JP2010103729A - 携帯端末装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内部に電池を収容してなる携帯端末装置において、電池の離脱操作に伴う不具合を効果的に解消する。
【解決手段】携帯端末装置に設けられた蓋固定機構は、第1の操作機構30と第2の操作機構40とを備えている。第1の操作機構30は、電池蓋50がケース本体2に固定されるときに第1の変位部材31が第1位置に設定され、第1の操作部32に対して設定解除操作がなされたときに第1の変位部材31が第2位置に変位する構成をなしている。また、第2の操作機構は、第1の変位部材31が第1位置に設定されるときには、第2の操作部42による第2の変位部材41を解除位置へ変位させる固定解除操作が不能となり、設定解除操作に応じて第1の変位部材31が第2位置に変位し、検出スイッチ18によって検出された後に、固定解除操作が可能となるように構成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、携帯端末装置に関するものである。
現在、ICカードリーダライタや二次元コードリーダなどの様々な携帯端末装置が提供されている。この種の携帯端末装置は、様々な場所での使用が想定されるため、ケース内に充電可能な電池を収容した構成が一般的であり、更に、電池交換やメンテナンスを可能とするべく、電池を着脱可能に配している。
特開2001−242951
ところで、上記のように装置内に電池を着脱可能に設けると、装着された電池を不正手順で取り外される場合があり、その取り外し操作に起因して不具合が生じる虞がある。例えば、電源オン状態のままで電池蓋が開放されて強制的に電池が取り外されると、電気部品の破損や誤作動を招くという問題がある。
このような問題に関連する先行技術としては、例えば特許文献1のようなものが提供されている。この特許文献1では、本体筐体が開封されたことを検知し、その検知に応じて強制的に端末装置全体の動作を停止する技術が開示されている。このようにすると、本体筐体が開放された時点で端末装置の動作停止処理に移行でき、電池が取り外される前に動作停止処理を完了できる場合もありうる。
しかしながら、特許文献1の技術を利用したとしても、筐体の開封から電池の取り外しまでの時間が短い場合には対応しきれないという問題がある。即ち、電池蓋を開放してから即座に電池が取り外される場合には、動作停止処理が完了する前に電池からの電力供給が強制的に遮断される虞があり、上述した破損や誤作動の問題が依然として残ってしまう。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、内部に電池を収容してなる携帯端末装置において、電池の離脱操作に伴う不具合を効果的に解消することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、電池と、前記電池を収容する電池収容部を有するケース本体と、前記電池収容部を開閉する電池蓋と、前記電池蓋を前記ケース本体に固定する構成をなし、且つ所定の解除操作がなされた場合にその固定が解除される蓋固定機構と、を備えた携帯端末装置であって、前記蓋固定機構は、第1位置と第2位置とで変位する第1の変位部材と、前記第1の変位部材を操作するための第1の操作部と、を備えた第1の操作機構と、前記電池蓋を前記ケース本体に固定する固定位置とその固定を解除する解除位置とで変位する第2の変位部材と、前記第2の変位部材を操作するための第2の操作部と、を備えた第2の操作機構と、前記第1の変位部材が前記第2位置に変位したことを検出する検出手段と、を有し、前記第1の操作機構は、前記電池蓋が前記ケース本体に固定されるときに前記第1の変位部材が前記第1位置に設定され、前記第1の操作部に対して設定解除操作がなされたときに前記第1の変位部材が前記第2位置に変位する構成をなし、前記第2の操作機構は、前記第1の変位部材が前記第1位置に設定されるときには、前記第2の操作部による前記第2の変位部材を前記解除位置へ変位させる固定解除操作が不能となり、前記設定解除操作に応じて前記第1の変位部材が前記第2位置に変位し、前記検出手段によって検出された後に、前記固定解除操作が可能となるように構成されていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の携帯端末装置において、前記第1の操作機構は、前記第1の変位部材を前記第1位置に保持する保持機構を有し、前記保持機構は、前記第1の変位部材が前記第1位置にある状態で前記第1の操作部に対し所定の回転操作が行われたときに、前記第1の変位部材の前記第1位置での保持が解除される構成をなしており、 