JP2010113243A - 補助チューブ - Google Patents

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直樹 岡田
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悟 塩原
Katsuyoshi Endo
克佳 遠藤
Keiichiro Sugimoto
圭一郎 杉本
Shinichi Niwa
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Abstract

【課題】細径化された光ファイバケーブルが取り付けられるよう外形の整合性とケーブル挿入性とケーブル把持力のいずれも良好とし、かつ伝送損失も良好とする補助チューブを提供する。
【解決手段】補助チューブ1は、光ファイバケーブル3を外被把持部材に設置するために前記外被把持部材と光ファイバケーブル3との介在構造をなし、断面が長径部13と短径部15とからなり、かつ空隙部17を有する環状をなしている。また、前記短径部15の一部が当該補助チューブ1の中心に対して外側に膨らむ湾曲形状19もしくは屈曲形状をもった弱化点を有すると共に、前記長径部13又は短径部15からの押圧力で前記空隙部17が容易に前記押圧力の方向に変形可能であることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、補助チューブに関し、特に宅内光配線、既設マンション配線用として用いられる光ファイバケーブルの細径化に伴い、この細径化した光ファイバケーブルと既存の光ファイバケーブル用コネクタとの寸法の整合性をとるための介在構造である補助チューブに関する。
近年のFTTH(Fiber To The Home)では、宅内や既設マンションのフロア等に引き込まれた光ファイバケーブルに現場でコネクタ付けを行えるよう、「現場付けコネクタ」が開発され、広く普及している。現場付けコネクタには、外被把持部材を保持固定する保持機構部が内蔵されている。光ファイバケーブルを把持した外被把持部材が前記保持機構部に収納されることで、現場でのコネクタ取付けが行われるものである。
なお、上記の外被把持部材は、既存のインドア及びドロップケーブルなどの光ファイバケーブルのエレメント部に適用可能となるように約2.0×3.1mmの寸法に対応した形状となっている。また、コネクタを取り付けた後の光ファイバケーブルの取り扱い性を考慮し、光ファイバケーブルに外被把持部材を取り付けた後に、外被把持部材から光ファイバケーブルを引き抜く引抜き力は1kgf以上となるように設計されている。
宅内や既設マンション等においては、光ファイバサービスの申し込みに応じてインドアケーブルをケーブル用ダクトに追い張りする方法がとられている。しかし、ケーブル用ダクトの既存線材の占有率は高く、追い張り本数が限られている。つまり、既存のマンションなどに配線する際、その配線スペースは狭い状態である。場合によっては、追い張り可能な線材数がマンション戸数に達せず、光ファイバサービスを受けられてない家庭が生じる可能性もある。
以上のことから、追い張り本数を増やすために、既存の光ファイバケーブルとしての例えばインドアケーブルの外形寸法をより小さくするように細径化することが検討されている。
しかしながら、インドアケーブルを細径化することにより、この細径化したインドアケーブルは、従来使用されていた通常のインドアケーブルの現場付けコネクタ、キャビネット等における外被把持部材との寸法整合が取れなくなるために光ファイバケーブルの固定ができなくなる。そのために、その寸法整合を取るための補助チューブが必要となった。
例えば図10(A)を参照するに、補助チューブ101は、その断面が光ファイバケーブル103の断面形状に合わせて長径と短径の矩形状の空隙部105を有する環状をなしている。なお、細径化した光ファイバケーブル103は、断面矩形状の長尺のシース107と、このシース107内のほぼ中央位置に設けた光ファイバ素線や光ファイバ心線などの光ファイバ109と、この光ファイバ109の長手方向(図10(A)において紙面に対して直交した方向)に対して2方向のうちの一方向(図10(A)において左右方向)で前記光ファイバ109の中心線上の両側には一対の抗張力体111が埋設されている。
