JP2010107791A - 画像形成装置 - Google Patents

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Masafumi Kawai
雅史 川井
Fuminori Moro
文則 毛呂
Shoichi Yoshikawa
彰一 吉川
Noboru Omoto
昇 大本
Takayuki Ito
孝幸 伊藤
Shuichi Katogi
修一 加藤木
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Abstract

【課題】装置の小型化が可能であると共に、色ズレのない画像が得られる画像形成装置を提供する。
【解決手段】感光体ドラム31の回転軸に第1はすば歯車71を設け、第1はすば歯車71と第2はすば歯車72とを歯合しさせて感光体ドラム31に回転駆動を伝達する。第2はすば歯車72は移動手段8によって軸方向に移動自在とし、検知センサ36による用紙の検知時期に基づいて、第2はすば歯車72を移動手段8によって軸方向に移動させて、感光体ドラム31を所定の回転角度だけ前進又は後退させ、感光体ドラムの表面に形成されたトナー画像の、用紙における転写位置を調整する。
【選択図】図4

Description

本発明は画像形成装置に関し、より詳細には、静電潜像担持体の表面に形成されたトナー画像の、用紙における転写位置を調整し得る画像形成装置に関するものである。
画像形成装置において、静電潜像担持体の表面に形成されたトナー画像の、用紙における転写位置を調整する技術は従来から種々提案されている。例えば特許文献1では、カラー画像形成装置において、感光体を駆動するモータの負荷変動を検知することにより、用紙が感光体に突入したタイミングを検知し、そのタイミングに基づいてそれよりも下流側の感光体に対する画像形成タイミングを決定し、色ズレのない画像を得る技術が提案されている。
また特許文献2では、用紙の先端が複数の転写ローラのそれぞれに突入する際に生じる電圧あるいは電流の変動に基づいて用紙の搬送速度を算出し、その搬送速度を後続のプリント制御や次のジョブのプリント制御にフィードバックして画像形成タイミングを補正し、次の用紙に対する画像の位置ズレを低減する技術が提案されている。
特開2001-209224 特開2005-221622
しかしながら、上記特許文献1の場合には、用紙が感光体に突入したタイミングに基づいてそれよりも下流側の感光体に対する画像形成タイミングが決定されるため、例えば1色目の感光体に用紙が突入してから2色目の感光体に対する露光が開始されることになる。したがってこの場合には、感光体が、露光位置から転写位置まで回転する距離よりも、感光体間の距離を長く設定しておく必要があり、装置を小型化することが難しいという問題がある。
また、上記特許文献2の場合には、用紙の搬送速度を後続のプリント制御や次のジョブのプリント制御にフィードバックすることによって、後続のプリントや次のジョブのプリントでは画像の位置ズレを低減することはできるが、現在搬送中の用紙に対して位置ズレを補正できないという問題がある。
本発明はこのような従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置の小型化が可能であると共に、色ズレのない画像が得られる画像形成装置を提供することにある。
本発明によれば、静電潜像担持体と、この静電潜像担持体上に静電潜像を形成する露光手段と、形成された静電潜像をトナーで可視像化する現像手段と、前記静電潜像担持体の表面に形成されたトナー画像を用紙に転写させる転写手段と、前記転写手段の用紙搬送方向上流側に配設され、前記転写手段に向かって搬送される用紙の位置を検知する検知手段とを有する画像形成装置であって、前記静電潜像担持体の回転軸に設けられた第1はすば歯車と、第1はすば歯車と歯合し前記静電潜像担持体に回転駆動を伝達する第2はすば歯車と、第1はすば歯車及び第2はすば歯車の少なくとも一方を軸方向に移動させる移動手段とをさらに備え、前記検知手段による用紙の検知時期に基づいて、第1はすば歯車及び第2はすば歯車の少なくとも一方を前記移動手段によって軸方向に移動させて、前記静電潜像担持体を所定の回転角度だけ前進又は後退させ、前記静電潜像担持体の表面に形成されたトナー画像の、用紙における転写位置を調整することを特徴とする画像形成装置が提供される。
