JP2002242956A - 自動変速機の摩擦係合機構 - Google Patents

自動変速機の摩擦係合機構

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JP2002242956A JP2001042462A JP2001042462A JP2002242956A JP 2002242956 A JP2002242956 A JP 2002242956A JP 2001042462 A JP2001042462 A JP 2001042462A JP 2001042462 A JP2001042462 A JP 2001042462A JP 2002242956 A JP2002242956 A JP 2002242956A
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Naoya Tanigawa
直哉 谷川
Takanao Suzuki
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H2200/00Transmissions for multiple ratios
    • F16H2200/20Transmissions using gears with orbital motion
    • F16H2200/2097Transmissions using gears with orbital motion comprising an orbital gear set member permanently connected to the housing, e.g. a sun wheel permanently connected to the housing

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リングギアの外周に配設されるクラッチへの
作動油の供給が充分に行なわれるような自動変速機の摩
擦係合機構を提供すること。 【解決手段】 環状部31A及び筒状部31Bを有する
ドラム部材31と、リングギアR1の外周面に固定され
る第1摩擦部材C31及び筒状部31Bに固定される第
2摩擦部材C32から成るクラッチC3と、環状部31
Aとの間で油圧室32を構成し油圧室32内の油圧に応
じて第2摩擦部材C32を第1摩擦部材C31側に押圧
するピストン33と、中心側から径方向外方に延在して
ピストン33側のリングギアR1の端部に固定されるフ
ランジ34と、フランジ34とピストン33との間に配
設されピストン33との間で第2油圧室35を構成する
バランサ36とを備え、リングギアR1には貫通路38
が設けられ、フランジ34にはバランサ36の流出路3
6aを介してバランサ36とフランジ34の間に流出し
た作動油をリングギアR1の内周側に導入する導入路3
4aが設けられる、自動変速機の摩擦係合機構DC3。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機の変速
段を切替えるために摩擦係合部材を係合・非係合する摩
擦係合機構に関するものであり、特に自動変速機のケー
スと相対回転するクラッチの摩擦係合機構に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、サンギア、ピニオンギア、リ
ングギア、及びピニオンギアを支持するキャリアから成
る遊星歯車機構を複数組配設し、自動変速機のケースに
固定されたブレーキやケースと相対回転するクラッチを
それぞれ係合・非係合することで各遊星歯車機構の連結
の組合せを切替えて、入力軸から出力軸への回転数の
比、即ち変速段を切替える自動変速機が一般的に知られ
ている。このような自動変速機の摩擦係合機構におい
て、自動変速機の軸方向寸法を短縮する方策、或いは構
造上の必要性から、リングギアの外周にクラッチを配設
する構成が用いられている。このような構成では、リン
グギアの外周に固定されるギア側摩擦部材と、ケースと
相対回転するドラム部材に固定されるドラム側摩擦部材
とによりクラッチが構成され、油圧源から供給される油
圧に応じてピストンが作動することでギア側摩擦部材と
ドラム側摩擦部材との係合・非係合が切替えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、自動変速機
のクラッチやブレーキ等の摩擦係合機構は油中で用いら
れているが、上記した構成では、リングギアの外周に摩
擦部材が配設されているため、遠心力によって作動油が
径方向外方へ力を受けたとしても、作動油の径方向外方
