JP7233372B2 - 粒子の光学検出器 - Google Patents

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Description

本発明は、一般には、粒子の光学的検出の分野に関し、より詳細には、マイクロメートルサイズ、さらにはナノメートルサイズの粒子の光学的検出の分野に関する。本発明は、特に有利な目的として、火災を検出するための煤煙粒子検出、または汚染粒子検出、具体的には、いわゆる微粒子検出の、非限定的な用途を有する。
粒子検出器は、一般に、可視光または近赤外線の、粒子による回折に基づいている。したがって、これらの検出器は、一般に、粒子による光の回折を測定するように構成されている光学センサを備える。
検出器は、光源と、検出されることになる粒子が中を通るチャネルとを備える。粒子の非存在下では、回折は存在せず、そのため、光学センサは、光を測定しない。粒子の存在下では、光は粒子によって回折され、光学センサは、回折された光をそれらの検出立体角において検出する。したがって、この測定により、1つまたは複数の粒子を検出することが可能になる。回折光の強度およびその角度ダイアグラムは、粒子の性質、形態、サイズ、および濃度の特性であるが、既知の解決策では、これらの特性をすべて、真のやり方で、合理的な費用で、かつ限られた空間を占めることによって測定できるわけではない。
文献FR2963101には、既存の解決策が記載されている。この解決策では、導波路によって伝達される光源が提供され、光源は、シリコンの基板にエッチングされたチャネルを照らし、このチャネルの中を粒子が循環することになる。これらの粒子による入射光の回折は、2つの周辺フォトダイオードによって検出され、それはシリコン基板において行われる。
この解決策により、センサの空間を抑えることが可能になる。一方、この種類の解決策では、粒子に関して十分に正確で完全な情報を得ることはきわめて困難である。
粒子の性質を確定することは特に困難であり、さらには不可能でもある。
FR2963101
「The Mie Theory:Basics and Applications」、Wolfram Hergert、Thomas Wriedt著、Springer、2012年6月30日、259ページ 「Light scattering and surface plasmons on small spherical particles」、Xiaofeng Fan、Weitao ZhengおよびDavid J Singh著、Light:Science & Applications(2014)3、 J.R.HodkinsonおよびI.Greenleaves著、「Computations of Light-Scattering and Extinction by Spheres According to diffraction and Geometrical Optics, and Some Comparisons with the Mie Theory」、米国光学会誌53、577(1963) O.S.Heavens著、「Optical Properties of Thin Films」、Butterworth、London(1955)
そのため、粒子に関する情報の精度および量を高めて、たとえば、その性質を確定するための解決策を提案することにある必要性が存在する。
これが、本発明の目的である。
本発明は、粒子検出器に関し、この検出器は、
- 粒子を含む少なくとも1つの流体を受け入れるように意図された1つのチャネル、
- 少なくとも1つの入射光放射線(incident luminous radiation)を受け入れるように構成された1つの光学インレット(optical inlet)
を少なくとも備える。
検出器は、
- 入射光放射線を反射することができる第1の複数の反射面であって、光学インレットとチャネルとの間に配置され、光学インレットから生じる入射光放射線の少なくとも一部分がチャネルに到達することを可能にする開口部を画定するように構成されている、第1の複数の反射面、
- チャネルに対向するように配置されたマトリクス状の光検出器
をさらに備える。
好ましくは、ただし任意選択で、検出器は、入射光放射線を反射することができる第2の複数の反射面を備え、この第2の複数の反射面は、チャネルとマトリクス状の光検出器との間に配置され、それにより、チャネルは、第1の複数の反射面と第2の複数の反射面との間に置かれるようになる。
有利には、かつ好ましくは、第1の複数の反射面および第2の複数の反射面、マトリクス状の光検出器、ならびに少なくとも1つのチャネルは、粒子がチャネル内に存在する場合、チャネルの中を通る入射光放射線の少なくとも一部分が、チャネル内に存在する少なくとも1つの粒子によって散乱され、したがって、散乱光線が形成され、それにより、次いで、前記散乱光線の少なくとも一部分が、好ましくは第2の複数の反射面の各反射面間を通ることによって、任意選択で第1の複数の反射面のうちの少なくとも1つの反射面に反射した後、マトリクス状の光検出器に到達するように、配置されている。
好ましい実施形態によれば、第2の複数の反射面は、主として平面内に延在し、この平面内で、それらの間に空間を配置するように互いに離間され、それにより、散乱光線が、前記空間の中を通ることによって、チャネルからマトリクス状の光検出器まで通ることが可能になる。したがって、散乱光線は、前記第2の複数の反射面の中を通らずに、チャネルからマトリクス状の光検出器まで通ることが可能になる。
チャネルと、第1の複数の反射面および第2の複数の反射面と、マトリクス状の光検出器との関連性により、粒子によって回折されるより多数の光線を捕捉することが可能になる。
実際、マトリクス状の光検出器は、粒子によって回折される光線を受け入れることができ、この光線は、
- 直接、すなわち、反射面に反射せずに、マトリクス状の光検出器に到達し、
- 第1の複数の反射面に初めて反射した後、マトリクス状の光検出器に到達し、
- 第1の複数の反射面および第2の複数の反射面に1回または複数回、反射した後、マトリクス状の光検出器に到達する。
したがって、本発明は、それへのアクセスが存在する回折ダイアグラムを増加させることを可能にする。
実際、本発明の開発の枠組みにおいては、本明細書に前述の文献FR2963101に記載されている種類の解決策では、光検出器は、回折光を横方向に捕捉し、非常に限られている回折の立体角を検出することがわかった。次いで、この種類の解決策では、回折ダイアグラムの限られた部分にしかアクセスすることができず、それにより、利用可能な豊富な情報が低減し、粒子、具体的には、その性質についてもつことができる知識が限定される。
本発明では、第1の複数の反射面および第2の複数の反射面と、マトリクス状の光検出器と、光学インレットと、チャネルとを組み合わせることにより、3次元回折を2次元測定に近似することが可能になる。
したがって、本発明は、3次元で様々な方向に回折される非常に多くの光線を同じマトリクス状のフォトダイオードに投影することを可能にする。
本発明のジオメトリにより、3次元伝搬のベクトル空間を2次元の測定空間に投影することを可能にする。
したがって、本発明は、粒子に関して、より多く、より正確な量で情報を収集することを可能にする。そのため、粒子の検出、およびそのサイズ、その光学回折率、またはその性質など、粒子のパラメータの識別が改善される。
加えて、本発明は、散乱光線のみがマトリクス状の光検出器の各光検出器に到達するように、第1および第2の複数の相補的反射面を使用することによって、入射光放射線によるマトリクス状の光検出器の各光検出器のブラインディング(blinding)を低減またはさらには防止することを可能にする。次いで、これにより、本発明の粒子検出感度を高めることができる。
本発明はまた、粒子検出器の製作方法に関し、この方法は、次のステップ、
- 少なくとも1つの第1の複数の反射面を含む少なくとも1つの第1の基板を供給するステップであって、少なくとも1つの第1の基板が、入射光放射線を反射することができ、主平面(x,y)に平行な第1の平面内に延在し、少なくとも1つの入射光放射線を主平面(x,y)に対して好ましくは垂直(z)に傾斜した方向に受け入れるように構成された少なくとも1つの光学インレットを備え、第1の複数の反射面および光学インレットが、第1の基板のいずれかの側に配置されている、ステップ、
- 少なくとも1つの第2の複数の反射面を含む少なくとも1つの第2の基板を供給するステップであって、少なくとも1つの第2の基板が、入射光放射線を反射することができ、主平面(x,y)に平行な第2の平面内に延在する、ステップ、
- 主平面(x,y)に平行な第3の平面内に延在する、少なくとも1つのマトリクス状の光検出器を含む少なくとも1つの第3の基板を供給するステップ、
- 第1の基板と、第2の基板と、第3の基板とを組み付けることによって、主平面(x,y)内に延在する積層を形成するステップであって、それにより、
- 第1の基板(20)および第2の基板(30)が、平面(z,x)内で、粒子循環用のチャネルを少なくとも一部、より好ましくは全体的に区切り、
- 第1の複数の反射面(22)および第2の複数の反射面(32)が、マトリクス状の光検出器と光学インレットとの間に置かれ、
- 第1の複数の反射面および第2の複数の反射面、マトリクス状の光検出器、ならびにチャネルは、粒子がチャネル内に存在する場合、チャネルの中を通る入射光放射線の少なくとも一部分がチャネル内に存在する少なくとも1つの粒子によって散乱され、したがって、散乱光線が形成され、それにより、前記散乱光線の少なくとも一部分が、第2の複数の反射面の各反射面間を通ることによって、任意選択で第1の複数の反射面のうちの少なくとも1つの反射面に反射した後、マトリクス状の光検出器に到達するように、配置されている、ステップ
を少なくとも含む。
好ましくは、積層が形成され、それにより、第2の複数の反射面が、主として平面内に延在し、この平面内で、それらの間に空間を配置するように互いに離間され、それにより、散乱光線が、第2の複数の反射面の各反射面間を通ることによって、前記第2の複数の反射面の中を通らずに、チャネルからマトリクス状の光検出器まで通ることが可能になる。
この方法は、利点として、中でもとりわけ、依然、限られている費用において、精密な検出器を再現することを容易にし、その取得を可能にする。
本発明の目的、目標、ならびに特徴および利点は、後の実施形態の詳細な説明でより良く見られるものとし、それらは次の添付の図面によって示されている。
