JP2010109200A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光源側にゲート電極膜を有するTFTを複数個直列に設ける場合、光リーク電流の発生を抑えつつ、容量増加をも抑制することができる表示装置を提供することにある。
【解決手段】複数個あるTFTの少なくとも一部について、半導体膜とゲート電極膜が対向する面積のチャネル領域に対する相対的な面積が異なることにより、光リーク電流の発生を抑えつつ、容量増加を抑制する構造の平面ディスプレイを提供する。
【選択図】図10E

Description

本発明は、表示装置に関し、特に、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor(以下、TFTと記す))を用いて画素の表示制御を行う表示装置における表示品質の向上に関する。
液晶表示装置など表示装置では、TFTなどを用いて、各画素の表示制御が行われている。TFTとして、ゲート電極膜が半導体膜よりも光源側に位置しているボトムゲート構造が知られている。この構造を有するTFTに、バックライト等光源から光を照射する際、ゲート電極そのものが、対向する半導体膜に対する遮光マスクとして機能する。
半導体膜に光が照射されると、正孔電子対が発生しうるが、その発生の度合は、特に、多結晶シリコンを用いたTFTの場合、キャリア濃度が高くなるにつれて著しく低下していく。それゆえ、チャネル領域及びその近傍のPN接合部でできる空乏層は、他の領域と比較して、正孔電子対が発生しやすく、これらの領域が、対向するゲート電極によって十分遮光されていなければ、正孔電子対が発生し、それにより光リーク電流となり、オフ電流を増加させてしまう。
特開2002−57339号公報
TFTのうち、多結晶シリコンを用いたTFTは、オフ電流が比較的大きいという問題があり、このオフ電流を軽減させるために、たとえば、TFTを複数個直列に設けたマルチゲート構造が用いられている。
光源側にゲート電極膜を有するTFTがマルチゲート構造をとる場合、その半導体膜には、複数のチャネル領域が、所定の不純物を添加した領域を介して、直列に設けられる。
このとき、各チャネル領域及びその近傍がゲート電極によって十分遮光されていない場合、光を照射すると、正孔電子対が生じ、光リーク電流が発生してしまう。よって、このような構造を、TFT各々において同じくとる場合、光リーク電流が抑制されない。
一方、各チャネル領域及びその近傍がゲート電極によって十分遮光されている場合、光リーク電流は抑制されるものの、半導体膜とゲート電極膜が対向する面積が増加し、そのため寄生容量が増加する。このような構造を、TFT各々において同じくとる場合、TFTの個数に応じてさらに容量も増加してしまう。
ゲート電圧をオフにし、画素電圧を保持する際、寄生容量が増加することにより、画素電圧の低下が大きくなり、新たな表示不良の原因が生じることとなる。
本発明の目的は、光源側にゲート電極膜を有するTFTを複数個直列に設ける場合、光リーク電流の発生を抑えつつ、容量増加をも抑制することができる表示装置を提供することにある。
(1)本発明に係る表示装置は、少なくとも第1チャネル領域と第2チャネル領域を含む複数のチャネル領域が、映像信号線と画素電極との間において、所定の不純物が添加された不純物添加領域を介して、直列に設けられる半導体膜と、前記半導体膜の一方側に配置され、光を発生させる光源と、前記半導体膜と前記光源との間に設けられ、前記半導体膜と対向する領域のうち、該第1チャネル領域及び該第2チャネル領域の、前記光源側にそれぞれ広がる第1ゲート領域及び第2ゲート領域と、を含むゲート電極膜、を含み、該第1チャネル領域に対する該第1ゲート領域の相対的な面積が、該第2チャネル領域に対する該第2ゲート領域の相対的な面積と、異なる、ことを特徴とする。
(2)さらに、上記の表示装置において、前記不純物添加領域のうち前記第1チャネル領域又は前記第2チャネル領域に隣接する領域の少なくとも一つは、その外方よりも低い濃度で前記所定の不純物又はそれとは異なる不純物が添加される低濃度領域であってもよい。
(3)さらに、上記の表示装置において、前記第1ゲート領域の面積が、前記第1チャネル領域の面積より広くてもよい。
(4)さらに、上記の表示装置において、前記第2チャネル領域の面積、該領域に前記低濃度領域が隣接している場合は、前記第2チャネル領域の面積に、隣接する該低濃度領域の面積を加えた面積、が、前記第2ゲート領域の面積より広くてもよい。
(5)さらに、上記の表示装置において、前記不純物添加領域のうち前記第1チャネル領域及び前記第2チャネル領域の両端に隣接する領域が、前記低濃度領域であってもよい。
(6)さらに、上記の表示装置において、前記第1チャネル領域が、前記複数のチャネル領域のうち、最も画素電極側に位置していてもよい。
(7)さらに、上記の表示装置において、前記第1チャネル領域を除く前記複数のチャネル領域各々の面積、該各チャネル領域に前記低濃度領域が隣接している場合は、該チャネル領域各々の面積に、隣接する該低濃度領域の面積を加えた面積、が、前記ゲート電極膜のうち、該チャネル領域各々と対向する領域の面積、よりそれぞれ広くてもよい。
(8)また、前記ゲート電極膜が帯状であり、その帯幅が増減する形状を有していることにより、第1チャネル領域に対する第1ゲート領域の相対的面積と、第2チャネル領域に対する第2ゲート領域の相対的面積が、異なることを特徴としてもよい。
本発明により、複数個あるTFTの少なくとも一部について、半導体膜とゲート電極膜が対向する面積の、チャネル領域に対する、相対的な面積が異なることにより、光リーク電流の発生を抑えつつ、容量増加を抑制する構造の表示装置が提供された。
すなわち、少なくとも1か所において、遮光がされていると、光リーク電流を抑制することが出来る。よって、他所においてそれより遮光の度合が低く、光リーク電流の原因となる正孔電子対が発生したとしても、直列に設けられていることにより、画素電極と映像信号線の間を流れる光リーク電流となることを抑制できる。さらに、他所においては、容量増加を抑制することが出来ているので、TFTが有する容量により画素電圧の低下による表示不良を抑制できる。
[実施形態1]
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
