JP2010106968A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 自動変速機の制御装置において、マニュアルモードで発進する際に、回転部材を係止可能な摩擦係合部材を適切なタイミングで係合制御することで、回転部材、支承部材および両部材間に介装された軸受部材が磨耗するのを抑制する。
【解決手段】 制御装置は、車両の停止中にシフト選択手段の手動操作による選択に基づき変速段を設定するマニュアルモードが選択され変速段として第1速が選択されているときに(ステップ104,106で「YES」と判定)、ワンウェイクラッチが作動した後(ステップ112)、第1支承部材が自らの回転で調芯されたと判定すると(ステップ114で「YES」と判定)、摩擦係合部材を係合させて(ステップ116)その係合によっても回転部材をケースに係止させることである。
【選択図】 図11
【解決手段】 制御装置は、車両の停止中にシフト選択手段の手動操作による選択に基づき変速段を設定するマニュアルモードが選択され変速段として第1速が選択されているときに(ステップ104,106で「YES」と判定)、ワンウェイクラッチが作動した後(ステップ112)、第1支承部材が自らの回転で調芯されたと判定すると(ステップ114で「YES」と判定)、摩擦係合部材を係合させて(ステップ116)その係合によっても回転部材をケースに係止させることである。
【選択図】 図11
Description
本発明は、自動変速機の制御装置に関する。
自動変速機の一形式としては、特許文献1に示されているものが知られている。特許文献1の図7に示されているように、自動変速機は、摩擦係合部材(第2ブレーキB−2)およびワンウェイクラッチF−1の少なくともいずれか一方を介してケース10Bに選択的に係止可能に回転し、車両を発進させるために摩擦係合部材B−2およびワンウェイクラッチF−1の少なくともいずれか一方で係止される回転部材(キャリアC2;第2クラッチのハブ52)と、回転部材(キャリアC2)を軸受部材(ブッシュ)を介して回転可能に支承するとともに自らも回転する支承部材(サンギヤS2)と、を備えている。この自動変速機においては、回転部材と軸受部材との間、軸受部材と支承部材との間にクリアランスを確保するために間隙を設けている。したがって、摩擦係合部材B−2およびワンウェイクラッチF−1が非作動である時(例えばPレンジ)、回転していない回転部材(キャリアC2)が自重で支承部材(サンギヤS2)に対して偏芯するようになっている。
特許文献1に示されているものにおいては、支承部材(サンギヤS2)は、軸受部材(ブッシュ)を介して自らも回転する支承部材(サンギヤS3)に回転可能に支承されている。この支承部材(サンギヤS3)は、軸受部材(ブッシュ)を介して自らも回転する入力軸11に回転可能に支承されている。したがって、摩擦係合部材B−2およびワンウェイクラッチF−1が非作動である時(例えばPレンジ)、回転していない回転部材(キャリアC2)が自重で入力軸11に対してより偏芯するようになっている。
この自動変速機においては、第1速(1ST)は、クラッチ(C−1 )とブレーキ(B−2)の係合(特許文献1の図3に示されている作動表を参照してわかるように、このブレーキ(B−2)の係合に代えてワンウェイクラッチ(F−1)の自動係合が用いられている。)により達成される。この場合、入力軸11から減速プラネタリギヤG1を経て減速された回転がクラッチ(C−1)経由で小径のサンギヤS3に入力され、ワンウェイクラッチ(F−1)の係合により変速機ケース10に係止されたキャリアC3に反力を取って、リングギヤR2の最大減速比の減速回転がカウンタドライブギヤ19に出力されている。
特開2000−220705号公報
上述した自動変速機において、シフト選択手段の手動操作による選択に基づき変速段を設定するマニュアルモードが用意されている場合、マニュアルモードの第1速は、上述と同様に、クラッチ(C−1 )とブレーキ(B−2)の係合により達成される。すなわち、車両の停止中にマニュアルモードが選択され変速段が第1速に選択された時点に、自動変速機の制御装置がクラッチ(C−1 )とブレーキ(B−2)を係合するように制御することが考えられる。何故ならワンウェイクラッチの自動係合により形成された第1速においては、アクセルオフ時には自動係合が解除される。よってアクセルオフ時も第1速を維持するため(エンジンと駆動輪と連結を維持するため)にはワンウェイクラッチの自動係合の作動前にブレーキ(B−2)を係合する必要があるからである。
車両が発進する前においては、回転部材(キャリアC2)は回転しておらず、この回転していない回転部材(キャリアC2)が自重で支承部材(サンギヤS2)に対して偏芯している。したがって、ブレーキ(B−2)が係合されると、偏芯した状態で回転部材が固定される。すなわち、入力軸より上方においては、回転部材(キャリアC2)と支承部材(サンギヤS2)との間に介装されたブッシュは隙間なく両部材に当接し、サンギヤS2とサンギヤS3との間に介装されたブッシュは隙間なく両部材に当接し、サンギヤS3と入力軸11との間に介装されたブッシュは隙間なく両部材に当接した状態で、回転部材(キャリアC2)が固定される。このような状態で車両が発進すると、支承部材(サンギヤS2)の回転速度が大きくなった場合、回転部材(キャリアC2)や支承部材(サンギヤS2)やブッシュが摩耗するという問題があった。
本発明の目的は、自動変速機の制御装置において、マニュアルモードで発進する際に、回転部材を係止可能な摩擦係合部材を適切なタイミングで係合制御することで、回転部材、支承部材および両部材間に介装された軸受部材が摩耗するのを抑制することである。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る自動変速機の制御装置の発明の構成上の特徴は、摩擦係合部材およびワンウェイクラッチの少なくともいずれか一方を介してケースに選択的に係止可能に回転し、車両を発進させるために摩擦係合部材およびワンウェイクラッチの少なくともいずれか一方で係止される回転部材と、回転部材を軸受部材を介して回転可能に支承するとともに自らも回転する支承部材と、を備え、車両が停止中は摩擦係合部材およびワンウェイクラッチが非作動である自動変速機に適用される制御装置において、制御装置は、シフト選択手段の手動操作による選択に基づき変速段を設定するマニュアルモードが選択され、車両の停止中に変速段として摩擦係合部材およびワンウェイクラッチの少なくともいずれか一方が作動して達成される変速段が選択されたときに、ワンウェイクラッチが作動し変速段が達成されることで車両を発進させた後、車両の状態が所定条件を満たしたと判定すると、摩擦係合部材を係合させることである。