への移動はリングギアで遮られてしまい、クラッチの潤
滑が充分に行なわれない、また、自動変速機の状態によ
りドラム部材が停止する場合では、遠心力を受けること
なく重力により落下する作動油がリングギアで遮られ、
作動油によるクラッチの潤滑が充分になされない、とい
う問題がある。
【0004】そこで本発明は、上記問題点を解決すべ
く、リングギアの外周にクラッチを配設する自動変速機
において、リングギアの外周に配設されるクラッチへの
作動油の供給が充分に行なわれるような自動変速機の摩
擦係合機構を提供することを、技術的課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに請求項1の発明は、サンギア、ピニオンギア、リン
グギアを有する遊星歯車機構と、自動変速機の軸中心側
から径方向外方に延在する環状部及びリングギアと自動
変速機のケースとの間を軸方向に延在する円筒状の筒状
部を有するドラム部材と、リングギアの外周面に固定さ
れる第1摩擦部材及びドラム部材の筒状部の内周面に固
定されるとともに第1摩擦部材と係合可能な第2摩擦部
材から成るクラッチと、ドラム部材の環状部との間で油
圧室を構成するとともに油圧室内の油圧に応じて第2摩
擦部材を第1摩擦部材側に押圧するピストンと、自動変
速機の軸中心側から径方向外方に延在し、ピストン側の
リングギアの端部に固定されるフランジと、フランジと
ピストンとの間でドラム部材に対して軸方向に変位不能
に配設され、ピストンとの間で第2油圧室を構成するバ
ランサとを備え、リングギアにはその内周側と外周側と
を貫通する貫通路が設けられ、フランジには、バランサ
に設けられた流出路を介してバランサとフランジの間に
流出した第2油圧室内の作動油をリングギアの内周側に
導入可能な導入路が設けられる自動変速機の摩擦係合機
構とした。
【0006】請求項1によると、バランサの流出路を介
してバランサとフランジの間に流出した第2油圧室内の
作動油は、フランジの導入路を介してリングギアの内周
側に導入される。クラッチを充分に潤滑する必要がある
摩擦係合機構の回転時には作動油は遠心力を受けて径方
向外方へ向かうため、リングギアの内周に導入された作
動油が遠心力を受けると、作動油はリングギアの貫通路
を介してクラッチへと導入される。また、ドラム部材が
回転しない場合であっても、重力により落下する作動油
が貫通路を介してクラッチへと導入される。したがっ
て、クラッチへの作動油の供給が充分に行なわれること
になり、クラッチを充分に潤滑することができ、クラッ
チの耐久性が向上する。
【0007】尚、請求項1におけるバランサは、油圧室
内の遠心油圧(遠心力により生じる油圧)に対向した遠
心油圧をピストンに付与すべく、第2油圧室を構成する
ための部材であり、油圧室内の遠心油圧と第2油圧室内
の遠心油圧とを対向させることでピストンへの遠心油圧
を相殺し、このバランサによりピストンが遠心油圧の影
響を受けないように構成されるものである。
【0008】具体的には、請求項2に示すように、フラ
ンジの導入路をバランサの流出路よりも径方向外方に設
けると、遠心力によって径方向外方へ向かう流出路から
流出した作動油が導入路内へと導かれやすくなって、好
適である。
【0009】更に、請求項3に示すように、フランジの
導入路の径方向外方側にバランサ側に突出する壁部を有
すると、遠心力によって径方向外方へ向かう流出路から
流出した作動油の多くが壁部によって導入路へと導か
れ、これによりリングギアの内周へ充分に作動油を供給
することができ、クラッチの潤滑に更に好適である。
【0010】更に、請求項4に示すように、壁部がバラ
ンサ側に突出するとともに径方向内方に延在するように
すると、流出路から流出した作動油が自動変速機の径方
向内方から外方へと向かう際に、作動油が壁部によって
確実に導入路へと導かれやすくなる。
【0011】また、請求項5に示すように、バランサの
流出路の径方向外方側にフランジ側に突出する突出部を
形成すると、流出路から流出した作動油が遠心力を受け
て径方向外方へと移動しようとする際に作動油が突出部
に衝突するので、バランサとフランジの間において、流
出路から流出した作動油は突出部との衝突により流出路
から導入路へ向かうように流れる。したがって、流出路
からの作動油が導入路へと導かれやすくなって、クラッ
チの潤滑に有利である。
【0012】更に、請求項6に示すように、流出路から
径方向外方に向かって前記フランジとの距離が徐々に小
さくなるように傾斜する部分を有すると、流出路から流
出した作動油が遠心力を受けて突出部の傾斜に沿って流
れるので、作動油が突出部に衝突する際の急激な衝突が