本発明の一実施形態に係る表示装置は、IPS(In-Plane Switching)方式のうちの一つの方式による液晶表示装置であって、図1の模式図に示すように、走査信号線、映像信号線、マルチゲート構造を有するTFT、画素電極、及びコモン電極が配置されたTFT基板2と、当該TFT基板2に対向し、カラーフィルタが設けられたフィルタ基板1と、両基板に挟まれた領域に封入された液晶材料と、TFT基板側に位置するバックライト3と、を含んで構成される。TFT基板2は、ガラス基板などの透明基板の上にTFTなどが配置されている。
図2は、上記の液晶表示装置のTFT基板2の等価回路を示す図である。
図2において、TFT基板2では、ゲートドライバ101に接続された多数のゲート信号線102が走査信号線としての機能を担い、互いに等間隔をおいて図中横方向に延びており、また、データドライバ103に接続された多数の映像信号線104が互いに等間隔をおいて図中縦方向に延びている。そして、これらゲート信号線102及び映像信号線104により碁盤状に並ぶ画素領域がそれぞれ区画されている。また、各ゲート信号線102と平行にコモン信号線105が図中横方向に延びている。
ゲート信号線102及び映像信号線104により区画される画素領域の隅には、複数個直列に接続されたマルチゲート構造を有するTFT106が形成されており、映像信号線104と画素電極107に接続されている。TFT106が有する複数個のゲート電極は、ゲート信号線102と接続されている。各画素回路には、一対の画素電極107と対向するコモン電極108が形成されている。なお、図2では、2個のマルチゲート構造の例を示している。
以上の回路構成において、各画素回路のコモン電極108にコモン信号線105を介して基準電圧を印加し、ゲート信号線102にゲート電圧を選択的に印加することにより、TFT106を流れる電流が制御される。また、選択的に印加されたゲート電圧により、映像信号線104に供給された映像信号の電圧が選択的に、画素電極107に印加される。これにより、液晶分子の配向などを制御する。
図3は、TFT基板2の1つの画素領域の拡大平面図である。該図において、半導体膜201が設けられている。半導体膜201の図中A側の端に設けたれたPAD部205b上側の層間絶縁膜304には、コンタクト穴304fがあり、該PAD部205bは、映像信号線104とアルミニウムなどの導電性の高い物質によって接続されている。一方、図中C側の端に設けられたPAD部205a上側の層間絶縁膜304にも、コンタクト穴304gがあり、さらに、その上側には、複数の絶縁膜305,306及び307にも、コンタクト穴307gがある。該PAD部205aは、その上側の電極308を介し、その上側に位置するコモン電極108とは電気的に接続することなく、さらに上側の画素電極107と接続されている。半導体膜201の下側には、ゲート絶縁膜303を介してゲート電極膜102が位置し、ゲート信号線102を形成している(図4参照)。
両端PAD部205bと205aとの間において、半導体膜201は、等しい帯幅を有する帯状の形状をしている。図中A側の端にあるPAD部205bから、該帯状の半導体膜201が、映像信号線104の下側を平行に延び、その後、斜め線の形状により映像信号線104の下側より離れ、再び、映像信号線104と平行に延びる。そして、半導体膜201の下側に位置し帯状の形状をしたゲート電極膜102と、ゲート絶縁膜303を介して垂直に交差した後、折り返し、再び、上記ゲート電極膜102と垂直に交差する(図5参照)。そして、該帯状の半導体膜201は、映像信号線104と平行に延び、図中C側の端にあるPAD部205aに接続する。
図4は、図3に示すA―B―Cの断面図である。半導体膜201には、チャネル領域202と、導電性を確保するために不純物が添加された第1の不純物領域203があり、両領域の間には、前記第1の不純物領域の不純物濃度よりも低濃度の不純物が添加された第2の不純物領域204が位置している。
図4において、透明基板301の図中下側にバックライト3(図示せず)が位置しているので、ゲート電極膜102は、ゲート電圧を印加するという役割に加えて、半導体膜201のうちゲート電極膜102に対向する領域を遮光する役割を担っている。よって、半導体膜201にあるチャネル領域202及び第2の不純物領域204の面積に対する、対向するゲート電極の相対的な面積により、該チャネル領域202及び該第2の不純物領域204を遮光する程度が異なることとなる。また、ゲート電極膜102と半導体膜201が対向する面積によって、容量が増減する。
なお、前述の通り、半導体膜201は、図中A側の端にあるPAD部205bから、層間絶縁膜304に作られたコンタクト穴304fを介して、映像信号線104と接続されている。また、同様に、半導体膜201は、図中C側の端にあるPAD部205aから、層間絶縁膜304に作られたコンタクト穴304gを介して、電極308と接続されている。さらに、該電極308は、その上側に位置する複数の絶縁膜305,306及び307に設けられたコンタクト穴307gを介し、かつ、コモン電極108と電気的に接続されることなく、コモン電極108の上側に位置している画素電極107と接続されている。
図5は、図3中のB近傍に位置するTFT106付近の拡大平面図であり、該図を用いてさらに具体的に説明する。
図5は、前述の通り、半導体膜201の下側に、ゲート電極膜102が位置するTFT106を上側から見た平面図である。半導体膜201は、不純物添加の程度により、第1の不純物領域203、第2の不純物領域204、チャネル領域202とによって構成されている。第2の不純物領域204が、チャネル領域202と第1の不純物領域203との間に存在しない場合もあり得る。
図5において、チャネル領域202は、第1チャネル領域202aと第2チャネル領域202bとして示されている。第1チャネル領域202aの両端には、第2の不純物領域204a1及び204a2が接しており、さらに外方には、第1の不純物領域203a及び203bがそれぞれ接している。同様に、第2チャネル領域202bの両端には、第2の不純物領域204b1及び204b2が、さらに外方には、第1の不純物領域203c及び203bがそれぞれ接している。
