面は、基準尺の表面に対して平行な方向を向くとともに、第一の目盛方向に対して直角に延びる回転軸の周りを所定の傾斜角だけ傾斜している。
有利には、この測定目盛の目盛周期と傾斜角は、走査ユニット内の走査光路が、対称面が基準尺の表面に対して直角の方向を向いた非傾斜状態での走査光路と同じになるように選定される。
この場合、有利には、測定目盛での非対称回折次数から得られる部分光ビームを干渉させる。
ここで、測定目盛での次の組合せの回折次数から得られる部分光ビームを干渉させる。
+3/−1次の回折次数
+1/0次の回折次数
−3/+1次の回折次数
−3/0次の回折次数
この測定目盛は、信号生成に使用される回折次数の回折効率を最適化して高くした反射位相格子として構成することが可能である。
更に、走査ユニットが、複数の光学素子を備えた少なくとも一つの走査板を有し、この走査板が対称面に対して直角に配置されると規定することができる。
更に、実現可能な実施構成では、走査ユニット内に配置された走査板が透明に構成されて、その基準尺の方を向いた側に、二つの第一の走査格子と二つの第二の走査格子が配置され、走査板の基準尺と逆の方を向いた側に、二つの反射器が配置され、これらの反射器の反射側が基準尺の方向を向くと規定することができる。
この場合、光源から放出された光ビームが、
測定目盛に当たって、そこで、V字形状に走査ユニットの方に反射される、二つの異なる回折次数に対応する二つの部分光ビームへの分割が行なわれ、
これらの二つの反射された部分光ビームが、走査ユニットにおいて、二つの第一の走査格子を二つの反射器の方向に通過し、その際、入射方向に対して逆平行の方向を向く偏向作用と第一の目盛方向に対して直角の集束作用だけを受け、
次に、そのように偏向、集束された部分光ビームが、それぞれ反射器に当たって、基準尺の方向に反射され、
次に、これらの二つの反射された部分光ビームが、二つの第二の走査格子を基準尺の方向に通過し、その際、第一の目盛方向への偏向作用と第一の目盛方向に対して直角のコリメーション作用だけを受け、その結果、二つの部分光ビームは、次に、V字形状に基準尺の方向に進み、
そこで、重なり合った部分光ビームの走査ユニットの方向への新たな回折と反射が起こるように、
走査ユニットを構成することができる。
別の実施構成では、走査ユニットは少なくとも一つの分割素子、二つの偏向素子、二つの反射器及び二つのレンズを有する。
この場合、光源から放出された光ビームが、
分割素子によって、二つの部分光ビームに分割された後、これらの部分光ビームが、それぞれ偏向素子の方向に進み、
部分光ビームが、偏向素子によって偏向され、その結果、V字形状に測定目盛上の第一の衝突地点の方向に進み、
部分光ビームが、測定目盛上の第一の衝突地点で、それぞれレンズと反射器の方向への第一の回折とV字形状の反射を受け、
部分光ビームが、一回目にレンズを通過し、反射器によってV字形状に入射方向に反射されて、二回目にレンズを通過し、
次に、部分光ビームが、第二の衝突地点で測定目盛に当たって、それぞれ走査ユニット内の偏向素子の方向への第二の回折とV字形状の反射を受けるように、
走査ユニットを構成することができる。
別の実施構成では、走査ユニットは、少なくとも一つの透明な走査板と構造化された光検出器を有し、この走査板の入射光ビームの方を向いた側に、第一と第二の走査格子が配置されている。
この場合、光源から放出された光ビームが、
影響を受けずに走査板を通過した後、測定目盛に当たり、そこで、走査ユニットの方にV字形状に反射される、二つの異なる回折次数に対応する二つの部分光ビームへの分割が行なわれ、
これらの二つの反射された部分光ビームが、走査ユニットにおいて、それぞれ二つの走査格子の中の一方を通過し、その際、対称面の方向への偏向作用を受けた後、構造化された光検出器の方向に進み、そこで、重なり合って干渉するように、
走査ユニットを構成することができる。
更に、同様に構成された第二の走査ユニットを走査ユニットと機械的に堅く連結して、これらの二つの走査ユニットを互いに平行な方向を向いたそれらに対応する回転軸の周りに同じ大きさの角度であるが、互いに逆方向に傾斜して配置することが可能である。
この場合、第一と第二の目盛方向に沿って目盛領域を周期的に配置した二次元交差格子として、測定目盛が構成され、互いに機械的に堅く連結された位置測定装置が三対配備され、二対が第二の目盛方向に対して平行に配置され、第三の対が第二の目盛方向に対して平行に配置されると規定することができる。
本発明による光学位置測定装置は、大きな許容走査間隔範囲において、使用する波長の変化に対して不感であるとの重要な利点を有する。波長の変化が起こった場合でも、常に正しい位置値が得られる。そのため、本発明による光学位置測定装置では、明らかに、より簡単で、より安価な光源を用いることができる。
更に、本発明による光学位置測定装置の走査ユニットは、感度ベクトルが基準尺の表面に対して平行な方向を向く走査のために使用することも可能であり、それは、例えば、測定方向に沿った走査ユニットと基準尺の相対的なずれを測定技術的に検出すべき通常の用途である。従って、異なる測定課題のために異なる走査ユニットを開発して準備することが最早不要である。
以下における図面と関連した本発明による装置の実施例の記述に基づき、本発明の更なる詳細及び利点を説明する。
感度ベクトルが走査する基準尺の表面に対して平行である位置測定装置で用いられる、本発明による光学位置測定装置の第一の実施例の走査ユニットの模式的な断面図 感度ベクトルが走査する基準尺の表面に対して平行である位置測定装置で用いられる、本発明による光学位置測定装置の第一の実施例の走査ユニットの模式的な断面図 感度ベクトルが走査する基準尺の表面に対して平行である位置測定装置で用いられる、本発明による光学位置測定装置の第一の実施例の走査ユニットの模式的な断面図 本発明による感度ベクトルが傾斜した光学位置測定装置の第一の実施例の模式的な断面図 本発明による感度ベクトルが傾斜した光学位置測定装置の第一の実施例の模式的な断面図 本発明による感度ベクトルが傾斜した光学位置測定装置の第一の実施例の模式的な断面図 本発明による感度ベクトルが傾斜した光学位置測定装置の第二の実施例の模式的な断面図 本発明による感度ベクトルが傾斜した光学位置測定装置の第二の実施例の模式的な断面図 本発明による感度ベクトルが傾斜した光学位置測定装置の第三の実施例の模式的な断面図 本発明による感度ベクトルが傾斜した光学位置測定装置の第三の実施例の模式的な断面図 本発明による光学位置測定装置の第三の実施例の変化形態の模式的な断面図 本発明による光学位置測定装置の第三の実施例の別の変化形態の模式的な断面図
