JP2010116034A - 頭部保護エアバッグ - Google Patents

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Abstract

【課題】ピラー部の下部側まで円滑に展開できて、アンカーを前側保護部により覆い可能で、かつ、前側保護部から膨張用ガスを安定して二次膨張部へ流入可能な頭部保護エアバッグを提供すること。
【解決手段】頭部保護エアバッグ40のガス流入部41が、膨張用ガスの流入当初に膨らむ一次膨張部42と、連通口57を経て一次膨張部の前側保護部46と連通されて、前側保護部の圧力上昇を抑制可能な二次膨張部55と、を備える。前側保護部は、ピラー用膨張部49と、ピラー用膨張部の前方側の本体膨張部47と、を備え、二次膨張部55が、二次前側部56と、二次前側部の後方側に連なって配置される二次後側部58と、を備える。エアバッグは、膨張完了時、ピラー部の車内側の上部側に、シートベルト装置のアンカーを覆い可能に、ピラー用膨張部49を配置させ、下部側に、二次前側部56を配置させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両の窓(サイドウインド)における車内側の上縁側から、膨張用ガスを流入させて下方に展開膨張し、乗員の頭部を保護可能なエアバッグに関する。
従来、頭部保護用のエアバッグは、膨張用ガスを流入させて車内側壁部と車外側壁部とを離すように膨らむガス流入部と、車内側壁部と車外側壁部とを結合させた状態として膨張用ガスを流入させない非流入部と、を備えて構成されていた。そして、エアバッグのガス流入部は、乗員頭部を受け止め可能な保護膨張部を有して、膨張用ガスの流入当初に膨らむ一次膨張部と、絞られた開口の連通口を介在させて、一次膨張部と連通され、保護膨張部の圧力上昇時に保護膨張部側の膨張用ガスを流入させて、保護膨張部の圧力上昇を抑制可能な二次膨張部(副室や副膨張部、あるいは、調圧室ともいう)と、を備えて構成されていた。この二次膨張部は、一次膨張部の保護膨張部が乗員頭部を受け止めた際、乗員頭部に与える保護膨張部の反力を抑制できるように配設されるものであり、保護膨張部の圧力上昇時に、保護膨張部内の膨張用ガスを、連通口を経て、流入させていた(例えば、特許文献1,2)。
特開2004−34766号公報 特開2007−161167号公報
従来の頭部保護エアバッグでは、車両におけるシートベルト装置のアンカーを設けた車両のピラー部の前後の窓の上縁側に、ピラー部の上方を跨いで、折り畳まれて収納され、そして、膨張用ガスの流入時に、ピラー部とともにピラー部の前後の窓の車内側を覆い可能に下方へ展開膨張させる構成とする場合がある。このような場合、ピラー部の車内側では、アンカーから乗員頭部を保護する必要があるものの、アンカーの下方には、シートの背もたれ部や乗員の上半身が配設されて、ピラー部の車内側壁面とそれらの背もたれ部等の車内側物との間の隙間が狭くなる虞れがあり、その場合には、エアバッグの膨張部位を侵入させ難い。
しかし、特許文献1,2に記載の頭部保護エアバッグでは、ピラー部の車内側の全域を、そのピラー部の前方の窓を覆う一次膨張部としての前側保護部により、覆っており、ピラー部の下部側の車内側が狭いスペースであれば、その前側保護部の後縁側が、ピラー部の車内側の下部側まで展開し難い。さらに、特許文献1,2の頭部保護エアバッグでは、二次膨張部へ膨張用ガスを流入させる連通口が、前側保護部の下縁側に開口されており、前側保護部が下縁まで展開を完了させていなければ、連通口が閉塞されて、前側保護部の圧力上昇時に、前側保護部の膨張用ガスを二次膨張部に流入させることができなくなる事態を招く虞れがある。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、ピラー部の下部側まで円滑に展開できて、アンカーを前側保護部により覆い可能で、かつ、前側保護部から膨張用ガスを安定して二次膨張部へ流入可能な頭部保護エアバッグを提供することを目的とする。
本発明に係る頭部保護エアバッグは、車両におけるシートベルト装置のアンカーを設けた車両のピラー部の前後の窓の上縁側に、ピラー部の上方を跨いで、折り畳まれて収納され、膨張用ガスの流入時に、ピラー部とともにピラー部の前後の窓の車内側を覆い可能に下方へ展開膨張する構成として、
膨張用ガスを流入させて車内側壁部と車外側壁部とを離すように膨らむガス流入部と、車内側壁部と車外側壁部とを結合させた状態として膨張用ガスを流入させない非流入部と、を備え、
ガス流入部が、
ピラー部の前方側と後方側とにおいてそれぞれ乗員頭部を受け止め可能な前側保護部と後側保護部とを有した保護膨張部、及び、前側保護部と後側保護部との上方に配置されて、インフレーターからの膨張用ガスを、前側保護部と後側保護部とに供給可能なガス供給路部、を具備して、膨張用ガスの流入当初に膨らむ一次膨張部と、
絞られた開口の連通口を介在させて、前側保護部と連通され、前側保護部の圧力上昇時に前側保護部側の膨張用ガスを流入させて、前側保護部の圧力上昇を抑制可能な二次膨張部と、
を備えて構成される頭部保護エアバッグであって、
ピラー部の車内側の部位が、アンカーの配置エリアを含んだ上部側に、前側保護部の一部となって、アンカーを覆い可能なピラー用膨張部を配置させ、下部側におけるピラー用膨張部からエアバッグの下縁に至るまでの範囲に、二次膨張部の二次前側部を配置させて、構成され、
前側保護部が、ピラー用膨張部と、ピラー用膨張部の前方側の本体膨張部と、を備えて構成され、
二次膨張部が、二次前側部と、二次前側部の後方側に連なって配置される二次後側部と、を備えて構成されていることを特徴とする。