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、所定条件とは、車両の車速が所定車速以上であるか、自動変速機の出力軸が所定回転数以上であることである。
請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項1または請求項2において、回転部材はピニオンギヤを支承するキャリアであることである。
上記のように構成した請求項1に係る自動変速機の制御装置の発明においては、制御装置は、シフト選択手段の手動操作による選択に基づき変速段を設定するマニュアルモードが選択され、車両の停止中に変速段として摩擦係合部材およびワンウェイクラッチの少なくともいずれか一方が作動して達成される変速段が選択されたときに、ワンウェイクラッチが作動し変速段が達成されることで車両を発進させた後、車両の状態が所定条件を満たしたと判定すると、摩擦係合部材を係合させる。ところで、車両の停止中では、摩擦係合部材およびワンウェイクラッチが非作動であるため、回転部材は停止しており自重で支承部材に対して偏芯している。しかし、マニュアルモードが選択され、車両の停止中に変速段として摩擦係合部材およびワンウェイクラッチの少なくともいずれか一方が作動して達成される変速段が選択されると、ワンウェイクラッチが作動しその変速段が達成されることで車両が発進する。このとき、自重により偏芯して停止していた回転部材は、ワンウェイクラッチで係合されるまで僅かに回転するが、偏芯した状態で係合する場合がある。このように回転部材が偏芯してワンウェイクラッチに係合されていても、回転部材を支承する支承部材が回転すると、調芯しながら回転する支承部材により回転部材も調芯され始める。そして、制御装置は、車両の発進後、車両の状態が所定条件を満たしたと判定すると、摩擦係合部材を係合させる。これにより、回転部材が確実に調芯された後に、摩擦係合部材によって回転部材を係止できる。したがって、回転部材が偏芯したまま摩擦係合部材で固定してしまい、支承部材、回転部材、および支承部材と回転部材との間に介装された軸受部材が摩耗してしまうことを抑制することができる。
上記のように構成した請求項2に係る自動変速機の制御装置の発明においては、請求項1において、所定条件とは、車両の車速が所定車速以上であるか、自動変速機の出力軸が所定回転数以上である。これにより、ワンウェイクラッチが作動し変速段が達成されることで車両を発進させた後、所定条件を満たすことで確実かつ適切に摩擦係合部材を係合させることができる。
上記のように構成した請求項3に係る自動変速機の制御装置の発明においては、請求項1または請求項2において、回転部材はピニオンギヤを支承するキャリアである。これにより、自動変速機を構成する回転部材のなかでも重量の大きいキャリアが回転部材である場合において、上記作用効果をより顕著に得ることができる。
以下、本発明による自動変速機の制御装置を備えた自動変速機の一実施の形態について図面を参照して説明する。図1はこの自動変速機のギヤトレーンを示すスケルトン図であり、図2は図1の自動変速機の各変速段を選択的に成立させる係合作動表であり、図3は図1に示すギヤトレーンの速度線図であり、図4はそのギヤトレーンの全体構成を示す断面図であり、図5はそのギヤトレーンの前半部を示す拡大断面図であり、図6はそのギヤトレーンの後半部を示す拡大断面図であり、図7は図5に示すギヤトレーンの前半部をさらに拡大して示す拡大断面図であり、図8はプラネタリギヤ装置G2の作動(ニュートラル、第1速から第3速)を説明する説明図であり、図9はプラネタリギヤ装置G2の作動(第4速から第6速)を説明する説明図である。
自動変速機20は、図示しない駆動源(例えばエンジン)により回転駆動されるトルクコンバータ10の出力回転を変速して駆動輪に伝達するものである。トルクコンバータ10は、ポンプインペラ11、ステータ12、タービン13、及びロックアップクラッチ14を有しており、ポンプインペラ11は図略のエンジンによって回転駆動されてオイルを送り出し、タービン13に回転駆動が伝達されるようになっている。自動変速機20の入力軸23はタービン13に連結されており、トルクコンバータ10の出力が自動変速機20に入力されている。ロックアップクラッチ14はポンプインペラ11とタービン13とを直結するものである。
自動変速機20は、車体に取り付けられたトランスミッションケース(以下、単にケースという)21内に共通回転軸22上にそれぞれ支承された入力軸23、プラネタリギヤ装置G1、プラネタリギヤ装置G2および出力軸24から構成されている。
プラネタリギヤ装置G1は、シングルピニオンタイプのプラネタリギヤ装置であり、サンギヤS1、共通回転軸22上に回転可能に支承されたリングギヤR1、及びサンギヤS1とリングギヤR1にそれぞれ噛合するピニオンギヤPG1を支承して共通回転軸22上に回転可能に支承されたキャリアC1から構成されている。ピニオンギヤPG1は、サンギヤS1とリングギヤR1との間で動力を伝達する互いに噛合するピニオンギヤである。
プラネタリギヤ装置G1のサンギヤS1はケース21に常時固定されている。プラネタリギヤ装置G1のリングギヤR1は入力軸23に直結されている。プラネタリギヤ装置G1のキャリアC1はクラッチC−1を介してプラネタリギヤ装置G2のサンギヤS3に選択的に連結可能とされ、クラッチC−3を介してプラネタリギヤ装置G2のサンギヤS2に選択的に連結可能とされている。
プラネタリギヤ装置G1のリングギヤR1は、入力軸23に直結されているので、入力軸23と同方向に回転する(この回転方向を正回転方向とする。)入力要素である。リングギヤR1が入力軸23とともに回転する際には、サンギヤS1が固定されているため、ピニオンギヤPG1はリングギヤR1の回転にともなってサンギヤS1を公転しながら正回転方向に自転する。キャリアC1はピニオンギヤPG1の公転により正回転方向に回転する。プラネタリギヤ装置G1のキャリアC1は、入力軸23の回転より減速して入力軸23と同じ方向に回転する出力要素である。
プラネタリギヤ装置G2は、いわゆる複式プラネタリギヤ装置であるラビニョ型プラネタリギヤ装置であり、シングルピニオンタイプのプラネタリギヤ装置G21およびダブルピニオンタイプのプラネタリギヤ装置G22の二つのプラネタリギヤ装置から構成されている。このプラネタリギヤ装置G2は、大小径の異なる一対のサンギヤS2,S3と、リングギヤR2(R3)と、互いに噛合して一方が大径のサンギヤS2に噛合するとともにリングギヤR2(R3)に噛合し、他方が小径のサンギヤS3に噛合するロングおよびショートピニオンPG2,PG3を支持するキャリアC2(C3)から構成されている。なお、サンギヤS2,S3、リングギヤR2(R3)およびキャリアC2(C3)は共通回転軸22上に回転可能に支承されている。リングギヤR2およびリングギヤR3、ならびにキャリアC2およびキャリアC3はそれぞれ連結されて共通化されている。
