JP2010113176A - 音楽データ録音再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】テンポ等のパラメータを音楽データ再生中に変更してもリアルタイムに対処してテンポずれの累積を防止することを可能とする音楽データ録音再生装置を提供すること。
【解決手段】リセット制御部40は、レングスとカウント値とを対応付けて登録したカウント値テーブル60の登録内容を参照して、レングス設定部330によって設定されたレングスに対応するカウント値を求め、このカウント値を、LFO50からの矩形波の立ち上がり、立下りに応じてカウントダウンしていき所定値例えば「0」となった場合に、再生制御部20が再生しようとする音楽データの現在アドレスをリセットして再生開始アドレス値とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力音楽データを録音したりこの録音した音楽データをループ再生する機能を有する音楽データ録音再生装置の改良に関する。
従来より、1小節分又は複数小節分の音楽データをサンプリングして記憶装置に記憶しておき、これを記憶装置から再生しながら、この再生信号を他の音楽装置例えば自動リズム装置と重ね合わせて自動演奏する際に、両者のテンポのずれが発生するため、この両者のテンポを極力一致させるようにして両者のテンポずれを抑制する装置が提案されていた。例えば、波形データを1小節又は複数小節に対応する数のクロックが生成される毎に、その1小節又は複数小節分の波形データの中の先頭の波形データの読み出しに戻るようにした装置が提案されており、この装置によれば、1小節又は複数小節に対応する数のクロックが生成されたタイミングと1小節又は複数小節分の波形データの読み出しが終了するタイミングとが完全に一致していなくても、次の瞬間には先頭の波形データの読み出しに戻るため、そのずれの累積がされなくなりそれらのずれが十分に抑制される(例えば、特許文献1参照)。
特許第4084858号公報(第2−10頁、第1図)
しかしながら、上記した従来装置によれば、ユーザがテンポを切替えた時にこれに対応することができず、結局、テンポのずれが累積されて演奏タイミングのずれが次第に大きくなり、ついには正常な演奏とはいえない状態となることを避けることはできなかった。このため、テンポ等のユーザー設定パラメータを装置起動時に切替えても十分に、テンポずれに対処可能な装置ではなかった。また、制御用CPUでLFOを管理し、録音再生の信号処理はDSPで行う様な複数のシステムクロックを用いるシステムではシステムクロック間の非同期が原因となる発音タイミングずれの累積にも対処できなかった。
本発明は、かかる従来の課題を解決するためになされたもので、ユーザーが音楽データ再生中に、テンポ等のパラメータを変更してもリアルタイムに対処してテンポずれの累積を防止することを可能とする音楽データ録音再生装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、与えられた音楽データを記憶手段に記憶する録音制御手段と、この記憶手段に記憶された音楽データを再生する再生制御手段とを具備し、この再生制御手段は、前記記憶手段に記憶された音楽データを再生開始アドレスから再生データ数だけ再生する処理を繰り返して行うループ再生機能を有するように構成された装置において、
少なくとも、再生テンポ及び拍数(レングス)を設定する設定手段と、
前記レングスとカウント値とを対応付けて登録した登録手段と、
前記設定手段によって設定された再生テンポに同期する矩形信号を発振する発振手段と、
前記登録手段の登録内容を参照して、前記設定されたレングスに対応するカウント値を求め、この求めたカウント値を前記発振手段からの矩形波の立ち上がり、立下りに応じてカウントダウンしていき所定値となった場合に、前記再生制御手段が再生しようとする音楽データの現在アドレスをリセットして前記再生開始アドレスとするリセット制御手段と、を備えたことを特徴とするようにした。
