JP2010104090A - リニアアクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ロッドに曲げ荷重が作用しても永久磁石を保護できるともに、発生推力にムラを生じないリニアアクチュエータを提供することである。
【解決手段】上記した目的を達成するため、本発明の課題解決手段は、アウターチューブ2と、アウターチューブ2内に移動自在に挿入されるロッド3と、複数の永久磁石5を備えてロッド3に保持される界磁4と、界磁4に対向するようにアウターチューブ2に保持される複数のコイル7とを備え、アウターチューブ2とロッド3を軸方向に相対変位させる推力を発生するリニアアクチュエータ1において、ロッド3は、インナーロッド3aと、インナーロッド3aの外周を覆ってインナーロッド3aとの間に環状の空隙を形成するパイプ3fとを備え、各永久磁石5は、環状であって内径をインナーロッド3aの外径より大径に設定されて外周をパイプ3fの内周に当接させつつ上記空隙内に軸方向に並べて収容されてなり、ロッド撓み時に永久磁石5の端部外周に荷重が作用することを防止する磁石保護手段5aを設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、リニアアクチュエータに関する。
従来、この種のリニアアクチュエータとしては、たとえば、アウターチューブと、アウターチューブ内に移動自在に挿入されるロッドと、複数の永久磁石を備えてロッド内に保持される界磁と、界磁に対向するようにアウターチューブに軸方向に並べて保持される複数のコイルとを備えて構成され、アウターチューブとロッドとの間に軸方向の推力を発生するようになっている。
このようなリニアアクチュエータにあっては、磁石保護のために、ロッドの外殻を中空パイプとして、当該パイプ内に永久磁石を軸方向に積層して収容する構造を採用しているものがある(たとえば、特許文献1,2参照)。
特開2007−174803号公報(図1、図7) 特開2007−43768号公報(図3)
従来のリニアアクチュエータにあっては、上記の如く、ロッドの外殻をなすパイプ内に永久磁石を収容しているが、ロッドに曲げ荷重が作用して撓む場合、特開2007−174803号公報に開示されたリニアアクチュエータにあっては、隣り合う永久磁石の端面同士を密着させて積層するようにしているので、隣り合う永久磁石の端部外周であってロッドの曲率中心側が互いに押し合うことになって、当該部位に圧縮荷重が作用することになる。永久磁石は一般的に脆弱であるので、永久磁石にこのような圧縮荷重が作用する環境は好ましくない。
他方、特開2007−43768号公報に開示されたリニアアクチュエータにあっては、隣り合う永久磁石の間に弾性を備えた減衰ゴムを介装しているので、ロッドに曲げ荷重が作用して撓む場合にあっても、永久磁石に上記の如くの圧縮荷重が作用することを多少抑制でき磁石保護面の性能は向上するものの、永久磁石がロッドに移動不能に固定されずにロッドに対して軸方向に振動可能となっているために、ロッドに対して永久磁石の位置がずれるので、永久磁石の正確な位置を特定できず、コイルを正確に印加できず、リニアアクチュエータの発生推力にムラが生じて、駆動面の性能が犠牲となる。
そこで、本発明は上記不具合を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、ロッドに曲げ荷重が作用しても永久磁石を保護できるともに、発生推力にムラを生じないリニアアクチュエータを提供することである。
上記した目的を達成するため、本発明の課題解決手段は、アウターチューブと、アウターチューブ内に移動自在に挿入されるロッドと、複数の永久磁石を備えてロッドに保持される界磁と、界磁に対向するようにアウターチューブに保持される複数のコイルとを備え、アウターチューブとロッドを軸方向に相対変位させる推力を発生するリニアアクチュエータにおいて、ロッドは、インナーロッドと、インナーロッドの外周を覆ってインナーロッドとの間に環状の空隙を形成するパイプとを備え、各永久磁石は、環状であって内径をインナーロッドの外径より大径に設定されて外周をパイプの内周に当接させつつ上記空隙内に軸方向に並べて収容されてなり、ロッド撓み時に永久磁石の端部外周に荷重が作用することを防止する磁石保護手段を設けたことを特徴とする。