ちなみに、現場付けコネクタ、キャビネット等については、前述したように短径が約2.0mm、長径が約3.1mmのインドア及びドロップなどの光ファイバケーブル103のエレメント部に適用可能となるように設計されているが、この範囲のケーブル寸法であれば、現場付けコネクタからの光ファイバケーブル103の移動や抜け等が発生せず、使用中の安定した伝送損失が保証可能である。したがって、光ファイバケーブル103を細径化する場合は、上記の既存寸法まで嵩上げが必要となり、補助チューブ101がその機能を果たすことになる。
ところで、特許文献1には、テーパ状部を備えて形成されている押圧部材を用いて、ワイヤーハーネスを把持固定する配線保持部材が示されている。すなわち、配線保持部材が少なくとも2つの部材に分割された形状に形成され、押圧部材とこの押圧部材を連結する支持部材とからなり、前記押圧部材における筐体の孔と接する部位が、テーパ状に形成されている。この方式は、ワイヤーハーネスの外径に係らず押圧部材のテーパ部でワイヤーハーネスを把持し、筐体内の現場付けコネクタやハンダ接続部のダメージを防止するものである。
しかしながら、この方式では、光ファイバケーブル103の場合、張力が加わるとテーパによって光ファイバケーブル103側面に過剰な側圧力が加わったり、テーパ構造のために把持位置が移動することなどが想定される。光ファイバケーブル103では伝送損失異常の発生原因となることが考えられる。すなわち、テーパにより光ファイバケーブル103に側圧がかかると、伝送損失が悪化してしまう。また、テーパ部の移動により光ファイバが移動して最悪の場合は断線を招くことになる。
したがって、特許文献1に記載の構成をそのまま光ファイバケーブル103の場合に適用することはできないものである。
特開2004−32858号公報
ところで、補助チューブ101はその内部に光ファイバケーブル103を挿入するために、空隙部105には光ファイバケーブル103に対してある程度のクリアランスが必要になる。しかし、図10(A)に示されているように、空隙部105が光ファイバケーブル103よりも小さくて前記クリアランスが無いと、光ファイバケーブル103を空隙部105に差し込めない。図10(A)では、前記光ファイバケーブル103の寸法の長径A、短径Bに対して空隙部105の寸法の長径A’、短径B’が小さい場合に該当する(A’< A、B’ <B)。また、前記クリアランスが小さい場合でも光ファイバケーブル103の挿入性(作業性)が損なわれる。
そこで、図10(B)に示されているように補助チューブ101内の空隙部105の短径方向にクリアランス113を設けるか、あるいは図10(C)に示されているように補助チューブ101の空隙部105の長径方向にクリアランス113を設けることができる。つまり、補助チューブ101の空隙部105の長径及び短径のどちらかにクリアランス113があれば、図10(D)に示されているように、前記空隙部105に対して光ファイバケーブル103を斜めに差込んで、クリアランス113のない方を広げながら挿入することが可能となる。
しかしながら、光ファイバケーブル103と補助チューブ101の間のクリアランス113が大きい場合は、現場付けコネクタの把持力が低くなる。つまり、光ファイバケーブル103の引抜力の目標値1kgfを満足できないので、現場付けコネクタが何らかの力で引っ張られたときに光ファイバケーブル103が引き抜けて、最悪の場合は通信できなくなるという問題点が生じる。
さらに、上記のクリアランス113が大きすぎる場合は、外被把持部材へ挿入したときの光ファイバケーブル103のセンタリング性に、ひいては光ファイバ109のセンタリング性に問題が生じる。最悪の場合は光ファイバ109の断線が生じる可能性がある。
また、図11(A)に示されているように、例えばニッパ等の切断工具115で光ファイバケーブル103を切断すると、光ファイバケーブル103が切断方向につぶれてしまい、光ファイバケーブル103の断面は例えば図11(B)に示されているように偏平形状に変形する。この切断面形状変化によって、図11(C)に示されているように、光ファイバケーブル103を補助チューブ101に挿入することが難しくなるという問題点があった。
したがって、切断面形状変化のままでは挿入しにくいので、再度、光ファイバケーブル103が変形しないように丁寧に切断するなどの作業をすると、作業時間の増大につながることになる。また、切断により変形したエッジ部103Aは補助チューブ101の破損を招くことになる。