本発明による光学位置測定装置の一連の実施例を図面に基づき詳しく説明する前に、以下において、先ずは本発明と関連する幾つかの概念を説明する。
そのために、測定動作時に感度ベクトルが基準尺の表面に対して平行な方向を向く位置測定装置の走査光学系を再度参照する。そのような走査光学系では、通常光源から放出された光ビームが二つの部分光ビームに分割される。これらの二つの部分光ビームは、基準尺の測定目盛において異なる回折次数で回折されて、最終的に重なり合って干渉する。そのようにして、互いに位相のずれた走査信号を生成して、それらの信号から増分計数と補間によって位置の値を演算することができる。そのような幾つかの走査光学系は、分割から重なり合いまでに対称面に対して鏡面対称に進む部分光ビームを生成する。この場合、そのような走査光路の対称面は、この動作形態では、基準尺の表面に対して、そのため、基準尺の測定目盛の目盛方向に対しても直角である。この場合、目盛方向は、常に測定目盛の格子線に対して直角の方向を向く、測定目盛の格子ベクトルに対応し、従って、以下では、「目盛方向」及び「格子ベクトル」との用語を互いに並行して同等に使用する。走査光路が鏡面対称であるために、分割と再結合の間において、部分光ビームの同じ長さの伝搬路が得られる。そのため、この走査光学系は無色である、即ち、光源の波長及びそのスペクトル分布が、生成される走査信号の位相及び変調度に何ら影響しない。
更に、干渉させる部分光ビームを対称面に対して鏡面対称に進行させる走査光学系は、走査の所謂「中立の回転中心」が基準尺上に有るように構成することもできる。この場合、中立の回転中心と呼ばれる点は、提示される位置の値を変化させずに、その中心の周りに走査ユニット又は基準尺を傾斜させることが可能な空間内の点である。この中立の回転中心の周りに傾斜させた場合、二つの部分光ビームが分割と再結合の間に進む伝搬路は同じである。以下において、そのような鏡面対称の部分光路と基準尺上の中立の回転中心を有する走査光学系は「V字形状の対称的な走査光学系」とも呼ばれる。そのため、この呼称は、一方で、干渉させる二つの部分光ビームが対称面に関して鏡面対称に進み、他方で、基準尺上の共通の走査地点にV字形状に入射することとそこからの基準尺によるV字形状の反射を受けることとの中の一つ以上を実行するような全ての走査光学系を規定する。この場合、目盛方向に沿った、或いは格子ベクトルに沿った基準尺上の二つの部分光ビームの衝突地点だけがほぼ同じでなければならないとした場合、格子ベクトルに対して直角のずれ又は線形状の目盛領域の縦方向に沿ったずれは僅かである。
このような格子ベクトルに沿った基準尺上の二つの部分光ビームの衝突地点が同じであるか、或いはほぼ同じである走査光学系の外に、中立の回転中心が基準尺上に有る別の対称的な走査光学系が存在する。本出願人の特許文献2には、走査光学系の任意の光路とそれに対応する中立の回転中心の位置の間の関係の一般的な記述が有る。その記述に基づき、中立の回転中心が基準尺上に有る、対称的な光路を有する別の走査光学系を提示することができる。それらの走査光学系の全ては、以下において、V字形状の対称的な走査光学系とも呼ばれる。
そのような感度ベクトルが基準尺の表面に対して平行である、V字形状の対称的な走査光学系の動作時において、走査ユニットは、目盛周期dの基準尺に対して、前記の対称面が基準尺の表面に対して直角になるとともに、基準尺の測定目盛の格子ベクトルに対しても直角になるような方向に向けられる。これは、走査ユニットと基準尺の平行な向きと呼ばれる。
ここで、本発明の基本的な考えは、そのようなV字形状の対称的な走査光学系又はそれに対応する対称面が基準尺の表面に対して平行な方向を向くとともに、基準尺の測定目盛の格子ベクトルに対して直角に、即ち、測定目盛の目盛領域の長手延伸方向に対して平行に延びる回転軸の周りを所定の傾斜角αだけ傾斜するようにすることである。別の好適な措置によって、走査ユニットに関する走査光路が傾斜していない状態の走査光路と同じになることが保証される。これらの追加の措置は、好適な傾斜角αの選定以外に、測定目盛の適合した目盛周期の選定及び測定目盛での非対称な回折次数から得られる好適な干渉させる部分光ビームの選定を含む。
以下において、本発明による光学位置測定装置の第一の実施例に基づき、この基本的な考えの詳しい説明を行なう。
図1a,1b及び1cには、V字形状の対称的な走査光学系を有する周知の光学位置測定装置の走査光路が異なる図面で図示されている。ここでは、この走査光学系の感度ベクトル
Figure 0006588836
は、基準尺の表面に対して平行な方向を向くとともに、測定目盛の格子ベクトル又は第一の目盛方向xに対して平行な方向を向いており、以下では、そのような感度ベクトル
Figure 0006588836
の向きと関連して、それに対応する位置測定装置の所謂「面内動作」についても述べる。図1aには、図示されていない光源から入射する光ビームSINの反射器23,23までのxz平面内の光進路図が図示され、図1cには、同じ平面内の反射器23,23から、部分光ビームが重なり合って、同じく図示されていない検出ユニットの方向に進んで出射する信号光ビームSOUTまでの光進路が図示され、図1bは、yz平面内の完全な走査光路を図示している。
これらの図面に図示されている光学位置測定装置は、第一の目盛方向xに沿って延びる基準尺10と、この基準尺10に対して、少なくとも第一の目盛方向xに沿って相対的に動くように配置された走査ユニット20とを備えている。これらの基準尺10と走査ユニット20は、それぞれこれらの図面には図示されていない物体、例えば、互いに相対的に動く機械の構成部品と連結されている。この後に配置された機械の制御部が、光学位置測定装置により生成される走査信号を用いて、これらの機械の構成部品の空間的な位置決めを制御することができる。
この基準尺10は、第一の格子ベクトルに沿って、或いは第一の目盛方向xに沿って周期的に配置された線形状の目盛領域を有する測定目盛12を表面上に配置した目盛支持体11から構成され、これらの図面では、目盛領域の長手延伸方向がy方向に一致する。この実施例では、測定目盛12は、目盛周期dと180°位相偏移を有する反射位相格子として構成されており、そこに入射する光に対して異なる位相シフト作用を有する目盛領域の周期的な配列を備えている。
