JP5346199B2 - リニアアクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、リニアアクチュエータに関する。
従来、この種のリニアアクチュエータとしては、たとえば、アウターチューブと、アウターチューブ内に移動自在に挿入される中空なロッドと、ロッド内に軸方向に並べて収容される複数の環状の永久磁石を備えた界磁と、界磁に対向するようにアウターチューブに軸方向に並べて保持される複数のコイルとを備えて構成され、アウターチューブとロッドを軸方向に相対変位させる推力を発生するようになっている。
このようなリニアアクチュエータにあっては、磁石保護とロッド軽量化のために、ロッドを中空として、当該ロッド内に永久磁石を軸方向に積層して収容する構造を採用している(たとえば、特許文献1参照)。
特開2007−174803号公報(図1、図7)
従来のリニアアクチュエータにあっては、上記の如く、軽量化のためにロッドを薄肉円筒としているので、曲げ荷重に対する剛性が低く、曲げ荷重が作用するとロッドに大きな撓みが生じ、隣り合う永久磁石の端面同士であってロッドの曲率中心側が互いに押し合うことになって、当該部位に大きな圧縮荷重が作用する虞がある。そして、永久磁石は一般的に脆弱であるので、永久磁石にこのような圧縮荷重が作用する環境は好ましくない。
そこで、本発明は上記不具合を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、ロッドの曲げ剛性を向上でき永久磁石を保護できるリニアアクチュエータを提供することである。
上記した目的を達成するため、本発明の課題解決手段の一つは、アウターチューブと、上記アウターチューブ内に移動自在に挿入される中空なロッドと、上記ロッド内に軸方向に並べて収容される複数の永久磁石を備えた界磁と、上記界磁に対向するように上記アウターチューブに保持される複数のコイルと、上記ロッドの内周に軸方向に沿って設けたリブと、隣り合う上記永久磁石の間に介装されるスペーサとを備え、上記リブは上記ロッドの円周方向に等間隔を持って少なくとも三つ以上設けられ、上記スペーサの外周は上記各リブの先端と当接され、上記スペーサは軸方向から見て上記永久磁石より小さく設定され、上記アウターチューブと上記ロッドを軸方向に相対変位させる推力を発生させることを特徴とする。
同じく、他の課題解決手段は、アウターチューブと、上記アウターチューブ内に移動自在に挿入される中空ロッドと、上記ロッド内に軸方向に並べて収容される複数の永久磁石を備えた界磁と、上記界磁に対向するように上記アウターチューブに保持される複数のコイルと、上記ロッドの内周に軸方向に沿って設けたリブと、隣り合う上記永久磁石の間に介装されるスペーサとを備え、上記リブは上記ロッドの円周方向に等間隔を持って少なくとも三つ以上設けられ、上記スペーサは外周に面取が施されて形成された面取部を有し、この面取部を上記各リブの先端と当接させ、上記アウターチューブと上記ロッドを軸方向に相対変位させる推力を発生させることを特徴とする。
本発明のリニアアクチュエータによれば、ロッドが内周にリブと、永久磁石間に介装されるスペーサを備えているので、従来の円筒状ロッドに比較して曲げ剛性が高いので、ロッドに曲げ荷重が作用しても撓み量が少なくなるとともに、スペーサの存在によって、ロッドの曲げ剛性をより一層向上させることができる。そして、ロッドの撓み量が少なくなるため、ロッドが撓むことによって永久磁石に作用する圧縮力が小さくなり、永久磁石が保護されることになる。
さらに、アウターチューブとロッドの相対変位の妨げとなるロッドの撓み量が小さくなるので、リニアアクチュエータの円滑な伸縮を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づき説明する。図1は、本発明の基本構造を示す参考例におけるリニアアクチュエータの縦断面図である。図2は、本発明の上記参考例におけるリニアアクチュエータのロッドの拡大横断面図である。図3は、本発明の一実施の形態におけるリニアアクチュエータの縦断面図である。図4は、本発明の一実施の形態におけるリニアアクチュエータの横断面図である。図5は、本発明の一実施の形態の他の変形例におけるリニアアクチュエータの縦断面図である。図6は、本発明の一実施の形態の他の変形例におけるリニアアクチュエータの横断面図である。
参考例におけるにリニアアクチュエータ1は、図1に示すように、アウターチューブ2と、アウターチューブ2内に移動自在に挿入される中空なロッド3と、ロッド3内に軸方向に並べて収容される複数の永久磁石5を備えた界磁4と、界磁4に対向するように軸方向に並べてコア6を介してアウターチューブ2に保持される複数のコイル7とを備えて構成されており、上記各コイル7を適宜励磁することによって、界磁4を保持するロッド3と、コイル7を保持するアウターチューブ2を軸方向に相対変位させる推力を発生することができるようになっている。