第1チャネル領域202aの近傍には、帯状のゲート電極膜102のうち帯幅が広くなっている部分(以下、ゲート幅広部)102aが、同様に、第2チャネル領域202bの近傍には、同様に帯幅が狭くなっている部分(以下、ゲート幅狭部)102bが、位置しており、それぞれ、半導体膜201とゲート電極膜102が異なる面積で対向している。
ゲート電極膜102のうち、半導体膜201と対向している領域を、ゲート領域とする。すなわち、半導体膜201を上側から見た場合、該ゲート領域とは、ゲート電極膜102のうち、上側に位置する半導体膜201と重なる領域をいう。さらに、第1ゲート領域及び第2ゲート領域とは、ゲート領域のうち、第1チャネル領域202a近傍及び第2チャネル領域202b近傍それぞれに広がるとする。すなわち、第1ゲート領域とは、ゲート電極膜102のうち、上側に位置する第1チャネル領域202a及びそれに接する第2の不純物領域204a1及び204a2、と重なっている領域である。上側から見た図である図3及び図5では、第1ゲート領域は、第1チャネル領域202a及びそれに接する第2の不純物領域204a1及び204a2が上から重なっているため、図示されていない。第2ゲート領域についても、同様である。
ゲート幅広部102aは図中上端102a1及び図中下端102a2を有しており、同様に、ゲート幅狭部102bも図中上端102b1、図中下端102b2を有している。また、第1チャネル領域202aは、図中上端206a1、図中下端206a2によって、第2の不純物領域204a1及び204a2とそれぞれ接しており、該領域は、図中上端207a1及び図中下端207a2によって、第1の不純物領域203a及び203bとそれぞれ接している。第2チャネル領域202b近傍においても同様に図に示す境界線により、各領域と接している。
前述した通り、半導体膜201のうち、両端のPAD部205b及び205aの間は、等しい帯幅を有する帯状の形状をしており、第1チャネル領域202aと第2チャネル領域202bは等しい帯幅で構成されている。また、図5において示される第1チャネル領域202aと第2チャネル領域202bは等しいチャネル長を有する。すなわち、境界線206a1と206a2の距離及び境界線206b1と206b2の距離は等しい。また、チャネル領域の両端に接続する第2の不純物領域204もそれぞれ等しい領域長を有する。すなわち、境界線206a1と207a1、206a2と207a2、206b1と207b1及び206b2と207b2の距離はそれぞれ等しい。
図5に示す場合、境界線206a1及び206a2はともに、ゲート帯端102a1及び102a2のそれぞれ内側に位置しているので、第1チャネル領域202aは、第1ゲート領域より狭く、ゲート幅広部102aによって十分に遮光されている。これに対して、境界線206b1及び206b2はともに、ゲート帯端205b1及び205b2と一致しているので、第2チャネル領域202bは、第2ゲート領域と同じ形状と面積を有しており、ゲート幅狭部102bによって丁度遮光されているに過ぎない。よって、第1チャネル領域202aと比べると、第2チャネル領域202bは、遮光の度合が小さくなっている。
しかし、第1チャネル領域202aが十分に遮光されており、第1チャネル領域202aにおいて正孔電子対は発生しにくい状態にあり、それゆえ、光リーク電流が抑制されている。これにより、直列に接続された第2チャネル領域202bにおいて、光リーク電流の発生源となる正孔電子対が発生しても、第1チャネル領域を有するTFTを流れることはできないので、光リーク電流は抑制されることとなる。
各チャネル領域202及びその近傍の容量は、それぞれにおいて、半導体膜201とゲート電極膜102が対向する面積、すなわち、各ゲート領域の面積の大きさによる。図5において、前述の通り、第1チャネル領域202aにおける容量は、第2チャネル領域202bにおける容量よりも大きい。
各チャネル領域202及びその近傍において、容量が大きくなると、前述の通り、ゲート電圧をオフにし、画素電圧を保持する際、寄生容量が増加することにより、画素電圧の低下が大きくなり、新たな表示不良を引き起こす。
図5に示す構造は、第1チャネル領域202a及び第2チャネル領域202bがともに、ゲート幅広部102aと対向する場合よりも、容量の増加が抑えられているにもかかわらず、光リーク電流については、同等もしくはこれに近い抑制が得られるという効果がある。
同様に、図5に示す構造は、第1チャネル領域202a及び第2チャネル領域202bがともに、ゲート幅狭部102bと対向する場合よりも、発生する容量は増加しているものの、光リーク電流の発生が抑制されているという効果がある。
さらに、第2の不純物領域204においても、チャネル領域202よりはその発生の度合いは低くなるものの、光の照射により正孔電子対が発生するということを考慮して、説明する。
図5に示す場合、境界線207a1及び207a2はともに、ゲート帯端102a1及び102a2と一致しているので、第1チャネル領域202a、及び、第2の不純物領域204a1と204a2、を合わせた領域は、第1ゲート領域と同じ形状及び面積を有し、該第1チャネル領域202a、及び、第2の不純物領域204a1と204a2、を合わせた領域は、ゲート幅広部102aにより遮光されている。これに対して、第2チャネル領域202b両端の第2の不純物領域204b1及び204b2は、ゲート幅狭部102bによって遮光されていない。
第2の不純物領域204を考慮にいれた場合、第2チャネル領域202b近傍において、光リーク電流の原因となる正孔電子対はさらに発生していると考えられるが、第1チャネル領域202a近傍において光リーク電流は抑制されており、上記効果はさらに高くなっている。
なお、第1チャネル領域202a及びその近傍などのように、チャネル領域202と第1の不純物領域203の間に、チャネル領域端(ドレイン端)近傍の電界を緩和するために、第2の不純物領域204が位置する構造を、LDD(Lightly Doped Drain)構造という。LDD構造の中で、第2チャネル領域202b及びその近傍のように、第2の不純物領域204をもゲート電極膜102の上側に位置することで、ゲート電極膜102が、光源からの光を、第2の不純物領域204に対しても遮光する構造を、GOLD(Gate
Overlapped Lightly Doped Drain)構造という。
