JP2010115535A - 遊技機 - Google Patents

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高明 市原
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Abstract

【課題】 ある程度は遊技者の技量を反映させながらも、その遊技結果に極端な差が生ずるのを防止できるようにする。
【解決手段】 パチンコ機やアレンジボール機等の遊技機に関し、複数のラウンド(例えば16ラウンド)からなる当たり遊技において、検出器6が遊技球Bを検出することを契機として次のラウンドに移行可能に構成する。
さらに、姿勢が変化すると検出器6が遊技球Bを検出可能になる可動部材4と、複数のラウンドのうちで一以上のラウンドを抽選によって特定する第1抽選手段1と、第1抽選手段1によって特定したラウンド中の所定時期に限って可動部材4の姿勢を変化させる姿勢制御手段3とを備える。
可動部材4の姿勢は第1抽選手段1による抽選も関与するので、ある程度は遊技者の技量を反映させながらも、その遊技結果に極端な差が生ずるのを防止することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、一定の条件下で次のラウンドに移行可能な遊技機に関する。
パチンコ機やアレンジボール機等のような遊技機は、一般に遊技中に大当たりになると大当たり遊技として遊技者に賞球を獲得する機会を与えるために例えば大入賞口を開閉する。
多くの遊技機における大入賞口には、次のラウンドに移行可能なVゾーンと、通常の入賞口と同様に賞球を払い出すのみの通常入賞口とを備える。
そしてラウンド中にパチンコ球がVゾーンに入賞すると、次のラウンドに移行でき、二以上のラウンドで継続して大当たり遊技を行うことができる。
しかし、従来の遊技機では、大当たり遊技として継続可能なラウンド数を抽選によって決定していた。そのために遊技者の技量にかかわらず、ほぼ同等の賞球を得ることができた。
遊技者の技量を反映させるには、例えば所定の条件下でVゾーンにパチンコ球を入賞可能に動作する可動部材を設け、遊技者の技量によって入賞可能なタイミングを狙うという構成にすればよい。
ところが、この構成では未熟な遊技者(特に初心者)は次のラウンドに移行できず、獲得可能な賞球は熟練した遊技者と比べると著しく少なくなってしまう。
本発明はこのような点に鑑みてなしたものであり、ある程度は遊技者の技量を反映させながらも、その遊技結果に極端な差が生ずるのを防止した遊技機を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段1は、請求項1に記載した通りである。
ここで、請求項1に記載した用語の「所定時期」は遊技機の種類,日時,遊技状態等に応じて適切に設定可能な時期であって、当該時期は遊技中において固定してもよく変化させてもよい。
例えば抽選によって特定したラウンドのほぼ全期間であってもよく、一部の期間であってもよい。
当該解釈は他の請求項および発明の詳細な説明についても同様である。
当該手段1によれば図1に模式的に示すように、遊技機は複数のラウンド(例えば16ラウンド)からなる当たり遊技において、検出器6が遊技球Bを検出することを契機として次のラウンドに移行可能に構成する(後述する手段2,3,4についても同様である)。
さらに、姿勢が変化すると検出器6が遊技球Bを検出可能になる可動部材4と、複数のラウンドのうちで一以上のラウンドを抽選によって特定する第1抽選手段1と、第1抽選手段1によって特定したラウンド中の所定時期に限って可動部材4の姿勢を変化させる姿勢制御手段3とを備える。
可動部材4の姿勢に応じて、検出器6に検出され易くなる経路Daに沿って遊技球Bが移動するか、あるいは検出され難くなる経路Dbに沿って遊技球Bが移動することになる。
遊技球Bが検出器6に検出され易くなる姿勢のタイミング等を狙って遊技する必要がある点で遊技者に技量が要求される。ところが、可動部材4の姿勢は第1抽選手段1による抽選も関与するので、偶然性も要因となって遊技結果にそれほどの差は生じない。したがって、ある程度は遊技者の技量を反映させながらも、その遊技結果に極端な差が生ずるのを防止することができる。
課題を解決するための手段2は、請求項2に記載した通りである。当該手段2によれば、ラウンド中の所要の時期を抽選によって特定する第2抽選手段2と、第1抽選手段1によって特定したラウンドであって且つ第2抽選手段2によって特定した時期に限って可動部材4の姿勢を変化させる姿勢制御手段3とを備える。可動部材4の姿勢は第1抽選手段1による抽選だけでなく第2抽選手段2による抽選も関与してくるので、より偶然性が大きくなって遊技結果にはほとんど差が生じなくなる。したがって、ある程度は遊技者の技量を反映させながらも、その遊技結果に極端な差が生ずるのを防止することができる。
課題を解決するための手段3は、請求項3に記載した通りである。当該手段3によれば、遊技球Bが検出器6に検出され易くなる第1姿勢4bと遊技球Bが検出器6に検出され難くなる第2姿勢4aとを取り得る可動部材4と、可動部材4を第1姿勢4bにする時期を抽選によって特定する第2抽選手段2とを備える。可動部材4が第1姿勢4bになると遊技球Bは検出器6に検出され易くなるが、第2姿勢4aになると遊技球Bは検出器6に検出され難くなる。
第1姿勢4bになるタイミング等を狙って遊技する必要がある点で遊技者に技量が要求される。ところが、可動部材4の姿勢は第2抽選手段2による抽選も関与するので、偶然性も要因となって遊技結果にそれほど差が生じない。したがって、ある程度は遊技者の技量を反映させながらも、その遊技結果に極端な差が生ずるのを防止することができる。
課題を解決するための手段4は、請求項4に記載した通りである。当該手段4によれば、抽選によって特定した遊技情報を報知する報知手段5を有する。抽選によって特定した遊技情報としては、複数のラウンドの中から特定した一以上のラウンドや、ラウンド内で特定した時期等が該当する。