ここで、静電潜像担持体を精度よく前進又は後退させる観点などからは、第1はすば歯車及び/又は第2はすば歯車を移動させて用紙における転写位置を調整した場合、転写位置を調整した用紙が前記転写手段を通過後、次の用紙が前記検知手段で検知される前に、移動したはすば歯車を移動前の初期状態に戻すようにしてもよい。さらには、用紙の搬送タイミングに対して、静電潜像の形成タイミングを常に遅らす又は早めると共に、前記静電潜像担持体の表面に形成されたトナー画像の、用紙における転写位置の調整を、第1はすば歯車及び/又は第2はすば歯車の前進又は後退のいずれかのみで行うようにしてもよい。また、第1はすば歯車と第2はすば歯車とが歯合し回転することによって生じる軸方向への推進力を用いて、移動したはすば歯車を初期状態に戻すのが好ましい。
前記移動手段としては、駆動伝達軸に取り付けられたピニオンと、このピニオンに歯合し、第1はすば歯車及び第2はすば歯車の少なくとも一方の回転軸に接続されたラックとを有するものが好ましい。
また本発明によれば、静電潜像担持体と、この静電潜像担持体上に静電潜像を形成する露光手段と、形成された静電潜像をトナーで可視像化する現像手段とを備えた複数の作像部を、用紙搬送路に沿って順に配設し、前記各静電潜像担持体の表面に形成されたトナー画像を用紙に転写させる転写手段を、前記各静電潜像担持体と対向するようにそれぞれ配設するとともに、前記各転写手段の用紙搬送方向上流側に配設され、前記転写手段に向かって搬送される用紙の位置を検知する検知手段を配設した画像形成装置であって、
前記各静電潜像担持体の回転軸に設けられた第1はすば歯車と、第1はすば歯車と歯合し前記各静電潜像担持体に回転駆動を伝達する第2はすば歯車と、第1はすば歯車及び第2はすば歯車の少なくとも一方を軸方向に移動させる移動手段とをさらに備え、
前記各検知手段による用紙の検知時期に基づいて、第1はすば歯車及び第2はすば歯車の少なくとも一方を前記移動手段によって軸方向に移動させて、前記各静電潜像担持体を所定の回転角度だけ前進又は後退させ、前記各静電潜像担持体の表面に形成されたトナー画像の、用紙における転写位置を調整することを特徴とする画像形成装置が提供される。
ここで、はすば歯車の軸方向の移動量が同じであっても、用紙搬送方向下流側の作像部ほど、静電潜像担持体の前進又は後退の角度が大きくなるようにする観点から、用紙搬送方向下流側の作像部ほど、第1はすば歯車と第2はすば歯車のねじれ角を大きくするようにしてもよい。
本発明の画像形成装置では、露光手段が静電潜像担持体の表面に静電潜像を形成開始した後に、検知手段が用紙を検知した場合であっても、制御手段が用紙の先端の検知タイミングに基づいて静電潜像担持体を前進又は後退させることにより、その用紙の先端が転写位置に到達するタイミングと、静電潜像担持体に形成されたトナー画像が転写位置に到達するタイミングのズレを小さくすることができる。したがって、既に搬送が開始されている用紙に対して転写される画像の位置ズレを低減することができることができる。また検知手段を転写位置に接近させて配置することができるので、装置の小型化を図ることができる。
以下、本発明に係る画像形成装置について図に基づいてさらに詳しく説明するが本発明はこれらの実施形態に何ら限定されるものではない。
図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態を示す概説図である。図1の画像形成装置は所謂タンデム方式で垂直搬送型のカラープリンタである。プリンタDは、直接あるいはネットワークを介して図示しないコンピュータに接続されており、そのコンピュータから画像形成の対象となる画像データを入力し、その画像データに基づいて用紙に画像形成を行うように構成されている。もちろん、プリンタのほか、さらにスキャナを有する複写機、ファクシミリ又はそれらの機能を複合的に備えた複合機等にも本発明を適用することができる。