プラネタリギヤ装置G2のサンギヤS2は、上述したようにプラネタリギヤ装置G1のキャリアC1に選択的に連結されるとともに、ブレーキB−1を介してケース21に係止可能とされている。プラネタリギヤ装置G2のサンギヤS3は、上述したようにプラネタリギヤ装置G1のキャリアC1に選択的に連結可能とされている。プラネタリギヤ装置G2のキャリアC2(C3)は、クラッチC−2を介して入力軸23に選択的に連結可能とされ、かつ、ブレーキB−2を介してケース21に係止可能とされるとともに、ワンウェイクラッチF−1によりケース21に一方向回転係止可能とされている。そして、プラネタリギヤ装置G2のリングギヤR2(R3)は、出力軸24に直結されている。
このように構成された自動変速機は、図示しない電子制御装置と油圧制御装置とによる制御で、運転者により選択されたレンジに応じた変速段の範囲で車両負荷に基づき、変速を行う。図2は各クラッチC−1〜C−3及び各ブレーキB−1,B−2の係合及び解放(○印で係合、無印で解放を表す)で達成される変速段を図表化して示す。また、図3は各クラッチ及びブレーキの係合(●印でそれらの係合を表す)により達成される変速段と、そのときの各変速要素の回転数比との関係を速度線図で示す。
ニュートラル(N)は、いずれのクラッチC−1〜C−3もいずれのブレーキB−1,B−2も係合されていない。この場合、入力軸23からプラネタリギヤ装置G1を経て減速された回転は、プラネタリギヤ装置G2のサンギヤS2,S3に入力されていない。入力軸23の回転はクラッチC−2経由でプラネタリギヤ装置G2のキャリアC2に入力されていない。したがって、プラネタリギヤ装置G2においては、図7(a)に示すように、サンギヤS2,S3、キャリアC2に入力がないので、ピニオンギヤPG2,PG3が回転せず、リングギヤR2も回転しない。
第1速(1ST)は、クラッチC−1とブレーキB−2の係合(本形態において、作動表を参照してわかるように、このブレーキB−2の係合に代えてワンウェイクラッチF−1の自動係合が用いられているが、この係合を用いている理由及びこの係合がブレーキB−2の係合に相当する理由については後に詳述する。)により達成される。この場合、入力軸23からプラネタリギヤ装置G1を経て増速された回転がクラッチC−1経由で小径のサンギヤS3に入力され、ワンウェイクラッチF−1の係合によりケース21に係止されたキャリアC2(C3)に反力を取って、リングギヤR2の最大減速比の減速回転が出力軸24に出力される。
すなわち、図7(b)に示すように、サンギヤS3はプラネタリギヤ装置G1からの入力により正回転方向(時計回り)に回転し、キャリアC2はワンウェイクラッチF−1の係合により係止(回転停止)される。これにより、ピニオンギヤPG2,PG3は公転しない。ピニオンギヤPG3はサンギヤS3の回転により逆回転方向(反時計回り)に回転(自転)する。ピニオンギヤPG2はピニオンギヤPG3の回転により正回転方向に回転(自転)する。ピニオンギヤPG3の自転に伴って、リングギヤR2(R3)は正回転方向に回転するとともにサンギヤS2は逆回転方向に回転する。
なお図7および図8においては、サンギヤS2,S3、リングギヤR2(R3)およびピニオンギヤPG2,PG3を実線で示し、キャリアC2(C3)を一点破線で示す。矢印はサンギヤS2,S3、リングギヤR2(R3)、ピニオンギヤPG2,PG3およびキャリアC2(C3)の回転方向を示している。太い矢印は入力要素の回転方向を示しており、細い矢印は出力要素、入力要素と出力要素との間に設けた回転要素の回転方向を示している。
次に、第2速(2ND)は、クラッチC−1とブレーキB−1の係合により達成される。この場合、入力軸23からプラネタリギヤ装置G1を経て減速された回転がクラッチC−1経由で小径のサンギヤS3に入力され、ブレーキB−1の係合によりケース21に係止され回転が停止された大径のサンギヤS2に反力を取って、リングギヤR2の減速回転が出力軸24に出力される。このときの減速比は、図3に示すように第1速(1ST)より小さくなる。
すなわち、図7(c)に示すように、サンギヤS3はプラネタリギヤ装置G1からの入力により正回転方向(時計回り)に回転し、サンギヤS2はブレーキB−1の係合により係止(回転停止)される。これにより、ピニオンギヤPG3はサンギヤS3の回転により逆回転方向(反時計回り)に回転する。ピニオンギヤPG2はピニオンギヤPG3の回転により正回転方向に回転する。サンギヤS2が回転停止されているため、ピニオンギヤPG3の回転によりリングギヤR2(R3)は正回転方向に回転する。また、ピニオンギヤPG3の回転によりキャリアC2(C3)は公転しながら正回転方向に回転(自転)する。
また、第3速(3RD)は、クラッチC−1とクラッチC−3の係合により達成される。この場合、入力軸23からプラネタリギヤ装置G1を経て減速された回転がクラッチC−3経由で大径のサンギヤS2に入力されると同時にクラッチC−1経由で小径のサンギヤS3に入力され、プラネタリギヤ装置G2が直結状態となるため、両サンギヤへの入力回転と同じリングギヤR2(R3)の回転が、入力軸23の回転に対しては減速された回転として、出力軸24に出力される。
すなわち、図7(d)に示すように、サンギヤS3はプラネタリギヤ装置G1からの入力により正回転方向に回転し、サンギヤS2もプラネタリギヤ装置G1からの入力により正回転方向に同じ回転速度で回転する。これにより、ピニオンギヤPG2,PG3の自転は停止され、サンギヤS2,S3、ピニオンギヤPG2,PG3、キャリアC2(C3)およびリングギヤR2(R3)は一体となって正回転方向に回転する。
さらに、第4速(4TH)は、クラッチC−1とクラッチC−2の係合により達成される。この場合、入力軸23からプラネタリギヤ装置G1を経て減速された回転がクラッチC−1経由で小径のサンギヤS3に入力され、入力軸23からクラッチC−2経由で入力された入力軸23と同速の回転がキャリアC2(C3)に入力され、第3速より小さい減速比のリングギヤR2の回転として出力軸24に出力される。
すなわち、図8(e)に示すように、サンギヤS3はプラネタリギヤ装置G1からの入力により正回転方向に回転し、キャリアC2(C3)は入力軸23からの入力により正回転方向に回転する。このとき、リングギヤR2が正回転方向に回転するように、サンギヤS3よりキャリアC2の回転数比が大きくなるように設定されている。したがって、ピニオンギヤPG2は、ピニオンギヤPG3により逆回転方向に回転され(自転し)、キャリアC2の回転により公転する。リングギヤR2は、この自転しながら公転するピニオンギヤPG2により正回転方向に回転する。サンギヤS2は、ピニオンギヤPG2の回転により正回転方向に回転する。