報知手段5を通じて遊技情報を認識した者(特に遊技者7)は、可動部材が有利な姿勢になる時期を狙って遊技できるようになるで、遊技結果に反映させることができる。
本発明によれば、ある程度は遊技者の技量を反映させながらも、その遊技結果に極端な差が生ずるのを防止することができる。
本発明の概要を模式的に示す図である。 パチンコ機の外観を示す正面図である。 電動役物装置を示す正面図と断面図である。 一部を破断した電動役物装置を示す斜視図である。 メイン制御基板の概略構成を示すブロック図である。 始動口処理の手続きを示すフローチャートである。 大当たり処理の手続きを示すフローチャートである。 通常ラウンド処理の手続きを示すフローチャートである。 技術介入処理の手続きを示すフローチャートである。 図9に続く技術介入処理の手続きを示すフローチャートである。 最終ラウンド処理の手続きを示すフローチャートである。 大入賞口開閉処理の手続きを示すフローチャートである。 抽選で特定したラウンドの一例を示すタイムチャートである。 抽選で特定しないラウンドの一例を示すタイムチャートである。
以下、本発明における実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態は遊技機の一つであるパチンコ機に本発明を適用した例であって、図2〜図14を参照しながら説明する。
まず図2には、パチンコ機10の外観を正面図で示す。図2においてパチンコ機10の遊技盤面12上には、入賞したパチンコ球を検出する始動口センサ44,42,30をそれぞれ有する始動口46,26,28、キャラクタ体20や開閉可能な羽根24,50等を有する電動役物装置14、その他に一般の入賞口や風車,障害釘などが適宜に配置されている。
パチンコ球が始動口46,26,28に入賞すると、羽根24,50を作動させて大入賞口60,76を開閉する(図3を参照)。
当該大入賞口60,76は、例えば始動口28,46に入賞した場合には1回開閉し、同様に始動口26に入賞した場合には2回(複数回;パチンコ機10の種類や遊技状態等による)開閉する。
遊技盤面12の下方には、タバコの吸い殻等を入れる灰皿38や、賞球を含むパチンコ球を一時的に貯留する下皿36、パチンコ球を発射させるために遊技者が操作するハンドル34、賞球の受皿である上皿32の内部に設けられて音(音声,音楽,効果音等)を出すスピーカ40などを備える。また上皿32の上方には、球貸を指示する球貸スイッチ54や、カード残量等の情報を表示する情報表示器56、プリペイドカードの返却を指示する返却スイッチ58等を備える。その他には、パチンコ機10の遊技内容等に合わせて適切な位置に配置されるランプ類16(発光体)なども備える。これらの部材や装置は周知であるので、構成や動作内容等の詳細については省略する。
続いて電動役物装置14の構成や作動等について、図3,図4を参照しながら説明する。
図3(A)には電動役物装置の外観を正面図で示し、図3(B)には図3(A)におけるB−B線矢視の断面図を示す。
図4には一部を破断した電動役物装置を斜視図で示す。
より詳しくは、キャラクタ体20の口部に相当する停留部72を閉じて停留不能になる非停留姿勢を図3(B)の実線と図4(A)に示し、当該停留部72を開けて停留可能になる停留姿勢を図3(B)の二点鎖線と図4(B)に示す。
図3(A)に示す電動役物装置14は「センター役物」とも呼ばれ、一般の入賞口と同様に入賞すると対応個数の賞球を払い出す天入賞口80(いわゆる天穴)や、図柄等を表示可能なドットマトリクス表示器78、大入賞口60,76の開閉を実現する羽根24,50、大入賞口60,76からそれぞれに入ったパチンコ球PBを検出すると通過信号を出力する入賞センサ52,22、停留部72を作動可能に構成するとともに恐竜を模して形成したキャラクタ体20、装置内に入ったパチンコ球PBを流下(落下を含む)させてキャラクタ体20に到達させ得る棚板74、停留部72に近傍に備えられてパチンコ球PBの到達を検出すると到達信号を出力可能な到達センサ62、大当たり遊技における次回のラウンドを継続するための特別領域であってVセンサ48を備えたVゾーン64、Vゾーン64や入賞球排出口66,68へパチンコ球PBを流下させ得る誘導板70、停留部72から誘導板70に通ずる流下通路82等を有する。
ここで、ドットマトリクス表示器78は少なくともスクロール表示が可能に構成し、大当たり遊技の各ラウンドで入賞したパチンコ球PBの個数や、大当たり遊技でのラウンド数等を表示する。
羽根50,24は実線で示す姿勢と二点鎖線で示す姿勢との間で往復運動が可能であって、それぞれ矢印D2,D6のように運動する。
キャラクタ体20の口部を模した停留部72は、所定個数(例えば1個または2個以上)のパチンコ球PBが停留可能に形成している。
棚板74および誘導板70について少なくとも一方には、パチンコ球PBの流下方向を変化(あるいは規制)させ得る凹凸を形成したり、凹凸部材を設けてもよい。
図3(B)に示す電動役物装置14には、上記羽根50,24を往復運動させるソレノイド84、モータ91(例えばパルスモータやサーボモータ等)で発生させた回転トルクを所定方向(例えば矢印D10に示す上下方向)の往復運動に変換してキャラクタ体20の停留部72にトルク伝達するトルク伝達機構86、モータ91の主軸92に固定した指標部90によって当該モータ91の回転(あるいは基準位置)を検出する回転センサ88、電動役物装置14の室内を照らすランプ類93、所定の姿勢(例えば停留姿勢)の状態にある停留部72を検出すると姿勢信号を出力する姿勢センサ94、キャラクタ体20の尻尾を模して形成した障害物97を所定方向(例えば矢印D12に示す上下方向)に往復運動させるソレノイド96等を有する。なお、ソレノイド96はロッド95を矢印D14方向に伸縮させることで障害物97を往復運動させる。
