JP2007199012A - 光散乱式粒子計数装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストを抑えながら感度を高めることができ、更には小型化に資する光散乱式粒子計数装置を提供する。
【解決手段】光源11からのレーザ光12を測定領域に照射し、測定領域に存在する粒子が発生する散乱光15に基づいて粒子を計数する光散乱式粒子計数装置1において、測定領域を介して配置された一対のシリンダーレンズ21a,21bと、一対のシリンダーレンズ21a,21bの間に透光性流路13と、を備え、これらのレンズは、それぞれ測定領域側にシリンダー面が形成され、測定領域とは反対側に平面部が形成されており、シリンダーレンズ21bの平面部には、レーザ光を反射するミラーコートが施されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、光散乱特性を利用して流体中の粒子の数を測定する光散乱式粒子計数装置に関する。
半導体デバイスや液晶表示装置を作製するにあたって、クリーンルームやクリーンブースの環境は、製品の歩留りを決定付ける重要な要素になる。そのため、従来から、クリーンルームやクリーンブースの清浄度を計測するために、光散乱特性を利用した光散乱式のパーティクルカウンターが用いられる場合がある。この種のパーティクルカウンターとしては、例えば図6に示す光散乱式粒子計数装置100がある(特許文献1参照)。
図6(a)に示す光散乱式粒子計数装置100では、レーザダイオードなどの光源101から出射されたレーザ光102は、投光レンズ103を透過して帯状にされ、気密部104に投光される。一方で、吸引ポンプ105の作動により、気密部104には試料流体106が流通される。このような構成において、レーザ光102が測定領域107に存在する粒子(ダスト)に当たると、散乱光108が発生する。そして、この散乱光108は、受光レンズ109を介して受光素子110に入射される。その結果、受光素子110から得られる電圧パルスの回数を解析することによって、粒子の数を測定することができる。
ここで、光散乱式粒子計数装置100の投光レンズ103に着目すると、コリメータレンズ1031とシリンドリカルレンズ1032を有しており、コリメータレンズ1031によってレーザ光102は平行光束にされ、シリンドリカルレンズ1032によってレーザ光102は扁平な帯状の扁平光束にされる。これにより、レーザ光102のエネルギー密度(照射光強度)を高め、光散乱式粒子計数装置100の感度を高めている。
なお、投光レンズ103の下流側にはビームポケット111が配置されており、このビームポケット111によって、粒子に当たらなかったレーザ光102はトラップされる。これにより、光散乱式粒子計数装置100内の迷光を減少させ、受光素子110に入射するバックグラウンドノイズを減少させ、SN比を向上させている。
次に、光散乱式粒子計数装置100の受光レンズ109に着目すると、測定領域107に向き合わせるとともに、光軸をレーザ光102の光軸と直交させた状態で配置している。受光レンズ109の構造について、図6(b)を用いて詳細に説明すると、受光レンズ109は、DVD−PU用の対物レンズを向かい合わせに当接させた構造となっている。これにより、散乱光108は、受光レンズ109を介して図6(b)に示す光路を通過して、開口数(以下、「NA」とする。)0.6で受光素子110に入射され、光散乱式粒子計数装置100の感度を高めている。
このように、図6(a)に示す光散乱式粒子計数装置100では、投光レンズ103と受光レンズ109によって、照射光強度を高めたり、NAを高めたりして、結果的に光散乱式粒子計数装置100の感度を高めている。このような光散乱式粒子計数装置100の最小可測粒径(測定できる一番小さな粒子の大きさ)は、約0.3μmとなっている。
ところで、近年、例えば半導体デバイスの集積度向上に伴って高い清浄度が要求され、クリーンルームやクリーンブースの環境条件は益々厳しくなっている。このため、近年の光散乱式粒子計数装置には、製造コストを抑えつつ、最小可測粒径を更に小さくして、感度を更に(例えば数倍以上に)高めることが要求されている。
特開2005−70027号公報(段落番号[0021],[0022])
しかしながら、上述した光散乱式粒子計数装置100では、製造コストを抑えながら感度を更に高めることが困難である。
光散乱式粒子計数装置の感度を高める方法としては、例えば、照射光強度を高めることが考えられる。光散乱式粒子計数装置100(図6参照)では、上述したように、シリンドリカルレンズ1032を用いてレーザ光を扁平な帯状の扁平光束にして照射光強度を高めているが、更に照射光強度を高めるとなると、このままの構成では困難である。
また、光源101に、高エネルギー密度のヘリウム−ネオン(He−Ne)や液体(色素)レーザなどを用いることによって、照射光強度を高めることも考えられるが、これらは高価なものであるため、製造コストが嵩んでしまう弊害を有している。加えて、光源に例えばHe−Neレーザを用いた場合には、ガスレーザ管が必要になり、光散乱式粒子計数装置自体が大型化してしまう弊害を併有している。例えば、光散乱式粒子計数装置を、半導体ウェハの搬送時に用いられるアームロボットの先端に設置して、ワークをカセット内にロードする際に、カセット内における気体中の粒子の数を測定しようとする場合、相当小型化した(例えば500円玉程度の大きさにした)光散乱式粒子計数装置を用いなければならないが、光源として上述した高価なレーザを用いた場合には、かかる要求を満たすことができない。