さらに、第5速(5TH)は、クラッチC−2とクラッチC−3の係合により達成される。この場合、入力軸23からプラネタリギヤ装置G1を経て減速された回転がクラッチC−3経由で大径のサンギヤS2に入力され、入力軸23からクラッチC−2経由で入力軸23と同速の回転がキャリアC2(C3)に入力され、第4速より小さい減速比のリングギヤR2の回転(増速された回転)として出力軸24に出力される。
すなわち、図8(f)に示すように、サンギヤS2はプラネタリギヤ装置G1からの入力により正回転方向に回転し、キャリアC2(C3)は入力軸23からの入力により正回転方向に回転する。このとき、リングギヤR2が正回転方向に回転するように、サンギヤS2よりキャリアC2の回転数比が大きくなるように設定されている。したがって、ピニオンギヤPG3は、サンギヤS2の回転とキャリアC2の回転により正回転方向に自転しながら公転する。リングギヤR2は、この自転しながら公転するピニオンギヤPG3により正回転方向に回転する。ピニオンギヤPG2は、ピニオンギヤPG3の回転により逆回転方向に回転される(自転する)。サンギヤS3は、ピニオンギヤPG3の回転により正回転方向に回転する。
そして、第6速(6TH)は、クラッチC−2とブレーキB−1の係合により達成される。この場合、入力軸23からクラッチC−2経由で入力軸23と同速の回転がキャリアC2(C3)にのみ入力され、ブレーキB−1の係合によりケース21に係止されたサンギヤS2に反力を取るリングギヤR2の増速された回転が出力軸24に出力される。
すなわち、図8(g)に示すように、キャリアC2(C3)は入力軸23からの入力により正回転方向に回転し、サンギヤS2はブレーキB−1の係合により係止(回転停止)される。これにより、ピニオンギヤPG2はキャリアC2の回転により正回転方向に自転しながら公転する。リングギヤR2はピニオンギヤPG2の回転により正回転方向に増速して回転する。ピニオンギヤPG3はピニオンギヤPG2の回転により逆回転方向に回転する。サンギヤS3はピニオンギヤPG3の回転により正回転方向に回転する。
なお、後進(REV)は、クラッチC−3とブレーキB−2の係合により達成される。この場合、入力軸23からプラネタリギヤ装置G1を経て減速された回転がクラッチC−3経由でサンギヤS2に入力され、ブレーキB−2の係合によりケース21係止されたキャリアC2(C3)に反力を取るリングギヤR2の逆回転が出力軸24に出力される。
ここで、先に触れたワンウェイクラッチF−1とブレーキB−2との関係について説明する。上記の第1速と第2速時の両ブレーキ(B−1,B−2)の係合・解放関係にみるように、これら両ブレーキは、両変速段間でのアップダウンシフト時に、一方の解放と同時に他方の係合が行われる、いわゆる掴み替えされる摩擦係合要素となる。こうした摩擦係合要素の掴み替えは、それらを操作する油圧サーボの係合圧と解放圧の精密な同時制御を必要とし、こうした制御を行うには、そのためのコントロールバルブの付加や油圧回路の複雑化等を招くこととなる。そこで、本形態では、第1速と第2速とで、キャリアC2(C3)にかかる反力トルクが逆転するのを利用して、ワンウェイクラッチF−1の係合方向を第1速時の反力トルク支持方向に合わせた設定とすることで、ワンウェイクラッチF−1に実質上ブレーキB−2の係合と同等の機能を発揮させて、第1速時のブレーキB−2の係合に代えて(ただし、ホイール駆動のエンジンコースト状態ではキャリアC2(C3)にかかる反力トルクの方向がエンジン駆動の状態に対して逆転するので、エンジンブレーキ効果を得るためには、図2に括弧付きの○印で示すようにブレーキB−2の係合を必要とする)、キャリアC2(C3)の係止を行っているわけである。したがって、変速段を達成する上では、ワンウェイクラッチを設けることなく、ブレーキB−2の係合により第1速を達成する構成を採ることもできる。
次に、自動変速機の全体構成について説明する。先にスケルトンを参照して説明した各構成要素については、同じ参照符号を付して説明に代えるが、スケルトンから参照し得ない細部について、全体的な位置関係については図4、各部の詳細については図5および図6を参照して説明する。なお、本明細書を通じて、クラッチ及びブレーキという用語は、それらが多板構成のものである場合、それらの入出力要素への連結部材としてのドラムとハブ、係脱部材としての摩擦部材、及び操作機構としてドラムに内包又は連結一体化(本明細書において、これら両方の態様を含めて連接という)されたシリンダを備える油圧サーボを総称するものとする。
ケース21は、ケース本体21aと前端壁21bを備えている。ケース本体21aは、後端壁部21cから前方に向かってテーパ状に拡径する周壁部21dを備えている。後端壁部21cには、出力軸24を支持するべく、前後両方向に突設された後側ボス部21eが形成されている。前端壁21bは、オイルポンプボディ21fとオイルポンプカバー21gを備えている。前端壁21bは、ケース本体21aの前端にボルトなどで取り付け固定され、前端開口を閉じている。オイルポンプボディ21fの後面には、オイルポンプカバー21gがボルトなどで取り付け固定され、オイルポンプの収納室を閉じている。オイルポンプカバー21gには、オイルポンプカバー21gから後方に突設されるボス部21g1が形成されている。ボス部21g1の内周には、スリーブ軸25が嵌挿され固定されている。スリーブ軸25は前端壁21bを貫通しステータ12の配設位置からサンギヤS1の配設位置まで延在している。スリーブ軸25の前端はステータ12が取り付けられるとともに入力軸23の前部を回転可能に支持している。スリーブ軸25の後端には、サンギヤS1がスプライン係合により固定されている。
入力軸23は、前後2軸23a,23bに分割され、スプライン係合で相互に連結一体化されている。軸前半部23aはスリーブ軸25内に挿入され、軸前半部23aの前端部と後端部はスリーブ軸25から突出している。軸前半部23aの前部は、ステータ12が配設されている位置でブッシュ41(軸受部材)を介してスリーブ軸25に回転可能に支持されている。軸前半部23aの後部は、サンギヤS1が配設されている位置でベアリング42(軸受部材)を介してスリーブ軸25に回転可能に支持されている。軸後半部23bの前端部は、軸前半部23aの後端部とスプライン係合している。軸後半部23bの後端部は、出力軸24の前端部に形成された穴24a(穴24aの内周面)にベアリング43(軸受部材)を介して回転可能に支持されている。なお、入力軸23内には、潤滑圧供給用の軸内油路、サーボ圧供給用の軸内油路が形成されている。