前記第1の変位部材は、前記保持機構による前記第1位置での保持が解除されたときに前記第2位置に移動可能となることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2に記載の携帯端末装置において、前記第1の操作部は、前記ケース本体の内部に差し込まれた挿入位置と、前記挿入位置よりも抜き出された抜出位置とで変位する構成をなし、前記第1の変位部材は、前記第1の操作部が前記挿入位置のときに前記第1位置となり、前記第1の操作部が前記抜出位置に変位したときに前記第2位置に移動する構成をなし、前記保持機構は、前記第1の操作部を前記挿入位置に保持することで、前記第1の変位部材を前記第1位置に保持する構成をなし、前記保持機構による保持が解除され、前記第1の操作部を前記抜出位置へと抜き出す操作が行われたときに、前記第2の変位部材が前記解除位置に移動可能となることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の携帯端末装置において、前記第2の変位部材は、前記解除位置と前記固定位置とでスライド動作するように構成されており、且つ前記解除位置において前記第1の操作部又は前記第1の変位部材の移動経路上に位置し、前記固定位置において前記移動経路から退避する構成をなしていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の携帯端末装置において、前記第1の操作部は、前記第1の変位部材に対して接近及び離間する構成をなし、前記第1の変位部材は、前記第1の操作部によって押し出されたときに前記検出手段に接近し、前記第1の操作部が離間したときに前記検出手段から離間する構成をなしており、前記検出手段は、前記第1の変位部材の接近を検知する接近検知手段を有し、且つ前記第1の変位部材の接近が前記接近検知手段によって検知されないときに前記第1の変位部材が前記第2位置に変位したことを検出する構成をなし、前記第2の変位部材は、前記第1の操作部が前記第1の変位部材から離間したときに前記第1の操作部と前記第1の変位部材との間に変位可能とされていることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の携帯端末装置において、前記第1の操作部は、前記電池蓋と一体的に構成されると共に、前記電池蓋に対して相対移動可能とされていることを特徴とする。
請求項1の発明は、蓋固定機構が第1の操作機構と第2の操作機構とを備えており、第1の変位部材が第1位置に設定されるときには、第2の操作部による第2の変位部材を解除位置へ変位させる固定解除操作が不能となっている。このようにすると第1の操作機構に対して設定解除操作(第1変位部材を第1位置から第2位置に変位させるための操作)を行わない限り第2操作機構に対する固定解除操作を行うことができず、電池蓋について二重のロック構造を設けることができる。更に、設定解除操作に応じて第1の変位部材が第2位置に変位し、検出手段によって検出された後に、固定解除操作が可能となるように構成されているため、設定解除操作が行われた時点で電池蓋が開放されようとすることを検出でき、固定解除操作の時間を利用して適切な処理(例えば電気的な不具合を防止するための処理(電源オフ処理等)など)を行えるようになる。
請求項2の発明は、第1の変位部材を第1位置に保持する保持機構を有しており、この保持機構は、第1の変位部材が第1位置にある状態で第1の操作部に対し所定の回転操作が行われたときに、第1の変位部材の第1位置での保持が解除される構成をなしている。このようにすると、通常時(電池蓋固定時)に第1の変位部材を第1位置に安定的に保持し、必要に応じてその保持を解除し、第1変位部材を第2位置に変位させうる構成を簡易且つ良好に実現できる。また、第1操作部に対し所定の回転操作がなされない限り保持機構による保持が解除されないため、第1の変位部材が偶発的に第2位置に移動しにくく、第1の変位部材によるロックが良好に保たれる。
請求項3の発明は、第1の操作部が、ケース本体の内部に差し込まれた挿入位置と、この挿入位置よりも抜き出された抜出位置とで変位する構成をなしている。また、第1の変位部材は、第1の操作部が挿入位置のときに第1位置となり、第1の操作部が抜出位置に変位したときに第2位置に移動する構成をなしている。このようにすると、装置内に第1の操作部の移動スペースを大きく確保する必要がなく、装置の小型化或いは高機能化を図りやすくなる。
更に、保持機構による保持が解除され、第1の操作部を第2位置へと抜き出す操作が行われたときに、第2の変位部材が解除位置に移動可能となるように構成されている。このようにすると、電池蓋を開放するときに、まず保持機構の保持を解除する操作が必要となり、更に第1の操作部を引き抜く操作が必要となる。即ち、設定解除操作に適度な手間がかかり、設定解除操作を完了させ即座に固定解除操作を完了させることが難しくなる。従って、検出手段による検出後、電池蓋が開放されるまでの間、適切な処理を行うための時間をより確実に確保できる。
請求項4の発明は、第2の変位部材が解除位置と固定位置とでスライド動作するように構成され、更に、解除位置において第1の操作部又は第1の変位部材の移動経路上に位置し、固定位置においてその移動経路から退避する構成をなしている。このようにすると、電池蓋を安定的に装置本体に固定し、必要に応じてその固定を解除しうる構成を良好に実現できる。更に、第1の変位部材が第1位置にあるときに第2の変位部材を解除位置に移動させない構成を簡易且つ良好に実現できる。