次に、光散乱式粒子計数装置の感度を高める方法としては、例えば、光を取り込むNAを高めることが考えられる。光散乱式粒子計数装置100では、上述したように、DVD−PU用の対物レンズよりなる受光レンズ109を用いてNAを高めているが、更にNAを高めるとなると、このままの構成では困難である。具体的には、図6(b)において、受光レンズ109の半径を大きくして、より多くの散乱光108を受光素子110に入射させ、NAを更に高めることを考えた場合、散乱光108が受光レンズに入射する角度が臨界角に達したとき、全反射が生じて光を透過しなくなってしまうからである。従って、単純に、受光レンズ109の半径を大きくするだけでは、NAを更に高めることができない。
その他、光散乱式粒子計数装置の感度を高める方法としては、例えば光源から出射されるレーザ光の波長を短くしたり、高感度の受光素子を用いたりすることが考えられるが、例えば、波長の短い青色ダイオードを光源としたり、紫外線受光素子などの高感度受光素子を用いた光散乱式粒子計数装置では、製造コストが嵩んでしまう。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、その目的は、製造コストを抑えながら感度を高めることができ、更には小型化に資する光散乱式粒子計数装置を提供することにある。
以上のような課題を解決するために、本発明は、以下のものを提供する。
(1) 光源からのレーザ光を測定領域に照射し、当該測定領域に存在する粒子が発生する散乱光に基づいて粒子を計数する光散乱式粒子計数装置において、前記測定領域を介して配置された一対のレンズを備え、前記一対のレンズは、それぞれ前記測定領域側に凸又は凹の曲面部が形成され、前記測定領域とは反対側に平面部が形成されており、前記一対のレンズの間には前記粒子が流れる透光性流路が設けられ、前記一対のレンズのうちの前記光源と反対側のレンズの前記平面部には、レーザ光を反射する反射部材が設けられていることを特徴とする光散乱式粒子計数装置。
本発明によれば、レーザ光が照射される測定領域を有する光散乱式粒子計数装置において、測定領域側に凸又は凹の曲面部が形成されるとともに、測定領域とは反対側に平面部が形成された一対のレンズが、測定領域を介して配置される。そして、これら一対のレンズの間には、粒子が流れる透光性の流路が設けられるとともに、これら一対のレンズのうちの光源と反対側のレンズにおける平面部には、レーザ光を反射する反射部材が設けられていることとしたので、測定領域に照射されたが、透光性流路内を流れる粒子に当たらなかったレーザ光は、一対のレンズのうちの光源と反対側のレンズを透過して、上述した反射部材で反射し、その後、再び測定領域に戻ってくる。
従って、初めに光源から測定領域に向かうレーザ光と、一旦測定領域を通過して反射部材で反射した後、再び測定領域に戻ってくるレーザ光との往復レーザ光によって、透光性流路内を流れる粒子を照射することができるので、測定領域における照射光量が約2倍(反射率を考慮すれば2倍弱)となり、ひいては光散乱式粒子計数装置の感度を高めることができる。
また、本発明は、高エネルギー密度の光源を用いたり、波長の短い高価な光源を用いたりしなくても、測定領域における照射光量を約2倍にすることができるものなので、製造コストが嵩む弊害を防ぐことができる。さらに、本発明は、一対のレンズと反射部材とを利用して照射光量を増加させるものであるため、光散乱式粒子計数装置自体が大型化してしまう弊害を防ぐことができる。
特に、本発明では、一対のレンズが、レーザ光が照射される測定領域を介して凸の曲面部が対向するように配置されているので、単に、測定領域に照射されたが粒子に当たらなかったレーザ光をミラー等で反射させて、再び測定領域に戻す光散乱式粒子計数装置とは異なる効果を奏する。より詳細に説明すると、測定領域に照射されたが粒子に当たらなかったレーザ光を、単に、ミラー,コーナーキューブ,キャッツアイなどの光学部品で反射させてしまうと、反射時に光学部品とそれらを取り囲む媒質(たとえば空気)との境界面による散乱光(表面反射等)が生じてしまい(反射板に当たったレーザ光が適切に戻ってこず)、光損失が発生してしまう。ところが、本発明のように、一対のレンズが、測定領域を介して凸の曲面部が対向するように配置されていると、一旦集光点で扁平な帯状の扁平光束になり、その後、集光点から遠ざかるにつれて拡張していくレーザ光は、一対のレンズのうちの光源と反対側のレンズにおける凸の曲面部において屈折し、この凸の曲面部を透過した後、一対のレンズのうちの光源側のレンズからレーザ光が射出する直前と同じ形状(平行光束)になる。そして、この平行光束が反射部材で反射されることになるので、境界面による散乱光がほとんど生じない(反射部材に当たったレーザ光が適切に戻ってくる)。このように、一対のレンズのうちの光源と反対側のレンズにおいて、凸の曲面部で光束の整形を行うとともに、平面部で適切なレーザ光の折り返しを行うことによって、境界面そのものを減らす事ができ、結果として境界面による散乱光を減らして(反射部材に当たったレーザ光をほとんど戻して)、光損失を低減しつつ、測定領域における照射光量を約2倍にすることができる。