これらの図面では、走査ユニット20の側には、そこに配置された様々な光学素子の中で、基本的に透明な走査板21とその上側に配置された反射器23,23又はその下側に配置された走査格子22A1,22A2,22B1,22B2だけが図示されている。それに対して、同じく基本的に走査ユニット20に配置することができる光源と検出ユニットは図示されていない。しかし、それに代わって、これらの素子を空間的に走査ユニット20から離して設置して、光ファイバを用いて走査ユニット20と接続し、そして、それを介して、入射する光ビームSIN又は出射する信号光ビームSOUTをそれぞれ伝送することも可能である。
以下において、異なる走査光路の詳細な記述から明らかになる通り、走査ユニット20での異なる光学素子の配置及び構成によって、それぞれ干渉させる部分光ビームA,Bが対称面SEに関して鏡面対称に進む走査光路を得ることが保証される。この場合、それらの部分光ビームは、基準尺10にV字形状に入射することと基準尺10によるV字形状の反射を受けることとの中の一つ以上を実行する。
図示されていない光源から入射する光ビームSINは、透明な走査板21を通過した後、第一の衝突地点Pで基準尺10の測定目盛12に直角に当たる。そこでは、走査ユニット20に向かってV字形状に反射される二つの部分光ビームA,Bへの分割が起こる。この場合、入射光ビームSINは、対称的な回折次数nA1=+1及びnB1=−1で、そのため、入射光ビームSINの入射方向に対して同じ回折角又は偏向角β=βを有する二つの部分光ビームA,Bに分割される。この場合、次の式が成り立つ。
Figure 0006588836
ここで、
β:入射光ビームの入射方向に対する部分光ビームAの偏向角
β:入射光ビームの入射方向に対する部分光ビームBの偏向角
λ:光の波長
:測定目盛の目盛周期
次に、分割された部分光ビームA,Bは、それぞれ透明な走査板21の下側の第一の走査格子22A1又は22B1に進んで、それを通過する。この場合、これらの二つの第一の走査格子22A1又は22B1は、複数の光学機能を共通の回折構造に統合したものである。そのようにして、部分光ビームA,Bが、xz投影図(図1a)では、それぞれ又もや入射方向に対して逆平行な方向を向いた偏向作用によって、又もや光軸に対して平行にz方向に偏向される。yz投影図(図1b)では、部分光ビームA,Bが、円筒レンズ機能によって、走査板21の上側の反射器23,23に集束され、この集束作用は、測定目盛の格子ベクトルの方向xに対して直角に、或いはその目盛方向xに沿ってのみ得られる。次に、そのように偏向、集束された部分光ビームA,Bは、それぞれ反射器23,23に当たり、そこで基準尺10の方向に反射される。これらの二つの部分光ビームA,Bは、反射器23,23での反射後、同じく走査板21の下側に配置された二つの第二の走査格子22A2,22B2を通過する。これらの第二の走査格子22A2,22B2は、二つの第一の走査格子22A1,22B1と同等の機能を統合したものである。そのようにして、これらは、又もやyz投影図(図1b)において、円筒レンズ機能によって、部分光ビームA,Bを再びコリメーションし、xz投影図(図1c)において、それらを又もや基準尺10又は測定目盛12上の共通の衝突地点P’に戻すように偏向する。この場合、二つの部分光ビームA,Bは、基準尺10の方向又は第二の衝突地点P’の方向にV字形状に進む。そこで、これらは、対称的な回折次数nA2=+1及びnB2=−1による新たな回折によって、重なり合って干渉し、信号光ビームSOUTとして走査ユニット20及び図示されていない検出ユニットの方向に進み、そこで、この信号光ビームSOUTから複数の周期的な位相のずれた走査信号が得られる。
図1aから明らかな通り、二つの部分光ビームA,Bは、分割と再結合の間に、ここでは図1bのyz平面と同じ対称面SEに対して鏡面対称に進行して、それぞれ同じ衝突地点P又はP’で測定目盛12により回折される。そのため、この走査光学系の中立の回転中心は基準尺10上に有る、即ち、この走査光学系は対称的なV字形状である。干渉させる部分光ビームA,Bは、対称面SEに関して鏡面対称に進んで、先ずは基準尺10によるV字形状の反射を受けた後、基準尺10上にV字形状に入射する。
この位置測定装置により生成される周期的な走査信号の信号周期SPは、図示された面内動作時には、SP=d/4である。この感度ベクトル
Figure 0006588836
は、測定目盛12のx方向に延びる格子ベクトルに対して平行な方向を向いている。
ここで、図2a,2b及び2cには、所謂「面外動作」により動作するとともに、図2a,2cから明らかな通り、感度ベクトル
Figure 0006588836
が基準尺の表面に対して傾斜した、本発明による光学位置測定装置の第一の実施例が図示されている。即ち、そのため、走査ユニットと基準尺の相対的な動きに関する位置に依存する走査信号は、第一の目盛方向xに沿って、或いは測定目盛12のx方向を向いた格子ベクトルに沿っても、それに対して直角の方向zに沿っても生成することができる。この場合、本発明による位置測定装置は、図1a〜1cの周知の位置測定装置と同じ走査光学系、即ち、同じ走査ユニット20を使用している。しかし、この場合、それと異なり、走査ユニット20又は対称面SEは、図2aと2cから明らかな通り、y方向の回転軸の周りを傾斜角αだけ傾斜して配置されており、走査ユニット20に配備された走査板21も、それに対応して傾斜して、そのため、対称面SEに対して直角に配置されている。これに対応する回転軸は、基準尺10’の表面に対して平行な方向を向くとともに、測定目盛12のx方向を向いた格子ベクトルに対して直角に延びている。更に、本発明による位置測定装置の測定目盛12’の目盛周期d’は、前に説明した図1a〜1cの位置測定装置の測定目盛12の目盛周期dと異なる(dM’≠d)ように選定される。更に、二つの部分光ビームA,Bの分割及び重なり合いのために、図1a〜1cによる従来の位置測定装置の場合と異なる結果が得られる、測定目盛12’の回折次数も使用されている。この走査光路の進路は、異なる光学素子の通過及び衝突に関して、図1a〜1cの位置測定装置の前述した走査光路と同じである。
以下において、傾斜角αの外に、本発明による位置測定装置と図1a〜1cの周知の装置の間の更に規定される相違点を詳しく説明する。