本発明のリニアアクチュエータによれば、ロッドが撓んでも、永久磁石の端部外周同士が磁石保護手段によって接触することが無いので、永久磁石の端部外周に大きな圧縮力が作用することが無いので、上記圧縮力から永久磁石が確実に保護される。
また、ロッドは、インナーロッドを備えており、ロッドの曲げ剛性が高く、ロッドに曲げ荷重が作用してもパイプおよびインナーロッドの撓み量を小さくできるので、永久磁石がパイプの曲率中心の反対側から受ける圧縮力を小さくでき、この点でも永久磁石の保護面の性能が向上される。
加えて、永久磁石の内径がインナーロッドの外径より大きく設定されているので、ロッドの撓み時に、インナーロッドが永久磁石の内周へ干渉することも防止でき、ロッドの曲げ剛性の向上と引き換えに永久磁石の保護の程度が悪化することも無い。
さらに、永久磁石は、ロッド内で位置決められて軸方向へ移動することがないので、駆動の際に永久磁石の正確な位置を把握できなくなって発生推力にムラが生じてしまうといった不具合もない。
以下、本発明の実施の形態を図に基づき説明する。図1は、本発明の一実施の形態におけるリニアアクチュエータの縦断面図である。図2は、本発明の一実施の形態の一変形例におけるリニアアクチュエータの一部拡大断面図である。図3は、本発明の一実施の形態の他の変形例におけるリニアアクチュエータの一部拡大断面図である。図4は、本発明の一実施の形態の別の変形例におけるリニアアクチュエータの一部拡大断面図である。
一実施の形態におけるにリニアアクチュエータ1は、図1に示すように、アウターチューブ2と、アウターチューブ2内に移動自在に挿入されるロッド3と、複数の永久磁石5を備えてロッド3に保持される界磁4と、界磁4に対向するように軸方向に並べてコア6を介してアウターチューブ2に保持される複数のコイル7と、ロッド撓み時に永久磁石5の端部外周に荷重が作用することを防止する磁石保護手段とを備えて構成されており、上記各コイル7を適宜励磁することによって、界磁4を保持するロッド3と、コイル7を保持するアウターチューブ2を軸方向に相対変位させる推力を発生することができるようになっている。
以下、リニアアクチュエータ1の各部について詳しく説明する。ロッド3は、インナーロッド3aと、インナーロッド3aの外周を覆ってインナーロッド3aとの間に環状の空隙を形成するパイプ3fとを備えて構成されている。
インナーロッド3aは、両端に設けた大径部3b,3cと、先端の大径部3bに連なる大径部3bよりも大径のスライドリング保持部3dと、基端の大径部3cに連なるとともに取付孔を備えた取付部3eとを備えており、パイプ3fが上記大径部3b,3cの外周に装着されてインナーロッド3aの大径部3b,3c間に環状の空隙を形成し、当該空隙内には軸方向に並べて配置される複数の環状の永久磁石5が収容されている。
そして、上記スライドリング保持部3dの外周には、インナーチューブ2の内周に摺接する筒状のスライドリング9が装着されている。このスライドリング9は、合成樹脂製とされており、アウターチューブ2の内周を摺動する際に、両端の外周縁でアウターチューブ2の内周をかじることがないようになっている。したがって、スライドリング9とアウターチューブ2の摺動の際にスティックスリップを生じにくくなっている。
また、永久磁石5は、上記環状隙間内に収容されることでロッド3に保持されており、この場合、軸方向にN極とS極が現れるように着磁されており、隣り合う永久磁石5は同極同士を対向させてロッド3に軸方向に並べて保持されている。したがって、ロッド3の外周にこれらの永久磁石5によって、コイル7へ作用させる磁界が発生されており、これらの永久磁石5でリニアアクチュエータ1における界磁4を構成している。なお、ロッド3は、強磁性体材料で形成されるとロッド3内に磁束が集中して永久磁石5の外周周りにおける磁束に影響を与えるので、非磁性体材料によって形成されるとよい。