次に、該マルチゲート構造を有するTFTを製造する方法について、図6A〜図6Jを用いて説明する。ここでは、ボトムゲート構造を有するn型多結晶シリコンTFTの場合を例にする。
まず、透明基板301上に、透明基板301からの不純物の汚染を防止する汚染防止膜302を積層する。透明基板301は、例えばガラス基板である。汚染防止膜302は、例えばCVD法によりシリコン窒化膜(SiN)が成膜される(図6A)。
次に、ゲート電極膜102を形成する。ゲート電極膜102は、後のSiの結晶化工程で高温に加熱されるので、Mo、W、Ti、Ta、又はそれらの合金など比較的高融点の導電性材料で形成されるのが望ましい。公知のリソグラフィ工程とエッチング工程を経て、その形状が形成される(図6B)。例えば、ゲート電極膜が帯状の形状をしていた場合、図5に例示した通り、複数個のTFTにおいて該ゲート電極膜102の帯幅が増減する形状をとることにより、半導体膜201と対向するゲート電極膜の面積を各々のTFTにおいて増減することが、可能となる。なお、図6Bには、該ゲート電極膜を、102a及び102bとして示している。
ゲート電極膜102を被覆するようにゲート絶縁膜303が形成されるとともに、半導体膜201がゲート絶縁膜303上に形成される。ゲート絶縁膜303は、たとえばシリコン酸化膜(SiO)又はシリコン窒化膜(SiN)であり、CVD法などによって成膜される。半導体膜201は、まず、非晶質シリコンがCVD法によって成膜され、非晶質シリコン膜の脱水素処理などを行った後、エキシマレーザなどのレーザアニールなどによって多結晶シリコンへと結晶化される(図6C)。
半導体膜201は、公知のリソグラフィ工程とエッチング工程を経て、図3に示す半導体膜201の形状などに加工される(図6D)。
次に、半導体膜201を被覆するように絶縁膜304aを成膜する。絶縁膜304aは、たとえばシリコン酸化膜(SiO)で、CVD法によって成膜される。絶縁膜304aを介して、半導体膜201に不純物が打ち込まれることとなるので、膜厚は200nm以下が望ましい。そして、TFTのしきい値電圧を制御するために、半導体膜201に対して不純物を打ち込む(図6E)。この不純物とは、たとえば、リン(P)やボロン(B)などである。図6E上部における複数の矢印は、不純物が打ち込まれる様子を模式的にあらわしたものである。
フォトレジストを上記の絶縁膜304a上に塗布した後、ゲート電極膜102と対向しているチャネル領域202及びその近傍の所定の位置に、フォトレジスト311が残るパターンを形成させる。半導体膜201に対して典型的には1e18(atom/cm3)以上の不純物を打ち込むことで、第1の不純物領域203を形成させる(図6F)。この不純物とは、たとえば、リン(P)などである。図6F上部における複数の矢印は、図6Eと同様に、不純物が打ち込まれる様子をあらわしたものである。
該フォトレジスト311を、アッシング処理や熱処理などによりリフロー処理を施すことにより、典型的には、0.5〜2.0μmの長さ、後退させる。そして、半導体膜201に対して典型的には1e16〜1e19(atom/cm3)の範囲で不純物を打ち込むことで、前記第1の不純物領域203よりも低濃度の不純物が添加された第2の不純物領域204を形成する(図6G)。この不純物とは、例えば、リン(P)などであり、一般には、第1の不純物領域203の不純物と同じ物質であるが、該第1の不純物領域203の不純物と異なる物質の場合もあり得る。その後、該フォトレジスト311をアッシング処理により除去する。なお、図6G上部における複数の矢印も、図6Eや図6Fと同様である。
上記のフォトレジスト311のパターン形状や、上記のリフロー処理の後退させる長さなどを調整することにより、図3や図5において示す各々のTFTにおけるチャネル領域202、それに接する第2の不純物領域204、さらに外方に接する第1の不純物領域203が、形成されることとなる。
なお、上記のリフロー処理により、第2の不純物領域204の領域長のばらつきが抑制することができる。また、上記のフォトレジスト311のパターン形状などにより、各々のTFTにおけるチャネル領域202のチャネル長を増減させることも可能となる。図3及び図5で示したように、帯状のゲート電極膜102の帯幅が増減したゲート電極膜の形状による場合とは別に、本方法により、チャネル長などを増減することによっても、本発明の課題を解決することが可能である。
絶縁膜304a上層に、さらに絶縁膜304bを積層することで、層間絶縁膜304を形成する。ゲート電極膜102と、映像信号線104及び電極308など、との間に生じる容量を抑制するためである。その後、第1の不純物領域203及び第2の不純物領域204に含まれる不純物を活性化させるため、また、不純物打ち込みにより生じた結晶欠陥を修復させるため、アニール処理を行う(図6H)。
さらに、公知のリソグラフィ工程及びエッチング工程により、コンタクト穴304f及び304gを形成する(図6I)。
コンタクト穴304f及び304gを介して、画素電極107との接続を担う電極308、及び、映像信号線104を形成する。電極308、映像信号線104及び層間絶縁膜304を被覆するようパッシベーション膜305を成膜する。該パッシベーション膜305は、例えば、CVD法によりシリコン窒化膜(SiN)が成膜される。その後、半導体膜201、半導体膜201とゲート絶縁膜303との界面、などにあるダングリングボンドに水素を結合させるため、アニール処理を行う(図6J)。
図4に示した通り、その後、平坦化膜306、コモン電極108を形成する。次に、絶縁膜307を成膜し、公知のリソグラフィ工程及びエッチング工程により、コンタクト穴307gを形成する。その後、画素電極107を形成することで、IPS方式の画素領域を構成する。
[実施形態2]
本発明において、前記第2の不純物領域204は必ずしも必要ではない。よって、まずは、前記第2の不純物領域204を含まない構造について説明する。
図7は、各TFTにおいて、半導体膜201の下側に対向しているゲート電極膜102と、半導体膜201のうちチャネル領域202と、の相対的な関係として典型的なものを示している。チャネル領域202の両端に第1の不純物領域203j及び203kが接している半導体膜201が示されている。チャネル領域202の両端を、それぞれ211j及び211kとする。該半導体膜201の下方にゲート電極膜102が位置しており、チャネル領域202近傍において、半導体膜201とゲート電極膜102が対向している。ゲート電極膜102の両端を102j及び102kとしている。前述の通り、ゲート電極膜102のうち、半導体膜201と対向している領域をゲート領域としている。