以下、リニアアクチュエータ1の各部について詳しく説明する。ロッド3は、パイプ10と、パイプ10のアウターチューブ2側の端部に連結されるスライドリング保持部11と、パイプ10の反アウターチューブ2側の端部に連結されるキャップ12とを備えて構成され、内部が中空になっている。
パイプ10の内周には、図1および図2に示すように、軸方向に沿って内方へ突出する三つのリブ10aが円周方向に等間隔を持って設けられている。また、スライドリング保持部11は、外径がパイプ10の外径より大径である保持部本体11aと、保持部本体11aの右端から立ち上がる小径部11bとを備えており、小径部11bをパイプ10の図1中左端となるアウターチューブ2側の端部内に嵌合させることでパイプ10に一体化され、上記パイプ10の端部を閉塞している。
また、スライドリング保持部11の保持部本体11aの外周には、インナーチューブ2の内周に摺接する筒状のスライドリング8が装着されている。このスライドリング8は、合成樹脂製とされており、アウターチューブ2の内周を摺動する際に、両端の外周縁でアウターチューブ2の内周をかじることがないようになっている。したがって、スライドリング8とアウターチューブ2の摺動の際にスティックスリップを生じにくくなっている。
さらに、キャップ12は、キャップ本体12aと、キャップ本体12aの左端から立ち上がってパイプ10の図1中右端となる反アウターチューブ2側の端部内に嵌合する小径部12bと、キャップ本体12aの図1中右端に設けられた取付孔を備える取付部12cとを備え、パイプ10に一体化されて上記パイプ10の端部を閉塞している。
このように構成されたロッド3にあっては、曲げ荷重が作用しても、上記リブ10aを備えているので、従来の円筒形ロッドに比較して曲げ剛性が向上して、撓みにくくなっている。なお、リブ10aが三つ円周方向に等間隔を持って設けられているので、パイプ10の曲げ剛性における円周方向でのバラつきを少なくすることができ、円周方向の全体で曲げ剛性を円筒形ロッドに比較して向上させることができる。なお、リブ10aの数は、任意であるが、複数設ける場合には円周方向に等間隔を持って設けるとパイプ10の曲げ剛性における円周方向でのバラつきを少なくすることができ、上記バラつきをより少なくするには、リブ10aを三つ以上とするとよい。
つづいて、永久磁石5は、上記ロッド3におけるパイプ10内に収容されることでロッド3に保持されており、この場合、軸方向にN極とS極が現れるように着磁されており、隣り合う永久磁石5は同極同士を対向させてロッド3に軸方向に並べて保持されている。したがって、ロッド3の外周にこれらの永久磁石5によって、コイル7へ作用させる磁界が発生されており、これらの永久磁石5でリニアアクチュエータ1における界磁4を構成している。なお、ロッド3は、強磁性体材料で形成されるとロッド3内に磁束が集中して永久磁石5の外周周りにおける磁束に影響を与えるので、非磁性体材料によって形成されるとよい。
より詳細には、各永久磁石5は、環状とされるとともにリブ10aの挿入を許容する凹部5aを備え、端部同士が互いに接触するように軸方向に並べて積層されてパイプ10内に収容され、その外周をパイプ10の内周に当接して、パイプ10によって径方向に位置決められるようになっている。また、これら永久磁石5は、互いに端部を接触させつつ上記パイプ10内に収容されており、パイプ10の両端に嵌合されるスライドリング保持部11とキャップ12によって挟持され、軸方向の移動も規制されており、軸方向についても位置決められている。
なお、永久磁石5は、内周と外周で極が異なるように着磁されていてもよく、いずれにしても、ロッド3の軸方向に沿ってS極とN極が交互に現れるようになっていればよい。図示するところでは、永久磁石5は、ロッド3に六個設けられているが、リニアアクチュエータ1の駆動ができる限りにおいて、設置数は複数であればよく、これに限られない。また、この実施の形態の場合、永久磁石5を環状とせずに円盤状としてもよいが、環状とすることで界磁4を含んだロッド3の重量を軽減することができる利点がある。さらに、永久磁石5の外周をリブ10aの先端10bに当接させることで、永久磁石5のパイプ10に対する径方向への位置決めを行う場合、永久磁石5に凹部5aを設ける必要はない。
つづいて、アウターチューブ2は、この実施の形態では、有底筒状とされて、内周に筒状のコア6が装着されている。そして、アウターチューブ2およびコア6内には上記したロッド3が移動自在に挿入されており、ロッド3の外周はアウターチューブ2の開口端に設けた筒状のスライドリング9に摺動自在に軸支されている。