また、上記のクリアランス113が大きい場合であっても、前述した図11(A)に示されているように、切断工具115で光ファイバケーブル103を切断すると、光ファイバケーブル103の切り方によっては図11(B)、(C)に示されているつぶれ方が異なるので挿入しにくい。
そこで、光ファイバケーブル103を挿入しようとして、図12に示されているように補助チューブ101の上下から力を加えて空隙部105を切断面形状に合わせた偏平形状に変形させようとしても、空隙部105の断面が矩形状の場合は、上下からの応力が左右のシース部101Aで支えられてしまうために、目的の変形が生じない。
また、図13(A)に示されているように、光ファイバケーブル103を装着した補助チューブ101が外被把持部材117の本体枠117Aへ挿入されてから蓋部117Bで固定されて取り付けられる場合、補助チューブ101の空隙部105が完全に四角であると、上下からの力を左右のシース部101Aが受けてしまうために、上下方向からの応力が完全に内部の光ファイバケーブル103に伝わらないという問題点があった。
例えば、図13(B)に示されているように、補助チューブ101を装着した光ファイバケーブル103が外被把持部材117の本体枠117Aへ取り付けられたとき、補助チューブ101の左右のシース部101Aが図中の矢印に示されているように本体枠117Aの鬼目117Cによる抑え力を支持してしまうので、光ファイバケーブル103を把持するための押圧力は完全に負荷されないことになる。つまり、光ファイバケーブル103の引抜力の目標値1kgfを満足できなくなる。
この発明は、既存の現場付けコネクタの外被把持部材をそのまま使用しても、従来よりも細径化された光ファイバケーブルが取り付けられるよう外形の整合性とケーブル挿入性とケーブル把持力のいずれも良好とし、かつ伝送損失も良好とする補助チューブを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、この発明の補助チューブは、光ファイバケーブルを外被把持部材に設置するために前記外被把持部材と光ファイバケーブルとの介在構造をなし、断面が長径部と短径部とからなり、かつ空隙部を有する環状の補助チューブであって、
前記短径部の一部が当該補助チューブの中心に対して外側に膨らむ湾曲形状もしくは屈曲形状をもった弱化点を有すると共に、前記長径部又は短径部からの押圧力で前記空隙部が容易に前記押圧力の方向に変形可能であることを特徴とするものである。
また、この発明の補助チューブは、前記補助チューブにおいて、前記空隙部の角部の曲率半径は、挿入する光ファイバケーブルの角部の曲率半径よりも大きく、かつ、前記空隙部は、前記光ファイバケーブルの全ての角部がチューブに接する空隙面積を有することが好ましい。
また、この発明の補助チューブは、前記補助チューブにおいて、前記弱化点は、補助チューブの短径部の内側の空隙部の頂点が、前記短径部の外周側の湾曲又は屈曲開始点より外側に位置する構成であることが好ましい。
以上のごとき課題を解決するための手段から理解されるように、この発明によれば、補助チューブは、短径部の一部が当該補助チューブの中心に対して外側に膨らむ湾曲形状もしくは屈曲形状をもった弱化点を有する構造とすることにより、補助チューブを指で押圧するだけで、補助チューブの空隙部を光ファイバケーブルの断面形状に合わせた形状に容易に変形させることができる。その結果、光ファイバケーブルの切断面形状に合った状態で補助チューブに挿入することができるので、光ファイバケーブル挿入性が向上する。また、光ファイバケーブルを装着した補助チューブが外被把持部材に挿入された時の抑え力がより効果的に内部の光ファイバケーブルに伝わるので、前記外被把持部材による把持力が向上する。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1ないしは図3を参照するに、この実施の形態に係る補助チューブ1は、特に宅内光配線や既設マンション配線用として用いられる光ファイバケーブル3の細径化に伴い、この細径化した光ファイバケーブル3を既存の光ファイバケーブル用コネクタの外被把持部材5に設置するために前記外被把持部材5と光ファイバケーブル3との介在構造をなした環状のものである。
なお、上記の外被把持部材5としては、図3に示されているように、細径化した光ファイバケーブル3を挿入した補助チューブ1を装着するための断面がほぼコ字状をなす装着部5Cを有する本体枠5Aと、この本体枠5Aの装着部5Cに装着された補助チューブ1を固定するための蓋部5Bと、から構成されている。