請求項5の発明は、第1の操作部が第1の変位部材に対して接近及び離間する構成をなし、第1の変位部材は、第1の操作部によって押し出されたときに前記検出手段に接近し、第1の操作部が離間したときに検出手段から離間する構成をなしている。また、第1の変位部材の接近を検知する接近検知手段を有し、且つ第1の変位部材の接近が接近検知手段によって検知されないときに第1の変位部材が第2位置に変位したことを検出している。このようにすると、第1の変位部材の第1位置から第2位置への移動を簡易な構成で確実に検出できる。また、第2の変位部材は、第1の操作部が第1の変位部材から離間したときに第1の操作部と第1の変位部材との間に変位しうる構成となっており、このようにすれば、第1の操作部が第1の変位部材から離間し、第1の変位部材が第2位置に移動したことを確実に検出した上で第2の変位部材を解除位置に移動させることができるようになる。
請求項6の発明は、第1の操作部が電池蓋と一体的に構成され、かつ電池蓋に対して相対移動可能とされているため、第1の操作部を電池蓋と一緒に管理できる。更に、第1の操作部が電池蓋と一体的に構成されているため、電池蓋が開放されているときには第1の操作部によって第1の変位部材を第1位置に設定できなくなる。従って、電池蓋が開放されていることを検出手段で検出でき、電池蓋の開放時に適正な処置(例えば、端末使用の停止、エラーの報知等)を行うことができる。
[第1実施形態]
以下、本発明の携帯端末を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、第1実施形態に係る携帯端末装置を概略的に例示する斜視図である。図2は、図1の携帯端末装置の電気的構成を例示するブロック図である。図3は、図1のA−A断面概略図である。図4は、図3の状態から第1の操作機構及び第2の操作機構を操作した状態を説明する説明図である。図5は、図3の一部を拡大して示す拡大図であり、図6は、図4の一部を拡大して示す拡大図である。図7は、保持機構を解除した直後を説明する説明図である。図8は、第1の操作部と電池蓋との係合構造を説明する斜視図であり、図9は、図8の各部品を分解した分解斜視図である。
本実施形態に係る携帯端末装置は、例えば、携帯型の非接触通信端末、或いは携帯型の光学的情報読取装置(例えばバーコードリーダや二次元コードリーダ等)などとして構成されるものであり、以下では、これら両方の機能を有する携帯端末装置1を例に挙げて説明する。
まず、図1、図2を参照して全体構成について説明する。
図1に示す携帯端末装置1は、例えば決済端末として使用されるものであり、長手状のケース本体2によって外郭が構成されている。このケース本体2は、各種部品(各種電気部品等)を収容するものであり、例えば樹脂材料などによって構成され、複数のケース体(例えば、上ケース及び下ケースの2つのケース体)が結合した箱状形態をなしている。
次に、電気的構成について説明する。図2に示すように、携帯端末装置1のケース本体2内には、携帯端末装置1全体を制御する制御部10が設けられている。この制御部10は、マイコンを主体として構成されるものであり、CPU、システムバス、入出力インタフェース等を有しており、メモリ19とともに情報処理装置を構成し得るもので情報処理機能を有している。また、制御部10には、LED14、表示部15、外部インターフェース16、キー操作部17、検出スイッチ18などが接続されている。
LED14、表示部15はいずれも、制御部10からの指令を受けて動作する構成をなしている。また、外部インターフェース16は、外部(例えばホスト装置)との間でのデータ通信を行うためのインターフェースとして構成されており、制御部10と協働して通信処理を行う構成をなしている。また、キー操作部17は、制御部10に対して操作信号を与える構成をなしており、制御部10は、これらからの操作信号を受けて操作信号の内容に応じた動作を行うようになっている。なお、検出スイッチ18は、制御部10に対して検出信号を出力するものであり、これについては後述する。
更に、制御部10には、無線タグ処理部11及び情報コード読取部13がそれぞれ接続されている。無線タグ処理部11は、発振器、変調器、復調器、整合回路などを備えた構成をなしており、アンテナ12及び制御部10と協働して公知のRFIDリーダライタとして機能している。また、情報コード読取部13は、受光センサ、結像レンズ、照明部などを備えた構成をなしており、これらと制御部10とが協働して公知の二次元コードリーダとして機能している。
また、ケース本体2内には、電源となる電池21や電源部20が設けられており、これらによって制御部10や各種電気部品に電力が供給されるようになっている。
次に、本実施形態の特徴的構成について説明する。
図1に示すように、携帯端末装置1は、ケース本体2の内部に電池21(図2)を収容するための電池収容部22が形成されている。この電池収容部22は、一方側が開放した箱状形態で形成されており、この電池収容部22内に直方体状の電池21(図1では図示略)が収容されている。電池蓋50は、電池収容部22の開放側を閉塞するものであり、ケース本体2に着脱可能に取り付けられている。
本実施形態の携帯端末装置1では、上記電池蓋50が後述する蓋固定機構によってケース本体2に固定されている。
この蓋固定機構は、図3に示す第1の操作機構30と第2の操作機構40とによって構成されており、電池蓋50をケース本体2に固定するように機能し(即ち、電池蓋50がケース本体2から離脱するのを防止するように機能し)、上記第1の操作機構30及び第2の操作機構40に対して所定の解除操作がなされた場合にその固定が解除される構成となっている。