本発明に係る頭部保護エアバッグでは、膨張用ガスが流入すれば、膨張用ガスが、ガス供給路部を経て、一次膨張部の前側保護部と後側保護部とに流入することから、窓の上縁側に折り畳まれて収納されたエアバッグが、ピラー部とともにピラー部の前後の窓の車内側を覆い可能に下方へ展開膨張する。この時、エアバッグが、ピラー部の車内側の部位において、アンカーの配置エリアを含んだ上部側に、前側保護部の一部としてのアンカーを覆い可能なピラー用膨張部を配置させ、下部側におけるピラー用膨張部からエアバッグの下縁に至るまでの範囲に、二次膨張部の二次前側部を配置させるように構成されている。すなわち、アンカーを覆うピラー用膨張部の下方は、二次膨張部の二次前側部であり、一次膨張部のピラー用膨張部が膨張していても、エアバッグの展開初期(膨張初期)においては、二次前側部は、車内外方向の厚さを薄くしている。そのため、ピラー部の下部側の車内側のスペースが狭くともに、エアバッグは、ピラー部の車内側の部位において、下縁側の二次前側部の部位まで、円滑に展開を完了させることができる。
そして、前側保護部の本体膨張部等が乗員の頭部を受け止めて、前側保護部の内圧が上昇すれば、連通口を経て、前側保護部の膨張用ガスが、二次膨張部の二次前側部に流入して、二次前側部を膨らませることから、前側保護部の内圧上昇を抑制でき、エアバッグの乗員頭部に与える反力を低減できる。
したがって、本発明に係る頭部保護エアバッグでは、ピラー部の下部側まで円滑に展開できて、アンカーを前側保護部により覆い可能で、かつ、前側保護部から膨張用ガスを安定して二次膨張部の二次前側部に流入させることができる。
そして、本発明の頭部保護エアバッグでは、二次膨張部の二次後側部を、絞られた開口として後側保護部に連通する連通口を備え、この連通口を経て、後側保護部の圧力上昇時に後側保護部側の膨張用ガスを流入させ、後側保護部の圧力上昇を抑制可能に構成し、
二次膨張部を、一つのチャンバとして、前側保護部と後側保護部との圧力上昇の抑制用に兼用することが望ましい。
このような構成では、二次膨張部が、対応する連通口を経て、圧力上昇時の前側保護部や後側保護部から膨張用ガスを流入させることができて、それぞれの前側保護部や後側保護部の圧力上昇を抑制できる。そして、このような二次膨張部が、一つのチャンバ(部屋)として構成されており、別々の部位に、前側保護部と後側保護部とにそれぞれ対応する二つの二次膨張部を設ける場合に比べて、それらの車内側から見た平面状の面積の合計よりも、小さな面積としても、同等の容積を容易に確保できる。その結果、このような構成のエアバッグでは、前側保護部と後側保護部とにそれぞれ対応する二つの二次膨張部を設けるエアバッグに比べて、平らに展開させた面積をコンパクトにでき、そして、折り畳んでも嵩張らずに、車両に搭載することができる。
また、本発明に係る頭部保護エアバッグでは、非流入部を、
ガス流入部の外周縁を囲う周縁部と、
二次前側部の前縁側と上縁側とに配置されて、周縁部におけるエアバッグの下縁側から上方に延び、さらに、上端から後方に延びて、二次前側部と前側保護部とを区画する境界区画部と、
を設けて構成し、
二次前側部の前側保護部との連通口を、境界区画部におけるエアバッグの下縁から離れた上部側を開口させて、配設することが望ましい。
このような構成では、ピラー部の車内側の部位が極めて狭いスペースとして、膨張初期時のエアバッグが、下縁まで完全に展開しない事態を招いても、前側保護部から二次膨張部の二次前側部に膨張用ガスを流入させる連通口が、二次前側部と前側保護部とを区画する境界区画部におけるエアバッグの下縁から離れた上部側を開口させて、配設されており、極力、閉塞されることを防止できて、前側保護部から二次前側部へ膨張用ガスを流すことができる。そして、連通口の開口が、僅かでも確保されれば、連通口付近が膨らんで、連通口の開口を安定して確保でき、円滑に、二次前側部に膨張用ガスを流入させることができる。
この場合、境界区画部が、エアバッグの下縁側から上方に延びる縦区画部と、縦区画部の上端から後方に延びる横区画部と、を備えて構成されていれば、二次前側部の前側保護部との連通口は、横区画部におけるピラー用膨張部の後縁近傍を開口させて、配設することが望ましい。
このような構成では、ピラー部に設けられたシートベルト装置のアンカーから延びるショルダーベルト部による連通口の閉塞状態を、安定して、回避することができる。すなわち、乗員のシートベルト装着時、シートベルトのショルダーベルト部は、アンカーから斜め前下方の車内側に向かうように配設されて、エアバッグのピラー部付近では、アンカー近傍のショルダーベルト部と乗員の肩部やシートの背もたれ部との間で、挟まれる虞れが生ずる。しかしその際、連通口が、境界区画部の横区画部におけるピラー用膨張部の後縁近傍に、開口されていれば、その位置は、アンカーの直下付近となり、アンカーから斜め前下方向の車内側に延びるショルダーベルト部が、その連通口の前方側に離れて配置され、連通口付近の車内側に接近して配設され難くなり、ショルダーベルト部による連通口の閉塞が、安定して、回避されることとなる。
また、非流入部が、前側保護部の本体膨張部とピラー用膨張部とを区画する前側区画部を備えている場合には、ピラー用膨張部には、二次前側部の前側保護部との連通口を、下縁側に設けるとともに、ガス供給路部から膨張用ガスを流入可能な流入口を、上端側に設け、さらに、開口寸法を二次前側部の連通口より大きくして、本体膨張部から膨張用ガスを流入可能に、前側区画部を開口させて形成した流入口を、前縁側に設けることが望ましい。
このような構成では、エアバッグの一次膨張部の膨張時、本体膨張部とピラー用膨張部とが、ガス供給路部側の流入口から膨張用ガスを流入させて、膨張を完了させることができる。そして、本体膨張部が、乗員頭部を受け止めて、内圧を上昇させる際、本体膨張部の膨張用ガスが、ガス供給路部を経由することなく、前縁側の前側区画部に開口させた流入口を経て、直ちに、ピラー用膨張部に流入し、さらに、連通口を経て、二次前側部に流入することから、本体膨張部の内圧上昇を迅速に抑制することができる。なお、この時、前縁側の流入口が、二次前側部の連通口より開口寸法を大きくしており、換言すれば、二次前側部の連通口が、前縁側の流入口より開口寸法を小さくしており、エアバッグの一次膨張部の膨張完了後において、本体膨張部が乗員頭部を受け止めて内圧を上昇させるまでは、不必要に、連通口を経て、ピラー用膨張部の膨張用ガスが二次前側部に流入することを抑制することができる。