この発明によれば、リセット制御手段は、レングスとカウント値とを対応付けて登録した登録手段を参照して、設定手段によって設定されたレングスに対応するカウント値を求め、このカウント値を、発振手段(LFO50)からの矩形波の立ち上がり、立下りに応じてカウントダウンしていき所定値となった場合に、再生制御手段が再生しようとする音楽データの現在アドレスをリセットして再生開始アドレス値とする。この結果、ユーザが音楽データ再生中にテンポ、レングス等を変更してもリアルタイムに対処してテンポずれの累積を防止することができるようになる。また、LFOの発振を開始させるリセット手段を備えることにより、制御用CPUでLFOを管理し、録音再生の信号処理はDSPで行う様な複数のシステムクロックを用いるシステムであってもシステムクロック間の非同期によるタイミングずれの累積を解消することもできる。
また、この装置において、前記発振手段が、音楽データの再生指示が与えられたことに応答して、強制的に立ち上がり又は立下りの矩形波の発振を開始させるリセット手段を更に備えた構成とすることができる。さらに、上記装置において、前記録音制御手段が、更に、前記再生制御手段にて再生出力された音楽データと順次与えられた音楽データとを混合して前記記憶手段に記憶するオーバダブ手段を更に備えた構成としたり、また、前記再生制御手段による再生音楽データと与えられた入力音楽データとを混合して出力するダイレクト音付加手段を更に備えた構成としても良い。そして、前記再生制御手段が、更に前記リセット制御手段によるリセット動作指示に応答する前に、これより優先して現在再生アドレスから所定サンプル数分の音楽データを再生する優先再生手段を備えた構成とすることもできる。
本発明によれば、ユーザが音楽データ再生中にテンポ等のパラメータを変更してもリアルタイムに対処して演奏タイミングずれの累積を防止することを可能とする音楽データ録音再生装置を実現できるという効果が得られる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照しつつ説明する。
(構成)
図1は、本発明の実施形態である音楽データ録音再生装置1の構成図である。この装置から出力される音楽データは他の自動リズム装置等の音と一緒に出力させる構成とすることもできる。本装置は、与えられた音楽データ(入力信号)をアナログデジタル変換するA/D変換器600と、このアナログデジタル変換された信号を設定された係数で乗じる乗算部420と、加算部510と、加算部510からの出力をデジタルアナログ変換するD/A変換器610と、このデジタルアナログ変換された音楽信号を出力信号として放音するスピーカー320とを備え、前記加算部510は、乗算部420からの出力と乗算部430からの出力とを加算するように構成されている。なお、D/A変換器610を設けずに、得られたデジタル信号をそのまま他の装置に供給する構成としても良い。
また、音楽データを記憶可能な録音用バッファメモリ200を備えており、この録音用バッファメモリ200から再生される音楽データは、その出力側に設けられた補間部250によって公知の処理手法によって補間処理されて順次再生される音楽データが滑らかに連続するようにされており、この補間部250からの再生データが乗算部430に設定された係数で乗じられる構成となっている。なお、図1を参照すれば分かるように、乗算部420は、入力信号に対して設定された計数を直接乗じるダイレクト音に対するものである一方、乗算部430は、補間部250にて再生されたエフェクタ音に対してその設定された係数を乗じるものである。
一方、録音用バッファメモリ200の前段には加算部500が設けられ、この加算部500は、A/D変換器600によってアナログデジタル変換された信号を乗算部400(入力信号に対応する乗算部)によって乗じられたものと、補間部250からの再生音楽データが乗算部410(再生ループ音に対応する乗算部)によって乗じられたものとを加算して録音用バッファメモリ200に供給する構成となっている。なお、録音用バッファメモリ200は、例えば100個のアドレス(アドレス「0」〜アドレス「99」)の夫々に対して順次、音楽データを記憶可能な記憶手段であり、FIFOやリングバッファ等を使用することもできる。また、入力信号は予め所定のサンプリング周波数でサンプリングされている。