本発明の第1の実施形態による、粒子検出器の平面(z,x)に沿った断面図であり、マトリクス状の光検出器に対する、粒子循環用のチャネルに対する、ならびに少なくとも1つの光学インレットに対する第1の基板および第2の基板の可能な配置を示している。1回または複数回、散乱され、反射された入射光線の光学経路が示されている。 図1に示されている実施形態による、粒子検出器を形成する方法の一例のステップを示す図である。 図1に示されている実施形態による、粒子検出器を形成する方法の一例のステップを示す図である。 図1に示されている実施形態による、粒子検出器を形成する方法の一例のステップを示す図である。 図1に示されている実施形態による、粒子検出器を形成する方法の一例のステップを示す図である。 図1に示されている実施形態による、粒子検出器を形成する方法の一例のステップを示す図である。 図1に示されている実施形態による、粒子検出器を形成する方法の一例のステップを示す図である。 図1に示されている実施形態による、粒子検出器を形成する方法の一例のステップを示す図である。 図1に示されている実施形態による、粒子検出器を形成する方法の一例のステップを示す図である。 図1に示されている実施形態による、粒子検出器を形成する方法の一例のステップを示す図である。 本発明の第2の実施形態による、粒子検出器の平面(z,x)における断面図であり、図1にあらかじめ存在する要素のすべてに対する上部ブラッグミラー(upper Bragg mirror)の可能な位置決めが示されている。 図3に示されている実施形態による、粒子検出器を形成する方法の一例のステップを示す図である。 図3に示されている実施形態による、粒子検出器を形成する方法の一例のステップを示す図である。 図3に示されている実施形態による、粒子検出器を形成する方法の一例のステップを示す図である。 図3に示されている実施形態による、粒子検出器を形成する方法の一例のステップを示す図である。 図3に示されている実施形態による、粒子検出器を形成する方法の一例のステップを示す図である。 図3に示されている実施形態による、粒子検出器を形成する方法の一例のステップを示す図である。 図3に示されている実施形態による、粒子検出器を形成する方法の一例のステップを示す図である。 図3に示されている実施形態による、粒子検出器を形成する方法の一例のステップを示す図である。 図3に示されている実施形態による、粒子検出器を形成する方法の一例のステップを示す図である。 第2の基板が複数の下部ブラッグミラーを含む、本発明の第3の実施形態による、粒子検出器の平面(z,x)における断面図である。 図5に示されている実施形態による、粒子検出器を形成する方法の一例のステップを示す図である。 図5に示されている実施形態による、粒子検出器を形成する方法の一例のステップを示す図である。 図5に示されている実施形態による、粒子検出器を形成する方法の一例のステップを示す図である。 図5に示されている実施形態による、粒子検出器を形成する方法の一例のステップを示す図である。 図5に示されている実施形態による、粒子検出器を形成する方法の一例のステップを示す図である。 図5に示されている実施形態による、粒子検出器を形成する方法の一例のステップを示す図である。 図5に示されている実施形態による、粒子検出器を形成する方法の一例のステップを示す図である。 図5に示されている実施形態による、粒子検出器を形成する方法の一例のステップを示す図である。 図5に示されている実施形態による、粒子検出器を形成する方法の一例のステップを示す図である。 図5に示されている実施形態による、粒子検出器を形成する方法の一例のステップを示す図である。 図5に示されている実施形態による、粒子検出器を形成する方法の一例のステップを示す図である。 図5に示されている実施形態による、粒子検出器を形成する方法の一例のステップを示す図である。 第1の基板におけるSiN/SiOタイプの上部ブラッグミラーの存在下で、本発明による、粒子検出器のマトリクス状の光検出器において測定された「散乱された(scattered)」と称される信号を評価することを可能にするデジタルシミュレーションを示すグラフであり、第2の基板が複数の金属反射面を備える場合に対応している。 第1の基板におけるSiN/SiOタイプの上部ブラッグミラーの存在下で、本発明による、粒子検出器のマトリクス状の光検出器において測定された「散乱された(scattered)」と称される信号を評価することを可能にするデジタルシミュレーションを示すグラフであり、第2の基板がSiN/SiOタイプの複数の下部ブラッグミラーを備える場合に対応している。
添付の図面は、一例として与えられ、本発明を限定するものではない。これらの図面は、略図であり、必ずしも実際の適用例の縮尺通りとは限らない。具体的には、様々な層、反射面、チャネル、光検出器、および他の構造体の相対的な厚さは、実物を表すものではない。
本発明の枠組みにおいては、「上の(on)」、「載せる(overmounts)」、「覆う(covers)」、もしくは「下にある(underlying)」という用語、またはそれらの均等物は、「接触している(in contact with)」ことを意味していない。したがって、たとえば、第1の層の第2の層上の堆積は、2つの層または基板が、直接、互いに接触していることを必ずしも意味するわけではなく、これは、第1の層が、少なくとも部分的に、第2の層を、直接それに接触するか、または少なくとも1つの他の層によって、もしくは少なくとも1つの他の要素によってそれとは分離されるかのいずれかによって覆うことを意味する。
特に別段の記載がない限り、所与の実施形態について詳細に説明する技術的特徴は、非限定的な方式で一例として説明する他の実施形態の文脈で説明する技術的特徴と組み合わせてもよい。
次の説明では、類似する参照数字は、本発明の様々な実施形態を通じて、類似の概念を説明するのに使用されることになる。
次の説明では、正規直交座標系(x,y,z)が図に示され、本明細書において以降、説明する様々な要素の空間的位置および延長部を定義するために使用され得る。本明細書では、平面(x,y)は、図示の座標系の平面(x,y)に平行な平面のすべてに属し、その平面のすべてを指定しているものと理解される。
本発明の枠組みにおいては、「粒子(particle)」という用語、またはその均等物は、定義として、研究されている特性に対する基本と見なされる物理系の成分を有する。たとえば、粒子は、最大寸法がミリメートル(10-3メートル)未満、好ましくは数10マイクロメートル(10-6メートル)、好ましくはマイクロメートル未満、さらには約ナノメートル(10-9メートル)の材料の要素である。概して、これらは、寸法が、粒子循環用のチャネルの寸法に対して小さい材料からなる物体である。
好ましくは、本発明の枠組みにおいては、「光放射線(luminous radiation)」、「波動(wave)」、もしくは「光線(ray)」という用語、またはそれらの均等物は、定義として、好ましくは、たとえば20%未満もしくは約20%の標準偏差を伴う主波長ラムダまたは主波長前後の平均波長ラムダ、および好ましくは、たとえば10%未満もしくは約10%の標準偏差を伴う単一の主方向または主方向前後の平均方向における伝搬を有する電磁束を有する。この伝搬方向は、「光学経路(optical path)」とも呼ばれる。
以下では、「拡散(diffusion)」、「回折(diffraction)」という用語、またはそれらの均等物は、伝搬媒質が、電磁波、たとえば、光のエネルギーの分布を多くの方向にもたらす現象を示す。したがって、たとえば、粒子によって散乱される光線は、粒子との相互作用の後のその伝搬方向とは異なる、粒子との相互作用の前の伝搬方向を有する光線と理解される。
以下では、「透過性(transparency)」という用語、またはその均等物は、透過性材料の中の光放射線が相対的に伝搬することを可能にする現象を示す。本明細書においては、材料が、光放射線の少なくとも50%、好ましくは、少なくとも75%、有利には、少なくとも90%が通ることを可能にする場合、それを透過性と見なす。
以下では、「反射(reflection)」という用語、またはその均等物は、要素または面から入射光放射線が再放出する現象を示す。本明細書では、要素が、入射光放射線の少なくとも一部分を再放出する場合、それを反射性であると見なす。そのとき、要素は、非反射要素の0%から、入射光放射線を完全に反射する要素の100%まで変動する反射係数を有する。
本発明の枠組みにおいては、「上部ブラッグミラー(upper Bragg mirror)」が、異なる屈折率を有する材料の交互の層を含む素子であることが指定される。これは、多層構造体であり、ここでは、異なる屈折率を有する少なくとも2つの層が、複数回、交互になり、交互の数が、検討されているブラッグミラーの周期Pの数に対応する場合、周期Pは、より好ましくは、ナノメートル単位の交互の層の厚さとここでは理解される。
以下では、「ブラインディング(blinding)」という用語、またはその均等物は、1つまたは複数の光源による光学センサまたはレシーバの飽和現象を意味する。
本発明の実施形態の詳細な検討を始める前に、本明細において以降、関連して、または代替として、使用され得る光学的特徴について説明する。
- 有利には、第1の複数の反射面と第2の複数の反射面は、伝搬の主方向(z)に従って少なくとも1つの光学インレットに整列して配置されたマトリクスの光検出器がすべて、第1の複数の反射面および第2の複数の反射面のうちの一方の少なくとも1つの反射面によってマスキングされるように、相補的な形で配置されている。
したがって、本発明は、入射光放射線による光検出器の非ブラインディングを保証し、したがって、光検出器は、散乱光線にのみ感受性を示すことになる。
- 有利には、第1の複数の反射面と第2の複数の反射面は、第1の複数の反射面の各反射面が、第2の複数の反射面の各反射面の垂直方向(z)に整列して配置されないように、相補的な形で配置されている。
したがって、第1の複数の反射面および第2の複数の反射面は、いずれの重なりゾーンも有しない。これにより、光検出器によって捕捉される散乱光線の量を増やすことが可能になる。
たとえば互い違いにされたこの相補的配置により、光検出器が入射光放射線によってブラインディングされないようにすることが可能になり、光検出器は、散乱光線のみを受け入れる。
- 有利には、本発明は、入射光放射線の少なくとも一部分が、第2の複数の反射面の少なくとも一部分に反射してから、少なくとも1つの粒子によって散乱されるように構成されている。
- 前記第1の複数の反射面および/または前記第2の複数の反射面の少なくとも一部分が、チャネルの壁面によって少なくとも一部、担持されている。
- 有利には、第1の複数の反射面および第2の複数の反射面は、それらの間に、入射光放射線に対して、より好ましくは共振する少なくとも1つの光学キャビティを画定するように配置されている。
- 有利な実施形態によれば、この光学キャビティのサイズ決めは、入射光放射線の物理パラメータに対してそれを共振させるように行われる。次いで、この光学キャビティは、ファブリペローと称されるキャビティになる。そのとき、本発明は、この波動現象から恩恵を得て、回折ダイアグラムのその読取り値の質が高める。
加えて、共振光学キャビティが存在すると、入射光放射線を増幅させることが可能になり、これは一般に、「ポンプ(pump)」と称される。
チャネル上のポンプの光強度と散乱光線の光強度との間に存在する比例関係は、共振光学キャビティを使用することにより、マトリクス状の光検出器において受けられる散乱光線の強度を実質的に高める。
