JP5031591B2 - 変速機 - Google Patents
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Description
ところで、そのような不都合に対する対策として、上述の遅れ時間を考慮して、その間のキャンセル油圧の経過的特性を特定し、該経過的特性に応じてクラッチの作動油圧を経過的に制御することが考えられる。しかし、そのようなキャンセル油圧の立ち上がり時の経過的特性を特定するのは極めて困難であり、よって、クラッチの作動油圧を経過的に適切に制御することは困難であった。従って、従来技術においては、変速段をシフトする際に静止していたクラッチを締結制御する必要がある場合、制御性が悪く、また、不自然なクラッチ締結を余儀なくされるため、商品性が損なわれるおそれがあった。
図1は、本発明の一実施形態に係る変速機TMを備えた動力伝達装置10を示す概略図である。動力伝達装置10は、例えばFR型の車両に搭載されるものである。動力伝達装置10は、車両前方に配設されたエンジン5と、エンジン5の出力軸5aにトルクコンバータ6を介して入力軸1が接続される変速機TMと、変速機TMの出力軸4が接続されるデフ機構7とで構成される。この動力伝達装置10では、エンジン5の駆動力により所定方向に回転数Neで回転する入力軸1の回転駆動力が変速機TMにより変速されて、出力軸4から出力される。出力された回転駆動力は、デフ機構7により左右のドライブシャフト8,8に分割されて、左右の駆動輪(後輪)9,9に伝達される。FR型の車両においては、しばしば、図1に示すように、変速機TMの入力軸1と出力軸4とを車両の前後方向に延びる同軸上に位置させたレイアウトで動力伝達装置10が構成される。なお、自動変速機TMは、複数のケース部材を組み付けて成形されるケーシング20の内部空間に収容されている。
図2は、変速機TMにおける変速機構を示すスケルトン図である。なお、以下では、図2における右側(エンジン側)を入力側あるいは上流側と称し、左側(駆動輪側)を出力側あるいは下流側と称す。変速機TMは、入力側が、入力軸1の回転を変速してカウンタ軸2に出力する平行軸式変速機PTMからなる上流側変速機構UIになっており、出力側が、入力軸1とカウンタ軸2の少なくともいずれかの回転を変速して出力軸4に出力する複列式遊星ギヤ列PLAおよび遊星ギヤ用係合要素30からなる複式遊星歯車装置UOになっている。
図2の構成において、各クラッチK1〜K4は油圧制御される回転型のクラッチであり、背景技術の項で述べたように、遠心油圧を相殺するためにキャンセル油室を含むキャンセル機構がそれぞれ設けられている。例えば、カウンタ軸2に連結された第3クラッチK3は、第2ブレーキB2の締結によって第2リングギヤR2及びギヤ16が固定されたとき、カウンタ軸2の回転停止に伴って静止され、背景技術の項で述べたような問題が起こり得る。
以下述べるように、本発明においては、上記のようにクラッチの遠心油圧のキャンセラ機構が正常に作動しないような場合であっても、不自然なクラッチ締結とならないように変速制御を行う。
上記第1の制御形態では、アップシフトの場合もダウンシフトの場合も同様に準備変速段を経由させる処理を行っている。これに対して、以下説明する第2の制御形態では、アップシフトの場合に上述と同様に準備変速段を経由させる処理を行い、ダウンシフトの場合は一旦ニュートラルに設定して静止クラッチを締結して回転させるという経過的締結制御を行い、それから目標変速段を形成するように制御する。
なお、第2の制御形態の変形例として、現変速段(第1の変速段)から目標変速段(第2の変速段)へのシフトがアップシフト/ダウンシフトのいずれの場合であっても、上記のように経過的締結状態を経由して目標変速段(第2の変速段)へのシフトが行われるようにしてもよい。そのためには、図6においてステップST5,ST2,ST3を省略した構成からなる制御フローを用い、アップシフト/ダウンシフトのいずれの場合であってもステップST6〜ST8を実行するようにすればよい。
2 カウンタ軸
3 センタ軸
4 出力軸
5 エンジン
6 トルクコンバータ
10 動力伝達装置
20 ケーシング
21 変速制御装置
B1,B2 ブレーキ
K1〜K4 クラッチ
TM 変速機
PTM 平行軸式変速機
UI 上流側変速機構
UO 複式遊星歯車装置
Claims (6)
- 複数の遊星歯車組の各回転要素に連結されるブレーキおよびクラッチの締結解放の組み合わせにより変速段を形成する複式遊星歯車装置を具備する変速機であって、ブレーキおよびクラッチの両方が連結された所定の回転要素を有するものにおいて、