出力軸24は、後側ボス部21eの内周壁面21e1にベアリング(軸受部材)44,45を介して回転可能に支持されている。ベアリング44は後側ボス部21eの前端部に配置され、ベアリング45は後側ボス部21eの後端部に配置されている。このように出力軸24は2箇所で後側ボス部21eに支持されている。また、入力軸23の後端部は、ベアリング43、出力軸24、ベアリング44を介してケース21の後側ボス部21eに支持されている。なお、出力軸24内には、潤滑圧供給用の軸内油路、サーボ圧供給用の軸内油路が形成されている。
プラネタリギヤ装置G1の構成について説明する。プラネタリギヤ装置G1は入力軸23の軸前半部23a後端部の外周に配置されている。サンギヤS1は、ケース21に固定されているスリーブ軸25の後端部にスプライン係合で固定されている。リングギヤR1は、軸前半部23aの後端部に形成されたフランジ部23a1に固定されている。
キャリアC1は、前端部C1a、後端部C1bおよび前端部C1aと後端部C1bとを連結する連結部を有する回転部材である。ピニオンシャフトP1は、前端部C1aと後端部C1bとの間に装架されており、ピニオンギヤPG1を回転可能に支承している。キャリアC1の前端部C1aには、前端部C1aの内周端から前方に突設された環状凸部C1cが形成されている。環状凸部C1cは、ブッシュ46を介して支持部81aの外周に回転可能に支持されている。キャリアC1の前端部C1aの外周端は、第3クラッチC−3のハブ85に連結されている。
プラネタリギヤ装置G2の構成について説明する。プラネタリギヤ装置G2は、入力軸23の軸後半部23bの外周に配置されている。サンギヤS3は、ギヤ部S3aと延長軸部S3bを備えている。ギヤ部S3aと延長軸部S3bは一体的に形成されている。延長軸部S3bはギヤ部S3aから前方に延設されている。延長軸部S3bは、軸方向中央位置にてブッシュ47(軸受部材)を介して入力軸23の軸後半部23bの外周に回転可能に支持されている。ギヤ部S3aは、ブッシュ48(軸受部材)を介して軸後半部23bの外周に回転可能に支持されている。サンギヤS3は、軸後半部23bに両端支持されている。また、サンギヤS3の延長軸部S3bは、第1クラッチC−1のハブ65の内周端から後方に突設された延長軸部にスプライン係合で連結されている。
サンギヤS2は、ギヤ部S2aと延長軸部S2bを備えている。ギヤ部S2aと延長軸部S2bは一体的に形成されている。延長軸部S2bはギヤ部S2aから前方に延設されている。延長軸部S2bは、軸方向中央位置にてブッシュ49(軸受部材)を介してサンギヤS3の延長軸部S3bの外周に回転可能に支持されている。ギヤ部S3aは、ブッシュ51(軸受部材)を介して延長軸部S3bの外周に回転可能に支持されている。サンギヤS2は、延長軸部S3bに両端支持されている。また、サンギヤS2の延長軸部S2bには、動力伝達部材26が連結されている。動力伝達部材26は、第3クラッチC−3のドラム83の外周側円筒部後端にスプライン係合で連結されている。
キャリアC2は、前端部C2a、後端部C2bおよび前端部C2aと後端部C2bとを連結する連結部を有する回転部材である。ピニオンシャフトP2,P3は、前端部C1aと後端部C1bとの間にそれぞれ装架されており、それぞれピニオンギヤPG2,PG3を回転可能に支承している。
キャリアC2の前端部C2aには、前端部C2aの内周端から前方に突設されたスリーブ軸部C2cが形成されている。スリーブ軸部C2cは、ブッシュ52を介してサンギヤS2の延長軸部S2bの外周に回転可能に支持されている。スリーブ軸部C2cは、ワンウェイクラッチF−1のインナレースと一体的に連結されている。キャリアC2の前端部C2aの外周端は、第2ブレーキB−2のハブ105に連結されている。
キャリアC2の後端部C2bには、後端部C2bの内周端から後方に突設されたスリーブ軸部C2dが形成されている。スリーブ軸部C2dは、ブッシュ53を介して入力軸23の軸後半部23bの外周に回転可能に支持されている。キャリアC2の後端部C2bの外周端には、第2クラッチC−2のハブ75が一体的に形成されている。このように、キャリアC2は、両持ち支持されている。
リングギヤR2は、出力軸24の前端部に形成されたフランジ部24bに連結部材24cを介して連結されている。
リングギヤR2は、出力軸24の前端部に形成されたフランジ部24bに連結部材24cを介して連結されている。
次に、第1〜第3クラッチC−1〜C−3の油圧サーボ60,70,80について説明する。第1クラッチC−1の油圧サーボ60は、入力軸23の軸前半部23aの外周にブッシュ54(軸受部材)を介して回転可能に支持され外周端にドラム63が固定されたシリンダ61と、シリンダ61に摺動自在に嵌挿されたピストン62と、ピストン62にかかる遠心油圧を相殺するキャンセルプレート66と、リターンスプリング67とから構成されている。第1クラッチC−1の摩擦部材64は、内周側をハブ65にスプライン係合させ、外周側をドラム63にスプライン係合させた多板の摩擦材とセパレータプレートから構成され、ドラム63の先端に固定されたバッキングプレートと、油圧サーボ60内への油圧の供給によりシリンダ61から押し出されるピストン62とで挟持されるクラッチ係合作動により、入力側部材としてのドラム63から出力側部材としてのハブ65にトルクを伝達する構成とされている。
第3クラッチC−3の油圧サーボ80は、内周端部がオイルポンプカバー21gから後方に突設されるボス部21g1の外周にブッシュ55(軸受部材)を介して回転可能に支持されるとともに内周端から後方に突設された支持部81aがボス部21g1の外周にブッシュ56(軸受部材)を介して回転可能に支持されかつ外周端にドラム83が固定されたシリンダ81と、シリンダ81に摺動自在に嵌挿されたピストン82と、ピストン82にかかる遠心油圧を相殺するキャンセルプレート86と、リターンスプリング87とから構成されている。
第3クラッチC−3の摩擦部材84は、内周側をハブ85(キャリアC1の前端部C1aの外周端に連結されている。)にスプライン係合させ、外周側をドラム83にスプライン係合させた多板の摩擦材とセパレータプレートから構成され、ドラム83に固定されたバッキングプレートと、油圧サーボ80内への油圧の供給によりシリンダ81から押し出されるピストン82とで挟持されるクラッチ係合作動により、入力側部材としてのハブ85から出力側部材としてのドラム83にトルクを伝達する構成とされている。