- 第2の複数の反射面は、光学開口部とも指定される、光束のための通路の反射面空間相互間に画定するように構成されている。これらの通路空間は、散乱光線が、前記第2の複数の反射面の中を通らずに、チャネルからマトリクス状の光検出器まで通ることが可能になるように、いずれの反射面も含んでいない。
- 第1の複数の反射面の各反射面は、金属である。
- 第2の複数の反射面の各反射面は、金属である。
- 第1の複数の反射面の各反射面は、平面(x,y)に少なくとも1つの不連続を有する。
- 第2の複数の反射面の各反射面は、平面(x,y)に少なくとも1つの不連続を有する。
- 一実施形態によれば、第1の複数の反射面は、主として平面内に延在し、この平面内で、それらの間に開口部とも指定される空間を配置するように互いに離間されている。検出器は、入射光放射線が、前記第1の複数のいずれの反射面の中も通らずに、チャネルに到達するように構成されている。入射光放射線は、前記第1の複数の反射面の各反射面間に配置されている空間の中を通ることによってチャネルに到達する。
一実施形態によれば、第1の複数の反射面の各反射面は、主として平面(x,y)に従って延在し、この平面内で、それらの間に開口部を配置するように互いに離間されている。検出器は、入射放射線の少なくとも一部分、すなわち、検出器のレベルにおける、もしくは検出器上の、またはより正確には第1の複数の反射面を含む平面に達する、入射放射線が、前記開口部の中を通ることによってチャネル内に侵入するように構成されている。したがって、この放射線は、前記第1の複数の反射面の中を通らない。
開口部の存在により、チャネルに到達する光線の数を増やすことが可能になる。これにより、検出器の感度および粒子の分析の精度を向上させることにある問題を解決することができる。
その上、開口部の中を通る光線は、それらの入射角にかかわらず、チャネル内に侵入する。これにより、光源、検出器の形状、ならびに反射面を形成するのに使用される材料に対する応力を解放することにある問題を解決することができる。
- 一実施形態によれば、検出器は、散乱光線の少なくとも一部分が、いずれの反射面の中も通らずに、チャネルからマトリクス状の光検出器まで通ることが可能になるように、構成されている。これにより、検出器の感度および粒子の分析の精度を向上させることにある問題を解決することができる。これにより、光源、および検出器の形状に対する応力を解放することにある問題を解決することができる。
- 一実施形態によれば、検出器は、入射光線の少なくとも一部分が、いずれの反射面の中も通らずに、チャネルに到達することができるように、構成されている。これにより、検出器の感度および粒子の分析の精度を向上させることにある問題を解決することができる。これにより、光源、検出器の形状、ならびに反射面を形成するのに使用される材料に対する応力を解放することにある問題を解決することができる。
- 有利には、第1の複数の反射面は、第1の平面内に碁盤目状のパターンとして第1の分布を有し、第2の複数の反射面は、前記第1の平面に平行な第2の平面内に碁盤目状のパターンとして第2の分布を有し、碁盤目状のパターンの第1の分布と碁盤目状のパターンの第2の分布は、前記第1の平面および前記第2の平面に垂直な方向(z)に相補的である。
したがって、第1の複数の反射面の碁盤目状のパターンが占めるゾーンは、第2の複数の反射面の碁盤目状のパターンが占めるゾーンの垂直な方向(z)に整列して配置されていない。
第1の複数の反射面の碁盤目状のパターンが占めるゾーンは、第2の複数の反射面の碁盤目状のパターンが占めていないゾーンに整列して配置されている。
これにより、ポンプから生じる光信号を通すことを可能にするように構成された少なくとも1つの光学開口部を有する光学キャビティを形成することが可能になる。
- 第1の複数の反射面は、第1の平面内にストリップ状の第1の分布を有し、第2の複数の反射面は、第1の平面に平行な第2の平面内にストリップ状の第2の分布を有し、ストリップ状の第1の分布とストリップ状の第2の分布は、前記第1の平面および前記第2の平面に垂直な方向(z)に相補的である。
したがって、複数の反射面のうちの一方のストリップによってマスキングされた光検出器は、他方の複数の反射面の他方のストリップによってマスキングされていない。
好ましくは、光検出器はすべて、複数の反射面のうちの一方または他方によってマスキングされている。
- 特定の実施形態によれば、いくつかの光検出器は、第1の複数の反射面のうちの1つの反射面にも整列して置かれておらず、また第2の複数の反射面のうちの1つの反射面にも整列して置かれていない。
この場合、それらの光検出器は、入射束によってブラインディングされ得る。この弱点を抑えるために、後続の処理中、これらのブラインディングされた光検出器によって供給される信号を考慮に入れないことが可能である。
- 有利な実施形態によれば、本発明による検出器は、少なくとも1つの上部ブラッグミラーを備え、この少なくとも1つの上部ブラッグミラーは、好ましくは、主平面(x,y)に平行な平面内に延在し、第1の複数の反射面とチャネルとの間に配置されている。
これにより、ファブリペローと称される共振光学キャビティを形成して、ポンプと呼ばれる入射光放射線を増幅させ、したがって、その結果として、散乱光線から生じマトリクス状の光検出器において受けられた光束を増幅させることが可能になる。
- 別の実施形態によれば、本発明による検出器は、少なくとも1つの上部ブラッグミラーを備え、この少なくとも1つの上部ブラッグミラーは、好ましくは、主平面(x,y)に平行な平面内に延在し、光学インレットと第1の複数の反射面との間に配置されている。
- 有利な実施形態によれば、第2の複数の反射面は、複数の下部ブラッグミラーを備え、各下部ブラッグミラーは、好ましくは、光学インレットに整列して置かれている。
- 有利には、各下部ブラッグミラーは、複数の下部ブラッグミラーの互いの下部ブラッグミラーと離間され、それにより、それらの間に少なくとも1つの光学開口部が形成されるようになる。
- 有利には、各上部ブラッグミラーは、複数の上部ブラッグミラーの互いの上部ブラッグミラーと離間され、それにより、それらの間に少なくとも1つの光学開口部が形成されるようになる。
- 有利には、上部ブラッグミラーの厚さは、複数の下部ブラッグミラーの厚さ未満であり、これらの厚さは、垂直方向(z)に従って測定される。
- 有利には、上部ブラッグミラーの反射係数は、前記散乱光線に対する複数の下部ブラッグミラーの反射係数未満である。
- 有利には、上部ブラッグミラーは、第1の周期を有し、複数の下部ブラッグミラーは、第2の周期を有し、第1の周期は、第2の周期に等しい。
- 有利には、上部ブラッグミラーは、第1の周期数を有し、複数の下部ブラッグミラーは、第2の周期数を有し、第1の周期数は、第2の周期数未満である。
- 有利には、チャネルは、より好ましくは平面(z,x)内で、第1の基板および第2の基板によって少なくとも一部、区切られ、第1の基板は、第1の複数の反射面を少なくとも備え、第2の基板は、第2の複数の反射面を少なくとも備える。
- 有利な実施形態によれば、本発明の検出器は、積層状の層を形成し、前記積層は、少なくとも1つの第1の基板、第2の基板、および第3の基板を備え、第1の基板は、第1の複数の反射面を少なくとも備え、第2の基板は、第2の複数の反射面、より好ましくはチャネルの一部分を少なくとも備え、第3の基板は、マトリクス状の光検出器を少なくとも備え、チャネルは、より好ましくは平面(z,x)内で、第1の基板および第2の基板によって少なくとも一部、区切られている。
本発明は、好ましい領域として、より好ましくは微細粒子、さらにはナノメートル粒子の分野における様々なサイズの粒子検出の用途を有する。
たとえば、本発明は、煤煙から生じる粒子、汚染粒子、塵粒子、花粉、かびの胞子などのアレルゲン粒子、または発がん性粒子、あるいはバクテリア、ウイルス、もしくはエキソソームなどの生物学的粒子の検出に使用され得る。
本発明は、液状および/またはガス状にかかわらず、流体によって運ばれる任意のタイプの粒子に適用される。
本発明は、必要に応じて組み合わせることができる3つの非限定的実施形態を参照して本明細書に後述することとし、各実施形態は、複数の代替形態を有する。
次に、本発明の第1の実施形態について、図1を参照して説明することとし、図1は、第1の基板20、第2の基板30、および第3の基板40を含む積層の断面図を示している。
第1の基板20、第2の基板30、および第3の基板40はそれぞれ、主として主平面(x,y)に平行な平面内に延在する。
有利には、第1の基板20および第2の基板30は、粒子60を運ぶ流体を受け入れるように意図されたチャネル50を画定する。
一実施形態によれば、チャネル50は、たとえば、主平面(x,y)に含まれている主方向(y)に従って延在する。チャネル50は、流体を動かすために設けることができる。したがって、流体、ならびに粒子60は、主として前記主方向に従って変位する。
チャネル50内に存在する粒子60の検出を行うために、光学素子10が、設けられ、入射光放射線11を放出するように構成され、マトリクス状41の光検出器42が、チャネル50の少なくとも一部分のいずれかの側に配置されている。
図1に示されている非限定的実施形態によれば、入射光放射線11は、主平面(x,y)に垂直な方向(z)に従って伝搬する。この図では、マトリクス状41の光検出器42は、第3の基板40によって担持されている。したがって、光学素子10およびマトリクス状41の光検出器42は、第1の基板20および第2の基板30のいずれかの側に配置されている。
第1の基板20は、たとえば、光学素子10に対向して置かれている、第1の基板20の表面によって画定される少なくとも1つの光学インレット20aを含み、それにより、光学素子10から放出された入射光放射線11は、光学インレット20aを介して第1の基板内に侵入する。
有利には、第1の基板20は、入射光放射線11に対して少なくとも1つの透過性材料を含む第1の透過性媒質21を含む。
入射光放射線11を生成するように、光学素子10は、たとえば、マトリクス状の発光ダイオード、単発光源(one-off light source)、またはレーザ源を含むことができる。
第1の基板20は、光学インレット20aとは反対側の表面に、少なくとも1つの第1の複数の反射面22を備える。これらの反射面は、有利には、入射光放射線11に対する少なくとも1つの反射材料を含む。
これらの反射面22は、それらの間に、空間とも指定される光学通路24を画定し、それにより、光線は、前記反射面22の中を通らずに、通ることが可能になる。反射面22を欠くこれらの光学通路24は、好ましくは平面(x,y)内に、好ましくは反射面22と同じ平面(x,y)内に延在する。したがって、入射放射線11、すなわち、検出器に到達する、または第1の複数の反射平面を含んでいる平面(x,y)に到達する放射線は、いずれの反射面の中も通らずに、チャネル50内に侵入することができる。