プリンタDには、給紙トレイ61から、タイミングローラ対22のニップ部、各転写領域、および定着装置4を通って排紙トレイ63まで延びる用紙搬送路6が、鉛直方向から若干傾いて形成されている。用紙搬送路6の左方には、用紙搬送方向の上流から下流方向に向かって(図1では下方から上方にかけて)、イエロ、シアン、マゼンタ、ブラックの各色の画像を形成する作像部30a,30b,30c,30d(以下、「作像部30」と総称することがある)が並んで設けられている。各々の作像部30は、帯電手段39と露光手段32、現像ローラ(現像手段)38、感光体ドラム(静電潜像担持体)31を備えてなる。そして、各作像部30の感光体ドラム31と圧接するように転写ローラ(転写手段)35が設けられている。感光体ドラム31と転写ローラ35とのニップ部は、用紙搬送路6に位置し、感光体ドラム31上のトナー画像を用紙Pに転写させる転写領域となる。各転写領域の用紙搬送方向上流側には、搬送されてくる用紙Pの先端位置を検知する検知センサ36が設けられている。
プリンタDに下部には、給紙トレイ61が配置されている。給紙トレイ61には用紙Pの有無を検知するセンサ(不図示)が取り付けられており、給紙トレイ61上に用紙がない場合や、画像形成中に用紙が無くなった場合は、図示しない表示パネルで使用者にその旨が知らせられる。
給紙トレイ61に積載された用紙9は、給紙ローラ2aの回転によって最上部のものから1枚ずつ引き出されて用紙搬送路6に送り出される。給紙トレイ61から送り出された用紙9は、タイミングローラ対22に搬送され、ここで所定のタイミングで転写領域に送り出される。送り出された用紙9は、各作像部30における感光体ドラム31と転写ローラ35との間を順次通過する。そして、感光体ドラム31と転写ローラ35とのニップ部を通過する際に、トナーの帯電極性と逆極性の電圧が転写ローラ35に印加され、感光体ドラム31上に形成されたトナー画像が用紙9上に転写される。各作像部30を通過するごとに各色のトナー画像が用紙9上に次々に転写され、最終的なトナー画像が用紙9上に形成される。
トナー画像が形成された用紙9は次に定着装置4に搬送される。定着装置4は、中空円筒状で、ハロゲンヒータを内部に備えた定着ローラ41と、この定着ローラ41に圧接されて従動回転する加圧ローラ42を備える。定着ローラ41と加圧ローラ42とのニップ部を用紙9が通過することによって、用紙9は加熱及び加圧されてトナー画像が用紙9に定着される。そして定着装置4を通過した用紙9は排出ローラ対62よって排紙トレイ63へ排出される。
図2は、カラー作像部3の詳細な構成例を示す図である。なお、この図では説明の便宜上、構成を簡略化しており、複数の作像部30a,30b,30c,30dが水平に一列に並んだ状態を示している。カラー作像部3は、上述した複数の作像部30と、搬送路6においてそれら作像部30よりも上流側に配置されたタイミングローラ対22と、タイミングローラ対22を回転駆動する搬送モータ21と、タイミングローラ対22の上流側に配置されたタイミングセンサ23と、それら各部を制御する制御手段であるコントローラ10とを備えている。
コントローラ10はCPU11とメモリ12とを備えている。CPU11は所定のプログラムを実行することにより、カラー作像部3の全体的な動作を制御する統括制御部13、複数の作像部30のうち最も上流側に位置する第1作像部30aを制御する第1制御部14、最も上流側から2番目に位置する第2作像部30bを制御する第2制御部15、最も上流側から3番目に位置する第3作像部30cを制御する第3制御部16、および、最も下流側に位置する第4作像部30dを制御する第4制御部17として機能する。メモリ12は、CPU11によって使用されるプログラムや変数、閾値などのデータを記憶すると共に、コンピュータから入力する画像形成の対象となる画像データを一時的に記憶する記憶手段である。