すなわち、エアバッグの一次膨張部の膨張完了後において、本体膨張部やピラー用膨張部は、内圧低下を抑制して、クッション性良く、乗員頭部を受け止めることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、図1に示すように、実施形態の頭部保護エアバッグ(以下、単にエアバッグと略す)40は、頭部保護エアバッグ装置Mに使用されるものであり、車両Vの前席と後席との側方における窓(サイドウインド)W1,W2の車内側の上縁側UEに、折り畳まれて収納され、膨張用ガスの流入時に、サイドウインドW1,W2を覆い可能に下方へ展開膨張する構成としている。頭部保護エアバッグ装置Mは、エアバッグ40と、インフレーター33と、取付ブラケット30,34と、エアバッグカバー8と、を備えて構成されている。そして、エアバッグ40は、車両Vの車内側におけるサイドウインドW1,W2の上縁側UEにおいて、フロントピラー部FPの下縁側から、センターピラー部CPの上方を含めたルーフサイドレール部RRの下縁側を経て、リヤピラー部RPの上方側までの範囲に、折り畳まれて収納されている。
インフレーター33は、図1に示すように、略円柱状のシリンダタイプとして、エアバッグ40における膨張用ガスを流入させるための接続口部43に挿入され、接続口部43の外周側から締め付けるクランプ36を利用して、エアバッグ40と連結されている。そして、インフレーター33は、取付ブラケット34を利用して、リヤピラー部RPの上方付近におけるルーフサイドレール部RRのインナパネル2に、ルーフヘッドライニング5の下縁5aに覆われて、取付固定されている。なお、インナパネル2は、車両Vのボディ(車体)1側の部材である。また、取付ブラケット34は、板金製として、インフレーター33を保持し、取付ボルト35を利用して、インナパネル2に固定されている。
各取付ブラケット30は、取付ボルト31によって、エアバッグ40の各取付部63をインナパネル2に取付固定している。なお、各取付ボルト31は、インナパネル2に設けられた図示しないねじ孔に、締結されている。
エアバッグカバー8は、フロントピラー部FPに配置されるフロントピラーガーニッシュ4とルーフサイドレール部RRに配置されるルーフヘッドライニング5とのそれぞれの下縁4a,5a側から構成されている。なお、フロントピラーガーニッシュ4とルーフヘッドライニング5とは、合成樹脂製とし、フロントピラー部FPとルーフサイドレール部RRとにおいて、それぞれ、ボディ1のインナパネル2における車内側に、取付固定されている。また、ルーフヘッドライニング5は、フロントピラー部FPの上方付近から、センターピラー部CPの上方を経て、リヤピラー部RPの上方付近まで、配設されている。さらに、リヤピラー部RPとセンターピラー部CPとの車内側には、それぞれ、合成樹脂製のリヤピラーガーニッシュ6とセンターピラーガーニッシュ7とが配設されている。
そして、センターピラー部CPの車内側には、サイドウインドW1,W2の上下方向の中間付近の高さ位置に、シートベルト装置10のアンカー11が固定されている。このシートベルト装置10では、シートベルト12が、センターピラー部CP内の下方側の図示しない巻き取り機構から上方に延びて車内側に露出され、そして、アンカー11の部位で下向きに反転され、先端12aを、センターピラー部CPの下方のフロア3に配設された固定具15に、固着させている。そして、シートベルト12は、タング16を、シート20の座部21の側方における車両中央側のフロア3に配置されたバックル17に対して、締結させれば、アンカー11からタング16までのショルダーベルト部13が、シート20の着座した乗員Cの肩部CSから胴部CBを押え、タング16から固定具15までのラップベルト部14が乗員Cの腰部CW付近を押えることとなる(図1,8参照)。
なお、実施形態の場合、センターピラー部CPの上部CPUと下部CPDとは、アンカー11の配置位置を基準としており、アンカー11の下方を下部CPDとし、アンカー11を含めたアンカー11より上方を上部CPUとしている。
エアバッグ40は、図1,7に示すように、インフレーター33からの膨張用ガスGを流入させて、サイドウインドW1,W2の上縁側UEに折り畳まれて収納された状態から、下方に突出して、サイドウインドW1,W2やセンターピラー部CP,リヤピラー部RPのセンターピラーガーニッシュ7やリヤピラーガーニッシュ6の車内側を覆うように、展開膨張する。そして、エアバッグ40は、図2〜5に示すように、膨張用ガスGを流入させて車内側Iに位置する車内側壁部41aと車外側Oに位置する車外側壁部41bとを離すように膨張可能なガス流入部41と、車内側壁部41aと車外側壁部41bとを結合させた状態として膨張用ガスGを流入させない非流入部61と、を備えて構成されている。このエアバッグ40は、前縁(前端)40c側の取付部63(F)を除いて、ポリアミドやポリエステル等の糸から袋織りして製造されている。なお、前縁40c側の取付部63(F)は、ポリアミドやポリエステル等の糸から織られた織布を、エアバッグ40の前縁40c側に縫合等を利用して結合されている。
ガス流入部41は、実施形態の場合、乗員Cの頭部CHを受け止め可能な保護膨張部45を有して、膨張用ガスGの流入当初に膨らむ一次膨張部42と、一次膨張部42の圧力上昇時に、一次膨張部42内の膨張用ガスGを流入させて、一次膨張部42の圧力上昇を抑制可能な二次膨張部55と、を備えて構成されている(図2,7参照)。
一次膨張部42は、接続口部43、ガス供給路部44、及び、保護膨張部45、を備えて構成されている。保護膨張部45は、ピラー部の前方側と後方側とにおいてそれぞれ乗員Cの頭部CHを受け止め可能な前側保護部46と後側保護部52とを有して構成されている。換言すれば、エアバッグ40の膨張完了時、前側保護部46は、前席のシート20(20F)に着座した乗員Cの頭部CHを保護可能に、前席のシート20F側のサイドウインドW1とセンターピラー部CPとの車内側のエリアで膨らむように配設され、後側保護部52は、後席のシート20(20B)に着座した乗員Cの頭部CHを保護可能に、後席のシート20B側のサイドウインドW2の後部側とリヤピラー部RPとの車内側のエリアで膨らむように配設されている(図7参照)。