光学開口部24の存在により、チャネル50に到達する光線の数を増やすことが可能になる。その結果として、本発明による検出器は、検出器の感度および粒子の分析の精度を向上させることを可能にする。
その上、開口部24の中を通る入射光放射線は、その入射角にかかわらず、チャネル50内に侵入する。その結果として、本発明による検出器は、光源、検出器の形状、ならびに反射面を形成するのに使用される材料に対する応力を解放することを可能にする。たとえば、それにより、反射面を金属で作製することが可能になり得る。
第2の基板30は、好ましくは、チャネル50の一部分を画定する第1の面、および第1の面とは反対側の第2の面を含む。第2の複数の反射面32は、この第2の面に置かれている。
第1の複数の反射面22の場合のように、第2の複数の反射面32は、有利には、入射光放射線11に対して少なくとも1つの反射材料を含む。反射面32は、平面(x,y)内に延在し、それらの間に、空間43とも指定される光学通路43を有し、それにより、光線は、前記反射面32の中を通らずに、通ることが可能になる。反射面32を欠くこれらの光学通路43は、好ましくは反射面32と同じ平面(x,y)内に延在する。したがって、チャネル50からマトリクス状の光検出器に到達する散乱放射線12は、いずれの反射面の中も通らない。
光学通路43の存在により、チャネル50に到達する光線の数を増やすことが可能になる。その結果として、本発明による検出器は、検出器の感度および粒子の分析の精度を向上させることを可能にする。
その上、光学通路43の中を通る散乱光は、それらの入射角にかかわらず、チャネル50からマトリクス状の光検出器まで到達する。その結果として、本発明による検出器は、検出器の形状、ならびに反射面を形成するのに使用される材料に対する応力を解放することを可能にする。たとえば、それにより、反射面を金属で作製することが可能になり得る。
第2の基板20は、有利には、入射光放射線11に対して、散乱光線12に対して、初めて反射した散乱光線13に対して、および複数回、反射した散乱光線14に対して、少なくとも1つの透過性材料を含む第2の透過性媒質31を含む。
第3の基板40は、第1の面にマトリクス状41の光検出器42を含む。これらの光検出器42は、有利には、波長が、入射光放射線11の波長と実質的に等しい少なくとも1つの光放射線を検出するように構成されている。このマトリクス状41の光検出器42は、散乱光線12、初めて反射した散乱光線13、および複数回、反射した散乱光線14を検出するように構成されている。
このマトリクス状41の光検出器42は、第2の複数の反射面32および第1の複数の反射面22に対向して配置されている。
したがって、この第1の実施形態によれば、光学素子10と、マトリクス状41の光検出器42を担持する第3の基板40とは、第1の基板20および第2の基板30のいずれかの側に置かれている。
特に有利には、第1の複数の反射面22および第2の複数の反射面32は、チャネル50のいずれかの側に配置されている。
好ましくは、第1の複数の反射面22および第2の複数の反射面32は、垂直方向(z)に互い違いに配置されている。
好ましい実施形態によれば、第1の複数の反射面22と第2の複数の反射面32は、垂直方向(z)に相補的な形で配置されている。この相補的な配置は、マトリクス状41の光検出器42が入射光放射線11を直接、受け入れないように、第2の複数の反射面32に対する第1の複数の反射面22の配置に対応する。
この配置により、散乱光線12、初めて反射した散乱光線13、および複数回、反射した散乱光線14のみ、マトリクス状41の光検出器42に到達することができる。
垂直方向(z)に従ってこの相補性を達成するために、第1の複数の反射面22および第2の複数の反射面32はそれぞれ、それらの反射面の特定の空間的な配置を含むことができる。たとえば、この空間的配置は、同じ方向に延び周期性主平面(x,y)に分布を有する、碁盤目状のパターンまたはストリップの形態をとることができる。
一実施形態によれば、第1の複数の反射面22は、より好ましくは依然として垂直方向(z)に従って相補性を維持しながら、第2の複数の反射面32よりも大きい、または小さい面を表すことができる。
別の実施形態によれば、第1の複数の反射面22は、少なくとも1つのリングを備え、またはリングで構成され、第2の複数の反射面32は、前記少なくとも1つのリングの直径以上、より好ましくはその内径の10%以下の少なくとも1つの円盤を備え、または円盤で構成され、リングおよび円盤の中心は、軸zに平行な同一線上に配置されている。
主平面(x,y)内の、第1の複数の反射面22および第2の複数の反射面32の空間的配置はそれぞれ、一方が他方に対して反対の位相で生じ、それにより、この相補性が達成される。碁盤目状のパターンの形態の相補性の一例が、図2dおよび図2hに示されている。
この相補性により、光学キャビティ70を形成することが可能になる。実際に、この光学キャビティ70は、第1の複数の反射面22および第2の複数の反射面32によって区切られている。したがって、キャビティ70は、たとえば、チャネル50の一部分、ならびに第1の複数の反射面22と第2の複数の反射面32との間に置かれている基板20、30の一部分を含む。一実施形態によれば、第1の複数の反射面22と第2の複数の反射面32は、互い違いに配置されている。したがって、第1の複数の反射面22の各反射面が占めるゾーンは、第2の複数の反射面32の各反射面が占めるゾーンに、典型的には垂直方向(z)に整列して置かれておらず、逆も同様である。
一実施形態によれば、光検出器42はすべて、第1の複数の反射面22および第2の複数の反射面32のうちから取った少なくとも1つの反射面に整列して配置されている。したがって、すべての光検出器は、1つの反射面によってマスキングされている。それらの光検出器は、散乱も反射もされなかった、光学インレット20aから生じたいずれの入射光も受け入れない。この実施形態は、図1に示されている。
別の実施形態によれば、第1の複数の反射面22の各反射面が占めるゾーンのうちのいくつかは、第2の複数の反射面32の各反射面が占めるいくつかのゾーンに少なくとも一部整列して置かれている。したがって、各反射面が占めるゾーンの部分的な重なりが存在し得る。
一実施形態によれば、第1の複数の反射面22および第2の複数の反射面32は、垂直方向(z)に従って、それらの面の50%未満、より好ましくは、25%未満の重なりを有し、有利には、それらは、垂直方向(z)に従って重なりを有しない。
別の実施形態によれば、いくつかの光検出器42は、どの反射面にも整列して配置されていない。そのとき、それらの光検出器42は、入射光を受け入れることができる。この場合には、次いで、たとえば、光検出器42が受け入れる信号をなくすことによって、これらのセンサによって取得された情報を再処理することが行われる。この実施形態によれば、その上、これらの光検出器42は、ポンプのパワーの大きさを測定し、たとえば、それを散乱信号と比較することを可能にできる。
反射面が、光学インレット20aに整列して置かれている光検出器42のすべてに重なっているとは限らず、それらをすべて覆っているとは限らない実施形態を簡単な形で提示するために、次に、入射光放射線11の光学経路について説明することとする。
一旦、垂直方向(z)に従って光学素子10から放出された入射光放射線11は、光学インレット20a上の第1の基板20内に侵入する。
次いで、入射光放射線11は、第1の基板20の第1の透過性媒質21の中を通り、反射面22によって区切られた少なくとも1つの光学通路24の中を通り、チャネル50に到達する。一旦、チャネル50内に入ると、入射光放射線11は、第1の複数の反射面22および/または第2の複数の反射面32に1回もしくは複数回、反射する前および/または反射した後、少なくとも1つの粒子60に当たる。
有利には、反射したまたは反射しないにかかわらず、入射光放射線11と、少なくとも1つの粒子60との間の相互作用により、少なくとも1つの散乱光線12が生成される。
次いで、この散乱光線12は、第2の透過性媒質31を介して直接、あるいは第1の複数の反射面22および/または第2の複数の反射面32に1回もしくは複数回、反射した後、第2の複数の反射面32の各反射面間の空間によって画定された光学開口部43の中を通ることによって、マトリクス状41の光検出器42に到達することができる。したがって、マトリクス状41の光検出器42に到達する散乱光線12、13、および14の組は、有利には2次元の回折ダイアグラムを形成することを可能にする。
次いで、当業者は、マトリクス状41の光検出器42により得られた回折ダイアグラムに基づいて、これらの粒子60に関する情報を推測することができる。
この趣旨で、たとえば、次の論文、「The Mie Theory:Basics and Applications」、Wolfram Hergert、Thomas Wriedt著、Springer、2012年6月30日、259ページ、または「Light scattering and surface plasmons on small spherical particles」、Xiaofeng Fan、Weitao ZhengおよびDavid J Singh著、Light:Science & Applications(2014)3、またはJ.R.HodkinsonおよびI.Greenleaves著、「Computations of Light-Scattering and Extinction by Spheres According to Diffraction and Geometrical Optics, and Some Comparisons with the Mie Theory」、米国光学会誌53、577(1963)を当業者なら参照することができる。
光検出器42が少なくとも1つの反射面に整列している実施形態によれば、チャネル50内の粒子60の非存在下では、より好ましくはマトリクス状41の光検出器42がいずれの光放射線も検出しないとき、散乱光線はまったく生成されない。この場合は、理想の場合に対応する。実際、本発明を開発する間、チャネル50内の粒子60の非存在下で寄生散乱放射線が存在することが観察されている。この寄生散乱放射線は、入射光放射線11の様々な伝搬媒質を分離する界面の欠陥、具体的には、粗さにより、入射光放射線11の回折から生じると特定された。この寄生散乱放射線を低減、さらには克服するために、本発明は、複数のリソグラフィーおよびエッチングの技法を用いて、これらの界面の粗さを低減する。
次に、図2a~図2iにより、図1に示されている粒子検出器を製作するための方法の一例について説明することとする。
簡略化された形では、この方法は、次のステップ、
- 主平面(x,y)内に延在し、入射光放射線11に対して第1の透過性媒質21を含む第1の基板20を供給するステップであって、この第1の基板20が、光学インレット20aとして使用されるように意図された第1の面を含む、ステップ、
- 第1の面とは反対側の前記基板20の第2の面に第1の複数の反射面22を形成するステップ、