そして、本装置は装置全体を制御する機能を有するコントローラ100を備えている。このコントローラ100は、ユーザーパラメータ用メモリ10と、再生制御部20、録音制御部30、リセット制御部40、LFO(Low Frequency Oscillator:低周波数発振器)50と、カウント値テーブル60と、共用メモリ70とを備えている。なお、各構成部分の機能等については後述する。また、コントローラ100は、乗算部400、410、420、430の係数を不図示の制御線を介して変更設定制御可能に構成されている。更にLFO50は矩形信号を発振するがその周波数は、後述するようにしてユーザーが設定するテンポに同期した矩形信号を発振する発振手段であり、テンポ(Beat per minute)で決まる周期の例えば32分の1の周波数で矩形波を発振している。
更に、ユーザーがパラメータを設定する機能を少なくとも有する操作部300が設けられていて、操作部300を介してユーザーが設定したパラメータはユーザーパラメータ用メモリ10に格納される。図2は操作部300の詳細、図3はユーザーパラメータ用メモリ10のパラメータ格納状態を示す模式的説明図である。図2に示すように、操作部300には、テンポ設定部310、スイッチ320、レングス設定部330、スピード設定部340、ダイレクトスイッチ350が設けられている。
テンポ設定部310は音楽データの再生テンポ、即ち単位時間当たりの拍数であるパラメータ(Beat per minute)を設定するためのものであって例えば本装置においては「20〜300」の内のいずれかの整数で指定しうる。図3ではテンポを「20」に設定した例を示している。また、スイッチ320は、録音「Rec」、ループ再生「Loop Play」およびオーバーダブ「Overdub」(後述する)のいずれかのモードに切替えるための操作子であり、図3はスイッチ操作によって、録音「Rec」モードに切替えた例を示したものである。さらに、レングス設定部330は、拍数(フレーズ長)を指定するレングスなるパラメータを指定するためのものである。ここで言うレングスとは、フレーズ長が指定されたテンポで何拍に相当する時間になるのかを示す拍数であり、レングスとテンポと、ループ再生を行うフレーズ長(秒)の関係は「フレーズ長(秒)=(60(秒)/テンポ(BPM))×レングス」となる。なお、楽曲の演奏中のタイミングを指定する際、「何秒後」というような指定をすることはなく、「何拍目」もしくは「何小節目」というように楽曲のテンポに依存しないタイミング指定を行う。指定演奏者(操作者)が楽曲の演奏中にテンポを変えた場合にも同じリズム感を得るために「秒」の様な時間単位を用いずに拍数に対応する量である「レングス」を採用している。このレングスは、最短「32分音符1個」から最長「4小節」までを指定できる(1小節は4分音符4個分である)パラメータであり、図3の例では8分音符1個を設定した例である。スピード設定部340は、再生速度を設定するためのものであり、本装置では「−1倍」から「+16倍」までの任意の整数値を設定しうる。なお、「−」は逆再生、「+」は通常方向の再生を意味する。図3の例では、通常方向での2倍速度の再生を指示した例を示している。そして、ダイレクトスイッチ350は、ループ再生動作中に起動しうるもので、これをオフ状態とすると乗算部420の係数は「0」にされてダイレクト音が出力されなくなる一方、これをオン状態とすると乗算部420の係数は最高値例えば「1」となってダイレクト音も出力信号に混合されることになる。図3の例ではダイレクト音をカットする「オフ」設定となっている。このように、図2に示す各スイッチや設定部によって設定されたユーザーパラメータは、図3に示すようにユーザーパラメータ用メモリ10に格納されて、再生制御部20、録音制御部30、リセット制御部40等が参照可能になっている。
図4はコントローラ100に格納されるカウント値テーブル60(登録手段)の説明図である。このカウント値テーブル60は、設定されたレングスとカウント値とを対応付けて登録したものである。例えば、レングスとして「8分音符」を設定した場合には、カウント値は「4」となり、「4分音符」を設定した場合には、カウント値は「8」となり、レングスを長く設定する程、カウント値は大きくなるようにされている。なお、1小節の長さは4分音符4個分であり、且つ、4分音符のカウント値を「8」として、これに準じてレングスに対応するカウント値を設定登録している。そして、このカウント値テーブル60を使用した装置動作については後に説明する。