ここで、「一対のレンズ」は、全く同一の一対のレンズを含むのは勿論のこと、必ずしも同質・同型でなくても構わない。例えば、材質が異なるものであっても、また、大きさ・形状が異なるものであっても、測定領域側に凸の曲面部が形成され、測定領域とは反対側に平面部が形成されており、凸の曲面部で光束の整形、平面部(に設けられた反射部材)で光の折り返しを適切に行いうるものであれば、如何なるものであっても構わない。また、「一対のレンズ」とあるが、光束を折り返す側のレンズは、一旦集光点で扁平な帯状の扁平光束になり、その後、集光点から遠ざかるにつれて拡張していくレーザ光を反射し、再び光源側のレンズと同一集光点で扁平な帯状の扁平光束にするような反射部材(例えばシリンダーミラーや、トーリックミラーなどの非球面ミラー等)であっても構わない。
また、「一対のレンズ」の種類の如何も問わない。例えば、シリンダーレンズ,トーリックレンズ,ロッドレンズ,ボールレンズ,凸レンズ,アクロマティックレンズなどであっても、測定領域側に凸の曲面部が形成され、測定領域とは反対側に平面部が形成されているレンズであれば、如何なる種類のものであっても構わない。
また、一対のレンズの間には、粒子が流れる「透光性流路」が設けられているが、この透光性流路は、透光性を有する管であってもよいし、透光性樹脂に穴を開けて形成される流路であってもよいし、半円筒形状の溝が形成された平面を有するレンズ2枚の溝同士を貼り合わせて形成される流路であってもよいし、如何なるものであってもよい。
さらに、反射部材は、一対のレンズのうちの光源と反対側のレンズの平面部に「設けられている」が、その態様の如何は問わない。例えば、レンズの平面部に反射部材を後付けしてもよいし、レンズの平面部に反射部材を一体的に形成してもよい。
(2) 前記一対のレンズは、一対の同一のシリンダーレンズであり、前記測定領域を介してシリンダー面同士が対向するように配置されていることを特徴とする(1)記載の光散乱式粒子計数装置。
本発明によれば、測定領域を介してシリンダー面(円筒面)同士が対向するように、一対の同一のシリンダーレンズが配置されていることとしたので、異種の部品点数を減らして製造コスト削減に寄与しつつ、測定領域における照射光量を約2倍にし、ひいては光散乱式粒子計数装置の感度を高めることができる。
また、一対の「同一の」シリンダーレンズを用いることで、一対のレンズのうちの光源と反対側のレンズにおいて、凸の曲面部で行われる光束整形の精度をより高めることができ(一対のレンズのうちの光源側のレンズからレーザ光が射出する直前の形状(平行光束)に、より正確に戻すことができ)、ひいては光損失を低減することができる。
(3) 前記光源と、前記一対のレンズのうちの前記光源側のレンズとの間には、偏光板及び1/4波長板が介在していることを特徴とする(1)又は(2)記載の光散乱式粒子計数装置。
本発明によれば、光源と、一対のレンズのうちの光源側のレンズとの間に、偏光板及び1/4波長板を介在させることとしたので、反射部材によって反射されるレーザ光が光源にまで戻ってくるのを防ぐことができ、ひいては光源の破損を防止することができる。詳細に説明すると、光源から出射されたレーザ光のうち、特定の方向に振動面をもった光だけが偏光板を通過し、1/4波長板によって、偏光板を通過した直線偏光に1/4波長の位相差を生じさせる。その後、光源側のレンズ,測定領域,光源とは反対側のレンズ(反射部材),測定領域,光源側のレンズを経て戻ってきたレーザ光は、1/4波長板によって、更に1/4波長の位相差が生じることになる。その結果、偏光板には、最初に通過した直線偏光と直交する方向に振動面をもったレーザ光が戻ってくることから、戻ってきたレーザ光は、偏光板により遮光され、光源にまで戻ってくるのを防ぐことができ、ひいては光源の破損を防止することができる。
(4) 光源からのレーザ光を測定領域に照射し、当該測定領域に存在する粒子が発生する散乱光に基づいて粒子を計数する光散乱式粒子計数装置において、
前記散乱光を検出する受光素子と、反射光を前記受光素子の受光面に集光させる第1のミラー面を有する第1のレンズと、前記第1のレンズと対向する位置に設けられた第2のレンズと、前記第1のレンズと前記第2のレンズとの間に形成され、前記粒子が流れる透光性流路と、を備え、前記散乱光は、前記受光素子の受光面に直接入射されるとともに、前記第1のミラー面での反射を経て前記受光素子の受光面に入射されることを特徴とする光散乱式粒子計数装置。
本発明によれば、レーザ光が照射される測定領域を有する光散乱式粒子計数装置に、散乱光を検出する受光素子と、反射光を受光素子の受光面に集光させる第1のミラー面を有する第1のレンズと、その第1のレンズと対向する位置に設けられた第2のレンズと、第1のレンズと第2のレンズとの間に形成され粒子が流れる透光性流路と、を設け、散乱光が受光素子の受光面に入射されるに当たって、直接入射されるとともに、第1のミラー面での反射を経て入射されることとしたので、受光素子の受光面に直接入射される散乱光以外の光を検出することができる。