- 主平面(x,y)内にやはり延在し、入射光放射線11に対して第2の透過性媒質31を含む第2の基板30を供給するステップであって、この第2の基板30が、チャネル50の少なくとも一部分を形成するように意図された第1の面を含み、基板30の第2の面に、第2の複数の反射面32を含む、ステップ、
- 光学インレット20aおよび第2の複数の反射面32が、第1の複数の反射面22、および第1の基板20と粒子60の循環用のチャネル50を形成する第2の基板30との協働によって画定されるチャネル50のいずれかの側に載置されるように、第1の基板20と第2の基板30とを組み付けるステップ
を少なくとも含む。
これらのステップについて、本明細書に詳しく後述する。
図2aは、有利には、第1の透過性媒質21を含む第1の基板20を示している。好ましくは、この第1の基板20は、シリコン酸化物、有利には、ガラスを含む。この第1の基板20の第1の面は、第1の透過性媒質21と外部環境との間に、光学インレット20aを形成するように意図され、これは、界面であり、より好ましくは平面である。この面は、より好ましくは、光学素子10に対向して向けられるように意図されている。
図2bは、光学インレット20aとは反対側の面における、主平面(x,y)内に延在する第1の複数の反射面22の形成を示している。第1の複数の反射面22の形成は、層、より好ましくは、たとえばアルミニウムで作製された金属の堆積ステップを含み、第1の複数の反射面22を形成するようにこの金属層のエッチングによる構造化ステップが続く。この構造化ステップは、主として、たとえば碁盤目状のパターン、または互いに平行な一連のストリップを形成することにある。そのため、この構造化ステップは、主平面(x,y)内に分布した第1の周期性網状の反射面の画定を含む。
次いで、この構造化には、各反射面22間の空間を埋めるように、たとえば、シリコンの酸化物の堆積ステップが続く。このステップは、第1の基板20のこの面のレベリングを可能にする。それぞれの反射面22間の空間は、光学通路24を形成する。
有利には、各ステップは、この面の品質をその粗さを最小限に抑えることによって改善するように行われる。
好ましくは、たとえば、機械的化学的研磨による平坦化ステップが行われる。この平坦化により、第1の基板20と環境との間の界面が最も急勾配になり得るような面粗さを低減して、入射光放射線11がこれらの界面を通るときの界面における寄生回折の現象を抑えるようにすることが可能になる。
図2cは、方向(x)に従った第1の基板20の反転を示している。
図2dは、第1の基板20の上面図を示している。この例では、第1の複数の反射面22は、第1の碁盤目状のパターンを形成するように構造化された。そのため、この第1の碁盤目状のパターンは、反射面22および光学開口部24から構成されている。
図2eは、主平面(x,y)内にやはり延在し、有利には、第2の透過性媒質31を含む第2の基板30を示している。好ましくは、この第2の基板30もまた、シリコン酸化物、有利には、ガラスを含む。この第2の基板の第1の面は、チャネル50の少なくとも一部分を形成するように意図されている。
図2fは、第1の面とは反対側の第2の基板30の第2の面における、第2の複数の反射面32の形成を示している。第2の複数の反射面32の形成は、層、より好ましくは、たとえばアルミニウムで作製された金属の堆積ステップを含み、第2の複数の反射面32を形成するようにこの金属層のエッチングによる構造化ステップが続く。
第1の複数の反射面22の構造化の場合のように、この構造化ステップは、主として、碁盤目状のパターン、またはそれらの間に、反射面32と光学開口部43とを交互にする平行な一連のストリップを形成することにある。そのため、この構造化ステップは、主平面(x,y)内に延在する第2の周期性網状の反射面の画定を含む。
有利には、かつ第1の複数の反射面22の場合と同じく、この構造化には、次いで、各反射面32間の空間を埋めるように、たとえば、シリコン酸化物の堆積ステップが続いてもよい。簡潔さに配慮して、この任意選択のステップも、また本明細書に上述したものと同じ利点をもたらす機械的化学的研磨による任意選択の平坦化ステップも、図示していない。それぞれの反射面32間の空間は、光学開口部43を形成する。
図2gは、方向(x)に従った第2の基板30の反転、ならびにチャネル50の部分51の形成を示している。この形成は、有利には、ハードマスクまたは樹脂マスクを介するエッチングにより行うことができる。
図2hは、第2の基板30の上面図を示している。この例では、第2の複数の反射面32は、第2の碁盤目状のパターンを形成するように構造化された。
有利には、第1の碁盤目状のパターンと第2の碁盤目状のパターンは、垂直方向(z)に従って相補的である。この空間的相補性により、結果的には、第1の周期性網状部の、第2の周期性網状部に対する反対の位相が生じる。図2dおよび図2hは、この相補性を示している。
一実施形態によれば、第1の周期性網状部と第2の周期性網状部は、垂直方向(z)に従って相補性を有する円形、同心であっても、らせん状または任意の他の幾何学的形態を形成してもよい。
図2iは、たとえば分子接着による、第1の基板20と第2の基板30との組付けを示している。
特に有利には、この組付けは、第1の基板20が、第2の基板30によって担持されている、粒子60の循環用のチャネル50の部分51により画定するように行われる。この例では、このチャネル50は、平面(z,x)内に、閉じた周辺部を有する。それは、主として方向yに従って延在する。
第2の複数の反射面32に対向するマトリクス状41の光検出器42と、光学インレット20aに対向する光学素子10との配置により、本発明のこの第1の実施形態による粒子60の検出器を形成することが可能になる。
次に、本発明の第2の実施形態について、図3を参照して説明することとする。この実施形態は、具体的には、ブラッグミラーの使用により、マトリクス状41の光検出器42によって測定される信号を増幅させる利点を有する。
前述の図1と同じく、図3は、第1の基板20、第2の基板30、および第3の基板40を含む積層の断面図を示し、これらの基板はすべて、主平面(x,y)に平行な平面内に延在する。
この第2の実施形態は、好ましくはチャネル50と第1の複数の反射面22との間に置かれている少なくとも1つの上部ブラッグミラー23の存在によって、本明細書に上述した第1のモードとは区別される。
好ましくは、ただし、非限定的な形では、上部ブラッグミラー23は、第1の複数の反射面22のすべてを覆う。
別の実施形態によれば、上部ブラッグミラー23は、光学インレット20aと第1の複数の反射面22との間に置かれている。
したがって、上部ブラッグミラー23を使用することにより、チャネル50の少なくとも一部分を含んでいる、より好ましくは共振する光学キャビティ70を製作することが可能になる。この光学キャビティ70は、第1の複数の反射面22によって、より好ましくは上部ブラッグミラー23によって、および第2の複数の反射面32によって区切られている。
この光学キャビティ70は、チャネル50上の入射光放射線11を増幅させることを可能にする。実際には、この光学キャビティ70は、ファブリペローキャビティに同化され得る。残りの説明では、「ポンプ信号(pump signal)」という用語を使用して、入射光放射線11が光学キャビティ70内にある場合の入射光放射線11について説明することになる。この用語は、レーザ光学系およびファブリペロータイプの光学キャビティの分野から借用される。
この特定の分野の光学系において一般に使用される用語では、上部ブラッグミラー23の存在により、ポンプ信号の増幅が可能になる。光検出器42によって測定され、散乱光線12、13、および14に対応する散乱信号は、このポンプ信号に比例する。そのため、上部ブラッグミラー23は、散乱信号の増幅、そのため、本発明による粒子検出器の感度の増幅を可能にする。
次いで、この増幅は、回折ダイアグラムのより優れた測定、そのため、チャネル50内に存在する粒子60のより定性的な分析につながる。
この構成形態では、これにより、光学キャビティ70の内部にある光線が進む距離を人工的に増大させること、したがって、粒子60との相互作用の数を増加させることに戻る。
実際、光学キャビティ70内に光線の単一通過があった場合、すべての粒子60が、散乱されるが、弱々しく散乱される。光線が、N回、光学キャビティ70内を通過する場合、粒子はすべて、約N回以上、散乱されることになる(毎回の通過後は、ポンプ付近の減衰を伴う)。
有利には、光学キャビティ70内を光線が1回または複数回、通過する場合、光学キャビティ70内に存在する粒子60のうちのすべてまたはほとんどすべてが、散乱現象に関与する。
特に賢明なことに、上部ブラッグミラー23は、有利には、粒子60によってチャネル50内の散乱を最大限にすることによって、光学キャビティ70による入射光線11の吸収を最大限にする臨界結合をもたらすように構成されている。
「臨界結合(critical coupling)」という用語は、粒子の濃度と、粒子のタイプと、ブラッグミラーの反射性との関係を意味し、このブラッグミラーの反射性は、光学キャビティ70内の光を最終的には全体的に散乱させることになるほど十分効果的に貯蔵し、増幅させることを可能にする。ブラッグミラーの反射性の影響は、次のように示すことができる。過剰に共振していると言われる光学キャビティの場合、すなわち、上部ブラッグミラー23が非常に厚く、そのため、高反射性である場合、単位時間当たりにわずかな光しか光学キャビティ70内に入らず、また散乱損失が光学キャビティ70内にかなりある場合、すなわち、多くの粒子が存在する場合には、入ってくるわずかな光は、増幅される時間がない。そのため、この状況では、散乱は増加せず、そのため、光の大部分が上部ブラッグミラー23に反射する。
光学キャビティ70が過剰に共振していないと言われる場合、すなわち、上部ブラッグミラー23が薄い場合には、光は、光学キャビティ70内に急速に入るが、高度に散乱されるように十分に増幅可能にされる前にやはり急速に出ていく。
したがって、「臨界結合」と称される最適な中間レジームが存在し、ここでは、上部ブラッグミラー23の反射性、すなわち、その厚さは、光学キャビティ70内の粒子の数に適合されて、光学キャビティ70内の光を最終的には完全に散乱させることになるほど十分に貯蔵し、増幅させる。したがって、この臨界結合により、入射光はすべて、粒子によって散乱可能になる。
この臨界結合を行うために、上部ブラッグミラー23のサイズ決めは、様々なコンピュータツールにより、または様々な科学の著作物もしくは出版物、たとえば、O.S.Heavens著、「Optical Properties of Thin Films」、Butterworth、London(1955)を介して当業者によって確定され得る。
第1の実施形態について行ったようにこの第2の実施形態を簡単な形で提示するために、入射光放射線11の光学経路について説明することとする。