図5は再生制御部20と録音制御部30とが共通で使用する共用メモリ70における各種変数、フラグ等の格納状態を示した模式的な説明図であり、再生制御部20と録音制御部30は格納されている変数を読み取ったり、上書きしたりする機能を有する。(1)「再生開始アドレス(Read Start Point)」は、音楽データの再生開始アドレスを示す変数であり、図5の例では再生アドレスが「AS」になっている。(2)「再生データ数(Loop End Point)」は、再生開始アドレスから再生制御部20が再生するデータ数を示すものであり、図5の例では「P1」に設定されているため再生するデータ数はP1個である。(3)「リセットによる再生終了アドレス(Beat end Point)」はリセット発行を受けて設定されるものである。図5の例では、「Beat End Point」としてアドレス「AL」が設定されている。なお、(2)の再生データ数は、テンポを「t」として「(60/t)×(レングスで決まる4分音符の数)×入力される信号のサンプリング周波数」なる計算式にて求まるものである。このような計算は、再生制御部20と録音制御部30の少なくとも一方が行う機能を有するようにしておけばよい。
図6は、(2)「再生データ数」と(1)「再生開始アドレス」との関係を示した図である。ユーザーがスイッチ320を操作して「録音(Rec)」モードから「ループ再生(Loop Play)」モードに切替えた時点(符号Pで図示)でのアドレスから、計算にて求まる再生データ数分のアドレスだけ戻ったアドレスが再生開始アドレスとなる。したがって、再生データ数がわかれば、ユーザーのスイッチ320の切替え操作を検出して、再生制御部20や録音制御部30は「再生開始アドレス」を求めることが可能となる。この時、符号Pで示す位置が再生終了アドレスとなる。
次に、図7を参照して、(3)「リセットによる再生終了アドレス」の求め方を説明する。図7(a)に示すのは、ループ再生の初期位置であるループトップと最終位置であるループエンドと再生制御部20が現在再生しているアドレスである現在アドレス(AC)との関係を示したものである。この図7(a)はリセット信号がリセット制御部40から発行されない通常のループ再生を示すものであって、ループトップからループエンドまでの音楽データを繰り返して再生することによって通常のループ再生機能が実現される。これに対して、リセット制御部40がリセット信号を発行すると、図7(b)や図7(c)のようになる。つまり、図7(b)に示すように、現在アドレス(AC)に「フェード時間分(例えば48サンプル)の音楽データ」に相当するアドレスを加算したものが「リセットによる再生終了アドレス(Beat End point)」となる。したがって、図7(c)のように、求めた「リセットによる再生終了アドレス(Beat end point)」がループエンドを超える場合には、ループエンドを強制的に「リセットによる再生終了アドレス(Beat End point)」とする。このようにリセットがかかった場合には、図7(b)、(c)のようにして「Beat end point」を求めることになる。なお、上記のようにフェード時間分の音楽データを加算するのは、急激に再生を停止するとノイズ音が発生するのでこれを防止するフェード時間(数msec)を確保するためである。
なお、図5の(4)「現在の再生アドレス(Read Counter)」は再生制御部20が現在再生している音楽データのアドレスであり、再生制御部20自身が把握している。また、(5)「再生終了フラグ(Read End Flag)」はリセット制御部40が利用するフラグであり、(6)「バッファ読み出し完了フラグ(OneShotPlayEnd)」は再生制御部20が利用するフラグである。このように、図5に示す変数やフラグは、再生制御部20や録音制御部30が随時変更上書き格納したり参照したりすることができるようになっている。
(録音制御部の動作)
次に、図8を参照して録音制御部30の動作を説明する。先ず、ステップS800において、ユーザーパラメータ用メモリ10内のスイッチの領域を参照して、現在の装置動作のモードを把握する。「Loop play」が設定されている場合には、録音用バッファメモリ200にデータ書き込みを行わずに処理を終了する(ステップS840)。ステップS800において「Rec」又は「Overdub(オーバダブ)」が設定されていると判断した場合にはステップS810に移行する。そして、ステップS810において「バッファ読み出し完了フラグ(OneShotPlayEnd)」が「1」の場合(Yes)には、バッファ読み出しが完了していると判断し、データ書き込みをせずに(ステップS840)処理を終了する。一方、「バッファ読み出し完了フラグ(OneShotPlayEnd)」が「0」の場合(No)には、ステップS820に移行する。