本発明による位置測定装置の図示された第一の実施例では、そのようにして、部分光ビームAは、二回目に+3次の回折次数(nA1=nA2=+3)により測定目盛12’で回折される一方、部分光ビームBは、二回目に−1次の回折次数(nB1=nB2=−1)により偏向される。ここで、傾斜角αと測定目盛12’の目盛周期d’は、走査光学系の光路が、対称面SEの傾斜から見て、前に説明した面内動作時の光路と同じ傾斜角αであるように選定される。それは、次の通り、本発明による位置測定装置の測定目盛12’での回折時の回折角又は偏向角β’及びβ’が、図1a〜1cの面内動作による位置測定装置の偏向角β=βと同じでなければならないことを意味する。
β’=β’=β=β (式2)
ここで、
β’:面外動作時の入射光ビームの入射方向に対する部分光ビームAの偏向角
β’:面外動作時の入射光ビームの入射方向に対する部分光ビームBの偏向角
β:面内動作時の入射光ビームの入射方向に対する部分光ビームAの偏向角
β:面内動作時の入射光ビームの入射方向に対する部分光ビームBの偏向角
この傾斜角αを考慮して、回折次数nA1又はnB1による目盛周期d’の測定目盛12’での回折に関して、以下の偏向角β’又はβ’が得られる。
Figure 0006588836
ここで、
α:傾斜角
A1:測定目盛での第一の回折時の部分光ビームAの回折次数
B1:測定目盛での第一の回折時の部分光ビームBの回折次数
λ:光の波長
’:面外動作時の測定目盛の目盛周期
β’:面外動作時の入射光ビームの入射方向に対する部分光ビームAの偏向角
β’:面外動作時の入射光ビームの入射方向に対する部分光ビームBの偏向角
これらの式1、2、3a及び3bから、最終的に、本発明による位置測定装置に関して、次の条件4a,4bが得られる。
Figure 0006588836
ここで、
α:傾斜角
A1:測定目盛での第一の回折時の部分光ビームAの回折次数
B1:測定目盛での第一の回折時の部分光ビームBの回折次数
λ:光の波長
’:面外動作時の測定目盛の目盛周期
:面内動作時の測定目盛の目盛周期
これらの式4a,4bは、次の通り、傾斜角αと測定目盛の目盛周期d’に関して解くことができる。
Figure 0006588836
ここで、
’:面外動作時の測定目盛の目盛周期
α:傾斜角
A1:測定目盛での第一の回折時の部分光ビームAの回折次数
B1:測定目盛での第一の回折時の部分光ビームBの回折次数
λ:光の波長
:面内動作時の測定目盛の目盛周期
これらの式5a,5bは、如何なる非対称な対の回折次数nA1,nB1(nA1≠−nB1)に対しても、それに対応する傾斜角α≠0と目盛周期d’≠dを提供し、それによって、走査光路が対称面SEに関して対称的に延びることが保証される。この対称面SEは、走査ユニット20に対して相対的には変化せず、本発明では、基準尺10’に対して相対的に、基準尺10’に対して平行であるとともに、格子ベクトルの方向又は第一の目盛方向xに対して直角である回転軸の周りを傾斜角αだけ傾斜して配置されている。そのため、これらの二つの部分光ビームA,Bの光路長が同じ長さであり、走査光学系は、所要の通り、感度ベクトル
Figure 0006588836
が傾斜した面外動作時でも無色である。これは、同じ無色の走査光学系又は走査ユニット20を周知の面内動作時でも本発明による面外動作時でも使用できることを意味する。そのため、それに対応する走査ユニット20の二重使用が可能となり、面外動作時のために専用に最適化した走査光学系の負担のかかる開発が最早不要となる。それは、例えば、二つの動作形態を使用したい機械製造業者にとって、物流を大幅に簡略化する。
期待される通り、これらの式5a,5bは、対称的な回折次数n=−nに対して、図1a〜1cの周知の装置の面内動作時の自明な解α=0及びd’=dを提供する。
当然のことながら、測定目盛12’で起こる回折の際に、条件nA1=nA2≠−nB1=−nB2に対応する組合せが非対称である限り、面外動作に関する回折次数の別の組合せを使用することもできる。上述したnA1=nA2=+3及びnB1=nB2=−1による組合せの外に、nA1=nA2=+1及びnB1=nB2=0による回折次数の非対称な組合せも特に有利である。しかし、基本的に、別の非対称な回折次数の組合せも、例えば、nA1=nA2=−3及びnB1=nB2=+1又はnA1=nA2=+1及びnB1=nB2=0等によるによる組合せも使用可能である。この測定目盛12’は、面外動作に関して、有利には、信号生成に使用される回折次数の回折効率を最適化して高くするべきである。
この感度ベクトル
Figure 0006588836
は、面外動作時に、基準尺の表面及び測定目盛12’のx方向に延びる格子ベクトルに対して傾斜角αだけ傾斜しており、面内動作時と同じ長さを有する。これは、x方向に沿った基準尺のずれに関して生成される走査信号の信号周期SP’及びz方向における基準尺のずれに関して生成される走査信号の信号周期SP’が、次の関係式により得られることを意味する。
Figure 0006588836
ここで、
SP’:x方向に沿った基準尺のずれに関して生成される走査信号の信号周期
SP’:z方向における基準尺のずれに関して生成される走査信号の信号周期
SP:面内動作時での同じ走査光学系の信号周期
α:傾斜角
以下の表1には、(面内動作時の)光の波長λ=780nmと目盛周期d=2μmの場合における本発明による光学位置測定装置の第一の実施例の値の例が要約されている。
Figure 0006588836
図3aと3bには、本発明による光学位置測定装置の面外動作時、即ち、感度ベクトル
Figure 0006588836
が傾斜した動作時における第二の実施例の走査光学系が図示されている。図3aには、第一の実施例の図面と同様に、xz平面内における光源121から反射器126,126までの光進路が図示され、図3bには、xz平面内における反射器126,126から検出ユニットの検出器128.1〜128.3までの光進路が図示されている。
又もや走査光学系全体又は走査ユニット120が、そのため対称面SEが回転軸の周りを傾斜角αだけ傾斜している。この回転軸は、前記の実施例と同様の方向を向いている、即ち、基準尺110’に対して平行であるとともに、測定目盛112’のx方向に延びる格子ベクトルに対して直角である方向を向いている。そのため、この回転軸は、図3a,3bでは、図面の平面に対して直角である。測定目盛112’としては、又もや同じく180°位相遷移を有する反射位相格子が配備されている。