より詳細には、各永久磁石5は、環状とされて内径がインナーロッド3aの大径部3b,3c間の外径より大径に設定されており、端部同士が互いに接触するように軸方向に並べて積層されてインナーロッド3aとパイプ3fとの間の空隙内に収容されると、インナーロッド3aとの間に環状の隙間Wが形成されるとともに、外周がパイプ3fの内周に当接するようになっている。
したがって、各永久磁石5は、パイプ3fによって径方向に位置決められるとともに、互いに端部を接触させつつ上記空隙内に収容されるのでインナーロッド3aの大径部3b,3cによって挟持され、軸方向の移動も規制されて軸方向についても位置決められている。
そして、ロッド3に曲げ荷重が作用してインナーロッド3aが撓んでも永久磁石5の内周は環状の隙間Wを空けてインナーロッド3aの外周に臨んでおり、インナーロッド3aが永久磁石5に干渉することが無いようになっている。すなわち、隙間Wの図1中上下方向幅の設定は、インナーロッド3aが撓んでも永久磁石5の内周に干渉しないように設定される。
また、各永久磁石5の両端部外周には面取5aが設けてあり、この実施の形態の場合、面取5aの形状が断面円弧状とされることによって、各永久磁石5の端部外周は彎曲面とされている。そして、ロッド3に曲げ荷重が作用してパイプ3fが撓んで永久磁石5がそれにならって隣り合う永久磁石5の端部外周のロッド3の曲率中心側が互い接近するような状況になっても、上記のように面取5aを設けることによって、永久磁石5の端部外周同士が接触することがなく、永久磁石5の端部外周のロッド3の曲率中心側の一部に大きな圧縮荷重が作用することが阻止され、永久磁石5が保護されることになる。
上記した面取5aの形状は、ロッド撓み時に永久磁石5の外周端同士の接触を防止できればどのような形状であってもよいが、面取5aが断面円弧状とされることによって、パイプ3fとの接触面と面取5aとの境にエッジが生じないようになっている。ここで、パイプ3fが撓んだ際には、パイプ3fの曲率中心側とは反対側は、永久磁石5の端部外周を永久磁石5の中心側へ圧縮するように変形するが、上述のように面取5aが断面円弧状とされることによって永久磁石5の外周周りにエッジを生じさせないので、パイプ3fから上記の如くの圧縮力が作用しても永久磁石5の破損を防止することができる。
このように、本実施の形態にあっては、磁石保護手段は、各永久磁石の両端部外周に設けた面取5aとされており、この面取5aによって、ロッド撓み時に永久磁石5の外周端同士の接触が防止されるのである。
なお、永久磁石5は、内周と外周で極が異なるように着磁されていてもよく、いずれにしても、ロッド3の軸方向に沿ってS極とN極が交互に現れるようになっていればよい。また、図示するところでは、永久磁石5は、ロッド3に六個設けられているが、リニアアクチュエータ1の駆動ができる限りにおいて、設置数は複数であればよく、これに限られない。
つづいて、アウターチューブ2は、この実施の形態では、有底筒状とされて、内周に筒状のコア6が装着されている。そして、アウターチューブ2およびコア6内には上記したロッド3が移動自在に挿入されており、ロッド3の外周はアウターチューブ2の開口端に設けた筒状のスライドリング8に摺動自在に軸支されている。
スライドリング8は、合成樹脂製とされており、ロッド3の外周となるパイプ3fの外周に摺接し、パイプ3fの外周を摺動する際に、両端の外周縁でパイプ3fの外周をかじることがないようになっている。したがって、スライドリング8とアウターチューブ2の摺動の際にスティックスリップを生じにくくなっている。