また、実施形態の場合、保護膨張部45における前側保護部46と後側保護部52との間には、非流入部61の長方形板状の板状部65が介在されて、前後に分離されて配設されている。そして、前側保護部46は、ピラー用膨張部49と、ピラー用膨張部49の前方側の本体膨張部47と、を備えて構成されている。
ピラー用膨張部49は、エアバッグ40の展開膨張完了時にセンターピラー部CPの車内側Iにおけるアンカー11の配置エリアを含んだ上部CPU側に配置されて、アンカー11を覆い可能に構成されている(図8参照)。ピラー用膨張部49は、前後方向の幅寸法X1(図7参照)を、アンカー11を覆い可能な範囲で、センターピラー部CPの上部CPU側における前後方向の幅寸法X0(図1参照)と略等しくしている。また、ピラー用膨張部49は、膨張用ガスGを流入させる流入口50を上端側のガス供給路部44側に開口させている。
本体膨張部47も、膨張用ガスGを流入させる流入口48を上端側のガス供給路部44側に開口させている。本体膨張部47は、エアバッグ40の膨張完了時、前席のシート20F側のサイドウインドW1の車内側を覆うこととなる(図7参照)。
ガス供給路部44は、エアバッグ40の上縁40a側で車両Vの前後方向に沿って直線状に配設され、後述する前横区画部68、後横区画部69、板状部65の上方側で、前側保護部46と後側保護部52とを連通させるように配設されている。
接続口部43は、図2に示すように、エアバッグ40の上縁40a側の後縁40dから後方へ突出するように延びて、インフレーター33からの膨張用ガスGをガス流入部41内に流入させるように、インフレーター33と接続される。そして、接続口部43内には、円筒状のインナチューブ38が配設されている。このインナチューブ38は、インフレーター33を挿入させる挿入口38aを後端に備え、接続口部43内の挿入口38a内に、インフレーター33を挿入させて、クランプ36を締め付けることにより、インフレーター33が、インナチューブ38を介在させて、接続口部43に連結されている。インナチューブ38は、インフレーター33からの膨張用ガスGをガス供給路部44を経て、前側保護部46に流入可能な排出口38bを、前端側に開口させ、また、板状部65の後端と後横区画部69の前端との間で、後側保護部52のエリアの上方側に位置する下縁側に、インフレーター33からの膨張用ガスGを後側保護部52に流入可能な排出口38cを開口させている。前端側の排出口38bは、実施形態の場合、板状部65の前端より若干後方位置に配置されている。
二次膨張部55は、実施形態の場合、図2,6に示すように、ピラー用膨張部49と板状部65との下方で、前側保護部46の本体膨張部47と後側保護部52との間に、配設されている。この二次膨張部55は、ピラー用膨張部49の下方の二次前側部56と、板状部65の下方の二次後側部58と、を備えて、エアバッグ40の下縁40bに沿うように前後方向に延びる長方形状のエリアから構成されている。そして、二次膨張部55は、前側保護部46と後側保護部52とに対して、それぞれ、絞られた開口の連通口57,59を経て、連通されている。そのため、この二次膨張部55では、エアバッグ40の中で、一つだけのチャンバ(部屋)として構成されて、前側保護部46の圧力上昇時、二次前側部56に設けられた連通口57を利用して、前側保護部46側の膨張用ガスGを流入させ、また、後側保護部52の圧力上昇時、二次後側部58に設けられた連通口59を利用して、後側保護部52側の膨張用ガスGを流入させ、各々の前側保護部46と後側保護部52との圧力上昇を抑制することとなる。
なお、実施形態の場合、ピラー用膨張部49が、アンカー11の車内側Iを覆える範囲内で、極力、二次前側部56が、上下方向に沿って延びる長さ寸法LV(図6参照)を大きくするように、アンカー11に接近して配設されている。
ちなみに、実施形態の二次前側部56の長さ寸法LVとしては、二次前側部56が、センターピラー部CPにおけるアンカー11の直下からの下部CPD側を覆い可能に、設定されている。
そして、実施形態の場合、二次前側部56に設けられた連通口57は、エアバッグ40の下縁40bから離れた上方に配設され、特に、実施形態の連通口57は、板状部65の近傍となるピラー用膨張部49の後縁49b側に、開口されている。
エアバッグ40の非流入部61は、図2に示すように、周縁部62、取付部63、板状部65、区画部67、及び、厚さ規制部79から構成されている。周縁部62は、ガス流入部41の周囲を囲むように、形成されている。取付部63は、エアバッグ40の上縁40a側における周縁部62の上縁部位62aから上方へ突出したり、エアバッグ40の前縁40c側から前方へ突出するように、複数(実施形態では6個)形成されている。各取付部63には、取付ボルト31を挿通させる取付孔63aが、形成されている。そして、各取付部63は、既述したように、インナパネル2に取り付けるための取付ブラケット30が固着され、そして、各取付孔63aを挿通する取付ボルト31が、所定のねじ孔に螺合されることにより、インナパネル2に固定されている。
板状部65は、センターピラー部CPの後縁付近からサイドウインドW2の略前半分のエリアを覆うように、略長方形として配設されている。実施形態の場合、板状部65は、既述したように前後を前側保護部46と後側保護部52とに挟まれ、上下をガス供給路部44と二次膨張部55とに挟まれるように、配設されている。この板状部65は、エアバッグ40の全体形状を確保しつつ、ガス流入部41の容積を小さくして、エアバッグ40が迅速に膨張完了できるように、配設されている。
区画部67は、線状に延びるように配設される前横区画部68、後横区画部69、境界区画部71,75、及び、前側区画部77を備えて構成されている。前横区画部68は、周縁部62におけるエアバッグ40の前縁40c側から後方に延びて、前側保護部46の本体膨張部47とガス供給路部44とを区画するように配設されている。後横区画部69は、周縁部62におけるエアバッグ40の後縁40d側から前方に延びて、後側保護部52とガス供給路部44とを区画するように配設されている。