スライドリング9は、合成樹脂製とされており、ロッド3の外周となるパイプ10の外周に摺接し、パイプ10の外周を摺動する際に、両端の外周縁でパイプ10の外周をかじることがないようになっている。したがって、スライドリング9とアウターチューブ2の摺動の際にスティックスリップを生じにくくなっている。
また、上述したロッド3に保持されるスライドリング8は、アウターチューブ2の内周であってコア6に干渉しない部位に摺接しており、ロッド3は、アウターチューブ2に対してスライドリング8,9によって支持されており、アウターチューブ2に対して軸ぶれが阻止され、アウターチューブ2とロッド3は円滑に軸方向の相対変位することができるようになっている。
さらに、インナーチューブ2の内周であってコア6より内側となる図1中左方側には、小径部2bが設けられており、ロッド3がアウターチューブ2内から退出する方向に相対変位する際には、ロッド3のスライドリング保持部11の図1中右端と小径部2bの図1中左端が衝合するとそれ以上のリニアアクチュエータ1の伸長が規制され、反対に、ロッド3がアウターチューブ2内へ侵入する方向に相対変位してスライドリング保持部11の図1中左端と底部2aの内面とが衝合するとそれ以上のリニアアクチュエータ1の収縮が規制されるようになっている。
このようにアウターチューブ2に対するロッド3のストローク範囲が、上記の構造によって規定されるが、このストローク範囲内では、コア6が必ずロッド3の界磁4の軸方向長さ範囲内に位置して界磁4に対向するようになっており、リニアアクチュエータ1が推力を発生不能となることを防止している。
また、アウターチューブ2の底部2aの外端には、取付孔を備えた取付部13が設けられており、この取付部10とロッド3の取付部12cとを介してリニアアクチュエータ1を外部機器へ取付ることが可能となっている。
コア6は、コイル7を収容する複数のスロット6aと、両端およびスロット6a,6a間に設けた複数の極歯6bとを備えて構成されている。このように構成されたコア6は、この場合、筒状とされて内周をロッド3の界磁4に対向させており、コイル7を励磁して極歯6bを磁化することで、ロッド3の界磁4における永久磁石5吸引、反発させることでアウターチューブ2とロッド3に軸方向に相対変位させる推力を発生させるようになっている。なお、コア6は、必ずしも筒状とされずともよく、ロッド3に保持される界磁4もロッド3の外周の全周に亘って磁界を形成せずにコア6に対向する方向へ磁界を発生するようにしてもよいが、永久磁石5を円筒あるいは円盤状としてロッド3の外周に磁界を発生させるとともにコア6を円筒状に形成してロッド3の外周を囲むようにしておくことで、コア6に対してロッド3が円周方向に回転しても推力が変化しないという利点がある。また、本実施の形態では、コイル7をコア6に装着するようにしているが、コア6を省略してアウターチューブ2に直接コイル7を装着することも可能である。
より詳しくは、各コイル7は、ロッド3の外周を取り巻くようにスロット6a内に装着されることによって、アウターチューブ2に軸方向に並べて配置されつつ保持され、図示するところでは、コア6にU相、V相、W相を二つずつの合計6個設けられて、U相、V相、W相の順に配置されている。そして、たとえば、コア6のロッド3に対する電気角に基づいて通電位相切換を行うとともに、PWM制御により、各コイル7の電流量を制御してリニアアクチュエータ1の推力と推力の発生方向を制御することができるようになっている。なお、リニアアクチュエータ1の制御にあたっては、コア6に対する永久磁石5の相対位置を把握できればよいので、磁気センサその他の上記相対位置を把握することができる手段を設けておけばよい。また、コイル7の数は、このリニアアクチュエータ1によって発生する推力や通電方式に適した数に設定されればよい。
さて、リニアアクチュエータ1は以上のように構成され、コイル7へ通電することによって、アウターチューブ2とロッド3を相対変位させる推力を発生し、これらアウターチューブ2とロッド3を相対変位させて、伸縮することができる。
また、アウターチューブ2とロッド3とを軸方向に相対変位させる外力が作用する場合、コイル7への通電、あるいは、コイル7に発生する誘導起電力によって、上記相対変位を抑制する推力を発生させてリニアアクチュエータ1に上記外力による機器の振動や運動をダンピングさせることもできる。