また、上述したロッド3に保持されるスライドリング9は、アウターチューブ2の内周であってコア6に干渉しない部位に摺接しており、ロッド3は、アウターチューブ2に対してスライドリング8,9によって支持されており、アウターチューブ2に対して軸ぶれが阻止され、アウターチューブ2とロッド3は円滑に軸方向の相対変位することができるようになっている。
さらに、アウターチューブ2の内周であってコア6より内側となる図1中左方側には、小径部2bが設けられており、ロッド3がアウターチューブ2内から退出する方向に相対変位する際には、ロッド3のスライドリング保持部3dの図1中右端と小径部2bの図1中左端が衝合するとそれ以上のリニアアクチュエータ1の伸長が規制され、反対に、ロッド3がアウターチューブ2内へ侵入する方向に相対変位してスライドリング保持部3dの図1中左端と底部2aの内面とが衝合するとそれ以上のリニアアクチュエータ1の収縮が規制されるようになっている。
このようにアウターチューブ2に対するロッド3のストローク範囲が、上記の構造によって規定されるが、このストローク範囲内では、コア6が必ずロッド3の界磁4の軸方向長さ範囲内に位置して界磁4に対向するようになっており、リニアアクチュエータ1が推力を発生不能となることを防止している。
また、アウターチューブ2の底部2aの外端には、取付孔を備えた取付部10が設けられており、この取付部10とロッド3の取付部3eとを介してリニアアクチュエータ1を外部機器へ取付ることが可能となっている。
コア6は、コイル7を収容する複数のスロット6aと、両端およびスロット6a,6a間に設けた複数の極歯6bとを備えて構成されている。このように構成されたコア6は、この場合、筒状とされて内周をロッド3の界磁4に対向させており、コイル7を励磁して極歯6bを磁化することで、ロッド3の界磁4における永久磁石5と吸引、反発させることでアウターチューブ2とロッド3に軸方向に相対変位させる推力を発生させるようになっている。なお、コア6は、必ずしも筒状とされずともよく、ロッド3に保持される界磁4もロッド3の外周の全周に亘って磁界を形成せずにコア6に対向する方向へ磁界を発生するようにしてもよいが、永久磁石5を円筒あるいは円盤状としてロッド3の外周に磁界を発生させるとともにコア6を円筒状に形成してロッド3の外周を囲むようにしておくことで、コア6に対してロッド3が円周方向に回転しても推力が変化しないという利点がある。また、本実施の形態では、コイル7をコア6に装着するようにしているが、コア6を省略してアウターチューブ2に直接コイル7を装着することも可能である。
より詳しくは、各コイル7は、ロッド3の外周を取り巻くようにスロット6a内に装着されることによって、アウターチューブ2に軸方向に並べて配置されつつ保持され、図示するところでは、コア6にU相、V相、W相を二つずつの合計6個設けられて、U相、V相、W相の順に配置されている。そして、たとえば、コア6のロッド3に対する電気角に基づいて通電位相切換を行うとともに、PWM制御により、各コイル7の電流量を制御してリニアアクチュエータ1の推力と推力の発生方向を制御することができるようになっている。なお、リニアアクチュエータ1の制御にあたっては、コア6に対する永久磁石5の相対位置を把握できればよいので、磁気センサその他の上記相対位置を把握することができる手段を設けておけばよい。また、コイル7の数は、このリニアアクチュエータ1によって発生する推力や通電方式に適した数に設定されればよい。
さて、リニアアクチュエータ1は以上のように構成され、コイル7へ通電することによって、アウターチューブ2とロッド3を相対変位させる推力を発生し、これらアウターチューブ2とロッド3を相対変位させて、伸縮することができる。
また、アウターチューブ2とロッド3とを軸方向に相対変位させる外力が作用する場合、コイル7への通電、あるいは、コイル7に発生する誘導起電力によって、上記相対変位を抑制する推力を発生させてリニアアクチュエータ1に上記外力による機器の振動や運動をダンピングさせることもできる。
