JP3024593U - 家庭用通信カラオケ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リクエストの頻度が高い特定の曲を低コスト
で演奏させ、また、その曲の所定の範囲を繰り返し再生
できる家庭用通信カラオケ装置を提供する。 【解決手段】 公衆通信回線を通じてデータベース
（１）から所望のリクエスト曲のカラオケ情報の供給を
受け、これをカラオケメモリ（３２）に記録し、順次再
生してカラオケ演奏をする家庭用カラオケ装置（３）に
おいて、需要者がリクエストした曲のうち、指定された
少なくとも１曲分のカラオケ情報についてリピート演奏
の指定を行ない得る装置（３３）を設け、中央処理装置
（３０）にはそのリピート演奏指定装置（３３）により
指定されたカラオケ情報を繰り返し再生する再生制御装
置を設けたことを特徴とする上記の家庭用通信カラオケ
装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、リクエストに応じ、多数のカラオケ情報を蓄積したデータベースか ら所望のカラオケ情報を通信回線を通じて呼び出し、カラオケ演奏する家庭用通 信カラオケ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、データベースに記録された所望のカラオケ情報を通信回線を通じて呼び 出し、カラオケ演奏する家庭用通信カラオケ装置は一般家庭にも普及し始めてい る。 一般的にカラオケ利用者にはそれぞれ得意の曲があり、その曲はカラオケを利 用するたびに必ずリクエストされるものであるが、このような家庭用通信カラオ ケ装置は、不特定多数の人が使用する業務用のものに比べ、特定の人が使用する 頻度が高く、従って、使用頻度が高い人の得意な曲はたびたびリクエストされる ことになる。 また、新曲などマスターしていない曲の練習に利用する場合も、同じ曲を繰り 返し何度もリクエストすることになる。

【０００３】 しかしながら、このように同じ曲を何度もリクエストする場合でも、従来の家 庭用通信カラオケ装置では、曲をリクエストするたびに通信回線を通じてカラオ ケ情報を呼び出さなければならないため、いちいちリクエスト曲のコード番号を 入力するなどの手間がかかる上、通信費やリクエスト料が嵩むという問題があっ た。 また、曲を練習する場合、その曲の所定の範囲を何度も繰り返し再生できれば 効率よく曲をマスターすることができるが、従来の家庭用通信カラオケ装置では このようなことはできないという問題があった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】 本考案は上記の問題を解決するためなされたものであり、その目的とするとこ ろは、リクエストの頻度が高い特定の曲（以下、リピート曲という。）は、リク エストのたびに通信回線を通じてカラオケ情報を呼び出さなくてもカラオケ演奏 でき、また、そのリピート曲の所定の範囲を繰り返し何度も再生できる家庭用通 信カラオケ装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の目的は、 公衆通信回線を通じてデータベースから所望のリクエスト曲のカラオケ情報の 供給を受け、これをカラオケメモリに記録し、順次再生してカラオケ演奏をする 家庭用カラオケ装置において、 需要者がリクエストした曲のうち、指定された少なくとも１曲分のカラオケ情 報についてリピート演奏の指定を行ない得る装置を設け、 中央処理装置にはそのリピート演奏指定装置により指定されたカラオケ情報を 繰り返し再生する再生制御装置を設けたことを特徴とする上記の家庭用通信カラ オケ装置により達成される。

【０００６】 上記の如き構成であると、リピート曲を歌いたいときは、リクエストの手間を 省き、通信費及びリクエスト料を節約することができ、また、そのリピート曲に 関しては効率よく練習を行えるようになるものである。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、図面により、本考案の詳細を説明する。 図１は本考案に係るカラオケ装置のネットワーク構造を示すブロック図、図２ は図１に示したカラオケ装置の作動を示すタイムチャート、図３ないし図１２は 図１に示した映像受信機の画面の表示を示す平面図である。