また、図1ないしは図3に示されている細径化した光ファイバケーブル3は、図1において紙面に対して直交した方向へ延伸した長尺の断面矩形状のシース7と、このシース7内のほぼ中央位置に設けた光ファイバ素線や光ファイバ心線などの光ファイバ9と、この光ファイバ9の長手方向(図1において紙面に対して直交した方向)に直交した2方向のうちの一方向(図1において左右方向)の中心線上の両側には一対の長尺の抗張力体11が埋設されている。
補助チューブ1の断面が、装着される光ファイバケーブル3に対応した形状の長径部13と短径部15とからなり、かつ空隙部17を有する環状のチューブであり、前記短径部15の一部が補助チューブ1の中心(光ファイバ9の中心)に対して図1に示すように外側に膨らんだ湾曲形状19もしくは図2に示すように屈曲形状21をもった弱化点を有している。また、前記空隙部17は、前記長径部13又は短径部15からの押圧力で容易に前記押圧力の方向に変形可能である。また、挿入する光ファイバケーブル3の上下方向もしくは左右方向への力に対しても容易に変形可能である。
なお、この実施の形態では、上記の弱化点とは、「外力を受けたときに弾性変形しやすい部分」をいう。すなわち、図1及び図2に示されているように、短径部15が湾曲形状19もしくは屈曲形状21であるときは、短径部15又は長径部13の外側から力をかけると、湾曲形状部分や屈曲形状部分で容易に変形することになる。
より詳しく説明すると、上記の弱化点としては、図4(A)に示されているように、補助チューブ1の短径部15の内側の空隙部17の頂点Tが、前記短径部15の外周側の湾曲形状19(又は屈曲形状21)の開始点Sより外側に位置する構成である。なお、開始点Sとは、補助チューブ1の外周面において長径部13の直線部分(厳密には直線でなくても良い)から短径部15の湾曲形状部分(又は屈曲形状部分)へ移る点をいう。
この状態であれば、補助チューブ1が長径部13の外側から力を受けると、図4(B)に示されているように、空隙部17は容易に偏平形状に変形することができる。
しかし、例えば図5(A)に示されているように、補助チューブ1Aを比較例として考慮すると、補助チューブ1Aの短径部15の内側の空隙部17の頂点Tが、前記短径部15の外周側の湾曲形状19(又は屈曲形状21)の開始点Sより内側に位置すると、短径部15の図5(A)において点線の部分が垂直方向の力を受ける「梁」となってしまうために、例えば図5(B)に示されているように、空隙部17は偏平形状に変形できなくなってしまう。つまり、長径部13の中央部分は潰れるが、左右の短径部15は潰れない状態となる。
したがって、補助チューブ1は、短径部15の一部が補助チューブ1の中心に対して外側に膨らむ湾曲形状19あるいは屈曲形状21をもった弱化点を有しているので、空隙部17と光ファイバケーブル3との間にはクリアランスが形成されると共に、補助チューブ1に左右又は上下から力をかけることで容易に変形するため、空隙部17の縦横比をコントロールできる。
再び、図1及び図2を参照するに、短径部15が湾曲形状19あるいは屈曲形状21をなす補助チューブ1では、いずれも、図中の点線の○で囲んでいる箇所の前記空隙部17の角部の曲率半径が、挿入する光ファイバケーブル3の角部の曲率半径よりも大きく形成されており、しかも、前記空隙部17は、前記光ファイバケーブル3の全ての角部が補助チューブ1に接する空隙面積を有する構成とすることが望ましい。
これにより、上記の補助チューブ1内に断面形状が矩形状の光ファイバケーブル3を挿入したとき、光ファイバケーブル3の全ての角部が空隙部17の角部に接触して保持され位置決めされるので、図1及び図2において、光ファイバケーブル3に備えた光ファイバ9が左右及び上下方向の中心に位置するように左右及び上下方向への移動が規制され、センタリングされる。さらに、少なくとも前記短径部15と光ファイバケーブル3との間には間隙23が形成されることになり、長径部13と光ファイバケーブル3との間にも例えば図1に示すように間隙23が形成される場合もある。
したがって、補助チューブ1ヘの光ファイバケーブル3の挿入性は、少なくとも短径部15と光ファイバケーブル3との間に前記間隙23が形成されることにより、前記短径部15(及び長径部13)と光ファイバケーブル3との接触面が少なくなるために摩擦力が小さくなることで、光ファイバケーブル3が補助チューブ1に挿入し易くなる。すなわち、光ファイバケーブル3の切断箇所から少し離れた切断変形の少ない部分においては、上記のように光ファイバケーブル3の角部に補助チューブ1の空隙部17の角部が当たり、センタリングの位置決めができる。