ステップS820、ステップS830においては以下の処理を行う。現在モードが「録音「Rec」」の場合には、乗算部410の係数を「0」に設定すると共に乗算部400の係数を最高値例えば「1」に設定して、入力信号のみを録音用バッファメモリ200に書き込ませる。また、現在モードが「オーバダブ「Overdub」」の場合には、乗算部400および乗算部410の係数を共に最高値例えば「1」に設定して、入力信号にループ再生信号を加算したものを録音用バッファメモリ200に書き込ませる。かくして、通常の「録音」が選択された場合には、録音用バッファメモリ200には入力信号が順次記録されていき、一方、オーバダブが選択された場合には、再生と同時に再生音が入力信号に加算され、録音用バッファメモリ200に順次再録音されていくことになる。そして、録音制御部30は、以上説明した図8に示す処理を繰り返し実行する。
(再生制御部の動作)
次に、図9を参照して再生制御部20の動作を説明する。先ず、ステップS900において、「Read End」即ち、再生終了アドレスを決定する。リセット制御部40からのリセット信号が発行されない場合(通常のループ再生の場合)には、前述した再生開始アドレスに再生データ数分のアドレスを加算したものが再生終了アドレスとなり、一方、リセット制御部40からリセット信号が発行された場合には、図7(b)、(c)に示すようにして求めた「Beat End Point」が再生終了アドレス「Read End」になる。次に、ステップS905において、「バッファ読み出し完了フラグ(OneShotPlayEnd)」の値が「1」か否かを判定し、「1」の場合(Yes)には読み出しが完了していると判断してステップS910に移行する一方、このフラグの値が「0」の場合(No)には、読み出しが完了していないと判断してステップS920に移行する。
次いでステップS910において、「再生終了フラグ(Read End Flag)」の値が「1」か否かを判定し、「1」の場合(Yes)にはステップS920に移行する一方、「0」の場合(No)にはリセットによる終了指示があったと判断してステップS915に移行し、ステップS915では「現在の再生アドレス(Read Counter)」の更新をせずにステップS925に移行する。ステップS920においては、「現在の再生アドレス(Read Counter)」の更新処理を行う。この更新処理は、現在再生アドレスを次のアドレスとする処理を行うが、「再生終了フラグ(Read End Flag)」が「1」の場合には「現在の再生アドレス(Read Counter)」をリセットして初期値(再生開始アドレス)を設定する。
次いでステップS925において、「現在の再生アドレス(Read Counter)」が「Read End(再生終了アドレス)」よりも大きいか否かを判定し、大きいと判定した場合(Yes)には、最終アドレスまでの再生が完了しているため、ステップS930に移行して「バッファ読み出し完了フラグ(OneShotPlayEnd)」の値を「0」から「1」にする。その一方で、「現在の再生アドレス(Read Counter)」が「Read End(再生終了アドレス)」よりも大きくないと判定した場合(No)には最終アドレスまでの再生がまだ完了していないと判断してステップS935に移行する。ステップS935では乗算部430の係数制御を行って再生音楽データを出力させる。具体的には、再生終了アドレスから現在再生アドレス(「Read Counter」の値)を減じこれに所定の定数kを乗じた値を係数として設定する。このような係数制御を行うことによって、再生開始のタイミングでループ再生音の音量を下げ上げすることができ、もって再生音楽データ間の繋ぎ目でのノイズ音発生を一層効果的に抑止することが可能となる。
そして、再生制御部20は、以上説明した図9に示す処理を繰り返し実行する。これによって、再生制御部20は、リセット制御部40からリセット信号が発行されない場合には録音用バッファメモリ200に記憶された音楽データを再生開始アドレスから再生データ数だけ再生する処理を繰り返して行うループ再生機能を有することになる。一方、ループ再生中にリセット制御部40からリセット信号が発行された場合にはその都度、「ReadCounter」を初期値にリセットしながらループ再生を続行することになる。