従って、例えば高感度受光素子を用いずに、一般的な受光素子を用いた場合であっても、高いNAを実現することができ、ひいては製造コストを抑えながら光散乱式粒子計数装置の感度を高めることができる。
ここで、「第1のレンズ」又は「第2のレンズ」とは、屈折力のあるもの、又は光を曲げる効果のある光学素子をいい、例えば、透光性樹脂レンズや透光性ガラスレンズなどが挙げられる。また、透光性を有する容器に水などの液体を入れてレンズ機能をもたせたものであっても構わない。また、「第1のミラー面」は、例えば第1のレンズにミラーコートを施すことによって形成される。「第1のミラー面」としては、例えば楕円ミラーが挙げられるが、その他、反射光を受光素子の受光面に集光させることが可能なミラー面であれば、如何なるものであっても構わない。
(5) 前記第1のミラー面は、前記測定領域を介して前記受光素子と反対側に配置されていることを特徴とする(4)記載の光散乱式粒子計数装置。
本発明によれば、上述した第1のミラー面は、測定領域を介して受光素子と反対側に配置されていることとしたので、受光素子の受光面とは反対側に向かって進む散乱光を、第1のミラー面で反射させ、受光素子の受光面へと導くことができる。従って、少ない反射回数(1回)で、高いNAを実現することができ、ひいては製造コストを抑えながら光散乱式粒子計数装置の感度を高めることができる。
一般的に、ミラー面における反射率は1より小さく(例えば0.7)、反射する度に光エネルギーが熱エネルギーに変わってしまうことから、複数回の反射を繰り返すと光量が減少してしまう。しかし、本発明によれば、少ない反射回数(1回)で散乱光を受光素子の受光面へと導くことができるので、光量の減少を最大限に防ぎながら、光散乱式粒子計数装置の感度を高めることができる。
(6) 前記受光素子の受光面近傍であって、かつ、前記第2のレンズの一部の面には、反射光を前記測定領域に集光させる第2のミラー面が配置されていることを特徴とする(5)記載の光散乱式計数装置。
本発明によれば、上述した受光素子の受光面近傍であって、第2のレンズの一部の面には、反射光を測定領域に集光させる第2のミラー面が配置されていることとしたので、受光素子の方向へは向かっているものの、受光素子の受光面から外れた散乱光を一旦測定領域に戻すことができる。そして、測定領域に戻ってきた光は、上述した第1のミラー面において反射し、受光素子の受光面へと導くことができる。
従って、第1のミラー面のみの場合と比べて、更に高いNAを実現することができ、ひいては製造コストを抑えながら光散乱式粒子計数装置の感度を高めることができる。
ここで、「第2のミラー面」としては、例えば球面ミラーが挙げられるが、その他、反射光を測定領域に集光させることが可能なミラー面であれば、如何なるものであっても構わない。
(7) 光源からのレーザ光を測定領域に照射し、当該測定領域に存在する粒子が発生する散乱光に基づいて粒子を計数する光散乱式粒子計数装置において、前記散乱光を検出する受光素子と、前記測定領域を含み、かつ、前記受光素子の受光面と平行な面に、前記測定領域を介して配置された一対のレンズを複数セット備え、前記一対のレンズは、それぞれ前記測定領域側に凸又は凹の曲面部が形成され、前記測定領域とは反対側に平面部が形成されており、前記一対のレンズの間には前記粒子が流れる透光性流路が設けられ、前記一対のレンズのうちの前記光源と反対側のレンズの前記平面部には、レーザ光を反射する反射部材が設けられていることを特徴とする光散乱式粒子計数装置。
本発明によれば、光散乱式粒子計数装置に、散乱光を検出する受光素子と、測定領域を含み、かつ、受光素子の受光面と平行な面に、測定領域を介して配置された一対のレンズを複数セットと、を設け、一対のレンズは、測定領域側に凸又は凹の曲面部が形成されるとともに、測定領域とは反対側に平面部が形成されている。そして、これら一対のレンズの間には粒子が流れる透光性流路が設けられ、一対のレンズのうちの光源と反対側のレンズにおける平面部には、レーザ光を反射する反射部材が設けられていることとしたので、一対のレンズが1セットの場合と比べて、光量を複数倍に増加させることができ、ひいては光散乱式粒子計数装置の感度を更に高めることができる。
以上説明したように、本発明によれば、測定領域における照射光量を約2倍にしたり、一般的な受光素子を用いた場合であっても高いNAを実現したりすることができ、ひいては光散乱式粒子計数装置の感度を高めることができる。また、高価・大型な光源や受光素子を用いなくても感度を高めることができるので、製造コストが嵩んだり、光散乱式粒子計数装置自体が大型化してしまったりする弊害を防ぐことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る光散乱式粒子計数装置1の機械構造を示す斜視図である。