上記のように構成された電動役物装置14によれば、パチンコ球PBは例えば図3(A)に示すように矢印D4に沿って大入賞口76から入る。そして、パチンコ球PBが最終的にVゾーン64に入るルートとしては、例えば図3(B)に示すように矢印D8に沿って棚板74,キャラクタ体20の停留部72,誘導板70を流下し、Vゾーン64に入ることになる。
モータ91の主軸92を回転させると、回転トルクを伝達可能なトルク伝達機構86を通じてキャラクタ体20の停留部72を上下方向(矢印D10方向)に運動させることができる。この往復運動はモータ91の回転数に依存しており、例えば停留部72が上死点に位置する非停留姿勢から下死点に位置する停留姿勢に至るまでに第1回転数(例えば2回転)を要し、停留姿勢から非停留姿勢に至るまでに第2回転数(例えば3回転)を要し、非停留姿勢の状態を第3回転数(例えば10回転)だけ維持するように運動する。回転数に依存させる構成によれば、回転速度の高低によって姿勢を変化させる期間や、パチンコ球PBが停留部72に停留させる期間も自在に伸縮させることができる。よって停留部72の姿勢は、モータ91を作動させることで図4(A)に示すような非停留姿勢と、図4(B)に示すような停留姿勢との間で切り換えることができる。
よって停留部72の姿勢をほぼ周期的に変えるには、ほぼ定速度で回転可能なサーボモータをモータ91に用いるか、メイン制御基板100からほぼ定速度で出力するパルス信号を受けて回転するパルスモータをモータ91に用いる方法等がある。
もし停留部72が非停留姿勢になると図4(A)に示すようにパチンコ球PBは経路D16に沿って流下し易くなり、入賞球排出口66(あるいはVゾーン64を挟んで反対側の入賞球排出口68)に入り易くなる。これに対して停留部72が停留姿勢になると図4(B)に示すようにパチンコ球PBが経路D18に沿って流下し易くなってVゾーン64に入り易くなるが、流下途中に位置する障害物97の姿勢によってはVゾーン64に入り難くなる場合もある。
始動口46,26,28のいずれかに入賞したパチンコ球PBは、対応する始動口に備えた始動口センサ44,42,30によってそれぞれ検出される。
パチンコ球PBを検出すると羽根24,50や障害物97が上述した運動パターンに従って作動する。ここで、羽根24,50の開閉タイミングと障害物97の運動タイミング等に応じて、電動役物装置14に入ったパチンコ球PBがVゾーン64に入賞できる確率がほぼ10%ぐらいになるように調整する。
ドットマトリクス表示器78に所定図柄が表示されると、電動役物装置14に入ったパチンコ球PBがVゾーン64に入賞できる確率が高まるように構成するとなおよい。このようにキャラクタ体20は停留部72や障害物97が作動してパチンコ球PBを振り分け得る点で振分装置に相当する。
ここで、図4(B)に示す停留部72の停留姿勢はパチンコ球がVセンサ48に検出され易くなって検出確率が高まる第1姿勢4bに相当し、図4(A)に示す停留部72の非停留姿勢はパチンコ球がVセンサ48に検出され難くなって検出確率が低くなる第2姿勢4aに相当する。
入賞センサ22,52、始動口センサ30,44,42、Vセンサ48、到達センサ62、回転センサ88、姿勢センサ94等の各種センサには、接触センサ(例えばマイクロスイッチなどのスイッチ類,タッチパネル,圧力センサ等)や非接触センサ(例えば近接センサ,光センサ,赤外線センサ等)を任意に用いてよい。
次に、パチンコ機10によるパチンコ遊技を実現するメイン制御基板100について、その概略構成を示した図5を参照しながら説明する。このメイン制御基板100は、例えばパチンコ機10の背面側に設けられる。
図5に示すメイン制御基板100はCPU(プロセッサ)110を中心に構成し、遊技制御プログラム,所要の運動パターン等のデータを格納するROM102、開閉回数や乱数等のデータを格納するRAM104、各種の入力装置から送られた信号を受けてメイン制御基板100内で処理可能なデータ形式に変換する入力処理回路106、CPU110から送られた作動データを受けて各種の出力装置を作動させる出力処理回路112、CPU110から送られた表示データを受けて表示灯の表示(点灯,点滅を含む)を制御する表示制御回路114、図柄表示基板200や賞球制御基板300等に所要の信号を送る通信制御回路116等を有する。これらの構成要素は、いずれもバス118に互いに結合している。
CPU110はROM102に格納された遊技制御プログラムを実行してパチンコ機10による遊技を実現するが、当該遊技制御プログラムには後述する姿勢報知処理や標準時間設定処理等の手続きを実現するためのプログラムをも含む。ROM102にはEPROMを用い、RAM104にはSRAMを用いるが、他種のメモリを任意に用いてもよい。
他種のメモリとしては、EEPROM,DRAM,フラッシュメモリ等が該当する。
入力処理回路106が信号等を受ける入力装置としては、例えば検出センサ(到達センサ62,回転センサ88,姿勢センサ94等)や、入賞センサ22,52、始動口センサ30,44,42、Vセンサ48、指示スイッチ(球貸スイッチ54,返却スイッチ58等)等が該当する。
出力処理回路112が信号を出力する出力装置としては、例えばモータ91やソレノイド84,96等が該当する。
表示制御回路114が制御する表示灯としては、例えばランプ類16,93等が該当する。
通信制御回路116から図柄表示基板200を通じて制御する表示器としては、例えば情報表示器56やドットマトリクス表示器78等である。さらに通信制御回路116は、必要に応じてスピーカ40から出す音を制御する音制御基板や、パチンコ機やスロットマシン,貸出機,照明機器等の装置や機器を総括して制御するホールコンピュータ等に対しても所要のデータを送ることもできる。
上記のように構成したパチンコ機10において、本発明を実現するにあたってメイン制御基板100で行う手続きについて図6〜図12を参照しながら説明する。