抑えられる。これにより、流出路から導入路への理想的
な作動油の流れの方向を確保することができる。
【0013】また、請求項7に示すように、突出部と壁
部を径方向に関して同一平面内に形成すると、流出路か
ら流出して突出部を通過した作動油が遠心力を受けて径
方向外方へ移動すると、この作動油の殆どが壁部に案内
されて導入路へと導かれる。したがってリングギアの内
周へ導入される作動油が充分に確保されることになっ
て、クラッチを充分に潤滑することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本実施の形態における自動
変速機の摩擦係合機構を含む全体の概略図である。
【0015】自動変速機10は、エンジン50の出力軸
からの動力がトルクコンバータ20を介して入力される
入力軸11と、図示しない差動装置を介して同じく図示
しない車輪に連結される出力軸12と、入力軸11と連
結するサンギアS1、ピニオンギアP1、リングギアR
1を有する第1列のダブルピニオン式の遊星歯車機構G
1と、第2列の遊星歯車機構G2と、第3列の遊星歯車
機構G3と、第1クラッチC1を内装し図示しない油圧
源から図示しない油圧制御回路を介して供給される作動
油に応じて係合・非係合を切替える第1クラッチ用摩擦
係合機構DC1と、同様に第2クラッチC2を内装する
第2クラッチ用摩擦係合機構DC2と、第3クラッチC
3を内装する第3クラッチ用摩擦係合機構DC3と、第
1ブレーキB1を内装する第1ブレーキ用摩擦係合機構
DB1と、第2ブレーキB2を内装する第2ブレーキ用
摩擦係合機構DB2と、ワンウェイクラッチF1とを備
え、各クラッチC1、C2、C3及びブレーキB1、B
2の係合・非係合の切替えに応じて入力軸11から出力
軸12への回転比が切換えられて、前進6段後進1段の
変速段を達成する。各クラッチC1、C2、C3、ブレ
ーキB1、B2の係合・非係合及び変速段の関係を図2
に示す。ここで、図2の左欄は、図示しない手動レバー
のレンジを示しており、P(パーキング)レンジ、R
(レバース)レンジ、N(ニュートラル)レンジ、D
(ドライブ)レンジ、3レンジ、2レンジ及びL(ロ
ー)レンジの7つのレンジにおける変速段及び係合・非
係合を示している。
【0016】摩擦係合機構DC1〜DC3、DB1、D
B2は、各クラッチC1、C2、C3、ブレーキB1、
B2内に供給される作動油に応じてこれらを係合・非係
合させる押圧力を発生する機構である。図3にリングギ
アR1の外周に配設される第3クラッチ用摩擦係合機構
DC3の断面図を示す。この第3クラッチ用摩擦係合機
構DC3が請求項1の摩擦係合機構に相当し、第1列の
遊星歯車機構G1が請求項1の遊星歯車機構に相当し、
更に第3クラッチC3が請求項1のクラッチに相当す
る。
【0017】第3クラッチ用摩擦係合機構DC3は、サ
ンギアS1、ピニオンギアP1、リングギアR1及びピ
ニオンギアP1を保持するキャリアPC1を有する第1
列の遊星歯車機構G1と、自動変速機10の軸中心側か
ら径方向外方に延在する環状部31A及びリングギアR
1と自動変速機10のケース13との間を軸方向に延在
する円筒状の筒状部31Bを有するとともに、第2の遊
星歯車機構G2のリングギアR2と連結するドラム部材
31と、リングギアR1の外周面に固定される第1摩擦
部材C31及びドラム部材31の筒状部31Bの内周面
に固定されるとともに第1摩擦部材C31と係合可能な
第2摩擦部材C32から成るクラッチC3と、ドラム部
材31の環状部31Aとの間で油圧室32を構成すると
ともに油圧室32内の油圧に応じて第2摩擦部材C32
を第1摩擦部材C31側に押圧するピストン33と、自
動変速機10の軸中心側から径方向外方に延在し、ピス
トン33側のリングギアR1の端部に固定されるフラン
ジ34と、フランジ34とピストン33との間でドラム
部材31に対して軸方向に変位不能に配設され、ピスト
ン33との間で第2油圧室35を構成するバランサ36
と、バランサ36とピストン33との間に配設され、ピ
ストン33をドラム部材31の環状部31Aに向けて付
勢するスプリング37とを備える。尚、バランサ36は
油圧室32内の遠心油圧(遠心力により生じる油圧)に
対向した遠心油圧をピストン33に付与すべく、第2油
圧室35を構成するための部材であり、油圧室32内の
遠心油圧と第2油圧室35内の遠心油圧とを対向させる
ことでピストン33への遠心油圧を相殺し、ピストン3
3が遠心油圧の影響を受けないように構成している。
尚、図3ではサンギアS1に噛合するピニオンギアP1
を図示し、リングギアR1と噛合するピニオンギアは図
示を省略する。