(リセット制御部40の動作)
次に、図10を参照して、リセット制御部40の動作を説明する。先ず、ステップS1000において、カウント値テーブル60の登録内容を参照して、ユーザーが設定したレングスに対応するカウント値を検出し、これを変数「カウンタ値」に設定する。例えば、レングスとして4分音符を設定した場合には変数「カウント値」は「4」となる。次に、ステップS1005に移行してレングスの変更があったか否かを判定する。変更があったと判定した場合(Yes)にはステップS1015に移行する一方、変更が無いと判定した場合(No)にはステップS1010に移行する。
ステップS1015においては、レングスの変更があったと判断したので「Read End Flag」の値を「0」として再生データ数分の再生を常に行うようにする。そして、ステップS1020において、その時点でのカウンタ値と変更後のカウント値とを比較して、カウンタ値がカウント値よりも大きいか否かを判定し、大きいと判定した場合(Yes)にはステップS1025に移行する一方、大きくないと判定した場合(No)にはステップS1010に移行する。ステップS1025においては、「カウンタ値>(変更後の)カウント値」となるまで、カウンタ値からこの変更後のカウント値を減じた値を新たにカウント値とする処理「カウント値←カウンタ値−カウント値」を繰り返す。これによってレングス変更によるカウント値の変更があっても以降の処理は図7の流れ図に沿って円滑に行われる。
次に、ステップS1010において、テンポの設定変更があったか否かを判定し、設定変更があったと判定した場合(Yes)にはステップS1035に移行する一方、設定変更がなかったと判定した場合(No)にはステップS1030に移行する。ステップS1035においては、テンポの変更があったと判断したので、ステップS1015と同様に「Read End Flag」の値を「0」として再生データ数分の再生を常に行うようにする。また、ステップS1030に移行した場合には、カウンタ値を「1」だけ減じてステップS1036において、変数「カウンタ値」の値が「0」となったか否かを判定する。カウンタ値が「0」でないと判定した場合(No)にはステップS1005に戻ってステップS1005以降の処理を繰り返すが、カウンタ値の値が「0」であると判定した場合(Yes)にはステップS1040に移行して、「再生終了フラグ(Read End Flag)」を「1」に設定し、これによってリセット信号の発行が行われることになる。リセット制御部40は図10の処理を繰り返して行うことによって適宜のタイミングでリセット信号の発行を行うことになる。これにより、出力される音声信号が無音状態となることを避けることができる。
図11はLFO50の発振波形とリセット信号発行との関係を示す説明図である。LFO50から発振される波形は矩形波であり、この波形はユーザーが設定したテンポに同期した波形となるようにLFO50が構成されている。具体的には、テンポtは単位時間当たりの拍数で「Beat Per Minute」で定義されるので、LFO50からの矩形波信号の周波数Fは「F=c×t(cは定数)」なる関係がある。例えば、周波数Fはテンポで決まる周波数の「32分の1」に設定される。つまり、この場合、設定されたテンポに対して32分音符を1波形としてしている。また、図中の符号Tで示す矩形(1つの立ち上がり、立下り)の幅はテンポにより決定される。そして、図示した例ではレングスを「四分音符」に設定しているため、リセット制御部40からは、8個目の立ち上がり、立下り毎にリセット信号が発行されることになる。なお、LFO30はユーザーがスイッチ320を操作して再生が開始されるとリセットされ強制的に立ち上がり又は立下りの矩形波の発振を開始させその瞬間から、リセット制御部40によるカウンタ値のカウントダウン(換言すればカウンタ値の「1」だけの減算)が行われるように構成されている。