そして、このリニアアクチュエータ1にあっては、ロッド3が内周にリブ10aを備えているので、従来の円筒状ロッドに比較して曲げ剛性が高いので、ロッド3に曲げ荷重が作用しても撓み量が少なくなる。ここで、ロッド3が撓むと、隣り合う永久磁石5の曲率中心側の端部外周同士が押付けられて当該端部外周に圧縮力が作用するとともに、パイプ10の曲率中心の反対側から各永久磁石5の両端部外周に圧縮力が作用することになるが、上記のようにロッド3の撓み量が小さくなるので、上記の各圧縮力は小さくなって、永久磁石5が保護されることになる。
さらに、アウターチューブ2とロッド3の相対変位の妨げとなるロッド3の撓み量が小さくなるので、リニアアクチュエータ1の円滑な伸縮を実現することができる。
また、上述したところでは、永久磁石5同士を直接接触させてパイプ10内に挿入していたが、図3に示すように、永久磁石5,5間に、リブ10aの先端10bに外周を当接するスペーサ14を介装するようにしてもよい。
このスペーサ14は、図3および図4に示すように、軸方向から見て永久磁石より小さく設定し、外周たる頂部に面取を施した三角形状をしており、面取部14aをリブ10aの先端10bに当接させてパイプ10内で径方向に位置決めされるようになっている。そして、このスペーサ14は、パイプ10に径方向の強度を向上する梁として機能し、スペーサ14の存在によってパイプ10の曲げ剛性、すなわち、ロッド3の曲げ剛性をより一層向上させることができる。なお、スペーサ14は、外周をリブ10aの先端10bに当接させることができ、パイプ10の径方向の圧縮強度を向上できるようになっていればよいので、その形状は任意であり、具体的にはたとえば、外周をリブ10aの先端10bに当接する円盤とされてもよい。
このように、リブ10aの先端10bに当接するスペーサ14を永久磁石5,5間に介装することで、ロッド3の曲げ剛性を一層高めることができるので、曲げ荷重作用時におけるロッド3の撓み量をより低減でき、永久磁石5の保護効果が高くなるとともに、リニアアクチュエータ1はより一層円滑に伸縮することができる。
なお、リブ10aを少なくとも三つ以上円周方向に等間隔を持って設けるようにしておくことで、スペーサ14によるパイプ10の曲げ剛性向上効果の円周方向でのバラつきを少なくすることができる利点がある。
さらに、図5に示すように、ロッド15を、インナーロッド16と、インナーロッド16の外周を覆ってインナーロッド16との間に環状の空隙を形成するパイプ17とで構成するようにしてもよい。
詳しく説明すると、インナーロッド16は、軸部16cと、軸部16cの両端に設けた大径部16a,16bと、先端の大径部16aに連なる大径部16aよりも大径のスライドリング保持部16dと、基端の大径部16bに連なるとともに取付孔を備えた取付部16eとを備えており、パイプ17が上記大径部16a,16bの外周に装着されてインナーロッド16の大径部16a,16b間に環状の空隙を形成し、当該空隙内には軸方向に並べて配置される複数の環状の永久磁石5が収容される。
パイプ17は、図示するところでは、その内周に軸方向に沿って、円周方向に等間隔に設置される三つのリブ17aを備えており、パイプ17自身の曲げ強度が高められている。
また、永久磁石5は、環状とされて内径がインナーロッド16の大径部16a,16b間の軸部16cの外径より大径に設定されており、また、永久磁石5,5間には、スペーサ18が介装されている。
永久磁石5は、インナーロッド16とパイプ17との間の空隙内に収容されると、インナーロッド16との間に環状の隙間を形成するとともに、リブ17aの挿入を許容する凹部5aを備えて外周がパイプ17の内周に当接するようになっている。
スペーサ18は、図6に示すように、中心部にインナーロッド16の挿通を許容する孔18aを備えるとともに頂部に面取を施した三角形状をしており、面取部18bをリブ17aの先端17bに当接させてパイプ17内で径方向に位置決めされるようになっている。
なお、スペーサ18の孔18aの内径は、インナーロッド16の大径部16a,16b間の軸部16cの外径より大径に設定されており、インナーロッド16との間に環状の隙間が形成されるようになっている。
そして、ロッド15に曲げ荷重が作用してインナーロッド16が撓んでも永久磁石5およびスペーサ18が環状の隙間を空けてインナーロッド16の外周に臨んでおり、インナーロッド16が永久磁石5やスペーサ18に干渉することが無いようになっている。
このように、図5に示したリニアアクチュエータにあっては、パイプ17の他に軸部16cを備えたインナーロッド16を備えているので、ロッド15の曲げ剛性を一層高めることができ、曲げ荷重作用時におけるロッド15の撓み量をより低減でき、永久磁石5の保護効果が高くなるとともに、リニアアクチュエータはより一層円滑に伸縮することができる。なお、この実施の形態の場合、スペーサ18を備えているので、ロッド15の撓み量の低減効果がインナーロッド16のみを設ける場合以上に高くなるが、スペーサ18を省略することもできる。