図5に示すように、第1の操作機構30は、第1の変位部材31と、この第1の変位部材31を操作するための第1の操作部32とを備えた構成をなしている。これら第1の変位部材31及び第1の操作部32は別体として構成され、互いに接近及び離間可能とされており、図5のように、第1の操作部32がケース本体2内に挿し込まれているときに互いに当接し、図6のように、第1の操作部32がケース本体2からある程度抜き出されたときに離間する構成となっている。
図5に示すように、第1の変位部材31は、全体として略軸状に構成され、その一部が内部フレーム60に形成された孔部61と嵌合している。なお、内部フレーム60は、ケース本体2内の所定位置に固定されるものであり、その孔部61もケース本体2内部の規定の位置に配されている。第1の変位部材31は、この孔部61と嵌合する構成で設けられており、孔部61に沿った方向の移動のみが許容されている。
また、第1の変位部材31は、図示しない付勢部材(例えばばね部材)により第1の操作部32側に付勢されており(即ち矢印F2の向きに付勢されており)、図5のように第1の操作部32を上記付勢手段の付勢(矢印F2方向の付勢)に抗して挿入位置まで挿入する操作が行われたときに第1位置に設定されるようになっている。また、図5のように第1の操作部32が上記挿入位置(図5の位置)で固定されているときには、第1の変位部材31は第1位置に保持されるようになっている。
次に、第1の変位部材31の具体的形状等について述べると、この第1の変位部材31は、孔部61と嵌合して当該孔部61内を移動する軸状の嵌合部31bと、この嵌合部31bにおける検出スイッチ18側の端部に連結されたフランジ部31aとを備えており、第1の変位部材31が第1の操作部32側にある程度移動すると、図6のようにフランジ部31aによって抜け止めがなされるようになっている。また、フランジ部31aに対し、嵌合部31bの反対側(即ちフランジ部31bよりも検出スイッチ18側)には、フランジ部31aと一体化された形態で押出部31cが形成されている。この押出部31cは、第1の変位部材31の端部を構成する部位であり、第1の変位部材31と検出スイッチ18の間に配置された中間部63を検出スイッチ18側に押し出すように機能するものである。なお、押出部31cをゴム材等の弾性部材によって構成してある程度収縮性を有する構成としてもよく、嵌合部31bやフランジ部31aと同材質の樹脂材料によって構成してもよい。
中間部63は、内部フレーム60において孔部61に連通するように形成された円筒部62内を変位する中間変位部材63aと、この中間変位部材63aに隣接する弾性部材63bとを有しており、図5のように第1の変位部材31が第1位置にあるときには、押出部31cによって中間変位部材63aが検出スイッチ18側に押し出されるようになっており、これにより弾性部材63bが変形して検出スイッチ18の検出部18aに押し付けられた状態となる。
検出スイッチ18は、例えば圧力センサやボタン式スイッチなどからなり、検出部18aが押圧されたときに押圧検出信号を出力し、検出部18aが押圧されていないときに押圧非検出信号を出力するように構成されている。従って、図5のように弾性部材63bが検出部18aに押し付けられた状態では、検出スイッチ18から制御部10(図2)に対して押圧検出信号が出力される。なお、本実施形態で用いられる検出スイッチ18は、押圧検出信号としてHレベル信号を出力し、押圧非検出信号としてLレベル信号を出力するように構成されているが、この逆であっても勿論よい。
なお、検出スイッチ18は、「検出手段」の一例に相当するものであり、第1の変位部材31が第2位置に変位したことを検出する機能を有している。また、検出スイッチ18は、「接近検知手段」の一例に相当し、第1の変位部材31の接近を検知する機能を有している。
一方、図6のように第1の変位部材31が第2位置にあるときには、中間変位部材63aに対する第1の操作部32側からの押し出しが解除され、弾性部材63bが自然状態に近い形状に復帰する。これにより、検出部18aに対する弾性部材63bの押し付け状態が解除され、検出部18aから制御部10に対し押圧非検出信号が出力される。
次に、第1の操作部32について説明する。
第1の操作部32は、ユーザによって操作される部位であり、ケース本体2の内部に差し込まれた挿入位置(図5)と、この挿入位置よりも抜き出された抜出位置(図6)とに変位するように構成されている。そして、第1の操作部32が挿入位置にあるときに第1の変位部材31が第1位置に位置決めされ、第1の操作部32が抜出位置に変位したときに第1の変位部材31が第2位置に移動するように構成されている。
また、第1の操作部32は、図8、図9に示すように、回転操作を行うための円板部36と、この円板部36の一方の板面側から突出する軸部37と、この軸部37の端部に固定される環状部材38と、この環状部材38と軸部37とを固定するねじ部材39(図5等参照、図8等では図示略)とを備えている。更に、第1の操作部32は、電池蓋50に形成された延出部51に対し相対移動可能に取り付けられており、具体的には、板状の延出部51に形成された孔部52に軸部37が挿入され、その挿入状態で、一方側が円板部36によって抜け止めされ、他方側が環状部材38によって抜け止めて電池蓋50と一体化されている。