【０００８】 まず、図１について説明する。 図１中、１はデータベース、２はデータベース１と電話回線を介して接続され る通信制御装置、３は通信制御装置２に接続される家庭用通信カラオケ装置であ る。

【０００９】 データベース１は、図示されていないメモリを有しており、このメモリには、 音楽、歌詞、映像等のカラオケに関する情報が多数記録されている。 通信制御装置２は、データベース１と家庭用通信カラオケ装置３との間のイン ターフェイスである。

【００１０】 家庭用通信カラオケ装置３は、通信制御装置２と電話回線を介して接続される 中央処理装置３０と、中央処理装置３０に接続されたコントローラー３１、カラ オケメモリ３２、リピート演奏指定装置３３、映像受信機３４、スピーカー３５ 及びマイク３６とから成る。

【００１１】 中央処理装置３０は、データベース１からリクエストされたカラオケ情報を呼 び出し、そのカラオケ情報をカラオケメモリ３２に記録し、さらに、カラオケメ モリ３２から所望のカラオケ情報を呼び出し、所定の演算処理をして映像受信機 ３４及びスピーカー３５に出力し、これらを再生するものである。

【００１２】 コントローラー３１は、リクエスト操作を行うためのものである。 カラオケメモリ３２は、通常はリクエスト予約された複数曲のカラオケ情報を 一時的に記録するものであり、曲が演奏されると、それと共に自動的にその曲の カラオケ情報の記録は消えていく。

【００１３】 然しながら、リピート演奏指定装置３３は、特定のカラオケ情報が再生された ときそのカラオケ情報を消去せしめることなく保存させるための指定信号を発信 し得るものである。 このリピート演奏指定装置３３により指定されたカラオケ情報は消去禁止とな り、特別の抹消手続を行わなければ抹消されることはない。 従って、中央処理装置３０は、このリピート演奏指定装置３３により指定され たカラオケ情報が抹消されない限りそれを何度でも反復して再生出力し得るもの であり、また、巻戻しや早送りを行うことにより、そのカラオケ情報の中から所 望の部分を選んで反復して再生出力するよう構成することも可能である。

【００１４】 映像受信機３４は操作メニューや歌詞等を表示し、スピーカー３５は曲を流し 、マイク３６は曲を歌うのに使用するものである。 なお、図１中では、家庭用通信カラオケ装置３は一台しか示さなかったが、通 信制御装置２にはそれぞれ各家庭に設置されたこれと同様の装置が多数接続され るものである。

【００１５】 以下、図２ないし図１２を参照しながらこの家庭用通信カラオケ装置１の使用 方法について説明する。 なお、以下の選択操作は全てコントローラー３１によって行われる。 この家庭用通信カラオケ装置１を使用するために、図示されていない機能メニ ューからカラオケメニューを選択すると、映像受信機３４の画面には、図３に示 したカラオケメニューが表示される。

【００１６】 通常のカラオケを楽しむ場合は、選択肢１を選択し、所望のリクエスト曲の曲 ナンバーを入力する。この曲ナンバーに基づいてデータベース１から所望のカラ オケ情報が呼び出され、その情報がカラオケメモリ３２に記録された後、その情 報が映像受信機３４及びスピーカー３５に出力されて、スピーカー３５からその 曲が流れ、その曲の進行と共にその曲の歌詞が映像受信機３４の画面に表示され る。

【００１７】 一方、何回もリクエストしたいリピート曲がある場合は選択肢２を選択する。 これを選択すると、図４に示したリピート演奏メニューが表示される。 そして、リピート曲を登録する場合はこのメニューから選択肢２を選択する。 このとき、既に登録されているリピート曲がないときは、図５に示した曲ナン バー入力画面が表示される。

【００１８】 一方、既に登録されているリピート曲があるときは、図１１に示したリピート 演奏曲再登録画面が表示され、図のように登録されているリピート曲の内容が表 示される。 そして、現在のリピート曲の登録を抹消し、新たなリピート曲を登録したいと きは、選択肢１を選択する。 これを選択すると、図５に示した曲ナンバー入力画面が表示される。