図7(a)において、チャネル端211j及び211kはともに、ゲート帯端102j及び102kのそれぞれ内側にあるので、チャネル領域202はゲート領域より狭く、チャネル領域202はゲート電極膜102によって十分に遮光されている。
同様に、図7(b)において、チャネル端211j及び211kはともに、ゲート帯端102j及び102kと一致しているので、チャネル領域202とゲート領域の面積は等しく、チャネル領域202はゲート電極膜102によって遮光されている。
図7(c)において、チャネル端211j及び211kはともに、ゲート帯端102j及び102kのそれぞれ外側にあるので、チャネル領域202はゲート領域より広く、チャネル領域202はゲート電極膜102によって十分には遮光されていない。
また、各々のTFTにおける容量は、該TFTにおける半導体膜201とゲート電極膜102の対向する面積に依るところが大きい。図7の各図では、チャネル領域202が同じ形状及び面積の場合を示しているので、ゲート電極膜102の帯幅、つまり、102jと102kの距離が、長くなればなるほど、該対向する面積は大きくなり、遮光の度合は増すが、同時に、容量も増加している。
第1チャネル領域202aにおいて、図7(a)の構造を取る場合を考えると、本発明では、チャネル領域202に対するゲート領域の相対的な面積が異なっているので、第2チャネル領域202bにおいては、図7のいずれかの構造であることが考えられる。さらに、図7(a)の構造においては、第2チャネル領域202bと第2ゲート領域の面積の差が、第1チャネル領域202aと第1ゲート領域の面積の差よりも、小さい場合と、大きい場合が考えられる。この場合、ゲート領域がチャネル領域202の外方により広がっているTFTの方が遮光の度合が大きく、また、相対的に容量が増加していることとなる。
第2チャネル領域202bにおいて、図7(a)のうち第2チャネル領域202bにおける該面積の差が第1チャネル領域202aにおける該面積の差より小さい場合、もしくは、図7(b)、図7(c)のいずれかの構造を取る場合、第1チャネル領域202aを構成するTFTが、遮光の度合が高く光リーク電流の抑制に寄与し、第2チャネル領域202bを構成するTFTは、正孔電子対の発生を抑制するよりも容量増加を抑制することを優先させた構造をとることとなる。
第2チャネル領域202bにおいて、図7(a)のうち第2チャネル領域202bにおける該面積の差が第1チャネル領域202aにおける該面積の差より大きい場合、逆に、第2チャネル領域202bを構成するTFTが、遮光の度合が高く光リーク電流の抑制に寄与し、第1チャネル領域202aを構成するTFTが、容量増加を抑制することを優先させた構造をとっている。
前述の構造の組み合わせと異なる構造の組み合わせとして、他に、第1チャネル領域202aにおいて図7(b)の構造を取り、第2チャネル領域202bにおいて図7(c)の構造をとる場合と、第1チャネル領域202a及び第2チャネル領域202bにおいてともに図7(c)の構造をとる場合が、考えられる。
前者の場合は、上記と同様に、第1チャネル領域202aを構成するTFTが、光リーク電流の抑制に寄与し、第2チャネル領域202bを構成するTFTが、容量増加の抑制を優先させた構造をとる。
後者の場合は、チャネル領域202とゲート領域の面積の差が小さいTFTが、光リーク電流をより抑制し、該面積の差が大きいTFTが、容量増加の抑制を優先させた構造をとる。なぜならば、TFTが図7(c)の構造をとる場合、チャネル領域202はゲート電極膜102によって十分に遮光されていないが、該面積の差が小さい方が該面積の差が大きい方より、遮光の度合は大きく、また、より容量が増加するよう相対的には寄与することとなるからである。
[実施形態3]
上記実施形態2においては、概念の理解を助けるために、図7中のチャネル端211j及び211kと、ゲート帯端102j及び102kそれぞれとの相対的な位置関係が等しい場合について述べたが、両端において異なる構造を取る場合も考えられる。
図8にいくつか例を記したが、これら図例に限定されることはない。チャネル端211j(又は211k)がゲート帯端102j(又は102k)より内側にある場合は、両境界線の差が大きくなればなるほど、遮光の度合が大きくなり、より容量が増加するよう相対的に寄与する。逆に、チャネル端211j(又は211k)がゲート帯端102j(又は102k)の外側にある場合は、両境界線の差が小さくなればなるほど、遮光の度合が大きくなり、より容量が増加するよう相対的に寄与することとなる。
[実施形態4]
次に、チャネル領域202の両端に前記第2の不純物領域204がそれぞれ接している構造について説明する。
図9において、1個のTFTにおいて、半導体膜201の下側に対向して位置するゲート電極膜102と、半導体膜201のうちチャネル領域202及び第2の不純物領域204と、の相対的な関係として典型的なものを示している。
この場合においても、光の照射による正孔電子対が、チャネル領域202の方が第2の不純物領域204より発生しやすい点に注目すれば、実施形態2と同じように説明できる。
また、光の照射による正孔電子対が、第2の不純物領域204の方が第1の不純物領域203より発生しやすい点に注目すれば、実施形態2について、図7において、チャネル領域202のチャネル端211j及び211kと、ゲート帯端102j及び102kそれぞれとの、相対的な位置関係の代わりに、図9において、第2の不純物領域204と第1の不純物領203の境界線213j及び213kと、ゲート帯端102j及び102kそれぞれとの、相対的な位置関係を論ずることによっても、実施形態2と同じように説明できる。
[実施形態5]
実施形態2と同様に、図9の各部の境界線212j及び213jと、ゲート帯端102jとの相対的な位置関係が、境界線212k及び213kと、ゲート帯端102kとの相対的な位置関係が等しい場合について述べたが、両端において異なる構造を取る場合も考えられる。