また、図8、図9に示すように、軸部37には、当該軸部37の軸方向に延びる一対の溝37a、37bが形成されている。この溝37a、37bは、軸部37の基端側から先端側に至るまで全体に亘って形成されており、軸部37の基端部には、溝37aに続く周方向の溝37cと、軸37bに続く周方向の溝37d(図5参照、図8等では図示略)とが形成されている。なお、溝37a及び溝37cによって構成される一連の溝形状と、溝37b及びこれに続く周方向の溝(図示略)とによって構成される一連の溝形状とは同一形状となっている。
一方、孔部52は、図9のように開口形状が略円形となっており、この孔部52の内周部には、孔部52の中心に向かって突出する突起53a、53bが形成されている。図5、図6、図8に示すように、一方の突起53aは、溝37a及び溝37c内を移動しうるように嵌め合わされ、他方の突起53bは、溝37b及び溝37d内を移動しうるように嵌め合わされている。
この構成では、溝37a、37bにそれぞれ突起53a、53bが嵌っているときに(図6、図7参照)、延出部51に対し軸部37が軸方向に相対移動可能となり、溝37aに続く溝37cに突起53aが嵌り、溝37bに続く周方向の溝(図示略)に突起53bが嵌ったときに、突起53a、53bがそれぞれ周方向の溝に沿って相対移動可能となり、このとき、延出部51に対する軸部37の回転動作が可能となる。
即ち、図5、図8に示すように溝37c、37dに突起53a、53bが嵌った状態のときには、軸部37は、延出部51に対し回転動作しか行えず、軸方向に相対移動できないため、延出部51に対し軸部37を相対的に回転させる動作がなされない限り、第1の操作部32が抜出位置に移動することはなく(即ち、第1の操作部32が図5に示す挿入位置に保持され)、その結果、第1の変位部材31が第1の操作部32によって押され続けることになる。
なお、本実施形態では、第1の操作部32と孔部52とによって第1の変位部材31を第1位置(図5)に保持する保持機構33が構成されており、具体的には、第1の操作部32を上記挿入位置(図5)に保持することで、第1の変位部材31を第1位置に保持するように機能している。
また、本実施形態では、保持機構33による保持が解除されたとき(即ち、第1の操作部32に対し、突起53a、53bが溝37a、37bに嵌り合う位置まで回転操作がなされたとき)第1の操作部32が抜出位置に移動可能となり、これにより第1の変位部材31が第2位置に移動可能となる。そして、第1の変位部材31が第2位置に移動したときにその移動が検出スイッチ18によって検出されるようになっている。
次に、第2の操作機構40について説明する。第2の操作機構40は、図3、図4に示すように、第2の変位部材41と第2の操作部42とを備えた構成をなしている。
第2の変位部材41は、上記第1の操作機構30に隣接して配置されており、電池蓋50をケース本体2に固定する固定位置(図3)とその固定を解除する解除位置(図4)とでスライド動作するように構成されている。
第2の操作部42は、第2の変位部材41と一体的に構成されており、図1に示すように一部をケース本体2の外部に露出させた構成となっている。この第2の操作部42は、ケース本体2に形成された長孔49に沿って往復動する構成をなしており、図3のように第2の変位部材41が固定位置にあるときにはこの第2の変位部材41が電池蓋50と係合して電池蓋50がケース本体2から取り外されないようになっている。
一方、第2の変位部材41が図4のように解除位置にあるときには第2の変位部材41と電池蓋50との係合が解除され、このときには電池蓋50をケース本体2から取り外すことができるようになっている。なお、第2の変位部材41が固定位置(図3)にあるときに第2の変位部材41と電池蓋50とが係合し、解除位置(図4)にあるときにその係合が解除する構成は様々に考えられるが、例えば、第2の変位部材41が固定位置(図3)にあるときに第2の変位部材41と電池蓋50の一部(図3の一点鎖線50'参照)とが電池蓋50の離脱方向(矢印F3参照)に重なり、第2の変位部材41が解除位置(図4)となったときにその一部(一点鎖線50')の離脱方向から第2の変位部材41が退避するように構成すればよい。
また、第2の変位部材41は、図3、図5に示す解除位置において第1の操作部32の移動経路上に位置し、図4、図6に示す固定位置において第1の操作部32の移動経路から退避する構成となっている。即ち、第1の操作部32は、挿入位置と抜出位置とに変位するようになっており、第1の操作部32が挿入位置にあるときには第2の変位部材41の移動方向に第1の操作部32が存在するため、第2の操作部42を操作して第2の変位部材41を解除位置に移動させようとしても第1の操作部32と当接し、それ以上の移動が拘束される。
一方、保持機構33による保持が解除されたときには、第1の操作部32を抜出位置に移動できるようになり、その結果、第2の変位部材41を解除位置に移動できるようになる。例えば、図1、図5のようにケース本体2の裏側を上方に向けた状態で第1の操作部32を所定回転位置(突起53a、53bがそれぞれ溝37a、37bに嵌り合う位置)まで回転させると、保持機構33による保持が解除され、図7のように上記付勢手段の付勢により第1の変位部材31及び第1の操作部32がこれらの自重に抗して押し上げられる。すると、第1の操作部32がケース本体2の外壁面に対して浮き上がり、第1の操作部32を摘みやすくなる。