以上説明してきたように、本装置によれば、リセット制御部40は、レングスとカウント値とを対応付けて登録したカウント値テーブル60の登録内容を参照して、レングス設定部330によって設定されたレングスに対応するカウント値を求め、このカウント値を、LFO50からの矩形波の立ち上がり、立下りに応じてカウントダウンしていき所定値(例えば「0」)となった場合に、再生制御部20が再生しようとする音楽データの現在アドレスをリセットして再生開始アドレス値とする。この結果、ユーザが音楽データ再生中にテンポ、レングス等を変更してもリアルタイムに対処してテンポずれの累積を防止することができるようになる。また、制御用CPUでLFOを管理し、録音再生の信号処理はDSPで行う様な複数のシステムクロックを用いるシステムであってもシステムクロック間の非同期によるタイミングずれの累積を解消することができる。なお、ユーザー用パラメータは図3に示した5個の他に設定可能とすることも可能であり、設定パラメータを把握容易に液晶表示器等に表示したりする装置構成にしても良い。
以上説明してきたように、自動リズム装置等と共用してもテンポずれが生じにくい音楽データを再生可能な装置を提供することができる。
装置の構成図である。 操作部30の説明図である。 ユーザーパラメータ用メモリ30の格納状態の説明図である。 カウンタ値テーブル60の説明図である。 共用メモリ70の格納状態の説明図である。 再生データ数と再生開始アドレスの関係の説明図である。 リセットによる再生終了アドレスの説明図である。 録音制御部30の動作の説明図である。 再生制御部20の動作の説明図である。 リセット制御部40の動作の説明図である。 矩形波信号とリセット信号の関係の説明図である。
符号の説明
1 音楽データ録音再生装置
10 ユーザーパラメータ用メモリ
20 再生制御部
30 録音制御部
40 リセット制御部
50 LFO
60 カウンタ値テーブル
70 共用メモリ
100 コントローラ
200 録音用バッファメモリ
250 補間部
300 操作部
400 乗算部
410 乗算部
420 乗算部
430 乗算部
500 加算部
510 加算部
600 A/D変換器
610 D/A変換器

Claims (5)

  1. 与えられた音楽データを記憶手段に記憶する録音制御手段と、この記憶手段に記憶された音楽データを再生する再生制御手段とを具備し、この再生制御手段は、前記記憶手段に記憶された音楽データを再生開始アドレスから再生データ数だけ再生する処理を繰り返して行うループ再生機能を有するように構成された装置において、
    少なくとも、再生テンポ及び拍数(レングス)を設定する設定手段と、
    前記レングスとカウント値とを対応付けて登録した登録手段と、
    前記設定手段によって設定された再生テンポに同期する矩形信号を発振する発振手段と、
    前記登録手段の登録内容を参照して、前記設定されたレングスに対応するカウント値を求め、この求めたカウント値を前記発振手段からの矩形波の立ち上がり、立下りに応じてカウントダウンしていき所定値となった場合に、前記再生制御手段が再生しようとする音楽データの現在アドレスをリセットして前記再生開始アドレスとするリセット制御手段と、を備えたことを特徴とする音楽データ録音再生装置。
  2. 請求項1に記載の装置において、
    前記発振手段は、
    音楽データの再生指示が与えられたことに応答して、強制的に立ち上がり又は立下りの矩形波の発振を開始させるリセット手段を更に備えたことを特徴とする音楽データ録音再生装置。
  3. 請求項1および2の内のいずれか一項に記載の装置において、
    前記録音制御手段は、更に、
    前記再生制御手段にて再生出力された音楽データと順次与えられた音楽データとを混合して前記記憶手段に記憶するオーバダブ手段を備えたことを特徴とする音楽データ録音再生装置。
  4. 請求項1、2および3の内のいずれか一項に記載の装置において、
    前記再生制御手段による再生音楽データと与えられた入力音楽データとを混合して出力するダイレクト音付加手段を更に備えたことを特徴とする音楽データ録音再生装置。
  5. 請求項1、2、3および4の内のいずれか一項に記載の装置において、
    前記再生制御手段は、更に、
    前記リセット制御手段によるリセット動作指示に応答する前に、これより優先して現在再生アドレスから所定サンプル数分の音楽データを再生する優先再生手段を備えたことを特徴とする音楽データ録音再生装置。
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