すなわち、境界線213j(又は213k)がゲート帯端102j(又は102k)より内側にある場合は、両境界線の差が大きくなればなるほど、遮光の度合が大きくなり、より容量が増加するよう相対的に寄与する。逆に、境界線213j(又は213k)がゲート帯端102j(又は102k)の外側にある場合は、両境界線の差が小さくなればなるほど、遮光の度合が大きくなり、より容量が増加するよう相対的に寄与することとなる。
[実施形態6]
さらに、実施形態2及び実施形態4において、チャネル領域202の両端それぞれに前記第2の不純物領域204が接していない場合と、チャネル領域202の両端のそれぞれに接している場合とについて説明したが、第1チャネル領域202a及び第2チャネル領域202bの両端のうち一部の端に、前記第2の不純物領域204が接している構造を取る場合も考えられる。また、この場合も、各々のチャネル両端において異なる構造を取る場合も考えられる。
この場合における一つの実施形態として、模式図である図10Aに示す。図10Aは、2個のTFTが直列に接続されたマルチゲート構造である。第1チャネル領域202aの一端には第2の不純物領域204aが接しているが、もう一端には第2の不純物領域204aは接していない。第1チャネル領域202a及びそれに接する第2の不純物領域204aは、第1ゲート領域と等しく、ゲート電極膜102aにより遮光されているので、光リーク電流が抑制されている。
同様に、第2チャネル領域202bの一端のみに第2の不純物領域204bが接している。しかし、第2の不純物領域204bが第2ゲート領域の外方に位置しており、第2の不純物領域204bはゲート電極膜102bにより遮光されていないので、正孔電子対は発生しやすいものの、第1チャネル領域202a図中右端及びそれに接する第2の不純物領域204aにより、第1チャネル領域202a図中右端において、光リーク電流が抑制されている。それにもかかわらず、第2の不純物領域204bがゲート電極膜102bと対向していないので、第2チャネル領域近傍において容量増加が抑えられている。
[実施形態7]
第1チャネル領域202aにおいて、第1ゲート領域が、第1チャネル領域202aより広い場合に限定する。さらに、第1チャネル領域202aの両端に第2の不純物領域204aが接している場合については、これは、図9のうち、(a)、(b)もしくは(c)のいずれかの構造をとることをいう。
これは、第1チャネル領域202a及びその近傍において、ゲート電極膜102aにより遮光されているので、光リーク電流を抑制するよう作用していることとなる。前述の通り、第2チャネル領域202bにおいて取る構造の方が、より光リーク電流を抑制する作用がある場合を含んでいるが、この場合は、逆に、第1チャネル領域202a近傍において、より容量増加を抑制する構造をとっている。
この場合における一つの実施形態として、模式図である図10Bに示す。該図においては、2個のTFTが直列に接続されたマルチゲート構造である。第1チャネル領域202aと第2チャネル領域202bの両端それぞれに、第2の不純物領域204a及び204bがそれぞれ接している。第1チャネル領域202aでは、図9(a)の構造を有しており、第2チャネル領域202bでは、図9(b)の構造を有している。
この場合、第1チャネル領域202a近傍において、光リーク電流を抑制する働きをし、第2チャネル領域202b近傍においては、第1チャネル領域202aと比べて、遮光の度合は下がるものの、容量が小さくなっている。
[実施形態8]
実施形態7からさらに、第2チャネル領域202bにおいて、第2の不純物領域204bが接していない場合は第2チャネル領域202bが、第2の不純物領域204bが接している場合は、第2チャネル領域202bに第2の不純物領域204bを加えた領域が、第2ゲート領域より、広い場合に限定する。第2チャネル領域202bの両端に第2の不純物領域204bが接している場合については、これは、図9のうち、(c)、(d)もしくは(e)のいずれかの構造をとることをいう。
これは、第2チャネル領域202b及びその近傍において、ゲート電極膜102bによって十分に遮光されていないものの、容量は小さくなるよう機能していることとなる。上述の通り、この場合においても、第1チャネル領域202a及び第2チャネル領域202bにおいて、ともに、図9(c)の構造を有する場合を含んでいる。
この場合のおける一つの実施形態として、模式図である図10Cに示す。該図においては、2個のTFTが直列に接続されたマルチゲート構造である。第1チャネル領域202aと第2チャネル領域202bの両端それぞれに、第2の不純物領域204a及び204bがそれぞれ接している。第1チャネル領域202aにおいて、図9(a)の構造を有しており、第2チャネル領域202bにおいて、図9(c)の構造を有している。
また、すでに、図5などで示した、第1チャネル領域202aにおいて図9(b)の構造を有し、第2チャネル領域202bにおいて図9(d)の構造を有している場合も、本実施形態に該当する。
さらに、すでに示した図10Aも、第1チャネル領域202a及び第2チャネル領域202bとも片端のみ、第2の不純物領域204a及び204bがそれぞれ接している場合に該当し、同様の効果が得られている。
[実施形態9]
実施形態8からさらに、第1チャネル領域202aを、半導体膜201の帯状の形状をした領域に含まれ、直列に接続された複数個のチャネル領域202のうち、画素電極107の最も近くに位置するチャネル領域に限定する。これは、光リーク電流による表示不良が、画素電極107が高電位に保持されているときにリーク電流が発生し、画素電極107の電位が下がることで発生するケースが多いことによる。
画素電極107が高電位に保持されているとき、画素電極107に最も近くに位置するチャネル領域202の両端のうち、画素電極107側に位置する端近傍が、他のチャネル領域端と比較して、より強電界になることが多く、該端近傍で正孔電子対が存在すると、該強電界により正孔と電子が分離され、リーク電流を増加することが多いと考えられているからである。
それゆえ、光リーク電流を抑制する作用を持つ遮光効果の高い第1チャネル領域202aが、直列に接続された複数個のチャネル領域202のうち画素電極107の最も近くに位置することで、光リーク電流を抑制する効果は高まる。