また、図6(A)のような短径部15が湾曲形状19である補助チューブ1に対しては、例えば図示しないニッパ等の切断工具で光ファイバケーブル3を切断したときに光ファイバケーブル3の断面が図6(B)に示されているようにほぼ正六角形状に変形した場合、短径部15の外側から力を加えると、補助チューブ1は光ファイバケーブル3の断面に合わせた状態に容易に変形させることができる。一方、切断工具で光ファイバケーブル3を切断したときに光ファイバケーブル3の断面が図6(C)に示されているように偏平形状に変形した場合、長径部13の外側から力を加えると、補助チューブ1は光ファイバケーブル3の断面に合わせた偏平形状の状態に容易に変形させることができる。
図7(A)のような短径部15が屈曲形状21である補助チューブ1に対しては、前述した短径部15が湾曲形状19である補助チューブ1の場合とほぼ同様である。すなわち、切断工具で光ファイバケーブル3を切断したときに光ファイバケーブル3の断面が図7(B)に示されているようにほぼ正六角形状に変形した場合、短径部15の外側から力を加えると、補助チューブ1は光ファイバケーブル3の断面に合わせた状態に容易に変形させることができる。一方、切断工具で光ファイバケーブル3を切断したときに光ファイバケーブル3の断面が図7(C)に示されているように偏平形状に変形した場合、長径部13の外側から力を加えると、補助チューブ1は光ファイバケーブル3の断面に合わせた偏平形状の状態に容易に変形させることができる。
以上のように、短径部15が湾曲形状19並びに屈曲形状21である補助チューブ1は、空隙部17を光ファイバケーブル3の切断面形状に合わせるように変形することができるので、光ファイバケーブル3の切断面が変形しても、補助チューブ1に光ファイバケーブル3を容易に挿入することができる。切断面形状変化をあまり気にすることなく光ファイバケーブル3を切断することができるので、作業性が向上する。
ところで、図3に示されているように、細径化された光ファイバケーブル3の端部に前記補助チューブ1を取り付けた状態で、既存の一般的な外被把持部材5に設置したときは、前記長径部13の外側面は外被把持部材5の本体枠5Aによって押圧されるが、このとき、前記短径部15が外側方向に弾性変形されるので長径部13は確実に前記光ファイバケーブル3に両側から接触するように弾性変形する。
より詳しくは、前記外被把持部材5に設置する際には、図8(A)に示されているように、短径部15が湾曲形状19した補助チューブ1に光ファイバケーブル3を挿入し、この補助チューブ1が外被把持部材5の本体枠5Aに押し込まれることにより、補助チューブ1の長径部13の外周面が本体枠5Aで押圧されると、図8(B)の矢印に示されているように短径部15の湾曲形状19に沿って斜め方向に応力がかかるので短径部15が外方向へ弾性変形し、外被把持部材5の本体枠5Aの押圧力が確実に前記長径部13を経て光ファイバケーブル3にかかることになる。
また、短径部15が屈曲形状21した補助チューブ1も、上記の短径部15が湾曲形状19した補助チューブ1とほぼ同様である。すなわち、図9(A)に示されているように、短径部15が屈曲形状21した補助チューブ1に光ファイバケーブル3を挿入し、この補助チューブ1が外被把持部材5の本体枠5Aに押し込まれることにより、補助チューブ1の長径部13の外周面が本体枠5Aで押圧されると、図9(B)の矢印に示されているように短径部15の屈曲形状21に沿って斜め方向に応力がかかるので短径部15が外方向へ弾性変形し、外被把持部材5の本体枠5Aの押圧力が確実に前記長径部13を経て光ファイバケーブル3にかかることになる。
以上のように、短径部15が湾曲形状19並びに屈曲形状21である補助チューブ1は、本体枠5Aに備えた鬼目25による抑え力が内部の光ファイバケーブル3に伝わりやすくなり、ひいては光ファイバケーブル3の把持力を向上することが可能となる。
なお、前述したように光ファイバケーブル3は補助チューブ1の空隙部17内にセンタリングされているので、光ファイバケーブル3が外被把持部材5に設置されると、補助チューブ1の長径部13が光ファイバケーブル3に上下両側から接触し押圧するので、光ファイバ9は上下及び左右方向の中心に位置することになる。