タイミングローラ対22は、給紙ローラ2aによって給紙が行われた用紙9を搬送路6に沿って複数の作像部30に搬送する搬送手段である。タイミングローラ対22を駆動する搬送モータ21は統括制御部13によって制御されており、統括制御部13から指示される搬送開始タイミングで作動し、タイミングローラ対22による用紙9の搬送を開始する。タイミングセンサ23は、タイミングローラ対22近傍の上流側所定位置に設けられており、給紙ローラ2aによって給紙された用紙9の先端を検知すると、その検知信号を統括制御部13に出力する。統括制御部13は、この検知信号により、給紙された用紙9がタイミングセンサ23に到達したタイミングを検知する。
タイミングセンサ23によって用紙9の先端が検知されると、給紙ローラ2aは一定時間経過後に停止する。このとき、用紙9の先端はタイミングローラ対22に突き当てられた状態となり、用紙のスキューが補正される。
統括制御部13は、給紙された用紙9がタイミングセンサ23に到達したタイミングに基づいて複数の作像部30のそれぞれにおける画像の書き込みタイミングを決定する。すなわち、タイミングローラ対22によって搬送される用紙9が所定の速度で搬送されると仮定した場合に、複数の作像部30のそれぞれにおいて用紙9の所定の位置にトナー画像が適切に転写されるように、各作像部30に適した画像の書き込みタイミングを決定するのである。このようにして決定される画像の書き込みタイミングは、複数の作像部30のそれぞれを制御する第1〜第4制御部14,15,16,17に指示される。
複数の作像部30のそれぞれは、使用するトナーの色以外は同じ構成となっている。第1作像部30aを例にとって説明すると、第1作像部30aは、静電潜像担持体として設けられた感光体ドラム31と、感光体ドラム31に静電潜像を作成する露光手段32と、感光体ドラム31に形成された静電潜像をトナーにより顕像化する現像装置34と、現像装置34によって現像されたトナー画像を用紙9に転写する転写ローラ35と、搬送路6において感光体ドラム31及び転写ローラ35の上流側に設けられた検知センサ36とを備えている。また現像装置34は、感光体ドラム31の表面に対してトナーを供給するための回転する現像ローラ38と、現像ローラ38を回転駆動するモータ37とを備えている。
上述した第1作像部30aの露光手段32、モータ33、現像装置34及び転写ローラ35のそれぞれは第1制御部14によって制御される。また、第1制御部14は露光手段32に対して静電潜像の形成に使用する画像データを供給すると共に、感光体ドラム31に対する露光開始タイミングを指示する。露光手段32は、第1制御部14から指示されるタイミングで感光体ドラム31への静電潜像の形成を開始し、感光体ドラム31の主走査方向(軸方向)への潜像の書き込み動作を感光体ドラム31の副走査方向(周方向)に繰り返し行うことにより、供給された画像データに基づく静電潜像を、回転する感光体ドラム31の表面に形成していく。
また第1制御部14は、現像装置34のモータ37を駆動して現像ローラ38を感光体ドラム31と整合する回転速度で回転させ、回転する感光体ドラム31の所定位置でトナーを供給し、感光体ドラム31に書き込まれた画像を顕在化してトナー画像を形成する。また第1制御部14は、転写ローラ35も制御する。
検知センサ36は、搬送路6において感光体ドラム31の近傍の上流側所定位置に設けられており、タイミングローラ対22によって搬送される用紙9の先端を検知し、その検知信号を第1制御部14に出力する。第1制御部14は、この検知信号により用紙9の先端が検知センサ36に到達したタイミングを検知する。このタイミングが、感光体ドラム31のトナー画像が進むタイミングと一致していれば、第1制御部14は感光体ドラム31を通常速度で回転させる。
一方、タイミングローラ対22が用紙9の搬送を開始してからその用紙9の先端が検知センサ36に到達するタイミングが、何らかの要因によってトナー画像よりも遅れたり、或いは早くなったりすることがある。図3に概説図を示す。なお、この図ではモータ33及び現像装置34の図示を省略している。図3において、反時計回りに回転する感光体ドラム31の表面が、図中に示す露光位置Q1を通過する際に、露光手段32によって感光体ドラム31表面に静電潜像が書き込まれる。露光位置Q1で書き込まれた静電潜像は、感光体ドラム31の回転に伴って現像位置に搬送され、不図示の現像装置34によってトナー画像として可視像化される。そして、感光体ドラム31の表面に形成されたトナー画像は、感光体ドラム31と転写ローラ35のニップ部に形成される転写位置Q3に搬送されて用紙9に転写される。転写位置Q3は、感光体ドラム31のトナー画像が用紙9に転写される理論上のポイントであり、感光体ドラム31と転写ローラ25のそれぞれの中心を結んだ線上にある。