そして、このリニアアクチュエータ1にあっては、ロッド3が撓んでも、永久磁石5の端部外周同士が磁石保護手段である面取5aによって接触することが無いので、永久磁石5の端部外周に大きな圧縮力が作用することが無いので、上記圧縮力から永久磁石5が確実に保護される。
また、ロッド3は、インナーロッド3aを備えており、ロッド3の曲げ剛性が高く、ロッド3に曲げ荷重が作用してもパイプ3fおよびインナーロッド3aの撓み量を小さくできるので、永久磁石5がパイプ3fの曲率中心の反対側から受ける圧縮力を小さくでき、この点でも永久磁石5の保護面の性能が向上される。
さらに、ロッド3に曲げ荷重が作用してもパイプ3fおよびインナーロッド3aの撓み量を小さくできるので、永久磁石5の面取5aの軸方向長さを大きく設定せずとも上記接触を防止でき、永久磁石5の外周における非面取部の軸方向長さの確保が容易となって、ロッド3周りへ均一な磁界の発生に寄与できる。
加えて、永久磁石5の内径がインナーロッド3aの大径部3b,3c間の外径より大きく設定されているので、ロッド3の撓み時に、インナーロッド3aが永久磁石5の内周へ干渉することも防止でき、ロッド3の曲げ剛性の向上と引き換えに永久磁石5の保護の程度が悪化することも無い。
さらに、隣り合う永久磁石5は、端面であって面取5a部位を除く部位同士を当接させており、ロッド3内で永久磁石5が位置決められて軸方向へ移動することがないので、駆動の際に永久磁石5の正確な位置を把握できなくなって発生推力にムラが生じてしまうといった不具合もない。
なお、上述したところでは、磁石保護手段が永久磁石5の両端外周に設けられた面取5aとされていたが、永久磁石保護手段は、たとえば、図2に示すように、各永久磁石5の間に介装されるとともに両端外周に面取11aを備えた環状のスペーサ11とされもよく、スペーサ11の面取11aが面取りのない永久磁石5の端部外周に臨んでおり、ロッド3に曲げ荷重が作用して撓んでも、永久磁石5の端部外周がスペーサ11に接触しないので、この場合にも永久磁石5の端部外周に圧縮力が作用せず、上記圧縮力から永久磁石5を確実に保護することができるほか上記種々の利点を享受することができる。
また、スペーサ11は、永久磁石5の間に介装され、特に、弾性を備えずともよいので、ロッド3内で永久磁石5を位置決めることができ軸方向へ移動を抑制できるので、駆動の際に永久磁石5の正確な位置を把握できなくなって発生推力にムラが生じてしまうといった不具合もない。
また、永久磁石保護手段は、図3に示すように、各永久磁石5の間に介装されるとともに環状であって永久磁石5より外径が小径のワッシャ12とされもよく、ワッシャ12の介装によって隣り合う永久磁石5の隙間が形成され、永久磁石5の端部外周同士が当該隙間を介して臨むようになり、ロッド3に曲げ荷重が作用して撓んでも、永久磁石5の端部外周が直接接触しないので、この場合にも永久磁石5の端部外周に圧縮力が作用せず、上記圧縮力から永久磁石5を確実に保護することができるほか上記種々の利点を享受することができる。
また、ワッシャ12は、永久磁石5の間に介装され、特に、弾性を備えずともよいので、ロッド3内で永久磁石5を位置決めることができ軸方向へ移動を抑制できるので、駆動の際に永久磁石5の正確な位置を把握できなくなって発生推力にムラが生じてしまうといった不具合もない。
さらに、永久磁石保護手段は、たとえば、図4に示すように、各永久磁石5の両端に当接されるとともに反永久磁石側端部の外周に面取14a,15aを備えた環状の保護リング14,15とされもよく、一の永久磁石5の一端側に設けた保護リング14と隣り合う永久磁石5の他端側に設けた保護リング15が互いに面取14a,15aを対向させて向き合っているので、ロッド3に曲げ荷重が作用して撓んでも、保護リング14,15の端部同士が干渉しないので、この場合にも永久磁石5の端部外周に圧縮力が作用せず、上記圧縮力から永久磁石5を確実に保護することができるほか上記種々の利点を享受することができる。