以上のことから、補助チューブ1は、短径部15の一部が当該補助チューブ1の中心に対して外側に膨らむ湾曲形状19もしくは屈曲形状21をもった弱化点を有する構造とすることにより、補助チューブ1を指で押圧するだけで、補助チューブ1の空隙部17を光ファイバケーブル3の断面形状に合わせた形状に容易に変形させることができる。その結果、光ファイバケーブル3の切断面形状に合った状態で補助チューブ1に挿入することができるので、ケーブル挿入性が向上する。また、光ファイバケーブル3を装着した補助チューブ1が外被把持部材5に挿入された時の抑え力がより効果的に内部の光ファイバケーブル3に伝わるので、前記外被把持部材5による把持力が向上する。
また、補助チューブ1の空隙部17の角部の曲率半径は、挿入する光ファイバケーブル3の角部の曲率半径よりも大きく、かつ、前記空隙部17は、前記光ファイバケーブル3の全ての角部がチューブに接する空隙面積を有する構造とすることで、光ファイバケーブル3のセンタリング性が向上する。
したがって、この実施の形態の補助チューブ1を使用することにより、従来の光ファイバケーブル3より細径化された光ファイバケーブル3は、既存の現場付けコネクタにそのまま使用できると共に、従来の光ファイバケーブルにも従来通りに取り付けることができ、施工環境の状況によって使い分けすることができる。
この発明の実施の形態の補助チューブに光ファイバケーブルを装着したときの断面図である。 この発明の他の実施の形態の補助チューブに光ファイバケーブルを装着したときの断面図である。 光ファイバケーブルを装着した補助チューブが現場付けコネクタの外被把持部材に設置されるときの状態を示す斜視図である。 (A)は、図1の補助チューブの弱化点を説明するための断面図で、(B)は、外力を加えたときの潰れた状態を示す断面図である。 (A)は、比較例の補助チューブの弱化点を説明するための断面図で、(B)は、外力を加えたときの潰れた状態を示す断面図である。 (A)〜(C)は、図1の補助チューブに外力を加えたときの変形状態を説明するための断面図である。 (A)〜(C)は、図2の補助チューブに外力を加えたときの変形状態を説明するための断面図である。 (A)、(B)は、図1の補助チューブが外被把持部材に設置されるときの状態を説明するための断面図である。 (A)、(B)は、図2の補助チューブが外被把持部材に設置されるときの状態を説明するための断面図である。 (A)〜(C)は、従来の補助チューブの断面図で、(D)は、従来の補助チューブに光ファイバケーブルを挿入するときの状態説明図である。 (A)は、光ファイバケーブルを切断工具で切断するときの状態説明図で、(B)、(C)は、切断された光ファイバケーブルの断面図と補助チューブの断面図である。 従来の補助チューブに外力を加えたときの変形状態を説明するための説明図である。 (A)、(B)は、従来の補助チューブが外被把持部材に設置されるときの状態を説明するための断面図である。
符号の説明
1 補助チューブ
3 光ファイバケーブル
5 外被把持部材
5A 本体枠
5B 蓋部
5C 装着部
7 シース
9 光ファイバ
11 抗張力体
13 長径部
15 短径部
17 空隙部
19 湾曲形状
21 屈曲形状
23 間隙
25 鬼目

Claims (3)

  1. 光ファイバケーブルを外被把持部材に設置するために前記外被把持部材と光ファイバケーブルとの介在構造をなし、断面が長径部と短径部とからなり、かつ空隙部を有する環状の補助チューブであって、
    前記短径部の一部が当該補助チューブの中心に対して外側に膨らむ湾曲形状もしくは屈曲形状をもった弱化点を有すると共に、前記長径部又は短径部からの押圧力で前記空隙部が容易に前記押圧力の方向に変形可能であることを特徴とする補助チューブ。
  2. 前記空隙部の角部の曲率半径は、挿入する光ファイバケーブルの角部の曲率半径よりも大きく、かつ、前記空隙部は、前記光ファイバケーブルの全ての角部がチューブに接する空隙面積を有することを特徴とする請求項1記載の補助チューブ。
  3. 前記弱化点は、補助チューブの短径部の内側の空隙部の頂点が、前記短径部の外周側の湾曲又は屈曲開始点より外側に位置する構成であることを特徴とする請求項1又は2記載の補助チューブ。
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