ここで検知センサ36によって用紙先端が検知される位置と転写位置Q3との距離をF、露光位置Q1から転写位置Q3までの感光体ドラム31の周上の距離をR1とすると、本実施形態では作像部30においてF<R1の関係が成立するように各部品を配置している。このように検知センサ36を感光体ドラム31による転写位置Q3に接近させて設置することによって、作像部30の間隔を狭くし装置全体の小型化を図っているのである。
一方で、検知センサ36を感光体ドラム31による転写位置Q3に接近させて設置すると、検知センサ36に用紙9の先端が到達したときには、既に感光体ドラム31に対して露光が開始されているため、作像部30において検知センサ36が用紙9の先端を検知したタイミングが、感光体ドラム31に形成されたトナー画像のタイミングと一致していない場合、用紙9におけるトナー画像の位置ズレが生じることになる。かかるトナー画像の位置ズレを補正するため、本発明の画像形成装置では、各制御部14,15,16,17が、感光体ドラム31を所定の回転角度だけ前進又は後退させて、トナー画像が転写位置Q3に到達するタイミングを調整する。
以下、本実施形態における画像の位置ズレの補正処理の詳細について説明する。なお、用紙9に対して1色目のトナー画像を転写する第1制御部14による処理と、2色目以降のトナー画像を転写する第2〜第4制御部15,16,17による処理とは実質的には同じであるので、第1制御部14による処理を例に具体的に説明する。
まず、第1制御部14は、検知センサ36が用紙9の先端を検知したタイミングが感光体ドラム31に形成されたトナー画像のタイミングと一致していない場合、用紙とトナー画像との位置のずれ量を算出する。図3において、検知センサ36が用紙9の先端を検知したとき、感光体ドラム31のトナー画像の先端が図に示す位置Q2まで進んでいたとすると、そのトナー画像の先端から転写位置Q3までの距離はR2となる。感光体ドラム31は露光が開始されてから定常速度Vで回転しているから、露光開始時点から検知センサ36が用紙9の先端を検知した時点までの時間に基づいて位置Q2が特定される。次に、トナー画像がこの位置Q2から転写位置Q3に到達するまでの距離R2が求まる。また、検知センサ36から転写位置Q3までの距離Fは設計上既知である。したがって、用紙とトナー画像との位置ズレ量をΔXとすると、ΔX=F−R2から算出される。この位置ズレ量ΔXが負の値になれば、用紙9が予定よりも早く検知センサ36に到達したこととなり、感光体ドラム31のトナー画像は用紙9に対して遅れていることになる。他方、位置ズレ量ΔXが正の値になれば、用紙9が予定よりも遅く検知センサ36に到達したこととなり、感光体ドラム31のトナー画像は用紙9に対して進んでいることになる。なお、位置ズレ量ΔXがほぼゼロであれば、用紙9のタイミングとトナー画像のタイミングとが一致していることになる。
第1制御部14において位置ズレ量ΔXが算出されると、位置ズレ量ΔXを低減すべく、位置ズレ量ΔXに応じて感光体ドラム31を所定角度前進又は後退させて位置ズレを補正する。図4に、位置ズレの補正機構例を示す。図4は、モータ33の回転駆動を感光体ドラム31に伝える回転伝達機構を示す図である。モータ33からの回転駆動力は、中間歯車体7を介して感光体ドラム31に伝えられる。中間歯車体7は、平歯車73と第2はすば歯車72とが回転軸74に取り付けられてなる。そして、中間歯車体7の回転軸74の端部には、中間歯車体7を軸方向に移動させる移動手段8が設けられている。移動手段8は、不図示のモータによって回動するピニオン81とラック82とを有し、ラック81の端部が中間歯車体7の回転軸74の端部に接続されている。不図示のモータの回動によってピニオン81が回動すると、ラック82と共に中間歯車体7が軸方向に移動する。また、中間歯車体7の第2はすば歯車72は、感光体ドラム31の第1はすば歯車71と歯合し、中間歯車体7の回転駆動が感光体ドラム31に伝達される。