ドラム83には第1ブレーキB−1のハブ95が一体的に形成されている。ドラム83の外周側円筒部後端は、動力伝達部材26を介してサンギヤS2の延長軸部S2bに連結されている。ハブ85の後端は、第1クラッチC−1の油圧サーボ60のドラム63と連結されている。
第2クラッチC−2の油圧サーボ70は、入力軸23の軸後半部23bの後端部に形成されたフランジ部23b1に内周側が連結されかつ外周側を拡径延長してドラム73とされたシリンダ71と、シリンダ71に摺動自在に嵌挿されたピストン72と、ピストン72にかかる遠心油圧を相殺するキャンセルプレート76と、リターンスプリング77とから構成されている。
第2クラッチC−2の摩擦部材74は、内周側をハブ75(キャリアC2の後端部C2bに一体形成されている。)にスプライン係合させ、外周側をドラム73にスプライン係合させた多板の摩擦材とセパレータプレートから構成され、ドラム73の先端に固定されたバッキングプレートと、油圧サーボ70内への油圧の供給によりシリンダ71から押し出されるピストン72とで挟持されるクラッチ係合作動により、入力側部材としてのドラム73から出力側部材としてのハブ75にトルクを伝達する構成とされている。
次に、第1および第2ブレーキB−1,B−2の油圧サーボ90,100について説明する。第1ブレーキB−1の油圧サーボ90は、ケース21の前端壁部21bに、ピストン92を嵌挿させてシリンダ91を内蔵させた形態で設けられている。第1ブレーキB−1の摩擦部材94のセパレータプレートが、それらの外周側をスプライン係合でケース21の周壁部21dに回り止め支持され、摩擦材ディスクが、それらの内周側をスプライン係合でハブ95に回り止め支持されている。油圧サーボ90内への油圧の供給によりシリンダ91から押し出されるピストン92で摩擦部材94が押圧されブレーキ係合される。ハブ95は、第3クラッチC−3のドラム83の外周に一体的に連結されている。
第2ブレーキB−2の油圧サーボ100は、ケース21の後端壁部21cに、ピストン102を嵌挿させてシリンダ101を内蔵させた形態で設けられている。第2ブレーキB−2の摩擦部材104のセパレータプレートが、それらの外周側をスプライン係合でケース21の周壁部21dに回り止め支持され、摩擦材ディスクが、それらの内周側をスプライン係合でハブ105に回り止め支持されている。油圧サーボ100内への油圧の供給によりシリンダ101から押し出されるピストン102で摩擦部材104が押圧されブレーキ係合される。ハブ105は、キャリアC2の前端部C2aの外周端に一体的に連結されている。
さらに、上述したように構成した自動変速機20は、車両の運転状態に応じて自動的に変速比(又は変速段、以下同様)を変更する自動変速モードと、運転者の操作に応じて任意の変速比を選択可能なマニュアルモードとを備え、制御装置120からの指令に応じて変速比を変更するものである。マニュアルモードは、シフト選択手段の運転者の手動操作による選択に基づき変速段を設定するモードである。
制御装置120は、マイクロコンピュータを主体に構成されており、図10に示すように、運転者が操作するシフトレバー121aの操作に応じたセレクタスイッチ121、切替スイッチ122、アップシフトスイッチ123、ダウンシフトスイッチ124からの信号を読み込むとともに、車両の運転条件として、車速センサ125から車速を、回転速度センサ126からエンジン回転速度を、スロットル開度センサ127から図示しないスロットルバルブの開度またはアクセルペダルの操作量を読み込んで、予め設定した変速マップ(または変速線)に基づいて変速比を決定して、自動変速機20へ指令する。
ここで、制御装置120の図示しない記憶手段には、自動変速モードとマニュアルモードの変速マップがそれぞれ格納され、自動変速モードの変速マップは、車速やアクセル操作量に応じて予め設定され、マニュアルモードの変速マップは、予め設定された変速段または変速段に対応する変速比が設定される。
シフトレバー121aのセレクタスイッチ121は、自動変速モードである「D」レンジ、後退時の「R」レンジ、ニュートラルの「N」レンジ、駐車位置の「P」レンジが選択可能となっている。
一方、マニュアルモードを設定する切替スイッチ122、アップシフトスイッチ123及びダウンシフトスイッチ124は、運転者の操作可能な所定の位置(例えば、ハンドル)等に配置されている。
シフトレバー121aを「D」レンジに設定してから切替スイッチ122をマニュアルモードへ切り換えると、アップシフトスイッチ123を押せば、大きい変速段(変速比は小側)へアップシフトされ、ダウンシフトスイッチ124を押せば小さい変速段(変速比は大側)にダウンシフトされる。なお、これらマニュアルモードでのシフトは隣り合う変速段との間でシフトが行われる。また、アップシフトスイッチ123およびダウンシフトスイッチ124からシフト選択手段が構成されている。
次に、制御装置120で行われるマニュアルモードでの変速制御(特に第1速)について図11を参照しながら説明する。制御装置120は、車速センサ125からの信号に基づいて車両が停止しているか否かを判定する(ステップ102)。具体的には、車速センサ125からの信号が所定値(例えば0km/h)以下であれば車両が停止していると判定し、所定値より大きければ車両が走行していると判定する。制御装置120は、車両が停止中であると判定すればプログラムをステップ104以降に進め、車両が停止中でないと判定すればステップ102の判定処理を繰り返し実行する。
制御装置120は、マニュアルモードが選択され、変速段(ギヤ段)として第1速が選択されていれば、ステップ104,108でそれぞれ「YES」と判定し、自動変速機20の第1クラッチC−1を係合制御する(ステップ112)。
ステップ104においては、マニュアルモードが選択されているか否かの判定が、切替スイッチ122の操作によりマニュアルモードに設定されているか否かを判定することにより行われる。ステップ108においては、変速段(ギヤ段)として第1速が選択されているか否かの判定が、アップシフトスイッチ123及びダウンシフトスイッチ124の操作により第1速に設定されているか否かを判定することにより行われる。
ステップ112においては、制御装置120は、第1クラッチC−1の油圧サーボ60内へ油圧を供給するように図示しないバルブ等を制御する。これにより、第1クラッチC−1は係合される。この係合により、プラネタリギヤ装置G1で減速された正回転方向に回転によりサンギヤS3が正回転方向に回転する。なお、エンジンの駆動開始時点から入力軸23は正回転方向に回転を開始している。また、入力軸23に直結されているプラネタリギヤ装置G1のリングギヤR1の回転により、プラネタリギヤ装置G1のキャリアC1もエンジンの駆動開始時点から回転を開始している。