この場合のおける一つの実施形態として、模式図である図10Dに示す。図10Dにおいては、4個のTFTが直列に接続されたマルチゲート構造である。半導体膜の図中右端が画素電極107と、図中左端が映像信号線104と接続されている。4個のチャネル領域202のうち、第1チャネル領域202aが、最も画素電極107側となる図中一番右側に位置している。第2チャネル領域202bが、第1チャネル領域202a以外の3個のチャネル領域202のいずれかに位置している。図10Dにおいては、第2チャネル領域202bが図中左端から2番目に位置している場合を示している。各チャネル領域202の両端にはそれぞれ、第2の不純物領域204が接している。
図10Dにおいて、第1チャネル領域202aにおいては、図9(b)の構造を有しており、第2チャネル領域202bにおいては図9(d)の構造を有している。また、図10Dでは、その他のチャネル領域202cについて、図中右から2番目のチャネル領域202cは図9(b)の構造をしており、左から1番目のチャネル領域202cは図9(c)の構造をしている場合を示している。
この場合、第1チャネル領域202a近傍において、光リーク電流を抑制する働きをし、第2チャネル領域202b近傍は、第1チャネル領域202a近傍に比べて、遮光の度合は下がるものの、容量が小さくなっている。加えて、第1チャネル領域202aが、最も画素電極107側に位置することで、その光リーク電流を抑制する効果は高くなっている。
また、他の実施形態として、すでに示した図10B及び図10Cにおいて、各半導体膜201の図中右端が画素電極107と、図中左端が映像信号線104と接続されている場合が考えられる。この場合、第1チャネル領域202aが画素電極107側に、第2チャネル領域202bが映像信号線104側に位置している。さらに、同様に、図5に示した構造も、第1チャネル領域202aが画素電極107側に、第2チャネル領域202bが映像信号線104側に位置している。なお、すでに示した図10Aにおいて、半導体膜201が同様に接続されている場合についても、同様である。
[実施形態10]
実施形態9からさらに、第1チャネル領域202a以外のチャネル領域202c各々において、前記第2の不純物領域204cが接していない場合は、チャネル領域202cが、前記第2の不純物領域204cが接している場合は、チャネル領域202cに第2の不純物領域204cを加えた領域が、ゲート領域のうち、該チャネル領域202c近傍にそれぞれ広がる領域より、それぞれ広い場合に限定する。前述の場合と同様に、該チャネル領域202cの両端に第2の不純物領域204bが接している場合については、各チャネル領域202c近傍において、図9のうち、(c)、(d)もしくは(e)のいずれかの構造をとることをいう。
遮光効果の高い第1チャネル領域202a近傍によって、光リーク電流が抑制されているので、それ以外のチャネル領域202cにおいては、容量増加を抑制する構造を有することが可能となる。これにより、光リーク電流を抑制しつつ、容量増加に伴う表示不良も抑制することが可能となる。
この場合における一つの実施形態として、模式図である図10Eに示す。該図においては、4個のTFTが直列に接続されたマルチゲート構造である。4個のチャネル領域のうち、最も画素電極107側に位置する第1チャネル領域202aにおいて、図9(b)の構造を有しており、その他のチャネル領域202c各々において、図9(d)の構造を有している。
この場合、第1チャネル領域202a近傍において、光リーク電流を抑制する働きをし、その他のチャネル領域202c近傍すべてにおいて、第1チャネル領域202a近傍に比べて、容量が小さくなっている。加えて、第1チャネル領域202aが、最も画素電極107側に位置することで、その光リーク電流を抑制する効果は高くなっている。よって、光リーク電流を抑制しつつ、容量増加を抑制する顕著な効果がこの実施形態において得られている。
なお、上記実施形態9において示した、図10A、図10C、及び図5のように、2個のマルチゲート構造を有する場合は、本実施形態にも該当する。
[実施形態11]
本発明において、半導体膜201とゲート電極膜102の対向する面積が、複数のTFTの間において、増減する構造をとる。図3及び図5において示した通り、ゲート電極膜102は、帯状の形状をとる場合が考えられる。その帯幅が、複数のTFTそれぞれにおいて選択的に増減する形状をすることによって、該対向する面積が増減する。
この場合におけるゲート電極膜102の形状の一つの実施形態として、図11に示す。該図は、図10Dに示した4個のマルチゲート構造を有するTFTを、上側から見た拡大平面図である。
ゲート電極膜102が帯状の形状をしており、各々のTFTにおいて、その帯幅が増減した形状をしている。このような形状をしたゲート電極膜102の上に、ゲート絶縁膜303を積層し、さらに、その上に、所定の半導体膜201を形成する。図11において、各々のTFTにおいて、チャネル領域202の帯幅及びチャネル長、第2の不純物領域204の領域長は等しい。すなわち、チャネル領域202及びこれに接する第2の不純物領域204の形状及び面積は、各々のTFTにおいて等しい。この場合、各々のTFTにおいて、半導体膜201は同じ構造をしているが、ゲート電極膜102の帯幅が増減する形状により、各々のTFTにおいて、異なる構造をとることが出来る。
なお、ゲート電極膜102の帯幅が増減する形状によってではなく、図6F及び図6Gにおいて説明したフォトレジスト311を塗布するパターンによって、各TFTにおいて異なる構造をとるよう製造することも出来るし、両方法を併用することも可能である。
なお、上記において、チャネル領域202、第2の不純物領域204、第1の不純物領域203について説明してきたが、その境界位置については厳密に定義するのが困難な場合がある。実際に不純物を打ち込む際、領域境界において不純物濃度が連続的に変化するので、領域間の境界は、厳密には、線ではなく、一定の有限幅を有しているからである。それゆえ、その境界の位置については、たとえば図6F及び図6Gに示している通り、製造段階における塗布するフォトレジスト311の領域外枠位置をもって定義することとする。
なお、上記においては、不純物によってキャリアが電子となるn型TFTを例に説明したが、キャリアが正孔となるp型TFTであっても、適用できる。