図6には始動口46,26,28への入賞に伴う処理を実現する始動口処理の手続きを、図7には大当たり遊技を実現する大当たり処理の手続きを、図8には通常のラウンド遊技を実現する通常ラウンド処理の手続きを、図9,図10には技術介入が必要なラウンド遊技を実現する技術介入処理の手続きを、図11には最終のラウンド遊技を実現する最終ラウンド処理の手続きを、図12には大入賞口の開閉を実現する大入賞口開閉処理の手続きをそれぞれフローチャートで示す。これらの手続きはいずれも図5に示すメイン制御基板100のROM102に格納されている遊技制御プログラムをCPU110が適当なタイミングで実行して実現される。図9と図10は結合子C1を介して処理が継続する。なお、大当たり処理と大入賞口開閉処理は並行して実行される。
なお説明を簡単にするため、特に明示する場合を除いて以下の制限を課す。
始動口26,28,46は大入賞口60,76の開閉回数を除いて同等に機能するので、始動口46を例に説明する。よって始動口センサ30,44,42についても、始動口46に備えた始動口センサ44を例に説明する。また大入賞口60,76は同等に機能するので、大入賞口76を例に説明する。よって羽根24,50についても大入賞口76を開閉する羽根50を例に説明し、入賞センサ52,22についても入賞センサ52を例に説明する。
始動口46に入賞するパチンコ球PAとし{図2を参照}、大入賞口76に入賞するパチンコ球PBとする{図3(A)を参照}。
実際はほぼ同時に2個以上のパチンコ球が始動口46や大入賞口76に入賞し得るが、始動口46に入るパチンコ球PAの個数を1個に限定し、同様に大入賞口76に入るパチンコ球PBの個数を1個に限定する。
図6に示す始動口処理では、デモンストレーション時などで遊技状況(今までに行われた遊技の結果)を報知する〔ステップS10〕。例えば、後述する技術介入が行われる頻度,回数,成功率等、大入賞口60,76への入賞数、大当たりの回数,時刻などが該当する。当該報知はドットマトリクス表示器78への表示によって実現するが、スピーカ40から出す音によって報知してもよく、ハンドル34や椅子等を振動させて報知してもよい。
遊技開始後にパチンコ球PAが始動口46に入賞すると(ステップS12のYES)、大入賞口76を所要のタイミングで開閉する〔ステップS14〕。
ステップS12では、図2,図5に示す始動口センサ44から検出信号を受けると入賞した(YES)と判別し、当該検出信号を受けなければ入賞していない(NO)と判別する。
ステップS14で開閉する大入賞口76は羽根50の開閉によって実現するので、実際には羽根50の開閉を制御する。例えばパチンコ球PAが始動口28,46に入賞した場合には1回開閉し、同様にパチンコ球PAが始動口26に入賞した場合には2回を断続して開閉する。
ステップS14の開閉によってパチンコ球PBが大入賞口76に入賞すると(ステップS16のYES)、当該入賞したパチンコ球PBがVゾーン64に入賞したか否かを判別する〔ステップS18〕。なおステップS16では、図3(A),図5に示す入賞センサ52から検出信号を受けると入賞した(YES)と判別し、当該検出信号を受けなければ入賞していない(NO)と判別する。
ステップS18の判別においてVゾーン64に入賞していなければ(ステップS18のNO)、「はずれ」としてそのまま始動口処理を終了する。一方、Vゾーン64に入賞したときは(ステップS18のYES)、乱数を読み込んでRAM104等のような記憶部に記憶するとともに〔ステップS20〕、当該RAM104等に記憶した乱数(例えば時期決定用乱数)に基づく抽選によって技術介入を行う時期を決定し〔ステップS22〕、決定した時期等を報知するために図柄の変動表示を行い〔ステップS24〕、「大当たり」として大当たり遊技を実現するべく大当たり処理を実行する〔ステップS26〕。
ステップS20で記憶する乱数としては、例えば技術介入を行う時期を決定するために用いる時期決定用乱数やその他の乱数等が該当する。ここで技術介入とは、予め定められたパチンコ機10の条件を満たすことによって遊技者に有利な遊技状態となる(当該遊技状態が可能になる場合を含む)ように、当該遊技者が自ら行う行為を意味する。例えば、所定のタイミングで大入賞口76に入賞させると大当たりになるケースでは、遊技者がそのタイミングを見計らってパチンコ球PBを発射させる行為が該当する。
従来のようにパチンコ球PAが始動口46に入賞したときに乱数に基づく抽選を行うとすると、パチンコ球PAがVゾーン64に入賞しないケースもあるので無駄が多くなって抽選演出も煩わしくなる。しかし上述したように最初にパチンコ球PAがVゾーン64に入賞したときとしたので、無駄もなく、遊技者は抽選演出に注視するようになる。
よってパチンコ機10の商品価値が高まる。
ステップS22における「技術介入を行う時期」は、所要数のラウンド(例えば16ラウンド)からなる大当たり遊技について、一以上のラウンドや、特定したラウンドのほぼ全期間または一部期間等が該当する。一以上のラウンドとしては、例えば第1ラウンド,奇数(偶数)ラウンド,第1ラウンド〜第7ラウンド,最終ラウンドを除く全ラウンド等が該当する。
ラウンドの一部期間としては、例えば一以上の開閉回数,ラウンド中の一定期間または可変期間等が該当する。
時期決定用乱数に基づいて決定するのは、ラウンドのみでもよく、期間のみでもよく、その双方でもよい。このように抽選で決定すると、大当たり遊技が行われるごとに技術介入を行う時期が変化し得るので、遊技者は当該時期に合わせて遊技する必要がある。よって、遊技者の技量を反映させることができる。