境界区画部71は、図2,6に示すように、二次膨張部55の二次前側部56と一次膨張部42側の前側保護部46とを区画するものであり、二次前側部56の前縁56a側と上縁56b側とにわたるように、略L字状に配設されている。すなわち、境界区画部71は、二次前側部56の前縁56a側に配置されて、周縁部62におけるエアバッグ40の下縁40b側から上方に延びる縦区画部72と、縦区画部72の上端72aから後方に延びる横区画部73と、を備えて構成されている。横区画部73は、ピラー用膨張部49の下縁49cと二次前側部56とを上下で区画するもので、後端73aを板状部65に接続させておらず、後端73aと板状部65との間に、既述の連通口57を配設させている。
境界区画部75は、図2,6に示すように、二次膨張部55の二次後側部58と一次膨張部42側の後側保護部52とを区画するものであり、板状部65の後縁65aから下方に延びるように配設され、下端75aを周縁部62の下縁62bに接続させておらず、下端75aと下縁62bとの間に、既述の連通口59を配設させている。
前側区画部77は、ピラー用膨張部49の前縁49a側に配置されて、前側保護部46の本体膨張部47とピラー用膨張部49とを区画するものであり、実施形態の場合、境界区画部71の縦区画部72の上端72aから上方に延びるように、配設されている。そして、前側区画部77の上端77aの前後には、ガス供給路部44からの膨張用ガスGを本体膨張部47やピラー用膨張部49に流入させる流入口48,50が、配設されている。
厚さ規制部79は、エアバッグ40の膨張完了時の保護膨張部45を球状に膨らませないように、保護膨張部45の厚さを規制するものであり、実施形態の場合、後側保護部52の中央付近に配置されている。なお、厚さ規制部79は、適宜、前側保護部46に設けてもよい。
このエアバッグ40の製造は、袋織りで製造した後、取付部63(F)を縫合等を利用してエアバッグ40の前縁40c側に結合させれば、製造できる。そして、インフレーター33を連結することを考慮して、予め、接続口部43内にインナチューブ38を挿入させておく。そして、エアバッグ40を車両へ搭載する前には、エアバッグ40の下縁40b側を、取付部63を設けた上縁40a側に接近させるように折り畳み、折り畳み完了時には、破断可能な図示しない折り崩れ防止用のラッピング材により、エアバッグ40を包んでおく。ついで、取付ブラケット34を取付済みのインフレーター33を、クランプ36を利用し、インナチューブ38を介在させて、エアバッグ40の接続口部43と接続させ、また、エアバッグ40の各取付部63に取付ブラケット30を取り付ければ、エアバッグ組付体を形成できる。
その後、各取付ブラケット30,34を、ボディ1側のインナパネル2の所定位置に配置させ、各取付孔63aを挿通させる等して、取付ボルト31,15を締め付けて、各取付ブラケット30,34をインナパネル2に固定して、エアバッグ組付体をボディ1に取り付ける。ついで、インフレーター33に、所定のインフレーター作動用の制御装置から延びる図示しないリード線を結線し、フロントピラーガーニッシュ4やルーフヘッドライニング5をボディ1に取り付け、さらに、シートベルト装置10とともに、リヤピラーガーニッシュ6,センターピラーガーニッシュ7をボディ1に取り付ければ、頭部保護エアバッグ装置Mを、車両Vに搭載することができる。
頭部保護エアバッグ装置Mの車両Vへの搭載後、インフレーター33が作動されれば、インフレーター33からの膨張用ガスGが、図2の二点鎖線に示すように、エアバッグ40における接続口部43からインナチューブ38に流入され、排出口38b,38cから流出されることとなる。そして、排出口38bから流出した膨張用ガスGは、ガス供給路部44の前部側の流入口48,50を経て、前側保護部46に流入し、排出口38cから流出した膨張用ガスGは、流入口53を経て、後側保護部52に流入して、前側保護部46と後側保護部52とが、くるんでおいた図示しないラッピング材を破断させ、さらに、フロントピラーガーニッシュ4やルーフヘッドライニング5の下縁4a,5a側のエアバッグカバー8を押し開いて、下方へ突出しつつ、図1の二点鎖線に示すように、サイドウインドW1,W2,センターピラー部CP、リヤピラー部RPの車内側Iを覆うように、大きく展開膨張することとなる。
すなわち、実施形態のエアバッグ40では、まず、一次膨張部42の保護膨張部45(前側保護部46と後側保護部52)が、前後のサイドウインドW1,W2、センターピラー部CP、リヤピラー部RPの車内側を覆うように展開膨張を完了させる(図7,8のA参照)。
この時、一次膨張部42の前側保護部46では、ガス供給路部44側に開口した流入口48,50を経て流入する膨張用ガスGにより、本体膨張部47とピラー用膨張部49とが展開膨張を完了させる。そして、このエアバッグ40では、センターピラー部CPの車内側Iの部位において、アンカー11の配置エリアを含んだ上部CPU側に、アンカー11を覆い可能なピラー用膨張部49が配置され、下部CPD側におけるピラー用膨張部49からエアバッグ40の下縁40bに至るまでの範囲に、二次膨張部55の二次前側部56を配置されることとなる。すなわち、アンカー11を覆うピラー用膨張部49の下方は、二次膨張部55の二次前側部56であり、一次膨張部42のピラー用膨張部49が厚く膨張していても、エアバッグ40の展開初期(膨張初期)においては、二次前側部56は、図4のAや図8のAに示すように、車内外方向の厚さを薄くしている。そのため、図6の二点鎖線に示すように、センターピラー部CPの下部CPD側の車内側IのスペースSが狭くとも、エアバッグ40は、センターピラー部CPの車内側Iの部位において、下縁40b側の二次前側部56の部位まで、円滑に展開を完了させることができる。なお、このような二次前側部56を含めた二次膨張部55の展開完了は、前側保護部46の本体膨張部47や後側保護部52のエアバッグ40の下縁40bまでの展開完了に伴って、本体膨張部47や後側保護部52に下方へ牽引されることにより、なされることとなる。