光源121、例えば、レーザーダイオードから放出された光ビームは、コリメータレンズ122を用いてコリメートされて、ビーム分割器123により二つの部分光ビームA,Bに分割される。これらの二つの部分光ビームA,Bは、偏向素子124,124により偏向された後、基準尺110’の測定目盛112’上の共通の衝突地点Pの方向にV字形状に進む。これらの部分光ビームは、そこで、+3次(部分光ビームA;nA1=+3)と−1次(部分光ビームB;nB1=―1)で反射されて回折され、走査ユニット120の方向にV字形状に反射される。次に、これらの部分光ビームA,Bは、走査ユニットにおいて、一回目にレンズ125,125を通過した後、レンズ125,125の焦点面内に配置された反射器126,126に当たる。部分光ビームは、これらの反射器126,126によって、入射方向にV字形状に反射された後、二回目にレンズ125,125を通過する。そのため、レンズ125,125と反射器126,126の組合せによって、測定目盛112’上の共通の衝突地点P’に逆平行に戻る形の部分光ビームA,Bの反射が行われる。部分光ビームA,Bは、そこで新たに+3次(部分光ビームA;nA2=+3)又は−1次(部分光ビームB;nB2=―1)で回折した後、偏向素子124,124によって、ビーム分割器123に戻される形で進んで、二つの部分光ビームA,Bは一つの信号光ビームとして重なり合う。その後、更に別の三つのビーム分割器127.1,127.2,127.3が、これらの部分光ビームを重ね合わせた信号光ビームをそれぞれ検出ユニットの検出器128.1,128.2,128.3の方に偏向させて、これらの検出器が、複数の周期的な位相のずれた走査信号を生成する。
例えば、走査信号間の120°の所要の位相のずれは、図3a及び3bに図示されていない追加の光学偏光部品によって実現される。そのために、二つの部分光ビームA,Bは、ビーム分割器123で互いに重なり合う前に、直交偏光される。そのために、例えば、部分光ビームA,Bの光路内にそれぞれλ/4板を挿入して、それらを二回通過させることができる。更に、検出器128.1,128.2,128.3の直前に、偏光子を取り付けて、その向きが、それに対応する走査信号の位相位置を決定するようにし、その結果、更に、所望の位相位置を設定することができる。
この第二の実施例においても、走査ユニット120又は対称面SEの傾斜角αと基準尺110’上の測定目盛112’の目盛周期d’は、本発明による光学位置測定装置の前記の実施例と同様に選定されて定義される。それは、面外動作時において、対称面SEが基準尺110’の表面に対して直角の方向を向いている場合に、傾斜した走査ユニット120に対して相対的な光路が、そのような走査ユニット120の面内動作時と同じ形で得れるように行われる。
この場合、部分光ビームA又はBの偏向角βA1=βB1及びβA2=βB2に関して、上記の式1と同様に、第二の実施例による走査ユニット120の面内動作時における以下の関係式が成り立つ。
Figure 0006588836
ここで、
βA1:面内動作時の測定目盛に入射する部分光ビームAの対称面に対する偏向角
βA2:面内動作時の測定目盛により回折される部分光ビームAの対称面に対する偏向角
λ:光の波長
:面内動作時の測定目盛の目盛周期
この実施例に関して、上記の式2と同様に、次の式が成り立たなければならない。
βA1’=βB1’=βA1=βB1 (式8a)
βA2’=βB2’=βA2=βB2 (式8b)
ここで、
βA1:面内動作時の測定目盛に入射する部分光ビームAの対称面に対する偏向角
βA2:面内動作時の測定目盛により回折される部分光ビームAの対称面に対する偏向角
βB1:面内動作時の測定目盛に入射する部分光ビームBの対称面に対する偏向角
βB2:面内動作時の測定目盛により回折される部分光ビームBの対称面に対する偏向角
βA1’:面外動作時の測定目盛に入射する部分光ビームAの対称面に対する偏向角
βA2’:面外動作時の測定目盛により回折される部分光ビームAの対称面に対する偏向角
βB1’:面外動作時の測定目盛に入射する部分光ビームBの対称面に対する偏向角
βB2’:面外動作時の測定目盛により回折される部分光ビームBの対称面に対する偏向角
測定目盛112’での回折は、次の式9a,9bにより記述される。
Figure 0006588836
ここで、
βA1’:面外動作時の測定目盛に入射する部分光ビームAの対称面に対する偏向角
βA2’:面外動作時の測定目盛により回折される部分光ビームAの対称面に対する偏向角
βB1’:面外動作時の測定目盛に入射する部分光ビームBの対称面に対する偏向角
βB2’:面外動作時の測定目盛により回折される部分光ビームBの対称面に対する偏向角
α:傾斜角
A1:面外動作における測定目盛での第一の回折時の部分光ビームAの回折次数
B1:面外動作における測定目盛での第一の回折時の部分光ビームBの回折次数
λ:光の波長
’:面外動作時の測定目盛の目盛周期
これらの式7a,7b,8a,8b,9a,9bは、以下の通り要約することができる。
Figure 0006588836
ここで、
βA1:面内動作時の測定目盛に入射する部分光ビームAの対称面に対する偏向角
α:傾斜角
A1:面外動作における測定目盛での第一の回折時の部分光ビームAの回折次数
B1:面外動作における測定目盛での第一の回折時の部分光ビームBの回折次数
λ:光の波長
’:面外動作時の測定目盛の目盛周期
これらの式10a,10bは、面外動作に関して、傾斜角αと測定目盛112’の目盛周期d’に基づき次の通り解くことができる。
Figure 0006588836
ここで、
βA1:面内動作時の測定目盛に入射する部分光ビームAの対称面に対する偏向角
α:傾斜角
A1:面外動作における測定目盛での第一の回折時の部分光ビームAの回折次数
B1:面外動作における測定目盛での第一の回折時の部分光ビームBの回折次数
λ:光の波長
’:面外動作時の測定目盛の目盛周期
これらの式11a,11bに基づき決定した傾斜角αと測定目盛112’の目盛周期d’は、部分光ビームA,Bの光進路が面外動作時においても対称的であり、又もや対称面SEが走査ユニット120に対して相対的に変化しないことを保証する。二つの部分光ビームA,Bの光路長は同じ長さである。傾斜角αの正負符号は、nA1とnB1の値の交換によって逆転することができ、その場合、測定目盛112’の目盛周期d’の値は同じである。そのようにして、走査ユニット120は、二つの傾斜角+αと−αにおいて、同じ基準尺110’と関連して用いることができる。
式11a及び11bは、その他の点では、式5a及び5bを普遍化したものであり、βA1=0の場合、それらと同じになる。
この実施例でも、面外動作において、測定目盛112’での回折に関して、回折次数の別の非対称な組合せを使用することができる。
この感度ベクトル