もし全ラウンドで技術介入を行うか否かを決定する構成では、難易度が変化しないので遊技にメリハリがない。しかし上述したように一部のラウンドやラウンド中の所定時期に技術介入を行うか否かを決定する構成としたので、技術介入を行うか否かで難易度が変化し、遊技にメリハリがある。また、大入賞口76に入賞したパチンコ球PAの個数が特定数に達したときに停留部72の姿勢を変化させる構成では、パチンコ球PAをVゾーン64に入賞させるにあたって技量を必要としない点で技術介入性がない。しかし、大入賞口76(羽根50)の開閉回数が特定回数に達したときに停留部72の姿勢を変化させる構成としたので、漫然と遊技したのでは停留部72の姿勢を変化させる以前に1ラウンドでの入賞の上限個数に達してしまう点で技術介入性がある。
これらによって、パチンコ機10では遊技を面白くすることができる。
ステップS24ではドットマトリクス表示器78に表示する図柄によって、技術介入を行う一以上のラウンドや、ラウンド内で特定した開閉回数等を報知する。例えば、図柄「1」が表示されたならば第1ラウンド以降で技術介入を行い、図柄「7」が表示されたならば第7ラウンド以降で技術介入を行い、図柄「V」が表示されたならば技術介入を行わないことを報知する。同様に、図柄「E」が表示されたならばラウンド内の最終開閉で技術介入を行い、図柄「10」が表示されたならば10回目の開閉で技術介入を行い、図柄「0」が表示されたならば技術介入を行わないことを報知する。
ラウンドや開閉回数等の報知はほぼ同時に行なってもよく、時間的にずらして行なってもよい。なお、ドットマトリクス表示器78への表示に限らず、スピーカ40から出す音によって報知してもよく、ハンドル34や椅子等を振動させて報知してもよい。
次に、ステップS26における大当たり処理の具体的な手続きについて、図7,図8を参照しながら説明する。
図7に示す大当たり処理では、大入賞口76を開閉可能にするべく大入賞口開閉処理用の実行フラグをオンにし〔ステップS30〕、現在のラウンドが最終ラウンドならば(ステップS32のYES)、最終ラウンドの遊技を実現するべく最終ラウンド処理を実行する〔ステップS44〕。現在のラウンドが最終ラウンド以外のラウンドであるが(ステップS32のNO)、図6のステップS22の決定で技術介入が必要なラウンドならば(ステップS34のYES)、当該技術介入を実現するべく技術介入処理を実行する〔ステップS42〕。
なお、最終ラウンド処理および技術介入処理についての具体的な手続きは後述する。
現在のラウンドが最終ラウンドでなく(ステップS32のNO)、かつ技術介入が不要なラウンドならば(ステップS34のNO)、通常の大当たり遊技を実現するべく通常ラウンド処理を実行する〔ステップS36〕。当該通常ラウンド処理の具体的な手続きについて、図8を参照しながら説明する。
図8に示す通常ラウンド処理では、パチンコ球PBを停留可能にするべく停留部72を停留姿勢にした後は〔ステップS50〕、大入賞口76にパチンコ球PBが所定数(例えば10個)入賞するまでであって(ステップS52のNO)、かつ大入賞口76を所定回数(例えば18回)開閉するまで待機する(ステップS54のNO)。この待機の間は後述する大入賞口開閉処理によって大入賞口76が開閉するので入賞可能になり、しかも停留部72が停留姿勢になっているので停留させれば容易にVゾーン64に入賞させることができる。
そして大入賞口76にパチンコ球PBが所定数入賞するか(ステップS52のYES)、あるいは大入賞口76を所定回数開閉し終えると(ステップS54のYES)、パチンコ球PBを停留不能にするべく停留部72を非停留姿勢にするとともに〔ステップS56〕、大入賞口76を開閉不能にするべく大入賞口開閉処理用の実行フラグをオフにする〔ステップS58〕。もしパチンコ球PBが停留部72に停留されていたときは、当該停留が解除されると図3(B)に示す流下経路(矢印D8)に沿ってキャラクタ体20の中を通り、棚板74に落下する。すなわち、パチンコ球PBはVゾーン64内のVセンサ48に検出され易くなる。そしてVセンサ48がパチンコ球PBを検出したときは(ステップS60のYES)、次のラウンドに移行可能にし〔ステップS62〕、通常ラウンド処理を終了する。
よって、パチンコ球PBがVゾーン64に入賞しなかったときは(ステップS60のNO)、次のラウンドに移行することなく大当たり遊技を終える(図7のステップS38でNO)。
通常ラウンド処理を終了すると図7に戻り、現在のラウンド中にVゾーン64に入賞して次のラウンドに移行するときは(ステップS38のYES)、ラウンド数を増やし〔ステップS40〕、次のラウンドを実現するべくステップS30に戻って上述した処理を繰り返す。その一方、現在のラウンド中にVゾーン64に入賞しなかったときは次のラウンドに移行できず(ステップS38のNO)、ラウンド数等に応じた演出によって技量を報知し〔ステップS46〕、大当たり処理を終了して大当たり遊技を終える。
当該技量は、例えば実際に遊技したラウンド数や実際に入賞させた入賞数等が該当する。
上記ステップS46で行う演出は遊技者に技量を伝達可能であれば任意であるが、例えば以下に示す(a1)〜(a3)の各形態が該当する。なお以下では簡単のために、技量としてラウンド数を例に説明する。
(a1)RAM104に記憶したラウンド数をドットマトリクス表示器78に表示して遊技者に報知したり、ラウンド数をスピーカ40から出す音によって遊技者に報知したり、ラウンド数を表示器67,83の点滅回数,発光色,発光パターン等によって遊技者に報知したり、ラウンド数をハンドル34の振動回数によって遊技者に報知する方法などが該当する。
二以上の形態を任意に組み合わせる(例えばドットマトリクス表示器78の表示と、スピーカ40から出す音)ことによって、ラウンド数を遊技者により確実に伝達することが可能になる。
(a2)遊技情報の大小(多少)に応じて演出する内容を異ならせる。例えばラウンド数が多く(少なく)なるにつれて、ドットマトリクス表示器78で表示する図柄の形態(形状,色彩,大きさ,背景等)を異ならせたり、スピーカ40から出す音(音声,音楽,効果音等)を異ならせる。