この状態で、第1の操作部32を摘んでケース本体2から第1の操作部32をさらに抜き出す操作を行うと、図6のように第1の変位部材31と第1の操作部32とが離間し、これら第1の操作部32と第1の変位部材31との間に第2の変位部材を移動できるようになる。従って、第1の操作部32を摘んで引き抜く操作を行いながら第2の操作部42を操作して第2の変位部材41を第1の操作機構30側にスライドさせることで図6のような解除位置に移動でき、これにより電池蓋50をケース本体2から取り外すことができる。
なお、本実施形態の構成では、電池蓋50を取り外す場合、第1の操作部32によって上記設定解除操作を行ったときに検出スイッチ18によってその操作が検出され、電池21が強制的に取り外される前(設定解除操作後、第2の操作部42による固定解除操作がなされるまでの間、中或いは固定解除操作後、電池蓋50を取り外し、電池21を取り外すまでの間)に様々な処理を行うことができる。例えば、所定の電源オフ処理を行うようにしてもよく、所定の情報を不揮発性メモリなどのバックアップするバックアップ処理などを行うようにしてもよい。
本実施形態によれば、例えば以下のような効果を奏する。
本実施形態に係る携帯端末装置1は、蓋固定機構が第1の操作機構30と第2の操作機構40とを備えており、第1の変位部材31が第1位置に設定されるときには、第2の操作部42による第2の変位部材41を解除位置へ変位させる固定解除操作が不能となっている。このようにすると第1の操作機構30に対して設定解除操作(第1変位部材31を第1位置から第2位置に変位させるための操作)を行わない限り第2操作機構に対する固定解除操作を行うことができず、電池蓋50について二重のロック構造を設けることができる。更に、設定解除操作に応じて第1の変位部材31が第2位置に変位し、検出スイッチ18によって検出された後に、固定解除操作が可能となるように構成されているため、設定解除操作が行われた時点で電池蓋50が開放されようとすることを検出でき、固定解除操作の時間を利用して適切な処理(例えば電気的な不具合を防止するための処理(電源オフ処理等)など)を行えるようになる。
また、第1の変位部材31を第1位置に保持する保持機構33を有しており、この保持機構3は、第1の変位部材31が第1位置にある状態で第1の操作部32に対し所定の回転操作が行われたときに、第1の変位部材31の第1位置での保持が解除される構成をなしている。このようにすると、通常時(電池蓋固定時)に第1の変位部材31を第1位置に安定的に保持し、必要に応じてその保持を解除し、第1の変位部材31を第2位置に変位させうる構成を簡易且つ良好に実現できる。また、第1の操作部32に対し所定の回転操作がなされない限り保持機構3による保持が解除されないため、第1の変位部材31が偶発的に第2位置に移動しにくく、第1の変位部材31によるロックが良好に保たれる。
また、第1の操作部32が、ケース本体2の内部に差し込まれた挿入位置と、この挿入位置よりも抜き出された抜出位置とで変位する構成をなしている。そして、第1の変位部材31は、第1の操作部32が挿入位置のときに第1位置となり、第1の操作部32が抜出位置に変位したときに第2位置に移動する構成をなしている。このようにすると、装置内に第1の操作部32の移動スペースを大きく確保する必要がなく、装置の小型化或いは高機能化を図りやすくなる。
更に、保持機構33による保持が解除され、第1の操作部32を第2位置へと抜き出す操作が行われたときに、第2の変位部材41が解除位置に移動可能となるように構成されている。このようにすると、電池蓋50を開放するときに、まず保持機構3の保持を解除する操作が必要となり、更に第1の操作部32を引き抜く操作が必要となる。即ち、設定解除操作に適度な手間がかかり、設定解除操作を完了させ即座に固定解除操作を完了させることが難しくなる。従って、検出スイッチ18による検出後、電池蓋50が開放されるまでの間、適切な処理を行うための時間をより確実に確保できる。
また、第2の変位部材41が解除位置と固定位置とでスライド動作するように構成され、更に、解除位置において第1の操作部32の移動経路上に位置し、固定位置においてその移動経路から退避する構成をなしている。このようにすると、電池蓋50を安定的に装置本体に固定し、必要に応じてその固定を解除しうる構成を良好に実現できる。更に、第1の変位部材31が第1位置にあるときに第2の変位部材41を解除位置に移動させない構成を簡易且つ良好に実現できる。
また、第1の操作部32が第1の変位部材31に対して接近及び離間する構成をなし、第1の変位部材31は、第1の操作部32によって押し出されたときに検出スイッチ18に接近し、第1の操作部32が第1の変位部材31から離間したときに検出スイッチ18から離間する構成をなしている。また、第1の変位部材31の接近が検出スイッチ18によって検知されないときに第1の変位部材31が第2位置に変位したことを検出している。このようにすると、第1の変位部材31の第1位置から第2位置への移動を簡易な構成で確実に検出できる。また、第2の変位部材41は、第1の操作部32が第1の変位部材31から離間したときに第1の操作部32と第1の変位部材31との間に変位しうる構成となっており、このようにすれば、第1の操作部32が第1の変位部材31から離間し、第1の変位部材31が第2位置に移動したことを確実に検出した上で第2の変位部材41を解除位置に移動させることができるようになる。