入射光放射線11は、光学インレット20a上の第1の基板20内に侵入する。次いで、入射光放射線11は、第1の透過性媒質21および上部ブラッグミラー23の中を通過する。
一旦、上部ブラッグミラー23の中を通過すると、入射光放射線11は、散乱光線12、13、および14だけでなく、上部ブラッグミラー23への1回または複数回の反射を受けることができるということ以外、本明細書に上述した第1の実施形態と同じルートを辿る。
ポンプ信号の増幅を可能にするために、上部ブラッグミラーは、入射光放射線11に対して共振している光学キャビティ70の内側のポンプ信号の増幅を最大限にするように最適化されている、厚さ、そのため、反射性を有する。
次に、図4a~図4iにより、図3の実施形態による粒子検出器を製作する方法の一例について説明することとする。
この方法は、上部ブラッグミラー23の形成を含むことを除いては、第1の実施形態のステップと同じステップを含む。
簡略化した形では、この方法は、次のステップ、
- 第1の透過性媒質21および光学インレット20aを備える第1の基板20を用意するステップ、
- 第1の複数の反射面22を形成するステップ、
- 第1の複数の反射面22の上に上部ブラッグミラー23を形成するステップ、
- 第1の実施形態のものと同一の第2の基板30を用意し、それを、第2の複数の反射面32およびチャネル50の一部分を形成するように同じく構造化するステップ、
- 光学インレット20aおよび第2の複数の反射面が、第1の複数の反射面22、および上部ブラッグミラー23のいずれかの側に載置され、チャネル50を形成するように、第1の基板20と第2の基板30とを組み付けるステップ
を少なくとも含む。
これらのステップについて、本明細書に詳しく後述する。
図4aおよび図4bは、第1の実施形態の図2aおよび図2bと同じステップを示している。
図4cは、主平面(x,y)内に延在する上部ブラッグミラー23の形成を示している。この形成ステップは、少なくとも2つの材料の交互を含む多層構造体の堆積を少なくとも含む。
有利には、材料は、入射光放射線11の波長に対するそれらの屈折率に従って選択される。したがって、たとえば、可視スペクトル領域内の入射光放射線11の場合、たとえばSiNとSiOとの交互が選択され、またはTiOとSiOとの交互が選択されることになる。可視スペクトル領域におけるSiNの屈折率は、約2であり、SiOの屈折率は、1.5であり、TiOの屈折率は、2.5である。近赤外スペクトル領域では、たとえば、アモルファスシリコンとシリカとの交互が選択されることになる。
好ましくは、上部ブラッグミラー23の形成は、固体板堆積を含む。実際に、上部ブラッグミラー23は、好ましくは、第1の複数の反射面22の面のすべてにわたって、また可能性として、光学インレット20aの反対側の第1の基板20のすべてにわたって主平面(x,y)内に延在する。
一実施形態によれば、上部ブラッグミラー23の形成は、複数の反射面22の上に直接か、または複数の反射面22の各反射面間かのいずれかに相補的な形で配置される複数の上部ブラッグミラーの形成を含む。
図4dは、第2の基板20の上面図を示している。特に有利には、第1の複数の反射面22は、第1の碁盤目上のパターンを形成するように構造化され、上部ブラッグミラー23は、第1の複数の反射面22のすべてを覆う。
図4e~図4hは、図2e~図2hにおいて本明細書に上述したステップと同じステップを示している。
図4iは、たとえば分子接着による、第1の基板20と第2の基板30との組付けを示している。
特に有利には、この組付けは、光学インレット20aおよび第2の複数の反射面32が、チャネル50、第1の複数の反射面22、および上部ブラッグミラー23のいずれかの側に置かれるように行われる。
次に、本発明の第3の実施形態について、図5を参照して説明することとする。この実施形態は、中でもとりわけ、上部ブラッグミラー23および複数の下部ブラッグミラー33の使用により、マトリクス状41の光検出器42によって測定される散乱信号を前述の実施形態よりもはるかに効果的に増幅させるという利点を有する。
前述の図3と同じく、図5は、第1の基板20、第2の基板30、および第3の基板40を含む積層の断面図を示している。
この第3の実施形態は、チャネル50とマトリクス状41の光検出器42との間に置かれている複数の下部ブラッグミラー33の存在によって、前述の実施形態とは区別される。好ましくは、これらの下部ブラッグミラー33は、第2の複数の反射面32として機能する。具体的には、これらの下部ブラッグミラー33は、それらの間に光学開口部43を画定することによって同じ平面(x,y)に従って延在し、それにより、光線が、下部ブラッグミラー33の中を通らずに、チャネル50からマトリクス状41の光検出器42まで通るようになる。
この実施形態では、複数の下部ブラッグミラー33の使用により、前述の光学キャビティ70の性能を高めることが可能になる。実際、本明細書に上述した2つの実施形態に存在する第2の複数の反射面32の金属反射面とは対照的に、複数の下部ブラッグミラー33は、吸収による損失が、非常に少なく、さらにはまったくない。したがって、この第3の実施形態では、第2の複数の反射面32は、複数の下部ブラッグミラー33を含み、より好ましくは、複数の下部ブラッグミラー33によって形成される。
この第3の実施形態によれば、次いで、ポンプ信号の増幅が高まり、そのため、同じことが、マトリクス状41の光検出器42において測定される散乱信号にも当てはまる。
加えて、本発明を開発し、この第3の実施形態を完全にする間に、上部ブラッグミラー23の反射性よりも大きい反射性を有する複数の下部ブラッグミラー33を使用することにより、ポンプ信号と散乱信号との間に1に近い関係をもたらすことが可能になることが観察されたことは驚くべきことである。これは、複数の下部ブラッグミラー33の各ブラッグミラーが全反射性を有するとき、すなわち、吸収による損失がない場合、ますます明白になる傾向が強まる。ポンプ信号と散乱信号とのこの関係は、理論上、粒子60の濃度およびタイプとは無関係であってよく、この場合、光学キャビティ70の特性のみ関わる。
しかしながら、所与の光学キャビティの場合、特定の濃度および特定のタイプの粒子について、全散乱、すなわち臨界結合と称される散乱が存在することになる。しかし、別の濃度および非常に異なるタイプの粒子の場合、これには、異なった、すなわち、より薄型またはより厚型の上部ブラッグミラーを備える光学キャビティが、やはり全散乱を有するためには必要になる。
したがって、検討中の、そのため、検出すべき粒子のタイプおよび典型的な濃度の用途によれば、上部ブラッグミラーは、臨界結合であるように適合されることになる。
この第3の実施形態の枠組みにおける光学素子10によって放出された入射光放射線11の光学経路は、入射光放射線11が、上部ブラッグミラー23および複数の下部ブラッグミラー33に少なくとも一部、反射することを除いて、前述の実施形態のものと同一である。これらの多反射は、マトリクス状41の光検出器42によって測定される散乱信号を増幅させるために有利である。
次に、この第3の実施形態による粒子60の検出器を製作する方法の一例について、図6a~図6lにより説明する。
この方法は、第1の基板20およびその構造化に関する第2の実施形態のステップと同じステップを含む。第2の基板30に関しては、その形成および構造化には、第2の実施形態の方法に対して新規ステップが必要である。
簡略化した形では、これらの新規ステップは、以下の
- 複数の下部ブラッグミラー33およびチャネル50の少なくとも一部分を形成するように、第2の実施形態のものと同一の第2の基板30を用意し、それを構造化するステップ、
- 光学インレット20aおよび複数の下部ブラッグミラー33が、第1の複数の反射面22、上部ブラッグミラー23、およびチャネル50のいずれかの側に載置されるように、第1の基板20と第2の基板30とを組み付けるステップ
である。
これらのステップについては、本明細書に詳しく後述する。
図6a~図6eは、第1の実施形態の図2a~図2eと同じステップを示している。
図6fは、第3の基板30の表面における固体板下部ブラッグミラー34の形成を示している。この形成ステップは、固体板下部ブラッグミラー34を形成するように意図された材料層の交互の堆積を含む。特に有利には、この層交互は、期待される光学特性に対する所望の厚さに到達するまで続けられる。好ましくは、この固体板下部ブラッグミラー34の厚さは、上部ブラッグミラー23の厚さよりも大きい。
図6gは、複数の下部ブラッグミラー33および/または光学開口部43を形成するように、固体板下部ブラッグミラー34のエッチングによる構造化ステップを示している。第2の実施形態の第2の複数の反射面32の構造化の場合のように、この構造化ステップは、主として、碁盤目状のパターン、またはそれらの間に平行な一連のストリップを形成することにある。前述の実施形態の場合のように、この構造化ステップは、主平面(x,y)内に延在する周期性網状部の画定を含む。
図6hは、第2の基板30の上面図を示している。この例では、複数の下部ブラッグミラー33は、下部ブラッグミラー33と、下部ブラッグミラー33を欠く光学開口部43とからなる碁盤目状のパターンを形成するように構造化された。
有利には、この碁盤目状のパターンは、第1の複数の反射面22によって形成される碁盤目状のパターンの相補である。
図6iは、各下部ブラッグミラー間の空間を埋めるように、たとえば、シリコン酸化物の堆積ステップを示している。このステップには、本明細書に上述したものと同じ利点を提供する機械的化学的研磨による任意選択の平坦化ステップが続いてもよい。
図6jは、方向(x)に従った第2の基板30の反転を示している。
図6kは、チャネル50の一部分の形成を示している。本明細書の上記のように、この形成は、有利には、エッチングにより行うことができる。
図6lは、たとえば分子接着による、第1の基板20と第2の基板30との組付けを示している。
この組付けは、光学インレット20aおよび複数の下部ブラッグミラー33が、チャネル50、および第1の複数の反射面22、および上部ブラッグミラー23のいずれかの側に置かれているように行われる。
図7aおよび図7bは、周期Pの数に従って、上部ブラッグミラー23のSiN層とSiO層との交互の、マトリクス状41の光検出器42によって散乱信号を測定した2つのシミュレーションを示している。この散乱信号は、ポンプの信号に対して標準化される。
図7aは、第2の実施形態に、すなわち、図3に示され、上部ブラッグミラーと、ブラッグミラー以外の反射面、たとえば金属面によって形成された第2の複数の反射面32とを備える実施形態に対応する。
図7bは、粒子検出器が複数の下部ブラッグミラー33を備える場合に対応し、この複数の下部ブラッグミラー33は、20周期Pを有し、SiNとSiOとの交互を含み、すなわち、図5に示されている第3の実施形態の場合である。
これらの2つのシミュレーションは、第2の複数の反射面32を形成する金属ミラーを使用すると、散乱信号の増幅を実質的に2に等しい係数に制限する吸収による損失を引き起こすことを完全に示している。