演出内容の違いを認識した遊技者は、遊技情報の大小を把握することができ、場合によってはチラッと見たり聞いたりするだけで把握することも可能になる。
(a3)演出によって行う報知は、単に数量を報知する形態に限らない。例えば入賞数を例にすると、50個まで,51〜60個,61〜70個,71〜80個,81〜90個,91個以上等のように複数段階ごとに異なる演出を行なったり、大当たり遊技を終了したときの入賞数が一定数(=所定数×所要数のラウンド)を超えたときにランプを点灯して報知する形態などが該当する。こうすれば、演出の違いによって遊技者はどれだけ技術介入に成功したのかを推測できる。
次に技術介入処理の具体的な手続きについて、図9,図10を参照しながら説明する。
図9に示す技術介入処理では、まずパチンコ球PBを停留不能にするべく停留部72を非停留姿勢にした後は〔ステップS70〕、大入賞口76にパチンコ球PBが所定数入賞するまでであって(ステップS72のNO)、大入賞口76の開閉回数が技術介入を始める介入開始回数に達するまで待機する(ステップS74のNO)。この待機の間もまた、大入賞口開閉処理によって大入賞口76が開閉し、大入賞口76が開いている間は入賞可能になる。なお介入開始回数や後述する介入終了回数は図6のステップS22の実行により抽選で決定するが、パチンコ機10の種類や遊技状態等によっては各々一定値としてもよい。
そして、当該開閉回数が介入開始回数に達すると(ステップS74のYES)、技術介入を演出によって報知する〔ステップS76〕。技術介入の演出はドットマトリクス表示器78や特定のランプ等を表示することで行うが、遊技者等が認識可能であれば演出内容は任意である。その他にはスピーカ40から出す音や、ハンドル34,椅子等の振動によって技術介入の演出を行なってもよい。
この報知を認識した遊技者等は技術介入が行われることを知るので、技量を試すべく積極的にラウンド遊技を行うことができる。
技術介入の演出とともに(あるいは当該演出の前後から)、パチンコ球PBを停留可能にするべく停留部72を停留姿勢にし〔ステップS78〕、大入賞口76にパチンコ球PBが所定数入賞するまでであって(ステップS80のNO)、かつ大入賞口76の開閉回数が技術介入を終える介入終了回数に達するまで待機する(ステップS82のNO)。この待機の間も大入賞口76が開閉するので入賞可能になり、しかも停留部72が停留姿勢になっているので停留させれば容易にVゾーン64に入賞させることができる。
そして大入賞口76にパチンコ球PBが所定数入賞するか(ステップS80のYES)、当該開閉回数が介入終了回数に達すると(ステップS82のYES)、パチンコ球PBを停留不能にするべく停留部72を非停留姿勢にし〔ステップS84〕、図10に移って大入賞口76を開閉不能にするべく大入賞口開閉処理用の実行フラグをオフにする〔ステップS86〕。こうして技術介入を終える。
もし技術介入の時期にパチンコ球PBがVゾーン64に入賞したときには(ステップS88のYES)、次のラウンドに移行可能にし〔ステップS90〕、技術介入処理を終了する。よって、パチンコ球PBがVゾーン64に入賞しなかったときは(ステップS88のNO)、次のラウンドに移行することなく大当たり遊技を終える。なお図7に示すように、技術介入処理の終了後は通常ラウンド処理の終了後と同様の処理を行う〔ステップS38,S40,S46〕。
次に最終ラウンド処理の具体的な手続きについて、図11を参照しながら説明する。
まずパチンコ球PBを停留不能にするべく停留部72を非停留姿勢にした後は〔ステップS100〕、大入賞口76にパチンコ球PBが所定数入賞するまでであって(ステップS102のNO)、かつ大入賞口76を所定回数開閉するまで待機する(ステップS104のNO)。この待機の間は大入賞口開閉処理によって大入賞口76が開閉し、大入賞口76が開いている間は入賞可能になる。
そして大入賞口76にパチンコ球PBが所定数入賞するか(ステップS102のYES)、あるいは大入賞口76を所定回数開閉し終えると(ステップS104のYES)、大入賞口76を開閉不能にするべく大入賞口開閉処理用の実行フラグをオフにし〔ステップS106〕、最終ラウンド処理を終了する。なお最終ラウンド処理の終了後は、図7に示すように技量を報知した後〔ステップS46〕、大当たり処理を終了して大当たり遊技を終える。
次に大入賞口開閉処理の具体的な手続きについて、図12を参照しながら説明する。
まず実行フラグがオフからオンになったときは(ステップS110のYES)、新たなラウンドを開始するべく開閉回数や入賞数等のような遊技情報についてそれぞれ初期値(例えば0や1等)で初期化する〔ステップS112〕。この初期化後、現在の開閉回数や入賞数等のような遊技情報を報知する〔ステップS114〕。
開閉回数については例えばカウントダウン形式(残りの開閉回数)で数字等をドットマトリクス表示器78に表示するが、カウントアップ形式(現在の開閉回数)で表示してもよい。
その他にはスピーカ40から出す音や、ハンドル34,椅子等の振動で報知してもよい。
そして、実行フラグがオンのときは(ステップS116のNO)、ソレノイドやモータ等の駆動体によって羽根50を開閉して大入賞口76の開閉を行い〔ステップS118〕、開閉回数を増やす〔ステップS120〕。大入賞口76の開閉は所定のパターンに従って行い、例えば一回の開閉を開放期間(例えば0.8秒間)と閉鎖期間(例えば0.5秒間)の組み合わせで構成する。
ステップS120を実行して開閉回数を増やした後、あるいはステップS116で実行フラグがオフのときは(ステップS116のYES)、大入賞口76への入賞判別を行う〔ステップS122〕。もしパチンコ球PBが大入賞口76に入賞したときは(ステップS122のYES)、対応する個数(例えば15個)の賞球を払い出すとともに入賞数を増やして〔ステップS124〕、大入賞口開閉処理を終了する。その一方、パチンコ球PBが大入賞口76に入賞していないときは(ステップS122のNO)、そのまま大入賞口開閉処理を終了する。