また、第1の操作部32が電池蓋50と一体的に構成され、かつ電池蓋50に対して相対移動可能とされているため、第1の操作部32を電池蓋50と一緒に管理できる。更に、第1の操作部32が電池蓋50と一体的に構成されているため、電池蓋50が開放されているときには第1の操作部32によって第1の変位部材31を第1位置に設定できなくなる。従って、電池蓋50が開放されていることを検出スイッチ18で検出でき、電池蓋50の開放時に適正な処置(例えば、端末使用の停止、エラーの報知等)を行うことができる。
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
上記実施形態では、第1の操作機構、第2の操作機構、及び検出手段の一例を示したが、第1の操作機構による設定解除操作後に第2の操作機構による固定解除操作が可能となる構成であり、かつ設定解除操作が検出手段によって検出される構成であればこれに限られない。
例えば、図10、図11のような第1の操作機構130、第2の操作機構140、検出スイッチ118を用いてもよい。なお、図10は、第1の操作機構、第2の操作機構、検出スイッチについて第1実施形態とは異なる変形例を示す説明図であり、図11は、図10の状態から第1の操作機構に対して設定解除操作がなされ、第2の操作機構に対して固定解除操作がなされた状態を示す説明図である。図10、図11のいずれも(a)は、携帯端末装置を裏面側から見た図であり、(b)は、その断面概略図である。
なお、図10、図11の構成は、第1の操作機構、第2の操作機構、検出スイッチが第1実施形態と異なるがそれ以外は第1実施形態と同様である。よって、それ以外については、図1、図2と同様の構成が用いられていることを前提で説明する(同様の構成については同一の符号を用いて説明する。)。例えば、図10、図11に係る携帯端末装置でも、第1実施形態と同様の電池21と、電池21を収容する電池収容部22を有するケース本体2(図1参照)とを備えており、更に電池収容部22を閉塞する電池蓋が設けられている。
一方、図10、図11では、第1の操作機構130と第2の操作機構140とによって蓋固定機構が構成され、図1と同様の電池蓋をケース本体2に固定する構成をなし、且つ所定の解除操作がなされた場合にその固定が解除される構成をなしている。
第1の操作機構130は、ケース本体2内の第1位置と第2位置とで変位する第1の変位部材131と、第1の変位部材131を操作するための第1の操作部132とを備えており、第1の変位部材131におけるケース外に露出した部分が第1の操作部132とされている。なお、第1の変位部材131と第1の操作部132は一体的に構成されており、その一部がケース2に形成された長孔139を介して外部に露出している。
第2の操作機構140は、上記電池蓋をケース本体2に固定する固定位置とその固定を解除する解除位置とで変位する第2の変位部材141と、第2の変位部材141を操作するための第2の操作部142とを備えており、これらが一体的に形成されている。第2の変位部材141も、一部が長孔149を介して外部に露出しており、この露出した部分が第2の操作部142とされている。
また、第1の変位部材131が第2位置(図11(a)参照)に変位したことを検出する検出スイッチ118を備えている。この検出スイッチ118は、圧力センサや近接センサなどとして構成されており、第1の変位部材131が図11(a)のように接近したときに制御部10(図2)に対して検出信号を出力する構成をなしている。
このように構成される携帯端末装置では、電池蓋がケース本体2に固定されるときに図10のように第1の変位部材131が第1位置に設定され、第1の操作部132に対して設定解除操作(第1の操作部132を図11(a)の位置に移動させる操作)がなされたときに、第1の変位部材131が第2位置(検出スイッチ118によって検出される位置)に変位する構成をなしている。第2の操作機構140は、図10のように第1の変位部材131が第1位置に設定されるときには、第2の変位部材141の移動方向に第1の変位部材131が存在するため、第2の変位部材141を解除位置(図11(b)の位置)へ変位させる固定解除操作が不能となり、上記設定解除操作に応じて第1の変位部材131が第2位置に変位し、検出スイッチ118によって検出された後に、図11(b)のような固定解除操作が可能となるように構成されている。
図1は、第1実施形態に係る携帯端末装置を概略的に例示する斜視図である。 図2は、図1の携帯端末装置の電気的構成を例示するブロック図である。 図3は、図1のA−A断面概略図である。 図4は、図3の状態から第1の操作機構及び第2の操作機構を操作した状態を説明する説明図である。 図5は、図3の一部を拡大して示す拡大図である。 図6は、図4の一部を拡大して示す拡大図である。 図7は、保持機構を解除した直後を説明する説明図である。 図8は、第1の操作部と電池蓋との係合構造を説明する斜視図である。 図9は、図8の各部品を分解した分解斜視図である。 図10は、第1の操作機構、第2の操作機構、検出スイッチについての変形例を示す説明図である。 図11は、図10の状態から第1の操作機構に対して設定解除操作がなされ、第2の操作機構に対して固定解除操作がなされた状態を示す説明図である。