図4に示す回転伝達機構において、前述のように、中間歯車体7は軸方向に移動可能に設けられている。中間歯車体7が軸方向に移動することによって、第1はすば歯車71と第2はすば歯車72との歯合位置が移動し、感光体ドラム31は前進又は後退する。図5に一例を示す。なお、この図では理解を容易にするために、はすば歯車の歯を平面的に展張して表している。第1はすば歯車71の歯間に、第2はすば歯車72の歯が歯合し、両歯車は回転している。この状態で、図4に示すピニオン81を回転させて、ラック82と共に第2はすば歯車72を、第1はすば歯車71に入り込む方向に距離Lだけ移動させる。すると、図5において、第2はすば歯車72は破線で示す位置となり、第1はすば歯車71は図の上方向に距離dだけ移動する。第1はすば歯車71の回転方向が上方向とするならば、第1はすば歯車71は周方向に距離dだけ前進することになる。反対に、第2はすば歯車72を第1はすば歯車から離れる方向に距離Lだけ移動させると、第1はすば歯車71は周方向に距離dだけ後退することになる。
したがって、第1制御部14において感光体ドラム31上のトナー画像の位置ズレが判明すれば、第2はすば歯車72を軸方向に移動させて、第1はすば歯車71を前進又は後退させ位置ズレを解消すればよい。位置ズレ量ΔXを解消する方向に、第1はすば歯車71を前進又は後退させるには、下記式から定まる移動距離Lだけ第2はすば歯車72を軸方向に移動させればよい。位置ズレ量ΔXは通常2mm以下であるから、はすば歯車のねじれ角θを12°とすると、第2はすば歯車72の軸方向移動距離Lは通常10mm以下程度である。なお、第2はすば歯車72の軸方向の移動によって、第1はすば歯車71が前進するか後退するかは、はすば歯車のねじれ方向及び第2はすば歯車72の移動方向によって決まる。
L=ΔX/tanθ
(式中、θ:はすば歯車のねじれ角)
第2はすば歯車72を軸方向に移動させた後は、検知センサ36で先端が検知された用紙が転写領域を通過するまでは移動後の位置に保持し、当該用紙が転写領域を通過し、次の用紙が検知センサ36で検知されるまでの間に、移動前の初期状態に戻すようにするのがよい。また、用紙の搬送タイミングに対して、感光体ドラム31への露光開始タイミングを常に遅らす又は早めるよう設定し、換言すればトナー画像の位置ズレが常に生じるように設定し、当該位置ズレの補正を、第2はすば歯車72の軸方向へ前進又は後退のいずれかのみで行うようにしてもよい。また、はすば歯車が歯合し回転すると軸方向の力が発生するので、この力を利用して第2はすば歯車72を移動前の初期状態に戻すようにしてもよい。
なお、前記説明した実施形態では、第1はすば歯車71を固定し第2はすば歯車72を軸方向に移動させてトナー画像の位置ズレを補正していたが、第1はすば歯車71を軸方向に移動させ、第2はすば歯車72を固定する、あるいは第1はすば歯車71及び第2はすば歯車72を移動させる構成としてももちろん構わない。また、第2はすば歯車72を軸方向に移動させる手段としては、ラック82とピニオン81を備えた移動手段に限定されるものではなく、電磁ソレノイドなど従来公知の手段を用いることができる。
以上のようにして第1制御部14において補正処理が行われ、1色目のトナー画像を用紙9に転写する場合の用紙先端における位置ズレが低減される。以下、後続の各制御部15,16,17においても、第2はすば歯車72を軸方向に移動させることによって第1はすば歯車71及び感光体ドラム31を前進又は後退させて、トナー画像の位置ズレを低減させる。
なお、用紙搬送方向下流側の作像部ほど、検知センサ36が用紙9の先端を検知したタイミングと、感光体ドラム31に形成されたトナー画像のタイミングとのズレが累積して大きくなるので、用紙搬送方向下流側の作像部ほどはすば歯車のねじれ角θを大きくして、第2はすば歯車72の軸方向移動距離に対する第1はすば歯車71の前進又は後退の距離を大きくするのが好ましい。