また、保護リング14,15は、永久磁石5の間に介装され、特に、弾性を備えずともよいので、ロッド3内で永久磁石5を位置決めることができ軸方向へ移動を抑制できるので、駆動の際に永久磁石5の正確な位置を把握できなくなって発生推力にムラが生じてしまうといった不具合もない。
なお、スペーサ11、ワッシャ12、および保護リング14,15は、インナーロッド3aとの間に環状の隙間を形成してもよいし、しなくともどちらでもよい。
さらに、永久磁石5が焼結で成形される磁石(たとえば、フェライト磁石や希土類磁石)や鋳造で成形される磁石(たとえば、アルニコ磁石)である場合には、切削が難しいので、焼結や鋳造の際に面取5aが形成されるような型で成形するとよく、面取5aを切削以外の加工法によって設けることができる。同様に、スペーサ11や保護リング14,15に面取11a,14a,15aを設けるに際しても切削に限らず、プレス加工やその他の加工法を用いることができる。
以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されないことは勿論である。
本発明の一実施の形態におけるリニアアクチュエータの縦断面図である。 本発明の一実施の形態の一変形例におけるリニアアクチュエータの一部拡大断面図である。 本発明の一実施の形態の他の変形例におけるリニアアクチュエータの一部拡大断面図である。 本発明の一実施の形態の別の変形例におけるリニアアクチュエータの一部拡大断面図である。
符号の説明
1 リニアアクチュエータ
2 アウターチューブ
2a アウターチューブにおける底部
2b アウターチューブにおける小径部
3 ロッド
3a ロッドにおけるインナーロッド
3b,3c インナーロッドにおける大径部
3d インナーロッドにおけるスライドリング保持部
3e インナーロッドにおける取付部
3f ロッドにおけるパイプ
4 界磁
5 永久磁石
5a 磁石保護手段としての面取
6 コア
6a コアにおけるスロット
6b コアにおける極歯
7 コイル
8 スライドリング
9 スライドリング
10 取付部
11 スペーサ
11a スペーサにおける面取
12 ワッシャ
14,15 保護リング
14a,15a 保護リングにおける面取

Claims (6)

  1. アウターチューブと、アウターチューブ内に移動自在に挿入されるロッドと、複数の永久磁石を備えてロッドに保持される界磁と、界磁に対向するようにアウターチューブに保持される複数のコイルとを備え、アウターチューブとロッドを軸方向に相対変位させる推力を発生するリニアアクチュエータにおいて、ロッドは、インナーロッドと、インナーロッドの外周を覆ってインナーロッドとの間に環状の空隙を形成するパイプとを備え、各永久磁石は、環状であって内径をインナーロッドの外径より大径に設定されて外周をパイプの内周に当接させつつ上記空隙内に軸方向に並べて収容されてなり、ロッド撓み時に永久磁石の端部外周に荷重が作用することを防止する磁石保護手段を設けたことを特徴とするリニアアクチュエータ。
  2. 各永久磁石は、互いに接触するように軸方向に並べて積層されて上記空隙内に収容され、磁石保護手段は、各永久磁石の両端部外周に設けた面取であることを特徴とする請求項1に記載のリニアアクチュエータ。
  3. 面取は、断面円弧状であることを特徴とする請求項2に記載のリニアアクチュエータ。
  4. 磁石保護手段は、各永久磁石の間に介装されるとともに両端外周に面取を備えた環状のスペーサを備えたことを特徴とする請求項1に記載のリニアアクチュエータ。
  5. 磁石保護手段は、各永久磁石の間に介装されるとともに環状であって永久磁石より外径が小径のワッシャを備えたことを特徴とする請求項1に記載のリニアアクチュエータ。
  6. 磁石保護手段は、各永久磁石の両端に当接されるとともに反永久磁石側端部の外周に面取を備えた環状の保護リングを備えたことを特徴とする請求項1に記載のリニアアクチュエータ。
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