Figure 0006588836
は、面外動作において、又もや基準尺の表面に対して角度αだけ傾斜しており、面内動作時と同じ長さを有する。それは、x方向に沿った基準尺のずれに関する信号周期SP’及びz方向における基準尺のずれに関する信号周期SP’が、又もや式6a及び6bにより与えられることを意味する。
以下の表2には、面内動作における光の波長λ=780nm、入射角βA1=βB1=30°及び測定目盛の目盛周期d=1μmの場合の第二の実施例の値の例が要約されている。
Figure 0006588836
以下の通り、これらの式8a,8b,9a及び9bにより、面内動作時のパラメータと関係無く、測定目盛112’に入射する、或いは測定目盛112’により回折される部分光ビームAの対称面SEに対する所与の偏向角βA1’又はβA2’から面外動作時の傾斜角αと目盛周期d’を導き出すこともできる。
Figure 0006588836
ここで、
βA1’:面外動作時の測定目盛に入射する部分光ビームAの対称面SEに対する偏向角
βA2’:面外動作時の測定目盛により回折される部分光ビームAの対称面SEに対する偏向角
α:傾斜角
A1:面外動作における測定目盛での第一の回折時の部分光ビームAの回折次数
B1:面外動作における測定目盛での第一の回折時の部分光ビームBの回折次数
λ:光の波長
’:面外動作時の測定目盛の目盛周期
面外動作時、即ち、又もや感度ベクトル
Figure 0006588836
が傾斜した動作時における本発明による光学位置測定装置の第三の実施例の走査光学系が、図4a,4bに図示されている。図4aは、xz平面内における走査光路の完全な光進路を図示し、図4bはyz平面内における光進路を図示している。
この場合でも、走査光学系又は走査ユニット220は、そのため、対称面SEは、回転軸の周りを傾斜角αだけ傾斜して配置されており、この回転軸は、前記の実施例と同じ方向を向いている。走査板223は、第一の例と同様に、又もや対称面SEに関して直角に配置されている。反射位相格子が、測定目盛212’として配備されている。この測定目盛212’の格子ベクトル又は第一の目盛方向は、又もやx方向に対して平行な方向を向いている。
例えば、レーザーダイオードとして構成された、光源221から放出された光ビームは、コリメータレンズ222によりコリメートされて、基準尺210’の測定目盛212’の方に偏向される。この場合、光ビームは、偏向されずに透明な走査板223を通過する。この測定目盛212’は、入射光ビームを+3次の回折次数(部分光ビームA;nA1=+3)と−1次の回折次数(部分光ビームB;nB1=−1)に、或いは部分光ビームA又はBに分割して、走査ユニット220の方向にV字形状に反射する。次に、部分光ビームA,Bは、走査ユニット220において、それぞれ走査格子224,224を通過する。この実施例では、二つの走査格子224,224は、基準尺210’と逆の方向を向いた、走査板223の上側に配置されている。これらの部分光ビームA,Bは、走査格子224,224において、−1次と+1次の回折を受け、そのようにして、対称面SEの方向に偏向される。次に、これらの偏向された部分光ビームA,Bは、構造化された光検出器225の方向に進み、そこで、重なり合って干渉する。この干渉によって、縞模様が検出平面内に発生し、この縞模様は、構造化された光検出器225により検出されて、複数の周期的な位相のずれた走査信号に変換される。
この実施例でも、傾斜角αと測定目盛212’の目盛周期d’は、上記の式5a,5bに基づき選定される。この光進路は、又もや走査ユニット220と共にy方向の回転軸の周りを傾斜角αだけ傾斜して配置された対称面SEに関して対称的である。この感度ベクトル
Figure 0006588836
も傾斜角αだけ傾斜している。式6a,6bは、この実施例に関しても、x及びz方向における基準尺のずれに関する信号周期SP,SPを提供する。
それに代わって、部分光ビームA,Bに関して+3及び−1次の回折次数を使用する以外に、部分光ビームA,Bを生成するために、測定目盛212’での+1及び0次(nA1=+1,nB1=0)等の非対称な回折次数を使用することもできる。
本発明による光学位置測定装置の第三の実施例の第一の変化形態が図5に図示されている。この図は、前に説明した第三の実施例による二つの走査ユニット320.1,320.2を備えた位置測定装置を図示している。二つの走査ユニット320.1,320.2は、機械的に互いに堅く連結されており、単一又は共通の基準尺310’を光学的に走査する役割を果たす。第一の走査ユニット320.1は、y方向の第一の回転軸の周りを傾斜角+αだけ傾斜して配置され、それに対して、第二の走査ユニット320.2は、第一の回転軸に対して平行な方向を向く、同じくy方向を向いた第二の回転軸の周りを傾斜角−αだけ傾斜して配置されている。これらに対応する感度ベクトル
Figure 0006588836
は、測定目盛312’のx方向に延びる格子ベクトルに対して対称的に傾斜している。二つの走査ユニット320.1,320.2における構造及び走査光路は、それぞれ前に説明した第三の実施例と同じである。
この変化形態では、走査ユニット320.1,320.2は、以下の式12a,12bに基づき得られる位置位相Φ又はΦを出力側に提供する。
Figure 0006588836
ここで、
Φ:第一の走査ユニットの位置位相
Φ:第二の走査ユニットの位置位相
SP’:x方向に沿った基準尺のずれに関して生成される走査信号の信号周期
SP’:z方向に沿った基準尺のずれに関して生成される走査信号の信号周期
Δx:x方向の基準尺のずれ
Δz:z方向の基準尺のずれ
次の通りの二つの走査ユニット320.1,320.2の位置位相ΦとΦの加算及び減算によって、基準尺310’に対して相対的な二つの走査ユニット320.1,320.2のz方向の位置ξ及びx方向の位置ξを独立して決定することができる。
Figure 0006588836
ここで、
ξ:基準尺に対して相対的な二つの走査ユニットのx方向の位置
ξ:基準尺に対して相対的な二つの走査ユニットのz方向の位置
Φ:第一の走査ユニットの位置位相
Φ:第二の走査ユニットの位置位相
SP’:x方向に沿った基準尺のずれに関して生成される走査信号の信号周期
SP’:z方向に沿った基準尺のずれに関して生成される走査信号の信号周期