本発明に係る画像形成装置の一実施形態を示す概略図である。 カラー作像部の詳細な構成例を示す図である。 作像部における各部の位置関係を説明する図である。 第1はすば歯車と第2はすば歯車との歯合状態及び第2はすば歯車の移動手段を説明する図である。 第2はすば歯車の軸方向移動による、第1はすば歯車の周方向移動を説明する図である。
符号の説明
8 移動手段
31 感光体ドラム(静電潜像担持体)
32 露光手段
33 モータ
34 現像装置(現像手段)
35 転写ローラ(転写手段)
36 検知センサ(検知手段)
51 駆動軸
52 平歯車
71 第1はすば歯車
72 第2はすば歯車
73 平歯車
74 回転軸
81 ピニオン(移動手段)
82 ラック(移動手段)

Claims (7)

  1. 静電潜像担持体と、この静電潜像担持体上に静電潜像を形成する露光手段と、形成された静電潜像をトナーで可視像化する現像手段と、前記静電潜像担持体の表面に形成されたトナー画像を用紙に転写させる転写手段と、前記転写手段の用紙搬送方向上流側に配設され、前記転写手段に向かって搬送される用紙の位置を検知する検知手段とを有する画像形成装置であって、
    前記静電潜像担持体の回転軸に設けられた第1はすば歯車と、第1はすば歯車と歯合し前記静電潜像担持体に回転駆動を伝達する第2はすば歯車と、第1はすば歯車及び第2はすば歯車の少なくとも一方を軸方向に移動させる移動手段とをさらに備え、
    前記検知手段による用紙の検知時期に基づいて、第1はすば歯車及び第2はすば歯車の少なくとも一方を前記移動手段によって軸方向に移動させて、前記静電潜像担持体を所定の回転角度だけ前進又は後退させ、前記静電潜像担持体の表面に形成されたトナー画像の、用紙における転写位置を調整することを特徴とする画像形成装置。
  2. 第1はすば歯車及び/又は第2はすば歯車を移動させて用紙における転写位置を調整した場合、転写位置を調整した用紙が前記転写手段を通過後、次の用紙が前記検知手段で検知される前に、移動したはすば歯車を移動前の初期状態に戻す請求項1記載の画像形成装置。
  3. 用紙の搬送タイミングに対して、静電潜像の形成タイミングを常に遅らす又は早めると共に、前記静電潜像担持体の表面に形成されたトナー画像の、用紙における転写位置の調整を、第1はすば歯車及び/又は第2はすば歯車の前進又は後退のいずれかのみで行う請求項2記載の画像形成装置。
  4. 第1はすば歯車と第2はすば歯車とが歯合し回転することによって生じる軸方向への推進力を用いて、移動したはすば歯車を初期状態に戻す請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記移動手段が、駆動伝達軸に取り付けられたピニオンと、このピニオンに歯合し、第1はすば歯車及び第2はすば歯車の少なくとも一方の回転軸に接続されたラックとを有するものである請求項1〜4いずれかに記載の画像形成装置。
  6. 静電潜像担持体と、この静電潜像担持体上に静電潜像を形成する露光手段と、形成された静電潜像をトナーで可視像化する現像手段とを備えた複数の作像部を、用紙搬送路に沿って順に配設し、前記各静電潜像担持体の表面に形成されたトナー画像を用紙に転写させる転写手段を、前記各静電潜像担持体と対向するようにそれぞれ配設するとともに、前記各転写手段の用紙搬送方向上流側に配設され、前記転写手段に向かって搬送される用紙の位置を検知する検知手段を配設した画像形成装置であって、
    前記各静電潜像担持体の回転軸に設けられた第1はすば歯車と、第1はすば歯車と歯合し前記各静電潜像担持体に回転駆動を伝達する第2はすば歯車と、第1はすば歯車及び第2はすば歯車の少なくとも一方を軸方向に移動させる移動手段とをさらに備え、
    前記各検知手段による用紙の検知時期に基づいて、第1はすば歯車及び第2はすば歯車の少なくとも一方を前記移動手段によって軸方向に移動させて、前記各静電潜像担持体を所定の回転角度だけ前進又は後退させ、前記各静電潜像担持体の表面に形成されたトナー画像の、用紙における転写位置を調整することを特徴とする画像形成装置。
  7. 用紙搬送方向下流側の作像部ほど、第1はすば歯車と第2はすば歯車のねじれ角を大きくした請求項6記載の画像形成装置。
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