複数の下部ブラッグミラー33を使用する場合には、臨界結合により、入射光放射線の100%近くを散乱させることが可能にでき、それは、実質的に係数10に等しい散乱信号の増幅である。この増幅は、6に等しい上部ブラッグミラー23の交互の周期Pの数について達成されることが確定された。
これらのシミュレーションの実現については、次のパラメータおよび仮定が使用された。
チャネル50内に存在する粒子60は、複素屈折率
Figure 0007233372000001
を伴う媒質と見なすことができ、ただし、kは、散乱損失を表す。
kは、
Figure 0007233372000002
によって、媒質のトポロジーに結び付けられることが、計算により示すことができる。
ただし、
- λは、波長(マイクロメートル(μm)の単位)であり、
- rは、粒子の半径(μmの単位)であり、
- Qscattは、粒子に関する(その半径およびその屈折率を考慮する)散乱有効性であり、(Qscattは、たとえば、ミー散乱理論(Mie scattering theory)によりデジタルシミュレーションによって確定され得る)、
- Cは、粒子の濃度(粒子の数/μmの単位)である。
数値的には、次の仮定が、これらのシミュレーションを実施するために行われた。
- 波長は、λ=633nmであり、
- 直径200ナノメートル(nm)、屈折率1.5、および散乱有効性Qscatt=0.27を伴う粒子が考慮され、
- 粒子の濃度は、C=1011粒子/cmに設定され、
- 厚さが100μmの光学キャビティが考慮される。
これらのパラメータおよびこれらの仮定の適用により、本発明の第2の実施形態に対して第3の実施形態の場合における粒子検出の実質的な改善を強調することが可能になる。
非限定的な例を用いて、次の数値的な値、データ、および寸法が、本発明の様々な要素に適用され得る。
好ましくは、入射光放射線は、200nmから2μmの間、好ましくは、300nmから1μmの間、有利には、400nmから700nmの間の波長を含む。
第1の基板
- 第1の基板の厚さは、10μmから1cmの間、好ましくは、100μmから1mmの間、有利には、300μmから800μmの間である。
- 第1の複数の反射面の厚さは、50nmから1μmの間、好ましくは、75nmから500nmの間、有利には、100nmから200nmの間である。
- 第1の基板は、前記入射光放射線の少なくとも50%、より好ましくは、少なくとも75%、好ましくは、少なくとも90%を通すことを可能にする少なくとも1つの材料から形成され、より好ましくは、第1の基板は、前記入射光放射線に対する透過性材料を含む。
- 第1の基板は、次の材料:ガラス、プラスチックから取った少なくとも1つの材料を含む。
第1の複数の反射面
- 第1の複数の反射面は、少なくとも1つの反射面、より好ましくは、少なくとも10個の反射面、有利には、少なくとも100個の反射面を含む。
- 第1の複数の反射面の各反射面は、少なくとも50%に等しい反射係数、好ましくは、少なくとも75%に等しい反射係数、有利には、少なくとも90%に等しい反射係数を有する。
- 第1の複数の反射面は、次の材料:アルミニウム、銅、または銀白、タングステンのうちから取った少なくとも1つの材料を含む。
上部ブラッグミラー
- 有利には、上部ブラッグミラーは、少なくとも1つのSiO層と、次の層:SiN、TiO、アモルファスシリコンのうちから取った少なくとも1つの層との交互を含む。
- 上部ブラッグミラーは、周期数が、複数、より好ましくは、3以上、有利には、4以上を有する。
- 上部ブラッグミラーは、75nm超、より好ましくは、125nm超、有利には、200nm超の周期を有する。
- 上部ブラッグミラーは、1から3.5の間、好ましくは、1.5から2.5の間、有利には、1.5から2の間の平均屈折率を有する。
- 上部ブラッグミラーは、100nm超、より好ましくは、250nm超、有利には、500nm超の厚さを有する。
- 上部ブラッグミラーは、少なくとも25%に等しい反射係数、好ましくは、少なくとも50%に等しい反射係数、有利には、少なくとも75%に等しい反射係数を有する。
- 上部ブラッグミラーは、少なくとも1μm、好ましくは、少なくとも5μm、有利には、少なくとも10μmに等しい粒子循環用のチャネルに対向する面を有する。
第2の基板
- 第2の基板の厚さは、10μmから1cmの間、好ましくは、100μmから1mmの間、有利には、300μmから800μmの間である。
- 第2の複数の反射面の厚さは、50nmから1μmの間、好ましくは、75nmから500nmの間、有利には、100nmから200nmの間である。
- 第2の基板は、前記入射光放射線の少なくとも50%、より好ましくは、少なくとも75%、好ましくは、少なくとも90%を通すことを可能にする少なくとも1つの材料から形成され、より好ましくは、第2の基板は、前記入射光放射線に対する透過性材料を含む。
- 第2の基板は、次の材料:ガラス、プラスチックから取った少なくとも1つの材料を含む。
第2の複数の反射面
- 第2の複数の反射面は、少なくとも1つの反射面、より好ましくは、少なくとも10個の反射面、有利には、少なくとも100個の反射面を含む。
- 第2の複数の反射面の各反射面は、少なくとも50%に等しい反射係数、好ましくは、少なくとも75%に等しい反射係数、有利には、少なくとも90%に等しい反射係数を有する。
- 第2の複数の反射面は、次の材料:アルミニウム、銅、金、銀、タングステンのうちから取った少なくとも1つの材料を含む。
複数の下部ブラッグミラー
- 有利には、複数の下部ブラッグミラーは、少なくとも1つのSiO層と、次の層:SiN、TiO、アモルファスシリコンのうちから取った少なくとも1つの層との交互を含む。
- 複数の下部ブラッグミラーは、4以上、より好ましくは、6以上、有利には、11以上の周期数を有する。
- 複数の下部ブラッグミラーは、75nm超、より好ましくは、125nm超、有利には、200nm超の周期を有する。
- 複数の下部ブラッグミラーは、1から3.5の間、好ましくは、1.5から2.5の間、有利には、1.5から2の間の平均屈折率を有する。
- 複数の下部ブラッグミラーは、500nm超、より好ましくは、750nm超、有利には、1μm超の厚さを有する。
- 複数の下部ブラッグミラーが、少なくとも75%に等しい反射係数、好ましくは、少なくとも90%に等しい反射係数、有利には、少なくとも99%に等しい反射係数を有する。
- 複数の下部ブラッグミラーは、少なくとも1μmに、好ましくは、少なくとも5μmに、有利には、少なくとも10μmに等しい粒子循環用のチャネルに対向する面を有する。
- 第1の複数の反射面の各反射面は、第2の複数の反射面の各反射面と異なる形状および/またはサイズを有することができる。
光学キャビティ
- 光学キャビティの厚さ、すなわち、第1の複数の反射面を第2の複数の反射面から分離する、軸zに沿って取った距離は、1μmから1cmの間、好ましくは、10μmから1mmの間、有利には、100μmから500μmの間である。
- 軸xに沿って取った光学キャビティの幅は、1μmから1mmの間、好ましくは、5μmから100μmの間、有利には、10μmから50μmの間である。
- 平面(x,y)に従った光学キャビティの水平面は、1μmから1mmの間、好ましくは、25μmから10μmの間、有利には、100μmから2500μmの間である。
- 光学キャビティは、10超、より好ましくは、100超、有利には、1000超の品質係数を有する。
粒子循環用のチャネル
- 軸zに沿って取ったチャネルの厚さは、1μmから1cmの間、好ましくは、10μmから1mmの間、有利には、10μmから500μmの間である。
- 軸xに沿って取ったチャネルの幅は、10μmから10cmの間、好ましくは、100μmから1cmの間、有利には、100μmから1mmの間である。
- 軸yに沿って取ったチャネルの長さは、10μmから10cmの間、好ましくは、100μmから1cmの間、有利には、100μmから1mmの間である。
本発明が、粒子を運ぶ液状流体にも適用され得ることに留意されたい。したがって、本明細書では、「流体(fluid)」は、構成物質、たとえば粒子が、ほとんど粘着力をもたず、液体の場合には、互いに対して自由に摺動し、または気体の場合には、互いとは無関係に変位することができる物体を意味する。この定義によれば、空気は、流体であり、水も同様である。流体は、たとえば、空気によって輸送されるナノメートル粒子などの粒子を輸送することができる。
本発明の各界面の面における粗さを非常に低くすることにより、これらの界面を光線が通過する間、散乱光線の存在を最小限に抑え、さらには防止することが可能になることに留意されたい。
実際、回折ダイアグラムの測定によって粒子検出の厳密な条件を満たすためには、界面の粗さを可能な限り制限することが適切である。
この粗さが高すぎる場合、それは、チャネル50内の粒子60の非存在下であっても、光検出器42によって測定される、バックグランド回折(background diffraction)と称される寄生回折を引き起こす場合がある。測定された信号を処理することにより、この有害物を低減させることを可能にできるが、ここに説明した方法は、界面における粗さを非常に低くすることにより、寄生回折の問題を抑えることを可能にする。したがって、検出の精度が向上する。
有利には、マトリクス状の光検出器は、周期性であっても、または非周期性であってもよく、多角形の形状を有しても、または円形の形状を有してもよい。
チャネルは、X軸またはy軸に従って、開いていてもまたは閉じていてもよい。好ましくは、チャネルは開いている。
有利には、一定数の開口部が、第1の基板全体を通ってチャネルへと開口するように作製されてもよく、それにより、粒子がチャネルを出入りできるようになる。
そのため、粒子は、チャネル内で必ずしも静止しているとは限らず、チャネルの中を通り抜け、および/またはチャネル内で変位する。
本発明の実装形態は、光検出器の測定結果から、粒子の、たとえばそれらのサイズなどの固有パラメータを抽出するために、様々な機械的ツールおよびコンピュータツールの使用を含むことができる。
次の参照文献、「The Mie Theory:Basics and Applications」、Wolfram Hergert、Thomas Wriedt著、Springer、2012年6月30日、259ページ、または「Light scattering and surface plasmons on small spherical particles」、Xiaofeng Fan、Weitao ZhengおよびDavid J Singh著、Light:Science & Applications(2014)3、またはJ.R.HodkinsonおよびI.Greenleaves著、「Computations of Light-Scattering and Extinction by Spheres According to Diffraction and Geometrical Optics, and Some Comparisons with the Mie Theory」、米国光学会誌53、577(1963)にそのようなツールを当業者なら見出すことができる。