そして、前側保護部46の本体膨張部47が乗員Cの頭部CHを受け止めて、本体膨張部47の内圧が上昇すれば、ガス供給路部44とピラー用膨張部49ととに本体膨張部47側の圧力が伝搬して、前側保護部46(ピラー用膨張部49)の膨張用ガスGが、連通口57を経て、二次膨張部55の二次前側部56に流入して、図4のBや図8のBに示すように、二次前側部56を膨らませることから、このエアバッグ40では、前側保護部46の本体膨張部47の内圧上昇を抑制でき、乗員Cの頭部CHに与える反力を低減できる。
また、乗員Cの頭部CHがアンカー11に向かう方向に移動してきても、前側保護部46のピラー用膨張部49が、その乗員Cの頭部CHを受け止めて保護することができる。そしてその際、ピラー用膨張部49の内圧が上昇すれば、ピラー用膨張部49の膨張用ガスGが、連通口57を経て、二次膨張部55の二次前側部56に流入して、二次前側部56を膨らませることから、ピラー用膨張部49の内圧上昇を抑制でき、エアバッグ40の乗員Cの頭部CHに与える反力を低減できる。
したがって、実施形態のエアバッグ40では、センターピラー部CPの下部CPD側まで円滑に展開できて、アンカー11を前側保護部46により覆い可能で、かつ、前側保護部46から膨張用ガスGを安定して二次膨張部55の二次前側部56に流入させることができる。
そして、実施形態のエアバッグ40では、二次膨張部55の二次後側部58が、絞られた開口として後側保護部52に連通する連通口59を備え、この連通口59を経て、後側保護部52の圧力上昇時に、後側保護部52側の膨張用ガスGを流入させ、後側保護部52の圧力上昇を抑制可能に構成されている。すなわち、実施形態のエアバッグ40では、二次膨張部55が、一つのチャンバとして、前側保護部46と後側保護部52との圧力上昇の抑制用に兼用されている。
そのため、実施形態のエアバッグ40では、二次膨張部55が、対応する連通口57,59を経て、圧力上昇時の前側保護部46や後側保護部52から膨張用ガスGを流入させることができて、それぞれの前側保護部46や後側保護部52の圧力上昇を抑制できる。そして、このような二次膨張部55が、一つのチャンバとして構成されており、別々の部位に、前側保護部46と後側保護部52とにそれぞれ対応する二つの二次膨張部55を設ける場合に比べて、それらの車内側Iから見た平面状の面積の合計よりも、小さな面積としても、同等の容積を容易に確保できる。その結果、実施形態のエアバッグ40では、前側保護部46と後側保護部52とにそれぞれ対応する二つの二次膨張部を設けるエアバッグに比べて、平らに展開させた面積をコンパクトにでき、そして、折り畳んでも嵩張らずに、車両に搭載することができる。
また、実施形態のエアバッグ40は、図2,6に示すように、二次前側部56の前縁56a側と上縁56b側とに配置されて、周縁部62におけるエアバッグ40の下縁40b側から上方に延び、さらに、上端から後方に延びて、二次前側部56と前側保護部46とを区画する境界区画部71、を備えて構成されている。そして、二次前側部56における前側保護部46との連通口57が、境界区画部71におけるエアバッグ40の下縁40bから離れた上部71a側に、配設されている。
そのため、センターピラー部CPの車内側Iの部位が極めて狭いスペースSとして、膨張初期時のエアバッグ40が、下縁40bまで完全に展開しない事態を招いても、前側保護部46から二次膨張部55の二次前側部56に膨張用ガスGを流入させる連通口57が、二次前側部56と前側保護部46とを区画する境界区画部71におけるエアバッグ40の下縁40bから離れた上部71a側を開口させて、配設されており、極力、閉塞されることを防止できて、前側保護部46から二次前側部56へ膨張用ガスGを流すことができる。そして、連通口57の開口が、僅かでも確保されれば、連通口57付近が膨らんで、連通口57の開口を安定して確保でき、円滑に、二次前側部56に膨張用ガスGを流入させることができる。
なお、実施形態のエアバッグ40の場合、二次膨張部55の二次後側部58の連通口59に関し、エアバッグ40の下縁40b側に配置させた場合を示したが、図9の変形例のエアバッグ40Aのように、二次後側部58と後側保護部52とを区画する境界区画部75Aを、周縁部62の下縁62b側から上方に延ばして、上端75bと板状部65の後縁65aとの間に、連通口59Aを設けてもよい。このようなエアバッグ40Aでは、膨張初期時に、下縁40bまで完全に展開しない事態を招いても、連通口59Aが、下縁40bから離れた上方側に位置しており、安定して開口させることができる。
また、前側保護部の膨張用ガスを二次前側部に流入させる連通口を、エアバッグの下縁から離れた上方側に配置させる際、実施形態のエアバッグ40では、前側保護部46と二次前側部56とを区画する境界区画部71の上部71a側として、ピラー用膨張部49の下縁49c側に設けたが、図10に示すエアバッグ40Bのように、前側保護部46と二次前側部56とを区画する境界区画部71Bにおける縦区画部72の上端72aを、横区画部73から下方に離して、二次前側部56の上縁56b側でなく、前縁56a側となる縦区画部72の上端72a側に、前側保護部46の本体膨張部47からの膨張用ガスGを二次前側部56に流入させる連通口57Bを、配設させてもよい。
勿論、エアバッグの膨張初期時に、エアバッグの下縁まで円滑に展開できれば、図11に示すエアバッグ40Cのように、前側保護部46(本体膨張部47)と二次前側部56とを区画する境界区画部71Cにおける縦区画部72の上下方向の中央部72b(換言すれば、二次前側部56の前縁56a側の上下方向の中央)に連通口57Cを開口させたり、さらに、図12に示すエアバッグ40Dのように、前側保護部46と二次前側部56とを区画する境界区画部71Dにおける縦区画部72の下端72cを、周縁部62の下縁62bから上方に離して、その下端72c側(換言すれば、二次前側部56の前縁56aの下端側)に、連通口57Dを開口させてもよい。