図1において、光散乱式粒子計数装置1は、レーザ光12を出射する光源11と、レーザ光12を、透光性流路13内を流れる試料流体(例えば水など)に集光させる投光レンズ系14と、試料流体中の粒子にレーザ光12が当たって発生する散乱光15を集光する第1のレンズ16a及び第2のレンズ16bと、集光した散乱光15を検出する光検出器17と、を有している。そして、光検出器17から得られる電圧パルスの回数を解析することによって、粒子の数を測定できるようになっている。なお、試料流体の入口及び出口には、チューブ13a及びチューブ13bが設けられているが、これらは透光性流路13の一部を構成する。また、チューブ13a及びチューブ13bの基端は、Oリング等によってシールされている。
まず、光散乱式粒子計数装置1の照射光系について詳述する。光源11はレーザダイオードであり、レーザダイオードから出射されるレーザ光12は、投光レンズ系14を透過して試料流体に照射される。投光レンズ系14は、コリメータレンズ18と、偏光板19と、λ/4板(1/4波長板)20と、シリンダーレンズ21(一対の同一のシリンダーレンズ21a及びシリンダーレンズ21b)と、から構成されている。
コリメータレンズ18は、光源11から出射されたレーザ光12を平行光(平行光束)にするものであり、偏光板19は、レーザ光12のうちある特定の方向に振動面をもった光だけを通過させる(レーザ光12を偏光させる)ものである。
λ/4板20は、偏光板19を通過した直線偏光にλ/4の位相差を生じさせる機能をもったものであり、結果的に直線偏光を円偏光に変換する機能をもっている。より具体的には、直線偏光の振動方向がλ/4板20の光軸方向に対して+45度となった状態で、直線偏光がλ/4板20に入射すると、射出光線は右回りの円偏光となる。一方で、直線偏光の振動方向がλ/4板20の光軸方向に対して−45度となった状態で、直線偏光がλ/4板20に入射すると、射出光線は左回りの円偏光となる。
シリンダーレンズ21aは、レーザ光12が入射する側に平面部が形成され、レーザ光12が射出する側に凸の曲面部(シリンダー面)が形成されている。すなわち、試料流体が流通される透光性流路13にレーザ光が照射される領域(測定領域)とは反対側に平面部が形成され、測定領域側に凸の曲面部が形成されている。従って、シリンダーレンズ21aを透過したレーザ光12は、試料流体が流通する方向に次第に圧縮され、試料流体が流通される透光性流路13を横切る際には(集光点付近で)帯状(扁平光束)になる。これにより、レーザ光12のエネルギー密度(照射光強度)を高め、光散乱式粒子計数装置1の感度を高めることができるようになっている。
ここで、従来の光散乱式粒子計数装置100(図6(a)参照)では、上述したように、投光レンズ103の下流側にビームポケット111を配置して、粒子に当たらなかったレーザ光102をトラップしていた。しかし、本実施形態に係る光散乱式粒子計数装置1では、一対の同一のシリンダーレンズ21a及びシリンダーレンズ21bを用いて、粒子に当たらなかったレーザ光102の有効活用を行っている。図2(a)を用いて詳細に説明する。
図2(a)は、図1に示す光散乱式粒子計数装置1の概略側面図である。なお、説明の便宜上、図2(a)では第1のレンズ16a及び第2のレンズ16b、光検出器17を省略している。また、図2(a)は、図1中のX方向からみたときの概略側面図である。
図2(a)において、光源11,コリメータレンズ18,偏光板19,λ/4板20,シリンダーレンズ21aの各要素については、上述のとおりである。シリンダーレンズ21bは、レーザ光12が入射する側に凸の曲面部(シリンダー面)が形成され、その反対側に平面部が形成されている。すなわち、試料流体が流通される透光性流路13にレーザ光が照射される領域(測定領域)とは反対側に平面部が形成され、測定領域側に凸の曲面部(シリンダー面)が形成されている。このようにして、一対の同一のシリンダーレンズ21a及びシリンダーレンズ21bは、測定領域を介して配置されている。
また、シリンダーレンズ21bの平面部には、レーザ光12を反射するミラーコート22(図2(a)中の太線で示す)が施されている。なお、本実施形態では、レーザ光12を反射する反射部材としてミラーコート22を採用したが、例えば、プリズムを平面部に設けてもよいし、反射シートを平面部に貼付してもよい。また、ミラーコート22にあっては、シルバーミラーコート,ゴールドミラーコート,ブルーミラーコート,或いはピンクミラーコートなど、如何なる種類のミラーコートを用いても構わない。
シリンダーレンズ21aから射出したレーザ光12は、集光点において扁平光束になった後、再び拡張して、シリンダーレンズ21aから射出した直後のビームスポットと同様の形状で、シリンダーレンズ21bに入射される。シリンダーレンズ21bのシリンダー面を透過したレーザ光12は、シリンダーレンズ21aから射出する直前のレーザ光12の形状(平行光束)に戻る。その後、平行光(平行光束)となったレーザ光12は、ミラーコート22で反射した後、再びシリンダーレンズ21bのシリンダー面から射出される。このとき、境界面による散乱光はほとんど生じない(反射部材に当たったレーザ光のほとんどは、適切に戻ってくる)。
このように、シリンダーレンズ21bのシリンダー面によって光束の整形を行うとともに、平面部に施されたミラーコート22によってレーザ光12の折り返しを行うことによって、ミラーコート22に当たったレーザ光12のほとんどを再び集光点へと導くことができ、ひいては境界面による散乱光を減らして光損失を低減することができる。