【0018】リングギアR1にはその内周側と外周側と
を貫通する貫通路38が設けられている。バランサ36
の内周側の4箇所には、バランサ36とフランジ34の
間の空間と第2油圧室35とを連通する流出路36aが
設けられている。図4のフランジ34の正面図に示すよ
うに、フランジ34には流出路36aを介してバランサ
36とフランジ34の間に流出した第2油圧室35内の
作動油をリングギアR1の内周側に導入可能な導入路3
4aが流出路36aよりも径方向外方の4箇所に設けら
れている。また、フランジ34の導入路34aの径方向
外方側には、バランサ36側に突出するとともに径方向
内方に延在する壁部34bが形成されている。バランサ
36の流出路36aの径方向外方側には、フランジ34
側に突出する突出部36bが形成される。バランサ36
はプレスで形成されており、突出部36bは流出路36
aから径方向外方に向かってフランジ34との距離が徐
々に小さくなるように傾斜している。このような構成の
フランジ34とバランサ36とは、図3に示すように突
出部36bと壁部34bとが径方向に関して同一平面内
となるように配設されている。
【0019】上述した構成の摩擦係合機構DC3の作動
について図3を用いて説明する。サンギアS1は自動変
速機10の入力軸11に連結されており、車両が走行し
ている際にはエンジン50の回転に伴ってサンギアS
1、ピニオンギアP1、リングギアR1は常に回転して
いる。キャリアPC1は自動変速機10のケース13に
固定されており、ピニオンギアP1の回転は自転のみで
あって公転はしない。また、ドラム部材31は第2列の
遊星歯車機構G2のリングギアR2に連結されているの
で、ブレーキB1が係合した場合にはドラム部材31も
ケース13に固定されるために回転しない。
【0020】クラッチC3が係合しているときには、油
圧室32内の油圧がスプリング37の付勢力に打ち克っ
てピストン33を図3の左方向に変位させて第2摩擦部
材C32を第1摩擦部材C31側に押圧することで第2
摩擦部材C32を第1摩擦部材C31と係合させてい
る。このとき、ドラム部材31に設けられている油路3
1aを介して第2油圧室35内にも作動油が供給されて
おり、第2油圧室35によって先述したようなピストン
33への遠心油圧の影響をなくしている。第2油圧室3
5内に充填された作動油は流出路36aを介してバラン
サ36とフランジ34との間の空間に流出する。ドラム
部材31が回転している場合には、流出した作動油が径
方向外方へ遠心力を受ける。作動油が流出路36aから
流出した直後には突出部36bの傾斜に沿って作動油が
径方向外方に流れる。突出部36bよりも径方向外方に
流れた作動油は、遠心力によって更に径方向外方へ流
れ、作動油の一部がフランジ34の壁部34bで受け止
められながら導入路34aへと導かれる。導入路34a
に導かれた作動油は更に遠心力によってリングギアR1
の内周の空間へと導かれ、貫通路38を介して第1摩擦
部材C31と第2摩擦部材C32との係合面へ流れ込
み、第1摩擦部材C31と第2摩擦部材C32との係合
面の潤滑が行なわれる。
【0021】このように、本実施の形態によると、流出
路36aから流出した第2油圧室35内の作動油がフラ
ンジ34とバランサ36との間で遠心力により径方向外
方へと流れる際に、バランサ36の突出部36bにて作
動油の流れを導入路34aに向け、更にフランジ34の
壁部34bによって作動油を確実に受け止めるので、流
出路36aから流出した作動油の殆どを導入路34aを
介してリングギアR1の内周へと導くことができ、貫通
路38を通じて作動油がクラッチC3へと導入される。
これによってクラッチC3の充分な潤滑を行なうことが
可能である。また、ドラム部材が回転しない状態、例え
ば第1ブレーキB1が固定された状態では、リングギア
R1の内周側の作動油は貫通路38を介してクラッチC
3へと導入されるので、クラッチC3の潤滑を確実に行
なうことができ、クラッチC3の充分な冷却がなされて
クラッチC3の耐久性が向上する。
【0022】以上、本発明を実施の形態を用いて説明し
たが、本発明は上述した実施の形態に限定する意図はな
く、上述した構成の自動変速機10に限らず、リングギ
アの外周にクラッチを配設する構成を備えた自動変速機
であればどのようなものであっても適用されるべきもの
である。
【0023】
【発明の効果】本発明によると、バランサの流出路を介
してバランサとフランジの間に流出した第2油圧室内の
作動油は、フランジの導入路を介してリングギアの内周
側に導入される。クラッチの潤滑を充分に行なう必要が
ある摩擦係合機構の回転時には作動油は遠心力を受けて