但し、実施形態のエアバッグ40では、境界区画部71が、エアバッグ40の下縁40b側から上方に延びる縦区画部72と、縦区画部72の上端72aから後方に延びる横区画部73と、を備えて構成されて、二次前側部56の前側保護部46との連通口57が、横区画部73におけるピラー用膨張部49の後縁49b近傍(換言すれば、二次前側部56の上縁56bの後端側)を開口させて、配設されている。このような構成では、図7,8に示すように、センターピラー部CPに設けられたシートベルト装置10のアンカー11から延びるショルダーベルト部13による連通口57の閉塞状態を、安定して、回避することができる。
すなわち、乗員Cのシートベルト12の装着時、シートベルト12のショルダーベルト部13は、アンカー11から斜め前下方の車内側Iに向かうように配設されて、エアバッグ40のセンターピラー部CP付近では、アンカー11近傍のショルダーベルト部13の上端部13aと乗員Cの肩部CSやシート20Fの背もたれ部22との間で、挟まれる虞れが生ずる。しかしその際、連通口57が、境界区画部71の横区画部73におけるピラー用膨張部49の後縁49b近傍に、開口されていれば、その位置は、アンカー11の直下付近となり、アンカー11から斜め前下方向の車内側Iに延びるショルダーベルト部13の上端部13a側が、その連通口57の前方側に離れて配置され、連通口57付近の車内側Iに接近して配設され難くなり、ショルダーベルト部13による連通口57の閉塞が、安定して、回避されることとなる。
なお、二次前側部のピラー用膨張部との連通口が、ショルダーベルト部13の上端部13aと干渉する虞れが無い場合には、図13,14に示すエアバッグ40E,40Fのように、ピラー用膨張部49の下縁49c側における前後方向の中央部49cb(換言すれば、二次前側部56の上縁56bの前後方向の中央部)や前端49ca(換言すれば、二次前側部56の上縁56bの前端)に、ピラー用膨張部49からの膨張用ガスGを二次前側部56に流入させる連通口57E,57Fを開口させてもよい。
また、実施形態のエアバッグ40では、ピラー用膨張部49への膨張用ガスGの流入が、ガス供給路部44側の上端49d側の流入口50からだけの場合を示したが、図15に示すエアバッグ40Gのように、二次前側部56の前側保護部46との連通口57Gを、ピラー用膨張部49Gの下縁49c側に配設させている場合には、ピラー用膨張部49Gには、ガス供給路部44から膨張用ガスGを流入可能な上端49d側の流入口50と、前縁49a側の前側区画部77Gの部位に開口させた流入口51と、を設けてもよい。このエアバッグ40Gの前側区画部77Gは、ガス供給路部44側の上端77a側と、二次前側部56とピラー用膨張部49Gとを区画する境界区画部71の縦区画部72の上端72aから上方に延びる延設部77bと、を上下方向に離して、形成されている。そして、流入口51は、前側区画部77Gの上端77aと延設部77bとの間を開口させて、配設されている。そして、この流入口51は、開口寸法O1を、二次前側部56の連通口57Gの開口寸法O2より、大きくして、配設されている。
このようなエアバッグ40Gの構成では、エアバッグ40Gの一次膨張部42の膨張時、本体膨張部47とピラー用膨張部49Gとが、上端側の流入口48,50を利用して、ガス供給路部44から膨張用ガスGを流入させて、膨張を完了させることができる。そして、本体膨張部47が、乗員頭部を受け止めて、内圧を上昇させる際、本体膨張部47の膨張用ガスGが、ガス供給路部44を経由することなく、前側区画部77Gに開口した流入口51を経て、直ちに、ピラー用膨張部49Gに流入し、さらに、連通口57Gを経て、二次前側部56に流入することから、本体膨張部47の内圧上昇を迅速に抑制することができる。なお、この時、前縁49a側の前側区画部77Gに開口させた流入口51が、開口寸法O1を、二次前側部56の連通口57Gの開口寸法O2より、大きくしており、換言すれば、二次前側部56の連通口57Gが、開口寸法O2を、前側区画部77Gの流入口51の開口寸法O1より、小さくしており、エアバッグ40Gの一次膨張部42の膨張完了後において、本体膨張部47が乗員頭部を受け止めて内圧を上昇させるまでは、不必要に、連通口57Gを経て、ピラー用膨張部49Gの膨張用ガスGが二次前側部56に流入することを抑制することができる。すなわち、エアバッグ40Gの一次膨張部42の膨張完了後において、本体膨張部47やピラー用膨張部49Gは、内圧低下を抑制して、クッション性良く、乗員頭部を受け止めることができる。
なお、本体膨張部に連通する前縁側の流入口としては、図16のエアバッグ40Hのように、構成してもよい。このエアバッグ40Hでは、本体膨張部47とピラー用膨張部49Hとを区画する前側区画部77Hが、上下方向に沿って幅広の線状に配設されているものの、下端77cを、二次前側部56と前側保護部46とを区画する境界区画部71の縦区画部72の上端72aから、上方に離して、下端77c側に、流入口51Hを開口させている。勿論、この前縁49a側の前側区画部77Hに開口させた流入口51Hは、開口寸法O1を、二次前側部56の連通口57Hの開口寸法O2より、大きくしており、このエアバッグ40Hでも、図14に示すエアバッグ40Gと同様な作用・効果を得ることができる。
また、実施形態のエアバッグ40では、袋織りのものを示したが、車内側壁部41aと車外側壁部41bとを縫合して製造する縫製エアバッグに、本発明を適用してもよい。
本発明の一実施形態の頭部保護エアバッグを使用したエアバッグ装置の車両搭載状態を示す概略正面図である。 実施形態のエアバッグを平らに展開した状態の正面図である。 実施形態のエアバッグの一次膨張部の展開完了時の縦断面図であり、図2のIII−III部位に対応する。 実施形態のエアバッグの一次膨張部の展開膨張完了時と二次膨張部の膨張完了時の縦断面図であり、図2のIV−IV部位に対応する。 実施形態のエアバッグの一次膨張部の展開膨張完了時と二次膨張部の膨張完了時の縦断面図であり、図2のV−V部位に対応する。 実施形態のエアバッグの二次膨張部付近の拡大正面図である。 実施形態の車両搭載状態でのエアバッグの展開膨張完了時を示す車内側から見た概略正面図である。 実施形態の車両搭載状態でのエアバッグの一次膨張部の展開膨張完了時と二次膨張部の膨張完了時とを順に示す縦断面図である。 実施形態の変形例を示すエアバッグの正面図である。 実施形態の他の変形例を示すエアバッグの正面図である。 実施形態のさらに他の変形例を示すエアバッグの正面図である。 実施形態のさらに別の変形例を示すエアバッグの正面図である。 実施形態のさらに別の変形例を示すエアバッグの正面図である。 実施形態のさらに別の変形例を示すエアバッグの正面図である。 実施形態のさらに別の変形例を示すエアバッグの正面図である。 実施形態のさらに別の変形例を示すエアバッグの正面図である。