シリンダーレンズ21bのシリンダー面から射出され、円偏光に変換されたレーザ光12は、集光点で扁平光束になった後、再び拡張して、シリンダーレンズ21aのシリンダー面に入射される。そして、シリンダーレンズ21aのシリンダー面によって平行光(平行光束)となったレーザ光12は、λ/4板20を透過したとき、1/4波長の位相差が生じる。
ここで、このレーザ光12は、最初に光源11から集光点に向かう際にもλ/4板20を通過していることから、結果的に、最初に光源11から集光点に向かう際の直線偏光と直交する方向に振動面をもった光となる。従って、このレーザ光12は、λ/4板20を透過した後、偏光板19において遮光される。このようにして、ミラーコート22で反射したレーザ光12が光源11にまで戻ってくるのを防いでいる。
なお、本実施形態では、照射光系を図2(a)に示す構成としたが、例えば、図2(b)に示す構成としても構わない。すなわち、シリンダーレンズ21bの代わりに、反射部材21b'を用いてもよい。反射部材21b'は、一旦集光点で扁平な帯状の扁平光束になり、その後、集光点から遠ざかるにつれて拡張していくレーザ光を反射し、再び光源側のレンズと同一集光点で扁平な帯状の扁平光束にするような性質をもっている。
次に、光散乱式粒子計数装置1の集光系について詳述する。図1に示すように、集光系は、散乱光15を集光する第1のレンズ16a及び第2のレンズ16bと、第1のレンズ16aと第2のレンズ16bとの間に形成され、試料流体が流れる透光性流路13と、集光した散乱光15を検出する光検出器17と、から構成される。図1において、第1のレンズ16aは、反射光を光検出器17の受光面17aに集光させる第1のミラー面16a'を有するものであって(図3参照)、測定領域を介して光検出器17と反対側に配置されている。第2のレンズ16bは、反射光を測定領域に集光させるものであって、光検出器17の受光面17aの近傍に配置されている。具体的には、光検出器17の受光面17aと同形の穴が開いた第2のミラー面16b'が、その穴と受光面17aの周囲とが接するようにして固着されている。第1のレンズ16a及び第2のレンズ16bによって、散乱光15を光検出器17の受光面17aに集光する様子については後述する(図3参照)。
光検出器17は、測定領域に向き合っており、光軸をレーザ光12の光軸と直交させた状態で配置している。光検出器17は、受光素子の一例であって、例えばプリアンプ付きSiPINフォトダイオードを使用することができる。これにより、感度及びSN比を向上させることができる。
図3は、図1に示す光散乱式粒子計数装置1において、散乱光15を光検出器17の受光面17aに集光する様子について説明するための説明図である。なお、説明の便宜上、図3では光源11や投光レンズ系14などを省略している。また、図3は、図1中のY方向からみたときの概略側面図である。
まず、図3(a)に示すように、レーザ光12が集光点において試料流体に当たって発生する散乱光15の一部15aは、光検出器17の受光面17aに直接入射される。
次に、図3(b)に示すように、レーザ光12が集光点において試料流体に当たって発生する散乱光15の一部15bは、光検出器17とは反対側に向かって生じるが、この散乱光15bは、第1のレンズ16aにおける第1のミラー面16a'(ミラーコートが施されることによって形成された楕円ミラー面)で反射して、光検出器17の受光面17aに集光・入射される。このように、散乱光15bは、光検出器17の受光面17aに入射するまでに、第1のミラー面16a'での反射を1回経ることになる。
次に、図3(c)に示すように、レーザ光12が集光点において試料流体に当たって発生する散乱光15の一部15cは、光検出器17の方向へは向かっているものの、光検出器17の受光面17aから外れた方向に生じるが、この散乱光15cは、第2のレンズ16bにおける第2のミラー面16b'(ミラーコートが施されることによって形成された球面ミラー面)で反射して、再び集光点(測定領域)に戻される。その後、集光点を通過して、図3(b)を用いて説明したように第1のミラー面16a'で反射して、光検出器17の受光面17aに集光・入射される。このように、散乱光15cは、光検出器17の受光面17aに入射するまでに、第2のミラー面16b'での反射を1回経て、第1のミラー面16a'での反射を1回経ることになる(合計2回の反射を経る)。
図3(d)は、図3(a)〜図3(c)に示す散乱光15の光路を合成した様子を示している。図3(d)によれば、光検出器17の受光面17aに直接入射される散乱光15a(図3(a)参照)以外の光を効果的に検出することができるのが分かる。
以上説明したように、本実施形態に係る光散乱式粒子計数装置1の照射光系によれば、往復するレーザ光12によって試料流体中の粒子を照射することができるので(図2参照)、測定領域における照射光量を約2倍にすることができ、ひいては光散乱式粒子計数装置1の感度を高めることができる。