前記所定の回転要素に連結されるクラッチは、クラッチシリンダ室に供給される作動油の遠心油圧をキャンセルするためのキャンセル油室を有し、該クラッチシリンダ室とキャンセル油室は前記所定の回転要素上に配置されており、
形成可能な複数の変速段の中に、前記所定の回転要素に連結されるブレーキを締結して該所定の回転要素の回転を停止することに基づき形成される第1の変速段と、前記ブレーキを解放するとともに該所定の回転要素に連結されるクラッチを締結することに基づき形成される第2の変速段とが含まれており、
現在の変速段から目標変速段にシフトすべきとき、該目標変速段を形成するための締結されるべきクラッチが該現在の変速段が形成されているときに静止しているか否かを判定し、静止していると判定されたならば、前記第1の変速段から前記第2の変速段へのシフトと判定し、前記第1の変速段から一旦他の変速段を経由して該第2の変速段を達成するよう制御する制御手段を具備し、前記他の変速段は前記所定の回転要素に連結されるブレーキが解放されるとともに前記所定の回転要素に連結されるクラッチを締結しないで形成される変速段であることを特徴とする変速機。 - 前記他の変速段は、前記第2の変速段が前記第1の変速段よりも低い場合は前記第1の変速段よりも低い変速段であり、前記第2の変速段が前記第1の変速段よりも高い場合は前記第1の変速段よりも高い変速段であり、かつ、前記第2の変速段に最も近い変速段であることを特徴とする請求項1に記載の変速機。
- 前記他の変速段は、前記所定の回転要素を回転可能な変速段であることを特徴とする請求項1又は2に記載の変速機。
- 複数の遊星歯車組の各回転要素に連結されるブレーキおよびクラッチの締結解放の組み合わせにより変速段を形成する複式遊星歯車装置を具備する変速機であって、ブレーキおよびクラッチの両方が連結された所定の回転要素を有するものにおいて、
形成可能な複数の変速段の中に、前記所定の回転要素に連結されるブレーキを締結して該所定の回転要素の回転を停止することに基づき形成される第1の変速段と、前記ブレーキを解放するとともに該所定の回転要素に連結されるクラッチを締結することに基づき形成される第2の変速段とが含まれており、
前記第1の変速段から前記第2の変速段にシフトすべきとき、前記第1の変速段から一旦他の変速段を経由して該第2の変速段を達成するよう制御する制御手段を具備し、
前記制御手段は、
前記第1の変速段から前記第2の変速段にアップシフトすべきときに、上記のように前記第1の変速段から前記他の変速段を一旦経由して該第2の変速段を達成するよう制御し、他方、
前記第1の変速段から前記第2の変速段にダウンシフトすべきときは、一旦二ユートラルに設定した後、前記所定の回転要素に対する前記クラッチの締結を行うが、前記第2の変速段を形成するために必要な他の回転しているクラッチおよびブレーキの少なくとも1つの締結は行わない経過的状態を経由させ、その後、該経過的状態では締結していなかった前記必要な他の回転しているクラッチおよびブレーキの少なくとも1つを締結することで該第2の変速段を達成するよう制御する、
ことを特徴とする変速機。 - 複数の遊星歯車組の各回転要素に連結されるブレーキおよびクラッチの締結解放の組み合わせにより変速段を形成する複式遊星歯車装置を具備する変速機であって、ブレーキおよびクラッチの両方が連結される所定の回転要素を有するものにおいて、
形成可能な複数の変速段の中に、前記所定の回転要素に連結されるブレーキを締結して該所定の回転要素の回転を停止することに基づき形成される第1の変速段と、前記ブレーキを解放するとともに該所定の回転要素に連結されるクラッチを締結することに基づき形成される第2の変速段とが含まれており、
前記第1の変速段から前記第2の変速段にシフトすべきとき、一旦二ユートラルに設定した後、前記所定の回転要素に対する前記クラッチの締結を行うが、前記第2の変速段を形成するために必要な他の回転しているクラッチおよびブレーキの少なくとも1つの締結は行わない経過的状態を経由させ、その後、該経過的状態では締結していなかった前記必要な他の回転しているクラッチおよびブレーキの少なくとも1つを締結することで該第2の変速段を達成するよう制御する制御手段を具備することを特徴とする変速機。 - 前記クラッチは、クラッチシリンダ室に供給される作動油の遠心油圧をキャンセルするためのキャンセル油室を有し、
該クラッチシリンダ室とキャンセル油室は前記所定の回転要素上に配置されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の変速機。
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