符号の説明
10…シートベルト装置、
11…アンカー、
40,40A,40B,40C,40D,40E,40F,40G,40H…エアバッグ、
40b…(エアバッグの)下縁、
41…ガス流入部、
41a…車内側壁部、
41b…車外側壁部、
42…一次膨張部、
44…ガス供給路部、
45…保護膨張部、
46…前側保護部、
47…本体膨張部、
49,49G,49H…ピラー用膨張部、
49a…(ピラー用膨張部の)前縁、
49b…(ピラー用膨張部の)後縁、
49c…(ピラー用膨張部の)下縁、
50…(ピラー用膨張部の上端側の)流入口、
51,51H…(ピラー用膨張部の前縁側の)流入口、
52…後側保護部、
55…二次膨張部、
56…二次前側部、
57,57B,57C,57D,57E,57F,57G,57H…(二次前側部の)連通口、
58…二次後側部、
59,59A…(二次後側部の)連通口、
61…非流入部、
62b…下縁、
71,71B,71C,71D…(二次前側部の)境界区画部、
72…縦区画部、
73…横区画部、
75,75A…(二次後側部の)境界区画部、
77,77G,77H…前側区画部、
O1…(前縁側の流入口の)開口寸法、
O2…(二次前側部の連通口の)開口寸法、
V…車両、
W1,W2…(窓)サイドウインド、
UE…(窓の)上縁側、
CP…(センター)ピラー部、
CPU…(センターピラー部の)上部、
CPD…(センターピラー部の)下部、
G…膨張用ガス、
C…乗員、
CH…(乗員の)頭部。

Claims (5)

  1. 車両におけるシートベルト装置のアンカーを設けた車両のピラー部の前後の窓の上縁側に、前記ピラー部の上方を跨いで、折り畳まれて収納され、膨張用ガスの流入時に、前記ピラー部とともに前記ピラー部の前後の窓の車内側を覆い可能に下方へ展開膨張する構成として、
    膨張用ガスを流入させて車内側壁部と車外側壁部とを離すように膨らむガス流入部と、前記車内側壁部と前記車外側壁部とを結合させた状態として膨張用ガスを流入させない非流入部と、を備え、
    前記ガス流入部が、
    前記ピラー部の前方側と後方側とにおいてそれぞれ乗員頭部を受け止め可能な前側保護部と後側保護部とを有した保護膨張部、及び、前記前側保護部と前記後側保護部との上方に配置されて、インフレーターからの膨張用ガスを、前記前側保護部と前記後側保護部とに供給可能なガス供給路部、を具備して、膨張用ガスの流入当初に膨らむ一次膨張部と、
    絞られた開口の連通口を介在させて、前記前側保護部と連通され、前記前側保護部の圧力上昇時に前記前側保護部側の膨張用ガスを流入させて、前記前側保護部の圧力上昇を抑制可能な二次膨張部と、
    を備えて構成される頭部保護エアバッグであって、
    前記ピラー部の車内側の部位が、前記アンカーの配置エリアを含んだ上部側に、前記前側保護部の一部となって、前記アンカーを覆い可能なピラー用膨張部を配置させ、下部側における前記ピラー用膨張部から前記エアバッグの下縁に至るまでの範囲に、前記二次膨張部の二次前側部を配置させて、構成され、
    前記前側保護部が、前記ピラー用膨張部と、該ピラー用膨張部の前方側の本体膨張部と、を備えて構成され、
    前記二次膨張部が、前記二次前側部と、前記二次前側部の後方側に連なって配置される二次後側部と、を備えて構成されていることを特徴とする頭部保護エアバッグ。
  2. 前記二次膨張部の前記二次後側部が、絞られた開口として前記後側保護部に連通する連通口を備え、該連通口を経て、前記後側保護部の圧力上昇時に前記後側保護部側の膨張用ガスを流入させ、前記後側保護部の圧力上昇を抑制可能に構成され、
    前記二次膨張部が、一つのチャンバとして、前記前側保護部と前記後側保護部との圧力上昇の抑制用に兼用されていることを特徴とする請求項1に記載の頭部保護エアバッグ。
  3. 前記非流入部が、
    前記ガス流入部の外周縁を囲う周縁部と、
    前記二次前側部の前縁側と上縁側とに配置されて、前記周縁部における前記エアバッグの下縁側から上方に延び、さらに、上端から後方に延びて、前記二次前側部と前記前側保護部とを区画する境界区画部と、
    を備えて構成され、
    前記二次前側部の前記前側保護部との前記連通口が、前記境界区画部における前記エアバッグの下縁から離れた上部側を開口させて、配設されていることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の頭部保護エアバッグ。
  4. 前記境界区画部が、前記エアバッグの下縁側から上方に延びる縦区画部と、該縦区画部の上端から後方に延びる横区画部と、を備えて構成され、
    前記二次前側部の前記前側保護部との前記連通口が、前記横区画部における前記ピラー用膨張部の後縁近傍を開口させて、配設されていることを特徴とする請求項3に記載の頭部保護エアバッグ。
  5. 前記非流入部が、前記前側保護部の前記本体膨張部と前記ピラー用膨張部とを区画する前側区画部を備え、
    前記ピラー用膨張部が、
    前記二次前側部の前記前側保護部との前記連通口を、下縁側に備えるとともに、前記ガス供給路部から膨張用ガスを流入可能な流入口を、上端側に備え、さらに、
    開口寸法を前記二次前側部の前記連通口より大きくして、前記本体膨張部から膨張用ガスを流入可能に、前記前側区画部を開口させて形成した流入口を、前縁側に備えて、
    配設されていることを特徴とする請求項3若しくは請求項4に記載の頭部保護エアバッグ。
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