【００１９】 この曲ナンバー入力画面が表示されたら、リピート曲の曲ナンバーを入力し、 コントローラー３２に設けられた確定ボタンを押す。 曲ナンバーが確定すると、直ちにデータベース１からその曲のカラオケ情報が 呼び出され、カラオケメモリ３３に記録されるがその曲のカラオケ情報には、消 去禁止のキーが掛けられる。 その記録が終了すると、画面は図４に示したリピート演奏メニュー画面に戻る 。

【００２０】 而して、リピート演奏指定装置３３により指定したリピート曲をリクエストす る場合は、図４に示した画面の選択肢１を選択する。 このとき、リピート曲が登録されていれば、図６に示したリピート曲演奏指令 画面が表示されるが、登録されていない場合は、図１２に示したリピート曲未登 録画面が表示される。

【００２１】 このリピート曲未登録画面が表示された場合、改めて登録操作を行いたいとき はその画面の選択肢１を選択する。 これを選択すると画面には、図５に示した曲ナンバー入力画面が表示されるの で上記の要領でリピート曲を登録すればよい。

【００２２】 而して、図６に示したリピート曲演奏指令画面には、登録されているリピート 曲のタイトル及びアーチストが表示され、リクエスト曲がこの曲でよければ、画 面中の選択肢１を選択する。 これを選択すると、図７に示したリピート曲演奏中メニューが表示されると共 に、その曲の演奏が始まる。

【００２３】 この画面は、上下に二分割されており、このうち上段は選択肢表示部、下段は 歌詞表示部である。 歌詞表示部には、リピート曲の進行に合わせてその曲の歌詞が表示される。 選択肢表示部から選択肢１を選択すると、この選択肢表示部には図８に示した 曲操作画面が表示される。

【００２４】 この画面の選択肢のうち、唄い直しを選択すると演奏途中の曲が頭出しされ、 最初から演奏し直される。 巻戻しを一回選択すると、現在歌詞表示部に表示されている頁よりも１頁前の 歌詞に相当する部分まで、演奏及び歌詞の表示が巻き戻される。 一時停止を一回選択すると、歌詞の表示及び曲が停止し、もう一度選択すると 停止状態が解除される。 早送りを一回選択すると、現在歌詞表示部に表示されている頁よりも１頁後の 歌詞に相当する部分まで、演奏及び歌詞の表示が早送りされる。 演奏解除を選択すると、選択した時点でその曲は終了となる。

【００２５】 また、リピート曲演奏中メニューから選択肢２を選択すると、この選択表示部 には図９に示した音調整画面が表示される。 この画面からキーを選択するとゲージ上にカーソルが表れ、そのカーソルを左 右に移動させると、演奏中の曲の音程が変化する。 テンポを選択するとゲージ上にカーソルが表れ、そのカーソルを左右に移動さ せると、その曲の速度が変化する。 メロディを選択してその表示を入にすると、演奏中のカラオケ曲に主旋律が入 り、切にすると主旋律なしの伴奏のみの演奏となる。

【００２６】 また、リピート曲演奏中メニューから選択肢３を選択すると、この選択表示部 には図１０に示したその他の設定画面が表示される。 この画面から選択肢１を選択すると、拍手の大きさを『大きい』、『小さい』 又は『拍手しない』に切り換えることができ、演奏中の曲の終了時に拍手を入れ ることができ、その操作に従ってその拍手の大きさが変化する。 選択肢２を選択すると、画面背景をスーパーインポーズＡないしＣ又は静止画 に切り換えることができ、その操作に従って画面背景が次々と変化する。