径方向外方へ向かうため、リングギアの内周に導入され
た作動油が遠心力を受けると、作動油はリングギアの貫
通路を介してクラッチへと導入される。また、ドラム部
材が回転しない場合であっても、重力により落下する作
動油が貫通路を介してクラッチへと導入される。したが
って、クラッチへの作動油の供給が充分に行なわれるこ
とになり、クラッチを充分に潤滑することができ、クラ
ッチの耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における自動変速機の摩擦
係合機構を含む全体の概略図である。
【図2】各摩擦係合要素の係合・非係合及び変速段の関
係を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態における自動変速機の摩擦
係合機構の断面図である。
【図4】フランジの正面図である。
【符号の説明】
10・・・自動変速機 13・・・ケー
ス 31・・・ドラム部材 32・・・油圧
室 33・・・ピストン 34・・・フラ
ンジ 34a・・・導入路 34b・・・壁
部 35・・・第2油圧室 36・・・バ
ランサ 36a・・・流出路 36b・・・突
出部 38・・・貫通路 C3・・・第3
クラッチ(クラッチ) C31・・・第1摩擦部材 C32・・・第
2摩擦部材 DC3・・・第3クラッチ用摩擦係合機構(摩擦係合機
構) G1・・・第1列の遊星歯車機構(遊星歯車機構) S1・・・サンギア P1・・・ピニ
オンギア R1・・・リングギア

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンギア、ピニオンギア、リングギアを
    有する遊星歯車機構と、 自動変速機の軸中心側から径方向外方に延在する環状部
    及び前記リングギアと自動変速機のケースとの間を軸方
    向に延在する円筒状の筒状部を有するドラム部材と、 前記リングギアの外周面に固定される第1摩擦部材及び
    前記ドラム部材の筒状部の内周面に固定されるとともに
    前記第1摩擦部材と係合可能な第2摩擦部材から成るク
    ラッチと、 前記ドラム部材の環状部との間で油圧室を構成するとと
    もに該油圧室内の油圧に応じて前記第2摩擦部材を前記
    第1摩擦部材側に押圧するピストンと、 自動変速機の軸中心側から径方向外方に延在し、前記ピ
    ストン側の前記リングギアの端部に固定されるフランジ
    と、 該フランジと前記ピストンとの間で前記ドラム部材に対
    して軸方向に変位不能に配設され、前記ピストンとの間
    で第2油圧室を構成するバランサと、 を備え、前記リングギアにはその内周側と外周側とを貫
    通する貫通路が設けられ、前記フランジには、前記バラ
    ンサに設けられた流出路を介して前記バランサと前記フ
    ランジの間に流出した前記第2油圧室内の作動油を前記
    リングギアの内周側に導入可能な導入路が設けられるこ
    とを特徴とする、自動変速機の摩擦係合機構。
  2. 【請求項2】 前記フランジの導入路は、前記バランサ
    の流出路よりも径方向外方に設けられることを特徴とす
    る、請求項1に記載の自動変速機の摩擦係合機構。
  3. 【請求項3】 前記フランジは、前記導入路の径方向外
    方側に前記バランサ側に突出する壁部を有することを特
    徴とする、請求項2に記載の自動変速機の摩擦係合機
    構。
  4. 【請求項4】 前記壁部は、前記バランサ側に突出する
    とともに径方向内方に延在することを特徴とする、請求
    項3に記載の自動変速機の摩擦係合機構。
  5. 【請求項5】 前記バランサの前記流出路の径方向外方
    側には、前記フランジ側に突出する突出部が形成される
    ことを特徴とする、請求項1乃至請求項4に記載の自動
    変速機の摩擦係合機構。
  6. 【請求項6】 前記突出部は、前記流出路から径方向外
    方に向かって前記フランジとの距離が徐々に小さくなる
    ように傾斜する部分を有することを特徴とする、請求項
    5に記載の自動変速機の摩擦係合機構。
  7. 【請求項7】 前記突出部と前記壁部は、径方向に関し
    て同一平面内に形成されることを特徴とする、請求項5
    或いは請求項6に記載の自動変速機の摩擦係合機構。
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Cited By (3)

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