本発明による光学位置測定装置の第三の実施例の第二の変化形態が図6に図示されている。この図は、図5の変化形態による三対の走査ユニット420.1〜420.6を走査側に備えた測定構成を図示している。これらの三対の走査ユニット420.1〜420.6を用いて、二次元交差格子として構成された、従って、二つの格子ベクトルが同一線上に有る、そのため、図6でx及びy方向に対して平行な方向を向いた第一と第二の目盛方向を有する、基準尺410’上の測定目盛412’を走査する。この場合、全ての六つの走査ユニット420.1〜420.6は互いに堅く連結されている。
これらの走査ユニットの対420.1/420.2,420.3/420.4及び420.5/420.6は、図5と同様に、それぞれ逆方向に傾斜角αだけ傾斜して配置されている。これらの走査ユニットの対420.1/420.2と420.3/420.4は、それぞれx及びz方向の相対的な動きを検知し、走査ユニットの対420.5/420.6はy及びz方向の相対的な動きを検知する。走査ユニットの各対420.1/420.2,420.3/420.4,420.5/420.6は、走査ユニット420.1〜420.6に対して相対的な交差格子の測定目盛のz方向の位置を計測することが可能である。この場合、z方向の位置の測定に関して有効な測定地点は、それぞれ各対の走査ユニットの間の中央に有る。そのため、基準尺410’のz方向の位置は、一直線上に無い三つの異なる地点で計測される。更に、これらの第一の二つの走査ユニット対420.1/420.2と420.3/420.4は、それぞれ基準尺410’のx方向の位置を提供し、その測定地点は、y方向において異なり、z軸の周りの基準尺410’の傾斜Rzを計測することが可能である。更に、走査ユニット対420.5/420.6は、基準尺410’のy方向の位置を提供する。そのため、この走査ユニット420.1〜420.6の構成を用いて、全ての六つの自由度x,y,z,Rx,Ry,Rzにおける基準尺410’の位置を計測することが可能である。当然のことながら、必要に応じて、これらの自由度の部分集合だけをそれに対応してより少ない数の走査ユニットを用いて計測することもできる。
当然のことながら、本発明の範囲内には、ここで説明した実施例の外に、更に別の実施形態も存在する。
10,10’,110’,210’,310’,410’ 基準尺
11,11’,111’,211’,311’,411’ 目盛支持体
12,12’,112’,212’,312’,412’ 測定目盛
20,120,220,320.1,320.2,420.1〜420.6 走査ユニット
21,223,323.1,323.2 走査板
22A1,22B1,224,324.1,324.1 第一の走査格子
22A2,22B2,224,324.2,324.2 第二の走査格子
23,23 反射器
121,221,321.1,321.2 光源
122,222,322.1,322.2 コリメータレンズ
123 分割素子
124,124 偏向素子
125,125 レンズ
126,126 反射器
127.1,127.2,127.3 ビーム分割器
128.1,128.2,128.3,225,325.1,325.2 検出器
A,B 部分光ビーム
目盛周期
第一の衝突地点
’ 第二の衝突地点
SE 対称面
IN 入射光ビーム
OUT 信号光ビーム
x 第一の方向
y 第二の方向
z 第三の方向
α 傾斜角
β,β’,βA1’,βA2’ 部分光ビームAの回折角又は偏向角
β,β’,βB1’,βB2’ 部分光ビームBの回折角又は偏向角
Figure 0006588836

Claims (14)

  1. 互いに相対的に動く二つの物体の位置を検出する光学位置測定装置であって、
    これらの二つの物体の中の一方と連結され、少なくとも一つの第一の目盛方向(x)に沿って目盛領域を周期的に配置した測定目盛を備えた基準尺と、
    この基準尺に対して相対的に動くように配置された、複数の光学素子を備えた走査ユニットと、
    を有し、
    この走査ユニットの光学素子の配置及び構成によって、干渉させる部分光ビームが対称面に関して鏡面対称に進んで、基準尺上にV字形状に入射することと基準尺によるV字形状の反射を受けることとの中の一つ以上を実行する走査光路が得られる、
    光学位置測定装置において、
    この対称面(SE)が、基準尺(10’;110’;210’;310’;410’)の表面に対して平行な方向を向くとともに、第一の目盛方向(x)に対して直角に延びる回転軸の周りを所定の傾斜角(α)だけ傾斜することと、
    対称面(SE)が基準尺(10)の表面に対して直角の方向を向いた非傾斜状態において選定された測定目盛(12)の目盛周期(d)に応じて、走査ユニット(20;120;220;320.1,320.2;420.1〜420.6)内の走査光路がこの非傾斜状態の走査光路と同じになるように、傾斜状態における測定目盛(12’;112’;212’;312’;412’)の目盛周期(d’)、部分光ビームの回折次数(n ,n )及び傾斜角(α)が選定されることと、
    を特徴とする光学位置測定装置。
  2. 測定目盛(12’;112’;212’;312’;412’)での非対称な回折次数から得られる部分光ビーム(A,B)を干渉させることを特徴とする請求項1に記載の光学位置測定装置。
  3. 測定目盛(12’;112’;212’;312’;412’)での次の回折次数の組合せ、
    +3/−1回折次数、
    +1/0回折次数、
    −3/+1回折次数、
    −1/0回折次数、
    の中の一つから得られる部分光ビーム(A,B)を干渉させることを特徴とする請求項2に記載の光学位置測定装置。
  4. 測定目盛(12’;112’;212’;312’;412’)が、信号生成に使用される回折次数の回折効率を最適化して高くした反射位相格子として構成されることを特徴とする請求項2に記載の光学位置測定装置。
  5. 走査ユニット(20;220;320.1,320.2;420.1〜420.6)が、複数の光学素子を備えた少なくとも一つの走査板(21;223;323.1,323.2)を有し、この走査板(21;223;323.1,323.2)が対称面(SE)に対して直角に配置されることを特徴とする請求項1に記載の光学位置測定装置。
  6. 走査ユニット(20)に配置された走査板(21)が透明に構成されて、その基準尺(10’)の方を向いた側に、二つの第一の走査格子(22A1,22B1)と二つの第二の走査格子(22A2,22B2)が配置されるとともに、その基準尺と逆の方を向いた側に、二つの反射器(23,23)が配置され、これらの反射器(23,23)の反射する側が基準尺(10’)の方向を向いていることを特徴とする請求項1から5までのいずれか一つに記載の光学位置測定装置。