なお、本発明の実施形態に係る表示装置において、上記では、IPS方式の液晶表示装置について説明しているが、本発明は、IPS方式の他の方式やVA(Vertically Aligned)方式やTN(Twisted Nematic)方式等、その他の駆動方式の液晶表示装置であってもよいし、他の表示装置であってもよい。図12は、VA方式及びTN方式の液晶表示装置を構成するTFT基板2の等価回路を示す図である。VA方式及びTN方式の場合には、コモン電極108(図示せず)がTFT基板2と対向するフィルタ基板1に設けられている。
液晶表示装置を構成する基板などを示す模式図である。 IPS方式の液晶表示装置を構成するTFT基板の等価回路図である。 本実施形態に係るTFT基板の一つの画素領域を示す拡大平面図である。 図3のA―B―C切断面における断面図である。 図3のTFT付近の拡大平面図である。 本実施形態に係る表示装置におけるTFTを製造する様子を示す図である。 本実施形態に係る表示装置におけるTFTを製造する様子を示す図である。 本実施形態に係る表示装置におけるTFTを製造する様子を示す図である。 本実施形態に係る表示装置におけるTFTを製造する様子を示す図である。 本実施形態に係る表示装置におけるTFTを製造する様子を示す図である。 本実施形態に係る表示装置におけるTFTを製造する様子を示す図である。 本実施形態に係る表示装置におけるTFTを製造する様子を示す図である。 本実施形態に係る表示装置におけるTFTを製造する様子を示す図である。 本実施形態に係る表示装置におけるTFTを製造する様子を示す図である。 本実施形態に係る表示装置におけるTFTを製造する様子を示す図である。 チャネル領域の両端に第1の不純物領域が接している半導体膜とその下側に位置するゲート電極膜を上側から見た拡大平面図であり、チャネル領域端とゲート電極膜端の距離が両端において等しい場合の図である。 チャネル領域の両端に第1の不純物領域が接している半導体膜とその下側に位置するゲート電極膜を上側から見た拡大平面図であり、チャネル領域端とゲート電極膜端の距離が両端において異なっている場合の図である。 チャネル領域の両端に第2の不純物領域が接しており、さらにその外方に第1の不純物領域が接している半導体膜と、その下側に位置するゲート電極膜を上側から見た拡大平面図である。 マルチゲート構造を有する2個のTFTの構造を示す模式図である。 マルチゲート構造を有する2個のTFTの構造を示す模式図である。 マルチゲート構造を有する2個のTFTの構造を示す模式図である。 マルチゲート構造を有する4個のTFTの構造を示す模式図である。 マルチゲート構造を有する4個のTFTの構造を示す模式図である。 図10Dの構造を有するTFTを上側から見た拡大平面図である。 VA方式及びTN方式の液晶表示装置を構成するTFT基板の等価回路図の一例を示す図である。
符号の説明
1 フィルタ基板、2 TFT基板、3 バックライト、101 ゲートドライバ、102 ゲート信号線又はゲート電極膜、102a ゲート幅広部又はゲート電極膜、102b ゲート幅狭部又はゲート電極膜、103 データドライバ、104 映像信号線、105 コモン信号線、106 TFT、107 画素電極、108 コモン電極、201 半導体膜、202 チャネル領域、202a 第1チャネル領域、202b 第2チャネル領域、202c チャネル領域、203 第1の不純物領域、204 第2の不純物領域、301 透明基板、302 汚染防止膜、303 ゲート絶縁膜、304 層間絶縁膜、304f コンタクト穴、304g コンタクト穴、305 パッシベーション絶縁膜、306 平坦化膜、307 絶縁膜、307g コンタクト穴、308 電極、311 フォトレジスト。

Claims (8)

  1. 少なくとも第1チャネル領域と第2チャネル領域を含む複数のチャネル領域が、映像信号線と画素電極との間において、所定の不純物が添加された不純物添加領域を介して、直列に設けられる半導体膜と、
    前記半導体膜の一方側に配置され、光を発生させる光源と、
    前記半導体膜と前記光源との間に設けられ、前記半導体膜と対向する領域のうち、該第1チャネル領域及び該第2チャネル領域の、前記光源側にそれぞれ広がる第1ゲート領域及び第2ゲート領域と、を含むゲート電極膜、を含み、
    該第1チャネル領域に対する該第1ゲート領域の相対的な面積が、該第2チャネル領域に対する該第2ゲート領域の相対的な面積と、異なる、
    ことを特徴とする表示装置。
  2. 請求項1に記載の表示装置において、
    前記不純物添加領域のうち前記第1チャネル領域又は前記第2チャネル領域に隣接する領域の少なくとも一つは、その外方よりも低い濃度で前記所定の不純物又はそれとは異なる不純物が添加される低濃度領域である
    ことを特徴とする表示装置。
  3. 請求項2に記載の表示装置において、
    前記第1ゲート領域の面積が、前記第1チャネル領域の面積より広い、
    ことを特徴とする表示装置。
  4. 請求項3に記載の表示装置において、
    前記第2チャネル領域の面積、該領域に前記低濃度領域が隣接している場合は、前記第2チャネル領域の面積に、隣接する該低濃度領域の面積を加えた面積、が、前記第2ゲート領域の面積より広い、
    ことを特徴とする表示装置。
  5. 請求項4に記載の表示装置において、
    前記不純物添加領域のうち前記第1チャネル領域及び前記第2チャネル領域の両端に隣接する領域が、前記低濃度領域である
    ことを特徴とする表示装置。
  6. 請求項5に記載の表示装置において、
    前記第1チャネル領域が、前記複数のチャネル領域のうち、最も画素電極側に位置する、
    ことを特徴とする表示装置。
  7. 請求項6に記載の表示装置において、
    前記第1チャネル領域を除く前記複数のチャネル領域各々の面積、該各チャネル領域に前記低濃度領域が隣接している場合は、該チャネル領域各々の面積に、隣接する該低濃度領域の面積を加えた面積、が、前記ゲート電極膜のうち、該チャネル領域各々と対向する領域の面積、よりそれぞれ広い、
    ことを特徴とする表示装置。
  8. 請求項1に記載の表示装置において、
    前記ゲート電極膜が帯状であり、その帯幅が増減する形状を有している、
    ことを特徴とする表示装置。
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