サンギヤS3の正回転方向への回転により、ピニオンギヤPG3が逆回転方向に回転する。このピニオンギヤPG3の逆回転方向への回転によりキャリアC2が逆回転方向へ回転しようとするが、ワンウェイクラッチF−1が作動(係合)するためキャリアC2はケース21に係止される。
ところで、第1クラッチC−1が係合される前には、車両が停止中でありプラネタリギヤ装置G2には入力がないため、回転部材であるキャリアC2は回転停止しており、キャリアC2は自重により偏芯して停止している。すなわち、キャリアC2の後側は、第1支承部材(支承部材)である入力軸23に対して偏芯している。キャリアC2の前側は、第1支承部材(支承部材)であるサンギヤS3の延長軸部S3bに対して偏芯している。さらにキャリアC2の前側は、第2支承部材であるサンギヤS2の延長軸部S2bに対して偏芯している。さらにキャリアC2の前側は、入力軸23に対して偏芯している。このように、キャリアC2の前側は、回転している入力軸23の上部に順番に当接している、ブッシュ47、サンギヤS3の延長軸部S3b、ブッシュ49,51、サンギヤS2の延長軸部S2b、ブッシュ52を介して入力軸23に支承されている。キャリアC2の前側と入力軸23との間に多数の部材が介装されているので、キャリアC2の後側に比較して偏芯度合いも大きい。
したがって、ワンウェイクラッチF−1が作動する際、自重により偏芯して停止していたキャリアC2は、ワンウェイクラッチF−1による係合が完了するまで僅かに回転するが、偏芯した状態で係合する場合がある。もちろん、若干の回転により偏芯した状態でなく調芯された状態で係合する場合もある。
そして、制御装置120は、第1クラッチC−1の係合処理後に、すなわちワンウェイクラッチF−1が作動(係合)した後に、第1支承部材であるサンギヤS2の延長軸部S2bおよび入力軸23が自らの回転で調芯されたと判定すると(ステップ114で「YES」と判定)、第2ブレーキB−2(摩擦係合部材)を係合制御する(ステップ116)。
ステップ114においては、第1支承部材であるサンギヤS2の延長軸部S2bおよび入力軸23が自らの回転で調芯されたか否かの判定は、車速センサ125からの車速が所定速度より大きいか否かを判定することで行われる。なお、ステップ114で行われる判定は、車両の状態が所定条件を満たしているか否かの判定である。前記所定条件とは、本実施の形態では車両の車速が所定車速以上であることであるが、自動変速機の出力軸が所定回転数以上であることでもよい。
キャリアC2を支承するサンギヤS2の延長軸部S2bおよび入力軸23が回転すると、サンギヤS2の延長軸部S2bおよび入力軸23はその回転により調芯される。また、サンギヤS3の延長軸部S3bも回転しており、サンギヤS3の延長軸部S3bはその回転により調芯される。偏芯した状態でワンウェイクラッチF−1で係合されているキャリアC2の後側は、調芯しながら回転する(または調芯状態で回転する)入力軸23によって上方に持ち上がられ調芯される。また、キャリアC2の前側は、調芯しながら回転する(または調芯状態で回転する)入力軸23、サンギヤS3の延長軸部S3bおよびサンギヤS2の延長軸部S2bによって上方に持ち上がられ調芯される。
ワンウェイクラッチF−1に係合されているキャリアC2は、ケース21に係止されることに違いはないものの、ワンウェイクラッチF−1の仕様範囲内で係合したまま移動する。このことから、キャリアC2が偏芯してワンウェイクラッチF−1に係合されていても、キャリアC2を支承するサンギヤS2の延長軸部S2bおよび入力軸23が回転すると、調芯しながら回転するサンギヤS2の延長軸部S2bおよび入力軸23によりキャリアC2も調芯される。
そして、制御装置120は、サンギヤS2の延長軸部S2bおよび入力軸23の調芯判定後、すなわちキャリアC2の調芯完了後に、第2ブレーキB−2を係合制御する(ステップ116)。ステップ116においては、制御装置120は、第2ブレーキB−2の油圧サーボ100内へ油圧を供給するように図示しないバルブ等を制御する。これにより、第2ブレーキB−2は係合される。この係合により、キャリアC2は、調芯された位置に位置決め固定されてケース21に係止される。
制御装置120は、マニュアルモード選択の判定処理、第1速選択の判定処理のいずれかで「NO」と判定した場合、通常通りに変速段を形成する(ステップ106)。すなわち、マニュアルモードが選択されておらずつまり自動変速モードが選択されている場合、上述したように第1速から第6速が形成される。また、マニュアルモードが選択されていても第1速が選択されておらず他の変速段(第2速から第6速)が選択されている場合、選択されている変速段が上述したように形成される。つまり、第1速における通常通りの制御は、第1速が第1クラッチC−1およびワンウェイクラッチF−1の係合により形成され、第2ブレーキB−2はエンジンブレーキを機能させるときにのみ係合される制御である。
なお、回転部材は、摩擦係合部材およびワンウェイクラッチの少なくともいずれか一方を介してケースに選択的に係止可能に回転し、車両を発進させるために摩擦係合部材およびワンウェイクラッチの少なくともいずれか一方で係止されるものである。本実施の形態では回転部材としてキャリアC2を挙げている。摩擦係合部材は第2ブレーキB−2である。
また、この回転部材は、摩擦係合部材およびワンウェイクラッチが非作動である時、回転していない回転部材が自重で第1支承部材に対して偏芯するものである。
また、第1支承部材は、回転部材を軸受部材を介して回転可能に支承するとともに自らも回転するものである。本実施の形態では、キャリアC2の前側においては、第1支承部材はサンギヤS2の延長軸部S2bであり、軸受部材はブッシュ52である。キャリアC2の後側においては、第1支承部材は入力軸23であり、軸受部材はブッシュ53である。