また、一対のシリンダーレンズ21a及びシリンダーレンズ21bは、レーザ光12が照射される測定領域(或いは集光点)を介してシリンダー面が対向するように配置されており、かつ、シリンダーレンズ21bの平面部にミラーコート22を施しているので、光束の整形とレーザ光12の折り返しを同時に実現することができ、境界面による散乱光を減らして光損失を低減しつつ、光散乱式粒子計数装置1の感度を高めることができる。
特に、本実施形態に係る光散乱式粒子計数装置1では、シリンダーレンズ21a及びシリンダーレンズ21bは同一のものとしている。これにより、異種の部品点数を減らして製造コスト削減に寄与することができる。
また、シリンダーレンズ21aと光源11との間には、偏光板19及びλ/4板20を介在させているので、ミラーコート22によって反射されるレーザ光12が光源11にまで戻ってくるのを防ぐことができ、ひいては光源11の破損を防止することができる。
一方、本実施形態に係る光散乱式粒子計数装置1の集光系によれば、第1のレンズ16aにおける第1のミラー面16a'及び第2のレンズ16bにおける第2のミラー面16b'によって、光検出器17の受光面17aに直接入射される散乱光15a以外の光を検出することができるので(図3参照)、一般的に安価な光検出器17を用いた場合であっても、高いNAを実現することができ、ひいては製造コストを抑えながら光散乱式粒子計数装置1の感度を高めることができる。
より具体的に説明すると、光検出器17から遠ざかる散乱光15bを第1のミラー面16a'により反射させ、光検出器17の受光面17aに集光することによって、NA0.95を達成することができる(図3(b)参照)。これは、従来と比べて約1.6倍の高NAである。また、光検出器17へは向かっているが、直接光検出器17の受光面17aに入射しない散乱光15cを第2のミラー面16b'により反射させ、更に第1のミラー面16a'により反射させ、光検出器17の受光面17aに集光することによって、NA0.95を達成することができる(図3(c)参照)。これは、従来と比べて約1.6倍の高NAである。そして、図3(b)及び図3(c)に示す散乱光15の合成光が光検出器17の受光面17aに入射されることを考えると(図3(d)参照)、従来と比べて約3.2倍の高NAであり、単位面積あたり約10倍の光量となる。これにより、最小可測粒径は0.3μmよりも小さいものまで検出することができるようになっている。
また、光検出器17の受光面17aに入射される散乱光15の反射回数は、多くても2回であり、光エネルギーが熱エネルギーに変わってしまうことによる光量減少を最大限に防ぎながら、光散乱式粒子計数装置1の感度を高めることができる。
図4は、一対のシリンダーレンズ21a及びシリンダーレンズ21bを複数セット備えた光散乱式粒子計数装置1Aの機械構成を示す図である。特に、光散乱式粒子計数装置1Aの概略平面図を示している。なお、図4において、光検出器17や第2のレンズ16bは、測定領域(集光点)よりも紙面手前にあり、第1のレンズ16aは、測定領域よりも紙面奥にある。
図4において、光散乱式粒子計数装置1Aには、測定領域(或いは集光点)を含み、かつ、光検出器17の受光面17aと凡そ平行な面に、測定領域を介して配置された一対のシリンダーレンズ21a及びシリンダーレンズ21bを3セットと、が設けられている。
また、これら3セットのレンズと、試料流体が流通する透光性流路13とは、それぞれが約45度又は約90度のずれ角度をもつように配置されている(図4参照)。従って、試料流体中の粒子に対して、様々な角度からレーザ光12を照射することによって、散乱光15が発生している時間を長くすることができる。その結果、散乱光15を光検出器17で電気的に検出する際に、より効果的に検出することが可能となり、ひいては光散乱式粒子計数装置1Aの感度を高めることができる。また、1セットのレンズからなる光散乱式粒子計数装置と比べて、光量を約3倍に増加させることができ、ひいては光散乱式粒子計数装置1Aの感度を更に高めることができる。
[変形例]
図5は、本発明の他の実施の形態に係る光散乱式粒子計数装置1B,1Cにおいて、散乱光15を光検出器17の受光面17aに集光する様子について説明するための説明図である。なお、図5では、集光系についてのみ着目し、照射光系については省略している。また、透光性流路13についても省略しているが、試料流体は、紙面の上方から下方へと流れる。
図5(a)に示す光散乱式粒子計数装置1Bの集光系は、楕円ミラー16dとパラボラミラー(放物面ミラー)16c,16e,16e'とを組み合わせたものである。試料流体中の粒子から発せられる散乱光15のうち、光検出器17から遠ざかるものについては、例えば図中の矢印のような光路で受光面17aに入射する。すなわち、パラボラミラー16e'→パラボラミラー16e→パラボラミラー16e'→パラボラミラー16e→パラボラミラー16e'→パラボラミラー16c→楕円ミラー16dの各ミラーで反射した後、受光面17aに入射する(図中の矢印参照)。
このように、楕円ミラー16dとパラボラミラー16c,16e,16e'とを組み合わせることによっても、光検出器17から遠ざかる散乱光15を効果的に集光して、光散乱式粒子計数装置1Bの感度を高めることができることが分かる。