【００２７】 なお、リピート曲演奏中メニューから選択肢０を選択すると、この画面の選択 表示部の表示は消え、また、カラオケ演奏が行われている場合、曲操作、音調整 及びその他の設定画面が表示され、何の選択操作も行われずに３秒経過したとき にも、その選択表示部の表示は消える。 また、リピート曲演奏中メニューは、コントローラー３１に設けられている何 れかのボタンを押せば再表示される。

【００２８】 さらに、本考案は叙上の実施例に限定されるものではなく、例えば、二曲以上 のカラオケ情報をリピートできるようにしてもよく、また、マイクやスピーカー 等は２個以上でもよく、また、記録されているリピート曲が一定回数演奏された とき、又は、記録後一定時間経過後にリピート演奏指定が解除されるようにする こともあり、本考案は上記の説明から当業者が容易に想到し得る総ての変更実施 例を包摂するものである。

【００２９】

【考案の効果】

本考案に係る家庭用通信カラオケ装置は、叙上の如く構成されるので、本考案 によるときは、リクエストの頻度が高い曲をこのカラオケ装置内に記録できるの で、この記録された曲をリクエストする場合は、いちいちコード番号を入力する などのリクエスト操作をしなくてもその曲をリピート演奏させることができるの でリクエストの手間を軽減でき、また、通信回線を使用しないので通信費を節約 することができ、さらに、記録された曲の所定範囲のカラオケ情報を繰り返し再 生できるので効率よく練習を行うことができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る家庭用通信カラオケ装置のネット
ワーク構造を示すブロック図である。

【図２】図１に示した家庭様カラオケ通信装置の作動を
示すタイムチャートである。

【図３】図１に示した映像受信機の画面に示されるカラ
オケメニューを示す平面図である。

【図４】図１に示した映像受信機の画面に示されるリピ
ート演奏メニューを示す平面図である。

【図５】図１に示した映像受信機の画面に示される曲ナ
ンバー入力画面を示す平面図である。

【図６】図１に示した映像受信機の画面に示されるリピ
ート曲演奏指令画面を示す平面図である。

【図７】図１に示した映像受信機の画面に示されるリピ
ート曲演奏中メニューを示す平面図である。

【図８】図１に示した映像受信機の画面に示される曲操
作画面を示す平面図である。

【図９】図１に示した映像受信機の画面に示される音調
整画面を示す平面図である。

【図１０】図１に示した映像受信機の画面に示されるそ
の他の設定画面を示す平面図である。

【図１１】図１に示した映像受信機の画面に示されるリ
ピート演奏曲再登録画面を示す平面図である。

【図１２】図１に示した映像受信機の画面に示されるリ
ピート演奏曲未登録画面を示す平面図である。

【符号の説明】

１・・・・・・・データベース ２・・・・・・・通信制御装置 ３・・・・・・・家庭用通信カラオケ装置 ３０・・・・・・中央処理装置 ３１・・・・・・コントローラー ３２・・・・・・カラオケメモリ ３３・・・・・・リピート演奏指定装置 ３４・・・・・・映像受信機 ３５・・・・・・スピーカー ３６・・・・・・マイク

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】公衆通信回線を通じてデータベース（１）
   から所望のリクエスト曲のカラオケ情報の供給を受け、
   これをカラオケメモリ（３２）に記録し、順次再生して
   カラオケ演奏をする家庭用カラオケ装置（３）におい
   て、 需要者がリクエストした曲のうち、指定された少なくと
   も１曲分のカラオケ情報についてリピート演奏の指定を
   行ない得る装置（３３）を設け、 中央処理装置（３０）にはそのリピート演奏指定装置
   （３３）により指定されたカラオケ情報を繰り返し再生
   する再生制御装置を設けたことを特徴とする上記の家庭
   用通信カラオケ装置。
2. 【請求項２】リピート演奏メモリ（３３）により指定さ
   れたカラオケ情報を繰り返し再生する制御装置が、繰り
   返し再生すべき範囲の開始点及び終了点を設定し得る装
   置を具備する請求項１に記載の家庭用通信カラオケ装
   置。