符号の説明
1…携帯端末装置
2…ケース本体
18…検出スイッチ(検出手段、接近検知手段)
21…電池
22…電池収容部
30…第1の操作機構(蓋固定機構)
31…第1の変位部材
32…第1の操作部
33…保持機構
40…第2の操作機構(蓋固定機構)
41…第2の変位部材
42…第2の操作部
50…電池蓋

Claims (6)

  1. 電池と、
    前記電池を収容する電池収容部を有するケース本体と、
    前記電池収容部を開閉する電池蓋と、
    前記電池蓋を前記ケース本体に固定する構成をなし、且つ所定の解除操作がなされた場合にその固定が解除される蓋固定機構と、
    を備えた携帯端末装置であって、
    前記蓋固定機構は、
    第1位置と第2位置とで変位する第1の変位部材と、前記第1の変位部材を操作するための第1の操作部と、を備えた第1の操作機構と、
    前記電池蓋を前記ケース本体に固定する固定位置とその固定を解除する解除位置とで変位する第2の変位部材と、前記第2の変位部材を操作するための第2の操作部と、を備えた第2の操作機構と、
    前記第1の変位部材が前記第2位置に変位したことを検出する検出手段と、
    を有し、
    前記第1の操作機構は、前記電池蓋が前記ケース本体に固定されるときに前記第1の変位部材が前記第1位置に設定され、前記第1の操作部に対して設定解除操作がなされたときに前記第1の変位部材が前記第2位置に変位する構成をなし、
    前記第2の操作機構は、
    前記第1の変位部材が前記第1位置に設定されるときには、前記第2の操作部による前記第2の変位部材を前記解除位置へ変位させる固定解除操作が不能となり、
    前記設定解除操作に応じて前記第1の変位部材が前記第2位置に変位し、前記検出手段によって検出された後に、前記固定解除操作が可能となるように構成されていることを特徴とする携帯端末装置。
  2. 前記第1の操作機構は、前記第1の変位部材を前記第1位置に保持する保持機構を有し、前記保持機構は、前記第1の変位部材が前記第1位置にある状態で前記第1の操作部に対し所定の回転操作が行われたときに、前記第1の変位部材の前記第1位置での保持が解除される構成をなしており、
    前記第1の変位部材は、前記保持機構による前記第1位置での保持が解除されたときに前記第2位置に移動可能となることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
  3. 前記第1の操作部は、前記ケース本体の内部に差し込まれた挿入位置と、前記挿入位置よりも抜き出された抜出位置とで変位する構成をなし、
    前記第1の変位部材は、前記第1の操作部が前記挿入位置のときに前記第1位置となり、前記第1の操作部が前記抜出位置に変位したときに前記第2位置に移動する構成をなし、
    前記保持機構は、前記第1の操作部を前記挿入位置に保持することで、前記第1の変位部材を前記第1位置に保持する構成をなし、
    前記保持機構による保持が解除され、前記第1の操作部を前記抜出位置へと抜き出す操作が行われたときに、前記第2の変位部材が前記解除位置に移動可能となることを特徴とする請求項2に記載の携帯端末装置。
  4. 前記第2の変位部材は、前記解除位置と前記固定位置とでスライド動作するように構成されており、且つ前記解除位置において前記第1の操作部又は前記第1の変位部材の移動経路上に位置し、前記固定位置において前記移動経路から退避する構成をなしていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の携帯端末装置。
  5. 前記第1の操作部は、前記第1の変位部材に対して接近及び離間する構成をなし、
    前記第1の変位部材は、前記第1の操作部によって押し出されたときに前記検出手段に接近し、前記第1の操作部が離間したときに前記検出手段から離間する構成をなしており、
    前記検出手段は、前記第1の変位部材の接近を検知する接近検知手段を有し、且つ前記第1の変位部材の接近が前記接近検知手段によって検知されないときに前記第1の変位部材が前記第2位置に変位したことを検出する構成をなし、
    前記第2の変位部材は、前記第1の操作部が前記第1の変位部材から離間したときに前記第1の操作部と前記第1の変位部材との間に変位可能とされていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の携帯端末装置。
  6. 前記第1の操作部は、前記電池蓋と一体的に構成されると共に、前記電池蓋に対して相対移動可能とされていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の携帯端末装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105098265A (zh) * 2015-06-24 2015-11-25 青岛海信移动通信技术股份有限公司 一种移动终端电池的卸取装置

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