一方、図5(b)に示す光散乱式粒子計数装置1Cの集光系は、平面透過部16g,16g'と楕円ミラー16fと球面ミラー16hとを組み合わせたものである。試料流体中の粒子から発せられる散乱光15のうち、光検出器17から遠ざかるものについては、例えば図中の矢印のような光路で受光面17aに入射する。すなわち、平面透過部16g'で屈折→球面ミラー16hで反射→平面透過部16g'で屈折→平面透過部16gで屈折→楕円ミラー16f→平面透過部16gで反射、の各部で屈折や反射を繰り返した後、受光面17aに入射する(図中の矢印参照)。
このように、平面透過部16g,16g'と楕円ミラー16fと球面ミラー16hとを組み合わせることによっても、光検出器17から遠ざかる散乱光15を効果的に集光して、光散乱式粒子計数装置1Cの感度を高めることができることが分かる。さらに、光散乱式粒子計数装置1Bと比較して、反射回数が少ないので(図5(a)では7回、図5(b)では3回)、光エネルギーが熱エネルギーに変わってしまうことによる光量減少を最大限に防ぎながら、光散乱式粒子計数装置1Cの感度を高めることができる。
本発明に係る光散乱式粒子計数装置は、測定領域における照射光量を約2倍にしたり、一般的な受光素子を用いた場合であっても高いNAを実現したりして、感度を高めることが可能なものとして有用である。
本発明の実施の形態に係る光散乱式粒子計数装置の機械構造を示す斜視図である。 図1に示す光散乱式粒子計数装置の概略側面図である。 図1に示す光散乱式粒子計数装置において、散乱光を光検出器の受光面に集光する様子について説明するための説明図である。 一対のシリンダーレンズ及びシリンダーレンズを複数セット備えた光散乱式粒子計数装置の機械構成を示す図である。 本発明の他の実施の形態に係る光散乱式粒子計数装置において、散乱光を光検出器の受光面に集光する様子について説明するための説明図である。 従来の光散乱式粒子計数装置を示す図である。
符号の説明
1 光散乱式粒子計数装置
11 光源
12 レーザ光
13 透光性流路
14 投光レンズ系
15 散乱光
16a 球面ミラー
16b 楕円ミラー
17 光検出器
18 コリメータレンズ
19 偏光板
20 λ/4板
21a,21b シリンダーレンズ
22 ミラーコート

Claims (7)

  1. 光源からのレーザ光を測定領域に照射し、当該測定領域に存在する粒子が発生する散乱光に基づいて粒子を計数する光散乱式粒子計数装置において、
    前記測定領域を介して配置された一対のレンズを備え、
    前記一対のレンズは、それぞれ前記測定領域側に凸又は凹の曲面部が形成され、前記測定領域とは反対側に平面部が形成されており、
    前記一対のレンズの間には前記粒子が流れる透光性流路が設けられ、
    前記一対のレンズのうちの前記光源と反対側のレンズの前記平面部には、レーザ光を反射する反射部材が設けられていることを特徴とする光散乱式粒子計数装置。
  2. 前記一対のレンズは、一対の同一のシリンダーレンズであり、前記測定領域を介してシリンダー面同士が対向するように配置されていることを特徴とする請求項1記載の光散乱式粒子計数装置。
  3. 前記光源と、前記一対のレンズのうちの前記光源側のレンズとの間には、偏光板及び1/4波長板が介在していることを特徴とする請求項1又は2記載の光散乱式粒子計数装置。
  4. 光源からのレーザ光を測定領域に照射し、当該測定領域に存在する粒子が発生する散乱光に基づいて粒子を計数する光散乱式粒子計数装置において、
    前記散乱光を検出する受光素子と、
    反射光を前記受光素子の受光面に集光させる第1のミラー面を有する第1のレンズと、
    前記第1のレンズと対向する位置に設けられた第2のレンズと、
    前記第1のレンズと前記第2のレンズとの間に形成され、前記粒子が流れる透光性流路と、を備え、
    前記散乱光は、前記受光素子の受光面に直接入射されるとともに、前記第1のミラー面での反射を経て前記受光素子の受光面に入射されることを特徴とする光散乱式粒子計数装置。
  5. 前記第1のミラー面は、前記測定領域を介して前記受光素子と反対側に配置されていることを特徴とする請求項4記載の光散乱式粒子計数装置。
  6. 前記受光素子の受光面近傍であって、かつ、前記第2のレンズの一部の面には、反射光を前記測定領域に集光させる第2のミラー面が配置されていることを特徴とする請求項5記載の光散乱式計数装置。
  7. 光源からのレーザ光を測定領域に照射し、当該測定領域に存在する粒子が発生する散乱光に基づいて粒子を計数する光散乱式粒子計数装置において、
    前記散乱光を検出する受光素子と、
    前記測定領域を含み、かつ、前記受光素子の受光面と平行な面に、前記測定領域を介して配置された一対のレンズを複数セット備え、
    前記一対のレンズは、それぞれ前記測定領域側に凸又は凹の曲面部が形成され、前記測定領域とは反対側に平面部が形成されており、
    前記一対のレンズの間には前記粒子が流れる透光性流路が設けられ、
    前記一対のレンズのうちの前記光源と反対側のレンズの前記平面部には、レーザ光を反射する反射部材が設けられていることを特徴とする光散乱式粒子計数装置。
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