  7. 光源から放出された光ビーム(SIN)が、
    測定目盛(12’)に当たり、そこで、走査ユニット(20)の方にV字形状に反射される、二つの異なる回折次数に対応する二つの部分光ビーム(A,B)に分割され、
    これらの反射された二つの部分光ビーム(A,B)が、走査ユニット(20)において、二つの反射器(22,22)の方向に向かって二つの第一の走査格子(22A1,22B1)を通過し、その際、入射方向に対して逆平行の方向を向く偏向作用と第一の目盛方向(x)に対して直角の集束作用だけを受け、
    次に、そのように偏向、集束された部分光ビーム(A,B)が、それぞれ反射器(23,23)に当たって、基準尺(10’)の方向に反射され、
    次に、これらの二つの部分光ビーム(A,B)が、基準尺(10’)の方向に向かって二つの第二の走査格子(22A2,22B2)を通過し、その際、第一の目盛方向(x)への偏向作用と第一の目盛方向(x)に対して直角のコリメーション作用だけを受け、その結果、これらの二つの部分光ビーム(A,B)が、次に、基準尺(10’)の方向にV字形状に進み、
    そこで、重なり合った部分光ビーム(A,B)の走査ユニット(20)の方向への新たな回折と反射が起こるように、
    走査ユニット(20)が構成されることを特徴とする請求項6に記載の光学位置測定装置。
  8. 走査ユニット(120)が、少なくとも一つの分割素子(123)、二つの偏向素子(124,124)、二つの反射器(126,126)及び二つのレンズ(125,125)を有することを特徴とする請求項1から4までのいずれか一つに記載の光学位置測定装置。
  9. 光源(121)から放出された光ビームが、
    分割素子(123)によって、二つの部分光ビーム(A,B)に分割されて、これらの部分光ビームが、次に、それぞれ偏向素子(124,124)の方向に進み、
    これらの二つの部分光ビーム(A,B)が、偏向素子(124,124)によって偏向され、その結果、測定目盛(112’)上の第一の衝突地点(P’)の方向に向かってV字形状に進み、
    これらの部分光ビーム(A,B)が、測定目盛(112’)上の第一の衝突地点(P’)で、それぞれ走査ユニット(120)のレンズ(125,125)及び反射器(126,126)の方向への第一の回折とV字形状の反射を受け、
    これらの部分光ビーム(A,B)が、一回目にレンズ(125,125)を通過して、反射器(126,126)によって、入射方向にV字形状に反射されて、二回目にレンズ(125,125)を通過し、
    次に、これらの部分光ビームが、第二の衝突地点(P’)で測定目盛(112’)に当たって、それぞれ走査ユニット(120)の偏向素子(124,124)の方向への第二の回折とV字形状の反射を受けるように、
    走査ユニット(120)が構成されることを特徴とする請求項8に記載の光学位置測定装置。
  10. 走査ユニット(220)が、少なくとも一つの透明な走査板(223)と構造化された光検出器(225)を有し、この走査板(223)の入射光ビームの方を向いた側に、第一と第二の走査格子(224,224)が配置されることを特徴とする請求項1から5までのいずれか一つに記載の光学位置測定装置。
  11. 光源(221)から放出された光ビームが、
    影響を受けること無く走査板(223)を通過した後、測定目盛(212’)に当たり、そこで、走査ユニット(220)の方にV字形状に反射される、二つの異なる回折次数に対応する二つの部分光ビーム(A,B)に分割され、
    これらの二つの反射された部分光ビーム(A,B)が、走査ユニット(220)において、それぞれ二つの走査格子(224,224)の中の一方を通過し、その際、対称面(SE)の方向に偏向された後、構造化された光検出器(225)の方向に進み、そこで、重なり合って干渉するように、
    走査ユニット(220)が構成されることを特徴とする請求項10に記載の光学位置測定装置。
  12. 同じように構成された第二の走査ユニット(320.2)が、走査ユニット(320.1)と機械的に堅く連結されており、これらの二つの走査ユニット(320.1,320.2)が、それらに対応する互いに平行な方向を向いた回転軸の周りを同じ大きさの角度であるが、互いに逆の方向に傾斜して配置されることを特徴とする請求項10に記載の光学位置測定装置。
  13. 測定目盛(412’)が第一と第二の目盛方向(x,y)に沿って目盛領域を周期的に配置した二次元交差格子として構成され、請求項12による位置測定装置が三対配備されて、二対が第一の目盛方向(x)に対して平行に配置され、第三の対が第二の目盛方向(y)に対して平行に配置されることを特徴とする測定構成。
  14. 互いに相対的に動く二つの物体の位置を検出する光学位置測定装置の測定目盛の目盛周期と傾斜角を選定する方法であって、
    この光学位置測定装置が、
    これらの二つの物体の中の一方と連結され、少なくとも一つの第一の目盛方向(x)に沿って目盛領域を周期的に配置した測定目盛を備えた基準尺と、
    この基準尺に対して相対的に動くように配置された、複数の光学素子を備えた走査ユニットと、
    を有し、
    この走査ユニットの光学素子の配置及び構成によって、干渉させる部分光ビームが対称面に関して鏡面対称に進んで、基準尺上にV字形状に入射することと基準尺によるV字形状の反射を受けることとの中の一つ以上を実行する走査光路が得られ、
    この対称面(SE)が、基準尺(10’;110’;210’;310’;410’)の表面に対して平行な方向を向くとともに、第一の目盛方向(x)に対して直角に延びる回転軸の周りを所定の傾斜角(α)だけ傾斜している、
    方法において、
    対称面(SE)が基準尺(10)の表面に対して直角の方向を向いた非傾斜状態において選定された測定目盛(12)の目盛周期(d )に応じて、走査ユニット(20;120;220;320.1,320.2;420.1〜420.6)内の走査光路がこの非傾斜状態の走査光路と同じになるように、傾斜状態における測定目盛(12’;112’;212’;312’;412’)の目盛周期(d ’)、部分光ビームの回折次数(n ,n )及び傾斜角(α)が選定される工程、
    を有することを特徴とする方法。
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