次に、上述した大当たり処理を実行する際における技術介入の一例について図13,図14を参照しながら説明する。
図13に示す例は図6のステップS22の抽選によって特定しなかったラウンドでの変化を示し、図14に示す例は当該抽選によって特定したラウンドでの変化を示す。これらの図13,図14では上から順番に、開閉回数表示(ドットマトリクス表示器78で表示する大入賞口60,76の開閉回数)、大入賞口(大入賞口60,76の開閉状態)、入賞センサ(入賞センサ22,52の検出状態)、Vセンサ(Vセンサ48の検出状態)、技術介入演出(技術介入を報知するための演出)、停留部(停留部72の姿勢)にかかる変化をそれぞれ示す。
なお、本例ではパチンコ球PBがVゾーン64に入賞する例について示し、入賞しない例については説明を省略する。
まず通常のラウンド遊技を例示した図13では、開閉回数表示は大入賞口60,76にかかる残りの開閉回数をカウントダウン形式で表示している(図12のステップS114)。当該大入賞口60,76は、時刻t10から時刻t38までの間に18回の開閉をほぼ周期的に行うことが可能であるが(図12のステップS118)、パチンコ球PBが時刻t34に大入賞口60,76に入賞したことによって16回目の途中で開閉を終えている。また、大入賞口60,76を開けたときに入賞したパチンコ球PB(10個)は、時刻t14,t16,t18,t20,t22,t24,t26,t28,t30,t34にそれぞれ入賞センサ22,52によって検出されている(図12のステップS122)。
1回目の開閉を始める時刻t10には停留部72を停留姿勢にして停留可能とし(図8のステップS50)、本来は最終回(18回目)の開閉を終える時刻t38には停留部72を非停留姿勢にして停留不能とする(図8のステップS56)。しかし、パチンコ球PBが時刻t34に大入賞口60,76に入賞したことによって(図8のステップS52でYES)、当該時刻t34には停留部72を非停留姿勢にしている(図8のステップS56)。
図13の例では、時刻t34に大入賞口60,76入賞したパチンコ球PBが最終的にVゾーン64に入賞したため、時刻t36にVセンサ48によって検出されている(図8のステップS60)。よって、次のラウンドに移行することができる(図8のステップS62,図7のステップS38)。
次に技術介入が必要なラウンド遊技を例示した図14において、開閉回数表示と大入賞口60,76の開閉については、時刻t10から時刻t38まで行う点を除いて図13の場合と同様である。大入賞口60,76を開けたときに入賞するパチンコ球PBについても、図13の時刻t20に入賞した1個が時刻t44に変わる点を除いて図13の場合と同様である。
開閉回数が最終回(18回目)となる時刻t42から時刻t44までの間には、技術介入を報知するべく演出を行なっている(図9のステップS76)。
介入開閉回数に達しようとする時刻t40には停留部72を停留姿勢にして停留可能とし(図9のステップS78)、最終回の開閉を終える時刻t38には停留部72を非停留姿勢にして停留不能としている(図9のステップS84)。
図14の例も、時刻t44に大入賞口60,76入賞したパチンコ球PBが最終的にVゾーン64に入賞したため、時刻t46にVセンサ48によって検出されている(図10のステップS88)。
よって、次のラウンドに移行することができる(図10のステップS90,図7のステップS38)。
上述した実施の形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(b1)姿勢が変化するとパチンコ球PB(遊技球B)がVセンサ48(検出器6)に検出され易くなる停留部72(可動部材4)を備え、所要数のラウンド(複数のラウンド)のうちで一以上のラウンドを抽選によって特定し{第1抽選手段1;図6のステップS22}、当該特定したラウンドにおける最終回の開閉時(開閉回数;所定時期)に限って停留部72の姿勢を変化させた{姿勢制御手段3;図9のステップS78〜S84}。停留部72の姿勢に応じて、パチンコ球PBがVセンサ48に検出され易くなる経路{経路Da;図4(B)の矢印D18}に沿ってパチンコ球PBが移動するか、あるいは検出され難くなる経路{経路Db;図4(A)の矢印D16}に沿ってパチンコ球PBが移動することになる。
パチンコ球PBがVセンサ48に検出され易くなる姿勢のタイミング等を狙って遊技する必要がある点で遊技者に技量が要求される。ところが、停留部72の姿勢は時期決定用乱数に基づく抽選も関与するので、偶然性も要因となって遊技結果にそれほどの差は生じない。したがって、ある程度は遊技者の技量を反映させながらも、その遊技結果に極端な差が生ずるのを防止することができる。
(b2)所要数のラウンド(例えば16ラウンド)のうちで一以上のラウンドを抽選によって特定し{第1抽選手段1;図6のステップS22}、ラウンド中の開閉回数(所定時期)を抽選によって特定し{第2抽選手段2;図6のステップS22}、こうして特定したラウンドかつ特定の時期に限って停留部72の姿勢を変化させた{姿勢制御手段3;図9のステップS78〜S84}。
停留部72の姿勢は二種類の抽選が関与しているので、より偶然性が大きくなって遊技結果にはほとんど差が生じなくなる。したがって、ある程度は遊技者の技量を反映させながらも、その遊技結果に極端な差が生ずるのを防止することができる。
(b3)パチンコ球PBがVセンサ48に検出され易くなる停留姿勢{第1姿勢4b;図4(A)を参照}と、検出され難くなる非停留姿勢{第2姿勢4a;図4(B)を参照}とを取り得る停留部72を備えた。また、停留部72を停留姿勢にする時期を抽選によって特定した{第2抽選手段2;図6のステップS22}。
停留部72が停留姿勢になるとパチンコ球PBはVセンサ48に検出され易くなるが{図4(B)を参照}、非停留姿勢になるとパチンコ球PBはVセンサ48に検出され難くなる{図4(A)を参照}。