上述した説明から明らかなように、本実施の形態においては、制御装置120は、シフト選択手段(アップシフトスイッチ123ダウンシフトスイッチ124)の手動操作による選択に基づき変速段を設定するマニュアルモードが選択され、車両の停止中に変速段として摩擦係合部材およびワンウェイクラッチの少なくともいずれか一方が作動して達成される変速段(本実施の形態では第1速)が選択されたときに、ワンウェイクラッチF−1が作動し前記変速段が達成されることで車両を発進させた後、車両の状態が所定条件を満たしたと判定すると(ステップ114)、摩擦係合部材(第2ブレーキB−2)を係合させる。ところで、車両の停止中では、摩擦係合部材(第2ブレーキB−2)およびワンウェイクラッチF−1が非作動であるため、回転部材(キャリアC2)は停止しており自重で支承部材(入力軸23およびサンギヤS2の延長軸部S2b)に対して偏芯している。しかし、マニュアルモードが選択され、車両の停止中に変速段として摩擦係合部材(第2ブレーキB−2)およびワンウェイクラッチF−1の少なくともいずれか一方が作動して達成される前記変速段(本実施の形態では第1速)が選択されると、ワンウェイクラッチF−1が作動し前記変速段が達成されることで車両が発進する。このとき、自重により偏芯して停止していた回転部材(キャリアC2)は、ワンウェイクラッチF−1で係合されるまで僅かに回転するが、偏芯した状態で係合する場合がある。このように回転部材(キャリアC2)が偏芯してワンウェイクラッチF−1に係合されていても、回転部材(キャリアC2)を支承する支承部材(入力軸23およびサンギヤS2の延長軸部S2b)が回転すると、調芯しながら回転する支承部材(入力軸23およびサンギヤS2の延長軸部S2b)により回転部材(キャリアC2)も調芯され始める。そして、制御装置120は、車両の発進後(すなわちワンウェイクラッチF−1の作動後)、車両の状態が所定条件を満たしたと判定すると(ステップ114で「YES」と判定すると)、摩擦係合部材(第2ブレーキB−2)を係合させる。これにより、回転部材(キャリアC2)が確実に調芯された後に、摩擦係合部材(第2ブレーキB−2)によって回転部材(キャリアC2)を係止できる。したがって、回転部材(キャリアC2)が偏芯したまま摩擦係合部材(第2ブレーキB−2)で固定してしまい、支承部材(入力軸23およびサンギヤS2の延長軸部S2b)、回転部材(キャリアC2)、およびそれら両部材との間に介装された軸受部材(ブッシュ53および52)が磨耗してしまうことを抑制することができる。
また、制御装置120がステップ114の判定で使用する所定条件とは、車両の車速が所定車速以上であるか、自動変速機の出力軸が所定回転数以上である。これにより、ワンウェイクラッチF−1が作動し摩擦係合部材およびワンウェイクラッチの少なくともいずれか一方が作動して達成される変速段(本実施の形態では第1速)が達成されることで車両を発進させた後、所定条件を満たすことで確実かつ適切に摩擦係合部材(第2ブレーキB−2)を係合させることができる。
また、回転部材はピニオンギヤを支承するキャリアである。これにより、自動変速機20を構成する回転部材のなかでも重量の大きいキャリアが回転部材である場合において、上記作用効果をより顕著に得ることができる。
また、第1支承部材(サンギヤS2の延長軸部S2b)は、自らも回転する第2支承部材(サンギヤS3の延長軸部S3b)に軸受部材(ブッシュ49,51)を介して回転可能に支承される。このような構成では上記した構成(入力軸23が第1支承部材の場合)に比較して回転部材(キャリアC2)がより偏芯するが、このような場合でも、回転部材(キャリアC2)と第1支承部材(サンギヤS2の延長軸部S2b)との間に介装された軸受部材(ブッシュ52)が両部材と間隙をおいて、第1支承部材(サンギヤS2の延長軸部S2b)と第2支承部材(サンギヤS3の延長軸部S3b)との間に介装された軸受部材(ブッシュ49,51)も両部材と間隙をおいた状態で、回転部材(キャリアC2)が摩擦係合部材(第2ブレーキB−2)により固定される。このような状態で第1および第2支承部材(サンギヤS2の延長軸部S2bおよびサンギヤS3の延長軸部S3b)の回転速度が大きくなっても、第1および第2支承部材(サンギヤS2の延長軸部S2bおよびサンギヤS3の延長軸部S3b)、回転部材(キャリアC2)および軸受部材(ブッシュ49,51,52)が摩擦して磨耗するのを抑制することができる。
なお、上述した実施の形態においては、回転部材としてキャリアを例に挙げて説明したが、これに限らず、摩擦係合部材およびワンウェイクラッチの少なくともいずれか一方を介してケースに選択的に係止可能に回転し、車両を発進させるために摩擦係合部材およびワンウェイクラッチの少なくともいずれか一方で係止され、かつ摩擦係合部材およびワンウェイクラッチが非作動である時、回転していない回転部材が自重で第1支承部材に対して偏芯する、他の部材でもよい。
また、上述した実施の形態においては、停止中の車両においてワンウェイクラッチF−1が作動し車両を発進させるべき達成される変速段として第1速を例に挙げて説明したが、これに限らず、ワンウェイクラッチF−1が作動し車両を発進させるべき達成される変速段であれば第2速でもよいし、第3速でもよい。
10…トルクコンバータ、20…自動変速機、21…トランスミッションケース(ケース)、22…回転軸、23…入力軸(第1支承部材(支承部材))、24…出力軸、47,48,49,51,52,53…ブッシュ(軸受部材)、120…制御装置、123…アップシフトスイッチ(シフト選択手段)、124…ダウンシフトスイッチ(シフト選択手段)、B−1…ブレーキ、B−2…ブレーキ(摩擦係合部材)、C−1〜C−3…クラッチ、F−1…ワンウェイクラッチ、G1…プラネタリギヤ装置、G2…プラネタリギヤ装置、PG1,PG2,PG3…ピニオンギヤ、C1…キャリア、C2…キャリア(回転部材)、R1,R2,R3…リングギヤ、S1,S2,S3…サンギヤ、S2b…延長軸部(第1支承部材(支承部材))、S3b…延長軸部(第2支承部材)。
Claims (3)
- 摩擦係合部材およびワンウェイクラッチの少なくともいずれか一方を介してケースに選択的に係止可能に回転し、車両を発進させるために前記摩擦係合部材およびワンウェイクラッチの少なくともいずれか一方で係止される回転部材と、
前記回転部材を軸受部材を介して回転可能に支承するとともに自らも回転する支承部材と、を備え、
車両が停止中は前記摩擦係合部材およびワンウェイクラッチが非作動である自動変速機に適用される制御装置において、
前記制御装置は、シフト選択手段の手動操作による選択に基づき変速段を設定するマニュアルモードが選択され、前記車両の停止中に前記変速段として前記摩擦係合部材およびワンウェイクラッチの少なくともいずれか一方が作動して達成される変速段が選択されたときに、前記ワンウェイクラッチが作動し前記変速段が達成されることで車両を発進させた後、前記車両の状態が所定条件を満たしたと判定すると、前記摩擦係合部材を係合させることを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 請求項1において、前記所定条件とは、前記車両の車速が所定車速以上であるか、自動変速機の出力軸が所定回転数以上であることを特徴とする自動変速機の制御装置。
- 請求項1または請求項2において、前記回転部材はピニオンギヤを支承するキャリアであることを特徴とする自動変速機の制御装置。
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