本発明は、説明した実施形態に限定するものではなく、請求項1の範囲内に入るいずれの実施形態にも及ぶ。
10 光学素子
11 入射光放射線
12 散乱光線
13 初めて反射した散乱光線
14 複数回反射した散乱光線
20 第1の基板
20a 光学インレット
21 第1の透過性媒質
22 第1の複数の反射面
23 上部ブラッグミラー
24 光学通路
30 第2の基板
31 第2の透過性媒質
32 第2の複数の反射面
33 複数の下部ブラッグミラー
34 固体板下部ブラッグミラー
40 第3の基板
41 マトリクス状の光検出器
42 光検出器
43 光学開口部
50 粒子循環用のチャネル
51 粒子循環用のチャネルの一部分
60 粒子
61 粒子循環
70 光学キャビティ

Claims (19)

  1. - 粒子(60)を含む少なくとも1つの流体を受け入れるように意図された1つのチャネル(50)、
    - 少なくとも1つの入射光放射線(11)を受け入れるように構成された1つの光学インレット(20a)
    を少なくとも備える粒子検出器において、
    - 前記光学インレット(20a)と前記チャネル(50)との間に配置された第1の複数の反射面(22)、
    - 前記チャネル(50)に対向するように配置された光検出器(42)のマトリクス(41)、
    - 第2の複数の反射面(32)であって、前記チャネル(50)と光検出器(42)の前記マトリクス(41)との間に配置され、それにより、前記チャネル(50)が前記第1の複数の反射面(22)と前記第2の複数の反射面(32)との間に置かれるようになる、第2の複数の反射面(32)
    をさらに備え、
    前記第1の複数の反射面(22)および前記第2の複数の反射面(32)、光検出器(42)の前記マトリクス(41)、ならびに前記チャネル(50)は、前記チャネル(50)の中を通る前記入射光放射線(11)の少なくとも一部分が前記チャネル(50)内に存在する少なくとも1つの粒子(60)によって散乱され、したがって、散乱光線(12)が形成されるように配置され、前記第2の複数の反射面(32)は、平面内に延在し、前記平面内で、それらの間に空間(43)を配置するように互いに離間され、それにより、前記散乱光線(12)の少なくとも一部分が、前記第2の複数の反射面(32)の各反射面間の前記空間(43)の中を通ることによって、前記第2の複数の反射面(32)の中を通らずに、前記チャネル(50)から光検出器(42)の前記マトリクス(41)まで通ることが可能になる
    ことを特徴とする、粒子検出器。
  2. 前記第1の複数の反射面(22)および前記第2の複数の反射面(32)、光検出器(42)の前記マトリクス(41)、ならびに前記チャネル(50)は、前記散乱光線(12)の少なくとも一部分が、前記第1の複数の反射面(22)のうちの少なくとも1つの反射面に反射し、次いで、前記第2の複数の反射面(32)の各反射面間を通ることによって、光検出器(42)の前記マトリクス(41)に到達するように、配置されている、請求項1に記載の検出器。
  3. 前記第1の複数の反射面(22)と前記第2の複数の反射面(32)は、前記少なくとも1つの光学インレット(20a)に整列して配置された前記マトリクス(41)の前記光検出器(42)がすべて、前記第1の複数の反射面(22)および前記第2の複数の反射面(32)のうちの一方の少なくとも1つの反射面によってマスキングされるように、相補的な形で配置されている、請求項1または2に記載の検出器。
  4. 前記第1の複数の反射面(22)と前記第2の複数の反射面(32)は、前記第1の複数の反射面(22)の各反射面が、前記第2の複数の反射面(32)の各反射面に整列して配置されないように、相補的な形で配置されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の検出器。
  5. 前記検出器は、前記入射光放射線(11)の少なくとも一部分が、前記少なくとも1つの粒子(60)によって散乱される前および/または散乱された後、前記第2の複数の反射面(32)の少なくとも一部分により反射されるように、構成されている、請求項1から4のいずれか一項に記載の検出器。
  6. 前記第1の複数の反射面(22)および前記第2の複数の反射面(32)が、前記第1の複数の反射面(22)と前記第2の複数の反射面(32)との間に少なくとも1つの光学キャビティ(70)を画定するように配置され、前記光学キャビティ(70)は、前記チャネル(50)を備え、前記散乱光線(12)の少なくとも一部分は、光検出器(42)の前記マトリクス(41)に到達する前に、複数回反射されるように構成されている、請求項5に記載の検出器。
  7. 前記第1の複数の反射面(22)が、第1の平面内に碁盤目状のパターンとして第1の分布を有し、前記第2の複数の反射面(32)が、前記第1の平面に平行な第2の平面内に碁盤目状のパターンで第2の分布を有し、碁盤目状のパターンの前記第1の分布と碁盤目状のパターンの前記第2の分布が、相補的である、請求項1から6のいずれか一項に記載の検出器。
  8. 前記第1の複数の反射面(22)と前記チャネル(50)との間に配置された少なくとも1つの上部ブラッグミラー(23)を備える、請求項1から7のいずれか一項に記載の検出器。
  9. 前記第2の複数の反射面(32)が、複数の下部ブラッグミラー(33)を備える、請求項1から8のいずれか一項に記載の検出器。
  10. 前記上部ブラッグミラー(23)の厚さが、前記複数の下部ブラッグミラー(33)の厚さ未満である、請求項8を引用する請求項9に記載の検出器。
  11. 前記上部ブラッグミラー(23)の反射係数が、前記複数の下部ブラッグミラー(33)の反射係数未満である、請求項8を引用する請求項9に記載の検出器。
  12. 前記上部ブラッグミラー(23)が、第1の周期数を有し、前記複数の下部ブラッグミラー(33)が、第2の周期数を有し、前記第1の周期数が、前記第2の周期数未満である、請求項8を引用する請求項9に記載の検出器。
  13. 前記上部ブラッグミラー(23)が、少なくとも1つのSiO層と、次の層:SiN、TiO、アモルファスシリコンのうちから取った少なくとも1つの層との交互を含み、前記複数の下部ブラッグミラー(33)が、少なくとも1つのSiO層と、次の層:SiN、TiO、アモルファスシリコンのうちから取った少なくとも1つの層との交互を含む、請求項8を引用する請求項9に記載の検出器。
  14. 前記チャネル(50)が、第1の基板(20)および第2の基板(30)によって少なくとも一部、区切られ、前記第1の基板(20)が、前記第1の複数の反射面(22)を少なくとも備え、前記第2の基板(30)が、前記第2の複数の反射面(32)を少なくとも備える、請求項1から13のいずれか一項に記載の検出器。
  15. 前記検出器が、積層状の層を形成し、前記積層状の層が、少なくとも1つの第1の基板(20)、第2の基板(30)、および第3の基板(40)を含み、前記第1の基板(20)が、前記第1の複数の反射面(22)を少なくとも含み、前記第2の基板(30)が、前記第2の複数の反射面(32)を少なくとも含み、前記第3の基板(40)が、光検出器(42)の前記マトリクス(41)を少なくとも含み、前記チャネル(50)が、前記第1の基板(20)および前記第2の基板(30)によって少なくとも一部、区切られている、請求項1から14のいずれか一項に記載の検出器。
  16. 前記第1の複数の反射面(22)の各反射面が、平面内に延在し、前記平面内で、それらの間に開口部(24)を配置するように互いに離間され、前記検出器は、前記入射光放射線(11)の少なくとも一部分が、前記開口部(24)の中を通ることによって、前記第1の複数の反射面(22)の中を通らずに、前記チャネル(50)内に侵入することができるように、構成されている、請求項1から15のいずれか一項に記載の検出器。
  17. 前記検出器は、前記散乱光線(12)の少なくとも一部分が、いずれの反射面の中も通らずに、前記チャネル(50)から光検出器(42)の前記マトリクス(41)まで通ることが可能になるように、構成されている、請求項1から16のいずれか一項に記載の検出器。
  18. 前記検出器は、前記入射光放射線(11)の少なくとも一部分が、いずれの反射面の中も通らずに、前記チャネル(50)に到達することができるように、構成されている、請求項1から17のいずれか一項に記載の検出器。
  19. 粒子(60)の検出器を製作する方法であって、次のステップ、
    - 少なくとも1つの第1の複数の反射面(22)を含む少なくとも1つの第1の基板(20)を供給するステップであって、前記少なくとも1つの第1の基板(20)が、主平面(x,y)に平行な第1の平面内に延在し、少なくとも1つの入射光放射線(11)を受け入れるように構成された少なくとも1つの光学インレット(20a)を備える、ステップ、
    - 少なくとも1つの第2の複数の反射面(32)を含む少なくとも1つの第2の基板(30)を供給するステップであって、前記第2の基板(30)が、前記主平面(x,y)に平行な第2の平面内に延在する、ステップ、
    - 前記主平面(x,y)に平行な第3の平面内に延在する、光検出器(42)のマトリクス(41)を含む少なくとも1つの第3の基板(40)を供給するステップ、
    - 前記第1の基板(20)と、前記第2の基板(30)と、前記第3の基板(40)とを組み付けることによって、前記主平面(x,y)内に延在する積層を形成するステップであって、それにより、
    - 前記第1の基板(20)および前記第2の基板(30)が、粒子(60)循環用のチャネル(50)を少なくとも一部、区切り、
    - 前記第1の複数の反射面(22)および前記第2の複数の反射面(32)が、光検出器(42)の前記マトリクス(41)と前記光学インレット(20a)との間に置かれる、ステップを少なくとも含み、
    前記第1の複数の反射面(22)および前記第2の複数の反射面(32)、光検出器(42)の前記マトリクス(41)、ならびに前記チャネル(50)は、粒子が前記チャネル内に存在する場合、前記チャネル(50)の中を通る前記入射光放射線(11)の少なくとも一部分が、前記チャネル(50)内に存在する少なくとも1つの粒子(60)によって散乱され、したがって、散乱光線(12)が形成されるように配置され、前記第2の複数の反射面(32)は、平面内に延在し、前記平面内で、間に空間(43)を配置するように互いに離間され、それにより、前記散乱光線(12)が、前記第2の複数の反射面(32)の各反射面間を通ることによって、前記第2の複数の反射面(32)の中を通らずに、前記チャネルから光検出器(42)の前記マトリクス(41)まで通ることが可能になることを特徴とする、方法。
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