加えて、永久磁石5の内径がインナーロッド16の大径部16a,16b間の軸部16cの外径より大きく設定されているので、ロッド15の撓み時に、インナーロッド16が永久磁石5の内周へ干渉することも防止でき、ロッド15の曲げ剛性の向上と引き換えに永久磁石5の保護の程度が悪化することも無い。
また、永久磁石5の内径がインナーロッド16の大径部16a,16b間の軸部16cの外径より大径に設定され、スペーサ18の孔18aの内径がインナーロッド16の大径部16a,16b間の外径より大径に設定されているので、永久磁石5およびスペーサ18をインナーロッド16とパイプ17との間の空隙に収容する際に、インナーロッド16の軸芯とパイプ17の軸芯に少々のズレがあっても、これらの収容が不能となってしまうことがなく、高度な寸法管理を強いられることが無い。
以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されないことは勿論である。
本発明の基本構造を示す参考例におけるリニアアクチュエータの縦断面図である。 本発明の基本構造を示す参考例におけるリニアアクチュエータのロッドの拡大横断面図である。 本発明の一実施の形態におけるリニアアクチュエータの縦断面図である。 本発明の一実施の形態におけるリニアアクチュエータの横断面図である。 本発明の一実施の形態の他の変形例におけるリニアアクチュエータの縦断面図である。 本発明の一実施の形態の他の変形例におけるリニアアクチュエータの横断面図である。
符号の説明
1 リニアアクチュエータ
2 アウターチューブ
2a アウターチューブにおける底部
2b アウターチューブにおける小径部
3,15 ロッド
4 界磁
5 永久磁石
5a 凹部
6 コア
6a コアにおけるスロット
6b コアにおける極歯
7 コイル
8 スライドリング
9 スライドリング
10,17 ロッドにおけるパイプ
10a,17a リブ
10b,17b リブの先端
11 スライドリング保持部
11a スライドリング保持部における保持部本体
11b スライドリング保持部における小径部
12 キャップ
12a キャップにおけるキャップ本体
12b キャップにおける小径部
12c キャップにおける取付部
13 取付部
14,18 スペーサ
14a,18b スペーサにおける面取部
16 ロッドにおけるインナーロッド
16a,16b インナーロッドにおける大径部
16c インナーロッドにおける軸部
16d インナーロッドにおけるスライドリング保持部
16e インナーロッドにおける取付部
18a スペーサにおける孔

Claims (4)

  1. アウターチューブと、上記アウターチューブ内に移動自在に挿入される中空なロッドと、上記ロッド内に軸方向に並べて収容される複数の永久磁石を備えた界磁と、上記界磁に対向するように上記アウターチューブに保持される複数のコイルと、上記ロッドの内周に軸方向に沿って設けたリブと、隣り合う上記永久磁石の間に介装されるスペーサとを備え、上記リブは上記ロッドの円周方向に等間隔を持って少なくとも三つ以上設けられ、上記スペーサの外周は上記各リブの先端と当接され、上記スペーサは軸方向から見て上記永久磁石より小さく設定され、上記アウターチューブと上記ロッドを軸方向に相対変位させる推力を発生させることを特徴とするリニアアクチュエータ。
  2. アウターチューブと、上記アウターチューブ内に移動自在に挿入される中空ロッドと、上記ロッド内に軸方向に並べて収容される複数の永久磁石を備えた界磁と、上記界磁に対向するように上記アウターチューブに保持される複数のコイルと、上記ロッドの内周に軸方向に沿って設けたリブと、隣り合う上記永久磁石の間に介装されるスペーサとを備え、上記リブは上記ロッドの円周方向に等間隔を持って少なくとも三つ以上設けられ、上記スペーサは外周に面取が施されて形成された面取部を有し、この面取部を上記各リブの先端と当接させ、上記アウターチューブと上記ロッドを軸方向に相対変位させる推力を発生させることを特徴とするリニアアクチュエータ。
  3. 上記永久磁石が環状であって外周を上記ロッドの内周に当接させたことを特徴とする請求項1または2に記載のリニアアクチュエータ。
  4. 上記ロッドは、インナーロッドと、上記インナーロッドの外周を覆って上記インナーロッドとの間に環状の空隙を形成するパイプとを備え、上記各永久磁石は、環状であって内径が上記インナーロッドの外径より大径に設定されて上記空隙内に軸方向に並べて収容されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のリニアアクチュエータ。
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