停留部72が停留姿勢になるタイミング等を狙って遊技する必要がある点で遊技者に技量が要求される。
停留部72の姿勢は時期決定用乱数に基づく抽選も関与するので、偶然性も要因となって遊技結果にそれほどの差は生じない。よって、ある程度は遊技者の技量を反映させながらも、その遊技結果に極端な差が生ずるのを防止することができる。
(b4)複数のラウンドの中から抽選によって特定した一以上のラウンドや、抽選によってラウンド内で特定した開閉回数(時期)等を報知した{報知手段5;図6のステップS24}。
ドットマトリクス表示器78,スピーカ40,情報表示器56等を通じてラウンドや開閉回数等(遊技情報)を認識した遊技者7は、停留部72が停留姿勢(有利な姿勢;第1姿勢4b)になる時期を狙って遊技できるようになるので、遊技結果に反映させることができる。
〔他の実施の形態〕上述したパチンコ機10(遊技機)において、他の部分の構造,形状,大きさ,材質,配置および動作条件等については、上記実施の形態に限定されるものでない。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
(c1)上記実施の形態では、パチンコ機10に本発明を適用した。この形態に代えて、パチンコ機以外の他の遊技機(例えばアレンジボール機,雀球遊技機,テレビゲーム機等)であって、複数のラウンドからなる当たり遊技において検出器6が遊技球Bを検出することを契機として次のラウンドに移行可能に構成したものにも同様に本発明を適用することができる。
当該他の遊技機であっても、ある程度は遊技者の技量を反映させながらも、その遊技結果に極端な差が生ずるのを防止することができる。
(c2)上記実施の形態では、技術介入が必要なラウンドや開閉回数は時期決定用乱数に基づく抽選で決定した{図6のステップS22}。この形態に代えて(あるいは加えて)、他の条件で決定してもよい。当該他の条件としては、例えば一定のラウンド(例えば第10ラウンドから第14ラウンドまで)、大入賞口60,76の入賞数(例えば5個目)、特定の経過時間やタイミング(例えば大当たり遊技開始時から15秒間,15秒後)、ドットマトリクス表示器78で表示する図柄(例えば図柄「7」)などや、これらの二以上の条件を任意に組み合わせた態様が該当する。条件を満たした結果としては、所要数のラウンドについて全ラウンドになったり一部のラウンドになる。同様に一のラウンドについてほぼ全期間になったり、一部の期間になったりする。これらの形態であっても、決定したラウンドや時期については遊技者の技量によって遊技結果が異なってくる。よって、ある程度は遊技者の技量を反映させながらも、その遊技結果に極端な差が生ずるのを防止ことができる。
(c3)上記実施の形態では、当たり遊技として大当たり遊技に本発明を適用し{図7を参照}、当該大当たり遊技中に技術介入を行なった{図9,図10を参照}。この形態に代えて、大当たり遊技以外の遊技(複数のラウンドからなる)であって、検出器が遊技球を検出することを契機として次のラウンドに移行可能に構成したものにも同様に適用することが可能である。同様に、検出器6としてVセンサ48を適用し、可動部材4として停留部72を適用した{図3を参照}。この形態に代えて、他のセンサや可動片をそれぞれ適用することも可能である。
いずれの形態にせよ、所要のタイミングを狙って遊技する必要がある点で遊技者に技量が必要となるが、可動片の姿勢は抽選も関与するので偶然性も要因となる。したがって、ある程度は遊技者の技量を反映させながらも、その遊技結果に極端な差が生ずるのを防止することができる。
1 第1抽選手段
2 第2抽選手段
3 姿勢制御手段
4 可動部材
4a 第2姿勢
4b 第1姿勢
5 報知手段
6 検出器
7 遊技者
B 遊技球
10 パチンコ機(遊技機)
20 キャラクタ体
22,52 入賞センサ
24,50 羽根(開閉部材)
40 スピーカ(報知手段)
48 Vセンサ(検出器)
56 情報表示器(報知手段)
60,76 大入賞口
64 Vゾーン(特別領域)
72 停留部(可動部材)
78 ドットマトリクス表示器(報知手段)
100 メイン制御基板(第1抽選手段,第2抽選手段)
102 ROM
104 RAM
110 CPU
200 図柄表示基板
300 賞球制御基板

Claims (4)

  1. 複数のラウンドからなる当たり遊技において、検出器が遊技球を検出することを契機として次のラウンドに移行可能に構成した遊技機であって、
    姿勢が変化すると前記遊技球が前記検出器に検出され易くなる可動部材と、
    前記複数のラウンドのうちで一以上のラウンドを抽選によって特定する第1抽選手段と、
    前記第1抽選手段によって特定したラウンド中の所定時期に限って前記可動部材の姿勢を変化させる姿勢制御手段とを有する遊技機。
  2. 請求項1に記載した遊技機であって、ラウンド中の所要の時期を抽選によって特定する第2抽選手段を備え、
    姿勢制御手段は、第1抽選手段によって特定したラウンドであって、かつ前記第2抽選手段によって特定した時期に限って前記可動部材の姿勢を変化させる遊技機。
  3. 複数のラウンドからなる当たり遊技において、検出器が遊技球を検出することを契機として次のラウンドに移行可能に構成した遊技機であって、
    前記遊技球が前記検出器に検出され易くなる第1姿勢と、前記遊技球が前記検出器に検出され難くなる第2姿勢とを取り得る可動部材と、
    前記可動部材を前記第1姿勢にする時期を抽選によって特定する第2抽選手段とを有する遊技機。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載した遊技機であって、
    抽選によって特定した遊技情報を報知する報知手段を有する遊技機。
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